JP2004273004A - 情報記録装置及び情報記録方法等 - Google Patents
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Abstract
【課題】エラー発生の際の、より正確な装置内の情報を得ること等が可能な情報記録装置及び情報記録方法等を提供する。
【解決手段】情報記録装置は、装置内部におけるエラー発生を検出する。そして、情報記録装置は、そのエラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得して情報記録手段に記録する。
【選択図】 図3
【解決手段】情報記録装置は、装置内部におけるエラー発生を検出する。そして、情報記録装置は、そのエラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得して情報記録手段に記録する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の記録を行う情報記録装置等の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MD(Mini Disc)等の情報記録媒体から情報を再生するディスク再生装置、或いは、情報記録媒体に情報を記録し再生するディスク記録再生装置等のAV(Audio Visual)装置は、様々な環境下において使用されるものであるため、温度変化等の様々な状況を想定して製品前試験や、不具合解析等を行う必要がある。特に、不具合解析では、実際の使用環境、例えば、使用環境温度が重要な役割を果すものである。これは、使用環境温度によって部品等の性能の変化や、メカ等に与える影響度が変わってくるからである。例えば、AV装置等に備える光ピックアップは、高温等においてその動作に影響を受ける性質があるため、温度が設定範囲外になると、装置の制御部が光ピックアップの動作を停止するように制御していた。
【特許文献1】
特開号特開2001−256713公報
また、特許文献1には、情報書込読取手段の温度を検出し、その温度が設定温度範囲の外にある場合、情報信号の書込動作を停止する情報記録再生装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置においては、温度が設定範囲外になった場合に光ピックアップの動作を停止させるのみであったため、装置に何らかのエラーが発生した場合に、製造者側は、ユーザからの情報(例えば、どのような温度環境下で使用していたかなど)に頼らざるをえず、かかる情報はユーザの感覚でしかなく、しかも、例えば装置外部と装置内部の温度には差があるので、正確な情報を得ることができないという不便さがあった。
【0004】
そこで、本発明は、上記不便さの解消を一つの課題としてなされたもので、エラー発生の際の、より正確な装置内の情報を得ること等が可能な情報記録装置及び情報記録方法等を提供することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報の記録を行う情報記録装置において、装置内部におけるエラー発生を検出するエラー検出手段と、前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する情報取得手段と、前記取得された情報を情報記録手段に記録する記録制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項12に記載の発明は、情報の記録を行う情報記録方法において、装置内部におけるエラー発生を検出する工程と、前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する工程と、前記取得された情報を情報記録手段に記録する工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項13に記載の発明は、情報の記録を行う情報記録装置に含まれるコンピュータを、装置内部におけるエラー発生を検出し、前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得し、前記取得された情報を情報記録手段に記録するように機能させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、CD、若しくはDVD(以下、「光ディスク」という)等の情報記録媒体に記録された情報を再生するディスク再生装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0009】
先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態にかかるディスク再生装置の構成及び機能を説明する。
【0010】
図1は、ディスク再生装置の概要構成例を示す図である。図1に示すように、ディスク再生装置Sは、スピンドルモータ1、光ピックアップ2、信号処理部3、サーボ回路4、信号出力部5、温度検知回路6、システム制御部7、及び情報記録手段としてのメモリ8を含んで構成されている。なお、ディスク再生装置Sは、この他にも、ユーザからの操作指示(再生、停止、トラック番号選択指示など)を受け付けシステム制御部7に出力する操作部、各種情報を表示する表示部、更には、時計機能等を備えているが図示を省略している。
【0011】
スピンドルモータ1は、ターンテーブル(図示せず)上の所定のクランプ位置に載置された光ディスク10を一定の線速度で回転させるようになっている。
【0012】
光ピックアップ2は、光ビームの光源、光センサ、集光レンズ、及びアクチュエータ等を備えており、光ビームを光ディスク10へ照射し、その反射光を光センサにて検出して、その検出信号を信号処理部3に出力するようになっている。
【0013】
信号処理部3は、RF(Radio Frequency)アンプ、及びDSP(Digital Signal Processor)等を備えており、光ピックアップ2から出力された検出信号をRFアンプにてRF信号に変換し、そのRF信号に対してDSPにてEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調処理及び誤り訂正処理等を行って、ディジタル信号として信号出力部5に出力するようになっている。また、信号処理部3は、光ピックアップ2から出力された検出信号に基づき、RFアンプにてトラッキングエラー信号、及びフォーカスエラー信号を生成してサーボ回路4に出力する。
【0014】
サーボ回路4は、信号処理部3から出力されたトラッキングエラー信号、及びフォーカスエラー信号に基づいてスピンドルモータ1及び光ピックアップ2をサーボ制御、すなわち、光ピックアップ2や光ディスク10の速度、トラック位置、集光レンズのフォーカス等を閉回路ループを形成することにより制御するようになっている。
【0015】
信号出力部5は、D(Digital)/A(Analog)変換器、アンプ、及びスピーカ等を備えており、信号処理部3から出力されたディジタル信号をD/A変換器にてアナログ信号に変換し、アンプで増幅した後、スピーカから音波として出力するようになっている。
【0016】
温度検知回路6は、サーミスタ回路、A/D変換器等を備えており、サーミスタ回路にてディスク再生装置Sの内部(以下、「装置内部」という)における温度を検知するようになっている。
【0017】
図2は、温度検知回路6におけるサーミスタ回路の一例を示す図である。図2に示すように、サーミスタ回路6aは、抵抗61とサーミスタ62が直列接続されて構成されており、抵抗61の一端に電圧(一定電圧)Vcが印加され、サーミスタの一端が接地されている。サーミスタ62の抵抗値は、装置内部の温度変化に伴い変化するので、この変化に伴い抵抗61とサーミスタ62との接続点Xの電圧も変化することになる。温度検知回路6は、かかる接続点Xの電圧を取得しA/D変換器にてディジタル値に変換した後、この電圧値を温度情報としてシステム制御部7に供給する。つまり、サーミスタ62の電圧−温度特性(曲線)よりこの電圧値から温度値が分かる。なお、温度変化によって抵抗値が変化する素子であれば、サーミスタ62以外の温度検出用素子(例えば、半導体)を適用してもよい。
【0018】
システム制御部7は、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random−Access Memory)、処理プログラム(情報記録プログラムも含む)、データ、及びテーブル等を記憶するROM(Read−Only Memory)、及び発振回路等を備えており、CPUがROMに記憶された処理プログラムを実行することにより、ディスク再生装置S全体の動作を制御するようになっている。
【0019】
より具体的には、システム制御部7は、信号処理部3及びサーボ回路4と通信を行い、光ディスク10からの情報再生に必要な制御を行う。また、システム制御部7は、本願のエラー検出手段、情報取得手段、及び記録制御手段として機能する(後述)。
【0020】
メモリ8は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリであり、装置内部におけるエラー発生がシステム制御部7により検出された際に、システム制御部7により取得された情報が記録されるものである。
【0021】
以上説明した構成において、ディスク再生装置Sは、システム制御部7の制御の下、光ディスク10からの情報を再生しスピーカから出力するように動作する。
【0022】
次に、このようなディスク再生装置Sにおけるエラー発生処理について、図3を参照して説明する。
【0023】
図3は、システム制御部7におけるエラー発生処理の一例を示すフローチャートである。
【0024】
図3の処理において、エラー発生が無い場合、システム制御部7は、通常の処理(例えば、光ディスク10の再生動作に関連する処理等)を行っている(ステップS1)。
【0025】
このような通常の処理の中で、システム制御部7は、装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報等の情報を監視している。
【0026】
ここで、温度情報は、上述のように、温度検知回路6からシステム制御部7に与えられる。また、電圧情報には、例えば、信号処理部3、サーボ回路4、温度検知回路6、及びシステム制御部7自身等への電源電圧、信号処理部3及びサーボ回路4等における信号電圧、更には、信号処理部3及びサーボ回路4等における制御電圧などが含まれる。この電圧情報は、電源供給経路や、信号処理部3及びサーボ回路4等からシステム制御部7に与えられる。
【0027】
また、動作情報には、例えば、スピンドルモータ1及び光ピックアップ2の駆動機構や、光ディスク10の搬入・排出機構等における機械的なスイッチの動作状態(オン/オフ)、更には、装置内部の各種回路における電気的なスイッチの動作状態が含まれる。このようなスイッチの動作状態は、機械的、電気的スイッチから直接、若しくは間接的(例えば、サーボ回路4等から)にシステム制御部7に与えられる。この他にも、動作情報には、例えば、信号処理部3及びサーボ回路4での信号処理動作に関する情報が含まれる。
【0028】
次に、装置内部におけるエラー発生があった場合には、システム制御部7は、エラー検出手段として、当該エラー発生を検出し(ステップS2:Y)、ステップS3に移行する。一方、エラー発生を検出しない(ステップS2:N)場合には、上記通常の処理を繰り返す。
【0029】
ここで、エラー発生に係るエラー内容には、温度、電圧、及び動作等に関するものが含まれる。なお、エラー発生の原因には、装置外部の温度等の環境、ユーザの使い方によるものと、装置内部における部品、回路等の不具合(寿命、不良も含む)等の影響によるものが含まれる。
【0030】
例えば、温度に関するエラー発生は、温度情報に係る値(ここでは、電圧値)が、温度上限値(例えば、80°C)以上になった場合、若しくは温度下限値(例えば、−20°C)になった場合に検出される。また、電圧に関するエラー発生は、電圧情報に係る電源電圧、若しくは制御電圧の値が所定範囲内に無い場合に検出される。
【0031】
また、光ピックアップ2の動作に関するエラー発生は、例えば、システム制御部7がサーボ回路4に対し光ピックアップ2が内周に動くように動作指令を与えても、光ピックアップ2が内周に動かない(例えば、光ピックアップ2が内周に動いた時にオン動作するスイッチからの動作情報がオフ動作を示す)場合に検出される。
【0032】
また、光ディスク10の排出の動作に関するエラー発生は、例えば、システム制御部7が光ディスク10の搬入・排出機構に対して光ディスク10の排出指令を与えても、光ディスク10が排出(イジェクト)されない(例えば、光ディスク10が排出された時にオン動作するスイッチからの動作情報がオフ動作を示す)場合に検出される。
【0033】
また、例えば、ディスクチャンジャーを備えた光ディスク10の搬入・排出機構であるとき、ディスクチェンジャーの動作に関するエラー発生は、システム制御部7がそのディスクチャンジャーに対してトレイ選択指令を与えても、目標のトレイに動けない場合に検出される。
【0034】
さらに、信号処理の動作に関するエラー発生は、例えば、システム制御部7がフォーカスエラー(光ディスク10との焦点がとれない)、或いはトラッキングエラー(情報トラックへの位置ずれ)の情報を動作情報としてサーボ回路4から受けた場合に検出される。
【0035】
以上の説明したエラー内容は、一例であって、この他にも様々なエラー発生が検出される。
【0036】
次に、システム制御部7は、情報取得手段として、少なくとも、装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する(ステップS3)。例えば、上述したように、システム制御部7は、温度検知回路6から温度情報を取得する。また、システム制御部7は、電源供給経路、信号処理部3、又はサーボ回路4等から電圧情報を取得する。また、システム制御部7は、機械的、電気的スイッチ等から動作情報を取得する。なお、システム制御部7は、温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れの情報を取得するかを、例えば、ユーザからの操作部を介した指示に従い設定することができる。
【0037】
次に、システム制御部7は、記録制御手段として、上記取得した情報(例えば、温度情報に係る値等)と、そのエラー発生に係るエラー内容(例えば、温度に関するエラー等)とを、対応付けてメモリ8に記録する(ステップS4)。
【0038】
次に、システム制御部7は、上記エラー発生後に、エラーが復帰したか否かを判断し(ステップS5)、エラーが復帰した場合(例えば、一過性のエラー発生の場合)にはステップS1に戻り、システム制御部7は上記と同様の処理を実行する。一方、エラーが復帰しない場合には、システム制御部7は、エラー内容に応じた制御を実行することになる。例えば、温度に関するエラーや、光ピックアップ2の動作に関するエラーであった場合には、システム制御部7は、サーボ回路4に対し光ピックアップ2の動作停止命令を与える。
【0039】
こうして、上記ステップS2にてエラー発生が検出される度に、上記ステップS3にて取得した情報がメモリ8に記録され、エラー発生履歴として蓄積されることになる。
【0040】
図4は、メモリ8に蓄積されたエラー発生履歴例を示す図である。図4(A)の例では、3回分のエラー発生履歴が蓄積されており、例えば、履歴1では、温度に関するエラー(TE0)に対応付けられて温度情報に係る値(0010100)が、履歴2では、電源電圧に関するエラー(VE1)に対応付けられて温度情報に係る値(0011101)が、履歴3では、光ピックアップ2の動作に関するエラー(AE2)に対応付けられて温度情報に係る値(0111100)が、それぞれ記録されている。また、図4(A)の例では、温度情報に係る値は7ビト(bit)での記録値になっている。
【0041】
なお、図4(A)の例では、温度情報に係る値が記録された例を示したが、電圧情報に係る値や、動作情報に係る値(例えば、スイッチのオン、又はオフ)も記録がされる場合もある。
【0042】
また、図4(B)に示すように、一回のエラー発生の際に複数の情報が記録されるようにしてもよい。また、例えば、温度検知回路6におけるサーミスタ回路を装置内部の複数の場所に設け、エラー発生が検出された時に複数の場所の温度情報が取得され、メモリ8に記録されるようにしてもよい。
【0043】
さらに、エラー発生の際に、システム制御部7が装置S内の時計機能から日と時間の少なくとも何れかを取得し、図4(C)に示すように、エラー内容等に対応付けて記録するようにしてもよい。
【0044】
以上説明したように上記実施形態によれば、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報がメモリ8に記録されるので、製造者側は、その後の解析時(例えば、メモリ8に記録された情報をパソコンで読み出す)に役立つ正確な情報を得ることができる。
【0045】
特に、かかる情報は、例えば再現性が低い不具合解析において、極めて重要な情報となる。また、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報は、例えば、どの温度でエラー発生したかを知ることができ、ある温度で発生しやすい不具合を発見する等の上で極めて重要である。従って、製造者側は、迅速な解析、迅速,的確な不具合究明を行い、迅速な対応を図ることができる。
【0046】
さらに、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報に対応つけてそのエラー発生日時をメモリ8に記録すれば、製造者側は、どのくらいの間隔(頻度)でエラーが発生していたかを、後の解析で把握することができ、一過性の不具合原因等を究明することができる。
【0047】
なお、上記実施形態において、例えば、装置S内に湿度検知装置を設け、エラー発生が検出された時に、システム制御部7が、装置内部における湿度情報を取得しメモリ8に記録するように構成してもよい。
【0048】
ところで、上記実施形態において、温度検知回路6におけるサーミスタ回路6aを使用することにより判定可能な温度範囲が、例えば、−100°C〜250°Cであるとし、温度検知回路6におけるA/D変換器がアナログ値を10ビットのディジタル値(温度情報に係る値)に変換するものとすると、−100〜250°Cの温度範囲は、1024等分できるので、システム制御部7では約0.34°C(350/1024=0.34°C)の間隔(1ビット当たりの温度)という高い精度で装置内部の温度(温度情報に係る値)を認識することができる。
【0049】
しかしながら、上記実施形態のように、メモリ容量等の関係で上記温度情報に係る値をメモリ8にて7ビットの値で記録するとした場合、−100〜250°Cの温度範囲は、128等分となり、約2.7°C(350/127=2.7°C)の間隔という低い精度でしか記録できないという不便さが生じる。これでは、部品のバラツキにより、温度値のバラツキも大きくなってしまう。
【0050】
そこで、かかる不便さを解決するために、取得された温度情報に係る値が含まれる温度範囲に応じて当該値の精度を変化させてメモリ8に記録させる制御について以下に説明する。
【0051】
システム制御部7は、図3のステップS4において、上記温度情報に係る値の精度を変化させてメモリ8に記録することになる。
【0052】
図5は、10ビットの値から7ビットの値に変換するためのビット変換テーブル70の一例を示す図である。このビット変換テーブル70は、システム制御部7におけるROM等に記憶されており、上記温度情報に係る値がメモリ8に記録される際に、システム制御部7により参照されるようになっている。これにより、ある温度範囲における10ビットの値は、その精度を維持しつつ7ビットの値に変換されることができる。
【0053】
図6は、温度範囲に応じて値の精度が変化されてメモリ8に記録される様子の一例を示す概念図である。図6に示すように、−41°C以下の温度範囲A、及び100°C以上の温度範囲Dでは、例えば装置Sの性能保証外等の理由から、システム制御部7により取得された温度情報に係る値(10ビットでの取得値)が、一つの値にまとめられてメモリ8に記録(7ビットでの記録値)される。
【0054】
また、−14°C以上〜99°C以下の温度範囲Cでは、例えば温度の影響の少ない等の理由から、10ビットでの取得値のうち下位3ビットが削除された値でメモリ8に記録(7ビットでの記録値)される。
【0055】
そして、−40°C以上〜−15°C以下の温度範囲Bでは、例えば詳細に知りたい温度範囲である等の理由から、10ビットでの取得値が、図5に示すビット変換テーブル70に基づいて変換された値でメモリ8に記録(7ビットでの記録値)される。なお、温度範囲は、上記の4つ以上に複数に設定されるようにしてもよい。
【0056】
このように、システム制御部7は、取得した温度情報に係る値が、上記のように段階的に設定された複数の温度範囲の何れの範囲に含まれるかを判断し、当該値が含まれる範囲に応じて当該値の精度を変化させてメモリ8に記録する。例えば、システム制御部7は、取得した温度情報に係る値が、所定範囲(精度維持範囲)としての温度範囲B内にあるとき、当該値の精度を維持しつつメモリ8に記録する。一方、システム制御部7は、取得した温度情報に係る値が、温度範囲B外(温度範囲A,C,D)にあるとき、温度範囲B内にあるときよりも上記値の精度を低下させてメモリ8に記録する。また、このような温度範囲(A,B,C,D)は、温度とエラー発生率との関係に基づいて設定され、例えば温度範囲Bは、エラー発生率が最も高い温度範囲である。
【0057】
このように、取得された温度情報に係る値が含まれる範囲に応じて当該値の精度を変化させて記録するように構成すれば、解析ために詳細に必要な範囲について精度を高くし、そうでない場合には、精度を次第に低下させていくことができるので、より効率的に情報を記録することができる。また、記録の精度を高くすることにより、部品のバラツキレベルまで詳細な情報を得ることができる。
【0058】
なお、上記実施形態においては、温度情報に係る値の精度を変化させて記録させる例について説明したが、温度情報の代わりに、電圧情報、動作情報、及び湿度情報に係る値の精度を変化させて記録させるようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施形態においては、光ディスク等の情報記録媒体に記録された情報を再生するディスク再生装置に対して本発明を適用した場合の例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光ディスク等の情報記録媒体に情報を記録及び再生するディスク記録装置に対して本発明を適用することができ、また、MDに情報を記録及び再生する装置等のAV装置(車載用も含む)に対して本発明を適用することもできる。さらに、その他の車載用ナビゲーション装置等に対しても本発明を適用することができる。
【0060】
また、上記実施形態においては、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報を取得し記録するように構成したが、当該エラー発生が検出された時を中心とした所定範囲(例えば、5秒間)の情報を取得して記録するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク再生装置の概要構成例を示す図である。
【図2】温度検知回路6におけるサーミスタ回路の一例を示す図である。
【図3】システム制御部7におけるエラー発生処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】メモリ8に蓄積されたエラー発生履歴例を示す図である。
【図5】10ビットの値から7ビットの値に変換するためのビット変換テーブル70の一例を示す図である。
【図6】温度範囲に応じて値の精度が変化されてメモリ8に記録される様子の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ
2 光ピックアップ
3 信号処理部
4 サーボ回路
5 信号出力部
6 温度検知回路
7 システム制御部
8 メモリ
S ディスク再生装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の記録を行う情報記録装置等の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MD(Mini Disc)等の情報記録媒体から情報を再生するディスク再生装置、或いは、情報記録媒体に情報を記録し再生するディスク記録再生装置等のAV(Audio Visual)装置は、様々な環境下において使用されるものであるため、温度変化等の様々な状況を想定して製品前試験や、不具合解析等を行う必要がある。特に、不具合解析では、実際の使用環境、例えば、使用環境温度が重要な役割を果すものである。これは、使用環境温度によって部品等の性能の変化や、メカ等に与える影響度が変わってくるからである。例えば、AV装置等に備える光ピックアップは、高温等においてその動作に影響を受ける性質があるため、温度が設定範囲外になると、装置の制御部が光ピックアップの動作を停止するように制御していた。
【特許文献1】
特開号特開2001−256713公報
また、特許文献1には、情報書込読取手段の温度を検出し、その温度が設定温度範囲の外にある場合、情報信号の書込動作を停止する情報記録再生装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置においては、温度が設定範囲外になった場合に光ピックアップの動作を停止させるのみであったため、装置に何らかのエラーが発生した場合に、製造者側は、ユーザからの情報(例えば、どのような温度環境下で使用していたかなど)に頼らざるをえず、かかる情報はユーザの感覚でしかなく、しかも、例えば装置外部と装置内部の温度には差があるので、正確な情報を得ることができないという不便さがあった。
【0004】
そこで、本発明は、上記不便さの解消を一つの課題としてなされたもので、エラー発生の際の、より正確な装置内の情報を得ること等が可能な情報記録装置及び情報記録方法等を提供することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報の記録を行う情報記録装置において、装置内部におけるエラー発生を検出するエラー検出手段と、前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する情報取得手段と、前記取得された情報を情報記録手段に記録する記録制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項12に記載の発明は、情報の記録を行う情報記録方法において、装置内部におけるエラー発生を検出する工程と、前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する工程と、前記取得された情報を情報記録手段に記録する工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項13に記載の発明は、情報の記録を行う情報記録装置に含まれるコンピュータを、装置内部におけるエラー発生を検出し、前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得し、前記取得された情報を情報記録手段に記録するように機能させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、CD、若しくはDVD(以下、「光ディスク」という)等の情報記録媒体に記録された情報を再生するディスク再生装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0009】
先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態にかかるディスク再生装置の構成及び機能を説明する。
【0010】
図1は、ディスク再生装置の概要構成例を示す図である。図1に示すように、ディスク再生装置Sは、スピンドルモータ1、光ピックアップ2、信号処理部3、サーボ回路4、信号出力部5、温度検知回路6、システム制御部7、及び情報記録手段としてのメモリ8を含んで構成されている。なお、ディスク再生装置Sは、この他にも、ユーザからの操作指示(再生、停止、トラック番号選択指示など)を受け付けシステム制御部7に出力する操作部、各種情報を表示する表示部、更には、時計機能等を備えているが図示を省略している。
【0011】
スピンドルモータ1は、ターンテーブル(図示せず)上の所定のクランプ位置に載置された光ディスク10を一定の線速度で回転させるようになっている。
【0012】
光ピックアップ2は、光ビームの光源、光センサ、集光レンズ、及びアクチュエータ等を備えており、光ビームを光ディスク10へ照射し、その反射光を光センサにて検出して、その検出信号を信号処理部3に出力するようになっている。
【0013】
信号処理部3は、RF(Radio Frequency)アンプ、及びDSP(Digital Signal Processor)等を備えており、光ピックアップ2から出力された検出信号をRFアンプにてRF信号に変換し、そのRF信号に対してDSPにてEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調処理及び誤り訂正処理等を行って、ディジタル信号として信号出力部5に出力するようになっている。また、信号処理部3は、光ピックアップ2から出力された検出信号に基づき、RFアンプにてトラッキングエラー信号、及びフォーカスエラー信号を生成してサーボ回路4に出力する。
【0014】
サーボ回路4は、信号処理部3から出力されたトラッキングエラー信号、及びフォーカスエラー信号に基づいてスピンドルモータ1及び光ピックアップ2をサーボ制御、すなわち、光ピックアップ2や光ディスク10の速度、トラック位置、集光レンズのフォーカス等を閉回路ループを形成することにより制御するようになっている。
【0015】
信号出力部5は、D(Digital)/A(Analog)変換器、アンプ、及びスピーカ等を備えており、信号処理部3から出力されたディジタル信号をD/A変換器にてアナログ信号に変換し、アンプで増幅した後、スピーカから音波として出力するようになっている。
【0016】
温度検知回路6は、サーミスタ回路、A/D変換器等を備えており、サーミスタ回路にてディスク再生装置Sの内部(以下、「装置内部」という)における温度を検知するようになっている。
【0017】
図2は、温度検知回路6におけるサーミスタ回路の一例を示す図である。図2に示すように、サーミスタ回路6aは、抵抗61とサーミスタ62が直列接続されて構成されており、抵抗61の一端に電圧(一定電圧)Vcが印加され、サーミスタの一端が接地されている。サーミスタ62の抵抗値は、装置内部の温度変化に伴い変化するので、この変化に伴い抵抗61とサーミスタ62との接続点Xの電圧も変化することになる。温度検知回路6は、かかる接続点Xの電圧を取得しA/D変換器にてディジタル値に変換した後、この電圧値を温度情報としてシステム制御部7に供給する。つまり、サーミスタ62の電圧−温度特性(曲線)よりこの電圧値から温度値が分かる。なお、温度変化によって抵抗値が変化する素子であれば、サーミスタ62以外の温度検出用素子(例えば、半導体)を適用してもよい。
【0018】
システム制御部7は、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random−Access Memory)、処理プログラム(情報記録プログラムも含む)、データ、及びテーブル等を記憶するROM(Read−Only Memory)、及び発振回路等を備えており、CPUがROMに記憶された処理プログラムを実行することにより、ディスク再生装置S全体の動作を制御するようになっている。
【0019】
より具体的には、システム制御部7は、信号処理部3及びサーボ回路4と通信を行い、光ディスク10からの情報再生に必要な制御を行う。また、システム制御部7は、本願のエラー検出手段、情報取得手段、及び記録制御手段として機能する(後述)。
【0020】
メモリ8は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリであり、装置内部におけるエラー発生がシステム制御部7により検出された際に、システム制御部7により取得された情報が記録されるものである。
【0021】
以上説明した構成において、ディスク再生装置Sは、システム制御部7の制御の下、光ディスク10からの情報を再生しスピーカから出力するように動作する。
【0022】
次に、このようなディスク再生装置Sにおけるエラー発生処理について、図3を参照して説明する。
【0023】
図3は、システム制御部7におけるエラー発生処理の一例を示すフローチャートである。
【0024】
図3の処理において、エラー発生が無い場合、システム制御部7は、通常の処理(例えば、光ディスク10の再生動作に関連する処理等)を行っている(ステップS1)。
【0025】
このような通常の処理の中で、システム制御部7は、装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報等の情報を監視している。
【0026】
ここで、温度情報は、上述のように、温度検知回路6からシステム制御部7に与えられる。また、電圧情報には、例えば、信号処理部3、サーボ回路4、温度検知回路6、及びシステム制御部7自身等への電源電圧、信号処理部3及びサーボ回路4等における信号電圧、更には、信号処理部3及びサーボ回路4等における制御電圧などが含まれる。この電圧情報は、電源供給経路や、信号処理部3及びサーボ回路4等からシステム制御部7に与えられる。
【0027】
また、動作情報には、例えば、スピンドルモータ1及び光ピックアップ2の駆動機構や、光ディスク10の搬入・排出機構等における機械的なスイッチの動作状態(オン/オフ)、更には、装置内部の各種回路における電気的なスイッチの動作状態が含まれる。このようなスイッチの動作状態は、機械的、電気的スイッチから直接、若しくは間接的(例えば、サーボ回路4等から)にシステム制御部7に与えられる。この他にも、動作情報には、例えば、信号処理部3及びサーボ回路4での信号処理動作に関する情報が含まれる。
【0028】
次に、装置内部におけるエラー発生があった場合には、システム制御部7は、エラー検出手段として、当該エラー発生を検出し(ステップS2:Y)、ステップS3に移行する。一方、エラー発生を検出しない(ステップS2:N)場合には、上記通常の処理を繰り返す。
【0029】
ここで、エラー発生に係るエラー内容には、温度、電圧、及び動作等に関するものが含まれる。なお、エラー発生の原因には、装置外部の温度等の環境、ユーザの使い方によるものと、装置内部における部品、回路等の不具合(寿命、不良も含む)等の影響によるものが含まれる。
【0030】
例えば、温度に関するエラー発生は、温度情報に係る値(ここでは、電圧値)が、温度上限値(例えば、80°C)以上になった場合、若しくは温度下限値(例えば、−20°C)になった場合に検出される。また、電圧に関するエラー発生は、電圧情報に係る電源電圧、若しくは制御電圧の値が所定範囲内に無い場合に検出される。
【0031】
また、光ピックアップ2の動作に関するエラー発生は、例えば、システム制御部7がサーボ回路4に対し光ピックアップ2が内周に動くように動作指令を与えても、光ピックアップ2が内周に動かない(例えば、光ピックアップ2が内周に動いた時にオン動作するスイッチからの動作情報がオフ動作を示す)場合に検出される。
【0032】
また、光ディスク10の排出の動作に関するエラー発生は、例えば、システム制御部7が光ディスク10の搬入・排出機構に対して光ディスク10の排出指令を与えても、光ディスク10が排出(イジェクト)されない(例えば、光ディスク10が排出された時にオン動作するスイッチからの動作情報がオフ動作を示す)場合に検出される。
【0033】
また、例えば、ディスクチャンジャーを備えた光ディスク10の搬入・排出機構であるとき、ディスクチェンジャーの動作に関するエラー発生は、システム制御部7がそのディスクチャンジャーに対してトレイ選択指令を与えても、目標のトレイに動けない場合に検出される。
【0034】
さらに、信号処理の動作に関するエラー発生は、例えば、システム制御部7がフォーカスエラー(光ディスク10との焦点がとれない)、或いはトラッキングエラー(情報トラックへの位置ずれ)の情報を動作情報としてサーボ回路4から受けた場合に検出される。
【0035】
以上の説明したエラー内容は、一例であって、この他にも様々なエラー発生が検出される。
【0036】
次に、システム制御部7は、情報取得手段として、少なくとも、装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する(ステップS3)。例えば、上述したように、システム制御部7は、温度検知回路6から温度情報を取得する。また、システム制御部7は、電源供給経路、信号処理部3、又はサーボ回路4等から電圧情報を取得する。また、システム制御部7は、機械的、電気的スイッチ等から動作情報を取得する。なお、システム制御部7は、温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れの情報を取得するかを、例えば、ユーザからの操作部を介した指示に従い設定することができる。
【0037】
次に、システム制御部7は、記録制御手段として、上記取得した情報(例えば、温度情報に係る値等)と、そのエラー発生に係るエラー内容(例えば、温度に関するエラー等)とを、対応付けてメモリ8に記録する(ステップS4)。
【0038】
次に、システム制御部7は、上記エラー発生後に、エラーが復帰したか否かを判断し(ステップS5)、エラーが復帰した場合(例えば、一過性のエラー発生の場合)にはステップS1に戻り、システム制御部7は上記と同様の処理を実行する。一方、エラーが復帰しない場合には、システム制御部7は、エラー内容に応じた制御を実行することになる。例えば、温度に関するエラーや、光ピックアップ2の動作に関するエラーであった場合には、システム制御部7は、サーボ回路4に対し光ピックアップ2の動作停止命令を与える。
【0039】
こうして、上記ステップS2にてエラー発生が検出される度に、上記ステップS3にて取得した情報がメモリ8に記録され、エラー発生履歴として蓄積されることになる。
【0040】
図4は、メモリ8に蓄積されたエラー発生履歴例を示す図である。図4(A)の例では、3回分のエラー発生履歴が蓄積されており、例えば、履歴1では、温度に関するエラー(TE0)に対応付けられて温度情報に係る値(0010100)が、履歴2では、電源電圧に関するエラー(VE1)に対応付けられて温度情報に係る値(0011101)が、履歴3では、光ピックアップ2の動作に関するエラー(AE2)に対応付けられて温度情報に係る値(0111100)が、それぞれ記録されている。また、図4(A)の例では、温度情報に係る値は7ビト(bit)での記録値になっている。
【0041】
なお、図4(A)の例では、温度情報に係る値が記録された例を示したが、電圧情報に係る値や、動作情報に係る値(例えば、スイッチのオン、又はオフ)も記録がされる場合もある。
【0042】
また、図4(B)に示すように、一回のエラー発生の際に複数の情報が記録されるようにしてもよい。また、例えば、温度検知回路6におけるサーミスタ回路を装置内部の複数の場所に設け、エラー発生が検出された時に複数の場所の温度情報が取得され、メモリ8に記録されるようにしてもよい。
【0043】
さらに、エラー発生の際に、システム制御部7が装置S内の時計機能から日と時間の少なくとも何れかを取得し、図4(C)に示すように、エラー内容等に対応付けて記録するようにしてもよい。
【0044】
以上説明したように上記実施形態によれば、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報がメモリ8に記録されるので、製造者側は、その後の解析時(例えば、メモリ8に記録された情報をパソコンで読み出す)に役立つ正確な情報を得ることができる。
【0045】
特に、かかる情報は、例えば再現性が低い不具合解析において、極めて重要な情報となる。また、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報は、例えば、どの温度でエラー発生したかを知ることができ、ある温度で発生しやすい不具合を発見する等の上で極めて重要である。従って、製造者側は、迅速な解析、迅速,的確な不具合究明を行い、迅速な対応を図ることができる。
【0046】
さらに、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報に対応つけてそのエラー発生日時をメモリ8に記録すれば、製造者側は、どのくらいの間隔(頻度)でエラーが発生していたかを、後の解析で把握することができ、一過性の不具合原因等を究明することができる。
【0047】
なお、上記実施形態において、例えば、装置S内に湿度検知装置を設け、エラー発生が検出された時に、システム制御部7が、装置内部における湿度情報を取得しメモリ8に記録するように構成してもよい。
【0048】
ところで、上記実施形態において、温度検知回路6におけるサーミスタ回路6aを使用することにより判定可能な温度範囲が、例えば、−100°C〜250°Cであるとし、温度検知回路6におけるA/D変換器がアナログ値を10ビットのディジタル値(温度情報に係る値)に変換するものとすると、−100〜250°Cの温度範囲は、1024等分できるので、システム制御部7では約0.34°C(350/1024=0.34°C)の間隔(1ビット当たりの温度)という高い精度で装置内部の温度(温度情報に係る値)を認識することができる。
【0049】
しかしながら、上記実施形態のように、メモリ容量等の関係で上記温度情報に係る値をメモリ8にて7ビットの値で記録するとした場合、−100〜250°Cの温度範囲は、128等分となり、約2.7°C(350/127=2.7°C)の間隔という低い精度でしか記録できないという不便さが生じる。これでは、部品のバラツキにより、温度値のバラツキも大きくなってしまう。
【0050】
そこで、かかる不便さを解決するために、取得された温度情報に係る値が含まれる温度範囲に応じて当該値の精度を変化させてメモリ8に記録させる制御について以下に説明する。
【0051】
システム制御部7は、図3のステップS4において、上記温度情報に係る値の精度を変化させてメモリ8に記録することになる。
【0052】
図5は、10ビットの値から7ビットの値に変換するためのビット変換テーブル70の一例を示す図である。このビット変換テーブル70は、システム制御部7におけるROM等に記憶されており、上記温度情報に係る値がメモリ8に記録される際に、システム制御部7により参照されるようになっている。これにより、ある温度範囲における10ビットの値は、その精度を維持しつつ7ビットの値に変換されることができる。
【0053】
図6は、温度範囲に応じて値の精度が変化されてメモリ8に記録される様子の一例を示す概念図である。図6に示すように、−41°C以下の温度範囲A、及び100°C以上の温度範囲Dでは、例えば装置Sの性能保証外等の理由から、システム制御部7により取得された温度情報に係る値(10ビットでの取得値)が、一つの値にまとめられてメモリ8に記録(7ビットでの記録値)される。
【0054】
また、−14°C以上〜99°C以下の温度範囲Cでは、例えば温度の影響の少ない等の理由から、10ビットでの取得値のうち下位3ビットが削除された値でメモリ8に記録(7ビットでの記録値)される。
【0055】
そして、−40°C以上〜−15°C以下の温度範囲Bでは、例えば詳細に知りたい温度範囲である等の理由から、10ビットでの取得値が、図5に示すビット変換テーブル70に基づいて変換された値でメモリ8に記録(7ビットでの記録値)される。なお、温度範囲は、上記の4つ以上に複数に設定されるようにしてもよい。
【0056】
このように、システム制御部7は、取得した温度情報に係る値が、上記のように段階的に設定された複数の温度範囲の何れの範囲に含まれるかを判断し、当該値が含まれる範囲に応じて当該値の精度を変化させてメモリ8に記録する。例えば、システム制御部7は、取得した温度情報に係る値が、所定範囲(精度維持範囲)としての温度範囲B内にあるとき、当該値の精度を維持しつつメモリ8に記録する。一方、システム制御部7は、取得した温度情報に係る値が、温度範囲B外(温度範囲A,C,D)にあるとき、温度範囲B内にあるときよりも上記値の精度を低下させてメモリ8に記録する。また、このような温度範囲(A,B,C,D)は、温度とエラー発生率との関係に基づいて設定され、例えば温度範囲Bは、エラー発生率が最も高い温度範囲である。
【0057】
このように、取得された温度情報に係る値が含まれる範囲に応じて当該値の精度を変化させて記録するように構成すれば、解析ために詳細に必要な範囲について精度を高くし、そうでない場合には、精度を次第に低下させていくことができるので、より効率的に情報を記録することができる。また、記録の精度を高くすることにより、部品のバラツキレベルまで詳細な情報を得ることができる。
【0058】
なお、上記実施形態においては、温度情報に係る値の精度を変化させて記録させる例について説明したが、温度情報の代わりに、電圧情報、動作情報、及び湿度情報に係る値の精度を変化させて記録させるようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施形態においては、光ディスク等の情報記録媒体に記録された情報を再生するディスク再生装置に対して本発明を適用した場合の例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光ディスク等の情報記録媒体に情報を記録及び再生するディスク記録装置に対して本発明を適用することができ、また、MDに情報を記録及び再生する装置等のAV装置(車載用も含む)に対して本発明を適用することもできる。さらに、その他の車載用ナビゲーション装置等に対しても本発明を適用することができる。
【0060】
また、上記実施形態においては、エラー発生が検出された時の装置内部における温度情報等の情報を取得し記録するように構成したが、当該エラー発生が検出された時を中心とした所定範囲(例えば、5秒間)の情報を取得して記録するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク再生装置の概要構成例を示す図である。
【図2】温度検知回路6におけるサーミスタ回路の一例を示す図である。
【図3】システム制御部7におけるエラー発生処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】メモリ8に蓄積されたエラー発生履歴例を示す図である。
【図5】10ビットの値から7ビットの値に変換するためのビット変換テーブル70の一例を示す図である。
【図6】温度範囲に応じて値の精度が変化されてメモリ8に記録される様子の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ
2 光ピックアップ
3 信号処理部
4 サーボ回路
5 信号出力部
6 温度検知回路
7 システム制御部
8 メモリ
S ディスク再生装置
Claims (13)
- 情報の記録を行う情報記録装置において、
装置内部におけるエラー発生を検出するエラー検出手段と、
前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する情報取得手段と、
前記取得された情報を情報記録手段に記録する記録制御手段と、を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1に記載の情報記録装置において、
前記記録制御手段は、前記取得された情報に係る値が所定範囲内にあるとき、当該値の精度を維持しつつ記録することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項2に記載の情報記録装置において、
前記記録制御手段は、前記取得された情報に係る値が所定範囲外にあるとき、前記所定範囲内にあるときよりも前記値の精度を低下させて記録することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項2又は3に記載の情報記録装置において、
前記所定範囲は、エラー発生率が高い範囲であることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1に記載の情報記録装置において、
前記記録制御手段は、前記取得された情報に係る値が段階的に設定された複数の範囲の何れの範囲に含まれるかを判断し、当該値が含まれる前記範囲に応じて当該値の精度を変化させて記録することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項5に記載の情報記録装置において、
前記複数の範囲は、温度とエラー発生率との関係に基づいて設定されることを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記情報取得手段は、前記装置内部の複数の場所における前記情報を取得することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記記録制御手段は、前記エラー発生が検出される度に前記取得された情報を記録することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至8の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記記録制御手段は、日と時間の少なくとも何れかを取得する機能を有し、前記エラー発生の日と時間の少なくとも何れかと、前記取得された情報とを対応付けて記録することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至9の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記記録制御手段は、前記エラー発生に係るエラー内容と、前記取得された情報とを対応付けて記録することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1乃至10の何れか一項に記載の情報記録装置において、
前記エラー発生に係るエラー内容には、少なくとも温度、電圧、及び動作に関するもののうち何れか一つが含まれることを特徴とする情報記録装置。 - 情報の記録を行う情報記録方法において、
装置内部におけるエラー発生を検出する工程と、
前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得する工程と、
前記取得された情報を情報記録手段に記録する工程と、を備えることを特徴とする情報記録方法。 - 情報の記録を行う情報記録装置に含まれるコンピュータを、
装置内部におけるエラー発生を検出し、
前記エラー発生が検出された時に、少なくとも、前記装置内部における温度情報、電圧情報、及び動作情報のうちの何れか一つの情報を取得し、
前記取得された情報を情報記録手段に記録するように機能させることを特徴とする情報記録処理プログラム。
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