JP2004268954A - テープによる結束装置 - Google Patents

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Hiroshi Hataya
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Abstract

【課題】従来の結束装置では、受け板の支持部材を直線スライドさせるためのスライド機構と、受け板に対して開閉するクランプ部材を揺動させるための揺動機構とが必要であり、構造が複雑になっていた。従来の受け板用の水平スライド支持機構を廃止して構造を簡素化する。
【解決手段】第1支軸の回りに揺動されるチルトアーム27の上端27aに受け板9を固定する。チルトアーム27に設けた第2支軸38の回りにクランプ部材13を揺動自在に支持する。カム36の回転によりチルトアーム27を揺動させる。連動機構42がチルトアーム27の揺動にクランプ部材13の開閉動作を連動させる。連動機構42は装置本体の後板1dとクランプ部材13とを連結する連結棒43を含む。連結棒43を、後板1dの遊嵌孔45に径方向に遊びを持って嵌める。クランプ部材13のスライド孔49が連結棒43の軸方向スライドのみを許容する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する分野】
この発明は、紙幣,各種カード及び封筒等を多数重ね合わせたものからなる被結束物に、紙や合成樹脂等からなるテープを巻き回して結束する、テープによる結束装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙幣等を結束する小型の結束装置として、少なくとも片面が熱接着性の結束用のテープを、被結束物に巻回すると共に、その巻き始め部の外面と巻き終わり部の内面とを重合させ、この重合部分に、ヒータにて加熱された加熱押圧部を押し当てて、テープに塗布された熱可塑性樹脂で重合部分を熱融着させることにより、被結束物を結束するものが提供されている(例えば特許文献1)。
【0003】
この種の結束装置では、テープロールから引き出されたテープの端部を挟持した回転挟持具を反転させて、当該テープの端部に小ループを形成し、テープロールからのテープの送り込みによって案内路に沿う所定の大きさのループを形成する。
次いで、テープの先端部が、進出した受け板の下面とクランプ部材との間に挟持され止定される。この状態で、受け板の上面に被結束物を載置した後、ループを絞り込んで、ループ内に配置された被結束物を結束し、さらに、被結束物の周囲に巻かれた熱融着性のテープの重合部分を加熱押圧部が受け板の下面に押し当てて重合部分を互いに熱融着させる。
【0004】
【特許文献1】
特公昭62−7041号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の結束装置では、両端が装置本体に固定された一対の摺動軸を用いるスライド機構によって支持部材を前後方向に直線スライド自在に支持し、この支持部材に受け板を固定している。支持部材は付勢部材により後方位置に付勢されている。
また、支持部材に揺動自在に「く」の字形形状のクランプ部材を設けており、チルト機構によってクランプ部材を揺動させることで、クランプ部材を受け板に対して開閉させ、テープの端部をクランプしたり、このクランプを解除したりする。
【0006】
このように、従来の結束装置では、支持部材を直線スライドさせるためのスライド機構と、クランプ部材を揺動させるためのチルト機構とが必要であり、構造が複雑になっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、受け板およびクランプ部材の動作のための機構を簡素化することができる安価な、テープによる結束装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、第1発明は、装置本体に設けられる第1支軸の回りに揺動自在に支持されるチルトアームと、このチルトアームの上端に固定され、チルトアームの揺動に伴って、被結束物の下面を水平状態で受けるための進出位置とこの進出位置から傾倒状態に後退する後退位置との間に進退可能な受け板と、チルトアームに設けられる第2支軸の回りに揺動自在に支持され、第2支軸の回りに揺動することにより、受け板の下面との間にテープ端部をクランプする閉じ位置とテープ端部のクランプを解除する開放位置との間に変位可能なクランプ部材と、チルトアームを第1支軸の回りに揺動させるためのカム機構と、チルトアームの揺動にクランプ部材の開閉動作を連動させるための連動機構とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
従来は、受け板を前後方向に直線スライド自在とするためのスライド機構が必要であったが、チルトアームの上端に受け板を固定する本発明では、従来のスライド機構を廃止することができ、構造を格段に簡素化することができる。また、連動機構により、チルトアームの揺動に伴ってクランプ部材を開閉することができる。
第2発明は、第1発明において、上記連動機構は、クランプ部材の所定部を後方に付勢することにより、クランプ部材を開放位置に付勢しつつ受け板を後退位置に付勢可能な単一の付勢部材を含み、上記カム機構はこの付勢部材に抗して受け板を進出位置に移動させるためにチルトアームを揺動させることを特徴とするものである。本発明では、チルトアームを介して受け板を後退位置に付勢するための手段と、クランプ部材を開放位置に付勢するための手段とを単一の付勢部材で兼用することができるので、構造を格段に簡素化することができる。
【0009】
第3発明は、第2発明において、上記連動機構は、上記装置本体とクランプ部材とを連結する連結棒と、装置本体に設けられ連結棒の一端を実質的に揺動自在に支持するための支持部と、クランプ部材に設けられ、連結棒の軸方向スライドのみを許容するスライド孔とをさらに含み、受け板の進出に応じて連結棒が付勢部材に抗してスライド孔を介してクランプ部材を閉じ状態に規制することを特徴とするものである。本発明では、連結棒と単一の付勢部材とを組み合わせた非常に簡単な構造にて、チルトアームの揺動にクランプ部材の開閉動作を連動させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態としてのテープによる結束装置の一部破断斜視図である。図1において、装置本体1の上面は、テーブル2で形成されている。このテーブル2は、紙等の集積物からなる被結束物を載置するためのものであって、後テーブル2aと前テーブル2bとに分かれており、両者の間に、通過溝3が形成されている。この通過溝3は巻回作業時に結束用のテープが通過するものである。
【0011】
また、前テーブル2bは、装置本体1の前カバー4と一体に形成されている。前カバー4は、図1に示すように直立した状態から、装置本体1の下端の左右方向に沿う軸線L1を中心として前方へ傾倒することにより、前テーブル2bとともに一体に開放されるようになっている。これにより、装置本体1の内部の点検が容易にできるようになっている。前カバー4は、図1に示す閉じ状態に所定の保持力で保持されるように、前カバー4と装置本体1との間に、例えばクリック構造等が用いられている。
【0012】
上記通過溝3の両端には、装置本体1の上方へ突出する案内枠5,6が形成されており、案内枠5,6は、互いに対向する湾曲状な案内板7,8をそれぞれ有している。これらの案内板7,8は、テープ走行を案内するものであり、円滑にテープによるループが形成され且つこのループ形状が保持されるようにするものである。
図1において、テーブル2上に載置される被結束物の下面を受けるための受け板9は、後述する揺動機構によって支持されており、被結束部物を受けるべく通過溝3に水平状態で進出する進出位置(図1,図4参照)と、通過溝3から傾倒状態で退避する後退位置(図5参照)に進退されるようになっている。
【0013】
装置本体1の外側板1aには、開放溝10が設けられており、この開放溝10を通して結束用テープのロール11の一部が露出し、外部からテープ残量を目視で確認できるようになっている。ロール11は装置本体1の前後方向に沿う軸線L2の回りに回動して開閉可能なロール受け部12により保持されている。
図2は、装置本体1の内部構成を簡略化して示す概略断面図である。図2を参照して、本テープ結束装置は、被結束物Aを受けるための上記受け板9、この受け板9との間でテープTの端部を挟持して止定するためのクランプ部材13、テープTを巻回するためのテープ巻回機構14、加熱押圧部15および補助押圧部16を主要部として有している。
【0014】
上記のテープ巻回機構14は、テーブル2、テープ走行機構17、案内枠5,6、固定側挟持部材18および移動側挟持部材19、並びに移動挟持具20等により構成されている。
図2を参照して、上記のテープ走行機構17は、テーブル1の下方の略中央に設けられ、テープTの送り出しおよび引き戻しを行う。このテープ走行機構17は、電動モータにより回転駆動される駆動ローラ21と、これと対をなす従動ローラ22とを有している。
【0015】
駆動ローラ21は正回転(時計回り)することにより、テープによるループを拡大するために、ロール11のテープTを案内板8から案内板7へ向けて送り出す一方、逆回転(反時計回り)することことにより、テープTを引き戻して、テープによるループを縮小するように駆動制御されている。
上記の一対のローラ21,22の直下流には、これらのローラ21,22から送出された直後のテープTを、上下から挟持可能な上述の固定側挟持部材18と移動側挟持部材19とが設けられている。
【0016】
上方の固定側挟持部材18は、側板1bに上下位置調整自在に取り付けられており、下方の移動側挟持部材19は、移動機構(図示せず)に連動して昇降されるようになっている。
また、上記の移動挟持具20は、上記の一対の挟持部材18,19と、受け板9との間の側板1bに取り付けられている。移動挟持具20は、テープTを挟持して上下、回転および前後運動が可能である。
【0017】
移動挟持具20は、固定側挟持部材18の高さから受け板9近くの高さまでの距離を上下に移動できると共に、側板1bに設けられた窓部1cから進退して、通過溝3側への前後運動ができる。移動挟持具20は一対の挟持部材23,24により構成されており、一対の挟持部材23,24は、互いに重ね合わされた一対の鋼製の板ばねで構成され、上記の前後運動による通過溝3への進出により、テープTを挟持する。
【0018】
上記挟持部材23,24を構成する板ばねは、互いの先端が外側に拡がっており、上記前後運動時にテープTを挟持し易くなっている。また、移動挟持具20は、上述した上下間の距離を移動するときには、挟持部材23,24の位置を上下で転換しながら1回転するようになっている。この1回転に伴って、テープTの端部にループを形成するわけである。
テープT同士を熱融着するための上記加熱押圧部15は、上記受け板9の下方に上下動自在に配設されている。加熱押圧部15は、図10(a)に示すように受け板9の下面9aに沿って形成されたテープTの重合部分Taを受け板9の下面9aに弾力的に押圧すると共に加熱し、重合部分Taを熱融着させる。加熱押圧部15には、後述するヒータが内蔵されている。加熱押圧部15の片面にはカッタ25が固定されており、このカッタ25は、加熱押圧部15による押圧を強めた際に、テープTを切断する。
【0019】
上記の補助押圧部16は、加熱押圧部15の図2においての右方において、上下動自在に配置されている。この補助押圧部16は、テープTの重合部分に当接する前から重合部分に当接し、加熱押圧部15による熱融着が完了して加熱押圧部15が重合部分から離れた後、所定時間が経過して熱融着部分が冷えて接着が安定するまで重合部分を押さえておくものである。
なお、テープTは紙その他の融着しない主材の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂をラミネートして構成され、このテープTが重ね合わされた箇所を、上記の加熱押圧部15にて加熱押圧することにより熱接着可能となすものである。
【0020】
上記の受け板9、固定側及び移動側挟持部材18,19、移動側挟持具20、加熱押圧部15および補助押圧部16は、リンク機構やカム機構を介して互いに連動して動作するように構成されている。
次いで、図3,図4および図5を参照して、本実施の形態の特徴とするところの、受け板9およびクランプ部材13を動作させる機構について説明する。
受け板9は矩形板からなる。受け板9は、第1支軸26の回りに揺動自在なチルトアーム27の上端27aにねじ28により固定される。
【0021】
まず、図3を参照して、第1支軸26は、装置本体1にねじ29により固定される支持体30の支持孔31に挿通されて支持孔31により支持され、さらに、チルトアーム27の下端27bの支軸挿通孔32を挿通してナット33に締結される。
チルトアーム27はその中間部27cに屈曲部27dを設け、全体として概ね「く」の字形ないしはW字形をなしている。屈曲部27dの近傍部分には、カムフォロワ34を回転自在に支持する支軸35が取り付けられている。カムフォロワ34は、図示しない電動モータにより回転駆動されるカム36の周面に転動するようになっている。カム36とカムフォロワ34によりチルトアーム27を第1支軸26の回りに揺動させるためのカム機構37が構成される。
【0022】
チルトアーム27の上端27a近くの側部には、第2支軸38を介して上記のクランプ部材13が揺動自在に支持されている。クランプ部材13は第2支軸38の回りに揺動することにより、受け板9の下面9aとの間にテープ端部をクランプする閉じ位置(図5参照)と、テープ端部のクランプを解除する開放位置(図4参照)との間に変位可能である。
クランプ部材13は、チルトアーム27の側面に沿い、支軸挿通孔39を有するクランプ板40と、クランプ板40の縁部から直交状に一体に延設された延設板41とを有する。第2支軸38は例えばボルトからなり、クランプ部材13のクランプ板40の支軸挿通孔39およびチルトアーム27の支軸挿通孔51を挿通してナット52に結合され、チルトアーム27により支持される。
【0023】
次いで、チルトアーム27の揺動にクランプ部材13の開閉動作を連動させるための連動機構42について説明する。
連動機構42は、クランプ部材13の延設板41と、この延設板41と装置本体1の後板1dとを連結する連結棒43と、受け板9を後退位置に付勢すると共にクランプ部材41を開放位置に付勢する付勢部材44とにより構成される。
連結棒43は長尺のボルトからなり、連結棒43の第1の端部43aは装置本体1の後板1dに設けられる支持部としての遊嵌孔45に遊嵌される。連結棒43の第1の端部43aには後板1dを挟んだ前後に一対のストッパ46が設けられている。具体的には、連結棒43の第1の端部43aに形成されたねじ部にナットからなる一対のストッパ46,47を結合させてある。これにより、連結棒43の第1の端部43aは後板1dの遊嵌孔45に揺動自在に支持されることになる。ストッパ46はフリクションナットからなる。48はストッパ47用のロットナットである。
【0024】
一方、連結棒43は、延設板41に設けられるスライド孔49に、実質的に軸方向スライドのみを許容する状態で挿入されている。連結棒43の第2の端部43bに設けられるボルト頭部により、スライド孔49からの連結棒43の抜け止め用のストッパ50が構成される。
クランプ板40の上縁が、受け板9の下面9aとの間でテープTの端部を挟持するためのクランプ部40aとなっており、クランプ部40aと延設板41のスライド孔49とは互いに平行になるように形成されている。したがって、クランプ部材13のクランプ部40aと連結棒43とは平行状態を保つことになる。
【0025】
図4に示すように、受け板9が傾倒して後退位置にあるときは、第2支軸38の位置が低くなり、連結棒43が前下がりとなるので、クランプ部材13のクランプ部40aも前下がりとなり、前上がりの受け板9に対して開放した状態となる。
一方、図5に示すように、受け板9が水平となる進出位置にあるときには、第2支軸38の位置が最も高くなり、連結棒43が水平になるので、クランプ部40aも水平となり、同じく水平な受け板9に対して閉じる状態となる。
【0026】
再び図3を参照して、連結部材53は、その一対の端部53a,53bが装置本体1の前板と後板にそれぞれねじ54,55により固定されるチューブからなる。この連結部材53は装置本体1のフレームの強度向上に寄与する。また、チルトアーム27の揺動時に、チルトアーム27の上端27a寄りの部分の側部に摺接することにより、チルトアーム27の倒れを防止する働きをする。
付勢部材44の一端44aは、装置本体1の後板1dにおいて、遊嵌孔45の少し横で少し高い位置にある係合孔56に引っ掛け係合される。付勢部材44の他端44bは、クランプ部材13の延設板41の係合孔57に引っ掛け係合される。係合孔57はスライド孔49よりも少し低い位置にある。
【0027】
図6を参照して、それぞれ所定のタイミングで昇降動作を行う移動側挟持部材19、加熱押圧部15および補助押圧部16が、単一のカム58により揺動レバー59を介して駆動される共通の昇降ベース60の昇降に伴って昇降するようになっている。
移動側挟持部材19は、昇降ベース60に弾性支持される軸体61の上端部に取り付けられている。軸体61の上端部の側部に矩形板状をなすホルダ62が固定され、このホルダ62の保持溝63に移動側挟持部材19が嵌合されて保持されている。軸体61の上端部を挟んでホルダ62の反対側には、湾曲状をなすテープガイド64が取り付けられている。
【0028】
また、軸体61は、上半部の角軸部65と下半部の丸軸部66を有し、両軸部65,66間に段付き部67を設けている。軸体61の丸軸部66は、ワッシャ68、弾性支持用の圧縮コイルばね69、カラー70、昇降ベース60の挿通孔71およびワッシャ72を挿通し、このワッシャ72よりも下方で、丸軸部66の先端の周溝73に止め輪74が係止され、抜け止めとされている。また、圧縮コイルばね69は段付き部67を介して軸体66および移動側挟持部材19を上方に弾性付勢している。
【0029】
上記の昇降ベース60には、加熱押圧部15支持用の軸体75が一体昇降可能に支持されており、この軸体75の上端部に固定されるヒータ取付台76に、ブロック状の断熱体77が固定されている。この断熱体77の上面に沿うようにして、面状ヒータその他のヒータ78が配置されている。断熱体77およびヒータ78により加熱押圧部15が構成されている。断熱体77の側部には、固定板79を用いてカッタ25が固定されている。
【0030】
軸体75の上半部は角軸部75aに形成され、下半部はねじ軸81に形成されている。このねじ81は、ロックナット82、調整ナット83、昇降ベース60の挿通孔84およびインターロックナット85を挿通し、昇降ベース60に固定される。
また、上記の昇降ベース60には、補助押圧部16支持用の軸体86が弾性支持されており、この軸体86の上端部の側部に矩形板状をなす補助押圧部16が固定されている。
【0031】
また、軸体86は、上半部の角軸部88と下半部の丸軸部89を有し、両軸部88,89間に段付き部88を設けている。軸体86の丸軸部89は、ワッシャ90、弾性支持用の圧縮コイルばね91、カラー92、昇降ベース60の挿通孔93およびワッシャ94を挿通し、このワッシャ94よりも下方で、丸軸部66の先端の周溝95に止め輪96が係止され、抜け止めとされている。また、圧縮コイルばね91は段付き部89を介して軸体86および補助押圧部16を上方に弾性付勢している。
【0032】
また、昇降ベース60には、案内棒97が一体昇降可能に固定されている。具体的には、案内棒97は上半部の角軸部98と下半部のねじ軸部99とを備え、ねじ軸部99は昇降ベース60の挿通孔100を挿通し、昇降ベース60を挟んで一対のナット101,102と結合することにより、昇降ベース60に固定されている。
一方、櫛形部材103と板部材104とをねじ110により結合して、昇降ベース60に平行な案内枠105が構成されており、案内枠105の案内溝106〜109がそれぞれ、軸体61の角軸部65、案内棒97の角軸部98、軸体75の角軸部75a、軸体86の角軸部87の軸方向相対移動を案内する。
【0033】
次いで、図7〜図11(a),(b)は本結束装置のテープ結束工程を順次に示す概略図である。図7〜図11を参照して、作業工程を順次に説明する。
まず、図7に示すように、テープTはロール11から駆動ローラ21および従動ローラ22の間に挟まれた状態で、且つ互いに離反された一対の挟持部材18,19の間を通過した状態で、先端が、下方位置に移動している移動挟持具20に挟持されている。そして、この状態から、移動挟持具20が略一回転しながら被結束物Aの付近の位置(以下、単に上部位置という)まで移動する〔図8(a)参照〕。
【0034】
次いで、駆動ローラ21が正回転し、所定量のテープTが案内板8から案内板7に沿って送り込まれて、ループが形成される〔図8(b)参照〕。ここで、テーブル1上に被結束物Aを載置する。次に、クランプ部材13および受け板9が、両者の間にテープTを侵入させた状態で、テーブル2内から通過溝3側へ進出し、図9(a)に示すように、受け板9が被結束物Aの底面付近まで達すると、受け板9とクランプ部材13との間で、テープTの端部を挟持する。
【0035】
その後に、移動挟持具20は、側板1bの窓部1cを通って通過溝3から後退し、そして、略一回転しながら下部位置まで移って次の作業の待機状態となる。上記の作業中に、駆動ローラ21が逆回転して、被結束物Aに合わせた必要量だけの締付け作業を行う〔図9(a)参照〕。
上記のような締付け作業が完了すると、昇降ベース60によって移動側挟持部材19が弾力的に押し上げられ、押し上げられた移動側挟持部材19と固定側挟持部材18との間でテープTを挟持する一方、移動挟持具20が前方へ進出してテープTを挟持する〔図9(b)参照〕。また、昇降ベース60の上昇に伴って、補助押圧部16が押し上げられ、押し上げられた補助押圧部16は、テープTの重合部分Taを受け板9側へ押圧する〔図10(a)参照〕。
【0036】
次いで、さらなる昇降ベース60の上昇に伴って、加熱押圧部15が押し上げられ、重合部分Taを受け板9に押圧して、ヒータの加熱にて重合部分Taを加熱接着すると共に、さらなる加熱押圧部15の押圧にてカッタ25が上記重合部分を切断する〔10(b)参照〕。
次いで、昇降ベース60が下降に転じ、加熱押圧部15が下降して、結束用テープTの接着部分から離れ〔図11(a)参照〕、その後、重合部分Taから補助押圧部16が離れると共に、移動側挟持部材19が固定側挟持部材18から離れる〔図11(b)参照〕ことにより、結束作業が完了して次の結束作業の準備状態となる。
【0037】
以上説明した本実施の形態によれば、下記の作用効果を奏する。すなわち、チルトアーム27の上端27aに受け板9を固定し、揺動により受け板9を前後に進退させるようにするので、従来の受け板用の水平スライド支持機構を廃止することができ、構造を格段に簡素化することができる。また、連動機構42により、チルトアーム27の揺動に伴ってクランプ部材13を容易且つ確実に開閉することができる。
【0038】
また、チルトアーム27を介して受け板9を後退位置に付勢するための手段と、クランプ部材13を開放位置に付勢するための手段とを唯一の付勢部材44(引っ張りコイルばね)で兼用することができるので、構造を格段に簡素化することができる。
さらに、連結棒43と単一の付勢部材44とを組み合わせた非常に簡単な連動機構42の構造にて、チルトアーム27の揺動にクランプ部材13の開閉動作を連動させることができる。
【0039】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、遊嵌孔45を廃止し、連結棒43の第1の端部43aを揺動自在に支持するピボットを設けることも可能である。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のテープによる結束装置の概略斜視図である。
【図2】テープによる結束装置の内部構成を示す概略断面図である。
【図3】受け板とその動作機構の分解斜視図である。
【図4】後退位置にある受け板とその動作機構の概略図である。
【図5】進出位置にある受け板とその動作機構の概略図である。
【図6】移動側挟持部材、加熱押圧部および補助押圧部とこれらを動作させる機構の分解斜視図である。
【図7】結束作業の工程図である。
【図8】(a)および(b)は図7に続く結束作業の工程図である。
【図9】(a)および(b)は図8(b)に続く結束作業の工程図である。
【図10】(a)および(b)は図9(b)に続く結束作業の工程図である。
【図11】(a)および(b)は図10(b)に続く結束作業の工程図である。
【符号の説明】
1 装置本体
9 受け板
9a 下面
13 クランプ部材
26 第1支軸
27 チルトアーム
27a 上端
A 被結束物
T テープ
Ta 重合部分
34 カムフォロワ
36 カム
37 カム機構
38 第2支軸
40 クランプ板
41 延設板
42 連動機構
43 連結棒
43a 第1の端部(一端)
44 付勢部材
45 遊嵌孔(支持部)
46,47 ストッパ
49 スライド孔
50 ストッパ

Claims (3)

  1. 装置本体に設けられる第1支軸の回りに揺動自在に支持されるチルトアームと、
    このチルトアームの上端に固定され、チルトアームの揺動に伴って、被結束物の下面を水平状態で受けるための進出位置とこの進出位置から傾倒状態に後退する後退位置との間に進退可能な受け板と、
    チルトアームに設けられる第2支軸の回りに揺動自在に支持され、第2支軸の回りに揺動することにより、受け板の下面との間にテープ端部をクランプする閉じ位置とテープ端部のクランプを解除する開放位置との間に変位可能なクランプ部材と、
    チルトアームを第1支軸の回りに揺動させるためのカム機構と、
    チルトアームの揺動にクランプ部材の開閉動作を連動させるための連動機構とを備えることを特徴とするテープによる結束装置。
  2. 請求項1において、上記連動機構は、クランプ部材の所定部を後方に付勢することにより、クランプ部材を開放位置に付勢しつつ受け板を後退位置に付勢可能な唯一の付勢部材を含み、上記カム機構は上記付勢部材に抗して受け板を進出位置に移動させるためにチルトアームを揺動させることを特徴とするテープによる結束装置。
  3. 請求項2において、上記連動機構は、上記装置本体とクランプ部材とを連結する連結棒と、装置本体に設けられ連結棒の一端を実質的に揺動自在に支持するための支持部と、クランプ部材に設けられ、連結棒の軸方向スライドのみを許容するスライド孔とをさらに含み、受け板の進出に応じて連結棒が付勢部材に抗してスライド孔を介してクランプ部材を閉じ状態に規制することを特徴とするテープによる結束装置。
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