JP2004278823A - ファンコイルユニット - Google Patents

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common
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fan coil
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Masaaki Hisawa
雅明 比澤
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Kurogane Kosakusho Ltd
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Kurogane Kosakusho Ltd
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Abstract

【目的】本発明は、特に多床室の病室を各ベッドごとに個別に空調するファンコイルユニットに関するものでり、簡単な構造で、安価に製作出来、各被空調空間に対応した風量設定が容易にでき、病室内に適切な風量分布を創り出せるファンコイルユニットを提供する事を目的とする。
【構成】機体内部に吸い込まれた空気を複数の被空調空間に給気するファンコイルユニットであって、複数の被空調空間は複数の個別空間と共用空間よりなり、複数の個別空間に対応する分岐用吹出孔にはファンコイルユニットの設置時に調節する分岐用風量調節ダンパーが設けられ、共用空間に対応する共用吹出孔には共用空間から操作可能な共用風量調節ダンパーが設けられているものである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に多床室の病室の各ベッドを個別に空調するファンコイルユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一つの空調機で、複数のベッド(複数の個別空間)と通路等の共用スペース(共用空間)からなる被空調空間を空調する場合、空調機の機体内に熱交換コイルを設けた熱交換室と、この熱交換室と連通する個別空間と共用空間に対応した複数の分流路とを形成し、この各分流路に熱交換室から分流路の向かう方向に空気を送る各分流路に対応した複数の送風機と、上記被空調空間からの逆流を防止するダンパー機構を設けた構成のファンコイルユニットが提供されている。(例えば特許文献1参照。)
【0003】
上記構成によると、被空調空間に対応した空調の個別制御が可能であるが、ベッド数等によって送風機(モーター)の増加が余儀なくされ、コスト高になることはもちろん、騒音が増大し、ユニットサイズが大型化する欠点があった。
【0004】
【特許文献1】
特許第2930295号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な構造で、安価に製作出来、各被空調空間に対応した風量設定が容易で、病室内に適切な風量分布を創り出せるファンコイルユニットを提供する事を課題とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決する為、本発明が手段とする第1の特徴は、機体内部に吸い込まれた空気を複数の被空調空間に個別に給気するファンコイルユニットであって、複数の被空調空間は複数の個別空間と共用空間よりなり、複数の個別空間に対応する分岐用吹出口にはファンコイルユニットの設置時に調節する分岐用風量調節ダンパーが設けられ、共用吹出口には共用空間から操作可能な共用風量調節ダンパーが設けられているものである。
【0007】
次に、本発明が手段とする第2の特徴は、前記第1の特徴に加え、分岐用風量調節ダンパーは上下方向にスライド自在に設けられ、共用風量調節ダンパーは水平方向にスライド自在に設けられているものである。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面に基いて実施例を説明する。
図1において、符号10は本発明ファンコイルユニットを示している。
ファンコイルユニット10は、天井内に据付けられる機体1と、機体1の下方で天井の室内側に位置する化粧パネル部5より構成されている。
符号100・・・は分岐用のフレキシブルダクトを示し、符号4はファンコイルユニットのスイッチ(リモコン)を示し、符号41はスイッチ(リモコン)4のコントロール盤を示し、符号42は結露水の水抜き部を示し、符号43、44は熱交換コイルの給排水管を示している。
【0009】
機体1は左右側板11、11、前後側板12、12と、上面板13から形成された下方が開口する箱型をなしている。
そして、機体1内の上部に左右に所定間隔を有して2つの熱交換コイル14、14が平行に配設され、熱交換コイル14、14の下方にドレンパン15、15が配設され、ドレンパン15、15間の下方に、空気漏れを防ぐ為に仕切板16が配設され、仕切板16の下方に送風機17が配設され、吸込んだ空気を上方向けて吹出す送風機吹出口171を仕切板16の上方に臨ませている。
符号161は、送風機17のモーター170の取付け板を示している。
【0010】
そして、機体1の左右側板11、11の内側に所定間隔を有して、左右側板11、11と平行に内側仕切壁18、18が配設されて、機体1と仕切板16と内側仕切板18、18で、吹出部20が形成され、仕切板16と内側仕切板18、18と前後板12,12で吸込部30が形成される。
又、左右側板11、11の上部に、被空調空間の個別空間(病室のカーテン等で区画された患者のベッド廻り)の数に対応して複数個の分岐用吹出口25・・・が形成され、分岐用吹出口25・・・の外側にはフレキシブルダクト100が取り付けられ、機体の内側には分岐用風量調節ダンパー6が設けられている。
【0011】
一方、内側仕切板18、18と左右側板11、11間の下端部には、長手方向中央部に共用吹出口26、26を有する下部仕切板19、19が配設され、共用吹出口26には共用風量調節ダンパー7が設けられている。
そして、モーター170にて駆動する送風機17より送り出された空気は、熱交換コイル14、14を通過して調和空気となり、分岐用吹出口25・・・と共用吹出口26、26から吹出され、分岐用吹出口25・・・から吹出された調和空気はフレキシブルダクト100・・・にて個別空間(病室のカーテン等で区画された患者のベッド廻り)に導かれる。
【0012】
化粧パネル部5は、周部上面が天井面の室内側に当接する外枠体51と、外枠体51の左右端部と所定間隔を有して内側に配設され、機体1の左右側板11、11と内側仕切板18、18間に連通する吹出溝52、52が形成され、フィルター53が設けられた内枠体54と、内枠体54の左右端部と所定間隔を有して配設され、吸込部30に連通する吸込溝55、55となした着脱パネル56より構成されている。
すなわち、共用吹出口26、26より吹出された調和空気は、吹出溝52、52より被空調空間の共用空間(病室内の通路等)に拡散して吹出される。
【0013】
前記、分岐用風量調節ダンパー6は、左右側板11、11の内面に形成されたダンパー保持部材61、61に上下方向にスライド自在で、任意位置で停止可能に保持され、下端部に連設した操作レバー62の端部を内側仕切18のスリット181を挿通して吸込部30内に臨ませ、操作レバー62を上下動させることに分岐用吹出口25の閉塞状態を調節可能となし、風量を調節している。
【0014】
一方、共有用風量調節ダンパー7は、下部仕切板19の上面に位置して、共用吹出口26に沿って水平方向にスライド自在で、任意位置で停止可能に保持され、共用吹出口26の長手方向に対向して配設され、共用吹出口26の長手方向中央部側端部下面に操作レバー71が吹出溝52、52内に突出して連設されている。
そして、操作レバー71を水平方向に動かせて共用吹出口26の閉塞状態を調節可能となし、風量を調節している。
【0015】
本発明は、上記の如く構成され、複数の個別空間に対するフレキシブルダクト100・・・延設距離、及び共用空間(病室の通路等)の位置を考慮し、共用空間の天井部に設置される。
この時、フレキシブルダクト100・・・個別空間の位置(延設距離が短いと分岐吹出口25から吹出された調和空気は初期の設定温度を維持し易いが、長くなると維持するのが難しい)、あるいは個別空間の環境(窓際は外気の影響を受けやすく、廊下側は屋内空調の影響を受けやすい。)によって、空調環境が異なり、分岐吹出口25・・・からの吹出し風量が同じであれば、病室内での負荷に応じた適切な温度分布を創り出す事ができなかった。
したがって、上記空調環境に応じて、分岐用風量調節ダンパー16を調節し、それぞれの分岐用吹出口25・・・からの吹出し風量を異ならしめ、病室内の負荷に応じた適切な温度分布を創り出しこの状態で分岐用風量調節ダンパー16・・・を固定する。
次に、ファンコイルユニット1の設置後、吹出溝52、52内より、共有用風量調節ダンパー7を調節して、共用吹出口26、26からの吹出し風量を調節して適宜な環境を得る事が可能である。
【0016】
【発明の効果】
特許請求の範囲の請求項1に記載の発明によれば、分岐用吹出口にファンコイルユニットの設置時に調節する分岐用風量調節ダンパーが設けられているので、ファンコイルの設定時に、病室内の個別空間のそれぞれの環境に応じた適切な温度分布を得る事ができ、しかも、共用空間に対しては、その都度共有用風量調節ダンパーを調節して、適宜な環境を得る事が可能である。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明によれば、共用風量調節ダンパーが水平方向にスライド自在に設けられているので、共用吹出口の開閉具合が下方から目視でき調節が容易である。
又、分岐用吹出口の位置は下方から目視確認できず、又、分岐用風量調節ダンパーも、上下方向にスライド自在にもうけられているので、分岐用風量調節ダンパーの位置の確認も困難であるから、使用者が簡単に風量分布を変えることができず、初期の適切な設定環境を維持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図
【図2】本発明の要部拡大縦断面図
【図3】図2のA−A線断面図
【符号の説明】
1 機体
10 ファンコイルユニット
14 熱交換コイル
16 仕切板
17 送風機
25 分岐用吹出口
26 共用吹出口
6 分岐用風量調節ダンパー
7 共用風量調節ダンパー

Claims (2)

  1. 機体内部に吸い込まれた空気を複数の被空調空間に給気するファンコイルユニットであって、複数の被空調空間は複数の個別空間と共用空間よりなり、複数の個別空間に対応する分岐用吹出口にはファンコイルユニットの設置時に調節する分岐用風量調節ダンパーが設けられ、共用空間に対応する共用吹出口には共用空間から操作可能な共用風量調節ダンパーが設けられている事を特徴とするファンコイルユニット。
  2. 分岐用風量調節ダンパーは上下方向にスライド自在に設けられ、共用風量調節ダンパーは水平方向にスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のファンコイルユニット。
JP2003067400A 2003-03-13 2003-03-13 ファンコイルユニット Pending JP2004278823A (ja)

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