JP2004274272A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】4ラインCCDセンサから出力されるモノクロ画像信号とカラー画像信号とに対して選択的に色収差補正を行うことで、安価な4ラインCCDセンサ及び縮小レンズを用いてコスト低減を図ること。
【解決手段】モノクロ画像信号とカラー画像信号とを独立に出力するタイプの4ラインCCDセンサ12を用い、モノクロ読み取り時に4ラインCCDセンサ12から出力されるモノクロ画像信号に対して縮小レンズ11により生じる色収差補正を行わずに画像処理回路48に送り、カラー読み取り時に4ラインCCDセンサ12から出力されるカラー画像信号を補正回路47において色収差補正を行って画像処理回路48に送る。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モノクロ画像信号及びR(赤)、G(緑)及びB(青)のカラー画像信号を出力する4ラインCCDセンサを用いた画像読取装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、対象物の画像を読み取る画像読取装置が世間一般に普及し、しかも多種多様な製品が販売されている。これらの中でカラーCCDを用いたカラー画像読取装置は、低価格化、画像読取の高速化が進み、カラー画像読取装置の単体に限らず、カラー画像形成装置(MFP= Multi Functional Peripheral)などに幅広く使用されている。
【0003】
カラーCCDは、R、G、Bを読み取ってRGB信号を出力する3ラインCCDセンサが主流である。又、RGB信号の他にBK(黒)信号を出力する4ラインCCDセンサも使用されている。この4ラインCCDセンサは、BKの読取の高速化のために低価格スキャナで使用されている。3ラインCCDセンサを使用した画像読取装置としては、例えば特許文献1がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−112046号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
4ラインCCDセンサは、半導体コストを抑えて安価な価格で製造/販売する目的もあって、センサ長を3ラインCCDセンサの90mmから53.6mmに短くしている。
【0006】
又、4ラインCCDセンサでは、センサ長を短くしても3ラインCCDセンサと同一解像度で画像を読み取るに、CCDの1画素当たりの大きさも3ラインCCDセンサの9.3μmから4.7μに小さくしている。
【0007】
画像読取装置の光学系では、読み取り対象物に対して照明を行い、この照明された対象物からの画像光を縮小レンズにより収束してCCDセンサに入射している。
【0008】
このような光学系に4ラインCCDセンサを使用すれば、3ラインCCDセンサを使用する場合よりも縮小レンズによる画像光の縮小率を上げる必要がある。なお、縮小率を上げなければ、縮小レンズと4ラインCCDセンサとの間隔が広がり、装置の大型化に繋がる。
【0009】
縮小レンズによる画像光の縮小率を上げると、縮小レンズの収束によるRGB毎の各焦点位置の違いにより光学的な色収差の影響が大きくなる。この色収差の影響を少なくするためには、例えば縮小レンズを複数枚のレンズを組み合わせたものを設計する必要がある。
【0010】
しかしながら、このような縮小レンズの設計はより難しいものであり、かつ縮小レンズに高価なものを使用しなければならない。このため、4ラインCCDセンサを用いて安価な画像読取装置を実現することに困難性がある。
【0011】
一方、4ラインCCDセンサは、モノクロ画像信号とカラー画像信号とを独立に出力するカラー/モノクロ独立タイプと、モノクロ画像信号とカラー画像信号とを同時に出力するカラー/モノクロ同時出力タイプとがある。このうち、カラー/モノクロ独立タイプでは、モノクロ画像信号に対して色収差補正を行う必要がない。カラー/モノクロ同時出力タイプでは、カラー画像信号のみに色収差補正を行うと、縮小レンズによるBKとRGBとの各焦点位置の違いによる色収差の影響が現れ、画像劣化が生じるという問題がある。
【0012】
そこで本発明は、4ラインCCDセンサから出力されるモノクロ画像信号とカラー画像信号とに対して選択的に色収差補正を行うことで、安価な4ラインCCDセンサ及び縮小レンズを用いてコスト低減を図れる画像読取装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、読み取り対象物からの反射光に収束性を与えるレンズと、レンズにより収束性を与えられた反射光を受光して画像信号を出力する4以上の色にそれぞれ対応する4以上のセンサと、4以上のセンサのうち3以上のセンサから出力される各画像信号に対してレンズにより生じる色収差を補正し、4以上のセンサのうち1以上のセンサから出力される画像信号に対してレンズにより生じる色収差を補正しない補正回路とを有する画像読取装置である。
【0014】
又、本発明は、上記画像読取装置に、補正回路により補正されたモノクロ画像信号又はカラー画像信号のいずれか一方又は両方に基づいて取得される画像情報に基づいて画像形成する画像形成部を備えて有する画像形成装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の画像読取装置を用いた画像形成装置の構成図である。この画像形成装置は、原稿自動送り装置(以下、ADFと称する)1と、画像読取部としてのスキャナ部2と、出力画像を形成するプロセスユニット3と、給紙ユニット4と、コントロールパネル(以下、コンパネと省略する)5となどから構成される。
【0017】
スキャナ部2は、ADF1から供給される原稿(読み取り対象物)や原稿台にセットされた原稿などの読み取り対象物を光源からの光で照明し、原稿からの反射光をミラー、レンズなどの光学部材を介して4ラインCCDセンサに導き、光電変換して画像データをプロセスユニット3や図示しない外部装置、ネットワーク上に出力する。
【0018】
スキャナ部2において、読み取る原稿は、ADF1によって原稿台ガラス6上を一定速度で移動するか、又は原稿台ガラス6上に下向きに置かれる。原稿は、光源7により照明され、原稿からの反射光が各ミラー8〜10及び縮小レンズ11を介して4ラインCCDセンサ12上に結像される。
【0019】
原稿台ガラス6上に置かれた原稿を読み取る際には、光源7とミラー8とにより構成される第1のキャリッジ13と、各ミラー9、10により構成される第2のキャリッジ14とを図示しない駆動用モータで図面上右から左に移動する。これにより、原稿は、光源7からの照明光により走査される(副走査方向)。
【0020】
第1のキャリッジ13の移動速度は、第2のキャリッジ14の移動速度の2倍になっており、原稿から4ラインCCDセンサ12までの光路長が常に一定になるようになっている。原稿がADF1によって搬送される際には、光源7から照射される光は、移動せず、原稿が移動することで走査される。
【0021】
図2は4ラインCCDセンサ12の外観図、図3は同4ラインCCDセンサ12における受光部12aの拡大図である。4ラインCCDセンサ12における受光部12aは、光学フィルタを配置しないラインセンサBKと、赤色に感光を持たせるための光学フィルタを配置したラインセンサRと、緑色に感光を持たせるための光学フィルタを配置したラインセンサGと、青色に感光を持たせるための光学フィルタを配置したラインセンサBとの4本を並べて配置している。各ラインセンサK、R、G、Bは、それぞれ例えば受光素子としてフォトダイオードを4.7μmピッチで7500画素分配置している。
【0022】
このように4ラインCCDセンサ12は、4本のラインセンサBK、R、G、Bを並べて配置しているので、各ラインで読み取る画像は副走査方向にずれる。カラー画像を読み取る際には、ラインメモリなどによって読み取った画像情報を保持し、このずれを補正するのが一般的である。なお、副走査方向のキャリッジ移動速度や原稿移動速度にむら(ジッタ)がある場合には、必ずしも完全に補正できるとは限らない。
【0023】
4ラインCCDセンサ12の特徴について説明する。図4は4ラインCCDセンサ12を構成するラインセンサKの分光感度特性を示す図であり、図5は4ラインCCDセンサ12を構成する各ラインセンサR、G、Bの分光感度特性を示す図であり、図6は光源7のキセノンライプの分光分布を示す図である。
【0024】
図6に示すように光源7のキセノンライプから照射される光は、約400nmから730nmまでの波長(スペクトル)を有している。この光源7からの光が白色の原稿で反射し、4ラインCCDセンサ12に入射した場合を考える。
【0025】
図4及び図5に示すように各ラインセンサR、G、Bが特性領域の波長にしか感度を持たないのに対し、ラインセンサKは400nm未満から1000nmを越える波長領域まで感度を有することと、RGB色の光学フィルタによる光量の減少を考慮すると、ラインセンサBKから出力される信号が他の各ラインセンサR、G、Bに比べて大きいものになることは明確である。つまり、ラインセンサKは、他の各ラインセンサR、G、Bに比べて感度が高い。
【0026】
図7は4ラインCCDセンサ12の概略構成図である。ラインセンサBKの構成と各ラインセンサR、G、Bの構成とは、一部違いがある。
【0027】
各ラインセンサR、G、Bに光が照射されると、それぞれラインセンサR、G、Bを構成する受光素子が画素ごとに照射光量及び照射時間に応じて電荷を発生する。それぞれのシフトゲートにSH信号が入力されると、シフトゲートを介してそれぞれの画素に対応した電荷がアナログシフトレジスタに供給される。アナログシフトレジスタは、転送クロックCLK1、2に同期して各ラインセンサR、G、Bから画素に対応した電荷(画像情報)をシリアル出力する。
【0028】
図8を参照して各ラインセンサBK、R、G、Bの信号出力について説明する。各ラインセンサBK、R、G、Bは、7500個の有効画素の前段に光が入射しないように受光素子をアルミニウムのシート等により遮光した光シールド画素部分及びダミー画素、空送り部分を設けている。
【0029】
各ラインセンサBK、R、G、Bの信号出力を全て外部に転送するには、7500画素分を超える転送クロック数が必要になる。ここで、光シールド画素部分、ダミー画素部分、空送り部分の合計を500画素分にすると、8000画素分の転送クロックが必要になり、この時間が1ラインの光蓄積時間(tINT)を決定付ける大きな要素になっている。
【0030】
すなわち、各ラインセンサBK、R、G、B内の受光素子は、1ライン分の光蓄積時間(tINT)の間、原稿からの反射光に応じて電荷を発生し、SH信号が入力されることで、その電荷がアナログシフトレジスタに転送され、次の光蓄積時間(tINT)の間で、転送クロックに同期して外部に信号を出力するという動作を連続的に繰り返す。
【0031】
次にラインセンサBKについて説明する。基本的な動作は、各ラインセンサR、G、Bと同じであるが、図7から分るようにシフトゲートとアナログシフトレジスタとを2組有するのを特徴としている。ラインセンサBKに光が照射されると、ラインセンサBKを構成する受光素子が各画素毎に照射光量及び照射時間に応じて電荷を発生する。シフトゲートK_EVENにSH信号が入力されると、それぞれのシフトゲートを介して奇数画素に対応した電荷はアナログシフトレジスタK_ODDに、奇数画素に対応した電荷はアナログシフトレジスタK_EVENに供給される。それぞれのアナログシフトレジスタは、転送クロックCLK1、2に同期してそれぞれ奇数画素と偶数画素とに対応した電荷(画像情報)をシリアル出力する。
【0032】
図9を参照してラインセンサBKの出力信号について説明する。各ラインセンサR、G、Bと同様に、ラインセンサBKにも7500個の有効画素の前段に光が入射しないように受光素子をアルミニウムのシートなどで遮光した光シールド画素部分、ダミー画素、空送り部分を設けている。光シールド画素部分、ダミー画素、空送り部分の合計も500画素分である。
【0033】
ラインセンサBKの場合には、前述したように電荷の転送が奇数画素と偶数画素との2つに分かれるために8000画素分の電荷(画像情報)をシリアルに出力するのに必要な転送クロックは、4000画素分でよい。
【0034】
従って、シフトゲートに入力されるSH信号の周期を短くすることが可能であり、1ラインの光蓄積時間(tINT)を短くできる。前述したようにラインセンサKは、高感度であるので、1ラインの光蓄積時間(tINT)を短くしても問題ない。図10はSH信号の周期を短くできることを点線で、又有効画素領域が3750画素分になり、それぞれのアナログシフトレジスタから奇数画素、偶数画素のそれぞれに対応した信号を別々に出力することを示す。
【0035】
このように4ラインCCDセンサ12について、ラインセンサBKを用いた場合には、各ラインセンサR、G、Bを用いた場合の2倍の読み取り速度を実現できることを説明した。なお、ラインセンサKの感度に余裕が或る場合には、さらに高速化することが可能である。図11及び図12はラインセンサBKの出力を奇数、偶数に分け、さらに前半からの出力と後半からの出力とに分けることで、4倍の読み取り速度を実現できることを示す。
【0036】
図1に戻って画像形成装置の構成について説明する。プロセスユニット3は、スキャナ部2により原稿から読み取った画像データ、又は図示しない外部装置から入力される画像データに基づく画像を用紙(転写媒体)P上に出力する。給紙ユニット4は、プロセスユニット3に用紙Pを供給する。
【0037】
スキュナ部2、プロセスユニット3、給紙ユニット4は、筐体15内に収納されている。筐体15の右側には、両面ユニット16及び手差しユニット17が着脱自在に取り付けられている。両面ユニット16は、プロセスユニット3で片面に画像形成された用紙Pを反転し、再びプロセスユニット3に供給する。手差しユニット17は、手差しにより用紙Pをプロセスユニット3に供給する。
【0038】
プロセスユニット3は、本装置のフロントーリア方向(紙面方向)に延びた感光体ドラム(像担持体)18を有する。感光体ドラム18の回転方向(図中矢印方向)に沿って、帯電装置19、露光装置20、ブラック現像器(第2現像器)21、リボルバー(revolver、現像ユニット)22、中間転写ベルト(中間転写体)23及びドラムクリーナ(清掃装置)24が設けられている。
【0039】
帯電装置19は、感光体ドラム18の外周面(以下、ドラム表面と称する)18aを所定の電位に帯電させる。
【0040】
露光装置20は、プロセスユニット3の下端近くに配設され、所定の電位に帯電されたドラム表面18aを走査するレーザ光によって露光し、ドラム表面18aに各色の静電潜像を形成する。
【0041】
ブラック現像器21は、感光体ドラム18と露光装置20との間、すなわち感光体ドラム18に対して下方から対向配置されている。このブラック現像器21は、露光装置20によってドラム表面18aに形成されたブラック用の静電潜像にブラック現像剤を供給して現像し、ドラム表面18aにブラック現像剤を形成する。このブラック現像器21は、現像ローラをドラム表面18aに対して離接させるように移動可能に設けられている。ブラック画像を形成する際には、現像ローラがドラム表面18aに接するように移動し、他色の画像を形成する際には、ドラム表面18aから遠ざけられる。又、このブラック現像器21には、トナーカートリッジ21aから現像剤が供給される。
【0042】
リボルバー22は、感光体ドラム18の図中左側に隣接して回転可能に設けられている。このリボルバー22は、イエロー現像器(第1現像器)22Y、マゼンタ現像器(第2現像器)22M、シアン現像器(第3現像器)22Cを有する。これら現像器22Y、22M、22Cは、リボルバー22の回転方向に並んで、リボルバー22内に脱着自在に収納されている。
【0043】
又、これら現像器22Y、22M、22Cは、それぞれの色の現像剤を収納したトナーカートリッジ22y、22m、22cを有する。画像を形成する際には、リボルバー22を時計回り方向に回転させ、所望の現像器22Y、22M、22Cを感光体ドラム18のドラム表面18aに選択的に対向配置する。
【0044】
このようにプロセスユニット3に内蔵されている現像器は、ブラック現像器21のみが独立して配置され、他のイエロー現像器22Y、マゼンタ現像器22M、シアン現像器22Cは、リボルバー22内に配置されている。
【0045】
このような構造であれば、イエロー、マゼンタ、シアンの画像を形成する際には、リボルバー22を回転させるなどの動作が必要であるのに対し、ブラックの画像を形成する際には、ドラム表面18aにブラック現像器21を近付けるだけでよい。従って、画像形成が可能になるまでの時間は、他色に比べてブラックが短い構造になっている。
【0046】
中間転写ベルト23は、感光体ドラム18に対して上方から接する位置に配置されている。この中間転写ベルト23は、それぞれフロントーリア方向(紙面方向)に延びた回転軸を有する駆動ローラ23a、転写前ローラ23b、転写対向ローラ23c及びテンションローラ23dに架けられている。中間転写ベルト23の内側には、中間転写ベルト23を所定圧力でドラム表面18aに押圧し、ドラム表面18aに形成された現像剤像を中間転写ベルト23に転写させるための1次転写ローラ24が設けられている。中間転写ベルト23の周囲には、中間転写ベルト23を清掃するためのベルトクリーナ25、中間転写ベルト23上の現像剤像を用紙Pに転写するための2次転写ローラ26がそれぞれ中間転写ベルト23の表面に対して離接可能に設けられている。
【0047】
給紙ユニット4は、2つの給紙カセット27、28を有する。これら給紙カセット27、28の図中右上端には、カセット内に収容されている最上端の用紙Pを取り出す各ピックアップローラ29がそれぞれ設けられている。ピックアップローラ29による用紙取り出し方向下流側に隣接した位置には、それぞれ送りローラ30と分離ローラ31とが互いに接して配置されている。
【0048】
各給紙カセット27、28の図中右側に隣接した位置には、中間転写ベルト23と2次転写ローラ26とが接している2次転写ポイントに向う用紙搬送路32が設けられている。この用紙搬送路32上には、用紙Pを挟持して回転する複数の搬送ローラ対33と、用紙Pの到着を検知するアライニングセンサ34と、2次転写ポイントに用紙Pを所定のタイミングで給紙するためのアライニングローラ対35とが順に設けられている。
【0049】
2次転写ポイントを通って上方に延びた用紙搬送路32上には、用紙P上に転写された現像剤を過熱及び加圧して定着させる定着装置36が設けられている。定着装置36は、ヒータを内蔵した過熱ローラ36a及び過熱ローラ36aに押圧は位置された加圧ローラ36bを有する。
【0050】
コントロールパネル5には、モノクロ画像の読み取りモード、カラー画像の読み取りモード、複写開始などを選択する複数のセレクトスイッチを有する。
【0051】
図13は4ラインCCDセンサ12から出力されたモノクロ画像信号又はRGBのカラー画像信号のうちいずれか一方又は両方を処理して図1に示した画像形成装置における画像形成のための出力画像信号を生成する画像処理回路40の一例を説明する概略ブロック図である。
【0052】
4ラインCCDセンサ12は、モノクロ画像信号とカラー画像信号とを独立に出力するタイプである。4ラインCCDセンサ12の各ラインセンサBK、R、G、Bは、それぞれ画像信号処理部41の各増幅器42a、42b、42c、42dに接続されている。これら増幅器42a、42b、42c、42dは、それぞれ各ラインセンサBK、R、G、Bから出力されるモノクロ画像信号又はRGBのカラー画像信号をスキャナCPU43の制御により所定のレベルまで増幅する。
【0053】
各増幅器42a、42b、42c、42dの各出力端子には、それぞれ各A/Dコンバータ44a、44b、44c、44dが接続されている。これらA/Dコンバータ44a、44b、44c、44dは、各増幅器42a、42b、42c、42dにより増幅された各ラインセンサBK、R、G、Bから出力されるモノクロ画像信号、RGBのカラー画像信号をそれぞれ各デジタル信号に変換する。
【0054】
各A/Dコンバータ44a、44b、44c、44dの各出力端子には、それぞれ各シェーディング補正回路45a、45b、45c、45dが接続されている。これらシェーディング補正回路45a、45b、45c、45dは、白色基準板からの反射光に基づいて予め設定されたスレショルドレベルに従って各A/Dコンバータ44a、44b、44c、44dから出力される各デジタル信号を白レベルと黒レベルの基準値を補正する。
【0055】
これらシェーディング補正回路45a、45b、45c、45dのうちRGBの各シェーディング補正回路45b、45c、45dは、副走査位置補正回路46に接続されている。この副走査位置補正回路46は、各シェーディング補正回路45b、45c、45dの出力信号をスキャナCPU57の制御により、各ラインセンサR、G、Bにより読み込んだ際の副走査方向の(同一時刻の)原稿の読み取り位置のずれを補正して、次段の補正回路47に出力するる。
【0056】
この補正回路47は、縮小レンズ11により生じる色収差を補正するもので、副走査位置補正回路46の出力信号をスキャナCPU43の制御により、各ラインセンサR、G、Bの配列と縮小レンズ11により、色成分に応じて与えられる倍率色収差(横色収差)の影響を補正し、次段の画像処理回路48に送る。
【0057】
なお、補正回路47は、ラインセンサGのカラー画像信号を基準に各ラインセンサR、Bのカラー画像信号を補正するに限らず、後段の画像処理回路48における画像処理においてラインセンサRGBのいずれを重視するかによって基準とするカラー画像信号をRG又はBに変更してもよい。
【0058】
画像処理回路48には、ラインセンサBKに対応するシェーディング補正回路45aの出力端子と補正回路47の出力端子とが接続されている。すなわち、ラインセンサBKから出力されるモノクロ画像信号は、単一出力信号であるので、カラー画像信号のように副走査位置補正及び色収差補正を必要としない。
【0059】
従って、ラインセンサBKに対応するシェーディング補正回路45aの出力端子は、副走査位置補正回路46及び補正回路47を経由せずに直接画像処理回路48に接続されている。
【0060】
この画像処理回路48は、ラインセンサBKからのモノクロ画像信号と補正回路47からの各カラー画像信号とに対し、スキャナCPU43の制御により、例えば色補正(カラーバランスの変更)や濃度補正を施し、画像形成装置49の各画像形成部が色成分毎の画像を形成するための出力画像信号を出力する。なお、画像処理回路48から出力された出力画像信号は、画像形成装置49の主制御基板50のメインCPU51の制御により、例えば画像メモリ(RAM)もしくはバッファメモリ52に保持される。
【0061】
次に、上記の如く構成された装置の動作について説明する。
【0062】
読み取り対象物の画像情報の複写に際して、対象物が原稿台ガラス6の所定の位置に位置される。
【0063】
コントロールパネル5から複写開始が指示されることで、光源7から所定の光強度の照明光が照射される。
【0064】
第1及び第2キャリッジ13、14は、複写倍率に応じた所定の速度で原稿台ガラス6に沿って移動することで、原稿台ガラス6にセットされた対象物の画像情報が光源7からの照明光により順に照明される。これにより、対象物から画像情報を光の明暗として含んだ反射光が生成される。この反射光を画像光と呼称する。
【0065】
画像光は、第1キャリッジ13に固定されているミラー8により第2キャリッジ14に向けて反射され、第2キャリッジ14のミラー9、10でさらに反射されて縮小レンズ11に入射する。この縮小レンズ11に入射された画像光は、4ラインCCDセンサ12の受光部12aに結像される。
【0066】
4ラインCCDセンサ12に結像された画像光は、例えばC、M and Yのそれぞれの補色であるR、G、B、BK画像に対応する4つのラインセンサR、G、B、BKで順に光電変換され、所定のタイミングで出力される。
【0067】
4ラインCCDセンサ12のBKラインセンサから出力されたモノクロ画像信号と、Rラインセンサ、Gラインセンサ及びBラインセンサから出力されたカラー画像信号とは、それぞれ画像信号処理部41の各増幅器42a〜42dに入力され、スキャナCPU43の制御により所定のレベルまで増幅される。
【0068】
これら増幅器42a〜42dにより増幅されたBKラインセンサ、RGBラインセンサからの出力は、それぞれ各A/Dコンバータ44a〜44dによりデジタル信号に変換され、各シェーディング補正回路45a〜45dに入力されて、予め白色基準板からの反射光に基づいて設定されたスレショルドレベルに従って、白レベルと黒レベルの基準値が補正される。
【0069】
ここで、コントロールパネル5においてモノクロ画像の読み取りモードが選択されている場合、BKラインセンサに対応するシェーディング補正回路45aの出力のみが画像処理回路48に送られる。この画像処理回路48は、ラインセンサBKからのモノクロ画像信号に対し、スキャナCPU43の制御により、例えば濃度補正などを施し、画像形成装置49の各画像形成部が色成分毎の画像を形成するためのモノクロ画像信号を出力する。
【0070】
一方、コントロールパネル5においてカラー画像の読み取りモードが選択されている場合、RGBラインセンサに対応する各シェーディング補正回路45b〜45dの各出力が次段の副走査位置補正回路54に送られる。
【0071】
この副走査位置補正回路54に入力されたRGBのカラー画像信号は、スキャナCPU43の制御により、RGBラインセンサにより読み込んだ際の副走査方向の(同一時刻の)原稿の読み取り位置のずれが補正されて、次段の補正回路47に送られる。
【0072】
この補正回路47は、例えば隣接画素の荷重平均を求めるものが一般的であり、図14に示すように色収差により生じるずれが存在する場合に、RGBのうちGを中心としたR−G間のずれDについて、i画素目のR信号出力:Riを
Rinew=(n+1−D)・Ri+n+(D−n)・Ri+n+1
但し、nは、n≦D<n+1を満たす整数
Rinewは、補正後のRi …(1)
に従い、補正し、Gを中心としたB−G間のずれDについても、i画素目のB信号出力:Biを
Binew=(n+1−D)・Bi+n+(D−n)・Bi+n+1
但し、nは、n≦D<n+1を満たす整数
Binewは、補正後のBi …(2)
により、Gに対するそれぞれのずれを補正する。
【0073】
なお、上記式(1)及び(2)において、位置ずれ量D、Dは、より詳細には、G画像信号の出力に対して所定量ずれているB画像信号の出力があるとき、G画像のi番目の位置の画素に対してずれているB画像のずれ量BiとG画像のi−1番目の位置の画素に対してずれているB画像のずれ量Bi−1とにより、i番目の画素の位置は、i番目の画像の本来の位置に対してi−1−Dの位置であり、同時に、i−1番目の画像の本来の位置に対してi−1+Dで、それぞれ表わすことができる。これにより、補正係数パラメータであるK、K、L、Lを求めることができる。これら補正係数パラメータK、K、L、Lにより、例えばG画像信号に対するR画像信号とB画像信号の位置ずれを補正する。
【0074】
この補正回路47に入力されたRGBのカラー画像信号は、スキャナCPU43の制御により、RGBラインセンサの配列と縮小レンズ11により、色成分に応じて与えられる倍率色収差(横色収差)の影響が補正され、次段の画像処理回路48に入力される。
【0075】
この画像処理回路48は、補正回路47からのRGBのカラー画像信号に対し、スキャナCPU43の制御により、例えば色補正や濃度補正を施し、画像形成装置49の各画像形成部が色成分毎の画像を形成するための出力画像信号を出力する。
【0076】
画像処理回路48から出力された出力画像信号は、画像形成装置49の主制御基板50のメインCPU51の制御により、例えば画像メモリ(RAM)もしくはバッファメモリ52に保持される。
【0077】
このように画像処理回路48から出力された出力画像信号が画像メモリ(RAM)もしくはバッファメモリ52に保持されると、この画像信号に基づいて読み取り対象物の画像が用紙Pに転写される。
【0078】
次に、モノクロ画像を用紙Pに形成する動作について説明する。
【0079】
いずれの現像器22Y、22M、22Cもドラム表面18aに対向しないポジションにリボルバーが回転する。そして、ブラック現像器21が上方に移動し、ドラム表面18aに対向する。
【0080】
ベルトクリーナ25は、軸25aを中心に時計方向に回転して中間転写ベルト23に接触し、2次転写ローラ26が図中左方向に移動して中間転写ベルト23に転接される。
【0081】
露光装置20は、モノクロ画像信号に基づいてレーザ光をドラム表面18a上に走査し、ドラム表面18a上にブラックBKの静電潜像が形成される。続いて、ブラック現像器21を介してドラム表面18a上の静電潜像にブラック現像剤が供給され、ドラム表面18a上にブラック現像剤が形成される。
【0082】
このように形成されたドラム表面18a上のブラック現像剤像は、感光体ドラム18の回転によって移動し、中間転写ベルト23に接する1次転写ポイントに到達する。1次転写ポイントでは、1次転写ローラを介してブラック現像剤の電位と逆極性のバイアスが与えられ、ドラム表面18a上のブラック現像剤像が中間転写ベルト23上に転写される。
【0083】
1次転写ポイントを通過したドラム表面18aは、ドラムクリーナ25によって転写されずに残ったブラック現像剤が除去され、同時に残留電荷の除電される。そして、ドラム表面18aは、次のブラックBKの静電潜像形成のため、帯電装置19によって一様に帯電される。
【0084】
連続してブラックBKの画像形成を行う場合には、先の動作と同様に一連のプロセス、すなわち露光→現像→中間転写ベルト23への転写が実行され、次のブラック現像剤像が中間転写ベルト23上に転写される。
【0085】
中間転写ベルト23上に転写されたブラックBKの静電潜像は、中間転写ベルト23の回転によって移動し、2次転写ローラ26との間の2次転写ポイントを通過する。
【0086】
このとき、ピックアップローラ29によって各カセット27、28から取り出された用紙Pが一旦整位された後、所定のタイミングで2次転写領域に送り込まれる。
【0087】
そして、2次転写ローラ26を介してブラック現像剤像の電位と逆バイアスが印加され、中間転写ベルト23上のブラック現像剤が用紙Pに転写される。ブラック現像剤を用紙Pに転写した後、ドラムクリーナ25によって中間転写ベルト23上に残留しているブラック現像剤が除去される。
【0088】
ブラック現像剤が転写された用紙Pは、この後、定着装置36を通過して過熱及び加圧され、ブラック現像剤像が用紙P上に定着され、ブラック画像が形成される。このようにブラック画像が形成された用紙Pは、定着装置36の下流側に設けられた排出ローラ60を介して排出トレイ61に排出される。
【0089】
次に、カラー画像を用紙Pに転写する動作について説明する。
【0090】
ブラック現像器21が下方に移動し、ドラム表面18aから離間する。
【0091】
リボルバーが時計方向に回転して、イエロ現像器22Yがドラム表面18aに対向する。ベルトクリーナ25は、軸25aを中心に反時計方向に回転して中間転写ベルト23から離間し、2次転写ローラ26が用紙搬送路32から離間する方向(図中右方向)に移動して中間転写ベルト23から離間する。
【0092】
露光装置20は、イエロのカラー画像信号に基づいてレーザ光をドラム表面18a上に走査し、ドラム表面18a上にイエロ用の静電潜像が形成される。続いて、イエロ現像器22Yを介してドラム表面18a上の静電潜像にイエロ現像剤が供給され、ドラム表面18a上にイエロ現像剤が形成される。
【0093】
このように形成されたドラム表面18a上のイエロ現像剤像は、感光体ドラム18の回転によって移動し、中間転写ベルト23に接する1次転写ポイントに到達する。1次転写ポイントでは、1次転写ローラを介してイエロ現像剤の電位と逆極性のバイアスが与えられ、ドラム表面18a上のイエロ現像剤像が中間転写ベルト23上に転写される。
【0094】
1次転写ポイントを通過したドラム表面18aは、ドラムクリーナ25によって転写されずに残ったイエロ現像剤が除去され、同時に残留電荷の除電される。そして、ドラム表面18aは、次のマゼンタの静電潜像形成のため、帯電装置19によって一様に帯電され、リボルバー22は回転し、マゼンタ現像器22Mがドラム表面18aに対向する。
【0095】
この状態で、先のイエロの場合と同様に、一連のプロセス、すなわち露光→現像→中間転写ベルト23への転写が実行され、マゼンタ現像剤像が中間転写ベルト23上でイエロ現像剤像に重ねて転写される。このようにマゼンタ現像剤像が転写された後、同様にシアン現像剤像に重ねて転写される。
【0096】
そして、いずれの現像器22Y、22M、22Cもドラム表面18aに対向しないポジションにリボルバーが回転する。そして、ブラック現像器21が上方に移動し、ドラム表面18aに対向する。この状態で、上記プロセスと同様のプロセスが実行され、ブラック現像剤像がイエロ現像剤像、マゼンタ現像剤像、シアン現像剤像に重ねて中間転写ベルト23上に転写される。
【0097】
このように全ての色の現像剤像が中間転写ベルト23上で重ねられると、2次転写ローラ26が図中左方向に移動して中間転写ベルト23に接し、ベルトクリーナ25の中間転写ベルト23に接触する。この状態で、中間転写ベルト23上で重ねられた全ての色の現像剤像は、中間転写ベルト23の回転によって移動して、2次転写ローラ26との間の2次転写ポイントを通過する。
【0098】
このとき、ピックアップローラ29によって各カセット27、28から取り出された用紙Pが搬送ローラ対33によって縦搬送路32を上方に搬送され、アライニングローラ35で一旦整位された後、所定のタイミングで2次転写領域に送り込まれる。
【0099】
そして、2次転写ローラ26を介して各色の現像剤像の電位と逆バイアスが印加され、中間転写ベルト23上の各色の現像剤が用紙Pに転写される。現像剤を用紙Pに転写した後、ドラムクリーナ25によって中間転写ベルト23上に残留しているブラック現像剤が除去される。
【0100】
各色の現像剤がまとめて転写された用紙Pは、この後、定着装置36を通過して過熱及び加圧され、各色の現像剤像が用紙P上に定着され、カラー画像が形成される。このようにカラー画像が形成された用紙Pは、定着装置36の下流側に設けられた排出ローラ60を介して排出トレイ61に排出される。
【0101】
このように上記第1の実施の形態においては、モノクロ画像信号とカラー画像信号とを独立に出力するタイプの4ラインCCDセンサ12を用いた場合、モノクロ読み取り時に4ラインCCDセンサ12から出力されるモノクロ画像信号に対して縮小レンズ11により生じる色収差補正を行わず、カラー読み取り時に4ラインCCDセンサ12から出力されるカラー画像信号に対して色収差補正を行うようにした。
【0102】
これにより、縮小レンズ11により生じる色収差をカラー画像信号に対してのみ確実に行うことができ、例えば縮小レンズ11に複数枚のレンズを組み合わせた高価なものを使用せずに安価な縮小レンズ11を用いたとしても、この安価な縮小レンズ11の収束により生じる色収差を確実に補正できる。
【0103】
従って、安価な縮小レンズ11と安価な4ラインCCDセンサ12とを組み合わせることにより、4ラインCCDセンサ12を用いて安価な画像読取装置を実現できる。
【0104】
又、モノクロ読み取り時にモノクロ画像信号に対して不必要な色収差補正を行わず、又、カラー読み取り時に必要な縮小レンズ11により生じる色収差の色収差補正をカラー画像信号に対してのみ行うことができ、無駄な色収差補正を行わず、読み取り対象物の読み取り時間の高速化が図れる。
【0105】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0106】
この第2の実施の形態は、4ラインCCDセンサ12にモノクロ画像信号とカラー画像信号とを同時に出力するタイプを用い、図11に示す画像処理回路40の構成を4ラインCCDセンサ12に合わせて変更したものである。
【0107】
図15は画像処理回路70の構成図である。BKラインセンサに対応するシェーディング補正回路45aは、副走査位置補正回路46に接続されている。
【0108】
コントロールパネル5においてモノクロ画像の読み取りモードが選択されると、スキャナCPU43は、BKラインセンサから出力されるモノクロ画像信号を処理するために、増幅器42a、A/Dコンバータ44a、シェーディング補正回路45aのみを選択して動作させ、かつシェーディング補正回路45aの出力信号を副走査位置補正回路46及び補正回路47にスルーパスさせて画像処理回路48に送る。
【0109】
コントロールパネル5においてカラー画像の読み取りモードが選択されると、スキャナCPU43は、RGBの各ラインセンサから出力されるカラー画像信号を処理するために、各増幅器42b〜d、各A/Dコンバータ44b〜d、各シェーディング補正回路45b〜dを選択して動作させ、かつ各シェーディング補正回路45b〜dの各出力信号を副走査位置補正回路46及び補正回路47に通して画像処理回路48に送る。
【0110】
又、コントロールパネル5においてカラー画像の読み取りモードが選択されると、スキャナCPU43は、BK及びRGBラインセンサから出力されるモノクロ画像信号及びカラー画像信号を処理するために、各増幅器42a〜d、各A/Dコンバータ44a〜d、各シェーディング補正回路45a〜dを選択して動作させ、かつ各シェーディング補正回路45a〜dの各出力信号を副走査位置補正回路46及び補正回路47に通して画像処理回路48に送る。
【0111】
従って、モノクロ画像信号とカラー画像信号とを同時に出力するタイプの4ラインCCDセンサ12を使用した場合、コントロールパネル5においてモノクロ画像の読み取りモードが選択されると、補正回路47は、モノクロ画像信号に対して色収差補正を行わずにスルーパスしてそのまま出力する。
【0112】
又、コントロールパネル5においてカラー画像の読み取りモードが選択されると、補正回路47は、RGBのカラー画像信号に対して色収差補正を行う。
【0113】
さらに、4ラインCCDセンサ12からモノクロ画像信号とカラー画像信号とを同時に出力した場合、補正回路47は、モノクロ画像信号及びカラー画像信号の両信号に対して色収差補正を行う。すなわち、縮小レンズ12により収束されるBK、R、G、Bの各焦点位置はそれぞれ異なるので、モノクロ画像信号及びRGBのカラー画像信号に対して色収差補正が必要になるからである。
【0114】
なお、補正回路47は、ラインセンサGのカラー画像信号を基準に各ラインセンサBKのモノクロ画像信号及びR、Bのカラー画像信号を色収差補正する。又は、補正回路47は、ラインセンサBKのモノクロ画像信号を基準としてR、G、Bのカラー画像信号を色収差補正してもよい。なお、後段の画像処理回路48における画像処理においてラインセンサRGBのいずれを重視するかによって基準とするカラー画像信号をRG又はBに変更してもよい。
【0115】
画像処理回路48は、補正回路47からのモノクロ画像信号又は/及びRGBのカラー画像信号に対し、スキャナCPU43の制御により、例えば色補正や濃度補正を施し、画像形成装置49の各画像形成部が色成分毎の画像を形成するための出力画像信号を出力する。
【0116】
この画像処理回路48から出力された出力画像信号は、画像形成装置49の主制御基板50のメインCPU51の制御により、例えば画像メモリ(RAM)もしくはバッファメモリ52に保持される。
【0117】
このように画像処理回路48から出力された出力画像信号が画像メモリ(RAM)もしくはバッファメモリ52に保持されると、この画像信号に基づいて読み取り対象物の画像が用紙Pに転写される。
【0118】
画像形成装置49においてモノクロ画像又はカラー画像を用紙Pに転写する動作は、上述したのと同様なのでその説明は省略する。
【0119】
このように上記第2の実施の形態においては、モノクロ画像信号とカラー画像信号とを同時に出力するタイプの4ラインCCDセンサ12を使用した場合、モノクロ画像信号に対して色収差補正を行わずにスルーパスし、又カラー画像信号に対して色収差補正を行い、さらにモノクロ画像信号及びカラー画像信号の両信号に対しても色収差補正を行う。
【0120】
これにより、上記第1の実施の形態と同様な効果を奏することは言うまでもなく、コントロールパネル5におけるモノクロ画像の読み取りモード、カラー画像の読み取りモード、又はモノクロ画像信号及びカラー画像信号の同時出力のモードの選択に対して、色収差補正するモノクロ画像信号とカラー画像信号とを選択でき、無駄な時間を要せずに色収差補正ができる。
【0121】
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0122】
4ラインCCDセンサ12は、4つのラインセンサBK、R、G、Bを配置したものについて説明したが、これに限らず、例えばブラックのラインセンサBKを2本有するものも適用可能である。
【0123】
又、第1及び第2の実施の形態に使用する画像形成装置は、図16に示す構成の画像形成装置80を使用してもよい。この画像形成装置80は、光学ユニット81と、各色画像を形成するのに必要な各現像器82Y、82M、82C、82Kと、各感光ドラム83Y、83M、83C、83Kと、各帯電チャージャー84Y、84M、84C、84Kと、各クリーナ85Y、85M、85C、85Kと、転写ベルト86と、吸着ローラ87と、転写ベルトローラ88、89と、転写ベルトクリーナ90と、アライニングローラ91、92と、給紙ローラ93と、用紙Pを収容して供給する給紙カセット94と、定着器95と、各転写ローラ96Y、96M、96C、96Kとから構成されている。
【0124】
カラー画像形成の動作について説明する。
【0125】
各感光ドラム83Y、83M、83C、83Kと転写ベルト86とは、図示しない駆動モータによって所定の外周速度で回転駆動する。各感光ドラム83Y、83M、83C、83Kの表面に対向して設けられている各帯電チャージャー84Y、84M、84C、84Kは、それぞれの感光ドラム83Y、83M、83C、83Kの表面を所定の電位に帯電させる。
【0126】
光学ユニット81から出力される4本の光は、各感光ドラム83Y、83M、83C、83K上の露光位置に必要な解像度を有するスポット光である走査光として結像され、走査露光される。これによって、各感光ドラム83Y、83M、83C、83K上には、画像信号に応じた静電潜像が形成される。
【0127】
各感光ドラム83Y、83M、83C、83K上に形成される静電潜像は、各現像器82Y、82M、82C、82Kから供給される現像材としてのトナーにより現像されてトナー画像が形成される。例えば、感光ドラム83Y上に形成された静電潜像は、現像器82Yによりイエロートナー画像として現像される。同様に、感光ドラム83M上に形成された静電潜像は、現像器82Mによりマゼンタトナー画像として現像される。感光ドラム83C上に形成された静電潜像は、現像器82Cによりシアントナー画像として現像される。感光ドラム83K上に形成された静電潜像は、現像器82Kによりブラックトナー画像として現像される。
【0128】
一方、給紙カセット94に収容されている用紙Pは、給紙ローラ93の回転によりアライニングローラ91、92まで搬送され、整位(位置調整)された後、アライニングローラ91、92の回転により吸着ローラ87、転写ベルトローラ88まで搬送される。
【0129】
吸着ローラ87と転写ベルトローラ88との間には、所定の電位差が設けられている。用紙Pは、吸着ローラ87及び転写ベルトローラ88と転写ベルトローラ89との回転により転写ベルト86上に吸着された状態で下流側に搬送される。
【0130】
各現像器82Y、82M、82C、82Kにより現像された各感光ドラム83Y、83M、83C、83K上の各色のトナー画像は、転写ベルト86と各転写ローラ96Y、96M、96C、96Kとが接する部分で用紙Pに転写される。
【0131】
次に、用紙Pは、定着器95を通過することにより加熱・加圧される。用紙P上のトナー画像は、溶融されて用紙Pに確実に定着される。このとき、用紙Pへの転写が終了した各感光ドラム83Y、83M、83C、83Kは、その表面の残留トナーが各クリーナ85Y、85M、85C、85Kにより除去されて初期状態に復帰し、次の画像形成の待機状態になる。又、用紙Pの搬送を終えた転写ベルト86は、転写ベルトクリーナ90を通過する際にベルト86上に付着された不要なトナーを除去されて次の用紙搬送が可能な状態になる。
【0132】
以上のブロセスを繰り返すことによりカラー画像形成動作が連続的に行われる。
【0133】
次に、光学ユニット81の詳細な構成とカラー画像形成時の光経路について説明する。
【0134】
光学ユニット81は、例えば4つの半導体レーザ(図示せず)を内蔵している。各半導体レーザから出力される光は、ポリゴンモータ100により回転するポリゴンミラー101の表面で反射して各感光ドラム83Y、83M、83C、83Kの表面を走査する光となる。
【0135】
ここで、感光ドラム83Yに到達する可能性のある光をBM−Y、
感光ドラム83Mに到達する可能性のある光をBM−M、感光ドラム83Cに到達する可能性のある光をBM−C、感光ドラム83Kに到達する可能性のある光をBM−Kとすると、ポリゴンモータ100により走査される各光は、それぞれレンズLN1、LN2、LN3を通過する。
【0136】
感光ドラム83Yに到達する可能性のある光BM−Yは、レンズLN1、LN2、LN3を通過した後、ハーフミラーHM−Yによって約50%が反射し、光BM−Y1になる。この後、ミラーMR−Y1、MR−Y2で反射し、感光ドラム83Yに到達する。一方、ハーフミラーHM−Yを通過した光BM−Y2は、遮光部材(シャッタ)SHT−Y1によって遮光され、何れのドラムにも到達しない。
【0137】
又、感光ドラム83Mに到達する可能性のある光BM−Mは、レンズLN1、LN2、LN3を通過した後、ハーフミラーHM−Mによって約50%が反射し、光BM−M1になる。この後、ミラーMR−M1、MR−M2で反射し、感光ドラム83Mに到達する。一方、ハーフミラーHM−Mを通過した光BM−M2は、遮光部材(シャッタ)SHT−M1によって遮光され、何れのドラムにも到達しない。
【0138】
感光ドラム83Cに到達する可能性のある光BM−Cは、レンズLN1、LN2、LN3を通過した後、ハーフミラーHM−Cによって約50%が反射し、光BM−C1になる。この後、ミラーMR−C1、MR−C2で反射し、感光ドラム83Cに到達する。一方、ハーフミラーHM−Cを通過した光BM−C2は、遮光部材(シャッタ)SHT−C1によって遮光され、何れのドラムにも到達しない。
【0139】
感光ドラム83Kに到達する光BM−Kは、レンズLN1、LN2、LN3を通過した後、ミラーMR−Kで反射して感光ドラム83Kに到達する。
【0140】
このようにして4つの半導体レーザからの光は、ポリゴンモータ100により回転駆動されるポリゴンミラー101の表面で反射した後、それぞれの経路を通過してそれぞれの感光ドラム上を走査する光となり、カラー画像の形成を可能にしている。
【0141】
次に、モノクロ画像を高速に形成する際の動作と光学系内の光経路について説明する。
【0142】
感光ドラム83K、転写ベルト86、定着器95は、図示されない駆動モータにより上述したカラー画像の形成時の4倍の速度で回転駆動する。使用することのない各感光体ドラム83Y、83M、83Cは、回転駆動されていない各現像器82K、82Y、82M、82Cにおける各現像ローラも回転しない。
【0143】
光学ユニット81から出力される4本の光は、カラー画像形成とは異なり、全てを感光体ドラム83K上の露光箇所に必要な解像度を有するスポットである走査光として結像され、走査露光される。すなわち、感光体ドラム83Kは、4つの光によって同時に走査露光され、画像信号に応じた静電潜像が形成される。なお、この場合、光学ユニット81内の光経路については後述する。感光体ドラム83Kに形成された静電潜像は、現像器82Kからのトナーにより現像されてKトナー画像になる。
【0144】
モノクロモードにおける転写ベルト86、吸着ローラ87、転写ベルトローラ88、各転写ローラ96Y、96M、96Cは、各感光体ドラム83Y、83M、83Cと接触しないように図示されない駆動モータによって下方に移動させられている。転写ベルト86は、感光体ドラム83Kとのみ接触するようになっている。
【0145】
現像器82Kにより現像された感光体ドラム83K上のトナー画像は、転写ベルト86と転写ローラ96Kとの接触する箇所で用紙Pに転写される。
【0146】
次に、用紙Pが定着器95を通過することにより用紙Pは、過熱・加圧される。これにより、用紙P上のトナー画像は、溶融して用紙P上に確実に定着する。
【0147】
以上の各プロセスにおける動作を繰り返すことでモノクロ画像形成動作は、カラー画像形成動作の4倍の速度により連続的に行なわれる。
【0148】
次に、モノクロ画像を形成する際の光学ユニット81内の光経路について説明する。
【0149】
カラー画像形成時と異なる点は、各遮光部材SHT−Y1、SHT−Y2、SHT−M1、SHT−M2、SHT−C1、SHT−C2の位置である。カラー画像形成時に感光体ドラム83Yに到達した光BM−Y1は、遮光部材SHT−Y2により遮光されて感光体ドラム83Yに到達しない。
【0150】
一方、ハーフミラーHM−Mを通過した光BM−M2は、ミラーMR−M3で反射して感光体ドラム83Yに到達する。なお、カラー画像形成時には、感光体ドラム83Yに到達した光BM−Kは、特に変化することなく感光体ドラム83Kに到達する。
【0151】
以上のようにモノクロ画像形成モードにおいては、各遮光部材SHT−Y2、SHT−M2、SHT−C2によって各感光体ドラム83Y、83M、83Cへの光路が遮断され、逆に各遮光部材SHT−Y1、SHT−M1、SHT−C1が変位することにより感光体ドラム83Kへの光路が確保される。なお、各遮光部材SHT−Y1、SHT−Y2、SHT−M1、SHT−M2、SHT−C1、SHT−C2は、図示されない駆動手段によって開閉動作を行う。
【0152】
このようにしてモノクロモードが指定された場合には、4つの半導体レーザからのレーザ光は、ポリゴンモータ100によって回転されるポリゴンミラー101の表面で反射された後、それぞれの光路を通過して4つの光の全てが感光体ドラム83K上を走査する光となり、高速モノクロ画像形成が可能になる。
【0153】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、4ラインCCDセンサから出力されるモノクロ画像信号とカラー画像信号とに対して選択的に色収差補正を行うことで、安価な4ラインCCDセンサ及び縮小レンズを用いてコスト低減を図れる画像読取装置及びこれを用いた画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像読取装置の第1の実施の形態を用いた画像形成装置の構成図。
【図2】同装置に使用される4ラインCCDセンサの外観図。
【図3】同装置に使用される4ラインCCDセンサにおける受光部の拡大図。
【図4】同装置に使用される4ラインCCDセンサを構成するラインセンサKの分光感度特性を示す図。
【図5】同装置に使用される4ラインCCDセンサを構成するラインセンサR、G、Bの分光感度特性を示す図。
【図6】同装置に使用される光源のキセノンライプの分光分布を示す図。
【図7】同装置に使用される4ラインCCDセンサの概略構成図。
【図8】同装置に使用される4ラインCCDセンサにおける各ラインセンサBK、R、G、Bの信号出力の説明図。
【図9】同装置に使用される4ラインCCDセンサにおけるラインセンサBKの出力信号の説明図。
【図10】同装置に使用される4ラインCCDセンサでの高速読み取りの実現を説明するための図。
【図11】同装置に使用される4ラインCCDセンサでの高速読み取りの実現を説明するための図。
【図12】同装置に使用される4ラインCCDセンサでの高速読み取りの実現を説明するための図。
【図13】同装置に使用される画像形成装置における画像処理回路の構成図。
【図14】色収差により生じるずれを示す図。
【図15】本発明に係わる画像読取装置の第2の実施の形態における画像処理回路の構成図。
【図16】本発明に係わる画像読取装置に適用する他の画像形成装置の構成図。
【符号の説明】
1:原稿自動送り装置(ADF)、2:スキャナ部、3:プロセスユニット、4:給紙ユニット、5:コントロールパネル、6:原稿台ガラス、7:光源、8〜10:ミラー、11:縮小レンズ、12:4ラインCCDセンサ、BK,R,G,B:ラインセンサ、13:第1のキャリッジ、14:第2のキャリッジ、15:筐体、18:感光体ドラム、19:帯電装置、20:露光装置、21:ブラック現像器、22:リボルバー、23:中間転写ベルト、24:ドラムクリーナ、22Y:イエロー現像器、22M:マゼンタ現像器、22C:シアン現像器、22y,22m,22c:トナーカートリッジ、23:中間転写ベルト、24:1次転写ローラ、25:ベルトクリーナ、26:2次転写ローラ、27,28:給紙カセット、29:ピックアップローラ、30:送りローラ、31:分離ローラ、32:用紙搬送路、33:搬送ローラ対、34:アライニングセンサ、35:アライニングローラ対、36:定着装置、40:画像処理回路、41:画像信号処理部、42a,42b,42c,42d:各増幅器、43:スキャナCPU、44a,44b,44c,44d:A/Dコンバータ、45a,45b,45c,45d:シェーディング補正回路、46:副走査位置補正回路、47:補正回路、48:画像処理回路、70:画像処理回路、80:画像形成装置、81:光学ユニット、82Y,82M,82C,82K:現像器、83Y,83M,83C,83K:感光ドラム、84Y,84M,84C,84K:帯電チャージャー、85Y,85M,85C,85K:クリーナ、86:転写ベルト、87:吸着ローラ、88,89:転写ベルトローラ、90:転写ベルトクリーナ、91,92:アライニングローラ、93:給紙ローラ、94:給紙カセット、95:定着器、96Y,96M,96C,96K:転写ローラ。

Claims (7)

  1. 読み取り対象物からの反射光に収束性を与えるレンズと、
    前記レンズにより収束性を与えられた前記反射光を受光して画像信号を出力する4以上の色にそれぞれ対応する4以上のセンサと、
    前記4以上のセンサのうち3以上のセンサから出力される前記各画像信号に対して前記レンズにより生じる色収差を補正し、前記4以上のセンサのうち1以上のセンサから出力される前記画像信号に対して前記レンズにより生じる色収差を補正しない補正回路と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 読み取り対象物からの画像光に収束性を与えるレンズと、
    前記レンズにより収束性を与えられた前記画像光を受光してモノクロ画像信号又はRGBのカラー画像信号のうちいずれか一方又は両方を出力する4ラインCCDセンサと、
    モノクロ読み取り時に前記4ラインCCDセンサから出力される前記モノクロ画像信号に対して前記レンズにより生じる色収差補正を行わず、カラー読み取り時又はモノクロ及びカラー同時読み取り時に前記4ラインCCDセンサから出力される前記モノクロ画像信号及び前記カラー画像信号に対して前記色収差補正を行う補正回路と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記4ラインCCDセンサは、前記モノクロ画像信号と前記カラー画像信号とを独立に出力するタイプであり、
    前記補正回路は、前記カラー画像信号に対してのみ前記色収差補正を行うことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記4ラインCCDセンサは、前記モノクロ画像信号と前記カラー画像信号とを同時に出力するタイプであり、
    前記補正回路は、前記モノクロ画像信号と前記カラー画像信号とに対して選択的に前記色収差補正を行うことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  5. 前記補正回路は、前記モノクロ読み取り時に前記モノクロ画像信号に対して前記色収差補正を行わずにそのまま出力し、前記カラー読み取り時に前記カラー画像信号に対して前記色収差補正を行い、前記モノクロ及び前記カラー同時読み取り時に前記モノクロ画像信号及び前記カラー画像信号の両信号に対して前記色収差補正を行うことを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 前記補正回路は、前記4ラインCCDセンサから出力される前記モノクロ画像信号及び前記カラー画像信号のうちの1つの出力信号を基準とし、残りの3つの出力信号と前記基準とした出力信号とを比較して、前記残りの3つの出力信号に対して前記色収差補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 読み取り対象物からの反射光に収束性を与えるレンズと、
    前記レンズにより収束性を与えられた前記反射光を受光して画像信号を出力する4以上の色にそれぞれ対応する4以上のセンサと、
    前記4以上のセンサのうち3以上のセンサから出力される前記各画像信号に対して前記レンズにより生じる色収差を補正し、前記4以上のセンサのうち1以上のセンサから出力される前記画像信号に対して前記レンズにより生じる色収差を補正しない補正回路と、
    前記補正回路により補正された前記モノクロ画像信号又は前記カラー画像信号のいずれか一方又は両方に基づいて取得される画像情報に基づいて画像形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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