JP2004276987A - 梱包箱 - Google Patents

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Masaru Abe
阿部  勝
Shinno Kanamori
信乃 金森
Yasuhiro Noguchi
裕弘 野口
Michihiro Miyake
路裕 三宅
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Abstract

【課題】緩衝が必要な機器を保護するとともに、加工や組立てが迅速かつ容易に行われ、材料費や加工費が低減される梱包箱を提供する。
【解決手段】フランジの設けられた緩衝用容器を固定用部材の開口に挿入して外箱に収納することにより、緩衝用容器の移動を阻止する。また緩衝用容器や固定用部材により外箱内の空間を仕切り、該仕切られた空間に緩衝要求の低い収納物を収納するようにする。さらに、緩衝用容器の外箱内での移動阻止や収納物の保護、固定用部材の脱落防止等のために、緩衝用容器にアンダーカットを設けたり、固定用部材に垂直片や仕切り部を設けたりする。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は梱包箱に係り、特に緩衝の必要な電子機器等を収納する梱包箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、緩衝が必要な電子機器等を収納するための梱包箱では、図22に示す梱包箱10のように、電子機器等の緩衝が必要な収納物99a’、収納物99b’やケーブル99c’等の付属品を発泡スチロールやプラスチック、紙等で形成された緩衝用容器14に収納し、その緩衝用容器14を外箱12に収納している。このような梱包箱10では、図23に示すように、緩衝用容器14と外箱12の形状および大きさを合わせることにより、緩衝用容器14が梱包箱10内で移動しないようにしたものが一般的である。
【0003】
また、従来の梱包箱では、外箱の一部を延設して舌片を形成し、該舌片を折り曲げて形成した水平片や垂設片を外箱内の仕切りや緩衝用容器の移動阻止のために用いたり、該水平片や垂設片により仕切られる空間を付属品の収納等に用いるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−122442号公報 (図1、図5、図6、図11)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の梱包箱では、緩衝用容器と外箱との形状および大きさを合わせることにより外箱内での緩衝用容器の移動を阻止しており、また緩衝用容器内には電子機器、電子部品等緩衝が必要な機器類以外に、ケーブル、コード等緩衝の要求が低いものまで収納されているため、緩衝用容器は必要以上に大きくまた形状も複雑になっている。
【0006】
上述のような緩衝用容器は、一般にプラスチックや発泡スチロール、紙等の緩衝性を有する材料から作られ、また金型、型枠等を用いて成形されることが多く、上述のような従来の梱包箱では、緩衝用容器の材料費や加工費が高くなっている。
【0007】
また、上記特許文献1に示されるような、外箱の一部からなる舌片を用いる梱包箱では、収納物や緩衝用容器の形状および大きさに合わせて舌片の形状や大きさ、折曲げ方等を設定する必要があるため、収納物ごとに、複雑かつ異なった形状の外箱を用意する必要があり、設計や加工、組立て等が時間と費用を要するものとなっている。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、緩衝が必要な機器を保護するとともに、加工や組立てが迅速かつ容易に行われ、材料費や加工費が低減される梱包箱を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る梱包箱は、外箱と、機器を収納する緩衝用容器であって前記外箱の内側の水平面より小さい縦横寸法を有する緩衝用容器と、該緩衝用容器を前記外箱内で固定する固定用部材とからなる梱包箱であって、前記緩衝用容器は、緩衝性を有する材料から一体成形され、前記機器を収納する収納部と、該収納部の開口部分の外周に形成されたフランジ部と、該収納部の側面を前記フランジ部より前記固定用部材の厚さが入る分下方において略水平方向に外側に突出させて形成される突出部とを有し、前記固定用部材は、板状の材料から形成され前記外箱の内側の水平面と略同じ縦横寸法の水平部を有し、該水平部には、前記緩衝用容器の収納部が挿入されるとともに前記フランジ部が当接する開口が形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項1に係る梱包箱では、緩衝用容器が固定用部材の開口に挿入され、該緩衝用容器に電子機器等が収納される。緩衝用容器には、フランジ部から固定用部材の厚さが入る分下方に突出部が設けられているので、該突出部とフランジ部とにより固定用部材が保持され、固定用部材の緩衝用容器からの脱落が阻止される。また、緩衝用容器を開口に挿入した後で電子機器等を収納することで、緩衝用容器が内側に撓みにくくなって固定用部材に強く押し付けられるようになり、固定用部材の緩衝用容器からの脱落阻止が確実に行われる。
【0011】
なお、上記突出部は1乃至複数設けることができ、該突出部の数を増やすのに応じて固定用部材がより確実に保持される。例えば、上記突出部を緩衝用容器の対向する側面に1つずつ設けることにより、該対向する側面の一方で固定用部材が脱落するのを阻止することができる。
【0012】
また、上記固定用部材は外箱の内側の縦横と略同じ大きさの水平部を有しているので、該水平部の外周を外箱の内側面に押し当てるようにすることができ、これにより、外箱内において、固定用部材および固定用部材に挿入された緩衝用容器の移動が阻止され、緩衝用容器内に収納された機器を保護することができる。
【0013】
なお、請求項1に係る梱包箱では、外箱の高さを緩衝用容器の高さよりも高くして緩衝用容器の上部に空間を確保し、該空間にマニュアル等を収納するようにしてもよい。
【0014】
このように、請求項1に係る梱包箱では、電子機器等緩衝が必要な収納物を緩衝用容器に収納し、該緩衝用容器は外箱内での移動が阻止されるので、収納物を確実に保護することができる。
【0015】
また、請求項1に係る梱包箱では、固定用部材の開口は任意の位置にあってよく、たとえば外箱に収納した際に一方の側面に寄った位置となるようにすることができる。このような開口を有する固定用部材に緩衝用容器を挿入し、外箱に収納すると、外箱内側の側面および底面、緩衝用容器外側の側面、固定用部材の下面により空間が仕切られる。そして、このように仕切られた空間にケーブル類等、緩衝要求の低い機器等を収納するようにすれば、緩衝用容器には緩衝要求の高い電子機器等のみを収納するようにすることができる。
【0016】
すなわち、緩衝用容器により機器を保護するとともに、容器を小型かつ単純な形状にすることができ、材料費や加工費を低減することができる。
【0017】
さらに、請求項1に係る梱包箱では、上述のように緩衝用容器および固定用部材により収納空間が仕切られて収納空間が確保され、また緩衝用容器および固定用部材は、自らの形状により外箱内での移動が阻止されている。
【0018】
したがって、外箱は舌片等の無い単純な形状とすることができ、加工、組立て等に要する時間や費用を低減することができる。
【0019】
以上説明したように、請求項1に係る梱包箱では、緩衝が必要な機器が保護されるとともに、加工や組立てを迅速かつ容易に行うことができ、材料費や加工費が低減される。
【0020】
請求項2に係る梱包箱は、請求項1に記載の梱包箱において、前記固定用部材には、前記水平部の縁に舌片が形成されており、該舌片は、前記水平部の縁を上方向に折り返して形成される折曲げ部と、該折曲げ部に続く部分を水平方向に折り返して形成される仕切り部と、該仕切り部に続く部分を上方向に折り返して形成される垂直部とを有し、前記折曲げ部の高さは前記フランジ部の高さに略等しく、前記垂直部の高さは前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さとの差分と前記外箱の内側の高さとの差分に略等しいことを特徴としている。
【0021】
請求項2に係る梱包箱では、上記仕切り部や垂直部の寸法は外箱や緩衝用容器の形状や大きさに応じて設定してよい。例えば、仕切り部の縦横寸法を外箱内側の水平面の縦横と略等しくし、緩衝用容器の開口部を覆うようにすることで、収納物の緩衝用容器からの飛出しが阻止される。また、垂直部をその上端が外箱内の天井面に突き当たるような寸法にすることで、上記仕切り部が緩衝用容器の開口部分およびフランジ部に押し付けられ、上記収納物の飛出し阻止がより確実に行われる。
【0022】
さらに、緩衝用容器の底面および垂直部をそれぞれ外箱内側の底面および天井面に押し当てるようにすることで、梱包箱の圧縮強度を高めることができる。したがって、梱包箱を積み重ねた状態においても、収納物を確実に保護することができる。
【0023】
なお、ダンボール紙のように厚みのある材料から固定用部材を形成すると折曲げ部の内側の高さと外側の高さに差が生じるが、このような場合は、折曲げ部内側の高さをフランジ部の高さに合わせることにより、水平部と仕切り部とでフランジ部を挟み込むようにすることができる。
【0024】
さらにまた、上述の仕切り部および垂直部により、固定用部材以外に他の部材を用いることなく外箱内で空間を仕切ることができ、この仕切られた空間に機器やその付属品、マニュアル等を収納することができる。
【0025】
請求項3に係る梱包箱は、外箱と、機器を収納する緩衝用容器であって前記外箱の内側の水平面より小さい縦横寸法を有する緩衝用容器と、該緩衝用容器を前記外箱内で固定する固定用部材とからなる梱包箱であって、前記緩衝用容器は、緩衝性を有する材料から一体成形され、前記機器を収納する収納部と、該収納部の開口部分の外周に形成されたフランジ部とを有し、前記固定用部材は、板状の材料から形成され、前記外箱の内側の水平面と略同じ縦横寸法の水平部と、該水平部の縁に形成された舌片を下方向に折り返して形成され前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さの差分に略等しい高さを有する第1の一対の垂直部とを有し、該水平部には、前記緩衝用容器の収納部が挿入されるとともに前記フランジ部が当接する開口が形成されていることを特徴としている。
【0026】
請求項3に係る梱包箱では、緩衝用容器が固定用部材の開口に挿入され、電子機器等が緩衝用容器に収納される。緩衝用容器を開口に挿入した後で電子機器等を収納することで、緩衝用容器が内側に撓みにくくなって固定用部材に強く押し付けられるようになり、固定用部材の緩衝用容器からの脱落阻止が確実に行われる。また、上記固定用部材は外箱の内側の縦横と略同じ大きさの水平部を有しているので、該水平部の外周を外箱の内側面に押し当てるようにすることができる。
【0027】
さらに、上記固定用部材には緩衝用容器の高さとフランジ部の高さの差分に略等しい高さを有する第1の一対の垂直部が設けられており、該第1の一対の垂直部の下端と緩衝容器の底面とを外箱内部の底面に押し当てるようにすることができる。
【0028】
このようにして、外箱内において、緩衝用容器およびこれを挿入した固定用部材の移動が阻止される。
【0029】
なお、外箱の高さを緩衝用容器の高さよりも高くして緩衝用容器の上部に空間を確保し、該空間にマニュアル等を収納するようにしてもよい。
【0030】
このように、請求項3に係る梱包箱では、電子機器等緩衝が必要な収納物は緩衝用容器に収納され、該緩衝容器は外箱内での移動が阻止されるので、収納物を確実に保護することができる。
【0031】
また、請求項3に係る梱包箱では、固定用部材の開口は任意の位置にあってよく、たとえば外箱に収納した際に一方の側面に寄った位置となるようにすることができる。このような開口を有する固定用部材に緩衝用容器を挿入し、外箱に収納すると、外箱内側の側面および底面、緩衝用容器外側の側面、固定用部材の下面により空間が仕切られる。このように仕切られた空間にケーブル類等、緩衝要求の低い機器等を収納するようにすれば、緩衝用容器には緩衝要求の高い電子機器等のみを収納するようにすることができる。
【0032】
したがって、緩衝用容器により機器を保護するとともに、容器を小型かつ単純な形状にすることができ、材料費や加工費を低減することができる。
【0033】
さらに、請求項3に係る梱包箱では、上述のように緩衝用容器および固定部材により収納空間が仕切られて収納空間が確保され、また緩衝用容器および固定部材は、自らの形状により外箱内での移動が阻止されている。
【0034】
したがって、外箱は舌片等の無い単純な形状とすることができ、加工、組立て等に要する時間や費用を低減することができる。
【0035】
以上説明したように、請求項3に係る梱包箱では、緩衝が必要な機器が保護されるとともに、加工や組立てを迅速かつ容易に行うことができ、材料費や加工費が低減される。
【0036】
請求項4に係る梱包箱は、請求項3に記載の梱包箱において、前記固定用部材は、前記水平部の縁に舌片が形成されており、該舌片は、前記第1の一対の垂直部の一方を上方向に折り返して形成される折曲げ部と、該折曲げ部に続く部分を水平方向に折り返して形成される仕切り部と、該仕切り部に続く部分を上方向に折り返して形成される第2の垂直部とを有し、前記折曲げ部の高さは前記フランジ部の高さと略等しく、前記第2の垂直部の高さは前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さとの差分と前記外箱の内側の高さとの差分に略等しいことを特徴としている。
【0037】
請求項4に係る梱包箱では、固定用部材に仕切り部と第2の垂直部とを設けることにより、緩衝用容器の移動の阻止や機器の保護をより確実に行うとともに、収納空間を確保するようにしている。
【0038】
上記仕切り部や第2の垂直部の寸法は、外箱や緩衝用容器の形状や大きさに応じて設定してよい。例えば、仕切り部の縦横寸法を外箱内側の水平面の縦横と略等しくし、緩衝用容器の開口部を覆うようにすることで、収納物の緩衝用容器からの飛出しが阻止される。また、第2の垂直部をその上端が外箱内の天井面に突き当たるような寸法にすることで、上記仕切り部が緩衝用容器の開口部分およびフランジ部に押し付けられ、上記収納物の飛出し阻止がより確実に行われる。
【0039】
さらに、第1の垂直部および第2の垂直部をそれぞれ外箱内側の底面および天井面に押し当てるようにすることで梱包箱の圧縮強度を高めることができ、梱包箱を積み重ねた状態においても、収納物を確実に保護することができる。
【0040】
なお、ダンボール紙のように厚みのある材料から固定用部材を形成すると折曲げ部の内側の高さと外側の高さに差が生じるが、このような場合は、折曲げ部内側の高さをフランジ部の高さに合わせることにより、水平部と仕切り部とでフランジ部を挟み込むようにすることができる。
【0041】
さらにまた、上述の仕切り部および第2の垂直部により、固定用部材以外に他の部材を用いることなく外箱内で空間を仕切ることができ、この仕切られた空間に機器やその付属品、マニュアル等を収納することができる。
【0042】
請求項5に係る梱包箱は、請求項3に係る梱包箱において、前記外箱の内側の高さは前記緩衝用容器の高さよりも所定の高さだけ高く形成され、前記水平部の縁には、前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さとの差分と前記外箱の内側の高さとの差分に略等しい高さの第2の一対の垂直部が上方向に折り曲げ形成されていることを特徴としている。
【0043】
請求項5に係る梱包箱では、固定用部材の水平部の外周を外箱の内側面に押し当てるようにし、第1の一対の垂直部および第2の一対の垂直部を外箱内側の天井面および底面に押し当てるようにすることで、緩衝用容器および固定用部材の外箱内での移動を阻止し、緩衝用容器に収納された機器を保護するとともに、梱包箱の圧縮強度を高め、梱包箱を積み重ねた状態においても収納物を確実に保護することができる。
【0044】
請求項6に係る梱包箱は、請求項1または請求項3に記載の梱包箱において、前記外箱の内側の高さは前記緩衝用容器の高さと略等しいことを特徴としている。
【0045】
請求項6に係る梱包箱では、固定用部材の水平部の外周を外箱の内側面に押し当てるようにし、緩衝用容器のフランジ部および底面を、それぞれ外箱内側の天井面および底面に押し当てるようにすることで、緩衝用容器および固定用部材の外箱内での移動を阻止し、緩衝用容器に収納された機器を保護することができる。
【0046】
請求項7に係る梱包箱は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の梱包箱において、前記外箱の内側の高さは前記緩衝用容器の高さよりも所定の高さだけ高く形成され、前記緩衝用容器と前記外箱との高さ方向の隙間には、前記所定の高さを有する内容物が収納されることを特徴としている。
【0047】
請求項7に係る梱包箱では、固定用部材の水平部の外周を外箱の内側面に押し当てるようにし、上記内容物の上面および緩衝用容器の底面を、それぞれ外箱内側の天井面および底面に押し当てるようにすることで、緩衝用容器および固定用部材の外箱内での移動を阻止し、梱包箱の圧縮強度を高めて、緩衝用容器に収納された機器を確実に保護することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
【0049】
なお、添付図面および以下の説明において、付された符号が同じのものである場合、それらは同一の物品を示す。また、同一の物品を繰り返し図示し、また説明するときは、主要でない物品や物品の部分の符号を省略する。
(第1の実施形態)
図1に、本実施の形態に係る梱包箱100を示す。梱包箱100は、外箱102と、緩衝用容器104と、固定用部材106とから構成されており、緩衝用容器104が固定用部材106の開口116に挿入されて収納物99aおよび収納物99bが収納され、外箱102に収納される。このように、緩衝用容器104を開口116に挿入した後で収納物99aおよび収納物99bを収納することにより、緩衝用容器104が内側に撓みにくくなって固定用部材106に強く押し付けられるようになり、固定用部材106の緩衝用容器104からの脱落阻止が確実に行われる。なお、外箱102には、さらに収納物99cと99dとが収納される。
【0050】
図1および図2に示すように、緩衝用容器104にはフランジ108が設けられている。また緩衝用容器104には、アンダーカット110aとアンダーカット110bとが、略対向する位置に設けられている。上記アンダーカット110aとアンダーカット110bとは、フランジ108より下方に設けられている。
【0051】
ここで、アンダーカット110aおよびアンダーカット110bの上部とフランジ108の下端との間隔は、固定用部材106の厚さおよび保持の要求に応じて設定してよい。すなわち、アンダーカット110aとアンダーカット110bとフランジ108との間隔を固定用部材106の厚さより短くすることで、緩衝用容器104を固定用部材106に挿入した際に水平部117がフランジ108およびアンダーカット110aとアンダーカット110bとにより強く挟み込まれ、固定用部材106が確実に保持される。
【0052】
また、フランジ108には、フランジ108の強度を補強するためのサポートカット112が設けられている。このサポートカット112の位置および数は、フランジ108に要求される強度に応じて設定してよい。
【0053】
なお、緩衝用容器104は、プラスチック、発泡スチロール、紙等、緩衝性を有する素材から一体成形され、形状および大きさは、収納物の数や大きさに合わせて設定されるものである。
【0054】
固定用部材106は、ダンボール紙や厚紙等の板状の材料を図3に示す展開図に従って加工し、組み立てることにより形成されるものである。すなわち、水平部117に緩衝用容器104が挿入される開口116を設け、谷折線118aおよび谷折線118bに沿って折り返すことにより、垂直片114aおよび垂直片114bを形成する。開口116は、固定用部材106の中心より垂直片114b側に形成されている。
【0055】
また、垂直片114aおよび垂直片114bの一端が斜めに切り落とされ、斜辺120aおよび斜辺120bを形成している。この斜辺120aおよび斜辺120bにより、緩衝用容器104が挿入された固定用部材106を外箱102にスムーズに収納できるようになっている。
【0056】
なお、固定用部材106の各部分、すなわち開口116や水平部117、垂直片114a、垂直片114bの寸法は、外箱102および緩衝用容器104に合わせて設定されるものである。
【0057】
図4は、梱包箱100の収納状態での断面図である。
【0058】
梱包箱100の収納状態では、垂直片114aおよび垂直片114bの上端が外箱102内側の天井面に当接し、緩衝用容器104の底面が外箱102内側の底面に接している。また、垂直片114aおよび垂直片114bの外側面が外箱102内部の側面に当接している。これにより梱包箱100の圧縮強度を高めることができ、梱包箱100を積み重ねた状態においても、収納物99a、収納物99b、収納物99c、収納物99dを確実に保護することができる。
【0059】
また、緩衝用容器104は固定用部材106の開口116に挿入されており、また緩衝用容器104のフランジ108とアンダーカット110aおよびアンダーカット110bで固定用部材106を挟み込むようにすることで、固定用部材106が下方に脱落しないようになっている。
【0060】
したがって、梱包箱100では、緩衝用容器104および固定用部材106が外箱102内で移動することが無く、緩衝用容器104内に収納された収納物99aおよび収納物99bを確実に保護することができる。
【0061】
また、梱包箱100では、図4に示すように、外箱102内に緩衝用容器104と水平部117とで仕切られた空間(2点鎖線で囲まれた部分)が確保されるので、この空間に、緩衝要求が低い電源コードのような収納物99cを収納することができる。
【0062】
すなわち、緩衝用容器104には緩衝要求が高い機器のみを収納すればよく、緩衝用容器104を小型かつ単純な形状にすることができるので、材料費や加工費を削減することができる。
【0063】
さらに、外箱102の形状は舌片等の無い単純なものであり、板状の材料から形成される一般的な箱を流用して設計や加工に要する時間や費用を削減することが可能であり、また迅速かつ容易に組み立てることができる。
(第2の実施形態)
図5および図6に、本実施の形態に係る梱包箱200を示す。梱包箱200は、外箱102と、緩衝用容器104と、固定用部材206とから構成されており、緩衝用容器104は固定用部材206の開口208に挿入されて収納物99aおよび収納物99bが収納され、外箱102に収納される。このように、緩衝用容器104を開口208に挿入した後で収納物99aおよび収納物99bを収納することにより、緩衝用容器104が内側に撓みにくくなって固定用部材206に強く押し付けられるようになり、固定用部材206の緩衝用容器104からの脱落阻止が確実に行われる。なお、外箱102には、さらに収納物99cと99dとが収納される。
【0064】
緩衝用容器104の構造および形状、材質等は第1の実施形態の場合と同じであり、説明を省略する(図2参照)。
【0065】
固定用部材206は、ダンボール紙や厚紙等の板状の材料を図7に示す展開図に従って加工し、組み立てることにより形成されるものである。すなわち、水平部207に緩衝用容器104が挿入される開口208を設け、谷折線220aおよび谷折線220b、山折線222aに沿って折り返すことにより、折曲げ部210、仕切り部212、垂直片214および垂直片218を形成する。スリット216は、垂直片218を形成するために設けられたものである。開口208は、固定用部材206の中心より折曲げ部210側に形成されている。
【0066】
また、垂直片214の一端が斜めに切り取られ、斜辺224が形成されている。この斜辺224により、緩衝用容器104が挿入された固定用部材206を外箱102にスムーズに収納できるようになっている。
【0067】
なお、固定用部材206では、材料の厚さにより折曲げ部210の内側(緩衝用容器104を挿入したときにフランジ108と接する側)の高さと外側(外箱102に収納したときに外箱102の内側側面と接する側)の高さに差が生じるが、折曲げ部210の内側の高さをフランジ108の高さに合わせることにより、水平部207および仕切り部212でフランジ108を挟み込むようにしている。
【0068】
上記固定用部材206の各部分、すなわち水平部207、開口208、折曲げ部210、仕切り部212、垂直片214、垂直片218の寸法は、外箱102および緩衝用容器104に合わせて設定されるものである。
【0069】
図8は、梱包箱200の収納状態での断面図である。
【0070】
梱包箱200の収納状態では、垂直片214および垂直片218の上端が外箱102内側の天井面に当接し、緩衝用容器104の底面が外箱102内側の底面に接している。また、垂直片214および垂直片218の外側面、折曲げ部210の外側面、水平部207の端部が外箱102内部の側面に当接している。
【0071】
これにより梱包箱200の圧縮強度を高めることができ、梱包箱200を積み重ねた状態においても、収納物99a、収納物99b、収納物99c、収納物99dを確実に保護することができる。
【0072】
また、緩衝用容器104は固定用部材206の開口208に挿入されており、緩衝用容器104のフランジ108とアンダーカット110aおよびアンダーカット110bとにより固定用部材206を挟み込み、また水平部207と折曲げ部210と仕切り部212とでフランジ108を巻き込むように押さえているため、固定用部材206が下方に脱落しないようになっている。
【0073】
したがって、梱包箱200では、緩衝用容器104および固定用部材206が外箱102内で移動することが無く、また仕切り部212で緩衝用容器の開口部を覆っているので、収納物99aおよび収納物99bが緩衝用容器104から飛び出すことも無く、これら収納物を確実に保護することができる。
【0074】
また、梱包箱200では、図8に示すように、外箱102内に緩衝用容器104と水平部207とで仕切られた空間(2点鎖線で囲まれた部分)が確保されるので、この空間に、緩衝要求が低い電源コードのような収納物99cを収納することができる。
【0075】
すなわち、緩衝用容器104には緩衝要求が高い機器のみを収納すればよく、緩衝用容器104を小型かつ単純な形状にすることができるので、材料費や加工費を削減することができる。
【0076】
さらに、外箱102の形状は舌片等の無い単純なものであり、板状の材料から形成される一般的な箱を流用して設計や加工に要する時間や費用を削減することが可能であり、また迅速かつ容易に組み立てることができる。
(第3の実施形態)
図9および図10に、本実施の形態に係る梱包箱300を示す。梱包箱300は、外箱102と、緩衝用容器104’と、固定用部材206とから構成されており、緩衝用容器104’は固定用部材206の開口208に挿入されて収納物99aおよび収納物99bが収納され、外箱102に収納される。このように、緩衝用容器104’を開口208に挿入した後で収納物99aおよび収納物99bを収納することにより、緩衝用容器104’が内側に撓みにくくなって固定用部材206に強く押し付けられるようになり、固定用部材206の緩衝用容器104’からの脱落阻止が確実に行われる。外箱102には、さらに収納物99cと99dとが収納される。
【0077】
緩衝用容器104’の構造および形状、材質等は第1および第2の実施形態における緩衝用容器104と同様であるが(図2参照)、緩衝用容器104’では、図11に示すように4つのアンダーカットが設けられ、固定用部材206がより確実に保持されるようになっている。すなわち、アンダーカット110a’とアンダーカット110b’とが略対向する位置に設けられており、アンダーカット110c’とアンダーカット110d’とが略対向する位置に設けられている。
【0078】
なお、固定用部材206の加工、組立ては第2の実施形態の場合と同じであるので、説明を省略する。
【0079】
図12は、梱包箱300の収納状態での断面図である(なお、図中緩衝用容器104’については、アンダーカットを明確に示すため側面図としている)。
【0080】
梱包箱300の収納状態では、垂直片214および垂直片218の上端が外箱102内側の天井面に当接し、緩衝用容器104’の底面が外箱102内側の底面に接している。また、垂直片214および垂直片218の外側面、折曲げ部210の外側面、水平部207の端部が外箱102内部の側面に当接している。
【0081】
これにより梱包箱300の圧縮強度を高めることができ、梱包箱300を積み重ねた状態においても、収納物99a、収納物99b、収納物99c、収納物99dを確実に保護することができる。
【0082】
また、緩衝用容器104’は固定用部材206の開口208に挿入されており、緩衝用容器104’のフランジ108’とアンダーカット110a’、アンダーカット110b’、アンダーカット110c’およびアンダーカット110d’とにより固定用部材206を挟み込み、また水平部207と折曲げ部210と仕切り部212とでフランジ108’を巻き込むように押さえているため、固定用部材206が下方に脱落しないようになっている。
【0083】
したがって、梱包箱300では、緩衝用容器104’および固定用部材206が外箱102内で移動することが無く、また仕切り部212が緩衝用容器の開口部を覆っているので、収納物99aおよび収納物99bが緩衝用容器104’から飛び出すことも無く、これら収納物を確実に保護することができる。
【0084】
また、梱包箱300では、図12に示すように、外箱102内に緩衝用容器104’と水平部207とで仕切られた空間(2点鎖線で囲まれた部分)が確保されるので、この空間に、緩衝要求が低い電源コードのような収納物99cを収納することができる。
【0085】
すなわち、緩衝用容器104’には緩衝要求が高い機器のみを収納すればよく、緩衝用容器104’を小型かつ単純な形状にすることができるので、材料費や加工費を削減することができる。
【0086】
さらに、外箱102の形状は舌片等の無い単純なものであり、板状の材料から形成される一般的な箱を流用して設計や加工に要する時間や費用を削減することが可能であり、また迅速かつ容易に組み立てることができる。
【0087】
ここで、緩衝用容器104および緩衝用容器104’に設けられているアンダーカットについて説明する。
【0088】
緩衝用容器104および緩衝用容器104’において、アンダーカットは、図13(a)に示すように円錐をその中心軸を含む面で切断したような形状をしているが、アンダーカットの形状はこのような形状に限定されるものではない。
【0089】
すなわち、緩衝用容器のフランジとアンダーカットとによって固定用部材が脱落しないようにするためには、緩衝用容器の側面から略水平方向に突出した部分があればよく、アンダーカットを図13(b)や図13(c)に示すような形状とすることも可能である。
【0090】
また、アンダーカットの水平方向位置や数も、緩衝用容器104および緩衝用容器104’に示されるものに限らず、固定用部材の保持要求に応じて設定してよい。
(第4の実施形態)
図14に、本実施の形態に係る梱包箱400を示す。梱包箱400は、外箱102と、緩衝用容器104”と、固定用部材406とから構成されており、緩衝用容器104”固定用部材406の開口408に挿入されて収納物99aおよび収納物99bが収納され、外箱102に収納される。
【0091】
このように、緩衝用容器104”を開口408に挿入した後で収納物99aおよび収納物99bを収納することにより、緩衝用容器104”が内側に撓みにくくなって固定用部材406に強く押し付けられるようになり、固定用部材406の緩衝用容器104”からの脱落阻止が確実に行われる。外箱102には、さらに収納物99cと99dとが収納される。
【0092】
緩衝用容器104”の構造および形状、材質等は第1、第2、および第3の実施形態における緩衝用容器104および緩衝用容器104’と同様(図2および図11参照)であるが、梱包箱400では、緩衝用容器104”にアンダーカットを設けず、以下に示すようにフランジ108”と固定用部材406とにより緩衝用容器104”の外箱102内での移動を阻止するようにしている。
【0093】
ただし、梱包箱400において、緩衝用容器として緩衝用容器104や緩衝用容器104’を用いることは可能である。
【0094】
固定用部材406は、ダンボール紙や厚紙等の板状の材料を図15に示す展開図に従って加工し、組み立てることにより形成されるものである。すなわち、水平部407に緩衝用容器104”が挿入される開口408を設け、谷折線422aおよび谷折線422b、山折線424a、山折線424bに沿って折り返すことにより、折曲げ部410、仕切り部412、垂直片414、垂直片418および垂直片420を形成する。スリット416は、垂直片418を形成するために設けられたものである。
【0095】
なお、垂直片414および垂直片420の一端が斜めに切り落とされ、斜辺426および斜辺428を形成している。この斜辺426と斜辺428とにより、緩衝用容器104”が挿入された固定用部材406を外箱102にスムーズに収納できるようになっている。
【0096】
また、固定用部材406では、材料の厚さにより折曲げ部410の内側(緩衝用容器104”を挿入したときにフランジ108”と接する側)の高さと外側(外箱102に収納したときに外箱102の内側側面と接する側)の高さに差が生じるが、折曲げ部410の内側の高さをフランジ108”の高さに合わせることにより、水平部407および仕切り部412でフランジ108”を挟み込むようにしている。
【0097】
上記固定用部材406の各部分、すなわち水平部407、開口408、折曲げ部410、仕切り部412、垂直片414、垂直片418、垂直片420の寸法は、外箱102および緩衝用容器104”に合わせて設定されるものである。
【0098】
図16は、梱包箱400の収納状態での断面図である。
【0099】
梱包箱400の収納状態では、垂直片414および垂直片418の上端が外箱102内側の天井面に当接し、垂直片420の下端および緩衝用容器104”の底面が外箱102内側の底面に当接している。また、垂直片414および垂直片418の外側面、折曲げ部410の外側面が外箱102内部の側面に当接している。
【0100】
これにより梱包箱400の圧縮強度を高めることができ、梱包箱400を積み重ねた状態においても、収納物99a、収納物99b、収納物99c、収納物99dを確実に保護することができる。
【0101】
また、緩衝用容器104”は固定用部材206の開口208に挿入されており、水平部407と折曲げ部410と仕切り部412とでフランジ108”を巻き込むように押さえているため、固定用部材406が下方に脱落しないようになっている。
【0102】
したがって、梱包箱300では、緩衝用容器104”が外箱102内で移動することが無く、また仕切り部412が緩衝用容器の開口部を覆っているので、収納物99aおよび収納物99bが緩衝用容器104”から飛び出すことも無く、これら収納物を確実に保護することができる。
【0103】
また、梱包箱400では、図16に示すように、外箱102内に仕切り部412と垂直片420とで仕切られた空間(2点鎖線で囲まれた部分)が確保されるので、この空間に、緩衝要求が低い電源コードのような収納物99cを収納することができる。
【0104】
すなわち、緩衝用容器104”には緩衝要求が高い機器のみを収納すればよく、緩衝用容器104”を小型かつ単純な形状にすることができるので、材料費や加工費を削減することができる。
【0105】
さらに、外箱102の形状は舌片等の無い単純なものであり、板状の材料から形成される一般的な箱を流用して設計や加工に要する時間や費用を削減することが可能であり、また迅速かつ容易に組み立てることができる。
【0106】
なお、本発明に係る梱包箱では、固定用部材の形状は、上述の固定用部材106、固定用部材206、固定用部材406の形状に限定されるものではなく、これらの他、図17に示す固定用部材506のような形状とすることも可能である。
【0107】
固定用部材506は、ダンボール紙や厚紙等の板状の材料を図18に示す展開図に従って加工し、組み立てることにより形成されるものである。すなわち、水平部507に緩衝用容器(例えば緩衝用容器104)が挿入される開口508を設け、谷折線514aおよび谷折線514b、山折線516aおよび山折線516bに沿って折り返すことにより、垂直片510aおよび垂直片510b、垂直片512aおよび垂直片512bを形成する。
【0108】
また、垂直片512aおよび垂直片512bの一端が切り取られ、斜辺520aと斜辺520bとが形成されている。この斜辺520aと斜辺520bとにより、緩衝用容器(例えば緩衝用容器104)が収納された固定用部材506を、外箱102にスムーズに収納できるようになっている。
【0109】
なお、スリット518aおよびスリット518bは、垂直片510aおよび垂直片510bと、垂直片512aおよび垂直片512bとを異なる垂直片として形成するために設けられている。
【0110】
また、固定用部材は、図19に示す固定用部材606や、図20に示す固定用部材706のような形状にしてもよい。固定用部材606や固定用部材706では、上述の固定用部材において開口を形成するために切り取られる部分を加工して、垂直片として用いている。これにより、加工や組立ての過程で捨てられる材料を少なくするとともに、垂直片の数を増すことで緩衝用容器の移動阻止をより確実に行うことができる。
【0111】
なお、上述の固定用部材506、固定用部材606、固定用部材706の寸法は、挿入される緩衝用容器(たとえば緩衝用容器104)や外箱(たとえば外箱102)に合わせて設定されるものである。
【0112】
また、本発明に係る梱包箱では、外箱の形状は外箱102のような形状に限定されるものではなく、図21に示す外箱802のように上面が開口するものとすることも可能である。この場合、該外箱802に収納される緩衝用容器や固定用部材は、上述の実施形態において示したものを使用することができる(図21では、緩衝用容器104と固定用部材406を用いた場合の例を示している)。
【0113】
【発明の効果】
本発明に係る梱包箱では、緩衝が必要な機器を保護するとともに、加工や組立てが迅速かつ容易に行われ、材料費や加工費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る梱包箱を示す全体図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る緩衝用容器を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る固定用部材を示す展開図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る梱包箱を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る梱包箱を示す全体図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る梱包箱を示す全体図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る固定用部材を示す展開図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る梱包箱を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る梱包箱を示す全体図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る梱包箱を示す全体図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る緩衝用容器を示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る梱包箱を示す断面図である。
【図13】本発明に係る緩衝用容器のアンダーカットの形状の例を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る梱包箱を示す全体図である。
【図15】本発明の第4の実施形態に係る固定用部材を示す展開図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係る梱包箱を示す断面図である。
【図17】本発明に係る固定用部材の他の例を示す図である。
【図18】本発明に係る固定用部材の他の例を示す展開図である。
【図19】本発明に係る固定用部材の他の例を示す図である。
【図20】本発明に係る固定用部材の他の例を示す図である。
【図21】本発明に係る外箱の他の例を示す図である。
【図22】従来の梱包箱の例を示す全体図である。
【図23】従来の梱包箱の例を示す断面図である。
【符号の説明】
100、200、300、400・・・梱包箱、102,802・・・外箱、104,104b,104c,104’,104”・・・緩衝用容器、108,108’,108b,108c,108”・・・フランジ、110a,110b,110c,110d,110e,110f,110g,110h,110a’,110b’,110c’,110d’・・・アンダーカット、106,206,406,506,606,706・・・固定用部材、116,208,408,508,608,708・・・開口

Claims (7)

  1. 外箱と、機器を収納する緩衝用容器であって前記外箱の内側の水平面より小さい縦横寸法を有する緩衝用容器と、該緩衝用容器を前記外箱内で固定する固定用部材とからなる梱包箱であって、
    前記緩衝用容器は、緩衝性を有する材料から一体成形され、前記機器を収納する収納部と、該収納部の開口部分の外周に形成されたフランジ部と、該収納部の側面を前記フランジ部より前記固定用部材の厚さが入る分下方において略水平方向に外側に突出させて形成される突出部とを有し、
    前記固定用部材は、板状の材料から形成され前記外箱の内側の水平面と略同じ縦横寸法の水平部を有し、該水平部には、前記緩衝用容器の収納部が挿入されるとともに前記フランジ部が当接する開口が形成されていることを特徴とする梱包箱。
  2. 前記固定用部材には、前記水平部の縁に舌片が形成されており、該舌片は、前記水平部の縁を上方向に折り返して形成される折曲げ部と、該折曲げ部に続く部分を水平方向に折り返して形成される仕切り部と、該仕切り部に続く部分を上方向に折り返して形成される垂直部とを有し、前記折曲げ部の高さは前記フランジ部の高さに略等しく、前記垂直部の高さは前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さとの差分と前記外箱の内側の高さとの差分に略等しいことを特徴とする請求項1に記載の梱包箱。
  3. 外箱と、機器を収納する緩衝用容器であって前記外箱の内側の水平面より小さい縦横寸法を有する緩衝用容器と、該緩衝用容器を前記外箱内で固定する固定用部材とからなる梱包箱であって、
    前記緩衝用容器は、緩衝性を有する材料から一体成形され、前記機器を収納する収納部と、該収納部の開口部分の外周に形成されたフランジ部とを有し、
    前記固定用部材は、板状の材料から形成され、前記外箱の内側の水平面と略同じ縦横寸法の水平部と、該水平部の縁に形成された舌片を下方向に折り返して形成され前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さの差分に略等しい高さを有する第1の一対の垂直部とを有し、該水平部には、前記緩衝用容器の収納部が挿入されるとともに前記フランジ部が当接する開口が形成されていることを特徴とする梱包箱。
  4. 前記固定用部材は、前記水平部の縁に舌片が形成されており、該舌片は、前記第1の一対の垂直部の一方を上方向に折り返して形成される折曲げ部と、該折曲げ部に続く部分を水平方向に折り返して形成される仕切り部と、該仕切り部に続く部分を上方向に折り返して形成される第2の垂直部とを有し、前記折曲げ部の高さは前記フランジ部の高さと略等しく、前記第2の垂直部の高さは前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さとの差分と前記外箱の内側の高さとの差分に略等しいことを特徴とする請求項3に記載の梱包箱。
  5. 前記外箱の内側の高さは前記緩衝用容器の高さよりも所定の高さだけ高く形成され、前記水平部の縁には、前記緩衝用容器の高さと前記フランジ部の高さとの差分と前記外箱の内側の高さとの差分に略等しい高さの第2の一対の垂直部が上方向に折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項3に記載の梱包箱。
  6. 前記外箱の内側の高さは前記緩衝用容器の高さと略等しいことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の梱包箱。
  7. 前記外箱の内側の高さは前記緩衝用容器の高さよりも所定の高さだけ高く形成され、前記緩衝用容器と前記外箱との高さ方向の隙間には、前記所定の高さを有する内容物が収納されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の梱包箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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