JP2004270753A - ソレノイドの駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】目標電流値VRに基づいてソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であるか否かを判定する電流供給停止判定手段156と、その電流供給停止判定手段156によりソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、フィードバック制御に優先して電流の供給を停止する接続切換手段158とを含むことから、目標電流値VRと実際にそのソレノイドに流された電流値VIOとの偏差EVに基づいてそのソレノイド108に流される電流値をフィードバック制御することで外乱の発生を抑制しながらも、必要に応じてソレノイド108に供給される電流を可及的速やかに零とし得るソレノイドの駆動制御装置136を提供することができる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両用自動変速機の油圧制御回路に組み込まれるソレノイドの駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両用自動変速機の油圧制御回路に組み込まれて油圧を制御する油圧制御弁(リニアソレノイド弁)に用いられるソレノイドの駆動制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された自動変速機のソレノイド駆動制御装置がその一例である。斯かる駆動制御装置によれば、ソレノイドに流される電流を検出する手段と、検出された電流と目標電流値との差が解消されるようにデューティ比を調節して前記ソレノイドに流される電流をフィードバック制御する手段とを、備えていることから、電源電圧やソレノイドの負荷抵抗の変化にかかわらずそのソレノイドに目標電流値を定常的に供給することができる。
【0003】
しかし、上述の自動変速機のソレノイド駆動制御装置では、例えば油圧制御弁の出力圧であるアキュムレータ背圧の振動等に起因してソレノイドに外乱が発生するのを抑制する機能と、目標電流値に対する追従性すなわち応答性を向上させる機能とを、両立させるのが困難であった。上記外乱を抑制するためにフィードバック制御ゲインを大きく設定すると、オーバーシュートが発生して応答性が不安定となる傾向がある一方、その応答性を改善するためにフィードバック制御ゲインを小さく設定すると、上記外乱抑制機能が十分には得られなくなるからである。そこで、その両立を実現するためのソレノイドの駆動制御装置が開発されている。例えば、特許文献2に記載されたソレノイドの駆動制御装置がそれである。斯かる駆動制御装置によれば、ソレノイドに流される目標電流値をなまし処理するなまし処理手段と、なまし処理された目標電流値と前記ソレノイドに流された電流値との偏差に基づいてそのソレノイドをフィードバック制御する手段とを、備えていることから、目標電流値がなまし処理されることでソレノイドの応答性の急激な変化が抑制されて応答性が安定して維持されると共に、ソレノイドのフィードバック制御ゲインの設定幅を広くすることができ、高ゲイン化設定によってソレノイドに発生しがちな外乱に好適に対処できるようになる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−103324号公報
【特許文献2】
特開平11−37258号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、アクセルペダルが急激に踏み込まれることによって開始されるダウン変速所謂キックダウンに際して所定の油圧式摩擦係合装置を開放させる場合には、その油圧式摩擦係合装置の係合力を瞬時に零とするために、それに先行してソレノイドに供給される電流を可及的速やかに零とすべき場合が考えられる。しかし、そのようにとりわけ高い応答性が求められる場合において、目標電流値が急激に変化させられても、前述した従来のソレノイドの駆動制御装置では十分な応答性が得られないという弊害があった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、外乱の発生を抑制しつつ必要に応じてソレノイドに供給される電流を可及的速やかに零とし得るソレノイドの駆動制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、ソレノイドに流されるべき目標電流値と実際にそのソレノイドに流された電流値との偏差に基づいてそのソレノイドに流される電流値をフィードバック制御するソレノイドの駆動制御装置であって、前記目標電流値に基づいて前記ソレノイドへの電流の供給を停止すべき状態であるか否かを判定する電流供給停止判定手段と、その電流供給停止判定手段により前記ソレノイドへの電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイドへの電流の供給を停止する電流供給停止手段とを、含むことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】
このようにすれば、前記目標電流値に基づいて前記ソレノイドへの電流の供給を停止すべき状態であるか否かを判定する電流供給停止判定手段と、その電流供給停止判定手段により前記ソレノイドへの電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイドへの電流の供給を停止する電流供給停止手段とを、含むことから、前記ソレノイドに流されるべき目標電流値と実際にそのソレノイドに流された電流値との偏差に基づいてそのソレノイドに流される電流値をフィードバック制御することで外乱の発生を抑制しながらも、必要に応じて前記ソレノイドに供給される電流を可及的速やかに零とし得るソレノイドの駆動制御装置を提供することができる。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイドへの電流の供給を遮断するための開閉器を含み、前記電流供給停止手段は、その開閉器を切り換えることで前記ソレノイドへの電流の供給を停止するものである。このようにすれば、簡単な構成で実用に即したソレノイドの駆動制御装置を提供することができる。
【0010】
また、好適には、前記目標電流値の変化を緩和するなまし処理手段を含み、なまし処理された目標電流値と前記ソレノイドに流された電流値との偏差に基づいてそのソレノイドに流される電流値をフィードバック制御するものである。このようにすれば、前記ソレノイドに外乱が発生するのを更に好適に抑制できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明が適用された車両の動力伝達装置10の構成を説明する骨子図である。この図1において、自動車用の混合気吸入式内燃機関、燃料噴射式内燃機関、或いは外燃機関等の原動機であるエンジン12の出力は、トルクコンバータ14を介して自動変速機16に入力され、図示しない差動歯車装置及び車軸を介して駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0013】
上記トルクコンバータ14は、上記エンジン12のクランク軸18に連結されたポンプ翼車20と、上記自動変速機16の入力軸30に連結されたタービン翼車22と、それらポンプ翼車20及びタービン翼車22の間を直結するロックアップクラッチ24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻止されているステータ翼車28とを備えている。
【0014】
前記自動変速機16は、ハイ及びローの2段の切り換えを行う第1変速機32と、後進ギヤ段及び前進4段の切り換えが可能な第2変速機34とを備えている。この第1変速機32は、サンギヤS0、リングギヤR0、及びキャリアK0に回転可能に支持されてそれらサンギヤS0及びリングギヤR0に噛み合わされている遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置36と、サンギヤS0とキャリアK0との間に設けられたクラッチC0及び一方向クラッチF0と、サンギヤS0とハウジング38との間に設けられたブレーキB0とを備えている。
【0015】
上記第2変速機34は、サンギヤS1、リングギヤR1、及びキャリアK1に回転可能に支持されてそれらサンギヤS1及びリングギヤR1に噛み合わされている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置40と、サンギヤS2、リングギヤR2、及びキャリアK2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2及びリングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成る第2遊星歯車装置42と、サンギヤS3、リングギヤR3、及びキャリアK3に回転可能に支持されてそれらサンギヤS3及びリングギヤR3に噛み合わされている遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置44とを備えている。
【0016】
上記サンギヤS1及びサンギヤS2は、互いに一体的に連結されている。また、上記リングギヤR1、キャリアK2、及びキャリアK3が一体的に連結され、そのキャリアK3は出力軸46に連結されている。また、上記リングギヤR2及びサンギヤS3が一体的に連結されており、そのリングギヤR2及びサンギヤS3と中間軸48との間にクラッチC1が、上記サンギヤS1及びサンギヤS2と中間軸48との間にクラッチC2がそれぞれ設けられている。また、上記サンギヤS1及びサンギヤS2と前記ハウジング38との間には、それらサンギヤS1及びサンギヤS2がハウジング38に対して回転するのを止めるためのバンド形式のブレーキB1が設けられている。また、上記サンギヤS1及びサンギヤS2と前記ハウジング38との間には、一方向クラッチF1及びブレーキB2が直列に設けられている。この一方向クラッチF1は、上記サンギヤS1及びサンギヤS2が前記入力軸30の正回転方向に対して逆回転しようとする際に係合させられるように構成されている。また、上記キャリアK1と前記ハウジング38との間には、ブレーキB3が設けられ、上記リングギヤR3と前記ハウジング38との間には、ブレーキB4と一方向クラッチF2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF2は、リングギヤR3が前記入力軸30の正回転方向に対して逆回転しようとする際に係合させられるように構成されている。
【0017】
前記クラッチC0乃至C2、及びブレーキB0乃至B4は、それぞれ油圧シリンダに作動油が供給されることにより、その油圧に基づいて摩擦材が摩擦係合させられる多板式、単板式、バンド式等の摩擦係合装置であり、後述する図3に示す油圧制御回路90のソレノイド弁SL1、SL2、SL3、SL4、リニアソレノイド弁SLU、SLT、及びSLNの励磁・非励磁や、図示しないマニュアルバルブによって油圧回路が切り換えられることにより、例えば図2に示すように係合・開放状態が切り換えられ、シフトレバー50の操作位置(ポジション)に応じて5つの前進変速段(1st乃至5th)及び1つの後進ギヤ段(Rev)が成立させられるようになっている。図2の「1st」乃至「5th」は、前進の第1速ギヤ段乃至第5速ギヤ段を意味しており、第1速ギヤ段「1st」から第5速ギヤ段「5th」へ向かうに従って変速比γ(入力軸30の回転速度NIN/出力軸46の回転速度NOUT )は順次小さくなる。また、図2において「○」は係合状態を、空欄は解放状態を、「△」はトルク伝達に関係しない係合状態を、「●」はエンジンブレーキを発生させるときの係合状態をそれぞれ示している。前記自動変速機16において、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段への1→2変速は、上記ブレーキB3が係合させられることにより達成され、エンジンブレーキ作用を発生させる必要があるエンジンブレーキレンジでは、更に前記クラッチC0が係合させられる。また、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への2→3変速は、前記ブレーキB3を開放すると同時に前記ブレーキB2を係合させるクラッチツウクラッチアップ変速制御が実行され、エンジンブレーキ作用を発生させる必要があるエンジンブレーキレンジでは、更に前記ブレーキB1が係合させられる。また、第3速ギヤ段から第4速ギヤ段への3→4変速は、前記クラッチC2が係合させられることにより達成される。そして、第4速ギヤ段から第5速ギヤ段へ4→5アップ変速は、前記クラッチC0を開放すると同時に前記ブレーキB0を係合させるクラッチツウクラッチアップ変速制御が実行される。
【0018】
上記シフトレバー50は、運転席の近傍に配設されており、例えば駐車のための「P(パーキング)」ポジション、後進走行のための「R(リバース)」ポジション、動力伝達経路を開放するための「N(ニュートラル)」ポジション、前進走行のための「D(ドライブ)」ポジション、エンジンブレーキ走行のための「4(フォース)」ポジション、「3(サード)」ポジション、「2(セカンド)」ポジション、又は「L(ロー)」ポジションへ択一的に手動操作されるようになっている。「R」ポジションではリバース用回路が機械的に成立させられる等して図2に示す後進変速段「Rev」が成立させられ、「N」ポジションではニュートラル回路が機械的に成立させられて前記クラッチC0乃至C2及びブレーキB0乃至B4の総てが開放される。
【0019】
図3は、図1のエンジン12や自動変速機16等を制御するために車両に設けられた制御系統を説明するブロック線図である。この図3に示すエンジン12の吸気配管には、スロットルアクチュエータ54によって基本的にはアクセルペダル52の操作量ACCに応じた開き角(開度)θTHとされる電子スロットル弁56が設けられている。このアクセルペダル52の操作量ACCは、アクセル操作量センサ58により検出されるようになっている。また、アイドル回転速度制御のために上記電子スロットル弁56に並列に設けられてそれをバイパスさせるバイパス通路60には、前記エンジン12のアイドル回転速度(回転数)NEIDLを制御するために上記電子スロットル弁56の全閉時の吸気量を制御するISC弁(アイドル回転速度制御弁)62が設けられている。また、前記エンジン12の回転速度(回転数)NE を検出するためのエンジン回転速度センサ64、前記エンジン12の吸入空気量Qを検出するための吸入空気量センサ66、吸入空気の温度TA を検出するための吸入空気温度センサ68、上記電子スロットル弁56の全閉状態(アイドル状態)及びその開度θTHを検出するためのアイドルスイッチ付スロットルセンサ70、前記出力軸48の回転速度(回転数)NOUT に対応する車速Vを検出するための車速センサ72、前記エンジン12の冷却水温TW を検出するための冷却水温センサ74、常用ブレーキであるフットブレーキの操作の有無を検出するためのブレーキスイッチ76、前記シフトレバー50のレバーポジション(操作位置)PSHを検出するためのレバーポジションセンサ78、油圧制御回路90内の作動油の温度であるAT油温TOIL を検出するためのAT油温センサ80、アップシフトスイッチ82、ダウンシフトスイッチ84等が設けられており、それらのセンサやスイッチから、エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気温度TA 、スロットル弁開度θTH、出力軸回転速度NOUT 、エンジン冷却水温TW 、ブレーキ操作の有無、前記シフトレバー50のレバーポジションPSH、タービン回転速度NT 、AT油温TOIL 、変速レンジのアップ指令RUP、ダウン指令RDN等を表す信号がエンジン用電子制御装置86或いは変速用電子制御装置88に供給されるようになっている。
【0020】
図3のエンジン用電子制御装置86は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータであって、そのCPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実行する。例えば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁92を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ94を制御し、アイドルスピード制御のために上記ISC弁62を制御し、トラクション制御のために上記スロットルアクチュエータ54により上記電子スロットル弁56を制御する。また、このエンジン用電子制御装置86は、上記変速用電子制御装置88と相互に通信可能に接続されており、一方に必要な信号が他方から適宜送信されるようになっている。上記変速用電子制御装置178もまた、上記エンジン用電子制御装置86と同様のマイクロコンピュータであって、そのCPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、例えば、前記油圧制御回路90内の各ソレノイド弁SL1乃至SL4、リニアソレノイド弁SLU、SLT、及びSLNの駆動を制御する。
【0021】
図4は、前記油圧制御回路90の一部構成を概略的に示す図である。この図4に示すプライマリレギュレータ弁96は、図示しないオイルポンプにより供給される元圧からライン圧PL を発生させて出力する。このライン圧PL は、ソレノイドモジュレータ弁98を介して前記リニアソレノイド弁SLU、SLT、及びSLNに供給される。前記クラッチC0、ブレーキB2、ブレーキB3は、第1アキュムレータ100、第2アキュムレータ102、第3アキュムレータ104をそれぞれ備えている。アキュムレータ制御弁106は、上記リニアソレノイド弁SLTから出力される信号圧PSLT 及びリニアソレノイド弁SLNから出力される信号圧PSLN に従ってそれら第1アキュムレータ100、第2アキュムレータ102、第3アキュムレータ104の各背圧を制御する。そして、第1アキュムレータ100、第2アキュムレータ102、第3アキュムレータ104は、斯かる各背圧に従って前記クラッチC0、ブレーキB2、ブレーキB3の各係合圧PC0、PB2、PB3を発生させて出力する。
【0022】
図5は、前記リニアソレノイド弁SLTの構成を示す断面図である。ここで、前記リニアソレノイド弁SLNもまた、このリニアソレノイド弁SLTと同じ構成とされている。この図5に示すように、前記リニアソレノイド弁SLTは、通電することにより電気エネルギを駆動力に変換する装置であるソレノイド108と、そのソレノイド108の駆動により前記ライン圧PL から所定の信号圧PSLT を発生させる調圧部110とから構成されている。このソレノイド108は、円筒状のコア112と、そのコア112の外周に巻回されたコイル114と、そのコア112の内部を軸心方向に移動可能に設けられたピン116と、そのピン116における調圧部110とは反対側の端部に固設されたプランジャ118と、それらコア112、コイル114、ピン116、及びプランジャ118を格納するためのケース120と、そのケース120の開口に嵌め着けられたカバー122とから成る。上記調圧部110は、上記ケース120に嵌め着けられたスリーブ124と、そのスリーブ124の内部を軸心方向に移動可能に設けられたスプール126と、そのスプール126を上記ソレノイド108に向けて付勢するスプリング128とから成り、そのスプール126におけるソレノイド108側の端部は、上記ピン116における調圧部110側の端部に当接させられている。以上のように構成されたリニアソレノイド弁SLTでは、上記コイル114に電流が流されるとその電流値に応じて上記プランジャ118が上記ピン116及びスプール126に共通の軸心方向に移動させられて、それに従って上記ピン116延いてはスプール126が同方向に移動させられる。それにより、ドレンポート132から排出される作動流体の量が調節され、入力ポート130から入力されるライン圧PL から所定の信号圧PSLT が発生させられて出力ポート134から出力される。
【0023】
このような油圧制御回路90によれば、前記クラッチC0、ブレーキB2、ブレーキB3の係合圧PC0、PB2、PB3を前記第1アキュムレータ100、第2アキュムレータ102、第3アキュムレータ104によって直接調圧することができ、また、その調圧レベルを前記リニアソレノイド弁SLT及びSLNによって変更することができる。例えば、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速、すなわち前記ブレーキB3を解放すると共に前記ブレーキB2を係合する所謂クラッチツウクラッチ変速において、前記入力軸30の入力トルクなどに基づいて前記ブレーキB3の解放過渡油圧や前記ブレーキB2の係合過渡油圧を制御することにより、変速ショックを好適に軽減することができる。その他の変速についても、前記リニアソレノイド弁SLT及びSLNのデューティ制御によって、前記第1アキュムレータ100、第2アキュムレータ102、第3アキュムレータ104の各背圧を調圧することにより、前記クラッチC1、ブレーキB2、ブレーキB3の過渡油圧を制御することができる。
【0024】
図6は、前記ソレノイド108の駆動を制御する駆動制御装置136の要部を説明する図である。前記ソレノイド108のコイル114は、トランジスタ138を介して電源であるバッテリ140に接続されており、このトランジスタ138に印加されるデューティ信号に応じた電流値が前記コイル114に流されるように構成されている。このデューティ信号は、具体的には、図7に示すような300Hzの矩形波であり、その1周期内のオン・オフ時間を(a)、(b)、(c)のように変化させることで、前記ソレノイド108に供給される電流値(平均電流)が増減制御されるようになっている。また、前記コイル114のアース側には抵抗142が設けられており、電流検出回路144は、この抵抗142の両端に生じる電圧からその抵抗142延いては前記コイル114に実際に流された電流値VIOを検出する。
【0025】
目標電流値決定手段146は、車両の走行状態に応じて前記ソレノイド108に流されるべき目標電流値VRを決定する。この目標電流値決定手段146により決定された目標電流値VRを表す信号が、なまし処理手段148及び電流供給停止判定手段156へ供給される。
【0026】
なまし処理手段148は、上記目標電流値決定手段146から供給される目標電流値VRの変化を緩和するように、その目標電流値VR(k)になまし処理を施す。具体的には、次の数式1によりなまし目標電流値FILT(k)を算出する。数式1において、FILT(k−1)は前回のなまし処理により算出されたなまし目標電流値、BETA及びALPHは所定のなまし係数である。
【0027】
[数式1]
FILT(k)=BETA×FILT(k−1)+(1−BETA)×(1−ALPH)×VR(k)
【0028】
前記電流検出回路144により検出された実際に流された電流値VIO(k)を表す信号及び前記なまし処理手段148により算出されたなまし目標電流値FILT(k)を表す信号が、演算器150へ供給される。この演算器150は、次の数式2により前記ソレノイド108に流されるべき目標電流値VR(k)と実際にそのソレノイド108に流された電流値VIO(k)との偏差EV(k)を算出する。
【0029】
[数式2]
EV(k)=ALPH×VR(k)−VIO(k)+FILT(k)
【0030】
前記演算器150により算出された偏差EV(k)を表す信号が、PIDコントローラ152へ供給される。このPIDコントローラ152は、前記演算器150により算出された偏差EV(k)が解消されるようにデューティ比を調節して前記ソレノイド108に流される電流をフィードバック制御する。具体的には、次の数式3によりデューティ比の補正量DDOを算出する。数式3において、EV(k−1)は前回の偏差、KPは比例ゲイン、KIは積分ゲインである。
【0031】
[数式3]
DDO=KP×{EV(k)−EV(k−1)}+KI×EV(k)
【0032】
前記PIDコントローラ152と前記トランジスタ138との間には、前述したフィードバック制御に優先して前記ソレノイド108への電流の供給を遮断するための開閉器154が配設されている。この開閉器154は、前記トランジスタ138と前記PIDコントローラ152とを接続する第1接続状態と、そのトランジスタ138のベースを接地する第2接続状態とを切り換える。この第2接続状態において前記トランジスタ138のベースが接地されると、そのトランジスタ138が瞬時にオフとされ、同時に前記ソレノイド108への電流の供給が遮断される。
【0033】
電流供給停止判定手段156は、前記目標電流値決定手段146により供給される目標電流値VRに基づいて前記ソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であるか否かを判定する。具体的には、前記目標値VRが零であるか否かを判定し、その判定結果を表す信号を電流供給停止手段である接続切換手段158へ供給する。
【0034】
接続切換手段158は、前記電流供給停止判定手段156により前記ソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイド108への電流の供給を停止する。具体的には、前記開閉器154を第2接続状態に切り換えることにより前記トランジスタ138のベースを接地させて、前記ソレノイド108への電流の供給を遮断する。以上の目標電流値決定手段146、なまし処理手段148、電流供給停止判定手段156、及び接続切換手段158は、前記変速用電子制御装置88の制御機能である。
【0035】
図8は、前記ソレノイドの駆動制御装置136の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、所定のサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。先ず、前記目標電流値決定手段146に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、車両の走行状態に応じて前記ソレノイド108に流されるべき目標電流値VRが決定される。次に、電流供給停止判定手段156に対応するS2において、斯かる目標電流値VRに基づいて前記ソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であるか否か、すなわち目標電流値VRが零であるか否かが判断される。このS2の判断が肯定される場合には、前記接続切換手段158に対応するS3において、前記開閉器154が第2接続状態に切り換えられることにより前記トランジスタ138のベースが接地させられて、前記ソレノイド108への電流の供給が遮断された後、本ルーチンが終了させられるが、S2の判断が否定される場合には、前記なまし処理手段148に対応するS4において、目標電流値VRになまし処理が施されてなまし目標電流値FILTが算出された後、S5において、そのなまし目標電流値FILTと前記演算器150により算出された偏差EVとに応じた電流が前記ソレノイド108へ供給される。そして、S6において、前記演算器150により前記ソレノイド108に流されるべき目標電流値VRとS5にてそのソレノイド108に流された電流値VIOとの偏差EVが算出された後、本ルーチンが終了させられる。
【0036】
このように、本実施例によれば、前記目標電流値VRに基づいて前記ソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であるか否かを判定する電流供給停止判定手段156(S2)と、その電流供給停止判定手段156により前記ソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイド108への電流の供給を停止する電流供給停止手段すなわち接続切換手段158(S3)とを、含むことから、前記ソレノイド108に流されるべき目標電流値VRと実際にそのソレノイドに流された電流値VIOとの偏差EVに基づいてそのソレノイド108に流される電流値をフィードバック制御することで外乱の発生を抑制しながらも、必要に応じて前記ソレノイド108に供給される電流を可及的速やかに零とし得るソレノイドの駆動制御装置136を提供することができる。
【0037】
また、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイド108への電流の供給を遮断するための開閉器154を含み、前記接続切換手段158は、その開閉器154を切り換えることで前記ソレノイド108への電流の供給を停止するものであるため、簡単な構成で実用に即したソレノイドの駆動制御装置136を提供することができる。
【0038】
また、前記目標電流値VRの変化を緩和するなまし処理手段148を含み、なまし処理されたなまし目標電流値FILTと前記ソレノイド108に流された電流値VIOとの偏差EVに基づいてそのソレノイド108に流される電流値をフィードバック制御するものであるため、前記ソレノイド108に外乱が発生するのを更に好適に抑制できる。
【0039】
続いて、本発明の他の実施例であるソレノイドの駆動制御装置について説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関して、前述の実施例と重複する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図9は、前記ソレノイド108の駆動を制御する他の駆動制御装置160の要部を説明する図である。この態様では、前記開閉器154は、前記トランジスタ138と前記PIDコントローラ152とを接続する第1接続状態と、そのトランジスタ138のベースをエミッタに接続する第2接続状態とを切り換える。この第2接続状態において前記トランジスタ138のベースがエミッタに接続されると、そのトランジスタ138が瞬時にオフとされ、同時に前記ソレノイド108への電流の供給が遮断される。
【0041】
図10は、前記ソレノイド108の駆動を制御する更に別の駆動制御装置162の要部を説明する図である。この図10に示す電流供給停止手段166は、前記電流供給停止判定手段156により前記ソレノイド108への電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、前述した演算結果に優先して前記トランジスタ138へ供給されるデューティ信号が常時オフ(デューティ比=0%又は100%)となるように前記PIDコントローラ154を制御する。このようにすれば、前記デューティ信号が強制的にオフとされることで前記ソレノイド108への電流の供給が瞬時に停止させられる。
【0042】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0043】
例えば、前述の実施例では、目標電流値決定手段146、なまし処理手段148、電流供給停止判定手段156、及び接続切換手段158は、前記変速用電子制御装置88の制御機能であったが、例えば、所定の電気回路によりこれらの手段と同様の制御を実行させるものであってもよい。また、前記演算器150、PIDコントローラ152、及び開閉器154は、前記ソレノイドの制御装置132の電気回路に組み込まれていたが、前記変速用電子制御装置88によりこれらの装置と同様の制御を実行させるものであっても構わない。
【0044】
また、前述の実施例では、前記なまし処理手段148によりなまし処理の施されたなまし目標電流値FILTが前記演算器150へ供給されるものであったが、このなまし処理手段148は必ずしも設けられていなくともよく、前記目標電流値決定手段146により決定された目標電流値VRが直接前記演算器150へ供給されるものであっても構わない。
【0045】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両の動力伝達装置の構成を説明する骨子図である。
【図2】図1の車両に設けられた自動変速機における複数のギヤ段とそれを達成するための油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせとの関係を説明する図表である。
【図3】図1の車両においてエンジン及び自動変速機を制御するための制御装置の電気的構成を説明するブロック線図である。
【図4】図3の油圧制御回路の一部構成を概略的に示す図である。
【図5】図4のリニアソレノイド弁の構成を示す断面図である。
【図6】図5のソレノイドの駆動を制御する駆動制御装置の要部を説明する図である。
【図7】図6のトランジスタへ供給されるデューティ信号の一例を示す線図である。
【図8】図6のソレノイドの駆動制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【図9】図5のソレノイドの駆動を制御する他の駆動制御装置の要部を説明する図である。
【図10】図5のソレノイドの駆動を制御する更に別の駆動制御装置の要部を説明する図である。
【符号の説明】
108:ソレノイド
136、160、162:ソレノイドの駆動制御装置
148:なまし処理手段
154:開閉器
156:電流供給停止判定手段
158:接続切換手段(電流供給停止手段)
166:電流供給停止手段
EV:偏差
FILT:なまし目標電流値
SLU、SLT、SLN:リニアソレノイド弁
VIO:実際に流された電流値
VR:目標電流値
Claims (3)
- ソレノイドに流されるべき目標電流値と実際に該ソレノイドに流された電流値との偏差に基づいて該ソレノイドに流される電流値をフィードバック制御するソレノイドの駆動制御装置であって、
前記目標電流値に基づいて前記ソレノイドへの電流の供給を停止すべき状態であるか否かを判定する電流供給停止判定手段と、
該電流供給停止判定手段により前記ソレノイドへの電流の供給を停止すべき状態であると判定された場合には、前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイドへの電流の供給を停止する電流供給停止手段と
を、含むことを特徴とするソレノイドの駆動制御装置。 - 前記フィードバック制御に優先して前記ソレノイドへの電流の供給を遮断するための開閉器を含み、前記電流供給停止手段は、該開閉器を切り換えることで前記ソレノイドへの電流の供給を停止するものである請求項1のソレノイドの駆動制御装置。
- 前記目標電流値の変化を緩和するなまし処理手段を含み、なまし処理された目標電流値と前記ソレノイドに流された電流値との偏差に基づいて該ソレノイドに流される電流値をフィードバック制御するものである請求項1又は2のソレノイドの駆動制御装置。
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