JP2004270740A - 制御弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つのパイプに流れる流体の流量を段階的に変更すると共に、連通孔が半開状態になる弁体の回転範囲を従来より小さくすることが可能な制御弁を提供する。
【解決手段】本発明の制御弁60によれば、弁体20に備えた全開部30と全閉部28と部分閉塞部29のうちの何れかを、ケーシング10に備えた1対の連通孔31,31に重ねることで、1つの排出用のパイプ26に流れる流体の流量を段階的に変更することが可能になる。また、従来の1つのパイプに1つ設けた連通孔5を1対の連通孔31,31で構成したので、それら連通孔31,31の総開口面積を従来の連通孔5と同じにした場合には、個々の連通孔31は従来の連通孔5より小さくなり、従来のものより急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の制御弁60によれば、弁体20に備えた全開部30と全閉部28と部分閉塞部29のうちの何れかを、ケーシング10に備えた1対の連通孔31,31に重ねることで、1つの排出用のパイプ26に流れる流体の流量を段階的に変更することが可能になる。また、従来の1つのパイプに1つ設けた連通孔5を1対の連通孔31,31で構成したので、それら連通孔31,31の総開口面積を従来の連通孔5と同じにした場合には、個々の連通孔31は従来の連通孔5より小さくなり、従来のものより急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーシングに、供給用と排出用のパイプを接続し、ケーシング内面に弁体を押し付けて回動させることで、排出用又は供給用のパイプへの連通孔を開閉する制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9及び図10に示すように、従来、この種の制御弁では、供給用のパイプ4と1対の排出用のパイプ3,3(図10参照)とがケーシング1に形成した複数の凹所2に嵌合固定されて、各凹所2の奥壁に貫通形成した円形の連通孔5を通して、各パイプ3,3,4とケーシング1の内部空間1Aとが連通されていた。そして、ケーシング1の内面に押し付けられた弁体6を回転させることで、各排出用のパイプ3に連通した各連通孔5が開閉される構成になっていた(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−343077号公報(請求項1、段落[0010])
【0004】
【特許文献2】
特開2002−276827号公報(段落[0014]、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の制御弁では、ケーシング1に接続された1つのパイプ3に対して1つの連通孔5が形成されていたので、1つのパイプ3に流れる流量を連通孔5の開閉によって段階的に変更することができなかった。また、上記した従来の制御弁において、排出用の両方のパイプ3,3を途中で1つにまとめかつそれらパイプ3,3に係る連通孔5,5を別々に開閉することで、総流量を段階的に変更する構成を検討したが、部品点数が多くなり、コストが高くなるという問題が生じていた。また、従来の制御弁では、連通孔が半開状態になる弁体の回転範囲を小さくすることが要請されていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、1つのパイプに流れる流体の流量を段階的に変更すると共に、連通孔が半開状態になる弁体の回転範囲を小さくすることが可能な制御弁の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る制御弁(60)は、供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、弁体(20)をケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、連通孔(31)が弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、連通孔(31)を1つのパイプ(26)に対して複数設け、弁体(20)には、複数の連通孔(31,31)の全部を開放するための全開部(30)と、複数の連通孔(31,31)の全部を閉塞するための全閉部(28)と、複数の連通孔(31,31)の一部を閉塞しかつ残りを開放するための部分閉塞部(29)とが設けられたところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明に係る制御弁(60)は、供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、弁体(20)をケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、連通孔(31)が弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、連通孔(31)を、1つのパイプ(26)に対して複数設けかつ、それら複数の連通孔(31,31)が弁体(20)によって一度に横切られるように配置したところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の制御弁(60)において、複数の連通孔(31,31)は、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿って並べて配置され、弁体(20)のうち連通孔(31,31)を横切る縁部は、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿った構造をなしたところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明に係る制御弁(60)は、供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、弁体(20)をケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、連通孔(31)が弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、連通孔(31C)は、長孔形状をなし、弁体(20)は、その縁部が連通孔(31C)を幅方向に横切るように構成されたところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の制御弁(60)では、弁体(20)に備えた全開部(30)と全閉部(28)と部分閉塞部(29)のうちの何れかを、ケーシング(10)に備えた複数の連通孔(31)に重ねることで、1つのパイプ(26)に流れる流体の流量を段階的に変更することが可能になる。
【0012】
<請求項2及び3の発明>
請求項2の制御弁(60)では、従来、1つのパイプ(3)に1つ備えられた連通孔(5)を、複数の連通孔(31,31)で構成したので、それら連通孔(31,31)の総開口面積を従来の連通孔(5)と同じにした場合には、個々の連通孔(31)は従来の連通孔(5)より小さくなる。従って、連通孔(31)が半開状態になる弁体(20)の回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0013】
具体的には、複数の連通孔(31,31)を、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿って並べて配置し、弁体(20)のうち連通孔(31,31)を横切る縁部は、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿った構造にすることで、弁体(20)によって複数の連通孔(31,31)を一度に開閉することができる(請求項3の発明)。
【0014】
<請求項4の発明>
請求項4の制御弁(60)では、連通孔(31C)を長孔形状にしたので、その長孔形状の連通孔(31C)の開口面積を従来の円形の連通孔(5)と同じにした場合には、長孔形状の連通孔(31C)の幅は、従来の連通孔(5)の直径より小さくなる。そして、本発明では、その弁体(20)が、長孔形状の連通孔(31C)を幅方向で横切って開閉するので、その連通孔(31C)が半開状態となる弁体(20)の回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の制御弁60に備えたケーシング10は、ケーシング本体11と弁座シート12とを組み付けてなる。ケーシング本体11は、非磁性体金属(例えば、ステンレス)で構成され、全体として一端有底の略円筒形をなし、開放口側が段付き状に径が広がった大径部11Dになっている。また、ケーシング本体11の外側には、ステータ51が嵌合されている。
【0016】
弁座シート12は、円板状をなし、弁座シート12の外側端面には、1対の凹所23,24が形成されている。一方の凹所23は、図2に示すように、弁座シート12における外縁部寄りに配置されて、その凹所23には供給用のパイプ25の先端が嵌合固定されている。また、凹所23の奥壁には、1つの供給孔32が形成されており、この供給孔32を通して弁体20とケーシング10の内部空間10Aとが連通している。
【0017】
他方の凹所24は、弁座シート12における中心寄りに配置されて、その凹所24には排出用のパイプ26の先端が嵌合固定されている。また、排出用の凹所24の奥壁には、2つの連通孔31,31が形成されており、これら連通孔31,31を通して弁体20とケーシング10の内部空間10Aとが連通している。ここで、連通孔31,31は、弁座シート12の径方向に沿って並んでいる。即ち、連通孔31,31は、後述する弁体20の回動中心を通過する直線に沿って並んでいる。
【0018】
図1に示すように、弁座シート12の内側端面の中心には、軸受孔15が陥没形成されている。そして、この軸受孔15とケーシング本体11の奥壁11Sに形成した軸受部13とに丸棒16の両端部が軸支されている。丸棒16には、図1における上方側からコイルバネ18、ローター52、弁体20が順番に貫通されている。
【0019】
ローター52は、永久磁石で構成され、丸棒16に嵌合された小リール52Aとその外側を囲む大リール52Bとの間を径方向に延びた翼片52Cで繋いでなる。そして、このローター52と前記ステータ51とによって、本発明の「駆動手段」に相当するステッピングモータ50が構成されている。
【0020】
図1に示すように、大リール52Bの端面には、弁座シート12に向けてストッパ当接部53が突出している。また、ケーシング本体11の大径部11Dに圧入固定された規制盤22には、ストッパ当接部53の回動領域にストッパ22Bが突設されている。そして、ローター52を一方向に回転すると、ストッパ22Bの一方の面にストッパ当接部53が当接し、ローター52を他方向に回転すると、ストッパ22Bの他方の面にストッパ当接部53が当接し、これによりローター52の回転範囲が360度未満に規制されている。また、規制盤22には、弁座シート12側に位置決め突部22Aが突設されており、この位置決め突部22Aと、弁座シート12に形成された位置決め孔12Sとが係止している。
【0021】
弁体20は、円筒体20Aの一端に円板20Bを備えてなり、その円板20Bのうち弁座シート12側には摺接突部21が形成されている。また、円板20Bからローター52に向けて係合突部20Cが突出しており、その係合突部20Cがローター52に係合することで、弁体20とローター52とが一体的に回転するようになっている。さらに、コイルバネ18の弾発力によって摺接突部21が弁座シート12に押し付けられた状態に保持されている。
【0022】
摺接突部21の平面形状は、図3に示されており、円形部27から全閉部28と部分閉塞部29とを張り出した形状になっている。それら全閉部28と部分閉塞部29とは、大きさが異なる扇形をなして隣り合わせに設けられている。詳細には、円形部27の外周縁の延長線L1は、1対の連通孔31,31より回転中心側を通過し、全閉部28の外周縁の延長線L2は、両連通孔31,31より回動中心から離れた側を通過し、部分閉塞部29の外周縁の延長線L3は、両連通孔31,31の間を通過するようになっている。
【0023】
そして、摺接突部21のうち円形部27の外側が本発明に係る全開部30をなし、この全開部30が連通孔31,31に重なったときには、連通孔31,31が共に開放され、全閉部28が連通孔31,31に重なったときには、連通孔31,31が共に閉塞され、部分閉塞部29が連通孔31,31に重なったときには、中心側の連通孔31が閉塞されかつ他方の連通孔31が開放される。
【0024】
ここで、弁体20が図3における時計回りの方向に回転して、前記ストッパ22Bの一方の面とストッパ当接部53とが当接した位置を「原位置」とすると、本実施形態では、原位置で、例えば連通孔31,31に全閉部28が重なって連通孔31,31が共に塞がれるようになっている。
【0025】
本実施形態の制御弁60の構成は以上であって、次に、制御弁60の動作について説明する。上記したように弁体20が原位置にあると、連通孔31,31が全閉部28と重なって共に塞がれる。このとき、排出用のパイプ26には、流体は流れない。弁体20を、原位置から図3における反時計回りの方向に回転させると、連通孔31,31が部分閉塞部29と重なって一方の連通孔31が塞がれかつ他方の連通孔31が開放される。このとき、排出用のパイプ26には、一方の連通孔31を通過した所定量Sの流体が流れる。さらに、弁体20を同じ方向に回転させると、連通孔31,31が全開部30と重なって共に開放され、ストッパ当接部53がストッパ22Bの反対面に当接した終端位置に至る。このとき、排出用のパイプ26に流れる流体は、2つの連通孔31,31の両方を通過して、流量が前記所定量Sの2倍になる。
【0026】
終端位置から弁体20を時計回り方向に回転させると、前記した場合とは逆の順序で、連通孔31,31が順番に塞がれて流量が段階的に減らされ、原位置に戻る。
【0027】
このように本実施形態の制御弁60によれば、弁体20に備えた全開部30と全閉部28と部分閉塞部29のうちの何れかを、ケーシング10に備えた1対の連通孔31,31に重ねることで、1つの排出用のパイプ26に流れる流体の流量を段階的に変更することが可能になる。また、従来、1つのパイプに1つ備えた連通孔5を、本実施形態の制御弁60では、1対の連通孔31,31で構成したので、それら連通孔31,31の総開口面積を従来の連通孔5と同じにした場合には、個々の連通孔31は従来の連通孔5より小さくなる。これにより、連通孔31が半開状態になる弁体20が回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0028】
さて、図4には排出側のパイプ26に流れる流量と、弁体20の回転位置との関係のグラフが示されている。弁体20が上記した原位置から終端位置に向けて回転した場合には、グラフにおける上向きの矢印を付した経路L10を辿って流量が増加し、弁体20が終端位置から原位置に向けて回転した場合には、グラフにおける下向きの矢印を付した経路L11を辿って流量が減する。ここで、本実施形態の制御弁60では、連通孔31が半開状態になる弁体20の回転範囲が従来より小さいので、上記した両経路L10,L11の相違によるヒステリシスを、従来のものより抑えることができる。
【0029】
<第2実施形態>
本実施形態は、図5に示されており、前記第1実施形態とは弁体20と連通孔31の構造のみが異なる。即ち、本実施形態では、1対の連通孔31A,31Bのうち弁座シート12の中心側の連通孔31Bの方が、外側の連通孔31Aより大きくなっている。また、本実施形態の摺接突部21Vは、全閉部28と部分閉塞部29とが間隔を空けて配置され、全閉部28のうち径方向を向いた縁部から第2の部分閉塞部40が延設されている。第2の部分閉塞部40は、全閉部28の先端部分から周方向に延び、外側の連通孔31Aのみを塞ぐことができるようになっている。上記以外の構成は、第1実施形態と同一であるので重複した説明を省略する。
【0030】
本実施形態の制御弁では、両連通孔31A,31Bを開いた状態と、両連通孔31A,31Bを塞いだ状態と、大きい側の連通孔31Bのみを塞いで小さい側の連通孔31Aを開いた状態と、小さい側の連通孔31Aのみを塞いで大きい側の連通孔31Bを開いた状態とに切り替えられ、排出用のパイプ26に流す流体の流量を3段階に変更することができる。
【0031】
<第3実施形態>
本実施形態は、図6に示されており、前記第1実施形態とは弁体20と連通孔31の構造のみが異なる。即ち、本実施形態では、弁座シート12の径方向に延びた長孔形状の連通孔31Cが、排出用のパイプ26に対して1つ形成されている。また、本実施形態の摺接突部21Wは、円形部27に全閉部28のみを張り出して備えている。上記以外の構成は、第1実施形態と同一であるので重複した説明を省略する。
【0032】
本実施形態では、連通孔31Cを長孔形状にしたので、その長孔形状の連通孔31Cの開口面積を従来の連通孔5と同じにした場合には、連通孔31Cの幅は、従来の連通孔5の直径より小さくなる。そして、その弁体20の全閉部28が連通孔31Cを幅方向で横切って開閉するので、連通孔31Cが半開状態になる弁体20の回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0033】
<第4実施形態>
本実施形態は、図7に示されており、前記第3実施形態における連通孔31Cに代えて、例えば、弁座シート12の径方向に1対の連通孔31,31を並べて備え、弁体20の全閉部28が、それら複数の連通孔31,31を一度に横切って開閉する構成になっている。このような構成にしても、第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0034】
<第5実施形態>
本実施形態は、図8に示されており、前記第3実施形態とは連通孔31の構造のみが異なる。即ち、本実施形態では、弁座シート12の径方向と直交する方向に例えば3つの連通孔31Dが並べて設けられている。そして、3つの連通孔31のうち閉塞される連通孔31の個数が変わるように、ステッピングモータ50により弁体20を位置制御して、排出用のパイプ26に流す流量を3段階に変更する。また、本実施形態によれば、摺接突部21の構造が簡素化される。
【0035】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る制御弁の側断面図
【図2】図1のA−A断面における平断面図
【図3】図1のB−B断面における平断面図
【図4】弁体の回転角度と流量の関係を示したグラフ
【図5】第2実施形態の弁体の平断面図
【図6】第3実施形態の弁体の平断面図
【図7】第4実施形態の弁体の平断面図
【図8】第5実施形態の弁体の平断面図
【図9】従来の制御弁の側断面図
【図10】従来の制御弁の平断面図
【符号の説明】
10…ケーシング
10A…内部空間
20…弁体
21…摺接突部
22…規制盤
25,26…パイプ
28…全閉部
29,40…部分閉塞部
30…全開部
31,31A,31B,31C,31D…連通孔
50…ステッピングモータ(駆動手段)
60…制御弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーシングに、供給用と排出用のパイプを接続し、ケーシング内面に弁体を押し付けて回動させることで、排出用又は供給用のパイプへの連通孔を開閉する制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9及び図10に示すように、従来、この種の制御弁では、供給用のパイプ4と1対の排出用のパイプ3,3(図10参照)とがケーシング1に形成した複数の凹所2に嵌合固定されて、各凹所2の奥壁に貫通形成した円形の連通孔5を通して、各パイプ3,3,4とケーシング1の内部空間1Aとが連通されていた。そして、ケーシング1の内面に押し付けられた弁体6を回転させることで、各排出用のパイプ3に連通した各連通孔5が開閉される構成になっていた(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−343077号公報(請求項1、段落[0010])
【0004】
【特許文献2】
特開2002−276827号公報(段落[0014]、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の制御弁では、ケーシング1に接続された1つのパイプ3に対して1つの連通孔5が形成されていたので、1つのパイプ3に流れる流量を連通孔5の開閉によって段階的に変更することができなかった。また、上記した従来の制御弁において、排出用の両方のパイプ3,3を途中で1つにまとめかつそれらパイプ3,3に係る連通孔5,5を別々に開閉することで、総流量を段階的に変更する構成を検討したが、部品点数が多くなり、コストが高くなるという問題が生じていた。また、従来の制御弁では、連通孔が半開状態になる弁体の回転範囲を小さくすることが要請されていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、1つのパイプに流れる流体の流量を段階的に変更すると共に、連通孔が半開状態になる弁体の回転範囲を小さくすることが可能な制御弁の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る制御弁(60)は、供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、弁体(20)をケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、連通孔(31)が弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、連通孔(31)を1つのパイプ(26)に対して複数設け、弁体(20)には、複数の連通孔(31,31)の全部を開放するための全開部(30)と、複数の連通孔(31,31)の全部を閉塞するための全閉部(28)と、複数の連通孔(31,31)の一部を閉塞しかつ残りを開放するための部分閉塞部(29)とが設けられたところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明に係る制御弁(60)は、供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、弁体(20)をケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、連通孔(31)が弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、連通孔(31)を、1つのパイプ(26)に対して複数設けかつ、それら複数の連通孔(31,31)が弁体(20)によって一度に横切られるように配置したところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の制御弁(60)において、複数の連通孔(31,31)は、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿って並べて配置され、弁体(20)のうち連通孔(31,31)を横切る縁部は、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿った構造をなしたところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明に係る制御弁(60)は、供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、弁体(20)をケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、連通孔(31)が弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、連通孔(31C)は、長孔形状をなし、弁体(20)は、その縁部が連通孔(31C)を幅方向に横切るように構成されたところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の制御弁(60)では、弁体(20)に備えた全開部(30)と全閉部(28)と部分閉塞部(29)のうちの何れかを、ケーシング(10)に備えた複数の連通孔(31)に重ねることで、1つのパイプ(26)に流れる流体の流量を段階的に変更することが可能になる。
【0012】
<請求項2及び3の発明>
請求項2の制御弁(60)では、従来、1つのパイプ(3)に1つ備えられた連通孔(5)を、複数の連通孔(31,31)で構成したので、それら連通孔(31,31)の総開口面積を従来の連通孔(5)と同じにした場合には、個々の連通孔(31)は従来の連通孔(5)より小さくなる。従って、連通孔(31)が半開状態になる弁体(20)の回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0013】
具体的には、複数の連通孔(31,31)を、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿って並べて配置し、弁体(20)のうち連通孔(31,31)を横切る縁部は、弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿った構造にすることで、弁体(20)によって複数の連通孔(31,31)を一度に開閉することができる(請求項3の発明)。
【0014】
<請求項4の発明>
請求項4の制御弁(60)では、連通孔(31C)を長孔形状にしたので、その長孔形状の連通孔(31C)の開口面積を従来の円形の連通孔(5)と同じにした場合には、長孔形状の連通孔(31C)の幅は、従来の連通孔(5)の直径より小さくなる。そして、本発明では、その弁体(20)が、長孔形状の連通孔(31C)を幅方向で横切って開閉するので、その連通孔(31C)が半開状態となる弁体(20)の回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の制御弁60に備えたケーシング10は、ケーシング本体11と弁座シート12とを組み付けてなる。ケーシング本体11は、非磁性体金属(例えば、ステンレス)で構成され、全体として一端有底の略円筒形をなし、開放口側が段付き状に径が広がった大径部11Dになっている。また、ケーシング本体11の外側には、ステータ51が嵌合されている。
【0016】
弁座シート12は、円板状をなし、弁座シート12の外側端面には、1対の凹所23,24が形成されている。一方の凹所23は、図2に示すように、弁座シート12における外縁部寄りに配置されて、その凹所23には供給用のパイプ25の先端が嵌合固定されている。また、凹所23の奥壁には、1つの供給孔32が形成されており、この供給孔32を通して弁体20とケーシング10の内部空間10Aとが連通している。
【0017】
他方の凹所24は、弁座シート12における中心寄りに配置されて、その凹所24には排出用のパイプ26の先端が嵌合固定されている。また、排出用の凹所24の奥壁には、2つの連通孔31,31が形成されており、これら連通孔31,31を通して弁体20とケーシング10の内部空間10Aとが連通している。ここで、連通孔31,31は、弁座シート12の径方向に沿って並んでいる。即ち、連通孔31,31は、後述する弁体20の回動中心を通過する直線に沿って並んでいる。
【0018】
図1に示すように、弁座シート12の内側端面の中心には、軸受孔15が陥没形成されている。そして、この軸受孔15とケーシング本体11の奥壁11Sに形成した軸受部13とに丸棒16の両端部が軸支されている。丸棒16には、図1における上方側からコイルバネ18、ローター52、弁体20が順番に貫通されている。
【0019】
ローター52は、永久磁石で構成され、丸棒16に嵌合された小リール52Aとその外側を囲む大リール52Bとの間を径方向に延びた翼片52Cで繋いでなる。そして、このローター52と前記ステータ51とによって、本発明の「駆動手段」に相当するステッピングモータ50が構成されている。
【0020】
図1に示すように、大リール52Bの端面には、弁座シート12に向けてストッパ当接部53が突出している。また、ケーシング本体11の大径部11Dに圧入固定された規制盤22には、ストッパ当接部53の回動領域にストッパ22Bが突設されている。そして、ローター52を一方向に回転すると、ストッパ22Bの一方の面にストッパ当接部53が当接し、ローター52を他方向に回転すると、ストッパ22Bの他方の面にストッパ当接部53が当接し、これによりローター52の回転範囲が360度未満に規制されている。また、規制盤22には、弁座シート12側に位置決め突部22Aが突設されており、この位置決め突部22Aと、弁座シート12に形成された位置決め孔12Sとが係止している。
【0021】
弁体20は、円筒体20Aの一端に円板20Bを備えてなり、その円板20Bのうち弁座シート12側には摺接突部21が形成されている。また、円板20Bからローター52に向けて係合突部20Cが突出しており、その係合突部20Cがローター52に係合することで、弁体20とローター52とが一体的に回転するようになっている。さらに、コイルバネ18の弾発力によって摺接突部21が弁座シート12に押し付けられた状態に保持されている。
【0022】
摺接突部21の平面形状は、図3に示されており、円形部27から全閉部28と部分閉塞部29とを張り出した形状になっている。それら全閉部28と部分閉塞部29とは、大きさが異なる扇形をなして隣り合わせに設けられている。詳細には、円形部27の外周縁の延長線L1は、1対の連通孔31,31より回転中心側を通過し、全閉部28の外周縁の延長線L2は、両連通孔31,31より回動中心から離れた側を通過し、部分閉塞部29の外周縁の延長線L3は、両連通孔31,31の間を通過するようになっている。
【0023】
そして、摺接突部21のうち円形部27の外側が本発明に係る全開部30をなし、この全開部30が連通孔31,31に重なったときには、連通孔31,31が共に開放され、全閉部28が連通孔31,31に重なったときには、連通孔31,31が共に閉塞され、部分閉塞部29が連通孔31,31に重なったときには、中心側の連通孔31が閉塞されかつ他方の連通孔31が開放される。
【0024】
ここで、弁体20が図3における時計回りの方向に回転して、前記ストッパ22Bの一方の面とストッパ当接部53とが当接した位置を「原位置」とすると、本実施形態では、原位置で、例えば連通孔31,31に全閉部28が重なって連通孔31,31が共に塞がれるようになっている。
【0025】
本実施形態の制御弁60の構成は以上であって、次に、制御弁60の動作について説明する。上記したように弁体20が原位置にあると、連通孔31,31が全閉部28と重なって共に塞がれる。このとき、排出用のパイプ26には、流体は流れない。弁体20を、原位置から図3における反時計回りの方向に回転させると、連通孔31,31が部分閉塞部29と重なって一方の連通孔31が塞がれかつ他方の連通孔31が開放される。このとき、排出用のパイプ26には、一方の連通孔31を通過した所定量Sの流体が流れる。さらに、弁体20を同じ方向に回転させると、連通孔31,31が全開部30と重なって共に開放され、ストッパ当接部53がストッパ22Bの反対面に当接した終端位置に至る。このとき、排出用のパイプ26に流れる流体は、2つの連通孔31,31の両方を通過して、流量が前記所定量Sの2倍になる。
【0026】
終端位置から弁体20を時計回り方向に回転させると、前記した場合とは逆の順序で、連通孔31,31が順番に塞がれて流量が段階的に減らされ、原位置に戻る。
【0027】
このように本実施形態の制御弁60によれば、弁体20に備えた全開部30と全閉部28と部分閉塞部29のうちの何れかを、ケーシング10に備えた1対の連通孔31,31に重ねることで、1つの排出用のパイプ26に流れる流体の流量を段階的に変更することが可能になる。また、従来、1つのパイプに1つ備えた連通孔5を、本実施形態の制御弁60では、1対の連通孔31,31で構成したので、それら連通孔31,31の総開口面積を従来の連通孔5と同じにした場合には、個々の連通孔31は従来の連通孔5より小さくなる。これにより、連通孔31が半開状態になる弁体20が回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0028】
さて、図4には排出側のパイプ26に流れる流量と、弁体20の回転位置との関係のグラフが示されている。弁体20が上記した原位置から終端位置に向けて回転した場合には、グラフにおける上向きの矢印を付した経路L10を辿って流量が増加し、弁体20が終端位置から原位置に向けて回転した場合には、グラフにおける下向きの矢印を付した経路L11を辿って流量が減する。ここで、本実施形態の制御弁60では、連通孔31が半開状態になる弁体20の回転範囲が従来より小さいので、上記した両経路L10,L11の相違によるヒステリシスを、従来のものより抑えることができる。
【0029】
<第2実施形態>
本実施形態は、図5に示されており、前記第1実施形態とは弁体20と連通孔31の構造のみが異なる。即ち、本実施形態では、1対の連通孔31A,31Bのうち弁座シート12の中心側の連通孔31Bの方が、外側の連通孔31Aより大きくなっている。また、本実施形態の摺接突部21Vは、全閉部28と部分閉塞部29とが間隔を空けて配置され、全閉部28のうち径方向を向いた縁部から第2の部分閉塞部40が延設されている。第2の部分閉塞部40は、全閉部28の先端部分から周方向に延び、外側の連通孔31Aのみを塞ぐことができるようになっている。上記以外の構成は、第1実施形態と同一であるので重複した説明を省略する。
【0030】
本実施形態の制御弁では、両連通孔31A,31Bを開いた状態と、両連通孔31A,31Bを塞いだ状態と、大きい側の連通孔31Bのみを塞いで小さい側の連通孔31Aを開いた状態と、小さい側の連通孔31Aのみを塞いで大きい側の連通孔31Bを開いた状態とに切り替えられ、排出用のパイプ26に流す流体の流量を3段階に変更することができる。
【0031】
<第3実施形態>
本実施形態は、図6に示されており、前記第1実施形態とは弁体20と連通孔31の構造のみが異なる。即ち、本実施形態では、弁座シート12の径方向に延びた長孔形状の連通孔31Cが、排出用のパイプ26に対して1つ形成されている。また、本実施形態の摺接突部21Wは、円形部27に全閉部28のみを張り出して備えている。上記以外の構成は、第1実施形態と同一であるので重複した説明を省略する。
【0032】
本実施形態では、連通孔31Cを長孔形状にしたので、その長孔形状の連通孔31Cの開口面積を従来の連通孔5と同じにした場合には、連通孔31Cの幅は、従来の連通孔5の直径より小さくなる。そして、その弁体20の全閉部28が連通孔31Cを幅方向で横切って開閉するので、連通孔31Cが半開状態になる弁体20の回転範囲が従来より小さくなり、従来より急峻に開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0033】
<第4実施形態>
本実施形態は、図7に示されており、前記第3実施形態における連通孔31Cに代えて、例えば、弁座シート12の径方向に1対の連通孔31,31を並べて備え、弁体20の全閉部28が、それら複数の連通孔31,31を一度に横切って開閉する構成になっている。このような構成にしても、第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0034】
<第5実施形態>
本実施形態は、図8に示されており、前記第3実施形態とは連通孔31の構造のみが異なる。即ち、本実施形態では、弁座シート12の径方向と直交する方向に例えば3つの連通孔31Dが並べて設けられている。そして、3つの連通孔31のうち閉塞される連通孔31の個数が変わるように、ステッピングモータ50により弁体20を位置制御して、排出用のパイプ26に流す流量を3段階に変更する。また、本実施形態によれば、摺接突部21の構造が簡素化される。
【0035】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る制御弁の側断面図
【図2】図1のA−A断面における平断面図
【図3】図1のB−B断面における平断面図
【図4】弁体の回転角度と流量の関係を示したグラフ
【図5】第2実施形態の弁体の平断面図
【図6】第3実施形態の弁体の平断面図
【図7】第4実施形態の弁体の平断面図
【図8】第5実施形態の弁体の平断面図
【図9】従来の制御弁の側断面図
【図10】従来の制御弁の平断面図
【符号の説明】
10…ケーシング
10A…内部空間
20…弁体
21…摺接突部
22…規制盤
25,26…パイプ
28…全閉部
29,40…部分閉塞部
30…全開部
31,31A,31B,31C,31D…連通孔
50…ステッピングモータ(駆動手段)
60…制御弁
Claims (4)
- 供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、
前記ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と前記内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、前記弁体(20)を前記ケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、前記連通孔(31)が前記弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、
前記連通孔(31)を1つの前記パイプ(26)に対して複数設け、
前記弁体(20)には、前記複数の連通孔(31,31)の全部を開放するための全開部(30)と、前記複数の連通孔(31,31)の全部を閉塞するための全閉部(28)と、前記複数の連通孔(31,31)の一部を閉塞しかつ残りを開放するための部分閉塞部(29)とが設けられたことを特徴とする制御弁(60)。 - 供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、
前記ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と前記内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、前記弁体(20)を前記ケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、前記連通孔(31)が前記弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、
前記連通孔(31)を、1つの前記パイプ(26)に対して複数設けかつ、それら複数の連通孔(31,31)が前記弁体(20)によって一度に横切られるように配置したことを特徴とする制御弁(60)。 - 前記複数の連通孔(31,31)は、前記弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿って並べて配置され、
前記弁体(20)のうち前記連通孔(31,31)を横切る縁部は、前記弁体(20)の回転中心又はその近傍を通過する直線に沿った構造をなしたことを特徴とする請求項2に記載の制御弁(60)。 - 供給用のパイプ(25)と排出用のパイプ(26)を、弁体(20)を収容したケーシング(10)に固定して、そのケーシング(10)の内部空間(10A)に連通させ、
前記ケーシング(10)のうち一方のパイプ(26)の固定部分には、そのパイプ(26)と前記内部空間(10A)とを連通する連通孔(31)が貫通形成され、前記弁体(20)を前記ケーシング(10)の内面に押し付けて駆動手段(50)にて回転させることにより、前記連通孔(31)が前記弁体(20)に横切られて開閉する制御弁(60)において、
前記連通孔(31C)は、長孔形状をなし、前記弁体(20)は、その縁部が前記連通孔(31C)を幅方向に横切るように構成されたことを特徴とする制御弁(60)。
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Cited By (2)
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JP2016217640A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 株式会社豊田中央研究所 | バルブ、吸着式ヒートポンプ |
WO2022172743A1 (ja) * | 2021-02-15 | 2022-08-18 | イーグル工業株式会社 | 切換弁 |
-
2003
- 2003-03-05 JP JP2003059067A patent/JP2004270740A/ja active Pending
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WO2022172743A1 (ja) * | 2021-02-15 | 2022-08-18 | イーグル工業株式会社 | 切換弁 |
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