JP2004283674A - 選別装置 - Google Patents

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Setsuichi Kasai
節一 笠井
Seiichi Abe
清一 阿部
Kenji Goto
謙治 後藤
Eiji Matsukawa
英次 松川
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MINO SHIGEN KAIHATSU KK
Kubota Corp
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MINO SHIGEN KAIHATSU KK
Kubota Corp
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Abstract

【課題】目詰り防止のための大掛かりな振動装置を不要にし得る篩い分け機から成る選別装置を提供する。
【解決手段】篩い分け機11は、多数のスリットを有し且つ傾斜して配置された篩本体83と、焼却灰を篩本体83の上端部に投入する投入口シュート84と、スリットを通過して篩本体83の下方に落下した焼却灰を排出する一方の排出口シュート85と、スリットを通過せずに篩本体83の下端から流れ落ちた焼却灰を排出する他方の排出口シュート86とを備え、篩本体83は、上流側端部を上にし下流側端部を下にして幅方向に所定間隔をおいて平行に並べられた複数の篩棒92を備え、各篩棒92の上流側端部を固定手段100によって固定するとともに下流側端部を固定せずにフリーな状態にした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば焼却炉から排出される焼却灰や埋立土壌,汚染土壌等の廃棄物を選別する選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、選別装置としては、例えば、金網等から成るスクリーンを傾斜させて固定した選別装置がある。これによると、廃棄物を上方から上記スクリーン上へ投入することによって、一定の大きさ未満の廃棄物はスクリーンの金網の目開きを通過してスクリーンの下方へ落下して排出され、一定の大きさ以上の廃棄物は上記目開きを通過せずにスクリーンの金網上を流れ落ちてスクリーンの下端部から排出され、これにより、廃棄物が選別される。しかしながら上記のような選別装置では、廃棄物が金網の目開きに目詰りし易いといった問題がある。
【0003】
この対策として、例えば、図29に示すように、支軸150を中心にスクリーン151全体を振動装置152で強制的に上下振動させる篩い分け機153がある。これによると、廃棄物を上方から上記スクリーン151上へ投入することによって、一定の大きさ未満の廃棄物はスクリーン151の金網154の目開きを通過してスクリーン151の下方へ落下して排出され、一定の大きさ以上の廃棄物はスクリーン151の金網154上を流れ落ちてスクリーン151の下端部151aから排出され、これにより、廃棄物が選別される。この際、スクリーン151全体を振動装置152で上下振動させることによって、金網154の目詰りが防止される(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−301069号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、振動装置152は回転モーター152aとクランク円盤152bと駆動リンク152c等で構成されており、目詰り防止のために上記のような大掛かりな振動装置152を要するため、篩い分け機153がコストアップや大型化するといった問題がある。
【0006】
本発明は、目詰り防止のための大掛かりな振動装置を不要にし得る篩い分け機から成る選別装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明の選別装置は、多数のスリットを有し且つ傾斜して配置された篩本体と、廃棄物を上記篩本体の上端部に投入する投入部と、上記スリットを通過して篩本体の下方に落下した廃棄物を排出する一方の排出部と、上記スリットを通過せずに篩本体の下端から流れ落ちた廃棄物を排出する他方の排出部とを備えた櫛状の篩い分け機から成り、上記篩本体は、上流側端部を上にし下流側端部を下にして幅方向に所定間隔をおいて平行に並べられた複数の篩棒を備え、上記各篩棒の上流側端部を固定するとともに下流側端部を固定せずにフリーな状態にしたものである。
【0008】
これによると、投入部から篩本体の上流側端部に投入された廃棄物は、各篩棒に沿って下流側端部へ向かって流れ落ちる。この際、スリットの目開き未満の大きさの廃棄物は、各篩棒間のスリットを通過して篩本体の下方へ落下し、一方の排出部から排出される。また、スリットの目開き以上の大きさの廃棄物は、スリットを通過せず、篩本体の下流側端部まで流れ(滑り)落ちて、他方の排出部から排出される。これにより、廃棄物が篩い分けられる。
【0009】
この時、各篩棒の上流側端部(上端部)は固定されているが下流側端部(下端部)は固定されずフリーな状態に保たれているため、廃棄物が上流側端部から流れ落ちる際の衝撃によって、各篩棒が振動し易くなり、これにより、スリットの目詰りが起り難くなる。したがって、目詰り防止のための大掛かりな振動装置が不要になる。
【0010】
また、本第2発明の選別装置は、スリットの目詰りを除去する目詰り除去装置が設けられているものである。
これによると、万一、スリットが目詰りした場合、目詰り除去装置を作動させることによって、スリットの目詰りが除去される。
【0011】
また、本第3発明の選別装置は、篩棒は、水平面に対する下流部の傾斜角度が上流部の傾斜角度よりも小さくなるように、曲がっているものである。
これによると、廃棄物が各篩棒の上流側端部から下流側端部へ向かって流れ落ちる際、廃棄物の流下速度の上昇を抑えることができる。これにより、廃棄物が各篩棒上を流れる時間を十分に確保することができるため、篩い分け機による選別効率が向上する。
【0012】
また、本第4発明の選別装置は、投入部から投入された廃棄物が篩本体上を流れ落ちる際の流れ方向に対して、各篩棒が幅方向で斜めになるように配置されているものである。
【0013】
これによると、廃棄物が投入部から篩本体上に投入されて流れ落ちる際、廃棄物中に含まれている長物がスリットに対して斜めに交差し易く、これにより、スリットをすり抜けて一方の排出部に混入してしまう長物の量を大幅に低減することができる。
【0014】
また、本第5発明の選別装置は、篩本体は上下複数段に設けられ、上下いずれか一方の篩本体の篩棒の軸心方向と他方の篩本体の篩棒の軸心方向とが投入部側から見て所定角度で交差しているものである。
【0015】
これによると、スリットの幅(目開き)未満の大きさの廃棄物は、上下各段の篩本体のスリットを通過して最下段の篩本体の下方へ落下し、一方の排出部から排出される。また、スリットの幅以上の大きさの廃棄物は、スリットを通過せず、最上段の篩本体の下流側端部まで流れ落ちて、他方の排出部から排出される。
【0016】
この際、廃棄物中に含まれている長物が、万一、最上段の篩本体のスリットをすり抜けても、上記長物の向きが最上段よりも下段の篩本体のスリットの向きに対して異なるため、上記長物は、下段の篩本体のスリットをすり抜けることができず、下流側端部まで流れ落ちて、他方の排出部から排出される。これにより、スリットをすり抜けて一方の排出部に混入してしまう長物の量を大幅に低減することができる。
【0017】
また、本第6発明の選別装置は、篩い分け機の投入部の上流側に、廃棄物を粉砕する粉砕機が設けられ、上記粉砕機は、粉砕面を有する粉砕台と、上記粉砕面上を転動して廃棄物を圧し潰す複数のローラーと、上記ローラー又は粉砕台のいずれかを粉砕台の軸心廻りに旋回させる旋回装置と、上記粉砕面に廃棄物を投入する投入部と、各ローラーで圧し潰された廃棄物を粉砕面上から排出する排出部とを備えているものである。
【0018】
これによると、粉砕機の投入部から粉砕面に投入された廃棄物は、粉砕面上を転動するローラーで圧し潰された後、排出部から排出される。廃棄物に鉄やアルミ等の非鉄金属が含まれている場合、これら金属類は、ローラーで圧し潰された際、粉砕されずに圧延され平らにひしゃげて扁平拡大化するが、金属類以外のものは細かく粉砕されて小径化される。また、廃棄物に含まれる金属類がクリンカに包み込まれている場合でも、上記ローラーによってクリンカが細かく粉砕されて小径化され、金属類は粉砕されずに圧延され平らにひしゃげて扁平拡大化する。
【0019】
上記のように粉砕機で粉砕された廃棄物は、粉砕機の排出部から排出された後、篩い分け機の投入部から篩本体の上端部に投入される。この際、廃棄物中に含まれる金属類は粉砕されずに平らにひしゃげて扁平拡大化しているため、スリットを通過せずに篩本体の下端から流れ落ちて他方の排出部から排出される。また、廃棄物中の金属類以外のもの(非金属類)は細かく粉砕されて小径化しているため、スリットを通過して篩本体の下方に落下し一方の排出部から排出される。
【0020】
このように、上記粉砕機によって廃棄物を粉砕する際、廃棄物中の金属類の大きさと金属類以外のものの大きさとの差が増大するため、粉砕後、篩い分け機を用いて上記廃棄物を金属類と金属類以外のものとに容易に選別することができる。
【0021】
また、本第7発明の選別装置は、粉砕機の各ローラーは、投入部から投入された廃棄物を粗粉砕する粗砕用ローラと、粗粉砕された廃棄物をさらに細かく微粉砕する微砕用ローラとに分けられているものである。
【0022】
これによると、粉砕機の投入部から粉砕台の粉砕面に投入された廃棄物は、粗砕用ローラに圧し潰されて粗粉砕され、次に、微砕用ローラに圧し潰されてさらに細かく微粉砕され、その後、排出部から排出される。このように、廃棄物に対して2段階の粉砕(すなわち粗粉砕と微粉砕)を同時に行うことができるため、無理のないスムーズな粉砕が行える。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図18に基づいて説明する。
例えば、図17に示すように、焼却炉1から排出される主灰(焼却灰)を溶融炉2において溶融処理する際、主灰に対して以下のような前処理行程3を行っている。すなわち、上記焼却炉1から排出された主灰中に含まれる鉄分を磁選機4によって回収し、その後、鉄分がほとんど取除かれた主灰を選別装置5にかけて主灰から金属類(アルミや針金等)を分離し、上記金属類が取除かれた主灰を貯留槽6に貯留し、貯留槽6の主灰を計量器7で計量して溶融炉2に供給する。
【0024】
上記選別装置5は、主灰(廃棄物の一例)を篩い分ける篩い分け機11と、この篩い分け機11の上流側に設けられて主灰を粉砕する粉砕機12とで構成されている。
【0025】
▲1▼先ず、上記篩い分け機11の構成を図1〜図7に基づいて以下に説明する。図1,図2に示すように、上記篩い分け機11は、箱状の本体容器81と、この本体容器81内に傾斜して配置され且つ多数のスリット82を有する篩本体83と、上記粉砕機12で粉砕された主灰を上記篩本体83の上端部に投入する投入口シュート84(投入部の一例)と、上記スリット82を通過して篩本体83の下方に落下した主灰を排出する一方の排出口シュート85(一方の排出部の一例,アンダーサイズ側)と、上記スリット82を通過せずに篩本体83の下端から流れ落ちた主灰を排出する他方の排出口シュート86(他方の排出部の一例,オーバーサイズ側)と、上記スリット82の目詰りを除去する目詰り除去装置88とを備えている。
【0026】
図3,図4に示すように、上記篩本体83は、幅方向で対向する一対の側枠91と、一対の側枠91間に配置された複数の篩棒92と、これら側枠91と篩棒92とを結束して一体にする結束用ボルト93およびナット94とで構成されている。各篩棒92の上端部間には薄板状のスペーサー(図示省略)が挟まれており、これによって、各篩棒92は上流側端部を上にし下流側端部を下にして幅方向に平行に並べられ、各篩棒92間に所定間隔(目開き)Sのスリット82が形成される。
【0027】
尚、図3に示すように、篩棒92は、水平面に対する下流側端部の傾斜角度α1が上流側端部の傾斜角度αよりも小さくなる(α1<α)ように、円弧状に湾曲している。また、篩棒92の断面形状は、角形,丸形,テーパー形などが採用されている。
【0028】
図5に示すように、各篩棒92の上端部の下側には円環部95が設けられ、各篩棒92の上端には、下向きに湾曲したJ形状の係合部96が設けられている。上記結束用ボルト93は、各篩棒92の円環部95の孔95aと、側枠91の上端部に形成されたボルト孔(図示省略)とに幅方向から挿通されており、図4に示すように、上記ナット94が結束用ボルト93の両端部に螺合されることによって、側枠91と篩棒92とが結束されて篩本体83が形成されている。
【0029】
図1,図2に示すように、篩本体83の上端部の上面はカバー板98で覆われており、上記投入口シュート84はカバー板98の上方に位置している。さらに、上記一方の排出口シュート85は篩本体83の下方に位置し、他方の排出口シュート86は篩本体83の下端部の下方に位置している。
【0030】
また、上記各篩棒92の上端部(上流側端部)は固定手段100によって本体容器81に固定され支持されている。図4,図5に示すように、上記固定手段100は、係合用ボルト101およびナット102と、各篩棒92の上端部を下方から支持する支持板103とで構成されている。上記係合用ボルト101は、本体容器81の一対の側壁104間に挿通され、両端部に締め込まれたナット102によって上記側壁104間に取付けられている。上記各篩棒92の係合部96は係合用ボルト101に脱抜自在に係合している。また、上記支持板103は、本体容器81の内側に取付けられ、先端部に上向きに突出した突起部105を有している。尚、各篩棒92の下端部は固定されずフリーな状態に維持されている。
【0031】
図1〜図4に示すように、上記一対の側枠91の下端部はそれぞれコイルばね106によって支持されている。すなわち、上記コイルばね106の下端は側枠91の下端部に連結され、コイルばね106の上端は本体容器81内に挿入された一対のばね吊り用ボルト108の下端に連結されている。両ばね吊り用ボルト108の上端部は本体容器81の天板107に挿通されてナット109により取付けられており、ナット109を回すことによって、ばね吊り用ボルト108がねじの送りで上下へ移動するように構成されている。
【0032】
また、一対の側枠91の下端部間には、平板状のフラップ110が斜め下向きに取付けられている。このフラップ110は上方から一方の排出口シュート85へ挿入されており、篩本体83の下端部下方のスペースは、上記フラップ110によって、一方の排出口シュート85側と他方の排出口シュート86側とに仕切られている。
【0033】
図6,図7に示すように、上記目詰り除去装置88は、本体容器81の一対の側壁104間に水平に設けられて電動モーター112によって回転する回転軸113と、この回転軸113に取付けられた一対のアーム114と、両アーム114の遊端部間に設けられた回動フレーム115と、この回動フレーム115に横一列に並べられて取付けられた複数の寸切りボルト116とで構成されている。各寸切りボルト116は、回動フレーム115に挿通され、回動フレーム115の内外両面からナット117で固定されている。上記各寸切りボルト116は、篩本体83の各スリット82の位置に一致しており、各スリット82に対して上方から挿脱自在に構成されている。
【0034】
▲2▼次に、上記粉砕機12の構成を図8〜図16に基づいて以下に説明する。
すなわち、図11,図12に示すように、上記粉砕機12は、篩い分け機11の投入口シュート84の上流側に設置されており、粉砕面35を有する粉砕台36と、粉砕面35上を転動して主灰を圧し潰す複数の粗砕用および微砕用ローラー37a,37bと、これら各ローラー37a,37bを粉砕台36の中心部の鉛直方向軸心38廻りに転動させる旋回装置39と、粉砕面35に主灰を投入する角筒状の投入シュート40(投入部の一例)と、各ローラー37a,37bで圧し潰された主灰を粉砕面35上から排出する排出口41(排出部)とを備えている。
【0035】
上記粉砕台36は、円形すり鉢状に形成され、架台43に支持されている。また、上記粉砕面35は粉砕台36の底部に形成されている。図13に示すように、上記排出口41は粉砕台36の周縁部の一箇所に形成されている。
【0036】
図9,図14,図15に示すように、上記旋回装置39は、粉砕面35の上方に対向して設けられ且つ上記軸心38を中心に旋回自在な旋回部材44と、この旋回部材44の上部外周部に形成された外歯車45と、この外歯車45に歯合するピニオンギヤ46(駆動歯車の一例)と、このピニオンギヤ46を回転駆動させる電動モーター47(駆動装置の一例)とで構成されている。
【0037】
上記旋回部材44は、円環状に形成されたリングフレーム49と、このリングフレーム49の内側に架設された一対の取付フレーム50とで構成されている。また、図8〜図10に示すように、架台43上には固定フレーム体51が設けられており、固定フレーム体51には、上記旋回部材44を下方から旋回自在に支持する複数の受けローラー52と、上記旋回部材44を周囲から案内する複数のガイドローラー53とが設けられている。尚、上記投入シュート40と電動モーター47とは固定フレーム体51の天フレーム54に取付けられている。
【0038】
図12,図14〜図16に示すように、上記旋回部材44の両取付フレーム50間には、複数台(図14では2台)の四角枠状のローラー用架台55が設けられている。各ローラー用架台55にはそれぞれ、リングフレーム49の径方向において相対向する一対の内側縦フレーム56と一対の外側縦フレーム57とが垂下されている。上記一対の内側縦フレーム56には、水平方向の取付ピン58を介して、一対の内側牽引アーム59が取付けられている。同様に、上記一対の外側縦フレーム57には、水平方向の取付ピン58を介して、一対の外側牽引アーム60が取付けられている。上記各牽引アーム59,60はそれぞれ取付ピン58を中心に上下揺動自在に構成されている。
【0039】
上記粗砕用ローラー37aは、上記投入シュート40から粉砕面35上に投入された主灰を粗粉砕するものであり、上記一対の内側牽引アーム59の遊端部間に回転自在に取付けられ、図12に示すように、旋回部材44の旋回方向Aに対して牽引されながら転動する。
【0040】
また、上記微砕用ローラー37bは、上記粗砕用ローラー37aで粗粉砕された主灰をさらに細かく微粉砕するものであり、上記一対の外側牽引アーム60の遊端部間に回転自在に取付けられ、図16に示すように、旋回部材44の旋回方向Aに対して牽引されながら転動する。
【0041】
尚、図15に示すように、粉砕台36の径方向において、上記両粗砕用ローラー37aは上記軸心38寄りに位置している。また、両微砕用ローラー37bはそれぞれ、両粗砕用ローラー37aよりも外側に位置しており、粗砕用ローラー37aよりも幅Bが広く且つ重く形成されている。
【0042】
図13,図15,図16に示すように、上記旋回部材44には、投入シュート40から粉砕面35上に投入された主灰を排出口41へ移動させる平板状の第1〜第5のスクレーパー64a〜64eが取付けられている。すなわち、上記各縦フレーム56,57の下端部間には横フレーム62が設けられ、これら横フレーム62の両端部にはそれぞれスクレーパー取付用フレーム63が垂下され、これら各スクレーパー取付用フレーム63の下端部に上記第1〜第4のスクレーパー64a〜64dが取付けられている。このうち、第1と第4のスクレーパー64a,64dは一方の横フレーム62のスクレーパー取付用フレーム63に取付けられ、第2と第3のスクレーパー64b,64cは他方の横フレーム62のスクレーパー取付用フレーム63に取付けられている。
【0043】
また、図16に示すように、上記ローラー37a,37bを中央として上記各縦フレーム56,57とは反対側に、他の縦フレーム65がローラー用架台55から垂下されている。これら他の縦フレーム65の下端部間にも同様に上記横フレーム62が設けられ、上記第5のスクレーパー64eは上記横フレーム62に垂下されたスクレーパー取付用フレーム63に取付けられている。
【0044】
さらに、上記第2のスクレーパー64bは、平面視でL形状に形成されており、主灰を外周側へ掻き取る送り面64b1と、主灰を軸心38側に掻き取る戻し面64b2とを有している。
【0045】
上記各スクレーパー64a〜64eは一定の隙間をあけて粉砕面35の上方に位置している。尚、図13に示した各矢印イ〜ニは、旋回部材44が旋回方向Aへ旋回した際、各スクレーパー64a〜64eに対する主灰の相対的な流れ方向を示すものである。
【0046】
また、図1,図2に示すように、粉砕機12の排出口41と篩い分け機11の投入口シュート84との間は、筒状の送り用シュート67で連通しており、粉砕機12で破砕されて排出口41から排出された主灰は、送り用シュート67内を滑り落ち、投入口シュート84から篩い分け機11へ投入される。
【0047】
▲3▼以下、選別装置5の作用を説明する。
図17に示すように、焼却炉1から排出された主灰は、磁選機4によって鉄分がほとんど回収された後、選別装置5によって選別される。すなわち、上記鉄分がほとんど回収された主灰は、先ず、粉砕機12の投入シュート40から粉砕面35上に投入されて粉砕される。
【0048】
この際、図11〜図14に示すように、電動モーター47よってピニオンギヤ46が回転駆動することにより、旋回部材44が軸心38を中心に所定の旋回方向Aに旋回し、この旋回部材44と一体に各ローラ37a,37bが粉砕面35上を転動するとともに各スクレーパー64a〜64eが回動する。これにより、投入シュート40から粉砕面35上に投入された主灰は、粗砕用ローラ37aに圧し潰されて粗粉砕され、次に、微砕用ローラ37bに圧し潰されてさらに細かく微粉砕され、その後、排出口41から排出される。このように、主灰に対して2段階の粉砕(すなわち粗粉砕と微粉砕)を同時に行うことができるため、無理のないスムーズな粉砕が行える。
【0049】
この際、投入シュート40から粉砕面35上に投入された主灰は、先ず、図13の矢印イで示すように第1のスクレーパー64a又は第2のスクレーパー64bの戻し面64b2によって軸心38側(中心側)に掻き取られて粗砕用ローラ37aの転動軌道上に案内され、確実に粗砕用ローラ37aによって圧し潰され、その後、矢印ロで示すように第2のスクレーパー64bの送り面64b1によって外周側へ掻き取られ、矢印ハで示すように第3および第4のスクレーパー64c,64dによって微砕用ローラ37bの転動軌道上に案内され、確実に微砕用ローラ37bによって圧し潰され、その後、矢印ニで示すように第5のスクレーパー64eによって外周側へ掻き取られて排出口41へ押出される。これにより、主灰を確実に粗砕用ローラ37aと微砕用ローラ37bとで圧し潰して排出することができ、さらに、粉砕された主灰が粉砕面35上に次第に堆積して粉砕効率が低下してしまうのを防止できる。したがって、主灰の投入と排出とを連続して行うことができ、粉砕機12を連続稼動させて主灰を粉砕することができる。
【0050】
尚、上記主灰中に鉄やアルミ等の非鉄金属が含まれている場合、これら金属類は、各ローラ37a,37bで圧し潰された際、粉砕されずに圧延され平らにひしゃげて扁平拡大化するが、金属類以外のもの(非金属類)は細かく粉砕されて小径化される。また、主灰中に含まれる金属類がクリンカに包み込まれている場合でも、上記ローラ37a,37bによってクリンカが細かく粉砕されて小径化され、金属類は粉砕されずに圧延され平らにひしゃげて扁平拡大化する。これにより、主灰中の金属類の大きさと金属類以外のものの大きさとの差が増大する。
【0051】
また、上記旋回部材44が旋回している際、図10に示すように電動モーター47の回転駆動力は旋回部材44の外周面に作用しており、さらに、図12,図16に示すように、各ローラ37a,37bは各牽引アーム59,60を介して牽引されながら粉砕面35上を転動するため、各ローラ37a,37bが軸心38廻りに転動する際の抵抗が減少し、旋回部材44を旋回させるのに要する力が少なくて済む。これにより、電動モーター47を小型軽量化することができる。
【0052】
上記のように、粉砕機12で粉砕された主灰は、図11に示すように粉砕機12の排出口41から排出された後、送り用シュート67内を滑り落ちて、図1に示すように篩い分け機11の投入口シュート84から篩本体83の上端部の上面へ投入される。
【0053】
上記投入された主灰は、カバー板98上を滑り落ち、各篩棒92に沿って下方へ流れ落ちる。この際、主灰中に含まれる金属類のほとんどは、上記のように粉砕機12によって平らにひしゃげて扁平拡大化しているため、各篩棒92間のスリット82を通過せず、篩本体83の下端部まで流れ(滑り)落ちて他方の排出口シュート86から排出され回収される。また、主灰中の金属類以外のほとんどは、上記粉砕機12によって細かく粉砕されて小径化しているため、上記スリット82を通過して篩本体83の下方に落下し、一方の排出口シュート85から排出されて貯留槽6に貯えられる。
【0054】
これにより、粉砕機12で主灰を粉砕した後、篩い分け機11を用いて主灰を金属類と金属類以外のもの(非金属類)とに容易に選別することができる。
尚、参考として、上記選別装置5を用いた主灰の処理データの一例を図18のグラフに示す。この処理データは、粉砕機12の旋回部材44の旋回数を8.4rpmとし、主灰の投入量を約1200kg/hとした場合のものであり、RUN−1は、篩い分け機32のスリット82の幅を6mmとし、篩本体83の傾斜角度αを40°に設定した場合を示し、また、RUN−2は、上記スリット82の幅を9mmとし、上記傾斜角度αを30°に設定した場合を示す。
【0055】
図18のグラフによると、粉砕機31で粉砕された主灰を篩い分け機32で篩い分けした際、RUN−1の条件では、主灰中に含まれる各種金属類の90%以上が篩い分け機32の他方の排出口シュート86から排出され回収可能である。しかしながら、本来、一方の排出口シュート85から排出されるべき主灰(すなわち主灰中の金属類以外のものであり溶融すべきもの)のうちの約21%が金属類に混入して上記他方の排出口シュート86から排出されてしまう。また、RUN−2の条件では、主灰中に含まれる各種金属類の約50〜70%程度が他方の排出口シュート86から排出され回収可能であり、この際、金属類に混入して上記他方の排出口シュート86から排出されてしまう主灰(すなわち上記溶融すべきもの)は約5%程度に減少する。したがって、スリット82の幅が小さく、傾斜角度αが大きい方が主灰中に含まれる各種金属類の選別効率が向上する反面、本来溶融すべきものが金属類側へ混入する割合が増加してしまう傾向がある。これに対して、本来溶融すべきものが金属類側へ混入する割合を減少させた場合、各種金属類の選別効率が低下する傾向にある。
【0056】
また、図1,図2に示すように、上記篩い分け機11では、各篩棒92は上下方向に配置されているため主灰の流れ方向に平行な配置となり、このため、主灰に含まれる針金等の長物等による篩本体83の目詰まりが減少し、さらに、上記長物の一方の排出口シュート85側への抜け落ちも減少する。また、投入された上記長物のいくつかはカバー板98上を滑り落ちる際に横向き(すなわち各篩棒92に交差する向き)になり易く、これによって、上記長物が各篩棒92間に引っ掛かるのを減少することができる。
【0057】
また、各篩棒92の上端部(上流側端部)は固定されているが下端部(下流側端部)は固定されずフリーな状態に保たれているため、主灰が篩本体83の上端部から流れ落ちる際の衝撃によって、各篩棒92が振動し易くなり、これにより、スリット82の目詰まりが起り難くなる。さらに、篩本体83の下端部はコイルばね106によって支持されているため、上記各篩棒92の振動がより一層発生し易い。これにより、目詰り防止のための大掛かりな振動装置が不要になり、篩い分け機11のコストダウンや小型化を図ることができる。
【0058】
また、ナット109を回して、ばね吊り用ボルト108を上下に移動させることによって、篩本体83が係合用ボルト101を中心として上下に揺動するため、主灰の性状等に応じて篩本体83の傾斜角度αを容易に変更することができる。尚、上記のように篩本体83の傾斜角度αを変更した場合であっても、篩本体83の下端部下方のスペースはフラップ110によって一方の排出口シュート85側と他方の排出口シュート86側とに仕切られているため、各篩棒92間のスリット82を通過して篩本体83の下方へ落下した主灰は、上記フラップ110に案内されて確実に一方の排出口シュート85へ流れ落ち、他方の排出口シュート86へ混入することはない。
【0059】
また、図3に示すように、金属類を含んだ主灰が各篩棒92の上流側端部から下流側端部へ向かって流れ落ちる場合、篩棒92は下流側端部の傾斜角度α1が上流側端部の傾斜角度αよりも小さくなるように湾曲しているため、上記主灰の流下速度の上昇を抑えることができる。これにより、上記主灰が各篩棒92上を流れる時間を十分に確保することができるため、篩い分け機11による金属類の選別効率が向上する。
【0060】
また、図6,図7に示すように、目詰り除去装置88の電動モーター112を駆動して回転軸113を回転させることにより、各寸切りボルト116が、回動フレーム115を介して回転軸113の周囲を回動し、篩本体83の下部の各スリット82を通過する。これにより、万一、篩本体83の下部の各スリット82が目詰りしても、上記各寸切りボルト116によって目詰りが除去され、さらに、その際の衝撃によって各篩棒92が振動するため、目詰り除去効果が一層向上する。
【0061】
また、篩本体83を本体容器81内に装着する場合、図5の実線で示すように、係合部96を係合用ボルト101に係合し、側枠91の下端部をコイルばね106に連結すればよく、簡単に装着できる。また、篩本体83を取り外す場合、側枠91の下端部をコイルばね106から取り外し、図5の仮想線で示すように、係合部96を係合用ボルト101から上方へ脱抜すればよく、取り外しも簡単に行える。
【0062】
上記第1の実施の形態では、各篩棒92を振動し易くするために、各篩棒92の下端部を固定せずフリーな状態に保っているが、さらに、図1の仮想線で示すように、本体容器81に振動モーター121等の振動装置を設け、振動モーター121を作動させて振動を発生させることによって、上記各篩棒92を強制的に振動させてもよい。この場合、上記のように各篩棒92の下端部がフリーな状態であるため、振動モーター121による振動効果がより一層助長され、目詰り防止効果が増大する。
【0063】
上記第1の実施の形態では、図11に示すように、投入シュート40を固定フレーム体51の天フレーム54に固定しているが、投入シュート40を両ローラー用架台55間に取付けて旋回部材44と一体に旋回させてもよい。この場合、投入シュート40が旋回部材44と一体に旋回するため、投入シュート40の内部における詰りの発生を防止することができ、また、主灰の流れが一方向に決められるといった効果がある。
【0064】
上記第1の実施の形態では、図3に示すように各篩棒92の下部を円弧状に湾曲しているが、第2の実施の形態では、図19に示すように、各篩棒92の上流側端部から下流側端部にわたる複数箇所を屈曲してもよい。この場合、下段の屈曲箇所ほど水平面に対する傾斜角度が小さく設定されている。すなわち、最上段の傾斜角度をα、最下段の傾斜角度をα1、中間段の傾斜角度をα2とすると、α>α2>α1の関係に設定されている。
【0065】
これによると、金属類を含んだ主灰が各篩棒92の上流側端部から下流側端部へ向かって流れ落ちる場合、篩棒92の傾斜角度α,α1,α2は下段の屈曲箇所ほど小さくなるため、上記主灰の流下速度の上昇を抑えることができる。これにより、上記主灰が各篩棒92上を流れる時間を十分に確保することができるため、篩い分け機11による金属類の選別効率が向上する。尚、上記第2の実施の形態では、各篩棒92の2箇所を屈曲しているが、1箇所又は3箇所以上屈曲してもよい。
【0066】
上記第1および第2の実施の形態では、各篩棒92を湾曲したり又は屈曲しているが、主灰の流下速度が多少上昇しても選別効率に支障が無い場合は、各篩棒92を直線状に形成してもよい。
【0067】
上記第1の実施の形態では、図2に示すように投入口シュート84から投入された主灰が篩本体83上を流れ落ちる際の流れ方向Fと各篩棒92の軸心方向とが同方向であるが、次に説明する第3の実施の形態では、図20に示すように、送り用シュート67の下流開口部67aに対して、篩い分け機11を斜めに設置しており、これによって、投入口シュート84から投入された主灰が篩本体83上を流れ落ちる際の流れ方向Fに対して、各篩棒92が幅方向で斜めになるように配置されている。
【0068】
これによると、主灰が、送り用シュート67を通って投入口シュート84から篩本体83上に投入され流れ落ちる際、主灰の流れ方向Fに対して各篩棒92が幅方向(平面視)で斜めに交差するため、主灰中に含まれている針金等の長物がスリット82に対して斜めに交差し易く、これにより、スリット82をすり抜けて一方の排出口シュート85に混入してしまう長物の量を大幅に低減することができ、選別効率が向上する。
【0069】
上記第1の実施の形態では、図1に示すように、本体容器81内に1個の篩本体83を設けているが、次に説明する第4の実施の形態では、図21,図22に示すように、本体容器81内に篩本体83a,83bを上下2段に設けてもよい。この場合、上段の篩本体83aの各篩棒92の軸心方向X(図21参照)と下段の篩本体83bの各篩棒92の軸心方向Y(図22参照)とが投入口シュート84側(上側)から見て90°(所定角度の一例)で交差している(すなわち直交している)。また、他方の排出口シュート86a,86bは、上段の篩本体83aの下流側端部(図21参照)と下段の篩本体83bの下流側端部(図22参照)との2箇所に形成されている。
【0070】
これによると、スリット82の幅(目開き)未満の大きさの主灰は、図22に示すように、上下両段の篩本体83a,83bの各スリット82を通過して下段の篩本体83bの下方へ落下し、一方の排出口シュート85から排出される。また、スリット82の幅以上の大きさの主灰は、図21に示すように、スリット82を通過せず、上段の篩本体83aの下流側端部まで流れ落ちて、他方の排出口シュート86aから排出される。
【0071】
この際、主灰中に含まれている針金等の長物が、万一、上段の篩本体83aのスリット82をすり抜けても、上記長物の向きが下段の篩本体83bのスリット82の向きに対して異なる。このため、上記長物は、下段の篩本体83bのスリット82に対して交差し、スリット82をすり抜けることができず、下流側端部まで流れ落ちて、他方の排出口シュート86b(図22参照)から排出される。これにより、スリット82をすり抜けて一方の排出口シュート85に混入してしまう長物の量を大幅に低減することができ、選別効率が向上する。
【0072】
尚、上記第4の実施の形態では、上段の篩本体83aの各篩棒92の軸心方向Xと下段の篩本体83bの各篩棒92の軸心方向Yとを投入口シュート84側(上側)から見て直交するように配置したが、上記両軸心方向X,Yを90°以外の角度で交差するように配置してもよい。また、篩本体83a,83bを上下2段に設けているが、3段以上設けてもよい。
【0073】
上記第1の実施の形態では、図6,図7に示すように、篩い分け機11に、寸切りボルト116を用いた目詰り除去装置88を設けたが、次に説明する第5の実施の形態では、図23,図24に示すように、平板状のフラップ119を用いた目詰り除去装置120を設けてもよい。
【0074】
すなわち、上記目詰り除去装置120は、一対の側壁104間に水平に設けられて電動モーター112によって回転する回転軸113と、この回転軸113に取付けられた一対のアーム114と、両アーム114の遊端部に横軸121を介して回動自在に連結されたブラケット122と、両ブラケット122間に取付けられた上記フラップ119とで構成されている。
【0075】
尚、図24に示すように、上記フラップ119は、横軸121を中心として、アーム114とほぼ平行でかつアーム114の先端から突出する突出姿勢イと、この突出姿勢イから回転軸113側へ約180°回動して退入する退入姿勢ロとの間で回動するように構成されている。
【0076】
これによると、目詰り除去装置120の電動モーター112を駆動して回転軸113を回転させることにより、フラップ119が回転軸113の周囲を回動する。この際、図24の実線で示すように、アーム114の回動位置が斜め下向きになって次第に傾斜が急になると、フラップ119は、各篩棒92の下部上方において、横軸121を中心として退入姿勢ロから突出姿勢イ側へ回動する。これにより、フラップ119の先端部が上方から各篩棒92の下部に衝突し、各篩棒92が振動するため、各スリット82の目詰りが除去される。また、各篩棒92の下部に滞留した主灰を上記フラップ119で強制的に掻き落とすこともできる。
【0077】
尚、上記のようにフラップ119は、回転軸113の周囲を回動しながら、さらに退入姿勢ロから突出姿勢イ側へ回動して各篩棒92に勢いよく衝突するため、各篩棒92に作用する衝撃力が増大し、各篩棒92が十分に振動する。
【0078】
また、フラップ119は、アーム114に対して固定されているのではなく、横軸121を中心として回動するため、上記フラップ119が過大な力で無理に各篩棒92の下部を押圧するといった不具合を防止することができる。
【0079】
また、上記第1の実施の形態における粉砕機12では、図13に示すように、粉砕台36の中心部を通る鉛直方向の軸心38上に投入シュート40を設け、粉砕台36の周縁部に排出口41を設けているが、次に説明する第6の実施の形態では、図25に示すように、粉砕台36の中心部(すなわち軸心38の部分)に排出口41を設け、粉砕台36の周縁部上に投入シュート40を位置させている。この場合、両微砕用ローラー37bは上記軸心38寄りの内側に配置され、両粗砕用ローラー37aは両微砕用ローラー37bよりも外側に配置されている。また、旋回部材44には第1〜第5のスクレーパー70a〜70eが設けられている。尚、上記投入シュート40は天フレーム54の外端部に取付けられている。
【0080】
これによると、旋回部材44が軸心38を中心に所定の旋回方向Aに旋回し、旋回部材44と一体に各ローラ37a,37bが粉砕面35上を転動するとともに各スクレーパー70a〜70eが回動することによって、投入シュート40から粉砕面35上に投入された主灰は、粗砕用ローラ37aに圧し潰されて粗粉砕され、次に、微砕用ローラ37bに圧し潰されてさらに細かく微粉砕され、その後、排出口41から排出される。
【0081】
この際、投入シュート40から粉砕面35上に投入された主灰は、先ず、図25の矢印イで示すように第1のスクレーパー70a又は第2のスクレーパー70bによって掻き取られて粗砕用ローラ37aの転動軌道上に案内され、確実に両粗砕用ローラ37aによって圧し潰され、その後、矢印ロで示すように第3のスクレーパー70cによって微砕用ローラ37bの転動軌道上に案内され、確実に微砕用ローラ37bによって圧し潰され、その後、矢印ハで示すように第4のスクレーパー70dによって掻き取られて後続の微砕用ローラ37bの転動軌道上に案内され、確実に後続の微砕用ローラ37bによって圧し潰され、矢印ニで示すように第5のスクレーパー70eによって軸心38側へ掻き取られて排出口41へ押出される。
【0082】
これにより、主灰を確実に粗砕用ローラ37aと微砕用ローラ37bとで圧し潰して排出することができ、さらに、粉砕された主灰が粉砕面35上に次第に堆積して粉砕効率が低下してしまうのを防止できる。したがって、主灰の投入と排出とを連続して行うことができ、粉砕機31を連続稼動させて主灰を粉砕することができる。
【0083】
尚、上記第6の実施の形態では、粗砕用ローラー37aと微砕用ローラー37bとを個別に設けているが、粗砕用と微砕用とを一体にして兼用した兼用ローラを設けてもよい。
【0084】
上記第1の実施の形態では、粉砕台36を固定し、この粉砕台36に対して各ローラー37a,37bを軸心38廻りに旋回させているが、次に説明する第7の実施の形態として、図26〜図28に示すように、各ローラー37a,37bの位置を固定し、これらローラー37a,37bに対して粉砕台36を軸心38廻りに旋回させてもよい。
【0085】
すなわち、上記粉砕台36は、架台43に設けられた複数の受けローラ131によって下方から支持され、軸心38廻りに旋回自在に構成されている。さらに、上記架台43には、粉砕台36の下部外周縁に形成された外歯車132に歯合するピニオンギヤ133と、このピニオンギヤ133を回転駆動させる電動モーター134と、枠状の固定フレーム体135とが設けられている。尚、上記外歯車132とピニオンギヤ133と電動モーター134とによって、上記粉砕台36を旋回させる旋回装置130が構成されている。
【0086】
上記固定フレーム体135には、水平方向の取付ピン136を介して、一対の内側牽引アーム137と一対の外側牽引アーム138とが取付けられている。各牽引アーム137,138はそれぞれ取付ピン136を中心に上下揺動自在に構成されている。
【0087】
上記粗砕用ローラー37aは、上記一対の外側牽引アーム138の遊端部間に水平軸心廻りに回転自在に取付けられ、粉砕台36の旋回方向Aに対して牽引されながら転動する。同様に、上記微砕用ローラー37bは、上記一対の内側牽引アーム137の遊端部間に水平軸心廻りに回転自在に取付けられ、図28に示すように粉砕台36の旋回方向Aに対して牽引されながら転動する。
【0088】
また、粉砕台36の中心部(すなわち軸心38の部分)には排出口41が形成され、この排出口41には円筒状の排出シュート145が下向きに設けられている。また、上記固定フレーム体135には、粉砕台36の上方を覆う防塵カバー139が設けられている。この防塵カバー139の一部139aには、主灰を粉砕面35上に投入する投入口140(投入部の一例)が形成されている。
【0089】
さらに、固定フレーム体135には、投入口140から粉砕台36の粉砕面35上に投入された主灰を排出口41へ順次移動させる第1〜第5のスクレーパー141a〜141eが設けられている。
【0090】
これによると、電動モーター134でピニオンギヤ133を回転駆動することによって、粉砕台36が軸心38廻りに旋回方向Aへ旋回し、各ローラー37a,37bが粉砕面35上を転動する。そして、投入口140から粉砕面35上に投入された主灰は、粗砕用ローラ37aに圧し潰されて粗粉砕され、さらに、微砕用ローラ37bに圧し潰されてさらに細かく微粉砕された後、排出口41から排出シュート145を通って下方へ排出される。
【0091】
この際、投入口140から粉砕面35上に投入された主灰は、先ず、図26の矢印イで示すように第1および第2のスクレーパー141a,141bによって掻き取られて粗砕用ローラ37aの転動軌道上に案内され、確実に両粗砕用ローラ37aによって圧し潰され、その後、矢印ロで示すように第3および第4のスクレーパー141c,141dによって微砕用ローラ37bの転動軌道上に案内され、確実に両微砕用ローラ37bによって圧し潰され、その後、矢印ハで示すように第5のスクレーパー141eによって軸心38側へ掻き取られて排出口41へ押出される。
【0092】
これにより、主灰を確実に両粗砕用ローラ37aと両微砕用ローラ37bとで圧し潰して排出することができ、さらに、粉砕された主灰が粉砕面35上に次第に堆積して粉砕効率が低下してしまうのを防止できる。したがって、主灰の投入と排出とを連続して行うことができ、粉砕機31を連続稼動させて主灰を粉砕することができる。
【0093】
また、上記第7の実施の形態では、図26に示すように、粗砕用ローラー37aと微砕用ローラー37bとを個別に設けているが、粗砕用と微砕用とを一体にして兼用した兼用ローラを設けてもよい。
【0094】
また、上記第7の実施の形態では、各ローラー37a,37bの位置を固定し、これらローラー37a,37bに対して粉砕台36を軸心38廻りに旋回させているが、各ローラー37a,37bと粉砕台36とを共に軸心38廻りに反対方向へ旋回させてもよい。
【0095】
上記各実施の形態では、廃棄物の一例として主灰(焼却灰)を挙げたが、埋立土壌や汚染土壌であってもよい。
上記各実施の形態では、粉砕機12に、粗砕用ローラ37aと微砕用ローラ37bとから成るペアのローラを2組設けているが、1組又は3組以上の複数組設けてもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、各篩棒の上流側端部(上端部)は固定されているが下流側端部(下端部)は固定されずフリーな状態に保たれているため、廃棄物が上流側端部から流れ落ちる際の衝撃によって、各篩棒が振動し易くなり、これにより、スリットの目詰りが起り難くなる。したがって、目詰り防止のための大掛かりな振動装置が不要になり、篩い分け機のコストダウンや小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における選別装置の篩い分け機の側面断面図である。
【図2】同、篩い分け機の平面図である。
【図3】同、篩い分け機の篩本体の側面図である。
【図4】同、篩い分け機の篩本体の平面図である。
【図5】同、篩い分け機の篩本体の固定手段の構成を示す図である。
【図6】同、篩い分け機の目詰り除去装置の図である。
【図7】図6におけるX−X矢視図である。
【図8】同、選別装置の粉砕機の正面図である。
【図9】同、粉砕機の側面図である。
【図10】同、粉砕機の一部切欠き平面図である。
【図11】同、粉砕機の断面図である。
【図12】図11におけるX−X矢視図である。
【図13】同、粉砕機の粉砕台の平面図であり、スクレーパーの配置を付記したものである。
【図14】同、粉砕機の旋回部材とローラとの平面図である。
【図15】同、粉砕機の旋回部材とローラとの正面断面図である。
【図16】図15におけるX−X矢視図である。
【図17】同、選別装置を設けた焼却灰の前処理行程を示す図である。
【図18】同、選別装置における金属類の回収能力を示すグラフである。
【図19】本発明の第2の実施の形態における選別装置の篩い分け機の篩本体の側面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における選別装置の篩い分け機の平面図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態における選別装置の篩い分け機の側面断面図である。
【図22】図21におけるW−W矢視図である。
【図23】本発明の第5の実施の形態における選別装置の篩い分け機の目詰り除去装置の図である。
【図24】図23におけるW−W矢視図である。
【図25】本発明の第6の実施の形態における選別装置の粉砕機の粉砕台の平面図であり、スクレーパーの配置を付記したものである。
【図26】本発明の第7の実施の形態における粉砕処理装置の粉砕機の平面図である。
【図27】同、粉砕機の一部切欠き正面図である。
【図28】同、粉砕機の一部切欠き側面図である。
【図29】従来の篩い分け機を示す図である。
【符号の説明】
5 選別装置
11 篩い分け機
12 粉砕機
35 粉砕面
36 粉砕台
37a 粗砕用ローラ
37b 微砕用ローラ
38 軸心
39 旋回装置
40 投入シュート(投入部)
41 排出口(排出部)
82 スリット
83,83a,83b 篩本体
84 投入口シュート(投入部)
85 一方の排出口シュート(一方の排出部)
86 他方の排出口シュート(他方の排出部)
88 目詰り除去装置
92 篩棒
130 旋回装置
140 投入口(投入部)
F 主灰の流れ方向
X 篩棒の軸心方向
Y 篩棒の軸心方向
α,α1,α2 水平面に対する篩棒の傾斜角度

Claims (7)

  1. 多数のスリットを有し且つ傾斜して配置された篩本体と、廃棄物を上記篩本体の上端部に投入する投入部と、上記スリットを通過して篩本体の下方に落下した廃棄物を排出する一方の排出部と、上記スリットを通過せずに篩本体の下端から流れ落ちた廃棄物を排出する他方の排出部とを備えた櫛状の篩い分け機から成り、上記篩本体は、上流側端部を上にし下流側端部を下にして幅方向に所定間隔をおいて平行に並べられた複数の篩棒を備え、上記各篩棒の上流側端部を固定するとともに下流側端部を固定せずにフリーな状態にしたことを特徴とする選別装置。
  2. スリットの目詰りを除去する目詰り除去装置が設けられていることを特徴とする請求項1記載の選別装置。
  3. 篩棒は、水平面に対する下流部の傾斜角度が上流部の傾斜角度よりも小さくなるように、曲がっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の選別装置。
  4. 投入部から投入された廃棄物が篩本体上を流れ落ちる際の流れ方向に対して、各篩棒が幅方向で斜めになるように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の選別装置。
  5. 篩本体は上下複数段に設けられ、上下いずれか一方の篩本体の篩棒の軸心方向と他方の篩本体の篩棒の軸心方向とが投入部側から見て所定角度で交差していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の選別装置。
  6. 篩い分け機の投入部の上流側に、廃棄物を粉砕する粉砕機が設けられ、上記粉砕機は、粉砕面を有する粉砕台と、上記粉砕面上を転動して廃棄物を圧し潰す複数のローラーと、上記ローラー又は粉砕台のいずれかを粉砕台の軸心廻りに旋回させる旋回装置と、上記粉砕面に廃棄物を投入する投入部と、各ローラーで圧し潰された廃棄物を粉砕面上から排出する排出部とを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の選別装置。
  7. 粉砕機の各ローラーは、投入部から投入された廃棄物を粗粉砕する粗砕用ローラと、粗粉砕された廃棄物をさらに細かく微粉砕する微砕用ローラとに分けられていることを特徴とする請求項6記載の選別装置。
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