JP2004274628A - 動き検出装置、動き検出方法及びプログラム - Google Patents

動き検出装置、動き検出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】誤検出等によって近隣のブロック間で動きベクトルにばらつきが生じた場合でも、動きベクトルを補正して復号後の映像のばたつきを低減し、映像品質の低下を防止し得る動き検出装置を実現する。
【解決手段】画像を所定の大きさの複数のブロックに分割し、相前後する少なくとも2つの画像のブロックの相関に基づいて、複数のブロックそれぞれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、複数の動きベクトルそれぞれに対し、その周囲の所定範囲内の動きベクトルを加味した補正を行う動きベクトル補正手段とを動き検出装置に設けた。そして、複数の動きベクトルそれぞれについて、対応する所定範囲内の動きベクトルの偏差を算出し、当該偏差と所定の閾値との比較結果に基づいて各動きベクトルに対する補正の可否を判断するようにした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動き検出装置、動き検出方法及びプログラムに関し、例えば映像信号の符号化に用いる動き検出装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式等の映像信号高能率符号化方法において、相前後する少なくとも2つの画像間の相関を利用した動き補償予測処理に用いる動きベクトルの検出方法として、ブロックマッチング法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
かかるブロックマッチング法においては、画像を所定サイズのブロックに分割し、現フレームのブロックと、前フレームにおける所定の探索範囲内の複数の候補ブロックとをパターン照合して誤差(これをME(Motion Estimation )残差と呼ぶ)を求める。そしてブロックマッチング法においては、ME残差が最小となる候補ブロックを選択し、当該選択した候補ブロックと現フレームのブロックとのずれを、当該現フレームのブロックの動きベクトルとして検出する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−285873公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようにブロックマッチング法では、単にME残差が最小となるブロックに基づいて、各ブロック毎に局所的に動きベクトルを検出している。このため、画面全体で偏った動きがある場合(パニング等)や画面全体の動きが少ない場合等において、本来ならば近隣のブロック間で動きベクトルが揃うべきところが、互いにばらついた動きベクトルを誤検出してしまうことがある。
【0006】
このように、誤検出によって近隣のブロック間で動きベクトルにばらつきが生じた場合、復号後の映像にばたつきが発生して映像品質が低下してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、検出した動きベクトルを補正して復号後の映像のばたつきを低減し、映像品質の低下を防止し得る動き検出装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、画像を所定の大きさの複数のブロックに分割し、相前後する少なくとも2つの画像のブロックの相関に基づいて、複数のブロックそれぞれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、複数の動きベクトルそれぞれに対し、その周囲の所定範囲内の動きベクトルを加味した補正を行う動きベクトル補正手段とを動き検出装置に設けた。
【0009】
そして動きベクトル補正手段は、所定範囲内の動きベクトルの平均値を算出し、補正対象の動きベクトルを当該算出した平均値で置き換えることにより、動きベクトルを補正するようにした。
【0010】
さらに動きベクトル補正手段は、複数の動きベクトルそれぞれについて、対応する所定範囲内の動きベクトルの偏差を算出し、当該偏差と所定の閾値との比較結果に基づいて各動きベクトルに対する補正の可否を判断するようにした。
【0011】
周囲の動きベクトルを加味して動きベクトルを補正することにより、誤検出等によって近隣のブロック間で動きベクトルにばらつきが生じた場合でも、動きベクトルを平均化して、復号後の映像のばたつきを回避して映像品質の低下を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)映像信号符号化装置の構成
図1は全体として映像信号符号化装置1を示し、外部から入力されるアナログ映像信号S1をMPEG2方式を用いて高能率圧縮符号化し、符号化データD7として出力するようになされている。すなわち映像信号符号化装置1のアナログ/ディジタル変換部2は、ビデオテープレコーダ等の映像信号供給装置(図示せず)から入力されるアナログ映像信号S1をディジタル変換してディジタル映像信号D1を生成し、これを画面並替部3に送出する。
【0014】
画面並替部3は所定の符号化シーケンスに従い、ディジタル映像信号D1の各フレーム画像に対し、Iピクチャ(イントラ符号化フレーム)、Pピクチャ(順方向予測符号化フレーム)又はBピクチャ(双方向予測符号化フレーム)のうちのどのピクチャタイプとして処理するかを指定する。そして画面並替部3は、ディジタル映像信号D1の各フレーム画像をそのピクチャタイプに応じた符号化順に並び替え、さらに当該フレーム画像を16画素×16ラインのマクロブロックに分割し、これを画像データD2として演算回路4及び動きベクトル検出部15に送出する。
【0015】
このとき演算回路4には、画像データD2のピクチャタイプに応じた予測画像データD3(後述)が動き補償部15から供給されている。演算回路4は、画像データD2から予測画像データD3を減算することにより予測残差としての演算データD4を生成し、これをDCT(Discrete Cosine Transform 、離散コサイン変換)部5に送出する(Iピクチャは予測符号化を行わないので予測画像データD3は供給されず、演算回路4は画像データD2をそのまま演算データD4としてDCT部5に送出する)。
【0016】
DCT部5は演算データD4に対し、マクロブロックを4分割した8画素×8ラインのブロック単位でDCT変換処理を施してDCT係数化し、これをDCT係数データD5として量子化部6に送出する。量子化部6はDCT係数データD5に対して量子化処理を施して量子化DCT係数データD6を生成し、これを可変長符号化部7及び逆量子化部10に送出する。
【0017】
可変長符号化部7は、量子化DCT係数データD6に対して可変長符号化処理を施すことによりそのデータ量を削減し、これを符号化データD7としてバッファメモリ8を介して外部に出力する。このときレート制御部9はバッファメモリ8内における符号化データD7の蓄積量を常に監視しており、当該蓄積量の増減に応じて量子化部6におけるDCT係数データD5の量子化ステップを可変することにより、符号化データD7のデータレートを所定範囲内に制御する。
【0018】
一方、逆量子化部10は量子化DCT係数データD6を逆量子化処理してDCT係数データD8に復元し、これを逆DCT部11に送出する。逆DCT部11は、DCT係数データD8に対して逆DCT変換処理を施して予測残差に相当する演算データD9を生成し、これを演算回路12に送出する。
【0019】
このとき演算回路12には演算回路4と同様に、演算データD9のピクチャタイプに応じた予測画像データD3が動き補償部15から供給されている。演算回路12は、予測画像データD3に予測残差としての演算データD9を加算することにより画像データを再生し、これを参照画像データD10としてフレームメモリ13に格納する(Iピクチャは予測符号化を行わないので予測画像データD3は供給されず、演算回路22は演算データD9をそのまま参照画像データD10としてフレームメモリ13に格納する)。
【0020】
一方動き検出部14は、画像データD2とフレームメモリ13に記憶されている参照画像データD10のマクロブロックとの間でブロックマッチングを行い動きベクトルを検出する。実際上この動きベクトルは、画像における水平方向成分及び垂直方向成分で表される直交座標データである。
【0021】
さらに動き検出部14は、検出した動きベクトルを本願発明の特徴である動きベクトル補正処理(後述)に従って適宜補正して動きベクトルデータD12を生成し、これを動き補償部15に供給する。上述したように動き補償部15は、フレームメモリ13に記憶されている参照画像データD10を動きベクトルデータD12を用いて動き補償することにより、画像データD2に対する予測画像データD3を生成し、これを演算回路4及び12に供給する。
【0022】
そして画像信号符号化装置1は、演算回路4において画像データD2から予測画像データD3を減算し、その予測残差としての演算データD4に対して上述したようにDCT、量子化及び可変長符号化処理を施すことにより、アナログ映像信号S1を高能率圧縮符号化して符号化データD7を生成する。
【0023】
(2)動きベクトル検出及び補正処理
次に、動き検出部14による動きベクトル検出及び補正処理を説明する。図2に示すように動き検出部14は、動きベクトル検出回路21、動きベクトル保存メモリ22及び動きベクトル補正回路23で構成される。
【0024】
動きベクトル検出回路21は、画面並替部3(図1)から供給される画像データD2の各マクロブロックについて、フレームメモリ13(図1)に記憶されている参照画像データD10のマクロブロックとの間でブロックマッチングを行い、ME残差が最小となるマクロブロックへの動きベクトルを検出し、これを仮動きベクトルデータD11として動きベクトル保存メモリ22に格納する。
【0025】
動きベクトル補正回路23は、動きベクトル保存メモリ22に格納されている仮動きベクトルデータD11の各動きベクトルに対し、その周囲の動きベクトルを加味した補正を行う。すなわち動きベクトル補正回路23は、図3に示すように、補正対象となるマクロブロックの動きベクトルである対象ベクトルx及びその周囲のマクロブロックの動きベクトルである参照ベクトルa〜hの、計9個の動きベクトルを補正参照範囲と設定し、当該補正参照範囲内の対象ベクトルx及び参照ベクトルa〜hに対する偏差σを算出する。この偏差σは、対象ベクトルx自身を含む周囲の動きベクトルのばらつき度合いに相当する。
【0026】
そして動きベクトル補正回路23は、算出した偏差σが所定の閾値以上の場合、対象ベクトルx周辺における動きベクトルのばらつきが大きいとして、式(1)に示す補正式を用いて対象ベクトルx及びその周囲の参照ベクトルa〜hの平均を取ることにより、対象ベクトルxに対して周囲の影響を加味した補正を行い、補正ベクトルXを生成する。
【0027】
【数1】
Figure 2004274628
【0028】
このとき動きベクトル補正回路23は、ベクトル値が「0」の参照ベクトルが存在する場合、当該ベクトル値「0」の参照ベクトルを上述の補正式に組み込まず、分母の値もその分小さくして補正を行う。
【0029】
これに対して偏差σが閾値未満の場合は、対象ベクトルx周辺における動きベクトルのばらつきが小さいとして、動きベクトル補正回路23は上述した補正を行うことなく、対象ベクトルxをそのまま補正ベクトルXとする。
【0030】
そして動きベクトル補正回路23は、このようにして補正した補正ベクトルXを、動きベクトルデータD12として動き補償部15(図1)に供給する。
【0031】
次に、上述した動き検出部14による動きベクトル検出及び補正処理を、図4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。すなわち動き検出部14は、ルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。
【0032】
ステップSP1において、動き検出部14の動きベクトル検出回路21は、画面並替部3から供給される画像データD2とフレームメモリ13に記憶されている参照画像データD10との間でブロックマッチングを行うことにより、各マクロブロックの動きベクトルを検出し、次のステップSP2に移る。
【0033】
ステップSP2において、動き検出部14の動きベクトル検出回路21は、検出した各マクロブロックの動きベクトルを仮動きベクトルデータD11として動きベクトル保存メモリ22に格納し、次のステップSP3に移る。
【0034】
ステップSP3において、動き検出部14の動きベクトル補正回路23は、動きベクトル保存メモリ22に格納されている仮動きベクトルデータD11の各動きベクトル(すなわち対象ベクトルx)について、その補正参照範囲内の動きベクトル(対象ベクトルx及び参照ベクトルa〜h)に対する偏差σを算出し、次のステップSP4に移る。
【0035】
ステップSP4において、動き検出部14の動きベクトル補正回路23は、算出した各対象ベクトルxについての偏差σと所定の閾値とを比較して、対象ベクトルxそれぞれに対する補正の可否を判断する。
【0036】
すなわちステップSP4において、偏差σが閾値以上の場合、このことは対象ベクトルx周辺の動きベクトルのばらつきが大きいことを表しており、このとき動きベクトル補正回路23はステップSP5に移り、上述した式(1)に示す補正式を用いて対象ベクトルx及びその周囲の参照ベクトルa〜hの平均を取ることにより、対象ベクトルxを補正して補正ベクトルXを生成し、ステップSP7に移る。
【0037】
これに対してステップSP4において、偏差σが閾値未満の場合、このことは対象ベクトルx周辺の動きベクトルのばらつきが小さいことを表しており、このとき動きベクトル補正回路23はステップSP5に移り、対象ベクトルxを補正することなく、対象ベクトルxをそのまま補正ベクトルXとし、ステップSP7に移る。
【0038】
そして、ステップSP7において動きベクトル補正回路23は、このようにして補正した補正ベクトルXを動きベクトルデータD12として動き補償部15に出力し、ステップSP1に戻って再度ステップSP1〜SP7を繰り返す。
【0039】
(3)動作及び効果
以上の構成において、動き検出部14の動きベクトル検出回路21は、画面並替部3から供給される画像データD2の各マクロブロックについて、フレームメモリ13に記憶されている参照画像データD10との間でブロックマッチングを行い、ME残差が最小となるマクロブロックへの動きベクトルを検出して仮動きベクトルデータD11を生成し、動きベクトルメモリ22に格納する。
【0040】
動き検出部14の動きベクトル補正回路23は、動きベクトルメモリ22から仮動きベクトルデータD11を読み出し、当該動きベクトルデータD11の各動きベクトルそれぞれを対象ベクトルxとして、当該対象ベクトルxを中心とした補正参照範囲内における動きベクトルの偏差σを算出する。
【0041】
そして動きベクトル補正回路23は、算出した偏差σが閾値以上の場合、補正参照範囲内の動きベクトルのばらつきが大きいものとして、補正参照範囲内の動きベクトルの平均を取ることにより、対象ベクトルxに対し周囲の影響を加味した補正を施して補正ベクトルXを生成する。
【0042】
以上の構成によれば、検出した各マクロブロックの動きベクトルについて、その補正参照範囲内の動きベクトルの偏差をそれぞれ算出し、偏差が閾値以上の場合、当該補正参照範囲内の動きベクトルを加味した補正を行うようにしたことにより、誤検出等によって近隣のブロック間で動きベクトルにばらつきが生じた場合でも、動きベクトルを平均化して、復号後の映像のばたつきを回避して映像品質の低下を防止することができる。
【0043】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、対象ベクトルx及びその周囲の参照ベクトルa〜hを単純平均して対象ベクトルxを補正するようにしたが、本発明はこれに限らず、対象ベクトルx及びその周囲の参照ベクトルa〜hを重み付け平均して当該対象ベクトルxを補正するようにしてもよい。
【0044】
例えば次式に示すように、対象ベクトルx自身の重み付けを大きくし、当該対象ベクトルxからの距離が離れるにつれて重み付けを小さくするようにすれば、対象ベクトルxの影響を残した弱い補正を施すことができる。
【0045】
【数2】
Figure 2004274628
【0046】
さらには、算出した偏差σの大小に応じて、補正の強弱を調整することも考えられる。例えば、偏差σが閾値以上でばらつきが大きいと判断した場合は、(1)式を用いて強い補正を施し、偏差σが閾値未満でばらつきが小さいと判断した場合は、(2)式を用いて弱い補正を施すようにすれば、動きベクトルのばらつき度合いに応じた適応的な補正を行うことができる。
【0047】
また、パニングやチルト等によって画像全体で特定方向の動きが生じている場合に、これに応じて重み付けを変化させることも考えられる。例えば、パニングによって画像全体で水平方向の動きが生じている場合、次式に示すように水平方向に関する動きベクトルの重み付けを大きくすることにより、画像全体の動きを考慮した適応的な補正を行うことができる。
【0048】
【数3】
Figure 2004274628
【0049】
この場合、上述した特定方向の動きを検出する方法としては、例えば画面全体の動きベクトルの平均値を用いることができる。また、ユーザが視覚的判断によって上述した特定方向の動きを検出し、当該検出した特定方向の動きをユーザが動きベクトル補正回路23に指定するようにしてもよい。
【0050】
さらに上述の実施の形態においては、補正参照範囲内の動きベクトルの偏差が閾値以上の場合に補正を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、逆に偏差が閾値未満の場合に補正を行うようにしてもよい。
【0051】
さらに上述の実施の形態においては、補正参照範囲内の動きベクトルの偏差の大小に基づいて補正の実行を判断するようにしたが、本発明はこれに限らず、補正を行うマクロブロックをユーザが任意に指定するようにしてもよい。
【0052】
さらに上述の実施の形態においては、対象ベクトルxを中心とした9個の動きベクトルを参照範囲としてベクトル補正を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば図5に示すように、対象ベクトルxを中心とした5×5=25個の動きベクトルを参照範囲としてベクトル補正を行う等、様々な参照範囲でベクトル補正を行ってもよい。この場合、参照範囲が大きいほど参照ベクトルの影響が大きくなって強い補正が施され、画像全体の動きベクトルが均一化されるのに対し、参照範囲が小さいほど周囲の動きベクトルの影響が小さくなって弱い補正が施される。
【0053】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、検出した動きベクトルに対して、周囲の動きベクトルを加味した補正を施すことにより、誤検出等によって近隣のブロック間で動きベクトルにばらつきが生じた場合でも、動きベクトルを平均化して、復号後の映像のばたつきを回避して映像品質の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】映像信号符号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による動き検出部の構成を示すブロック図である。
【図3】補正参照範囲の説明に供する略線図である。
【図4】動きベクトル検出・補正処理手順を示すフローチャートである。
【図5】他の実施の形態の補正参照範囲の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……映像信号符号化装置、2……A/D変換部、3……画面並替部、4、12……演算器、5……DCT変換部、6……量子化部、7……可変長符号化部、8……バッファメモリ、9……レート制御部、10……逆量子化部、11……逆DCT変換部、13……フレームメモリ、14……動き検出部、15……動き補償部、21……動きベクトル検出回路、22……動きベクトル保存メモリ、23……動きベクトル補正回路。

Claims (11)

  1. 画像を所定の大きさの複数のブロックに分割し、相前後する少なくとも2つの上記画像の上記ブロックの相関に基づいて、複数の上記ブロックそれぞれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    複数の上記動きベクトルそれぞれに対し、その周囲の所定範囲内の上記動きベクトルを加味した補正を行う動きベクトル補正手段と
    を具えることを特徴とする動き検出装置。
  2. 上記動きベクトル補正手段は、上記所定範囲内の上記動きベクトルの平均値を算出し、上記補正対象の動きベクトルを当該算出した平均値で置き換えることにより、当該補正対象の動きベクトルを補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動き検出装置。
  3. 上記動きベクトル補正手段は、上記所定範囲内の上記動きベクトルを重み付け平均して上記平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の動き検出装置。
  4. 上記動きベクトル補正手段は、複数の上記動きベクトルそれぞれについて、対応する上記所定範囲内の上記動きベクトルの偏差を算出し、当該偏差が所定の閾値以上の上記動きベクトルに対して上記補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の動き検出装置。
  5. 上記動きベクトル補正手段は、複数の上記動きベクトルそれぞれについて、対応する上記所定範囲内の上記動きベクトルの偏差を算出し、当該偏差が所定の閾値未満の上記動きベクトルに対して上記補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の動き検出装置。
  6. 画像を所定の大きさの複数のブロックに分割し、相前後する少なくとも2つの上記画像の上記ブロックの相関に基づいて、複数の上記ブロックそれぞれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップと、
    複数の上記動きベクトルそれぞれに対し、その周囲の所定範囲内の上記動きベクトルを加味した補正を行う動きベクトル補正ステップと
    を具えることを特徴とする動き検出方法。
  7. 上記動きベクトル補正ステップは、上記所定範囲内の上記動きベクトルの平均値を算出し、上記補正対象の動きベクトルを当該算出した平均値で置き換えることにより、当該補正対象の動きベクトルを補正する
    ことを特徴とする請求項6に記載の動き検出方法。
  8. 上記動きベクトル補正ステップは、上記所定範囲内の上記動きベクトルを重み付け平均して上記平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の動き検出方法。
  9. 複数の上記動きベクトルそれぞれについて、対応する上記所定範囲内の上記動きベクトルの偏差を算出する偏差算出ステップ
    を具え、
    上記動きベクトル補正ステップは、算出した上記偏差が所定の閾値以上の上記動きベクトルに対して上記補正を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の動き検出方法。
  10. 複数の上記動きベクトルそれぞれについて、対応する上記所定範囲内の上記動きベクトルの偏差を算出する偏差算出ステップ
    を具え、
    上記動きベクトル補正ステップは、算出した上記偏差が所定の閾値未満の上記動きベクトルに対して上記補正を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の動き検出方法。
  11. 画像を所定の大きさの複数のブロックに分割し、相前後する少なくとも2つの上記画像の上記ブロックの相関に基づいて、複数の上記ブロックそれぞれの動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップと、
    複数の上記動きベクトルそれぞれに対し、その周囲の所定範囲内の上記動きベクトルを加味した補正を行う動きベクトル補正ステップと
    を具えることを特徴とする動き検出プログラム。
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