JP2004272067A - 演奏練習装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】レッスン演奏を他パートの演奏に影響させることにより、他パートの演奏も一緒に楽しむことができ、レッスンに目標を持たせることができるようにする。
【解決手段】この演奏練習システムでは、メロディパート(Sg)及び伴奏パート(Ac)を含む曲データMnに対し、伴奏パートをレッスンパートとして演奏の練習をすることができる。曲の進行に従い、ユーザが伴奏パートを演奏する(PIN→PP)のに並行して、メロディパートの演奏データSgが再生される(DIN→MC→SP)。その際、比較判定部CMにより、ユーザの演奏に基づくユーザ演奏データPnを伴奏パートの演奏データAcと比較し、メロディ制御部CTにより、この比較の結果に応じてメロディパートの演奏を制御する。例えば、ユーザの演奏が間違えていると判定された区間に対応するメロディパートに対して、当該メロディパートの演奏が下手になるように制御する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ユーザが伴奏パートを演奏する技量に応じてメロディパートの演奏態様を制御することができる演奏練習システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、手本となる曲を選びレッスンモードにて演奏のレッスンを行うことができる電子楽器があり、このような楽器では、レッスン時はユーザの演奏内容を手本となる曲データと比較して評価を行うようにしている。この場合、例えば、ユーザが演奏を間違うと、正しく演奏されるまで曲データの再生をストップさせて練習自体がストップしてしまうものがある。
【0003】
また、特許文献1に示されるように、ユーザの演奏が手本と比較して或る程度ずれてくると、ユーザの演奏の代わりに、手本となる曲データ内のユーザ演奏パートに当たる演奏データを再生するように制御する技術も知られている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3166621号公報
【0005】
このように、従来技術では、曲データの再生がストップしない、或いは、自分の演奏データが最後まで再生されるということで、レッスンの上達を確認していたので、自分のレッスンするパートを追うばかりで、他のパートの演奏を楽しんだり、レッスン自体を楽しむ気持ちになりにくかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような不都合に鑑み、ユーザによるレッスン演奏を他パートの演奏に影響させるように構成することによって、他パートの演奏も一緒に楽しむことができ、レッスンに目標を持たせることができる演奏練習システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、メロディパート及び伴奏パートを含む曲データ(Mn)の伴奏パートについて演奏を練習するための演奏練習装置(PC)であって、ユーザの演奏に基づくユーザ演奏データ(Pn)を伴奏パートの演奏データ(Ac)と比較する比較手段(CM;S4,S5,S9)と、この比較の結果に応じてメロディパートの演奏を制御するメロディパート制御手段(CT;S6〜S8,S10,S11)とを具備する演奏練習装置〔請求項1〕、並びに、メロディパート及び伴奏パートを含む曲データの伴奏パートについて演奏を練習するために用いられる演奏データ処理装置(PC)に対して、ユーザの演奏に基づくユーザ演奏データ(Pn)を伴奏パートの模範演奏データ(Ac)と比較するステップ(CM;S4,S5,S9)と、この比較の結果に応じてメロディパートの演奏を制御するステップ(CT;S6〜S8,S10,S11)とから成る手順を実行するための演奏練習プログラム〔請求項4〕が提供される。なお、括弧書きは、対応する実施例の参照記号である。
【0008】
この発明による演奏練習装置(PC)のメロディパート制御手段(CT)は、比較手段(CM)によりユーザの演奏が間違えていると判定された区間に対応するメロディパートに対して、その演奏が下手になるように制御する(S6,S8,S10)〔請求項2〕ように構成したり、比較手段(CM)によりユーザが正しく演奏できたと判定された区間に相当するメロディパートの演奏データに対して、その演奏が上手になるように制御する(S11)〔請求項3〕ように構成することができる。
【0009】
〔作用〕
この発明による演奏練習システムは、例えば、歌声パートなどのメロディパートと伴奏パートとを含む曲データ(Mn)の伴奏パートをレッスンパートとし、曲の進行に従い、ユーザが伴奏パートを演奏する〔PIN→7(PP)〕のに並行して、メロディパートの演奏データ(Sg)が再生されるように構成される〔DIN→MC→7(SP)〕。その際、ユーザ演奏データ(Pn)を伴奏パートの模範演奏データ(Ac)と比較し、ユーザによる伴奏パート演奏の優劣に応じてメロディパートの演奏を制御する〔CM→CT→MC〕。
【0010】
例えば、比較の結果に応じて、ユーザが正しい演奏をすればメロディパートが正しく再生されるが〔S4(YES)→S9(YES)→S11〕、下手な演奏をするとメロディパートもそれに合わせて下手になるようにメロディパートの演奏データ(Sg)に制御が加えられる〔S4(NO)→S6,S8;S9(NO)→S10〕。また、正しく演奏できた場合は、メロディパートの演奏データ(Sg)を忠実に再生するだけでなく、さらに、メロディパートの演奏が上手になるように制御を加えることもできる〔S11〕。
【0011】
この発明によると、このように、ユーザ自身のレッスンパートの演奏が他パートの演奏の上手い下手に影響してくるようにしており、しかも、上手・下手の影響を感じ易いメロディパートを他パートとしているので、他パートの演奏も一緒に楽しむことができる。また、ユーザの演奏が下手なうちは他パートの演奏も下手で、ユーザの演奏技量の上達に他パートも付いてきてくれるので、レッスンに目標を持つことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0013】
〔システム構成〕
図1は、この発明の一実施例による演奏練習システムのハードウエア構成例を示す。この例では、演奏練習装置本体PCとして、楽音生成機能を備えたパーソナルコンピュータで構成される演奏データ処理装置が用いられている。この演奏練習装置PCは、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、入力操作部5、表示部6、音源部7、通信インターフェース(通信I/F)8などを備え、これらの装置1〜8はバス9に接続される。
【0014】
装置全体を制御するCPU1は、所定の制御プログラムに従って演奏練習処理を含む各種処理を実行する。RAM2は、これらの処理で利用される種々の情報を一時的に記憶するための処理バッファとして機能し、例えば、演奏練習処理時には、手本となる曲データ(Mn)のメロディパートについてパラメータリストを格納する領域が確保される。また、ROM3は、CPU1に演奏練習処理を実行させるための演奏練習プログラムを含む各種制御プログラムや、曲データ(Mn)などの各種データ、テーブル等を記憶している。
【0015】
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード等の記憶媒体を用いた記憶手段であり、演奏練習プログラム等の各種制御プログラムやデータは、ROM3だけでなく外部記憶装置4に記憶させることができる。
【0016】
例えば、ROM3に制御プログラムが記憶されていない場合、HDやCD−ROMなどの外部記憶装置4に制御プログラムを記憶させておいてそれをRAM2に読み込むことで、ROM3に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。例えば、演奏練習処理に用いられる演奏練習プログラムや手本の曲データ(Mn)をインストールすることによって、所望の演奏練習装置を実現することができる。
【0017】
入力操作部5は入力操作子及び入力検出回路から成り、マウスやキーボード等の入力操作子による設定/制御操作の内容を入力検出回路で検出してシステム内に導入する。入力操作子は、各種キーやスイッチなどの操作子を備え、このシステムの動作状態を設定したり演奏練習に必要な各種情報を入力するのに用いられる。表示部6は、これに接続されるディスプレイ(CRT、LCD等の表示器)10の表示内容や各種インジケータ(ランプ)の点灯状態をCPU1からの指令に従って制御し、入力操作部5の操作に対する表示援助を行う。また、ROM3や外部記憶装置4に、ギターなど楽器の演奏レッスンのための曲データを多数用意しておき、演奏練習プログラムに従ってこれら曲データのリストをディスプレイ10に表示することができる。
【0018】
音源部7は、音源(ソフトウエアを含む)や効果付与DSPを含み、CPU1で再生された演奏データなどに対応する楽音信号を生成し、音源部7に接続されるサウンドシステム11は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、音源部7からの楽音信号に基づく楽音を発生する。つまり、音源7及びサウンドシステム11は、楽音生成部を形成し再生処理後の演奏データに基づく楽音を発音する。
【0019】
また、図示の通信I/F8は、ローカルエリアネットワーク(LAN)や、インターネット、電話回線などの一般用通信ネットワーク、或いは、MIDI用ネットワークに接続される各種インターフェースを一括して表わしており、サーバ等の他のコンピュータやMIDI機器などの種々の外部機器PDと、必要な各種情報を授受することができる。例えば、当演奏練習装置PCに制御プログラムや各種データ等が記憶されていない場合、通信I/F8を介して他のコンピュータPDから制御プログラムや制御データ等をダウンロードすることができる。
【0020】
また、外部機器PDは、ギターや鍵盤などの演奏操作子を含み、演奏操作子の演奏操作に基づく演奏データ(PIN)を通信I/F8から取り込むことができる。例えば、ギター演奏操作子からは、ユーザの演奏操作に基づくギター演奏データを演奏練習装置PCに入力することができる。なお、以下の具体例においては、外部機器PDの一つであるギター演奏操作子に参照記号“PD”を用いる。
【0021】
〔全体の動作例〕
図2は、この発明の一実施例による演奏練習システム全体の動作例を表わす機能ブロック図である。CPU1は、演奏練習プログラムに従って、ROM3や外部記憶装置4に記憶されている曲データと、演奏操作子PDからの演奏データに対して、図示の各ブロック(DIN,PIN,CM,CT等)の動作機能を実行する。この動作例では、演奏操作子PDはギターであり、歌詞付きのメロディデータが音声に変換される場合について説明する。なお、歌詞付きのメロディデータに代えて、歌詞が付いていない通常のMIDIデータを用いてもよい。
【0022】
ここで、図2を用いてこの発明の一実施例による演奏練習システムの主たる機能を概略的に説明しておく。この演奏練習システムでは、メロディパート(Sg)及び伴奏パート(Ac)を含む曲データMnに対し、伴奏パートをレッスンパートとして演奏の練習をすることができる。曲の進行に従い、ユーザが伴奏パートを演奏する(PIN→PP)のに並行して、メロディパートの演奏データSgが再生される(DIN→MC→SP)。その際、比較判定部CMにより、ユーザの演奏に基づくユーザ演奏データPnを伴奏パートの演奏データAcと比較し、メロディ制御部CTにより、この比較の結果に応じてメロディパートの演奏を制御する。例えば、ユーザの演奏が間違えていると判定された区間に対応するメロディパートに対して、当該メロディパートの演奏が下手になるように制御する。
【0023】
以下、図2について、より詳しく説明する。演奏練習プログラムに従って曲データのリストが表示され、ユーザがリストから所望のレッスン曲を選択すると、データ入力部DINは、ROM3又は外部記憶装置4から、対応する曲データMnをRAM2上に読み込む。曲データMnはメロディパート及び伴奏パートの演奏データSg,Acから構成され、メロディパートの演奏データSgはメロディデータ処理部MC及びメロディ制御部CTに出力され、また、伴奏パートの演奏データAcは比較判定部CMに出力される。
【0024】
この例では、メロディパートの演奏データSgには、歌詞付きメロディデータが用いられる。また、伴奏パートの演奏データAcは、ユーザ演奏の模範とされるギターのコード弾きデータであり、図示のように模範伴奏データと呼ばれることがある。ここで、歌詞付きメロディデータSgは、曲の主旋律を表わすメロディデータ部と、これに対応して歌詞を表わす歌詞データ部とから成る“メロディ+歌詞”データであり、歌声データとも呼ばれる。また、これに対応してメロディパートを歌声パートと呼ぶことがある。
【0025】
曲データの進行に従い、データ入力部DIN→メロディデータ処理部MC→音源7のメロディ楽音生成部SPの経路で、メロディパートの演奏データ(歌詞付きメロディデータ)Sgが再生される。つまり、メロディ楽音生成部SPは、歌詞付きメロディデータSgにおける歌詞データ部の歌詞をメロディデータ部の主旋律に従った音声に変換する「“メロディ+歌詞”→音声」変換機能を有し、メロディデータ処理部MCで処理された歌詞付きメロディデータSgに基づいて、曲の主旋律に従った歌詞を音声で再生させる音声データを生成する。
【0026】
これに並行して、ユーザがギター演奏操作子PDをコード弾きで演奏すると、ユーザ演奏データ入力部PINは、ユーザの演奏によりギター演奏操作子PDから入力されるコード弾きのユーザ演奏データPnを、比較判定部CMに出力すると共に、演奏データ処理部を介して音源7の実演奏楽音生成部PPへ出力する。そして、音源7では、両楽音生成部SP,PPにより両演奏データSg,Pnに基づく楽音データを生成しサウンドシステム11に送る。
【0027】
さて、比較判定部CMは、ギター演奏に基づくユーザ演奏データPnを模範伴奏データ(コード弾きデータ)Acと比較し、比較結果をメロディ制御部CTに送る。メロディ制御部CTは、比較判定部CMにおける比較結果の内容に応じて、メロディデータSgに対する変更パラメータを算出し、算出した変更パラメータをメロディデータ処理部MCに送る。例えば、ユーザの演奏入力(Pn)が間違っている場合、サウンドシステム11から放音される歌声が下手になるように、該当する範囲のメロディデータSgの変更パラメータを算出する。この変更パラメータには、音高だけでなく、ノートオンのタイミングや、テンポ、エフェクト、ピッチベンド等、任意の楽音パラメータを適用することができる。
【0028】
メロディデータ処理部MCは、データ入力部DINからの歌詞付きメロディデータSgについて、音源7での再生処理に適したデータに変換すると共に、データ内容をメロディ制御部CTからの変更パラメータに対応して変更する処理を行い、処理後の歌詞付きメロディデータSgを音源7のメロディ楽音生成部SPに送る。例えば、上述のような演奏入力間違いの範囲については、メロディ制御部CTからの変更パラメータに応じて下手な歌声で再生されるように、歌詞付きメロディデータSgの対応パラメータを制御する。
【0029】
〔変更パラメータの生成例〕
この発明の一実施例による演奏練習システムにおいては、前述した比較判定部CM及びメロディ制御部CTの機能に従って、ユーザの演奏入力(Pn)を曲データ中の伴奏パート(Ac)と比較した結果(CM)に応じて、メロディパート(Sg)の楽音パラメータを変更してメロディパート(Sg)の演奏を制御することができる。図3は、この発明の一実施例による変更パラメータの生成例を表わすフローチャートである。この変更パラメータ生成フローは、主として、前述た演奏比較部CM及びメロディ制御部CTの機能に対応する。なお、図3では、ユーザ演奏データPnは、“演奏入力”と簡略表記されている。
【0030】
このフローがスタートすると、CPU1は、まず、ユーザのギター演奏操作子PDによるコード弾きの演奏データPnが入力されたか否かを検知し(ステップS1:なお、以下においては、記号“S…”単独で該当ステップを表わす)、演奏データPnが入力されるまで(S1→YES)、演奏データPnの入力を待機する状態にある(S1→NO→S1)。
【0031】
ここで、ユーザ演奏による演奏データPnが入力されると(S1→YES)、RAM2上のパラメータリストを、入力された演奏データPnに該当する区間のメロディデータSg内のイベントで初期化する(S2)。このパラメータリストは、例えば、当該区間のメロディデータSg内の音符イベントについて、そのタイミング、音高、長さ、強さ、歌詞などのパラメータを時系列に並べたものである。但し、歌詞については別のイベントとしてもよい。
【0032】
パラメータリスト初期化(S2)の後、ユーザ演奏データPnの根音及びタイプを検出する(S3)。ここで、検出できない音高の組合せの場合は、デフォルトの根音及びタイプに設定するものとし、このデフォルトはユーザによる設定が可能である。次いで、伴奏データAcのコードに対してユーザ演奏データPnの根音及びタイプが一致しているか否かを判定する(S4)。
【0033】
ユーザ演奏データPnと伴奏データAcとの間でコードの根音乃至タイプの不一致であれば(S4→NO)、さらに、伴奏データAcのコードに対してユーザ演奏データPnの根音が違うか否かを判定する(S5)。ここで、根音が一致しているとき、即ち、演奏データPnのタイプが伴奏データAcのコードと違っているときは(S5→NO)、音高差替えステップ(S6)でパラメータリストを変更した後、パラメータリスト送信ステップ(S7)に進む。つまり、コードの「タイプ違い」の場合には(S5→NO)、音高差替えステップ(S6)で、伴奏データAcのコード構成音のうちユーザ演奏データPnの構成音と違う音を検出し、パラメータリスト内の各音符イベントの中で、検出された音に対応する音名を持つ音符イベントの音高を、ユーザ演奏データPnの構成音の音名を持つ音高に差し替える。
【0034】
一方、根音判定ステップ(S5)で演奏データPnの根音が違うときには(S5→YES)、コードの「根音違い」として、ユーザ演奏データPnの根音と伴奏データAcのコードの根音との距離を算出し、パラメータリスト内の各音符イベントの音高をそれぞれシフトする処理(S8)を行った後、パラメータリスト送信ステップ(S7)に進む。また、根音だけでなくタイプも違う場合には、破線で示すように、さらに、音高差替えステップ(S6)に進んで前述した音高差替えを行った後、パラメータリスト送信ステップ(S7)に進む。
【0035】
さて、根音及びタイプ判定ステップ(S4)でコードの根音及びタイプが一致していると判定したときは(S4→YES)、さらに、伴奏データAcのコードに対してユーザ演奏データPnのタイミングが一致しているか否かを判定する(S9)。ここで、タイミングが一致しなければ「タイミング違い」と判断し(S9→NO)、パラメータリスト内の各音符イベントに対して、ユーザ演奏データPnがずれた分だけタイミングをずらす(S10)。そして、パラメータリスト送信ステップ(S7)に進む。
【0036】
また、タイミングが一致したときは(S9→YES)、「正しく弾けた」と判定し、パラメータリスト内の音符イベントに対し、上手な演奏に聴こえるような情報を追加したり或いは調整する(S11)。これには、例えば、該当する位置にリバーブをかける、或いは、各音符の長さをレガートっぽくなるように調整する、等々の方法がある。この処理の後、パラメータリスト送信ステップ(S7)に進む。
【0037】
そして、パラメータリスト送信ステップ(S7)では、各パラメータ変更ステップ(S6,S8,S10,S11)で変更された各パラメータリストの内容をメロディデータ処理部MCに送るための処理を実行する。そして、この処理の後、演奏入力検知ステップ(S1)に戻って、終了指示があるまで、上述した動作処理(S1〜S11)を繰り返す。
【0038】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は種々の態様で実施することができる。例えば、実施例においては、ギター演奏操作子を用いて、レッスンパートをコード弾きパートとし、メロディパートを歌声パート(歌詞付きメロディデータ)としたが、例えば、演奏操作子に鍵盤を用い、レッスンパートを左手パート、メロディパートを右手パートなどとしてもよい。
【0039】
また、実施例における各パラメータ変更ステップ(S6,S8,S10,S11)でのメロディパートを下手/上手に演奏させるための処理内容は、一例に過ぎない。ユーザが演奏を間違えた場合にメロディパートが下手になるようにする方法は、実施例に限らず、例えば、間違えた程度によってメロディパートの音高のはずし方を変えてもよい。また、テンポによりコントロールしてもよい。さらに、メロディパートが歌声パートの場合、下手にする方法の1つとして、歌詞を発音させないようにする方法もある。
【0040】
上手に弾けたときの処理(S11)については、歌声(メロディ)パートにエフェクトがかかるようにしてもよい。例えば、リバーブやビブラート、抑揚、音量などを付加することができる。
【0041】
ユーザの演奏を評価(比較・判定)する際に、実施例では音高及びノートオンのタイミングを考慮したが、この他にも、例えば、ユーザの各音を弾く強さや長さなどを考慮することができる。
【0042】
メロディパートの制御には、1つのメロディデータの楽音パラメータを制御するものだけでなく、予め同一曲について、下手/上手の複数段階のメロディデータを用意しておき、ユーザ演奏の評価に応じて、再生されるメロディデータを切り換えるようにしてもよい。例えば、下手なデータを何段階か模範の曲データと共に記憶しておいてもよい。
【0043】
歌声パートの再生方法としては、MIDI形式の音高と長さと歌詞より歌声を作りだすようなエンジンを使用してもよいし、サンプリングデータを使うなど他の方法でもよい。
【0044】
演奏操作子を用いてレッスン演奏する際のレッスン内容の提示は、例えば、演奏操作子上に設けたランプなどで視覚的にユーザに知らせる方法でもよいし、楽譜などを表示する方法などでもよい。また、ユーザ演奏の評価については、曲データの再生制御だけでなく、さらに、評価に応じて得点やメッセージなどをユーザに提示するようにしてもよい。
【0045】
なお、「伴奏パート」という表現は、実施例のようなコード弾きパートだけではなく、例えば、ドラムパート、リズムパート、ベースパート、メロディ以外のフレーズを弾くパート、分散和音を弾くパートなど、楽曲を構成するパートの中でメロディパート以外の全てのパートを指す。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、メロディパートと伴奏パートとを含む曲データについて、ユーザが伴奏パートをレッスンパートとして演奏するのに並行して、メロディパートの演奏データを再生する際に、例えば、ユーザが正しい演奏をすればメロディパートが正しく再生され、下手な演奏をするとメロディパートもそれに合わせて下手になるというように、ユーザによる伴奏パート演奏の優劣に応じてメロディパートの演奏を制御し、ユーザ自身のレッスンパートの演奏が他パートの演奏の上手/下手に影響してくるようにしているので、他パートの演奏も一緒に楽しむことができる。また、ユーザの演奏が下手なうちは他パートの演奏も下手で、ユーザの演奏技量が上達すれば他パートの演奏の仕方もこれに追従するので、レッスンに目標を持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による演奏練習システムのハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による演奏練習システム全体の動作例を表わす機能ブロック図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による変更パラメータの生成例を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
PC 演奏練習装置(パーソナルコンピュータ)、
PD 外部機器(ギター演奏操作子など)、
DIN,PIN 曲データ入力部及びユーザ演奏データ入力部、
CM 比較判定部、
CT メロディ制御部、
MC メロディデータ処理部、
SP メロディ楽音生成部。

Claims (4)

  1. メロディパート及び伴奏パートを含む曲データの伴奏パートについて演奏を練習するための演奏練習装置であって、
    ユーザの演奏に基づくユーザ演奏データを伴奏パートの模範演奏データと比較する比較手段と、
    この比較の結果に応じてメロディパートの演奏を制御するメロディパート制御手段と
    を具備することを特徴とする演奏練習装置。
  2. 前記メロディパート制御手段は、前記比較手段によりユーザの演奏が間違えていると判定された区間に対応するメロディパートに対して、その演奏が下手になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の演奏練習装置。
  3. 前記メロディパート制御手段は、前記比較手段によりユーザが正しく演奏できたと判定された区間に相当するメロディパートの演奏データに対して、その演奏が上手になるように制御することを特徴とする請請求項1又は2に記載の演奏練習装置。
  4. メロディパート及び伴奏パートを含む曲データの伴奏パートについて演奏を練習するために用いられる演奏データ処理装置に対して、
    ユーザの演奏に基づくユーザ演奏データを伴奏パートの模範演奏データと比較するステップと、
    この比較の結果に応じてメロディパートの演奏を制御するステップと
    から成る手順を実行するための演奏練習プログラム。
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