JPH10290461A - レート制御装置及びレート制御方法 - Google Patents

レート制御装置及びレート制御方法

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JPH10290461A
JPH10290461A JP9858197A JP9858197A JPH10290461A JP H10290461 A JPH10290461 A JP H10290461A JP 9858197 A JP9858197 A JP 9858197A JP 9858197 A JP9858197 A JP 9858197A JP H10290461 A JPH10290461 A JP H10290461A
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JP9858197A
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Goro Kato
吾郎 加藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定符号量を除いて量子化ステップを計算し
て画質を改善したレート制御装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 目標発生符号量計算手段11は、符号化
しようとしている画像信号に発生符号量を割り当てるた
めの目標値となる目標発生符号量を計算する。固定符号
量生成手段12は、画像信号を符号化した際に量子化ス
テップに依存しない発生符号量である固定符号量を生成
する。修正目標発生符号量生成手段13は、固定符号量
にもとづいて目標発生符号量を修正した修正目標発生符
号量を生成する。修正ブロック発生符号量生成手段14
は、固定符号量にもとづいて画像信号をブロック単位で
符号化した際のブロック発生符号量を修正して修正ブロ
ック発生符号量を生成する。量子化ステップ計算手段1
5は、修正目標発生符号量と修正ブロック発生符号量と
から仮想バッファの充満度を求めて量子化ステップを計
算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレート制御装置及び
レート制御方法に関し、特に符号化により発生する発生
符号量から量子化ステップを計算し、ビットレートが一
定になるように制御するレート制御装置及び符号化によ
り発生する発生符号量から量子化ステップを計算し、ビ
ットレートが一定になるように制御するレート制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の高能率符号化の代表的なアルゴ
リズムとしてハイブリッド符号化がある。これは動き補
償予測符号化とDCT(離散コサイン変換)符号化とを
組み合わせた符号化アルゴリズムであり、ITU−Tの
映像符号化勧告H.261で採用が決定している。
【0003】このハイブリッド符号化はISDNテレビ
会議、テレビ電話またはビデオコーデックなどに広く使
われており、MPEGなどの映像符号化標準化の情報圧
縮技術のベースにもなっている。
【0004】ハイブリッド符号化は画像信号を動き補償
予測及びDCTで符号化し、量子化したデータを可変長
符号化(以降、可変長符号化部をVLCと呼ぶ。)す
る。また、発生符号量の制御にはレート制御器が用いら
れる。
【0005】レート制御器はVLCから通知される実際
の発生符号量と、あらかじめ算出してある目標発生符号
量と、から量子化ステップを計算する。そしてこの計算
値を量子化器に与えることで発生符号量の制御を行う。
【0006】VLCからの発生符号量には、動きベクト
ルを可変長符号化した符号量と、DCT係数の量子化デ
ータを可変長符号化した符号量と、が含まれるが、動き
ベクトルの符号量は、量子化されないので量子化ステッ
プには依存しない。
【0007】また、特にイントラ符号化を行った場合に
は、DC成分は量子化ステップを使用せずに符号化し、
AC成分のみ量子化ステップを使用して符号化してい
る。すなわち、動きベクトルの符号量とDC成分の符号
量とは、量子化ステップに依存しない固定符号量であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のハイブリッド符号化では、発生符号量に占める固
定符号量が大きいほど量子化ステップの計算に影響を及
ぼしてしまう。
【0009】例えば、イントラ符号化時に輝度値が急激
に変化するとそのDC成分の差分値が大きくなってしま
う。また、ランダムな移動が起こるようなシーンでは、
動きベクトルがマクロブロック内で同じ方向を向いてい
ることがないため、その差分値が大きくなってしまう。
【0010】このように固定符号量が大きくなると、レ
ート制御器では目標発生符号量に合わせようとするため
に量子化ステップ幅を大きくし、粗く量子化しようとす
る。本来、固定符号量は量子化ステップには依存しない
ので、固定符号量の変動に対して量子化ステップは変動
しないはずである。ところがVLCから通知される発生
符号量の中に固定符号量が含まれているため、レート制
御器では固定符号量の変動に応じて不当な量子化ステッ
プを計算してしまう。
【0011】この結果、マクロブロック単位で粗く量子
化されたり、細かく量子化されたりするために、ブロッ
ク歪みが発生し、画質劣化の原因となるといった問題が
あった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、固定符号量を除いて量子化ステップを計算
し、画質を改善したレート制御装置を提供することを目
的とする。
【0013】また、本発明の他の目的は、固定符号量を
除いて量子化ステップを計算し、画質を改善したレート
制御方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、符号化により発生する発生符号量から量
子化ステップを計算し、ビットレートが一定になるよう
に制御するレート制御装置において、符号化しようとし
ている画像信号に発生符号量を割り当てるための目標値
となる目標発生符号量を計算する目標発生符号量計算手
段と、画像信号を符号化した際に量子化ステップに依存
しない発生符号量である固定符号量を生成する固定符号
量生成手段と、前記固定符号量にもとづいて、前記目標
発生符号量を修正して修正目標発生符号量を生成する修
正目標発生符号量生成手段と、前記固定符号量にもとづ
いて、前記画像信号をブロック単位で符号化した際のブ
ロック発生符号量を修正して修正ブロック発生符号量を
生成する修正ブロック発生符号量生成手段と、前記修正
目標発生符号量と前記修正ブロック発生符号量とから仮
想バッファの充満度を求めて前記量子化ステップを計算
する量子化ステップ計算手段と、を有することを特徴と
するレート制御装置が提供される。
【0015】ここで、目標発生符号量計算手段は、符号
化しようとしている画像信号に発生符号量を割り当てる
ための目標値となる目標発生符号量を計算する。固定符
号量生成手段は、画像信号を符号化した際に量子化ステ
ップに依存しない発生符号量である固定符号量を生成す
る。修正目標発生符号量生成手段は、固定符号量にもと
づいて、目標発生符号量を修正して修正目標発生符号量
を生成する。修正ブロック発生符号量生成手段は、固定
符号量にもとづいて、画像信号をブロック単位で符号化
した際のブロック発生符号量を修正して修正ブロック発
生符号量を生成する。量子化ステップ計算手段は、修正
目標発生符号量と修正ブロック発生符号量とから仮想バ
ッファの充満度を求めて量子化ステップを計算する。
【0016】また、符号化により発生する発生符号量か
ら量子化ステップを計算し、ビットレートが一定になる
ように制御するレート制御方法において、符号化しよう
としている画像信号に発生符号量を割り当てるための目
標値となる目標発生符号量を計算し、前記画像信号を符
号化した際に量子化ステップに依存しない発生符号量で
ある固定符号量を生成し、前記固定符号量にもとづい
て、前記目標発生符号量を修正して修正目標発生符号量
を生成し、ブロック単位で符号化した際に発生するブロ
ック発生符号量を生成し、前記固定符号量にもとづい
て、前記ブロック発生符号量を修正して修正ブロック発
生符号量を生成し、前記修正目標発生符号量と前記修正
ブロック発生符号量とから前記量子化ステップの計算を
する際に用いられる仮想バッファの充満度を計算し、前
記仮想バッファの充満度にもとづいて、前記量子化ステ
ップを計算することを特徴とするレート制御方法が提供
される。
【0017】ここで、修正目標発生符号量を生成する際
には目標発生符号量から固定符号量を減算し、その結果
を修正目標発生符号量とする。また、修正ブロック発生
符号量を生成する際にはブロック発生符号量から固定符
号量を減算し、その結果を修正ブロック発生符号量とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のレート制御装置1
0の原理図である。目標発生符号量計算手段11は、符
号化しようとしている画像信号に発生符号量を割り当て
るための目標値となる目標発生符号量を計算する。固定
符号量生成手段12は、画像信号を符号化した際に量子
化ステップに依存しない発生符号量である固定符号量を
生成する。
【0019】なお、固定符号量とは、画像信号に動き補
償予測符号化を施して生成された動きベクトル値を符号
化した際の動きベクトル発生符号量、及び画像信号にD
CT符号化を施して生成されたDC成分を符号化した際
のDC成分発生符号量のことを指す。
【0020】修正目標発生符号量生成手段13は、固定
符号量にもとづいて、目標発生符号量を修正して修正目
標発生符号量を生成する。修正ブロック発生符号量生成
手段14は、固定符号量にもとづいて、画像信号をブロ
ック単位で符号化した際のブロック発生符号量を修正し
て修正ブロック発生符号量を生成する。量子化ステップ
計算手段15は、修正目標発生符号量と修正ブロック発
生符号量とから仮想バッファの充満度を求めて量子化ス
テップを計算する。
【0021】次に動作について説明する。図2は本発明
のレート制御装置10の動作手順を示すフローチャート
である。 〔S1〕目標発生符号量計算手段11は、符号化しよう
としている画像信号に発生符号量を割り当てるための目
標値となる目標発生符号量を計算する。 〔S2〕固定符号量生成手段12は、画像信号を符号化
した際に量子化ステップに依存しない発生符号量である
固定符号量を生成する。 〔S3〕修正目標発生符号量生成手段13は、固定符号
量にもとづいて、目標発生符号量を修正して修正目標発
生符号量を生成する。 〔S4〕修正ブロック発生符号量生成手段14は、固定
符号量にもとづいて、画像信号をブロック単位で符号化
した際のブロック発生符号量を修正して修正ブロック発
生符号量を生成する。 〔S5〕量子化ステップ計算手段15は、修正目標発生
符号量と修正ブロック発生符号量とから仮想バッファの
充満度を求めて量子化ステップを計算する。
【0022】次に一般のレート制御を行って画像の符号
化を行うMPEG符号化装置について説明する。図3は
MPEG符号化装置の構成図である。画像信号は画像並
べ替え部1によってI、B、Pピクチャに合わせて画像
の並べ替えが行われる。走査変換ブロック化部2は、各
ピクチャを走査変換してブロック化する。DCT部3a
は、ブロック化された画像信号または加算器8aで計算
された予測誤差信号をブロック毎にDCTを施してDC
T係数を求める。レート制御部20は量子化ステップを
計算する。量子化部4aは、決定された量子化ステップ
を用いてDCT係数を量子化して量子化レベル番号を求
める。VLC6は量子化レベル番号を可変長符号化して
ブロック発生符号量を生成する。そして、図示しない多
重化部によって動きベクトル情報とともに多重化する。
バッファ7はこの多重化データを蓄えてビットストリー
ムとして出力する。
【0023】レート制御器20はVLC6からフィード
バックされるブロック発生符号量を受信して、次のブロ
ックのための量子化ステップを計算する。逆量子化部4
bは、量子化レベル番号を量子化値に戻す。逆DCT部
3bは、その量子化値に逆DCTを施して量子化差分デ
ータを再生する。加算器8bは、量子化差分データと前
のフレームの予測画像を加算して、局部復号画像を生成
する。動き補償予測部5は、局部復号画像と現在のフレ
ームとを用いて、次のフレームを予測する。
【0024】このように一般のMPEG符号化装置でレ
ート制御を行う際は、量子化ステップの計算対象でない
固定符号量である動きベクトル値の符号量とDC成分の
符号量とをフィードバックして処理している。
【0025】次に本発明のレート制御装置10をMPE
G符号化装置に適用した場合の第1の実施の形態につい
て説明する。図4は第1の実施の形態を示す構成図であ
る。第1の実施の形態での本発明のレート制御装置10
は、演算器10bとレート制御部10aに分割される。
【0026】演算器10bは固定符号量生成手段12に
対応し、レート制御部10aは目標発生符号量計算手段
11、修正目標発生符号量生成手段13、修正ブロック
発生符号量生成手段14、量子化ステップ計算手段15
を含む。また、VLC6はブロック発生符号量を生成す
る。
【0027】次に第1の実施の形態でのレート制御の動
作について説明する。演算器10bは動き補償予測部5
からの動きベクトル値から動きベクトル発生符号量、す
なわち固定符号量を算出する。レート制御部10aは、
各ピクチャに対する目標発生符号量をあらかじめ計算し
ておく。そして、VLC6からのブロック発生符号量
と、演算器10bからの固定符号量とから、修正目標発
生符号量と修正ブロック発生符号量とを計算する。その
後、仮想バッファの充満度を求めて量子化ステップを計
算し、この量子化ステップを量子化部4aに送信する。
【0028】次に本発明のレート制御装置10をMPE
G符号化装置に適用した場合の第2の実施の形態につい
て説明する。図5は第2の実施の形態を示す構成図であ
る。第2の実施の形態での本発明のレート制御装置10
は、演算器10cとレート制御部10aに分割される。
【0029】演算器10cは固定符号量生成手段12に
対応し、レート制御部10aは目標発生符号量計算手段
11、修正目標発生符号量生成手段13、修正ブロック
発生符号量生成手段14、量子化ステップ計算手段15
を含む。また、VLC6はブロック発生符号量を生成す
る。
【0030】次に第2の実施の形態でのレート制御の動
作について説明する。演算器10cはDCT部3aから
のDC成分発生符号量、すなわち固定符号量を算出す
る。レート制御部10aは、各ピクチャに対する目標発
生符号量をあらかじめ計算しておく。そして、VLC6
からのブロック発生符号量と、演算器10cからの固定
符号量とから、修正目標発生符号量と修正ブロック発生
符号量とを計算する。その後、仮想バッファの充満度を
求めて量子化ステップを計算し、この量子化ステップを
量子化部4aに送信する。
【0031】次に本発明のレート制御装置10をMPE
G符号化装置に適用した場合の第3の実施の形態につい
て説明する。図6は第3の実施の形態を示す構成図であ
る。第3の実施の形態での本発明のレート制御装置10
は、演算器10bと演算器10cとレート制御部10a
に分割される。
【0032】演算器10bと演算器10cは固定符号量
生成手段12に対応し、レート制御部10aは目標発生
符号量計算手段11、修正目標発生符号量生成手段1
3、修正ブロック発生符号量生成手段14、量子化ステ
ップ計算手段15を含む。また、VLC6はブロック発
生符号量を生成する。
【0033】次に第3の実施の形態でのレート制御の動
作について説明する。演算器10bは動き補償予測部5
からの動きベクトル情報から固定符号量を算出する。演
算器10cはDCT部3aからのDC成分から固定符号
量を算出する。レート制御部10aは、各ピクチャに対
する目標発生符号量をあらかじめ計算しておく。そし
て、VLC6からのブロック発生符号量と、演算器10
bと演算器10cからの固定符号量とから、修正目標発
生符号量と修正ブロック発生符号量とを計算する。その
後、仮想バッファの充満度を求めて量子化ステップを計
算し、この量子化ステップを量子化部4aに送信する。
【0034】以上説明したように、本発明のレート制御
装置10は、固定符号量にもとづいて修正された修正目
標発生符号量と修正ブロック発生符号量とから仮想バッ
ファの充満度を求め、量子化ステップを計算する構成と
した。これによりマクロブロック単位での量子化の違い
によるブロック歪みが発生しないので画質を改善するこ
とが可能になる。
【0035】次に本発明のレート制御方法について説明
する。図7は本発明のレート制御方法の処理手順を示す
フローチャートである。 〔S10〕符号化しようとしている画像信号に発生符号
量を割り当てるための目標値となる目標発生符号量Tx
(xはピクチャタイプであるI、P、Bのいずれか)を
ピクチャ単位で計算する。 〔S11〕ピクチャ全体で画像信号を符号化した際に量
子化ステップに依存しない発生符号量である固定符号量
Sを生成する。この固定符号量Sとは、画像信号をイン
トラ符号化した場合のDC成分、または画像信号を動き
検出した場合の動きベクトル値を符号化した際の発生符
号量のことである。 〔S12〕固定符号量Sにもとづいて、目標発生符号量
Txを修正し、修正目標発生符号量Tx°を生成する。
修正は目標発生符号量Txから固定符号量Sを減算して
行う。修正式は式(1)のようになる。
【0036】
【数1】 Tx°=Tx−S …(1) 〔S13〕ブロック単位で符号化した際に発生するブロ
ック発生符号量B(j)(jはブロックの番号)を計算
する。また、ここでのブロックとはマクロブロックを指
す。 〔S14〕固定符号量Sにもとづいて、ブロック発生符
号量B(j)を修正して修正ブロック発生符号量B
(j)°を生成する。修正はブロック発生符号量B
(j)から固定符号量S(j)を減算して行う。修正式
は式(2)のようになる。
【0037】
【数2】 B(j)°=B(j)−S(j) …(2) 〔S15〕修正目標発生符号量Tx°と修正ブロック発
生符号量B(j)°とから、量子化ステップの計算をす
る際に用いられる仮想バッファの充満度を計算する。j
番目のブロックの充満度dx(j)°は式(3)のよう
になる。ここでdx(0)°は初期バッファ状態、MB
_cntはピクチャ内のマクロブロック数である。
【0038】
【数3】 dx(j)°=dx(0)°+B(j−1)° −(Tx°×(j−1))/MB_cnt …(3) 〔S16〕仮想バッファの充満度dx(j)°にもとづ
いて、量子化ステップQ(j)を計算する。計算式は式
(4)のようになる。
【0039】
【数4】 Q(j)=dx(j)°×Mquant最大値/r (r=2×ビットレート/ピクチャレート) …(4) Mquantとは量子化特性のことであり、5ビット符
号化であるならば0〜31なのでMquant最大値は
31となる。 〔S17〕ブロック内の画像のアクティビティに応じて
量子化ステップQ(j)を適応的に変化させて量子化ス
テップを求める。 〔S18〕ピクチャを構成するすべてのマクロブロック
に対して、量子化ステップを算出したかどうか判断す
る。算出していない場合はステップ13へ戻り、算出し
た場合はそのピクチャに関しての処理を終了する。
【0040】次に仮想バッファの充満度から見たレート
制御について説明する。図8は通常のレート制御を示す
図である。固定符号量を考慮していない場合である。縦
軸にブロック発生符号量B、横軸にピクチャ内のマクロ
ブロック数MB_cntをとる。マクロブロック数がj
の時、発生符号量はB(j−1)である。また、マクロ
ブロック数がkの時、発生符号量はB(k−1)であ
る。これら発生符号量B(j−1)、B(k−1)は固
定符号量を含んでいる。したがってそれぞれの充満度d
p(j)、dp(k)は図に示すように変動差が激し
い。
【0041】図9は本発明のレート制御を示す図であ
る。縦軸にブロック発生符号量B、横軸にピクチャ内の
マクロブロック数MB_cntをとる。マクロブロック
数がjの時、発生符号量はB(j−1)°である。ま
た、マクロブロック数がkの時、発生符号量はB(k−
1)°である。これら発生符号量B(j−1)°、B
(k−1)°は固定符号量を含んでいない修正発生符号
量である。したがって充満度dp(j)°、dp(k)
°は図に示すように変動差がなくなり、目標発生符号量
Tpに対する充満度が均一になっていることがわかる。
【0042】以上説明したように、本発明のレート制御
方法は、イントラ符号化する場合のDC成分や、動き検
出した際の動きベクトル値、といった量子化ステップに
依存しないこれら固定符号量を発生符号量から取り除い
て、量子化ステップを計算する構成とした。
【0043】周波数成分の変化によって、スペクトル値
が変化するDCTのような高能率符号化アルゴリズムに
対しては、圧縮率が画像内容に依存したものとなること
から、画像の符号量を一定にする必要がある。
【0044】したがって、本発明では変動の激しい固定
符号量を発生符号量から取り除いてレート制御を行うこ
とにしたのでDCT係数の均一化、すなわち画像の符号
量を一定にすることができ、画質を大幅に改善すること
が可能になる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレート制
御装置は、固定符号量にもとづいて修正された修正目標
発生符号量と修正ブロック発生符号量とから仮想バッフ
ァの充満度を求め、量子化ステップを計算する構成とし
た。これによりマクロブロック単位での量子化の違いに
よるブロック歪みが発生しないので画質を改善すること
が可能になる。
【0046】また、本発明のレート制御方法は、固定符
号量にもとづいて修正された修正目標発生符号量と修正
ブロック発生符号量とから仮想バッファの充満度を求
め、量子化ステップを計算する方法とした。これにより
マクロブロック単位での量子化の違いによるブロック歪
みが発生しないので画質を改善することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレート制御装置の原理図である。
【図2】本発明のレート制御装置の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】MPEG符号化装置の構成図である。
【図4】第1の実施の形態を示す構成図である。
【図5】第2の実施の形態を示す構成図である。
【図6】第3の実施の形態を示す構成図である。
【図7】本発明のレート制御方法の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図8】通常のレート制御を示す図である。
【図9】本発明のレート制御を示す図である。
【符号の説明】
10……レート制御装置、11……目標発生符号量計算
手段、12……固定符号量生成手段、13……修正目標
発生符号量計算手段、14……修正ブロック発生符号量
計算手段、15……量子化ステップ計算手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化により発生する発生符号量から量
    子化ステップを計算し、ビットレートが一定になるよう
    に制御するレート制御装置において、 符号化しようとしている画像信号に発生符号量を割り当
    てるための目標値となる目標発生符号量を計算する目標
    発生符号量計算手段と、 画像信号を符号化した際に量子化ステップに依存しない
    発生符号量である固定符号量を生成する固定符号量生成
    手段と、 前記固定符号量にもとづいて、前記目標発生符号量を修
    正して修正目標発生符号量を生成する修正目標発生符号
    量生成手段と、 前記固定符号量にもとづいて、前記画像信号をブロック
    単位で符号化した際のブロック発生符号量を修正して修
    正ブロック発生符号量を生成する修正ブロック発生符号
    量生成手段と、 前記修正目標発生符号量と前記修正ブロック発生符号量
    とから仮想バッファの充満度を求めて前記量子化ステッ
    プを計算する量子化ステップ計算手段と、 を有することを特徴とするレート制御装置。
  2. 【請求項2】 前記固定符号量生成手段は、前記画像信
    号に動き補償予測符号化を施して生成された動きベクト
    ル値に対し、前記動きベクトル値を符号化した際の動き
    ベクトル発生符号量を前記固定符号量として生成するこ
    とを特徴とする請求項1記載のレート制御装置。
  3. 【請求項3】 前記固定符号量生成手段は、前記画像信
    号にDCT符号化を施して生成されたDC成分に対し、
    前記DC成分を符号化した際のDC成分発生符号量を前
    記固定符号量として生成することを特徴とする請求項1
    記載のレート制御装置。
  4. 【請求項4】 符号化により発生する発生符号量から量
    子化ステップを計算し、ビットレートが一定になるよう
    に制御するレート制御方法において、 符号化しようとしている画像信号に発生符号量を割り当
    てるための目標値となる目標発生符号量を計算し、 前記画像信号を符号化した際に量子化ステップに依存し
    ない発生符号量である固定符号量を生成し、 前記固定符号量にもとづいて、前記目標発生符号量を修
    正して修正目標発生符号量を生成し、 ブロック単位で符号化した際に発生するブロック発生符
    号量を生成し、 前記固定符号量にもとづいて、前記ブロック発生符号量
    を修正して修正ブロック発生符号量を生成し、 前記修正目標発生符号量と前記修正ブロック発生符号量
    とから前記量子化ステップの計算をする際に用いられる
    仮想バッファの充満度を計算し、 前記仮想バッファの充満度にもとづいて、前記量子化ス
    テップを計算することを特徴とするレート制御方法。
  5. 【請求項5】 前記画像信号をイントラ符号化した場合
    のDC成分、または前記画像信号を動き検出した場合の
    動きベクトル値、を符号化した際の発生符号量を前記固
    定符号量とすることを特徴とする請求項4記載のレート
    制御方法。
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