JP2004282912A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Hiroshi Kikuchi
博志 菊池
Shinji Ikeda
眞治 池田
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Abstract

【課題】本発明における第一の課題はブラシレスモータの電機子外周の空隙長を一定にすることである。
第二の課題は軸受固定位置の位置決め精度の向上を計ることである。
【解決手段】第一の課題を解決する技術的手段として、成形加工されたロータフレームの加工歪みの影響を遮断・緩和するための第一段差を設け、回転軸とロータフレームの永久磁石挿入部の平行度、あるいは回転軸に対する永久磁石挿入部の内面振れを少なくするものである。
第二の課題を解決する技術的手段として、ロータフレームを構成する素材鋼板板厚のバラツキの影響を除去すると共に、バーリング部高さの精度向上を図るための第二段差を設け、軸受位置に対する永久磁石の位置決めを正確にするものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務用機器、電子計算機用周辺機器、家電機器あるいは医療機器などに広く用いられているブラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ブラシレスモータは民生機器や事務用機器等に広く普及するに伴い、小型化、高信頼化、高精度化、更には低価額化等が要望されている。
図9は従来のブラシレスモータの構造を示すものである。図9において回転子20を構成する回転軸1はブッシュ2に圧入され、ロータフレーム3の側板4をブッシュ2に合せ、ネジ5でロータフレーム3をブッシュ2に取り付ける。
このロータフレーム3の永久磁石挿入部6にはモータ用永久磁石7が接着保持されている。そして軸受箱8に軸受9と軸受10が保持されている。更に軸受9は内側ブッシュ突出部11と接し位置決めされている。この様にして回転子20が組立られる。
モータ取付板12にはプリント配線板15がネジ止めされると共に、軸受箱8と加締結合されている。また電機子鉄心13には電機子コイル14が巻線・装着されている。プリント配線板15にはブラシレスモータ制御用の集積回路16が実装されている。更に電機子鉄心13とモータ用永久磁石7との空隙17などでブラシレスモータは構成されている。
更にこのブラシレスモータを制御するための発電機用永久磁石25、発電機コイル26、発電機空隙27などで構成されている。
【0003】
図10に図9の回転軸1及びブッシュ2近傍のA部拡大図を示す。回転軸1を圧入したブッシュ2と、側板4、軸受9及び軸受箱8を示している。側板4の内側側面部21を、ブッシュ2の取付け側面部22に密着させると共に、外側ブッシュ突出部23と側板4の取付案内孔24に合せた上で、取付けネジ5で持ってネジ止め組立されている。
更に軸受9はブッシュ2の内側ブッシュ突出部11と接し位置決めされている。
【0004】
ブラシレスモータは、例えば事務用機器であるカラープリンターや複写機などに用いられる場合など、印刷された文字や図形あるいは写真の画質の向上を図る為に、振動や騒音あるいはワウ・フラッターを小さくする必要がある。
このために第一技術要素として
図9におけるモータ用永久磁石7と電機子鉄心13との空隙17を均一にすることが重要である。
図11に図9の回転子20の部分構成を示す。前述の空隙を均一にするための技術的手段としては、
1)図11において、回転軸1の中心線E1−E2とロータフレーム3の永久磁石挿入部
6の内面円周部線E3−E4が平行であること。
2)したがって角度Θが直角である事。
3)回転軸1に対するロータフレーム3の永久磁石挿入部6の振れが小さい事などである。
第二技術要素として、
図9における発電機用永久磁石25とプリント配線板15に設けられた発電機コイル26との発電機空隙27を均一にすることである。このために図11における軸受9とロータフレーム3の正確な位置決めが重要である。
この位置決めを精密にするための技術的手段としては
ブッシュ2の高さHを精密に加工する事により発電機用永久磁石位置決め高さJを得る事である。
【0005】
図9、図10及び図11に示された従来ブラシレスモータのロータフレーム3の加工工程は、取付案内孔24の孔抜き工程と、ロータフレーム3の絞り加工工程であるので、第一技術要素を満足する事が容易である。
又、ブッシュ2は機械加工により精密加工されているので第二技術要素を満足する事も容易である。
【0006】
しかしながら、前述の様に図9、図10あるいは図11の方法では、ブッシュ2やネジ5が必要になり部品点数が多くなるので、この部品点数削減を目的として以下「特許文献1,2,3」に示すような方法が実用化されている。
【0007】
【特許文献1】:特開平7−42564 ブラシレスモータ
図12に、本特許文献1における回転子の一部である回転軸とロータフレームの構成を示した。図12におけるロータフレーム30は、張出加工部31と円筒形状部32を有し、この円筒形状部32に回転軸33を圧入する構造となっている。更に軸受34は張出加工部高さKで張出加工部31に接し位置決めされ、発電機用永久磁石位置決め高さLが得られる。
【0008】
【特許文献2】:特開平8−182288 ブラシレスモータ
図13に本特許文献2の回転子構成の部分図を示す。回転軸とロータフレームの構成は、ロータフレーム40の側板41より内側に突出した円筒形状部42に回転軸43を圧入結合した構造となっている。
【0009】
【特許文献3】:特開2002−136031 ブラシレスモータ及びその製造方法
図14に本特許文献3の回転子構成の部分図を示す。回転軸とロータフレームの構成は、ロータフレーム50の側板51より反軸受側に突出した円筒形状部52に回転軸53を圧入した構造となっている。
【0010】
前述の3件の特許文献1、2、3においてはいずれの場合においても、ロータフレーム30、40、50の加工は複数加工工程からなるプレス絞り成形によりモータ用永久磁石の挿入用継鉄部35、45、55、及び永久磁石挿入部36,46,56を構成し、更に複数の加工工程からなるプレスバーリング成形により回転軸を圧入結合する円筒形状部32、42、52を成形している。
この様な複数工程によるプレス絞り成形や、複数工程によるプレスバーリング成形によりロータフレームには多くの加工応力が加えられることになる。従ってこの加工応力によりロータフレームに歪みが発生する
このロータフレームに回転軸を圧入結合した場合に、回転軸と永久磁石挿入部36,46,56の内面円周部線との平行度、すなわちF1ーF2とF3ーF4、G1ーG2とG3ーG4、H1ーH2とH3ーH4等の精密な平行度を得るのが難しくなっている。
また回転軸中心線に対する永久磁石挿入部36,46,56の内径振れのバラツキが生じ、ブラシレスモータの空隙が一様とならないで特性が損なわれると言う欠点を有している。
従って特許文献1、2、3においてはブラシレスモータに備えることが必要な第一技術要素を充分に満足することが難しい事となる。
【0011】
第二技術要素として、発電機用永久磁石の位置決めを正確にするために、図11における軸受9とロータフレーム3の正確な位置決めを行い、発電機用永久磁石の位置決め高さJをうることが極めて重要である。
この発電機用永久磁石の位置決めをするため特許文献1においては、図12に示す様に張出加工部31を設け、軸受34の位置決めを行う事により発電機用永久磁石位置決め高さLを得ている。
しかしながら、ロータフレームを構成する鋼板には、素材板厚のバラツキや表面加工メッキ厚さのバラツキなどが加わり、張出加工部高さKや発電機用永久磁石位置決め高さLにばらつきが発生する。
この結果、第二技術要素が損なわれることとなる。
【0012】
図15及び図16に他の実施例における軸受とロータフレームの位置決め方法を示す。
図15に従来構造のロータフレームのバーリング部拡大図を示す。図15に示すようにバーリング先端部60はギザギザとなり凹凸が発生するので、バーリング高さMが一定とならない欠点を有している。したがって図16に示すように回転軸61にトメワ溝62を設けトメワ63を回転軸61に固定する。このトメワ63とロータフレームの側板部64の軸受位置決め高さNを決める事により軸受65の位置決めを行い、発電機用永久磁石の位置決めを行っている。
この場合には正確な位置決めは可能となるが、回転軸61のトメワ溝62の加工とトメワ63が必要となり、部品点数の増加と加工費の増加を招く事になり好ましくない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明における第一の課題はブラシレスモータの電機子外周の空隙を一定にすることである。このため成形加工されたロータフレームの加工応力の影響を緩和する為に第一段差を設け、回転軸とロータフレームの永久磁石挿入部の平行度、あるいは回転軸に対する永久磁石挿入部の内径振れを少なくしようとするものである。
第二の課題は発電機の空隙を一定にすることである。従って発電機用永久磁石の正確な位置決めをするために、軸受固定位置の位置決め精度の向上を計ることである。この目的を達成する為に第二段差を設け、ロータフレームを構成する素材鋼板板厚のバラツキの影響を除去すると共に、バーリング部高さの精度向上を図り、精密な軸受の位置決めを行い軸受位置に対する発電機用永久磁石の位置決めを正確にしようとするものである。
【0014】
本発明はこの様な課題を解決するもので、低価額、小型化、高信頼性を有し、モータや発電機の空隙のバラツキが少なく、振動、騒音の少ないブラシレスモータを提供することが可能である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【発明の実施の形態】
前述の目的を達成するために、本考案のブラシレスモータは、第一技術手段としてロータフレームの側板部に第一段差を設ける。また第二技術手段として回転軸圧入用円筒形状部に第二段差を設ける。
【0016】
【作用】
第一技術手段として半打抜き加工による第一段差を設けることにより複数工程によるプレス絞り成形や、複数工程によるプレスバーリング成形に起因する加工応力の影響を緩和し、回転軸とロータフレームの永久磁石挿入部の平行度を得ると共に、回転軸に対する永久磁石挿入部の内径振れを少なくする。
第二の技術手段として第二段差を設ける事により、軸受及び軸受に対する発電機用永久磁石の高精度位置決めを可能とし、低コスト化を実現する。
【0017】
【実施例−1】
本発明の第一の実施例を図1に示す。
図1において回転軸71は、モータ用永久磁石73を永久磁石挿入部87に保持したロータフレーム74に設けられたバーリング部72に圧入により固定され、軸受76と77で軸受箱75に保持されている。モータ取付板78にはプリント配線板79がネジ止めされると共に、軸受箱75と加締結合されている。電機子鉄心80には電機子コイル81が巻線・装着されている。プリント配線板79にはブラシレスモータ制御用の集積回路82が実装されている。
更にロータフレーム74の先端部には発電機用永久磁石84が装着され、発電機空隙85を隔ててプリント配線板79上に発電機コイル86が設けられている。
この様な構成において本発明になるブラシレスモータのロータフレーム74には第一段差83が設けられている。
【0018】
図2に特許文献2に相当する従来のブラシレスモータのロータフレーム90を示す。
図2のロータフレーム90には、複数工程によるプレス絞り成形加工部91と複数工程によるプレスバーリング成形部92により、ロータフレーム90には多くの加工応力が加えられるので歪みが発生する。すなわちロータフレームは変形する事になる。
この変形はプレスバーリング成形部92の中心線J1ーJ2と、永久磁石挿入部93の内面円周部線J3ーJ4との平行度に影響し、例えば図2においてJ1ーJ2とJ3ーJ4の平行が得られなくなる。
この様に変形したロータフレームに回転軸を圧入結合した場合には、回転軸とロータフレームの内面円周部線の平行度が得られなくなり、あるいは回転軸に対するロータフレーム永久磁石挿入部の内径振れのバラツキとして現れ、ブラシレスモータの空隙が一様とならずモータ特性が損なわれる結果となる。
【0019】
図3に本発明になるブラシレスモータのロータフレーム100を示す。複数工程によるプレス絞り成形加工部101や、複数工程によるプレスバーリング成形部102により本ロータフレーム100には多くの加工応力が加えられることは図2の場合と同じである。
しかしながら、本発明ではロータフレーム100のプレス絞り成形加工部101とプレスバーリング成形部102とを結合するロータフレームの側板103に、プレスバーリング成形部102の全外周部にわたって第一段差104を設けている。
【0020】
この第一段差104は次の様な重要な役目を負っている。すなわち、プレス絞り成形加工部101の加工応力がプレスバーリング加工部102に影響しない様に、またプレスバーリング加工部102の加工応力がプレス絞り成形加工部101に影響しない様に、両者間に設けられた第一段差の剛性増加により、第一段差の外周部と内周部の二つの応力場を形成する効果がある。従って加工応力の相互干渉を妨げて、相互の加工応力の影響をなくす役目を負っている。
図4にこの第一段差104の拡大図を示す。図4より明らかな様に、この第一段差104は半打抜き加工により90度の段差を有し、矢視P1方向より及び矢視P2方向よりの応力の伝播を緩和している。
【0021】
本実施例では、図3における第一段差凸部107の外径寸法D1と第一段差凹部108の内径寸法D2は同じである。そして第一段差104の寸法は、応力伝播距離をほぼ同じにするためにロータフレーム外径寸法D3の約半分としている。すなわち
D1=D2=D3/2
の関係にある。
またこの第一段差104の段差は、図4に示す様に凸部高さΔX1と凹部深さΔX2は同じ寸法で
ΔX1=ΔX2
の関係にあり、更にロータフレーム100を構成する鋼板の厚さをtとすると
ΔX1=ΔX2=t/2
の関係にある。
凸部高さΔX1及び凹部深さΔX2は、小さいと剛性は低いが、大きくなるに従い剛性が高くなり、更に大きくして板厚に近づくと低くなってくる。従って板厚の20%から70%程度が実用化範囲であるが、本発明の実施例では最も剛性の高い50%に選んでいる。
【0022】
前述の応力伝播の緩和について図5及び図6を用いてその詳細を説明する。図5に図2のP5矢視図を示し、図6に図3のP6矢視図を示す。
図5に示された従来ロータフレームはプレス絞り成形加工部91とプレスバーリング成形部92と側板95で構成されている。側板95は板厚一定の平板で構成されているので、プレス絞り成形加工部91の内側とプレスバーリング成形部92の外側との範囲に「一つの応力場」S1を形成している。
プレス絞り成形加工部91からの応力伝播は、Y1,Y2,Y3,Y4の様に内側へ向い、プレスバーリング成形部92の応力伝播はY5,Y6,Y7,Y8の様に外側へ向かっている。これらの応力が互いに相互干渉をして、ロータフレームは複雑に変形し、ロータフレームの平行度、眞円度、直角度、内径振れなどに影響する。
図6に示された本発明になるロータフレームはプレス絞り成形加工部101とプレスバーリング成形部102と側板105と第一段差104で構成されている。側板105には剛性の高い第一段差104が設けられているので、プレス絞り成形加工部101と第一段差104の範囲に応力場S2を、プレスバーリング成形部102と第一段差104の範囲に応力場S2の「二つの応力場」が形成される。
従ってプレス絞り成形加工部101の応力伝播はZ1,Z2,Z3,Z4の様に内側に向かうが第一段差104で遮られ応力場S2に影響を与えない。またプレスバーリング成形部102の応力伝播はZ5,Z6,Z7,Z8の様に外側に向かうが第一段差104で遮られ応力場S1に影響を与えない。
このため第一段差104を設けた本発明のロータフレームにおいては、応力伝播の相互干渉がなくなるので、ロータフレームの変形が少なくなり、平行度、眞円度、直角度、内径振れなどへの影響が非常に少なくなる。
これらの説明から明らかな様に第一段差104の凹凸方向は、軸受側に凸反軸受側が凹、あるいは軸受側に凹反軸受側が凸のいずれの場合でも応力伝播の相互干渉をなくす効果は同じである。
【0023】
前述の説明から明らかな様に、従来ロータフレームの図2では中心線J1ーJ2とロータフレーム内面円周部線J3ーJ4は平行とならない欠点を有していたが、本発明によるロータフレームおいては、図3、図4に示す様に90度の第一段差104を設けることにより、加工応力の伝播が緩和され、図3において中心線K1ーK2とロータフレーム内面円周部線K3ーK4との平行度が向上し、更に眞円度、直角度、内径振れ等の精度が向上する。
【0024】
本発明になるブラシレスモータでは、前述の様に90度の第一段差104を設けたロータフレーム100を用いる事により、ブラシレスモータの空隙のバラツキが少なく振動、騒音の少ないブラシレスモータを提供することを可能としている。
【0025】
【実施例−2】
本発明の第二の実施例を図7及び図8に示す。
図15に示した様に、バーリング加工部を利用して軸受の位置決めを行うと、バーリング高さにバラツキがあるので、軸受を正確に位置決めすることができない。そこで本発明の第二の技術手段として図7に示す様に、第一段差104に加えて第二段差120を設ける。
バーリング内径部121に金型心金を挿入した状態で矢視P3と矢視P4方向に加圧する事により第二の段差120を成形すると共に、図15に示されたと同様なギザギザ部を加圧し平滑面Uを得る。
この様な加圧成形を施す事により、精度の高い円筒形状部高さQが得られると共に、高精度のバーリング高さRが得られる。
【0026】
本発明の一実施例では、図7に示す様に、第二段差の凹部内径寸法D7は円筒形状部の外径寸法D5とほぼ同寸法とし、円筒形状部の内径寸法D6より大きくなっている。また第二段差の深さΔX3はロータフレームを構成する鋼板厚さtの約20%程度である。
【0027】
図8に図7の様にして得られたロータフレーム130に回転軸131の圧入状態を示す。軸受132はバーリングの平滑面Uと接し、軸受132の位置は第一段差の平面Wからのバーリング高さRで正確に位置決めされる。
従ってロータフレームと軸受の固定は第一段差部平面Wを基準として正確に保たれるので、発電機用永久磁石の固定位置が一定となり発電機の空隙が一定に保たれる。
【0028】
【発明の効果】
本発明になる第一段差をブラシレスモータの回転子に適用する事により、成形加工時にロータフレームに加えられた加工応力の影響を緩和する事が可能となり、回転軸に対するロータフレームの永久磁石挿入部の平行度、あるいは回転軸に対する永久磁石挿入部の内径振れ等を少なくする事が可能となる。
次に本発明になる第二段差を適用することにより、軸受の精密な位置決めが可能となるので、発電機用永久磁石の位置決めが正確となり一様な発電機空隙が得られる。
これら第一段差及び第二段差を回転子に適用する事により低価額、小型化、高信頼性を有し、振動、騒音の少ないブラシレスモータを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるブラシレスモータ
【図2】従来のブラシレスモータのロータフレーム
【図3】本発明になるブラシレスモータのロータフレーム
【図4】第一段差拡大図
【図5】従来のロータフレームの応力場
【図6】本発明になるロータフレームの応力場
【図7】第一段差と第二段差
【図8】第一段差、第二段差と軸受位置決め図
【図9】従来のブラシレスモータ
【図10】A部拡大図
【図11】従来の回転子構造例
【図12】特許文献1に相当する回転子部分構造
【図13】特許文献2に相当する回転子部分構造
【図14】特許文献3に相当する回転子部分構造
【図15】従来のバーリング部拡大図
【図16】従来のトメワ位置決め法
【符号の説明】
1、33.43,53,61,71、131 回転軸
2 ブッシュ
3、30、40,50,74,90,100,130 ロータフレーム
4、41,51、64、95、103,105 側板
5 ネジ
6,36,46,56,87、93 永久磁石挿入部
7、73 モータ用永久磁石
8、75 軸受箱
9、10、34、65、76、77、132 軸受
11 内側ブッシュ突出部
12、78 モータ取付板
13、80 電機子鉄心
14、81 電機子コイル
15、79 プリント配線板
16、82 集積回路
17 空隙
20 回転子
21 内側側面部
22 取付け側面部
23 外側ブッシュ突出部
24 取付案内孔
25、84 発電機用永久磁石
26,86 発電機コイル
27,85 発電機空隙
31 張出し加工部
32、42、52 円筒形状部
35、45、55 継鉄部
60 バーリング先端部
62 トメワ溝
63 トメワ
72 バーリング部
83、104 第一段差
91、101 プレス絞り成形加工部
92、102 プレスバーリング成形部
107 第一段差の凸部
108 第一段差の凹部
120 第二段差
121 バーリング内径部
A A部拡大図
D1 凸部外径寸法
D2 凹部内径寸法
D3 ロータフレーム外径寸法
D5 円筒形状部外径寸法
D6 円筒形状部内径寸法
D7 第二段差凹部内径寸法
H ブッシュ高さ
J、L 発電機用永久磁石位置決め高さ
K 張出し加工部高さ
M、R バーリング高さ
N 軸受位置決め高さ
P1,P2,P3,P4,P5,P6 矢視記号
Q 円筒形状部高さ
S1,S2、S3 応力場
t 鋼板の厚さ
U 平滑面
W 第一段差平面
Y1〜Y8、Z1〜Z8 応力伝播の方向
Θ 角度
90° 段差角度
Δx1 凸部高さ
Δx2 凹部深さ
Δx3 第二段差深さ
E1−E2、F1ーF2、G1ーG2、H1ーH2、J1ーJ2、K1ーK2中心線
E3−F4、F3ーF4、G3ーG4、H3ーH4、J3ーJ4、K3ーK4内面円周部線

Claims (4)

  1. モータ取付板と、二つの軸受を装着した軸受箱と、電機子コイルが装着された電機子鉄心と、モータ用永久磁石と発電機用永久磁石を備えたロータフレームに設けられたバーリング部に回転軸を圧入した回転子と、モータ制御用集積回路と発電機コイルを装着したプリント配線板とで構成されたブラシレスモータにおいて、軸受側に突出し反軸受側でくぼみ、ロータフレーム外径寸法の約2分1の凸部外径寸法及び凹部内径寸法を有し、凸部外径寸法と凹部内径寸法が同じで、凸部高さと凹部深さは側板厚さの約半分で、凸部及び凹部の段差角度が90度である段差を側板に設けたロータフレームで構成した回転子を有することを特徴としたブラシレスモータ。
  2. ロータフレームに設けた段差が軸受側でくぼみ反軸受側で突出した請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 円筒形状部の反軸受側に、凹部内径寸法が円筒形状部の外径寸法とほぼ同じで、凹部深さが側板の0%〜約20%程度である段差を有した請求項1に記載のブラシレスモータ。
  4. 円筒形状部の反軸受側に、凹部内径寸法が円筒形状部の外径寸法とほぼ同じで、凹部深さが側板の0%〜約20%程度である段差を有した請求項2に記載のブラシレスモータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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