JP2004276672A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Masaru Yamamoto
賢 山本
Koichi Mizutani
浩市 水谷
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Abstract

【課題】本発明は、車両用電源装置に関し、商用交流電力を使用する使用者に現時点で使用可能な電力値を具体的に認識させることを目的とする。
【解決手段】車室内において電気製品の使用者である車両乗員による視認が可能な位置にアナログ式又はディジタル式の表示部30を配設する。車両に搭載された高圧バッテリ12の充電状態(SOC)に基づいて、高圧バッテリ12からインバータ16を介してアクセサリコンセント20へ現時点で供給可能な電力を算出する。そして、その算出された現時点で供給可能な電力をアクセサリコンセント20に接続される電気製品の使用可能な電力として具体的数値により表示部30に表示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用電源装置に係り、特に、車載電源からコンセントへ商用交流電力を供給し得る車両用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車載電源から商用交流電力を生成し、その交流電力を車両に設置された外部コンセントへ供給するACインバータを備える車両用電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる電源装置において商用交流電力が外部コンセントに供給されている場合は、外部コンセントに接続された電気製品に電力が供給される。従って、上記の車両用電源装置によれば、車内において電気製品の使用を確保することができる。また、上記の車両用電源装置は、電源ランプを有している。この電源ランプは、商用交流電力が外部コンセントに供給されているときに、点灯回路が作動することにより点灯する。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−74666号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車載電源から外部コンセントへ向けて供給可能な電力、すなわち、外部コンセントに接続する電気製品において使用可能な電力を、車載電源の状態に応じて異なるものとすることがある。具体的には、車載電源の充電状態が低い場合には、車載電源からの供給可能電力を比較的小さくすることがある。この場合、上記特許文献1に記載する車両用電源装置の如く、単に電力が外部コンセントに供給されているときに電源ランプを点灯させるだけでは、現時点で使用可能な電力がどの程度であるのかを使用者である車両乗員は認識し難い。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、商用交流電力を使用する使用者に現時点で車載電源を用いて使用可能な電力値を具体的に認識させることが可能な車両用電源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、車載電源から商用交流電力を供給し得る車両用電源装置であって、
前記車載電源の状態に基づいて該車載電源から供給可能な電力値を設定する出力電力設定手段と、
前記出力電力設定手段により設定された供給可能な電力値を現時点で使用可能な電力として表示する電力表示手段と、
を備える車両用電源装置により達成される。
【0007】
本発明において、車載電源の状態に基づいて設定されたその車載電源から供給可能な電力値は、電力表示手段により現時点で使用可能な電力として表示される。この場合、使用者である車両乗員は、かかる表示を見ることにより、車載電源を用いた電気製品の使用に際し、その使用可能な電力値を具体的に把握することができる。従って、本発明によれば、現時点で使用可能な電力値を具体的に使用者に認識させることができる。
【0008】
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両用電源装置において、前記電力表示手段は、また、現時点で使用中の電力値をも表示することとすれば、使用者である車両乗員は、車載電源から供給可能な電力値と現時点での使用中の電力値との双方を見ることにより、更に後どの程度電力使用が可能であるかを把握することができるので、現時点で更に使用可能な電力値を使用者に認識させることができる。
【0009】
また、請求項3に記載する如く、請求項1記載の車両用電源装置において、前記電力表示手段は、前記出力電力設定手段により設定された供給可能な電力値から現時点で使用中の電力値を差し引いて得られた残りの使用可能な電力値を表示することとすれば、使用者である車両乗員は、かかる表示を見ることにより、更に後どの程度電力使用が可能であるかを把握することができるので、現時点で更に使用可能な電力値を使用者に認識させることができる。
【0010】
また、請求項4に記載する如く、請求項1記載の車両用電源装置において、前記電力表示手段は、前記出力電力設定手段により設定された供給可能な電力値に対する現時点で使用中の電力値の占める割合を表示することとすれば、使用者である車両乗員は、かかる表示を見ることにより、更に後どの程度電力使用が可能であるかを使用可能な電力値と使用中の電力値との比率により具体的に把握することができるので、現時点で更に使用可能な電力値を割合にして具体的に使用者に認識させることができる。
【0011】
尚、請求項5に記載する如く、請求項1記載の車両用電源装置において、前記電力表示手段は、複数の表示様式の組み合わせにより供給可能な電力値を表示することとすれば、使用者である車両乗員は、その時点における複数の表示様式の組み合わせを見て判断することにより、使用可能な電力値を具体的に把握することができるので、現時点で使用可能な電力値を具体的に使用者に認識させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例である車両用電源装置10を備えるシステムの構成図を示す。本実施例のシステムは、車両に搭載される車載電源システムである。本実施例において、車両は、エンジンと電気モータとの特性の異なる2種類の動力源を有するハイブリッド車両であり、電気モータに電力を供給する高圧バッテリ12を備えている。尚、車両は、電気モータを動力源とする電気自動車であってもよい。高圧バッテリ12は、充放電可能に構成されており、例えばDC200乃至300Vの直流電圧で電力の供給及び回収を行う。
【0013】
高圧バッテリ12には、電源ライン14を介してDC/ACインバータ(以下、単にインバータと称す)16が接続されている。インバータ16は、高圧バッテリ12から電源ライン14へ向けて出力された直流電圧を、商用電源を用いて使用できる一般家庭用の電気製品に対応した商用交流電圧(例えばAC100V)に変換する電力変換装置である。インバータ16には、電力ライン18を介して、車室内の例えばインストルメントパネル下部や後部クォータトリムに配設された複数のアクセサリコンセント20が接続されている。インバータ16から出力される交流電力は、各アクセサリコンセント20に供給される。各アクセサリコンセント20は、例えばドライヤやテレビ,冷蔵庫,携帯電話の充電器等の一般家庭用の電気製品を接続可能に構成されており、接続された電気製品へ向けてインバータ16からの交流電圧を印加することにより交流電圧を供給する機能を有している。
【0014】
インバータ16は、高圧バッテリ12から出力された直流電圧を所定の電圧(例えばDC144V)まで降圧する降圧部と、降圧部で降圧された結果得られる電圧をスイッチング素子のスイッチング制御により交流電圧に変換するAC変換部と、インバータ出力としてアクセサリコンセント20へ供給する交流をコントロールする電圧制御部と、を有する制御回路22を備えている。制御回路22は、車両のイグニションスイッチがオン状態とされることにより補機バッテリから電力供給されている状況下、車室内において運転者により操作可能な位置に配設された起動スイッチがオン操作された場合に、インバータ16の作動を許可して、高圧バッテリ12からの直流電圧を交流電圧に変換し、その交流電圧をインバータ出力としてアクセサリコンセント20へ供給する。
【0015】
尚、この制御回路22は、所定のスイッチ操作に従って、AC変換部におけるスイッチング素子のスイッチング周期を変更することにより、インバータ16の出力としてアクセサリコンセント20へ供給される交流電源の周波数を50Hzと60Hzとで切り替えることとしてもよい。
【0016】
インバータ16には、冷却ファン24が取り付けられている。冷却ファン24は、回転により外気をインバータ16の筐体内に取り込むことによりインバータ16を冷却する機能を有している。冷却ファン24には、上記した制御回路22が接続されている。冷却ファン24は、制御回路22から指令された印加電圧に従って回転制御される。制御回路22は、冷却ファン24への印加電圧を変更することによりその回転数を無段階に制御することが可能であり、冷却ファン24の駆動を制御する。
【0017】
制御回路22には、車両の動力制御を行うハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HV−ECUと称す)26が接続されている。HV−ECU26は、高圧バッテリ12の満充電状態からの充放電電流の積算値或いはバッテリ電圧と充放電電流との関係等に基づいて、高圧バッテリ12の充電状態(以下、SOCと称す)を検出する。尚、このSOCは、高圧バッテリ12の温度や雰囲気温度等に応じて補正したものでもよい。
【0018】
図2は、本実施例の車両用電源装置10において、高圧バッテリ12のSOCと、高圧バッテリ12からインバータ16を介してアクセサリコンセント20へ供給することが可能な供給可能電力との関係を表した図を示す。本実施例において、高圧バッテリ12からアクセサリコンセント20へ供給可能な電力は、図2に示す如く、高圧バッテリ12のSOCに応じて変動し、SOCが所定値を下回るとそのSOCが小さくなるほど小さくなる傾向にある。
【0019】
上記したHV−ECU26は、検出した高圧バッテリ12のSOCに基づいて、図2に示す高圧バッテリ12のSOCと供給可能電力との関係を参照することにより、高圧バッテリ12からインバータ16を介してアクセサリコンセント20へ供給可能な総電力を算出する。HV−ECU26の算出した供給可能な総電力の情報は、インバータ16の制御回路22に供給される。制御回路22は、HV−ECU26から供給される情報に基づいて高圧バッテリ12からアクセサリコンセント20へ供給可能な総電力を検出する。
【0020】
制御回路22には、また、過熱・過電流保護回路28が接続されている。過熱・過電流保護回路28は、インバータ16が著しく温度の高い過熱状態を検知すると共に、インバータ16に流れる過電流を検知する。過熱・過電流保護回路28の検知したインバータ16の過熱状態又は過電流状態を示す情報は、制御回路22へ供給される。制御回路22は、過熱・過電流保護回路28から供給される情報に基づいてインバータ16の機能低下を検出する。制御回路22は、インバータ16の機能低下が検出された場合には、インバータ16の作動を禁止する。
【0021】
制御回路22には、更に、表示部30が接続されている。表示部30は、車室内において電気製品の使用者である車両乗員による視認が可能な位置(例えば、インストルメントパネル内やアクセサリコンセント20の近傍等)に配設されている。制御回路22は、インバータ16の作動が許可されている状況下、アクセサリコンセント20に電気製品が接続される際に、上記の如く検出した高圧バッテリ12を用いて現時点で供給可能な電力を具体的数値により現時点でアクセサリコンセント20において使用可能な総電力として表示部30に表示させる。表示部30は、制御回路22の指令に従って現時点で高圧バッテリ12の供給可能な、すなわち、アクセサリコンセント20に接続される電気製品の使用可能な電力値を表示する。
【0022】
図3は、本実施例において車両用電源装置10が備える表示部30の一例を表した図を示す。本実施例の表示部30は、高圧バッテリ12から供給可能な最大電力が例えば1.5kWであるものとする場合は、“0”W〜“1500”Wの電力値を積層式の目盛を用いて表すアナログメータ(図3(A))、回転式の指針を用いて表すアナログメータ(図3(B))、或いは、アラビア数字でディジタル表示するディジタルメータ(図3(C))等により構成されている。表示部30は、現時点でアクセサリコンセント20において使用可能な総電力値をアナログ的又はディジタル的な具体的数値により視覚的に表示する。
【0023】
かかる構成によれば、車内において電気製品を使用する使用者としての車両乗員は、電気製品をアクセサリコンセント20への接続により車載の高圧バッテリ12を用いて使用する際に、表示部30の表示を見ることにより、高圧バッテリ12からアクセサリコンセント20に接続される電気製品へ供給可能な電力、すなわち、アクセサリコンセント20に接続される電気製品の使用可能な電力を具体的数値により把握することができる。
【0024】
従って、本実施例の車両用電源装置10においては、現時点でアクセサリコンセント20に接続される電気製品の使用可能な総電力値を具体的数値の表示により車両乗員に認識させることができる。このため、本実施例の構成によれば、高圧バッテリ12を用いた電気製品の使用に際し、使用者である車両乗員に、表示部30に表示された具体的な電力値と電気製品の消費電力との比較によりその電気製品が使用可能であるかを認識させ易くすることが可能となっている。
【0025】
尚、上記の第1実施例においては、高圧バッテリ12が特許請求の範囲に記載した「車載電源」に相当していと共に、HV−ECU26が高圧バッテリ12のSOCに基づいて図2に示す関係を参照してアクセサリコンセント20へ供給可能な総電力を算出することにより特許請求の範囲に記載した「出力電力設定手段」が、制御回路22が表示部30に高圧バッテリ12の供給可能な電力値を現時点で電気製品の使用可能な電力として表示することにより特許請求の範囲に記載した「電力表示手段」が、それぞれ実現されている。
【0026】
ところで、上記の第1実施例においては、イグニションオン状態で起動スイッチがオン操作された後、その起動スイッチとは別に設けられた表示部30の表示を行うこととしているが、その表示部30をその起動スイッチと一体に構成することとしてもよい。
【0027】
図4は、本発明の変形例における表示部30の一例を表した図を示す。また、図5は、本変形例における表示部30の表示タイムチャートの一例を表した図を示す。この変形例において、表示部30は、インバータ16の作動の許可/禁止を切り替えるための起動スイッチ32と一体に設けられたLED(Light Emitting Diode)により構成されている。表示部30は、LEDへの電圧印加に応じて点灯/消灯される。制御回路22は、高圧バッテリ12を用いて現時点で供給可能な電力を検出した後、その電力値に応じて表示部30の点灯/消灯2つの表示様式の組み合わせを変更する。
【0028】
例えば、図5に示す如く表示部30を一定時間中に点灯させる点灯回数を変更する。この点灯回数は、少なくとも2つのパターン間で変更される。具体的には、供給可能電力が500Wである場合は表示部30の点灯回数を1回とし、供給可能電力が1000Wである場合は表示部30の点灯回数を2回とし、また、供給可能電力が1500Wである場合は表示部30の点灯回数を3回とする。尚、供給可能電力値に応じて表示部30の点灯を継続させる継続時間を変更することとしてもよい。表示部30は、制御回路22の指令に従って、現時点で高圧バッテリ12の供給可能な、すなわち、アクセサリコンセント20に接続される電気製品の使用可能な電力値に応じた点灯/消灯を行う。
【0029】
かかる構成によれば、車両乗員は、電気製品を高圧バッテリ12を用いて使用する際に、表示部30の表示を見ることにより、高圧バッテリ12の供給可能な電力すなわち電気製品の使用可能な電力をある程度の範囲で把握することができる。従って、かかる変形例においては、電気製品の使用可能な電力の範囲を車両乗員に認識させることが可能となる。また、かかる構成によれば、表示部30が起動スイッチと一体に構成されるので、インストルメントパネル等に電力値表示のための専用の表示部を設ける必要がなく、構成の簡素化が図られ、低コスト化が実現可能である。
【0030】
尚、かかる変形例においては、アクセサリコンセント20に接続して使用しようとする電気製品の消費電力に関係なく、車両乗員により起動スイッチがオン操作された場合に、インバータ16の作動を許可し、表示部30の表示を行うが、起動スイッチを電気製品の消費電力に応じて複数設け、車両乗員が使用しようとする電気製品に対応した起動スイッチが操作された場合に、インバータ16の作動を許可し、表示部30の表示を行うこととしてもよい。
【0031】
図6は、本発明の変形例における表示部30の一例を表した図を示す。この変形例において、インバータ16の作動の許可/禁止を切り替えるための起動スイッチ32は、電気製品の使用者が高圧バッテリ12からの供給を要求する電力別に、例えば図6に示す如く1500W用、1000W用、500W用、及び100W用に4つ設けられている。また、起動スイッチ32には、並列に使用不可ランプ34が設けられている。各起動スイッチ32には、LEDにより構成された表示部30が一体に設けられている。各表示部30は、LEDへの電圧印加に応じて点灯/消灯される。また、使用不可ランプ34は、過熱・過電流保護回路28によりインバータ16の機能低下が検出され、インバータ16の作動が禁止された場合や高圧バッテリ12やその充電を行うオルタネータ等の電源状態に異常が生じた場合に点灯される。
【0032】
かかる構成において、イグニションオン状態で一の起動スイッチ32がオン操作されると、制御回路22は、その起動スイッチ32に対応する使用者の要求電力に応じた回転数に冷却ファン24の回転数を制御する。具体的には、要求電力が大きいほど冷却ファン24の回転数を増大させる。また、この際、制御回路22は、検出した高圧バッテリ12を用いて現時点で供給可能な電力値とその起動スイッチ32に対応する使用者の要求電力値とを比較する。そして、供給可能電力値が要求電力値以上である場合は、インバータ16の作動を許可すると共に、その起動スイッチ32に設けられた表示部30を点灯させる。一方、供給可能電力値が要求電力値を下回る場合は、インバータ16の作動を許可せず、その起動スイッチ32の表示部30を消灯状態に維持する。また、他の起動スイッチ32がオン操作された場合も、同様の処理を実行する。
【0033】
このため、かかる構成によれば、車両乗員は、電気製品を高圧バッテリ12を用いて使用する際に、オン操作した起動スイッチ32の表示部30の表示を見ることにより、高圧バッテリ12の供給可能な総電力値すなわち電気製品の使用可能な総電力値が車両乗員が供給を要求する電力値以上であるかを具体的数値により把握することができる。従って、かかる変形例においては、現時点でアクセサリコンセント20に接続される電気製品の使用可能な総電力値を具体的数値により車両乗員に認識させることが可能となる。
【0034】
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0035】
上記した第1実施例では、高圧バッテリ12からアクセサリコンセント20へ現時点で供給可能な総電力値を表示部30に表示する。これに対して、本実施例においては、その供給可能な総電力値を表示するだけでなく、現時点で実際に高圧バッテリ12からアクセサリコンセント20へ供給され、アクセサリコンセント20に接続された電気製品に使用されている電力値をも表示することとしている。
【0036】
本実施例の車両用電源装置は、上記図1に示す構成において、表示部30に代えて表示部100を用いることにより実現される。尚、以下では、図1に示す構成と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。
【0037】
図7は、本実施例において車両用電源装置が備える表示部100の一例を表した図を示す。本実施例において、制御回路22には、現時点で実際に高圧バッテリ12からアクセサリコンセント20へ供給されている、すなわち、アクセサリコンセント20に接続された電気製品に使用・消費されている平均値な電力を検出する消費電力検出回路が接続されている。制御回路22は、この消費電力検出回路の検出結果に基づいて、高圧バッテリ12の供給中、すなわち、アクセサリコンセント20に接続された電気製品の使用中の総電力値を検出する。
【0038】
本実施例において、表示部100は、車室内において車両乗員による視認が可能な位置(例えば、インストルメントパネル内やアクセサリコンセント20の近傍等)に配設されている。高圧バッテリ12から供給可能な最大電力が例えば1.5kWであるものとする場合、表示部100は、図7に示す如く、“0”W〜“1500”Wの電力値を積層式の目盛を用いて表すアナログメータにより構成されている。
【0039】
表示部100は、上記したインバータ16の制御回路22に接続されている。制御回路22は、アクセサリコンセント20に電気製品が接続される際に、上記の如く検出した高圧バッテリ12を用いて現時点で供給可能な総電力値、及び、高圧バッテリ12から現時点で実際に供給している総電力値の双方を具体的数値により表示部100に表示させる。表示部100は、制御回路22の指令に従って、現時点で高圧バッテリ12の供給可能なすなわち電気製品に使用可能な電力値、及び、実際に高圧バッテリ12の供給中のすなわち電気製品の使用中の電力値の双方を具体的数値により例えば彩色の違い(緑色と黄色など)等により区別して視覚的に表示する。尚、この際、表示部100は、2種類の電力値を図3(B)に示す如き回転式の指針を2つ用いて或いは図3(C)に示す如きアラビア数字を2つ並べて用いて表示することとしてもよい。
【0040】
かかる構成によれば、車内において電気製品を使用する使用者としての車両乗員は、電気製品を高圧バッテリ12を用いて使用する際に、表示部100の表示を見ることにより、現時点で高圧バッテリ12の供給可能な電力(すなわち、電気製品の使用可能な電力)、及び、現時点で高圧バッテリ12の供給中の電力(すなわち、アクセサリコンセント20に実際に接続された電気製品の使用中の電力)の双方を具体的数値により把握することができる。
【0041】
従って、本実施例の車両用電源装置においては、アクセサリコンセント20に接続される電気製品の現時点での使用可能な総電力値と現時点での使用中の総電力値とを具体的数値の表示により車両乗員に認識させることができる。この場合、車両乗員は、表示部100に表示された両電力値を比較することにより、更に後どの程度の電力が現時点で使用中のアクセサリコンセント20又はそれ以外のアクセサリコンセント20において使用可能であるかを把握することができる。このため、本実施例の構成によれば、使用者である車両乗員に、現時点で更に使用可能な電力値を認識させることが可能となっている。
【0042】
尚、上記の第2実施例においては、制御回路22が表示部100に電気製品の現時点で使用可能な電力値および使用中の電力値の双方を表示することにより特許請求の範囲に記載した「電力表示手段」が実現されている。
【0043】
ところで、上記の第2実施例においては、アクセサリコンセント20に接続される電気製品の現時点で使用可能な総電力値および現時点で使用中の総電力値の双方を表示部100に表示することとしているが、使用可能な総電力値から使用中の総電力値を差し引いて得られた残りの使用可能な電力値を表示部に表示することとしてもよい。
【0044】
図8は、本発明の変形例における表示部100の一例を表した図を示す。この変形例において、制御回路22は、検出された電気製品の現時点で使用可能な総電力値と現時点で使用中の総電力値とに基づいて、アクセサリコンセント20において更に使用可能な残りの電力値を算出する。制御回路22は、算出したアクセサリコンセント20において更に使用可能な残りの電力値を具体的数値により表示部100に表示させる。表示部100は、図8に示す如く、更に使用可能な残りの電力値をアラビア数字でディジタル表示するディジタルメータにより構成されている。表示部100は、制御回路22の指令に従って、電気製品の現時点で使用可能な総電力値から現時点で使用中の総電力値を差し引いて得られた残りの使用可能な電力値を具体的数値により視覚的に表示する。尚、この際、表示部100は、電力値を図3(A)に示す如き積層式の目盛を用いて或いは図3(B)に示す如く回転式の指針を用いてアナログ表示することとしてもよい。
【0045】
かかる構成によれば、車両乗員は、電気製品を高圧バッテリ12を用いて使用する際に、表示部100の表示を見ることにより、更に後どの程度の電力が現時点で使用中のアクセサリコンセント20又はそれ以外のアクセサリコンセント20において使用可能であるかを把握することができる。従って、かかる変形例によれば、使用者である車両乗員に、現時点で更に使用可能な電力値を具体的数値の表示により認識させることが可能となる。
【0046】
また、上記の第2実施例においては、電気製品の現時点で使用可能な総電力値自体および現時点で使用中の総電力値自体を表示することとしているが、その比率、具体的には、現時点での使用可能な総電力値に対する使用中の電力値の占める割合を表示することとしてもよい。
【0047】
図9は、本発明の変形例における表示部100の一例を表した図を示す。この変形例において、制御回路22は、検出された電気製品の現時点で使用可能な総電力値と現時点で使用中の総電力値とに基づいて、現時点での使用可能な総電力値に対する使用中の電力値の占める割合を算出する。制御回路22は、算出した割合を具体的数値により表示部100に表示させる。表示部100は、図9に示す如く、制御回路22の算出した“0”%〜“100”%の割合を積層式の目盛を用いて表すアナログメータにより構成されている。表示部100は、制御回路22の指令に従って、現時点での使用可能な総電力値に対する使用中の電力値の占める割合を具体的数値により視覚的に表示する。尚、この際、表示部100は、割合を図3(B)に示す如き回転式の指針を用いて或いは図3(C)に示す如きアラビア数字を用いて表示することとしてもよい。
【0048】
かかる構成によれば、車両乗員は、電気製品を高圧バッテリ12を用いて使用する際に、表示部100の表示を見ることにより、更に後どの程度の電力が現時点で使用中のアクセサリコンセント20又はそれ以外のアクセサリコンセント20において使用可能であるかを、使用可能な電力値と使用中の電力値との比率により具体的に把握することができる。従って、かかる変形例によれば、使用者である車両乗員に、現時点で更に使用可能な電力値を割合にして具体的に認識させることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1及び5記載の発明によれば、現時点で使用可能な電力値を具体的に使用者に認識させることができる。
【0050】
請求項2及び3記載の発明によれば、現時点で更に使用可能な電力値を使用者に認識させることができる。
【0051】
また、請求項4記載の発明によれば、現時点で更に使用可能な電力値を割合にして具体的に使用者に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車両用電源装置を備えるシステムの構成図である。
【図2】本実施例の車両用電源装置において、車載電源のSOCと、車載電源からインバータを介してアクセサリコンセントへ供給することが可能な供給可能電力との関係を表した図である。
【図3】本実施例において車両用電源装置が備える表示部の一例を表した図である。
【図4】本発明の変形例において車両用電源装置が備える表示部の一例を表した図である。
【図5】本変形例における表示部の表示タイムチャートの一例を表した図である。
【図6】本発明の変形例において車両用電源装置が備える表示部の一例を表した図である。
【図7】本発明の第2実施例において車両用電源装置が備える表示部の一例を表した図である。
【図8】本発明の変形例において車両用電源装置が備える表示部の一例を表した図である。
【図9】本発明の変形例において車両用電源装置が備える表示部の一例を表した図である。
【符号の説明】
10 車両用電源装置
12 高圧バッテリ
16 DC/ACインバータ
20 アクセサリコンセント
22 制御回路
26 ハイブリッド用電子制御ユニット(HV−ECU)
30,100 表示部

Claims (5)

  1. 車載電源から商用交流電力を供給し得る車両用電源装置であって、
    前記車載電源の状態に基づいて該車載電源から供給可能な電力値を設定する出力電力設定手段と、
    前記出力電力設定手段により設定された供給可能な電力値を現時点で使用可能な電力として表示する電力表示手段と、
    を備えることを特徴とする車両用電源装置。
  2. 前記電力表示手段は、また、現時点で使用中の電力値をも表示することを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
  3. 前記電力表示手段は、前記出力電力設定手段により設定された供給可能な電力値から現時点で使用中の電力値を差し引いて得られた残りの使用可能な電力値を表示することを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
  4. 前記電力表示手段は、前記出力電力設定手段により設定された供給可能な電力値に対する現時点で使用中の電力値の占める割合を表示することを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
  5. 前記電力表示手段は、複数の表示様式の組み合わせにより供給可能な電力値を表示することを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
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