JP2004275577A - スライドファスナー - Google Patents

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JP2004275577A
JP2004275577A JP2003073558A JP2003073558A JP2004275577A JP 2004275577 A JP2004275577 A JP 2004275577A JP 2003073558 A JP2003073558 A JP 2003073558A JP 2003073558 A JP2003073558 A JP 2003073558A JP 2004275577 A JP2004275577 A JP 2004275577A
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support
storage bag
tape
present
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Fukuichi Miwa
福一 三輪
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Axis Co Ltd
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Abstract

【課題】スーツ収納袋や布団収納袋等の、頻繁に収納物を出し入れしない、あるいは長く使用しない用途の収納袋に用いるのに適した性能のスライドファスナーを提供する。
【解決手段】2枚の支持テープの対向する端縁部分のそれぞれに、エレメントを並列に取着し、前記エレメントを対にして嵌合、分離するスライダーを該エレメント列に沿って往復自在に備えたスライドファスナーにおいて、前記支持テープは、不織布を素材とする支持テープであることを特徴とするスライドファスナー。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スーツ収納袋や布団収納袋等の、頻繁に収納物を出し入れしない、あるいは長く使用しないような用途の収納袋に用いるのに適したスライドファスナーに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、スーツ収納袋や布団収納袋等にも、衣料や靴等に用いられるスライドファスナーと同様に、支持テープとして織布を用いたスライドファスナーが用いられている。
【0003】
このようなスライドファスナーは、エレメントが、織布の支持テープの経糸又は緯糸に、縫付け糸により、縫い込むまれることによって、支持テープにしっかりと固定されているので、スライドファスナーの開閉の際、エレメントがスライダーによって引張られても、エレメントは支持テープから、容易に外れない。したがって、衣料や靴等の頻繁に開閉が行なわれる、あるいは長く使用する用途の物品には、このような織布の支持テープを用いたスライドファスナーを用いることが適する。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スーツ収納袋等の収納袋は使い捨てもしくは使用寿命が短く、また布団収納袋等の収納袋は使用頻度が少ないので、これら収納袋に適用されるスライドファスナーとして、織布の支持テープを用いたものは、要求品質をはるかに超える高品質のもの、言い換えると必要以上に高性能のスライドファスナーとなり、また支持テープとして織布を用いているため製造コストが高いという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の事情を考慮してなされたものであって、その課題とするところは、スーツ収納袋や布団収納袋等の、頻繁に収納物を出し入れしない、あるいは長く使用しない用途の収納袋に用いるのに適した性能のスライドファスナーの提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、工夫されたものであり、より詳しくは、2枚の支持テープの対向する端縁部分のそれぞれに、エレメントを並列に取着し、前記エレメントを対にして嵌合、分離するスライダーを該エレメント列に沿って往復自在に備えたスライドファスナーにおいて、前記支持テープは、不織布を素材とするテープであることを特徴とするスライドファスナーに関する。
【0007】
本発明の好ましい態様は、前記支持テープの端縁部分は熱溶断により塊状部が形成されていることを特徴とするスライドファスナーに関する。
【0008】
更に本発明の好ましい態様は、前記支持テープの端縁部分が、二層に折り重ねられていることを特徴とするスライドファスナーに関する。
【0009】
また、本発明の別の好ましい態様は、上記の各スライドファスナーのいずれかを用いたスーツ収納袋に関する。
【0010】
本発明の更なる別の態様は、上記の各スライドファスナーのいずれかを用いた布団収納袋に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照して詳しく説明する。
【0012】
図1に図示するスライドファスナー1は、太めのモノフィラメントがコイル状に成形されたエレメント6と2枚の不織布を素材とする支持テープ2、3とスライダー10から構成され、2枚の不織布を素材とする支持テープ2、3のそれぞれ端縁部分4、5にエレメント6を並列に取着し、エレメント6を対にして嵌合、分離するスライダー10をエレメント6列に沿って往復自在にスライド移動させることによって、エレメント6が噛み合って閉まり、或いは外れて開くようになっている。
【0013】
エレメント6やスライダー10の素材としては、従来から用いられているものと同様に、真鍮等の金属や、ナイロン、ポリプロピレン等の合成樹脂が用いられている。
【0014】
支持テープ2、3としては、ポリエステル等の合成繊維や綿繊維からなる織物に代えて、ポリプロピレン等の合成繊維や綿繊維等の不織布を、スリッターにより任意の幅に切断したものが用いられている。
【0015】
このようなスライドファスナー1は、図2及び図3に示すように、エレメント6のうち歯部分7を突出させ、根本側の縫付け部8を縫付け糸9により、二本の支持テープ2、3のそれぞれの対向する端縁部分4、5に縫い込むことによって、エレメント6を二本の支持テープ2、3に固定し、そのエレメント6が固定された二本の支持テープ2、3に、スライダー10を取付けることによって製造される。
【0016】
支持テープ2、3として不織布を用いて製造されたスライドファスナー1は、エレメント6が縫付け糸9により、支持テープ2、3の不織布組織に弱く縫い込まれ固定されているだけなので、スライドファスナー1の開閉が数万回行なわれ、その際何度もエレメント6がスライダー10によって引張られると、やがて、エレメント6を固定する縫付け糸9が切れ、そのためエレメント6が支持テープ2、3から外れてしまうおそれがある。しかしながら、数百回程度の開閉を行なっても、その際何度かエレメント6がスライダー10によって引張られるかもしれないが、その程度の開閉頻度では、エレメント6が支持テープ2、3から容易に外れないくらいの十分な強度を有する。
【0017】
よってスーツ収納袋や布団収納袋等の、頻繁に収納物を出し入れしない、あるいは長く使用しない用途の収納袋に用いるスライドファスナー1の性能としては、このような支持テープ2、3として不織布を用いたスライドファスナーでも十分である。また、支持テープとして、織布ではなく、不織布を用いているので、従来よりも安く製造することができる。
【0018】
また支持テープ2、3として不織布を用いた本発明のスライドファスナー1において、更にエレメント6が支持テープ2、3から外れにくくするために、図4に示したような端縁部分4、5が熱により溶断され、塊状部11が形成された支持テープ2、3を用いることが好ましい。
【0019】
すなわち支持テープ2、3として、端縁部分4、5が熱により溶断され、塊状部11が形成された不織布を用いることにより、製造されたスライドファスナー1は、スライドファスナー1の開閉時、エレメント6がスライダー10によって引張られても、エレメント6を固定する縫付け糸9は、塊状部11の存在によりほどけにくくなり、よって更にエレメント6が支持テープ2、3から外れにくい。
【0020】
また、支持テープ2、3として不織布を用いた本発明のスライドファスナー1において、エレメント6が、支持テープ2、3から外れにくくするために、別の方法として、図5に示したような端縁部分4,5が、二層に折り重ねられている不織布を支持テープ2、3として用いることもより好ましい。
【0021】
すなわち、支持テープ2、3として、端縁部分4、5が二層に折り重ねられている不織布を用いることにより、エレメント6を固定する縫付け糸9は、よりしっかりと不織布に固定される。よってスライドファスナー1の開閉時、エレメント6がスライダー10によって引張られても、エレメント6が支持テープ2、3から外れにくくなる。
【0022】
図6は、本発明のスライドファスナー1を用いたスーツ収納袋12の全体図である。また図7は、本発明のスライドファスナー1を用いた布団収納袋13の斜視図である。これらの収納袋は、収納物を頻繁に出し入れしたり、あるいは長く使用しないものなので、従来の、支持テープ2、3として織布を用いた高性能のスライドファスナーではなく、本発明の、織布の代わり不織布を用いて製造されたスライドファスナーの性能でも十分である。しかも織布ではなく不織布を用いることにより従来よりも低コストで製造することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、適度に開閉が行なわれても、エレメントが支持テープから外れないくらいの十分な強度を有し、スーツ収納袋等の使い捨てもしくは使用寿命の短い用途の収納袋あるいは布団収納袋等の使用頻度の少ない用途の収納袋に用いられるのに適した性能のスライドファスナーが低コストで提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドファスナーの正面図を示す。
【図2】本発明のスライドファスナーの、不織布製の支持テープへのエレメントの取り付け工程における、支持テープの正面図を示す。
【図3】本発明のスライドファスナーの、不織布製の支持テープへのエレメントの取り付け工程における、支持テープの背面図を示す
【図4】本発明のスライドファスナーの、端縁部分が熱溶断されている不織布製の支持テープへのエレメントの取り付け工程における、支持テープの正面図を示す。
【図5】本発明のスライドファスナーの、端縁部分が二層に折り重ねられている不織布製の支持テープへのエレメントの取り付けの工程における、支持テープの正面図を示す。
【図6】本発明のスライドファスナーを用いたスーツ収納袋の正面図を示す。
【図7】本発明のスライドファスナーを用いた布団収納袋の斜視図を示す。
【符号の説明】
1.スライドファスナー 2,3.支持テープ 4,5.端縁部分 6.エレメント 7.歯部分 8.縫付け部 9.縫付け糸 10.スライダー 11.塊状部 12.スーツ収納袋 13.布団収納袋

Claims (5)

  1. 2枚の支持テープの対向する端縁部分のそれぞれに、エレメントを並列に取着し、前記エレメントを対にして嵌合、分離するスライダーを該エレメント列に沿って往復自在に備えたスライドファスナーにおいて、前記支持テープは、不織布を素材とするテープであることを特徴とするスライドファスナー。
  2. 前記支持テープの端縁部分は熱溶断により塊状部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー
  3. 前記支持テープの端縁部分が、二層に折り重ねられていることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー。
  4. 請求項1ないし3記載のスライドファスナーを用いたスーツ収納袋。
  5. 請求項1ないし3記載のスライドファスナーを用いた布団収納袋。
JP2003073558A 2003-03-18 2003-03-18 スライドファスナー Pending JP2004275577A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102633058A (zh) * 2012-04-17 2012-08-15 常熟南师大发展研究院有限公司 图书防虫架存护袋
JP2020180413A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社アクシス ファスナー構造体

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