JP2004268930A - 容器の蓋体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料添加物を備えた容器の蓋体において、容器に収容された飲料水等に対する飲料添加物の投入操作を簡略化することができる容器の蓋体構造の提供。
【解決手段】キャップ2における環状段部23の奥にお茶の粉5を収容可能な空間27が設けられ、環状シール部材3は、内周面に切り溝31が形成されると共に該切り溝31のうち略半周が環状シール部材3の外周面まで貫通するスリット状31aに形成され、切り溝31内に外周縁部を挿入した状態で空間27とペットボトル本体1との間を仕切る仕切り板4が設けられ、キャップ2には切り溝31のうち略半周が環状シール部材3の外周面まで貫通するスリット状31aに形成された部分と対向する位置にスリット28が形成されていて仕切り板4の一部がスリット28からキャップ2の外部に突出されて撮み部41が形成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の蓋体構造に関し、特に、飲料添加物を収容可能な空間を備えた蓋体構造の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料添加物を収容可能な空間を備えた蓋体構造としては、例えば、図8に示すように、ペットボトル等の飲料水を充填した容器101をねじ式の蓋体102によって開閉可能に閉じると共に、前記蓋体102の裏面に筒形周壁103を突出して設け、その筒形周壁103の内部に顆粒状の食味材104を収容した状態で前記筒形周壁103の開口部を開口可能な薄蓋板105で閉じておき、蓋体102を開けて飲用する直前に前記薄蓋板105を剥して筒形周壁103内に収容された顆粒状の食味材104を容器101内に収容された飲料水に投入して混合させるようにしたものがある(特許文献1参照。)。
【0003】
また、図9に示すように、プルトップ缶等の飲料水を収容する金属製容器201の蓋部202に上方に突出する同心円状の凸段部203を一体に形成し、該凸段部203の頂面裏面に破断具204の押棒205の上端を固定し、該押棒205の下端に固定して刃部206を接着してなる小容器207の収容部208内に位置させた構成とし、例えば、前記金属製容器201内にはコーヒーを収容すると共に、小容器207の収容部208内にはミルク(飲料添加物)209を収容しておき、飲用する直前に凸段部203を指で押し下げることにより、押棒205を介して破断具204の刃部206で収容部208の底部を切断して内部に収容されたミルク209を金属製容器201内のコーヒーに混入させるようにしたものがある(特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特願2002−114259
【特許文献2】
特願2002−370746
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来例にあっては、以下に述べるような問題点があった。
即ち、図8に示す従来例にあっては、飲用する直前に、まず、蓋体102を完全に開けた後、該蓋体102の裏面に設けられた筒状周壁103の開口部から薄蓋板105を剥し、筒状周壁103の内部に収容された顆粒状の食味材104を容器101内に収容された飲料水に投入して混合させる必要がある。
このように、蓋体102を一旦完全に開放する操作の他に、薄蓋板105の剥離操作および筒状周壁103の内部に収容された顆粒状の食味材104を容器101内に収容された飲料水に投入する操作が別工程として必要であるため、操作が面倒であるという問題があった。
【0006】
また、図9に示す従来例にあっては、金属製容器201の蓋部202に設けられた飲み口をプルタブにより開放する前に、蓋部202に設けられた凸段部203を押し下げることにより、収容部208の底部を切断して内部に収容されたミルク209を金属製容器201内のコーヒーに混入させる必要がある。
このため、飲み口の開放操作の他に、凸段部203を押し下げる操作が別工程として必要であるため、操作が面倒であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、飲料添加物を備えた容器の蓋体において、容器に収容された飲料水等に対する飲料添加物の投入操作を簡略化することができる容器の蓋体構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明請求項1記載の容器の蓋体構造は、容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に雌ねじ部が螺合されることにより該雌ねじ部の最終端部に形成された環状段部に備えた環状シール部材を前記容器における開口部の開口端面に圧接させることにより前記開口部を閉塞する蓋体であって、該蓋体は、前記環状段部の奥にお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間が設けられ、前記環状シール部材は、内周面に切り溝が形成されると共に該切り溝のうち略半周が前記環状シール部材の外周面まで貫通するスリット状に形成され、該切り溝内に外周縁部を挿入した状態で前記空間と容器との間を仕切る仕切り板が設けられ、前記蓋体には前記切り溝のうち略半周が前記環状シール部材の外周面まで貫通するスリット状に形成された部分と対向する位置にスリットが形成されていて前記仕切り板の一部が前記スリットから前記蓋体の外部に突出されて撮み部が形成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項2記載の容器の蓋体構造は、請求項1に記載の容器の蓋体構造において、前記蓋体の下端部には、前記容器の開口部外周の雄ねじ部下方に形成された下向き環状係止段部に対し嵌合係止可能な係止部が形成された環状バンドが複数の切り取り片を介して一体に形成されていることを特徴とする手段とした。
【0010】
請求項3記載の容器の蓋体構造は、容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に雌ねじ部が螺合されることにより該雌ねじ部の最終端部に形成された環状段部に備えた環状シール部材を前記容器における開口部の開口端面に圧接させることにより前記開口部を閉塞する蓋体であって、前記環状段部の内側で該環状段部と同一方向に向いた開口部端面と該開口部からお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間とが設けられ、該空間の開口端面には該開口部を閉塞する閉塞板が接着固定され、前記空間を構成するケーシング部には該ケーシング部に中途部が回動自在に軸支されていて作動部側が前記閉塞板に当接し操作部側がケーシング部の外部に突出した開放操作片が備えられていることを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項4記載の容器の蓋体構造は、請求項3に記載の容器の蓋体構造において、前記空間の開口部端面が前記容器の開口部内まで突出する状態で設けられていることを特徴とする手段とした。
【0012】
請求項5記載の容器の蓋体構造は、金属製の容器の開口部が金属製の蓋体で閉じられていて該蓋体には肉薄部で予め開口位置が設定された飲み口をてこ作用により開口操作するためのプルタブが備えられたプルトップ缶において、前記蓋体の裏面側にはお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間を形成するためのケーシングが設けられ、該ケーシングには肉薄部で予め開口位置が設定された排出口が形成され、前記蓋体のうち前記プルタブの引き起こし操作で開口される飲み口部分の裏面側には該飲み口部分の開放動作と連動して前記排出口を押圧開口させる開放片が固定されていることを特徴とする手段とした。
【0013】
【発明の作用および効果】
この発明請求項1記載の容器の蓋体構造では、上述のように構成されるため、容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に蓋体を強く螺合した出荷時の状態においては、環状シール部材が容器における開口部の開口端面と蓋体の環状段部との間に挟持されて圧縮されることにより、仕切り板の外周縁部が環状シール部材に形成された切り溝内で挟持されるため、仕切り板により容器の開口部が閉塞されると共に、飲料水等が収容された容器内と蓋体におけるお茶の粉等の飲料添加物が収容された空間との間が完全に仕切られた状態となる。
従って、飲用直前までお茶の粉等の飲料添加物の品質を保持することができるようになる。
【0014】
そして、飲用する時は、容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に強く螺合された蓋体を少し緩めると、それまで環状シール部材に形成された切り溝内で外周縁部が挟持されていた仕切り板の挟持状態が緩むため、この状態で、蓋体の外部に突出された撮み部を撮んで仕切り板を引き抜くことにより、空間内に収容されたお茶の粉等の飲料添加物が容器内に直接落下投入される。
従って、この状態で容器を振って容器内に収容された飲料水とお茶の粉等の飲料添加物を混ぜた後、蓋体を完全に開放する操作のみで、品質劣化のない入れたての状態でお茶等をおいしく飲用することができるようになる。
以上のように、蓋体を開放する操作の他には、仕切り板を引き抜く操作のみでよいため、容器に収容された飲料水等に対する飲料添加物の投入操作を簡略化することができるようになるという効果が得られる。
【0015】
請求項2記載の容器の蓋体構造では、請求項1記載の容器の蓋体構造において、上述のように構成したため、蓋体を緩める方向に少し捩じって複数の切り取り片を切る操作を行うことにより、それまで環状シール部材に形成された切り溝内で外周縁部が挟持されていた仕切り板の挟持状態が緩むため、この状態で、蓋体の外部に突出された撮み部を撮んで仕切り板を引き抜くことができるようになる。
従って、無駄な操作がなくなって、操作をさらに簡略化することができるようになるという追加の効果が得られる。
【0016】
請求項3記載の容器の蓋体構造では、上述のように構成されるため、容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に蓋を強く螺合した出荷時の状態においては、雌ねじ部の最終端部に形成された環状段部に備えた環状シール部材が前記容器における開口部の開口端面に圧接されることで容器内と外部との間がシールされると共に、空間の開口部端面に接着固定された閉塞板により容器内と蓋体におけるお茶の粉等の飲料添加物が収容された空間と間が仕切られた状態となる。
従って、飲用直前までお茶の粉等の飲料添加物の品質を保持することができるようになる。
【0017】
そして、飲用する時は、蓋体を開放する前に、蓋体におけるケーシング部の外部に突出した操作部により開放操作片を回動操作させて作動部が当接する閉塞板を容器内方へ向けて押圧することにより、お茶の粉等の飲料添加物を収容した空間の開口部端面に接着固定されていた閉塞板が押し剥されるため、空間内に収容されたお茶の粉等の飲料添加物が容器内に直接落下投入される。
従って、この状態で容器を振って容器内に収容された飲料水とお茶の粉等の飲料添加物を混ぜた後、蓋体を開放する操作のみで、品質劣化のない入れたての状態でお茶等をおいしく飲用することができるようになる。
以上のように、蓋体を開放する操作の他には、開放操作片を回動操作する操作のみでよいため、容器に収容された飲料水等に対する飲料添加物の投入操作を簡略化することができるようになるという効果が得られる。
【0018】
請求項4記載の容器の蓋体構造では、請求項3記載の容器の蓋体構造において開口部端面が容器の開口部内まで突出する状態で設けられることにより、蓋体の外形をコンパクト化することができるようになるという追加の効果が得られる。
【0019】
請求項5記載の容器の蓋体構造では、上述のように構成されるため、プルタブの操作により飲み口を開放する前の状態においては、容器内とお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間との間がケーシングにより完全に仕切られた状態となる。
従って、飲用直前までお茶の粉等の飲料添加物の品質を保持することができるようになる。
【0020】
そして、飲用する時は、従来通りプルタブの操作部を引き上げて、てこの作用により肉薄部で予め開口位置が設定された飲み口を開口させることにより、開口される飲み口部分の裏面側に固定された開放片が該飲み口部分の開放動作と連動し、ケーシングに肉薄部で予め開口位置が設定された排出口を押圧開口させるため、空間内に収容されたお茶の粉等の飲料添加物が容器内に直接落下投入される。
従って、この状態で飲み口はすでに開口しているので、容器を軽く振って容器内に収容されている飲料水とお茶の粉等の飲料添加物を混ぜるだけで、品質劣化のない入れたての状態のお茶等をおいしく飲用することができるようになる。
以上のように、蓋体を開放する操作のみでよいため、容器に収容された飲料水等に対する飲料添加物の投入操作を簡略化することができるようになるという効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(発明の実施の形態1)
【0022】
この発明の実施の形態1は請求項1、2に記載の発明に対応したものである。
まず、本発明の実施の形態1の構成を図1、2に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1の容器の蓋体構造を示す正面図、図2は図1のII−II線における縦断面図であり、両図において、1はペットボトル本体(容器)、2はキャップ(蓋体)、3は環状シール部材、4は仕切り板、5はお茶の粉(飲料添加物)を示す。
【0023】
さらに詳述すると、前記ペットボトル本体1における開口部11の外周には雄ねじ部12が形成され、該雄ねじ部12の下方には下向きの環状係止段部13が形成されている。
【0024】
前記キャップ2は、内面に前記開口部11の外周雄ねじ部12に螺合する雌ねじ部21が形成された円筒部22と、前記環状シール部材3が当接係止される下向きの環状段部23と、天壁部24と、前記円筒部22の下端部に複数のブリッジ(切り取り片)25を介して一体に形成されていて前記環状係止段部13に係止する係止部26aが形成された環状バンド26とを備えている。
【0025】
前記環状シール部材3は、ペットボトル本体1の開口部11とキャップ2との間をシールするもので弾性材で構成され、キャップ2の環状段部23に対し一方の面を接着固定した状態で設けられている。
【0026】
この環状シール部材3は、その内周面に切り溝31が形成されると共に該切り溝31のうち略半周が前記環状シール部材の外周面まで貫通するスリット状31aに形成されている。そして、この切り溝31内に外周縁部を挿入した状態で前記仕切り板4が設けられることで、キャップ2における環状段部23の奥(上部)にお茶の粉5を密封状態で収容可能な空間27が区画形成されている。
【0027】
一方前記キャップ2には、切り溝31のうち略半周が環状シール部材3の外周面まで貫通するスリット状31aに形成された部分と対向する位置にスリット28が形成されていて、仕切り板4の一部が該スリット28からキャップ2の外部に突出されて撮み部41が形成されている。この撮み部41は撮み易いように環状に形成されていて、出荷時は上方へ折曲してキャップ2における空間27を構成するケーシング部2aの外周面に仮止めされている。
【0028】
次に、この発明の実施の形態1の作用・効果を説明する。
この発明の実施の形態1の容器の蓋体構造では上述のように構成されるため、ペットボトル本体1の開口部11の外周に形成された雄ねじ部12にキャップ2を強く螺合した出荷時の状態においては、環状シール部材3がペットボトル本体1における開口部11の開口端面とキャップ2の環状段部23との間に挟持されて圧縮されることにより、仕切り板4の外周縁部が環状シール部材3に形成された切り溝31内で挟持されるため、仕切り板4によりペットボトル本体1の開口部11が閉塞されると共に、飲料水が収容されたペットボトル本体1内とキャップ2におけるお茶の粉5が収容された空間27との間が完全に仕切られた状態となる。
従って、飲用直前までお茶の粉5の品質を保持することができるようになる。
【0029】
そして、飲用する時は、ペットボトル本体1の開口部11の外周に形成された雄ねじ部12に強く螺合されたキャップ2を緩める方向に少し捩じって複数のブリッジ25を切る操作を行うことにより、それまで環状シール部材3に形成された切り溝31内で外周縁部が挟持されていた仕切り板4の挟持状態が緩むため、この状態で、キャップ2の外部に突出された撮み部41を撮んで仕切り板4を水平方向に引き抜くことことにより、空間27内に収容されたお茶の粉5がペットボトル本体1内に直接落下投入される。
従って、この状態でペットボトル本体1を振ってペットボトル本体1内に収容された飲料水とお茶の粉等の飲料添加物を混ぜた後、キャップ2を完全に開放することにより、品質劣化のない入れたての状態でお茶をおいしく飲用することができるようになる。
【0030】
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、ブリッジ25の切り取りとキャップ2を開放するための一連の回転操作の他には、仕切り板4を引き抜く操作のみでよいため、ペットボトル本体1に収容された飲料水に対するお茶の粉5の投入操作を簡略化することができるようになるという効果が得られる。
【0031】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明にあたっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分は図示およびその説明を省略し、もしくは同一の符号を付してその説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0032】
(発明の実施の形態2)
この発明の実施の形態2は、請求項3に記載の発明に対応したものである。
まず、本発明の実施の形態2の構成を図3、4に基づいて説明する。
図3は本発明の実施の形態2の容器の蓋体構造を示す正面図、図4は図3のIV−IV線における縦断面図であり、両図において、6は環状シール部材、7は閉塞板、8は開放操作片を示す。
【0033】
さらに詳述すると、前記環状シール部材6はキャップ2の環状段部23に対し一方の面を接着固定した状態で設けられている。
また、キャップ2には、環状段部23の内側で該環状段部23と同一方向に向いた開口部端面29aと該開口部29からお茶の粉5を収容可能な空間27とが設けられていて、この空間27の開口部端面29aには該開口部29を閉塞する状態で前記閉塞板7が接着固定されている。
【0034】
前記開放操作片8は、前記空間27を構成するケーシング部2aの一側コーナー部にその中途部が枢軸81により回動自在に軸支されていて、作動部82側の先端部が閉塞板7に対し空間27の内側から当接する一方、操作部83側がケーシング部2aの外部に突出された状態で設けられている。なお、この操作部83は、出荷時には、ケーシング部2aの外面に沿う状態となっている。
【0035】
次に、この発明の実施の形態2の作用・効果を説明する。
この発明の実施の形態2の容器の蓋体構造では、上述のように構成されるため、ペットボトル本体1の開口部11の外周に形成された雄ねじ部12にキャップ2を強く螺合した出荷時の状態においては、雌ねじ部12の最終端部に形成された環状段部23に備えた環状シール部材6がペットボトル本体1における開口部11の開口端面に圧接されることでペットボトル本体1内と外部との間がシールされると共に、空間27の開口部端面29aに接着固定された閉塞板7によりペットボトル本体1内とキャップ2におけるお茶の粉5が収容された空間27と間が仕切られた状態となる。
従って、飲用直前までお茶の粉等の飲料添加物の品質を保持することができるようになる。
【0036】
そして、飲用する時は、キャップ2を開放する前に、キャップ2におけるケーシング部2aの外部に突出した操作部83により開放操作片8を図2において反時計方向に回動操作させると、開放操作片8の作動部82が当接する閉塞板7がペットボトル本体1内方へ向けて押圧され、これにより、お茶の粉5を収容した空間27の開口部端面29aに接着固定されていた閉塞板7の一部が押し剥されるため、空間27内に収容されたお茶の粉5がペットボトル本体1内に直接落下投入される。
従って、この状態でペットボトル本体1を振ってペットボトル本体1内に収容された飲料水とお茶の粉5を混ぜた後、キャップ2を開放することにより、品質劣化のない入れたての状態でお茶をおいしく飲用することができるようになる。
【0037】
以上のように、キャップを開放する操作の他には、開放操作片8を回動操作する操作のみでよいため、ペットボトル本体1に収容された飲料水に対するお茶の粉5の投入操作を簡略化することができるようになるという効果が得られる。
【0038】
(発明の実施の形態3)
この発明の実施の形態3は、請求項5に記載の発明に対応したものである。
まず、本発明の実施の形態3の構成を図5〜7に基づいて説明する。
図5は、本発明の実施の形態3の容器の蓋体構造を示す平面図、図6は図5のVI−VI線における縦断面図、図7は図6の VII−VII 線における縦断面図であり、これらの図において、91はアルミニウムやスチール等の金属製のプルトップ缶本体、92は金属製の上蓋(蓋体)、93はプルタブ、94はケーシングを示す。
【0039】
さらに詳述すると、前記上蓋92には、肉薄部92aで予め開口位置が設定された飲み口95をてこ作用により開口操作するためのプルタブ93が、その中途部において、てこ作用の支点を形成する固定ピン96により固定されている。
前記ケーシング94は、上蓋92の裏面側で、かつ、飲み口95が形成される方とは反対側の位置に上蓋92との間で密閉状の空間97を形成する状態で固定されている。
【0040】
そして、前記ケーシング94における飲み口95側の側壁面には、図7に示すように、肉薄部94aで予め開口位置が設定された排出口98が形成されると共に、上蓋92のうちプルタブ93の引き起こし操作で開口される飲み口95部分の裏面側と前記排出口98部分の外面側との間に、飲み口95部分の開放動作と連動して排出口98を押圧開口させる開放片99の両端部がそれぞれ固定された状態で介装されている。
なお、前記空間97内には、予めお茶の粉5が収容されている。
【0041】
次に、この発明の実施の形態3の作用・効果を説明する。
この発明の実施の形態3の容器の蓋体構造では、上述のように構成されるため、プルタブ93の操作により飲み口95を開放する前の状態においては、プルトップ缶本体91内とお茶の粉5が収容された空間97との間がケーシング94により完全に仕切られた状態となる。
従って、飲用直前までお茶の粉5の品質を保持することができるようになる。
【0042】
そして、飲用する時は、従来通りプルタブ93の操作部を引き上げて、てこの作用により肉薄部92aで予め開口位置が設定された飲み口95を開口させることにより、開口される飲み口95部分の裏面側と排出口98部分の外面側とにそれぞれ両端部が固定された状態で介装された開放片99が該飲み口95部分の開放動作と連動し、ケーシング94に肉薄部94aで予め開口位置が設定された排出口98部分を押圧開口させるため、空間97内に収容されたお茶の粉5がプルトップ缶本体91内に直接落下投入される。
従って、この状態で飲み口95はすでに開口しているので、プルトップ缶本体91を軽く振ってプルトップ缶本体91内に収容されている飲料水とお茶の粉5を混ぜるだけで、品質劣化のない入れたての状態のお茶をおいしく飲用することができるようになる。
【0043】
以上のように、飲み口95を開放するプルタブ93の操作のみでよいため、プルトップ缶本体91に収容された飲料水に対するお茶の粉5の投入操作を簡略化することができるようになるという効果が得られる。
【0044】
以上発明の実施の形態を図面により説明したが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限られるものではない。
例えば、発明の実施の形態では、飲料添加物として、お茶の粉を例にとったが、その他に、お茶の葉、紅茶、コーヒー、果実の粉等、容器に収容された水やお湯等に添加することにより、飲用可能な物全てを含む。
【0045】
また、発明の実施の形態1、2では、容器としてペットボトルを例にとったが、その素材や形状は任意である。
【0046】
また、発明の実施の形態2では、空間27の開口部端面29aが環状段部23より奥(上方)に設けられた例を示したが、開口部端面29aがペットボトル本体1の開口部11内まで突出する状態に設けることにより、キャップ2の外形をコンパクト化することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の容器の蓋体構造を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線における縦断面図である。
【図3】発明の実施の形態2の容器の蓋体構造を示す正面図である。
【図4】図1のIV−IV線における縦断面図である。
【図5】発明の実施の形態3の容器の蓋体構造を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線における縦断面図である。
【図7】図6の VII−VII 線における縦断面図である。
【図8】従来例の容器の蓋体構造を示す半断面図である。
【図9】従来例の容器の蓋体構造を示す縦断断面図である。
【符号の説明】
1 ペットボトル本体(容器)
11 開口部
12 雄ねじ部
13 環状係止段部
2 キャップ(蓋体)
2a ケーシング部
21 雌ねじ部
22 円筒部
23 環状段部
24 天壁部
25 ブリッジ(切り取り片)
26 環状バンド
26a 係止部
27 空間
28 スリット
29 開口部
29a 開口部端面
3 環状シール部材
31 切り溝
31a スリット状
4 仕切り板
41 撮み部
5 お茶の粉(飲料添加物)
6 環状シール部材
7 閉塞板
8 開放操作片
81 枢軸
82 作動部
83 操作部
91 プルトップ缶本体(容器)
92 上蓋(蓋体)
92a 肉薄部
93 プルタブ
94 ケーシング
94a 肉薄部
95 飲み口
96 固定ピン
97 空間
98 排出口
99 開放片

Claims (5)

  1. 容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に雌ねじ部が螺合されることにより該雌ねじ部の最終端部に形成された環状段部に備えた環状シール部材を前記容器における開口部の開口端面に圧接させることにより前記開口部を閉塞する蓋体であって、
    該蓋体は、前記環状段部の奥にお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間が設けられ、
    前記環状シール部材は、内周面に切り溝が形成されると共に該切り溝のうち略半周が前記環状シール部材の外周面まで貫通するスリット状に形成され、
    該切り溝内に外周縁部を挿入した状態で前記空間と容器との間を仕切る仕切り板が設けられ、
    前記蓋体には前記切り溝のうち略半周が前記環状シール部材の外周面まで貫通するスリット状に形成された部分と対向する位置にスリットが形成されていて前記仕切り板の一部が前記スリットから前記蓋体の外部に突出されて撮み部が形成されていることを特徴とする容器の蓋体構造。
  2. 前記蓋体の下端部には、前記容器の開口部外周の雄ねじ部下方に形成された下向き環状係止段部に対し嵌合係止可能な係止部が形成された環状バンドが複数の切り取り片を介して一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器の蓋体構造。
  3. 容器の開口部外周に形成された雄ねじ部に雌ねじ部が螺合されることにより該雌ねじ部の最終端部に形成された環状段部に備えた環状シール部材を前記容器における開口部の開口端面に圧接させることにより前記開口部を閉塞する蓋体であって、
    該蓋体には、前記環状段部の内側で該環状段部と同一方向に向いた開口部端面と該開口部からお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間とが設けられ、
    該空間の開口部端面には該開口部を閉塞する閉塞板が接着固定され、
    前記空間を構成するケーシング部には該ケーシング部に中途部が回動自在に軸支されていて作動部側が前記閉塞板に当接し操作部側がケーシング部の外部に突出した開放操作片が備えられていることを特徴とする容器の蓋体構造。
  4. 前記空間の開口部端面が前記容器の開口部内まで突出する状態で設けられていることを特徴とする請求項3に記載の容器の蓋体構造。
  5. 金属製の容器の開口部が金属製の蓋体で閉じられていて該蓋体には肉薄部で予め開口位置が設定された飲み口をてこ作用により開口操作するためのプルタブが備えられたプルトップ缶において、
    前記蓋体の裏面側にはお茶の粉等の飲料添加物を収容可能な空間を形成するためのケーシングが設けられ、
    該ケーシングには肉薄部で予め開口位置が設定された排出口が形成され、
    前記蓋体のうち前記プルタブの引き起こし操作で開口される飲み口部分の裏面側には該飲み口部分の開放動作と連動して前記排出口を押圧開口させる開放片が固定されていることを特徴とする容器の蓋体構造。
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KR20050008591A (ko) * 2004-12-24 2005-01-21 이정민 음용이 용이한 용기의 구조
JP2016536225A (ja) * 2013-10-03 2016-11-24 ユーロ ムール 計量キャップ

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