JP2004278046A - 破風納め板用の建築板及び施工構造 - Google Patents
破風納め板用の建築板及び施工構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004278046A JP2004278046A JP2003068364A JP2003068364A JP2004278046A JP 2004278046 A JP2004278046 A JP 2004278046A JP 2003068364 A JP2003068364 A JP 2003068364A JP 2003068364 A JP2003068364 A JP 2003068364A JP 2004278046 A JP2004278046 A JP 2004278046A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- gable
- building
- board
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
【解決手段】破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための建築板1である。正方形状を呈する建築板1の外周部のうち,相互に直交する所定の2辺11,12に沿う外周部には,上記各辺11,12に沿って形状模様21を設けてある。また,上記所定の2辺11,12がなす頂点19に対して対角に位置する対角頂点15を囲む外周部には,局所的な形状模様21を設けてある。この建築板1は,相互に鏡像関係を呈する直角2等辺三角形状の2種類の板ピース210,220について,それぞれの斜辺217,227を突き合わせた状態で接合してなる。
【選択図】 図1
Description
【技術分野】
本発明は,破風板の先端と鼻隠しとの間に配設する破風納め板を切断採取するための建築板及び,該建築板から切断採取した破風納め板の施工構造に関する。
【0002】
【従来技術】
破風納め板10は,後述する図7に示すごとく,屋根4の左右側面において,破風板2の先端部に配設するものである(例えば,登録意匠文献1参照。)。
即ち,図14に示すごとく,破風納め板91は破風板92の先端と鼻隠し93と屋根94との間に配設するものである。
【0003】
そして,上記破風納め板91は,図15に示すごとく,垂直辺911と水平辺912と,上部斜辺部913と,破風板2の先端と当接させる突出部915とを有し,入り組んだ複雑な多角形の形状を呈している。
この破風納め板91は,破風板の幅h1,鼻隠しの高さh2,破風納め板の幅Lの各寸法,屋根勾配Kといった使用条件によっても,その形状寸法は様々なものとなる。
【0004】
さらに,破風納め板91の形状は,屋根の左側(同図(a)に示す。)に使用するものと右側(同図(b)に示す。)に使用するものとが左右対称となっている。すなわち,化粧面であるおもて面の指定がある破風納め板91については,左右同一の部材を使用することはできず,表面模様921や形状等,相互に鏡像関係にある2種類の破風納め板91を手配する必要がある。
【0005】
【登録意匠文献1】
登録意匠番号977354号公報(「意匠に係る物品」,「意匠に係る物品の説明」,正面図,使用状態を示す参考図1)
【0006】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の破風納め板91には,次の問題がある。
即ち,破風納め板91は,上記のごとく入り組んだ複雑な多角形であるため,1個ずつ金型成形するか,あるいは,それぞれに切断された板材を所定形状に組み立て一体化して破風納め板とする必要がある。
そのため,前者の場合には,予め全ての形状寸法に応じた金型を用意しておく必要があり,多大の設備費を必要とする。また,後者の場合には,組立作業が複雑となり,作業が困難である。その結果,納期までに多くの日数を要するという問題があった。
【0007】
一方,その解決手段として,予め,予想される全ての形状寸法の破風納め板を在庫しておくことが考えられる。
しかし,それでは製造や保管のためにコストがかかるばかりでなく,遊休在庫が非常に多くなり,効率が悪くなる。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,破風納め板を効率良く切断採取するための建築板,その製造方法及び,建築板から切断採取した破風納め板を利用した施工構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための正方形状の建築板であって,
該建築板の外周部のうち,相互に直交する所定の2辺に沿う外周部には,上記破風板の長手方向に形成した形状模様と同様の形状模様を設けてあることを特徴とする破風納め板用の建築板にある(請求項1)。
【0010】
上記第1の発明の上記建築板は,上記所定の2辺から等距離にある線分を中心とした線対称の形状を呈している。また,上記建築板の表面には,上記所定の2辺に沿って,形状模様を形成してある。
そのため,上記建築板によれば,屋根の左右に取り付ける相互に鏡像関係にある破風納め板を選択的に切り出すことができる。
【0011】
例えば,以下に説明する手順によって,上記破風板の形状模様と連続する形状模様を有する左右用の破風納め板を,上記建築板から効率良く切り出すことができる。ここで,施工用の上記破風納め板は,右側用のものは,おもて面に向かって左下側が直角形状,左側用のものは右下側が直角形状となっている
【0012】
そこで,上記所定の2辺がなす上記直角頂点が左下側となるように上記建築板を配置し,上記所定の2辺を活かして所望形状に切断すれば,右側用の破風納め板を容易に切り出すことができる。一方,上記直角頂点を右下側に配置した上記建築板を所望形状に切断すれば,左側用の破風納め板を容易に切断加工することができる。
【0013】
上記のごとく,上記建築板の上記所定の2辺を活かして上記破風納め板を切り出せば,上記破風板の形状模様と連続的につながる形状模様を備えた破風納め板を効率良く切り出すことができる。
すなわち,上記第1の発明の建築板によれば,形状模様を有する上記破風板と組み合わせたときに,つなぎ目に違和感の少ない優れた一体感を呈する上記破風納め板を効率良く切り出すことができる。
【0014】
なお,上記建築板に設けた上記形状模様は,上記破風板と同様のものである。上記形状模様は,一見して上記破風板の形状模様と同様と認識できれば足り,厳密に同一であることは必要ではない。すなわち,上記破風板の形状模様と類似し,かつ,破風板と組み合わせたときつなぎ目に違和感が現れなければ足りる。
【0015】
また,上記第1の発明の建築板は,正方形状を呈している。そのため,この建築板は,荷紐等をかけ易く,荷紐等のゆるみによる荷くずれ等を生じるおそれが少ない。
従って,上記建築板では,運搬中等の荷くずれに起因した割れや欠け等,不良品が発生するおそれが少ない。
【0016】
なお,さらに,上記第1の発明の建築板によれば,左側用の破風納め板と右側用の破風納め板だけでなく,形状模様を設けた破風板と組み合わせて施工する破風納め板と,平滑面を呈する破風板と組み合わせて施工する破風納め板とを選択的に切り出すことも可能である。
すなわち,上記所定の2辺がなす頂点の対角にある対角頂点を,上記破風納め板の上記直角形状として利用すれば,破風板との当接部分に形状模様が現れない破風納め板を切り出すことができる。この破風納め板は,平滑面を呈する破風板と組み合わせて施工することができる。
【0017】
以上のごとく,上記第1の発明の建築板によれば,施工に必要な建築板の種類を抑制することにより該建築板自体のコストを低減できると共に,不良品としての建築板の発生を抑制することにより施工コストを低減することができる。
なお,上記正方形状としては,厳密には,4つの頂点が90度であって,4辺が等長であることが必要であるが,一見して正方形と認識できる形状は上記正方形状に含まれる。現実的には,頂点の角度,4辺の長さに2割程度までの誤差があっても上記正方形状に含まれる。
【0018】
第2の発明は,破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための矩形状の建築板であって,
平行関係を呈する2辺の側端辺を含み,矩形状を呈する建築原板について上記側端辺から時計回りに45度回転させて配置した第1切断面,及び,上記側端辺に直交して配置した第2切断面により上記建築原板から切り出した一方の板ピースと,
上記建築原板について上記側端辺から半時計回りに45度回転させて配置した第1切断面,及び,上記側端辺に直交して配置した第2切断面により上記建築原板から切り出した他方の板ピースとを接合してなり,
上記一方の板ピースと上記他方の板ピースとは,上記各板ピースについて上記第1切断面により形成された斜辺と上記側端辺とがなす45度の頂点を相互に一致させた状態で,上記各斜辺を突き合わせて接合してあることを特徴とする破風納め板用の建築板にある(請求項3)。
【0019】
上記第2の発明の破風納め板用の建築板は,上記一方の板ピースと上記他方の板ピースとを組み合わせてなる建築板である。そして,上記各板ピースは,両方とも上記建築原板を切断加工してなるピースである。
そのため,上記破風納め板用の建築板は,単一の部材である上記建築原板から,効率良く製造することができる。この建築板によれば,任意の形状の破風納め板を効率良く切断加工することができる。
なお,上記建築板の矩形状とは,正方形状,長方形状,及び,1箇所の頂点に矩形状の切り欠きを配置してなり,厳密にはL字形状を呈するものの全体として概ね正方形状又は長方形状を呈する形状をも含むものである。
【0020】
第3の発明は,破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための矩形状を呈する建築板を製造する製造方法において,
長手方向の両側の側端辺に沿って形状模様を有し,かつ,長手方向の長さが,少なくとも幅方向の長さ以上である建築原板を作製する原板工程と,
上記両側の側端辺のいずれかと時計回りに45度をなす斜辺と,上記側端辺と直交する垂直辺とを有する一方の板ピース及び,上記両側の側端辺のいずれかと時計回りに45度をなす斜辺と,上記側端辺と直交する垂直辺とを有する他方の板ピースを上記建築原板から切断加工する切断工程と,
上記一方の板ピースと上記他方の板ピースとを,上記斜辺と上記側端辺とがなす45度の頂点を相互に一致させた状態で,上記各斜辺を突き合わせて接合する接合工程とを含むことを特徴とする破風納め板用の建築板の製造方法にある(請求項7)。
【0021】
上記第3の発明の製造方法は,長手方向の両側の上記側端辺に沿って形状模様を設けた上記建築原板を基にして,上記第2の発明の建築板を製造する方法である。
上記建築原板によれば,上記建築板の部品となる上記2種類の板ピースを,単一の上記建築原板から切断加工することができ,効率的である。
【0022】
また,上記建築原板から上記一方(他方)の板ピースを切り出した後の上記建築原板では,上記第1切断面に対面して,上記一方(他方)の板ピースの上記斜辺と同様の斜辺が形成されている。
そのため,その後さらに,上記側端辺に直交して上記切り出し後の建築原板を切断すれば,上記一方の(他方)の板ピースと同形状の板ピースを,さらに1片切り出すことができる。
すなわち,上記の製造方法によれば,上記板ピースを切り出す際の端材の発生を抑制でき,材料効率良く上記建築板を製造することができる。
【0023】
そして,上記切断工程により切り出した上記各板ピースは,45度の頂点を介して上記斜辺と交わる辺に沿って上記形状模様を有している。
そのため,上記2種類の板ピースの斜辺を突き合わせた状態で接合した上記建築板では,上記直角頂点を形成する上記所定の2辺に沿って,上記形状模様を確実に形成することができる。
なお,上記板ピースを切り出す際の切断角度45度及び,上記板ピースの頂点角度45度とは,45度を中心にして2割程度までの誤差を許容した角度範囲を表している。
また,その他の角度,長さの指定に関しても,2割程度までの誤差を許容した範囲を表している。
【0024】
また,単一の上記建築原板を切断加工してなる同素材の上記板ピースは,相互の接着性,接合性が良好である。
そのため,上記各板ピースを接合してなる上記建築板は,高い強度を有するものとなる。
【0025】
特に,上記建築原板の長手方向に直交する断面の形状が,長手方向に一定形状を有している場合には,上記建築原板は押出成形によって製造することが可能である。
そして,この場合には,押出成形品としての建築原板を切断し,再接合して上記建築板を製造できるため,該建築板の製造工程から金型成型工程を省略することができる。
【0026】
第4の発明は,破風板の先端に破風納め板を配設する施工構造において,
上記破風納め板は,上記請求項1〜請求項6に記載の建築板の一部を切断してなり,
上記破風納め板は,該破風納め板の形状模様と,上記破風板の形状模様とが連続して形成されるように,上記破風板の先端に配設してあることを特徴とする破風納め板の施工構造にある(請求項12)。
【0027】
上記第4の発明の施工構造は,上記第1の発明の上記建築板から切断加工した上記破風納め板を,破風板の先端に配設する施工構造である。
そして,上記建築板の上記形状模様を形成した上記所定の2辺を活用して上記破風納め板を切り出せば,上記破風板に形成された形状模様と同じ形状模様を上記破風納め板の外周部に連続的に形成することができる。
そのため,上記施工構造によれば,上記破風板及び上記破風納め板に形成した形状模様に統一性,連続性を持たせることができ,美観に優れた屋根側面の構造を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明においては,上記建築板は,上記所定の2辺がなす頂点に対して対角に位置する対角頂点を含む外周部に,局所的な形状模様を有していることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記建築板を取り扱う際,上記対角頂点に形成した形状模様を目印として位置合わせ等を行うことができ,便利である。
なお,上記建築板の外形である上記正方形状とは,上記形状模様の一部として正方形状の切り欠きを上記対角頂点に配置してなり,厳密にはL字形状とも言える形状も含むものである。
【0029】
上記第2の発明においては,上記建築原板は,上記2辺の側端辺に沿って形状模様を有していることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記建築板の外周をなす辺のうち,上記各板ピースの上記45度の頂点を組み合わせてなる直角頂点を通る2辺に沿って,上記形状模様を形成することができる。
そのため,上記建築板によれば,上記形状模様を形成した2辺が外周をなし,破風板等と組み合わせて施工する際の美観に優れた破風納め板を,容易に切断加工することができる。
【0030】
また,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,上記2辺の側端辺よりなる平行関係を呈する2辺の平行辺と,上記第1切断面により形成された斜辺と,上記第2切断面により形成された垂直辺とからなり,相互に鏡像関係を呈する台形状を呈していることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記鏡像関係を呈する台形状の2片の板ピースを組み合わせて,全体として正方形状を呈すると共に,1箇所の頂点に正方形状の切り欠きを有する上記建築板を製造することができる。
そして,この建築板は,全体として正方形状を呈している。
そのため,上記建築板によれば,屋根の左右に取り付ける相互に鏡像関係にある破風納め板を選択的に切り出すことができる。
【0031】
さらに,上記建築板の1箇所の頂点に形成した正方形状の切り欠きによれば,上記建築板を取り扱う作業中において,該建築板の回転方向の位置を誤認するおそれが少ない。それ故,この建築板にあっては,破風納め板の切り出し方向を誤ることが少ない。
【0032】
さらにまた,運搬中においては,上記の切り欠き領域を位置合わせ用の切り欠きとして利用することができる。そして,建築板を積層して運搬する際,上記の切り欠き領域の位置を一致させることにより,各建築板の回転方向の位置を確実に合致させることができる。
【0033】
また,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,上記第2切断面により形成された垂直辺と,上記2辺の側端辺のいずれかよりなり上記垂直辺と等長の直角辺と,上記第1切断面により形成された斜辺とからなり,相互に鏡像関係を呈する直角2等辺三角形状をなしていることが好ましい(請求項6)。
【0034】
この場合には,上記鏡像関係を呈する直角2等辺三角形状の2片の板ピースを組み合わせて,正方形状を呈する上記建築板を製造することができる。
そして,上記建築板は,全体として正方形状を呈している。
そのため,上記建築板によれば,屋根の左右に取り付ける相互に鏡像関係にある破風納め板を選択的に切り出すことができる。
【0035】
上記第3の発明においては,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,直角2等辺三角形状の板ピースであることが好ましい(請求項8)。
この場合には,直角2等辺三角形状を呈する上記2片の板ピースを組み合わせて,正方形状を呈する上記建築板を製造することができる。
【0036】
また,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,平行関係を呈する2辺の平行辺と2箇所の直角頂点を結ぶ垂直辺と45度の頂点を含む斜辺とからなる台形状であることが好ましい(請求項9)。
この場合には,上記台形状を呈する上記2片の板ピースを組み合わせて,全体として正方形状を呈すると共に,1箇所の頂点に正方形状の切り欠きを有する上記建築板を製造することができる。
【0037】
また,上記建築原板は,セメント系無機質材料よりなることが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記接合工程において,共にセメント系無機質材料よりなる板ピース同士を,接着剤等を用いて強固に接着することができる。それ故,上記建築板は,高強度を有するものになる。
【0038】
なお,上記板ピースは,上記セメント系無機質材料のほか,合成樹脂材料等から作製することができる。
そして,上記接合工程において使用する接着剤としては,シリコーン系接着剤,変成シリコーン系接着剤,ポリサファイド系接着剤,アクリルウレタン系接着剤,ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。
【0039】
また,上記原板工程は,上記建築原板を押出成形により作製する工程であることが好ましい(請求項11)。
この場合には,押出成形により効率良く製造した上記建築原板から,上記建築板を,さらに効率良く製造することができる。
一般的に押出成形による工程は,金型成形による工程等と比較して,低コストであるため,上記建築板のコストを下げることができる。
なお,上記建築原板は,上記押出成形のほか,乾式製造,湿式製造,注型成形等によって作製することもできる。
【0040】
【実施例】
(実施例1)
本例の建築板1及びその施工構造につき,図1〜図7を用いて説明する。
図1,図3に示すごとく,本例の建築板1は,破風板2(図6)の先端に配設する破風納め板10(図4)を切断採取するための建築板である。
図1に示すごとく,正方形状を呈する建築板1の外周部のうち,相互に直交する所定の2辺11,12に沿う外周部には,上記各辺11,12に沿って形状模様を設けてある。
また,上記所定の2辺11,12がなす頂点19に対して対角に位置する対角頂点15を囲む外周部には,局所的な形状模様を設けてある。
以下に,この内容について詳しく説明する。
【0041】
本例の破風納め板10加工用の建築板1は,図1に示すごとく,相互に鏡像関係にある第1の板ピース210と第2の板ピース220とを接着剤により接着したものである。
これら板ピース210,220は,図2に示すごとく,セメント系窯業建築板よりなり,長手方向の両側の側端部に形状模様21を有する建築原板20から切り出したものである。
建築原板20の長手方向に平行な側端辺201に沿って形成した上記の形状模様21は,幅方向の外方に向かって2段階に薄肉化する階段状の模様(図1(b)参照。)である。
【0042】
板ピース210,220は,図2に示すごとく,それぞれ,2箇所の45度の頂点R1と1箇所の直角の頂点R2とを有すると共に,長さが一致する2辺とこれより長い斜辺217,227とを有しており,全体として直角2等辺三角形状を呈している。
これら板ピース210,220は,斜辺217,227を形成する切断面と,側端辺201に直交する切断面とにより,上記建築原板20を切断加工したものである。
【0043】
そして,各板ピース210,220では,図2に示すごとく,その直角2等辺三角形状の直角R2をなす2辺のうち一方の辺と,この辺上にない頂点とを,上記建築原板20の側端辺201から切り出してある。それ故,各板ピース210,220では,直角をなす一方の辺と,この辺上にない頂点とに形状模様21が配置されることになる。
【0044】
そして,上記の建築板1では,図1に示すごとく,相互に鏡像関係を呈する2種類の板ピース210,220を,それぞれのおもて面を同じ側に向けた状態で,各斜辺217,227を相互に突き合わせて接合してある。
それ故,直角二等辺三角形状を呈する板ピース210,220を上記のごとく接合してなる建築板1は,正方形状を呈している。
【0045】
また,鏡像関係にある各板ピース210,220を組み合わせてなる上記建築板1は,図1に示すごとく,板ピース210と板ピース220とを突き合わせた接合線13を中心とした線対称を呈することになる。そして,板ピース210,220のおもて面に形成された形状模様21もまた,線対称をなしている。
【0046】
板ピース210,220の辺に沿って形成された形状模様21は,図1に示すごとく,上記接合線13上の頂点19で相互に接続され,該頂点19を通る2辺に沿って該建築板1の外周の半分を取り囲むように形成される。
また,板ピース210,220の頂点に形成された形状模様21は,同図に示すごとく,上記接合線13上の頂点15で相互に接続され,該頂点15を取り囲むように形成されている。
【0047】
ここで,各板ピース210,220は,図1に示すごとく,辺に沿う形状模様21と,頂点の形状模様21とを独立して有している。それ故,建築板1においては,外周辺に沿って形成される形状模様21と,頂点を中心にして形成される形状模様21とは,対角をなす位置に独立して配置されることとなる。
【0048】
次に,この建築板1を製造する製造方法について説明する。
本例の建築板1(図1)を製造する工程は,建築原板20(図2)を作製する原板工程と,鏡像関係にある2種類の板ピース210,220を上記建築原板20から切断加工する切断工程と,上記2種の板ピース210,220を接合する接合工程とからなる工程である。
【0049】
上記原板工程は,セメント系無機質材料を,図示しない押出成形機を用いて混練すると共に,所定の断面形状を有する成形用のダイスから押し出すことにより,図2に示すごとく,長手方向の両側の側端辺に沿って形状模様21を有する建築原板20を作製する工程である。
【0050】
上記切断工程は,直角2等辺三角形状を呈し,相互に鏡像関係にある上記2種類の板ピース210,220を,作製した上記建築原板20から切り出す工程である。
第1の板ピース210及び第2の板ピース220の切り出しに当たっては,図2に示すごとく,建築原板20を長手方向の複数ブロックに分割する切断線205と,分割された各ブロックを斜めに分割する切断線206とにより,建築原板20を切断加工する。
【0051】
本例では,図2に示すごとく,直角二等辺三角形状を呈する板ピース210,220を得るため,建築原板20の幅に一致した間隔で上記各切断線205を配置すると共に,建築原板20の長手方向と45度をなすように上記各切断線206を設定した。
【0052】
ここで,本例の一方の板ピース210は,図2に示すごとく,建築原板20の長手方向から時計回りに45度回転させて配置した切断面206と,上記側端辺201に直交する切断面205とにより建築原板20から切り出したものである。
また,他方の板ピース220は,建築原板20の長手方向から反時計回りに45度回転させて配置した切断面206と,上記側端辺201に直交する切断面205とにより切り出したものである。
このように,切断面206と建築原板20の長手方向とのなす角を,時計回りに設定するか,反時計回りに設定するかの切り換えにより,相互に鏡像関係を呈する板ピース210と板ピース220とを選択的に切り出すことができる。
【0053】
上記接合工程では,図1に示すごとく,鏡像関係を呈する2種類の板ピース210,220のそれぞれの斜辺217,227を,該斜辺217,227の両端部にある45度を呈する頂点が一致するように突き合わせた状態で接合し,上記の建築板1を製造した。
【0054】
次に,この建築板1では,次のような手順により,破風納め板10を切断加工する。
ここで,破風納め板10は,図4に示すごとく,相互に直交する水平辺110と垂直辺120とを有しており,水平辺110と直交する前辺161と,垂直辺120と所定の角度で交わる接辺163と,前辺161及び接辺163の先端部を結ぶ上斜辺162とからなる五角形状を呈する施工部材である。
また,破風納め板10にはおもて面の指定があり,該おもて面には水平辺110及び垂直辺120に沿って形状模様21を設けてある。
【0055】
そして,上記破風納め板10を取り付ける際には,図6及び図7に示すごとく,形状模様21を形成したおもて面を外部に露出させると共に,上記前辺161と鼻隠し3とを,上記接辺163と破風板2とをそれぞれ突き合わせる。このとき,上記上斜辺162は,屋根4の下面と接触することとなる。
【0056】
すなわち,破風納め板10の各部の寸法は,次のように設定してある。
上記鼻隠し3に接する前辺161の長さは,鼻隠し3の高さに合わせてある。
また,屋根4に接する上斜辺162の傾きは,屋根の勾配に合わせてある。
また,破風板2に接する接辺163の傾き及び長さは,先端23を適宜切断してなる破風板2の切断面の傾きと長さに合わせてある。
【0057】
ここで,破風納め板10の垂直辺120と水平辺110とは,図7に示すごとく,屋根4の施工構造の外縁をなす辺である。
すなわち,図6及び図7に示すごとく,破風納め板10の垂直辺120は,取り付けられたとき,破風板2に向けて垂直に配置される辺である。
また,破風納め板10の水平辺110は,取り付られたとき,鼻隠し3に向けて水平に配置される辺である。
【0058】
そこで,上記の破風納め板10を切断加工するに当たっては,建築板1の頂点19が,破風納め板10の水平辺110と垂直辺120との交点となるように加工する。
このように上記の建築板1から破風納め板10を切断加工することにより,該破風納め板10の水平辺110及び垂直辺120に沿って,確実に形状模様21を配置することができる。
【0059】
すなわち,右側用の破風納め板10は,図3に示すごとく,図中,破線で示す切断線に沿って建築板1から切り出すことができる。
右側用の破風納め板10では,水平辺110と垂直辺120とがなす頂点が,切妻造家屋の妻側に向かって左下側に配置される。そこで,同図では,理解の容易のため,水平辺110と垂直辺120との頂点となる建築板1の頂点19を,左下側に配置して図示してある。
そして,右側用の破風納め板10を切断加工するに当たっては,辺12により水平辺110が構成され,辺11により垂直辺120が構成されるようにする。
【0060】
そして,まず,屋根4の勾配に合わせて上斜辺162を形成するための切断線を配置する。
さらに,建築板1の頂点19の上方側には,辺11と破風板2の下辺とが交差する角度の1/2の角度をなすように,上記接辺163を形成するための切断線を配置する。このように,接辺163をなす切断線を配置することで,図6に示すごとく,破風板2の形状模様21と,破風納め板10の垂直辺120(辺11に相当。)の形状模様とを完全に一致させることができる。
なお,本例の建築板1では,辺11,12の長さを,破風納め板10の水平辺110の長さに一致してある。そのため,上記上斜辺162に相当する切断線により,建築板1の外周辺から前辺161を切り出すことができる。
【0061】
そして,図4に示すごとく,これらの切断線に沿って建築板1を切断加工することにより,右側用の破風納め板10を作製できる。
なお,破風納め板10よりもひと回り大きなサイズの建築板1について,前辺161を形成するための切断線を別途,配置して,上記破風納め板10を切り出すことも可能である。
さらに,建築板1の形状模様21を切除して上記破風納め板10を切断採取すれば,全く形状模様のない平滑表面を呈する破風納め板を得ることもできる。
【0062】
一方,左側用の破風納め板10は,図5に示すごとく,建築板1(図中,破線で示す。)から切断加工することができる。
左側用の破風納め板10は,水平辺110と垂直辺120との頂点は,妻側に向かって右下側に配置される。そこで,同図では,理解の容易のため,水平辺110と垂直辺120との頂点となる建築板1の頂点19が右下側に配置されるように示してある。
【0063】
そして,左側用の破風納め板10では,図5に示すごとく,辺11から水平辺110が構成され,辺12から垂直辺120が構成されることとなる。
ここでは,長辺11及び12と,水平辺110及び垂直辺120との対応関係は,右側用の破風納め板10の場合と逆になる。すなわち,鏡像関係にある右側用の破風納め板10と左側用の破風納め板10とでは,建築板1と破風納め板10との対応関係も鏡像関係を呈している。
【0064】
従って,図5に示すごとく,右側用の破風納め板10(図4)と鏡像関係にある左側用の破風納め板10を建築板1から切り出す際には,右側用を切り出す際に設定した切断線(図3)に対して,接合線13を中心として線対称となるように切断線を設定する。
【0065】
以上のごとく破風納め板10の水平辺110及び垂直辺120それぞれを,建築板1の長辺11又は長辺12のいずれから構成するかの切り替えにより,1種類の建築板1から鏡像関係にある左右側用の破風納め板10を,選択的に切り出すことができる。
【0066】
なお,鏡像関係にある左側用の破風納め板10を切断加工する他の方法としては,次のような方法もある。
すなわち,建築板1の裏面に,裏面を接触させるよう重ね合わせた右側用の破風納め板10の外形状に沿って,上記建築板1を切断する方法である。
この方法によれば,右側用の破風納め板10と鏡像関係にある左側用の破風納め板100を切断加工するに当たって,間違って切断するおそれを少なくできる。
【0067】
次に,本例の建築板1の施工構造について,図6,図7を用いて説明する。
右側用の上記破風納め板10は,図6に示すごとく,屋根4の右側の破風板2の端部に接着される。
ここで,本例の破風納め板10では,垂直辺120に沿って破風板2と同様の形状模様21を形成してある。そのため,破風板2と破風納め板10とを,一体性高く美しく施工することができる。
なお,左側用の破風納め板10も同様に施工する。
【0068】
上記破風納め板10と破風板2とは,図7に示すごとく,屋根4と妻面6との間に配設されている。上記破風板2,鼻隠し3,屋根4,妻面6,及び上記破風納め板10の位置関係は,上記従来例(図14参照。)と同様である。
【0069】
次に,本例における作用効果につき説明する。
本例においては,上記建築板1は正方形状を呈している。そして,該建築板1では,相互に直交する2辺11,12に沿って形状模様21を設けてある。
そのため,この建築板1では,切り出す破風納め板10の水平辺110及び垂直辺120と,辺11又は辺12との対応関係の切り換えにより,左側用の破風納め板10と右側用のものとを,選択的に効率良く切り出し可能である。
【0070】
また,この建築板1を,任意に設定する切断線に沿って切断すれば,様々な施工寸法の破風納め板10を切り出しできる。
したがって,本例の上記建築板1であれば,種々の破風納め板の切り出し用に予め多数製造しておくことができ,生産効率が向上すると共にコストも大幅に低減できる。
【0071】
また,破風納め板10の水平辺110及び垂直辺120を,建築板1の辺11,12から構成すれば,破風板2の形状模様21と連続する形状模様21を破風納め板10の化粧面に配置することができる。
加えて,本例の上記施工構造では,破風板2の形状模様21と上記破風納め板10の形状模様21とが連続するように,上記破風板2及び上記破風納め板10を施工する。
そのため,施工後の破風板2と破風納め板10とのつなぎめの外観は,全く違和感がない,美しい仕上がりとなる施工をすることができる。
【0072】
さらに,本例の建築板1は,正方形状を呈している。そのため,この建築板1を取り扱う作業は,作業性が良好であり,荷造り性も良好である。
従って,本例の建築板1では,作業中のミスや運搬中の荷くずれ等に起因して割れや欠け等,不良品が発生するおそれが少ない。
【0073】
また,本例の建築板1は,押出成形により製造した上記建築原板20を適宜切断してなる上記板ピース210,220を接合してなる。
そのため,上記建築板1を製造するに当たって,破風納め板の生産コストの上昇の一因であった金型成形加工等を必要としない。
さらに,同じ建築原板20から切り出した板ピース210,220は,物性がほぼ同一であるため接着性が良好であり,接合段差を生じるおそれを抑制して強固に接合することができる。
【0074】
なお,本例の板ピース210,220を作製するに当たっては,図8に示すごとく,予め,正方形状を呈する建築原板20を用意しておくこともできる。
同図(a)に示すごとく,形状模様21を設けた辺の長手方向に対して,反時計方向に45度の角度をなすように切断線206を設定すれば,一方の板ピース220を作製することができる。
また,同図(b)に示すごとく,上記長手方向に対して,時計方向に45度の角度をなすように切断線206を設定すれば,上記板ピース220と鏡像関係を呈する他方の板ピース210を作製することができる。
【0075】
さらに,なお,本例の建築板1であれば,図9に示すごとく,平滑表面を呈するシンプルな破風板と組み合わせて施工する破風納め板10を切り出すこともできる。この破風納め板10は,上記の破風板と組み合わせて良好な一体感を奏するのに加えて,水平辺110と垂直辺120とがなす角部に,外観上のポイントとなり得るポイント模様を配してなる美観に優れたものである。
【0076】
(実施例2)
本例は,実施例1の上記建築板を構成する板ピースの形状を変更した例である。
本例の建築板1は,図10に示すごとく,平行関係にある2辺の平行辺と2箇所の直角頂点を結ぶ垂直辺と45度の頂点を含む斜辺とからなり,相互に鏡像関係を呈する台形状の2種類の板ピース410,420を組み合わせてなる。
そして,この建築板1は,1箇所の頂点15に正方形状の切り欠き領域150を有している。
また,上記板ピース410,420は,図11に示すごとく,建築原板20を切断線205,206に沿って切断加工してなるものである。本例では,実施例1と比較して切断線205の間隔を広く設定してある。
【0077】
以上のごとく,本例の建築板1は,図10に示すごとく,1箇所の頂点15に切り欠き領域150を有しているため,建築板1を取り扱う作業中において,該建築板1の回転方向の位置の確認が容易であり,誤認するおそれが少ない。
そのため,本例の建築板1にあっては,該建築板1から破風納め板を切り出す際,該破風納め板の切り出し方向を間違えるおそれが少ない。
【0078】
また,運搬中においては,図10に示すごとく,上記の切り欠き領域150を位置合わせ用のマーカーとして利用することができる。すなわち,建築板1を積層して運搬する際,上記の切り欠き領域の位置を一致させることにより,各建築板1の回転方向の位置を容易に一致させることができる。
その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【0079】
なお,本例の板ピース410,420を作製するに当たっては,図12に示すごとく,予め,長方形状を呈する建築原板20を用意しておくこともできる。
同図(a)に示すごとく,形状模様21を設けた辺の長手方向に対して,反時計方向に45度の角度をなすように切断線206を設定すれば,一方の板ピース420を作製することができる。
また,同図(b)に示すごとく,上記長手方向に対して,時計方向に45度の角度をなすように切断線206を設定すれば,上記板ピース420と鏡像関係を呈する他方の板ピース410を作製することができる。
なおさらに,図13に示すごとく,実施例1の板ピース210と本例の板ピースとを組み合わせて,長方形状を呈する建築板1を製造することもできる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,破風納め板用建築板の(a)正面図,(b)右側端面図。
【図2】実施例1における,建築原板から板ピースを切り出す方法を説明する説明図。
【図3】実施例1における,建築板から(右側用の)破風納め板を切断採取する方法を説明する説明図。
【図4】実施例1における,右側用破風納め板の正面図。
【図5】実施例1における,建築板から左側用破風納め板を切断採取する方法を説明する説明図。
【図6】実施例1における,破風板と破風納め板の施工状態を示す説明図。
【図7】実施例1における,破風板,破風納め板を施工した屋根の斜視図。
【図8】実施例1における,他の建築原板を示す説明図(a),(b)。
【図9】実施例1における,建築板から破風納め板を切断採取する他の方法を説明する説明図。
【図10】実施例2における,建築板を示す正面図。
【図11】実施例2における,建築原板から板ピースを切り出す方法を説明する説明図。
【図12】実施例2における,他の建築原板を示す説明図(a),(b)。
【図13】実施例2における,他の建築板を示す正面図。
【図14】従来例における,破風板,破風納め板の施工状態の展開説明図。
【図15】従来例における,破風納め板の正面図。
【符号の説明】
1...建築板,
10...破風納め板,
110...水平辺,
120...垂直辺,
2...破風板,
20...建築原板,
205,206...切断辺,
21...形状模様,
210,220...板ピース,
410,420...板ピース,
Claims (12)
- 破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための正方形状の建築板であって,
該建築板の外周部のうち,相互に直交する所定の2辺に沿う外周部には,上記破風板の長手方向に形成した形状模様と同様の形状模様を設けてあることを特徴とする破風納め板用の建築板。 - 請求項1において,上記建築板は,上記所定の2辺がなす頂点に対して対角に位置する対角頂点を含む外周部に,局所的な形状模様を有していることを特徴とする破風納め板用の建築板。
- 破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための矩形状の建築板であって,
平行関係を呈する2辺の側端辺を含み,矩形状を呈する建築原板について上記側端辺から時計回りに45度回転させて配置した第1切断面,及び,上記側端辺に直交して配置した第2切断面により上記建築原板から切り出した一方の板ピースと,
上記建築原板について上記側端辺から半時計回りに45度回転させて配置した第1切断面,及び,上記側端辺に直交して配置した第2切断面により上記建築原板から切り出した他方の板ピースとを接合してなり,
上記一方の板ピースと上記他方の板ピースとは,上記各板ピースについて上記第1切断面により形成された斜辺と上記側端辺とがなす45度の頂点を相互に一致させた状態で,上記各斜辺を突き合わせて接合してあることを特徴とする破風納め板用の建築板。 - 請求項3において,上記建築原板は,上記2辺の側端辺に沿って形状模様を有していることを特徴とする破風納め板用の建築板。
- 請求項3又は4において,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,上記2辺の側端辺よりなる平行関係を呈する2辺の平行辺と,上記第1切断面により形成された斜辺と,上記第2切断面により形成された垂直辺とからなり,相互に鏡像関係を呈する台形状を呈していることを特徴とする破風納め板用の建築板。
- 請求項3又は4において,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,上記第2切断面により形成された垂直辺と,上記2辺の側端辺のいずれかよりなり上記垂直辺と等長の直角辺と,上記第1切断面により形成された斜辺とからなり,相互に鏡像関係を呈する直角2等辺三角形状をなしていることを特徴とする破風納め板用の建築板。
- 破風板の先端に配設する破風納め板を切断採取するための矩形状を呈する建築板を製造する製造方法において,
長手方向の両側の側端辺に沿って形状模様を有し,かつ,長手方向の長さが,少なくとも幅方向の長さ以上である建築原板を作製する原板工程と,
上記両側の側端辺のいずれかと時計回りに45度をなす斜辺と,上記側端辺と直交する垂直辺とを有する一方の板ピース及び,上記両側の側端辺のいずれかと時計回りに45度をなす斜辺と,上記側端辺と直交する垂直辺とを有する他方の板ピースを上記建築原板から切断加工する切断工程と,
上記一方の板ピースと上記他方の板ピースとを,上記斜辺と上記側端辺とがなす45度の頂点を相互に一致させた状態で,上記各斜辺を突き合わせて接合する接合工程とを含むことを特徴とする破風納め板用の建築板の製造方法。 - 請求項7において,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,直角2等辺三角形状の板ピースであることを特徴とする破風納め板用の建築板の製造方法。
- 請求項7において,上記一方の板ピース及び上記他方の板ピースは,平行関係を呈する2辺の平行辺と2箇所の直角頂点を結ぶ垂直辺と45度の頂点を含む斜辺とからなる台形状であることを特徴とする破風納め板用の建築板の製造方法。
- 請求項7〜請求項9のいずれか1項において,上記建築原板は,セメント系無機質材料よりなることを特徴とする破風納め板用の建築板の製造方法。
- 請求項7又は請求項10において,上記原板工程は,上記建築原板を押出成形により作製する工程であることを特徴とする破風納め板用の建築板の製造方法。
- 破風板の先端に破風納め板を配設する施工構造において,
上記破風納め板は,上記請求項1〜請求項6に記載の建築板の一部を切断してなり,
上記破風納め板は,該破風納め板の形状模様と,上記破風板の形状模様とが連続して形成されるように,上記破風板の先端に配設してあることを特徴とする破風納め板の施工構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003068364A JP2004278046A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 破風納め板用の建築板及び施工構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003068364A JP2004278046A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 破風納め板用の建築板及び施工構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004278046A true JP2004278046A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33285722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003068364A Pending JP2004278046A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 破風納め板用の建築板及び施工構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004278046A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011089298A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Misawa Homes Co Ltd | 破風板の取付構造 |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068364A patent/JP2004278046A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011089298A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Misawa Homes Co Ltd | 破風板の取付構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11891813B2 (en) | Cuttable cladding panel with a matching pattern, use and manufacturing method thereof | |
CA2779788C (en) | Method for manufacturing diagonal plywood | |
JP2004278046A (ja) | 破風納め板用の建築板及び施工構造 | |
WO2011027993A2 (ko) | 격자무늬가 형성되는 집성재의 제조방법 및 이를 이용한 격자무늬 집성판, 격자무늬 집성기둥, 집성 게임판 그리고 격자무늬 집성 테이블 | |
US6145266A (en) | Vertical and horizontal belt masonry system | |
JP4462991B2 (ja) | 建築板及びその施工方法 | |
JP2590253Y2 (ja) | 建築物簡易模型 | |
KR200385299Y1 (ko) | 구조물 등 의 내외장재 | |
JP2004285687A (ja) | 破風納め板用の建築板及び施工構造 | |
JP3319350B2 (ja) | 破風納め板用の建築板及び施工構造 | |
JPH08302952A (ja) | パネル体の製造方法と連続曲線模様を有する壁面もしくは床面 | |
JP2638745B2 (ja) | 寄木細工による線形模様板材の製法 | |
JP2675871B2 (ja) | 平板屋根材 | |
JP2675872B2 (ja) | 平板屋根材 | |
JPS5895A (ja) | 紙製熱交換器の製作方法 | |
JP2000054590A (ja) | 外壁材 | |
JP2000144974A (ja) | 煉瓦の積み上げ方法とスペーサ目地部材 | |
JP2000129886A (ja) | 壁パネル及びその組み合わせ施工方法 | |
JPH0140897Y2 (ja) | ||
JP3310925B2 (ja) | 破風納め板およびこれを用いた破風納め部の施工方法 | |
JP2005240474A (ja) | 配置用ブロック | |
JPS6121248A (ja) | パネルおよびそのパネルを用いたド−ム | |
JP2859088B2 (ja) | 屋根ユニット | |
JP2023047748A (ja) | 内側ドーム構造物、ドーム構造物ユニット、及びパネル | |
JP2023065576A (ja) | 入隅作製用の面材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080326 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080819 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080827 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20080827 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081017 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090407 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |