JP2004280256A - 機器状態管理装置および機器状態管理方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが印刷ジョブを指示した後に移動してもプリンタのステータス情報をユーザに知らせたり、プリンタに関して十分な知識を有しないユーザでもエラーに対処できるようにする。
【解決手段】プリンタ状態管理装置20は、プリンタ30にエラーが発生したときには、プリンタ30のステータスをモニタしているクライアントコンピュータ40,50からプリンタ30のステータス情報を取得し、ユーザが予め設定しておいた送信先をクライアント管理データベース22から取得してエラーが発生した旨をメールとして送信する。メールには、エラーの対処方法を対処方法管理データベース23から抽出して記載すると共に同一のエラーを経験したユーザ名をステータス管理データベース24とクライアント管理データベース22から検索して記載する。
【選択図】 図1
【解決手段】プリンタ状態管理装置20は、プリンタ30にエラーが発生したときには、プリンタ30のステータスをモニタしているクライアントコンピュータ40,50からプリンタ30のステータス情報を取得し、ユーザが予め設定しておいた送信先をクライアント管理データベース22から取得してエラーが発生した旨をメールとして送信する。メールには、エラーの対処方法を対処方法管理データベース23から抽出して記載すると共に同一のエラーを経験したユーザ名をステータス管理データベース24とクライアント管理データベース22から検索して記載する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器状態管理装置および機器状態管理方法並びにプログラムに関し、詳しくは、ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置および機器状態管理方法並びに機器状態管理装置用のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷ジョブを実行しているプリンタのステータス情報を取得してコンピュータの表示装置に表するプリンタドライバが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このドライバでは、印刷ジョブを実行しているプリンタと交信するかステータス情報が格納されたレジストリから取得するかを切り替えてプリンタのステータス情報を取得することにより、ステータス情報の取得と表示の迅速化を図っている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−109594号公報(図1、図15)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたプリンタのステータス情報は、印刷ジョブを指示したコンピュータの表示装置に表示されるから、ユーザが印刷ジョブを指示した後にコンピュータから離れた場所にいる場合には、ステータス情報を得ることができない。このため、印刷ジョブの途中で紙詰まりなどのエラーが生じたときには、その状態をユーザに知らせることができず、放置されてしまう。また、エラー情報をユーザに知らせることができても、ユーザが十分な知識を有していないときにはエラーに対処することができない。
【0005】
本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法は、ユーザがジョブを指示した後に移動してもジョブ実行装置のステータス情報をユーザに知らせることを目的の一つとする。また、本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法は、ジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでもエラーに対処できるようにすることを目的の一つとする。さらに、本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法は、ジョブ実行装置のエラーに対処できないユーザにそのエラーに対処することができる他のユーザを紹介することを目的の一つとする。本発明の機器状態管理装置用のプログラムは、コンピュータを、ユーザがジョブを指示した後に移動してもジョブ実行装置のステータス情報をユーザに知らせたり、ジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでもエラーに対処できるようにしたり、ジョブ実行装置のエラーに対処できないユーザにそのエラーに対処することができる他のユーザを紹介する機器状態管理装置として機能させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法並びにプログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の機器状態管理装置は、
ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置であって、
情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段と、
前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段と、
前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー発生情報取得手段と、
該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記対処方法記憶手段から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記クライアント情報記憶手段から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信するエラー発生時情報送信手段と、を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の機器状態管理装置では、ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報をこのジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得する。そして、この取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法をジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段から抽出すると共にこのエラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報をクライアント情報記憶手段から取得し、この取得した送信先情報に係る送信先に抽出した対処方法を送信する。したがって、ユーザは所望の送信先を送信先情報としてクライアント情報に含ませておけば、ジョブの実行を指示した後にクライアントコンピュータから離れても、ジョブ実行装置にエラーが発生したときにはそのエラー発生情報を所望の送信先で取得することができる。しかも、エラー発生情報と共にエラーに対応する対処方法も取得するから、ジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる。
【0009】
こうした本発明の機器状態管理装置において、前記送信先情報は、指定したクライアントコンピュータ,指定した移動端末,前記ジョブ実行装置を管理する管理用コンピュータの少なくとも一つを送信先として含む情報であるものとすることもできる。こうすれば、所望の送信先にエラー発生情報とエラーに対する対処方法とを送信することができる。
【0010】
また、本発明の機器状態管理装置において、前記情報送信手段は、前記抽出した対処方法を含む電子メールを作成して前記取得した送信先情報に係る送信先に送信する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電子メールで送信可能な送信先を送信先情報に含めることができる。
【0011】
さらに、本発明の機器状態管理装置において、前記ジョブ実行機器でエラーから復帰したときにエラーの復帰に関するエラー復帰情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー復帰情報取得手段と、前記ジョブ実行機器のエラーに伴って取得したエラー発生情報とエラー復帰情報と含むステータス情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータの識別情報と共に記憶するステータス情報記憶手段と、を備え、前記エラー発生時情報送信手段は、前記エラー発生情報に係るエラーに関連するエラー復帰情報を含むステータス情報を前記ステータス情報記憶手段から抽出すると共に該抽出したステータス情報と共に記憶したクライアントコンピュータの識別情報に基づいて対応するクライアント情報を前記クライアント情報記憶手段から抽出し、該抽出したクライアント情報の一部を前記抽出した対処方法と共に又は別に前記取得した送信先情報に係る送信先に送信する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。したがって、ユーザは、ジョブ実行装置のエラーに対して対処できないときには関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を手がかりに手助けを求めるのに適切な他のユーザに手助けを求めることができる。
【0012】
この関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記エラー復帰情報はエラー復帰時を情報の一つとして含み、前記エラー発生時情報送信手段はステータス情報が含むエラー復帰情報におけるエラー復帰時が前記エラー発生情報を取得したときから所定期間内となるステータス情報を抽出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、所定期間内に関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。
【0013】
また、関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記エラー復帰情報はエラー復帰に要する時間を情報の一つとして含み、前記エラー発生時情報送信手段は、ステータス情報が含むエラー復帰情報におけるエラー復帰に要する時間が最小のステータス情報を抽出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を最短で行なったクライアント情報を取得することができる。
【0014】
さらに、関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記エラー発生時情報送信手段は、前記抽出したクライアント情報のうち関連するエラー復帰情報が最も多く抽出されたクライアント情報を送信する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を最も多く経験したクライアント情報を取得することができる。
【0015】
あるいは、関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記クライアント情報はグループ情報を情報の一つとして含み、前記エラー発生時情報送信手段は、前記エラー発生情報に係るクライアントコンピュータと同一のグループ情報を有するクライアント情報を抽出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、同一のグループ内で関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。
【0016】
本発明の機器状態管理装置において、前記ネットワークはインターネットとイントラネットとを含み、前記エラー発生情報取得手段は、インターネットを介してクライアントコンピュータからエラー発生情報を取得する手段であるものとすることもできる。こうすれば、エラー発生情報に関する管理をインターネットを介して行なうことができる。
【0017】
本発明の機器状態管理装置において、前記ジョブ実行機器は、紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成ジョブを実行する画像形成装置であるものとすることもできる。
【0018】
本発明の機器状態管理装置用のプログラムは、コンピュータを上述のいずれかの態様の本発明の機器状態管理装置、即ち、基本的には、ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置であって、情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段と、前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段と、前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー発生情報取得手段と、該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記対処方法記憶手段から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記クライアント情報記憶手段から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信するエラー発生時情報送信手段と、を備える機器状態管理装置として機能させることを要旨とする。
【0019】
この本発明の機器状態管理装置用のプログラムでは、コンピュータを上述のいずれかの態様の本発明の機器状態管理装置として機能させるから、本発明の機器状態管理装置が奏する効果、例えば、ユーザがジョブの実行を指示した後にクライアントコンピュータから離れてもジョブ実行装置にエラーが発生したときにはそのエラー発生情報を所望の送信先で取得することができる効果やジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる効果などの効果と同一の効果を奏することができる。
【0020】
本発明の機器状態管理方法は、
ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理方法であって、
(a)情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶し、
(b)前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶し、
(c)前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得し、
(d)該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記記憶した対処方法から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記記憶したクライアント情報から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信する
ことを要旨とする。
【0021】
この本発明の機器状態管理方法によれば、ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報をこのジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得し、取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を記憶した対処方法から抽出すると共にエラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を記憶したクライアント情報から取得し、取得した送信先情報に係る送信先にエラー発生情報と抽出した対処方法とを送信するから、ユーザはジョブの実行を指示した後にクライアントコンピュータから離れてもジョブ実行装置にエラーが発生したときにはそのエラー発生情報を所望の送信先で取得することができると共にジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる。
【0022】
こうした本発明の機器状態管理方法において、(e)前記ジョブ実行機器でエラーから復帰したときにエラーの復帰に関するエラー復帰情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するステップと、(f)前記ジョブ実行機器のエラーに伴って取得したエラー発生情報とエラー復帰情報と含むステータス情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータの識別情報と共に記憶するステップと、を更に備え、前記ステップ(d)は、前記エラー発生情報に係るエラーに関連するエラー復帰情報を含むステータス情報を前記記憶したステータス情報から抽出すると共に該抽出したステータス情報と共に記憶したクライアントコンピュータの識別情報に基づいて対応するクライアント情報を前記記憶したクライアント情報から抽出し、該抽出したクライアント情報の一部を前記抽出した対処方法と共に又は別に前記取得した送信先情報に係る送信先に送信するステップであるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。したがって、ユーザは、ジョブ実行装置のエラーに対して対処できないときには関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を手がかりに手助けを求めるのに適切な他のユーザに手助けを求めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるプリンタ状態管理装置20を含む印刷システムの構成の概略を示す構成図である。実施例のプリンタ状態管理装置20は、図示するように、複数のクライアントコンピュータ40,50や複数のプリンタ30とLAN14により接続されてこの複数のプリンタ30のエラー状態を管理するサーバとして構成されており、各プリンタ30のステータスを管理するためのステータス管理システム21と、各クライアントコンピュータ40,50に関するクライアント情報をデータベース化して記憶するクライアント管理データベース22と、各プリンタ30のエラーに対する対処方法に関するエラー対処情報をデータベース化して記憶する対処方法管理データベース23と、各プリンタ30のステータス情報をデータベース化して記憶するステータス管理データベース24とがインストールされている。なお、LAN14は、ファイヤウォール10を介してインターネット12に接続されており、プリンタ状態管理装置20やクライアントコンピュータ40,50からインターネット12を介して各種の通信を行なうことができるようになっている。
【0024】
図2は、クライアント管理データベース22に登録されているクライアント情報の一例を示す説明図である。実施例のクライアント管理データベース22には、図示するように、クライアントコンピュータ40,50の識別情報としてのクライアントIDやクライアントコンピュータ40,50を使用するユーザの名前(ユーザ名),クライアントコンピュータ40,50が所属する課や部などのグループのグループID,プリンタ30にエラーが生じたときにエラーに関する情報を送信する複数の送信先などがクライアント情報として登録されている。ここで、クライアントIDやユーザ名,グループIDについてはプリンタ状態管理装置20のシステム管理者によりクライアント情報が作成されて登録される際に入力され、複数の送信先については各クライアントコンピュータ40,50から図示しないプログラムを実行することにより自由に設定や変更を行なうことができるようになっている。
【0025】
図3は、対処方法管理データベース23に登録されているエラー対処情報の一例を示す説明図である。実施例の対処方法管理データベース23には、各エラーに割り当てられたエラーコードや各プリンタのID,エラーの状態,エラーに対する対処方法としての複数の手順などがエラー対処情報として登録されている。
こうしたエラー対処情報は、プリンタ状態管理装置20のシステム管理者により登録される。
【0026】
図4は、ステータス管理データベース24に登録されるステータス情報の一例を示す説明図である。実施例のステータス管理データベース24には、ステータス情報を受け付けた受付番号やプリンタID,ステータスを送信したクライアントコンピュータ40,50の識別情報としてのクライアントID,発生したエラーのコード,エラー状態,エラーが発生した日時(エラー発生日時),エラーに対処してエラーを解消して復帰した日時(エラー復帰日時)などがステータス情報として登録される。
【0027】
各クライアントコンピュータ40,50には、LAN14に接続されたプリンタ30を各コンピュータに適合させるためのプリンタドライバ42や印刷ジョブを指示したプリンタ30の状態をモニタすると共にプリンタ30にエラーが発生したときやエラーを解消して復帰したときに対象となるプリンタのステータスをプリンタ状態管理装置20に送信するステータスモニタ44がインストールされている。プリンタ30にエラーが発生したときは、周知のようにプリンタ30はエラーを分別して得られるエラー状態をクライアントコンピュータ40,50に送信するから、実施例のステータスモニタ44では、受信したエラー状態をプリンタ30のID(プリンタID)やクライアントコンピュータ40,50のID(クライアントID)と共にプリンタ状態管理装置20に送信するのである。
【0028】
実施例のプリンタ状態管理装置20のステータス管理システム21は、こうしてクライアントコンピュータ40,50から送信されるエラー状態とプリンタIDとクライアントIDを受け付けてステータス情報をステータス管理データベース24に登録するのである。以下、この実施例のプリンタ状態管理装置20の動作について説明する。
【0029】
図5は、実施例のプリンタ状態管理装置20でステータス管理システム21を起動して実行するエラー発生時処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30のエラーの発生が送信されたときに実行される。エラー発生時処理では、まず、クライアントコンピュータ40,50から送信されるプリンタIDとエラー状態とクライアントIDとを取得し(ステップS100)、ステータス情報を作成してステータス管理データベース24に登録する(ステップS110)。ここで、ステータス情報は、エラーを受け付けた順に受付番号を付与すると共にエラー状態にリンクされたエラーコードを取得し、受け付けた日時をエラー発生日時とし、これらの受付番号,エラーコード,エラー発生日時を読み込んだプリンタID,エラー状態,クライアントIDと共にステータス管理データベース24に登録される。
【0030】
次に、ステータス情報として登録されたプリンタIDやエラーコードあるいはエラー状態に基づいて対応するエラー対処情報を対処方法管理データベース23から抽出する(ステップS120)。続いて、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報をエラー関連情報としてステータス管理データベース24から抽出すると共に(ステップS130)、抽出されたエラー関連情報(ステータス情報)のクライアントIDから同一のグループに属するユーザ名をクライアント管理データベース22を用いて抽出する(ステップS140)。そして、エラーが発生した旨の内容と、抽出したエラー対処情報における対処方法(各手順)と、抽出したユーザ名と、このユーザ名を抽出する際に用いたエラー関連情報(ステータス情報)におけるエラー発生日時とを含むメールを作成する(ステップS150)。なお、実施例では、抽出したユーザ名とエラー発生日時は、エラー発生日時が最近のものから順になるよう並べ替えてメールに記載するものとした。作成されるメールの一例を図6に示す。
【0031】
こうしてメールを作成すると、ステータス情報のクライアントIDからメールを送信する送信先をクライアント管理データベース22から抽出し(ステップS160)、作成したメールを抽出した送信先に送信して(ステップS170)、このエラー発生時処理を終了する。ここで、送信先は、ユーザが任意に設定・変更できるものであるから、例えば、ユーザが通常使用するメールアドレスやプリンタ30の管理者のメールアドレス,ユーザの携帯電話のメールアドレスなどを設定しておくこともできる。このように送信先を設定しておくことにより、ユーザは、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30に対して印刷ジョブを指示した直後にクライアントコンピュータ40,50から離れても、プリンタ30にエラーが発生すれば、そのエラーの発生を知ることができたり、プリンタ30の管理者に知らせることができる。
【0032】
実施例のクライアントコンピュータ40,50にインストールされているステータスモニタ44は、プリンタ30のエラーが解消して復帰したときには、エラーの復帰をプリンタ状態管理装置20に送信する。実施例のプリンタ状態管理装置20は、こうしたエラーの復帰を受信したときには、図7に例示するエラー復帰時処理を実行し、プリンタIDとクライアントIDとを入力し(ステップS200)、入力した日時をエラー復帰日時としてプリンタIDとクライアントIDとから特定されるステータス管理データベース24におけるステータス情報に追加する(ステップS210)。したがって、ステータス管理データベース24が記憶しているステータス情報は、エラー発生時処理により作成されて登録されたデータとエラー復帰時処理により加えられるエラー復帰日時により構成されることになる。
【0033】
以上説明した実施例のプリンタ状態管理装置20によれば、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30に印刷ジョブを実行した際にプリンタ30にエラーが生じたときには、エラーが発生した旨を含むメールをユーザが指定した送信先に送信するから、ユーザが印刷ジョブの実行を指示した直後にクライアントコンピュータ40,50を離れても、エラーが発生したことやその対処方法を迅速にユーザに知らせることができる。この結果、プリンタ30がエラーの状態のまま放置されることを防止することができる。しかも、メールにはエラーに対応する方法も含まれるから、プリンタ30に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる。さらに、メールには同一のプリンタに対して同一のエラーを発生させたユーザと同一のグループに属するユーザ名がそのエラー発生日時と共に記載されるから、自らではエラーに対処できない場合には、記載されたユーザ名を手がかりに手助けを求めることができる。この結果、プリンタ30のエラーを迅速に解消することができる。
【0034】
ここで、実施例のプリンタ状態管理装置20では、クライアント管理データベース22がクライアント情報記憶手段に相当し、対処方法管理データベース23が対処方法記憶手段に相当し、図5のエラー発生時処理のステップS100の処理を実行しているプリンタ状態管理装置20がエラー発生情報取得手段に相当し、同じくエラー発生時処理のステップS120〜S170の処理を実行しているプリンタ状態管理装置20がエラー発生時情報送信手段に相当する。また、図7のエラー復帰時処理のステップS200の処理を実行しているプリンタ状態管理装置20がエラー復帰情報取得手段に相当し、ステータス管理データベース24がステータス情報記憶手段に相当する。
【0035】
実施例のプリンタ状態管理装置20では、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出して同一のグループ内のユーザ名とエラー発生日時とを最近のものから順にメールに記載するものとしたが、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関して最短時間でエラーを復帰したステータス情報を抽出し、そのユーザ名とエラー発生日時とをメールに記載するものとしてもよい。エラー復帰を最短時間で行なったユーザはプリンタ30についての十分な知識を有しているかそのエラーに対する対処について十分な知識を有していると考えられるから、エラーに対処できないユーザが手助けを求める相手としては適切な人となる。この結果、プリンタ30のエラーを迅速に解消することができる。なお、エラーが発生してから復帰するまでの時間は、ステータス管理データベース24に登録されているステータス情報のエラー発生日時とエラー復帰日時との差により求めることができるから、この差が最小のステータス情報をステータス管理データベース24から抽出すればよい。また、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出し、抽出したステータス情報に含まれているクライアントIDが最も多いユーザ名、即ち同一のエラーを最も多く経験したユーザ名をメールに記載するものとしてもよい。同一のエラーを最も多く経験したユーザは同一のエラーを最も多く解消させてプリンタ30を復帰させたもの、即ち同一のエラーを解消させるに対して十分な知識を有しているものと考えられるからエラーに対処できないユーザが手助けを求める相手としては適切な人となる。この結果、プリンタ30のエラーを迅速に解消することができる。これらの場合でも同一のグループ内のユーザに限定するものとすれば、手助けを求める相手として身近なものとすることができる。
【0036】
また、実施例のプリンタ状態管理装置20では、設定された送信先に作成したメールを送信するものとしたが、メール以外の電子文書を作成して送信するものとしてもよい。また、送信先に応じてメールを作成して送信したり、メール以外の電子文書を作成して送信するものとしてもよい。
【0037】
実施例のプリンタ状態管理装置20では、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出して同一のグループ内のユーザ名とエラー発生日時とをエラーが発生した旨やエラーの対処方法と共にメールに記載するものとしたが、エラーが発生した旨とエラーの対処方法とだけをメールに記載し、同一のエラーを経験したユーザ名やエラー発生日時をメールに記載しないものとしてもかまわない。この場合、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出する必要がない。
【0038】
実施例のプリンタ状態管理装置20では、複数の送信先を設定できるものとしたが、設定できる送信先の数は幾つであってもかまわない。また、印刷ジョブの実行を指示したユーザが通常使用するメールアドレスとプリンタ30の管理者のメールアドレスとを固定の送信先とし、この固定の送信先の他に任意の送信先を設定できるものとしてもよい。
【0039】
実施例では、プリンタ状態管理装置20はLAN14によりプリンタ30やクライアントコンピュータ40,50と接続されると共にファイヤウォール10を介してインターネット12に接続されるものとしたが、図8に例示するように、インターネット12に接続され、このインターネット12とファイヤウォール10とLAN14とを介してプリンタ30やクライアントコンピュータ40,50と接続されるものとしてもよい。
【0040】
実施例では、プリンタ30のエラーに対する処理として説明したが、対象となる機器はプリンタに限られず、スキャナやプロジェクタなどの他の周辺機器としてもよい。また、実施例では、プリンタ30とクライアントコンピュータ40,50とが別体として構成されており、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30に対して印刷ジョブの実行を指示するものとしたが、プリンタ30とクライアントコンピュータ40,50とが一体として構成されており、一体とされたクライアントコンピュータ40,50から印刷ジョブの実行を指示するものとしてもよい。即ちコンピュータと印刷装置とが一体となっているもの、例えば複写機などにも適用することができるのである。
【0041】
実施例では、プリンタ30のステータスを管理するプリンタ状態管理装置20の形態として本発明の一実施形態を説明したが、機器のステータスを管理する方法の形態としたり、コンピュータを実施例のプリンタ状態管理装置20のような管理装置として機能させるプログラムの形態としてもよい。プログラムの形態とする場合、図5に例示したエラー発生時処理や図7に例示したエラー復帰時処理の各ステップを各手順として適当なプログラミング言語を用いてプログラムすればよい。
【0042】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷システムの構成の概略を示す構成図。
【図2】クライアント情報の一例を示す説明図。
【図3】エラー対処情報の一例を示す説明図。
【図4】ステータス情報の一例を示す説明図。
【図5】エラー発生時処理の一例を示すフローチャート。
【図6】作成されるメールの一例を示す説明図。
【図7】エラー復帰時処理の一例を示すフローチャート。
【図8】変形例の印刷システムの構成の概略を示す構成図。
【符号の説明】
10 ファイヤウォール、12 インターネット、14 LAN、20 プリンタ状態管理装置、21 ステータス管理システム、22 クライアント管理データベース、23 対処方法管理データベース、24 ステータス管理データベース、30 プリンタ、40,50 クライアントコンピュータ、42 プリンタドライバ、44 ステータスモニタ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器状態管理装置および機器状態管理方法並びにプログラムに関し、詳しくは、ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置および機器状態管理方法並びに機器状態管理装置用のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷ジョブを実行しているプリンタのステータス情報を取得してコンピュータの表示装置に表するプリンタドライバが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このドライバでは、印刷ジョブを実行しているプリンタと交信するかステータス情報が格納されたレジストリから取得するかを切り替えてプリンタのステータス情報を取得することにより、ステータス情報の取得と表示の迅速化を図っている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−109594号公報(図1、図15)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうしたプリンタのステータス情報は、印刷ジョブを指示したコンピュータの表示装置に表示されるから、ユーザが印刷ジョブを指示した後にコンピュータから離れた場所にいる場合には、ステータス情報を得ることができない。このため、印刷ジョブの途中で紙詰まりなどのエラーが生じたときには、その状態をユーザに知らせることができず、放置されてしまう。また、エラー情報をユーザに知らせることができても、ユーザが十分な知識を有していないときにはエラーに対処することができない。
【0005】
本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法は、ユーザがジョブを指示した後に移動してもジョブ実行装置のステータス情報をユーザに知らせることを目的の一つとする。また、本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法は、ジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでもエラーに対処できるようにすることを目的の一つとする。さらに、本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法は、ジョブ実行装置のエラーに対処できないユーザにそのエラーに対処することができる他のユーザを紹介することを目的の一つとする。本発明の機器状態管理装置用のプログラムは、コンピュータを、ユーザがジョブを指示した後に移動してもジョブ実行装置のステータス情報をユーザに知らせたり、ジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでもエラーに対処できるようにしたり、ジョブ実行装置のエラーに対処できないユーザにそのエラーに対処することができる他のユーザを紹介する機器状態管理装置として機能させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の機器状態管理装置および機器状態管理方法並びにプログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の機器状態管理装置は、
ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置であって、
情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段と、
前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段と、
前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー発生情報取得手段と、
該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記対処方法記憶手段から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記クライアント情報記憶手段から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信するエラー発生時情報送信手段と、を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の機器状態管理装置では、ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報をこのジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得する。そして、この取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法をジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段から抽出すると共にこのエラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報をクライアント情報記憶手段から取得し、この取得した送信先情報に係る送信先に抽出した対処方法を送信する。したがって、ユーザは所望の送信先を送信先情報としてクライアント情報に含ませておけば、ジョブの実行を指示した後にクライアントコンピュータから離れても、ジョブ実行装置にエラーが発生したときにはそのエラー発生情報を所望の送信先で取得することができる。しかも、エラー発生情報と共にエラーに対応する対処方法も取得するから、ジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる。
【0009】
こうした本発明の機器状態管理装置において、前記送信先情報は、指定したクライアントコンピュータ,指定した移動端末,前記ジョブ実行装置を管理する管理用コンピュータの少なくとも一つを送信先として含む情報であるものとすることもできる。こうすれば、所望の送信先にエラー発生情報とエラーに対する対処方法とを送信することができる。
【0010】
また、本発明の機器状態管理装置において、前記情報送信手段は、前記抽出した対処方法を含む電子メールを作成して前記取得した送信先情報に係る送信先に送信する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電子メールで送信可能な送信先を送信先情報に含めることができる。
【0011】
さらに、本発明の機器状態管理装置において、前記ジョブ実行機器でエラーから復帰したときにエラーの復帰に関するエラー復帰情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー復帰情報取得手段と、前記ジョブ実行機器のエラーに伴って取得したエラー発生情報とエラー復帰情報と含むステータス情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータの識別情報と共に記憶するステータス情報記憶手段と、を備え、前記エラー発生時情報送信手段は、前記エラー発生情報に係るエラーに関連するエラー復帰情報を含むステータス情報を前記ステータス情報記憶手段から抽出すると共に該抽出したステータス情報と共に記憶したクライアントコンピュータの識別情報に基づいて対応するクライアント情報を前記クライアント情報記憶手段から抽出し、該抽出したクライアント情報の一部を前記抽出した対処方法と共に又は別に前記取得した送信先情報に係る送信先に送信する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。したがって、ユーザは、ジョブ実行装置のエラーに対して対処できないときには関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を手がかりに手助けを求めるのに適切な他のユーザに手助けを求めることができる。
【0012】
この関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記エラー復帰情報はエラー復帰時を情報の一つとして含み、前記エラー発生時情報送信手段はステータス情報が含むエラー復帰情報におけるエラー復帰時が前記エラー発生情報を取得したときから所定期間内となるステータス情報を抽出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、所定期間内に関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。
【0013】
また、関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記エラー復帰情報はエラー復帰に要する時間を情報の一つとして含み、前記エラー発生時情報送信手段は、ステータス情報が含むエラー復帰情報におけるエラー復帰に要する時間が最小のステータス情報を抽出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を最短で行なったクライアント情報を取得することができる。
【0014】
さらに、関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記エラー発生時情報送信手段は、前記抽出したクライアント情報のうち関連するエラー復帰情報が最も多く抽出されたクライアント情報を送信する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を最も多く経験したクライアント情報を取得することができる。
【0015】
あるいは、関連するエラー復帰情報に関わるクライアント情報を送信する態様の本発明の機器状態管理装置において、前記クライアント情報はグループ情報を情報の一つとして含み、前記エラー発生時情報送信手段は、前記エラー発生情報に係るクライアントコンピュータと同一のグループ情報を有するクライアント情報を抽出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、同一のグループ内で関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。
【0016】
本発明の機器状態管理装置において、前記ネットワークはインターネットとイントラネットとを含み、前記エラー発生情報取得手段は、インターネットを介してクライアントコンピュータからエラー発生情報を取得する手段であるものとすることもできる。こうすれば、エラー発生情報に関する管理をインターネットを介して行なうことができる。
【0017】
本発明の機器状態管理装置において、前記ジョブ実行機器は、紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成ジョブを実行する画像形成装置であるものとすることもできる。
【0018】
本発明の機器状態管理装置用のプログラムは、コンピュータを上述のいずれかの態様の本発明の機器状態管理装置、即ち、基本的には、ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置であって、情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段と、前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段と、前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー発生情報取得手段と、該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記対処方法記憶手段から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記クライアント情報記憶手段から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信するエラー発生時情報送信手段と、を備える機器状態管理装置として機能させることを要旨とする。
【0019】
この本発明の機器状態管理装置用のプログラムでは、コンピュータを上述のいずれかの態様の本発明の機器状態管理装置として機能させるから、本発明の機器状態管理装置が奏する効果、例えば、ユーザがジョブの実行を指示した後にクライアントコンピュータから離れてもジョブ実行装置にエラーが発生したときにはそのエラー発生情報を所望の送信先で取得することができる効果やジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる効果などの効果と同一の効果を奏することができる。
【0020】
本発明の機器状態管理方法は、
ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理方法であって、
(a)情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶し、
(b)前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶し、
(c)前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得し、
(d)該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記記憶した対処方法から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記記憶したクライアント情報から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信する
ことを要旨とする。
【0021】
この本発明の機器状態管理方法によれば、ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報をこのジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得し、取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を記憶した対処方法から抽出すると共にエラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を記憶したクライアント情報から取得し、取得した送信先情報に係る送信先にエラー発生情報と抽出した対処方法とを送信するから、ユーザはジョブの実行を指示した後にクライアントコンピュータから離れてもジョブ実行装置にエラーが発生したときにはそのエラー発生情報を所望の送信先で取得することができると共にジョブ実行装置に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる。
【0022】
こうした本発明の機器状態管理方法において、(e)前記ジョブ実行機器でエラーから復帰したときにエラーの復帰に関するエラー復帰情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するステップと、(f)前記ジョブ実行機器のエラーに伴って取得したエラー発生情報とエラー復帰情報と含むステータス情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータの識別情報と共に記憶するステップと、を更に備え、前記ステップ(d)は、前記エラー発生情報に係るエラーに関連するエラー復帰情報を含むステータス情報を前記記憶したステータス情報から抽出すると共に該抽出したステータス情報と共に記憶したクライアントコンピュータの識別情報に基づいて対応するクライアント情報を前記記憶したクライアント情報から抽出し、該抽出したクライアント情報の一部を前記抽出した対処方法と共に又は別に前記取得した送信先情報に係る送信先に送信するステップであるものとすることもできる。こうすれば、ユーザは、関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を取得することができる。したがって、ユーザは、ジョブ実行装置のエラーに対して対処できないときには関連するエラーの復帰を行なったクライアント情報を手がかりに手助けを求めるのに適切な他のユーザに手助けを求めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるプリンタ状態管理装置20を含む印刷システムの構成の概略を示す構成図である。実施例のプリンタ状態管理装置20は、図示するように、複数のクライアントコンピュータ40,50や複数のプリンタ30とLAN14により接続されてこの複数のプリンタ30のエラー状態を管理するサーバとして構成されており、各プリンタ30のステータスを管理するためのステータス管理システム21と、各クライアントコンピュータ40,50に関するクライアント情報をデータベース化して記憶するクライアント管理データベース22と、各プリンタ30のエラーに対する対処方法に関するエラー対処情報をデータベース化して記憶する対処方法管理データベース23と、各プリンタ30のステータス情報をデータベース化して記憶するステータス管理データベース24とがインストールされている。なお、LAN14は、ファイヤウォール10を介してインターネット12に接続されており、プリンタ状態管理装置20やクライアントコンピュータ40,50からインターネット12を介して各種の通信を行なうことができるようになっている。
【0024】
図2は、クライアント管理データベース22に登録されているクライアント情報の一例を示す説明図である。実施例のクライアント管理データベース22には、図示するように、クライアントコンピュータ40,50の識別情報としてのクライアントIDやクライアントコンピュータ40,50を使用するユーザの名前(ユーザ名),クライアントコンピュータ40,50が所属する課や部などのグループのグループID,プリンタ30にエラーが生じたときにエラーに関する情報を送信する複数の送信先などがクライアント情報として登録されている。ここで、クライアントIDやユーザ名,グループIDについてはプリンタ状態管理装置20のシステム管理者によりクライアント情報が作成されて登録される際に入力され、複数の送信先については各クライアントコンピュータ40,50から図示しないプログラムを実行することにより自由に設定や変更を行なうことができるようになっている。
【0025】
図3は、対処方法管理データベース23に登録されているエラー対処情報の一例を示す説明図である。実施例の対処方法管理データベース23には、各エラーに割り当てられたエラーコードや各プリンタのID,エラーの状態,エラーに対する対処方法としての複数の手順などがエラー対処情報として登録されている。
こうしたエラー対処情報は、プリンタ状態管理装置20のシステム管理者により登録される。
【0026】
図4は、ステータス管理データベース24に登録されるステータス情報の一例を示す説明図である。実施例のステータス管理データベース24には、ステータス情報を受け付けた受付番号やプリンタID,ステータスを送信したクライアントコンピュータ40,50の識別情報としてのクライアントID,発生したエラーのコード,エラー状態,エラーが発生した日時(エラー発生日時),エラーに対処してエラーを解消して復帰した日時(エラー復帰日時)などがステータス情報として登録される。
【0027】
各クライアントコンピュータ40,50には、LAN14に接続されたプリンタ30を各コンピュータに適合させるためのプリンタドライバ42や印刷ジョブを指示したプリンタ30の状態をモニタすると共にプリンタ30にエラーが発生したときやエラーを解消して復帰したときに対象となるプリンタのステータスをプリンタ状態管理装置20に送信するステータスモニタ44がインストールされている。プリンタ30にエラーが発生したときは、周知のようにプリンタ30はエラーを分別して得られるエラー状態をクライアントコンピュータ40,50に送信するから、実施例のステータスモニタ44では、受信したエラー状態をプリンタ30のID(プリンタID)やクライアントコンピュータ40,50のID(クライアントID)と共にプリンタ状態管理装置20に送信するのである。
【0028】
実施例のプリンタ状態管理装置20のステータス管理システム21は、こうしてクライアントコンピュータ40,50から送信されるエラー状態とプリンタIDとクライアントIDを受け付けてステータス情報をステータス管理データベース24に登録するのである。以下、この実施例のプリンタ状態管理装置20の動作について説明する。
【0029】
図5は、実施例のプリンタ状態管理装置20でステータス管理システム21を起動して実行するエラー発生時処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30のエラーの発生が送信されたときに実行される。エラー発生時処理では、まず、クライアントコンピュータ40,50から送信されるプリンタIDとエラー状態とクライアントIDとを取得し(ステップS100)、ステータス情報を作成してステータス管理データベース24に登録する(ステップS110)。ここで、ステータス情報は、エラーを受け付けた順に受付番号を付与すると共にエラー状態にリンクされたエラーコードを取得し、受け付けた日時をエラー発生日時とし、これらの受付番号,エラーコード,エラー発生日時を読み込んだプリンタID,エラー状態,クライアントIDと共にステータス管理データベース24に登録される。
【0030】
次に、ステータス情報として登録されたプリンタIDやエラーコードあるいはエラー状態に基づいて対応するエラー対処情報を対処方法管理データベース23から抽出する(ステップS120)。続いて、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報をエラー関連情報としてステータス管理データベース24から抽出すると共に(ステップS130)、抽出されたエラー関連情報(ステータス情報)のクライアントIDから同一のグループに属するユーザ名をクライアント管理データベース22を用いて抽出する(ステップS140)。そして、エラーが発生した旨の内容と、抽出したエラー対処情報における対処方法(各手順)と、抽出したユーザ名と、このユーザ名を抽出する際に用いたエラー関連情報(ステータス情報)におけるエラー発生日時とを含むメールを作成する(ステップS150)。なお、実施例では、抽出したユーザ名とエラー発生日時は、エラー発生日時が最近のものから順になるよう並べ替えてメールに記載するものとした。作成されるメールの一例を図6に示す。
【0031】
こうしてメールを作成すると、ステータス情報のクライアントIDからメールを送信する送信先をクライアント管理データベース22から抽出し(ステップS160)、作成したメールを抽出した送信先に送信して(ステップS170)、このエラー発生時処理を終了する。ここで、送信先は、ユーザが任意に設定・変更できるものであるから、例えば、ユーザが通常使用するメールアドレスやプリンタ30の管理者のメールアドレス,ユーザの携帯電話のメールアドレスなどを設定しておくこともできる。このように送信先を設定しておくことにより、ユーザは、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30に対して印刷ジョブを指示した直後にクライアントコンピュータ40,50から離れても、プリンタ30にエラーが発生すれば、そのエラーの発生を知ることができたり、プリンタ30の管理者に知らせることができる。
【0032】
実施例のクライアントコンピュータ40,50にインストールされているステータスモニタ44は、プリンタ30のエラーが解消して復帰したときには、エラーの復帰をプリンタ状態管理装置20に送信する。実施例のプリンタ状態管理装置20は、こうしたエラーの復帰を受信したときには、図7に例示するエラー復帰時処理を実行し、プリンタIDとクライアントIDとを入力し(ステップS200)、入力した日時をエラー復帰日時としてプリンタIDとクライアントIDとから特定されるステータス管理データベース24におけるステータス情報に追加する(ステップS210)。したがって、ステータス管理データベース24が記憶しているステータス情報は、エラー発生時処理により作成されて登録されたデータとエラー復帰時処理により加えられるエラー復帰日時により構成されることになる。
【0033】
以上説明した実施例のプリンタ状態管理装置20によれば、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30に印刷ジョブを実行した際にプリンタ30にエラーが生じたときには、エラーが発生した旨を含むメールをユーザが指定した送信先に送信するから、ユーザが印刷ジョブの実行を指示した直後にクライアントコンピュータ40,50を離れても、エラーが発生したことやその対処方法を迅速にユーザに知らせることができる。この結果、プリンタ30がエラーの状態のまま放置されることを防止することができる。しかも、メールにはエラーに対応する方法も含まれるから、プリンタ30に関して十分な知識を有しないユーザでも発生したエラーに対処することができる。さらに、メールには同一のプリンタに対して同一のエラーを発生させたユーザと同一のグループに属するユーザ名がそのエラー発生日時と共に記載されるから、自らではエラーに対処できない場合には、記載されたユーザ名を手がかりに手助けを求めることができる。この結果、プリンタ30のエラーを迅速に解消することができる。
【0034】
ここで、実施例のプリンタ状態管理装置20では、クライアント管理データベース22がクライアント情報記憶手段に相当し、対処方法管理データベース23が対処方法記憶手段に相当し、図5のエラー発生時処理のステップS100の処理を実行しているプリンタ状態管理装置20がエラー発生情報取得手段に相当し、同じくエラー発生時処理のステップS120〜S170の処理を実行しているプリンタ状態管理装置20がエラー発生時情報送信手段に相当する。また、図7のエラー復帰時処理のステップS200の処理を実行しているプリンタ状態管理装置20がエラー復帰情報取得手段に相当し、ステータス管理データベース24がステータス情報記憶手段に相当する。
【0035】
実施例のプリンタ状態管理装置20では、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出して同一のグループ内のユーザ名とエラー発生日時とを最近のものから順にメールに記載するものとしたが、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関して最短時間でエラーを復帰したステータス情報を抽出し、そのユーザ名とエラー発生日時とをメールに記載するものとしてもよい。エラー復帰を最短時間で行なったユーザはプリンタ30についての十分な知識を有しているかそのエラーに対する対処について十分な知識を有していると考えられるから、エラーに対処できないユーザが手助けを求める相手としては適切な人となる。この結果、プリンタ30のエラーを迅速に解消することができる。なお、エラーが発生してから復帰するまでの時間は、ステータス管理データベース24に登録されているステータス情報のエラー発生日時とエラー復帰日時との差により求めることができるから、この差が最小のステータス情報をステータス管理データベース24から抽出すればよい。また、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出し、抽出したステータス情報に含まれているクライアントIDが最も多いユーザ名、即ち同一のエラーを最も多く経験したユーザ名をメールに記載するものとしてもよい。同一のエラーを最も多く経験したユーザは同一のエラーを最も多く解消させてプリンタ30を復帰させたもの、即ち同一のエラーを解消させるに対して十分な知識を有しているものと考えられるからエラーに対処できないユーザが手助けを求める相手としては適切な人となる。この結果、プリンタ30のエラーを迅速に解消することができる。これらの場合でも同一のグループ内のユーザに限定するものとすれば、手助けを求める相手として身近なものとすることができる。
【0036】
また、実施例のプリンタ状態管理装置20では、設定された送信先に作成したメールを送信するものとしたが、メール以外の電子文書を作成して送信するものとしてもよい。また、送信先に応じてメールを作成して送信したり、メール以外の電子文書を作成して送信するものとしてもよい。
【0037】
実施例のプリンタ状態管理装置20では、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出して同一のグループ内のユーザ名とエラー発生日時とをエラーが発生した旨やエラーの対処方法と共にメールに記載するものとしたが、エラーが発生した旨とエラーの対処方法とだけをメールに記載し、同一のエラーを経験したユーザ名やエラー発生日時をメールに記載しないものとしてもかまわない。この場合、過去における同一のプリンタの同一のエラーに関するステータス情報を抽出する必要がない。
【0038】
実施例のプリンタ状態管理装置20では、複数の送信先を設定できるものとしたが、設定できる送信先の数は幾つであってもかまわない。また、印刷ジョブの実行を指示したユーザが通常使用するメールアドレスとプリンタ30の管理者のメールアドレスとを固定の送信先とし、この固定の送信先の他に任意の送信先を設定できるものとしてもよい。
【0039】
実施例では、プリンタ状態管理装置20はLAN14によりプリンタ30やクライアントコンピュータ40,50と接続されると共にファイヤウォール10を介してインターネット12に接続されるものとしたが、図8に例示するように、インターネット12に接続され、このインターネット12とファイヤウォール10とLAN14とを介してプリンタ30やクライアントコンピュータ40,50と接続されるものとしてもよい。
【0040】
実施例では、プリンタ30のエラーに対する処理として説明したが、対象となる機器はプリンタに限られず、スキャナやプロジェクタなどの他の周辺機器としてもよい。また、実施例では、プリンタ30とクライアントコンピュータ40,50とが別体として構成されており、クライアントコンピュータ40,50からプリンタ30に対して印刷ジョブの実行を指示するものとしたが、プリンタ30とクライアントコンピュータ40,50とが一体として構成されており、一体とされたクライアントコンピュータ40,50から印刷ジョブの実行を指示するものとしてもよい。即ちコンピュータと印刷装置とが一体となっているもの、例えば複写機などにも適用することができるのである。
【0041】
実施例では、プリンタ30のステータスを管理するプリンタ状態管理装置20の形態として本発明の一実施形態を説明したが、機器のステータスを管理する方法の形態としたり、コンピュータを実施例のプリンタ状態管理装置20のような管理装置として機能させるプログラムの形態としてもよい。プログラムの形態とする場合、図5に例示したエラー発生時処理や図7に例示したエラー復帰時処理の各ステップを各手順として適当なプログラミング言語を用いてプログラムすればよい。
【0042】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷システムの構成の概略を示す構成図。
【図2】クライアント情報の一例を示す説明図。
【図3】エラー対処情報の一例を示す説明図。
【図4】ステータス情報の一例を示す説明図。
【図5】エラー発生時処理の一例を示すフローチャート。
【図6】作成されるメールの一例を示す説明図。
【図7】エラー復帰時処理の一例を示すフローチャート。
【図8】変形例の印刷システムの構成の概略を示す構成図。
【符号の説明】
10 ファイヤウォール、12 インターネット、14 LAN、20 プリンタ状態管理装置、21 ステータス管理システム、22 クライアント管理データベース、23 対処方法管理データベース、24 ステータス管理データベース、30 プリンタ、40,50 クライアントコンピュータ、42 プリンタドライバ、44 ステータスモニタ。
Claims (13)
- ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理装置であって、
情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶するクライアント情報記憶手段と、
前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶する対処方法記憶手段と、
前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー発生情報取得手段と、
該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記対処方法記憶手段から抽出すると共に該エラー発生を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記クライアント情報記憶手段から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信するエラー発生時情報送信手段と、を備える機器状態管理装置。 - 前記送信先情報は、指定したクライアントコンピュータ,指定した移動端末,前記ジョブ実行装置を管理する管理用コンピュータの少なくとも一つを送信先として含む情報である請求項1記載の機器状態管理装置。
- 前記情報送信手段は、前記抽出した対処方法を含む電子メールを作成して前記取得した送信先情報に係る送信先に送信する手段である請求項1または2記載の機器状態管理装置。
- 請求項1ないし3いずれか記載の機器状態管理装置であって、
前記ジョブ実行機器でエラーから復帰したときにエラーの復帰に関するエラー復帰情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するエラー復帰情報取得手段と、
前記ジョブ実行機器のエラーに伴って取得したエラー発生情報とエラー復帰情報と含むステータス情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータの識別情報と共に記憶するステータス情報記憶手段と、
を備え、前記エラー発生時情報送信手段は、前記エラー発生情報に係るエラーに関連するエラー復帰情報を含むステータス情報を前記ステータス情報記憶手段から抽出すると共に該抽出したステータス情報と共に記憶したクライアントコンピュータの識別情報に基づいて対応するクライアント情報を前記クライアント情報記憶手段から抽出し、該抽出したクライアント情報の一部を前記抽出した対処方法と共に又は別に前記取得した送信先情報に係る送信先に送信する手段である機器状態管理装置。 - 請求項4記載の機器状態管理装置であって、
前記エラー復帰情報は、エラー復帰時を情報の一つとして含み、
前記エラー発生時情報送信手段は、ステータス情報が含むエラー復帰情報におけるエラー復帰時が前記エラー発生情報を取得したときから所定期間内となるステータス情報を抽出する手段である機器状態管理装置。 - 請求項4記載の機器状態管理装置であって、
前記エラー復帰情報は、エラー復帰に要する時間を情報の一つとして含み、
前記エラー発生時情報送信手段は、ステータス情報が含むエラー復帰情報におけるエラー復帰に要する時間が最小のステータス情報を抽出する手段である機器状態管理装置。 - 前記エラー発生時情報送信手段は、前記抽出したクライアント情報のうち関連するエラー復帰情報が最も多く抽出されたクライアント情報を送信する手段である請求項4記載の機器状態管理装置。
- 請求項4ないし7いずれか記載の機器状態管理装置であって、
前記クライアント情報は、グループ情報を情報の一つとして含み、
前記エラー発生時情報送信手段は、前記エラー発生情報に係るクライアントコンピュータと同一のグループ情報を有するクライアント情報を抽出する手段である機器状態管理装置。 - 請求項1ないし8いずれか記載の機器状態管理装置であって、
前記ネットワークは、インターネットとイントラネットとを含み、
前記エラー発生情報取得手段は、インターネットを介してクライアントコンピュータからエラー発生情報を取得する手段である機器状態管理装置。 - 前記ジョブ実行機器は、紙などの媒体に文字や画像を形成する画像形成ジョブを実行する画像形成装置である請求項1ないし9いずれか記載の機器状態管理装置。
- コンピュータを請求項1ないし10いずれか記載の機器状態管理装置として機能させるプログラム。
- ネットワークを介してクライアントコンピュータから送信されたジョブを実行するジョブ実行機器の状態を管理する機器状態管理方法であって、
(a)情報の送信先に関する送信先情報を含む前記クライアントコンピュータに関するクライアント情報を記憶し、
(b)前記ジョブ実行機器のエラーに対する対処方法を記憶し、
(c)前記ジョブ実行機器でエラーが発生したときにエラーの発生に関するエラー発生情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得し、
(d)該取得したエラー発生情報に係るエラーに対応する対処方法を前記記憶した対処方法から抽出すると共に該エラー発生情報を取得したクライアントコンピュータに対応するクライアント情報に含まれる送信先情報を前記記憶したクライアント情報から取得し、該取得した送信先情報に係る送信先に該エラー発生情報と前記抽出した対処方法とを送信する機器状態管理方法。 - 請求項12記載の機器状態管理方法であって、
(e)前記ジョブ実行機器でエラーから復帰したときにエラーの復帰に関するエラー復帰情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータから取得するステップと、
(f)前記ジョブ実行機器のエラーに伴って取得したエラー発生情報とエラー復帰情報と含むステータス情報を該ジョブ実行機器にジョブを送信したクライアントコンピュータの識別情報と共に記憶するステップと、を更に備え、
前記ステップ(d)は、前記エラー発生情報に係るエラーに関連するエラー復帰情報を含むステータス情報を前記記憶したステータス情報から抽出すると共に該抽出したステータス情報と共に記憶したクライアントコンピュータの識別情報に基づいて対応するクライアント情報を前記記憶したクライアント情報から抽出し、該抽出したクライアント情報の一部を前記抽出した対処方法と共に又は別に前記取得した送信先情報に係る送信先に送信するステップである機器状態管理方法。
Priority Applications (1)
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JP2003068173A JP2004280256A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 機器状態管理装置および機器状態管理方法並びにプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP4321983A1 (en) * | 2022-08-04 | 2024-02-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Server and computer program |
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2003
- 2003-03-13 JP JP2003068173A patent/JP2004280256A/ja active Pending
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