JP2004272054A - 圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】音質劣化を回避しながら、圧縮音声データのビットストリームの任意の位置に編集点を設定することが可能な編集方法、編集プログラム及び編集装置を提供する。
【解決手段】本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置は、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置は、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えるものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声データをはじめとする種々のデータの取扱いにおいては、ネットワーク上でのデータの送受信に要する時間を短縮したり、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の記録媒体により多くのデータを記録するために、データの意味内容を保持しながら容量を削減するデータ圧縮が広く行われている。
【0003】
そして、特に、圧縮データが音声データである場合には、一旦、データ圧縮を行った後においても、データ編集が行われる場合がある。
【0004】
図3は、従来の圧縮音声データの編集方法における二通りの手順を模式的に示した説明図である。
【0005】
図3(a)に示す従来の圧縮音声データの編集方法における第一の例では、圧縮音声データのビットストリームにおけるフレームとフレームとの境界に編集点を設定している。即ち、圧縮音声データの第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBに対し、それぞれ、フレームとフレームとの境界に編集点を設定し、かつ、編集点同士を結合することにより、第一のビットストリームAの編集点より前の部分と第二のビットストリームBの編集点より後の部分とを接続する編集を行っている。
【0006】
具体的には、フレームF−A1,F−A2,F−A3,F−A4,F−A5を含む第一のビットストリームAのフレームF−A2及びF−A3の境界に編集点を設定すると共に、フレームF−B1,F−B2,F−B3,F−B4,F−B5を含む第二のビットストリームBのフレームF−B2及びF−B3の境界に編集点を設定し、かつ、第一のビットストリームAのフレームF−A2と第二のビットストリームBのフレームF−B3とを結合することにより、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2を含む編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3,F−B4,F−B5を含む編集点より後の部分とを接続する編集を行っている。
【0007】
一方、図3(b)に示す従来の圧縮音声データの編集方法における第二の例では、圧縮音声データのビットストリームにおけるフレームとフレームとの境界以外の任意の位置に編集点を設定している。
【0008】
但し、編集対象である音声データが圧縮データであるため、データが圧縮されたままの状態では、フレームとフレームとの境界以外の位置に設定された編集点同士を結合させることはできず、少なくとも、各ビットストリームの編集点を含むフレームをそれぞれデコードし、編集点同士を結合する処理を行って編集した後に、編集点を含む結合フレームを再エンコードしなければならない。
【0009】
具体的には、第一のビットストリームAの編集点を含むフレームF−A3と第二のビットストリームBの編集点を含むフレームF−B3とをそれぞれデコードし、第一のビットストリームAのフレームF−A3の編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の編集点より後の部分とを結合させてから、その編集点を含む結合フレームを再エンコードすることにより、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2及びフレームF−A3の一部を含む編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の一部及びフレームF−B4,F−B5を含む編集点より後の部分とを接続する編集を行っている。
【0010】
尚、従来の圧縮音声データの編集方法における第一の例、第二の例により編集された圧縮音声データは、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の記録媒体に記録される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の圧縮音声データの編集方法における第二の例のように、圧縮音声データのビットストリームにおけるフレームとフレームとの境界以外の任意の位置に編集点を設定する場合には、編集点を含む各フレームのデコード及び再エンコードが不可欠であり、それらの処理を行うことによって必然的に音質劣化が生ずるという問題点がある。
【0012】
逆に、デコード及び再エンコードによる音質劣化を回避しようとすると、編集点を設定することができる位置がフレームとフレームとの境界に限定され、編集の自由度が大幅に制限されることとなる。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、音質劣化を回避しながら、圧縮音声データのビットストリームの任意の位置に編集点を設定することが可能な編集方法、編集プログラム及び編集装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定し、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームの抽出を可能とする位置情報を含む接続フレームを作成し記録しておくことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えることを特徴とする。
【0016】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集プログラムによれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えることをプロセッサに指示することを特徴とする。
【0017】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集装置によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定し、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームの抽出を可能とする位置情報を含む接続フレームを作成する接続フレーム作成装置を備えていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集装置によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えるプロセッサを備えていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムの手順、即ち、本発明の実施の一形態に係る編集装置の動作手順を模式的に示した説明図である。
【0021】
ここでは、フレームF−A1,F−A2,F−A3,F−A4,F−A5を含む第一のビットストリームAのフレームF−A3の任意の位置に設定された第一の編集点と、フレームF−B1,F−B2,F−B3,F−B4,F−B5を含む第二のビットストリームBのフレームF−B3の任意の位置に設定された第二の編集点とを結合させて、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2及びフレームF−A3の一部を含む第一の編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の一部及びフレームF−B4,F−B5を含む第二の編集点より後の部分とを接続する編集を行う場合について説明する。
【0022】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置においては、図1(a)に示すように、編集対象となる圧縮音声データの第一のビットストリームAの第一の編集点及び第二のビットストリームBの第二の編集点の設定位置を指定する位置情報を含む接続フレームF−Cを作成し、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームF−A3以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームF−B3以後の全フレームと、上記接続フレームF−Cとを、図1(b)に示すように、同一のビットストリームとして記録媒体に記録しておく。尚、第一の編集点、第二の編集点がフレームとフレームとの境界に位置する場合には、第一の編集点は直前のフレームに含まれるものとし、第二の編集点は直後のフレームに含まれるものとする。
【0023】
そして、再生時には、接続フレームF−Cに記録されている編集点の位置情報に基づき、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームF−A3と第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームF−B3とをそれぞれ抽出して、フレームF−A3及びF−B3を同時にデコードしてゆき、フレームF−A3の第一の編集点に到達したときに、デコード出力を第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへ切り換え、第二のビットストリームBのデコード出力はフレームF−B3の第二の編集点から開始する。
【0024】
従って、上述のようなデータの記録を行うことにより、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることなく、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2及びフレームF−A3の一部を含む第一の編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の一部及びフレームF−B4,F−B5を含む第二の編集点より後の部分とを接続する編集が実行されたことになる。
【0025】
即ち、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置によれば、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることがないので、編集点を含むフレームの音質劣化を回避してデータ全体としての品質を維持しながら、編集点をフレームとフレームとの境界に限らず任意の位置に設定して圧縮音声データの編集を行うことができ、編集の自由度を大幅に向上させることができる。
【0026】
尚、上記実施の一形態においては、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームF−A3以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームF−B3以後の全フレームと、上記接続フレームF−Cとを、同一のビットストリームとして記録しておくこととしているが、接続フレームF−Cは、第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBから独立して記録しておくこととしてもよい。
【0027】
また、デコードの際におけるデコード出力の第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへの切換は、第一及び第二の編集点において瞬時に行ってもよいし、第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行ってもよい。
【0028】
さらに、第一のビットストリームAと第二のビットストリームBとにおいて、データのエンコード方式、信号のサンプリング周波数、ビットレート等は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。両者間においてサンプリング周波数が異なる場合には、適宜、サンプリング周波数変換を行う。
【0029】
図2は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムを実施するハードウェア構成例、即ち、本発明の実施の一形態に係る編集装置の構成例を示すブロック図である。
【0030】
本発明の実施の一形態に係る編集装置は、データ編集及び再生の動作手順を制御するプロセッサ1と、データ編集及び再生の動作手順を規定する本発明の実施の一形態に係る編集プログラムを格納するROM4と、データ編集の動作手順において一時的にデータを保持するRAM5と、外部とのデータの入出力を制御するI/Oコントローラ2と、記録媒体7のデータ読出し及び書込みを制御する記録媒体駆動制御装置6と、デコードされた音声データを音声信号に変換するオーディオユニット8と、音声信号に基づき音声を出力するスピーカ9と、各ハードウェアを相互接続してデータ伝送に用いられるデータバス3とを備えている。
【0031】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集プログラムは、ROM4に予め格納されている。RAM5は、データ編集の動作手順において一時的にデータを保持するために適宜使用される。
【0032】
プロセッサ1は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムの実施に際し、予めROM4から編集プログラムを読み出しておく。従って、プロセッサ1は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集プログラムにより、種々の機能を実現する装置として動作する。編集対象となる圧縮音声データは、外部からI/Oコントローラ2を介して、又は、記録媒体7から記録媒体駆動制御装置6を介して導入される。尚、記録媒体7としては、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の任意の記録媒体を使用することができる。
【0033】
圧縮音声データの第一のビットストリームAの任意の位置に第一の編集点が、第二のビットストリームBの任意の位置に第二の編集点がそれぞれ設定されると、プロセッサ1は、第一のビットストリームAの第一の編集点及び第二のビットストリームBの第二の編集点の設定位置を指定する位置情報を含む接続フレームを作成する。
【0034】
そして、プロセッサ1の制御により、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレーム以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレーム以後の全フレームと、上記接続フレームとを同一のビットストリームとして、I/Oコントローラ2を介して外部記録装置に、又は、記録媒体駆動制御装置6を介して記録媒体7に記録しておく。尚、第一の編集点、第二の編集点がフレームとフレームとの境界に位置する場合には、第一の編集点は直前のフレームに含まれるものとし、第二の編集点は直後のフレームに含まれるものとする。
【0035】
再生時には、プロセッサ1の制御により、外部記録装置からI/Oコントローラ2を介して、又は、記録媒体7から記録媒体駆動制御装置6を介して、記録されている接続フレームを含む全フレームを読出と共に、プロセッサ1は、接続フレームに記録されている編集点の位置情報に基づき、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームと第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームとをそれぞれ抽出しておく。
【0036】
そして、プロセッサ1によるデコード開始後、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームと第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームとを同時にデコードしてゆき、第一のビットストリームAの第一の編集点に到達したときに、プロセッサ1は、デコード出力を第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへ切り換え、第二のビットストリームBのデコード出力は第二の編集点から開始する。
【0037】
オーディオユニット8は、データバス3を介して伝送されてきたデコード出力をそのまま音声信号に変換し、スピーカ9を介して音声として出力するので、第一及び第二の編集点を介して接続された第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBが連続的に再生されることとなる。
【0038】
従って、上述のようなデータの記録を行うことにより、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることなく、第一のビットストリームAの第一の編集点より前の部分と第二のビットストリームBの第二の編集点より後の部分とを接続する編集が実行されたことになる。
【0039】
即ち、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置によれば、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることがないので、編集点を含むフレームの音質劣化を回避してデータ全体としての品質を維持しながら、編集点をフレームとフレームとの境界に限らず任意の位置に設定して圧縮音声データの編集を行うことができ、編集の自由度を大幅に向上させることができる。
【0040】
尚、上記実施の一形態においては、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレーム以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレーム以後の全フレームと、上記接続フレームとを、同一のビットストリームとして記録しておくこととしているが、接続フレームは、第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBから独立して記録しておくこととしてもよい。
【0041】
また、デコードの際におけるデコード出力の第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへの切換は、第一及び第二の編集点において瞬時に行ってもよいし、第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行ってもよい。
【0042】
さらに、第一のビットストリームAと第二のビットストリームBとにおいて、データのエンコード方式、信号のサンプリング周波数、ビットレート等は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。両者間においてサンプリング周波数が異なる場合には、図2には示していないが、適宜、サンプリング周波数変換装置を組み合わせて使用するとよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えることとしたので、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることがなく、編集点を含むフレームの音質劣化を回避してデータ全体としての品質を維持しながら、編集点をフレームとフレームとの境界に限らず任意の位置に設定して圧縮音声データの編集を行うことができ、編集の自由度を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムの手順を模式的に示した説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る編集装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来の圧縮音声データの編集方法における二通りの手順を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
1 プロセッサ
2 I/Oコントローラ
3 データバス
4 ROM
5 RAM
6 記録媒体駆動制御装置
7 記録媒体
8 オーディオユニット
9 スピーカ
A,B 圧縮音声データのビットストリーム
F−A1,A2,A3,A4,A5 フレーム
F−B1,B2,B3,B4,B5 フレーム
F−C 接続フレーム
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声データをはじめとする種々のデータの取扱いにおいては、ネットワーク上でのデータの送受信に要する時間を短縮したり、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の記録媒体により多くのデータを記録するために、データの意味内容を保持しながら容量を削減するデータ圧縮が広く行われている。
【0003】
そして、特に、圧縮データが音声データである場合には、一旦、データ圧縮を行った後においても、データ編集が行われる場合がある。
【0004】
図3は、従来の圧縮音声データの編集方法における二通りの手順を模式的に示した説明図である。
【0005】
図3(a)に示す従来の圧縮音声データの編集方法における第一の例では、圧縮音声データのビットストリームにおけるフレームとフレームとの境界に編集点を設定している。即ち、圧縮音声データの第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBに対し、それぞれ、フレームとフレームとの境界に編集点を設定し、かつ、編集点同士を結合することにより、第一のビットストリームAの編集点より前の部分と第二のビットストリームBの編集点より後の部分とを接続する編集を行っている。
【0006】
具体的には、フレームF−A1,F−A2,F−A3,F−A4,F−A5を含む第一のビットストリームAのフレームF−A2及びF−A3の境界に編集点を設定すると共に、フレームF−B1,F−B2,F−B3,F−B4,F−B5を含む第二のビットストリームBのフレームF−B2及びF−B3の境界に編集点を設定し、かつ、第一のビットストリームAのフレームF−A2と第二のビットストリームBのフレームF−B3とを結合することにより、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2を含む編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3,F−B4,F−B5を含む編集点より後の部分とを接続する編集を行っている。
【0007】
一方、図3(b)に示す従来の圧縮音声データの編集方法における第二の例では、圧縮音声データのビットストリームにおけるフレームとフレームとの境界以外の任意の位置に編集点を設定している。
【0008】
但し、編集対象である音声データが圧縮データであるため、データが圧縮されたままの状態では、フレームとフレームとの境界以外の位置に設定された編集点同士を結合させることはできず、少なくとも、各ビットストリームの編集点を含むフレームをそれぞれデコードし、編集点同士を結合する処理を行って編集した後に、編集点を含む結合フレームを再エンコードしなければならない。
【0009】
具体的には、第一のビットストリームAの編集点を含むフレームF−A3と第二のビットストリームBの編集点を含むフレームF−B3とをそれぞれデコードし、第一のビットストリームAのフレームF−A3の編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の編集点より後の部分とを結合させてから、その編集点を含む結合フレームを再エンコードすることにより、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2及びフレームF−A3の一部を含む編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の一部及びフレームF−B4,F−B5を含む編集点より後の部分とを接続する編集を行っている。
【0010】
尚、従来の圧縮音声データの編集方法における第一の例、第二の例により編集された圧縮音声データは、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の記録媒体に記録される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の圧縮音声データの編集方法における第二の例のように、圧縮音声データのビットストリームにおけるフレームとフレームとの境界以外の任意の位置に編集点を設定する場合には、編集点を含む各フレームのデコード及び再エンコードが不可欠であり、それらの処理を行うことによって必然的に音質劣化が生ずるという問題点がある。
【0012】
逆に、デコード及び再エンコードによる音質劣化を回避しようとすると、編集点を設定することができる位置がフレームとフレームとの境界に限定され、編集の自由度が大幅に制限されることとなる。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、音質劣化を回避しながら、圧縮音声データのビットストリームの任意の位置に編集点を設定することが可能な編集方法、編集プログラム及び編集装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定し、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームの抽出を可能とする位置情報を含む接続フレームを作成し記録しておくことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えることを特徴とする。
【0016】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集プログラムによれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えることをプロセッサに指示することを特徴とする。
【0017】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集装置によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定し、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームの抽出を可能とする位置情報を含む接続フレームを作成する接続フレーム作成装置を備えていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集装置によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えるプロセッサを備えていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムの手順、即ち、本発明の実施の一形態に係る編集装置の動作手順を模式的に示した説明図である。
【0021】
ここでは、フレームF−A1,F−A2,F−A3,F−A4,F−A5を含む第一のビットストリームAのフレームF−A3の任意の位置に設定された第一の編集点と、フレームF−B1,F−B2,F−B3,F−B4,F−B5を含む第二のビットストリームBのフレームF−B3の任意の位置に設定された第二の編集点とを結合させて、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2及びフレームF−A3の一部を含む第一の編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の一部及びフレームF−B4,F−B5を含む第二の編集点より後の部分とを接続する編集を行う場合について説明する。
【0022】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置においては、図1(a)に示すように、編集対象となる圧縮音声データの第一のビットストリームAの第一の編集点及び第二のビットストリームBの第二の編集点の設定位置を指定する位置情報を含む接続フレームF−Cを作成し、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームF−A3以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームF−B3以後の全フレームと、上記接続フレームF−Cとを、図1(b)に示すように、同一のビットストリームとして記録媒体に記録しておく。尚、第一の編集点、第二の編集点がフレームとフレームとの境界に位置する場合には、第一の編集点は直前のフレームに含まれるものとし、第二の編集点は直後のフレームに含まれるものとする。
【0023】
そして、再生時には、接続フレームF−Cに記録されている編集点の位置情報に基づき、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームF−A3と第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームF−B3とをそれぞれ抽出して、フレームF−A3及びF−B3を同時にデコードしてゆき、フレームF−A3の第一の編集点に到達したときに、デコード出力を第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへ切り換え、第二のビットストリームBのデコード出力はフレームF−B3の第二の編集点から開始する。
【0024】
従って、上述のようなデータの記録を行うことにより、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることなく、第一のビットストリームAのフレームF−A1,F−A2及びフレームF−A3の一部を含む第一の編集点より前の部分と第二のビットストリームBのフレームF−B3の一部及びフレームF−B4,F−B5を含む第二の編集点より後の部分とを接続する編集が実行されたことになる。
【0025】
即ち、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置によれば、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることがないので、編集点を含むフレームの音質劣化を回避してデータ全体としての品質を維持しながら、編集点をフレームとフレームとの境界に限らず任意の位置に設定して圧縮音声データの編集を行うことができ、編集の自由度を大幅に向上させることができる。
【0026】
尚、上記実施の一形態においては、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームF−A3以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームF−B3以後の全フレームと、上記接続フレームF−Cとを、同一のビットストリームとして記録しておくこととしているが、接続フレームF−Cは、第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBから独立して記録しておくこととしてもよい。
【0027】
また、デコードの際におけるデコード出力の第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへの切換は、第一及び第二の編集点において瞬時に行ってもよいし、第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行ってもよい。
【0028】
さらに、第一のビットストリームAと第二のビットストリームBとにおいて、データのエンコード方式、信号のサンプリング周波数、ビットレート等は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。両者間においてサンプリング周波数が異なる場合には、適宜、サンプリング周波数変換を行う。
【0029】
図2は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムを実施するハードウェア構成例、即ち、本発明の実施の一形態に係る編集装置の構成例を示すブロック図である。
【0030】
本発明の実施の一形態に係る編集装置は、データ編集及び再生の動作手順を制御するプロセッサ1と、データ編集及び再生の動作手順を規定する本発明の実施の一形態に係る編集プログラムを格納するROM4と、データ編集の動作手順において一時的にデータを保持するRAM5と、外部とのデータの入出力を制御するI/Oコントローラ2と、記録媒体7のデータ読出し及び書込みを制御する記録媒体駆動制御装置6と、デコードされた音声データを音声信号に変換するオーディオユニット8と、音声信号に基づき音声を出力するスピーカ9と、各ハードウェアを相互接続してデータ伝送に用いられるデータバス3とを備えている。
【0031】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集プログラムは、ROM4に予め格納されている。RAM5は、データ編集の動作手順において一時的にデータを保持するために適宜使用される。
【0032】
プロセッサ1は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムの実施に際し、予めROM4から編集プログラムを読み出しておく。従って、プロセッサ1は、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集プログラムにより、種々の機能を実現する装置として動作する。編集対象となる圧縮音声データは、外部からI/Oコントローラ2を介して、又は、記録媒体7から記録媒体駆動制御装置6を介して導入される。尚、記録媒体7としては、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の任意の記録媒体を使用することができる。
【0033】
圧縮音声データの第一のビットストリームAの任意の位置に第一の編集点が、第二のビットストリームBの任意の位置に第二の編集点がそれぞれ設定されると、プロセッサ1は、第一のビットストリームAの第一の編集点及び第二のビットストリームBの第二の編集点の設定位置を指定する位置情報を含む接続フレームを作成する。
【0034】
そして、プロセッサ1の制御により、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレーム以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレーム以後の全フレームと、上記接続フレームとを同一のビットストリームとして、I/Oコントローラ2を介して外部記録装置に、又は、記録媒体駆動制御装置6を介して記録媒体7に記録しておく。尚、第一の編集点、第二の編集点がフレームとフレームとの境界に位置する場合には、第一の編集点は直前のフレームに含まれるものとし、第二の編集点は直後のフレームに含まれるものとする。
【0035】
再生時には、プロセッサ1の制御により、外部記録装置からI/Oコントローラ2を介して、又は、記録媒体7から記録媒体駆動制御装置6を介して、記録されている接続フレームを含む全フレームを読出と共に、プロセッサ1は、接続フレームに記録されている編集点の位置情報に基づき、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームと第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームとをそれぞれ抽出しておく。
【0036】
そして、プロセッサ1によるデコード開始後、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレームと第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレームとを同時にデコードしてゆき、第一のビットストリームAの第一の編集点に到達したときに、プロセッサ1は、デコード出力を第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへ切り換え、第二のビットストリームBのデコード出力は第二の編集点から開始する。
【0037】
オーディオユニット8は、データバス3を介して伝送されてきたデコード出力をそのまま音声信号に変換し、スピーカ9を介して音声として出力するので、第一及び第二の編集点を介して接続された第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBが連続的に再生されることとなる。
【0038】
従って、上述のようなデータの記録を行うことにより、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることなく、第一のビットストリームAの第一の編集点より前の部分と第二のビットストリームBの第二の編集点より後の部分とを接続する編集が実行されたことになる。
【0039】
即ち、本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置によれば、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることがないので、編集点を含むフレームの音質劣化を回避してデータ全体としての品質を維持しながら、編集点をフレームとフレームとの境界に限らず任意の位置に設定して圧縮音声データの編集を行うことができ、編集の自由度を大幅に向上させることができる。
【0040】
尚、上記実施の一形態においては、第一のビットストリームAの第一の編集点を含むフレーム以前の全フレームと、第二のビットストリームBの第二の編集点を含むフレーム以後の全フレームと、上記接続フレームとを、同一のビットストリームとして記録しておくこととしているが、接続フレームは、第一のビットストリームA及び第二のビットストリームBから独立して記録しておくこととしてもよい。
【0041】
また、デコードの際におけるデコード出力の第一のビットストリームAから第二のビットストリームBへの切換は、第一及び第二の編集点において瞬時に行ってもよいし、第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行ってもよい。
【0042】
さらに、第一のビットストリームAと第二のビットストリームBとにおいて、データのエンコード方式、信号のサンプリング周波数、ビットレート等は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。両者間においてサンプリング周波数が異なる場合には、図2には示していないが、適宜、サンプリング周波数変換装置を組み合わせて使用するとよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置によれば、圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、上記圧縮音声データの再生の際、上記第一の編集点を含む上記第一のビットストリームのフレーム及び上記第二の編集点を含む上記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、上記第一の編集点に到達したときにデコード出力を上記第一のビットストリームから上記第二のビットストリームに切り換えることとしたので、編集点を含むフレームを他のフレームより余計にデコード及び再エンコードすることがなく、編集点を含むフレームの音質劣化を回避してデータ全体としての品質を維持しながら、編集点をフレームとフレームとの境界に限らず任意の位置に設定して圧縮音声データの編集を行うことができ、編集の自由度を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る圧縮音声データの編集方法及び編集プログラムの手順を模式的に示した説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る編集装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来の圧縮音声データの編集方法における二通りの手順を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
1 プロセッサ
2 I/Oコントローラ
3 データバス
4 ROM
5 RAM
6 記録媒体駆動制御装置
7 記録媒体
8 オーディオユニット
9 スピーカ
A,B 圧縮音声データのビットストリーム
F−A1,A2,A3,A4,A5 フレーム
F−B1,B2,B3,B4,B5 フレーム
F−C 接続フレーム
Claims (21)
- 圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定し、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームの抽出を可能とする位置情報を含む接続フレームを作成し記録しておくことを特徴とする圧縮音声データの編集方法。
- 前記接続フレームは、前記第一及び第二のビットストリームと同一のビットストリームとして記録されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮音声データの編集方法。
- 前記接続フレームは、前記第一及び第二のビットストリームから独立して記録されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮音声データの編集方法。
- 前記圧縮音声データの再生の際、前記位置情報に基づき、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、前記第一の編集点に到達したときにデコード出力を前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームに切り換えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧縮音声データの編集方法。
- 前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換は、前記第一及び第二の編集点において瞬時に行われることを特徴とする請求項4に記載の圧縮音声データの編集方法。
- 前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換は、前記第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行われることを特徴とする請求項4に記載の圧縮音声データの編集方法。
- 圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、前記圧縮音声データの再生の際、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、前記第一の編集点に到達したときにデコード出力を前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームに切り換えることを特徴とする圧縮音声データの編集方法。
- 前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換は、前記第一及び第二の編集点において瞬時に行われることを特徴とする請求項7に記載の圧縮音声データの編集方法。
- 前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換は、前記第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行われることを特徴とする請求項7に記載の圧縮音声データの編集方法。
- 圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、前記圧縮音声データの再生の際、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、前記第一の編集点に到達したときにデコード出力を前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームに切り換えることをプロセッサに指示することを特徴とする圧縮音声データの編集プログラム。
- 前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換は、前記第一及び第二の編集点において瞬時に行われることを特徴とする請求項10に記載の圧縮音声データの編集プログラム。
- 前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換は、前記第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行われることを特徴とする請求項10に記載の圧縮音声データの編集プログラム。
- 圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定し、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームの抽出を可能とする位置情報を含む接続フレームを作成する接続フレーム作成装置を備えていることを特徴とする圧縮音声データの編集装置。
- 前記接続フレームを、前記第一及び第二のビットストリームと同一のビットストリームとして記録する記録装置をさらに備えていることを特徴とする請求項13に記載の圧縮音声データの編集装置。
- 前記接続フレームを、前記第一及び第二のビットストリームから独立して記録する記録装置をさらに備えていることを特徴とする請求項13に記載の圧縮音声データの編集装置。
- 前記位置情報に基づき、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームを抽出するフレーム抽出装置と、
前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームを同時にデコードするデコーダと、
前記第一の編集点に到達したときにデコード出力を前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームに切り換えるデコード出力切換装置と、
をさらに備えていることを特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載の圧縮音声データの編集装置。 - 前記デコード出力切換装置は、前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換を、前記第一及び第二の編集点において瞬時に行うことを特徴とする請求項16に記載の圧縮音声データの編集装置。
- 前記デコード出力切換装置は、前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換を、前記第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行うことを特徴とする請求項16に記載の圧縮音声データの編集装置。
- 圧縮音声データの第一のビットストリームに設定された第一の編集点及び第二のビットストリームに設定された第二の編集点の位置を指定する位置情報に基づき、前記圧縮音声データの再生の際、前記第一の編集点を含む前記第一のビットストリームのフレーム及び前記第二の編集点を含む前記第二のビットストリームのフレームを抽出して同時にデコードしてゆき、前記第一の編集点に到達したときにデコード出力を前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームに切り換えるプロセッサを備えていることを特徴とする圧縮音声データの編集装置。
- 前記プロセッサは、前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換を、前記第一及び第二の編集点において瞬時に行うことを特徴とする請求項19に記載の圧縮音声データの編集装置。
- 前記プロセッサは、前記デコード出力の前記第一のビットストリームから前記第二のビットストリームへの切換を、前記第一及び第二の編集点を含む所定期間においてクロスフェードにより行うことを特徴とする請求項19に記載の圧縮音声データの編集装置。
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JP2003064673A JP2004272054A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 圧縮音声データの編集方法、編集プログラム及び編集装置 |
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-
2003
- 2003-03-11 JP JP2003064673A patent/JP2004272054A/ja active Pending
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