JP2004282111A - パケット転送装置、パケット転送方法、無線端末並びに無線端末用プログラム - Google Patents

パケット転送装置、パケット転送方法、無線端末並びに無線端末用プログラム Download PDF

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幹人 杉浦
Satoshi Iino
聡 飯野
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Abstract

【課題】導入コストを抑え、局所的な移動に対して高速なハンドオーバを可能とする無線端末収容ネットワークシステムを構築する。
【解決手段】無線端末14から上りパケットを受信した端末側パケット転送装置12αは、その送信元アドレスと受信ポートとを下りルーティングテーブルに記録し、上りパケットにヘッダ情報を付加してコア網10内に転送する。上りパケットは、ヘッダ情報に従ったVLANやMPLSなどの既存の通信方式によってコア網内を伝送される。コア網内から上りパケットを受信した網側パケット転送装置11βは、その送信元アドレスと、受信ポート及びヘッダ情報に関連する情報とを下りルーティングテーブルに記録し、ヘッダ情報を削除して上りパケットを網側100に転送する。下り方向通信時には、網側パケット転送装置及び端末側パケット転送装置は、これらの下りルーティングテーブルを参照して下りパケットの転送を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線端末が高速ハンドオーバを行うことが可能な無線端末収容ネットワークシステムにおけるパケット転送装置、パケット転送方法、無線端末並びに無線端末用プログラムに関し、特に、無線端末の狭域移動を保証するマイクロモビリティ技術を実現するパケット転送装置、パケット転送方法、無線端末並びに無線端末用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、インターネットに関しては、固定ユーザの使用に加えて、移動環境にある移動ユーザによる使用がサポートされたモバイルインターネットへの要望が高まっている。現在のところ、携帯電話などによるデータアクセスでは、高速移動が可能であるが伝送速度が低速である。また、無線LAN(Local Area Network)では、伝送速度は比較的高速であるが移動しながらの通信は困難である。
【0003】
一方、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)通信におけるモビリティに対応するため、RFC2002、RFC3220によって開示されているモバイルIP(Mobile IP)などを用いた移動サービスに関して、各種の提案が行われている。モバイルIPは、位置管理エージェントによって無線端末の位置情報を集中的に管理しているが、無線端末の位置登録に時間を要する。したがって、主に、無線端末の広域移動を保証するマクロモビリティ方式として有用である。
【0004】
一方、比較的狭域の移動を保証するマイクロモビリティ方式としては、下記の非特許文献1に開示されているセルラIP(Cellular IP)方式が知られている。以下、図15及び図16を用いて、セルラIPについて説明する。図15は、従来の技術における無線端末収容ネットワークシステムの概要を示すネットワーク構成図である。なお、図15では、無線端末41とホスト44とが通信を行っている状態が図示されている。
【0005】
図15に示すように、セルラIPはモバイルIPと連動して動作することが可能である。無線端末41が複数のセルラIPネットワーク42間を移動した場合(無線端末41が広域移動を行った場合)には、モバイルIPに従って動作するインターネットバックボーン43によって、無線端末41の位置登録が行われて、無線端末41とホスト44との通信が継続される。
【0006】
一方、同一セルラIPネットワーク42内の基地局52間を移動した場合(無線端末41が狭域移動を行った場合)には、セルラIP方式によって無線端末41の位置登録が局所的に行われるので、無線端末41の位置登録が短時間で処理されて、無線端末41とホスト44との通信が継続される。
【0007】
また、図16は、従来の技術における無線端末収容ネットワークシステムの詳細を示すネットワーク構成図である。なお、図16では、主に、図15内の無線端末41からゲートウェイ53までの接続が図示されている。セルラIPネットワーク42内では、特別な機能を持ったルータ51(以下、セルラIPルータ51と呼ぶ)が接続してネットワークを構成している。すなわち、セルラIPネットワーク42を構成するすべてのネットワークノードが、セルラIPルータ51である。
【0008】
セルラIPルータ51は、通常のIPルーティングで行われる集約されたIPアドレスの代わりに、各無線端末41のIPアドレスに対してルーティングを行う。無線端末41から送信された上り方向(無線端末41→ホスト44)のIPパケットを転送する場合、セルラIPルータ51は、そのIPパケットの送信元IPアドレスとIPパケットを受信したポートとをセットにして記憶する。
【0009】
一方、無線端末41に対して送信される下り方向(ホスト44→無線端末41)のIPパケットを転送する場合、セルラIPルータ51は、上り方向のIPパケット通過時に記憶した送信元IPアドレス及びポートに関する情報を利用して、下り方向のルーティングテーブルを構成する。これにより、セルラIPルータ51は、無線端末41の存在するポートに対して、下り方向のIPパケットを正しくルーティングすることが可能となる。このように、セルラIP方式では、狭域移動(局所的な移動)に対して無線端末の位置登録を高速で行い、基地局の切り替え(ハンドオーバ)を高速で行うことが可能である。
【0010】
【非特許文献1】
A. Campbell et al. “An Overview of Cellular IP.”, (IEEE Wireless Communications and Networks Conference, WCNC, pages 606−611, 1999.)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献1に開示されている従来のセルラIP方式においては、前述の通り、セルラIPネットワーク内に配置されたすべてのネットワークノードをセルラIP方式に対応した特殊なセルラIPルータで構成する必要がある。したがって、セルラIPネットワークを導入する場合には、高い導入費用を必要とし、特に、ネットワーク規模が大きくなればなるほど、導入費用は高くなってしまう。
【0012】
上記問題点に鑑み、本発明は、導入コストを抑えながら、局所的な移動に対して高速なハンドオーバを可能とするパケット転送装置、パケット転送方法、無線端末並びに無線端末用プログラムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、コア網の端末側のエッジに配置されるパケット転送装置が、無線端末から上りパケットを受けて、上りパケットの送信元アドレスと、上りパケットを受けた受信ポートとの対応関係を下りルーティングテーブルに記録し、上りパケットの宛先アドレスを参照して、上りパケットに所定のヘッダ情報を付加してから、コア網内に転送するよう構成されている。
この構成により、端末側のエッジに配置されるパケット転送装置は、コア網内で伝送可能となるフォーマットで上りパケットを送信しながら、上りパケットを参照して、下りルーティングを構成することが可能となる。
【0014】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の端末側のエッジに配置されるパケット転送装置が、コア網内から受信した下りパケットを端末側に転送する場合、下りルーティングテーブルを参照して、端末側に接続する所定の出力ポートから下りパケットを送信するよう構成されている。
この構成により、端末側のエッジに配置されるパケット転送装置は、上りパケット転送時に構成した下りルーティングテーブルを参照して、コア網内から受けた下りパケットを所定の無線端末に送信することが可能となる。
【0015】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の端末側のエッジに配置されるパケット転送装置が、下りパケットの宛先アドレスが上りパケットの送信元アドレスの場合、所定の出力ポートを上りパケットの受信ポートに設定するよう構成されている。
この構成により、端末側のエッジに配置されるパケット転送装置は、上りパケット転送時に構成した下りルーティングテーブルを参照して、コア網内から受けた下りパケットを所定の無線端末が上りパケットを送信する際に使用したポートと同一のポートに送信することが可能となる。
【0016】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の端末側のエッジに配置されるパケット転送装置が、コア網内から受信した下りパケットに、コア網内における伝送用のヘッダ情報が付加されている場合、コア網内における伝送用のヘッダ情報を削除して、所定の出力ポートから下りパケットを送信するよう構成されている。
この構成により、端末側のエッジに配置されるパケット転送装置は、コア網内での伝送用に付加されたヘッダ情報を削除して、下りパケットをコア網内での伝送前の状態に戻して、コア網内から受けた下りパケットを所定の無線端末に送信することが可能となる。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明では、コア網の網側のエッジに配置されるパケット転送装置が、コア網内からコア網における伝送用の第1のヘッダ情報が付加された上りパケットを受けて、上りパケットの送信元アドレスと、上りパケットを受けた受信ポート及び第1のヘッダ情報に関連する第2のヘッダ情報との対応関係を下りルーティングテーブルに記録し、上りパケットの宛先アドレスを参照して、第1のヘッダ情報を削除した上りパケットを網側に転送するよう構成されている。
この構成により、網側のエッジに配置されるパケット転送装置は、コア網内での伝送用に付加されたヘッダ情報を削除して、上りパケットをコア網内での伝送前の状態に戻して、コア網内から受けた上りパケットを所定の通信相手に送信しながら、上りパケットを参照して、下りルーティングテーブルを構成することが可能となる。
【0018】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、第1のヘッダ情報と第2のヘッダ情報とが同一の情報であるよう構成されている。
この構成により、網側のエッジに配置されるパケット転送装置は、受信したヘッダ情報が付加された上りパケットのみを参照して、下りルーティングテーブルを構成することが可能となり、また、ヘッダ情報に関する対応関係が記載された情報を保持する必要がなくなる。
【0019】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の網側のエッジに配置されるパケット転送装置が、パケット転送装置に第1のヘッダ情報と第2のヘッダ情報との対応関係に係る情報をあらかじめ格納するよう構成されている。
この構成により、網側のエッジに配置されるパケット転送装置は、ヘッダ情報に関する対応関係が記載された情報を参照して、上りパケットに付加されたヘッダ情報に対応する情報を確実に特定することが可能となる。
【0020】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の網側のエッジに配置されるパケット転送装置が、無線端末の通信相手から受信した下りパケットをコア網内に転送する場合、下りルーティングテーブルを参照して、コア網内に接続する所定のポートから下りパケットを送信するよう構成されている。
この構成により、網側のエッジに配置されるパケット転送装置は、上りパケット転送時に構成した下りルーティングテーブルを参照して、網側から受けた下りパケットを上りパケットで使用されたポートと同一のポートを利用して送信することが可能となる。
【0021】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の網側のエッジに配置されるパケット転送装置が、下りパケットの宛先アドレスが上りパケットの送信元アドレスの場合、下りパケットに第2のヘッダ情報を付加し、上りパケットの受信ポートから第2のヘッダ情報が付加された下りパケットを送信するよう構成されている。
この構成により、端末側のエッジに配置されるパケット転送装置は、上りパケット転送時に構成した下りルーティングテーブルを参照して、下りパケットにコア網内を確実に伝送されるような情報を付加して、網側から受けた下りパケットを上りパケットで使用されたポートと同一のポートを利用して送信することが可能となる。
【0022】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網の網側のエッジに配置されるパケット転送装置が、コア網内からコア網における伝送用の第3のヘッダ情報が付加された移動通知用パケットであって、移動端末の移動を通知する移動通知用パケットを受けた場合には、無線端末に係る下りルーティングテーブルを更新し、無線端末のアドレスと、移動通知用パケットを受けた受信ポート及び第3のヘッダ情報に関連する第4のヘッダ情報との対応関係を下りルーティングテーブルに記録するよう構成されている。
この構成により、コア網の網側のエッジに配置されるパケット転送装置は、無線端末が移動したことを知り、移動通知用パケットを参照して、下りルーティングテーブル内の無線端末に下りパケットを送信するための経路を変更することが可能となる。
【0023】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、アドレスとして、MAC(Media Access Control)アドレス又はIPアドレスを用いるよう構成されている。
この構成により、無線端末のアドレスやその通信相手となるホストなどのアドレスを、既存の固有アドレスによって、唯一無二に特定することが可能となる。
【0024】
さらに、本発明では、上記発明に加えて、コア網内における端末側のエッジと網側のエッジとの間とが、VLAN(Virtual Local Area Network)プロトコル又はMPLS(Multi Protocol Label Switching)プロトコルに基づく仮想的な伝送路によって結ばれている。
この構成により、コア網を既存のコア網ノードで構成し、コア網内に伝送されるパケットに所定のヘッダ情報を付加することにより、確実にコア網内のエッジ間でパケット伝送が行えるようになる。
【0025】
また、上記目的を達成するため、本発明では、コア網を介して通信相手との通信を行う無線端末が、コア網の端末側のエッジに配置されるパケット転送装置との接続を切り換えた場合には、網側のエッジに配置されるパケット転送装置に対して移動通知用パケットを送信するよう構成されている。
この構成により、無線端末が移動した場合には、無線端末は、通信相手との通信に利用するコア網の端末側及び網側のエッジに配置されるパケット転送装置の下りルーティングテーブルを迅速に変更してもらうことが可能となり、高速ハンドオーバが実現可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明のパケット転送装置、パケット転送方法、無線端末並びに無線端末用プログラムの第1〜第3の実施の形態について説明する。
【0027】
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における無線端末収容ネットワークシステムの概要を示すネットワーク構成図である。図1に示す無線端末収容ネットワークシステムは、コア網10、コア網10の端末側パケット転送装置12に接続する基地局13、基地局13と無線通信を行う無線端末14、コア網10の網側パケット転送装置11に接続する外部ネットワーク17により構成されている。
【0028】
コア網10は、コア網10のエッジに配置される網側パケット転送装置11及び端末側パケット転送装置12と、コア網ノード16とにより構成されている。なお、「コア網10のエッジに配置される」とは、コア網10内のネットワークノードとコア網10の外側にあるネットワークノードを結ぶコア網10と外側の網との境界に配置されることを意味する。また、無線端末14が接続する境界側を端末側200と呼び、外部ネットワーク(企業網、モバイルIP網、インターネットなど)17が接続しており、無線端末14から見て遠いほうの境界側を網側100と呼ぶことにする。すなわち、網側パケット転送装置11は、網側100と接続するエッジに配置されているパケット転送装置であり、端末側パケット転送装置12は、端末側200と接続するエッジに配置されているパケット転送装置である。また、端末側200から網側100に向かう方向を「上り」と呼び、網側100から端末側200に向かう方向を「下り」と呼ぶことにする。
【0029】
また、コア網10は、その内部で複数の中継ノード(コア網ノード16)が繋がることによって構成されている。このコア網ノード16には、VLANプロトコルやMPLSプロトコルなどによる通信を行う既存のパケット転送装置を用いることが可能である。
【0030】
また、すべての網側パケット転送装置11とすべての端末側パケット転送装置12とは、VLANプロトコルやMPLSプロトコルなどによって、仮想的な伝送路(以下、トンネルと呼ぶ)で接続されている。なお、トンネル15は、パケットを受信したポートと、VLANプロトコルやMPLSプロトコルなどを利用した特定のヘッダ情報に応じてパケットの転送を行う際のパケット転送先との組み合わせを、コア網10内を構成する複数のコア網ノード16にあらかじめ設定しておくことによって実現可能である。
【0031】
次に、図1に示すコア網10内のネットワーク構成を具体的に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態における無線端末収容ネットワークシステムの詳細を示すネットワーク構成図である。この図2には、コア網ノード16x、16y、16zを経由して、網側パケット転送装置11βと端末側パケット転送装置12αとの間に、トンネル15aが張られている状態が模式的に図示されている。
【0032】
このトンネル15aは、コア網ノード16x、16y、16zに、下記に示すルーティングテーブル20x、20y、20zをあらかじめ設定しておくことによって実現可能である。図3〜図5はそれぞれ、本発明の第1の実施の形態におけるコア網ノード16x、16y、16zにあらかじめ設定されるルーティングテーブル20x、20y、20zを示す図である。
【0033】
図3に示すルーティングテーブル20xには、受信ポートが“4”でヘッダ情報がAのパケットの場合(ヘッダ情報Aのパケットをポート“4”で受信した場合)は、そのパケットを出力ポート“1”から出力するという対応関係と、受信ポートが“1”でヘッダ情報がBのパケットの場合は、そのパケットを出力ポート“4”から出力するという対応関係とがあらかじめ記載されている。
【0034】
図4に示すルーティングテーブル20yには、受信ポートが“2”でヘッダ情報がAのパケットの場合(ヘッダ情報Aのパケットをポート“2”で受信した場合)は、そのパケットを出力ポート“5”から出力するという対応関係と、受信ポートが“5”でヘッダ情報がBのパケットの場合には、そのパケットを出力ポート“2”から出力するという対応関係とがあらかじめ記載されている。
【0035】
図5に示すルーティングテーブル20zには、受信ポートが“3”でヘッダ情報がAのパケットの場合(ヘッダ情報Aのパケットをポート“3”で受信した場合)は、そのパケットを出力ポート“2”から出力するという対応関係と、受信ポートが“2”でヘッダ情報がBのパケットの場合は、そのパケットを出力ポート“3”から出力するという対応関係とがあらかじめ記載されている。
【0036】
図6は、本発明の第1の実施の形態における各ネットワークノード間のパケットの転送フォーマットを示す図である。上記のようなルーティングテーブル20x、20y、20zが、コア網ノード16x、16y、16zのそれぞれに設定されている場合には、図6に示すように、端末側パケット転送装置12αが、無線端末14から受信した上りパケットにヘッダ情報Aを付加してポート“3”から出力(コア網ノード16xに送信)することによって、その上りパケットは、コア網ノード16x、16y、16zを経由して、網側パケット転送装置11βまで確実に転送される。すなわち、端末側パケット転送装置12αのポート“3”から出力されたヘッダ情報Aを有するパケットは、トンネル15aを通って、網側パケット転送装置11βに到達する。
【0037】
また、同様に図6に示すように、網側パケット転送装置11βのポート“3”から出力されたヘッダ情報Bを有するパケットは、トンネル15aを通って、端末側パケット転送装置12αに到達する。なお、ヘッダ情報Bをヘッダ情報Aと同一のものとした場合でも同様の効果が得られ、同一のものを利用する場合には、網側パケット転送装置11βに特にヘッダ情報Bをあらかじめ記憶させておく必要がない。また、トンネル15は、物理的に上りと下りとで同一の経路に設定する必要はなく、上りのトンネルと下りのトンネルとを異なるものとした場合でも同様の効果が得られる。
【0038】
次に、端末側パケット転送装置12αのポート“5”の先に存在する無線端末14(送信元アドレスS)が、上記のトンネル15aを介して、網側パケット転送装置11βのポート“1”の先に存在する通信相手(宛先アドレスD)との通信を行う場合について説明する。また、図7は、本発明の第1の実施の形態における端末側パケット転送装置12αにあらかじめ設定される上りルーティングテーブル21αを示す図であり、図8は、本発明の第1の実施の形態における網側パケット転送装置11βにあらかじめ設定される上りルーティングテーブル23βを示す図である。
【0039】
端末側パケット転送装置12αには、図7に示す上りルーティングテーブル21αがあらかじめ設定され、網側パケット転送装置11βには、図8に示す上りルーティングテーブル23βがあらかじめ設定される。端末側パケット転送装置12αの上りルーティングテーブル21αには、宛先アドレスがDのパケットの場合は、ヘッダ情報Aを付加して、そのパケットを出力ポート“3”から出力するという対応関係があらかじめ記載されている。また、網側パケット転送装置11βの上りルーティングテーブル23βには、宛先アドレスDのパケットの場合は、出力ポート1から出力するという対応関係があらかじめ記載されている。
【0040】
また、網側パケット転送装置11βには、コア網ノード16から受信する上りパケットに付加されている可能性のあるヘッダ情報と、下りパケット送出時に付加すべきヘッダ情報との対応関係が格納されている。すなわち、例えば、上りパケットに付加されているヘッダ情報Aと下りパケットに付加すべきヘッダ情報Bとの対応関係が格納されている。
【0041】
まず、端末側パケット転送装置12αの上りパケットに係る処理について説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態における端末側パケット転送装置の上りパケットに係る処理のフローチャートである。端末側パケット転送装置12αのポート“5”の先に存在する無線端末14(送信元アドレスS)から所定の通信相手(宛先アドレスD)に対して送られる上りパケットは、まず、無線端末14の近隣に存在する基地局13などを経由して、端末側パケット転送装置12αの端末側のポート“5”に供給される。
【0042】
端末側パケット転送装置12αは、この上りパケットを受信し(ステップS101)、上りパケットを参照して、上りパケットの送信元アドレスS及び宛先アドレスDを特定する(ステップS103)。そして、図7に示す上りルーティングテーブル21αを参照して、その上りパケットの宛先アドレスDに対応する出力ポート“3”と、その上りパケットに付加すべきヘッダ情報Aとを特定し(ステップS105)、特定されたヘッダ情報Aを上りパケットに付加して(ステップS107)、対応する出力ポート“3”から上りパケット(正確には、上りパケットにヘッダ情報が付加された情報)を出力する(ステップS109)。対応する出力ポート“3”から出力された上りパケットは、上述のトンネル15aを経由して、所定の網側パケット転送装置11βに運ばれる。
【0043】
一方、端末側パケット転送装置12αは、ステップS103で特定された上りパケットの送信元アドレスSと、端末側200から上りパケットを受信した受信ポート“5”との対応関係を、図9に示す下りルーティングテーブル22α内に記録する(ステップS111)。図9は、本発明の第1の実施の形態における上りパケット転送時に端末側パケット転送装置12αで構成される下りルーティングテーブル22αを示す図である。なお、端末側200から上りパケットを受信した受信ポート“5”は、下りルーティングテーブル22α内では、下りパケットの出力ポート“5”として記録される。
【0044】
以上のステップS101〜S111の処理によって、端末側パケット転送装置12αは、端末側200から受信した上りパケットの送信元アドレスS及び宛先アドレスDを特定し、宛先アドレスDに対応した所定のヘッダ情報Aを上りパケットに付加して、宛先アドレスDに対応した所定の出力ポートから出力(コア網10内に送出)するとともに、上りパケット転送時に、送信元アドレスS(無線端末14のアドレス)と上りパケットの受信ポートとの対応関係を、下りルーティングテーブル22α内に記録することが可能となる。
【0045】
次に、網側パケット転送装置11βの上りパケットに係る処理について説明する。図12は、本発明の第1の実施の形態における網側パケット転送装置の上りパケットに係る処理のフローチャートである。網側パケット転送装置11βは、コア網10側のポート“3”からヘッダ情報Aの付加された宛先アドレスDの上りパケット(図11に示す一連の処理によって端末側パケット転送装置12αから送出された上りパケット)を受信する(ステップS201)。そして、網側パケット転送装置11βは、上りパケットに付加されているヘッダ情報Aを参照して、あらかじめ記憶しているヘッダ情報の対応関係を基に、下りパケット送出時に付加すべきヘッダ情報Bを特定し(ステップS203)、この下りパケット送出時に付加すべきヘッダ情報Bと上りパケットの受信ポート“3”との対応関係を、図10に示す下りルーティングテーブル24βに記録する(ステップS205)。図10は、本発明の第1の実施の形態における上りパケット転送時に網側パケット転送装置11βで構成される下りルーティングテーブル24βを示す図である。なお、端末側200から上りパケットを受信した受信ポート“3”は、下りルーティングテーブル24β内では、下りパケットの出力ポート“3”として記録される。
【0046】
また、網側パケット転送装置11βは、上りパケットの送信元アドレスS及び宛先アドレスDを特定し(ステップS207)、上りルーティングテーブル23βを参照して、その上りパケットの宛先アドレスDに対応する出力ポート“1”を特定する(ステップS209)。そして、上りパケットに付加されていたヘッダ情報Aを削除して(ステップS211)、対応する出力ポート“1”から上りパケットを出力する(ステップS213)。対応する出力ポート“1”から出力された上りパケットは、所定のグループネットワークに運ばれ、宛先アドレスに送られる。
【0047】
以上のステップS201〜S213の処理によって、コア網10内から到着した上りパケットの送信元アドレスS及び宛先アドレスDを特定し、上りパケットに付加されているヘッダ情報Aに対応する情報(下りパケット送出時に付加するヘッダ情報B)及び上りパケットの受信ポートとの対応関係を下りルーティングテーブルに記録し、上りパケットに付加されているヘッダ情報Aを削除して、宛先アドレスDに対応した所定の出力ポートから出力することが可能となる。
【0048】
次に、端末側パケット転送装置12α及び網側パケット転送装置11βの下りパケットに係る処理について説明する。図13は、本発明の第1の実施の形態における網側パケット転送装置の下りパケットに係る処理のフローチャートである。網側パケット転送装置11βは、網側100から下りパケットを受信し(ステップS301)、下りパケットを参照して下りパケットの宛先アドレスSを特定する(ステップS303)。そして、下りルーティングテーブル24βを参照して、その下りパケットの宛先アドレスSに対応する出力ポート“3”及びその下りパケットに付加すべきヘッダ情報Bを特定し(ステップS305)、特定されたヘッダ情報Bを下りパケットに付加して(ステップS307)、対応する出力ポート“3”から下りパケット(正確には、下りパケットにヘッダ情報Bが付加された情報)を出力する(ステップS309)。
【0049】
以上のステップS301〜S309の処理によって、網側パケット転送装置11βは、網側から受信した下りパケットの宛先アドレスを特定し、宛先アドレスに対応した所定のヘッダ情報を下りパケットに付加して、宛先アドレスに対応した所定の出力ポートから出力(コア網10内に送出)することが可能となり、無線端末が接続しており、かつ、コア網10内のトンネル15aの起点でもある端末側パケット転送装置12αに対して、トンネル15aを経由して、ヘッダ情報B(ヘッダ情報Aと対応関係にある情報)を付加した下りパケットを送信することが可能となる。
【0050】
また、図14は、本発明の第1の実施の形態における端末側パケット転送装置の下りパケットに係る処理のフローチャートである。端末側パケット転送装置12αは、上述のトンネル15aを経由して、網側パケット転送装置11βから出力された下りパケットを受信する(ステップS401)。そして、端末側パケット転送装置12αは、この下りパケットを参照して、下りパケットの宛先アドレスSを特定し(ステップS403)、下りルーティングテーブル22αを参照して、その下りパケットの宛先アドレスSに対応する出力ポート“5”を特定し(ステップS405)、下りパケットに付加されていたヘッダ情報Bを削除して(ステップS407)、宛先アドレスSに対応する出力ポート“5”から下りパケットを出力する(ステップS409)。
【0051】
以上のステップS401〜S409の処理によって、端末側パケット転送装置12αは、コア網10内から受信した下りパケットの宛先アドレスSを特定し、下りパケットに付加されているヘッダ情報Bを削除して、宛先アドレスSに対応した所定の出力ポートから出力することが可能となる。
【0052】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、無線端末14からの上りパケットに応じて、端末側パケット転送装置12αと網側パケット転送装置11βが下りルーティングテーブル22α、24βを構成するだけで、下りのパケットを無線端末14の存在する端末側パケット転送装置12αの所定のポートに転送することが可能となる。また、無線端末収容ネットワークシステムにおいて、網側パケット転送装置11βと端末側パケット転送装置12αとを、無線端末14の位置登録を行う特別な機能を有するネットワークノードとするだけでよく、コア網ノード16に関しては、既存のネットワークノードを利用することが可能なので、ネットワークの導入コストを低減することが可能となる。
【0053】
なお、図1に示すように、端末側パケット転送装置12と基地局13との間に、スイッチングハブで構成されるようなレイヤ2網を介在させることも可能である。また、無線端末14の通信相手は、網側パケット転送装置11を介して接続していればよい。例えば、網側パケット転送装置11には、特定の企業が専用で使用するネットワークが直接接続していてもよく、また、インターネットと接続していてもよい。さらに、無線端末14の広域移動を保証する場合には、モバイルIP網と連動して通信を行うことも可能である。
【0054】
このように網側100に様々なネットワークが接続している場合には、VLANプロトコルのヘッダ情報であるVLANタグやMPLSプロトコルのヘッダ情報であるラベルを用いて、1つの網側パケット転送装置11と1つの端末側パケット転送装置12との間に複数のトンネル15を張ることによって、無線端末14の通信先(通信相手の存在する外部ネットワーク17)によってグルーピングを行い、コア網10内でグループ別に通信品質保証を行うことも可能である。
【0055】
特に、網側パケット転送装置11と端末側パケット転送装置12を接続するトンネル15をVLANプロトコルに基づいて張った場合には、コア網10を安価なVLANスイッチで構成することが可能になり、既存のVLANプロトコルによるトンネルネットワークが存在すれば、エッジに網側パケット転送装置11と端末側パケット転送装置12を配置するだけで、無線端末14の高速ハンドオーバが実現可能となり、コア網10を構成することも容易になる。さらに、VLANタグを利用して、無線端末14のグルーピングを行い、ISP(Internet Service Provider)や企業などが有する外部ネットワーク17の識別を行った上で、グループ単位での通信品質保証を行うことも可能となる。
【0056】
また、特に、網側パケット転送装置11と端末側パケット転送装置12を接続するトンネル15をVLANプロトコルに基づいて張った場合には、コア網10をスケーラビリティに優れるMPLSスイッチで構成することが可能となり、既存のMPLSプロトコルによるトンネルネットワークが存在すれば、エッジに網側パケット転送装置11と端末側パケット転送装置12を配置するだけで、無線端末14の高速なハンドオーバが実現可能となり、コア網10を構成することも容易になる。さらに、MPLSプロトコルにより各トンネル15における通信品質保証の可能なトンネル15を構成できるので、コア網10においてトンネル15を用いないIPルーティングに比べて、パケットを高速転送することが可能となり、伝送遅延時間を短くすることも可能となる。さらに、ラベルを利用して、無線端末14のグルーピングを行い、ISPや企業などが有する外部ネットワーク17の識別を行った上で、グループ単位での通信品質保証を行うことも可能となる。
【0057】
また、パケットの転送に用いるアドレスは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)で用いられるMACアドレスやIPアドレスを用いることが可能であり、既存のパケットフォーマットを用いて、無線端末14の位置登録を高速で行うことが可能となる。特に、IPアドレスを用いる場合には、上りルーティングテーブルに関してはIPルーティングの特徴であるアドレスの集約が可能なので、ルーティングテーブルの記憶量を削減することが可能となり、網側パケット転送装置11と端末側パケット転送装置12を安価に提供することができる。
【0058】
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態では、無線端末14の異なる端末側パケット転送装置12に接続する基地局13間の移動をサポートする。すなわち、上記第1の実施の形態のネットワーク構成に加えて、無線端末14が基地局13を変更するか、又は、端末側パケット転送装置12間を移動した直後に、網側パケット転送装置11に移動通知用パケットを送信するよう構成しておく。なお、これは、例えば、既存の無線端末に所定の無線端末用プログラムを導入し、ソフトウェア処理によって行えるようにすることが可能である。
【0059】
これによって、無線端末14が移動した直後に、網側パケット転送装置11は、無線端末14の位置登録を行うことができ、移動した無線端末14の位置情報の登録を高速で行うことが可能となる。なお、網側パケット転送装置11に対して送信された移動通知用パケットは、移動後の無線端末14が接続する端末側パケット転送装置12を経由するため、この端末側パケット転送装置12においても、位置情報の登録を行うことが可能となる。
【0060】
また、移動通知用パケットは、少なくとも、送信元アドレスS及び宛先アドレスDを含む必要がある。移動用通知パケットは、まず、移動後に接続する端末側パケット転送装置12に届けられる。そして、図11に示す処理に従って、移動通知用パケットの転送、及び、端末側パケット転送装置12の下りルーティングテーブル22αが更新される。また、移動通知用パケットは、宛先アドレスDに従って所定の網側パケット転送装置11まで届けられ、この網側パケット転送装置11で移動通知用パケットであることが識別されて、網側パケット転送装置11の下りルーティングテーブル24βが更新される。なお、網側パケット転送装置11での下りルーティングテーブル24βの更新に利用された後、移動通知用パケットは廃棄されることが望ましい。
【0061】
また、無線端末14が基地局間を移動した直後に、現在通信を行っている通信相手に対して送信するパケットがある場合には、そのパケットが移動通知用パケットの代わりとなって、端末側パケット転送装置12及び網側パケット転送装置11の下りルーティングテーブル22α、24βの更新が可能である。この場合、網側パケット転送装置11は、下りルーティングテーブル24βの更新に用いたパケットを廃棄せず、所定の通信相手に届けられるようパケットの転送を行う。
【0062】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、無線端末14が基地局間を移動した直後に、現在通信を行っている通信相手に対して送信するパケットがある場合にはパケットの送信を行い、通信相手に送信するパケットがない場合には、網側パケット転送装置11に移動通知用パケットの送信を行うようにすることにより、網側パケット転送装置11及び端末側パケット転送装置12は、無線端末14が移動した直後に、無線端末14の位置登録を行うことが可能となり、移動した無線端末14の位置情報の登録を高速で行うことが可能なうえに、ネットワークリソースの消費を抑えることが可能となる。
【0063】
<第3の実施の形態>
上記の第1の実施の形態では、端末側パケット転送装置12及び網側パケット転送装置11の上りルーティングテーブル21α、23βが、あらかじめ設定されている場合について説明しているが、本発明の第3の実施の形態では、上りルーティングテーブル21α、23βがリアルタイムで更新できるようにする。
【0064】
例えば、端末側パケット転送装置12及び網側パケット転送装置11の各ルーティングテーブルを統合的に管理することが可能な経路情報設定装置をコア網10に接続しておく。そして、網側パケット転送装置11に新規の外部ネットワーク17や新規のホスト(不図示)が接続した場合には、網側パケット転送装置11は、新規の外部ネットワーク17や新規のホストに係るアドレスを経路情報設定装置(不図示)に通知する。
【0065】
新規の外部ネットワーク17や新規のホストに係るアドレスと、そのアドレスに対してパケットを送信する場合に経由する網側パケット転送装置11を特定する情報は、経路情報設定装置から複数の端末側パケット転送装置12のそれぞれに、所定期間ごとに又は必要に応じて送信される。そして、端末側パケット転送装置12は、宛先アドレスと、その宛先アドレスのホストが接続する網側パケット転送装置11に向かうトンネル15のヘッダ情報とを、上りルーティングテーブル21αに記録することによって、無線端末14と網側100に新規参入した通信相手との通信経路を確立することが可能となる。
【0066】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、端末側のエッジに配置される端末側パケット転送装置が、コア網内で伝送可能となるフォーマットで上りパケットを送信しながら、上りパケットを参照して、下りルーティングを構成し、また、網側のエッジに配置される網側パケット転送装置が、コア網内から受けた上りパケットを所定の通信相手に送信しながら、上りパケットを参照して、下りルーティングを構成するので、導入コストを抑えながら、局所的な移動に対して高速なハンドオーバを可能とする無線端末収容ネットワークシステムを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における無線端末収容ネットワークシステムの概要を示すネットワーク構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態における無線端末収容ネットワークシステムの詳細を示すネットワーク構成図
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるコア網ノード16xにあらかじめ設定されるルーティングテーブル20xを示す図
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるコア網ノード16yにあらかじめ設定されるルーティングテーブル20yを示す図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるコア網ノード16zにあらかじめ設定されるルーティングテーブル20zを示す図
【図6】本発明の第1の実施の形態おける各ネットワークノード間のパケットの転送フォーマットを示す図
【図7】本発明の第1の実施の形態における端末側パケット転送装置12αにあらかじめ設定される上りルーティングテーブル21αを示す図
【図8】本発明の第1の実施の形態における網側パケット転送装置11βにあらかじめ設定される上りルーティングテーブル23βを示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態における上りパケット転送時に端末側パケット転送装置12αで構成される下りルーティングテーブル22αを示す図
【図10】本発明の第1の実施の形態における上りパケット転送時に網側パケット転送装置11βで構成される下りルーティングテーブル24βを示す図
【図11】本発明の第1の実施の形態における端末側パケット転送装置の上りパケットに係る処理のフローチャート
【図12】本発明の第1の実施の形態における網側パケット転送装置の上りパケットに係る処理のフローチャート
【図13】本発明の第1の実施の形態における網側パケット転送装置の下りパケットに係る処理のフローチャート
【図14】本発明の第1の実施の形態における端末側パケット転送装置の下りパケットに係る処理のフローチャート
【図15】従来の技術における無線端末収容ネットワークシステムの概要を示すネットワーク構成図
【図16】従来の技術における無線端末収容ネットワークシステムの詳細を示すネットワーク構成図
【符号の説明】
10 コア網
11、11β 網側パケット転送装置
12、12α 端末側パケット転送装置
13、52 基地局
14、41 無線端末
15、15a トンネル
16、16x、16y、16z コア網ノード
17 外部ネットワーク
20x、20y、20z コア網ノードのルーティングテーブル
21α 端末側パケット転送装置の上りルーティングテーブル
22α 端末側パケット転送装置の下りルーティングテーブル
23β 網側パケット転送装置の上りルーティングテーブル
24β 網側パケット転送装置の下りルーティングテーブル
42 セルラIPネットワーク
43 インターネットバックボーン
44 ホスト
51 セルラIPルータ
53 ゲートウェイ
100 網側
200 端末側

Claims (26)

  1. 無線端末が存在する端末側と、前記無線端末の通信相手が存在する網側とを接続して前記無線端末と前記通信相手との通信を中継するコア網の前記端末側のエッジに配置され、前記無線端末から上りパケットを受けた場合、前記上りパケットの宛先アドレスを参照して、前記上りパケットに所定のヘッダ情報を付加してから、前記コア網内に転送するパケット転送装置であって、
    前記上りパケットを前記コア網内に転送する場合、前記上りパケットの送信元アドレスと、前記上りパケットを受けた受信ポートとの対応関係を下りルーティングテーブルに記録するよう構成されているパケット転送装置。
  2. 前記コア網内から受信した下りパケットを前記端末側に転送する場合、前記下りルーティングテーブルを参照して、前記端末側に接続する所定の出力ポートから前記下りパケットを送信するよう構成されている請求項1に記載のパケット転送装置。
  3. 前記下りパケットの宛先アドレスが前記上りパケットの前記送信元アドレスの場合、前記所定の出力ポートを前記上りパケットの前記受信ポートとするよう構成されている請求項2に記載のパケット転送装置。
  4. 前記コア網内から受信した前記下りパケットに、前記コア網内における伝送用のヘッダ情報が付加されている場合、前記コア網内における伝送用のヘッダ情報を削除して、前記所定の出力ポートから前記下りパケットを送信するよう構成されている請求項2又は3に記載のパケット転送装置。
  5. 無線端末が存在する端末側と、前記無線端末の通信相手が存在する網側とを接続して前記無線端末と前記通信相手との通信を中継するコア網の前記網側のエッジに配置され、前記コア網内から前記コア網における伝送用の第1のヘッダ情報が付加された上りパケットを受けた場合、前記上りパケットの宛先アドレスを参照して、前記第1のヘッダ情報を削除した上りパケットを前記網側に転送するパケット転送装置であって、
    前記第1のヘッダ情報を削除した上りパケットを前記網側に転送する場合、前記上りパケットの送信元アドレスと、前記上りパケットを受けた受信ポート及び前記第1のヘッダ情報に関連する第2のヘッダ情報との対応関係を下りルーティングテーブルに記録するよう構成されているパケット転送装置。
  6. 前記第1のヘッダ情報と前記第2のヘッダ情報とが同一の情報である請求項5に記載のパケット転送装置。
  7. 前記第1のヘッダ情報と前記第2のヘッダ情報との対応関係に係る情報があらかじめ格納されている請求項5に記載のパケット転送装置。
  8. 前記無線端末の通信相手から受信した下りパケットを前記コア網内に転送する場合、前記下りルーティングテーブルを参照して、前記コア網内に接続する所定のポートから前記下りパケットを送信するよう構成されている請求項5から7のいずれか1つに記載のパケット転送装置。
  9. 前記下りパケットの宛先アドレスが前記上りパケットの前記送信元アドレスの場合、前記下りパケットに前記第2のヘッダ情報を付加し、前記上りパケットの前記受信ポートから前記第2のヘッダ情報が付加された下りパケットを送信するよう構成されている請求項8に記載のパケット転送装置。
  10. 前記コア網内から前記コア網における伝送用の第3のヘッダ情報が付加された移動通知用パケットであって、前記移動端末の移動を通知する前記移動通知用パケットを受けた場合には、前記無線端末に係る前記下りルーティングテーブルを更新し、前記無線端末のアドレスと、前記移動通知用パケットを受けた受信ポート及び前記第3のヘッダ情報に関連する第4のヘッダ情報との対応関係を下りルーティングテーブルに記録するよう構成されている請求項5から9のいずれか1つに記載のパケット転送装置。
  11. 前記アドレスとして、MACアドレス又はIPアドレスを用いるよう構成されている請求項1から10のいずれか1つに記載のパケット転送装置。
  12. 前記コア網内における前記端末側のエッジと前記網側のエッジとの間とが、VLANプロトコル又はMPLSプロトコルに基づく仮想的な伝送路によって結ばれるよう構成されている請求項1から11のいずれか1つに記載のパケット転送装置。
  13. 無線端末が存在する端末側と、前記無線端末の通信相手が存在する網側とを接続して前記無線端末と前記通信相手との通信を中継するコア網の前記端末側のエッジに配置されるパケット転送装置におけるパケット転送方法であって、
    前記無線端末から上りパケットを受けて、前記上りパケットの送信元アドレスと、前記上りパケットを受けた受信ポートとの対応関係を下りルーティングテーブルに記録し、前記上りパケットの宛先アドレスを参照して、前記上りパケットに所定のヘッダ情報を付加してから、前記コア網内に転送するパケット転送方法。
  14. 前記コア網内から受信した下りパケットを前記端末側に転送する場合、前記下りルーティングテーブルを参照して、前記端末側に接続する所定の出力ポートから前記下りパケットを送信する請求項13に記載のパケット転送方法。
  15. 前記下りパケットの宛先アドレスが前記上りパケットの前記送信元アドレスの場合、前記所定の出力ポートを前記上りパケットの前記受信ポートに設定する請求項14に記載のパケット転送方法。
  16. 前記コア網内から受信した前記下りパケットに、前記コア網内における伝送用のヘッダ情報が付加されている場合、前記コア網内における伝送用のヘッダ情報を削除して、前記所定の出力ポートから前記下りパケットを送信する請求項14又は15に記載のパケット転送方法。
  17. 無線端末が存在する端末側と、前記無線端末の通信相手が存在する網側とを接続して前記無線端末と前記通信相手との通信を中継するコア網の前記網側のエッジに配置されるパケット転送装置におけるパケット転送方法であって、
    前記コア網内から前記コア網における伝送用の第1のヘッダ情報が付加された上りパケットを受けて、前記上りパケットの送信元アドレスと、前記上りパケットを受けた受信ポート及び前記第1のヘッダ情報に関連する第2のヘッダ情報との対応関係を下りルーティングテーブルに記録し、前記上りパケットの宛先アドレスを参照して、前記第1のヘッダ情報を削除した上りパケットを前記網側に転送するパケット転送方法。
  18. 前記第1のヘッダ情報と前記第2のヘッダ情報とが同一の情報である請求項17に記載のパケット転送方法。
  19. 前記パケット転送装置に前記第1のヘッダ情報と前記第2のヘッダ情報との対応関係に係る情報があらかじめ格納されている請求項17に記載のパケット転送方法。
  20. 前記無線端末の通信相手から受信した下りパケットを前記コア網内に転送する場合、前記下りルーティングテーブルを参照して、前記コア網内に接続する所定のポートから前記下りパケットを送信する請求項17から19のいずれか1つに記載のパケット転送方法。
  21. 前記下りパケットの宛先アドレスが前記上りパケットの前記送信元アドレスの場合、前記下りパケットに前記第2のヘッダ情報を付加し、前記上りパケットの前記受信ポートから前記第2のヘッダ情報が付加された下りパケットを送信する請求項20に記載のパケット転送方法。
  22. 前記コア網内から前記コア網における伝送用の第3のヘッダ情報が付加された移動通知用パケットであって、前記移動端末の移動を通知する前記移動通知用パケットを受けた場合には、前記無線端末に係る前記下りルーティングテーブルを更新し、前記無線端末のアドレスと、前記移動通知用パケットを受けた受信ポート及び前記第3のヘッダ情報に関連する第4のヘッダ情報との対応関係を下りルーティングテーブルに記録する請求項17から21のいずれか1つに記載のパケット転送方法。
  23. 前記アドレスとして、MACアドレス又はIPアドレスを用いる請求項13から22のいずれか1つに記載のパケット転送方法。
  24. 前記コア網内における前記端末側のエッジと前記網側のエッジとの間とが、VLANプロトコル又はMPLSプロトコルに基づく仮想的な伝送路によって結ばれている請求項13から23のいずれか1つに記載のパケット転送方法。
  25. コア網を介して通信相手との通信を行う無線端末であって、前記コア網の前記端末側のエッジに配置されるパケット転送装置との接続を切り換えた場合には、前記網側のエッジに配置されるパケット転送装置に対して移動通知用パケットを送信するよう構成されている無線端末。
  26. コア網を介して通信相手との通信を行う無線端末によって実行可能な移動通知用プログラムであって、
    前記コア網の前記端末側のエッジに配置されるパケット転送装置との接続を切り換えた場合には、前記網側のエッジに配置されるパケット転送装置に対して移動通知用パケットを送信するための無線端末用プログラム。
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