JP2004279956A - 光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】刃を水平に移動するのでなく回転させて光ファイバに傷を付ける構造とし、従来に比べて省スペース化を実現し、また、安価で製作を可能にした光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置を提供することにある。
【解決手段】光ファイバ9端末の被覆部9Aと被覆を除去した裸ファイバ部9Bをそれぞれ第1クランプ台5、第2クランプ台11の上部に設けられた第1クランプ部7、第2クランプ部13で固定し、その間で回転軸19から偏心された部分21に固定された刃21(29)を光ファイバ9の長手方向に対して直交した方向へ回転させることで前記裸ファイバ部9Bに傷を付けることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバ9端末の被覆部9Aと被覆を除去した裸ファイバ部9Bをそれぞれ第1クランプ台5、第2クランプ台11の上部に設けられた第1クランプ部7、第2クランプ部13で固定し、その間で回転軸19から偏心された部分21に固定された刃21(29)を光ファイバ9の長手方向に対して直交した方向へ回転させることで前記裸ファイバ部9Bに傷を付けることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバに傷を付ける光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバを切断する光ファイバ切断装置としては、切断刃を光ファイバの表面に押圧し、光ファイバの長手方向に対して直角方向に移動して初期傷を付与し、光ファイバを引っ張ったり、あるいは曲げ応力を与えることにより光ファイバを切断することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、他の光ファイバ切断装置としては、刃を回転させながら光ファイバの長手方向に対して垂直に送ることによって光ファイバを切断することが知られている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−154805号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2002−362936
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のいずれの光ファイバ切断装置の場合、図7に示されているように、光ファイバFの被覆を除去した裸ファイバ部FAの長手方向に対して刃101を矢印で示したごとく移動する場合には直動ベアリング103内を移動させているが、裸ファイバ部FAの周辺には光ファイバFを把持するためのクランプなど光ファイバ切断装置に必要な部品が配置されているため、前記直動ベアリング103はそれらをよける分だけ刃101が移動できる長さが必要になるから、装置が大きくなるという欠点がある。
【0007】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、刃を水平に移動するのでなく回転させて光ファイバに傷を付ける構造とし、従来に比べて省スペース化を実現し、また、安価で製作を可能にした光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバの傷付け方法は、光ファイバ端末の被覆部と被覆を除去した裸ファイバ部をそれぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、または、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部を2カ所それぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、その間で回転軸から偏心された部分に固定された刃を光ファイバの長手方向に対して直交した方向へ回転させることで前記裸ファイバ部に傷を付けることを特徴とする構成である。
【0009】
請求項2によるこの発明の光ファイバの傷付け方法は、請求項1記載の光ファイバの傷付け方法において、前記刃の形状が丸刃であることを特徴とする構成である。
【0010】
請求項3によるこの発明の光ファイバの傷付け方法は、請求項1記載の光ファイバの傷付け方法において、前記刃の形状が角刃であることを特徴とする構成である。
【0011】
請求項4によるこの発明の光ファイバ切断装置は、光ファイバ端末の被覆部と被覆を除去した裸ファイバ部をそれぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、または、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部を2カ所それぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、その間で刃により前記裸ファイバ部に傷を付けてから切断する光ファイバ切断機であって、前記刃が、光ファイバの長手方向に対して直交した方向へ回転させるべく、回転軸から偏心された部分に固定されていることを特徴とする構成である。
【0012】
請求項5によるこの発明の光ファイバ切断装置は、請求項4記載の光ファイバ切断装置において、前記刃の形状が丸刃であることを特徴とする構成である。
【0013】
請求項6によるこの発明の光ファイバ切断装置は、請求項4記載の光ファイバ切断装置において、前記刃の形状が角刃であることを特徴とする構成である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1〜図4を参照するに、光ファイバ切断装置1としては、立設された基体3を備えており、この基体3上の左側には第1クランプ台としての例えば被覆部クランプ台5が一体的に設けられている。この被覆部クランプ台5上には第1クランプ部としての例えば被覆部クランプ7が例えば回動して光ファイバ9の端末の被覆部9Aをクランプしたり、アンクランプせしめるように設けられている。
【0016】
前記基体3上の右側には第2クランプ台としての例えばクランプ台11が設けられている。このクランプ台11上には第2クランプ部としての例えば裸ファイバ部クランプ13が例えば回動して光ファイバ9の端末の被覆部9Aを除去した裸ファイバ部9Bをクランプしたり、アンクランプせしめるように設けられている。
【0017】
前記基体3上のほぼ中央部には図1および図3において刃固定台15が設けられている。この刃固定台15の左側には複数のボールベアリナグ17を介して回転軸19が水平方向へ延伸して回転可能に装着されている。この回転軸19の左部(先端)には円板21が一体化されている。この円板21には水平方向へ延伸した偏心軸23が取り付けられている。この偏心軸23は前記回転軸19に対して偏心量Eだけ偏心されている。前記偏心軸23の左部(先端)には刃としての例えば円形の丸刃25が取り付けられている。この丸刃25の上方位置には上下動可能な押圧部材27が設けられている。また、前記回転軸19には例えば図示省略のハンドルが取り付けられたり、あるいは、プーリ、ベルトなどの伝達部材を介してモータが取り付けられる。
【0018】
上記構成により、先ず、前処理として光ファイバ9の一端の被覆部9Aを剥がし、裸ファイバ部9Bを露出せしめる。そして、被覆部クランプ7を図1において開放すると共に裸ファイバ部クランプ21も開放する。光ファイバ9の被覆部9Aを被覆部クランプ7上にセットすると共に裸ファイバ部9Bを裸ファイバ部クランプ13上にセットする。つぎに、被覆部クランプ7を回動して閉じ、同時に、裸ファイバ部クランプ21も回動して閉じる。
【0019】
図1および図2に示した状態で、図示省略のハンドルを作業者が廻したり、あるいは、モータ刃33を駆動せしめて丸刃25を1回転させると、図3および図4に示したごとく、丸刃25の先端が裸ファイバ部9Bに当たって裸ファイバ部9Bは加傷されて、丸刃25は図1および図2に示した状態に戻る。次いで、押圧部材27を下降させることにより、裸ファイバ部9Bに曲げ力が与えられ、裸ファイバ部9Bの加傷部は破断面へと拡大して切断されることになる。
【0020】
その結果、光ファイバ9の裸ファイバ部9Bに安定した傷が付き、良好な切断面を得ることができる。また、丸刃25を水平に移動させるのでなく、回転させて光ファイバ9の裸ファイバ部9Bに安定した傷を付ける構造としたので、直動ベアリングではなくボールベアリング17を使用するため、従来の光ファイバ切断装置に比べて省スペース化が実現でき、また、安価での製作を可能にすることができる。
【0021】
図5および図6には図3の刃の部分の一部および図4に代わる他の実施の形態が示されている。図5および図6において、図3の刃の部分の一部および図4における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
図5および図6において、前記偏心軸23の左部(先端)には刃としての例えば角刃29が取り付けられていることが異なるだけで、後は同じである。
【0023】
上記構成により、光ファイバ9の被覆部9Aを被覆部クランプ7上にセットすると共に裸ファイバ部9Bを裸ファイバ部クランプ13上にセットする。つぎに、被覆部クランプ7を回動して閉じ、同時に、裸ファイバ部クランプ21も回動して閉じる。この状態で、図示省略のハンドルを作業者が廻したり、あるいは、モータ刃33を駆動せしめて角刃29を1回転させると、図5および図6に示したごとく、角刃29の先端が裸ファイバ部9Bに当たって裸ファイバ部9Bは加傷されて、角刃29は裸ファイバ部9Bに当たっていない元の状態に戻る。次いで、押圧部材27を下降させることにより、裸ファイバ部9Bに曲げ力が与えられ、裸ファイバ部9Bの加傷部は破断面へと拡大して切断されることになる。
【0024】
その結果、上述した効果と同様の効果を奏する。
【0025】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。上述した実施の形態では、光ファイバ端末の被覆部9Aと被覆を除去した裸ファイバ部9Bをそれぞれ第1クランプ台5、第2クランプ台11の上部に設けられた第1クランプ部7、第2クランプ部13で固定し、その間で丸刃25又は角刃29を光ファイバ9の長手方向に対して直交した方向に回転させて前記裸ファイバ部9Bに傷を付けてから切断する光ファイバ切断装置1について説明したが、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部9Bを2カ所それぞれ第1クランプ台5、第2クランプ台111の上部に設けられた第1クランプ部7、第2クランプ部13で固定し、その間で丸刃25又は角刃29を光ファイバ9の長手方向に対して直交した方向に回転させて前記裸ファイバ部9Bに傷を付けてから切断する光ファイバ切断装置1でも対応可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1、2および3の発明によれば、丸刃または角刃などの刃を水平に移動させるのでなく、回転させて光ファイバの裸ファイバ部に安定した傷を付けることができ、良好な切断面を得ることができる。
【0027】
請求項4、5、6の発明によれば、回転させて光ファイバの裸ファイバ部に安定した傷を付ける構造としたので、直動ベアリングではなくボールベフリングを使用するため、従来の光ファイバ切断装置に比べて省スペース化が実現でき、また、安価での製作を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバ切断装置の一例の正面図で、丸刃が光ファイバの裸ファイバ部に当たっていない状態の図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】この発明の光ファイバ切断装置の一例の正面図で、丸刃が光ファイバの裸ファイバ部に当たっている状態の図である。
【図4】図3におけるIV矢視図である。
【図5】丸刃の代わりに角刃を使用し、角刃が光ファイバの裸ファイバ部に当たっている状態の正面図である。
【図6】図5におけるVI矢視図である。
【図7】従来の丸刃が直動ベアリング上を移動する状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ切断装置
3 基体
5 被覆部クランプ台(第1クランプ台)
7 被覆部クランプ(第1クランプ)
9 光ファイバ
9A 被覆部
9B 裸ファイバ部
11 クランプ台(第2クランプ台)
13 裸ファイバ部クランプ(第2クランプ)
15 刃固定台
17 ボールベアリング
19 回転軸
21 円板
23 偏心軸
25 丸刃(刃)
27 押圧部材
29 角刃(刃)
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバに傷を付ける光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバを切断する光ファイバ切断装置としては、切断刃を光ファイバの表面に押圧し、光ファイバの長手方向に対して直角方向に移動して初期傷を付与し、光ファイバを引っ張ったり、あるいは曲げ応力を与えることにより光ファイバを切断することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、他の光ファイバ切断装置としては、刃を回転させながら光ファイバの長手方向に対して垂直に送ることによって光ファイバを切断することが知られている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−154805号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2002−362936
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のいずれの光ファイバ切断装置の場合、図7に示されているように、光ファイバFの被覆を除去した裸ファイバ部FAの長手方向に対して刃101を矢印で示したごとく移動する場合には直動ベアリング103内を移動させているが、裸ファイバ部FAの周辺には光ファイバFを把持するためのクランプなど光ファイバ切断装置に必要な部品が配置されているため、前記直動ベアリング103はそれらをよける分だけ刃101が移動できる長さが必要になるから、装置が大きくなるという欠点がある。
【0007】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、刃を水平に移動するのでなく回転させて光ファイバに傷を付ける構造とし、従来に比べて省スペース化を実現し、また、安価で製作を可能にした光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバの傷付け方法は、光ファイバ端末の被覆部と被覆を除去した裸ファイバ部をそれぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、または、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部を2カ所それぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、その間で回転軸から偏心された部分に固定された刃を光ファイバの長手方向に対して直交した方向へ回転させることで前記裸ファイバ部に傷を付けることを特徴とする構成である。
【0009】
請求項2によるこの発明の光ファイバの傷付け方法は、請求項1記載の光ファイバの傷付け方法において、前記刃の形状が丸刃であることを特徴とする構成である。
【0010】
請求項3によるこの発明の光ファイバの傷付け方法は、請求項1記載の光ファイバの傷付け方法において、前記刃の形状が角刃であることを特徴とする構成である。
【0011】
請求項4によるこの発明の光ファイバ切断装置は、光ファイバ端末の被覆部と被覆を除去した裸ファイバ部をそれぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、または、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部を2カ所それぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、その間で刃により前記裸ファイバ部に傷を付けてから切断する光ファイバ切断機であって、前記刃が、光ファイバの長手方向に対して直交した方向へ回転させるべく、回転軸から偏心された部分に固定されていることを特徴とする構成である。
【0012】
請求項5によるこの発明の光ファイバ切断装置は、請求項4記載の光ファイバ切断装置において、前記刃の形状が丸刃であることを特徴とする構成である。
【0013】
請求項6によるこの発明の光ファイバ切断装置は、請求項4記載の光ファイバ切断装置において、前記刃の形状が角刃であることを特徴とする構成である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1〜図4を参照するに、光ファイバ切断装置1としては、立設された基体3を備えており、この基体3上の左側には第1クランプ台としての例えば被覆部クランプ台5が一体的に設けられている。この被覆部クランプ台5上には第1クランプ部としての例えば被覆部クランプ7が例えば回動して光ファイバ9の端末の被覆部9Aをクランプしたり、アンクランプせしめるように設けられている。
【0016】
前記基体3上の右側には第2クランプ台としての例えばクランプ台11が設けられている。このクランプ台11上には第2クランプ部としての例えば裸ファイバ部クランプ13が例えば回動して光ファイバ9の端末の被覆部9Aを除去した裸ファイバ部9Bをクランプしたり、アンクランプせしめるように設けられている。
【0017】
前記基体3上のほぼ中央部には図1および図3において刃固定台15が設けられている。この刃固定台15の左側には複数のボールベアリナグ17を介して回転軸19が水平方向へ延伸して回転可能に装着されている。この回転軸19の左部(先端)には円板21が一体化されている。この円板21には水平方向へ延伸した偏心軸23が取り付けられている。この偏心軸23は前記回転軸19に対して偏心量Eだけ偏心されている。前記偏心軸23の左部(先端)には刃としての例えば円形の丸刃25が取り付けられている。この丸刃25の上方位置には上下動可能な押圧部材27が設けられている。また、前記回転軸19には例えば図示省略のハンドルが取り付けられたり、あるいは、プーリ、ベルトなどの伝達部材を介してモータが取り付けられる。
【0018】
上記構成により、先ず、前処理として光ファイバ9の一端の被覆部9Aを剥がし、裸ファイバ部9Bを露出せしめる。そして、被覆部クランプ7を図1において開放すると共に裸ファイバ部クランプ21も開放する。光ファイバ9の被覆部9Aを被覆部クランプ7上にセットすると共に裸ファイバ部9Bを裸ファイバ部クランプ13上にセットする。つぎに、被覆部クランプ7を回動して閉じ、同時に、裸ファイバ部クランプ21も回動して閉じる。
【0019】
図1および図2に示した状態で、図示省略のハンドルを作業者が廻したり、あるいは、モータ刃33を駆動せしめて丸刃25を1回転させると、図3および図4に示したごとく、丸刃25の先端が裸ファイバ部9Bに当たって裸ファイバ部9Bは加傷されて、丸刃25は図1および図2に示した状態に戻る。次いで、押圧部材27を下降させることにより、裸ファイバ部9Bに曲げ力が与えられ、裸ファイバ部9Bの加傷部は破断面へと拡大して切断されることになる。
【0020】
その結果、光ファイバ9の裸ファイバ部9Bに安定した傷が付き、良好な切断面を得ることができる。また、丸刃25を水平に移動させるのでなく、回転させて光ファイバ9の裸ファイバ部9Bに安定した傷を付ける構造としたので、直動ベアリングではなくボールベアリング17を使用するため、従来の光ファイバ切断装置に比べて省スペース化が実現でき、また、安価での製作を可能にすることができる。
【0021】
図5および図6には図3の刃の部分の一部および図4に代わる他の実施の形態が示されている。図5および図6において、図3の刃の部分の一部および図4における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
図5および図6において、前記偏心軸23の左部(先端)には刃としての例えば角刃29が取り付けられていることが異なるだけで、後は同じである。
【0023】
上記構成により、光ファイバ9の被覆部9Aを被覆部クランプ7上にセットすると共に裸ファイバ部9Bを裸ファイバ部クランプ13上にセットする。つぎに、被覆部クランプ7を回動して閉じ、同時に、裸ファイバ部クランプ21も回動して閉じる。この状態で、図示省略のハンドルを作業者が廻したり、あるいは、モータ刃33を駆動せしめて角刃29を1回転させると、図5および図6に示したごとく、角刃29の先端が裸ファイバ部9Bに当たって裸ファイバ部9Bは加傷されて、角刃29は裸ファイバ部9Bに当たっていない元の状態に戻る。次いで、押圧部材27を下降させることにより、裸ファイバ部9Bに曲げ力が与えられ、裸ファイバ部9Bの加傷部は破断面へと拡大して切断されることになる。
【0024】
その結果、上述した効果と同様の効果を奏する。
【0025】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。上述した実施の形態では、光ファイバ端末の被覆部9Aと被覆を除去した裸ファイバ部9Bをそれぞれ第1クランプ台5、第2クランプ台11の上部に設けられた第1クランプ部7、第2クランプ部13で固定し、その間で丸刃25又は角刃29を光ファイバ9の長手方向に対して直交した方向に回転させて前記裸ファイバ部9Bに傷を付けてから切断する光ファイバ切断装置1について説明したが、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部9Bを2カ所それぞれ第1クランプ台5、第2クランプ台111の上部に設けられた第1クランプ部7、第2クランプ部13で固定し、その間で丸刃25又は角刃29を光ファイバ9の長手方向に対して直交した方向に回転させて前記裸ファイバ部9Bに傷を付けてから切断する光ファイバ切断装置1でも対応可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1、2および3の発明によれば、丸刃または角刃などの刃を水平に移動させるのでなく、回転させて光ファイバの裸ファイバ部に安定した傷を付けることができ、良好な切断面を得ることができる。
【0027】
請求項4、5、6の発明によれば、回転させて光ファイバの裸ファイバ部に安定した傷を付ける構造としたので、直動ベアリングではなくボールベフリングを使用するため、従来の光ファイバ切断装置に比べて省スペース化が実現でき、また、安価での製作を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバ切断装置の一例の正面図で、丸刃が光ファイバの裸ファイバ部に当たっていない状態の図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】この発明の光ファイバ切断装置の一例の正面図で、丸刃が光ファイバの裸ファイバ部に当たっている状態の図である。
【図4】図3におけるIV矢視図である。
【図5】丸刃の代わりに角刃を使用し、角刃が光ファイバの裸ファイバ部に当たっている状態の正面図である。
【図6】図5におけるVI矢視図である。
【図7】従来の丸刃が直動ベアリング上を移動する状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ切断装置
3 基体
5 被覆部クランプ台(第1クランプ台)
7 被覆部クランプ(第1クランプ)
9 光ファイバ
9A 被覆部
9B 裸ファイバ部
11 クランプ台(第2クランプ台)
13 裸ファイバ部クランプ(第2クランプ)
15 刃固定台
17 ボールベアリング
19 回転軸
21 円板
23 偏心軸
25 丸刃(刃)
27 押圧部材
29 角刃(刃)
Claims (6)
- 光ファイバ端末の被覆部と被覆を除去した裸ファイバ部をそれぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、または、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部を2カ所それぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、その間で回転軸から偏心された部分に固定された刃を光ファイバの長手方向に対して直交した方向へ回転させることで前記裸ファイバ部に傷を付けることを特徴とする光ファイバの傷付け方法。
- 前記刃の形状が丸刃であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバの傷付け方法。
- 前記刃の形状が角刃であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバの傷付け方法。
- 光ファイバ端末の被覆部と被覆を除去した裸ファイバ部をそれぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、または、光ファイバ端末の被覆を除去した裸ファイバ部を2カ所それぞれ第1クランプ台、第2クランプ台の上部に設けられた第1クランプ部、第2クランプ部で固定し、その間で刃により前記裸ファイバ部に傷を付けてから切断する光ファイバ切断機であって、前記刃が、光ファイバの長手方向に対して直交した方向へ回転させるべく、回転軸から偏心された部分に固定されていることを特徴とする光ファイバ切断装置。
- 前記刃の形状が丸刃であることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ切断装置。
- 前記刃の形状が角刃であることを特徴とする請求項4記載の光ファイバ切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074271A JP2004279956A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074271A JP2004279956A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004279956A true JP2004279956A (ja) | 2004-10-07 |
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ID=33289964
Family Applications (1)
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JP2003074271A Pending JP2004279956A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 光ファイバの傷付け方法および光ファイバ切断装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100791516B1 (ko) | 2006-05-08 | 2008-01-04 | 서동호 | 광섬유 노치형성장치와 노치가 형성된 광섬유 |
JP2012237850A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Fujitsu Telecom Networks Ltd | 光ファイバ切断装置 |
CN102887638A (zh) * | 2012-10-09 | 2013-01-23 | 中天科技精密材料有限公司 | 一种切割高温预制棒的设备及其切割方法 |
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2003
- 2003-03-18 JP JP2003074271A patent/JP2004279956A/ja active Pending
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