JP2004276352A - 樹脂成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】型開閉用及びプランジャ進退用の駆動源を共通化して、小型化・軽量化、省エネルギー化、及びコストダウンが可能な樹脂成形装置を提供する。
【解決手段】ベース1及び固定プラテン2を連結するタイバー3に嵌装され昇降自在な可動プラテン4と、ベース1に取り付けられたサーボモータ5と、サーボモータ5の回転が伝動するボールねじ7と、ボールねじ7に昇降自在に取り付けられたスライダ部8と、スライダ部8をベース1及び可動プラテン4に連結するトグル機構9と、固定プラテン2及び可動プラテン4に各々取り付けられた上型24及び下型25と、スライダ部8に摺動自在に嵌装されたプランジャ軸16と、プランジャ軸16を可動プラテン4及びスライダ部8に各々固定する第1及び第2のエアシリンダ21,22とを備え、上型24と下型25とが型締めした状態でトグル機構9の第1及び第2のリンク板13,14がほぼ一直線状に延伸する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相対向する成形型群が型締めされた状態において少なくとも1つの成形型に設けられたキャビティに溶融樹脂を注入し、その溶融樹脂を硬化させた硬化樹脂を含む成形品を成形し、成形型群を型開きして成形品を取り出す樹脂成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、相対向する成形型群が型締めされた状態において少なくとも1つの成形型に設けられたキャビティに溶融樹脂を注入し、その溶融樹脂を硬化させた硬化樹脂を含む成形品を成形する樹脂成形装置は、駆動源として次のようなモータを使用している。まず、成形型群を型締め又は型開きする際には、成形型群を進退させるために、型開閉用サーボモータを使用する。また、キャビティに溶融樹脂を注入する際には、プランジャを上昇させて溶融樹脂を押動するために、プランジャ昇降用サーボモータを使用する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−155910号公報(第3−4頁、第3図、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術によれば、型開閉用とプランジャ昇降用との、2個のサーボモータ及び2系列の駆動機構を必要とするので、次のような問題がある。まず、装置の小型化・軽量化を図ることが困難である。また、省エネルギー化及びコストダウンの要請に応えることが困難である。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、型開閉用の駆動源及び駆動機構とプランジャ昇降用の駆動源及び駆動機構とを共通化することにより、装置の小型化・軽量化、省エネルギー化、及びコストダウンを可能にする樹脂成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の技術的課題を解決するために、本発明に係る樹脂成形装置は、相対向する成形型群が型締めされた状態において成形型群のうち少なくとも1つに設けられたキャビティにプランジャを使用して溶融樹脂を注入し、溶融樹脂を硬化させた硬化樹脂を含む成形品を成形し、成形型群を型開きして成形品を取り出す樹脂成形装置において、成形型群を型締め及び型開きすることとプランジャを進退させることとを目的として運動を発生する駆動源と、駆動源が取り付けられているベースと、駆動源の運動に従って進退自在に駆動されるようにして設けられたスライダ部と、成形型群のうち駆動源の運動に従って進退自在になるようにして設けられた可動型と、ベースと可動型とスライダ部とに連結されたトグル機構と、プランジャが取り付けられたプランジャ駆動機構と、可動型にプランジャ駆動機構を固定する第1のロック機構と、スライダ部にプランジャ駆動機構を固定する第2のロック機構とを備えるとともに、成形型群の型締めが完了するまでは可動型とプランジャ駆動機構とが第1のロック機構によって固定された状態で一体的に前進し、成形型群の型締めが完了した後にはスライダ部とプランジャ駆動機構とが第2のロック機構によって固定された状態でプランジャ駆動機構が前進することにより溶融樹脂が押圧されることを特徴とする。
【0007】
これによれば、1個の駆動源によってスライダ部が駆動され、そのスライダ部に連結されたトグル機構を介して、駆動源の運動に従って可動型が前進して型締めが行われる。また、型締めが完了した後には、駆動源の運動に従ってスライダ部を介してプランジャ駆動機構が前進して、プランジャにより溶融樹脂が押圧される。したがって、1個の駆動源によって、成形型群の型締めと溶融樹脂の押圧とが行われるので、装置の小型化・軽量化、省エネルギー化、及びコストダウンが可能になる。
【0008】
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述した樹脂成形装置において、成形型群の型締めが完了した状態において、トグル機構が有するリンク板のうち可動型とベースとをジョイント部を介して連結するリンク板がほぼ一直線状に延伸していることを特徴とする。
【0009】
これによれば、成形型群の型締めが完了した状態において、可動型とベースとをジョイント部を介して連結するリンク板における延伸しうる距離が、微小になる。これにより、溶融樹脂を押圧する目的でスライダ部を介してプランジャ駆動機構を更に前進させた場合に、可動型が前進しうる距離が微小になるので、型締めする際の圧力、すなわち型締め圧の上昇が抑制される。したがって、成形型群に過度の型締め圧が加えられることなく、溶融樹脂が押圧される。
【0010】
また、本発明に係る樹脂成形装置は、上述した樹脂成形装置において、ベースにプランジャ駆動機構を固定する第3のロック機構を備えるとともに、成形型群の型開きを開始した後に第3のロック機構によってベースにプランジャ駆動機構を固定し、第1及び第2のロック機構による固定を解除するとともに、スライダ部を進退させて可動型を進退させることによりプランジャ周辺に付着した硬化樹脂を剥離させることを特徴とする。
【0011】
これによれば、成形型群の型開きを開始した後に、ベースにプランジャ駆動機構を固定した状態で可動型を進退させる。これにより、プランジャの側面と可動型との間等における硬化樹脂を剥離させるので、プランジャ周辺のクリーニングが容易に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る樹脂成形装置の実施の形態を、図1〜図6を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る樹脂成形装置について、その構造と樹脂タブレットが供給された状態とを示す部分断面図である。図2は、図1の樹脂成形装置について、型締めを完了する直前の状態を示す部分断面図である。図3は、図1の樹脂成形装置について、型締めを完了した後であって溶融樹脂を押圧してこれをキャビティに注入する状態を示す部分断面図である。図4は、図1の樹脂成形装置について、キャビティに注入された溶融樹脂が硬化した後に型開きを開始した直後の状態を示す部分断面図である。図5は、図1の樹脂成形装置について、キャビティに注入された溶融樹脂が硬化した後に型開きを完了する直前の状態を示す部分断面図である。図6は、図1の樹脂成形装置について、可動型である下型が昇降してプランジャ周辺がクリーニングされる状態を示す部分断面図である。
【0013】
以下、樹脂成形装置として、リードフレーム、プリント基板等(以下「基板」という。)に装着されたチップ状の電子部品(半導体チップ等)、すなわちチップを樹脂封止する樹脂封止装置を例に取って説明する。図1において、樹脂封止装置の相対向するベース1と固定プラテン2とはタイバー3で連結されている。また、固定プラテン2に対向して、タイバー3に嵌装された可動プラテン4が昇降自在に設けられている。ベース1には駆動源としてサーボモータ5が取り付けられ、サーボモータ5の回転が、プーリとベルトとを使用した伝達手段6によってボールねじ7に伝達される。ボールねじ7にはスライダ部8が昇降自在に取り付けられており、スライダ部8は、トグル機構9により、ベース1が有する取付部材10と可動プラテン4が有する取付部材11とに連結されている。ここで、スライダ部8とトグル機構9とは、併せて型開閉用及びプランジャ昇降用の駆動機構を構成する。
【0014】
トグル機構9は、取付部材10と取付部材11とをジョイント部12を介して連結する第1のリンク板13及び第2のリンク板14と、第1のリンク板13とスライダ部8とを連結する第3のリンク板15とから構成されている。第1のリンク板13及び第2のリンク板14は、ジョイント部12において屈曲自在になるようにして設けられている。また、第1のリンク板13は取付部材10に対して、第2のリンク板14は取付部材11に対して、第3のリンク板15は第1のリンク板13及びスライダ部8に対して、それぞれ連結されている部分において回動自在になるようにして設けられている。
【0015】
スライダ部8には1対のプランジャ軸16が摺動自在に嵌装され、プランジャ軸16の先端にはプランジャ17が取り付けられている。プランジャ軸16の側面には、先端側から順に、第1の凹部18と第2の凹部19と第3の凹部20とが設けられている。更に、可動プラテン4には第1のエアシリンダ21が、スライダ部8には第2のエアシリンダ22が、ベース1には第3のエアシリンダ23が、それぞれ取り付けられている。各エアシリンダ21,22,23は、プランジャ軸16における各凹部18,19,20にそれぞれ嵌合されるようにして設けられた、進退自在のロッドを有している。なお、各エアシリンダ21,22,23に代えて、ソレノイド等の他のアクチュエータを使用してもよい。
【0016】
固定プラテン2には上型24が、可動プラテン4には下型25が、相対向する金型としてそれぞれ取り付けられている。これらの上型24と下型25とが、成形型群を構成する。可動プラテン4と下型25とには、プランジャ軸16とプランジャ17とが摺動するための貫通穴26が設けられ、プランジャ17上には、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)からなる樹脂材料である樹脂タブレット27が供給されている。また、上型24には、型締めされた状態で、樹脂タブレット27が加熱溶融されて形成された溶融樹脂(図示なし)が貫通穴26から流動する樹脂通路28と、基板に装着された状態のチップが収容され溶融樹脂が注入されるキャビティ29とが、連通して設けられている。
【0017】
本発明に係る樹脂成形装置の動作を、図1〜図6を参照して説明する。まず、図1に示されているように、第1のエアシリンダ21のロッドを前進させて第1の凹部18に嵌合させる。そして、第2のエアシリンダ22のロッドを後退させて第2の凹部19との嵌合を解除するとともに、第3のエアシリンダ23のロッドを後退させて第3の凹部20との嵌合を解除する。これらにより、プランジャ軸16は、第1のエアシリンダ21のロッドによって可動プラテン4に直接連結されて固定され、更に可動プラテン4を介して下型25に固定される。また、プランジャ軸16・スライダ部8間の連結と、プランジャ軸16・ベース1間の連結とが、それぞれ解除される。
【0018】
次に、貫通穴26におけるプランジャ17の上に、樹脂タブレット27を供給する。ここで、第1の凹部18の高さ方向の位置は、第1のエアシリンダ21のロッドが第1の凹部18に嵌合した状態においてプランジャ17の上端が樹脂タブレット27を収容するために十分下降した地点に来るように、予め定められている。また、長さが異なる複数品種の樹脂タブレット27を使用する場合には、それぞれの長さに対応する複数の位置に第1の凹部18を設けてもよい。更に、第1の凹部18を高さ方向に延長し、その内底面に上下方向に並ぶ複数の溝を設けて、それぞれの溝に対して第1のエアシリンダ21のロッドの先端が嵌合できるようにしてもよい。これらによって、プランジャ17の上端の高さ方向の位置を、樹脂タブレット27の長さに合わせて変更することができる。なお、これらの場合においては、第1の凹部18に応じて、第2の凹部19及び第3の凹部20についても、複数個設け、又は高さ方向に延長してその内底面に複数の溝を設けることが必要になる。
【0019】
次に、上型24と下型25とが型開きした状態で、下型25の所定の位置に、チップが装着された基板(図示なし)を配置する。上型24と下型25とにはヒータ(図示なし)が設けられ、各金型を所定の温度(例えば、180℃)に加熱して、基板を予熱し、樹脂タブレット27を加熱して軟化・溶融させる。
【0020】
次に、図2に示されているように、サーボモータ5を回転させることによりボールねじ7を回転させて、ボールねじ7に取り付けられたスライダ部8を上昇させる。これにより、スライダ部8と、トグル機構9を介してスライダ部8に連結されている可動プラテン4、ひいては下型25と、第1のエアシリンダ21のロッドによって可動プラテン4に、ひいては下型25に連結されたプランジャ軸16とが、一体的に上昇する。図2は、本発明に係る樹脂成形装置が型締めを完了する直前の状態を示しており、この状態で、トグル機構9が有する第1のリンク板13と第2のリンク板14とは、ジョイント部12を介して一直線状に近づきつつある。
【0021】
次に、図2に示されている状態から、引き続きサーボモータ5を回転させることにより、上型24と下型25とを型締めする。その後に、図3に示されているように、第2のエアシリンダ22のロッドを前進させて第2の凹部19に嵌合させ、第1のエアシリンダ21のロッドを後退させて第1の凹部18との嵌合を解除する。これにより、プランジャ軸16は、第2のエアシリンダ22のロッドによってスライダ部8に連結されて固定されるとともに、可動プラテン4との間、ひいては下型25との間の直接的な連結から解除される。また、この状態でプランジャ軸16は、スライダ部8とトグル機構9とを介して可動プラテン4に、ひいては下型25に、間接的に接続されている。
【0022】
次に、図3に示されているように、引き続きサーボモータ5を回転させてスライダ部8を上昇させる。これにより、スライダ部8とプランジャ軸16とが、引き続き一体的に上昇する。そして、プランジャ軸16の先端に取り付けられたプランジャ17が、図2の樹脂タブレット27が加熱溶融されて形成された溶融樹脂30を押圧する。これにより、樹脂通路28を経由してキャビティ29に溶融樹脂30を注入する。その後に、サーボモータ5を停止してプランジャ17を停止させ、その状態で引き続き溶融樹脂30を加熱してこれを硬化させ、硬化樹脂を形成する。
【0023】
ところで、本発明に係る樹脂成形装置においては、型締めが完了した状態において、トグル機構9が有する第1のリンク板13と第2のリンク板14とが、ジョイント部12を介してほぼ一直線状に延伸するようにして構成されている。この状態で、第3のリンク板15を介してトグル機構9に連結されているスライダ部8は、第1のリンク板13に対してほぼ垂直に連結されている第3のリンク板15が回動可能であることによって、引き続き上昇することができる。一方、第1のリンク板13と第2のリンク板14とは、ジョイント部12を介してほぼ一直線状に延伸している、言い換えればほぼ延びきっているので、スライダ部8が上昇しても可動プラテン4はほとんど上昇しない。したがって、型締めが完了した後にプランジャ17が更に上昇する動作を行う場合には、上型24と下型25との型締め圧(クランプ圧)はごくわずかしか上昇しないので、樹脂成形に影響を与えることはない。
【0024】
また、型締めが完了した後に図2の状態から図3の状態へと動作する際に可動プラテン4が下降することのないように、一定のロック機構を設けておくことが好ましい。このロック機構は、図2の左右両側に示された各ジョイント部12を介する第1のリンク板13と第2のリンク板14とが、完全に一直線状に延伸した状態(模式的に示すと││の状態)から各ジョイント部12が外側に移動した状態(模式的に示すと〈 〉の状態)になることを防止するものである。更に、このロック機構に代えて、型締めが完了した後に可動プラテン4自体を固定し、型開きが開始する直前にその固定を解除するロック機構を設けてもよい。
【0025】
次に、図4に示されているように、硬化樹脂を含む成形体31を完成させた後に、図2及び図3の場合とは逆方向にサーボモータ5を回転させることによりボールねじ7を回転させて、ボールねじ7に取り付けられたスライダ部8を下降させる。これにより、スライダ部8と、第2のエアシリンダ22のロッドによってスライダ部8に連結されたプランジャ軸16とが、一体的に下降を開始する。そして、トグル機構9によってスライダ部8に連結された可動プラテン4、ひいては下型25は、トグル機構9の第1のリンク板13と第2のリンク板14とがほぼ一直線状に延伸しているので、極めて緩やかに下降を開始する。これにより、上型24と下型25との型開きが始まる。ここで、突出し機構(図示なし)を使用して、上型22から成形体31を突き出すこともできる。
【0026】
次に、所定の位置でサーボモータ5を停止させ、その状態で、図4に示された状態から、第1のエアシリンダ21のロッドを前進させて第1の凹部18に嵌合させ、第2のエアシリンダ22のロッドを後退させて第2の凹部19との嵌合を解除する。これにより、プランジャ軸16は、第1のエアシリンダ21のロッドによって可動プラテン4に、ひいては下型25に連結されて固定される。また、プランジャ軸16・スライダ部8間の連結が解除される。
【0027】
次に、図5に示されているように、図4の場合と同方向に再びサーボモータ5を回転させる。このことによって、スライダ部8と、トグル機構9を介してスライダ部8に連結されている可動プラテン4、ひいては下型25と、第1のエアシリンダ21のロッドにより可動プラテン4に、ひいては下型25に連結されたプランジャ軸16とが、一体的に下降する。
【0028】
次に、図5に示されているように、第3のエアシリンダ23のロッドと第3の凹部20とが対向する位置までスライダ部8を下降させた後に、スライダ部8を停止させる。これにより、上型24と下型25との型開きが完了する。この状態で、搬送機構(図示なし)によって、吸着等を使用して、上型24と下型25との間から成形体31を搬出する。
【0029】
次に、図6に示されているように、第3のエアシリンダ23のロッドを前進させて第3の凹部20に嵌合させ、第1のエアシリンダ21のロッドを後退させて第1の凹部18との嵌合を解除する。これらにより、プランジャ軸16は、第3のエアシリンダ23のロッドを介してベース1に連結されて固定される。また、プランジャ軸16・スライダ部8間の連結と、プランジャ軸16・可動プラテン4間の直接的な連結(すなわちプランジャ軸16・下型25間の連結)とが、それぞれ解除される。
【0030】
次に、図6に示されているように、図2及び図3の場合と同方向にサーボモータ5を回転させることによりスライダ部8を上昇させ、図4及び図5の場合と同方向にサーボモータ5を回転させることによりスライダ部8を下降させる。これらの動作を繰り返すことによって、下型25を昇降させる。これにより、プランジャ17の周辺、すなわちプランジャ17の上面の縁部や側面、貫通穴26の上部の内面等に付着した硬化樹脂を、掻き落として剥離させる。そして、型開きした状態で上型24と下型25との間に清掃機構(図示なし)を挿入し、ブラシや吸引等を使用して、プランジャ17等から剥離した硬化樹脂や上型24及び下型25の型面に付着した硬化樹脂等を除去する。このことにより、プランジャ17の周辺、上型24及び下型25の型面のクリーニングを行うことができる。その後に、下型25の所定の位置にチップが装着された基板を配置して、再び図1からの動作を行う。
【0031】
以上説明したように、本発明によれば、駆動源としての1個のサーボモータ5と、全体として1個の駆動機構としてのスライダ部8及びトグル機構9とを使用する。これにより、型締め及び型開きの動作と、型締め完了後に更にプランジャ17を上昇させる動作を含むプランジャ17が昇降する動作との、双方を行うことができる。したがって、型開閉用の駆動源及び駆動機構と、プランジャ昇降用の駆動源及び駆動機構とを共通化することにより、樹脂成形装置の小型化・軽量化、省エネルギー化、及びコストダウンが可能になる。また、駆動源及び駆動機構が共通化された樹脂成形装置において、プランジャ周辺のクリーニングを容易に行うことができる。
【0032】
なお、これまでの説明では、駆動源としてサーボモータ5を使用した。これに限らず、他の種類のモータを使用してもよい。また、回転運動を行うモータに代えて、往復運動を行うリニアモータを使用してもよい。更に、駆動源としてモータを使用するプレス機構、すなわち電動プレス機構に限らず、油圧又は水圧等によるプレス機構、すなわち作動流体を使用するプレス機構を使用してもよい。
【0033】
また、上型24と下型25との型開きが完了した状態でプランジャ軸16をベース1に連結して、プランジャ17の周辺等のクリーニングを行うこととした。これに限らず、型開きする動作の途中であって、搬送機構と清掃機構とが動作できる程度に上型24と下型25との間隔が開いている状態において、プランジャ軸16をベース1に連結してもよい。この状態で下型25を昇降させることにより、クリーニングを行うことができる。
【0034】
また、樹脂通路28とキャビティ29とが上型24に設けられていることとしたが、これらが下型25に設けられていてもよい。更に、樹脂通路28とキャビティ29とが、上型24と下型25との双方に設けられていてもよい。
【0035】
また、1対のプランジャ軸16を有する構成について説明したが、1本のプランジャ軸16を有する構成でもよく、図1の手前から奥に向かって、複数本又は複数対のプランジャ軸16を有する構成でもよい。
【0036】
また、下型25を可動型としたが、上型24を可動型としてもよい。この場合においては、伝達手段6、ボールねじ7、スライダ部8、プランジャ軸16、プランジャ17等が上型24の側に設けられることになる。
【0037】
また、相対向する上型24と下型25とを有する樹脂成形装置に対して、本発明を適用した。これに限らず、水平方向に相対向する金型群を有する樹脂成形装置に対して、本発明を適用することもできる。
【0038】
また、樹脂材料として、熱硬化性樹脂に代えて熱可塑性樹脂を使用することもできる。更に、樹脂タブレット27に代えて、粘性体、粒体、又は粉体の樹脂材料を使用することもできる。
【0039】
また、成形型群として、上型24と下型25とからなる金型を例に挙げて説明した。これに限らず、セラミック等の非金属材料からなる成形型に対しても、本発明を適用することができる。
【0040】
また、樹脂成形装置として、チップを樹脂封止する樹脂封止装置を例に説明した。これに限らず、型締め動作と、プランジャによる溶融樹脂の押圧動作とを有する樹脂成形装置に対しても、本発明を適用することができる。
【0041】
また、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、1個の駆動源と、全体として1個の駆動機構としてのスライダ部及びトグル機構とを使用して、成形型群の型締め及び型開きという動作と、プランジャの進退という動作とを、行うことが可能になる。これにより、型開閉用の駆動源及び駆動機構と、プランジャ進退用の駆動源及び駆動機構とを共通化することができるので、樹脂成形装置の小型化・軽量化、省エネルギー化、及びコストダウンが可能になる。したがって、本発明は、小型化・軽量化、省エネルギー化、及びコストダウンを可能にする樹脂成形装置を提供できるという、優れた実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂成形装置について、その構造と樹脂タブレットが供給された状態とを示す部分断面図である。
【図2】図1の樹脂成形装置について、型締めを完了する直前の状態を示す部分断面図である。
【図3】図1の樹脂成形装置について、型締めを完了した後であって溶融樹脂を押圧してこれをキャビティに注入する状態を示す部分断面図である。
【図4】図1の樹脂成形装置について、キャビティに注入された溶融樹脂が硬化した後に型開きを開始した直後の状態を示す部分断面図である。
【図5】図1の樹脂成形装置について、キャビティに注入された溶融樹脂が硬化した後に型開きを完了する直前の状態を示す部分断面図である。
【図6】図1の樹脂成形装置について、可動型である下型が昇降してプランジャ周辺がクリーニングされる状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 固定プラテン
3 タイバー
4 可動プラテン
5 サーボモータ(駆動源)
6 伝達手段
7 ボールねじ
8 スライダ部
9 トグル機構
10,11 取付部材
12 ジョイント部
13 第1のリンク板
14 第2のリンク板
15 第3のリンク板
16 プランジャ軸(プランジャ駆動機構)
17 プランジャ
18 第1の凹部
19 第2の凹部
20 第3の凹部
21 第1のエアシリンダ(第1のロック機構)
22 第2のエアシリンダ(第2のロック機構)
23 第3のエアシリンダ(第3のロック機構)
24 上型
25 下型(可動型)
26 貫通穴
27 樹脂タブレット
28 樹脂通路
29 キャビティ
30 溶融樹脂
31 成形体

Claims (3)

  1. 相対向する成形型群が型締めされた状態において前記成形型群のうち少なくとも1つに設けられたキャビティにプランジャを使用して溶融樹脂を注入し、該溶融樹脂を硬化させた硬化樹脂を含む成形品を成形し、前記成形型群を型開きして前記成形品を取り出す樹脂成形装置において、
    前記成形型群を型締め及び型開きすることと前記プランジャを進退させることとを目的として運動を発生する駆動源と、
    前記駆動源が取り付けられているベースと
    前記駆動源の運動に従って進退自在に駆動されるようにして設けられたスライダ部と、
    前記成形型群のうち前記駆動源の運動に従って進退自在になるようにして設けられた可動型と、
    前記ベースと前記可動型と前記スライダ部とに連結されたトグル機構と、
    前記プランジャが取り付けられたプランジャ駆動機構と、
    前記可動型に前記プランジャ駆動機構を固定する第1のロック機構と、
    前記スライダ部に前記プランジャ駆動機構を固定する第2のロック機構とを備えるとともに、
    前記成形型群の型締めが完了するまでは前記可動型と前記プランジャ駆動機構とが前記第1のロック機構によって固定された状態で一体的に前進し、前記成形型群の型締めが完了した後には前記スライダ部と前記プランジャ駆動機構とが前記第2のロック機構によって固定された状態で前記プランジャ駆動機構が前進することにより前記溶融樹脂が押圧されることを特徴とする樹脂成形装置。
  2. 請求項1記載の樹脂成形装置において、
    前記成形型群の型締めが完了した状態において、前記トグル機構が有するリンク板のうち前記可動型と前記ベースとをジョイント部を介して連結するリンク板がほぼ一直線状に延伸していることを特徴とする樹脂成形装置。
  3. 請求項1又は2記載の樹脂成形装置において、
    前記ベースに前記プランジャ駆動機構を固定する第3のロック機構を備えるとともに、
    前記成形型群の型開きを開始した後に前記第3のロック機構によって前記ベースに前記プランジャ駆動機構を固定し、前記第1及び第2のロック機構による固定を解除するとともに、前記スライダ部を進退させて前記可動型を進退させることにより前記プランジャ周辺に付着した前記硬化樹脂を剥離させることを特徴とする樹脂成形装置。
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