JP2004272397A - 無線端末装置及び身分確認方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】警察等による取り締まりや検問等において、運転免許証や車検証を提示させてその内容を記録しその情報をコンピュータ等に入力するという作業には手間がかかり、時間当たりの処理台数は必然的に少なくなる。また運転者が車検証や運転免許証の提示を拒否する等のトラブルも考えられる。
【解決手段】ETC路側無線装置11が無線通信によってETC車載機器20から車両情報や個人情報を入手する仕組みを利用し、ETC路側無線装置11と同様の機能を持つ無線端末装置1を用意し、無線端末装置1を使用して、一瞬の通信処理で自動的に車両情報及び個人情報を入手することを可能にする。また、この無線端末装置1に表示機能やパソコン等に対するデータ転送機能を設けることにより、その場における情報の確認やデータベースとの照合、検索などの処理もより容易にすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動料金収受システムを利用した無線端末装置及び身分確認方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速道路等の有料道路においては、ノンストップ化、渋滞緩和、キャッシュレスか、人的経費削減を目的として自動料金収受システム(Electronic Toll Collection system 以下「ETCシステム」とする)が開発され、一部では実用化も図られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図3は従来より知られるETCシステムの全体構成ブロック図である。図3において、このETCシステムは、ETC路側無線装置110と、このETC路側無線装置110と無線でデータの送受を行うETC車載機器120と、ETC車載機120に抜き差し可能に取り付けられる携帯型ICカード130を備えている。なお、一般に、ETC路側無線装置110は有料道路上のゲート等に設置され、ETC車載機器120は各自動車(車両)140のインストルメントパネル内に装備される。携帯型ICカード130は運転者により個々に管理されるもので、車両140の固有情報(車両ナンバー等)や運転者の個人情報等が書き換え可能に書き込まれている。
【0004】
図4は図3に示したETCシステムのより具体的な構造を示すブロック構成図である。上記ETC路側無線装置110は、空中線部111、無線部112、制御処理部113、SAM(Secure Application Module・)部114、データ記録部115、外部I/F・(インターフェイス)部116で構成されている。さらに詳述すると、空中線部111は、無線通信に用いられるアンテナであり、ETC車載機器120との通信は、このアンテナを介して行われる。無線部112は、5.8GHz帯高周波信号の無線通信を行う。制御処理部113は、DSRC(Dedicated Short Range Communication・:狭域通信)処理装置及びCPU(Central Processing Unit・:中央演算処理装置)が含まれ、無線通信の制御、外部インターフェイス制御を始めとする情報処理全般を行う。SAM部114は、送信する信号の暗号化や受信した信号の復号化等、通信データのセキュリティを保つ役割を果たす。データ記録部115は、通過車両の情報・課金情報等が記録される部分である。外部I/F・部116は、外部装置(道路管理センター等)との間でデータ記録部115に保存されている情報を共有化するために外部(管理センター等)と通信するためのものであり、この中にはETC路側無線装置110を操作・管理する者が使用する表示装置や操作装置等も含まれる。
【0005】
ETC車載機器120は、主制御部121、車内通信部122、主通信部123、操作部124、表示部125、カードリーダ部126等で構成されている。携帯型ICカード130は、カードリーダー部126に対して抜き差しされるもので、クレジットカードサイズのプラスチックカードにIC(Integrated Circuit)を埋め込んだもので、CPUとしてのデータ制御回路131とICメモリとしてのメモリ132を組み込んだ構造となっている。その携帯型ICカード130は、演算能力を有し、上記車両情報及び運転者の個人情報等が記録されている他に、ETC路側無線装置110からの情報を受け取って記憶する。
【0006】
主制御部121は、ETC車載機器120の全体を統括的に制御する役割を果たす。その主制御部121には、ETC車載機器120の全体を予め決められた手順で制御するためのプログラムが格納された記憶装置127等が接続されている。車内通信部122は、カードリーダ部126を介してICカード130と情報のやり取りを行う。主通信部123は、ETC路側無線装置110との間で双方向無線通信を行う。操作部124にはETC車載機器120を操作するための各種スイッチが設けられており、これら各種スイッチは利用者認証のための暗唱番号やパスワードの入力等を行うときに使用される。表示部125は、利用者に各種情報を表示する。
【0007】
次に、このように構成されているETCシステムの動作を説明する。本例では、有料道路の入り口料金所にETC路側無線装置110が設置されている場合とする。まず、ETC車載機器120を搭載した自動車(車両)140がETC路側無線装置110の通信エリアに進入して来ると、ETC路側無線装置110の発する信号に対してETC車載機器120は応答を返す。この時、ETC路側無線装置110が受け取る情報には、記憶装置127及び携帯型ICカード130のメモリ132に記憶されている通過車両の車両情報及び運転者の個人情報が含まれている。ETC路側無線装置110側からは、その料金所名、ETC路側無線装置110に付属されている車種判別センサー等による判別結果や通過時刻等の情報を通過車両140に送信し、通過車両140のETC車載機器120はこれを受け取って記憶する。
【0008】
次に、車両140が出口料金所を通過する際には、ETC路側無線装置110は通過車両のETC車載機器120が送信して来る車両情報と入り口で記録された車種判別センサーによる判定結果とを受信し両者の照合を行ったり、入り口料金所情報から通行料金を計算し課金処理を行い、その結果を通過車両140のETC車載機器110に送信する、という動作を行う。
【0009】
なお、上記の通信はETC路側無線装置110では以下のようにして行われる。送信処理の場合、自動処理若しくは外部インターフェイス部116からの指示によって、データ記録部115の内容がSAM・ 部114に送られる。SAM・ 部114では、このデータの暗号化を行い、次に制御処理部113でDSRCプロトコルに従ってデータが無線部112に送られる。無線部112では1Mbps・のベースバンド信号によって5.8GHzの高周波信号の変調を行い、最終的に空中線部111を通じて路側通信エリアに放射される。一方、受信の場合はこの逆の処理となるが、空中線部111によって信号を受信し、無線部112において5.8GHzの高周波信号を復調することによって1Mbps・のベースバンド信号を取り出し、この信号を制御処理部113によって処理した後、SAM・ 部114において復号化し、データ記録部115に記録する。
【0010】
このように、図3及び図4に示すETCシステムでは、ETC路側無線装置110が上述した一連の処理を伴う無線通信により、ETC車載機器120から送信して来る車両情報や個人情報を得てノンストップで通過車両140に対し課金を行うことができるものである。
【0011】
ところで、事故や犯罪を防止する目的で、警察や道路管理者による違法運転の取り締まり・検問等が行われる場合も少なくない。この取り締まりや検問等で車検証情報や・運転者の個人情報を要求する場合、現在の方法では車両を一時停止させ、運転免許証や車検証の提示を求め、直接見て身分の確認を行うのが一般的である。また、必要に応じて運転免許証や車検証の内容を記録し、その情報をコンピュータ等に入力する、という作業も必要になる。
【0012】
【特許文献1】
特開平12−311262号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の身分の確認方法では、警察や道路管理者等による取り締まりや検問等において、提示を受けた運転免許証や車検証の内容を記録し、さらに情報をコンピュータ等に入力する作業を必要とする場合がある。この作業には手間がかかるため、時間当たりの処理も必然的に少なくなる。また、運転者が運転免許証や車検証の提示を拒否する等のトラブルも考えられる、という問題点があった。
【0014】
本発明は、このように路側無線装置が無線通信によって車載機器から車載情報や個人情報を吸い上げることができる仕組みを利用し、車両や運転者の身分の確認を簡単に行うことができるようにした無線端末装置及び身分確認方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線端末装置は、道路に設置される路側無線装置と無線通信が可能な車載機器の通信エリア内で使用される無線端末装置であって、前記車載機器からの信号を受信して車両情報および運転者情報を入手する無線通信手段を備えた構造としたものである。この構成によれば、通常は、道路に設置された路側無線装置と当該路側無線装置の設置場所付近を通過する車両に搭載された車載機器との間でノンストップによる自動料金収受を行うことができる。また、路側無線装置の設置場所あるいはこの設置場所以外の場所において、路側無線装置の場合と同様に、車載機器からの信号を受信して車両情報や運転者情報を入手可能な無線通信手段を備える本発明の無線端末装置を車載機器の通信エリア内に配置させると、車載機器に記憶させてある車両情報や運転者情報を、本発明の無線端末装置で簡単に入手することができる。すなわち、車両情報や運転者情報は、運転者によって直接提示を受けなくても、自動的に入手することが可能になる。したがって、例えば警察や道路管理者等による取り締まり、または検問等に適用した場合では、運転免許証や車検証等を直接提示させて確認しなくても、本発明の無線端末装置を介してその内容を確認することができ、また必要によっては記録することも可能になる。
【0016】
また、本発明の無線端末装置は、車両情報や運転者情報を記憶するデータ記録部と、外部機器とと自装置との間でデータの入出力を行う外部インターフェイス部とを有し、外部インターフェイス部を介して外部機器に接続することによりデータ記録部に記録されたデータを外部機器に転送可能にした構成を有している。この構成によれば、データ記録部に記録されたデータを、例えばパソコン等の外部機器にデータ転送することができる。そして、パソコン等にデータ転送することにより、その場における情報の確認やデータベースとの照合、検索等の処理をより容易にすることができる。
【0017】
また、本発明の身分確認方法は、車両に搭載された車載機器に車両情報や運転者情報を記録しておくとともに、前記車載機器の通信エリア内に配置されると前記車両の外部から前記車載機器に記録されている前記車両情報および運転者情報を入手する無線端末装置を用意し、その無線端末装置を用いて入手した前記車両情報および運転者情報を基に身分を確認するようにしたものである。この方法によれば、通常は、道路に設置された路側無線装置と当該路側無線装置の設置場所付近を通過する車両に搭載された車載機器との間でノンストップによる自動料金収受を行うことができる。また、路側無線装置の設置場所付近あるいはこの設置場所以外の場所において、無線端末装置を車載機器の通信エリア内に配置させると、車載機器に記憶させてある車両情報や運転者情報を簡単に入手することができる。すなわち、車両情報や運転者情報は、運転者によって直接提示を受けなくても、自動的に入手することが可能になる。したがって、例えば警察や道路管理者等による取り締まり、または検問等に適用した場合では、運転免許証や車検証等を直接提示させて確認しなくても、その内容を確認することができ、また必要によっては記録することも可能になる。
【0018】
また、本発明の身分確認方法は、車両情報として車検証に記載されている情報を用いるとともに、運転者情報として運転免許証に記載されている情報を用いるようにしたものである。この方法によれば、運転者から運転免許証や車検証の提示を直接受けなくても、その内容を確認することができ、また必要によっては記録することも可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1は本発明の実施の形態として示す無線システムの全体構成ブロック図である。図1において、この無線システムは、無線端末装置としての携帯型無線装置1と、路側無線装置としてのETC路側無線装置11と、自動車(車両40)に搭載されるETC車載機器20と、このETC車載機器20に抜き差し可能に取り付けられる携帯型ICカード30とから構成される。一般に、ETC路側無線装置11は道路上、例えば有料道路上のゲート等に設置され、ETC車載機器20は各車両40のインストルメントパネル内に装備される。携帯型ICカード30は運転者により個々に管理されるもので、車両40の固有情報(車両ナンバー等)や運転者の個人情報等が書き換え可能に書き込まれている。なお、ETC路側無線装置11とETC車載機器20は図3及び図4に示した従来のETC路側無線装置11及びETC車載機器120と同じ構造である。そして、図1に示す本発明の実施の形態と図3及び図4に示した従来における無線システムとの相違点は、本発明の実施の形態において携帯型無線装置1を使用している点である。したがって、本実施の形態と図3及び図4に示した従来におけるシステムと同じ装置には図3及び図4と同じ番号を付して説明する。
【0020】
図2は図1に示した無線システムのより具体的な構造を示すブロック構成図である。図2において、ETC路側無線装置11は、空中線部111、無線部112、制御処理部113、SAM(Secure Application Module・)部114、データ記録部115、外部I/F(インターフェイス)部116、マン/マシンインターフェイス部17で構成されている。さらに詳述すると、空中線部111は、無線通信に用いられるアンテナであり、ETC車載機器20との通信は、このアンテナを介して行われる。無線部112は、5.8GHz帯高周波信号の無線通信を行う。制御処理部113は、DSRC(Dedicated Short Range Communication・:狭域通信)処理装置及びCPU(Central Processing Unit・:中央演算処理装置)が含まれ、無線通信の制御、外部インターフェイス制御を始めとする情報処理全般を行う。SAM部114は、送信する信号の暗号化や受信した信号の復号化等、通信データのセキュリティを保つ役割を果たす。データ記録部115は、通過車両の情報・課金情報等が記録される部分である。そのデータ記録部115に記録する情報は、機種によって異なる場合もある。外部I/F部116は、外部装置(道路管理センター等)との間でデータ記録部115に保存されている情報を共有化するために外部(道路管理センター等)と通信するためのもので、この中にはETC路側無線装置11を操作・管理する者が使用する表示装置や操作装置等も含まれる。
【0021】
ETC車載機器20は、自動車のインストルメントパネル等内に装備されるもので、主制御部121、車内通信部122、主通信部123、操作部124、表示部125、カードリーダ部126等で構成されている。携帯型ICカード30は、カードリーダー部126に対して抜き差しされるもので、クレジットカードサイズのプラスチックカードにIC(Integrated Circuit)を埋め込んだもので、CPUとしてのデータ制御回路131とICメモリとしてのメモリ132を組み込んだ構造となっている。その携帯型ICカード30は、演算能力を有し、上記車両情報及び運転者の個人情報(例えば、運転免許証に記載されている事項)等が記録されている他に、ETC路側無線装置11からの情報を受け取って記憶する。
【0022】
主制御部121は、ETC車載機器20の全体を統括的に制御する役割を果たす。その主制御部121には、ETC車載機器20の全体を予め決められた手順で制御するためのプログラムおよび車両情報(例えば、車検証に記載されている事項)が格納された記憶装置127等が接続されている。車内通信部122は、カードリーダ部126を介してICカード30と情報のやり取りを行う。主通信部123は、ETC路側無線装置10との間で双方向無線通信を行う。操作部124にはETC車載機器20を操作するための各種スイッチが設けられる。その他、利用者認証のための暗唱番号やパスワードの入力等にも利用される。表示部125は、利用者に各種情報を表示する。
【0023】
携帯型無線装置1は、例えば警察や道路管理者等による取り締まり検問等において警察官や道路管理者が携帯可能な大きさにしてコンパクトに形成されており、空中線部2、無線部3、制御処理部4、SAM部5、データ記録部6、外部I/F部7、マン/マシンI/F部8で構成されている。さらに詳述すると、空中線部2は、無線通信に用いられるアンテナであり、ETC車載機器20との通信は、このアンテナを介して行われる。無線部3は、5.8 GHz帯高周波信号の無線通信を行う。制御処理部4は、DSRC処理装置及びCPUが含まれ、無線通信の制御、外部インターフェイス制御を始めとする情報処理の全般を行う。SAM部5は、送信する信号の暗号化や受信した信号の復号化等、通信データのセキュリティを保つ役割を果たす。データ記録部6は、通信している車両の情報・運転者の個人情報等が記録される部分である。外部I/F部7は、外部装置(道路管理センター)との間でデータ記録部6に保存されている情報を共有化するために外部と通信するためのものである。マン/マシンI/F部8は、携帯型無線装置1を操作するスイッチ等を有する操作部9及び通信によって得られた情報を表示する表示部10が含まれている。
【0024】
次に、このように構成されている無線システムの動作を説明する。この無線システムは有料道路における料金所で自動料金収受を行う機能と、警察や道路管理者等による取り締まり、または検問等において、自動的に車両情報及び個人情報等を入手することができる機能を備える。そして、ETC路側無線装置11は料金所に設置され、携帯型無線装置1は取り締まり、または検問を行う警察官や道路管理者等が所持する。以下、その動作を説明する。
【0025】
(自動料金収受時の動作)
まず、有料道路の入り口料金所においては、ETC車載機器20を搭載した車両40がETC路側無線装置11が設置されたゲートに接近しETC路側無線装置11の通信エリアに進入して来ると、ETC路側無線装置11の発する信号に対してETC車載機器20は応答を返す。この時、ETC路側無線装置11が受け取る情報には通過車両40の車両情報及び運転者の携帯型ICカード30に記録されている個人情報が含まれている。ETC路側無線装置11側からは、その料金所名、ETC路側装置11に付属されている車種判別センサー等による判別結果や通過時刻等の情報を通過車両40に送信し、通過車両40に搭載されているETC車載機器20はこれを受け取って携帯型ICカード30のメモリ132に記憶する。
【0026】
次に、車両が出口料金所を通過する際には、ETC路側無線装置11は通過車両40のETC車載機器20が送信して来る車両情報と入り口で記録された車種判別センサーによる判定結果とを受信し両者の照合を行ったり、入り口料金所情報から通行料金を計算し課金処理を行い、その結果を通過車両のETC車載機器20に送信しメモリ132に記憶する、という動作を行う。
【0027】
なお、上記の通信はETC路側無線装置11では以下のようにして行われる。送信処理の場合、自動処理若しくは外部インターフェイス部116からの指示によって、データ記録部115の内容がSAM部114に送られる。SAM部114では、このデータの暗号化を行い、次に制御処理部113でDSRCプロトコルに従ってデータが無線部112に送られる。無線部112では1 Mbpsのベースバンド信号によって5.8 GHzの高周波信号の変調を行い、最終的に空中線部111を通じて路側通信エリアに放射される。一方、受信の場合はこの逆の処理となるが、空中線部111によって信号を受信し、無線部112において5.8GHzの高周波信号を復調することによって1 Mbpsのベースバンド信号を取り出し、この信号を制御処理部113によって処理した後、SAM部114において復号化し、データ記録部115に記録する。
【0028】
このように、本実施の形態におけるETCシステムでは、ETC路側無線装置11が上述した一連の処理を伴う無線通信により、ETC車載機器20から送信して来る車両情報や個人情報を得てノンストップで通過車両に対し課金を行うことができる。
【0029】
(車両や運転者の身分確認を行う場合)
次に、車両40や運転者の身分確認を行う場合は、携帯型無線装置1を持つ警察官や道路管理者等が、ETC車載機器20を搭載している車両40に、ETC車載機器20の通信エリア内に入り込んだ状態になるまで十分近づく。また、この通信エリア内でETC車載機器20に向けて、マン/マシン・インターフェイス部8の操作部9に設けられている図示せぬ通信開始ボタンを押す。すると、通常のETC路側装置11が送信するのと同様に、制御処理部4に記録されているデータを無線部3によって5.8GHzの高周波信号に変換し、空中線部2を通じてETC車載機器20に送信する。これによって、ETC車載機器20が通信可能なエリア内にあることを通知する。
【0030】
この信号を受信したETC車載器20は待機状態からウェイクアップし、ETC車載機器20に記録された車両情報や携帯型ICカード30に記録された運転者の個人情報を携帯型無線装置1に対して送信する。これらの情報は、携帯型無線装置1の空中線部2によって受信され、無線部3において5.8GHzの高周波信号を復調することによって1Mbpsのベースバンド信号が取り出される。この信号は制御処理部4によって処理され、SAM部5で復号化が行われ、データ記録部6に記録される。
【0031】
また、記録された信号は同時に、制御処理部4からの読み出し指示によってSAM部5および制御処理部4を介して携帯型無線装置1のマン/マシンインターフェイス部8に設けられている表示部10に表示され、携帯型無線装置1の使用者は表示部10の表示を見ることによって、その場で受信された情報の内容を確認することができる。すなわち、警察や道路管理者等による取り締まり、または検問等では、運転免許証や車検証等を提示させて直接確認しなくても、その内容を携帯型無線装置1を介して確認することができ、また必要によっては記録することも可能になる。さらに、この携帯型無線装置1を外部インターフェイス部7を介して道路管理センター等に置かれるコンピュータ等の外部機器に接続することによって、データ記録部6に記録されたデータをコンピュータ等に転送することも可能となる。
【0032】
したがって、このように構成された本発明の実施の形態における無線システムによれば、ETC車載機器20側に車両情報(例えば、車検証情報)や運転者の個人情報(例えば、免許証情報)を予め記録しておけば、警察や道路管理者等による取り締まり、あるいは検問等において一々、運転免許証や車検証の提示を直接受けなくても、その内容を一瞬に確認し、必要によっては記録することができる。これにより、検問等に要する時間を減らし、時間当たりの処理台数を増やすこともができる。また、運転者が車検証や運転免許証の提示を拒否する等のトラブルの発生もなくすことができる。さらに、パソコン等に対するデータ転送機能を設けることにより、その場における情報の確認やデータベースとの照合、検索等の処理をより容易にすることができる。
【0033】
なお、上記実施の形態では、警察や道路管理者等により管理する場合について説明したが、これ以外に会員制の施設や駐車場での身分確認等にも同様にして適用できるものである。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明はETC車載機器側に車両情報(例えば、車検証情報)や運転者の個人情報(例えば、免許証情報)を予め記録しておけば、例えば警察や道路管理者等による取り締まり、あるいは検問等を行う場合、運転免許証や車検証の提示を直接受けなくても、携帯型無線装置を持ってETC車載機器の設置場所付近、すなわちETC車載機器の通信エリア内まで近づくと、その内容を一瞬に確認し、必要によっては記録することもできるので、検問等に要する時間を減らし、時間当たりの処理台数を増やすことができる。また、運転者が車検証や免許証の提示を拒否する等のトラブルの発生もなくすことができる。さらに、パソコン等に対するデータ転送機能を設けることにより、その場における情報の確認やデータベースとの照合、検索等の処理をより容易にすることができるという優れた効果を有する無線システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す無線システムの全体構成ブロック図
【図2】本実施の形態における無線システムのブロック構成図
【図3】従来のETCシステムの全体構成ブロック図
【図4】従来のETCシステムのブロック構成図
【符号の説明】
1 携帯型無線装置
2 空中線部
3 無線部
4 制御処理部
5 SAM部
6 データ記録部
7 外部インターフェイス部
8 マン/マシンインターフェイス部
9 操作部
10 表示部
11 ETC路側無線装置
20 ETC車載機器
30 携帯型ICカード
40 車両

Claims (4)

  1. 道路に設置される路側無線装置と無線通信が可能な車載機器の通信エリア内で使用される無線端末装置であって、
    前記車載機器からの信号を受信して車両情報および運転者情報を入手する無線通信手段を備えたことを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記車両情報および運転者情報を記憶するデータ記録部と、外部機器と自装置との間でデータの入出力を行う外部インターフェイス部とを有し、前記外部インターフェイス部を介して前記外部機器に接続することにより前記データ記録部に記録されたデータを外部機器に転送可能にしたことを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  3. 車両に搭載された車載機器に車両情報や運転者情報を記録しておくとともに、前記車載機器の通信エリア内に配置されると前記車両の外部から前記車載機器に記録されている前記車両情報および運転者情報を入手する無線端末装置を用意し、その無線端末装置を用いて入手した前記車両情報および運転者情報を基に身分を確認することを特徴とする身分確認方法。
  4. 前記車両情報として車検証に記載されている情報を用いるとともに、前記運転者情報として運転免許証に記載されている情報を用いることを特徴とする請求項3記載の身分確認方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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