JP2004267375A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004267375A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Abstract

【課題】遊技状態の表示をより柔軟に行なうことができ遊技盤の表面構造や演出内容が変更された場合にも簡便に変更内容に適応できる遊技機を提供する。
【解決手段】識別情報の可変表示を含む遊技演出表示を行う遊技盤前面表示部(電子ペーパ表示器300)を遊技領域が形成された遊技盤の前面側に設け、遊技盤前面表示部に表示する画像の生成元の画像データを記憶してある画像データ記憶手段350と、画像データ記憶手段によって記憶されている画像データに基づいて透明電極の電圧の印加位置を特定する制御信号を生成する信号生成手段(画像生成手段330)とを備え、特別図柄表示領域9,普通図柄表示器10の可変表示を開始した後の表示結果が特定の表示態様(たとえば、「7,7,7」,「7」)となったことを条件として大当たり状態、普通電動役物開放可能状態等に制御可能となる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、可変表示可能な可変表示装置を含み、可変表示装置の表示結果が特定の表示態様となったことを条件として特定遊技状態に制御可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機において従来から一般的に知られているものに、遊技盤面に複数種類の識別情報が可変表示可能な可変表示装置を有し、可変表示装置の停止時の表示結果が予め定められた特定の識別情報になった場合に所定の遊技価値を付与可能な状態となる遊技機がある。係る遊技機では、所定の可変開始条件の成立に基づいて可変表示装置が可変表示され、その可変表示装置の停止時の表示結果が予め定められた特定の識別情報(たとえば「777」)になった場合に、たとえば可変入賞球装置を遊技者にとって有利な第1の状態にして所定の遊技価値を付与可能な状態とする。この可変表示装置としては、回転ドラムをパルスモータを用いて回転させるものや、7セグメントLEDやマトリックスLEDを遊技盤中央に配置し、これを電気的に制御して様々な識別情報を表示させるものがあった。
【0003】
ここで、従来の技術として、例えば以下に示す文献に示された遊技機がある。
特許文献1に示される従来技術の遊技機にあっては、可変表示装置(特別図柄表示領域,普通図柄表示領域)の可変表示を開始した後の表示結果が特定の表示態様(たとえば、「7,7,7」,「7」)となったことを条件として遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当たり状態、普通電動役物開放可能状態等)に制御可能となる遊技機であって、可変表示装置は、複数色を発色可能であるとともに、任意の画像を表示可能な有機EL表示器を用いて構成されており、係る構成の遊技機によれば、可変表示装置を、設置スペースを確保する上で生じる不都合が抑制された構造とするこができる。
【0004】
特許文献2に示される従来技術の遊技機にあっては、遊技情報がバックアップされ、遊戯中に停電が発生した場合に、バックアップ情報によって停電前の遊技状態に戻すことができる機能が備えられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−224349
【0006】
【特許文献2】
特開昭63−260582
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この特許文献1に示される遊技機の様に有機ELや液晶ガラスを用いた表示器では、何れの場合にも表示の際には電力を供給し続ける必要が有り、同じ画像を固定的に表示する場合にも電力の供給が必要となるため客待ち画面(デモ画面)でも電力の供給が必要である無駄があった。また特許文献2に示される遊技機では、遊戯中に停電が発生し、バックアップ情報が破損すると停電前の遊技状態に戻らない場合があり、停電前の遊技状態、例えば大当たり遊技状態若しくは確率変動遊技状態の補償を受けたい遊技者と遊技店との間で、トラブルが発生することがあった。
【0008】
本発明は以上の従来技術における問題点に鑑み、遊技状態の表示をより柔軟に行なうことができ、電力の供給の有無に関わらず画像表示が行われ、特には遊技盤の表面構造や演出内容が変更された場合にも簡便に変更内容に適応できる遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤の前面側に設けられて電子ペーパの不揮発性表示媒体(ビーズ62、マイクロカプセル70)を表示媒体として識別情報の可変表示を含む遊技演出表示を行う遊技盤前面表示部(電子ペーパ表示器300)を設けた遊技機であって、遊技盤前面表示部に表示する画像の生成元の画像データを記憶してある画像データ記憶手段(画像データ記憶手段350)と、画像データ記憶手段によって記憶されている画像データに基づいて透明電極(透明電極74)の電圧の印加位置を特定する制御信号を生成する信号生成手段(画像生成手段330)とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる遊技機は、表示装置(特別図柄表示領域9,普通図柄表示器10)が複数色を表示可能であるとともに、任意の画像を表示可能な電子ペーパ表示器(電子ペーパ表示器300)を用いて構成されている(図7参照)。
【0011】
なお、後述する実施の形態ではパチンコ遊技機1の特別図柄表示領域9または普通図柄表示器10に用いた例を示したが、スロットマシンに上記した電子ペーパ表示器の構成を用いても同様の効果を得ることができる。
【0012】
遊技盤に取り付ける取付基板の中央部を後方に凹形状に形成して表示凹部を形成し、表示凹部に遊技盤前面表示部を配置してもよい。
【0013】
表示凹部を照射する照射手段を設けることができる。
【0014】
照射手段は、異なる発光色を照射可能にされると共に遊技演出表示に基づいて発光色を変更可能にされるようにすることができる。
【0015】
なお、この発明の遊技機では、電源投入時に、電子ペーパの表示を初期化して、固定的に表示する画像すなわち初期画像データを再送し、表示のリフレッシュを行うようにすることができる。そのようにすることによって固定的に表示する画像が静電ノイズ等で帯電粒子の分散状況が変化し、画像表示が崩れていても、電源投入により画像がリフレッシュされ、正規の画像表示を保つことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例である第1種パチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【0017】
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構造体である。
【0018】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されている。
【0019】
遊技領域7の中央付近には、それぞれが識別情報としての図柄を可変表示する複数の可変表示部を含む可変表示装置(特別可変表示部)9が設けられている。可変表示装置9には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。なお、可変表示部は固定的な領域であってもよいが、遊技進行中に、可変表示装置9の表示領域において移動したり大きさが変化してもよい。また、可変表示装置9には、始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち始動入賞記憶数を表示する4つの特別図柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)18が設けられている。有効始動入賞(始動入賞記憶数が4未満のときの始動入賞)がある毎に、表示色を変化させる(例えば青色表示から赤色表示に変化させる)ことで始動記憶表示エリア18を1増やす。そして、可変表示装置9の可変表示が開始される毎に、表示色が変化している始動記憶表示エリア18を1減らす。すなわち表示色をもとの状態に戻す。
【0020】
なお、図柄表示エリアと始動記憶表示エリア18とが区分けされて設けられているので、可変表示中も始動入賞記憶数が表示された状態とすることができる。また、始動記憶表示エリア18を図柄表示エリアの一部に設けるようにしてもよく、この場合には、可変表示中は始動入賞記憶数の表示を中断するようにすればよい。また、この実施の形態では、始動記憶表示エリア18を可変表示装置9に設けるようにしているが、始動入賞記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を可変表示装置9とは別個に設けるようにしてもよい。
【0021】
可変表示装置9の下方には、始動入賞口14としての可変入賞球装置15が設けられている。始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0022】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20は大入賞口を開閉する手段である。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)に入った入賞球はV入賞スイッチ22で検出され、開閉板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出される。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイド21Aも設けられている。
【0023】
ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄始動入賞記憶が上限に達していなければ、所定の乱数値が抽出される。そして、普通図柄表示器10において表示状態が変化する可変表示を開始できる状態であれば、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。普通図柄表示器10において表示状態が変化する可変表示を開始できる状態でなければ、普通図柄始動入賞記憶の値が1増やされる。普通図柄表示器10の近傍には、普通図柄始動入賞記憶数を表示する4つのLEDによる表示部を有するゲート通過記憶表示器41が設けられている。ゲート32への入賞がある毎に、ゲート通過記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。なお、特別図柄と普通図柄とを一つの可変表示装置で可変表示するように構成することもできる。その場合には、特別可変表示部と普通可変表示部とは1つの可変表示装置で実現される。
【0024】
この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば29.2秒)継続する。そして、可変表示の終了時に左側のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否かは、ゲート32に遊技球が入賞したときに抽出された乱数の値が所定の当り判定値と一致したか否かによって決定される。普通図柄表示器10における可変表示の表示結果が当りである場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が入賞しやすい状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。
【0025】
さらに、特別遊技状態としての確変状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が高められ、遊技者にとってさらに有利になる。また、確変状態等の所定の状態では、普通図柄表示器10における可変表示期間(変動時間)が短縮されることによって、遊技者にとってさらに有利になるようにしてもよい。
【0026】
遊技盤6には、複数の入賞口29,30,33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,33への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aによって検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される飾りランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音や音声を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。
【0027】
そして、この例では、左枠ランプ28bの近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0028】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0029】
打球発射装置から発射された遊技球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ14aで検出されると、図柄の可変表示を開始できる状態であれば、可変表示装置9において特別図柄が可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶数を1増やす。
【0030】
可変表示装置9における特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大当り図柄(特定表示態様)であると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球がV入賞領域に入賞しV入賞スイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
【0031】
停止時の可変表示装置9における特別図柄の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変図柄)の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、確変状態という遊技者にとってさらに有利な状態(特別遊技状態)となる。
【0032】
本発明の実施の形態の表示装置に適用される電子ペーパは規則的に窪みを付けたシートに不揮発性表示媒体として帯電粒子を配置し、さらに透明電極を配置してなる電子ペーパ又は透明電極を設けたシートに帯電粒子を収納したマイクロカプセルを不揮発性表示媒体として配置してなる電子ペーパであり、電流を流すことによって帯電粒子を電気泳動させて所要の表示が行われる。この電子ペーパを用いた表示装置はCRTよりも消費電力が少なく、また、LCDのように視野角の問題を有さない。そこで、本発明のパチンコ遊技機およびスロットマシンの表示装置として電子ペーパ表示装置をCRTやLCDに代えて用いる。
【0033】
図2は本実施の形態に適用される電子ペーパの1例を示す。この電子ペーパ60は、2枚の透明なプラスチックシート61a及び61bの間に、トナー粒子のような無数のビーズ62(直径100ミクロン以下の小さな球)が散りばめられている構成となっている。このビーズ62は、オイルが満たされた窪みの中で自由に回転できるようになっており、また、このビーズ62は、2色(半球毎に黒と白や、赤と白などに塗り分けられている)で、電気双極子(色の塗り分けに対応し+と−の電荷対を微少距離で配置した状態)となるように、帯電させたものとなる。このプラスチックシート61a及び61bの表面に電圧が印加されると、消去状態から書き換えが行われ、ビーズ62はある色の側を見る人の側に向けるように回転してから止まる。この原理を用いることによって、表面の位置に応じて異なる向きの電圧を印加すれば、多数のビーズ62の色の集まりによって、文字や画像を表示することができる。このとき描かれた画像は、新しい電圧パターンが印加されるまで維持され表示状態が保持される。
この電子ペーパを用いる場合には、「アクティブマトリクスアレイ方式」の駆動を適用して、早く部分的又は全体的な画像の切り替えを行うことができる。また明度の高い反射光式ディスプレイが得られ、バックライトは不要である。
【0034】
図3は本実施の形態に適用される電子ペーパの他の例を示しマイクロカプセル型電気泳動ディスプレイ(MCEPD:Micro Capsule EPD)と呼称されるものを示す。MCEPDは、電気泳動方式の一種で、マイクロカプセル70の中にマイナスとプラスにそれぞれ帯電した黒(カーボンブラック)/白(酸化チタン)の2種類の粒子71a、71bを封入し、これに外部から電界を与えてマイクロカプセル70内で粒子71a、71bを移動させ、表側に集めたり、あるいは底の側に集めることで、表側で見える色を変化させるものである。粒子71a、71bが移動したあとは、電源を切っても表示の状態が持続する。
【0035】
このMCEPDは図4に示す前面板72をその構成部材として備え、係る前面板72は表面を覆って保護するためのプラスティックなどの基材73に、透明電極74と、電子インクとして機能するマイクロカプセル70(一層)をコーティングして作成される。MCEPDはこの前面板72をTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)層73に貼り付けることで、このトランジスタのスイッチが入った部分の画素だけ、白や黒に色を変化させることができる。
【0036】
図5はカラーフィルタ方式によるカラー表示の態様を示し、カラーフィルタ75は1つの画素を3つの領域に分け、赤、緑、青のストライプの組を整列させてなる。赤色、緑色、青色の下のマイクロカプセル70を白、黒、灰色と制御することで、フルカラーを実現することができる。
なお、以上の図2、図3、図5に示す電子ペーパの構成及びその説明は本発明を出願する時点で電子ペーパとして一般的に認識されているものの構成を取り上げて例示し、工業調査会出版になる横井利彰著「電子ペーパがわかる本」を参照して説明を行ったものである。
【0037】
図6は、以上の電子ペーパを用いた電子ペーパパネル900に走査線を例えばマトリクス状に配することによって電子ペーパパネル900に制御可能な不揮発性表示媒体の配列を実現した状態を示す模式図である。なお、図6においては、表示点となる不揮発性表示媒体をドットにより表している。図示例では説明の便宜上、水平方向に走査線sigA〜走査線sigOで示す15本の走査線、垂直方向に走査線sig1〜走査線sig23で示す23本の走査線が配された状態を表示している。
以上の電子ペーパを用いた電子ペーパパネル900では、画像を表示する際に、走査線sig1〜走査線sig23に対して、順次、電圧を印加する。走査線sig1から走査線sig23に対して電圧を印加するときの時間は、一巡が例えば1/60秒となるようにしている。
【0038】
(実施の形態1)
図7は、遊技盤6に電子ペーパ表示器300を設け、その電子ペーパ表示器300の前側に保護部材135を取り付ける例を示す。図7に示すように、遊技盤6に設けられた多角形状の嵌め込み用の凹部に電子ペーパ表示器300が嵌め込まれ、電子ペーパ表示器300の上面に透明色の保護部材135が取り付けられる。この保護部材135および電子ペーパ表示器300はそれぞれ角部に設けられた取付用のねじ孔にねじが挿入されて遊技盤6に取り付けられている。保護部材135は、透明アクリル板などのように、透過性に優れ、外力から電子ペーパ表示器300を保護することに耐えうる強度を有したものとしている。この保護部材135により電子ペーパ表示器300の前面側がパチンコ玉により損傷することが防止される。
【0039】
この図7に示す例では、普通図柄表示器10(可変表示器)、ゲート通過記憶表示器41、特別図柄表示領域9(特別可変表示部)、始動入賞記憶表示器18(特別図柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)18)は電子ペーパ表示器300の画像表示領域におけるそれぞれ予め定められた領域に、そのそれぞれに対する表示領域として画像表示され、これによって遊技盤6前面表示部が構成される。すなわち電子ペーパ表示器300の画像表示領域におけるそれぞれ予め定められた領域に表示された特別図柄表示領域9(可変表示部)および普通図柄表示領域10においては、縦方向に文字、数字またはキャラクタなどの図柄がスクロールする場合や、図柄が左から右に移動する場合のような表示が行なわれる。したがって個々に表示装置、ランプLEDなどを備える必要がない。
【0040】
以上のようにこの実施の形態1の遊技機では、特別可変表示装置としての特別図柄表示領域9(可変表示部)に、厚さが薄い電子ペーパ表示器300を用いるため、遊技者の関心が高い特定遊技状態の発生に関わる可変表示装置の設置場所に遊技盤面に配置される構造物による表示の制約がなく、自由度の高い表示制御を行なうことができ、簡易な構造で遊技状態の表示をより柔軟に行なうことができる。また、遊技盤6の盤面デザイン画像も電子ペーパ表示器300に表示されるため、機種変更時において盤面デザインの印刷などを新たに施す必要がなく、遊技盤のリサイクル使用の可能性が高まる。また、遊技中に電子ペーパ表示器300の全領域を特別図柄表示領域としたり、電子ペーパ表示器300の全領域をつかってリーチ演出を行なったり、特別図柄表示領域が他の表示位置に移動するなど、表示内容の意外性をより高め興趣向上を図ることができる。
【0041】
電子ペーパ表示器300の特別図柄表示領域9(可変表示部)では、始動入賞口14に始動入賞があったときには、例えば左、中、右の3の領域で図柄が上から下へ向かって所定の順序でスクロールする更新表示を行ない、更新表示を行なっていないときには、キャラクタが左、中、右の3の領域とは関わりなく左から右へ移動していくような可変表示を行なう。
【0042】
図8は、表面に各種装飾が施された保護部材135を示す図である。図9は、図8の保護部材135を遊技盤6に取り付けた場合における図7のIX−IX断面の一部を示す図である。図8および図9から分かるように、遊技盤6の嵌め込み凹部に電子ペーパ表示器300が嵌め込まれた後で透明色の保護部材135が電子ペーパ表示器の前面を覆うように取付けられている。
【0043】
また、電子ペーパ表示器300の下部から電子ペーパ表示器用の電源コード360が引出されている。この電子ペーパ表示器300用の電源コード360は、遊技盤6に設けられたコード通し孔131から引出されている。このコード通し孔131は比較的小さな孔でよいため、遊技盤6の加工が容易な構造となる。
【0044】
また、電子ペーパ表示器300全体を取り付けるための開口を設けなくとも遊技盤6の裏側に表示制御基板を80を設けても、表示制御基板80と電子ペーパ表示器300との間の電気的接続が可能となるため、表示制御基板80のみを変更することで機種変更が可能となるとともに変更作業の効率化を図ることができる。
【0045】
また、図8に示すように、保護部材135には、普通図柄表示器10(可変表示器)、ゲート通過記憶表示部41、特別図柄表示領域9(可変表示部)、ステージ13等の色づけされた突出装飾部28が設けられており、このような保護部材135が電子ペーパ表示器300の表面に固定されている。これにより、電子ペーパ表示器300を取り付けるための部品点数の削減が図られる。
【0046】
図10は、遊技盤6に取り付ける取付基板8aの中央部を後方に凹形状に形成して表示凹部8bを形成し、表示凹部8bに遊技盤6前面表示部を配置した電子ペーパ表示器600を設けた場合の例を示す断面図である。図9に示した取付基板8aの特別図柄表示領域9(可変表示器)の部分には、前面側にまず電子ペーパ表示器600が取付基板8aの表面の形状に沿って折り曲げられて挿入され、その折り曲げられて挿入された電子ペーパ表示器600の前面側を覆うように透明色の保護部材135が設けられている。
【0047】
取付基板8aには、表示凹部8bを照射する照射手段としてのLED若しくはLD或いは白色ランプ8cが設けられる。これにより、電子ペーパ表示器600が表示凹部8bに配置される場合でも表示面が暗くなり表示画像が見難くなることを防止することができる。係る照射手段8aは異なる発光色を照射可能にされる。具体的にはLED若しくはLDについてはR(赤)、G(緑)B(青)のそれぞれの発光が可能な複数のLED若しくはLDを配置し、白色ランプについてはR(赤)、G(緑)B(青)それぞれの偏光フィルタを配置して発光色の変更が可能にされる。この発光色の変更は遊技演出表示、例えばリーチ演出表示に基づいて、これと併せて行われる。例えば通常時は白色による照射が行われるのに対し、リーチ演出表示に併せてG(緑)B(青)の発光色の照射が行われ、さらに大当たり表示演出に併せてR(赤)の発光色の照射が行われる。このようにすることによって、ただ単に表示画像を見易くするだけではなく、演出効果を向上することができる。
【0048】
電子ペーパ表示器600の下部からは電子ペーパ表示器用の電源コード360がコード通し孔131を通して接続されており、電子ペーパ表示器600用の電源コード360の一端は取付基板8aの裏面側に設けられた表示制御基板80内に導入されている。
【0049】
図11は、表示制御基板ボックス85と電子ペーパ表示器700とが一体に設けられた例を示す図である。表示制御基板80が内部に設けられる直方体状の表示制御基板ボックス85の一面の側方の切り欠きから電子ペーパ表示器700が挿入されて、表示制御基板ボックス85内に表示制御基板80と電子ペーパ表示器700とが一体的に設けられるのである。表示制御基板85において電子ペーパ表示器700の表面側は開口としてもよいが、開口としない構成でもよい。これにより、表示制御基板ボックス85が保護部材として機能することになる。
【0050】
このように表示制御基板ボックス85と電子ペーパ表示器700とを一体にしてバックライトの不要な電子ペーパ表示器700を使うことで表示制御基板ボックス85の厚みを低減させることが可能となる。また、表示制御基板ボックス85の構造を電子ペーパ表示器700のスライド取付けが可能な構造にしておくことにより電子ペーパ表示器700の取付けが容易になる。また、電子ペーパ表示器700とこの電子ペーパ表示器700を制御する表示制御基板80とを一体化することで、電子ペーパ表示器700と表示制御基板80とを接続するための部品点数を低減することが可能となる。
【0051】
図12は、電子ペーパ表示器800をガラス板120bの裏側に設けた場合の例を示す図である。このような構造にすることによりガラス板120bの裏面に電子ペーパ表示器800を設け遊技盤6と電気的に接続する電気配線810と表示制御基板80とが接続されることにより、遊技球は電子ペーパ表示器800の裏面側を通過することが可能となるので従来の遊技機にない興趣を提供できる。
【0052】
(実施の形態2)
図13は、図1に示したパチンコ遊技機1の外枠110を、パチンコ遊技機1の設置島から取外したときの模式的な分解斜視図である。外枠110の前面にはパチンコ遊技機1の前面を装飾するガラス扉枠2が前枠すなわち前面枠110aを介して上側に取り付けられ、そのガラス扉枠2には開口部2aが設けられている。またガラス扉枠2の下側には遊技領域に打玉を打込むための遊技球が貯留されている打球供給皿3が設けられ、さらに打球供給皿3の下側にはファール球および払戻し球が貯留される余剰球受皿4が設けられている。また、余剰球受皿4の下部には遊技球を遊技領域に打込むための操作ハンドル5が設けられている。なお、本実施の形態では透明板保持枠としてガラス扉枠2が設けられているが、透明板保持枠によって保持される対象はガラスには限定されず樹脂板等も保持する対象となる。
【0053】
遊技盤6は、前面枠110aに対して着脱され、その遊技盤6の中央にガラス扉枠2の開口部2aの大きさと一致する遊技領域7が形成される。またガラス扉枠2の横幅は、この遊技盤6が着脱されて遊技盤6を保持する前面枠110aの横幅とほぼ同一とされ、その結果前面枠110aはその全面がガラス扉枠2によって被覆される。さらに、ガラス扉枠2の前面側にはこのガラス扉枠2の前面を覆うように電子ペーパパネル900が取り付けられ、さらにこの電子ペーパパネル900を被覆する保護部材135が取り付けられる。
以上のように、ガラス扉枠2の横幅が前面枠110aの横幅とほぼ同一とされて前面枠110aはその全面がガラス扉枠2によって被覆され、ガラス扉枠2の前面を覆うように電子ペーパパネル900が取り付けられる結果、ガラス扉枠2及び前面枠110aはその前面の全領域が電子ペーパパネル900によって被覆された状態となり、電子ペーパパネル900によって表出される画像及び遊技領域7のみが保護部材135を通して直接視認可能となり、ガラス扉枠2及び前面枠110aは直接視認することができない状態となる。
【0054】
ガラス扉枠2の横幅は遊技盤6の前面枠110a横幅とほぼ同一とされ、このガラス扉枠2の前面側にこのガラス扉枠2の前面を覆うように電子ペーパパネル900を配置するので、遊技盤6の表面構造や演出内容が変更された場合にも簡便に遊技盤6の変更内容に調和した意匠のガラス扉枠2を構成することができ、遊技盤6の盤面と遊技機1前面の表示につき、意匠上のマッチングを簡便に図ることができる。
【0055】
保護部材135は、透明アクリル板などのように、透過性に優れ、外力から電子ペーパパネル900を保護することに耐えうる強度を有したものとしている。この保護部材135は、前面部135aと側面部135bとを有し、その内側に電子ペーパパネル900を収納する箱状に形成され、側面部135bには、螺子穴135cが設けられる。
【0056】
以上の保護部材135に電子ペーパパネル900が収納された状態で保持フレーム950によってパチンコ遊技機1の外枠110の前面枠110aに対し電子ペーパパネル900が固定される。保持フレーム950の側面には、保持フレーム950に保護部材135をはめ込んだ状態のときに、螺子穴135cが連通する位置に、螺子穴950aを形成してある。
また、ガラス扉枠2には螺子受け(図示せず)を形成してあり、螺子穴135c,950aに通した螺子をガラス扉枠2の螺子受けに螺合することによって、保護部材135に電子ペーパパネル900が収納された状態で保持フレーム950と保護部材135とガラス扉枠2とが組み合わされてパチンコ遊技機1の外枠110に対し固定される。
【0057】
以上の場合に、螺子を用いた固定ではなく、例えば保持フレーム950内側全周にパッキンを取付け、そのパッキンを介して保持フレーム950内側にパチンコ遊技機1の外枠110の前面枠110aを勘合して固定するようにしてもよい。その場合、遊技盤6の遊技領域7と外部との気密性が高くなり例えば不正行為の防止に好便である。
図14は図13符号XIIII部拡大図である。図14(a)は図13に示す実施の形態の保護部材135を示し、図14(b)は保護部材135の別の実施の態様を示す。図14(c)は図14(b)に示す保護部材135を用いて保持フレーム950に保護部材135をはめ込んで電子ペーパパネル900を取り付けた状態を示す。図に示されるように実施の態様によっては保護部材135は単に電子ペーパパネル900表面を被覆する薄板若しくは平板状であってもよい。
【0058】
図15(a)は、図13に示す外枠110に電子ペーパパネル900及び保護部材135を取り付けた状態を示す部分断面図である。図15(b)は、図15(a)に示す符号A部分の拡大図である。
図15(a),図15(b)には、図13に示した部分の他に、前面枠110aの角部に設けたコネクタ通し穴110bと、ガラス扉枠2の裏面に取り付けて電子ペーパパネル900の走査線群921に選択的に電力を印加するように図示しない走査回路に対して命令を出力するドライバ960とを示している。
なお、ドライバ960は、電子ペーパパネル900の垂直方向の走査線に接続されるドライバと、電子ペーパパネル900の水平方向の走査線に接続されるドライバとがある。
【0059】
図15(a),図15(b)に示すように、ドライバ960をガラス扉枠2の裏面に取り付けることによって後述する表示制御基板80側を交換するだけで、電子ペーパパネル900に表示する画像を変更できるようにしている。
コネクタ920は、電子ペーパパネル900に画像を表示する表示制御基板80に一端を接続した走査線群921の他端を電子ペーパパネル900に接続する接続端子である。
【0060】
電子ペーパパネル900は、例えば1000×2000本の走査線群921をマトリクス状に配し、各走査線の交点に制御可能な不揮発性表示媒体を配列することを実現したものである。
【0061】
図16は図13符号XVI部拡大図であって、電子ペーパパネル900の右側上方に設けられる玉切れ、賞球、満タンをそれぞれ報知するための玉切れ表示部931(打球供給皿3において玉切れしたときに表示)と、賞球表示部932と、満タン表示部933(余剰球受皿4で満タンエラーが発生したことを表示)とを有する情報表示領域を示す。この情報表示領域は、装飾部分と表示色が異なるようにされており、そのようにすることで遊技者に対して遊技状態を報知するための所要の遊技情報画像が表示される。
【0062】
図17は、図6に示す電子ペーパパネル900にコネクタ920を取り付けた状態を示す平面図である。
図17に示すように、電子ペーパパネル900は、中心領域934及び周辺領域935を含む前面部936と、前面部936の周囲に位置する側面部937a〜937dとを含む。ここでは、側面部937a〜937dのうち遊技台1に取り付けたときに上面及び左面に位置する側面部937a,937d側にコネクタ920が位置するようにしている。
【0063】
また、前面部936と側面部937a〜937dとは、図17に一点鎖線で示す部分で保護部材135に接する側面の方向に凸となる山折りとして外枠110に取り付けるようにしている。
【0064】
図18(a)〜図18(c)は本実施の形態2の電子ペーパパネル900における画像の表示態様を示す模式図である。
図18(a)は、本発明の実施の形態2の遊技機に係る電子ペーパパネル900の周辺領域935に「しだれ柳」の画像を表示するとともに球切れ表示部931,賞球表示部932,満タン表示部933を有する情報表示領域を示す模式的な正面図である。
図18(b)は、遊技領域7の内外に「しだれ柳」を装飾用固定画としてペイントした遊技盤6の模式的な正面図である。
図18(c)はガラス扉枠2の前面の装飾として周辺領域935に「塗りつぶし」の画像を表示した状態を示している。
なお、図18(a)〜図18(c)において、図13等に示した部分と同様の部分には同一符号を付している。
【0065】
本実施の形態2では、例えば、遊技者によって遊技が行われていない場合には、電子ペーパパネル900は図18(c)に示すように、周辺領域935は「塗りつぶし」の画像を表示する。この場合に「塗りつぶし」の画像の色は、打球供給皿3及び余剰球受皿4周辺の色と調和するような色としてもよいし、遊技が行われていないことを認識しやすい黒色のような暗色とすればよい。
【0066】
一方、遊技者によって遊技が行われている場合には、電子ペーパパネル900は図18(a)に示すように、周辺領域935は「しだれ柳」の画像を表示する。この際、図18(b)に示す遊技盤6を前面枠110aに装着して、図18(a)に示す画像を電子ペーパパネル900に表示することによって、相互に装飾している「しだれ柳」が連続的となるようにする。
【0067】
図18(b)に示す画像が表示されている状態では、同時に遊技盤6の遊技領域に施された装飾「しだれ柳」の外観及び称呼と共通性を有する「しだれ柳」の外観及び称呼を生じる画像が電子ペーパパネル900に表示される。また、遊技盤6の遊技領域に施された装飾が生じる観念である「風になびくしだれ柳」「風になびく木の枝」と共通する観念である「風になびくしだれ柳」「風になびく木の枝」を生じさせる画像が電子ペーパパネル900に表示される。
【0068】
また図18(b)に示す画像が表示されている状態では、同時に、遊技盤6の遊技領域に施された装飾の外観及び称呼と一体となって「しだれ柳」の外観及び称呼を生じる画像が電子ペーパパネル900に表示される。また、遊技盤6の遊技領域に施された装飾と一体となって「風になびくしだれ柳」「風になびく木の枝」という観念を生じさせる画像が電子ペーパパネル900に表示される。遊技盤の遊技領域に設けられる装飾と特定の外観及び称呼及び観念の少なくとも一が表出される画像を表示するためのデータが含まれる様にすることができる。
【0069】
また図18(b)に示す画像が表示されている状態では、同時に、遊技盤6の遊技領域に施された装飾と図柄として連続して「しだれ柳」の図柄を成立させる画像が電子ペーパパネル900に表示される。
【0070】
なお、遊技盤6の遊技領域に施された装飾の外観及び称呼及び観念の少なくとも一が共通性を有し、若しくは一体となって外観及び/又は称呼及び/又は観念を生じさせる画像が電子ペーパパネル900に表示され、或いは遊技盤6の遊技領域に施された装飾と図柄として連続する図柄を成立させる画像が電子ペーパパネル900に表示される態様は以上に限られない。例えば遊技盤6の遊技領域に「宇宙船の操縦席」の装飾を行い、電子ペーパパネル900に「小惑星」、「隕石流」、「他の宇宙船の飛行状態」等の画像を表示する場合には、遊技盤6の遊技領域に施された装飾の外観(「宇宙船の操縦席」)及び観念(「宇宙旅行」等)と共通性を有する外観(宇宙船の周辺)及び観念(「宇宙旅行」)を生じさせる画像が電子ペーパパネル900に表示される。
このように遊技盤6の遊技領域に施された装飾と共通性を有し、若しくは一体となる画像を遊技機1前面部分に表示して、遊技盤6の盤面と遊技機1前面の表示につき、意匠上のマッチングを簡便に図ることができる。
【0071】
なお、遊技者によって遊技が行われている場合にも、図18(c)に示すように塗りつぶしガラス扉枠2を装飾するようにしてもよい。この場合には、例えば、遊技が行われていることを認識しやすい黄色のような明色とすればよい。
【0072】
本実施の形態2では、図18(a),図18(c)に示すように、電子ペーパパネル900のうち開口部2a前方に位置する中心領域934に配列している不揮発性表示媒体に対して、電圧を印加しないようにして遊技領域7を遊技者が見られるようにするとともに、周辺領域935に配列している不揮発性表示媒体に対して電圧を印加して周辺領域935に配列している不揮発性表示媒体による表示を行いガラス扉枠2の前面を装飾する。具体的には中心領域934には画像を表示せず、周辺領域935に画像を表示する場合には、図6に示す電子ペーパパネル900の垂直方向の走査線sig1〜走査線sig23の中で走査線sig1〜走査線sig4及び走査線sig17〜走査線sig23に電圧を印加する。一方水平方向走査線sigA〜走査線sigOには、垂直方向の走査線への電圧印加のタイミングに同期させて、走査線sigA〜走査線sigOの全てに対して電圧を印加する。
【0073】
こうすると、例えば走査線sig1に電圧を印加するときには、走査線sigA〜走査線sigOの全てに対して電圧を印加するので、走査線sig1と走査線A〜走査線sigOとの交点に位置する不揮発性表示媒体による表示が行われる。
【0074】
同様に、走査線sig2〜走査線sig4及び走査線sig17〜走査線sig23と、走査線sigA〜走査線sigZとの交点に位置する不揮発性表示媒体による表示を行われる。
【0075】
これに対して、走査線sig5〜走査線sig16に電圧を印加する際には、走査線sigA〜走査線sigOに選択的に電圧を印加する。具体的には、走査線sig5に対して電圧を印加する際には、走査線A〜走査線E及び走査線K〜走査線Oに対しては電圧を印加し、走査線F〜走査線sigJに対しては電圧を印加しない。
【0076】
こうすると、走査線5と走査線A〜走査線E及び走査線K〜走査線Oとの交点に、それぞれ位置する不揮発性表示媒体による表示も行われるが、走査線5と走査線F〜走査線sigJとの交点に、それぞれ位置する不揮発性表示媒体による表示は行われない。
【0077】
なお、走査線sig16に電圧を印加する際にも、走査線A〜走査線E及び走査線K〜走査線Oに対して電圧を印加し、走査線F〜走査線sigJに対しては電圧を印加しない。
【0078】
また、走査線sig6,走査線sig7,走査線sig15及び走査線sig16に電圧を印加する際には、走査線A〜走査線C及び走査線M〜走査線Oに対して電圧を印加し、走査線D〜走査線sigLに対しては電圧を印加しない。
【0079】
さらに、走査線sig8,走査線9,走査線sig12及び走査線sig13に電圧を印加する際には、走査線A〜走査線B及び走査線N〜走査線Oに対して電圧を印加し、走査線C〜走査線sigMに対しては電圧を印加しない。
【0080】
さらにまた、走査線sig10及び走査線sig11に電圧を印加する際には、走査線A及び走査線Oに対して電圧を印加し、走査線sigB〜走査線sigNに対しては電圧を印加しない。
【0081】
こうすると、周辺領域935に配列している不揮発性表示媒体による表示が行われるので、ガラス扉枠2の前面の装飾が可能となる。換言すると、中心領域934に配列している不揮発性表示媒体による表示は行われず、外部からの光を透過するので遊技領域7を視認することが可能となる。
また、本実施の形態2では、電子ペーパパネル900に代えて、例えば液晶表示パネルを用いるようにしてもよい。
【0082】
図19(a),図19(b)は、本発明の実施の形態2の遊技機に係る電子ペーパパネル900にリーチ演出画像を表示している状態を示す図である。
図19(a)には、周辺領域935及び中心領域934に亘って、キャラクタが特定の姿態をしている状態を示している。
図19(b)には、周辺領域935及び中心領域934に亘って、「リーチ」という文字を表示している状態を示している。
【0083】
なお、リーチ演出画像の一態様として、特別図柄表示器の表示態様と同様に、例えば右図柄を「7」で停止し、中図柄を変動中とし、左図柄を「7」で停止したことを示す画像としてもよい。
【0084】
また、本実施の形態2では、図19(a),図19(b)に示すようなリーチ演出画像を表示する際に、併せて、外枠110に設けているスピーカから「リーチ」という旨の音を出力するようにしている。
また、例えば、以下説明する特定遊技状態の発生する信頼度が高い場合には、図19(a)に示すリーチ演出画像を表示するというように、特定遊技状態の発生の信頼度に応じて図19(a)に示すリーチ演出画像と図19(b)に示すリーチ演出画像とを選択的に表示するようにしてもよい。
【0085】
本実施の形態2においても、図18(a)等を参照して説明したように、遊技が行われている場合には、「しだれ柳」の装飾画像を周辺領域935に表示するようにしている。
その後、遊技が進行し、特定遊技状態の発生等に先立って実行する演出の一つであるリーチ演出画像の表示を行う際には、図19(a),図19(b)に示すように、周辺領域935に配列している不揮発性表示媒体子のみならず、中心領域934に配列している不揮発性表示媒体による表示を行われるように制御することによって、電子ペーパパネル900の全体に一つの画像を表示する。
【0086】
本実施の形態2では、リーチが発生するときには、図18(a)に示す装飾図柄を周辺領域935に表示中に、特別図柄表示器に表示している特別図柄を示す画像の変動が開始すると、それから所定時間を経過した後に、図19(a),図19(b)に示すリーチ演出画像を中心領域934及び周辺領域935に一体で表示し、その後、図18(a)に示す装飾図柄を周辺領域935に表示するように切り替えてから、特別図柄表示器に特別図柄の停止を示す画像を表示するという制御を行うようにしている。
【0087】
図20は、図13に示す保持フレーム950及び平板状の保護部材135に代えて箱状の保護部材945を備える遊技機の分解斜視図である。この箱状の保護部材945は平板状の保護部材135が電子ペーパパネル900の表面を被覆する態様の保護部材であるのに対して、内側部分945aを備える箱状に形成され、その内側部分945aに電子ペーパパネル900の全体を収納して外枠110とガラス扉枠2に対し取り付けられる。この保護部材945は、外枠110とガラス扉枠2もその内側部945aに収納する態様で取付け、予めシボ加工、ダイヤカット、ローレット加工等を施したり、取付け後に塗装し、あるいは目隠しシール貼付することによって、外枠110とガラス扉枠2との係止部分の金具等が外部からは見えないようにすることができる。
なお、保護部材945の外枠110への取付は、螺子を用いることにしても良く、またパッキンを用いることにしても良い。
【0088】
図21は、図13に示す保護部材135に代えてパッキン970と透明保護シート946を備える遊技機の分解斜視図である。パッキン970は、ゴム等のように外力を電子ペーパパネル900に伝わりにくくする材質としている。このように、パッキン970を備えることで、外力から電子ペーパパネル900を保護することが可能となり、係る目的でパッキン970と透明保護シート946は用いられる。なお、前述した図13に示す例で保持フレーム950及び保護部材135を用いてパッキン970を介して取り付けるようにしてもよいし、図20に示すように保持フレーム950及び保護部材135に代えて保護部材945を用い、パッキン970を介して取り付ける構成としてもよい。
【0089】
図22(a)〜図22(d)は、図13に示す電子ペーパパネル900に代えて用いる異なる態様の電子ペーパパネル900a〜900dを示す図である。電子ペーパパネル900は、液晶表示パネルと異なり湾曲形状等を容易に実現しやすい。このため、遊技の演出効果を高めるような各種形状を採用することが可能となる。なお、この場合に保護部材135は図22(a)に例示するように、電子ペーパパネル900a〜900dの形状に応じた形状とすればよい。
【0090】
図22(a)には、左右方向に側面部937eが位置しており、遊技者側に凸となる湾曲形状の電子ペーパパネル900aを示している。「このような形状とすることによって、湾曲のない平面形状とする場合に比して、電子ペーパパネルの表示領域が大きくなり、表示対象の画像の選択の幅が広がる。その場合に、必要に応じて単位面積当たりの不揮発性表示媒体数を増やすことによって、より精細な画像の表示が可能となる。
なお、湾曲形状の電子ペーパパネル900aとガラス扉枠2との距離は、平面形状の電子ペーパパネル900とガラス扉枠2との距離と比較した場合に、凸に湾曲している領域で大きくなる。このため、ガラス扉枠2の前面に所要の装飾を施しているように見せるために、遊技領域7の外縁と遊技者の目とを結ぶ線上に電子ペーパパネル900aの周辺領域935aの内縁が位置する程度に、周辺領域935aの面積を電子ペーパパネル900の周辺領域935の面積よりも大きくしている。
【0091】
また、図22(a)に示す状態から90度回転させて、側面部937eが上下方向に位置する状態で外枠110に取り付けるようにしてもよい。
さらに、電子ペーパパネル900aの垂直方向の走査線は、電子ペーパパネル900aの上下端のいずれかから電子ペーパパネル900aの左右端に引き回して、電子ペーパパネル900aの垂直方向の走査線に接続されるドライバ960bを、電子ペーパパネル900aの水平方向の走査線に接続されるドライバ960aの反対側の側面部937eに配置するようにすればよい。
【0092】
図22(b)には、遊技者側に凹となる湾曲形状の電子ペーパパネル900bを示している。このような形状とすると、電子ペーパパネル900aと同様の効果に加えて、不揮発性表示媒体からの光が遊技者に向かいやすくなる。また、遊技者の視界を電子ペーパパネル900bが広角度に覆うようになるので、遊技者が遊技に集中しやすくなる外形とすることが可能となり、遊技者が遊技の興趣を十分に楽しむことができる遊技機の前面形状を構成できる。
【0093】
なお、この遊技者側に凹となる湾曲形状の電子ペーパパネル900bにあってもドライバ960の配置や、側面部937eの位置は電子ペーパパネル900aの場合と同様である。一方、周辺領域935bの大きさは、電子ペーパパネル900bとガラス扉枠2との距離が電子ペーパパネル900とガラス扉枠2との距離よりも短くなるため、電子ペーパパネル900aの場合とは反対に電子ペーパパネル900の周辺領域935の面積よりも小さくしている。
【0094】
図22(c)には、中心領域934cが遊技者側に凸となるドーム状としてなる電子ペーパパネル900cを示している。このような形状とすると、遊技者と中心領域934cとの距離が近くなり中心領域934cの存在が強調されるので、遊技者の視線が遊技領域に向かいやすくなる。このため、遊技者を遊技に集中させやすくすることが可能となり、遊技の興趣を十分に遊技者に伝えることができるようになる。なお、中心領域934cと周辺領域935cとの境界部が不揮発性表示媒体の拡散光の回折によって輝度が高くなり、その結果、境界部が周囲よりも明るく感じられることを防止するために、中心領域934cと周辺領域935cとの境界部の輝度を低くするように調整してもよい。
【0095】
図22(d)には、前面部936を遊技者側に凹となるドーム状の電子ペーパパネル900dを示している。このような形状とすると、図22(b)に示す電子ペーパパネル900bよりも更に不揮発性表示媒体からの光が遊技者に向かいやすくなるし、遊技者の視界をより広角に電子ペーパパネル900dが覆うようになるので、遊技者を遊技により集中させやすくすることが可能となり、遊技の興趣を十分に遊技者に伝えることができるようになる。
【0096】
また同様に実施の形態1における電子ペーパ表示器600は、遊技盤の前方に向かって凹凸面を形成するように設置でき、前方に突出した凸面を形成するように取り付けた場合には、ドラムが回転するような演出表示をよりそれらしく見せることができ、遊技盤面の奥行き方向に窪んだ凹面を形成するようにした場合には、より奥行き感や立体感のある演出が可能となる。
【0097】
また、電子ペーパ表示器600は可撓性を有しているため、単一の電子ペーパ表示パネルを用いて、多面を有する表示面を形成することも可能となる。すなわち、遊技盤の前方に対する面の角度がそれぞれ互いに異なる複数の表示面を形成することが可能である。複数の表示面が接する部分は、接線であっても、曲面を形成してもよい。たとえば、三面鏡のような表示面を形成することが可能である。
【0098】
遊技中に全領域が特別図柄表示領域になったり、電子ペーパ表示器300の全領域を使って行ない、更新表示を行なっていないときには、キャラクタが左、中、右の3の領域とは関わりなく左から右へ移動していくような可変表示を行なう。
図23は実施の形態1における電子ペーパ表示器300においてリーチ演出を行なったり、電子ペーパ表示器300の特別図柄表示領域9(可変表示部)で例えば左、中、右の3の領域で図柄が上から下へ向かって所定の順序でスクロールする更新表示を行い、さらには実施の形態2における図19(a),図19(b)に示すリーチ演出画像を表示するための遊技制御手段31、表示制御基板80及び払出制御基板37を含むブロック図である。
【0099】
図23には、以下個別に説明する遊技制御手段31、表示制御基板80及び払出制御基板37に加えて、遊技領域に設けている入賞口に付帯する始動入賞口スイッチ17と、操作ハンドル5に付帯するタッチセンサ1510と、電子ペーパパネル900と、電子ペーパ表示器300及び特別図柄表示器を取り付けた遊技盤6とを示している。
【0100】
遊技制御手段31は、始動入賞口スイッチ17から出力される遊技球の通過を示す検出信号を入力したことを契機として特定遊技状態を発生させるか否かを決定するための乱数を抽選する抽選手段1620と、以下説明する第1〜第3切替表示手段1760〜1780における制御信号の出力元の切り替え開始のタイミングを決定するための計時手段1630とを備えている。
【0101】
払出制御基板37は、始動入賞口スイッチ17から出力される遊技球の通過を示す検出信号に基づいて賞球の払い出しを行ったり、タッチセンサ1510からの検出信号の有無に基づいて装飾画像の表示/停止を切り替える電圧を印加するものである。
【0102】
表示制御基板80は、以下説明する図柄制御手段310と、画像データ記憶手段350と、画像生成手段330と、装飾画像データ読出手段320と、遊技演出画像データ読出手段340と、第1切替表示手段1760と、第2切替表示手段1770と、第3切替表示手段1780とを備えている。
なお、遊技制御手段31から、払出制御基板37を経由することなく、表示制御基板80に各種制御信号を出力するようにしてもよい。
【0103】
図柄制御手段310は、遊技盤6側に備えられる特別図柄表示器に表示している特別図柄を示す画像を、始動入賞口スイッチ17から出力される遊技球の通過を示す検出信号を入力したことを契機として変動状態を表示し、抽選手段1620の抽選結果に応じた特別図柄が停止したことを示す画像を表示するように制御するものである。
【0104】
画像データ記憶手段350は、装飾画像を表示するために電子ペーパパネル900に配列してある不揮発性表示媒体のうち、いずれによる表示を行うかを特定するデータである装飾画像データ351と、演出画像を表示するために電子ペーパパネル900に配列してある不揮発性表示媒体のうち、いずれによる表示を行うかを特定するデータである演出画像データ352とを記憶する読み出し専用メモリ(ROM)等である。
【0105】
装飾画像データ351には、図18(a)〜図18(c)に示す画像を電子ペーパパネル900に表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータや、情報表示領域に各情報を表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータが含まれる。
演出画像データ352には、図19(a),図19(b)に示す画像を電子ペーパパネル900に表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータや、特定遊技状態が発生する旨の画像を電子ペーパパネル900に表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータや、特定遊技状態中におけるラウンド間である旨の画像を電子ペーパパネル900に表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータや、特定遊技状態が終了する旨の画像を電子ペーパパネル900に表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータが含まれる。
【0106】
装飾画像データ読出手段320は、遊技機本体への電源投入に応じて遊技が進行可能な通常状態に移行したときなどに、画像データ記憶手段350に記憶してある装飾画像データ351を読み出して画像生成手段330へ出力するものである。
【0107】
遊技演出画像データ読出手段340は、リーチ演出画像などの演出画像を表示するときに、画像データ記憶手段350に記憶してある遊技演出画像データ352を読み出して画像生成手段330へ出力するものである。
【0108】
画像生成手段330は、装飾画像データ読出手段320又は遊技演出画像データ読出手段340によって読み出された画像データに基づいて、表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体による表示を行うための制御信号を生成するビデオディプレイ用チップ(Video Display Processor:VDP)や画像用メモリ(Video RAM:VRAM)等である。
【0109】
第1切替表示手段1760は、計時手段1630の計時結果に基づいて、電子ペーパパネル900への制御信号の出力元を装飾画像データ読出手段320側から遊技演出画像データ読出手段340側に切り替えるものである。
【0110】
第2切替表示手段1770は、計時手段1630の計時結果に基づいて、電子ペーパパネル900への制御信号の出力元を遊技演出画像データ読出手段340側から装飾画像データ読出手段320側に切り替えるものである。
【0111】
第3切替表示手段1780は、タッチセンサ1510からの検出信号の有無に基づいて、装飾画像の表示/停止を切り替えるものである。
【0112】
図24は、図23に示す払出制御手段37側の動作を示すフローチャートである。
図25は、図23に示す遊技制御手段31側の動作を示すフローチャートである。
図26〜図27は、図23に示す表示制御手段80側の動作を示すフローチャートである。
図25〜図27に示す動作は、例えば2ms毎に繰り返し実行している。
【0113】
図24に示す装飾表示処理は、例えば遊技者待ちのように、実際に遊技が行われていない場合に、電子ペーパパネル900で不必要な画像の表示を行わないようにする処理である。
【0114】
装飾表示処理では、まず、払出制御手段37は、実際に遊技が行われているか否かを判別するために、遊技者が操作ノブ5を保持しているか、すなわちタッチセンサ1510からの検出信号が有るか否かについて判定する(ステップS801)。
【0115】
ステップS801の判定の結果、タッチセンサ1510からの検出信号がない場合には、払出制御手段37は、その検出信号がない状態となってから例えば2分経過したか否かを判定する(ステップS804)。
【0116】
ステップS804の判定の結果、タッチセンサ1510からの検出信号がない状態となってから例えば2分経過していない場合には、一旦、図24に示す処理を終了する。一方、ステップS804の判定の結果、タッチセンサ1510からの検出信号がない状態となってから例えば2分経過している場合には、払出制御手段37は、電子ペーパパネル900への装飾画像の表示が停止中か否かの判定を行う(ステップ805)。
【0117】
ステップS805の判定の結果、電子ペーパパネル900への装飾画像の表示が停止中であれば、一旦、図24に示す処理を終了する。一方、ステップS805の判定の結果、電子ペーパパネル900への装飾画像の表示が停止中でなければ、払出制御手段37は、電子ペーパパネル900への装飾画像の表示を停止するために、装飾画像停止フラグをセットする(ステップS806)。
【0118】
また、ステップS801の判定の結果、タッチセンサ1510からの検出信号が有る場合には、払出制御手段37は、電子ペーパパネル900に装飾画像を表示しているか否かを判定する(ステップS802)。
【0119】
ステップS802の判定の結果、電子ペーパパネル900に装飾画像を表示している場合には、一旦、図24に示す処理を終了する。ステップS802の判定の結果、電子ペーパパネル900に装飾画像を表示していない場合には、払出制御手段37は、電子ペーパパネル900に装飾画像を表示するために、装飾画像表示フラグをセットしてから、図24に示す処理を終了する(ステップS803)。
【0120】
以上説明した手法によると、遊技者が遊技を終了してから例えば2分経過すると、電子ペーパパネル900への装飾画像の表示を停止できるようになる。また、遊技者が遊技を開始すると、電子ペーパパネル900への装飾画像の表示を開始できるようになる。
このため、無駄な装飾画像の表示を回避することで、電子ペーパパネル900で不必要な表示を行わないようにすることが可能となる。
【0121】
図25に示す特別図柄プロセス処理では、プロセスフラグに従って、特別図柄通常処理、特別図柄変動処理、特別図柄停止処理、大入賞口開放前処理、大入賞口開放中処理、大当り終了処理のうちのいずれかの処理を行う。
【0122】
図25に示す特別図柄通常処理は、主として、リーチ演出の画像表示や、特定遊技状態が発生する旨の画像表示や、特定遊技状態におけるインターバル期間である旨の画像表示や、特定遊技状態が終了する旨の画像表示を行えるようにすべく実行する処理である。
【0123】
図25に示す特別図柄通常処理の動作について説明する。特別図柄通常処理では、まず、遊技制御手段31は、遊技球が入賞口に入賞しているか否か、すなわち入賞スイッチがオンしたか否かを判定する(ステップS101)。
【0124】
ステップS101の判定の結果、入賞スイッチがオンしていない場合には、賞球等の処理を実行するために、一旦、図25に示す処理を終了する。一方、入賞スイッチがオンした場合には、抽選手段1620によって特定遊技状態を発生させるか否かを判定するための特定遊技状態判定用乱数を抽出する(ステップS102)。
【0125】
つづいて、抽選手段1620によって抽出した特定遊技状態判定用乱数と予め設定してある設定値とを比較することによって、特定遊技状態を発生させるか否かを判定する(ステップS103)。
【0126】
その後、特別図柄が停止したことを示す画像を所要のタイミングで表示するために、計時手段1630によって変動時間タイマをオンする(ステップS104)。
【0127】
つぎに、表示制御手段80に対して、電子ペーパ表示器300に表示している識別情報を示す画像の変動を開始するように促すための変動開始フラグをセットする(ステップS105)。
【0128】
つづいて、プロセスフラグを、特別図柄変動処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS106)。
【0129】
つぎに、特別図柄変動処理の動作について説明する。特別図柄変動処理では、遊技制御手段31は、まず、ステップS103の特定遊技状態判定処理の判定結果が、特定遊技状態を発生しないことを示す場合に、ステップS102で抽出した乱数に基づいて、リーチするか否かを判定する(ステップS201)。
【0130】
ステップS201の判定の結果、リーチしない場合には、計時手段1630は、ステップS104で設定した変動時間タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS207)。
【0131】
ステップS207の判定の結果、変動時間タイマがタイムアウトしてない場合には、一旦、図25に示す処理を終了する。一方、変動時間タイマがタイムアウトした場合には、遊技制御手段31は、プロセスフラグを特別図柄停止処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS208)。
【0132】
一方、ステップS201の判定の結果、リーチする場合には、リーチ演出画像表示用タイマを重複してオンすることを防止するために、既に、リーチ演出画像表示用タイマをオンしたか否かを判定する(ステップS202)。
【0133】
ステップS202の判定の結果、リーチ演出画像表示用タイマをオンしている場合には、ステップS203を経ることなくステップS204へ移行する。一方、リーチ演出画像表示用タイマをオンしていない場合には、遊技制御手段31は、リーチ演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、リーチ演出画像表示用タイマをオンする(ステップS203)。
【0134】
つぎに、遊技制御手段31は、リーチ演出画像表示用タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS204)。
【0135】
ステップS204の判定の結果、リーチ演出画像表示用タイマがタイムアウトしていない場合には、一旦、図25に示す処理を終了する。一方、リーチ演出画像表示用タイマがタイムアウトした場合には、リーチ演出画像表示フラグの重複セットすることを防止するために、既に、リーチ演出画像表示フラグをセット済みであるか否かを判定する(ステップS205)。
【0136】
ステップS205の判定の結果、リーチ演出画像表示フラグをセット済みである場合には、ステップS207へ移行する。一方、リーチ演出画像表示フラグをセット済みでない場合には、遊技制御手段31は、リーチ図柄を表示することを促す、リーチ演出画像表示フラグをセットする(ステップS206)。
【0137】
つぎに、特別図柄停止処理の動作について説明する。特別図柄停止処理では、まず、遊技制御手段31は、表示制御手段80に対して、特別図柄が停止したことを示す画像を表示するように促す、図柄停止フラグをセットする(ステップS301)。
【0138】
つづいて、遊技制御手段31は、ステップS103の判定結果に基づいて、特定遊技状態を発生させるか否かを判定する(ステップS302)。
【0139】
ステップS302の判定の結果、特定遊技状態を発生させる場合には、遊技制御手段31によってプロセスフラグを大入賞口開放前処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS303)。
【0140】
一方、ステップS302の判定の結果、特定遊技状態を発生させない場合には、遊技制御手段31によってプロセスフラグを特別図柄通常処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS304)。
【0141】
つぎに、大入賞口開放前処理の動作について説明する。大入賞口開放前処理では、まず、遊技制御手段31は、特定遊技状態発生演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、特定遊技状態発生演出画像表示フラグをセットする(ステップS401)。
【0142】
つづいて、遊技制御手段31によってプロセスフラグを大入賞口開放中処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS402)。
【0143】
つぎに、大入賞口開放中処理の動作について説明する。大入賞口開放中処理では、まず、遊技制御手段31は、大入賞口の閉成条件が成立したか否かを判定する(ステップS501)。
【0144】
なお、特定遊技状態中には、装飾画像を、例えば華やかなバリエーションに富んだものとしてもよい。
【0145】
ステップS501の判定の結果、大入賞口の閉成条件が成立していない場合には、一旦、図25に示す処理を終了する。一方、ステップS501の判定の結果、大入賞口の閉成条件が成立した場合には、特定遊技状態における残りラウンドが有るか否かを判定する(ステップS502)。
【0146】
ステップS502の判定の結果、特定遊技状態における残りラウンドが有る場合には、遊技制御手段31は、特定遊技状態におけるラウンド間にインターバル演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、インターバル演出画像表示フラグをセットする(ステップS503)。
【0147】
つづいて、遊技制御手段31によってプロセスフラグを大当り終了処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS504)。
【0148】
一方、ステップS502の判定の結果、特定遊技状態における残りラウンドがない場合には、遊技制御手段31によってプロセスフラグを大当り終了処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS505)。
【0149】
つぎに、大当り終了処理の動作について説明する。大当り終了処理では、まず、遊技制御手段31は、特定遊技状態終了画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、特定遊技状態終了画像表示フラグをセットする(ステップS601)。
【0150】
つづいて、遊技制御手段31によってプロセスフラグを特別図柄通常処理に移行できるように変更してから、一旦、図25に示す処理を終了する(ステップS602)。
【0151】
以上説明したように、特別図柄変動処理においてリーチ演出画像の表示を行えるようにし、大入賞口開放前処理において特定遊技状態発生演出画像の表示を行えるようにし、大入賞口開放中処理においてインターバル演出画像の表示を行えるようにし、大当り終了処理で特定遊技状態終了演出画像の表示を行えるようにしている。
【0152】
図26、図27に示すELパネル表示処理は、図24,図25に示す各フラグに従った画像を、実際に、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、装飾画像データ読出手段320又は演出画像データ読出手段340によって画像データ記憶手段350に記憶されている装飾画像データ351又は演出画像データ352を読み出し、画像生成手段330によって電圧の印加対象の電極に対して電圧を印加するための制御信号を生成し、第1〜第3切替手段1760〜1780のいずれかによって電圧の印加対象の電極に対して電圧を印加するための制御信号の出力するための処理である。
【0153】
図26〜図27に示す電子ペーパパネル表示処理について説明する。電子ペーパパネル表示処理では、まず、画像制御手段310は、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグをセットしているか否かを判定する(ステップS701)。
【0154】
ステップS701の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグをセットしていない場合には、一旦、図23に示す処理を終了する。一方、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグをセットしている場合には、画像制御手段310は、そのフラグが装飾画像表示フラグであるか否かを判定する(ステップS702)。
【0155】
ステップS702の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが装飾画像表示フラグである場合には、装飾画像を電子ペーパパネル900に表示するために、装飾画像データ読出手段320によって、画像データ記憶手段350に記憶してある装飾画像データ351のうち、図18(a),図18(c)のいずれかに示す画像に係るデータを読み出して、画像生成手段330へ出力する(ステップS703)。
【0156】
画像生成手段330は、装飾画像データ読出手段320から出力された装飾画像データ351に基づいて、装飾画像を電子ペーパパネル900に表示する際の電圧の印加対象の電極を特定するための装飾画像用制御信号を生成する(ステップS704)。
【0157】
その後、第3切替表示手段1780を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330で生成された装飾画像用制御信号をドライバ960に対して出力する(ステップS705)。
ここで、リフレッシュ用制御信号は、全ての電極に対して電圧を印可して、電子ペーパ表示器300全体を例えば白色表示するようにする制御信号である。
【0158】
ドライバ960は、第3切替表示手段1780を通じて出力されたリフレッシュ用制御信号及び装飾画像用制御信号に基づいて、順次図示しない走査回路を駆動する。すると、リフレッシュ用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900全体が例えば白色表示されてから、装飾画像用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900に図18(a),図18(b)に示すような装飾画像が表示される。
【0159】
そして、次回、ステップS702へ移行したときに、ステップS707に移行できるように、装飾画像表示フラグをリセットしてからステップS701へ移行する(ステップS706)。
【0160】
一方、ステップS702の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが装飾画像表示フラグでない場合には、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示フラグであるか否かを判定する(ステップS707)。
【0161】
ステップS707の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示フラグである場合には、リーチ演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、遊技演出画像データ読出手段340によって、画像データ記憶手段350に記憶してある演出画像データ352のうち、図19(a),図19(b)のいずれかに示す画像に係るデータを読み出して、画像生成手段330へ出力する(ステップS708)。
【0162】
画像生成手段330は、遊技演出画像データ読出手段340から出力された遊技演出画像データ352に基づいて、リーチ演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示する際の電圧の印加対象の電極を特定するためのリーチ演出画像用制御信号を生成する(ステップS709)。
【0163】
その後、第1切替表示手段1760を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330で生成されたリーチ演出画像用制御信号をドライバ960に対して出力する(ステップS710)。
【0164】
ドライバ960は、第1切替表示手段1760を通じて出力されたリフレッシュ用制御信号及びリーチ演出画像用制御信号に基づいて、順次図示しない走査回路を駆動する。すると、リフレッシュ用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300全体が例えば白色表示されてから、リーチ演出画像用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に図19(a),図19(b)に示すようなリーチ演出画像が表示される。
【0165】
つぎに、表示制御基板80は、リーチ演出画像の停止までを計時する表示用タイマをオンする(ステップS711)。
【0166】
つづいて、表示制御基板80は、リーチ演出画像を表示中であることを示すリーチ演出画像表示中フラグをセットする(ステップS712)。
【0167】
そして、次回、ステップS702へ移行したときに、ステップS707に移行できるように、リーチ演出実行フラグをリセットしてからステップS701へ移行する(ステップS713)。
【0168】
一方、ステップS707の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示フラグでない場合には、表示制御基板80は、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示中フラグであるか否かを判定する(ステップS714)。
【0169】
ステップS714の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示中フラグである場合には、表示制御基板80は、ステップS711でオンした表示用タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS715)。
【0170】
ステップS715の判定の結果、表示用タイマがタイムアウトしていない場合には、一旦、図23に示す処理を終了する。一方、表示用タイマがタイムアウトした場合には、表示制御基板80は、次回、ステップS714へ移行したときに、ステップS718に移行できるように、ステップS713でセットしたリーチ演出画像表示中フラグをリセットする(ステップS716)。
【0171】
その後、第2切替表示手段1770を通じて、装飾画像を電子ペーパパネル900に表示するために、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330によって生成された装飾画像用制御信号を電子ペーパパネル900に対して出力する(ステップS717)。
【0172】
一方、ステップS714の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示中フラグでない場合には、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態発生演出画像表示フラグであるか否かを判定する(ステップS718)。
【0173】
ステップS718の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態発生演出画像表示フラグである場合には、特定遊技状態発生演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、遊技演出画像データ読出手段340によって、画像データ記憶手段に記憶してある演出画像データ352のうち、特定遊技状態が発生する旨の画像に係るデータを読み出して、画像生成手段330へ出力する(ステップS719)。
【0174】
画像生成手段330は、遊技演出画像データ読出手段340から出力された遊技演出画像データ352に基づいて、特定遊技状態が発生する旨の画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示する際の電圧の印加対象の電極に対して電圧を特定するための特定遊技状態発生演出画像用制御信号を生成する(ステップS720)。
【0175】
その後、第1切替表示手段1760を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330によって生成された特定遊技状態発生演出画像用制御信号をドライバ960に対して出力する(ステップS721)。
【0176】
ドライバ960は、第1切替表示手段1760を通じて出力されたリフレッシュ用制御信号及び特定遊技状態発生演出画像用制御信号に基づいて、順次図示しない走査回路を駆動する。すると、リフレッシュ用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300全体が例えば白色表示されてから、特定遊技状態発生演出画像用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に特定遊技状態を発生させる旨の画像が表示される。
【0177】
つぎに、表示制御基板80は、特定遊技状態発生演出画像の停止までを計時する表示用タイマをオンする(ステップS722)。
【0178】
つづいて、表示制御基板80は、特定遊技状態発生演出画像を表示中であることを示す特定遊技状態発生演出画像表示中フラグをセットする(ステップS723)。
【0179】
そして、次回、ステップS718へ移行したときに、ステップS725に移行できるように、特定遊技状態発生演出画像表示フラグをリセットしてからステップS701へ移行する(ステップS724)。
【0180】
一方、ステップS718の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態発生演出画像表示フラグでない場合には、表示制御基板80は、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態発生演出画像表示中フラグであるか否かを判定する(ステップS725)。
【0181】
ステップS725の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがリーチ演出画像表示中フラグである場合には、表示制御基板80は、ステップS722でオンした表示用タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS726)。
【0182】
ステップS726の判定の結果、表示用タイマがタイムアウトしていない場合には、一旦、図23に示す処理を終了する。一方、表示用タイマがタイムアウトした場合には、表示制御基板80は、次回、ステップS725へ移行したときに、ステップS729に移行できるように、ステップS724でセットした特定遊技状態発生演出画像表示中フラグをリセットする(ステップS727)。
【0183】
その後、第2切替表示手段1770を通じて、装飾画像を電子ペーパパネル900に表示するために、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330によって生成された装飾画像用制御信号を電子ペーパパネル900に対して出力する(ステップS728)。
【0184】
一方、ステップS725の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態発生演出画像表示中フラグでない場合には、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがインターバル演出画像表示フラグであるか否かを判定する(ステップS729)。
【0185】
ステップS729の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがインターバル演出画像表示フラグである場合には、インターバル演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、遊技演出画像データ読出手段340によって、画像データ記憶手段350に記憶してある演出画像データ352のうち、特定遊技状態中におけるラウンド間である旨の画像に係るデータを読み出して、画像生成手段330へ出力する(ステップS730)。
【0186】
画像生成手段330は、遊技演出画像データ読出手段340から出力された遊技演出画像データ352に基づいて、特定遊技状態中におけるラウンド間である旨の画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示する際の電圧の印加対象の電極に対して電圧を特定するためのインターバル演出画像用制御信号を生成する(ステップS731)。
【0187】
その後、第1切替表示手段1760を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330によって生成されたインターバル演出画像用制御信号をドライバ960に対して出力する(ステップS732)。
【0188】
ドライバ960は、第1切替表示手段1760を通じて出力されたリフレッシュ用制御信号及びインターバル演出画像用制御信号に基づいて、順次図示しない走査回路を駆動する。すると、リフレッシュ用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300全体が例えば白色表示されてから、インターバル演出画像用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300にインターバル中である旨の画像が表示される。
【0189】
つぎに、表示制御基板80は、インターバル演出画像の停止までを計時する表示用タイマをオンする(ステップS733)。
【0190】
つづいて、表示制御基板80は、インターバル演出画像を表示中であることを示すインターバル演出画像表示中フラグをセットする(ステップS734)。
【0191】
そして、次回、ステップS729へ移行したときに、ステップS736に移行できるように、インターバル演出画像表示フラグをリセットしてからステップS701へ移行する(ステップS735)。
【0192】
一方、ステップS729の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがインターバル演出画像表示フラグでない場合には、表示制御基板80は、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがインターバル演出画像表示中フラグであるか否かを判定する(ステップS736)。
【0193】
ステップS736の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがインターバル演出画像表示中フラグである場合には、表示制御基板80は、ステップS733でオンした表示用タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS737)。
【0194】
ステップS737の判定の結果、表示用タイマがタイムアウトしていない場合には、一旦、図24に示す処理を終了する。一方、表示用タイマがタイムアウトした場合には、表示制御基板80は、次回、ステップS736へ移行したときに、ステップS740に移行できるように、ステップS734でセットしたインターバル演出画像表示中フラグをリセットする(ステップS738)。
【0195】
その後、第2切替表示手段1770を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、装飾画像を電子ペーパパネル900に表示するために、画像生成手段330によって生成された装飾画像用制御信号を電子ペーパパネル900に対して出力する(ステップS739)。
【0196】
なお、特定遊技状態中に、例えば華やかなバリエーションに富んだ装飾画像とする場合には、ステップ713に代えて、装飾画像データ351として、特定遊技状態用の装飾画像データを用意しておき、特定遊技状態用の装飾画像データを読み出し、特定遊技状態用の装飾画像データから制御信号を生成し、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、生成した制御信号を電子ペーパパネル900に対して出力するようにすればよい。
【0197】
一方、ステップS736の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグがインターバル演出画像表示中フラグでない場合には、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態終了演出画像表示フラグであるか否かを判定する(ステップS740)。
【0198】
ステップS740の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態終了演出画像表示フラグである場合には、特定遊技状態終了演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示するために、遊技演出画像データ読出手段340によって、画像データ記憶手段350に記憶してある演出画像データ352のうち、特定遊技状態が終了する旨の画像に係るデータを読み出して、画像生成手段330へ出力する(ステップS741)。
【0199】
画像生成手段330は、遊技演出画像データ読出手段340から出力された遊技演出画像データ352に基づいて、特定遊技状態終了演出画像を電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に表示する際の電圧の印加対象の電極を特定するための特定遊技状態終了演出画像用制御信号を生成する(ステップS742)。
【0200】
その後、第1切替表示手段1760を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、画像生成手段330によって生成された特定遊技状態終了演出画像用制御信号をドライバ960に対して出力する(ステップS743)。
【0201】
ドライバ960は、第1切替表示手段1760から出力されたリフレッシュ用制御信号及び特定遊技状態終了演出画像用制御信号に基づいて、順次図示しない走査回路を駆動する。すると、リフレッシュ用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300全体が例えば白色表示されてから、特定遊技状態終了演出画像用制御信号に従って、順次、走査線に電界が印加され、電子ペーパパネル900及び電子ペーパ表示器300に特定遊技状態が終了する旨の画像が表示される。
【0202】
つぎに、表示制御基板80は、特定遊技状態終了演出画像の停止までを計時する表示用タイマをオンする(ステップS744)。
【0203】
つづいて、表示制御基板80は、特定遊技状態終了演出画像を表示中であることを示す特定遊技状態終了演出画像表示中フラグをセットする(ステップS745)。
【0204】
そして、次回、ステップS740へ移行したときに、ステップS747に移行できるように、特定遊技状態終了演出画像表示フラグをリセットしてからステップS701へ移行する(ステップS746)。
【0205】
一方、ステップS740の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態終了演出画像表示フラグでない場合には、表示制御基板80は、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態終了演出画像表示中フラグであるか否かを判定する(ステップS747)。
【0206】
ステップS747の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態終了演出画像表示中フラグである場合には、表示制御基板80は、ステップS744でオンした表示用タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS748)。
【0207】
ステップS748の判定の結果、表示用タイマがタイムアウトしていない場合には、一旦、図24に示す処理を終了する。一方、表示用タイマがタイムアウトした場合には、表示制御基板80は、次回、ステップS747へ移行したときに、ステップS751に移行できるように、ステップS745でセットした特定遊技状態終了演出画像表示中フラグをリセットする(ステップS749)。
【0208】
その後、第2切替表示手段1770を通じて、表示中の画像を消去するためのリフレッシュ用制御信号を出力してから、装飾画像を電子ペーパパネル900に表示するために、画像生成手段330によって生成された装飾画像用制御信号を電子ペーパパネル900に対して出力する(ステップS750)。
【0209】
一方、ステップS747の判定の結果、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグが特定遊技状態終了演出画像表示中フラグでない場合には、電子ペーパパネル表示処理に関するフラグは装飾画像停止フラグであるので、第3切替表示手段1780は、装飾画像の出力を停止して、ステップS701へ移行する(ステップS751)。
【0210】
また、遊技制御手段31において玉切れ表示の必要性と、賞球表示の必要性と、満タン表示の必要性とのそれぞれの有無を検知し、検知結果を表示制御基板80へ出力し、表示制御基板80で装飾画像データ351のうち、情報表示領域に各情報を表示する際の表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体を特定するためのデータを読み出し、読み出した装飾画像データ351に基づく制御信号の生成、生成した制御信号の電子ペーパパネル900への出力を行うことで、逐次、玉切れ表示部931と、賞球表示部932と、満タン表示部933とに所要の表示をしている。
【0211】
実施の形態3
図28〜図36は本発明の実施の形態3の態様を示す。この実施の形態3の遊技機では表示制御手段80は、遊技盤6に備えた表示装置9及び遊技盤前面表示部(電子ペーパ表示器300の画像表示領域における表示装置9の普通図柄表示器10(可変表示器)、ゲート通過記憶表示器41、特別図柄表示領域9(特別可変表示部)、始動入賞記憶表示器18(特別図柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)18以外の領域であって電子ペーパパネル900の中心領域934)及び枠前面表示部(電子ペーパパネル900の中心領域934を除く周辺領域935の部分)相互間で画像を移動表示する移動表示手段を備える。この移動表示手段によれば、例えば図28〜図36に示すように表示装置9にリーチ演出画像表示が行われた後に、キャラクタCが遊技盤前面表示部に出現し、表示装置9内の表示領域に移動していくキャラクタCによって表示装置9内に表示されたリーチ演出画像が遊技盤前面表示部を経て枠前面表示部に移動して消えて行き、消えた部分が変換された如き表示態様で特定遊技状態発生演出画像(7,7,7)が枠前面表示部の反対側から現れて、逆に遊技盤前面表示部を経て表示装置9内の表示領域に再度特定遊技状態発生演出画像表示が行われるという移動画像表示が行われる。この例では、表示装置9内の表示領域に特定遊技状態発生演出画像表示が行われた後に、電子ペーパパネル900の中心領域934に電子ペーパ表示器300の画像表示領域全体で拡大した特定遊技状態発生演出画像表示が行われ(図35)、さらに枠前面表示部(電子ペーパパネル900の中心領域934を除く周辺領域935の部分)と電子ペーパパネル900の中心領域934とを併せた電子ペーパパネル900の全体領域でさらに拡大した特定遊技状態発生演出画像表示が行われる(図36)。なおその間、キャラクタCが図35、図36に示されるように表示装置9に再度の特定遊技状態発生演出画像表示が行われた後に、遊技盤前面表示部を経て枠前面表示部に移動して消えて行くという画像表示が併せ行われる。
【0212】
この実施の形態3の移動表示手段によって行われる移動画像表示は、予め遊技演出画像データ352に遊技演出画像の移動方向及び移動速度を示すベクトルデータと表示装置9の画像表示領域及び遊技盤前面表示部及び枠前面表示部相互の境界データすなわちそれぞれの座標データを収納しておき、この画像データ記憶手段350に記憶してある遊技演出画像データ352を遊技演出画像データ読出手段340が読み出して画像生成手段330へ出力することによって行われる。具体的には画像生成手段330は、遊技演出画像データ読出手段340によって読み出された画像データに基づいて、表示を行う媒体となる不揮発性表示媒体による表示を行うための制御信号を生成し、画像表示領域に表示された画像が予め設定されたベクトルデータに基づいて移動し、遊技盤前面表示部から枠前面表示部への画像の移行に際しては、遊技盤前面表示部及び枠前面表示部相互の境界の座標データに基づき、遊技盤前面表示部において境界部に到達した画像部分につき不揮発性表示媒体による表示を終了し、枠前面表示部における表示を開始する。これによって、結果として遊技盤前面表示部から枠前面表示部へ画像が移動する表示が行われる。画像が枠前面表示部の一側から消失し、他側から出現する画像表示も同様に予め遊技演出画像データ352に枠前面表示部の一側と他側の境界データすなわちそれぞれの座標データを収納しておくことによって行うことができる。
【0213】
この実施の形態3における移動画像表示を行うことによって表示装置9から技盤前面表示部及び枠前面表示部へと連続した動画像の表示を行うことができ、表示装置9だけで表示する従来の遊技機に比し、より印象の強い演出を行うことが可能となる。
【0214】
なお以上の各実施の形態においては、第1種パチンコ遊技機(いわゆる、フィーバー台と呼ばれるパチンコ遊技機)に電子ペーパ表示器を設けた例を示したが、第2種パチンコ遊技機(いわゆる、ハネモノと呼ばれるパチンコ遊技機)または第3種パチンコ遊技機(いわゆる、権利モノと呼ばれるパチンコ遊技機)のそれぞれの表示器の部位および役割に適合させた方法で上記の電子ペーパ表示器を用いても、上記した第1種パチンコ遊技機に電子ペーパ表示器を用いた場合と同様の効果を得ることができる。具体的には、例えば、リーチ演出画像を除く他の演出画像を表示するようにすればよい。また、第2種パチンコ遊技機にあっては特定遊技状態におけるラウンド数を決定するようにし、その決定の際に、演出画像を表示するようにしてもよい。遊技方法を説明する画像については、いわゆるハネ物(2種)の遊技機については、始動入賞により2種役物が開放する様子、2種役物におけるV入賞口に打ち玉が入賞する様子、等を画像や動画で表示することが考えられる。また、いわゆる権利物(3種)の遊技機については、図柄が当りとなり、権利発生用の入賞口が開放する様子、権利発生用の入賞口への入賞を促す表示(例えば矢印表示とともに「ここに5秒以内に入賞させる」などの説明表示)、などを表示することが考えられる。以上の表示により遊技者は、遊技の方法を容易に視認することができる。
【0215】
以下、実施の形態の特徴点や変形例を記載する。
(1) 特定遊技状態において、遊技者にとって有利な第1の状態(開成)と遊技者にとって有利ではない第2の状態(閉成)とに変化可能な特別可変入賞球装置(特別図柄表示領域9)を含み、可変表示装置は、特定の表示態様を表示可能な電子ペーパ表示器を用いてなる特別可変表示装置である(図7、図9参照)。
【0216】
上記の構成によれば、特別可変表示装置に設置スペースの確保上の不都合が抑制された電子ペーパ表示器を用いるため、遊技者の関心が高い特定遊技状態の発生に関わる可変表示装置の設置場所を多様化させることができる。
【0217】
(2) 遊技者にとって有利な第1の状態(開成)と遊技者にとって有利ではない第2の状態(閉成)とに変化可能であり、かつ、打玉の入賞を条件として特別可変表示装置の可変表示開始条件が成立する普通可変入賞球装置(始動入賞口14を有する普通電動役物15)と、可変表示装置と独立して可変表示可能であり、かつ、表示結果が所定の表示態様(たとえば、「7」)となったことを条件として普通可変入賞球装置を第1の状態に制御可能な普通可変表示装置(普通図柄表示器10)とを含み、普通可変表示装置は、カラー可変表示が可能な電子ペーパ表示器を用いて構成されている。
【0218】
上記の構成によれば、普通可変表示装置に設置スペースの確保上の不都合が抑制された電子ペーパ表示器を用いるため、遊技者の関心が比較的高い普通可変表示装置の設置場所を多様化させることができる。
【0219】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、遊技領域が形成された遊技盤の前面側に設けられて電子ペーパの不揮発性表示媒体を表示媒体として識別情報の可変表示を含む遊技演出表示を行う遊技盤前面表示部を設け、画像データ記憶手段によって記憶されている画像データに基づいて透明電極の電圧の印加位置を特定する制御信号を生成する信号生成手段によって遊技盤前面表示部に画像の表示を行うようにしたので、省電力で画像表示が可能であり、停電時にも直前の表示画像を保持するので停電によるトラブルも減少する。
【0220】
請求項2記載の発明によれば、遊技盤に取り付ける取付基板の中央部を後方に凹形状に形成して表示凹部を形成し、表示凹部に遊技盤前面表示部を配置したので、省電力で画像表示が可能であり、停電時にも直前の表示画像を保持するので停電によるトラブルも減少するだけではなく、表示面が凹部に位置するので、遊技盤前面表示部を構成する電子ペーパの前面に遊技球が接触することを防止し、電子ペーパを用いてなる遊技盤前面表示部の耐久性ひいては遊技盤の耐久性が向上する。
【0221】
また請求項3記載の発明によれば、表示凹部を照射する照射手段を設けたので、照射手段により表示凹部に配置された遊技盤前面表示部の電子ペーパによって表示される表示画像が見易くなる。
【0222】
また請求項4記載の発明によれば、照射手段は、異なる発光色を照射可能にされると共に遊技演出表示に基づいて発光色を変更可能にされたので、リーチ演出や、大当たり演出等の遊技盤前面表示部の電子ペーパによって表示される表示画像を見やすくすると共に、演出効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の一例の正面図である。
【図2】本実施の形態に適用される電子ペーパの1例を示す概念図である。
【図3】本実施の形態に適用される電子ペーパの他の例を示す概念図である。
【図4】電子ペーパに適用される前面板の構成を示す説明図である。
【図5】電子ペーパにおけるカラーフィルタ方式によるカラー表示の態様を示す。
【図6】図6は、電子ペーパで作成される電子ペーパパネルに走査線を例えばマトリクス状に配することによって不揮発性表示媒体の配列状態を実現している状態を示す模式図である。
【図7】遊技盤に電子ペーパ表示器を設け、その電子ペーパ表示器の前側に保護部材を取り付けた場合の例を示す図である。
【図8】電子ペーパ表示器の保護部材を示す図である。
【図9】図7のIX−IX断面の一部を示す図である。
【図10】電子ペーパ表示器と中央飾りを一体に設けた場合の例を示す断面図である。
【図11】表示制御基板ボックスと電子ペーパ表示器とが一体に設けられた例を示す図である。
【図12】電子ペーパ表示器をガラス板の裏側に設けた場合の例を示す図である。
【図13】パチンコ遊技機の外枠をパチンコ遊技機の設置島から取外したときの分解斜視図である。
【図14】図13符号XIIII部拡大図である。
【図15】図15(a)は、図13に示す遊技台に電子ペーパパネル及び保護板を取り付けた状態の上面図である。図15(b)は、図15(a)の符号D部分の拡大図である。
【図16】図13符号XVI部拡大図である。
【図17】図17は、図13に示すコネクタを取り付けた電子ペーパパネルの平面図である。
【図18】図18(a)は、本発明の実施の形態2の遊技機に係る電子ペーパパネルの周辺領域に「しだれ柳」の画像を表示するとともに情報表示領域を示す模式的な正面図である。図18(b)は、遊技領域の内外に「しだれ柳」を装飾絵としてペイントした遊技盤の模式的な正面図である。図18(c)は、ガラス枠の前面の装飾として周辺領域に「塗りつぶし」の画像を表示した状態を示している。
【図19】図19(a),図19(b)は、本発明の実施の形態2の遊技機に係る電子ペーパパネルにリーチ演出画像を表示している状態を示す図である。
【図20】図20は、図13に示すフレーム及び保護板に代えて保護部材を備える遊技機の分解斜視図である。
【図21】図21は、図13に示す保護板に代えてパッキンと透明保護シートを備える遊技機の分解斜視図である。
【図22】図22(a)〜図22(d)は、図13に示す電子ペーパパネルに代えて用いる電子ペーパパネルの態様を示す図である。
【図23】図23は、図19(a),図19(b)に示すリーチ演出画像を表示するための遊技制御手段、表示制御手段及び払出制御手段を含むブロック図である。
【図24】図23に示す払出制御手段側の動作を示すフローチャートである。
【図25】図23に示す遊技制御手段側の動作を示すフローチャートである。
【図26】図23に示す表示制御手段側の動作を示すフローチャートである。
【図27】同じく図23に示す表示制御手段側の動作を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態3で行われる遊技演出画像の移動表示に関する説明模式図である。
【図29】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図28から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図30】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図29から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図31】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図30から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図32】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図31から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図33】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図32から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図34】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図33から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図35】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図34から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【図36】実施の形態3で行われる遊技演出画像の図35から引き続いて表示される画像表示に関する説明模式図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ遊技機、2・・・ガラス扉枠、2a・・・開口部、3・・・打球供給皿(上皿)、4・・・余剰球受皿、5・・・打球操作ハンドル(操作ノブ)、6・・・遊技盤 、7・・・遊技領域、8a・・・取付基板、8c・・・白色ランプ、8b・・・表示凹部、9・・・特別図柄表示領域9(特別可変表示部)、10・・・普通図柄表示器(可変表示器)、13・・・ステージ、14・・・始動入賞口、14a・・・始動口スイッチ、15・・・可変入賞球装置、16・・・ソレノイド、18・・・始動入賞記憶表示器、20・・・開閉板、21・・・ソレノイド、21A・・・ソレノイド、22・・・V入賞スイッチ、23・・・カウントスイッチ、25・・・飾りランプ、26・・・アウト口、27・・・スピーカ、28・・・突出装飾部、28a・・・天枠ランプ、28b・・・左枠ランプ、28c・・・右枠ランプ、32・・・ゲート、32a・・・ゲートスイッチ、29,30,33,39・・・入賞口、29a,30a,33a,39a・・・入賞口スイッチ、41・・・ゲート通過記憶表示器、50・・・カードユニット、51・・・賞球ランプ、52・・・球切れランプ、60・・・電子ペーパ、61a,61b・・・プラスチックシート、62・・・ビーズ、70・・・マイクロカプセル、71a,71b・・・粒子、72・・・前面板、73・・・基材、74・・・透明電極、73・・・TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)層、75・・・カラーフィルタ、80・・・表示制御基板、85・・・表示制御基板ボックス、110・・・外枠、110a・・・前面枠、110b・・・コネクタ通し穴、120b・・・ガラス板、131・・・コード通し孔、135a・・・前面部、135b・・・側面部、135c・・・螺子穴、135・・・保護部材、151・・・使用可表示ランプ、153・・・連結台方向表示器、154・・・カード投入表示ランプ、155・・・カード挿入口、156・・・カードユニット錠、300・・・電子ペーパ表示器、310・・・図柄制御手段、320・・・装飾画像データ読出手段、330・・・画像生成手段、340・・・遊技演出画像データ読出手段、350・・・画像データ記憶手段、351・・・装飾画像データ、352・・・演出画像データ、360・・・電源コード、600,700,800・・・電子ペーパ表示器、810・・・電気配線、900・・・電子ペーパパネル、921・・・走査線群、931・・・玉切れ表示部、932・・・賞球表示部、933・・・満タン表示部、934・・・中心領域、935・・・周辺領域、936・・・前面部、937a〜937d・・・側面部、937e・・・側面部、945・・・保護部材、945a・・・内側部分、946・・・透明保護シート、950・・・保持フレーム、1510・・・タッチセンサ、1620・・・抽選手段、1630・・・計時手段、1760・・・第1切替表示手段、1770・・・第2切替表示手段、1780・・・第3切替表示手段。

Claims (4)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤の前面側に設けられて電子ペーパの不揮発性表示媒体を表示媒体として識別情報の可変表示を含む遊技演出表示を行う遊技盤前面表示部を設けた遊技機であって、
    前記遊技盤前面表示部に表示する画像の生成元の画像データを記憶してある画像データ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段によって記憶されている画像データに基づいて前記電子ペーパの透明電極の電圧の印加位置を特定する制御信号を生成する信号生成手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤に取り付ける取付基板の中央部を後方に凹形状に形成して表示凹部を形成し、該表示凹部に前記遊技盤前面表示部を配置した請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示凹部を照射する照射手段を設けた請求項2記載の遊技機。
  4. 前記照射手段は、異なる発光色を照射可能にされると共に遊技演出表示に基づいて発光色を変更可能にされた請求項3記載の遊技機。
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