JP2004281801A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】モジュール枠の空洞部に溜まった水が凍結して膨張してモジュール枠を変形させることがあった。
【解決手段】透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部15を有するモジュール枠10を取り付けた太陽電池モジュールであって、上記モジュール枠10の空洞部15に充填材を充填し、空洞部15に雨水等が溜まることを防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部15を有するモジュール枠10を取り付けた太陽電池モジュールであって、上記モジュール枠10の空洞部15に充填材を充填し、空洞部15に雨水等が溜まることを防止する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池モジュールに関し、特に外周部にモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池素子は単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また野外に太陽電池を取り付けた場合、雨などからこれを保護する必要がある。また、太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して実用的な電気出力が取り出せるようにする必要がある。このため複数の太陽電池素子を接続し、透光性基板とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入して太陽電池モジュールを作成することが通常行われている。
【0003】
図4は従来の太陽電池モジュールを示す図である。図4において、1はモジュール枠、2は他辺に取り付けられるモジュール枠、3は太陽電池パネル、4はモジュール枠の内壁、5はビス穴、6はモジュール枠の空洞部、7はビス、8は貫通穴、9は排水口を示す。
【0004】
モジュール枠1、2は通常太陽電池モジュールに必要な強度などを考慮してアルミニウムで作られる。太陽電池パネル3はモジュール枠1、2に設けられたコ字状の勘合部に嵌め込まれる(例えば特許文献1参照)。
【0005】
コ字状の嵌合部とモジュール枠1の内壁部4とモジュール枠1の外壁部と底部とに囲まれてモジュール枠1の空洞部6ができる。ビス7はモジュール枠1と他辺に取り付けられるモジュール枠2を固定するもので、通常2本程度用いられ、貫通穴8を通ってビス穴5に螺入させて固定する。
【0006】
このような構造のモジュール枠1、2を用いた太陽電池モジュールを屋外の傾斜した架台に設置した場合、モジュール枠1と他辺に取り付けられるモジュール枠2との連結部などから雨水などが入り、モジュール枠1、2の空洞部6に雨水などが溜まることがあった。冬季にモジュール枠1、2の空洞部6に雨水などが溜まった場合、この溜まった雨水が凍結して膨張してモジュール枠1、2を変形させることがあった。
【0007】
この対策として太陽電池モジュールの各辺のモジュール枠1、2の底部又は側部に直径1〜5mm程度の排水口9を設けて排水するようにしている。
【0008】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のようなものがある。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−83921号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、寒冷地に設置した太陽電池モジュールでは、上述のような排水口9も氷結して閉ざされ、空洞部6に溜まった水が凍結して膨張してモジュール枠1、2を変形させることがあった。
【0011】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は雨水などの凍結によるモジュール枠の変形を解消した太陽電池モジュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る太陽電池モジュールでは、透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部を有するモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールにおいて、前記モジュール枠の空洞部に充填材を充填したことを特徴とする。
【0013】
また、上記太陽電池モジュールでは、前記充填材が発泡ウレタンであることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る太陽電池モジュールを分解した状態を示す図であり、20は太陽電池パネル、21は透光性基板、22a、22bは充填材、23は太陽電池素子、24は裏面シート、25はインナーリードを示す。
【0015】
透光性基板21と裏面シート24との間に充填材22a、22bで挟持された複数の太陽電池素子23をラミネーターと呼ばれる装置で一体化して太陽電池パネル20が形成される。この太陽電池パネル20は平面視した場合の形状が正方形、長方形、台形などになるように形成される。
【0016】
この太陽電池パネル20の外周部に、図2示すようなモジュール枠を取り付ける。図2は太陽電池パネルの外周部に取り付けられるモジュール枠を示す図であり、10はモジュール枠、11はモジュール枠の側壁部、12は太陽電池パネルを嵌め込むコ字状部、13はモジュール枠の内壁部、14はモジュール枠の底部、15はモジュール枠の空洞部、16はネジ穴を示す。
【0017】
このモジュール枠10は、太陽電池モジュールとして必要な機械的強度や耐候性能の確保に必要なほか、太陽電池モジュールを野外に設置する場合の架台と太陽電池モジュールとの固定にも必要なものである。モジュール枠10の内壁部13は、このモジュール枠10に必要な強度を確保するために設けられるものである。また、モジュール枠10の空洞部15は太陽電池パネル20を嵌め込むコ字状部12とモジュール枠10の内壁部13とモジュール枠10の側壁部11、モジュール枠10の底部14に囲まれてできる部分である。
【0018】
空洞部15の内部にはモジュール枠10同士の固定に用いられるネジ穴16が設けられる。ネジ穴16は通常2〜3個程度設けられ、その直径は3〜6mm程度である。また、このようなモジュール枠10はアルミニウムの押し出し成形で作られることが多く、そのモジュール枠10の外表面にはアルマイト塗装などが施される。
【0019】
図3はモジュール枠10の空洞部15に充填する充填材を示す図である。図3において、17は充填材を示し、その形状は空洞部15と概略近似した形状のものである。
【0020】
充填材17の材質は発泡ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、弗素樹脂、アクリル樹脂、発泡スチロール、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、シリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、スチレンゴム、天然ゴムなどのプラスチックやゴムで作られる。その作製方法は、所定形状の金型を使用した射出成形や切り出して形成する。また、風船のような中空状のものでも使用できる。
【0021】
これらの中でも発泡ウレタンはスプレー缶によって原料ガスをモジュール枠10の空洞部15の内部に向けスプレーするだけで簡単に、安価に、さらに軽量かつ緻密に充填材17として充填でき、モジュール枠10の空洞部15の内部が複雑に入り組んでいても対応でき、さらに吸水率も0.03vol%と小さく、寸法安定性も高いので最適である。また、発泡ウレタンをモジュール枠10の空洞部15に充填することによってモジュール枠10の曲げ強度が向上し、その結果太陽電池モジュールの強度が向上する。さらに、発泡ウレタンの熱伝導率は0.03W/mkと小さいため、建物の外壁や屋根の上に太陽電池モジュールを設置したときの太陽電池モジュールの断熱性能も向上する。また、モジュール枠10の空洞部15の内表面に接着するように発泡ウレタンが充填されるため、空洞部15の内表面がカバーされて空洞部15の内表面の腐食やカビの発生を防ぐことができ、モジュール枠10の信頼性が向上する。
【0022】
上述のような空洞部15に充填材17を設けたモジュール枠10を太陽電池パネル20の外周部に差し込み、さらにその角部分をビス(不図示)で固定する。
【0023】
このように空洞部15に充填材17を充填したモジュール枠10を太陽電池モジュールに使用することにより、太陽電池モジュールを屋外に設置した後もこの空洞部15に雨水などが溜まることがなくなり、これによって空洞部15の内部に溜まった水の凍結でモジュール枠10が変形することがなくなる。
【0024】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。例えば太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池に限定されるものではなく、薄膜系太陽電池などでもモジュール枠を具備した太陽電池モジュールであれば適用可能である。
【0025】
また、本発明ではアルミニウム製の枠だけでなく、小型の太陽電池モジュールなどに用いられる樹脂製のモジュール枠にも適用可能である。この樹脂製のモジュール枠の空洞部15に発泡ウレタンなどの充填材17を充填した場合、特にその強度を大きく向上させることができて有用である。
【0026】
さらに、既設の太陽電池モジュールにおいても、そのモジュール枠10に設けられている排水口9等を利用して発泡ウレタンの充填が可能であり、水の凍結によるモジュール枠10の変形を防止したり、モジュール枠10の強度向上等を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る太陽電池モジュールによれば、透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部を有するモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールにおいて、上記モジュール枠の空洞部に充填材を充填したことから、空洞部内に大量の水が溜まることはなく、もって空洞部の内部に溜まった水の凍結でモジュール枠が変形することがなくなるとともに、簡単、安価に太陽電池モジュールの強度を向上させることができ、その耐候性能や信頼性の向上を図ることができ、さらに太陽電池モジュールの断熱性能の向上も図ることができ、さらにモジュール枠の空洞部の内表面の腐食やカビの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽電池モジュールのパネル部分を示す図でる。
【図2】本発明に係る太陽電池モジュールのモジュール枠部分を示す図である。
【図3】本発明に係る太陽電池モジュールのモジュール枠の空洞部に入れる充填材を示す図である。
【図4】従来の太陽電池モジュールのモジュール枠を示す図である。
【符号の説明】
11;モジュール枠の外壁部、12;モジュール枠のコ字状部、13;モジュール枠の内壁部、14;モジュール枠の底部、15;モジュール枠の空洞部、16;ネジ穴、17;充填材
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池モジュールに関し、特に外周部にモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池素子は単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また野外に太陽電池を取り付けた場合、雨などからこれを保護する必要がある。また、太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して実用的な電気出力が取り出せるようにする必要がある。このため複数の太陽電池素子を接続し、透光性基板とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入して太陽電池モジュールを作成することが通常行われている。
【0003】
図4は従来の太陽電池モジュールを示す図である。図4において、1はモジュール枠、2は他辺に取り付けられるモジュール枠、3は太陽電池パネル、4はモジュール枠の内壁、5はビス穴、6はモジュール枠の空洞部、7はビス、8は貫通穴、9は排水口を示す。
【0004】
モジュール枠1、2は通常太陽電池モジュールに必要な強度などを考慮してアルミニウムで作られる。太陽電池パネル3はモジュール枠1、2に設けられたコ字状の勘合部に嵌め込まれる(例えば特許文献1参照)。
【0005】
コ字状の嵌合部とモジュール枠1の内壁部4とモジュール枠1の外壁部と底部とに囲まれてモジュール枠1の空洞部6ができる。ビス7はモジュール枠1と他辺に取り付けられるモジュール枠2を固定するもので、通常2本程度用いられ、貫通穴8を通ってビス穴5に螺入させて固定する。
【0006】
このような構造のモジュール枠1、2を用いた太陽電池モジュールを屋外の傾斜した架台に設置した場合、モジュール枠1と他辺に取り付けられるモジュール枠2との連結部などから雨水などが入り、モジュール枠1、2の空洞部6に雨水などが溜まることがあった。冬季にモジュール枠1、2の空洞部6に雨水などが溜まった場合、この溜まった雨水が凍結して膨張してモジュール枠1、2を変形させることがあった。
【0007】
この対策として太陽電池モジュールの各辺のモジュール枠1、2の底部又は側部に直径1〜5mm程度の排水口9を設けて排水するようにしている。
【0008】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のようなものがある。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−83921号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、寒冷地に設置した太陽電池モジュールでは、上述のような排水口9も氷結して閉ざされ、空洞部6に溜まった水が凍結して膨張してモジュール枠1、2を変形させることがあった。
【0011】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は雨水などの凍結によるモジュール枠の変形を解消した太陽電池モジュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る太陽電池モジュールでは、透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部を有するモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールにおいて、前記モジュール枠の空洞部に充填材を充填したことを特徴とする。
【0013】
また、上記太陽電池モジュールでは、前記充填材が発泡ウレタンであることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る太陽電池モジュールを分解した状態を示す図であり、20は太陽電池パネル、21は透光性基板、22a、22bは充填材、23は太陽電池素子、24は裏面シート、25はインナーリードを示す。
【0015】
透光性基板21と裏面シート24との間に充填材22a、22bで挟持された複数の太陽電池素子23をラミネーターと呼ばれる装置で一体化して太陽電池パネル20が形成される。この太陽電池パネル20は平面視した場合の形状が正方形、長方形、台形などになるように形成される。
【0016】
この太陽電池パネル20の外周部に、図2示すようなモジュール枠を取り付ける。図2は太陽電池パネルの外周部に取り付けられるモジュール枠を示す図であり、10はモジュール枠、11はモジュール枠の側壁部、12は太陽電池パネルを嵌め込むコ字状部、13はモジュール枠の内壁部、14はモジュール枠の底部、15はモジュール枠の空洞部、16はネジ穴を示す。
【0017】
このモジュール枠10は、太陽電池モジュールとして必要な機械的強度や耐候性能の確保に必要なほか、太陽電池モジュールを野外に設置する場合の架台と太陽電池モジュールとの固定にも必要なものである。モジュール枠10の内壁部13は、このモジュール枠10に必要な強度を確保するために設けられるものである。また、モジュール枠10の空洞部15は太陽電池パネル20を嵌め込むコ字状部12とモジュール枠10の内壁部13とモジュール枠10の側壁部11、モジュール枠10の底部14に囲まれてできる部分である。
【0018】
空洞部15の内部にはモジュール枠10同士の固定に用いられるネジ穴16が設けられる。ネジ穴16は通常2〜3個程度設けられ、その直径は3〜6mm程度である。また、このようなモジュール枠10はアルミニウムの押し出し成形で作られることが多く、そのモジュール枠10の外表面にはアルマイト塗装などが施される。
【0019】
図3はモジュール枠10の空洞部15に充填する充填材を示す図である。図3において、17は充填材を示し、その形状は空洞部15と概略近似した形状のものである。
【0020】
充填材17の材質は発泡ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、弗素樹脂、アクリル樹脂、発泡スチロール、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、シリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、スチレンゴム、天然ゴムなどのプラスチックやゴムで作られる。その作製方法は、所定形状の金型を使用した射出成形や切り出して形成する。また、風船のような中空状のものでも使用できる。
【0021】
これらの中でも発泡ウレタンはスプレー缶によって原料ガスをモジュール枠10の空洞部15の内部に向けスプレーするだけで簡単に、安価に、さらに軽量かつ緻密に充填材17として充填でき、モジュール枠10の空洞部15の内部が複雑に入り組んでいても対応でき、さらに吸水率も0.03vol%と小さく、寸法安定性も高いので最適である。また、発泡ウレタンをモジュール枠10の空洞部15に充填することによってモジュール枠10の曲げ強度が向上し、その結果太陽電池モジュールの強度が向上する。さらに、発泡ウレタンの熱伝導率は0.03W/mkと小さいため、建物の外壁や屋根の上に太陽電池モジュールを設置したときの太陽電池モジュールの断熱性能も向上する。また、モジュール枠10の空洞部15の内表面に接着するように発泡ウレタンが充填されるため、空洞部15の内表面がカバーされて空洞部15の内表面の腐食やカビの発生を防ぐことができ、モジュール枠10の信頼性が向上する。
【0022】
上述のような空洞部15に充填材17を設けたモジュール枠10を太陽電池パネル20の外周部に差し込み、さらにその角部分をビス(不図示)で固定する。
【0023】
このように空洞部15に充填材17を充填したモジュール枠10を太陽電池モジュールに使用することにより、太陽電池モジュールを屋外に設置した後もこの空洞部15に雨水などが溜まることがなくなり、これによって空洞部15の内部に溜まった水の凍結でモジュール枠10が変形することがなくなる。
【0024】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。例えば太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池に限定されるものではなく、薄膜系太陽電池などでもモジュール枠を具備した太陽電池モジュールであれば適用可能である。
【0025】
また、本発明ではアルミニウム製の枠だけでなく、小型の太陽電池モジュールなどに用いられる樹脂製のモジュール枠にも適用可能である。この樹脂製のモジュール枠の空洞部15に発泡ウレタンなどの充填材17を充填した場合、特にその強度を大きく向上させることができて有用である。
【0026】
さらに、既設の太陽電池モジュールにおいても、そのモジュール枠10に設けられている排水口9等を利用して発泡ウレタンの充填が可能であり、水の凍結によるモジュール枠10の変形を防止したり、モジュール枠10の強度向上等を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る太陽電池モジュールによれば、透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部を有するモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールにおいて、上記モジュール枠の空洞部に充填材を充填したことから、空洞部内に大量の水が溜まることはなく、もって空洞部の内部に溜まった水の凍結でモジュール枠が変形することがなくなるとともに、簡単、安価に太陽電池モジュールの強度を向上させることができ、その耐候性能や信頼性の向上を図ることができ、さらに太陽電池モジュールの断熱性能の向上も図ることができ、さらにモジュール枠の空洞部の内表面の腐食やカビの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽電池モジュールのパネル部分を示す図でる。
【図2】本発明に係る太陽電池モジュールのモジュール枠部分を示す図である。
【図3】本発明に係る太陽電池モジュールのモジュール枠の空洞部に入れる充填材を示す図である。
【図4】従来の太陽電池モジュールのモジュール枠を示す図である。
【符号の説明】
11;モジュール枠の外壁部、12;モジュール枠のコ字状部、13;モジュール枠の内壁部、14;モジュール枠の底部、15;モジュール枠の空洞部、16;ネジ穴、17;充填材
Claims (2)
- 透光性基板と裏面材との間に太陽電池素子を配置して外周部に空洞部を有するモジュール枠を取り付けた太陽電池モジュールにおいて、前記モジュール枠の空洞部に充填材を充填したことを特徴とする太陽電池モジュール。
- 前記充填材が発泡ウレタンであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003072351A JP2004281801A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003072351A JP2004281801A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 太陽電池モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004281801A true JP2004281801A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33288569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003072351A Pending JP2004281801A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 太陽電池モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004281801A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008041298A1 (en) | 2006-09-29 | 2008-04-10 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Solar cell panel |
JP2009246020A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Mitsubishi Electric Corp | 太陽電池モジュール |
JP2010080872A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Sharp Corp | 太陽電池装置 |
CN102637757A (zh) * | 2012-01-06 | 2012-08-15 | 友达光电股份有限公司 | 光伏阵列系统、其光伏装置及其光伏装置的侧框件 |
WO2014050791A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 三洋電機株式会社 | 太陽電池モジュール |
-
2003
- 2003-03-17 JP JP2003072351A patent/JP2004281801A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008041298A1 (en) | 2006-09-29 | 2008-04-10 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Solar cell panel |
JP2009246020A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Mitsubishi Electric Corp | 太陽電池モジュール |
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CN102637757A (zh) * | 2012-01-06 | 2012-08-15 | 友达光电股份有限公司 | 光伏阵列系统、其光伏装置及其光伏装置的侧框件 |
WO2014050791A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 三洋電機株式会社 | 太陽電池モジュール |
JP2014072286A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Sanyo Electric Co Ltd | 太陽電池モジュール |
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