JP2004281692A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】PMOSFETにおいてNBTI特性等の劣化を抑制しつつ、低消費電力を実現する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記半導体基板に設けられたソース/ドレイン拡散層と、を含むP型電界効果トランジスタを備える半導体装置であって、前記ソース/ドレイン領域は、硼素が主として含まれる第1の領域と、前記弗化硼素が主として含まれる第2の領域とを備え、かつ、前記第2の領域は前記第1の領域内に設けられている。
【選択図】図11
【解決手段】半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記半導体基板に設けられたソース/ドレイン拡散層と、を含むP型電界効果トランジスタを備える半導体装置であって、前記ソース/ドレイン領域は、硼素が主として含まれる第1の領域と、前記弗化硼素が主として含まれる第2の領域とを備え、かつ、前記第2の領域は前記第1の領域内に設けられている。
【選択図】図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタを構成する半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器等の低消費電力又は低電圧化の要求により、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、PMOSFETという)の半導体装置が、種々の電子機器に広く利用されている。高集積化のPMOSFETの構造も種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。PMOSFETの半導体装置は、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタに比べ、電界効果トランジスタをオンさせる閾値電圧を低くできるので、半導体装置の低消費電力を実現できるからである。特に、バッテリを電源とする電子機器において、いわゆるスタンバイ時における消費電力が大きいと、何度も充電をしなければならなくなるので、そのような電子機器等では、PMOSFETの半導体装置は、広く利用されている。さらに、今後も、半導体装置の微細化及び低消費電力化の要求に沿って、微細なPMOSFETの利用が、期待されている。
【0003】
ところが、微細パターン(例えば、0.2μm以下)で形成されたPMOSFETにおいて、ゲート電極に負の電圧を印加し、かつ一定の温度下で定常動作をさせたときに、時間の経過と共に、PMOSFETがオンとなる閾値電圧が高くなっていってしまうという問題が生じる(例えば、非特許文献1参照)。
これは、いわゆるNBTI(Negative Bias Temperature Instability)というトランジスタ特性劣化現象である。半導体製造工程において混入した水素等が乖離して界面準位が変化してしまうことと、加えて、PMOSFETでは、ゲート電極中の硼素(B)がゲート酸化膜中に侵入することが、これらの特性劣化の原因と考えられている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−255903号公報(第5欄から第7欄、図2)
【0005】
【非特許文献1】
ケイ・イチノセ他著、「0.18μm技術で製造した高性能0.12μmCMOS」、VLSI技術に関する技術ペーパーダイジェスト2001シンポジウム(K.Ichinose,et.al., A High Performance 0.12μm CMOS with Manufacturable 0.18μm Technology, IEEE, 2001 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Paper)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、PMOSFETにおいては、NBTI以外にも、バイアス温度がかけられることによって生じるバイアス温度不安定性、PBTI(Positive Bias Temperature Instability)の問題も生じている。特に、微細PMOSFETにおいてゲート幅が短くなってくると、これらの劣化特性は顕著となる。
また、PMOSFETにおけるNBTI等の特性劣化を抑えても、リーク電流が増加してしまうと、低消費電力の要求を満たさなくなってしまう。
そこで、本発明は、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性を抑制し、かつリーク電流を低減したPMOSFETの半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記半導体基板に設けられたソース/ドレイン拡散層と、を含むP型電界効果トランジスタを備える半導体装置であって、前記ソース/ドレイン領域は、硼素が主として含まれる第1の領域と、前記弗化硼素が主として含まれる第2の領域とを備え、かつ、前記第2の領域は前記第1の領域内に設けられている。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性を抑制し、かつリーク電流を低減したPMOSFETの半導体装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明の半導体装置において、前記ゲート電極と前記ソース/ドレイン領域との間に位置する前記半導体基板に形成されたオフセット領域をさらに備え、前記ゲート電極、前記ゲート酸化膜及び前記オフセット領域の少なくとも一部に弗素が含有されていることが望ましい。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性をより抑制することができる。
【0009】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板にソース/ドレイン拡散領域を形成する工程と、を備え、前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程は、弗化硼素をイオン注入する工程と、前記半導体基板表面に対して前記弗化硼素よりも深く弗素をイオン注入する工程とを含む。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性を抑制し、かつリーク電流を低減したPMOSFETの半導体装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極と前記ソース/ドレイン拡散領域との間に位置する前記半導体基板にオフセット領域を形成する工程をさらに含み、前記ゲート電極を形成する工程、前記オフセット領域を形成する工程、及び前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程のいずれかの工程後に、弗素を前記ゲート電極に含有する工程をさらに有することが望ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、さらに、前記ゲート酸化膜を形成する工程、前記ゲート電極を形成する工程、前記オフセット領域を形成する工程、及び前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程のいずれかの工程後に、弗素を、前記ゲート酸化膜に含有する工程を有することが望ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、さらに、前記オフセット領域を形成する工程後に、弗素を、前記オフセット領域に含有する工程を有することが望ましい。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性をより抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、図1に基づき、本実施の形態に係わるPチャネル型MOS電界効果トランジスタ、すなわちPMOSFETの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わるPチャネルMOSFETの断面図である。
図1において、100は、半導体装置であって、オフセット領域を有するPMOSFETである。101は、p型シリコン半導体基板101であり、103は、p型シリコン半導体基板101上に設けられたnウエル領域である。105は、ゲート酸化膜であり、106は、ゲート酸化膜105上に設けられたゲート電極である。108は、サイドウォール領域である。107aは、P−オフセット領域(P−は微量のアクセプタを含むことを示す)であり、109aは、P+ソース/ドレイン拡散領域(P+は多量のアクセプタを含むことを示す)である。111は、チタンシリサイド層であり、112は、保護膜である。
【0012】
本実施の形態は、PMOSFETにおいて、後述するように、リーク電流の低減を図ると共に、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに弗素(F)を含有させることによって、含有された弗素(F)が、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107a内におけるSi−H(シリコン−水素)結合の水素(H)乖離反応を抑制し、その結果、NBTI特性等の改善を図るものである。
【0013】
特に、弗素(F)は、後述する製造工程において、弗素(F)単体で、あるいは弗化硼素(BF2)の形態で、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに含有される。
初めに、図2から図6を用いて、PMOSFET100の製造工程を説明し、その後、まず、NBTI等のトランジスタ劣化特性をより抑制するために、弗素(F)をゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに含有させるための方法を説明する。その後、リーク電流の低減を図る方法を説明する。
【0014】
図2から図6は、本発明の実施の形態に係わる配線領域にチタンシリサイドを用いたPMOSFET100の製造工程を示す断面図である。
まず、p型シリコン半導体基板101の表面上に、熱酸化処理により酸化膜102(図示せず)が形成される。この酸化膜102は、この後のイオン打ち込み工程で打ち込まれるイオンが異常な分布を示す現象を防ぐために必要な酸化膜である。次に、イオン打ち込み法により燐(P)イオンが注入される。この後に、窒素雰囲気中で熱拡散を行うことによって、PMOSFETを形成するためのnウエル領域103が形成される。
【0015】
次に、酸化膜102をエッチングし、熱酸化処理により酸化膜104(図示せず)を形成する。この酸化膜は、イオン打ち込み工程で打ち込んだイオンが異常な分布を示す現象を防ぐために必要な酸化膜である。
次に、MOSデバイスの閾値電圧を調整するための弗化硼素(BF2)イオンの打ち込みを行う。この後、酸化膜104をエッチングした後、熱処理によりゲート酸化膜105となるゲート酸化膜層105aを形成する(図2)。
【0016】
ここで、窒素は、水素(H)の乖離反応を抑制する効果があることを利用して、ゲート酸化膜層105aに窒素を含有させる。具体的には、図2に示すゲート酸化膜層105aを形成するとき、あるいはゲート酸化膜層105aを形成後に、ゲート酸化膜105aに窒素を含有させるための処理を行う。このゲート酸化膜層105aに窒素を含有させる処理によって、ゲート酸化膜105の内部に窒素を含有させる、あるいはゲート酸化膜105の表面すなわちゲート酸化膜105とゲート電極106との界面に、弗素(F)が多くなるように酸化窒化膜を設けられる。
【0017】
ゲート酸化膜105aに窒素を含有させる方法は、具体的には、(1)図2の酸化膜層105aを形成するときに水蒸気雰囲気中に窒素ガスも一緒に入れた状態で酸化及び窒化処理を行う方法、(2)図2のゲート酸化膜となるゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素ガスを入れた状態で短時間熱処理(RTA:Rapid Thermal Anneal)処理すなわち窒化処理をする方法、及び、(3)図2のゲート酸化膜となるゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素イオンをイオン打ち込みによる方法、のいずれでもよい。
【0018】
この(2)のゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素ガスを入れた状態で高温熱処理すなわち窒化処理をする方法では、熱処理条件に応じて、ゲート酸化膜層105aの深さ方向における窒素の含まれる量が変化する。同様に、(3)のゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素のイオン打ち込みによる方法では、加速エネルギー条件に応じて、ゲート酸化膜層105aの深さ方向における窒素の含まれる量が変化する。
【0019】
このように、ゲート酸化膜105に窒素を含有させることによって、Si−H(シリコン−水素)結合における水素(H)の乖離反応が抑制される。
次に、CVD法により、燐(P)ドープポリシリコンを堆積し、ゲート電極106となるゲート電極層106aを形成する。(図3)。
次に、通常のフォトリソグラフ・エッチング工程により、ゲート電極106を形成する。
【0020】
次に、硼素(B)イオン打ち込み工程により、p−型のLDD(Lightly Doped Drain)領域107を形成する(図4)。
次に、CVD法と異方性のドライエッチング法とによりサイドウォール領域108を形成する。サイドウォール領域108の形成は、まず、CVD法により酸化シリコン(SiO2)を全面に堆積し、次に、異方性のドライエッチのエッチングを行うことによって、サイドウォール領域108が形成される。従って、サイドウォール領域108直下には、p−型のオフセット領域107aが形成される。
【0021】
次に、硼素(B)イオン打ち込み工程により、p+型ソース/ドレイン領域109を形成する(図5)。
次に、高融点金属のチタン膜をスパッタ法を用いて形成する。続けて、熱処理を行うと、チタンと下地のポリシリコンとが反応し、チタンシリサイド層111が形成される。そして、チタンの選択エッチングを行うと、酸化膜上でのチタンは除去される(図6)。
【0022】
次に、アニール処理を行い、不純物を活性化させ、PMOSFET100が形成される。最後に、保護膜又は層間絶縁膜として、窒化シリコン(Si3N4)の膜112を全面に亘って堆積させる(図1)。なお、膜112としては、PMOSFET100の上に、まず酸化シリコン(SiO2)の層を形成し、その上に積層するように、窒化シリコンの膜を形成するようにしてもよい。
【0023】
次に、以上のような製造工程において、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに弗素(F)を含有させる方法について説明する。
(1)ゲート電極に弗素(F)を含有させる方法
CVD法により、ゲート酸化膜となる酸化膜105a上に、ゲート電極となる燐(P)ドープポリシリコン層106aを堆積した状態(図3)とした後に、図7に示すように、弗素(F)がゲート電極に含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みを行う。その後、通常のフォトリソグラフ・エッチング工程を行えば、ゲート電極106にのみ弗素(F)を含有させることができる。このとき、イオン打ち込みにおける加速エネルギーを制御することによって、ゲート電極106のみに弗素(F)を含有させたり、ゲート電極106だけでなく、ゲート電極106とゲート酸化膜105との界面、あるいはゲート酸化膜105とnウエル領域103との界面まで弗素(F)を含有させることができる。
【0024】
(2)ゲート酸化膜に弗素(F)を含有させる方法
熱処理によりゲート酸化膜105aを形成した状態(図2)とした後に、図8に示すように、弗素(F)がゲート酸化膜に含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を行う。このとき、イオン打ち込みにおける加速エネルギーを制御することによって、ゲート酸化膜105aのみに弗素(F)を含有させることができる。特に、イオン打ち込みにおける加速エネルギーを制御することによって、ゲート酸化膜105aの表面に重点的に、あるいはゲート酸化膜105aとnウエル領域103との界面に重点的に、弗素(F)を含有させることができる。すなわち、弗素(F)がゲート酸化膜105aに含有される場合、弗素(F)は、少なくともゲート電極106とゲート酸化膜105aとの界面、又は少なくとも半導体基板のnウエル領域103とゲート酸化膜105aとの界面に多く含有されるようにする。
【0025】
(3)オフセット領域107aに弗素(F)を含有させる方法
オフセット領域を形成した状態(図4)とした後に、図9に示すように、弗素(F)がLDD領域107に含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を行う。
オフセット領域107aに弗素(F)を含有させるために、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みをすると、ゲート電極106にも、さらに、イオン打ち込み時の加速エネルギーによっては、ゲート酸化膜105にも入り込むことになる。すなわち、イオン打ち込み時の加速エネルギーによって、弗素(F)が入り込む場所が、ゲート電極106の内部のみか、ゲート電極106とゲート酸化膜105との界面までか、ゲート酸化膜105の内部までか、又はゲート酸化膜105とnウエル領域103との界面までか、が決定される。
【0026】
しかし、ゲート電極106とゲート酸化膜105に弗素(F)を含有させることによって、ゲート電極106とゲート酸化膜105内に含有された弗素(F)が、Si−H(シリコン−水素)結合の水素(H)乖離反応を抑制することになるので、NBTI等のトランジスタ劣化特性のためには好ましい。
なお、LDD領域107を形成するための硼素(B)イオン打ち込み工程後に、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を設ける例で説明したが、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程後に、硼素(B)イオン打ち込み工程を行うようにしてもよい。
【0027】
(4)ソース/ドレイン拡散領域109に弗素(F)を含有させる方法
ソース/ドレイン拡散領域109aを形成した状態(図5)になった後に、図10に示すように、弗素(F)がゲート電極106、ゲート酸化膜105及びソース/ドレイン拡散領域109aに含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を行う。このとき、イオン打ち込みで弗素(F)又は弗化硼素(BF2)は、サイドウォール108があるため、サイドウォール108直下のオフセット領域107aには打ち込まれない。
【0028】
ソース/ドレイン拡散領域109aに弗素(F)を含有させるために、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みをすると、ゲート電極106にも、さらに、イオン打ち込み時の加速エネルギーによっては、ゲート酸化膜105にも入り込むことになる。しかし、ゲート電極106とゲート酸化膜105に弗素(F)を含有させることによって、ゲート電極106とゲート酸化膜105内に含有された弗素(F)が、Si−H(シリコン−水素)結合の水素(H)乖離反応を抑制することになるので、NBTI等のトランジスタ劣化特性のためには好ましい。
【0029】
ところが、トランジスタ劣化特性改善のために、弗化硼素(BF2)をソース/ドレイン領域109aにイオン打ち込みする場合、ソース/ドレイン拡散領域109a内に結晶欠陥が生じ易くなり、その結果、PMOSFETがオフのときの電流、すなわちリーク電流が大きくなる虞がある。
そこで、NBTI特性等の改善のために、ソース/ドレイン拡散領域109aに、弗化硼素(BF2)をイオン打ち込みする場合、半導体基板の主面からの距離において、弗化硼素(BF2)がイオン打ち込みされる位置までの主面からの距離が、硼素(B)がイオン打ち込みされる位置までの主面からの距離よりも短くなるように、弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みの加速エネルギーを制御する。
【0030】
すなわち、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成する工程において、硼素(B)と弗化硼素(BF2)をイオン打ち込みするとき、弗化硼素(BF2)をイオン打ち込みするときの加速エネルギーを、硼素(B)をイオン打ち込みするときの加速エネルギーよりも小さくする。例えば、硼素(B)イオンのイオン打ち込み条件を、加速エネルギーが8KeV(キロエレクトロンボルト)で、打ち込み量が1.5e15/cm2(すなわち1.5×1015/cm2)で行い、弗化硼素(BF2)イオンのイオン打ち込み条件を、加速エネルギーが25KeVで、打ち込み量が5e14/cm2(すなわち5×1014/cm2)で行う。このように、硼素(B)と弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みを、それぞれ分けて、かつ加速エネルギーを変えて行うことによって、弗化硼素(BF2)は主面から浅くイオン打ち込みされ、硼素(B)は主面から深くイオン打ち込みされる。
なお、この場合、弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みは、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成するための硼素(B)のイオン打ち込み後に行うのではなく、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成するための硼素(B)のイオン打ち込み前に行ってもよい。
【0031】
図11は、弗化硼素(BF2)と硼素(B)がそれぞれ別々にイオン打ち込みされたときに、半導体基板内において、弗化硼素(BF2)の濃度が硼素(B)の濃度よりも高い領域R1と、硼素(B)の濃度が燐(P)の濃度よりも高い領域R2とを示すためのPチャネルMOSFETの部分断面図である。図12は、弗化硼素(BF2)と硼素(B)がそれぞれ別々にイオン打ち込みされたときに、半導体基板内において、半導体基板の主面からの深さに対する、弗化硼素(BF2)と硼素(B)の濃度を説明するための図である。
【0032】
図12において、C1は、弗化硼素(BF2)の濃度曲線を、C2は、硼素(B)の濃度曲線を、THは、nウエル領域103内の燐(P)濃度を示す。従って、図11及び図12に示すように、上述した条件で弗化硼素(BF2)と硼素(B)をそれぞれ別々にイオン打ち込みすると、半導体基板の主面から距離x2のところまでは、弗化硼素(BF2)の濃度が硼素(B)の濃度よりも高く、半導体基板の主面から距離x2からx1のところまでは、硼素(B)の濃度が燐(P)の濃度よりも高い。
【0033】
図12に示すように、弗化硼素(BF2)と硼素(B)の濃度は分布を有するので、ソース/ドレイン拡散領域109a内において、弗化硼素(BF2)が主として含まれる領域(すなわち弗化硼素(BF2)の濃度が硼素(B)の濃度よりも高い領域)は、硼素(B)が主として含まれる領域(すなわち硼素(B)の濃度が弗化硼素(BF2)の濃度よりも高い領域)の内側に存在するということになる。言い換えると、ソース/ドレイン拡散領域109aとnウエル領域103とのPN接合面が深くなり、硼素(B)が主として含まれる領域が、弗化硼素(BF2)が主として含まれる領域をくるむようになる。
【0034】
その結果、弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みによって、半導体基板内に結晶欠陥が生じたとしても、結晶欠陥のある場所は、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成するためにイオン打ち込みされた硼素(B)を含むソース/ドレイン拡散領域109aとnウエル領域103とのPN接合面から離れることになるので、リーク電流が生じ難くなる。すなわち、結晶欠陥のある領域が、そのPN接合面によって囲まれるようになるので、NBTI等の特性劣化も改善し、かつリーク電流を低減することができる。
【0035】
なお、サイドウォール108を形成した後、弗化硼素(BF2)を浅くイオン打ち込みした後に、Bを深くイオン打ち込みしてもよいし、あるいはBを深くイオン打ち込みした後に、弗化硼素(BF2)を浅くイオン打ち込みしてもよい。
図13は、125度(摂氏)において加速試験によるシミュレーションを行ったときの、時間経過に伴う閾値電圧の変化を示す図である。
図13は、ゲート幅が10μm、ゲート長が0.18μmで、動作電圧が1.8VのPMOSFETの場合のシミュレーション結果を示す。
【0036】
図13において、縦軸は、PMOSFETがオンするための閾値電圧の変化量(単位はミリボルト)であり、横軸は経過時間(単位は、時間(hour)である。図13において、C3で示す点線内の点は従来のPMOSFETにおける時間経過に対する閾値電圧の変化量の値であり、黒丸(●)と白丸(○)は、本実施の形態に係るPMOSFETにおける時間経過に対する閾値電圧の変化量の値である。従って、従来は、約10年で閾値電圧の変化量が70mVに達していたのに対し、本実施の形態では、約10年で閾値電圧の変化量は30mVまでとなっている。よって、NBTI特性の劣化を抑制することができていることがわかる。
さらに、サイドウォール108を形成した後、弗化硼素(BF2)を浅くイオン打ち込みし、かつ、Bを深くイオン打ち込むようにすると、リーク電流の低減を図ることもできる。
【0037】
従って、本実施の形態によれば、PMOSFETにおいてNBTI特性等の劣化を抑制しつつ、低消費電力を実現することができる。その結果、PMOSFETがオフしているときの電流が押さられる、すなわちそのPMOSFETを利用している製品のスタンバイ電流が低減されるので、バッテリーを利用する製品において充電を行う頻度が少なくなる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるPチャネルMOSFETの断面図。
【図2】本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図3】図2に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図4】図3に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図5】図4に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図6】図5に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図7】ゲート電極に弗素を含有させる工程を説明するための図。
【図8】ゲート酸化膜に弗素を含有させる工程を説明するための図。
【図9】LDD領域に弗素を含有させる工程を説明するための図。
【図10】ソース/ドレイン拡散領域に弗素を含有させる工程を説明する図。
【図11】領域R1と領域R2とを示すためのPチャネルMOSFETの部分断面図。
【図12】半導体基板の深さに対する、弗化硼素と硼素の濃度を示す図。
【図13】シミュレーションを行ったときの閾値電圧の変化量を示す図。
【符号の説明】
105 ゲート酸化膜、106 ゲート電極、107a オフセット領域、108 サイドウォール
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタを構成する半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器等の低消費電力又は低電圧化の要求により、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、PMOSFETという)の半導体装置が、種々の電子機器に広く利用されている。高集積化のPMOSFETの構造も種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。PMOSFETの半導体装置は、Nチャネル型MOS電界効果トランジスタに比べ、電界効果トランジスタをオンさせる閾値電圧を低くできるので、半導体装置の低消費電力を実現できるからである。特に、バッテリを電源とする電子機器において、いわゆるスタンバイ時における消費電力が大きいと、何度も充電をしなければならなくなるので、そのような電子機器等では、PMOSFETの半導体装置は、広く利用されている。さらに、今後も、半導体装置の微細化及び低消費電力化の要求に沿って、微細なPMOSFETの利用が、期待されている。
【0003】
ところが、微細パターン(例えば、0.2μm以下)で形成されたPMOSFETにおいて、ゲート電極に負の電圧を印加し、かつ一定の温度下で定常動作をさせたときに、時間の経過と共に、PMOSFETがオンとなる閾値電圧が高くなっていってしまうという問題が生じる(例えば、非特許文献1参照)。
これは、いわゆるNBTI(Negative Bias Temperature Instability)というトランジスタ特性劣化現象である。半導体製造工程において混入した水素等が乖離して界面準位が変化してしまうことと、加えて、PMOSFETでは、ゲート電極中の硼素(B)がゲート酸化膜中に侵入することが、これらの特性劣化の原因と考えられている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−255903号公報(第5欄から第7欄、図2)
【0005】
【非特許文献1】
ケイ・イチノセ他著、「0.18μm技術で製造した高性能0.12μmCMOS」、VLSI技術に関する技術ペーパーダイジェスト2001シンポジウム(K.Ichinose,et.al., A High Performance 0.12μm CMOS with Manufacturable 0.18μm Technology, IEEE, 2001 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Paper)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、PMOSFETにおいては、NBTI以外にも、バイアス温度がかけられることによって生じるバイアス温度不安定性、PBTI(Positive Bias Temperature Instability)の問題も生じている。特に、微細PMOSFETにおいてゲート幅が短くなってくると、これらの劣化特性は顕著となる。
また、PMOSFETにおけるNBTI等の特性劣化を抑えても、リーク電流が増加してしまうと、低消費電力の要求を満たさなくなってしまう。
そこで、本発明は、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性を抑制し、かつリーク電流を低減したPMOSFETの半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記半導体基板に設けられたソース/ドレイン拡散層と、を含むP型電界効果トランジスタを備える半導体装置であって、前記ソース/ドレイン領域は、硼素が主として含まれる第1の領域と、前記弗化硼素が主として含まれる第2の領域とを備え、かつ、前記第2の領域は前記第1の領域内に設けられている。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性を抑制し、かつリーク電流を低減したPMOSFETの半導体装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明の半導体装置において、前記ゲート電極と前記ソース/ドレイン領域との間に位置する前記半導体基板に形成されたオフセット領域をさらに備え、前記ゲート電極、前記ゲート酸化膜及び前記オフセット領域の少なくとも一部に弗素が含有されていることが望ましい。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性をより抑制することができる。
【0009】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板にソース/ドレイン拡散領域を形成する工程と、を備え、前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程は、弗化硼素をイオン注入する工程と、前記半導体基板表面に対して前記弗化硼素よりも深く弗素をイオン注入する工程とを含む。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性を抑制し、かつリーク電流を低減したPMOSFETの半導体装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極と前記ソース/ドレイン拡散領域との間に位置する前記半導体基板にオフセット領域を形成する工程をさらに含み、前記ゲート電極を形成する工程、前記オフセット領域を形成する工程、及び前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程のいずれかの工程後に、弗素を前記ゲート電極に含有する工程をさらに有することが望ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、さらに、前記ゲート酸化膜を形成する工程、前記ゲート電極を形成する工程、前記オフセット領域を形成する工程、及び前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程のいずれかの工程後に、弗素を、前記ゲート酸化膜に含有する工程を有することが望ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法において、さらに、前記オフセット領域を形成する工程後に、弗素を、前記オフセット領域に含有する工程を有することが望ましい。
このような構成によれば、PMOSFETにおいてNBTI等のトランジスタ劣化特性をより抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、図1に基づき、本実施の形態に係わるPチャネル型MOS電界効果トランジスタ、すなわちPMOSFETの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わるPチャネルMOSFETの断面図である。
図1において、100は、半導体装置であって、オフセット領域を有するPMOSFETである。101は、p型シリコン半導体基板101であり、103は、p型シリコン半導体基板101上に設けられたnウエル領域である。105は、ゲート酸化膜であり、106は、ゲート酸化膜105上に設けられたゲート電極である。108は、サイドウォール領域である。107aは、P−オフセット領域(P−は微量のアクセプタを含むことを示す)であり、109aは、P+ソース/ドレイン拡散領域(P+は多量のアクセプタを含むことを示す)である。111は、チタンシリサイド層であり、112は、保護膜である。
【0012】
本実施の形態は、PMOSFETにおいて、後述するように、リーク電流の低減を図ると共に、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに弗素(F)を含有させることによって、含有された弗素(F)が、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107a内におけるSi−H(シリコン−水素)結合の水素(H)乖離反応を抑制し、その結果、NBTI特性等の改善を図るものである。
【0013】
特に、弗素(F)は、後述する製造工程において、弗素(F)単体で、あるいは弗化硼素(BF2)の形態で、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに含有される。
初めに、図2から図6を用いて、PMOSFET100の製造工程を説明し、その後、まず、NBTI等のトランジスタ劣化特性をより抑制するために、弗素(F)をゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに含有させるための方法を説明する。その後、リーク電流の低減を図る方法を説明する。
【0014】
図2から図6は、本発明の実施の形態に係わる配線領域にチタンシリサイドを用いたPMOSFET100の製造工程を示す断面図である。
まず、p型シリコン半導体基板101の表面上に、熱酸化処理により酸化膜102(図示せず)が形成される。この酸化膜102は、この後のイオン打ち込み工程で打ち込まれるイオンが異常な分布を示す現象を防ぐために必要な酸化膜である。次に、イオン打ち込み法により燐(P)イオンが注入される。この後に、窒素雰囲気中で熱拡散を行うことによって、PMOSFETを形成するためのnウエル領域103が形成される。
【0015】
次に、酸化膜102をエッチングし、熱酸化処理により酸化膜104(図示せず)を形成する。この酸化膜は、イオン打ち込み工程で打ち込んだイオンが異常な分布を示す現象を防ぐために必要な酸化膜である。
次に、MOSデバイスの閾値電圧を調整するための弗化硼素(BF2)イオンの打ち込みを行う。この後、酸化膜104をエッチングした後、熱処理によりゲート酸化膜105となるゲート酸化膜層105aを形成する(図2)。
【0016】
ここで、窒素は、水素(H)の乖離反応を抑制する効果があることを利用して、ゲート酸化膜層105aに窒素を含有させる。具体的には、図2に示すゲート酸化膜層105aを形成するとき、あるいはゲート酸化膜層105aを形成後に、ゲート酸化膜105aに窒素を含有させるための処理を行う。このゲート酸化膜層105aに窒素を含有させる処理によって、ゲート酸化膜105の内部に窒素を含有させる、あるいはゲート酸化膜105の表面すなわちゲート酸化膜105とゲート電極106との界面に、弗素(F)が多くなるように酸化窒化膜を設けられる。
【0017】
ゲート酸化膜105aに窒素を含有させる方法は、具体的には、(1)図2の酸化膜層105aを形成するときに水蒸気雰囲気中に窒素ガスも一緒に入れた状態で酸化及び窒化処理を行う方法、(2)図2のゲート酸化膜となるゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素ガスを入れた状態で短時間熱処理(RTA:Rapid Thermal Anneal)処理すなわち窒化処理をする方法、及び、(3)図2のゲート酸化膜となるゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素イオンをイオン打ち込みによる方法、のいずれでもよい。
【0018】
この(2)のゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素ガスを入れた状態で高温熱処理すなわち窒化処理をする方法では、熱処理条件に応じて、ゲート酸化膜層105aの深さ方向における窒素の含まれる量が変化する。同様に、(3)のゲート酸化膜層105aが形成された後に窒素のイオン打ち込みによる方法では、加速エネルギー条件に応じて、ゲート酸化膜層105aの深さ方向における窒素の含まれる量が変化する。
【0019】
このように、ゲート酸化膜105に窒素を含有させることによって、Si−H(シリコン−水素)結合における水素(H)の乖離反応が抑制される。
次に、CVD法により、燐(P)ドープポリシリコンを堆積し、ゲート電極106となるゲート電極層106aを形成する。(図3)。
次に、通常のフォトリソグラフ・エッチング工程により、ゲート電極106を形成する。
【0020】
次に、硼素(B)イオン打ち込み工程により、p−型のLDD(Lightly Doped Drain)領域107を形成する(図4)。
次に、CVD法と異方性のドライエッチング法とによりサイドウォール領域108を形成する。サイドウォール領域108の形成は、まず、CVD法により酸化シリコン(SiO2)を全面に堆積し、次に、異方性のドライエッチのエッチングを行うことによって、サイドウォール領域108が形成される。従って、サイドウォール領域108直下には、p−型のオフセット領域107aが形成される。
【0021】
次に、硼素(B)イオン打ち込み工程により、p+型ソース/ドレイン領域109を形成する(図5)。
次に、高融点金属のチタン膜をスパッタ法を用いて形成する。続けて、熱処理を行うと、チタンと下地のポリシリコンとが反応し、チタンシリサイド層111が形成される。そして、チタンの選択エッチングを行うと、酸化膜上でのチタンは除去される(図6)。
【0022】
次に、アニール処理を行い、不純物を活性化させ、PMOSFET100が形成される。最後に、保護膜又は層間絶縁膜として、窒化シリコン(Si3N4)の膜112を全面に亘って堆積させる(図1)。なお、膜112としては、PMOSFET100の上に、まず酸化シリコン(SiO2)の層を形成し、その上に積層するように、窒化シリコンの膜を形成するようにしてもよい。
【0023】
次に、以上のような製造工程において、ゲート電極106、ゲート酸化膜105、またはオフセット領域107aに弗素(F)を含有させる方法について説明する。
(1)ゲート電極に弗素(F)を含有させる方法
CVD法により、ゲート酸化膜となる酸化膜105a上に、ゲート電極となる燐(P)ドープポリシリコン層106aを堆積した状態(図3)とした後に、図7に示すように、弗素(F)がゲート電極に含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みを行う。その後、通常のフォトリソグラフ・エッチング工程を行えば、ゲート電極106にのみ弗素(F)を含有させることができる。このとき、イオン打ち込みにおける加速エネルギーを制御することによって、ゲート電極106のみに弗素(F)を含有させたり、ゲート電極106だけでなく、ゲート電極106とゲート酸化膜105との界面、あるいはゲート酸化膜105とnウエル領域103との界面まで弗素(F)を含有させることができる。
【0024】
(2)ゲート酸化膜に弗素(F)を含有させる方法
熱処理によりゲート酸化膜105aを形成した状態(図2)とした後に、図8に示すように、弗素(F)がゲート酸化膜に含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を行う。このとき、イオン打ち込みにおける加速エネルギーを制御することによって、ゲート酸化膜105aのみに弗素(F)を含有させることができる。特に、イオン打ち込みにおける加速エネルギーを制御することによって、ゲート酸化膜105aの表面に重点的に、あるいはゲート酸化膜105aとnウエル領域103との界面に重点的に、弗素(F)を含有させることができる。すなわち、弗素(F)がゲート酸化膜105aに含有される場合、弗素(F)は、少なくともゲート電極106とゲート酸化膜105aとの界面、又は少なくとも半導体基板のnウエル領域103とゲート酸化膜105aとの界面に多く含有されるようにする。
【0025】
(3)オフセット領域107aに弗素(F)を含有させる方法
オフセット領域を形成した状態(図4)とした後に、図9に示すように、弗素(F)がLDD領域107に含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を行う。
オフセット領域107aに弗素(F)を含有させるために、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みをすると、ゲート電極106にも、さらに、イオン打ち込み時の加速エネルギーによっては、ゲート酸化膜105にも入り込むことになる。すなわち、イオン打ち込み時の加速エネルギーによって、弗素(F)が入り込む場所が、ゲート電極106の内部のみか、ゲート電極106とゲート酸化膜105との界面までか、ゲート酸化膜105の内部までか、又はゲート酸化膜105とnウエル領域103との界面までか、が決定される。
【0026】
しかし、ゲート電極106とゲート酸化膜105に弗素(F)を含有させることによって、ゲート電極106とゲート酸化膜105内に含有された弗素(F)が、Si−H(シリコン−水素)結合の水素(H)乖離反応を抑制することになるので、NBTI等のトランジスタ劣化特性のためには好ましい。
なお、LDD領域107を形成するための硼素(B)イオン打ち込み工程後に、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を設ける例で説明したが、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程後に、硼素(B)イオン打ち込み工程を行うようにしてもよい。
【0027】
(4)ソース/ドレイン拡散領域109に弗素(F)を含有させる方法
ソース/ドレイン拡散領域109aを形成した状態(図5)になった後に、図10に示すように、弗素(F)がゲート電極106、ゲート酸化膜105及びソース/ドレイン拡散領域109aに含有されるように、弗素(F)単体又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込み工程を行う。このとき、イオン打ち込みで弗素(F)又は弗化硼素(BF2)は、サイドウォール108があるため、サイドウォール108直下のオフセット領域107aには打ち込まれない。
【0028】
ソース/ドレイン拡散領域109aに弗素(F)を含有させるために、弗素(F)又は弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みをすると、ゲート電極106にも、さらに、イオン打ち込み時の加速エネルギーによっては、ゲート酸化膜105にも入り込むことになる。しかし、ゲート電極106とゲート酸化膜105に弗素(F)を含有させることによって、ゲート電極106とゲート酸化膜105内に含有された弗素(F)が、Si−H(シリコン−水素)結合の水素(H)乖離反応を抑制することになるので、NBTI等のトランジスタ劣化特性のためには好ましい。
【0029】
ところが、トランジスタ劣化特性改善のために、弗化硼素(BF2)をソース/ドレイン領域109aにイオン打ち込みする場合、ソース/ドレイン拡散領域109a内に結晶欠陥が生じ易くなり、その結果、PMOSFETがオフのときの電流、すなわちリーク電流が大きくなる虞がある。
そこで、NBTI特性等の改善のために、ソース/ドレイン拡散領域109aに、弗化硼素(BF2)をイオン打ち込みする場合、半導体基板の主面からの距離において、弗化硼素(BF2)がイオン打ち込みされる位置までの主面からの距離が、硼素(B)がイオン打ち込みされる位置までの主面からの距離よりも短くなるように、弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みの加速エネルギーを制御する。
【0030】
すなわち、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成する工程において、硼素(B)と弗化硼素(BF2)をイオン打ち込みするとき、弗化硼素(BF2)をイオン打ち込みするときの加速エネルギーを、硼素(B)をイオン打ち込みするときの加速エネルギーよりも小さくする。例えば、硼素(B)イオンのイオン打ち込み条件を、加速エネルギーが8KeV(キロエレクトロンボルト)で、打ち込み量が1.5e15/cm2(すなわち1.5×1015/cm2)で行い、弗化硼素(BF2)イオンのイオン打ち込み条件を、加速エネルギーが25KeVで、打ち込み量が5e14/cm2(すなわち5×1014/cm2)で行う。このように、硼素(B)と弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みを、それぞれ分けて、かつ加速エネルギーを変えて行うことによって、弗化硼素(BF2)は主面から浅くイオン打ち込みされ、硼素(B)は主面から深くイオン打ち込みされる。
なお、この場合、弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みは、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成するための硼素(B)のイオン打ち込み後に行うのではなく、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成するための硼素(B)のイオン打ち込み前に行ってもよい。
【0031】
図11は、弗化硼素(BF2)と硼素(B)がそれぞれ別々にイオン打ち込みされたときに、半導体基板内において、弗化硼素(BF2)の濃度が硼素(B)の濃度よりも高い領域R1と、硼素(B)の濃度が燐(P)の濃度よりも高い領域R2とを示すためのPチャネルMOSFETの部分断面図である。図12は、弗化硼素(BF2)と硼素(B)がそれぞれ別々にイオン打ち込みされたときに、半導体基板内において、半導体基板の主面からの深さに対する、弗化硼素(BF2)と硼素(B)の濃度を説明するための図である。
【0032】
図12において、C1は、弗化硼素(BF2)の濃度曲線を、C2は、硼素(B)の濃度曲線を、THは、nウエル領域103内の燐(P)濃度を示す。従って、図11及び図12に示すように、上述した条件で弗化硼素(BF2)と硼素(B)をそれぞれ別々にイオン打ち込みすると、半導体基板の主面から距離x2のところまでは、弗化硼素(BF2)の濃度が硼素(B)の濃度よりも高く、半導体基板の主面から距離x2からx1のところまでは、硼素(B)の濃度が燐(P)の濃度よりも高い。
【0033】
図12に示すように、弗化硼素(BF2)と硼素(B)の濃度は分布を有するので、ソース/ドレイン拡散領域109a内において、弗化硼素(BF2)が主として含まれる領域(すなわち弗化硼素(BF2)の濃度が硼素(B)の濃度よりも高い領域)は、硼素(B)が主として含まれる領域(すなわち硼素(B)の濃度が弗化硼素(BF2)の濃度よりも高い領域)の内側に存在するということになる。言い換えると、ソース/ドレイン拡散領域109aとnウエル領域103とのPN接合面が深くなり、硼素(B)が主として含まれる領域が、弗化硼素(BF2)が主として含まれる領域をくるむようになる。
【0034】
その結果、弗化硼素(BF2)のイオン打ち込みによって、半導体基板内に結晶欠陥が生じたとしても、結晶欠陥のある場所は、ソース/ドレイン拡散領域109aを形成するためにイオン打ち込みされた硼素(B)を含むソース/ドレイン拡散領域109aとnウエル領域103とのPN接合面から離れることになるので、リーク電流が生じ難くなる。すなわち、結晶欠陥のある領域が、そのPN接合面によって囲まれるようになるので、NBTI等の特性劣化も改善し、かつリーク電流を低減することができる。
【0035】
なお、サイドウォール108を形成した後、弗化硼素(BF2)を浅くイオン打ち込みした後に、Bを深くイオン打ち込みしてもよいし、あるいはBを深くイオン打ち込みした後に、弗化硼素(BF2)を浅くイオン打ち込みしてもよい。
図13は、125度(摂氏)において加速試験によるシミュレーションを行ったときの、時間経過に伴う閾値電圧の変化を示す図である。
図13は、ゲート幅が10μm、ゲート長が0.18μmで、動作電圧が1.8VのPMOSFETの場合のシミュレーション結果を示す。
【0036】
図13において、縦軸は、PMOSFETがオンするための閾値電圧の変化量(単位はミリボルト)であり、横軸は経過時間(単位は、時間(hour)である。図13において、C3で示す点線内の点は従来のPMOSFETにおける時間経過に対する閾値電圧の変化量の値であり、黒丸(●)と白丸(○)は、本実施の形態に係るPMOSFETにおける時間経過に対する閾値電圧の変化量の値である。従って、従来は、約10年で閾値電圧の変化量が70mVに達していたのに対し、本実施の形態では、約10年で閾値電圧の変化量は30mVまでとなっている。よって、NBTI特性の劣化を抑制することができていることがわかる。
さらに、サイドウォール108を形成した後、弗化硼素(BF2)を浅くイオン打ち込みし、かつ、Bを深くイオン打ち込むようにすると、リーク電流の低減を図ることもできる。
【0037】
従って、本実施の形態によれば、PMOSFETにおいてNBTI特性等の劣化を抑制しつつ、低消費電力を実現することができる。その結果、PMOSFETがオフしているときの電流が押さられる、すなわちそのPMOSFETを利用している製品のスタンバイ電流が低減されるので、バッテリーを利用する製品において充電を行う頻度が少なくなる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるPチャネルMOSFETの断面図。
【図2】本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図3】図2に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図4】図3に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図5】図4に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図6】図5に続く本実施の形態に係わるMOSFETの製造工程の断面図。
【図7】ゲート電極に弗素を含有させる工程を説明するための図。
【図8】ゲート酸化膜に弗素を含有させる工程を説明するための図。
【図9】LDD領域に弗素を含有させる工程を説明するための図。
【図10】ソース/ドレイン拡散領域に弗素を含有させる工程を説明する図。
【図11】領域R1と領域R2とを示すためのPチャネルMOSFETの部分断面図。
【図12】半導体基板の深さに対する、弗化硼素と硼素の濃度を示す図。
【図13】シミュレーションを行ったときの閾値電圧の変化量を示す図。
【符号の説明】
105 ゲート酸化膜、106 ゲート電極、107a オフセット領域、108 サイドウォール
Claims (6)
- 半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に設けられたゲート電極と、前記半導体基板に設けられたソース/ドレイン拡散層と、を含むP型電界効果トランジスタを備える半導体装置であって、
前記ソース/ドレイン領域は、硼素が主として含まれる第1の領域と、前記弗化硼素が主として含まれる第2の領域とを備え、かつ、前記第2の領域は前記第1の領域内に設けられたことを特徴とする半導体装置。 - 前記ゲート電極と前記ソース/ドレイン領域との間に位置する前記半導体基板に形成されたオフセット領域をさらに備え、
前記ゲート電極、前記ゲート酸化膜及び前記オフセット領域の少なくとも一部に弗素が含有されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記半導体基板にソース/ドレイン拡散領域を形成する工程と、を備え、
前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程は、弗化硼素をイオン注入する工程と、
前記半導体基板表面に対して前記弗化硼素よりも深く弗素をイオン注入する工程と、を含むことを特徴とするP型半導体装置の製造方法。 - 前記ゲート電極と前記ソース/ドレイン拡散領域との間に位置する前記半導体基板にオフセット領域を形成する工程をさらに含み、
前記ゲート電極を形成する工程、前記オフセット領域を形成する工程、及び前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程のいずれかの工程後に、弗素を前記ゲート電極に含有する工程をさらに有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。 - さらに、前記ゲート酸化膜を形成する工程、前記ゲート電極を形成する工程、前記オフセット領域を形成する工程、及び前記ソース/ドレイン拡散領域を形成する工程のいずれかの工程後に、弗素を、前記ゲート酸化膜に含有する工程を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- さらに、前記オフセット領域を形成する工程後に、弗素を、前記オフセット領域に含有する工程を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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