JP2004075096A - 包装箱 - Google Patents

包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP2004075096A
JP2004075096A JP2002235462A JP2002235462A JP2004075096A JP 2004075096 A JP2004075096 A JP 2004075096A JP 2002235462 A JP2002235462 A JP 2002235462A JP 2002235462 A JP2002235462 A JP 2002235462A JP 2004075096 A JP2004075096 A JP 2004075096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
packaged
partition plate
box body
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002235462A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinno Kanamori
金森 信乃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002235462A priority Critical patent/JP2004075096A/ja
Publication of JP2004075096A publication Critical patent/JP2004075096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Abstract

【課題】緩衝効果を有すると共に、被包装物を外部から見ることが可能でより利便性が高く、かつ製造が容易な包装箱を提供する。
【解決手段】蓋板22Aの中央部には、長方形状に形成された折目b8を介して4枚の平板で構成される緩衝部材60が連接されている。折目b8は、裏面を内側にして、緩衝部材60と蓋板22Aとが直交するように折り曲げられ、折目b8の長方形内側には、窓62が形成される。緩衝部材60の折目b8に沿った端辺64は、蓋板22Aが閉じられた状態で、トレイ70の溝部76に係合される。緩衝部材60は、被包装物D1による蓋板22Aに向かう方向への押圧によって折れ曲がったり、押圧された方向に移動したりすることで変移可能となっている。包装された被包装物D1は、上側の中央部が常に窓62を介して箱本体の外側に表出されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装箱に係り、特に、デジタルカメラ等の精密機器の包装に適用される包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等の精密機器を包装する際には、発砲部材等の緩衝用部材を包装箱の内側に配置して、緩衝機能を持たせることが行われてきた。
【0003】
しかしながら、包装箱とは別に緩衝用部材を配置すると、部品点数が増えるため、コストが高くなり、組み立てにも手間がかかる。
【0004】
これに対して、実開平6−69119号公報には、紙箱と緩衝用部材(中底壁、第1縦仕切壁、第2縦仕切壁)とが一体的に形成されている紙箱が開示されており、この技術によれば、包装箱としての紙箱の製造が容易で部品点数を減少させることができるという利点は有する。
【0005】
しかしながら、上記公報に開示されている紙箱では、包装されているデジタルカメラ等を外部からは見ることはできない。上記の紙箱のように、緩衝機能を有する包装箱には緩衝用部材が備えられているので、デジタルカメラ等を外部から見えるようにすることは難しい。そのため、中身を確認するためには蓋を開け、場合によってはさらに、緩衝用部材を除去する必要があると共に、包装箱には、商品名や商品の写真等を印刷する必要があった。
【0006】
また、上記公報に記載された紙箱の仕切板は、いずれも所定の位置に固定されており、仕切板を紙箱から出し入れすることはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、緩衝効果を有すると共に、被包装物を外部から見ることが可能でより利便性が高く、かつ製造が容易な包装箱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の包装箱は、被包装物を出し入れ可能な開口部を有する箱本体と、前記箱本体と一体的に形成され、前記開口部をカバー可能な蓋と、板状に形成され、前記箱本体に囲まれた内側を複数の部屋に仕切ると共に、板面に沿った前記開口部外側方向へ移動可能とされた仕切板と、前記箱本体と一体的に連接された第1接続部及び前記仕切板と一体的に連接された第2接続部を有し、前記第1接続部と前記第2接続部との距離が伸縮可能とされた接続板と、前記箱本体及び前記蓋の少なくとも一方の少なくとも一部を構成し、前記複数の部屋の少なくとも1つに収納された被包装物の一部を前記箱本体の外部から視認可能とする窓が構成された窓付板と、前記被包装物と前記窓付板との間に配置され、この被包装物による前記窓付板へ向かう方向への押圧によって変移可能な緩衝部材と、を含んで構成されている。
【0009】
本発明の包装箱で被包装物を包装する際には、被包装物は開口部から箱本体内に収納される。この状態で蓋が閉められると、蓋により開口部がカバーされて、被包装物は包装箱内部に格納される。ここで、箱本体及び蓋の少なくとも一方の少なくとも一部を構成する窓付板には窓があるため、窓を介して包装された被包装物の少なくとも一部を見ることができる。
【0010】
また、本発明の包装箱に衝撃が加えられ、被包装物により、緩衝部材が窓付板へ向かう方向へ押圧されると、この緩衝部材は変移する。これにより、被包装物への衝撃は吸収される。ここで変移とは、緩衝部材自体の平行移動や回転による移動や、緩衝部材自体の変形による一部の移動を意味する。
【0011】
また、 本発明の包装箱は、仕切板によって、箱本体に囲まれた内側が複数の部屋に仕切られる。仕切板に対し、この仕切板の板面に沿った前記開口部外側方向へ力が加えられると、仕切板と連接された第2接続部にも同方向へ力が加わる。接続板は、箱本体と連接された第1接続部と第2接続部との距離が伸縮可能とされているので、仕切板は仕切板の板面に沿った開口部外側方向へ移動される。
【0012】
そして、例えば、上記仕切板の上に被包装物を載置して包装し、被包装物を仕切板と共に開口部外側方向へ移動させれば、被包装物が仕切板と共に開口部外側方向へ移動され、被包装物を容易に取り出すことができるので、利便性が向上する。
【0013】
また、仕切板は、第1接続部が箱本体と一体的に連接された接続板の第2接続部と連接されているので、仕切板、接続板、及び箱本体を一体的に形成することができる。その結果、上記緩衝効果及び利便性を有し、かつ、被包装物を外部から見ることの可能な包装箱を、容易に製造することができる。
【0014】
本発明の包装箱は、請求項2に記載のように、前記緩衝部材を、前記窓付板に連接させることにより、緩衝部材を箱本体と一体的に形成することができる。
【0015】
本発明の包装箱は、請求項3に記載のように、前記複数の部屋の少なくとも1つに収納された被包装物の移動を、前記箱本体の外部から前記窓を介してこの被包装物の特定の部分が常に視認可能とされる可視範囲内に制限する移動制限部材、を備えたことを特徴とすることもできる。
【0016】
この構成によれば、移動制限部材によって、前記箱本体内に包装された被包装物の移動が、前前記箱本体の外部から前記窓を介してこの被包装物の特定の部分が常に視認可能とされる可視範囲内に制限される。ここで、特定の部分とは、被包装物を包装する側の者が意図する、被包装物の任意の部分をいい、例えば、被包装物の商品名が記載されている部分、その被包装物のデザイン的に特徴的な部分等を示す。このように、被包装物の特定の部分を常に外部から見えるようにすることにより、中身の確認をより容易に行うことができる。
【0017】
なお、前記移動制限部材は、箱本体と一体とされる構成、及び箱本体と別体とされる構成の両方を含み、さらに、仕切板が移動制限部材を兼ねる構成も含む。さらには、移動制限部材が、緩衝部材を兼ねる場合も含まれる。
【0018】
本発明の包装箱は、請求項4に記載のように、前記移動制限部材は、包装された被包装物と前記箱本体との間に緩衝空間を構成し、この被包装物による押圧によって前記可視範囲の外側へ変移可能であることを特徴とすることもできる。
【0019】
この構成によれば、移動制限部材が被包装物による押圧によって前記可視範囲の外側へ変移可能であるため緩衝機能を有し、さらに移動制限部材と箱本体との間には緩衝空間が構成されているので、包装箱に衝撃が加えられても、その衝撃は吸収され、被包装物がより保護される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る包装箱の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態の包装箱10の斜視図であり、図2は、本実施の形態の包装箱10の印刷面側の展開図である。なお、図2に示される実線は所謂切取線を意味し、実線をはさんで隣接する構成要素同士は連接されておらず切り離されている。また、図2に示される二点鎖線は所謂折目線を意味し、二点鎖線をはさんで隣接する構成要素同士は連接されている。また、印刷面とは、包装箱10が組み立てられた状態で外側になる面をいい、この面にディスプレイ効果を持たせるための印刷が施される。
【0022】
図2に示すように、包装箱10は、開閉板20と、蓋としての蓋板22A、22Bと、箱本体としての、底面板12、側面板14A、14B、上面板16と、を備える。これらの構成要素、及び、後述する各構成要素のすべては、一枚の板から型取りされ、一体的に形成される。
【0023】
図2に示すように、底面板12、側面板14A、上面板16、及び側面板14Bは、この順で一方向のH方向に連接されている。側面板14Aと底面板12とは、折目b1を介して連接され、上面板16と側面板14Aとは、折目b2を介して連接され、側面板14Bと上面板16とは、折目b3を介して連接されている。図1に示すように、折目b1〜b3は、裏面を内側に、かつ、隣接する板が互いに直交するように折り曲げられる。底面板12の折目b1と反対側には、接着部26が折目b4を介して連接されており、折目b4は、裏面を内側に、かつ、接着部26が底面板12と直交するように折り曲げられる。折目b4は、側面板14Bの折目b3と反対側の端辺と一致され、接着部26の印刷面側と側面板14Bの裏面とは、接着剤によって接着されている。
【0024】
蓋板22A、蓋板22B、底面板12、及び開閉板20は、この順でH方向と直交する方向に連接されている。蓋板22Aと蓋板22Bとは、折目a1を介して連接され、蓋板22Bと底面板12とは、折目a2を介して連接され、底面板12と開閉板20とは、折目a3を介して連接されている。蓋板22Aの折目a1と反対側の端辺中央部には、折目a4を介して止め板24が連接されており、折目a4の中央部には、後述する止め板27を差し込み可能な止め孔25が穿孔されている。開閉板20の折目a3の反対側端辺には、折目a5を介して止め板28が連接され、折目a5の中央部には、止め板24を差し込み可能な止め孔30が穿孔されている。開閉板20の止め板28側中央部には、折目a6を介して止め板27が連接され、止め板27の中央部の折目a6に沿った方向には、折目a7が形成されている。折目a1〜a5、及びa7は、印刷面と反対側の裏面を内側にして折り曲げ可能とされており、蓋板22A、22B、及び開閉板20が閉じられる際には、図3に示すように、隣接する板が互いに直交するように折り曲げられる。折目a6は、印刷面を内側にして折り曲げ可能とされており、開閉板20が閉じられる際に、一旦止め板27が開閉板20の外側に折り曲げられ、止め板27の止め孔25への差し込みが容易に行える構成とされている。
【0025】
窓付板としての蓋板22Aの中央部には、例えば長方形状に形成された折目b8を介して4枚の平板で構成される緩衝部材60が連接されている。図1に示すように、折目b8は、裏面を内側にして、緩衝部材60と蓋板22Aとが直交するように折り曲げられ、折目b8の長方形内側には、窓62が形成される。図3に示すように、緩衝部材60の折目b8に沿った端辺64は、蓋板22Aが閉じられた状態で、後述するトレイ70の溝部76に係合される。緩衝部材60は、窓62の形成された蓋板22Aとトレイ70との間に構成された空間(以下この空間を「緩衝空間S0」という)に配置されている。緩衝部材60は、被包装物D1による蓋板22Aに向かう方向への押圧によって折れ曲がったり、押圧された方向に移動したりすることで変移可能となっている。
【0026】
図2に示すように、側面板14Aの2つの端辺には、フラップ32、34が各々折目a8、a9を介して連接されており、側面板14Bの折目b3と直交する2つの端辺には、フラップ36、38が各々折目a10、a11を介して連接されている。折目a8〜a11は、裏面を内側にして折り曲げ可能とされている。フラップ32〜38は、蓋板22A、22B、及び開閉板20を閉じる際には、連接された側面板14Aまたは14Bと直交するように折り曲げられて包装箱10の内部に格納される。
【0027】
図2に示すように、上面板16の開閉板20側の端辺中央部には、切欠部48が形成されている。また、図1に示すように、上面板16の中央部から蓋板22B側には、枠部50が構成されている。
【0028】
図2に示すように、第1支持板54と、仕切板としての第1仕切板43及び第2仕切板44と、接続板としての第2接続板42及び第1接続板40とは、この順でH方向と直交する方向に連接されている。第1仕切板43は、折目a15を介して第1支持板54と連接され、第2仕切板44は、第1仕切板43と折目a16を介して連接されている。第1接続板40は、上面板16と、折目a12を介して連接されている。第2接続板42は、第1接続板40と、折目a13を介して連接されると共に、折目a14を介して第2仕切板44と連接されている。第2接続板42の折目a13側中央部には、孔47が穿孔されている。
【0029】
第2仕切板44の中央部折目a16側には、トレイ用孔56が構成されている。第1仕切板43のH方向と直交する一端辺には、折目b5を介して第2支持板46Aが連接され、他端辺には、折目b6を介して第2支持板46Bが連接されている。図1に示すように、折目b5及びb6は、裏面を外側にして、第2支持板46A、46Bの各々が第1仕切板43と直交するように折り曲げられる。第2支持板46Aの折目b5に沿った端辺、及び、第2支持板46Bの折目b6に沿った端辺は、底面板12に当接される。
【0030】
図3、図4、及び図6に示すように、折目a12は、第1接続板40と上面板16とが角度αを成すように、裏面を内側にして折り曲げられる。第1接続板40は、折目a12を中心として回転し、これにより角度αは、0°<α≦180°の範囲で変化する。折目a13は、第2接続板42と第1接続板40とが角度βを成すように、印刷面を内側にして折り曲げられる。第1接続板40の回転や第2接続板42の移動、回転により角度βは、0°≦β≦180°の範囲で変化する。折目a14は、第2仕切板44と第2接続板42とが角度γを成すように、印刷面を内側にして折り曲げられる。第2接続板42の移動、回転や第2仕切板44の移動により角度γは、0°≦γ≦180°の範囲で変化する。
【0031】
移動制限部材としてのトレイ70は、透明なプラスチック素材で構成され、図8に示すように、深皿の天地を逆にした形状であり、トレイ固定板78、及び可視範囲を構成する被包装物固定部72により構成されている。被包装物固定部72は上面板72A及び側面板72Bで形成されており、この内部に、デジタルカメラ等の被包装物D1に沿った形状の可視範囲空間を構成している。この可視範囲空間は、トレイ70を載置した第1仕切板43が箱本体内部に格納され蓋板22Aが閉じられた状態で、被包装物固定部72に収納された被包装物D1の上側中央部が、窓62を介して常に箱本体外部から見える範囲を構成している。被包装物固定部72の下側には、被包装物D1を収納するための収納口74が構成されている。収納口74からは、被包装物D1が被包装物固定部72内に収納可能とされている。被包装物固定部72は、収納された被包装物D1の移動を、その内部に構成された可視範囲空間内に制限する。被包装物固定部72の収納口74と反対側の面の周囲には、窓部50に対応するように、ほぼ長方形状に溝部76が形成されている。トレイ固定板78は、被包装物固定部72の収納口74側周囲に配置され、長方形状とされている。
【0032】
図3に示すように、トレイ用孔56には、被包装物D1の収納された被包装物固定部72が下側から嵌め込まれるようになっている。折目a16は、裏面を内側にして、第1仕切板43と第2仕切板44との間にトレイ固定板78が挟み込まれるように折り曲げられる。これにより、収納口74が第1仕切板43でカバーされると共に、トレイ70は、第1仕切板43及び第2仕切板44の開口部K1側中央部に固定される。
【0033】
折目a15は、第1仕切板43と第1支持板54とが直交するように印刷面を内側にして折り曲げられる。第1支持板54の折目a15に沿った端辺は、底面板12に当接される。
【0034】
折目a12と折目a14との距離Lは、第1仕切板43及び第2仕切板44が格納された状態で、L=L1(図3参照)となり、第1仕切板43及び第2仕切板44が少し引き出された状態で、L=L2(図4参照)となり、第1仕切板43及び第2仕切板44が完全に引き出された状態で、L=L3(図6参照)となる。
【0035】
第2接続板42の折目a14側中央部には、被包装物移動板52が連接されている。被包装物移動板52の板面と第2接続板42の板面とは、角度α、β、及びγの変化によらず、常に同一面上に位置し、被包装物移動板52と第2仕切板44とは角度δを成している。第2仕切板44が収納されている状態では、被包装物移動板52のH方向(図2参照)に沿った端辺は、底面板12の裏面に当接される。前述の第1支持板54の裏面は、被包装物移動板52の印刷面と重なり合っている。
【0036】
上記のように包装箱10が構成されることにより、第1仕切板43及び第2仕切板44が包装箱10の内部に収納され、開閉板20、及び蓋板22A、22Bが閉じられた状態では、底面板12、上面板16、側面板14A、14B、開閉板20、及び蓋板22A、22Bに囲まれた内側の空間は、第1仕切板43及び第2仕切板44によって、図3に示すように、第1収納部屋R1と第2収納部屋R2とに仕切られる。
【0037】
また、第1収納部屋R1の蓋板22B側には、トレイ70に収納された被包装物D1を出し入れ可能な開口部K1が構成され、第2収納部屋R2の蓋板22B側には、取扱説明書等の被包装物D2を出し入れ可能な開口部K2が構成される。
【0038】
さらに、被包装物固定部72の周面と、蓋板22B、側面板14A、14B及び開閉板20との間には、緩衝空間S1が構成される。被包装物固定部72は、被包装物D1による押圧によって、被包装物固定部72の外側へ変移可能となっている。
【0039】
なお、上記記載の第1仕切板43は、必ずしも必要ではなく、第2仕切板44にトレイ孔56を形成せずに、第2仕切板44上にトレイ70を載置するだけの構成とすることもできる。この場合には、図14に示すように、第2支持板46A、46Bは、第2仕切板44上に連接され、第2仕切板44を支持する。そして、載置されたトレイ70のトレイ固定板78(図8参照)は、包装箱10の側面板14A、14Bに当接されるサイズとされ、側面板14A、14Bに当接されることにより、トレイ70の位置の固定がなされることが好ましい。
【0040】
また、図2の一点鎖線で示すように、第1仕切板43の折目a16側中央部を利用して支持部材57を形成し、図1に示すように、底面板12に当接させて、第1支持板46A、第2支持板46Bと共に、第1仕切板43、第2仕切板44の位置決めの機能を果たさせることもできる。
【0041】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0042】
図3に示すように、角度αがα=180°とされ、角度βがβ=90°とされ、角度γがγ=90°とされて第1仕切板43及び第2仕切板44が収納される。このとき折目a12と折目a14との距離Lは、L=L1となっている。この状態で構成される収納部屋R1には、被包装物固定部72に移動を制限されている被包装物D1が収納される。また、収納部屋R2には、被包装物D2が収納される。折目a3が、裏面を内側にし、かつ、開閉板20と底面板12とが直交するように折り曲げられ、止め板28が上面板16の内側に差し込まれて、開閉板20が閉じられる。折目a1及びa2が、裏面を内側にし、かつ、蓋板22A、22Bと隣接する板とが互いに直交するように折り曲げられ、止め板24が止め孔30に差し込まれて、蓋板22A、22Bが閉じられる。止め板27が、裏面が内側になるように折目a7で90°折り曲げられ、止め板27の先端部から折目a7までが止め孔25に差し込まれて、蓋板22A、22Bが固定されて、被包装物D1、及びD2の包装が完了する。
【0043】
上記のように、本実施の形態の包装箱10は、開口部K1を有するので、開口部K1から被包装物D1の出し入れをすることができ、利便性が高い。また、開口部K1をカバーする蓋板22A、22Bを有するので、開口部K1から外側への被包装物D1の移動を防止することができる。
【0044】
この状態において、包装箱10の外側からは、図9に示すように、窓62を介して被包装物D1の一部が見えるので、蓋板22Aを開けることなく被包装物D1を確認することができる。また、包装箱に必ずしも被包装物D1の写真等を印刷する必要もなくなる。さらに、窓62から見える部分を、被包装物D1の特徴的な部分、デザイン的に優れた部分等とすることで、ディスプレイ効果を得ることができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、窓62及び緩衝部材60を蓋板22Aの中央部に形成した例について説明したが、例えば、図9と天地を逆にした図10に示すように、底板12に緩衝部材80及び窓82を形成することもできる。この場合には、収納部屋R2に収納された被包装物D2を包装箱10の外部から見ることができる。
【0046】
被包装物D1が包装された状態で、包装箱10に衝撃が加えられた場合、被包装物D1は、底板12、側面板14A、14B、開閉板20、蓋板22B、22A、及び緩衝部材60の少なくとも1つと近づく方向へ移動するが、被包装物D1と箱本体との間には緩衝空間S0、S1、及び収納部屋R2が構成されているので、被包装物D1への直接の衝撃は回避される。
【0047】
また、被包装物D1が包装された状態で、包装箱10に衝撃が加えられて、被包装物D1により、緩衝部材60が蓋板22A側のU方向(図3参照)へ押されると、緩衝部材60は同方向へ変移する。これにより、被包装物D1への衝撃は吸収される。
【0048】
被包装物D1、D2を取り出す際には、止め板27を止め孔25から抜き出した後、止め板24を止め孔30から抜き出し、蓋板22A、22Bを開く。このとき、表出される部分のほとんどが印刷面なので、蓋板を開けたときのディスプレイ効果を得ることができる。
【0049】
第1仕切板43及び第2仕切板44が、この板面に沿った開口部K1、K2の外側のZ方向へ引っ張られると、図4に示すように、第1接続板40は、折目a12を支点にして角度αが小さくなるX方向へ回転する。また、第2接続部42は、折目a14に沿った部分が第2仕切板44と同方向に移動すると共に、角度γが大きくなるY方向へ回転する。被包装物移動板52は、折目a14に沿った部分が第2仕切板44と同じくZ方向に移動すると共に、角度δが小さくなるY方向へ回転する。これにより、図5にも示すように、第1仕切板43及び第2仕切板44はZ方向へ引き出され、被包装物D1も、第1仕切板43及び第2仕切板44と共に引き出される。また、被包装物移動板52のZ方向への移動により、被包装物D2は、被包装物移動板52に押されて、Z方向へ移動する。このとき、折目a12と折目a14との距離Lは、図4に示すようにL=L2(L2<L1)となり、前述の第1仕切板43及び第2仕切板44が収納された状態と比較して、短くなる。
【0050】
第1仕切板43及び第2仕切板44が、さらにZ方向へ引っ張られると、図6に示すように、第1接続板40は、折目a12を支点にして角度αがさらに小さくなるX方向へ回転する。また、第2接続部42は、折目a14に沿った部分が、さらに第2仕切板44と同方向に移動すると共に、角度γがさらに大きくなるY方向へ回転する。これに伴い、第1接続板40と第2接続部42との成す角βは大きくなる。被包装物移動板52は、折目a14に沿った部分が、さらにZ方向に移動すると共に、角度δがさらに小さくなるY方向へ回転する。これにより、図7にも示すように、第1仕切板43及び第2仕切板44はZ方向へ引き出され、被包装物D1も、第1仕切板43及び第2仕切板44と共に引き出される。また、被包装物移動板52のZ方向への移動により、被包装物D2は、被包装物移動板52に押されて、Z方向へ移動する。このとき、折目a12と折目a14との距離Lは、図6に示すように、L=L3(L2<L1<L3)となり、第1仕切板43及び第2仕切板44が収納された状態、及び、第1仕切板43及び第2仕切板44が少し引き出された状態のいずれと比較しても、長くなる。
【0051】
被包装物D1の取り出しは、被包装物D2を取り除き、引き出された第1仕切板43を第2仕切板44と離れる方向へ回転させ、トレイ70の収納口74を開放して行うことができる。
【0052】
本実施の形態の包装箱10によれば、上記緩衝機能を有する緩衝部材60が、蓋板22Aと連接されているので、緩衝部材60を、蓋板22Aの延長部分の窓62が構成される部分を利用して箱本体と一体的に形成することができ、上記緩衝効果を有し、かつ、被包装物を外部から箱との隙間なくきれいに見せることの可能な包装箱を、容易に製造することができる。
【0053】
また、一端が上面板16に連接された第1接続板40と、他端が第2仕切板44に連接された第2接続板42とが連接され、角度α、β、及びγが変化されることにより、折目a12と折目a14との距離が伸縮するので、第2仕切板44がその板面に沿ったZ方向へ移動可能となる。したがって、被包装物D1を第1仕切板43及び第2仕切板44と共に開口部外側Z方向へ移動させることにより容易に取り出すことができ、利便性が向上する。また、第2仕切板44、第1接続板40、第2接続板42、底面板12、側面板14A、14B、及び上面板16が一体的に形成されているので、容易に製造することができると共に、これら各部材を別体で形成した物と比較して、部品点数を減少させることができる。
【0054】
なお、本実施の形態では、図2に示すような展開図で型取りしたが、必ずしもこの展開図のように型取りされる必要はない。例えば、側面板14B及び上面板16が、折目b4を介して底面板12と連接されるようにし、接着部26が、折目b2を介して側面板14Aと連接されるようにしてもよい。特に、図2に示す展開図で型取りすることにより、効率的に型取りすることができ、コストを低減することができる。
【0055】
また、被包装物移動板52も、必ずしも必要ではないが、被包装物移動板52を備えることにより、収納部屋R2に収納された被包装物を、第2仕切板44と共に引き出すことができ、利便性が向上する。また、被包装物移動板52は、第2接続板42と一体的に連接されているので、他の構成要素と一体的に形成することができ、上記効果を有する包装箱10を、容易に製造することができると共に、部品点数を減少させることができる。
【0056】
また、本実施の形態では、移動制限部材としてのトレイ70に被包装物D1を収納して被包装物D1の包装を行ったが、トレイ70は必ずしも必要ではなく、被包装物D1を直接第1仕切板43上に載置して包装することもできる。特にトレイ70を用いることにより、緩衝空間S1(図3参照)が構成されて、より高い緩衝効果を得ることができる。
【0057】
また、本実施の形態では、移動制限部材として、トレイ70を用いたが、他の移動制限部材を用いることもできる。例えば、図11(A)に示すように、第1仕切板43と第2仕切板44との間に幅板45を配置して、第1仕切板43と第2仕切板44との間に隙間を設ける。そして、図11(B)に示すように、トレイ用孔56を構成する端面58の内側に被包装物D1を収納して、端面58を移動制限部材とすることもできる。この場合には、第2仕切板44の一部が移動制限部材を兼ねる。
【0058】
この構成によれば、端面58を第2仕切板44と一体的に構成することができるので、別体とした前記トレイ70の場合と比較して、部品点数を減少させることができる。
【0059】
さらには、図12(A)に示すように、図11(A)の端面58に緩衝板57を設け、図12(B)に示すように、緩衝板57の内側に被包装物D1を収納して、緩衝板57を移動制限部材とすることもできる。
【0060】
この構成によっても、緩衝板57を第2仕切板44と一体的に構成することができるので、部品点数を減少させることができると共に、緩衝板57が設けられているので端面58のみで被包装物D1の移動を制限する構成と比較して、より高い緩衝効果を得ることができる。
【0061】
また、トレイ70の上面板72Aの外側部分を、図13に示すように、被包装物D1が収納される位置よりも上側に突出させて緩衝部分72Cを形成し、上面板16と被包装物D1との間に緩衝空間S0を形成することもできる。この場合には、緩衝部分72Cにより緩衝効果が得られることになる。
【0062】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明の包装箱によれば、利便性を向上させる仕切板は、第1接続部が箱本体と一体的に連接された接続板の第2接続部と連接されているので、仕切板、接続板、及び箱本体を一体的に形成することができる。その結果、上記緩衝効果及び利便性を有し、かつ、被包装物を外部から見ることの可能な包装箱を、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕切板が収納された状態の本実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図2】本実施の形態の包装箱の展開図である。
【図3】被包装物が包装された図1の包装箱のA−Aの断面図である。
【図4】被包装物が包装された図5の包装箱のB−Bの断面図である。
【図5】仕切板が少し引き出された状態の本実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図6】被包装物が包装された図7の包装箱のC−Cの断面図である。
【図7】仕切板が完全に引き出された状態の本実施の形態の包装箱の斜視図である。
【図8】本実施の形態のトレイの斜視図である。
【図9】蓋が閉じられた本実施の形態の包装箱の上面板側の斜視図である。
【図10】蓋が閉じられた本実施の形態の包装箱の底面板側の斜視図である。
【図11】(A)は、本実施の形態の移動制限部材の変形例の斜視図であり、(B)はその断面図である。
【図12】(A)は、本実施の形態の移動制限部材の他の変形例の斜視図であり、(B)はその断面図である。
【図13】本実施の形態のトレイの変形例である。
【図14】第2仕切板の変形例である。
【符号の説明】
10  包装箱
12  底面板(箱本体)
14A、14B 側面板(箱本体)
16  上面板(箱本体)
20  開閉板
22A 蓋板(蓋)
22B 蓋板(蓋、窓付板)
40  第1接続板(接続板)
42  第2接続板(接続板)
43  第1仕切板(仕切板)
44  第2仕切板(仕切板)
a12 折目(第1接続部)
a14 折目(第2接続部)
57  緩衝板(移動制限部材)
58  端面(移動制限部材)
60  緩衝部材
62  窓
70  トレイ(移動制限部材)
72C 緩衝部(緩衝部材)
D1、D2 被包装物
K1、K2 開口部
L1、L2、L3 距離
R1、R2 収納部屋
S0、S1 緩衝空間

Claims (4)

  1. 被包装物を出し入れ可能な開口部を有する箱本体と、
    前記箱本体と一体的に形成され、前記開口部をカバー可能な蓋と、
    板状に形成され、前記箱本体に囲まれた内側を複数の部屋に仕切ると共に、板面に沿った前記開口部外側方向へ移動可能とされた仕切板と、
    前記箱本体と一体的に連接された第1接続部及び前記仕切板と一体的に連接された第2接続部を有し、前記第1接続部と前記第2接続部との距離が伸縮可能とされた接続板と、
    前記箱本体及び前記蓋の少なくとも一方の少なくとも一部を構成し、前記複数の部屋の少なくとも1つに収納された被包装物の一部を前記箱本体の外部から視認可能とする窓が構成された窓付板と、
    前記被包装物と前記窓付板との間に配置され、この被包装物による前記窓付板へ向かう方向への押圧によって変移可能な緩衝部材と、
    を備えた包装箱。
  2. 前記緩衝部材は、前記窓付板に連接されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記複数の部屋の少なくとも1つに収納された被包装物の移動を、前記箱本体の外部から前記窓を介してこの被包装物の特定の部分が常に視認可能とされる可視範囲内に制限する移動制限部材、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記移動制限部材は、包装された被包装物と前記箱本体との間に緩衝空間を構成し、この被包装物による押圧によって前記可視範囲の外側へ変移可能であることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
JP2002235462A 2002-08-13 2002-08-13 包装箱 Pending JP2004075096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002235462A JP2004075096A (ja) 2002-08-13 2002-08-13 包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002235462A JP2004075096A (ja) 2002-08-13 2002-08-13 包装箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004075096A true JP2004075096A (ja) 2004-03-11

Family

ID=32019947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002235462A Pending JP2004075096A (ja) 2002-08-13 2002-08-13 包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004075096A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113602626A (zh) * 2021-07-28 2021-11-05 东莞市美盈森环保科技有限公司 一种组合盆栽的包装结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113602626A (zh) * 2021-07-28 2021-11-05 东莞市美盈森环保科技有限公司 一种组合盆栽的包装结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009523675A (ja) 引出し収納型包装体
EP1888414B1 (en) Packet for loose items, corresponding blank, and method of folding the blank
TWI535638B (zh) 包裝容器
RU2288153C2 (ru) Упаковка для одноразовых предметов
KR20180087242A (ko) 소비재용 팩
RU2442730C2 (ru) Упаковка
JP4620499B2 (ja) 紙箱
EP1694580B1 (en) A package with pilfer proof assembly
JP2004075096A (ja) 包装箱
KR20200075263A (ko) 포장 박스용 포장재 및 그 포장재에 의해 조립된 포장 박스
JP3210339U (ja) 包装箱
JP6712454B2 (ja) 容器に入った卵製品及びその製造方法
US7331465B2 (en) Device with a hollow lid supporting contents
JP6803363B2 (ja) 収容箱
JP4005438B2 (ja) 包装箱
JP3967981B2 (ja) 包装箱
KR200485861Y1 (ko) 병 포장박스
JP4005439B2 (ja) 包装箱
JP2004059054A (ja) 包装箱
JP7071114B2 (ja) 収容体
JP2001240141A (ja) ダンボール梱包の緩衝材構造
KR20220002737U (ko) 달력 및 다이어리 포장 어셈블리
KR102191749B1 (ko) 포장
JP5381308B2 (ja) 梱包箱
JP2004059053A (ja) 包装箱