JP2004283977A - スリッタ装置 - Google Patents

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JP2004283977A JP2003080161A JP2003080161A JP2004283977A JP 2004283977 A JP2004283977 A JP 2004283977A JP 2003080161 A JP2003080161 A JP 2003080161A JP 2003080161 A JP2003080161 A JP 2003080161A JP 2004283977 A JP2004283977 A JP 2004283977A
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Takeshi Takeda
剛 武田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

【課題】シート材料上の2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレを検査し、不良シート状材料をスリッティングしないようにしたスリッタ装置。
【解決手段】多色印刷されたシート状材料を搬送する搬送手段と、シート状材料上であってその搬送方向に所定の間隔をもって2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレを検査する手段であって、2箇所に印刷された各色の基準マークを撮像して画像データを得る撮像部と、得られた画像データより2箇所における各色の基準マークの相互の距離を計算する演算部と、各色の基準マークの相互の距離が許容値に入っているかどうかを判定する判定部とを有する印刷ズレ検査手段と、各色の基準マークの相互の距離が許容値に入っているシート状材料をシート状材料の搬送方向にスリッティングする加工手段とを有するスリッタ装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多色印刷されたシート状材料の印刷ズレの検査機能を具備したスリッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多色の文字や絵柄を印刷した金属材料からなる大判のシート状材料をスリッティング加工等により所定の大きさに切断し、切断後のシート状材料が、例えば、写真フイルムを収容するパトローネの製造等に供されていることは知られている。
【0003】
このようなシート状材料に対する印刷工程においては、シート状材料を多数枚ストックした状態から一枚一枚印刷装置に供給するため、各色毎の印刷装置の各部の位置精度等を厳しく管理したとしても、時として各色間のズレ、即ち、印刷ズレが生じてしまう。
【0004】
このため従来は、印刷ズレの有無について印刷工程や後工程で目視によるチェックを行う等の方法が取られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷装置の速度に合わせて目視によるチェックを行うには限界があり、印刷ズレの不良品を見逃してしまう恐れがある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、主たる目的は、すでに印刷されているシート状材料を、スリッティング加工する前に自動的に印刷ズレを検査する機能を有するスリッタ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の構成により達成することが出来る。
【0008】
(1)多色印刷されたシート状材料を搬送する搬送手段と、
前記シート状材料上であってその搬送方向に所定の間隔をもって2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレを検査する手段であって、前記2箇所に印刷された各色の基準マークを撮像して画像データを得る撮像部と、得られた画像データより前記2箇所における各色の基準マークの相互の距離を計算する演算部と、各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っているかどうかを判定する判定部とを有する印刷ズレ検査手段と、
各色の基準マークの相互の距離が前記許容値に入っているシート状材料を、前記シート状材料の搬送方向にスリッティングする加工手段と、
を有するスリッタ装置。
【0009】
(2)多色印刷されたシート状材料を搬送する搬送手段と、
前記シート状材料上であってその搬送方向に所定の間隔をもって2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレを検査する手段であって、前記2箇所に印刷された各色の基準マークを撮像して画像データを得る撮像部と、得られた画像データより前記2箇所における各色の基準マークの相互の距離を計算する演算部と、各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っているかどうかを判定する判定部とを有する印刷ズレ検査手段と、
前記基準マークと同じ前記撮像部の撮像範囲内に入るように、前記シート状材料の搬送方向と平行した位置に固定して設けられた基準部材と、前記シート状材料の搬送方向に対して直交する方向に前記シート状材料を移動させる位置ズレ補正手段と、
各色の基準マークの相互の距離が前記許容値に入っているシート状材料を、前記シート状材料の搬送方向にスリッティングする加工手段とを有し、
前記シート材料上の前記2箇所の各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っている場合、前記シート材料上の前記2箇所の各色の基準マークと前記基準部材とを前記撮像部により撮像して画像データを得て、得られた画像データより前記2箇所において各色の基準マークに基づく重心位置、及び、それらの重心位置と前記基準部材との間隔を前記演算部により求め、前記基準部材とそれぞれの重心位置との間隔が基準間隔に等しいかどうか前記判定部にて判定し、前記間隔が前記基準間隔と異なる場合、前記位置ズレ補正手段により補正し、補正後、前記加工手段にてスリッティングする、ことを特徴とするスリッタ装置。
【0010】
(3)前記スリッタ装置は、前記シート状材料上の各色の基準マークの相互の距離が前記許容値に入っていなかった場合、当該シート状材料を前記搬送手段の搬送径路外に排出する排出手段を有することを特徴とする前記(1)、又は、前記(2)に記載のスリッタ装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を用いて説明する。
【0012】
先ず、シート状材料上に印刷された基準マーク、及び、基準マークと基準部材、加工手段、位置ズレ補正手段との位置関係について概略説明する。
【0013】
図1はシート状材料上に印刷された各色の基準マーク、及び、基準マークと基準部材、加工手段、位置ズレ補正手段との位置関係を示す平面図である。
【0014】
10は文字、絵柄等(不図示)とともに4色、即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、及び、黒の基準マークが印刷された写真フイルム用パトローネの元板であるシート状材料であり、例えば、800mm×800mmの大きさを有する。
【0015】
矢印Sは金属薄板からなる前記シート状材料(以降、単に、シートという)10の搬送方向を示す。
【0016】
101及び102は搬送方向Sにみてシート10の上流側の辺及び下流側の辺を示す。
【0017】
103及び104は搬送方向Sにみてシート10の右側の辺及び左側の辺を示す。
【0018】
105は辺101と辺103との交点、106は辺102と103との交点を示す。
【0019】
(1)は後端側基準マーク部で、交点105の近傍に印刷ズレがなく正確に印刷されたと想定された場合の各色の基準マークを表す。
【0020】
後端側基準マーク部(1)の白丸の4点はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び、黒(K)の各基準マークを表し、当該4点は所定の間隔を持つ正方形をなしている。
【0021】
(2)は先端側基準マーク部で、交点106の近傍に印刷ズレがなく正確に印刷されたと想定された場合の各色の基準マークを表す。
【0022】
先端側基準マーク部(2)の白丸の4点は各色の基準マークを表し、先端側基準マーク部(1)と同じ間隔を持つ正方形をなしている。
【0023】
後端側基準マーク部(3)の四角形をなす黒丸の4点は、Y、M、C、Kの各色の印刷時において同時に印刷された各基準マークの位置の一例である。
【0024】
先端側基準マーク部(4)においても同様に、四角形をなす黒丸の4点は各色の印刷時において同時に印刷された各基準マークの位置の一例である。
【0025】
後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)の位置はスリッタ装置のメモリに記憶されており実際にはシート10上には現れないが、説明の都合上図面に表示したものであり、後端側基準マーク部(3)及び先端側基準マーク部(4)の各基準マークのみがシート10上に印刷される。
【0026】
後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)は辺103に平行で、かつ、辺101及び辺102から等間隔の位置で、シート10の製品として使用されない側部にくるように設定されている。
【0027】
後端側基準マーク部(3)及び先端側基準マーク部(4)の各基準マークは、実際の印刷においては、それぞれ後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)の各基準マークの近傍に印刷されるが、図面上では、説明の都合上、後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)から離れて表されている。
【0028】
2箇所の基準マークが搬送方向Sに見て互いに離れた位置、即ち、交点105及び106の近傍に印刷されているが、これは印刷ズレを精度良く判定するためである。換言すれば、搬送方向Sにみて正常な姿勢に対してシート10が曲がっていた場合、その曲がり具合を出来る限り正確に補正できるように、与えられた大きさのシートに対して適宜の間隔を持って各基準マークが付されるようにすることが肝要である。
【0029】
また、印刷ズレがない場合の各色の基準マークが互いに所定間隔離れた正方形を形成しているが、これは、後述するTVカメラで撮像した時に各基準マークが重なるのを避け、それぞれの基準マークの位置を正確に判別するためである。
【0030】
また、実際に印刷される各基準マークはY、M、C、及び、Kの各色で内部を塗りつぶされた円であるが、説明の都合上、図面上では黒丸で表示している。
【0031】
一点鎖線で囲まれた(S1)及び(S2)は後述するTVカメラ41A(図2参照)によって撮像される範囲を示している。
【0032】
402は搬送方向Sと平行に設けた基準部材、60は搬送方向Sに対して直角に設けた複数の回転刃によりシート10をスリッティングするための加工手段、80はシート10を挟んで基準部材と反対側の2箇所に所定の間隔を持って設けられ、2箇所の各基準マークに基づく重心位置と基準部材402との間隔と、あらかじめ決められた基準間隔とに差(ズレ)がある場合、シート10を搬送方向Sに対して直角方向に移動させて位置ズレを補正する位置ズレ補正手段であるが、これらの詳細については後述する。
【0033】
次に、図2、図3を用いてスリッタ装置1の概要を説明する。
図2はスリッタ装置の概略側面図、図3はそれの概略平面図である。
【0034】
20はシート10の供給手段であり、多数枚ストックされたシート10を一枚毎に吸着、分離して搬送手段30に送り込む機能を有し、以下のように構成されている。
【0035】
21は油圧シリンダー(不図示)により上昇、下降する昇降ユニットで、シート10を多数枚ストックするとともに、シート10が次工程に送り出されてストック量が減少しても、光電センサ(不図示)により最上部のシート10の側面を検出することにより、シート10の最上面の位置を常に同一レベルを維持するように構成されている。
【0036】
22はサクションユニットで、スリッタ装置1の本体1Aに固定されており、カム(不図示)を内蔵し、当該カムの作用により下端部に設けられたゴム等の弾性部材からなるサクションパッド23を、図1の矢印H及びVの方向に移動する。
【0037】
24はサクションユニット22に内蔵された真空発生装置で、サクションパッド23と連通している。
【0038】
サクションパッド23が前記カムの作用により図1に示した矢印Vの方向に下降を開始するとともに前記真空発生装置がオンし、更にサクションパッド23が下降してシート10を一枚吸着する。
【0039】
吸着後、サクションパッド23は上昇し、上昇が完了すると矢印Hの方向に移動(又は揺動)を開始する。サクションパッド23はシート10の先端が搬送手段30の引き込みローラ301に食い込まれる位置で停止され、同時に前記真空発生装置24はオフされる。
【0040】
その後、サクションパッド23は矢印Hとは反対方向に移動して図で示した初期位置に戻り、上述した動作を繰り返すことによりシート10を一枚ずつ搬送手段30に送り込む。
【0041】
搬送手段30は、第1搬送部31、第2搬送部32で構成されている。
引き込みローラ301は一対のローラで構成されており、上述したように供給手段20から供給されたシート10を引き込む位置に設けられている。
【0042】
なお、引き込まれたシート10は以降水平状態で搬送される。
303は搬送モータで、引き込みローラ301をVベルト等の伝達手段(不図示)を介して駆動する。
【0043】
302は搬送ベルトであり、搬送モータ303により回転される駆動ローラ304、2つの従動ローラ305に張架されており、引き込みローラ301で引き込まれたシート10を受け取り搬送する。
【0044】
2つの従動ローラ305はシート10の搬送方向の長さ以上の間隔を持って水平に配設されている。
【0045】
搬送ベルト302はシート10の搬送幅にほぼ等しいベルトか又は適宜の幅の複数のベルトで構成することが出来る。
【0046】
306は光電センサからなるポジションセンサで、当該ポジションセンサ306が搬送されてきたシート10の先端側の辺102を感知すると駆動モータ303が停止され、シート10は2台のTVカメラ41Aの撮像範囲とシート10上の撮像範囲(S1)及び(S2)(図1参照)とが対応する位置で停止される。
【0047】
307は搬送ベルトであり、搬送モータ308により回転する駆動ローラ309、2つの従動ローラ310に張架されており、シート10を水平に搬送する。
【0048】
311は送り出しローラで一対のローラで構成されており、搬送ベルト307により搬送されたシート10を加工手段60に送り込むように配設されている。
【0049】
送り出しローラ311はVベルト等の伝達手段(不図示)を介して搬送モータ308により駆動される。
【0050】
40はシート10上の4色(Y、M、C、K)の基準マークの印刷ズレを検査する印刷ズレ検査手段で、第1搬送部31の搬送経路上であって、前記基準部材402側に設けられている。
【0051】
41Aは面状のCCDからなる2台のTVカメラで、シート10上に印刷された各色の基準マークを撮像する位置に設けられている。
【0052】
402は本体1Aに固定された金属板等からなる基準部材で、シート10の搬送方向Sに対して平行な直線部402Aを有しており、当該直線部402Aとシート10の辺103との間には所定の間隔が設けられている。
【0053】
なお、印刷ズレ検査手段40については後に詳しく説明する。
50は排出手段で、第1搬送手段31と第2搬送手段32との間に設けられており、ソレノイドにより駆動される排出ゲート501及び排出されたシート10を受け取るためのトレイ502等で構成されている。
【0054】
印刷ズレ検査手段40がシート10上の各基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っていなかったと判定した場合、その情報を受け、排出ゲート501は図に示した実線の位置から点線の位置に切り替わり、当該シート(不良シート)10は搬送手段30の搬送径路外に設けたトレイ502に排出される。
【0055】
60は加工手段であり、送り出しローラ311に近接して設けられており、搬送方向Sに対して直角に設けられた複数の可回転の上刃601及び下刃602を有している。
【0056】
上刃601及び下刃602はスリッタモータ603により図に示した矢印方向にそれぞれ回転し、シート10を搬送方向Sにスリッティングする。
【0057】
本実施の形態においては、加工手段60を第2搬送部32に近接して設けたが、第2搬送部を省略し排出ゲート501に近接して設けても良い。
【0058】
70は受け取り手段で、加工手段60によりスリッティングされたシート10を受け取り、積載する機能を有するが、主要構造は供給手段20の昇降ユニット21と同じであるので説明は省略する。
【0059】
80は位置ズレ補正手段で、前記搬送ベルト302から見て前記基準部材402とは反対側に設けられており、当該位置ズレ補正手段80は後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)にそれぞれ対応する位置にある位置ズレ補正手段80A及び80Bで構成されている。
【0060】
位置ズレ補正手段80は、印刷ズレ検査手段40がシート10上の基準マークの相互の距離が許容値に入っていて、かつ、当該シート10上の2箇所の基準マークに基づく重心位置と基準部材402との間隔があらかじめ決められた基準間隔よりズレていたと判断した場合、その位置ズレ情報に基づき、当該シート(良品シート)10を搬送方向Sに対して直交する方向に移動させ位置ズレを補正するように構成されている。
【0061】
位置ズレ補正手段80の詳細についても後述する。
90はシーケンサで構成されたスリッタ制御手段で、スリッタ装置1の一連の動作、例えば、供給手段20からのシート10の供給、搬送手段30によるシート10の搬送、停止、あるいは、加工手段60によるスリッティング等の動作を制御するとともに、印刷ズレ検査手段40と通信可能に結合されており、印刷ズレ検査手段40からの情報に基づき排出手段50による不良シート10の排出、位置ズレ補正手段80による良品シート10の印刷位置のズレ補正等の制御を行う。
【0062】
次に、上述した構成のスリッタ装置1の概略動作を説明する。
供給手段20よりシート10は一枚ずつ供給され、搬送部30により搬送される。搬送されたシート10はポジションセンサ306がシート10の辺102を検知すると停止し、印刷ズレ検査装置40によりシート10の搬送方向に所定間隔を有する2箇所の各色の印刷ズレが検査される。シート10上の各基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っていた場合、位置ズレ補正手段80により印刷位置のズレが補正され、加工手段60によりスリッティングされる。シート10上の各基準マークの相互の距離が許容値に入っていなかった場合、当該シート10は排出手段50により搬送経路外に排出される。
【0063】
以上がスリッタ装置1の構成、動作の概略説明である。
次に、印刷ズレ検査手段40、印刷ズレ位置ズレ補正手段80について詳細な説明を行う。
【0064】
先ず、印刷ズレ検査手段40について図4を用いて説明する。
図4は印刷ズレ検査手段及びスリッタ制御手段の制御構成図である。
【0065】
41は撮像部で、面状のCCDからなる2台のTVカメラ41A、撮像タイミング、シャッタ速度等をコントロールするカメラコントロール41B、A/D変換機能を有する画像メモリ41Cで構成されており、TVカメラ41Aにより撮像された画像データはA/D変換され画像メモリ41Cに保管される。
【0066】
42は演算部で、画像メモリ41Cの画像データを取り込み、シート10上の2箇所における各色の基準マークの相互の距離、各色の基準マークに基づく重心位置、その重心位置から基準部材までの間隔を求め、求められた間隔とあらかじめ決められた基準間隔との差、即ち、位置ズレ量を計算する。
【0067】
43は判定部で、演算部42で演算した各基準マークの相互の距離が許容値に入っているかどうかを判定する。
【0068】
44はプログラム、データ等を保管するメモリ部である。
45は印刷ズレ検査制御手段40で印刷ズレ検査手段40の全体の制御を行う。
【0069】
46はインターフェースで、スリッタ制御手段90のインターフェース91との間で相互に信号転送を行う。
【0070】
演算部42及び判定部43はマイクロプロセッサからなるCPU、メモリ部44はプログラム等を格納するROM、一時的なデータ保管を行うRAM等で構成されており、これらは互いに通信可能に結合されている。
【0071】
次に、位置ズレ補正手段について図5を用いて説明する。
図5は位置ズレ補正手段の要部断面図である。
【0072】
801、802はそれぞれ上クランプ、下クランプで、中央部で支持ピン803を介して支持板804に揺動可能に保持されている。
【0073】
上クランプ801及び下クランプの802の一端は半球形状をしており、クランプ時シート10を点接触状態でクランプする。
【0074】
上クランプ801及び下クランプ802の他端はテーパ形状をなしており、図に示す位置に設けた圧縮バネ805の作用により、開閉ロッド806のテーパ部807に当接している。
【0075】
808はエヤーシリンダーで、エヤーシリンダー807の出力軸は開閉ロッド806に結合されており、エヤーシリンダ808の作動により開閉ロッド806のテーパ部807を介して上クランプ801及び下クランプ802を開閉させ、シート10のクランプ及びアンクランプを行う。
【0076】
支持板804及びエヤーシリンダー808は上プレート809の上面に固定されている。
【0077】
810はステッピングモータからなる補正モータで、ベースプレート814に固定されており、出力軸にはボールネジ811が結合されている。
【0078】
812は上プレート808の下面に固定された雌ネジブロックで、ボールネジ811と螺合している。
【0079】
813はベースプレート814に固定されたスライドブロックで、上プレート808を水平方向に移動させる。
【0080】
815は光電センサからなる原点センサで、原点センサ815が雌ネジブロック812の側面816を検知した位置が補正モータ810の電気上の原点位置である。
【0081】
位置ズレ補正手段80の動作を説明すると、シート10の2箇所の基準マークの位置ズレ情報が印刷ズレ検査手段40からスリッタ制御手段90に送られ、これを受けてスリッタ制御手段90が位置ズレ補正手段80を制御する。
【0082】
先ず、エヤーシリンダ808の作動により開閉ロッド806が前進し、上クランプ801及び下クランプ802が図に示したようにシート10をクランプする。クランプが完了すると、補正モータ810は上述の電気上の原点位置から位置ズレ量に対応するパルス数だけ回転し、雌ネジブロック812を介して、上クランプ801、下クランプ802がシート10を搬送方向Sに対して直交する方向にシート10を移動させ位置ズレ補正を行う。位置ズレ補正が終了すると、エヤーシリンダ808が逆方向に作動して上クランプ810及び下クランプ802をアンクランプの状態にし、その後、原点センサ815が雌ネジブロック812の側面816を検知するまで補正モータ810は回転し停止する。以上で一連の位置ズレ補正動作を終了する。
【0083】
印刷ズレ検査手段40から位置ズレ補正情報があった場合、位置ズレ補正手段80は常にシート10を基準部材402側に移動させて位置ズレ補正を行うように、シート10と基準部材402との間隔を設定してあるが、これはボールネジ811と雌ネジブロック812とのバックラッシュによる誤差を軽減するためである。
【0084】
位置ズレ補正手段80A及び80Bは、シート10の辺104側で、かつ、後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)に対応する位置に設けたが、これに拘ることなく、位置ズレ補正手段は基準部材402側に設けても良い。
【0085】
又、2箇所に設けた位置ズレ補正手段80Aおよび80Bの間隔は位置ズレ補正の精度等を考慮して決めても良い。
【0086】
更に、位置ズレ補正手段80にベースプレート814を搬送方向Sに移動する移動手段を設け、位置ズレ補正動作が完了した後、シート10をクランプしたままで前記移動手段によりシート10を加工手段50に送り込む様に構成しても良い。
【0087】
次に、上述した構成のスリッタ装置1において、シート10上の各基準マークの相互の距離の計算、計算された距離が許容値に入っているかどうかの判定、各基準マークに基づく重心位置、重心位置と基準部材との間隔の計算、及び、その計算結果に基づく位置ズレ補正の手順について、図1、図6、図7を用いて説明する。
【0088】
図6は図1に示すTVカメラ41Aによる撮像範囲(S1)及び(S2)の画像上の基準マーク及び基準部材の位置を示す平面図、図7は図6における後端側基準マーク部(3)の拡大図である。
【0089】
先ず、各基準マークの印刷ズレの良否の判定、即ち、各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っているかどうかの判定手順について説明する。
【0090】
107は直線部402A上の固定点であり、これを画像上の第1原点とし、この点で見て直線部402AをX軸、これに垂直な軸をY軸とする。
【0091】
108は直線部402A上の固定点であり、これを画像上の第2原点とし、この点で見て直線部402AをX軸、これに垂直な軸をY軸とする。
【0092】
X軸は撮像された基準部材402の画像データから直線部402Aを抽出することにより求めることが出来、後端側基準マーク部(3)、先端側基準マーク部(4)の各基準マークの位置も撮像された画像データから各色の円を抽出しその中心を求め、その中心をXY座標上での各基準マークの位置として表すことが出来る。
【0093】
各基準マークは内側を塗りつぶした円ではなく、例えば×、+、○、△等の他の形状でも良い。
【0094】
後端側基準マーク部(1)のYA、MA、CA、及び、KAはY、M、C、及び、Kの各色の基準マークのXY座標上の位置を示す。
【0095】
先端側基準マーク部(2)のYB、MB、CB、及び、KBも後端側基準マーク部(1)に同じく各色の基準マークのXY座標上の位置を示す。
【0096】
後端側基準マーク部(3)のYC、MC、CC、及び、KCはY、M、C、及び、Kの各色の基準マークのXY座標上の位置の一例である。
【0097】
先端側基準マーク部(4)のYD、MD、CD、及び、KDも後端側基準マーク部(3)に同じく各基準マークのXY座標上の位置の一例である。
【0098】
なお、前述したように、基準マークのうち後端側基準マーク部(1)及び先端側基準マーク部(2)の基準マークは説明の都合上表示したものであり、実際には、画像上には現れない。
【0099】
この様にして、各基準マークの位置は第1原点107、第2原点108からのXY座標上の点として表すことが出来るため、例えば、図7の(1)に示すように後端側基準マーク部(3)の基準マークについて見ると、各基準マークの相互の距離、即ち、a(YC−MC間)、b(MC−CC間)、c(CC−KC間)、d(KC−YC間)、e(YC−CC間)、及び、f(MC−KC間)が求められる。
【0100】
一方、各基準マークの相互の距離には、あらかじめ決められた許容値、例えば、Aが決められている。
【0101】
後端側基準マーク部(1)、及び、先端側基準マーク部(2)の各基準マークが形成する正方形の一辺をαとすると、各色の基準マークの相互の距離、即ち、a−α、b−α、c−α、d−α、e−20.5×α、及び、f−20.5×αと許容値Aを比較して、これらの値のうち一箇所でも許容値Aを超えていた場合は印刷ズレとして判定し、スリッタ制御手段90を制御して排出ゲート501を開き不良シートを搬送径路外に排出する。
【0102】
上記において、各色の基準マークの相互の距離、例えば、aから正方形の一辺の値αを引いたのは、各色の基準マークの相互の距離を同一点で比較するためである。
【0103】
従って、印刷ズレがなかった場合には、各色の基準マークの相互の距離、例えば、a−α=0となり、他の相互の距離も全て0となる。
【0104】
以上、後端側基準マーク部(3)における基準マークの印刷ズレの判定について説明したが,先端側基準マーク部(4)においても同じ手順で印刷ズレを判定できるので説明は省略する。
【0105】
次に、各基準マーク相互の距離が許容値に入っていた場合の位置ズレ補正の手順について説明する。
【0106】
先ず、各基準マークに基づく重心位置を求めるが、後端側基準マーク部(3)を用いて説明する。
【0107】
図7の(7−2)は(7−1)と同じ図面であるが、説明の都合上、各基準マークの位置を表す符号を、YC→Y、MC→M、CC→C、及び、KC→Kに変更してある。
【0108】
図7の(7−3)は(7−2)の△YCKを抜き出したものであり、この三角形の重心位置を求める。3辺、即ち、YC、CK、KYの各中点と各頂点、K、Y、Cとを結ぶと、その交点が重心位置G1となる。
【0109】
同様にして、△YCM、△CMK、△YMKの重心位置G2、G3、G4が求められる。
【0110】
図7の(7−2)に戻って、重心位置G1とG2を結ぶ直線と重心位置G3とG4とを結ぶ直線の交点が各基準マークに基づく重心位置GCとして求められる。
【0111】
これより、各基準マークに基づく重心位置GCとX軸との間隔LBが求められる。
【0112】
一方、正確に印刷された場合の各基準マークに基づく重心位置GAからX軸との間隔LAはあらかじめメモリ部44に基準間隔として記憶されており、搬送方向Sに対して直交する方向の位置ズレ量はこれらの差分、即ち、(LB−LA)として求められる。
【0113】
この時に、間隔LBが基準間隔LAに等しくないと印刷ズレ検査手段40の判定部43が判断した場合、この位置ズレ量は印刷ズレ検査手段40からスリッタ制御手段90に転送され、スリッタ制御手段90にて位置ズレ量をパルス数に変換するとともに位置ズレ補正手段80Aを制御し補正モータ810を前記パルス数だけ回転させる等の動作を行い位置ズレの補正を行う。換言すれば、重心位置GCと直線部402Aとの間隔LBが基準間隔LAに等しくなるようにシート10を移動させることである。
【0114】
上述した手順と同様に、先端側基準マーク部(4)の位置ズレについても、(2)の基準マークの重心位置GB、(4)の基準マークの重心位置GDより重心位置GBとX軸との間隔(基準間隔)LA、重心位置GDとX軸との間隔LFが求められ、位置ズレ量(LF−LA)が得らる。間隔LFが基準間隔LAに等しくなかった場合、この位置ズレ量を印刷ズレ検査手段40よりスリッタ制御手段90に送りパルス数に変換し位置ズレ補正手段80Bの補正モータ810を回転させ位置ズレの補正を行うことが出来る。
【0115】
本実施の形態のおいては、位置ズレ補正手段80A及び80Bの動作は同時に行っているが、例えば、双方に時間差を設けて動作させても良い。
【0116】
なお、スリッティングされたシート10を搬送方向Sに対して直角方向にカットする工程においても、搬送方向Sにおけるシート10上の基準マークの位置ズレを上述した手段と同様な手段により補正することが出来る。
【0117】
本実施の形態においては、2箇所の基準マークの印刷位置をシート10の辺103に沿って設けたが、これに拘束されることなく、例えば、1箇所の基準マークを辺104の側に設けてもよく、また、2箇所の基準マークの間隔は位置ズレが許される許容値等を考慮して決めることが出来る。
【0118】
以上説明したように、シート状材料上の各色の基準マークの印刷ズレ、即ち、各基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っているかどうかの判定、及び、許容値に入っている場合には印刷位置のズレ補正を行うことが出来るため、不良シートの下流工程への流出防止、及び、良品シートのスリッティング時の位置決めをより正確に行うことが出来る。
【0119】
【発明の効果】
多色印刷されたシート状材料のスリッタ装置において、シート材料上の2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレをスリッティングする前に検査することのより、スリッタ装置を含む下流の工程へ印刷ズレの不良シート状材料を流出させることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状材料上の基準マーク、及び、基準マークと基準部材、加工手段、位置ズレ補正手段との位置関係を示す平面図。
【図2】スリッタ装置の概略側面図。
【図3】スリッタ装置の概略平面図。
【図4】印刷ズレ検査手段及びスリッタ制御手段の制御構成図。
【図5】位置ズレ補正手段の要部断面図。
【図6】撮像範囲における基準マーク及び基準部材の位置を示す平面図。
【図7】後端側基準マーク部(3)の拡大図。
【符号の説明】
1 スリッタ装置
10 シート状材料
20 供給手段
30 搬送手段
40 印刷ズレ検査手段
50 排出手段
60 加工手段
70 受取手段
80 位置ズレ補正手段
90 スリッタ制御手段
41A TVカメラ
402 基準部材
(1)、(3) 後端側基準マーク部
(2)、(4) 先端側基準マーク部
GA、GC 後端側の各基準マークに基づく重心位置
GB、GD 先端側の各基準マークに基づく重心位置

Claims (3)

  1. 多色印刷されたシート状材料を搬送する搬送手段と、
    前記シート状材料上であってその搬送方向に所定の間隔をもって2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレを検査する手段であって、前記2箇所に印刷された各色の基準マークを撮像して画像データを得る撮像部と、得られた画像データより前記2箇所における各色の基準マークの相互の距離を計算する演算部と、各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っているかどうかを判定する判定部とを有する印刷ズレ検査手段と、
    各色の基準マークの相互の距離が前記許容値に入っているシート状材料を、前記シート状材料の搬送方向にスリッティングする加工手段と、
    を有するスリッタ装置。
  2. 多色印刷されたシート状材料を搬送する搬送手段と、
    前記シート状材料上であってその搬送方向に所定の間隔をもって2箇所に印刷された各色の基準マークの印刷ズレを検査する手段であって、前記2箇所に印刷された各色の基準マークを撮像して画像データを得る撮像部と、得られた画像データより前記2箇所における各色の基準マークの相互の距離を計算する演算部と、各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っているかどうかを判定する判定部とを有する印刷ズレ検査手段と、
    前記基準マークと同じ前記撮像部の撮像範囲内に入るように、前記シート状材料の搬送方向と平行した位置に固定して設けられた基準部材と、前記シート状材料の搬送方向に対して直交する方向に前記シート状材料を移動させる位置ズレ補正手段と、
    各色の基準マークの相互の距離が前記許容値に入っているシート状材料を、前記シート状材料の搬送方向にスリッティングする加工手段とを有し、
    前記シート材料上の前記2箇所の各色の基準マークの相互の距離があらかじめ決められた許容値に入っている場合、前記シート材料上の前記2箇所の各色の基準マークと前記基準部材とを前記撮像部により撮像して画像データを得て、得られた画像データより前記2箇所において各色の基準マークに基づく重心位置、及び、それらの重心位置と前記基準部材との間隔を前記演算部により求め、前記基準部材とそれぞれの重心位置との間隔が基準間隔に等しいかどうか前記判定部にて判定し、前記間隔が前記基準間隔と異なる場合、前記位置ズレ補正手段により補正し、補正後、前記加工手段にてスリッティングする、ことを特徴とするスリッタ装置。
  3. 前記スリッタ装置は、前記シート状材料上の各色の基準マークの相互の距離が前記許容値に入っていなかった場合、当該シート状材料を前記搬送手段の搬送径路外に排出する排出手段を有することを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載のスリッタ装置。
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