JP2004274910A - ガス開閉器の放圧装置 - Google Patents

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JP2004274910A JP2003063542A JP2003063542A JP2004274910A JP 2004274910 A JP2004274910 A JP 2004274910A JP 2003063542 A JP2003063542 A JP 2003063542A JP 2003063542 A JP2003063542 A JP 2003063542A JP 2004274910 A JP2004274910 A JP 2004274910A
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Koichi Tachikawa
孝一 立川
Masahiro Ota
政弘 太田
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

【課題】ガス開閉器の放圧装置において、放圧板の反転時の圧力が比較的低く且つ圧力上昇も緩い場合でも確実に放圧板を破壊し、内部のガスを噴出させ内部圧力を低下させることにより開閉器容器が爆発するのを防ぐガス開閉器の放圧装置を提供する。
【解決手段】異常な内部圧力上昇により反転する放圧板4と、放圧板4を放圧部に固定するための押え板7の間に放圧板4を確実に破るために鋸歯状の突起12を持った突起板11を有し、放圧板4の反転時の圧力が比較的低く且つ圧力上昇も緩い場合でも、突起板11の鋸歯状の突起12が確実に放圧板4を破壊し、内部圧力の低下を確実に実施することができるガス開閉器の放圧装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスが封入された開閉器において、異常に上昇した内部圧力を低下させるガス開閉器の放圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
SFガス等の絶縁ガスを封入したガス開閉器には、ケース内の圧力が異常に上昇した場合に、開閉器の破損を防ぐために、放圧装置が設けられている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
また、これとは別に図3に示すような放圧装置もある。図3は従来のガスが封入されたガス開閉器の放圧装置の一例を示す断面図である。図3において、1はガス開閉器容器、2はガス充填室、3は前記ガス開閉器容器1に円形に開けられた放圧口、4はアルミニウムやステンレスなどの薄膜金属で成型されている、中央部が球面上に湾曲している放圧板、5はホルダー、6はOリング状のゴムパッキン、7は押え板、8は押さえ板に設けられたエッジ部、9は前記ガス開閉容器に埋め込まれたスタッド、10は前記スタッドのネジに螺合されたナットである。
【0004】
ガス開閉器容器1の壁面に開けられた放圧口3に凸側がガス充填室2側になるように放圧板4が、Oリング状のゴムパッキン6とホルダー5と押さえ板7により挟まれ、ガス開閉器容器1にスタッド9およびナット10によって気密性を持たせて固定されている。
【0005】
前記放圧装置において、短絡事故等が発生し、内部のガス圧力が異常に上昇して行くと、ある圧力で放圧板4は瞬時に反転し、押え板7の周囲に形成されたエッジ部8に接触する。放圧板4は押え板7のエッジ部に接触した部分から破れ、内部のガスを噴出させ内部圧力を低下させることにより開閉器容器1が爆発するのを防止する。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−336822号公報
【0007】
【特許文献2】
特公平7−77481号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のガスが封入されたガス開閉器の放圧装置は、放圧板の反転時の圧力が比較的低く且つ圧力上昇も緩い場合には、放圧板の反転する力が弱く、反転しても放圧板が破壊されずに内部圧力を低下させることが出来ない場合があった。
【0009】
そこで、本発明は、放圧板の反転時の圧力が比較的低く且つ圧力上昇も緩い場合でも確実に放圧板を破壊し、内部のガスを噴出させて内部圧力を低下させることにより開閉器容器が爆発するのを防止することができる、ガス開閉器の放圧装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明は、ガスが封入されたガス開閉器容器の放圧口に取付けられ前記開閉器容器のガス充填室側が凸状の球面になった放圧板が異常な内部圧力上昇により前記開閉器容器の外側に反転する力を利用して、放圧板を傷つけて破壊し、異常に上昇した内部圧力を低下させるガス開閉器の放圧装置において、反転した前記放圧板に接して前記放圧板を傷付けるための突起板が前記放圧板の外側に設けられ、前記突起板は内側に形成された開口の周囲に前記開閉器容器の内側に折れ曲った複数の鋸歯状の突起が形成されていることを特徴とする。このような構造になっているため、突起板の鋸歯状突起が確実に放圧板を破壊し、内部圧力の低下を確実に実施することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施例を図1、図2に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明のガス開閉器の放圧装置の一実施例を示す側断面図、図2は突起板の正面図であり、図3に示す従来技術と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0013】
図1、図2において、1はガス開閉器容器、2はガス充填室、3は前記ガス開閉器容器1に円形に開けられた放圧口、4はアルミニウムやステンレスなどの薄膜金属で成型されている、中央部が球面上に湾曲している放圧板、5はホルダー、6はOリング状のゴムパッキン、7は押え板、8は押さえ板に設けられたエッジ部、9は前記ガス開閉容器に埋め込まれたスタッド、10は前記スタッドのネジに螺合されたナットである。
【0014】
11は鋸歯状の突起を持った突起板である。12は突起板11の中央に設けられた開口13の周囲に形成された複数の鋭い鋸歯状の突起である。突起板11はその突起12がガス開閉器容器1のガス充填室2側に折れ曲った形状をしており、放圧板4と押え板7の中間に取付けてある。
【0015】
本実施例のガス開閉器の放圧装置では、短絡事故等が発生しガス圧力が異常に上昇すると、ある圧力で放圧板4は瞬時に反転するが、従来例の場合と異なり、反転する圧力が比較的低く且つ圧力上昇も緩い場合でも、反転した放圧板4がガス充填室2側に折れ曲った突起12に接触すれば、放圧板4は接触した部分から確実に破れ、内部のガスを噴出させ内部圧力を低下させることができるので、ガス開閉器容器1が爆発するのを防止できる。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のガス開閉器の放圧装置によれば、内部ガス圧力上昇により反転する放圧板を破壊する手段として、突起を有する突起板を追加することにより、反転する圧力が比較的低く且つ圧力上昇も緩い場合でも放圧板が反転し、突起に接触すれば、放圧板は突起に接触した部分から確実に破れ、内部のガスを噴出させ内部圧力を低下させることによりガス開閉器が爆発するのを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す開閉器の放圧装置の側断面図である。
【図2】本発明の放圧装置に固定する突起板の正面図である。
【図3】従来のガス開閉器の放圧装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガス開閉器容器
2 ガス充填室
3 放圧口
4 放圧板
5 ホルダー
6 ゴムパッキン
7 押え板
8 エッジ部
9 スタッド
10 ナット
11 突起板
12 突起
13 開口

Claims (1)

  1. ガスが封入されたガス開閉器容器の放圧口に取付けられ前記開閉器容器のガス充填室側が凸状の球面になった放圧板が異常な内部圧力上昇により前記開閉器容器の外側に反転する力を利用して、放圧板を傷つけて破壊し、異常に上昇した内部圧力を低下させるガス開閉器の放圧装置において、
    反転した前記放圧板に接して前記放圧板を傷付けるための突起板が前記放圧板の外側に設けられ、前記突起板は内側に形成された開口の周囲に前記開閉器容器の内側に折れ曲った複数の鋸歯状の突起が形成されていることを特徴とするガス開閉器の放圧装置。
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