JP2004281775A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Takashi Ito
伊藤  隆
Kazunori Matsubara
和徳 松原
Tetsuyoshi Inoue
哲修 井上
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Abstract

【課題】生産性がよくコンパクト化が容易な半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】この半導体レーザ装置では、レーザ駆動部2の電源部21への電力供給経路(リードピン13e,電源用電極パッド33)と光検出部3への電力供給経路(リードピン13d,中継用の電極パッド32A,内部配線35,中継用の電極パッド32B)とを電気的に分離した別個のものとして、レーザ駆動部2から光検出部3へのノイズの影響を低減できる。また、レーザ駆動部2に近接した位置にリードピン13d,13eを配置でき、電源系統の配線をレーザ駆動部2付近に集約させて電源系統の配線を簡略化できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、光ピックアップ装置に採用され、光情報処理、光計測および光通信等の分野での利用に好適な半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ装置の小型化、薄型化の傾向が進む中、より安価な半導体レーザ装置の開発が望まれてきている。その1つの形態として、特開平6−203403に記載されているようなホログラムレーザ装置が開発されてきた。
【0003】
図9に、従来の半導体レーザ装置としてのホログラムレーザ装置を示す。このホログラムレーザ装置は、次のようにして作製される。リードフレーム106に樹脂モールドにより樹脂製パッケージ112を形成し、ミラー(図示せず)とレーザ素子101が取り付けられたサブマウント105と光検出部103が上記リードフレーム106に固定された搭載部109にダイボンドされる。さらに、バーンイン、特性検査後、ホログラム素子104を樹脂製パッケージ112に固定する。
【0004】
このホログラムレーザ装置によれば、レーザ素子101から出射したレーザ光115はホログラム素子104を通過して光ディスク(図示せず)に照射されて反射し、この光ディスクに記録されている種々の情報を有する信号光110としてホログラム素子104に戻る。この信号光110は、微細な凹凸の溝が表面に形成されたホログラム素子104によって回折され、回折光111として光検出部103に導かれる。
【0005】
上記レーザ素子101および光検出部103は、金属細線(図示せず)によるワイヤーボンディングでもって、リードフレーム106のリードピン106Bに接続され、リードピン106Bから金属細線を経由してレーザ素子101および光検出部103へ電力が供給される。また、光検出部103からの信号が上記金属細線を経由してリードピン106Bに出力される。
【0006】
なお、上記サブマウント105にはレーザ素子101の出力光をモニターするモニター検出部(図示せず)が一体化されている。また、更なる小型化を目的として、レーザ駆動用のレーザ駆動部102をリードフレーム106の搭載部106Aに搭載したものも提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−203403号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記半導体レーザ装置を使用するに際して、上記レーザ駆動用のレーザ駆動部102の他にも、高周波(RF)重畳回路やサージ対策用のコンデンサ等が必要になる。
【0009】
したがって、半導体レーザ装置の更なる小型化、薄型化、集積化が求められており、しかも、量産性,アセンブリ性を損なうことなく、低コストで製造可能であることが求められている。
【0010】
そこで、この発明の目的は、生産性がよくコンパクト化が容易な半導体レーザ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の半導体レーザ装置は、レーザ光を出射するレーザ素子と、上記レーザ素子を駆動するレーザ駆動部と、上記レーザ素子が出射したレーザ光を回折させる回折部と、上記回折部で回折された光を検出する光検出部とを備えた半導体レーザ装置であって、
上記レーザ駆動部と上記光検出部は、それぞれ独立した電源部を有し、
上記レーザ駆動部は第1電極と第2電極を有し、
上記レーザ駆動部が有する上記電源部は、上記第2電極を経由せずに、上記第1電極を経由して、第1の外部接続端子に接続され、
上記光検出部が有する上記電源部は、上記第1電極を経由せずに、上記第2電極を経由して、第2の外部接続端子に接続されていることを特徴としている。
【0012】
この発明の半導体レーザ装置では、上記光検出部が有する電源部は、上記第2電極を経由して、第2の外部接続端子に接続され、上記レーザ駆動部が有する電源部は、上記第2電極を経由せずに、上記第1電極を経由して、第1の外部接続端子に接続されている。
【0013】
これにより、上記第1の外部接続端子から、上記第1電極を経由して、上記レーザ駆動部の電源部に電力を供給でき、上記第2の外部接続端子から、上記第2電極を経由して、光検出部の電源部に電力を供給できる。
【0014】
したがって、レーザ駆動部への電力供給経路(第1の外部接続端子,第1電極)と光検出部への電力供給経路(第2の外部接続端子,第2電極)とを電気的に絶縁した別個のものとして、レーザ駆動部から光検出部へのノイズの影響を低減できる。また、光検出部の電源部は、レーザ駆動部に設けられた第2電極を経由して、第2の外部接続端子に接続されているので、レーザ駆動部に対して光検出部を離隔して配置した場合でも、レーザ駆動部に近接した位置に第1および第2の外部接続端子を配置でき、電源系統の配線をレーザ駆動部付近に集約させて電源系統の配線を簡略化できる。したがって、この発明によれば、電源系統の配線が容易で生産性がよく、レーザ駆動部に起因するノイズを低減してコンパクト化が容易な半導体レーザ装置となる。
【0015】
なお、レーザ駆動部に対して光検出部を離隔して配置した場合には、レーザ駆動部の発熱による光検出部への熱の影響を抑制できる。
【0016】
また、一実施形態の半導体レーザ装置は、上記レーザ駆動部は、上記レーザ素子を収容するケースに形成された抜き穴の中に配置されている。
【0017】
この実施形態によれば、レーザ駆動部がレーザ素子を収容するケースに形成された抜き穴の中に配置されているので、コンパクト化を図れる。
【0018】
また、一実施形態の半導体レーザ装置は、上記レーザ駆動部のためのサージ対策コンデンサを有し、上記サージ対策コンデンサは、上記レーザ素子を収容するケースに形成された抜き穴の中に配置されている。
【0019】
この実施形態では、上記レーザ駆動部のためのサージ対策コンデンサが、レーザ素子を収容するケースに形成された抜き穴の中に配置されているので、さらなるコンパクト化を図れる。
【0020】
また、一実施形態の半導体レーザ装置は、上記レーザ素子を収容するケースを液晶ポリマーで作製した。
【0021】
この実施形態では、レーザ素子を収容するケースを液晶ポリマーで作製したので、耐熱性、機械的強度が高く、成形性に優れた生産性のよいケースとなる。
【0022】
また、一実施形態の半導体レーザ装置は、上記レーザ素子またはレーザ駆動部の少なくとも一方が搭載される搭載部を金属製とし、この金属製の搭載部は、上記レーザ素子またはレーザ駆動部を搭載している表面の反対側の裏面が外部に露出している。
【0023】
この実施形態の半導体レーザ装置では、レーザ素子もしくはレーザ駆動部からの発熱を上記金属製の搭載部の裏面から外部に放熱できるので、耐熱性を向上できる。
【0024】
また、一実施形態の半導体レーザ装置は、出射光軸に対して、上記レーザ素子が径方向に位置ズレしている。
【0025】
この実施形態の半導体レーザ装置では、出射光軸に対して、上記レーザ素子が径方向に位置ズレしている構造により、光ピックアップ装置を構成する場合において、出射光軸方向の薄型化を図れる。
【0026】
また、一実施形態の半導体レーザ装置は、複数のレーザ素子を備え、上記レーザ駆動部は、上記複数のレーザ素子のうちの1つを選択して電力を供給するスイッチ部を有し、このスイッチ部は外部から入力される信号によって切り替え可能になっている。
【0027】
この実施形態では、半導体レーザ装置を多機能化して汎用性を向上させることができる。
【0028】
また、一実施形態の半導体レーザ装置では、上記レーザ駆動部は、高周波重畳回路を含んでいる。上記レーザ駆動部が、高周波重畳回路を含んでいることで、レーザ駆動系回路の集積化を図れ、部品点数を削減して、小型化できる。
【0029】
また、一実施形態の半導体レーザ装置では、上記レーザ駆動部は、サージ対策コンデンサを含んでいる。上記レーザ駆動部がサージ対策コンデンサを含んでいることで、レーザ駆動系回路の集積化を図れ、部品点数を削減して、小型化できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態に基いて詳細に説明する。
【0031】
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の半導体レーザ装置の第1実施形態を上方から下方に見た平面図であり、図2に、図1におけるA−A’断面を示す。
【0032】
この半導体レーザ装置は、リードフレーム6の搭載部6A上に、サブマウント5が設置され、このサブマウント5上にレーザ素子1が設置されている。このレーザ素子1は半導体レーザからなる。
【0033】
また、リードフレーム6の搭載部6A上には、レーザ駆動部2および光検出部3が設置されている。このレーザ駆動部2と光検出部3の間に上記サブマウント5が配置されており、上記レーザ駆動部2と光検出部3とは、上記サブマウント5を挟んで対向するように配置されている。なお、レーザ駆動部2はドライバIC(集積回路)で構成されている。また、光検出部3は、受光素子とその信号処理回路を1チップに集積した集積回路で構成されている。
【0034】
上記リードフレーム6は、搭載部6Aに対して所定間隔を隔てて搭載部6Aを挟んで対向するように配置された12本のリードピン13a〜13f、13g〜13lを有する。6本のリードピン13a〜13fは、搭載部6Aの一辺6A−1に沿って所定間隔を隔てて配列されており、他の6本のリードピン13g〜13lは、搭載部6Aの一辺6A−1に対向する一辺6A−2に沿って所定間隔を隔てて配列されている。
【0035】
上記リードピン13a〜13fは、所定間隔を隔ててレーザ駆動部2に隣接しており、上記リードピン13g〜13lは、所定間隔を隔てて隔てて光検出部3に隣接している。
【0036】
そして、上記リードフレーム6に樹脂モールドすることで、ケースとしてのパッケージ12が形成されている。このパッケージ12は、底部12Aおよび側壁部12Bを有している。この底部12Aはリードフレーム6の下面に位置し、側壁部12Bは底部12Aから立ち上がってリードピン13a〜l上に延在し、搭載部6Aに搭載されたレーザ駆動部2,サブマウント5,光検出部3を囲んでいる。図1に示すように、この第1実施形態では、パッケージ12は外形が略長方形状であり、パッケージ12の対向する2つの短辺から、それぞれ、リードピン13a〜13f,リードピン13g〜13lが突出している。
【0037】
また、図1に示すように、上記パッケージ12の側壁部12Bの上面12B−1には、レーザ素子1の出射光15が通るように、回折部としてのホログラム素子4が取り付けられている。このホログラム素子4は、紫外線硬化樹脂9で上面12B−1に接着されている。
【0038】
図1に示すように、光検出部3は、その信号用電極パッドが金属細線14a〜14eで上記リードピン13h〜13lに接続されている。
【0039】
また、図3に、レーザ素子1,レーザ駆動部2および光検出部3の周辺の金属細線の配線の様子を上方から下方に見た様子を示す。
【0040】
レーザ素子1は、サブマウント5に搭載され、レーザ駆動部2と光検出部3との間に配置されており、レーザ素子1は、レーザ素子1に対向する光検出部3の一辺44の略中央に対向している。また、レーザ駆動部2の一辺42は、レーザ素子1に対して、リードピン13a〜13fの配列方向に位置ズレしている。
【0041】
レーザ素子1の上面の電極は金属細線14mで、レーザ駆動部2の出力用電極パッド34に接続され、レーザ素子1の下面の電極はサブマウント5を経由して、金属細線14fでリードピン13bに接続されている。
【0042】
上記レーザ駆動部2は、電源用電極パッド31と中継用電極パッド32A,32Bと第1電極としての電源用電極パッド33を有している。この電源用電極パッド33はレーザ駆動部2の電源部21に電気的に接続されている。
【0043】
また、上記電源用電極パッド31と中継用電極パッド32Aと電源用電極パッド33は、レーザ駆動部2の略矩形の上面2Aの一辺41に沿って配置されている。また、中継用電極パッド32Bは、上記一辺41に対向する一辺42に近接して配置されている。上記中継用電極パッド32Aは、レーザ駆動部2の内部回路とは電気的に絶縁された内部配線35でもって、中継用電極パッド32Bに接続されている。この中継用電極パッド32Bは、一辺42の中央付近に隣接して配置されているが、一辺42の中央に比べると、レーザ素子1よりも離隔した位置に配置されている。
【0044】
上記中継用電極パッド32Aと内部配線35と中継用電極パッド32Bが中継用の第2電極を構成しており、この中継用電極パッド32Aと内部配線35と中継用電極パッド32Bは、電源用電極パッド33とは電気的に絶縁されている。この中継用電極パッド32Aは、金属細線14hでもって、第2の外部接続端子であるリードピン13dに接続されている。
【0045】
また、上記中継用電極パッド32Aは、一辺41の略中央に隣接して配置され、電源用電極パッド31は一辺41の一端41Aに隣接して配置され、電源用電極パッド33は一辺41の他端41Bに隣接して配置されている。出力用電極パッド34は、中継用電極パッド32Bよりもレーザ素子1に近く、電源用電極パッド33は、中継用電極パッド32Aよりもレーザ素子1から離れている。
【0046】
上記電源用電極パッド31は金属細線14gでリードピン13cに接続されている。また、レーザ駆動部2は、その電源用電極パッド33が金属細線14iで第1の外部接続端子としてのリードピン13eに接続されている。
【0047】
また、レーザ駆動部2の中継用電極パッド32Bは、金属細線37でもって、光検出部3の電源用電極パッド36に接続されている。この電源用電極パッド36は、光検出部3の電源部22に電気的に接続されている。また、この電源用電極パッド36は、光検出部3の上面3Aの一辺44の中央よりも中継用電源パッド32Bに近い一端44Aに隣接して配置されている。なお、図3では、光検出部3が出力する信号用の電極パッドは省略されている。
【0048】
上記構成の半導体レーザ装置では、レーザ素子1から出射したレーザ光15は、ホログラム素子4を通過して外部に出射し、図示しない対物レンズ等の光学部材を介してCD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)等の光ディスク上に集光される。この光ディスクには各種の情報が微細凹凸、反射率の違いや磁化方向等により記録されており、これらの情報は信号光10に乗って、ホログラム素子4に戻ってくる。この信号光10は微細パターンを表面に有するホログラム素子4によって回折させられ、回折光11として、光受光ディテクターをなす光検出部3に落射する。すると、光検出部3は、受光した回折光11に応じた信号を金属細線14a〜14eを経由してリードピン13h〜13lに出力する。
【0049】
この半導体レーザ装置では、第1の外部接続端子であるリードピン13eは、レーザ駆動部2のための外部の電源(図示せず)に接続され、レーザ駆動部2は、リードピン13e,金属細線14iおよび電源用電極パッド33を経由して、電源部21に上記電源からの電力を得る。また、このレーザ駆動部2は、リードピン13c,金属細線14gから、電源用電極パッド31に電源電力を得る。そして、上記レーザ素子1は、レーザ駆動部2の出力用電極パッド34から金属細線14mを経由して得た駆動電力で駆動される。
【0050】
また、第2の外部接続端子であるリードピン13dは、光検出部3のための外部の電源(図示せず)に接続される。光検出部3は、リードピン13d,金属細線14h,中継用電極パッド32A,内部配線35,中継用電極パッド32Bおよび金属細線37を経由して、上記電源から電源部22に電力を得る。
【0051】
このように、レーザ駆動部2ヘの電力供給経路をなすリードピン13e,金属細線14i,電源用電極パッド33と、光検出部3への電力供給経路をなすリードピン13d,金属細線14h,中継用電極パッド32A,内部配線35,中継用電極パッド32Bおよび金属細線37とを電気的に独立し絶縁した別個の経路とすることで、レーザ駆動部2の電源部21から発生するノイズが光検出部3に及ぼす影響を低減できる。
【0052】
また、光検出部3の電力供給経路の金属細線37を、レーザ駆動部2で中継して、リードピン13dに接続したから、光検出部3の電力供給経路へ電力を供給するリードピン13dを、レーザ駆動部2へ電力を供給するリードピン13eと同じ側に隣接させることができる。すなわち、電源系統の配線をレーザ駆動部2付近に集約させて、電源系統の配線を簡略化できる。
【0053】
また、この第1実施形態によれば、レーザ素子1を挟んで対向するように、レーザ駆動部2と光検出部3を配置したから、レーザ駆動部2と光検出部3とをできるだけ離して、レーザ駆動部2が発生する熱の影響が光検出部3に及ぶのを抑制できる。
【0054】
また、上記光検出部3の電極パッド36と上記レーザ駆動部2の電極パッド32Bは、レーザ素子1から位置ずれしたエリアで延びる金属細線37で接続したから、レーザ素子1の出射光15を妨げないようにできる。
【0055】
尚、上記第1実施形態において、図2に破線で示すように、接地用金属となる搭載部6Aを厚くして、貫通搭載部66Aとし、パッケージ12の底部12Aを貫通して底部12Aの裏面に露出させてもよい。この場合、レーザ素子1およびレーザ駆動部2からの発熱を裏面に露出した貫通搭載部66Aの裏面66A−1から放熱でき、放熱性を向上できる。
【0056】
また、レーザ駆動部2に反射防止膜をコーティングすることで、パッケージ12内でのレーザ光の迷光を低減できる。また、上記レーザ駆動部2が、高周波重畳回路を含んでいる場合には、レーザ駆動系回路の集積化を図れ、部品点数を削減して、小型化できる。また、上記レーザ駆動部2が、サージ対策コンデンサを含んでいる場合には、レーザ駆動系回路の集積化を図れ、部品点数を削減して、小型化できる。
【0057】
(第2の実施の形態)
次に、図4に、この発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、前述の第1実施形態の変形例であり、図4は、パッケージ12の裏面から見た様子を示す。この第2実施形態は、ドライバICで構成したレーザ駆動部51をパッケージ12の底部12Aに形成された抜き穴52の中に配置した点と、レーザ駆動部51のためのサージ対策用コンデンサ81をパッケージ12の底部12Aに形成された抜き孔82の中に配置した点が、前述の第1実施形態と異なる。
【0058】
図5は、この第2実施形態における金属細線の配線を示す模式図であり、パッケージ12の表面側の上方から下方に見た様子を示している。したがって、図5では、破線で示す構造がパッケージ12の裏面側の配線構造を示し、実線で示す構造がパッケージ12の表面側の配線構造を示している。なお、図5では、パッケージ12を省略している。レーザ駆動部51はリードピン73c,73d,73eに電気的に絶縁された状態で固定されている。また、サージ対策用コンデンサ81は、リードピン73c,73dに固定されていると共に、リードピン73c,73dに電気的に接続されている。リードピン73cと73dが第1の外部接続端子をなす。また、リードピン73eが第2の外部接続端子をなす。
【0059】
図5に破線で示すように、レーザ駆動部51の裏面側に中継用電極パッド83,電源用電極パッド84,電源用電極パッド85および中継用電極パッド86が形成されている。電源用電極パッド84と電源用電極パッド85が第1電極をなす。また、図5に実線で示すように、レーザ駆動部51の表面側に出力用電極パッド87が形成されている。
【0060】
上記表面側の出力用電極パッド87は、レーザ駆動部51の内でレーザ素子1に最も近い角部51Aに形成されている。一方、裏面側の中継用パッド83は、レーザ駆動部51の内でレーザ素子1から最も遠い角部51Bに形成されている。また、裏面側の電源用電極パッド84,85は中継用パッド83に隣接して辺51Cに沿って配置されている。この辺51Cは、リードピン73b〜73eが配列されている方向に延在している。また、裏面側の中継用パッド86は、出力用電極パッド87よりもレーザ素子1から離隔する側に形成されており、辺51Cに対向する辺51Dに近接配置されている。
【0061】
この第2実施形態では、レーザ駆動部51の表面側の出力用電極パッド87は金属細線88eでレーザ素子1の上面電極に接続されている。また、レーザ素子1の下面電極はサブマウント5を経由して金属細線88dでリードピン73bに接続されている。
【0062】
また、パッケージ12の裏面側では、レーザ駆動部51の電源用電極パッド84は金属細線88bでリードピン73dに接続され、電源用電極パッド85は金属細線88cでリードピン73cに接続されている。また、光検出部3の電極パッド36は、レーザ素子1から位置ズレしたエリアで延びる金属細線37でリードピン73eの端部73e−1に接続されている。そして、この端部73e−1の裏面は金属細線88fで中継用電極パッド86に接続されている。また、この中継用電極パッド86は、レーザ駆動部51の内部回路とは電気的に絶縁された内部配線95でもって、中継用パッド83に接続されている。この中継用パッド83は金属細線88aでリードピン73eに接続されている。
【0063】
この第2実施形態では、第1の外部接続端子であるリードピン73c,73dは、レーザ駆動部51のための外部の電源(図示せず)に接続され、レーザ駆動部51は、リードピン73c,73d,金属細線88c,88bおよび電源用電極パッド85,84を経由して、電源部91に上記電源からの電力を得る。また、上記レーザ素子1は、レーザ駆動部2の出力用電極パッド87から金属細線88eを経由して得た駆動電力で駆動される。
【0064】
また、第2の外部接続端子であるリードピン73eは、光検出部3のための外部の電源(図示せず)に接続される。光検出部3は、リードピン73e,金属細線88a,中継用電極パッド83,内部配線95,中継用電極パッド86および金属細線88f,37を経由して、上記電源から電源部22に電力を得る。上記中継用電極パッド83,内部配線95,中継用電極パッド86が第2電極を構成している。
【0065】
この第2実施形態では、レーザ駆動部51ヘの電力供給経路をなすリードピン73c,73dと金属細線88b,88cと電源用電極パッド84,85と、光検出部3への電力供給経路をなすリードピン73e,金属細線88a,中継用電極パッド83,内部配線95,中継用電極パッド86および金属細線88f,37とを電気的に独立した別個の経路とした。このことで、レーザ駆動部51の電源部91から発生するノイズが光検出部3に及ぼす影響を低減できる。
【0066】
また、光検出部3の電力供給経路の金属細線37を、レーザ駆動部51で中継して、リードピン73eに接続したから、光検出部3の電力供給経路へ電力を供給するリードピン73eを、レーザ駆動部51へ電力を供給するリードピン73c,73dと同じ側に隣接させることができる。すなわち、電源系統の配線をレーザ駆動部51付近に集約させて、電源系統の配線を簡略化できる。
【0067】
また、上記光検出部3の電極パッド36と上記レーザ駆動部51の電極パッド86は、レーザ素子1から位置ずれしたエリアで延びる金属細線37,88fで接続したから、レーザ素子1の出射光15を妨げないようにできる。
【0068】
また、この第2実施形態によれば、レーザ駆動部51をパッケージ12の底部12Aに形成された抜き穴52の中に配置したことで、薄型化とコンパクト化を図れる。また、サージ対策用コンデンサ51をパッケージ12の抜き孔82内に配置したことで、さらなる薄型化とコンパクト化を図れる。
【0069】
なお、上記抜き孔52は、リードフレーム96を樹脂モールドしてパッケージ12を形成する際に、リードフレーム96が撓んでリードフレーム96の上面に樹脂が回り込むことを防ぐために、裏面からリードフレーム96を突上げピンで下から上に押すことを可能にするものである。
【0070】
また、この第2実施形態では、リードフレーム96の搭載部96Aを部分的に厚肉として、パッケージ12の底部12Aから裏面に露出させた。これにより、レーザ素子1およびレーザ駆動部51からの発熱を裏面に露出した搭載部96Aから放熱でき、放熱性を向上できる。
【0071】
(第3の実施の形態)
次に、図6に、この発明の半導体レーザ装置の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、レーザ駆動部2,光検出部3およびそれらの配線は前述の第1実施形態と同様であるので、前述の第1実施形態と異なる点を説明する。なお、図6では、ホログラム素子4は省略されている。
【0072】
この第3実施形態では、リードフレーム6およびパッケージ12の長手方向の中心線L1上に立上げミラー66が配置され、この立上げミラー66は、レーザ駆動部2と光検出部3との間でリードフレーム6の搭載部6A上に配置されている。この立上げミラー66の反射面66Aは、上記中心線L1に対して、上記中心線L1とこの中心線L1に直交する長手方向の線L2との交点での光軸Jを中心に、図6において時計回りに角度θだけ傾斜している。
【0073】
また、レーザ素子1は、立上げミラー66の反射面66Aに対向して搭載部6A上に配置されており、レーザ素子1のレーザ光出射面は上記反射面66Aと略平行になっている。図6に示すように、レーザ素子1は、光軸Jに対して径方向に所定寸法だけ位置ズレしている。
【0074】
また、図7に示すように、レーザ素子1の上面の電極が金属細線14mでレーザ駆動部2の出力用電極パッド34に接続され、このレーザ素子1の下面の電極はサブマウント5と金属細線14fを経由してリードピン13bに接続されている。
【0075】
この第3実施形態によれば、レーザ素子1を長手方向の線L2上に配置する場合に比べて、搭載部6A上におけるレーザ駆動部2の設置スペースを広く確保できる。また、上記レーザ素子1のレーザ光出射面と立上げミラー66の反射面66Aとを結ぶ線L3が中心線L1に対して傾いている方向を、レーザ光照射対象である光ディスクのトラック方向に合わせることで、光ピックアップ装置を構成する場合に薄型化を図れる。
【0076】
なお、上記第1〜第3実施形態において、パッケージ12を液晶ポリマーで作製すれば、耐熱性、機械的強度が高く、成形性に優れた生産性のよいケースとなる。また、図8に示すように、上記第1,第3実施形態において、レーザ素子1に替えて、2個のレーザ素子71,72を備え、サブマウント5に替えて、この2個のレーザ素子71,72を搭載可能なサブマウント75を備えても良い。この場合、レーザ素子71,72の上面電極は、それぞれ、金属細線76,77でレーザ駆動部2の上面に形成された別個の電極パッド78,79に接続される。この場合、レーザ素子71と72とは、個々に独立して、レーザ駆動部2から電極が供給されるようになっており、このレーザ駆動部2は電極パッド78からレーザ素子71への電力供給と電極パッド79からレーザ素子72への電力供給とを切り替え可能なスイッチ部74を有する。このスイッチ部74は、外部からリードピンへの制御信号の入力によって上記切り替えがなされるようになっている。これにより、レーザ出力等の特性の異なる2個のレーザ素子71,72のうちのいずれかを選択して作動させることが可能となり、汎用性の向上を図れる。なお、上述の一例では、2個のレーザ素子を備えたが、3個以上のレーザ素子を備えてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の半導体レーザ装置では、光検出部の電源部は、レーザ駆動部が有する中継用の第2電極を経由して、第2の外部接続端子に接続され、レーザ駆動部の電源部は、中継用の第2電極を経由せずに、レーザ駆動部が有する第1電極を経由して、第1の外部接続端子に接続されている。したがって、レーザ駆動部への電力供給経路(第1の外部接続端子,第1電極)と光検出部への電力供給経路(第2の外部接続端子,中継用の第2電極)とを電気的に分離した別個のものとして、レーザ駆動部から光検出部へのノイズの影響を低減できる。また、レーザ駆動部に近接した位置に第1および第2の外部接続端子を配置でき、電源系統の配線をレーザ駆動部付近に集約させて電源系統の配線を簡略化できる。したがって、この発明によれば、電源系統の配線が容易で生産性がよく、レーザ駆動部に起因するノイズを低減してコンパクト化が容易な半導体レーザ装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体レーザ装置の第1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A’断面図である。
【図3】上記第1実施形態のレーザ駆動部周辺を拡大した模式図である。
【図4】この発明の半導体レーザ装置の第2実施形態を示す裏面図である。
【図5】上記第2実施形態のレーザ駆動部周辺の配線を示す模式図である。
【図6】この発明の半導体レーザ装置の第3実施形態を示す平面図である。
【図7】上記第3実施形態のレーザ駆動部とレーザ素子との間の配線を示す模式図である。
【図8】上記第1,第3実施形態において2個のレーザ素子を有する場合の構成を示す模式図である。
【図9】従来の半導体レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
1,71,72 レーザ素子
2,51 レーザ駆動部
3 光検出部
4 ホログラム素子
5,75 サブマウント
6,96 リードフレーム
6A 搭載部
9 UV樹脂
10 信号光
11 回折光
12 パッケージ
13a〜13l,73a〜73f リードピン
14a〜14i,14m,37,76,77,88a〜88f 金属細線
15 レーザ出射光
31,33,84,85 電源用電極パッド
32A,32B,83,86 中継用電極パッド
34,78,79,87 出力用電極パッド
35,95 内部配線
52,82 抜き穴
66 立上げミラー
74 スイッチ部
81 サージ対策用コンデンサ

Claims (7)

  1. レーザ光を出射するレーザ素子と、上記レーザ素子を駆動するレーザ駆動部と、上記レーザ素子が出射したレーザ光を回折させる回折部と、上記回折部で回折された光を検出する光検出部とを備えた半導体レーザ装置であって、
    上記レーザ駆動部と上記光検出部は、それぞれ独立した電源部を有し、
    上記レーザ駆動部は第1電極と第2電極を有し、
    上記レーザ駆動部が有する上記電源部は、上記第2電極を経由せずに、上記第1電極を経由して、第1の外部接続端子に接続され、
    上記光検出部が有する上記電源部は、上記第1電極を経由せずに、上記第2電極を経由して、第2の外部接続端子に接続されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    上記レーザ駆動部は、上記レーザ素子を収容するケースに形成された抜き穴の中に配置されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  3. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    上記レーザ駆動部のためのサージ対策コンデンサを有し、上記サージ対策コンデンサは、上記レーザ素子を収容するケースに形成された抜き穴の中に配置されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  4. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    上記レーザ素子を収容するケースを液晶ポリマーで作製したことを特徴とする半導体レーザ装置。
  5. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    上記レーザ素子またはレーザ駆動部の少なくとも一方が搭載される搭載部を金属製とし、この金属製の搭載部は、上記レーザ素子またはレーザ駆動部を搭載している表面の反対側の裏面が外部に露出していることを特徴とする半導体レーザ装置。
  6. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    出射光軸に対して、上記レーザ素子が径方向に位置ズレしていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  7. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    複数のレーザ素子を備え、
    上記レーザ駆動部は、上記複数のレーザ素子のうちの1つを選択して電力を供給するスイッチ部を有し、このスイッチ部は外部から入力される信号によって切り替え可能になっていることを特徴とする半導体レーザ装置。
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