JP2004284062A - ローラの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラのスラスト方向のズレによる印字ズレをなくすことを課題とする。
【解決手段】フィードローラ28の軸芯と直交する方向へ張り出すフランジ50をフィードローラ28と一体形成することで、フィードローラ28とフランジ50との間にスラスト方向のガタがなくなり、また、面精度も容易に向上させることができる。このフランジ50を、フィードローラ28へ挿通されたスプリング58の付勢力で軸受け32端面に引き当てることで、フィードローラ28のスラスト方向のガタをなくしている。このため、何れの回転角度においても、フィードローラ28がスラスト方向へずれことがなく、このフィードローラ28に搬送される記録紙Pも幅方向にズレることないので、正確にインクジェットヘッド18で記録できる。
【選択図】 図3
【解決手段】フィードローラ28の軸芯と直交する方向へ張り出すフランジ50をフィードローラ28と一体形成することで、フィードローラ28とフランジ50との間にスラスト方向のガタがなくなり、また、面精度も容易に向上させることができる。このフランジ50を、フィードローラ28へ挿通されたスプリング58の付勢力で軸受け32端面に引き当てることで、フィードローラ28のスラスト方向のガタをなくしている。このため、何れの回転角度においても、フィードローラ28がスラスト方向へずれことがなく、このフィードローラ28に搬送される記録紙Pも幅方向にズレることないので、正確にインクジェットヘッド18で記録できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばインクジェットヘッドのような印字部へ一定の間隔でシート材を搬送するローラの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のインクジェットプリンターでは、ガイドシャフトに沿ってインクジェットヘッドを搭載したキャリッジが主走査方向へ往復移動し、インクジェットヘッドの一走査毎に、フィードローラが記録紙を搬送することで、記録紙に画像等が記録される。
【0003】
ここで、図9に示すようにフィードローラ84にスラスト方向のガタがあると、例えば縦直線Lを印字したとき、一走査毎(一バンド毎)にズレが生じる。なぜなら、フィードローラ84がスラスト方向にずれると、記録紙Pもフィードローラ84につられて紙幅方向へスライドするからである。
【0004】
このため、図8に示すように、軸受け86に軸支されたフィードローラ84の外周部に環状溝90を形成して、Cリング88を嵌め込み、このCリング88を軸受け86の端面にばね部材(図示省略)で押し当てガタを吸収する構成が採用されている(特許文献1)。
【0005】
しかし、Cリング88と環状溝90との間には嵌め合いのためのクリアランスがあり、また、文字通りCリング88は正面視にて完全な円形でないため平面精度が落ちる。このため、フィードローラ84が360°回転するうちにCリング88と軸受け90との当て込み部分が回転角度によって異なり、フィードローラ84がスラスト方向へズレて印字ずれをもたらす。
【0006】
【特許文献1】
実開昭63−169547号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、ローラのスラスト方向のズレによる印字ズレをなくすことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、両端部が軸受けに軸支されたローラが回転してシート材を搬送するローラの支持構造において、前記ローラと一体形成され、該ローラの軸芯と直交する方向へ張り出すフランジと、前記ローラへ挿通され前記フランジを前記軸受けの端面に押し当て又は引き当てるばね部材と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、ローラの軸芯と直交する方向へ張り出すフランジをローラと一体形成することで、フランジとローラとの間にスラスト方向のガタが構造的になくなり、また、面精度も容易に向上させることができる。このフランジを、ローラへ挿通されたばね部材の付勢力で軸受けの端面に押し当て又は引き当てることで、ローラのスラスト方向のガタをなくしている。
【0010】
このため、何れの回転角度においても、ローラがスラスト方向へずれことがなく、このローラに搬送されるシート材も幅方向にズレることないので、正確にインクジェットヘッド等で記録できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記ローラの一端部へ回転力を伝達する伝達機構部と反対側の該ローラの他端部側へ前記フランジを形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明では、ローラの一端部へ回転力を伝達する伝達機構部と反対側のローラの他端部側へフランジを形成することで、伝達機構部の回りが複雑にならず、また、ローラの長さも必要以上に長くならない。
【0013】
請求項3に記載の発明は、両端部が軸受けに軸支されたローラが回転してシート材を搬送するローラの支持構造において、前記軸受けの端面と対面して形成され、前記ローラの端面と面接可能なスラスト受け部と、前記ローラへ挿通され前記ローラの端面を前記スラスト受け部に押し当てるばね部材と、を有することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明では、スラスト受け部が軸受けの端面と対面して形成され、ローラの端面が面接可能となっている。すなわち、ローラを中実(円柱)としてローラ端面を平面加工して平坦性を上げ、ローラへ挿通されたばね部材の付勢力でローラの端面を記スラスト受け部に押し当てることで、スラスト方向のガタを解消することができる。
【0015】
この構成では、ローラ側の加工が端面を平坦に仕上げるだけでよいので、精度が出し易く、またローラの製造コストを低減させることができる。また、中実とするのは、ローラの端部だけとし、中央部は円筒でもよい。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記スラスト受け部の中心に前記ローラの端面の中心部に当る突起を形成したことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明では、スラスト受け部の中心に突起が形成されており、この突起にローラの端面の中心部が当る構成である。このため、ローラの端面をすべて平坦に仕上げる必要がなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(インクジェットプリンターの概要)
図1〜図2に示すように、第1実施形態に係るローラの支持構造が適用されたインクジェットプリンター10は、一対のサイドフレーム12を備えている。このサイドフレーム12には、スキャンシャフト14が架け渡されている。スキャンシャフト14には、ボックス型のキャリッジ16がスライド可能に取付けられている。
【0019】
キャリッジ16には、プーリ20に巻き掛けられたタイミングベルト22が固定されており、プーリ20をモータ24で正転逆転させることにより、キャリッジ16がスキャンシャフト14に沿ってプラテン26の上方を主走査方向へ往復移動する。また、キャリッジ16には、インクジェットヘッド18が搭載されており、画像情報に応じてインク滴を吐出して、フィードローラ28で一走査毎に間けつ送りされる記録紙Pに画像を印字していく。
【0020】
このフィードローラ28の両端部は、サイドフレーム12に取付けられた軸受け30,32(図3参照)に回転自在に軸支されている。また、フィードローラ28の外周面には、図示しないスプリングで下方へ押しつけられたアーム34の先端部に取付けられたピンチロール36が当接している。このピンチロール36とフィードローラ28とで記録紙Pをニップして搬送するようになっている。
【0021】
フィードローラ28の下流側には、プラテン26を間において、従動ローラ38とスターホイール40が配置されており、フィードローラ28と同一の駆動系で回転して記録紙Pを排紙方向へ案内する。
【0022】
この駆動系の駆動源は駆動モータ42であり、駆動モータ42の回転軸に取付けられたプーリ44とフィードローラ28の端部に取付けられたプーリ46にはタイミングベルト48が巻き掛けられている。これにより、フィードローラ28には駆動モータ42から回転力が付与される。
【0023】
また、プーリ46と同軸上にギア52が取付けられており、ギア群54の上流側のギア54Aとかみ合っている。ギア群54の下流側のギア54Bは従動ローラ38に取付けられた従動ギア56とかみ合っている。この構成により、従動ローラ38はフィードローラ28と同期して回転する。
【0024】
次に、第1実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0025】
図3に示すように、フィードローラ28の左側(記録紙Pの搬送領域外)には、軸芯の半径方向へ張り出す円状のフランジ50が一体成形されている。また、サイドフレーム12とプーリ46のボス部46Aとの間には、スプリング58が配置され、軸受け32を貫通したフィードローラ28へ挿通されている。
【0026】
すなわち、このスプリング58のばね力でフランジ50が軸受け32の端面に圧接され、フィードローラ28はスラスト方向に位置規制される。このため、フィードローラ28のスラスト方向のガタがなくなる。そして、フランジ50は、面精度を向上させることが比較的容易にできるため、精度の出し易いものの組み合わせ(軸受けとフランジ)により公差の累積が少なくなり、フィードローラ28の何れの回転角度においても、フィードローラ28がスラスト方向へずれことがなく、このフィードローラ28に搬送される記録紙Pへ正確にインクジェットヘッド18で印字できる。
【0027】
次に、第2実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0028】
図4に示すように、第2実施形態では、フィードローラ62の左側に環状溝65が形成されており、この環状溝64にCリング60が嵌め込まれている。このCリング60と軸受け32との間には、スプリング58が挿通されており、フィードローラ62を図面上の右側へ付勢している。
【0029】
一方、フィードローラ62の右側には、半径方向(軸芯と直交する方向)へ張り出すフランジ62Aが一体成形されており、フランジ62Aの端面は右側の軸受け30の端面に、スプリング58の付勢力で面接している。これにより、フィードローラ62は、スラスト方向に位置規制される。
【0030】
次に、第3実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0031】
図5に示すように、第3実施形態では、フィードローラ64の右端部にフランジ64Aが形成されており、右側の軸受け30の外側端面に当接している。また、左側の軸受け32とボス46Aの間にはスプリング58が配置されており、フィードローラ64を図面上の左側へ付勢している。このため、フランジ64が軸受け30の端面に引き当たられて、フィードローラ64のスラスト方向のガタがなくなる。
【0032】
次に、第4実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0033】
また、図6に示すように、右側のサイドフレーム12に取付けられた軸受け66には、蓋状のキャップ68が形成されている。このキャップ68の裏面には、フィードローラ70の端面70Aが面接している。すなわち、フィードローラ70は中実(円柱型)とされており、端面70Aが精度よく平坦面に加工されている。
【0034】
そして、フィードローラ70は、スプリング58で右側へ付勢されるため、端面70Aがキャップ68の裏面に押し付けられてスラスト方向の位置規制をする。この構成では、フィードローラにフランジを一体成形する場合と比較すると、フィードローラの加工が容易となる。
【0035】
なお、図7に示すように、軸受け74のキャップ74Aの裏面中央に円錐状の突起72を形成することで、この突起72にフィードローラ70の端面70Aの中心部に当るため、端面70Aをすべて平坦に仕上げる必要がなくなる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、ローラのスラスト方向のズレによる印字ズレをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るローラの支持構造が使用されたインクジェットプリンタの概略斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るローラの支持構造の駆動機構を示す側面図である。
【図3】第1実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図4】第2実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図5】第3実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図6】第4実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図7】第4実施形態の変形例に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図8】従来のローラの支持構造を示す正面図である。
【図9】印字ズレの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
28 フィードローラ(ローラ)
50 フランジ
58 スプリング(ばね部材)
68 キャップ(スラスト受け部)
72 突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばインクジェットヘッドのような印字部へ一定の間隔でシート材を搬送するローラの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のインクジェットプリンターでは、ガイドシャフトに沿ってインクジェットヘッドを搭載したキャリッジが主走査方向へ往復移動し、インクジェットヘッドの一走査毎に、フィードローラが記録紙を搬送することで、記録紙に画像等が記録される。
【0003】
ここで、図9に示すようにフィードローラ84にスラスト方向のガタがあると、例えば縦直線Lを印字したとき、一走査毎(一バンド毎)にズレが生じる。なぜなら、フィードローラ84がスラスト方向にずれると、記録紙Pもフィードローラ84につられて紙幅方向へスライドするからである。
【0004】
このため、図8に示すように、軸受け86に軸支されたフィードローラ84の外周部に環状溝90を形成して、Cリング88を嵌め込み、このCリング88を軸受け86の端面にばね部材(図示省略)で押し当てガタを吸収する構成が採用されている(特許文献1)。
【0005】
しかし、Cリング88と環状溝90との間には嵌め合いのためのクリアランスがあり、また、文字通りCリング88は正面視にて完全な円形でないため平面精度が落ちる。このため、フィードローラ84が360°回転するうちにCリング88と軸受け90との当て込み部分が回転角度によって異なり、フィードローラ84がスラスト方向へズレて印字ずれをもたらす。
【0006】
【特許文献1】
実開昭63−169547号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、ローラのスラスト方向のズレによる印字ズレをなくすことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、両端部が軸受けに軸支されたローラが回転してシート材を搬送するローラの支持構造において、前記ローラと一体形成され、該ローラの軸芯と直交する方向へ張り出すフランジと、前記ローラへ挿通され前記フランジを前記軸受けの端面に押し当て又は引き当てるばね部材と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、ローラの軸芯と直交する方向へ張り出すフランジをローラと一体形成することで、フランジとローラとの間にスラスト方向のガタが構造的になくなり、また、面精度も容易に向上させることができる。このフランジを、ローラへ挿通されたばね部材の付勢力で軸受けの端面に押し当て又は引き当てることで、ローラのスラスト方向のガタをなくしている。
【0010】
このため、何れの回転角度においても、ローラがスラスト方向へずれことがなく、このローラに搬送されるシート材も幅方向にズレることないので、正確にインクジェットヘッド等で記録できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記ローラの一端部へ回転力を伝達する伝達機構部と反対側の該ローラの他端部側へ前記フランジを形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明では、ローラの一端部へ回転力を伝達する伝達機構部と反対側のローラの他端部側へフランジを形成することで、伝達機構部の回りが複雑にならず、また、ローラの長さも必要以上に長くならない。
【0013】
請求項3に記載の発明は、両端部が軸受けに軸支されたローラが回転してシート材を搬送するローラの支持構造において、前記軸受けの端面と対面して形成され、前記ローラの端面と面接可能なスラスト受け部と、前記ローラへ挿通され前記ローラの端面を前記スラスト受け部に押し当てるばね部材と、を有することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明では、スラスト受け部が軸受けの端面と対面して形成され、ローラの端面が面接可能となっている。すなわち、ローラを中実(円柱)としてローラ端面を平面加工して平坦性を上げ、ローラへ挿通されたばね部材の付勢力でローラの端面を記スラスト受け部に押し当てることで、スラスト方向のガタを解消することができる。
【0015】
この構成では、ローラ側の加工が端面を平坦に仕上げるだけでよいので、精度が出し易く、またローラの製造コストを低減させることができる。また、中実とするのは、ローラの端部だけとし、中央部は円筒でもよい。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記スラスト受け部の中心に前記ローラの端面の中心部に当る突起を形成したことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明では、スラスト受け部の中心に突起が形成されており、この突起にローラの端面の中心部が当る構成である。このため、ローラの端面をすべて平坦に仕上げる必要がなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(インクジェットプリンターの概要)
図1〜図2に示すように、第1実施形態に係るローラの支持構造が適用されたインクジェットプリンター10は、一対のサイドフレーム12を備えている。このサイドフレーム12には、スキャンシャフト14が架け渡されている。スキャンシャフト14には、ボックス型のキャリッジ16がスライド可能に取付けられている。
【0019】
キャリッジ16には、プーリ20に巻き掛けられたタイミングベルト22が固定されており、プーリ20をモータ24で正転逆転させることにより、キャリッジ16がスキャンシャフト14に沿ってプラテン26の上方を主走査方向へ往復移動する。また、キャリッジ16には、インクジェットヘッド18が搭載されており、画像情報に応じてインク滴を吐出して、フィードローラ28で一走査毎に間けつ送りされる記録紙Pに画像を印字していく。
【0020】
このフィードローラ28の両端部は、サイドフレーム12に取付けられた軸受け30,32(図3参照)に回転自在に軸支されている。また、フィードローラ28の外周面には、図示しないスプリングで下方へ押しつけられたアーム34の先端部に取付けられたピンチロール36が当接している。このピンチロール36とフィードローラ28とで記録紙Pをニップして搬送するようになっている。
【0021】
フィードローラ28の下流側には、プラテン26を間において、従動ローラ38とスターホイール40が配置されており、フィードローラ28と同一の駆動系で回転して記録紙Pを排紙方向へ案内する。
【0022】
この駆動系の駆動源は駆動モータ42であり、駆動モータ42の回転軸に取付けられたプーリ44とフィードローラ28の端部に取付けられたプーリ46にはタイミングベルト48が巻き掛けられている。これにより、フィードローラ28には駆動モータ42から回転力が付与される。
【0023】
また、プーリ46と同軸上にギア52が取付けられており、ギア群54の上流側のギア54Aとかみ合っている。ギア群54の下流側のギア54Bは従動ローラ38に取付けられた従動ギア56とかみ合っている。この構成により、従動ローラ38はフィードローラ28と同期して回転する。
【0024】
次に、第1実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0025】
図3に示すように、フィードローラ28の左側(記録紙Pの搬送領域外)には、軸芯の半径方向へ張り出す円状のフランジ50が一体成形されている。また、サイドフレーム12とプーリ46のボス部46Aとの間には、スプリング58が配置され、軸受け32を貫通したフィードローラ28へ挿通されている。
【0026】
すなわち、このスプリング58のばね力でフランジ50が軸受け32の端面に圧接され、フィードローラ28はスラスト方向に位置規制される。このため、フィードローラ28のスラスト方向のガタがなくなる。そして、フランジ50は、面精度を向上させることが比較的容易にできるため、精度の出し易いものの組み合わせ(軸受けとフランジ)により公差の累積が少なくなり、フィードローラ28の何れの回転角度においても、フィードローラ28がスラスト方向へずれことがなく、このフィードローラ28に搬送される記録紙Pへ正確にインクジェットヘッド18で印字できる。
【0027】
次に、第2実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0028】
図4に示すように、第2実施形態では、フィードローラ62の左側に環状溝65が形成されており、この環状溝64にCリング60が嵌め込まれている。このCリング60と軸受け32との間には、スプリング58が挿通されており、フィードローラ62を図面上の右側へ付勢している。
【0029】
一方、フィードローラ62の右側には、半径方向(軸芯と直交する方向)へ張り出すフランジ62Aが一体成形されており、フランジ62Aの端面は右側の軸受け30の端面に、スプリング58の付勢力で面接している。これにより、フィードローラ62は、スラスト方向に位置規制される。
【0030】
次に、第3実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0031】
図5に示すように、第3実施形態では、フィードローラ64の右端部にフランジ64Aが形成されており、右側の軸受け30の外側端面に当接している。また、左側の軸受け32とボス46Aの間にはスプリング58が配置されており、フィードローラ64を図面上の左側へ付勢している。このため、フランジ64が軸受け30の端面に引き当たられて、フィードローラ64のスラスト方向のガタがなくなる。
【0032】
次に、第4実施形態に係るローラの支持構造を説明する。
【0033】
また、図6に示すように、右側のサイドフレーム12に取付けられた軸受け66には、蓋状のキャップ68が形成されている。このキャップ68の裏面には、フィードローラ70の端面70Aが面接している。すなわち、フィードローラ70は中実(円柱型)とされており、端面70Aが精度よく平坦面に加工されている。
【0034】
そして、フィードローラ70は、スプリング58で右側へ付勢されるため、端面70Aがキャップ68の裏面に押し付けられてスラスト方向の位置規制をする。この構成では、フィードローラにフランジを一体成形する場合と比較すると、フィードローラの加工が容易となる。
【0035】
なお、図7に示すように、軸受け74のキャップ74Aの裏面中央に円錐状の突起72を形成することで、この突起72にフィードローラ70の端面70Aの中心部に当るため、端面70Aをすべて平坦に仕上げる必要がなくなる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、ローラのスラスト方向のズレによる印字ズレをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るローラの支持構造が使用されたインクジェットプリンタの概略斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るローラの支持構造の駆動機構を示す側面図である。
【図3】第1実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図4】第2実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図5】第3実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図6】第4実施形態に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図7】第4実施形態の変形例に係るローラの支持構造を示す正面図である。
【図8】従来のローラの支持構造を示す正面図である。
【図9】印字ズレの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
28 フィードローラ(ローラ)
50 フランジ
58 スプリング(ばね部材)
68 キャップ(スラスト受け部)
72 突起
Claims (4)
- 両端部が軸受けに軸支されたローラが回転してシート材を搬送するローラの支持構造において、
前記ローラと一体形成され、該ローラの軸芯と直交する方向へ張り出すフランジと、
前記ローラへ挿通され前記フランジを前記軸受けの端面に押し当て又は引き当てるばね部材と、
を有することを特徴とするローラの支持構造。 - 前記ローラの一端部へ回転力を伝達する伝達機構部と反対側の該ローラの他端部側へ前記フランジを形成したことを特徴とする請求項1に記載のローラの支持構造。
- 両端部が軸受けに軸支されたローラが回転してシート材を搬送するローラの支持構造において、
前記軸受けの端面と対面して形成され、前記ローラの端面と面接可能なスラスト受け部と、
前記ローラへ挿通され前記ローラの端面を前記スラスト受け部に押し当てるばね部材と、
を有することを特徴とするローラの支持構造。 - 前記スラスト受け部の中心に前記ローラの端面の中心部に当る突起を形成したことを特徴とする請求項3に記載のローラの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003076008A JP2004284062A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | ローラの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003076008A JP2004284062A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | ローラの支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004284062A true JP2004284062A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33291168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003076008A Pending JP2004284062A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | ローラの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004284062A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2431150A (en) * | 2005-10-17 | 2007-04-18 | Funai Electric Co | Printer feed roller mounting |
US8152379B2 (en) | 2006-05-01 | 2012-04-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Bearing device having backlash reducer for reducing play of bearing, and image recording apparatus including the bearing device |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003076008A patent/JP2004284062A/ja active Pending
Cited By (2)
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