JP2004280649A - 情報収集方法及びクライアント処理実行方法及びサーバ及びクライアント - Google Patents

情報収集方法及びクライアント処理実行方法及びサーバ及びクライアント Download PDF

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Abstract

【課題】多く接続されている情報データ収集対象からの情報データ収集を円滑に行い、情報収集サーバやネットワークの負荷集中を抑え、高速でかつ高い信頼性で情報データを収集するための分散データ収集技術を提供することを目的とする。
【解決手段】上記複数のクライアントに対し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを送信する送信部10と、データ収集開始メッセージに対する上記複数のクライアントからの応答を受信する受信部11とを情報収集サーバ102が備え、上記送信部10は、一番速く応答をサーバへ返信したクライアントに対し、上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを送信し、上記受信部11は、各クライアントが、巡回メッセージに所定のデータを追記した後の巡回メッセージを受信することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーバと、所定のデータを記憶する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する情報収集方法、または所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバ、または所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信するクライアントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、接続端末(情報データ収集対象)から情報データを収集する技術として、マネージャ/エージェント・モデルのネットワーク管理システムが用いられている。情報データ収集を目的とするマネージャが、マネージャに代わって情報データ収集処理を実施するエージェントに対し、情報データ収集要求を送信し、各エージェントはマネージャからの情報データ収集要求を受信した際に、個々のエージェントが自身の情報データ収集対象端末より情報データを収集し、その収集した情報データを即時にマネージャへ返却する。
【0003】
また、各エージェントからの同一時刻の管理情報の取得と、各エージェントからマネージャへの管理情報の一斉送信の回避を可能とし、マネージャ/エージェント・モデルのネットワーク管理を高効率化することを目的として、以下の手段が従来技術として記載されている。マネージャ/エージェント・モデルのネットワーク管理システムの管理情報の取得方法であって、マネージャは、各エージェントに対する管理情報の取得要求時に、この管理情報の取得時刻と、取得した管理情報の返送時刻を予め指定し、各エージェントは、指定された取得時刻に管理情報を取得すると共に、取得した管理情報を指定された返送時刻に送信する(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−274775号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、収集した情報データを即時にマネージャへ返却する従来からのマネージャ/エージェント・モデルでは、例えばマネージャから一斉に送信された情報データ収集要求に対し、各エージェントが収集した情報データがマネージャに一斉に返却されることもあり、この場合、マネージャと各エージェントを接続しているネットワーク上のトラフィックが急増し、その結果、情報データの紛失が発生する場合がある、また、マネージャが動作している情報収集サーバへ、各エージェントからの情報データが一斉に返却されるため、その処理を実施する情報収集サーバの処理負荷が高くなってしまい、場合によっては情報収集サーバで高負荷による異常が発生することがある。
【0006】
これに対し、特許文献1記載の従来技術では、各エージェントからマネージャへの管理情報の一斉送信の回避を可能とし、マネージャ/エージェント・モデルのネットワーク管理を効率化する方法として、マネージャが各エージェントに対し、全エージェントに共通の管理情報取得時刻と、個々のエージェントで異なる管理情報返却時刻を指示することにより、個々のエージェント間で同一時刻での管理情報取得処理を実施し、かつ、異なる時刻に管理情報の返却を行うことで、ネットワーク上の負荷を軽減する方法を開示している。しかし、本手法を用いる場合、マネージャが各エージェントに対する個別の管理情報返却時刻を計算する必要がある。まず、ネットワーク上の転送遅延を取得するために、マネージャは個々のエージェントとTCPコネクションを作成するが、そのためには、ネットワーク上に存在するエージェントの数分のコネクション確立要求を実施する必要があり、それによりネットワーク負荷が発生する。開示されている従来技術では、ネットワーク上に存在するエージェント数の制限については示されていないが、例えば、同一ネットワーク上に非常に多くのエージェントが存在する場合、TCPコネクションを作成するためのコネクション確立要求にかかる時間、および、コネクション要求やコネクション確立に必要となるネットワーク上のデータの量も無視できないものになる。
【0007】
更に、マネージャが各エージェントに対して指定する管理情報返却時間を計算するためのマネージャ内部処理も同様であり、同一ネットワーク上に非常に多くのエージェントが存在する場合、個々のエージェントの対する管理情報返却時刻を逐一計算することにより、マネージャが動作している計算機の負荷が高くなり、それ故、本来マネージャが実施すべき管理情報収集や管理情報解析処理などに支障が発生することになる。
【0008】
また、管理情報返却時間を決定する方法でTCPコネクション確立要求とコネクション確立応答を用い、その上で、マネージャと各エージェントの間での転送遅延を算出しているが、マネージャと各エージェントが接続されているネットワークは、マネージャとエージェントの間で行われる管理情報取得処理のみが行われるとは言えない。例えばユーザが端末からWebアクセスを実行しており、そのための通信が行われているかも知れないし、同じく、ユーザが端末を用いてファイル転送を実行しており、そのための通信が行われているかも知れない。そのようなマネージャとエージェントの間で実施される管理情報取得のための通信以外の通信の影響で、マネージャとエージェントの間での転送遅延は刻々と変化している。しかし、従来技術では、マネージャとエージェントの間の転送遅延を再測定するような技術は開示されておらず、その結果、運用開始時の転送遅延の値を用いると考えられ、運用を開始後、ネットワークを流れるデータ量による転送遅延の影響については考慮されておらず、その結果、ネットワークが他の通信のために混雑している状態でも、マネージャと各エージェントの間の通信は初期状態で決定された転送遅延の値を用いることより、ネットワーク負荷を増大させたり、場合によっては、収集した情報を紛失してしまう場合がある。
【0009】
また、従来技術では、マネージャと各エージェントの間の転送遅延はすべて異なった値となる事を前提として、管理情報取得技術を開示している。しかし、マネージャと各エージェントの間の転送遅延の値が同一になった場合に対しての技術は開示されていない。マネージャと各エージェントの間の転送遅延の値が同一になった場合、マネージャが計算し各エージェントに通知する管理情報返却時刻も同一になってしまい、その結果、同一時刻に各マネージャからの管理情報返却のための通信がネットワーク、および、マネージャが動作している計算機に集中することになり、ネットワーク負荷、および、マネージャが動作する計算機の負荷が高くなり、結果的に、従来技術が目的としている効果を得ることが出来なくなる。
【0010】
本発明は、多く接続されている情報データ収集対象からの情報データ収集を円滑に行い、情報収集サーバやネットワークの負荷集中を抑え、高速でかつ高い信頼性で情報データを収集するための分散データ収集技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る情報収集方法は、サーバと、所定のデータを記憶する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する情報収集方法において、
上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、データ収集開始メッセージを広告する第1の広告工程と、
上記複数のクライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告されたデータ収集開始メッセージを受信した際、上記データ収集開始メッセージに対する第1の応答をサーバへ返信する第1の返信工程と、
上記第1の返信工程により上記複数のクライアントから返信された第1の応答を受け取ったサーバが、上記複数のクライアントの内、一番速く第1の応答をサーバへ返信したクライアントに対し、上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを送信する第1の送信工程と、
上記第1の送信工程により上記サーバから巡回メッセージが送信されたクライアントが、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第1の追記工程と、
第1の追記工程により追記する上記クライアントが、次のクライアントを発見するためにクライアント発見メッセージを広告する第2の広告工程と、
上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが上記第2の広告工程により広告されたクライアント発見メッセージを受信した際に、上記クライアント発見メッセージを広告したクライアントに対し、第2の応答を返信する第2の返信工程と、
上記第2の返信工程により返信された第2の応答を受け取ったクライアントが、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントの内、一番速く第2の応答を返信したクライアントに対し、巡回メッセージを送信する第2の送信工程と、
上記第2の送信工程により巡回メッセージが送信されたクライアントが、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第2の追記工程と、上記第2の追記工程の後、まだ、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在する場合に、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントが存在しなくなるまで前回のクライアントが、次回のクライアントを発見するためにクライアント発見メッセージを広告する第2の広告工程から最後のクライアントが自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第2の追記工程を繰り返す繰り返し工程と、
上記第2の追記工程の後、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在しない場合に、上記第2の追記工程により追記された上記巡回メッセージを上記第2の追記工程により追記したクライアントが上記サーバへ返却し、上記第2の追記工程の後、まだ、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在する場合に、上記繰り返し工程により追記された上記巡回メッセージを最後に追記した上記最後のクライアントが上記サーバへ返却する返却工程と
を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、各実施の形態では、接続端末数(情報データ収集対象)が非常に多く、かつ、ネットワーク上に分散されて接続されているようなネットワークシステムにおける、接続端末からデータを自動で収集する技術に関して、収集対象の端末の指定や情報データ収集順序の制御、および、情報データ収集通信方法や情報データ収集処理開始時間や情報データ収集収集〆切り時間や収集対象の情報データや端末で実行させたいその他の処理の指定を実施することにより、非常に多く接続されている情報データ収集対象からの情報データ収集を円滑に行い、情報収集サーバやネットワークの負荷集中を抑え、高速でかつ高い信頼性で情報データを収集するための分散データ収集技術を提案する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるネットワークシステムの構成を示す図である。図1において、情報収集サーバ102、クライアントの一例である収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成されるネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。
【0014】
(1)情報収集サーバ102(以下サーバ)は、収集対象端末に対し、情報データ収集開始メッセージを広告し、各収集対象端末は、サーバからの広告を受信した際、それに対する応答をサーバへ返信する。
(2)収集対象端末からの返信を受け取ったサーバは、一番速く応答した収集対象端末(以下、第1指名端末)に対し、巡回メッセージを送信する。
(3)指名された第1指名端末は、内部に保持している端末情報と情報データを巡回メッセージに追記する。
(4)第1指名端末は、ネットワーク上に次の収集対象端末(第2指名端末)を発見するための広告を行う。
(5)まだ、情報データ収集処理を実施していない収集対象端末は、(4)の広告を受け取った際に、広告元(第1指名端末)に対し、応答を返信する。また、既に情報データ収集処理を完了した端末は、広告に対する応答を返信しない。
(6)返信を受け取った第1指名端末は、一番速く応答した収集対象端末を第2指名端末とし、それまで保持していた巡回メッセージを送信し、巡回メッセージを受信した第2指名端末は、この時点で第1指名端末となる。
(7)以降(3)〜(6)の処理方法に従い、ネットワーク上の第1指名端末および第2指名端末を順次変更しつつ、情報データ収集処理を実行していく。
【0015】
ネットワーク上で最後に第1指名端末になった収集対象端末は、第2指名端末を発見するための広告に対する応答が一定時間返信されないことを検出し、第2指名端末になるべき収集対象端末が存在しない、または、故障していることを知り、巡回メッセージをサーバへ返却する。
サーバでは返却された巡回メッセージから、サーバ自身が管理しているすべての収集対象端末が情報データ収集処理を実施したかを判断できる。もし、未処理の収集対象端末が存在した場合は、サーバがその収集対象端末に対し、個別に情報データ収集処理を実施する。
【0016】
本実施の形態1における情報収集サーバ102と、所定のデータを記憶する、或いは収集する複数のクライアントの一例である収集対象端末群(収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106)との間で、上記情報収集サーバ102が上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する情報収集方法の処理手順を図1を用いてさらに詳述する。
【0017】
第1の広告工程として、上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、データ収集開始メッセージを広告する。言いかえれば、情報収集サーバ102は、収集対象端末群から情報データ(所定のデータの一例である)を収集する必要が発生した際に、図1中のステップ151で示されるように、収集対象端末群に対し、情報データ収集開始メッセージ107(データ収集開始メッセージの一例である)を広告する。なお、この情報データ収集開始メッセージ107の広告には、ブロードキャストやマルチキャストなどの周知の方法に代表される、送信側からの1回のデータ送信処理で複数の受信側へデータを伝達する方法を用いる。
【0018】
第1の返信工程として、上記複数のクライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告されたデータ収集開始メッセージを受信した際、上記データ収集開始メッセージに対する第1の応答をサーバへ返信する。言いかえれば、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106は情報収集サーバ102から広告された情報データ収集開始メッセージ107を受信した際、それに対する応答メッセージ108(第1の応答の一例である)を情報収集サーバ102へ返信する。
【0019】
第1の送信工程として、上記第1の返信工程により上記複数のクライアントから返信された第1の応答を受け取ったサーバが、上記複数のクライアントの内、一番速く第1の応答をサーバへ返信したクライアントに対し、上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを送信する。言いかえれば、図1中のステップ152で、情報収集サーバ102は、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106から受信した、情報データ収集開始メッセージ107に対する応答メッセージ108の到着時間を比較し、一番速く到着した応答メッセージ108の送信元である収集対象端末を第1指名端末と決定する。本例では、収集対象端末(2)104が情報収集サーバ102からの情報データ収集メッセージ107に対して一番速く到着した応答メッセージ108の送信元であるとする。従って、本例では、収集対象端末(2)104が第1指名端末と決定される。情報収集サーバ102は、第1指名端末と決定された収集対象端末(2)104に対し、情報データを収集するための巡回メッセージ109を送信する。
【0020】
第1の追記工程として、上記第1の送信工程により上記サーバから巡回メッセージが送信されたクライアントが、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する。言いかえれば、情報収集サーバ102から巡回メッセージ109を受信した第1指名端末すなわち収集対象端末(2)104は、内部に保持している端末情報と情報データを巡回メッセージ109へ追記する。
【0021】
第2の広告工程として、第1の追記工程により追記する上記クライアントが、次のクライアントを発見するためにクライアント発見メッセージを広告する。言いかえれば、図1中のステップ153で、第1指名端末である収集対象端末(2)104はネットワーク101上に第2指名端末すなわち次に情報データ収集処理を実施する端末を発見するためのメッセージ110を広告する。このメッセージ110もブロードキャストやマルチキャストなどの周知の方法に代表される、送信側からの1回のデータ送信処理で複数の受信側へデータを伝達する方法を用いる。
【0022】
第2の返信工程として、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが上記第2の広告工程により広告されたクライアント発見メッセージを受信した際に、上記クライアント発見メッセージを広告したクライアントに対し、第2の応答を返信する。言いかえれば、ここで、まだ情報データ収集処理を実施していない収集対象端末(本例では、収集対象端末(1)103、収集対象端末(3)105、収集対象端末(4)106である)は、第1指名端末すなわち収集対象端末(2)104から受け取った、次に情報データ収集処理を実施する端末を発見するためのメッセージ110に対する応答メッセージ111を第1指名端末すなわち収集対象端末(2)104へ返信する。
【0023】
第2の送信工程として、上記第2の返信工程により返信された第2の応答を受け取ったクライアントが、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントの内、一番速く第2の応答を返信したクライアントに対し、巡回メッセージを送信する。言いかえれば、図1中のステップ154で、第1指名端末である収集対象端末(2)104は、まだ情報データ収集処理を実施していない収集対象端末、すなわち本例では、収集対象端末(1)103、収集対象端末(3)105、収集対象端末(4)106から受信した応答メッセージ111の到着時間を比較し、一番速く到着した応答メッセージ111の送信元である収集対象端末を第2指名端末と決定する。本例では、収集対象端末(4)106が第1指名端末すなわち収集対象端末(2)104からの、次に情報データ収集処理を実施する端末を発見するためのメッセージ110に対して一番速く到着した応答メッセージ111の送信元であるとする。従って、本例では、収集対象端末(4)106が第2指名端末と決定される。第1指名端末すなわち収集対象端末(2)104は、第2指名端末すなわち収集対象端末(4)106に対し、第1指名端末すなわち情報対象端末(2)104の端末情報と情報データを追記した後の巡回メッセージ112を送信する。
【0024】
第2の追記工程として、上記第2の送信工程により巡回メッセージが送信されたクライアントが、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する。言いかえれば、概巡回メッセージ112を受信した第2指名端末すなわち収集対象端末(4)106は、内部に保持している端末情報と情報データを巡回メッセージ112へ追記する。
【0025】
繰り返し工程として、上記第2の追記工程の後、まだ、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在する場合に、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントが存在しなくなるまで前回のクライアントが、次回のクライアントを発見するためにクライアント発見メッセージを広告する第2の広告工程から最後のクライアントが自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第2の追記工程を繰り返す。言いかえれば、第2指名端末と決定され、第1指名端末すなわち収集対象端末(2)104より巡回メッセージ112を受信し内部に保持している端末情報と情報データを巡回メッセージ112に追記した収集対象端末(4)106は、この段階で、新しい第1指名端末となる。そして、図1中のステップ153とステップ154の処理を実行する。この時、既に情報データ収集処理を完了した収集対象端末(本例では、収集対象端末(2)104)は、次の情報データ収集処理実行対象を発見するためのメッセージに対して応答メッセージを返信しない。従って、次の情報データ収集処理実行対象を発見するための広告メッセージに対しての応答メッセージを第1指名端末が受信する限り、情報データ収集処理未実施の収集対象端末が存在することを検出できることになり、前述した図1中のステップ153とステップ154の処理を繰り返し実行することで、ネットワーク上のすべての収集対象端末から情報データ収集を実施していく。
【0026】
返却工程として、上記第2の追記工程の後、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在しない場合に、上記第2の追記工程により追記された上記巡回メッセージを上記第2の追記工程により追記したクライアントが上記サーバへ返却し、上記第2の追記工程の後、まだ、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在する場合に、上記繰り返し工程により追記された上記巡回メッセージを最後に追記した上記最後のクライアントが上記サーバへ返却する。言いかえれば、図1中のステップ155で、ネットワーク101上で最後に第1指名端末となった収集対象端末(本例では収集対象端末(1)103とする)は、新たな第2指名端末を発見するために、次の情報データ収集処理実行対象を発見するためのメッセージ114をネットワーク101上に広告するが、情報データ収集処理未実施の収集対象端末が存在しない(本例では、収集対象端末(2)104〜収集対象端末(4)106からの情報データ収集処理は既に処理済みとする)ため、応答メッセージは返信されてこない。この時点で現在の第1指名端末すなわち収集対象端末(1)103は、予め設定されている時間内に応答メッセージが返信されてこないことを検出し、第2指名端末になるべき収集対象端末は存在しない、または、故障していることを知り、巡回メッセージ115を情報収集サーバ102へ返却する。
【0027】
第3の送信工程として、上記所定のデータが、クライアントの端末情報を有していて、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントが存在する場合に、さらに、上記返却工程により上記巡回メッセージが返却された上記サーバが、上記端末情報に基づいて、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントを検出し、検出されたクライアントに対し、データ収集メッセージを送信する。言いかえれば、情報収集サーバ102は、返却された巡回メッセージ115から、情報収集サーバ102自身が管理しているすべての収集対象端末が情報データ収集処理を実施したかを判断する。もし、未処理の収集対象端末が存在した場合は、情報収集サーバ102は未処理の収集対象端末に対して、状態診断や情報データ収集処理を改めて個別に実施したり、故障発生を知らせるアラームを監視作業員などに通知することが可能となる。
【0028】
以下、情報収集サーバ102の内部について説明する。
図2は、実施の形態1におけるサーバの構成を示す図である。
情報収集サーバ102は、送信部10、受信部11、記憶部12を備えている。情報収集サーバ102は、所定のデータを記憶する複数のクライアントの一例である上記収集対象端末群から上記所定のデータを収集する。
記憶部12は、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージと所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージとを記憶する。言い換えれば、各部がおこなう処理上の情報は、記憶部12が記憶する。情報収集サーバ102がメッセージ等を作成、或いは生成する場合、情報収集サーバ102は、図示していないが、さらに、メッセージ等を作成、或いは生成する処理をおこなう処理実行部を備える(以下、各実施の形態において同じ)。
送信部10は、上記複数のクライアントに対し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを送信する。
受信部11は、上記送信部10により送信されたデータ収集開始メッセージに対する上記複数のクライアントからの応答を受信する。
【0029】
そして、上記送信部10は、上記受信部11により上記複数のクライアントからの応答に基づいて、上記複数のクライアントの内、一番速く応答をサーバへ返信したクライアントに対し、上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを送信し、そして、上記受信部11は、上記応答をサーバへ返信した上記複数のクライアントの各クライアントが、上記送信部により一番速く応答をサーバへ返信したクライアントに送信された巡回メッセージに自己に記憶された所定のデータを追記した後に、追記された後の巡回メッセージを受信する。
【0030】
以下、クライアントの一例である各収集対象端末の内部について説明する。
図3は、実施の形態1におけるクライアントの構成を示す図である。
クライアントの一例である各収集対象端末は、送信部20、受信部21、記憶部22、追記部23を備えている。各収集対象端末は、所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信する。
受信部21は、情報収集サーバ102からデータ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを受信する。
送信部20は、上記受信部21により受信されたデータ収集開始メッセージに対する第1の応答を上記情報収集サーバ102に送信する。
追記部23は、上記受信部21が、さらに、上記情報収集サーバ102と自己を除く上記複数のクライアントとのいずれかから上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを受信した場合に、自己の記憶部22に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する。
記憶部22は、上記所定のデータ、巡回メッセージ、第1の応答、場合により以下の第2の応答を記憶する。言い換えれば、各部がおこなう処理上の情報は、記憶部12が記憶する。また、クライアントの一例である各収集対象端末が、所定のデータを収集する場合、或いは、メッセージ等を作成、或いは生成する場合、各収集対象端末は、図示していないが、さらに、データを収集する、或いは、メッセージ等を作成、或いは生成する処理をおこなう処理実行部を備える(以下、各実施の形態において同じ)。
【0031】
そして、上記送信部20は、上記複数のクライアントの内、自己の他に上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記するクライアントを発見するためのクライアント発見メッセージを送信する。続いて、上記受信部21は、上記複数のクライアントの内、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントから上記送信部20により送信されたクライアント発見メッセージに対する第2の応答を受信する。そして、上記送信部20は、上記受信部21が上記第2の応答を一番速く受信したクライアントに対し、上記追記部23により追記された巡回メッセージを送信し、上記受信部21が上記第2の応答を受信しない場合に、上記追記部23により追記された巡回メッセージを上記情報収集サーバ102に送信する。
【0032】
以上のように、本実施の形態を用いることにより、接続端末数(情報データ収集対象)が非常に多く、かつ、ネットワーク上に分散して接続されているようなネットワークシステムにおいて、収集対象端末間で情報データ収集のための巡回経路を自律的に決定することが可能となり、かつ、個々の収集対象端末からの情報データ収集処理を高速に実施することが可能となり、かつ、収集される情報データが情報収集サーバに集中的に送信されることが無いため、情報収集サーバやネットワークの負荷を抑えることが可能となり、かつ、故障などが原因で情報データ収集処理未実施の収集対象端末を容易に発見することが可能となる。
【0033】
実施の形態2.
以下、実施の形態2について、図4を用い説明する。
図4は、実施の形態2におけるネットワークシステムの構成を示す図である。図4において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。また、サーバの構成は、図2と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成とは、図3と同様である。
【0034】
実施の形態2では図4で示すように、ネットワークシステム内の存在する収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106を、予め、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104で構成される第1巡回グループ201、および、収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106で構成される第2巡回グループ202にグループ化しておく。なお、グループ化の方法は、収集対象端末設置時に予め個々の端末内の自端末が属する巡回グループのグループ情報を記憶させておく方法や、収集対象端末が動作開始時に情報収集サーバや巡回グループを管理する目的で設置されたサーバに自端末がどの巡回グループに属するかを問い合わせし、その結果、自端末が属する巡回グループのグループ情報を得る方法や、情報収集サーバや巡回グループを管理する目的で設置されたサーバが収集対象端末に対し、その端末が属する巡回グループのグループ情報を通知する方法や、すべての収集対象端末を巡回する巡回メッセージの中に、個別の収集対象端末名称とその端末が属する巡回グループのグループ情報を記載し、巡回メッセージを受信した収集対象端末が巡回メッセージ中に記録されているデータより、自端末名称を検索キーとし自端末が属する巡回グループのグループ情報を取得する方法を用いる。また、本例では、説明を簡単にするために、分割する巡回グループ数を2とし、1つの巡回グループに属する収集対象端末を2台として例示しているが、巡回グループ数、および、1つの巡回グループに属する収集対象端末数を制限するものではなく、1つの巡回グループ内に多数の収集対象端末が属したような巡回グループが多数存在していても、本実施の形態2の処理動作に対して何も支障はない。
【0035】
実施の形態2における情報収集方法は、上記複数のクライアントを複数の巡回グループにグループ化し、上記サーバが上記複数の巡回グループの内、上記所定のデータを収集する巡回グループのクライアントに対してのみ実施の形態1記載の各工程を実施する。すなわち、情報収集サーバ102は、収集対象端末を事前にいくつかの巡回グループにグループ化し、情報データ収集開始時に対象巡回グループに含まれている端末に対してのみ、情報データ収集開始を広告する。
【0036】
言いかえれば、図4中のステップ251で示したように、予め第1巡回グループ201、および、第2巡回グループ202に収集対象端末を分割しておき、情報収集サーバ102は巡回グループに分割した収集対象端末に対し、情報データを収集する必要が発生した際に、情報データ収集開始メッセージを広告する。例えば、情報収集サーバ102が第1巡回グループ201に属する収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104に対して情報データを収集する必要が発生した場合、情報データ収集開始メッセージ203を第1巡回グループ201に対して広告する。また、例えば、情報収集サーバ102が第2巡回グループ202に属する収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106に対して情報データを収集する必要が発生した場合、情報データ収集開始メッセージ204を第2巡回グループ202に対して広告する。なお、第1巡回グループ201への情報データ収集開始メッセージ203、および、第2巡回グループ202への情報データ収集開始メッセージ204の広告には、ブロードキャストやマルチキャストなどの周知の方法に代表される、送信側からの1回のデータ送信処理で複数の受信側へデータを伝達する方法を用いる。
【0037】
ブロードキャストのような、送信したデータがネットワークに接続されているすべての収集対象端末により受信されるような方式の場合は、ブロードキャストデータに収集対象グループ情報を記載することで、今回の情報データ収集対象の巡回グループに属していない収集対象端末は、ブロードキャストによって配信された情報データ収集開始メッセージに記録されている対象となる巡回グループのグループ情報を抽出し、自端末が今回の情報データ収集対象ではないことを知り、情報データ収集開始メッセージを破棄し、また、今回の情報データ収集対象の巡回グループに属する収集対象端末は、ブロードキャストによって配信された情報データ収集開始メッセージに記録されている対象となる巡回グループのグループ情報を抽出し、自端末が今回の情報データ収集対象であることを知る。
【0038】
また、マルチキャストのような、送信したデータがネットワークに接続されている収集対象端末のうち、収集対象となる巡回グループに属する端末しか受信しないような方式の場合は、マルチキャストによって配信された情報データ収集開始メッセージを受け取った収集対象端末は自端末の属する巡回グループが今回の情報データ収集対象グループであることを知る。今回の情報データ収集対象の巡回グループに属していない端末はマルチキャストによる今回の情報データ収集開始メッセージを受け取ることはない。
【0039】
今回の情報データ収集対象である巡回グループに属している収集対象端末は、以降、実施の形態1の図1中のステップ151〜155で説明した処理手順にて、対象グループ内部で情報データを収集するため、ここでの処理手順の説明は省略する。
【0040】
本実施の形態2を用いることにより、実施の形態1の効果に加え、今回の情報データ収集対象の端末を限定して情報データ収集処理を実施することが可能となり、かつ、同時に複数の巡回グループに情報データ収集開始を指示することにより、情報データ収集処理を各巡回グループで同時並行に実施することで、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速に実施することが可能となり、かつ、情報収集サーバが今回の情報データ収集対象の巡回グループを指定することで、収集される情報データが情報収集サーバに集中的に送信されることを防止し、情報収集サーバやネットワークの負荷を抑えることが可能となる。
【0041】
言いかえれば、実施の形態1の分散データ収集技術で、ネットワーク上に分散されて接続されている、非常に多くの接続端末数(情報データ収集対象)に対し、情報収集サーバがいくつかの収集対象端末からなる巡回グループを形成し、形成された巡回グループに属する端末に対してのみ情報データ収集開始を広告することで、実施の形態2では、ネットワーク上の大多数の接続端末から、情報データ収集対象を限定し、かつ、巡回グループとして指定された端末間で情報データ収集のための巡回経路を自律的に決定し、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速にし、かつ、サーバやネットワークにかかる負荷を抑えることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0042】
実施の形態3.
以下、実施の形態3について、図5を用い説明する。
図5は、実施の形態3におけるネットワークシステムの構成を示す図である。図5において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方式については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。また、ネットワークシステム内に存在する収集対象端末群を第1巡回グループ201および第2巡回グループ202にグループ化する方法は、実施の形態2で示した方法と同等の方法を用いて実施するため、ここでの説明は省略する。本例では、説明を簡単にするために、分割する巡回グループ数を2とし、1つの巡回グループに属する収集対象端末を2台として例示しているが、巡回グループ数、および、1つの巡回グループに属する収集対象端末数を制限するものではなく、1つの巡回グループ内に多数の収集対象端末が属したような巡回グループが多数存在していても、本実施の形態の処理動作に対して何も支障は無い。また、サーバの構成は、図2と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成とは、図3と同様である。
【0043】
実施の形態3における情報収集方法は、上記複数のクライアントの内、複数のクライアントが1つのグループになるように複数の巡回グループにグループ化し、上記サーバが上記複数の巡回グループの内、上記所定のデータを収集する巡回グループにグループ化された複数のクライアントの内、所定のクライアントに対して、上記巡回メッセージを送信する。言いかえれば、情報収集サーバは、収集対象端末を、事前にいくつかの巡回グループにグループ化しておき、さらに、その巡回グループ中の1台の収集対象端末を代表端末として決め、情報データ収集処理開始時に、代表端末のみに、その巡回グループからの情報データ収集処理開始を通知、および、巡回メッセージを送信する。さらに、言いかえれば、図5中のステップ351で示したように、予め、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104をグループ化した第1巡回グループ201と、収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106をグループ化した第2巡回グループ202において、情報収集サーバ102は、各巡回グループに属する収集対象端末のうち、代表となる端末を予め決定しておく。本例では、第2巡回グループ202を用い以降説明する。第2巡回グループ202に属する収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106のうち、情報収集サーバ102は、収集対象端末(4)を代表端末と決定し、その上で、情報収集サーバ102は第2巡回グループ202の代表端末である収集対象端末(4)106に対し、情報データ収集開始メッセージを通知し、情報データを収集するための巡回メッセージ301を送信する。
【0044】
上記サーバより上記巡回メッセージが送信された所定のクライアントが上記サーバの代わりとして、実施の形態1記載の各工程が実施される。情報収集サーバから指定された代表端末が、第1指名端末になり、以降、実施の形態1の(3)〜(7)の処理を実施する。さらに言いかえれば、情報収集サーバ102から情報データ収集開始メッセージを通知された収集対象端末(4)106は、受信した巡回メッセージ301に対し、内部に保持している端末情報と情報データを追記し、実施の形態1の第1指名端末となる。その後、実施の形態1で示した図1中のステップ153とステップ154の処理を繰り返し、第2巡回グループ内の収集対象端末からの情報データ収集処理を実施する。なお図1中のステップ153とステップ154の処理の詳細は実施の形態1で示した処理の詳細と同様のため、ここでの説明は省略する。
【0045】
上記サーバの代わりとして、上記所定のクライアントが上記所定のクライアントが追記された上記巡回メッセージを最後に追記した上記最後のクライアントから返却される。言いかえれば、巡回グループ中の最後の第1指名端末は、情報収集サーバから指定された代表端末に対し巡回メッセージを送信する。さらに言いかえれば、図5中のステップ352で、第2巡回グループ202内で最後に第1指名端末となった収集対象端末(本例では収集対象端末(3)105とする)は、新たな第2指名端末を発見するために、次の情報データ収集処理実行対象を発見するための広告メッセージ302を第2巡回グループ202中に広告するが、情報データ収集処理未実施の収集対象端末が存在しないため、応答メッセージは返信されてこない。この時点で現在の第1指名端末すなわち収集対象端末(3)105は、予め設定されている時間内に応答メッセージが返信されてこないことを検出し、第2指名端末になるべき収集対象端末は存在しない、または、故障していることを知り、巡回メッセージ303を第2巡回グループ202の代表端末である収集対象端末(4)106へ返却する。
【0046】
上記所定のクライアントが返却された上記巡回メッセージをサーバに返却する。すなわち、代表端末は受信した巡回メッセージを情報収集サーバに返却する。言いかえれば、巡回メッセージ303を受信した第2巡回グループ202の代表端末である収集対象端末(4)106は、自端末が属する第2巡回グループ202には情報データ収集処理未実施の収集対象端末が存在しない、または、故障していることを知り、巡回メッセージ304を情報収集サーバ102へ返却する。
【0047】
情報収集サーバは実施の形態1で記載した処理を実施する。言いかえれば、情報収集サーバ102は、返却された巡回メッセージ304から、情報収集サーバ102自身が管理している、第2巡回グループ202に属するすべての収集対象端末が情報データ収集処理を実施したかを判断する。もし、未処理の収集対象端末が存在した場合は、第2巡回グループ202に属する未処理の収集対象端末に対して、状態診断や情報データ収集処理を改めて個別に実施したり、故障発生を知らせるアラームを監視作業員などに通知することが可能となる。
【0048】
なお、本例では、処理方法を図5中の第2巡回グループ202を用い説明したが、同図中の第1巡回グループ201においても同様の処理を行うことで、情報データ収集処理が可能である。
【0049】
本実施の形態を用いることにより、実施の形態1および実施の形態2の効果に加え、巡回グループ内の収集対象端末のうちの1台が自身が属する巡回グループ内の情報データ収集処理の開始処理と終了処理を、情報収集サーバの代理として実施するため、情報収集サーバの処理負荷を抑えることが可能であり、かつ、情報収集サーバは巡回グループ内の代表端末に対してのみ情報データ収集処理開始を通知し、かつ、代表端末からのみ巡回メッセージを受信するため、ネットワーク負荷を抑えることが可能である。
【0050】
言いかえれば、実施の形態3は、実施の形態2の分散データ収集技術において、情報収集サーバが、情報収集サーバにより形成された巡回グループの中の1台の代表端末を指定し、代表端末に対し概巡回グループに属する他の端末群の情報を送信することで、指定した代表端末が自身が属する巡回グループ内の他の端末の情報データを代理で収集し、情報収集サーバへ返却することで、情報収集サーバから巡回グループに属する端末群へ、情報データ収集開始を直接広告する処理を省く事でサーバ負荷をさらに抑え、かつ、巡回グループとして指定された端末間での情報データ収集のための巡回経路を自律的に決定し、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速にし、ネットワークにかかる負荷を抑えることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0051】
実施の形態4.
以下、実施の形態4について、図6を用い説明する。
図6は、実施の形態4におけるネットワークシステムの構成を示す図である。図6において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。
【0052】
実施の形態1と同様、実施の形態4における情報収集方法は、サーバと、所定のデータを記憶する、或いは収集する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する。
【0053】
本発明の処理手順を図6を用いて説明する。
作成工程として、上記サーバが先頭と終点とになるように、上記サーバが上記サーバと複数のクライアントとを環状に仮想配置した巡回経路を作成する。言い換えれば、情報収集サーバ102は、ネットワーク101に接続された収集対象端末を巡回し、情報収集サーバ102が終点となるような巡回経路を作成する。
【0054】
第1の送信工程として、上記作成工程により作成された巡回経路に基づいて、上記サーバが上記複数のクライアントの内上記サーバの次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信する。言い換えれば、情報収集サーバは、ネットワークに接続された収集対象端末間を巡回し自らが終点となるような、巡回経路を作成し巡回メッセージに記録し、巡回経路中の最初の端末に巡回メッセージを送信する。さらに言い換えれば、情報収集サーバ102は、作成された巡回経路を巡回メッセージに記録し、巡回経路中の最初の収集対象端末(本例では収集対象端末(1)103とする)へ概巡回メッセージ401を送信する。
【0055】
第2の送信工程として、上記第1の送信工程により巡回メッセージを送信された上記クライアントが自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する。上記第2の送信工程では、上記第1の送信工程により送信された巡回メッセージを上記クライアントが受信時に、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する。言い換えれば、巡回経路中の端末は、巡回メッセージ受信時に、自身の保持する情報データを情報収集サーバへ直接送信する。さらに言い換えれば、巡回メッセージ401を受信した収集対象端末(1)103は、自端末が保持する情報データ402を情報収集サーバ102へ直接送信し、送信が完了した段階で、情報収集サーバ102により予め決定された巡回経路中の次の収集対象端末すなわち本例では収集対象端末(2)104へ巡回メッセージ403を送信する。
【0056】
第3の送信工程として、今回、上記巡回メッセージを送信されたクライアントが、上記巡回経路に基づいて次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回メッセージを送信する。上記第3の送信工程では、上記巡回メッセージを送信されたクライアントが、上記所定のデータを上記サーバへ送信後、次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信する。言い換えれば、情報データ送信処理が完了した段階で、巡回経路中の次の収集対象端末に巡回メッセージを送信する。
【0057】
第4の送信工程として、上記第3の工程により送信された巡回メッセージを受信したクライアントが自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する。第4の送信工程では、上記第3の送信工程により送信された巡回メッセージを受信したクライアントが受信時に、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する。
【0058】
言い換えれば、以降、情報収集サーバ102により予め決定された巡回経路中の収集対象端末は、自端末が巡回メッセージを受け取った段階で、自端末の保持する情報データを情報収集サーバ102に送信し、送信が完了した段階で、情報収集サーバ102により予め決定された巡回経路中の次の収集対象端末へと巡回メッセージを送信することを繰り返す。本処理を情報収集サーバ102により予め決定された巡回経路中のすべての収集対象端末で実施完了した段階で、情報収集サーバ102へ巡回メッセージが返却されることになる。
【0059】
再実施工程として、上記第2の送信工程と上記第4の送信工程との少なくとも1つにより、所定のデータが上記サーバへ送信されなかったクライアントが存在する場合に、上記サーバが、上記所定のデータが上記サーバへ送信されなかったクライアントに上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信し、送信されたクライアントから上記巡回経路に基づいて再度、上記繰り返し工程を実施する。
【0060】
以下、情報収集サーバ102の内部について説明する。
図7は、実施の形態4におけるサーバの構成を示す図である。
情報収集サーバ102は、送信部10、受信部11、記憶部12、作成部13を備えている。情報収集サーバ102は、所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集する。
作成部13は、上記サーバが先頭と終点とになるように、上記サーバと複数のクライアントとを環状に仮想配置した巡回経路を作成する。
送信部10は、上記作成部13により作成された巡回経路に基づいて、上記複数のクライアントの内上記サーバの次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信する。
受信部11は、上記送信部10により巡回メッセージが送信された上記クライアントが上記巡回メッセージに記録された巡回経路に基づいて、順次、次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信することにより上記複数のクライアントの内、上記巡回メッセージが送信された各クライアントから上記各クライアントに記憶された所定のデータを受信する。
記憶部12は、上記作成部13により作成された巡回経路、上記送信部10により送信される巡回メッセージ、受信された所定のデータを記憶する。言い換えれば、各部がおこなう処理上の情報は、記憶部12が記憶する。
【0061】
以下、クライアントの一例である各収集対象端末の内部について説明する。
図8は、実施の形態4におけるクライアントの構成を示す図である。
クライアントの一例である各収集対象端末は、送信部20、受信部21、記憶部22を備えている。各収集対象端末は、所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信する。
受信部21は、上記サーバが先頭と終点とになるように、上記サーバと複数のクライアントとを環状に仮想配置した巡回経路を記録した巡回メッセージを受信する。
送信部20は、上記受信部21により巡回メッセージが受信された場合に、上記記憶部により記憶された上記所定のデータをサーバに送信する。
【0062】
そして、上記送信部20は、上記受信部21により巡回メッセージが受信された場合に、上記巡回経路に基づいて次に仮想配置された、クライアントとサーバとのいずれかに対し、上記巡回メッセージを送信する。
記憶部22は、所定のデータ、巡回メッセージを記憶する。言い換えれば、各部がおこなう処理上の情報は、記憶部22が記憶する。
【0063】
以上の説明において、上記処理を巡回経路中のすべての端末で実施完了した段階で、情報収集サーバへ巡回メッセージが到着する。もし、巡回メッセージが情報収集サーバに到着しなかった場合、巡回経路途中の端末または伝送路に故障が発生したことが分かり、情報データが情報情報収集サーバへ直接送信されなかった端末の次の端末から巡回経路を再構築することで、故障個所の特定、および、故障対象を除いた端末の情報データ収集が可能となる。言い換えれば、もし、情報収集サーバ102へ巡回メッセージが返却されなかった場合、巡回経路中に存在する収集対象端末または収集対象端末間の伝送路が故障していることが分かり、情報収集サーバ102はそれまでに受信した収集対象端末からの情報データを基に、情報収集サーバ102に情報データを直接送信しなかった収集対象端末の次の収集対象端末から巡回経路を再構築し、再度情報データ収集処理を開始することで、故障個所の特定、および、故障している収集対象端末または伝送路を除いた収集対象端末より情報データ収集が可能となり、かつ、特定した故障個所の情報から故障している収集対象端末に対して、状態診断や情報データ収集処理を改めて個別に実施したり、故障発生を知らせるアラームを監視作業員などに通知することが可能となる。
【0064】
言い換えれば、本実施の形態を用いることにより、接続端末数が非常に多く、かつ、ネットワーク上に分散して接続されているようなネットワークシステムにおいて、各収集対象端末の情報データ収集順序の制御が可能となり、かつ、個々の収集対象端末からの情報データ収集処理を高速に実施することが可能となり、かつ、収集される情報データが情報収集サーバに集中的に送信されることが無いため、情報収集サーバやネットワークの負荷を抑えることが可能となり、かつ、故障などが原因で情報データ収集未実施の収集対象端末を容易に発見することが可能となる。
【0065】
実施の形態5.
以下、実施の形態5について、図9を用い説明する。
図9は、実施の形態5におけるネットワークシステムの構成を示す図である。図9において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするため省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。
【0066】
本実施の形態5の処理手順を図9を用いて説明する。
情報収集サーバ102での巡回経路の作成方法、および、巡回メッセージへの巡回経路の記録方法、および、収集対象端末(1)103への巡回メッセージの送信方法、および、巡回メッセージを受け取った収集対象端末(1)103での情報データを情報収集サーバ102へ送信する方法、および、収集対象端末(1)103が巡回メッセージ中の巡回経路情報を調べ、巡回メッセージの送信先となる収集対象端末を検出する方法については、実施の形態4と同様のため、ここでの説明は省略する。また、サーバの構成は、図7と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成とは、図3と同様である。
【0067】
飛び越し送信工程として、実施の形態4における上記第1の送信工程と上記第3の送信工程との少なくとも1つにより、次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信できない場合に、現在巡回メッセージを保持しているサーバとクライアントとのいずれかが、上記巡回メッセージに送信できなかったクライアントを示す識別情報を格納し、さらに、次に仮想配置されたクライアントに対し、飛び越して上記識別情報が格納された巡回メッセージを送信する。
【0068】
言い換えれば、収集対象端末(1)103が、自端末の持つ巡回メッセージの次に送信する収集対象端末が収集対象端末(2)104であることを検出し、巡回メッセージ403を収集対象端末(2)104へ送信することを試みる。ここで、収集対象端末(2)104が故障していたとすると、収集対象端末(1)103は収集対象端末(2)104へ巡回メッセージ403を正常に送信できないことになる。その時、収集対象端末(1)103は予め決められている回数だけ、収集対象端末(2)104への巡回メッセージの送信を繰り返し試みる。なお、巡回メッセージの送信の繰り返し回数は収集対象端末に前もって設定値として記録されている値かも知れないし、収集対象端末が設置され動作を開始する際に、情報収集サーバ102またはその他のサーバに問い合わせた結果得る値かも知れないし、情報収集サーバ102またはその他のサーバへ収集対象端末が一定周期で問い合わせた結果得る値かも知れないし、情報収集サーバ102またはその他のサーバが収集対象端末に通知した値かもしれないし、情報収集サーバ102が巡回メッセージを作成する際に、巡回経路と一緒に巡回メッセージに付与した値かも知れない。
【0069】
故障中の収集対象端末(2)104に対し、予め決められている回数だけ、巡回メッセージ403の送信を繰り返し、かつ、正常に送信を完了できなかった収集対象端末(1)103は、巡回メッセージに記録されている経路情報の収集対象端末(2)104の欄に送信不可マークを追加する。その後、収集対象端末(1)103は、巡回メッセージに記録されている経路情報より、故障中の収集対象端末(2)104の次に巡回メッセージを受信する端末すなわち収集対象端末(3)105を検出し、収集対象端末(1)103は巡回メッセージ501を収集対象端末(3)105に対して送信する。
【0070】
巡回メッセージ501を受け取った収集対象端末(3)105は、以降、実施の形態4で説明した方法により、自端末の情報データの送信を実施し、次に巡回メッセージを受け取るべき収集対象端末を検出し、巡回メッセージを送信することになる。これ以降の処理手順は実施の形態4と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0071】
情報収集サーバ102で決定された巡回経路の終点すなわち情報収集サーバ102へ巡回メッセージが戻ってきた段階で、情報収集サーバ102は巡回メッセージ中の巡回経路情報を調査した結果、および、故障中の端末すなわち本例では収集対象端末(2)104から情報データを受信していないことより、巡回経路中に故障中の収集対象端末すなわち本例では収集対象端末(2)104が存在することを検出し、収集対象端末(2)104に対して、状態診断や情報データ収集処理を改めて個別に実施したり、故障発生を知らせるアラームを監視作業員などに通知することが可能となる。
【0072】
なお、本例では収集対象端末(2)104が故障中の場合を例として説明したが、他の収集対象端末が故障した場合や収集対象端末間を接続しているネットワーク101内部での故障や収集対象端末が何らかの処理を実施中のため高負荷となっておりその結果巡回メッセージの受信が不可能だった場合も、同様の処理方法を用いることにより情報データ収集が可能である。
【0073】
本実施の形態5を用いることにより、実施の形態4に加えて、情報収集サーバ102が決定した巡回経路中に故障している収集対象端末が存在していたとしても、改めて情報収集サーバ102が巡回経路を再構築することなく、巡回メッセージの巡回および情報データの収集を継続することが可能となり、かつ、情報収集サーバ102は情報データ未収集の収集対象端末を概端末からの情報データ未受信および返却された巡回メッセージ内に記録された送信不可マークを検出することで容易に発見することが可能となる。
【0074】
言い換えれば、本実施の形態5は、上記実施の形態4の分散データ収集技術において、巡回経路途中の端末または伝送路の故障が原因で、巡回メッセージが巡回経路を正常に巡回出来ない場合、現在巡回メッセージを保持している端末が、巡回メッセージ中に記録されている巡回経路情報の中にある、故障を起こした端末にデータ収集不可のマークをつけ、故障を起こした端末の次に巡回されるべき端末へ巡回メッセージを送付することにより、巡回し終わった巡回メッセージを受け取った情報収集サーバは、故障を発生した端末から情報データが直接送られてこなかったことと、巡回メッセージ中のデータ収集不可マークを検出することで、故障個所を特定することが可能で、かつその他の端末からの情報データ収集は正常に実施可能であり、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速にし、かつ、サーバやネットワークにかかる負荷を抑えることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0075】
実施の形態6.
以下、実施の形態6について、図10を用い説明する。
図10は、実施の形態6におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
図10において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするため省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。また、サーバの構成は、図7と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成とは、図8と同様である。
【0076】
本実施の形態6の処理手順を図10を用い説明する。情報収集サーバ102での巡回経路作成方法、および、巡回メッセージへの巡回経路記録方法については実施の形態4と同様のため、ここでの説明は省略する。
【0077】
実施の形態4における上記巡回メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータの収集を開始する時刻を示す時刻情報が格納されている。なお、時刻情報の一例として、概情報データ収集処理開始時間は、絶対時刻が指定されているかも知れないし、現在からの相対時間が指定されているかも知れない。
【0078】
上記実施の形態4における第1の送信工程と上記第3の送信工程とでは、上記時刻情報に示された時刻より前に、上記巡回経路に基づいて次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回メッセージを送信する。
【0079】
言い換えれば、図10中のステップ651で、情報収集サーバ102は巡回メッセージに経路情報を記載すると同時に、今回の情報データ収集処理を各収集対象端末で開始する時間を情報データ収集処理開始時間として記載し、その後、巡回メッセージ601を記載した巡回経路に則り、収集対象端末(1)103へ送信する。
情報収集サーバ102から巡回メッセージ601を受信した収集対象端末(1)103は巡回メッセージ中に記載されている情報データ収集処理開始時間を取得し自端末の内部に保持しておく。その後、収集対象端末(1)103は、巡回メッセージ中の次の巡回先すなわち収集対象端末(2)104へ巡回メッセージ602を送信する。以降、巡回メッセージを受信した収集対象端末は、概処理を実施し、自端末内に情報データ収集処理開始時間を保持しつつ、次の巡回先へ巡回メッセージを送信し、そして情報収集サーバ102で作成された巡回経路中のすべての収集対象端末を巡回メッセージが巡回終了した後、概巡回メッセージは情報収集サーバ102に返却される。
【0080】
データ収集工程として、上記複数のクライアントが上記時刻情報に示された時刻に開始するように上記所定のデータを収集する。
【0081】
上記実施の形態4における第2の送信工程と上記第4の送信工程とでは、上記複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記所定のデータの収集が開始されてからランダムに各所定の期間の経過後、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する。
【0082】
ここで、上記各所定の期間は、例えば、上記複数のクライアントの各クライアントが所定のデータを収集する収集期間と上記複数のクライアントの各クライアントが上記サーバへ送信する送信期間との和よりも大きい期間とする。
【0083】
言い換えれば、図10中のステップ652で、情報収集サーバ102が巡回メッセージ内に付与し、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106が巡回メッセージ中から取得して自端末に保持した情報データ収集処理開始時間に対し、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106は経過時間を監視しており、情報データ収集処理開始時間に達した段階で、自端末内の情報データを収集する。その後、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつ、ランダムな時間の経過後に情報収集サーバ102へ自端末内の情報データを送信する(本例では収集対象端末(1)103から情報収集サーバ102への情報データ606の送信で示している)。なお、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延は、収集対象端末の動作開始時に情報収集サーバ102との間で診断通信をした際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が定期的に情報収集サーバ102との間で診断通信を実施した際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が情報収集サーバ102に問い合わせることにより情報収集サーバ102が内部で管理している通信遅延を知りその値を保持しているかも知れないし、情報収集サーバ102が定期的に収集対象端末に対して通信遅延を通知するかも知れない。
【0084】
本実施の形態を用いることにより、実施の形態4や実施の形態5に加えて、情報収集サーバ102が巡回メッセージで指定した情報データ収集処理開始時間に到達した段階で、各収集対象端末は自端末内の情報データを収集するため収集した情報の収集タイミングを合わせることが可能となり、かつ、各収集対象端末で収集後の情報データを情報収集サーバ102へ送信する際に、自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きくかつランダムな時間経過後に情報収集サーバ102へ情報データを送信することで、各収集対象端末からの情報データの送信タイミングをずらすことが出来、その結果、情報データが情報収集サーバ102へ集中的に到着することを防ぐことで情報収集サーバ102にかかる負荷を抑え、かつ、情報データが情報収集サーバ102へ集中的に到着することを防ぐことで、ネットワーク101にかかる負荷を抑えることが可能となる。
【0085】
言い換えれば、本実施の形態6では、実施の形態4または実施の形態5の分散データ収集技術において、巡回メッセージに情報データ収集処理開始時間を記載し、記載された巡回メッセージを巡回経路に巡回させ、巡回メッセージを受け取った端末は、巡回メッセージ中の情報データ収集処理開始時間を取得し、巡回経路中の次の端末へ巡回メッセージを送信する。本実施の形態6は、情報データ収集処理開始時間を取得した端末が、その時間に到達した際、自端末内情報データ収集を開始し、その後、予め把握している自端末と情報収集サーバとの間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつ、ランダムな時間の経過後に情報収集サーバへ送信することにより、情報収集サーバが予め各端末の情報データ収集処理開始時間や情報データ送信時間を計算し各端末に指定するための処理にかかる負荷を抑え、かつ、情報収集サーバが予め個々の端末に個別に情報データ収集処理開始時間や情報データ送信開始時間を通知するのにかかるネットワーク負荷を抑え、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速にすることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0086】
実施の形態7.
以下、実施の形態7について、図11を用い説明する。
図11は、実施の形態7におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
図11において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするため省略している。また、ネットワーク101内部のデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。また、サーバの構成は、図7と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成は、図8と同様である。
【0087】
本実施の形態7の処理手順を図11を用い説明する。情報収集サーバ102での巡回経路作成方法、および、巡回メッセージへの巡回経路記録方法については、実施の形態4と同様のため、ここでの説明は省略する。
【0088】
上記実施の形態4における巡回メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータを収集し、収集された所定のデータを上記サーバへ送信する〆切り時刻を示す時刻情報が格納されている。
【0089】
データ収集工程として、上記複数のクライアントが上記所定のデータを収集する。
【0090】
上記実施の形態4における第2の送信工程と上記第4の送信工程とは、上記複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記時刻情報に示された時刻までに、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する。
【0091】
言い換えれば、情報収集サーバ102は巡回メッセージに経路情報を記載すると同時に、今回の情報データ収集処理を各収集対象端末から情報収集サーバ102へ送信する〆切り時間を情報データ収集処理〆切り時間として記載し、その後、巡回メッセージ701を記載した巡回経路に則り、収集対象端末(1)103へ送信する。なお、概情報データ収集処理〆切り時間は、絶対時刻が指定されているかも知れないし、現在からの相対時間が指定されているかも知れない。
【0092】
情報収集サーバ102から巡回メッセージ701を受信した収集対象端末(1)103は巡回メッセージ中に記載されている情報データ収集処理〆切り時間を取得し自端末の内部に保持しておく。その後、収集対象端末(1)103は、巡回メッセージ中の次の巡回先すなわち収集対象端末(2)104へ巡回メッセージ702を送信する。以降、巡回メッセージを受信した収集対象端末は、概処理を実施し、自端末内に情報データ収集処理〆切り時間を保持しつつ、次の巡回先へ巡回メッセージを送信し、そして、情報収集サーバ102で作成された巡回経路中のすべての収集対象端末を巡回メッセージが巡回終了した後、概巡回メッセージは情報収集サーバ102に返却される。
【0093】
上記処理で、収集対象端末(2)104へ巡回メッセージ702を送信完了した収集対象端末(1)103は、その後すぐに、自端末内の情報データを収集する。その後、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつ、ランダムな時間の経過後に情報収集サーバ102へ自端末内の情報データを送信する(本例では収集対象端末(1)103から情報収集サーバ102への情報データ706の送信で示している)。なお、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延は、収集対象端末の動作開始時に情報収集サーバ102との間で診断通信をした際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が定期的に情報収集サーバ102との間で診断通信を実施した際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が情報収集サーバ102に問い合わせることにより情報収集サーバ102が内部で管理している通信遅延を知りその値を保持しているかも知れないし、情報収集サーバ102が定期的に収集対象端末に対して通信遅延を通知するかも知れない。
【0094】
ここで、もし収集対象端末(1)103から情報収集サーバ102への情報データ706の送信が失敗したとすると、収集対象端末(1)103は、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつ、ランダムな時間の経過後に情報収集サーバ102へ自端末内の情報データの再送信を実施する。本処理を情報データの正常送信完了まで、または、情報データ収集処理〆切り時間に到達するまで繰り返す。もし、情報データ収集処理〆切り時間に到達し、かつ、情報データの送信が正常に出来なかった場合、自端末と情報収集サーバとの間のネットワーク101の故障、または、情報収集サーバ102の故障と見なし、現在収集した情報データを破棄するかも知れないし、必要によっては現在収集した情報データを保持しておくかもしれない。
【0095】
本例を用いることにより、実施の形態4や実施の形態5に加えて、情報収集サーバ102が巡回メッセージで指定した情報データ収集処理〆切り時間前に、すべての収集対象端末からの情報を得ることが可能となり、かつ、各情報収集端末で収集後の情報データを情報収集サーバ102へ送信する際に、自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きくかつランダムな時間経過後に情報収集サーバ102へ情報データを送信することで、各収集対象端末からの情報データの送信タイミングをずらすことが出来、その結果、情報データが情報収集サーバ102へ集中的に到着することを防ぐことで情報収集サーバ102にかかる負荷を抑え、かつ、情報データが情報収集サーバ102へ集中的に到着することを防ぐことで、ネットワーク101にかかる負荷を抑えることが可能となる。
【0096】
言い換えれば、本実施の形態7は、実施の形態4または5の分散データ収集技術において、巡回メッセージに情報データ収集処理〆切り時間を記載し、記載された巡回メッセージを巡回経路に巡回させ、巡回メッセージを受け取った端末が、巡回メッセージ中の情報データ収集処理〆切り時間を取得し、巡回経路中の次の端末へ巡回メッセージを送信する。本実施の形態7は、情報データ収集処理〆切り時間を取得した端末が、その時間に到達するまでにランダムなタイミングで、自端末内の情報データを収集し情報収集サーバに送信することで、情報収集サーバが予め各端末の情報データ収集処理〆切り時間や情報データ送信開始時間を計算し各端末に指定するための処理にかかる負荷を抑え、かつ、情報収集サーバが予め個々の端末に個別に情報データ収集処理〆切り時間や情報データ送信開始時間を通知するのにかかるネットワーク負荷を抑え、かつ、個別の接続端末からの情報データ収集処理を高速にすることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0097】
実施の形態8.
以下、実施の形態8について、図12を用いて説明する。
図12は、実施の形態8におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
図12において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。
【0098】
本実施の形態の処理手順を図12を用いて説明する。
本実施の形態における情報収集方法は、サーバと、所定のデータを記憶する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する。
【0099】
広告工程として、上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定のデータを収集する対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有するデータ収集開始メッセージを広告する。言い換えれば、言い換えれば、情報収集サーバ102はネットワーク101に接続された収集対象端末のうち今回の情報データ収集処理で情報を収集させたい端末名称を記載した情報データ収集開始メッセージ801をネットワーク101上に広告する。なお、情報データ収集開始メッセージ801の広告には、ブロードキャストやマルチキャストなどの周知の方法に代表される、送信側からの1回のデータ送信処理で複数の受信側へデータを伝達する方法を用いる。
【0100】
ブロードキャストのような、送信したデータがネットワークに接続されているすべての収集対象端末により受信されるような方式の場合は、ブロードキャストデータに収集対象端末名称を記載することで、今回の情報データ収集対象ではない端末は、ブロードキャストによって配信された情報データ収集開始メッセージに記録されている収集対象端末名称を抽出し、自端末が今回の情報データ収集対象ではないことを知り、情報データ収集開始メッセージを破棄し、また、今回の情報データ収集対象である端末は、ブロードキャストによって配信された情報データ収集開始メッセージに記録されている収集対象端末名称を抽出し、自端末が今回の情報データ収集対象であることを知る。
【0101】
また、マルチキャストのような、送信したデータがネットワークに接続されている収集対象端末のうち、マルチキャストグループに属する端末しか受信しないような方式の場合は、マルチキャストによって配信された情報データ収集開始メッセージを受け取った収集対象端末は自端末の属するマルチキャストグループが今回の情報データ収集の対象であることを知るかも知れない。また同一のマルチキャストグループに属する端末に対して、上記のブロードキャストでの今回の情報収集対象端末の決定方法を組み合わせることにより、ネットワーク101に接続されているあるマルチキャストグループ内に属する端末群の中で、今回の情報収集対象であるかないかを指定することが可能となる。
【0102】
なお、本例では、以降、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104が今回の情報データ収集対象端末とし、また、収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106は今回の情報データ収集対象端末ではないとして、説明を行う。また、情報収集サーバ102により広告される情報データ収集開始メッセージ801内部に記載される、今回の情報収集対象端末の名称は、個々の端末に付与されているホスト名をはじめ、例えばIPアドレスや、例えばその他の体系で管理されるようなID番号など、多数接続されている収集対象端末から個別の収集対象端末を特定可能なものであれば良い。
【0103】
次に、検出工程として、上記複数のクライアントの各クライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告されたデータ収集開始メッセージを受信し、受信されたデータ収集開始メッセージが有するクライアント識別情報から自己を検出する。言い換えれば、ネットワーク上の収集端末は、広告された情報データ収集開始メッセージを受信後、情報データ収集開始メッセージ中より自身が今回の収集対象であるかどうかを調べる。さらに言い換えれば、ネットワーク101に接続されている収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106は、情報収集サーバ102から広告された情報データ収集開始メッセージ801を受信後、情報データ収集開始メッセージ801に記録されている収集対象端末名称を取得し、その中に自端末の名称が記載されているかどうか、つまり、自端末が今回の情報データ収集処理の対象であるかどうかを調べる。
【0104】
返信工程として、上記複数のクライアントの内、上記検出工程により検出されたクライアントが自己に記憶された上記所定のデータをサーバへ返信する。言い換えれば、自身が今回の収集対象であることを検出した場合、自端末が保持する情報データを情報収集サーバに対して送信する。また、自身が今回の収集対象でないことを検出した場合は何も行わない。さらに言い換えれば、今回の情報データ収集処理対象端末である収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、情報収集サーバ102が広告した情報データ収集開始メッセージ801の中に、自端末名称が記載されていることを検出し、自端末内の情報データを収集し、情報収集サーバ102へ概情報データを送信する。また、今回の情報データ収集処理対象端末ではない収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106は、情報収集サーバ102が広告した情報データ収集開始メッセージ801の中に、自端末名称が記載されていないことを検出し、受信した情報データ収集開始メッセージ801を破棄し、今回の情報データ収集処理は実施しない。
【0105】
以下、情報収集サーバ102の内部について説明する。
情報収集サーバ102の構成は、図2と同様である。情報収集サーバ102は、所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集する。
送信部10は、上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定のデータを収集する対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを送信する。
受信部11は、上記複数のクライアントの内、上記送信部10により送信されたデータ収集開始メッセージが有するクライアント識別情報により識別された各クライアントから上記各クライアントにより記憶された上記所定のデータを受信する。
記憶部12は、データ収集開始メッセージ、受信された所定のデータを記憶する。記憶部12は、各部により処理される情報を記憶する。
【0106】
以下、クライアントの一例である各収集対象端末の内部について説明する。
図13は、実施の形態8におけるクライアントの構成を示す図である。
クライアントの一例である各収集対象端末は、送信部20、受信部21、記憶部22、検出部24を備えている。各収集対象端末は、所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信する。
受信部21は、上記サーバから、上記複数のクライアントの内上記所定のデータを収集する対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを受信する。
検出部24は、上記受信部21により受信されたデータ収集開始メッセージが有するクライアント識別情報に基づいて、自己を検出する。
送信部20は、上記検出部により自己が検出された場合に、自己に記憶された上記所定のデータをサーバへ送信する。
記憶部22は、所定のデータ、データ収集開始メッセージを記憶する。記憶部22は、各部により処理される情報を記憶する。
【0107】
本実施の形態を用いることにより、接続端末数(情報データ収集対象)が非常に多く、かつ、ネットワーク上に分散して接続されているようなネットワークシステムにおいて、今回の情報データ収集対象の端末の特定を簡単に実施可能となり、かつ個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速に実施可能となり、かつ、今回の情報データ収集対象の端末数を制限することにより、情報収集サーバやネットワークにかかる負荷を抑えることが可能となる。
【0108】
言い換えれば、本実施の形態は、接続端末数が非常に多く、かつ、ネットワーク上に分散して接続されているようなネットワークシステムにて、上記手段を備えることで、情報データ収集対象の端末特定を実施、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速にし、かつ、サーバやネットワークにかかる負荷を抑えることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0109】
実施の形態9.
以下、実施の形態9について、図14を用い説明する。
図14は、実施の形態9におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
図14において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。また、サーバの構成は、図2と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成とは、図13と同様である。
【0110】
本実施の形態の処理手順を図14を用い説明する。情報収集サーバ102での今回の情報データ収集対象端末の特定方法、および、情報データ収集開始メッセージの作成方法は、実施の形態8と同様のため、ここでの説明は省略する。
【0111】
上記実施の形態8におけるデータ収集開始メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータの収集を開始する時刻を示す時刻情報が格納されている。また、上記クライアント識別情報は、上記所定のデータを収集する対象となる複数のクライアントを示している。
【0112】
言い換えれば、情報収集サーバは、ネットワーク上の収集対象端末のうち、今回の処理で情報を収集させたい端末名称、および、情報データ収集処理開始時間を記載した情報データ収集開始メッセージを広告する。さらに言い換えれば、情報収集サーバ102は、情報データ収集開始メッセージ901に今回の情報データ収集対象の端末名称を記載するのと同時に、今回の情報データ収集処理を各収集対象端末で開始する時間を情報データ収集処理開始時間として記載し、その後、情報収集サーバ102は情報データ収集開始メッセージ901をネットワーク101へ広告する。なお、情報収集サーバ102の情報データ収集開始メッセージ901のネットワーク101への広告の方法は、実施の形態8に示した方法と同様のため、ここでの説明は省略する。なお、概情報データ収集処理開始時間は、絶対時刻が指定されているかも知れないし、現在からの相対時間が指定されているかも知れない。
【0113】
また、本例では、以降、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104が今回の情報データ収集対象端末とし、また、収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106は今回の情報データ収集対象端末ではないとして説明を行う。また、情報収集サーバ102により広告される情報データ収集開始メッセージ901内部に記載される、今回の情報収集対象端末の名称は、個々の端末に付与されているホスト名をはじめ、例えばIPアドレスや、例えばその他の体系で管理されるようなID番号など、多数接続されている収集対象端末から個別の収集対象端末を特定可能なものであれば良い。
【0114】
ネットワーク上の収集対象端末は、広告された情報データ収集開始メッセージを受信後、情報データ収集開始メッセージ中より自端末が今回の処理対象であるかどうかを調べる。言い換えれば、ネットワーク101に接続されている収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106は、情報収集サーバ102から広告された情報データ収集開始メッセージ901を受信後、情報データ収集開始メッセージ901に記録されている収集対象端末名称を取得し、自端末が今回の情報データ収集処理の対象であるかを調べる。自端末が今回の処理対象であることを検出した場合、広告された情報データ収集開始メッセージに記載されている情報データ収集処理開始時間を読み取り保持する。また、自端末が今回の処理対象でないことを検出した場合は、何も行わない。ただし、この方法は実施の形態8と同等の方法を用いるため、ここでの記載は省略する。
【0115】
データ収集工程として、上記実施の形態8における検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記時刻情報に示された時刻に開始するように上記所定のデータを収集する。言い換えれば、処理対象となった端末は、読み取った情報データ収集処理開始時間に到達した際、自端末内情報データ収集を開始する。
【0116】
上記実施の形態8における返信工程は、上記実施の形態8における検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記所定のデータの収集が開始されてからランダムに各所定の期間の経過後、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ返信する。言い換えれば、処理対象となった端末は、自端末内情報データ収集を開始後、予め把握している自端末と情報収集サーバとの間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつランダムな時間の経過後に情報収集サーバへ情報データを送信する。
【0117】
言い換えれば、今回の情報データ収集対象端末である収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、情報収集サーバ102から広告された情報データ収集開始メッセージ901中に記載されている、情報データ収集処理開始時間を取得し、自端末の内部に保持しておく。その後、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、自端末内に保持している、情報データ収集処理開始時間に対し、経過時間を監視しており、情報データ収集処理開始時間に達した段階で、自端末内のデータを収集する。その後、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつランダムな時間の経過後に情報収集サーバ102へ自端末内の情報データを送信する(本例では収集対象端末(1)103から情報収集サーバ102への情報データ902の送信で示している)。なお、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延は、収集対象端末の動作開始時に情報収集サーバ102との間で診断通信をした際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が定期的に情報収集サーバ102との間で診断通信を実施した際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が情報収集サーバ102に問い合わせることにより情報収集サーバ102が内部で管理している通信遅延を知りその値を保持しているかも知れないし、情報収集サーバ102が定期的に収集対象端末に対して通信遅延を通知するかも知れない。
【0118】
本実施の形態を用いることにより、実施の形態8に加えて、情報収集サーバ102が情報データ収集開始メッセージで指定した情報データ収集処理開始時間に到達した段階で、各収集対象端末は自端末内の情報データを収集するため情報の収集タイミングを合わせることが可能となる。さらに、各収集対象端末で収集後の情報データを収集対象サーバ102に送信する際に、自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きくかつランダムな時間経過後に情報収集サーバ102へ情報データを送信することで、各収集対象端末からの情報データの送信タイミングをずらすことが出来、その結果、情報データが情報収集サーバ102へ集中的に到着することを防ぐことで、情報収集サーバ102にかかる負荷を抑え、かつ、情報データが情報収集サーバ102へ集中的に到着することを防ぐことで、ネットワーク101にかかる負荷を抑えることが可能となる。
【0119】
本実施の形態9は、実施の形態8の分散データ収集技術に対し、上記手段を備えることで、情報データ収集対象端末の情報データ収集処理開始時間と情報データ送信のタイミングを制御する。本実施の形態9は、情報データ収集処理開始時間と情報データ送信のタイミングを制御することで、情報データ収集対象の端末特定を実施し、かつ、個々の接続端末からの情報データ送信タイミングをずらすことで情報データ送信が集中しないようにしサーバ負荷やネットワーク負荷を抑え、かつ、情報収集サーバが予め各端末の情報データ収集処理開始時間や情報データ送信時間を計算し各端末に指定するための処理にかかる負荷を抑え、かつ、情報収集サーバが予め個々の端末に個別に情報データ収集処理開始時間や情報データ送信開始時間を通知するのにかかるネットワーク負荷を抑え、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速に実施することが可能な、分散データ収集技術となる。
【0120】
実施の形態10.
以下、実施の形態10について、図15を用い説明する。
図15は、実施の形態10におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
図15において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。また、サーバの構成は、図2と同様である。クライアントとしての各収集対象端末の構成とは、図13と同様である。
【0121】
本実施の形態の処理手順を図15を用い説明する。情報収集サーバ102での今回の情報データ収集対象端末の特定方法、および、情報データ収集開始メッセージの作成方法は、実施の形態8と同様のため、ここでの説明は省略する。
【0122】
上記実施の形態8におけるデータ収集開始メッセージは、ここでは、上記複数のクライアントが上記所定のデータを収集し、収集された所定のデータを上記サーバへ送信する〆切り時刻を示す時刻情報が格納されている。また、上記クライアント識別情報は、上記所定のデータを収集する対象となる複数のクライアントを示している。
【0123】
言い換えれば、情報収集サーバは、ネットワーク上の収集対象端末のうち、今回の処理で情報を収集させたい端末名称、および、情報データ収集処理〆切り時間を記載した情報データ収集開始メッセージを広告する。さらに言い換えれば、情報収集サーバ102は、情報データ収集開始メッセージ1001に今回の情報データ収集対象の端末名称を記載するのと同時に、今回の情報データ収集処理を各収集対象端末で開始する時間を情報データ収集処理〆切り時間として記載し、その後、情報収集サーバ102は情報データ収集開始メッセージ1001をネットワーク101へ広告する。なお、情報収集サーバ102の情報データ収集開始メッセージ1001のネットワーク101への広告の方法は、実施の形態8に示した方法と同様のため、ここでの説明は省略する。なお、概情報データ収集処理〆切り時間は、絶対時刻が指定されているかも知れないし、現在からの相対時間が指定されているかも知れない。
【0124】
また、本例では、以降、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104が今回の情報データ収集対象端末とし、また、収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106は今回の情報データ収集対象端末ではないとして説明を行う。また、情報収集サーバ102により広告される情報データ収集開始メッセージ1001内部に記載される、今回の情報収集対象端末の名称は、個々の端末に付与されているホスト名をはじめ、例えばIPアドレスや、例えばその他の体系で管理されるようなID番号など、多数接続されている収集対象端末から個別の収集対象端末を特定可能なものであれば良い。
【0125】
ネットワーク上の収集対象端末は、(1)で広告された情報データ収集開始メッセージを受信後、情報データ収集開始メッセージ中より自端末が今回の処理対象であるかどうかを調べる。言い換えれば、ネットワーク101に接続されている収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106は、情報収集サーバ102から広告された情報データ収集開始メッセージ1001を受信後、情報データ収集開始メッセージ1001に記録されている収集対象端末名称を取得し、自端末が今回の情報データ収集処理の対象であるかを調べる。ただし、この調べ方は実施の形態8と同等の方法を用いるため、ここでの記載は省略する。
【0126】
データ収集工程として、上記実施の形態8における検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記所定のデータを収集する。
【0127】
上記返信工程は、上記実施の形態8における検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記時刻情報に示された時刻までに、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ返信する。
【0128】
言い換えれば、自端末が今回の処理対象であることを検出した場合、広告された情報データ収集開始メッセージに記載されている情報データ収集処理〆切り時間を読み取り保持する。また、自端末が今回の処理対象でないことを検出した場合は、何も行わない。処理対象となった端末は、読み取った情報データ収集処理〆切り時間に到達するまでにランダムなタイミングで、自端末内の情報データを抽出し、情報収集サーバに送信する。
【0129】
さらに言い換えれば、今回の情報データ収集対象端末である収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、情報収集サーバ102から広告された情報データ収集開始メッセージ1001中に記載されている、情報データ収集処理〆切り時間を取得し、自端末の内部に保持しておく。その後、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、すぐに自端末内の情報データを収集し、自端末内の情報データの収集が完了した段階で、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつ、ランダムな時間の経過後に情報収集サーバ102へ自端末内のデータを送信する(本例では収集対象端末(1)103から情報収集サーバ102への情報データ1002の送信で示している)。なお、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延は、収集対象端末の動作開始時に情報収集サーバ102との間で診断通信をした際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が定期的に情報収集サーバ102との間で診断通信を実施した際の通信遅延を保持しているかも知れないし、収集対象端末が情報収集サーバ102に問い合わせることにより情報収集サーバ102が内部で管理している通信遅延を知りその値を保持しているかも知れないし、情報収集サーバ102が定期的に収集対象端末に対して通信遅延を通知するかも知れない。
【0130】
ここでもし、収集対象端末(1)103から情報収集サーバ102への情報データ1002の送信が失敗したとすると、収集対象端末(1)103は、予め把握している自端末と情報収集サーバ102との間の通信遅延よりも遥かに大きく、かつ、ランダムな時間の経過後に情報収集サーバ102へ自端末内の情報データの再送信を実施する。本処理を情報データの正常送信完了まで、または、情報データ収集処理〆切り時間に到達するまで繰り返す。もし、情報データ収集処理〆切り時間に到達し、かつ、情報データの送信が正常に出来なかった場合、自端末と情報収集サーバとの間のネットワーク101の故障または、情報収集サーバ102の故障と見なし、現在収集した情報データを破棄するかも知れないし、必要によっては現在収集した情報データを保持しておくかも知れない。
【0131】
本実施の形態を用いることにより、実施の形態8に加えて、情報収集サーバが情報データ収集開始メッセージで指定した情報データ収集処理〆切り時間前に、今回の情報データ収集対象である端末からの情報を得ることが可能となり、かつ、今回の情報データ収集対象である端末で収集後の情報データを情報収集サーバへ送信する際に、自端末と情報収集サーバとの間の通信遅延よりも遥かに長くかつランダムな時間経過後に情報収集サーバへ情報データを送信することで、今回の情報データ収集対象の端末からの情報データの送信タイミングをずらすことが出来、その結果、情報データが情報収集サーバへ集中的に到着することを防ぐことで情報収集サーバにかかる負荷を抑え、かつ、情報データが情報収集サーバへ集中的に到着することを防ぐことで、ネットワークにかかる負荷を抑えることが可能となる。
【0132】
言い換えれば、本実施の形態10は、実施の形態8の分散データ収集技術に対し、情報データ収集対象端末の情報データ収集処理〆切り時間と情報データ送信のタイミングを制御することで、情報データ収集対象の端末の特定を実施する。さらに、本実施の形態10は、個々の端末からの情報データ送信タイミングをずらすことで情報データ送信が集中させないようにしサーバ負荷やネットワーク負荷を抑える。さらに、本実施の形態10は、情報収集サーバが予め各端末の情報データ収集処理〆切り時間や情報データ送信開始時間を計算し各端末に指定するための処理にかかる負荷を抑え、かつ、情報収集サーバが予め個々の端末に個別に情報データ収集処理〆切り時間や情報データ送信開始時間を通知するのにかかるネットワーク負荷を抑え、かつ、個々の接続端末からの情報データ収集処理を高速に実施することが可能な、分散データ収集技術となる。
【0133】
実施の形態11.
以下、実施の形態11について、図16を用い説明する。
図16は、実施の形態11におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
図16において、情報収集サーバ102、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106、および、それらを結ぶ物理伝送路やパケット転送装置などからなるネットワーク101で構成された、実施の形態1で示したネットワークシステムと同等のネットワークシステムを示している。情報収集サーバ102と同等の機能を持つサーバ、および、収集対象端末(1)103〜収集対象端末(4)106と同等の機能を持つ端末が概ネットワークシステムに複数接続し同等の運用処理が可能であるが、本例では説明を簡単にするために省略している。また、ネットワーク101内部でのデータ転送方法については、周知の方法を用いて実施されているため、ここでの説明は省略する。
【0134】
本実施の形態の処理手順を図16を用い説明する。
本実施の形態におけるクライアント処理実行方法は、サーバと、複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントに所定の処理をさせる。
【0135】
広告工程として、上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定の処理をさせる対象となるクライアントを示すクライアント識別情報と上記所定の処理の内容を示す処理情報とを有する処理開始メッセージを広告する。言い換えれば、情報収集サーバは、ネットワーク上の処理対象端末のうち、今回の処理を実施させたい端末名称と実施させる処理内容を明記した処理開始メッセージを広告する。
【0136】
さらに言い換えれば、情報収集サーバ102はネットワーク101に接続された処理対象端末のうち今回の処理を実施させたい端末名称を記載し、かつ、今回の処理対象端末で行わせたい処理内容を記載した処理開始メッセージ1101をネットワーク101上に広告する。なお、処理開始メッセージ1101の広告には、ブロードキャストやマルチキャストなどの周知の方法に代表される、送信側からの1回のデータ送信処理で複数の受信側へデータを伝送する方法を用いた実施の形態8と同等の方法を用いる。また処理開始メッセージ1101を受信した収集対象端末が、今回の処理を実施する対象かどうかを判断する方法も実施の形態8で示した情報データ収集開始メッセージから自端末が情報データ収集処理実施対象かどうかを判断する方法を用いるため、ここでの説明は省略する。
【0137】
なお、本例では、以降、収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104が今回の処理対象端末とし、また、収集対象端末(3)105および収集対象端末(4)106は今回の処理対象端末ではないとして、説明を行う。また、情報収集サーバ102により広告される処理開始メッセージ1101内部に記載される、今回の処理対象端末の名称は、個々の端末に付与されているホスト名をはじめ、例えばIPアドレスや、例えばその他の体系で管理されるようなID番号など、多数接続されている処理対象端末から個別の処理対象端末を特定可能なものであれば良い。
【0138】
検出工程として、上記複数のクライアントの各クライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告された処理開始メッセージを受信し、受信された処理開始メッセージが有するクライアント識別情報から自己を検出する。言い換えれば、ネットワーク上の処理対象端末は、広告された処理開始メッセージを受信後、処理開始メッセージ中より自端末が今回の処理対象であるかどうかを調べる。
【0139】
処理実行工程として、上記複数のクライアントの内、上記検出工程により検出されたクライアントが上記処理開始メッセージが有する処理情報に基づいて、所定の処理を実行する。言い換えれば、自端末が今回の処理対象であることを検出した場合、広告された処理開始メッセージに記載されている処理内容を読み取り、その処理を実施する。また、自端末が今回の処理対象でないことを検出した場合は何も行わない。
【0140】
さらに言い換えれば、今回の処理対象端末である収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、情報収集サーバ102から広告された処理開始メッセージ1101中に記載されている処理内容を取得し、自端末でその処理内容に沿った処理を実施する。本例では、情報収集サーバ102から広告された処理開始メッセージ1101中に記載されている処理内容をログファイル初期化として説明する。収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104はログファイル初期化という処理内容が記載されている処理開始メッセージ1101を受信し、自端末内にあるログファイルの初期化を実施することになる。なお、本例では処理内容をログファイル初期化として説明したが、概ログファイル初期化だけに限定せず、情報収集サーバ102は、処理対象端末が実施可能なすべての処理を処理内容として指定可能である。
【0141】
返信工程として、上記複数のクライアントの内、上記検出工程により検出されたクライアントが上記処理実行工程により所定の処理が実行された結果をサーバへ返信する。言い換えれば、情報収集サーバ102からの処理開始メッセージ1101内に記載されていた処理内容であるログファイル初期化を完了した収集対象端末(1)103および収集対象端末(2)104は、自端末内のログファイル初期化を完了した段階で、処理完了通知1102を情報収集サーバ102へ送信し、自端末内で指定された処理を完了したことを情報収集サーバ102へ通知する。
【0142】
以下、情報収集サーバ102の内部について説明する。
情報収集サーバ102の構成は、図2と同様である。情報収集サーバ102は、複数のクライアントに所定の処理を実行させる。
送信部10は、上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定の処理を実行させる対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、所定の処理の実行開始を広告する処理開始メッセージを送信する。
受信部11は、上記複数のクライアントの内、上記送信部10により送信された処理開始メッセージが有するクライアント識別情報により識別された各クライアントから上記各クライアントにより実行された上記所定の処理の結果を受信する。
記憶部12は、処理開始メッセージ、所定の処理の結果を記憶する。記憶部12は、各部で処理される情報を記憶する。
【0143】
以下、クライアントの一例である各収集対象端末の内部について説明する。
図17は、実施の形態11におけるクライアントの構成を示す図である。
クライアントとしての各収集対象端末の構成は、図13の構成に対し、さらに、処理実行部25を備えている。クライアントとしての各収集対象端末は、複数のクライアントに所定の処理を実行させるサーバに対し、上記所定の処理結果を送信する。
受信部21は、上記サーバから、上記複数のクライアントの内上記所定の処理を実行させる対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、所定の処理の実行開始を広告する処理開始メッセージを受信する。
検出部24は、上記受信部21により受信された処理開始メッセージが有するクライアント識別情報に基づいて、自己を検出する。
処理実行部25は、上記検出部24により自己が検出された場合に、上記所定の処理を実行する。
送信部20は、上記処理実行部25により実行された所定の処理の結果をサーバへ送信する。
記憶部22は、処理開始メッセージ、所定の処理の結果を記憶する。記憶部22は、各部で処理される情報を記憶する。
【0144】
本実施の形態を用いることにより、実施の形態8に加えて、情報収集サーバから収集対象端末に対し、情報データの収集以外の収集対象端末の実施可能な処理を指定可能となり、ネットワークシステムの持つ機能を向上することが可能である。
【0145】
本実施の形態11は、実施の形態8の分散データ収集技術に対して、上記手段を備えることで、処理実施対象端末の特定と処理内容の指定を可能にし、情報収集サーバが今回必要としている情報データ収集や処理を、個々の端末で高速に実施し、かつ、サーバやネットワークにかかる負荷を抑えることが可能な、分散データ収集技術となる。
【0146】
以上のように、上記実施の形態の少なくとも1つによれば、接続端末数(情報データ収集対象)が非常に多く、かつ、ネットワーク上に分散して接続されているようなネットワークシステムにおける、接続端末からデータを自動で収集する技術に関して、収集対象の端末の指定や情報データ収集順序の制御、および、情報データ収集通信方法や情報データ収集処理開始時間や情報データ収集処理〆切り時間や収集対象の情報データや端末で実行させたいその他の処理の指定を実施することにより、非常に多く接続されている情報データ収集対象からの情報データ収集を円滑に行い、情報収集サーバやネットワークの負荷集中を抑え、高速でかつ高い信頼性で情報データを収集するための分散データ収集技術を提供することができる。
【0147】
以上の説明において、各実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。これらのプログラムは、例えば、C言語により作成することができる。或いは、HTMLやSGMLやXMLを用いても構わない。或いは、JAVA(登録商標)を用いて画面表示を行っても構わない。
【0148】
また、以上の説明において、各実施の形態の説明において「〜部」として説明したものを、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成する場合、情報収集サーバ102は、図示されていないが、システムユニット、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置、キーボード(K/B)、マウス、コンパクトディスク装置(CDD)、プリンタ装置、スキャナ装置を備えているように構成しても構わない。係る場合、CRT表示装置、K/B、マウス、CDD、プリンタ装置、スキャナ装置は、システムユニットにケーブルで接続されている。
また、情報収集サーバ102は、図示されていないが、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)(ハードウェアとして各部を構成する場合に、送信部、受信部、記憶部以外の各部の一例である)を備えている。CPUは、バスを介してROM(Read Only Memory)(記憶部、記憶装置の一例である)、RAM(Random Access Memory)(記憶部、記憶装置の一例である)、通信ボード(送信部、受信部の一例である)、CRT表示装置、K/B、マウス、FDD(Flexible Disk Drive)、磁気ディスク装置(記憶部、記憶装置の一例である)、CDD、プリンタ装置、スキャナ装置と接続されている。通信ボードは、インターネット或いは専用回線等に接続されている。
ここで、通信ボードは、インターネットに限らず、さらに、LAN(ローカルエリアネットワーク)、或いはISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続されていても構わない。
磁気ディスク装置には、オペレーティングシステム(OS)、ウィンドウシステム、プログラム群、ファイル群が記憶されている。プログラム群は、CPU、OS、ウィンドウシステムにより実行される。
プログラムにより構成する場合、上記プログラム群には、各実施の形態の説明において「〜部」として説明したものにより実行されるプログラムが記憶されている。ファイル群には、上記実施の形態の説明において「〜メッセージ」或いは「巡回経路」として説明したものが記憶されている。
また、各実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上記各実施の形態を実施させるプログラムは、また、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いて記憶されても構わない。
また、出力部として、CRT表示装置に限らず、その他の表示装置、プリンタ装置等の出力装置を用いても構わない。
【0149】
クライアントとしての各収集対象端末も情報収集サーバ102と同様の構成を備えている。
【0150】
【発明の効果】
本発明によれば、多く接続されている情報データ収集対象からの情報データ収集を円滑に行い、情報収集サーバやネットワークの負荷集中を抑え、高速でかつ高い信頼性で情報データを収集するための分散データ収集技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】実施の形態1におけるサーバの構成を示す図である。
【図3】実施の形態1におけるクライアントの構成を示す図である。
【図4】実施の形態2におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図5】実施の形態3におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図6】実施の形態4におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図7】実施の形態4におけるサーバの構成を示す図である。
【図8】実施の形態4におけるクライアントの構成を示す図である。
【図9】実施の形態5におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図10】実施の形態6におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図11】実施の形態7におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図12】実施の形態8におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図13】実施の形態8におけるクライアントの構成を示す図である。
【図14】実施の形態9におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図15】実施の形態10におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図16】実施の形態11におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図17】実施の形態11におけるクライアントの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 送信部、11 受信部、12 記憶部、13 作成部、20 送信部、21 受信部、22 記憶部、23 追記部、24 検出部、25 処理実行部、101 ネットワーク、102 情報収集サーバ、103 収集対象端末(1)、104 収集対象端末(2)、105 収集対象端末(3)、106 収集対象端末(4)、107 情報データ収集開始メッセージ、108 応答メッセージ、109 巡回メッセージ、110 メッセージ、111 応答メッセージ、112 巡回メッセージ、114 メッセージ、115 巡回メッセージ、201 第1巡回グループ、202 第2巡回グループ、203 情報データ収集開始メッセージ、204 情報データ収集開始メッセージ、301 巡回メッセージ、304 巡回メッセージ、401 巡回メッセージ、402 情報データ、403 巡回メッセージ、501 巡回メッセージ、601 巡回メッセージ、602 巡回メッセージ、606 情報データ、701 巡回メッセージ、702 巡回メッセージ、706 情報データ、801 情報データ収集開始メッセージ、901 情報データ収集開始メッセージ、1001 情報データ収集開始メッセージ、1002 情報データ、1101 処理開始メッセージ。

Claims (23)

  1. サーバと、所定のデータを記憶する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する情報収集方法において、
    上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、データ収集開始メッセージを広告する第1の広告工程と、
    上記複数のクライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告されたデータ収集開始メッセージを受信した際、上記データ収集開始メッセージに対する第1の応答をサーバへ返信する第1の返信工程と、
    上記第1の返信工程により上記複数のクライアントから返信された第1の応答を受け取ったサーバが、上記複数のクライアントの内、一番速く第1の応答をサーバへ返信したクライアントに対し、上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを送信する第1の送信工程と、
    上記第1の送信工程により上記サーバから巡回メッセージが送信されたクライアントが、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第1の追記工程と、
    第1の追記工程により追記する上記クライアントが、次のクライアントを発見するためにクライアント発見メッセージを広告する第2の広告工程と、
    上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが上記第2の広告工程により広告されたクライアント発見メッセージを受信した際に、上記クライアント発見メッセージを広告したクライアントに対し、第2の応答を返信する第2の返信工程と、
    上記第2の返信工程により返信された第2の応答を受け取ったクライアントが、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントの内、一番速く第2の応答を返信したクライアントに対し、巡回メッセージを送信する第2の送信工程と、
    上記第2の送信工程により巡回メッセージが送信されたクライアントが、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第2の追記工程と、上記第2の追記工程の後、まだ、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在する場合に、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントが存在しなくなるまで前回のクライアントが、次回のクライアントを発見するためにクライアント発見メッセージを広告する第2の広告工程から最後のクライアントが自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する第2の追記工程を繰り返す繰り返し工程と、
    上記第2の追記工程の後、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在しない場合に、上記第2の追記工程により追記された上記巡回メッセージを上記第2の追記工程により追記したクライアントが上記サーバへ返却し、上記第2の追記工程の後、まだ、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントが存在する場合に、上記繰り返し工程により追記された上記巡回メッセージを最後に追記した上記最後のクライアントが上記サーバへ返却する返却工程と
    を備えたことを特徴とする情報収集方法。
  2. 上記所定のデータは、クライアントの端末情報を有し、
    上記情報収集方法は、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントが存在する場合に、さらに、上記返却工程により上記巡回メッセージが返却された上記サーバが、上記端末情報に基づいて、クライアント発見メッセージに対し応答しないクライアントを検出し、検出されたクライアントに対し、データ収集メッセージを送信する第3の送信工程を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報収集方法。
  3. 上記情報収集方法は、上記複数のクライアントを複数の巡回グループにグループ化し、上記サーバが上記複数の巡回グループの内、上記所定のデータを収集する巡回グループのクライアントに対してのみ請求項1記載の各工程を実施することを特徴とする請求項1記載の情報収集方法。
  4. 上記情報収集方法は、上記複数のクライアントの内、複数のクライアントが1つのグループになるように複数の巡回グループにグループ化し、上記サーバが上記複数の巡回グループの内、上記所定のデータを収集する巡回グループにグループ化された複数のクライアントの内、所定のクライアントに対して、上記巡回メッセージを送信し、
    上記サーバより上記巡回メッセージが送信された所定のクライアントが上記サーバの代わりとして、請求項1記載の各工程が実施され、
    上記サーバの代わりとして、上記所定のクライアントが上記所定のクライアントが追記された上記巡回メッセージを最後に追記した上記最後のクライアントから返却され、
    上記所定のクライアントが返却された上記巡回メッセージをサーバに返却することを特徴とする請求項1記載の情報収集方法。
  5. サーバと、所定のデータを記憶する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する情報収集方法において、
    上記サーバが先頭と終点とになるように、上記サーバが上記サーバと複数のクライアントとを環状に仮想配置した巡回経路を作成する作成工程と、
    上記作成工程により作成された巡回経路に基づいて、上記サーバが上記複数のクライアントの内上記サーバの次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信する第1の送信工程と、
    上記第1の送信工程により巡回メッセージを送信された上記クライアントが自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する第2の送信工程と、
    今回、上記巡回メッセージを送信されたクライアントが、上記巡回経路に基づいて次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回メッセージを送信する第3の送信工程と、
    上記第3の工程により送信された巡回メッセージを受信したクライアントが自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信する第4の送信工程と
    を備えたことを特徴とする情報収集方法。
  6. 上記第2の送信工程は、上記第1の送信工程により送信された巡回メッセージを上記クライアントが受信時に、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信し、
    上記第3の送信工程は、上記巡回メッセージを送信されたクライアントが、上記所定のデータを上記サーバへ送信後、次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信し、
    上記第4の送信工程は、上記第3の送信工程により送信された巡回メッセージを受信したクライアントが受信時に、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信することを特徴とする請求項5記載の情報収集方法。
  7. 上記情報収集方法は、さらに、上記第2の送信工程と上記第4の送信工程との少なくとも1つにより、所定のデータが上記サーバへ送信されなかったクライアントが存在する場合に、上記サーバが、上記所定のデータが上記サーバへ送信されなかったクライアントに上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信し、送信されたクライアントから上記巡回経路に基づいて再度、上記繰り返し工程を実施する再実施工程を備えたことを特徴とする請求項5記載の情報収集方法。
  8. 上記情報収集方法は、さらに、上記第1の送信工程と上記第3の送信工程との少なくとも1つにより、次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信できない場合に、現在巡回メッセージを保持しているサーバとクライアントとのいずれかが、上記巡回メッセージに送信できなかったクライアントを示す識別情報を格納し、さらに、次に仮想配置されたクライアントに対し、飛び越して上記識別情報が格納された巡回メッセージを送信する飛び越し送信工程を備えたことを特徴とする請求項5記載の情報収集方法。
  9. 上記巡回メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータの収集を開始する時刻を示す時刻情報が格納され、
    上記情報収集方法は、さらに、上記複数のクライアントが上記時刻情報に示された時刻に開始するように上記所定のデータを収集するデータ収集工程を備え、
    上記第1の送信工程と上記第3の送信工程とは、上記時刻情報に示された時刻より前に、上記巡回経路に基づいて次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回メッセージを送信し、
    上記第2の送信工程と上記第4の送信工程とは、上記複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記所定のデータの収集が開始されてからランダムに各所定の期間の経過後、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信することを特徴とする請求項5記載の情報収集方法。
  10. 上記各所定の期間は、上記複数のクライアントの各クライアントが所定のデータを収集する収集期間と上記複数のクライアントの各クライアントが上記サーバへ送信する送信期間との和よりも大きい期間であることを特徴とする請求項9記載の情報収集方法。
  11. 上記巡回メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータを収集し、収集された所定のデータを上記サーバへ送信する〆切り時刻を示す時刻情報が格納され、
    上記情報収集方法は、さらに、上記複数のクライアントが上記所定のデータを収集するデータ収集工程を備え、
    上記第2の送信工程と上記第4の送信工程とは、上記複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記時刻情報に示された時刻までに、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ送信することを特徴とする請求項5記載の情報収集方法。
  12. サーバと、所定のデータを記憶する複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントから上記所定のデータを収集する情報収集方法において、
    上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定のデータを収集する対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有するデータ収集開始メッセージを広告する広告工程と、
    上記複数のクライアントの各クライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告されたデータ収集開始メッセージを受信し、受信されたデータ収集開始メッセージが有するクライアント識別情報から自己を検出する検出工程と、
    上記複数のクライアントの内、上記検出工程により検出されたクライアントが自己に記憶された上記所定のデータをサーバへ返信する返信工程と
    を備えたことを特徴とする情報収集方法。
  13. 上記データ収集開始メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータの収集を開始する時刻を示す時刻情報が格納され、
    上記クライアント識別情報は、上記所定のデータを収集する対象となる複数のクライアントを示し、
    上記情報収集方法は、さらに、上記検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記時刻情報に示された時刻に開始するように上記所定のデータを収集するデータ収集工程を備え、
    上記返信工程は、上記検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記所定のデータの収集が開始されてからランダムに各所定の期間の経過後、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ返信することを特徴とする請求項12記載の情報収集方法。
  14. 上記データ収集開始メッセージは、上記複数のクライアントが上記所定のデータを収集し、収集された所定のデータを上記サーバへ送信する〆切り時刻を示す時刻情報が格納され、
    上記クライアント識別情報は、上記所定のデータを収集する対象となる複数のクライアントを示し、
    上記情報収集方法は、さらに、上記検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記所定のデータを収集するデータ収集工程を備え、
    上記返信工程は、上記検出工程により検出された複数のクライアントの各クライアントが上記データ収集工程により収集された所定のデータを記憶し、上記時刻情報に示された時刻までに、自己に記憶された所定のデータを上記サーバへ返信することを特徴とする請求項12記載の情報収集方法。
  15. サーバと、複数のクライアントとの間で、上記サーバが上記複数のクライアントに所定の処理をさせるクライアント処理実行方法において、
    上記サーバが、上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定の処理をさせる対象となるクライアントを示すクライアント識別情報と上記所定の処理の内容を示す処理情報とを有する処理開始メッセージを広告する広告工程と、
    上記複数のクライアントの各クライアントが、上記第1の広告工程により上記サーバから広告された処理開始メッセージを受信し、受信された処理開始メッセージが有するクライアント識別情報から自己を検出する検出工程と、
    上記複数のクライアントの内、上記検出工程により検出されたクライアントが上記処理開始メッセージが有する処理情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行工程と、
    上記処理実行工程により所定の処理が実行された結果をサーバへ返信する返信工程と
    を備えたことを特徴とするクライアント処理実行方法。
  16. 所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバにおいて、
    上記複数のクライアントに対し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを送信する送信部と、
    上記送信部により送信されたデータ収集開始メッセージに対する上記複数のクライアントからの応答を受信する受信部と
    を備え、
    上記送信部は、上記受信部により上記複数のクライアントからの応答に基づいて、上記複数のクライアントの内、一番速く応答をサーバへ返信したクライアントに対し、上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを送信し、
    上記受信部は、上記応答をサーバへ返信した上記複数のクライアントの各クライアントが、上記送信部により一番速く応答をサーバへ返信したクライアントに送信された巡回メッセージに自己に記憶された所定のデータを追記した後に、追記された後の巡回メッセージを受信することを特徴とするサーバ。
  17. 所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信するクライアントにおいて、
    上記所定のデータを記憶する記憶部と、
    サーバからデータ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを受信する受信部と、
    上記受信部により受信されたデータ収集開始メッセージに対する第1の応答を上記サーバに送信する送信部と、
    上記受信部が、さらに、上記サーバと自己を除く上記複数のクライアントとのいずれかから上記所定のデータを追記して巡回させるための巡回メッセージを受信した場合に、自己に記憶された所定のデータを上記巡回メッセージに追記する追記部と
    を備え、
    上記送信部は、上記複数のクライアントの内、自己の他に上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記するクライアントを発見するためのクライアント発見メッセージを送信し、
    上記受信部は、上記複数のクライアントの内、上記所定のデータを上記巡回メッセージに追記していないクライアントから上記送信部により送信されたクライアント発見メッセージに対する第2の応答を受信し、
    上記送信部は、上記受信部が上記第2の応答を一番速く受信したクライアントに対し、上記追記部により追記された巡回メッセージを送信し、上記受信部が上記第2の応答を受信しない場合に、上記追記部により追記された巡回メッセージを上記サーバに送信することを特徴とするクライアント。
  18. 所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバにおいて、
    上記サーバが先頭と終点とになるように、上記サーバと複数のクライアントとを環状に仮想配置した巡回経路を作成する作成部と、
    上記作成部により作成された巡回経路に基づいて、上記複数のクライアントの内上記サーバの次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信する送信部と、
    上記送信部により巡回メッセージが送信された上記クライアントが上記巡回メッセージに記録された巡回経路に基づいて、順次、次に仮想配置されたクライアントに対し、上記巡回経路を記録した巡回メッセージを送信することにより上記複数のクライアントの内、上記巡回メッセージが送信された各クライアントから上記各クライアントに記憶された所定のデータを受信する受信部と
    を備えたことを特徴とするサーバ。
  19. 所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信するクライアントにおいて、
    所定のデータを記憶する記憶部と、
    上記サーバが先頭と終点とになるように、上記サーバと複数のクライアントとを環状に仮想配置した巡回経路を記録した巡回メッセージを受信する受信部と、上記受信部により巡回メッセージが受信された場合に、上記記憶部により記憶された上記所定のデータをサーバに送信する送信部と
    を備え、
    上記送信部は、上記受信部により巡回メッセージが受信された場合に、上記巡回経路に基づいて次に仮想配置された、クライアントとサーバとのいずれかに対し、上記巡回メッセージを送信することを特徴とするクライアント。
  20. 所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバにおいて、
    上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定のデータを収集する対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを送信する送信部と、
    上記複数のクライアントの内、上記送信部により送信されたデータ収集開始メッセージが有するクライアント識別情報により識別された各クライアントから上記各クライアントにより記憶された上記所定のデータを受信する受信部と
    を備えたことを特徴とするサーバ。
  21. 所定のデータを記憶する複数のクライアントから上記所定のデータを収集するサーバに対し、上記所定のデータを送信するクライアントにおいて、
    所定のデータを記憶する記憶部と、
    上記サーバから、上記複数のクライアントの内上記所定のデータを収集する対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、データ収集開始を広告するデータ収集開始メッセージを受信する受信部と、
    上記受信部により受信されたデータ収集開始メッセージが有するクライアント識別情報に基づいて、自己を検出する検出部と、
    上記検出部により自己が検出された場合に、自己に記憶された上記所定のデータをサーバへ送信する送信部と
    を備えたことを特徴とするクライアント。
  22. 複数のクライアントに所定の処理を実行させるサーバにおいて、
    上記複数のクライアントに対し、上記複数のクライアントの内上記所定の処理を実行させる対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、所定の処理の実行開始を広告する処理開始メッセージを送信する送信部と、
    上記複数のクライアントの内、上記送信部により送信された処理開始メッセージが有するクライアント識別情報により識別された各クライアントから上記各クライアントにより実行された上記所定の処理の結果を受信する受信部と
    を備えたことを特徴とするサーバ。
  23. 複数のクライアントに所定の処理を実行させるサーバに対し、上記所定の処理結果を送信するクライアントにおいて、
    上記サーバから、上記複数のクライアントの内上記所定の処理を実行させる対象となるクライアントを示すクライアント識別情報を有し、所定の処理の実行開始を広告する処理開始メッセージを受信する受信部と、
    上記受信部により受信された処理開始メッセージが有するクライアント識別情報に基づいて、自己を検出する検出部と、
    上記検出部により自己が検出された場合に、上記所定の処理を実行する処理実行部と、
    上記処理実行部により実行された所定の処理の結果をサーバへ送信する送信部と
    を備えたことを特徴とするクライアント。
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