JP2004282780A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 HDTVカメラ25から出力された高周波成分を含む映像信号は、合焦制御回路11と、方式変換回路27と、撮像モード選択回路26とに出力される。すなわち、合焦制御回路11には、HD−NTSCダウンコンバータ等の方式変換回路27により高周波成分が除去されていない映像信号がそのまま入力されるので、合焦制御回路11により合焦制御を行うに当たり、各撮影モード(テレビ信号規格)毎に各種のパラメータを最適化するという複雑に構成を採らずに、高周波成分をそのまま利用するという簡単な構成で高精度の合焦制御が行われる。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の一実施の形態に係る撮像装置を適用したカメラ一体型VTR(以下、カムコーダという)の概略構成図である。本カムコーダは、現行テレビジョン方式及び将来の高精細テレビを対象とした、複数のテレビ規格でのカメラ撮影、圧縮信号処理、VTR記録を一括して取り扱える、マルチモード対応のカムコーダである。
HDTVカメラ25に内蔵されたCCDによって被写体像が光電変換されて、高精細度な情報量の多いHD信号として出力される。
図3に代表的な変換のモードを3種類示す。
走査線数の変換処理は垂直内挿フィルタにおいて行われ、7サイクルを1周期とするライン順位に応じて切替わる加重平均回路を構成している。
フィールド周波数の変換処理は走査線数変換の後、バッファメモリを用いて行われ、フレームシンクロナイザと同様の機能を持つ時間軸補正器にて実時間処理が可能である。一般に使用されているフレームシンクロナイザでは、1フレームメモリの容量で約33秒に一回の割合でフレームスキップを引き起こすが、このフレームスキップが動画で起こると不自然なとびになる。これに対して、動き適応型フィールド周波数変換では、フレーム差信号を用いて動き検出、シーンチェンジ検出を行い、次の4条件のいずれかが満たされた時にフレームスキップを行う。
2) シーンチェンジが発生したとき
3) 動画領域が比較的小さいとき
4) フレームバッファメモリの残余がなくなったとき
なお、フィールド周波数はハイビジョンが60Hz,NTSC方式が59.9Hzで1000/1001の相違がある。
以上のような構成により、図2に示すHD−NTSC方式変換装置を例にとると、HD信号は、アスペクト比変換回線40で16:9から4:3に変換し、次いで走査線数変換回路41で走査線数を1125本から525本に変換し、フィールド周波数変換回路42でフィールド周波数を60Hzから59.94Hzに変換し、NTSCエンコーダ43を経てNTSC信号として出力する。
撮像モード選択回路26によって出力された映像信号は、映像情報として圧縮回路29に入力される。この圧縮回路29は、複数の圧縮モードを有しており、圧縮モードに応じて圧縮率と圧縮方式が変えられるようになっている。圧縮率は1/4,1/8,1/16,1/32等が挙げられる。圧縮方式としてはDCT,DPCM,アダマール変換,ADRC等が挙げられ、これらの組み合わせ、例えば、圧縮モード1をDCTとし、圧縮モード2をDPCMとすることができる。また、同一圧縮方式で圧縮率のみを選択可能としてもよい。圧縮処理された信号は、圧縮モード選択回路30に入力され、所望の圧縮モードを選択し、圧縮処理信号を出力する。
圧縮モード選択回路30により出力された圧縮信号は、記録処理回路31に入力され、2組のヘッド対のHa,HbとHc,Hdに対応したチャネル別の信号に2分配し、それぞれ記録アンプ32によって増幅されて、ドラム33に設けられた2組のヘッド対の磁気ヘッドHa〜Hdにて磁気テープ34上にデジタル記録される。トラック幅は各記録モード共に同一で、圧縮モード選択回路30の選択結果に応じ、記録モードが適宜選択され、データレートに見合ったデータ記録トラックを磁気テープ34上に形成する。
圧縮の原理は、画像の有する冗長性を取り除くことによりデータ量を削減することである。静止画像においては画像の空間的冗長性に着目した処理を行う。一方、動画像においては画像の時間的冗長性に着目した処理を行うが、基本原理は、静止画像圧縮技術に基づいている。動画像圧縮の要素技術は、次の4点である。
2) 量子化処理
3) 符号化処理
4) 動き適応化処理
なお、伸張過程は、上記圧縮過程の逆操作と考えれば良い。
☆定義:空間座標の値を周波数に変換することをいう。
☆定義:周波数成分に変換された係数の語長をまるめることで、データ量を削減する。
☆定義:データ発生頻度に応じた長さの符号を割り当てることを特徴とする符号化。以下の三つの処理から成っている。
2次元配列されている周波数係数データを1次元データ列に変換するためにDC成分から水平と垂直の高周波成分へジグザグ状に移動しながら、データの並び替え動作を行う。
同一数値(主にゼロ)の連続発生を一括して表現する符号で置き換える。例えば「ゼロが8連続している」等である。この様に複数データに1つの符号を割り当てることで、符号化ビット数を削減する。また、ある位置以降のデータが全てゼロの場合には、エンドコードを割り当てる。これは、「本データをもって、当ブロック内のデータ伝送を終了する」と定義されたもので、大きなデータ削減効果を有する。
出現頻度の高い数値に、ビット数の少ない符号を割り当てることで、実質的な総符号化ビット数の削減を行う。
☆定義:静止画圧縮に、「動きを検出し予測」する技術を付加することが基本原理。以下に、テレビ放送規格の動画像情報圧縮技術の3つの要点を説明する。
フレームメモリ等の画像データのバッファにフィールドまたはフレームの整数倍の時間に相当する画像データを蓄積し、時間遅延を発生させる。このメモリの入出力端の時間差において、対応する画素のデータがどれくらい生じたかにより動きを判別する。最も単純な例では、フィールド間の輝度データの差異を演算し、この差分値の絶対量をもって動き量とする。この例の他に、相関マッチング法などの画素データの相関度の高い位置の2次元座標の移動を算出することにより、動きベクトルを検出する手法も確立されている。
画像の動きを動きベクトルから予測して、新たな画像を演算により生成し、この画面と実際の画面との差異分のみを補償データとして送信することで、データ量が削減できる。つまり、動きの少ない静止部分の多い画面や動きが緩やかな画面、或いは直線的で予測誤差の発生の少ない動画面ほど圧縮効果が高くなる。
NTSC等のテレビ信号は、走査線(以下、ラインと称す)が1本毎に飛び越し配置されるインターレースという構造になっている。各々奇数ライン262.5本から構成される奇数フィールドと偶数ライン262.5本から構成される偶数フィールドが一対となり、一つのフレーム画面(525ライン)が成り立っている。
〔記録動作〕
次に、図6に示した記録系構成図を用いて、デジタル記録式VTRの構成及び記録動作を説明する。
入力された映像の輝度信号(Y)と色信号(C)は、各々AD変換器31Y,31CにてデジタルデータDy,Dcに変換されて本システムに取り込まれる。
上記デジタルデータDy,Dcは、データ・マルチプレクサ(MPX:321)にて多重化され、記録再生系シスコン161からのモード情報に応じて、情報量圧縮回路322にて該画像情報のデータ量が圧縮される。場合によってはYC独立に圧縮処理回路を備えても良い。
すなわち、ステレオ音声信号L,RはAD変換器30L,30Rに取り込まれ、圧縮手法こそ異なるがビデオデータ処理回路32と同様の回路構成を有するオーディオデータ処理回路36にて処理される。ビデオデータの記録レートが大きい場合、例えばHD信号の場合には、音声情報には圧縮処理を施さずに記録処理に移っても良い。
この様にして生成されたビデオデータ(V)とオーディオデータ(A)は、それぞれ、伝送路(ここでは記録再生用の個々の磁気ヘッド系)の容量に見合ったデータレートになる様にデータ分配回路47,48にてデータ分配を行う。
上記A,V信号(データ)の他に、トラッキングサーボのためにパイロット信号発生回路33から出力されるパイロット信号(P)と、記録再生系シスコン161からの情報に基づきサブコード発生回路43にて生成する補助データ(S)とを、データ・マルチプレクサ(MPX:38,37)にて記録・伝送路毎に多重化する。例えば、これが時間軸多重化処理であれば、前記パイロット信号は、デジタル・オーディオ・テープ(以下DAT)等で周知のエリア分割ATF等の形態を採るのが適当である。
MPX出力の2値信号に対応して記録するためのデジタル変調処理を、デジタル変調回路34,35にて施す。一例を挙げると、8−10変換とNRZI等の変換処理である。
上記テープの走行を制御するサーボ、シスコン部分を説明する。
次に、図8に示した再生系構成図を用いて、デジタル記録式VTRの構成及び再生動作を説明する。
複数の磁気ヘッドHa〜Hdに分散されていたビデオ信号が信号分配回路54,57から出力され、データ統合回路65にて統合処理され、ビデオデータプロセス回路52にて元の映像信号に復元される。このビデオデータプロセス回路52の各構成要素は、それぞれ次のような処理を行う。
複数の磁気ヘッドHa〜Hdに分散されていたオーディオ信号が前記信号分配器54,57から出力され、データ統合回路66にて統合処理され、オーディオデータプロセス回路60にて元の音声信号に復元される。このオーディオプロセス回路60の各構成要素は、それぞれ次のような処理を行う。
エリア分割ATF方式のトラッキング・パイロット信号が信号分配回路54,57から出力され、パイロット信号検出回路53に入力される。
前記ビデオ信号V、オーディオ信号Aを主情報とすると、これに対して補助的な位置付けの容量的にも小さいデータ群をサブコードと称し、別エリアに記録再生可能にしている。特にID信号との違いは、該ビデオ信号V、オーディオ信号Aと独立して記録再生ができるように、該サブコードエリアの前後にガードスペースが設けられている点である。これにより、サブコードのアフターレコードが可能になっている。用途の違いとしては、前記ID信号は主データ固有の記録モード等、正常な再生に不可欠な情報で、本サブコードはテープの位置検索等のアドレスコード、プログラムのインデックス記録等に適している。これらの情報は、記録再生系シスコン161にて判定処理され、必要に応じて各部を制御する。
本実施例のVTRには、前記の通り3つの記録再生モードを有している。
図11〜図13を用いてSDの長時間記録モードを説明する。
図14〜図16を用いてSDの高画質記録モードを説明する。
図17〜図19を用いてHDの高精細画質記録モードを説明する。
13…カメラシスコン
11…合焦制御(AF)回路
23,27…方式変換回路
24…操作パネル
25…HDTVカメラ
28…システムコントローラ
40…アスペクト比変換部
41…走査線数変換部
42…フィールド周波数変換部
43…NTSCエンコーダ
Claims (3)
- 被写体の光学像を形成する光学系と、該光学系にて形成された光学像を光電変換して映像信号として出力する光電変換手段と、該光電変換手段から出力された所定の信号規格の映像信号を他の信号規格の映像信号に変換する変換手段とを有する撮像装置において、
前記変換手段により変換される前の信号規格の映像信号に基づいて前記光学系の調整を行う調整手段を設けたことを特徴とする撮像装置。 - 被写体の光学像を形成する光学系と、該光学系にて形成された光学像を光電変換して映像信号として出力する光電変換手段と、該光電変換手段から出力された映像信号を画像処理すべく記憶する記憶手段とを有する撮像装置において、
前記記憶手段に記憶される前の映像信号に基づいて前記光学系の調整を行う調整手段を設けたことを特徴とする撮像装置。 - 被写体の光学像を形成する光学系と、該光学系にて形成された光学像を光電変換して映像信号として出力する光電変換手段と、該光電変換手段から出力された映像信号を画像処理すべく当該映像信号の空間周波数特性を変更する変更手段とを有する撮像装置において、
前記変更手段により空間周波数特性が変更される前の映像信号に基づいて前記光学系の調整を行う調整手段を設けたことを特徴とする撮像装置。
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