JP2004277147A - エレベータシステム - Google Patents
エレベータシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004277147A JP2004277147A JP2003073909A JP2003073909A JP2004277147A JP 2004277147 A JP2004277147 A JP 2004277147A JP 2003073909 A JP2003073909 A JP 2003073909A JP 2003073909 A JP2003073909 A JP 2003073909A JP 2004277147 A JP2004277147 A JP 2004277147A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- car
- control panel
- main control
- elevator system
- control board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Elevator Control (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止させ、調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高める。
【解決手段】巻上機7上、または巻上機7の動作状態を確認することができる位置に補助制御盤9を設け、この補助制御盤9によって、主制御盤8で表示される情報と同じ情報を表示させながら、主制御盤8をリモートコントロールさせて、巻上機7を動作させ、乗りかご4を昇降、停止させる。
【選択図】 図1
【解決手段】巻上機7上、または巻上機7の動作状態を確認することができる位置に補助制御盤9を設け、この補助制御盤9によって、主制御盤8で表示される情報と同じ情報を表示させながら、主制御盤8をリモートコントロールさせて、巻上機7を動作させ、乗りかご4を昇降、停止させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻上機と、主制御盤とが異なる階に設置されているときでも、乗りかごの点検等を容易にするようにしたエレベータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータの主制御盤と巻上機とは両方とも同じ機械室内に設置されており、巻上機の回転やブレーキの開放などを確認しつつ、主制御盤に設けられている乗りかご操作器によって乗りかごの運転を行っている。
【0003】
また、エレベータが故障して乗りかごの自動運転ができなくなったとき、人の手によって、巻上機のブレーキを開放しつつ、巻上機を回転させて、乗りかごを昇降させ、主制御盤のドアゾーン検出器によって、人が乗降できる位置に乗りかごがあるのを確認して時点で、乗りかごのドアを開扉して乗客を救出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、主制御盤と巻上機とが異なる階床に設置されている場合など、お互いが確認できない位置に設置されていると、次のような問題が発生する。
【0005】
まず、主制御盤で乗りかごの運転を行う際、もし巻上機付近やロープ付近に人がいても、主制御盤を操作する人には、これが分からないことから、巻上機周辺の安全確認を行うことができないという問題があった。
【0006】
また、主制御盤で乗りかごの運転を行う際、巻上機に異常が発生しても、主制御盤を操作する人には、これが分からないことから、巻上機を即座に停止させることがでず、機器の損傷を大きくしてしまうという問題があった。
【0007】
さらに、調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時に、巻上機の回転やブレーキの開放状態を確認させながら作業を行うことができないばかりでなく、人の手で救出運転を行うとき、ドアゾーン検出器が主制御盤に設けられている関係上、人が乗降できる位置に乗りかごがあるのを確認することができないという問題があった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑み、請求項1では、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせることができるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止させることができ、これによって調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができるエレベータシステムを提供することを目的としている。
【0009】
また、請求項2では、乗りかごの点検などを行っているとき、主制御盤などが操作されても、乗りかごが動き出さないようにして、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保させることができるエレベータシステムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、主制御盤によって巻上機の動作を制御して、乗りかごを昇降、停止させるエレベータシステムにおいて、前記巻上機上、または前記巻上機の近傍に配置され、前記主制御盤に表示される情報のうち、指定された情報を表示するとともに、操作内容に応じた制御信号を生成し、前記主制御盤を制御して前記乗りかごをリモート運転する補助制御盤を備えたことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、補助制御盤によって、前記主制御盤に表示される情報のうち、指定された情報を表示しながら、操作内容に応じた制御信号を生成して、前記主制御盤を制御し、前記乗りかごをリモート運転するようにしているので、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止して、調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができる。
【0012】
また、請求項2では、請求項1に記載したエレベータシステムにおいて、前記乗りかごの上または前記乗りかご内に配置され、点検運転モードが入力されているとき、前記主制御盤、前記補助制御盤による前記乗りかごの昇降を禁止するかご側運転切替器を備えたことを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、かご側運転切替器が操作されて、点検運転モードが入力されているとき、前記主制御盤、前記補助制御盤による前記乗りかごの昇降を禁止するようにしているので、乗りかごの点検などを行っているとき、主制御盤などが操作されても、乗りかごが動き出さないようにして、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるエレベータシステムの第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【0015】
この図に示すエレベータシステム1aは、建物2の昇降路3内に昇降自在に配置される乗りかご4と、乗りかご4の自重、積載量などに対応した重さに設定され、昇降路3内に昇降自在に配置される釣合重り5と、釣合重り5と乗りかご4とを連結するロープ6と、建物2の最上階などに設けられた機械室などに配置され、ロープ6を走行させて、乗りかご4を昇降、停止させる巻上機7と、建物2を構成している各階のいずれかに設けられ、乗りかご4に設けられた呼び入力装置、建物2の各階毎に設けられた各呼び入力装置の操作内容などに基づき、巻上機7を動作させて、乗りかご4を昇降、停止させ、指定された階まで、乗客を運ばせる主制御盤8と、巻上機7が見える位置に配置され、エレベータの調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時などに、主制御盤8と連携して、巻上機7を動作させ、乗りかご4を昇降、停止させる補助制御盤9とを備えており、乗客により各呼び入力装置が操作される毎に、主制御盤8によって、巻上機7などを動作させて、乗りかご4を昇降、停止させ、指定された階まで、乗客を運ばせる。また、補助制御盤9によって、主制御盤8上に表示される情報と同じ情報を表示させながら、補助制御盤8が操作されて、点検運転モードが指示されたとき、主制御装置8を制御して、乗りかご4を昇降、停止させる。
【0016】
補助制御盤9は、図2に示すように、主制御盤8に設けられ、エレベータシステム1a全体の動作を制御しているマイコン10から出力される情報を受けて、主制御盤8に表示される情報(例えば、乗りかごの運転状態を示す情報など)と同じ情報を表示する情報表示器11と、マイコン10から出力される乗りかご位置情報などに基づき、人が乗降できる位置に乗りかご4があるとき、これを検出して、ブザー音で、保守員などに知らせるドアゾーン検出器12と、保守員が携帯しているエレベータ調整端末装置(図示は省略する)が接続された状態で、このエレベータ調整端末装置が操作されて、調整指示が入力されたとき、指示内容を取り込んで、マイコン10を制御し、各種設定値を調整させる調整器13と、保守員によって操作されたとき、主制御盤8の安全回路スイッチ14を遮断状態にして、乗りかご4などを緊急停止させる非常停止器15と、保守員によって操作されて、通常運転モードが入力されたとき、乗りかご4から出力される各種信号を主制御盤8の運転切替器16に供給して、通常運転を行わせ、また点検運転モードが入力されたとき、乗りかご4から出力される各種信号を主制御盤8に供給して、点検運転を行わせる運転切替器19と、保守員によって操作されて、上昇指示が入力されたとき、主制御盤8に上昇信号を供給して、乗りかご4を上昇させ、また下降指示が入力されたとき、主制御盤8に下降信号を供給して、乗りかご4を下降させる乗りかご操作器17とを備えている。
【0017】
そして、主制御盤8のマイコン10が動作しているとき、情報表示器11によって、マイコン10から出力される情報を取り込ませ、主制御盤8に表示される情報と同じ情報を表示させる。
【0018】
この後、エレベータが故障して、乗客の救出、点検などを行う必要があるとき、保守員によって、巻上機7の動作状態、各回転物の動作状態、ロープ6の状態、各機器の状態などが確認されるとともに、運転切替器19が操作されて点検運転モードが指示されたとき、乗りかご4から出力される各種信号が主制御盤8に供給されて点検運転が開始される。
【0019】
この後、保守員によって、乗りかご操作器17が操作されて、上昇指示または下降指示が入力される毎に、主制御盤8に上昇信号、または下降信号が供給され、巻上機7が駆動され、乗りかご4が上昇、または下降される。
【0020】
そして、人が乗降できる位置に乗りかご4が移動し、ドアゾーン検出器12によって、これが検出されると、ブザー音が出される。次いで、保守員によって乗りかご操作器17が操作されて、主制御盤8に対する上昇信号または下降信号の供給が停止される。
【0021】
これにより、主制御盤8のマイコン10によって、巻上機7の駆動が停止されて乗客の救出などが行われる。
【0022】
また、保守員が携帯しているエレベータ調整端末装置が調整器13に接続された状態で、エレベータ調整端末装置が操作されて、調整指示が入力されたとき、調整器13によって、指示内容が取り込まれて、主制御盤8の各種設定値が調整される。
【0023】
このように、この実施の形態では、巻上機7上、または巻上機7の動作状態を確認することができる位置に補助制御盤9を設け、この補助制御盤9によって、主制御盤8で表示される情報と同じ情報を表示させながら、主制御盤8をリモートコントロールさせて、巻上機7を動作させ、乗りかご4を昇降、停止させるようにしているので、主制御盤8と巻上機7とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機7付近で乗りかご4の運転やドアゾーンの位置確認を行わせることができるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止することができ、これによって調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができる。
【0024】
図3は本発明によるエレベータシステムの他の実施形態を示す概略構成図である。なお、この図において、図1の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0025】
この図に示すエレベータシステム1bが図1に示すエレベータシステム1aと異なる点は、乗りかご4内にかご内運転切替器20を設けるとともに、乗りかご4の上にかご上運転切替器21を設け、図4に示すように、かご内運転切替器20、かご上運転切替器21によって、通常運転モードが指定されているときにだけ、補助制御盤9を介して、主制御盤8にかご通常信号が供給されるようにしたことである。
【0026】
これにより、保守員が乗りかご4内、あるいは乗りかご4の上などに乗り込んで、乗りかご4の点検などを行うとき、かご内運転切替器20、かご上運転切替器21のいずれか一方を点検運転モードにしておくだけで、補助制御盤9、主制御盤8が操作されても、主制御盤8の運転切替器16から通常信号が出力されないようにして、乗りかご4を動かせないようにし、乗りかご4の点検中に乗りかご4が急に動き出す事故が発生しないようにすることができ、保守員の安全性を確保することができる。
【0027】
このように、この実施の形態では、乗りかご4内にかご内運転切替器20を設けるとともに、乗りかご4の上にかご上運転切替器21を設け、これらかご内運転切替器20、かご上運転切替器21によって、通常運転モードが指定されているときにだけ、補助制御盤9を介して、主制御盤8にかご通常信号が供給されるようにしていた。このため、乗りかご4の点検などを行っているとき、主制御盤8などが操作されても、乗りかご4が動き出さないようにすることができ、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、請求項1のエレベータシステムでは、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせることができるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止させることができ、これによって調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができる。
【0029】
また、請求項2のエレベータシステムでは、乗りかごの点検などを行っているとき、主制御盤などが操作されても、乗りかごが動き出さないようにして、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータシステムの第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す補助制御盤の詳細な構成例を示す回路図である。
【図3】本発明によるエレベータシステムの第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】図3に示すかご上運転切替器、かご内運転切替器の詳細な構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1a、1b:エレベータシステム
2:建物
3:昇降路
4:乗りかご
5:釣合重り
6:ロープ
7:巻上機
8:主制御盤
9:補助制御盤
10:マイコン
11:情報表示器
12:ドアゾーン検出器
13:調整器
14:安全回路スイッチ
15:非常停止器
16:運転切替器
17:乗りかご操作器
19:運転切替器
20:かご内運転切替器(かご側運転切替器)
21:かご上運転切替器(かご側運転切替器)
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻上機と、主制御盤とが異なる階に設置されているときでも、乗りかごの点検等を容易にするようにしたエレベータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータの主制御盤と巻上機とは両方とも同じ機械室内に設置されており、巻上機の回転やブレーキの開放などを確認しつつ、主制御盤に設けられている乗りかご操作器によって乗りかごの運転を行っている。
【0003】
また、エレベータが故障して乗りかごの自動運転ができなくなったとき、人の手によって、巻上機のブレーキを開放しつつ、巻上機を回転させて、乗りかごを昇降させ、主制御盤のドアゾーン検出器によって、人が乗降できる位置に乗りかごがあるのを確認して時点で、乗りかごのドアを開扉して乗客を救出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、主制御盤と巻上機とが異なる階床に設置されている場合など、お互いが確認できない位置に設置されていると、次のような問題が発生する。
【0005】
まず、主制御盤で乗りかごの運転を行う際、もし巻上機付近やロープ付近に人がいても、主制御盤を操作する人には、これが分からないことから、巻上機周辺の安全確認を行うことができないという問題があった。
【0006】
また、主制御盤で乗りかごの運転を行う際、巻上機に異常が発生しても、主制御盤を操作する人には、これが分からないことから、巻上機を即座に停止させることがでず、機器の損傷を大きくしてしまうという問題があった。
【0007】
さらに、調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時に、巻上機の回転やブレーキの開放状態を確認させながら作業を行うことができないばかりでなく、人の手で救出運転を行うとき、ドアゾーン検出器が主制御盤に設けられている関係上、人が乗降できる位置に乗りかごがあるのを確認することができないという問題があった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑み、請求項1では、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせることができるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止させることができ、これによって調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができるエレベータシステムを提供することを目的としている。
【0009】
また、請求項2では、乗りかごの点検などを行っているとき、主制御盤などが操作されても、乗りかごが動き出さないようにして、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保させることができるエレベータシステムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、主制御盤によって巻上機の動作を制御して、乗りかごを昇降、停止させるエレベータシステムにおいて、前記巻上機上、または前記巻上機の近傍に配置され、前記主制御盤に表示される情報のうち、指定された情報を表示するとともに、操作内容に応じた制御信号を生成し、前記主制御盤を制御して前記乗りかごをリモート運転する補助制御盤を備えたことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、補助制御盤によって、前記主制御盤に表示される情報のうち、指定された情報を表示しながら、操作内容に応じた制御信号を生成して、前記主制御盤を制御し、前記乗りかごをリモート運転するようにしているので、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止して、調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができる。
【0012】
また、請求項2では、請求項1に記載したエレベータシステムにおいて、前記乗りかごの上または前記乗りかご内に配置され、点検運転モードが入力されているとき、前記主制御盤、前記補助制御盤による前記乗りかごの昇降を禁止するかご側運転切替器を備えたことを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、かご側運転切替器が操作されて、点検運転モードが入力されているとき、前記主制御盤、前記補助制御盤による前記乗りかごの昇降を禁止するようにしているので、乗りかごの点検などを行っているとき、主制御盤などが操作されても、乗りかごが動き出さないようにして、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるエレベータシステムの第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【0015】
この図に示すエレベータシステム1aは、建物2の昇降路3内に昇降自在に配置される乗りかご4と、乗りかご4の自重、積載量などに対応した重さに設定され、昇降路3内に昇降自在に配置される釣合重り5と、釣合重り5と乗りかご4とを連結するロープ6と、建物2の最上階などに設けられた機械室などに配置され、ロープ6を走行させて、乗りかご4を昇降、停止させる巻上機7と、建物2を構成している各階のいずれかに設けられ、乗りかご4に設けられた呼び入力装置、建物2の各階毎に設けられた各呼び入力装置の操作内容などに基づき、巻上機7を動作させて、乗りかご4を昇降、停止させ、指定された階まで、乗客を運ばせる主制御盤8と、巻上機7が見える位置に配置され、エレベータの調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時などに、主制御盤8と連携して、巻上機7を動作させ、乗りかご4を昇降、停止させる補助制御盤9とを備えており、乗客により各呼び入力装置が操作される毎に、主制御盤8によって、巻上機7などを動作させて、乗りかご4を昇降、停止させ、指定された階まで、乗客を運ばせる。また、補助制御盤9によって、主制御盤8上に表示される情報と同じ情報を表示させながら、補助制御盤8が操作されて、点検運転モードが指示されたとき、主制御装置8を制御して、乗りかご4を昇降、停止させる。
【0016】
補助制御盤9は、図2に示すように、主制御盤8に設けられ、エレベータシステム1a全体の動作を制御しているマイコン10から出力される情報を受けて、主制御盤8に表示される情報(例えば、乗りかごの運転状態を示す情報など)と同じ情報を表示する情報表示器11と、マイコン10から出力される乗りかご位置情報などに基づき、人が乗降できる位置に乗りかご4があるとき、これを検出して、ブザー音で、保守員などに知らせるドアゾーン検出器12と、保守員が携帯しているエレベータ調整端末装置(図示は省略する)が接続された状態で、このエレベータ調整端末装置が操作されて、調整指示が入力されたとき、指示内容を取り込んで、マイコン10を制御し、各種設定値を調整させる調整器13と、保守員によって操作されたとき、主制御盤8の安全回路スイッチ14を遮断状態にして、乗りかご4などを緊急停止させる非常停止器15と、保守員によって操作されて、通常運転モードが入力されたとき、乗りかご4から出力される各種信号を主制御盤8の運転切替器16に供給して、通常運転を行わせ、また点検運転モードが入力されたとき、乗りかご4から出力される各種信号を主制御盤8に供給して、点検運転を行わせる運転切替器19と、保守員によって操作されて、上昇指示が入力されたとき、主制御盤8に上昇信号を供給して、乗りかご4を上昇させ、また下降指示が入力されたとき、主制御盤8に下降信号を供給して、乗りかご4を下降させる乗りかご操作器17とを備えている。
【0017】
そして、主制御盤8のマイコン10が動作しているとき、情報表示器11によって、マイコン10から出力される情報を取り込ませ、主制御盤8に表示される情報と同じ情報を表示させる。
【0018】
この後、エレベータが故障して、乗客の救出、点検などを行う必要があるとき、保守員によって、巻上機7の動作状態、各回転物の動作状態、ロープ6の状態、各機器の状態などが確認されるとともに、運転切替器19が操作されて点検運転モードが指示されたとき、乗りかご4から出力される各種信号が主制御盤8に供給されて点検運転が開始される。
【0019】
この後、保守員によって、乗りかご操作器17が操作されて、上昇指示または下降指示が入力される毎に、主制御盤8に上昇信号、または下降信号が供給され、巻上機7が駆動され、乗りかご4が上昇、または下降される。
【0020】
そして、人が乗降できる位置に乗りかご4が移動し、ドアゾーン検出器12によって、これが検出されると、ブザー音が出される。次いで、保守員によって乗りかご操作器17が操作されて、主制御盤8に対する上昇信号または下降信号の供給が停止される。
【0021】
これにより、主制御盤8のマイコン10によって、巻上機7の駆動が停止されて乗客の救出などが行われる。
【0022】
また、保守員が携帯しているエレベータ調整端末装置が調整器13に接続された状態で、エレベータ調整端末装置が操作されて、調整指示が入力されたとき、調整器13によって、指示内容が取り込まれて、主制御盤8の各種設定値が調整される。
【0023】
このように、この実施の形態では、巻上機7上、または巻上機7の動作状態を確認することができる位置に補助制御盤9を設け、この補助制御盤9によって、主制御盤8で表示される情報と同じ情報を表示させながら、主制御盤8をリモートコントロールさせて、巻上機7を動作させ、乗りかご4を昇降、停止させるようにしているので、主制御盤8と巻上機7とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機7付近で乗りかご4の運転やドアゾーンの位置確認を行わせることができるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止することができ、これによって調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができる。
【0024】
図3は本発明によるエレベータシステムの他の実施形態を示す概略構成図である。なお、この図において、図1の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0025】
この図に示すエレベータシステム1bが図1に示すエレベータシステム1aと異なる点は、乗りかご4内にかご内運転切替器20を設けるとともに、乗りかご4の上にかご上運転切替器21を設け、図4に示すように、かご内運転切替器20、かご上運転切替器21によって、通常運転モードが指定されているときにだけ、補助制御盤9を介して、主制御盤8にかご通常信号が供給されるようにしたことである。
【0026】
これにより、保守員が乗りかご4内、あるいは乗りかご4の上などに乗り込んで、乗りかご4の点検などを行うとき、かご内運転切替器20、かご上運転切替器21のいずれか一方を点検運転モードにしておくだけで、補助制御盤9、主制御盤8が操作されても、主制御盤8の運転切替器16から通常信号が出力されないようにして、乗りかご4を動かせないようにし、乗りかご4の点検中に乗りかご4が急に動き出す事故が発生しないようにすることができ、保守員の安全性を確保することができる。
【0027】
このように、この実施の形態では、乗りかご4内にかご内運転切替器20を設けるとともに、乗りかご4の上にかご上運転切替器21を設け、これらかご内運転切替器20、かご上運転切替器21によって、通常運転モードが指定されているときにだけ、補助制御盤9を介して、主制御盤8にかご通常信号が供給されるようにしていた。このため、乗りかご4の点検などを行っているとき、主制御盤8などが操作されても、乗りかご4が動き出さないようにすることができ、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、請求項1のエレベータシステムでは、主制御盤と巻上機とが互いに確認できない位置にあっても、巻上機付近で乗りかごの運転やドアゾーンの位置確認を行わせることができるとともに、大規模な機器の損傷事故を未然に防止させることができ、これによって調整時や通常運転時、故障時の復旧作業時における安全性を飛躍的に高めることができる。
【0029】
また、請求項2のエレベータシステムでは、乗りかごの点検などを行っているとき、主制御盤などが操作されても、乗りかごが動き出さないようにして、乗りかご点検時における保守員の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータシステムの第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す補助制御盤の詳細な構成例を示す回路図である。
【図3】本発明によるエレベータシステムの第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】図3に示すかご上運転切替器、かご内運転切替器の詳細な構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1a、1b:エレベータシステム
2:建物
3:昇降路
4:乗りかご
5:釣合重り
6:ロープ
7:巻上機
8:主制御盤
9:補助制御盤
10:マイコン
11:情報表示器
12:ドアゾーン検出器
13:調整器
14:安全回路スイッチ
15:非常停止器
16:運転切替器
17:乗りかご操作器
19:運転切替器
20:かご内運転切替器(かご側運転切替器)
21:かご上運転切替器(かご側運転切替器)
Claims (2)
- 主制御盤によって巻上機の動作を制御して、乗りかごを昇降、停止させるエレベータシステムにおいて、
前記巻上機上、または前記巻上機の近傍に配置され、前記主制御盤に表示される情報のうち、指定された情報を表示するとともに、操作内容に応じた制御信号を生成し、前記主制御盤を制御して前記乗りかごをリモート運転する補助制御盤、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1に記載したエレベータシステムにおいて、
前記乗りかごの上または前記乗りかご内に配置され、点検運転モードが入力されているとき、前記主制御盤、前記補助制御盤による前記乗りかごの昇降を禁止するかご側運転切替器、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003073909A JP2004277147A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | エレベータシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003073909A JP2004277147A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | エレベータシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004277147A true JP2004277147A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33289692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003073909A Pending JP2004277147A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | エレベータシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004277147A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7502250B2 (en) | 2006-07-03 | 2009-03-10 | Sony Corporation | Memory device |
WO2013061355A1 (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-02 | 株式会社 日立製作所 | 運転切替システム付きエレベータ |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003073909A patent/JP2004277147A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7502250B2 (en) | 2006-07-03 | 2009-03-10 | Sony Corporation | Memory device |
WO2013061355A1 (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-02 | 株式会社 日立製作所 | 運転切替システム付きエレベータ |
CN103889873A (zh) * | 2011-10-24 | 2014-06-25 | 株式会社日立制作所 | 附带运行切换系统的电梯 |
JPWO2013061355A1 (ja) * | 2011-10-24 | 2015-04-02 | 株式会社日立製作所 | 運転切替システム付きエレベータ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4879911B2 (ja) | エレベータ救出システムを備えるエレベータ | |
JP4628518B2 (ja) | ダブルデッキエレベーター | |
JP2008143614A (ja) | エレベータの制御装置 | |
JP2011178496A (ja) | エレベータの制御装置 | |
JP2009149413A (ja) | エレベーター異常・故障時制御システム | |
JP2007276896A (ja) | エレベータの制御装置 | |
WO2008062509A1 (fr) | Contrôleur d'ascenseur | |
JP2012025558A (ja) | エレベータ制御装置 | |
JPWO2007057950A1 (ja) | エレベータ装置 | |
JP4827465B2 (ja) | エレベーター装置 | |
KR100975758B1 (ko) | 엘리베이터 구조운전 회로 | |
JP2010047401A (ja) | エレベータ制御装置 | |
JP5293746B2 (ja) | エレベーターの制御装置 | |
JP2015044677A (ja) | エレベータ用保守点検装置 | |
JP2004277147A (ja) | エレベータシステム | |
JP4265938B2 (ja) | エレベータの非常用運転装置 | |
JP2003095554A (ja) | エレベータのかご上安全装置 | |
JP2002326776A (ja) | エレベータの救出運転装置および方法 | |
KR101556911B1 (ko) | 대형 선박 및 해양 플랜트 건조용 초대형 엘리베이터 | |
JP2006298610A (ja) | エレベータ装置及びその制御方法 | |
JP6322563B2 (ja) | エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 | |
JP6488229B2 (ja) | エレベーター装置および閉じ込め救出運転方法 | |
JP2005255272A (ja) | エレベータ制御装置 | |
JP2005231807A (ja) | ダブルデッキエレベータ | |
JP2008068945A (ja) | エレベータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080610 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080617 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081014 |