JP3967981B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装箱に係り、特に、デジタルカメラ等の精密機器の包装に適用される包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等の精密機器を包装する包装箱の内部を複数の空間に仕切るために、箱本体と一体的に形成された仕切板が用いられている。例えば、特開平6−263181号公報に記載された包装箱としての紙箱は、その内部が、箱本体と連接された中仕切り壁によって、電子機器類の収納空間と説明冊子の収納空間とに仕切られている。また、実開平6−69119号公報に記載された紙箱は、その内部が、箱本体と連接された中底壁、第1縦仕切板、及び第2縦仕切板によって、被包装物本体用収納空間、取扱い説明書用収納空間、の各々に仕切られている。これらの紙箱は、いずれも箱本体を仕切板(中仕切り壁、中底壁、第1縦仕切板、第2縦仕切板)とが一体的に形成されており、製造が容易で、部品点数を減少させることができるという利点を有する。
【0003】
しかしながら、上記公報に記載された紙箱の仕切板は、いずれも所定の位置に固定されており、仕切板を紙箱から出し入れすることはできなかった。箱本体と一体的に形成された仕切板を、仕切板の板面に沿った方向に出し入れすることができれば、被包装物を仕切板の上に載置して包装することにより、被包装物を仕切板と共に紙箱から出し入れすることができて利便性が向上する。さらに、被包装物への緩衝効果を有する緩衝用部材を一体的に形成することができれば、緩衝用部材を別体で設ける必要がなく、別体で設けた場合と比較して、製造が容易で、部品点数を減少させることができるという利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、より緩衝効果及び利便性が高く、かつ、製造が容易な包装箱を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の包装箱は、被包装物を出し入れ可能な開口部を有する箱本体と、板状に形成され、前記箱本体に囲まれた内側を複数の部屋に仕切る仕切板と、前記仕切板と一体的に連接され、前記部屋に収納された被包装物と箱本体との間に配置され、この被包装物による押圧によって変移可能な緩衝板と、前記箱本体と一体的に連接された第1接続部及び前記仕切板と一体的に連接された第2接続部を有し、前記第1接続部と前記第2接続部との距離が伸縮可能とされた接続板と、を備え、前記仕切板は、前記仕切板の板面に沿って前記開口部外側方向へ移動可能とされていることを特徴とする。
【0006】
本発明の包装箱は、仕切板によって、箱本体に囲まれた内側が複数の部屋に仕切られる。緩衝板は、仕切板と一体的に形成され、仕切板に仕切られた部屋に収納された被包装物と箱本体との間に配置されている。緩衝板は、衝撃等が加えられて被包装物により押されると変移する。この変移により、被包装物への衝撃は吸収される。ここで、変移とは、緩衝板の平行移動や回転による移動や、緩衝板自体の変形による緩衝板の一部の移動を意味する。
【0007】
また、仕切板にこの仕切板の板面に沿った前記開口部外側方向への力が加えられると、仕切板と連接された第2接続部にも同方向への力が加わる。接続板の箱本体と連接された第1接続部と第2接続部との距離は伸縮可能とされているので、仕切板は仕切板の板面に沿った開口部外側方向へ移動される。
【0008】
前記構成によれば、緩衝板により緩衝効果を得ることができる。そして、例えば、上記仕切板の上に被包装物を載置して包装し、被包装物を仕切板と共に開口部外側方向へ移動させれば、被包装物が仕切板と共に開口部外側方向へ移動され、被包装物を容易に取り出すことができるので、利便性が向上する。
【0009】
しかも、本発明の包装箱によれば、仕切板がこの仕切板の板面に沿った開口部外側方向へ移動するので、例えば、仕切板が板面と直交する方向に移動する場合のように、仕切られた部屋へ仕切板が進入することはない。したがって、仕切られた複数の部屋に被包装物が包装されている場合でも、この被包装物を取り去ったり、各々の部屋に仕切板を進入させるためのスペースを設けたりすることなく、容易に仕切板を上記方向に移動させることができる。
【0010】
また、接続板は、第1接続部が箱本体と一体的に連接され、第2接続部が仕切板と連接されると共に、緩衝板は前記仕切板と一体的に形成されているので、緩衝板、仕切板、接続板、及び箱本体を一体的に形成することができる。その結果、上記効果を有する包装箱を、容易に製造することができると共に、これらを別体で形成した物と比較して、部品点数を減少させることができる。
【0011】
本発明の包装箱は、請求項2に記載のように、前記仕切板と連接され、前記仕切板と直交する方向に折り曲げられて端辺が前記箱本体の底面板に当接して前記仕切板を支持する支持板、をさらに備えたことを特徴とすることもできる。
また、本発明の包装箱は、請求項3に記載のように、前記仕切板及び前記接続板の少なくとも一方に一体的に連接され、前記複数の部屋の少なくとも1つに収納された被包装物を前記仕切板の移動に伴って移動させる被包装物移動部材、を更に備えたことを特徴とすることもできる。
【0012】
前記構成の包装箱によれば、被包装物移動部材によって、前記複数の部屋の少なくとも1つに収納された被包装物が仕切板の移動に伴って移動されるので、被包装物を容易に取り出すことができ、利便性が向上する。また、被包装物移動部材は、仕切板及び接続板の少なくとも一方に一体的に連接されているので、別体とされている場合と比較して、容易に製造することができると共に、部品点数を減少させることができる。
【0013】
なお、被包装物移動部材による被包装物の移動の方法としては、被包装物を仕切板及び接続板の少なくとも一方に固定する方法がある。また、固定によらず単に被包装物を移動方向に押すことによって、被包装物を移動させることもできる。また、接続板が被包装物移動部材を兼ねる場合も含まれる。
【0014】
本発明の包装箱は、請求項4に記載のように、前記箱本体と一体的に連接され、前記開口部をカバーする蓋を、更に備えたことを特徴とすることもできる。
【0015】
前記構成の包装箱によれば、包装箱で被包装物を包装すると、開口部から各部屋に被包装物が収納され、蓋により開口部がカバーされるので、包装された被包装物が外側に露出されず保護される。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る包装箱の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態の包装箱10の斜視図であり、図2は、本実施の形態の包装箱10の印刷面側の展開図である。なお、図2に示される実線は所謂切取線を意味し、実線をはさんで隣接する構成要素同士は連接されておらず切り離されている。また、図2に示される二点鎖線は所謂折目線を意味し、二点鎖線をはさんで隣接する構成要素同士は連接されている。また、印刷面とは、包装箱10が組み立てられた状態で外側になる面をいい、この面にディスプレイ効果を持たせるための印刷が施される。
【0018】
図2に示すように、包装箱10は、蓋板20と、箱本体としての、底面板12、側面板14A、14B、上面板16、及び蓋板22A、22Bと、を備える。これらの構成要素、及び、後述する各構成要素のすべては、一枚の板から型取りされ、一体的に形成される。
【0019】
図2に示すように、底面板12、側面板14A、上面板16、及び側面板14Bは、この順で一方向のH方向に連接されている。側面板14Aと底面板12とは、折目b1を介して連接され、上面板16と側面板14Aとは、折目b2を介して連接され、側面板14Bと上面板16とは、折目b3を介して連接されている。図1に示すように、折目b1〜b3は、裏面を内側に、かつ、隣接する板が互いに直交するように折り曲げられる。底面板12の折目b1と反対側には、接着部26が折目b4を介して連接されており、折目b4は、裏面を内側に、かつ、接着部26が底面板12と直交するように折り曲げられる。折目b4は、側面板14Bの折目b3と反対側の端辺と一致され、接着部26の印刷面側と側面板14Bの裏面とは、接着剤によって接着されている。
【0020】
蓋板22A、蓋板22B、底面板12、及び蓋板20は、この順でH方向と直交する方向に連接されている。蓋板22Aと蓋板22Bとは、折目a1を介して連接され、蓋板22Bと底面板12とは、折目a2を介して連接され、底面板12と蓋板20とは、折目a3を介して連接されている。蓋板22Aの折目a1と反対側の端辺中央部には、折目a4を介して止め板24が連接されており、折目a4の中央部には、後述する止め板27を差し込み可能な止め孔25が穿孔されている。蓋板20の折目a3の反対側端辺には、折目a5を介して止め板28が連接され、折目a5の中央部には、止め板24を差し込み可能な止め孔30が穿孔されている。蓋板20の止め板28側中央部には、折目a6を介して止め板27が連接され、止め板27の中央部の折目a6に沿った方向には、折目a7が形成されている。折目a1〜a5、及びa7は、印刷面と反対側の裏面を内側にして折り曲げ可能とされており、蓋板22A、22B、及び蓋板20が閉じられる際には、図3に示すように、隣接する板が互いに直交するように折り曲げられる。折目a6は、印刷面を内側にして折り曲げ可能とされており、蓋板20が閉じられる際に、一旦止め板27が蓋板20の外側に折り曲げられ、止め板27の止め孔25への差し込みが容易に行える構成とされている。
【0021】
図2に示すように、側面板14Aの2つの端辺には、フラップ32、34が各々折目a8、a9を介して連接されており、側面板14Bの折目b3と直交する2つの端辺には、フラップ36、38が各々折目a10、a11を介して連接されている。折目a8〜a11は、裏面を内側にして折り曲げ可能とされている。フラップ32〜38は、蓋板22A、22B、及び蓋板20を閉じる際には、連接された側面板14Aまたは14Bと直交するように折り曲げられて包装箱10の内部に格納される。
【0022】
図2に示すように、上面板16の蓋板20側の端辺中央部には、切欠部48が形成されている。また、図1に示すように、上面板16の中央部から蓋板22B側には、窓部50が構成されている。
【0023】
図2に示すように、緩衝板60、仕切板44、及び接続板としての第2接続板42及び第1接続板40とは、この順でH方向と直交する方向に連接されている。第1接続板40は、上面板16と、折目a12を介して連接されている。第2接続板42は、第1接続板40と、折目a13を介して連接されると共に、折目a14を介して仕切板44と連接されている。第2接続板42の折目a13側中央部には、孔47が穿孔されている。
【0024】
仕切板44のH方向と直交する一端辺には、折目b5を介して支持板46Aが連接され、他端辺には、折目b6を介して支持板46Bが連接されている。図1に示すように、折目b5及びb6は、裏面を内側にして、支持板46A、46Bの各々が仕切板44と直交するように折り曲げられる。支持板46Aの折目b5に沿った端辺、及び、支持板46Bの折目b6に沿った端辺は、底面板12に当接される。
【0025】
仕切板44の中央部のやや折目a14側には、後述する差込板67を差し込み可能な差込孔45が穿孔されている。
【0026】
図2に示すように、緩衝板60は、折目a16を介して仕切板44のH方向に沿った端辺と連接されている。緩衝板60は、第1支持部62、緩衝部64、第2支持部66、差込板67、保持部68、及び支持兼指掛部70を備える。
【0027】
第1支持部62、緩衝部64、第2支持部66、差込板67は、この順でH方向と直交する方向に連接されている。第1支持部62は、折目a16を介して仕切板44と連接され、緩衝部64は、折目a17を介して第1支持部62と連接され、第2支持部64は、折目a18を介して緩衝部64と連接されている。図1及び図3に示すように、折目a16は、印刷面を内側にして、仕切板44と第1支持部62とが直交するように折り曲げられ、折目a17は、印刷面を内側にして、第1支持部62と緩衝部64とが直交するように折り曲げられ、折目a18は、印刷面を内側にして、緩衝部64と第2支持部66とが直交するように折り曲げられる。仕切板が収納された状態で、差込板67は、差込孔45に差し込まれ、第2支持部66の折目a18に沿った端辺は、仕切板44に当接され、第2支持部66の折目a18と直交する2つの側辺、及びその延長上に各々位置する緩衝部64の端辺及び第1支持部62の側辺(図2参照)は、側面板14A及び側面板14Bに各々当接される。差込板67が、差込孔45に差し込まれることにより、第2支持部66が固定される。
【0028】
図2に示すように、保持部68は、4枚の板により構成され、緩衝部64の中央部に略長方形状に形成された折目a19を介して、緩衝部64と連接されている。なお、緩衝部64は必ずしも4枚である必要はなく、更には、緩衝部64は設けず、折目a19に沿って第2支持部64に形成される孔のみで構成することもできる。図3に示すように、折目a19は、裏面を外側にして、緩衝部64と保持部68とが略直交するように折り曲げられる。図1に示すように、保持部68及び仕切板44により囲まれた内側には、デジタルカメラ等の被包装物D1を収納可能な収納部R0が構成される。したがって、側面板14A、14B、及び閉じられた状態の蓋板22Bと収納部R0に収納された被包装物D1との間に、緩衝部64及び保持部68が配置される。緩衝板64は、収納部R0に収納された被包装物D1による押圧により折れ曲がったり、押圧された方向に移動したりすることで変移可能となっており、緩衝効果を持つ。
【0029】
図2に示すように、支持兼指掛部70は、第1支持部62の、緩衝部64側中央部に連接されており、蓋板22Aが閉じられた状態では、蓋板22Aに当接して、上面への支持機能を果たす。支持兼指掛部70と第1支持部62とは、同一面上に位置している。
【0030】
図3、図4、及び図6に示すように、折目a12は、第1接続板40と上面板16とが角度αを成すように、裏面を内側にして折り曲げられる。第1接続板40は、折目a12を中心として回転し、これにより角度αは、0°<α≦180°の範囲で変化する。折目a13は、第2接続板42と第1接続板40とが角度βを成すように、印刷面を内側にして折り曲げられる。第1接続板40の回転や第2接続板42の移動、回転により角度βは、0°≦β≦180°の範囲で変化する。折目a14は、仕切板44と第2接続板42とが角度γを成すように、印刷面を内側にして折り曲げられる。第2接続板42の移動、回転や仕切板44の移動により角度γは、0°≦γ≦180°の範囲で変化する。
【0031】
折目a12と折目a14との距離Lは、仕切板44が格納された状態で、L=L1(図3参照)となり、仕切板44が少し引き出された状態で、L=L2(図4参照)となり、仕切板44が完全に引き出された状態で、L=L3(図6参照)となる。
【0032】
第2接続板42の折目a14側中央部には、被包装物移動板52が連接されている。被包装物移動板52の板面と第2接続板42の板面とは、角度α、β、及びγの変化によらず、常に同一面上に位置し、被包装物移動板52と仕切板44とは角度δを成している。仕切板44が収納されている状態では、被包装物移動板52のH方向(図2参照)に沿った端辺は、底面板12の裏面に当接される。
【0033】
上記のように包装箱10が構成されることにより、仕切板44が包装箱10の内部に収納され、蓋板20、及び蓋板22A、22Bが閉じられた状態では、底面板12、上面板16、側面板14A、14B、蓋板20、及び蓋板22A、22Bに囲まれた内側の空間は、仕切板44によって、図3に示すように、第1収納部屋R1と第2収納部屋R2とに仕切られる。
【0034】
また、第1収納部屋R1の蓋板22B側には、収納部R0に収納された被包装物D1を出し入れ可能な開口部K1が構成されている。第2収納部屋R2の蓋板22B側には、取扱説明書等の被包装物D2を出し入れ可能な開口部K2が構成されている。
【0035】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0036】
図3に示すように、収納部R0に被包装物D1が収納された状態で、角度αがα=180°とされ、角度βがβ=90°とされ、角度γがγ=90°とされて仕切板44が収納される。このとき折目a12と折目a14との距離Lは、L=L1となっている。収納部屋R2には、開口部K2から被包装物D2が収納される。折目a3が、裏面を内側にし、かつ、蓋板20と底面板12とが直交するように折り曲げられ、止め板28が上面板16の内側に差し込まれて、蓋板20が閉じられる。折目a1及びa2が、裏面を内側にし、かつ、蓋板22A、22Bと隣接する板とが互いに直交するように折り曲げられ、止め板24が止め孔30に差し込まれて、蓋板22A、22Bが閉じられる。止め板27が、裏面が内側になるように折目a7で90°折り曲げられ、止め板27の先端部から折目a7までが止め孔25に差し込まれて、蓋板22A、22Bが固定されて、被包装物D1、及びD2の包装が完了する。
【0037】
この状態で、包装箱10に衝撃が加えられた場合、底面板12、側面板14A、14B、蓋板20、蓋板22Bの少なくとも1つの部分が包装箱10の内側に変移しても、これらと被包装物D1との間には緩衝部64及び保持部68が配置されているので、被包装物D1への衝撃は緩和される。
【0038】
また、衝撃が加えられて被包装物D1が保持部68を押すと、保持部68は緩衝部64の変形や移動、あるいは保持部68自体の変形や移動によって収納部R0の外側に変移する。これにより、被包装物D1への衝撃は吸収される。
【0039】
被包装物D1、D2を取り出す際には、止め板27を止め孔25から抜き出した後、止め板24を止め孔30から抜き出し、蓋板22A、22Bを開く。
【0040】
支持兼指掛部70に、仕切板の板面に沿った開口部K1、K2外側のZ方向への力を加えると、仕切板44にも同方向への力が加わり、図4に示すように、第1接続板40は、折目a12を支点にして角度αが小さくなるX方向へ回転する。また、第2接続部42は、折目a14に沿った部分がZ方向に移動すると共に、角度γが大きくなるY方向へ回転する。被包装物移動板52は、折目a14に沿った部分がZ方向に移動すると共に、角度δが小さくなるY方向へ回転する。これにより、図5にも示すように、仕切板44はZ方向へ引き出され、仕切板44に載置された被包装物D1も、仕切板44と共に引き出される。また、被包装物移動板52のZ方向への移動により、被包装物D2は、被包装物移動板52に押されて、Z方向へ移動する。このとき、折目a12と折目a14との距離Lは、図4に示すようにL=L2(L2<L1)となり、前述の仕切板44が収納された状態と比較して、短くなる。
【0041】
支持兼指掛部70に、さらにZ方向への力が加えられると、図6に示すように、第1接続板40は、折目a12を支点にして角度αがさらに小さくなるX方向へ回転する。また、第2接続部42は、折目a14に沿った部分が、Z方向に移動すると共に、角度γがさらに大きくなるY方向へ回転する。これに伴い、第1接続板40と第2接続部42との成す角βは大きくなる。被包装物移動板52は、折目a14に沿った部分が、さらにZ方向に移動すると共に、角度δがさらに小さくなるY方向へ回転する。これにより、図7にも示すように、仕切板44はZ方向へ引き出され、仕切板44に載置された被包装物D1も、仕切板44と共に引き出される。また、被包装物移動板52のZ方向への移動により、被包装物D2は、被包装物移動板52に押されて、Z方向へ移動する。このとき、折目a12と折目a14との距離Lは、図6に示すように、L=L3(L2<L1<L3)となり、仕切板44が収納された状態、及び、仕切板44が少し引き出された状態のいずれと比較しても、長くなる。
【0042】
この状態で、被包装物D1は完全に開口部K1、K2の外側に出た状態となり、緩衝部64と直交する方向に持ち上げることにより、さらに容易に取り出すことができる。
【0043】
本実施の形態の包装箱10によれば、緩衝部64及び保持部68を備えるので、例えば被包装物D1に衝撃が加えられた場合でも、緩衝効果が得られ、被包装物D1を保護することができる。
【0044】
また、仕切板44に被包装物D1を載置して包装した場合には、被包装物D1を仕切板44と共に開口部外側Z方向へ移動させることにより容易に取り出すことができ、利便性が向上する。また、緩衝板60、支持兼指掛部70、仕切板44、第1接続板40、第2接続板42、底面板12、側面板14A、14B、及び上面板16が一体的に形成されているので、容易に製造することができると共に、これらを別体で形成した物と比較して、部品点数を減少させることができる。
【0045】
また、上記では、被包装物D1が、水平状態の仕切板44に載置されて、仕切板44と共に引き出される例について説明したが、例えば、図8に示すように、包装箱10が水平方向Eから傾斜して、仕切板44の板面の開口部K1側が蓋板20側よりも高い位置にある場合には、被包装物D1は、第2接続板42に押されて(折目a14部分参照)、Z0方向に移動する。この場合には、第2接続板42が被包装物移動部材を兼ねる。
【0046】
なお、本実施の形態では、図2に示すような展開図で型取りしたが、必ずしもこの展開図のように型取りされる必要はない。例えば、側面板14B及び上面板16が、折目b4を介して底面板12と連接されるようにし、接着部26が、折目b2を介して側面板14Aと連接されるようにしてもよい。特に、図2に示す展開図で型取りすることにより、効率的に型取りすることができ、コストを低減することができる。
【0047】
また、蓋板22A、22Bは、必ずしも必要ではなく、開口部K1、K2が開放された状態で包装されるものであってもよい。本実施の形態のように、蓋板22A、22Bを備え、開口部K1、K2がカバーされることにより、被包装物が外側に露出されないので、被包装物を保護することができる。また、蓋板20も、開閉可能な蓋である必要はなく、底面板12と直交する位置に固定され、箱本体として機能するものであってもよい。
【0048】
また、窓部50も、必ずしも必要ではなく、窓部50部分が上面板16で占められているものであってもよい。本実施の形態のように、窓部50を構成することにより、蓋板22A、22Bを開けた時に、外部から被包装物が見えやすくなり、ディスプレイ効果を得ることができる。
【0049】
また、被包装物移動板52も、必ずしも必要ではないが、被包装物移動板52を備えることにより、収納部屋R2に収納された被包装物を、仕切板44と共に引き出すことができ、利便性が向上する。また、第1接続板40は、一端が上面板16と一体的に連接され、第2接続板42は、他端が仕切板44と連接されているので、仕切板44、第1接続板40、第2接続板42、及び箱本体を一体的に形成することができる。その結果、上記効果を有する包装箱10を、容易に製造することができると共に、部品点数を減少させることができる。
【0050】
なお、被包装物移動板52は、本実施の形態のように被包装物を押し出すのではなく、仕切板44の開口部K2側に配置され、被包装物に係合されて、被包装物を仕切板44に固定するものであってもよい。さらには、被包装物と部分的に係合する等により、被包装物を引き出すものであってもよい。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0051】
本実施の形態の包装箱88は、図9に示すように、緩衝板80を備える。緩衝板80は、仕切板44の蓋板22Aと逆側のH方向と直交する端辺に連接され、第1支持部82、緩衝部64、第2支持部86A、差込板87、保持部68、及び支持兼指掛部90を備える。第1支持部82、緩衝部64、第2支持部86A、差込板87は、この順でH方向に連接されている。第1支持部82は、折目b16を介して仕切板44と連接され、緩衝部64は、折目b17を介して第1支持部82と連接され、第2支持部86Aは、折目b18を介して緩衝部64と連接されている。図10及び図11に示すように、折目b16は、印刷面を内側にして、仕切板44と第1支持部82とが直交するように折り曲げられ、折目b17は、印刷面を内側にして、第1支持部82と緩衝部64とが直交するように折り曲げられる。折目b18は、印刷面を内側にして、緩衝部64と第2支持部86Aとが直交するように折り曲げられる。仕切板44の折目b6に沿った位置には、差込板87を差し込み可能な差込孔43が穿孔されている。仕切板が収納された状態で、差込板87は、差込孔43に差し込まれ、第2支持部86AのH方向と直交する端辺は、上面板16に当接され、第2支持部86Aの裏面は、側面板14A当接される。差込板87が、差込孔43に差し込まれることにより、第2支持部86Aが固定される。
【0052】
図9に示すように、支持兼指掛部90は、仕切板44のH方向に沿った端辺中央部に、折目a20を介して連接されている。折目a20は、印刷面を内側にして折り曲げられる。なお、折目a20は、印刷面を外側にして折り曲げてもよい。
【0053】
支持兼指掛部90に、仕切板の板面に沿った開口部K1、K2外側のZ方向への力を加えると、第1の実施の形態と同様にして仕切板44がZ方向に移動して、仕切板44が引き出される。
【0054】
本実施の形態の包装箱88によっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0055】
なお、上記第1及び第2の実施の形態の包装箱10、88は、支持兼指掛部70、90を備えたが、支持兼指掛部70、90は必ずしも必要ではない。特に、支持兼指掛部70、90が形成されていれば、ここを手指で摘んで、支持兼指掛部70、90にZ方向の力を加えることができ、支持兼指掛部70、90がない場合と比較して、より容易に仕切板をこの仕切板の板面に沿った開口部外側方向へ移動させることができる。
【0056】
また、上記第1及び第2の実施の形態では、緩衝板60、80を、仕切板44の端辺と連接させて設けたが、図12に示すように、仕切板44の板面中央部に被包装物D1を挿入可能な孔を形成すると共に、緩衝板92を設けることもできる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の包装箱によれば、緩衝板により緩衝効果を得ることができると共に、仕切板の上に被包装物を載置して包装し、被包装物を仕切板と共に開口部外側方向へ移動させれば、被包装物が仕切板と共に開口部外側方向へ移動され、被包装物を容易に取り出すことができるので、利便性が向上する。
【0058】
また、接続板は、第1接続部が箱本体と一体的に連接され、第2接続部が仕切板と連接されると共に、緩衝板は前記仕切板と一体的に形成されているので、緩衝板、仕切板、接続板、及び箱本体を一体的に形成することができる。その結果、上記効果を有する包装箱を、容易に製造することができると共に、これらを別体で形成した物と比較して、部品点数を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕切板が収納された状態の第1の実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の包装箱の展開図である。
【図3】被包装物が包装された図1の包装箱のA−Aの断面図である。
【図4】被包装物が包装された図5の包装箱のB−Bの断面図である。
【図5】仕切板が少し引き出された状態の第1の実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図6】被包装物が包装された図7の包装箱のC−Cの断面図である。
【図7】仕切板が完全に引き出された状態の第1の実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図8】第1の実施の形態の包装箱が傾いた状態の断面図である。
【図9】第2の実施の形態の包装箱の展開図である。
【図10】仕切板が収納された状態の第2の実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図11】被包装物が包装された図10の包装箱のA’−A’の断面図である。
【図12】他の実施の形態の仕切板の斜視図である。
【符号の説明】
10、88 包装箱
12 底面板(箱本体)
14A、14B 側面板(箱本体)
16 上面板(箱本体)
20 蓋板
22A、22B 蓋板(蓋)
40 第1接続板(接続板)
42 第2接続板(接続板)
44 仕切板
52 被包装物移動板(被包装物移動部材)
60、80、92 緩衝板
64 緩衝部
68 保持部
70、90 支持兼指掛部
a12 折目(第1接続部)
a14 折目(第2接続部)
D1、D2 被包装物
K1、K2 開口部
L1、L2、L3 距離
R1、R2 収納部屋

Claims (4)

  1. 被包装物を出し入れ可能な開口部を有する箱本体と、
    板状に形成され、前記箱本体に囲まれた内側を複数の部屋に仕切る仕切板と、
    前記仕切板と一体的に連接され、前記部屋に収納された被包装物と箱本体との間に配置され、この被包装物による押圧によって変移可能な緩衝板と、
    前記箱本体と一体的に連接された第1接続部及び前記仕切板と一体的に連接された第2接続部を有し、前記第1接続部と前記第2接続部との距離が伸縮可能とされた接続板と、
    を備え、
    前記仕切板は、前記仕切板の板面に沿って前記開口部外側方向へ移動可能とされていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記仕切板と連接され、前記仕切板と直交する方向に折り曲げられて端辺が前記箱本体の底面板に当接して前記仕切板を支持する支持板、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記仕切板及び前記接続板の少なくとも一方に一体的に連接され、前記複数の部屋の少なくとも一つに収納された被包装物を前記仕切板の移動に伴って移動させる被包装物移動部材、を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記箱本体と一体的に連接され、前記開口部をカバーする蓋、を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
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