JP2004265392A - タッチパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないタッチパネルを提供する。
【解決手段】 フィルム/ガラス構成のタッチパネル(8)における上側電極部材(1)の透明絶縁フィルム(11)が、全周辺において上向きの傾斜端面(11a)を有する。また、フィルム/フィルム構成のタッチパネル(8A)における上側電極部材(1)の透明絶縁フィルム(11)及び下側電極部材(2)の透明絶縁フィルム(22)が、全周辺において上向きの傾斜端面(11a,22a)を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生
じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないタッチパネルに関す
るものである。
従来より、コンピューターに接続されたLCD(液晶ディスプレイ)やCRT
(ブラウン管)などの表示画面上に配置し、透視した表示画面に表示された指示
に従って指やペンなどで上から押圧することにより、押圧箇所の表示画面中にお
ける位置をコンピューターに入力することができるタッチパネルがある。最も一般的な透明電極タイプ(抵抗膜方式)のタッチパネルには、マトリックス状の特定の座標を検出するタイプのデジタル(マトリックス)方式、任意の座標を検出できるタイプのアナログ方式の2種類のタイプがあり、デジタル方式はメニュー入力に、アナログ方式は図形や手書き文字入力にと、異なった使い方がされる。また、デジタル方式、アナログ方式のいずれの場合も、フィルム/ガラス構造やフィルム/フィルム構造をとることが出来る。
ここで、フィルム/ガラス構造のタッチパネルとは、図13に示すように、透明絶縁フィルム111の下面に透明電極を有する上側電極部材101と、ガラス板121の上面に透明電極を有する下側電極部材102とを備えるとともに、上側電極部材101と下側電極部材102とをその周縁部において粘着剤や両面テープ104などで接着しているものである。なお、各図面においては、透明電極を省略して、フィルム材料及びガラス材料の積層状態がわかりやすいように簡略化して示している。
また、フィルム/フィルム構造のタッチパネルとは、透明絶縁フィルム111の下面に透明電極を有する上側電極部材101と、透明絶縁フィルム122の上面に透明電極を有する下側電極部材102とを備え、かつガラス板(透明支持板)105が下側電極部材102の下面全面に接着しているものである(図17参照)。
上記のフィルム/ガラス構造およびフィルム/フィルム構造については、例えば下記の特許文献1、特許文献2に開示されている。
特許第2587975号公報 実公平3−37055号公報
しかし、従来のタッチパネルは、透明絶縁フィルム111,122やガラス板121,105の端面が各部材の表面に対して垂直な切断により形成されているため、次のような問題があった。
(1)まず、タッチパネルのハンドリング作業時に、誤って透明絶縁フィルム111を剥離してしまい、不良品が発生するという問題である。タッチパネルを手で扱う場合、入力領域に指紋などが付かないようにタッチパネルの平行な2辺の端面を指で挟むが、常に端面に対して垂直に指106を押し付けることはなかなか難しい。タッチパネルの寸法が大きい場合は、前記問題が特に起こり易い。タッチパネルの透明絶縁フィルム111の端面に斜め方向から指を押し付けると、透明絶縁フィルムの端面上部が圧縮され、圧縮しきれなくなると透明絶縁フィルム111の端面下部が浮き上がる、つまり剥離が起こるのである(図14参照)。
さらに、上記タッチパネルのハンドリング作業時に、タッチパネルの透明絶縁フィルムの端面に斜め方向から指を押し付けて、透明絶縁フィルムの端面上部が圧縮される結果、粘着剤104も圧縮され、上側電極部材101と下側電極部材102との間より外方に押し出されることがある。両面テープの場合も、芯材の表面に粘着剤104が塗布形成されているので、同じように、両面テープの粘着剤104も圧縮され、上側電極部材101と下側電極部材102との間より外方に押し出されることがある。この食み出した粘着剤104がそのまま指106に付着すると、この指106で次にタッチパネルに触れたときに、タッチパネル108の表面や裏面に移ってしまうおそれがある。
あるいは、この食み出した粘着剤104が上記ハンドリング作業の後、図15に示すようなラック7内にタッチパネル108を収納するための押し具に付着したような場合でも、この押し具による収納を繰り返しているうち、該押し具から付着物が剥離し、その剥離した付着物が、ラック7内の他のタッチパネル108の表面や裏面に移ってしまうおそれがある。
このようにタッチパネル108の表面や裏面に移って問題となるのは、視認性や入力特性(表面に糊が付着した場合)のような点である。
前者の「視認性」の問題とは、タッチパネルはLCDなどのディスプレイ上に設置されてディスプレイ表示を透視しながら入力を行うものであるから、この透視を付着物が遮って表示が見にくくなるという問題である。
また、後者の「入力特性」の問題とは、入力ペンを用いて文字など書く場合にタッチパネル表面に沿ってペン先を滑らせても、付着物によって入力面の平滑性が損なわれているため書き味が悪くなるという問題である。つまり、スムーズにペンが移動せず、意図した入力が出来ない。これはタッチパネルとしては、致命傷である。
(2)また、上記食み出した粘着剤104が上記ハンドリング作業の後、ロボットハンドを用いてタッチパネルを搬送させるような場合、ロボットハンドのチャックとタッチパネルが上記粘着剤104によって離れにくくなることがある。その場合、予定していた場所と異なる場所にタッチパネルを移動してしまう、つまり床などに落下させ、タッチパネルを破損させてしまう。
(3)さらに、最近のタッチパネルは狭額縁化が進んでおり、両面テープ等の幅が狭いため、上記したよう食み出した粘着剤104が指106や押し具やその他に付着したときに、指106や押し具その他にタッチパネルが完全に転移してしまう場合がある。この場合、タッチパネルの上側電極部材101と下側電極部材102とをその周縁部において接着し、かつ、タッチパネルの内側(電極間の空気層)とタッチパネルの外側とを隔てるための仕切りが一部で無くなるということであり、ニュートンリングの発生や動作不良のような問題がある。
前者の「ニュートンリングの発生」は、上記仕切りの欠落部分より空気の出入りが自由なため、上側電極部材101の変形に対する空気層による反発力が働かず、入力を繰り返すうちに上側電極部材101が垂れ下がるようになり、ニュートンリングが発生してしまうというものである。
後者の「動作不良」の問題は、2つのケースがある。まず、一つ目は、上記仕切りの欠落部分より湿気がタッチパネルの内側(電極間の空気層)に入り込むため、金属部分が劣化することにより動作不良となるケースである。そして、2つ目は、上記仕切りの欠落部分より異物がタッチパネルの内側(電極間の空気層)に入り込むため、異物によって電極間が導通してしまうことにより動作不良となるケースである。
(4)また、タッチパネル108をラック7内に収納する時にも、透明絶縁フィルム111の剥離が問題となる。タッチパネル108のラック7の各段への収納は、タッチパネル108の平行な二辺をラック7の側板内側に水平に切られた溝7bに沿わせて奥方へ挿入して行なわれる(図15参照)が、溝7bの幅が狭いためにラック7の各挿入口においてタッチパネル108の先端部がラック7の棚7aに接触しやすい。そのため、タッチパネル108の透明絶縁フィルム111の端面のみがラック7の棚7aと突き当たった場合、透明絶縁フィルム11より下方の部材がラック7の溝7b内に挿入されるのに対し、透明絶縁フィルム111は挿入口の外に押し止められ、剥離が起こるのである(図16参照)。
しかも、タッチパネル108のラック7の各段への収納が機械により連続的に行なわれる場合には、透明絶縁フィルム111の端面とラック7の棚7aとの突き当たりが一段でも生じると、その時点で挿入が出来なくなったり、次の段の挿入に間に合わなくなったりして、機械停止が発生した。
これら(1)〜(4)は、いずれもタッチパネル特有の問題である。
したがって、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、ハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないタッチパネルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1態様によれば、透明絶縁フィルムの下面に透明電極を有する上側電極部材と、ガラス板の上面に透明電極を有する下側電極部材とを備え、上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルムが全周辺において、下から上に向かうに従い内向きに傾斜した傾斜端面を有するタッチパネルを提供する。
また、本発明の第2態様によれば、透明絶縁フィルムの下面に透明電極を有する上側電極部材と、透明絶縁フィルムの上面に透明電極を有する下側電極部材と、上記下側電極部材の下面全面に接着された、ガラス板の透明支持板とを備え、上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルム及び上記下側電極部材の上記透明絶縁フィルムが全周辺において、下から上に向かうに従い内向きに傾斜した傾斜端面をそれぞれ有し、かつ上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルムが上記下側電極部材の上記透明絶縁フィルムの上記傾斜端面を除く上面に配置されているタッチパネルを提供する。
本発明の第3態様によれば、上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルムにおける全周辺の端面が、上記下側電極部材の上記ガラス板における全周囲の端面より内側に後退した後退部が形成されている第1態様に記載のタッチパネルを提供する。
本発明の第4態様によれば、上記下側電極部材の上記透明絶縁フィルムにおける全周辺の端面が、上記ガラス板の上記透明支持板における全周辺の端面より内側に後退した後退部が形成されている第1態様に記載のタッチパネルを提供する。
本発明の第5態様によれば、上記後退部の幅が、0.1〜1.5mmの範囲である第3又は4のいずれか1つの態様に記載のタッチパネルを提供する。
本発明の第6態様によれば、上記傾斜端面の法線が鉛直軸となす鋭角θが、35〜75。の範囲である第1〜5のいずれか1つの態様に記載のタッチパネルを提供する。
本発明のタッチパネルは、前記した構成及び作用からなるので、次の効果が奏される。
すなわち、本発明のフィルム/ガラス構成のタッチパネルは、上側電極部材の透明絶縁フィルムが全周辺において上向きの傾斜端面を有するので、タッチパネルのハンドリング作業時にタッチパネルの透明絶縁フィルムの端面に斜め方向から指を押し付けても、透明絶縁フィルムの端面上部が大きく圧縮されることがない。したがって、透明絶縁フィルムの端面下部が浮き上がることもなくなり、つまり剥離が起きない。
また、粘着剤も圧縮されないので、上側電極部材と下側電極部材との間より外方に押し出されることもないため、指や押し具やロボットハンドに付着せず、タッチパネルの表面や裏面に移ってしまうおそれも解消される。よって、押し出された粘着剤により、視認性や入力特性が損なわれることもないとともに、押し出された粘着剤によりロボットハンドのチャックとタッチパネルが離れにくくなることもなく、床などに誤って落下させてタッチパネルを破損させてしまうこともない。さらに、押し出された粘着剤により、指や押し具その他にタッチパネルが完全に転移することもなく、ニュートンリングの発生や動作不良も回避することができる。
また、本発明のフィルム/ガラス構成のタッチパネルは、上側電極部材の透明絶縁フィルムが全周辺において上向きの傾斜端面を有するので、タッチパネルのラックへの収納時にタッチパネルの透明絶縁フィルムの端面のみがラックの棚と突き当たりそうになっても、タッチパネル全体が上記傾斜端面に沿って斜め下前方に流され、突き当たりが回避される。したがって、透明絶縁フィルムのみが挿入口の外に押し止められることがなく、剥離が起きない。
また、タッチパネルのラックの各段への収納が機械により連続的に行なわれる場合にも、上記のように透明絶縁フィルムの端面とラックの棚との突き当たりが回避されるので、機械停止数も少なくなる。
なお、本発明のフィルム/フィルム構成のタッチパネルは、上側電極部材の透明絶縁フィルム及び下側電極部材の透明絶縁フィルムが全周辺において上向きの傾斜端面をそれぞれ形成し、かつ上記上側電極部材の透明絶縁フィルムが上記下側電極部材の透明絶縁フィルム上にのみ配置、言い換えれば、上記上側電極部材の透明絶縁フィルムが、上記下側電極部材の透明絶縁フィルムの傾斜端面を除く上面に配置されているので、上記した本発明のフィルム/ガラス構成のタッチパネルと同様の効果が得られる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
以下に、図を参照しながら本発明の実施形態に係るタッチパネルについて詳細に説明する。添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
図1に示される本発明の第1実施形態に係るタッチパネル8は、例えば矩形の透明絶縁フィルム11の下面に透明電極を有する例えば矩形板状の透明の上側電極部材1と、例えば矩形のガラス板21の上面に透明電極を有する例えば矩形板状の透明の下側電極部材2とを、多数の透明のスペーサ3を介して対向させて周縁部において接着しているフィルム/ガラス構成のタッチパネル8において、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が全周辺において、下から上に向かうに従い内向きに傾斜した、上向きの傾斜端面11aを有する。
上側電極部材1に用いられる透明絶縁フィルム11としては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、若しくは、ポリエーテルケトン系などのエンジニアリングプラスチック、又は、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、若しくは、ポリブチレンテレフタレート系などの樹脂フィルムを用いることができる。なお、上側電極部材1の透明絶縁フィルム11の上面には、ハードコート層を形成することができる。ハードコート層としてはシロキサン系樹脂などの無機材料、あるいはアクリルエポキシ系、ウレタン系の熱硬化型樹脂やアクリレート系の光硬化型樹脂などの有機材料がある。また、上側電極部材1の透明絶縁フィルム11の上面に光反射防止のためにノングレア処理を施すことができる。たとえば、凹凸加工したり、ハードコート層中に体質顔料やシリカ、アルミナなどの微粒子を混ぜたりするとよい。さらに、上側電極部材1の透明絶縁フィルム11は、1枚のフィルムではなく複数枚のフィルムを重ね合わせた積層体とすることもできる。
下側電極部材2に用いられるガラス板21としては、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、若しくは、強化ガラスなどを用いることができる。
本発明の第1実施形態の特徴は、フィルム/ガラス構成のタッチパネル8において、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が全周辺において上向きの傾斜端面11aを形成したことにある。このように構成することにより、タッチパネル8のハンドリング作業時にタッチパネル8の透明絶縁フィルム11の端面に斜め方向から指を押し付けても、透明絶縁フィルム11の端面上部が大きく圧縮されることがない(図3参照)。したがって、透明絶縁フィルム11の端面下部が浮き上がることもなくなり、つまり剥離が起きない。
また、粘着剤4も圧縮されないので、上側電極部材1と下側電極部材2との間より外方に押し出されることもないため、指や押し具やロボットハンドに付着せず、タッチパネル8の表面や裏面に移ってしまうおそれも解消される。よって、押し出された粘着剤4により、視認性や入力特性が損なわれることもないとともに、押し出された粘着剤4によりロボットハンドのチャックとタッチパネル8が離れにくくなることもなく、床などに誤って落下させてタッチパネル8を破損させてしまうこともない。さらに、押し出された粘着剤4により、指や押し具その他にタッチパネル8が完全に転移することもなく、ニュートンリングの発生や動作不良も回避することができる。
また、上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が全周辺において上向きの傾斜端面11aを有するので、タッチパネル8のラック7への収納時にタッチパネルの透明絶縁フィルム11の端面のみがラック7の棚7aと突き当たりそうになっても、タッチパネル8全体が上記傾斜端面11aに沿って斜め下前方に流され、突き当たりが回避される(図4参照)。したがって、透明絶縁フィルム11のみが挿入口の外に押し止められることがなく、剥離が起きない。
また、タッチパネル8のラック7の各段への収納が機械により連続的に行なわれる場合にも、上記のように透明絶縁フィルム11の端面とラックの棚7aとの突き当たりが回避されるので、機械停止数も少なくなる。
なお、上記傾斜端面11aは透明絶縁フィルム11のカット断面として形成され、当該傾斜端面11aの法線が鉛直軸となす鋭角θ(傾斜角θ)は、35〜75。の範囲とするのが好ましい。傾斜角θが35。に満たないと、透明絶縁フィルム11のカットが困難となる。他方、傾斜角θが75。を超えると、前記した傾斜端面11aに起因する効果を得ることが困難となる。傾斜端面の傾斜角θのより好ましい範囲としては40〜70。である。傾斜角θが40。以上とすることにより、透明絶縁フィルム11のカットが困難になるのを確実に回避することができる。他方、傾斜角θが70。以下とすることにより、前記した傾斜端面11aに起因する効果を確実に得ることができる。また、上記傾斜端面11aは、平滑なものに限定されず、全体的な傾向として傾斜角θを有していれば非平滑なものも含む。その場合、図5に示すように、フィルム上面のカット断面分岐点Aとフィルム下面のカット断面分岐点Bとを結ぶ線(図中の破線)がフィルム下面に対してなす角度を傾斜角θとする。
上記透明電極は、アナログ方式のタッチパネルであれば上側電極部材1及び下側電極部材2に一つづつ形成されるが、デジタル方式のタッチパネルであれば上側電極部材1及び下側電極部材2にそれぞれ短冊状パターンが複数個づつ形成される。透明電極の材料としては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、若しくは、インジウムチンオキサイド(ITO)などの金属酸化物膜、これらの金属酸化物を主体とする複合膜、又は金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、若しくは、パラジウムなどの金属膜によって、形成することができる。また、透明電極を2層以上の多層膜とすることができる。透明電極を構成するこれらの透明導電膜は真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、若しくは、CVD法などで形成することができる。透明導電膜は、酸などでエッチング処理を行い透明電極とする部分以外の不要な部分を除去する方法によってパターン化することができる。また、透明導電膜上の透明電極とする部分以外を絶縁性被膜で覆うようにしてもよい。
なお、タッチパネル本体81は、通常、コネクタ82を介して外部回路と接続され、上記透明電極からタッチパネルの入出力端までは引き回し線が設けられる(図8参照)。引き回し線は、通常、金、銀、銅、若しくは、ニッケルなどの金属あるいはカーボンなどの導電性を有するペーストを用い、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、若しくは、フレキソ印刷などの印刷法、又は、刷毛塗法などによって行なうが、コネクタ82と透明電極との間の導通が図れればこれに限定されない。また、透明電極と引き回し線の接続部分、すなわちアナログ方式のタッチパネルであれば透明電極の対向する二辺、デジタル方式のタッチパネルであれば各短冊状パターンの一短辺にそれぞれ帯状電極(バスバーともいう)が形成される。この帯状電極には、引き回し線と同様の材料及び形成手段を用いることができる。
上側電極部材1と下側電極部材2との間には、通常、スペーサが存在する。スペーサは、一般に枠形態などに形成される。スペーサとしては、透明絶縁基材と同様の樹脂フィルム等のほか、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、若しくは、シリコーン系樹脂の如き適宜な樹脂の印刷層又は塗布層を用いることができる。このスペーサは、一般に上側電極部材1と下側電極部材2とを固定する枠形態の両面テープ4、接着剤又は粘着剤からなる接着層と兼ねさせることが多い。接着剤又は粘着剤からなる接着層を形成する場合にはスクリーン印刷等が用いられる。
また、大判のタッチパネルを形成する場合、上側電極部材1と下側電極部材2の透明電極間の空隙を確保するために、いずれか一方の透明電極表面にドット状スペーサ3を形成する(図1参照)が、タッチパネルが小さい場合には省略できる。ドット状スペーサ3としては、たとえばメラミンアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メタアクリルアクリレート樹脂、若しくはアクリルアクリレート樹脂などのアクリレート樹脂、又は、ポリビニールアルコール樹脂などの光硬化型樹脂をフォトプロセスで微細なドット状に形成して得ることができる。また、印刷法により微細なドットを多数形成してスペーサとすることもできる。また、無機物や有機物からなる粒子の分散液を噴霧、又は塗布して乾燥することによっても得ることができる。
以上、図1に示されるタッチパネル8について述べたが、本発明のタッチパネルの構成は、前記した第1実施形態に限定されるものではない。
たとえば、図2に示すタッチパネル8Aは、本発明の第2実施形態に係るフィルム/フィルム構成のタッチパネルであって、透明絶縁フィルム11の下面に透明電極を有する上側電極部材1と、透明絶縁フィルム22の上面に透明電極を有する下側電極部材2とを備え、かつガラス板(透明支持板)5が下側電極部材2の下面全面に透明粘着層10にて接着しているフィルム/フィルム構成のタッチパネルの場合であって、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11及び上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22が全周辺において上向きの傾斜端面11a,22aをそれぞれ有し、かつ上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22上にのみ配置、言い換えれば、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が、上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22の傾斜端面22aを除く上面に配置されている。
下側電極部材2に用いられる透明絶縁フィルム22としては、上側電極部材1の透明絶縁フィルム11と同様、ポリカーボネート系、ポリアミド系、若しくはポリエーテルケトン系などのエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、又は、ポリブチレンテレフタレート系などのフィルムなどを用いることができ、また1枚のフィルムではなく複数枚のフィルムを重ね合わせた積層体とすることもできる。
下側電極部材2の下面全面に接着しているガラス板(透明支持板)5としては、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、若しくは、強化ガラスなどを用いることができる。
フィルム/フィルム構成のタッチパネル8Aにおいて、上記の如く構成することにより、前記した本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネル8と同様に、タッチパネル8Aのハンドリング作業時にタッチパネル8Aの透明絶縁フィルム11及び透明絶縁フィルム22の端面11a,22aに斜め方向から指を押し付けても、これらの端面上部が大きく圧縮されることがない。したがって、透明絶縁フィルム11及び透明絶縁フィルム22の端面下部が浮き上がることもなくなり、つまり剥離が起きない。
また、粘着剤4も圧縮されないので、上側電極部材1と下側電極部材2との間より外方に押し出されることもないため、指や押し具やロボットハンドに付着せず、タッチパネル8Aの表面や裏面に移ってしまうおそれも解消される。よって、押し出された粘着剤4により、視認性や入力特性が損なわれることもないとともに、押し出された粘着剤4によりロボットハンドのチャックとタッチパネル8Aが離れにくくなることもなく、床などに誤って落下させてタッチパネル8Aを破損させてしまうこともない。さらに、押し出された粘着剤4により、指や押し具その他にタッチパネル8Aが完全に転移することもなく、ニュートンリングの発生や動作不良も回避することができる。
また、タッチパネル8Aのラック7への収納時にタッチパネル8Aの透明絶縁フィルム11及び透明絶縁フィルム22の端面のみがラック7の棚7aと突き当たりそうになっても、前記した本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネル8と同様に、タッチパネル8A全体が上記傾斜端面11a,22aに沿って斜め下前方に流され、突き当たりが回避される。したがって、透明絶縁フィルム11又は透明絶縁フィルム22のみが挿入口の外に押し止められることがなく、剥離が起きない。
また、タッチパネル8Aのラック7の各段への収納が機械により連続的に行なわれる場合にも、上記のように透明絶縁フィルム11及び透明絶縁フィルム22の端面とラックの棚7aとの突き当たりが回避されるので、機械停止数も少なくなる。
なお、上記フィルム/フィルム構成のタッチパネル8Aにおける上記傾斜端面11a,22aは透明絶縁フィルム11,22のカット断面として形成され、当該傾斜端面11a,22aの法線が鉛直軸となす鋭角θ(傾斜角θ)は、前記した本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネル8の場合と同様の理由から35〜75。の範囲とするのが好ましい。傾斜端面の傾斜角θのより好ましい範囲としても、上記の場合と同様の理由から40〜70。である。また、上記傾斜端面11a,22aは、平滑なものに限定されず、全体的な傾向として傾斜角θを有していれば非平滑なものも含む。
本発明の第2実施形態に係るフィルム/フィルム構成のタッチパネル8Aの上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22、粘着層10及びガラス板(透明支持板)5以外の構成部材については、前記したフィルム/ガラス構成のタッチパネルと同様のものを用いる。
また、本発明のタッチパネルは、フィルム材料の端部に隣接して後退部(ガラス板露出部)9を有しているのがより好ましい。具体的には、前記本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネル8においては、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が、全周辺において上記下側電極部材2のガラス板21より内側に後退して後退部(ガラス板露出部)9を形成しているようにする(図6参照)。また、前記本発明の第2実施形態に係るフィルム/フィルム構成のタッチパネル8Aにおいては、上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22が、全周辺において上記ガラス板(透明支持板)5より内側に後退して後退部(ガラス板露出部)9を形成しているようにする(図7参照)。なお、フィルム/フィルム構成のタッチパネル8Aの場合、下側電極部材2の透明絶縁フィルム22が後退しても、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22上にのみ配置、言い換えれば、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が、上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22の傾斜端面22aを除く上面に配置されている関係に変わりはない。
このように構成することにより、タッチパネル本体81へのコネクタ82の取付けが容易になる。一般に、上側電極部材1と下側電極部材2とを、周縁部において切欠部4aが設けられた両面テープ4等にて接着した後、図8に示すように、得られたタッチパネル本体81の一辺において上側電極部材1と下側電極部材2との間にコネクタ82としてフレキシブルプリント配線板(FPC)の端部を挿入し、該フレキシブルプリント配線板の端部を、異方導電性接着剤を用いて熱圧着機により熱圧着している。しかし、上側電極部材1と下側電極部材2の間のギャップが小さいため、上記コネクタ82の挿入は、針に糸を通すが如く作業性が悪く(図10参照)、生産効率の低下につながっている。これに対して、前記本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネル8において、上記上側電極部材1の透明絶縁フィルム11が、全周辺において上記下側電極部材2のガラス板21より内側に後退した後退部(ガラス板露出部)9が配置されているようにすれば、まずコネクタ82の端部を下側電極部材2のガラス板21上面に設けられた後退部9に当てた後、そのまま下側電極部材2上面に沿って滑らせることにより、上側電極部材1と下側電極部材2との間にコネクタ82の端部を容易に挿入することができるのである(図9参照)。また、前記本発明の第2実施形態に係るフィルム/フィルム構成のタッチパネル8Aにおいても、上記下側電極部材2の透明絶縁フィルム22が、全周辺において上記ガラス板(透明支持板)5より内側に後退した後退部(ガラス板露出部)9が配置されているようにすれば、まずコネクタ82の端部をガラス板(透明支持板)5上面に設けられた後退部9に当てた後、そのままガラス板(透明支持板)5上面及び上記下側電極部材2の傾斜端面22aに沿って滑らせることにより、上側電極部材1と下側電極部材2との間にコネクタ82の端部を容易に挿入することができるのである(図11参照)。
また、後退部9を設けることにより、タッチパネルのハンドリング作業時にも透明絶縁フィルム11,22の端面に指が接触せず、傾斜端面11a,22aを設けただけの場合と比べて剥離防止がより容易である(図12参照)。
上記後退部9の幅dは、0.1〜1.5mmの範囲であるのが好ましい。幅dが0.1mm未満であると、コネクタ82を端部を当てることが困難となる。他方、幅dが1.5mmを超えると、タッチパネル8,8Aにおいて電気的働きをしていない面積が無駄に大きくなり、業界の狭額縁化の流れに逆行することになる。
なお、本発明の上側電極部材と下側電極部材との接着や下側電極部材と透明支持板との接着に用いられる接着層(粘着層10や両面テープ4)は、図1〜4、図6、図7、図9〜12のいずれの図においては傾斜端面を有していないが、上側電極部材や下側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜していても構わない。
図1,図3,図4のタッチパネルにおいて、両面テープ4が、上側電極部材1の傾斜端面11aと同様に傾斜端面4bを有する例を図19に示す。また、図2のタッチパネルにおいて、両面テープ4及び粘着層10が、上側電極部材1の傾斜端面11a及び下側電極部材2の傾斜端面22aと同様に傾斜端面4b,10aを有する例を図20に示す。また、図6のタッチパネルにおいて、両面テープ4が、上側電極部材1の傾斜端面11aと同様に傾斜端面4bを有する例を図21に示す。また、図9,図12のタッチパネルにおいて、両面テープ4が、上側電極部材1の傾斜端面11aと同様に傾斜端面4bを有する例を図22に示す。また、図7のタッチパネルにおいて、両面テープ4及び粘着層10が、上側電極部材1の傾斜端面11a及び下側電極部材2の傾斜端面22aと同様に傾斜端面4b,10aを有する例を図23に示す。さらに、図11のタッチパネルにおいて、両面テープ4及び粘着層10が、上側電極部材1の傾斜端面11a及び下側電極部材2の傾斜端面22aと同様に傾斜端面4b,10aを有する例を図24に示す。このように、両面テープ4及び/又は粘着層10が、上側電極部材1の傾斜端面11a及び/又は下側電極部材2の傾斜端面22aと同様に傾斜端面4b及び/又は10aを有することにより、ハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないなどの本発明の効果をより確実に奏することができる。さらに、タッチパネルの全周囲が、上記したように、傾斜端面11a及び/又は22aを有するように構成することにより、さらには、傾斜端面11a及び/又は22aに加えて傾斜端面4b及び/又は10aを有するように構成することにより、本発明の効果をタッチパネルの全周囲でより確実に奏することができる。また、結果として接着層の傾斜端面が上記後退部9内に存在することになっても、接着層は上側電極部材1と下側電極部材2に比して柔軟であるため、前記したコネクタ82の端部をガラス板21,5上面に設けられた後退部9に当てる邪魔をしない。
また、上側電極部材と下側電極部材との接着や下側電極部材と透明支持板との接着に用いられる接着層(粘着層10や両面テープ4)の端面が、上側電極部材や下側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜している場合、ゴミ取りローラー100のロール間にタッチパネル8を通すことにより(図18参照)、タッチパネル8表裏面に付着しているゴミばかりでなく、接着層の端面にその接着力によって強固に付着しているゴミも除去することができるというメリットがある。接着層の端面が前記したような傾斜を有しているため、ロール間への挿入時に接着層の端面をロールと接触させることができるからである。なお、フィルムの傾斜端面に付着したゴミも同様の理由で、除去可能である。
厚み185μmであり、且つ全周辺において上向きの傾斜端面(傾斜角60。)を有するPETフィルムを用い、その上面に厚み15nmのITO膜をスパッタリングにて形成し、ITO膜の周縁部分を除去して透明電極とした。次いで、銀ペーストを用いスクリーン印刷にて透明電極の平行な二辺のバスバー及び引き回し線を形成した上側電極部材を得た。また、厚み0.7mmのソーダガラス板を用い、上側電極部材と同様にして下側電極部材を得た。次に、両電極部材を透明電極間に空気層を介して対向配置させ、両者を周縁部において切欠部を有する両面テープにて接着してタッチパネル本体(各層縦50mm×横40mm)を得た。最後に、タッチパネル本体の上記両面テープの切欠部にコネクタとしてフレキシブルプリント配線板(FPC)の端部を挿入し、異方導電性接着剤を用い熱圧着機により熱圧着してフィルム/ガラス構成のタッチパネルを得た。
このようにして得られたタッチパネルは、いずれも透明絶縁フィルムが上向きの傾斜端面を有していることによりハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないものであった。
厚み185μmであり、且つ全周辺において上向きの傾斜端面(傾斜角60。)を有するPETフィルムを用い、その上面に厚み15nmのITO膜をスパッタリングにて形成し、ITO膜の周縁部分を除去して透明電極とした。次いで、銀ペーストを用いスクリーン印刷にて透明電極の平行な二辺のバスバー及び引き回し線を形成した上側電極部材を得た。また、厚み125μmであり、且つ全周辺において上向きの傾斜端面(傾斜角60。)を有するPETフィルムを用い、上側電極部材と同様にして下側電極部材を得た。次に、上記上側電極部材の透明絶縁フィルムが上記下側電極部材の透明絶縁フィルム上にのみ配置されているように両電極部材を透明電極間に空気層を介して対向配置させ、両者を周縁部において切欠部を有する両面テープにて接着し、さらに下側電極部材の下面全面に厚み0.7mmのソーダガラス板を透明支持板として粘着剤にて接着し、タッチパネル本体(各層縦50mm×横40mm)を得た。最後に、タッチパネル本体の上記両面テープの切欠部にコネクタとしてフレキシブルプリント配線板(FPC)の端部を挿入し、異方導電性接着剤を用い熱圧着機により熱圧着してフィルム/フィルム構成のタッチパネルを得た。
このようにして得られたタッチパネルは、いずれも透明絶縁フィルムが上向きの傾斜端面を有していることによりハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないものであった。
上記上側電極部材の透明絶縁フィルムの縦横寸法を縦49.85mm、横39.85mmと小さくすることによって、全周辺において上記下側電極部材のガラス板より0.15mm内側に後退させて後退部を設けたこと以外、実施例1と同様とした。
このようにして得られたタッチパネルは、いずれも透明絶縁フィルムが上向きの傾斜端面を有していることによりハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないものであった。また、フィルム材料が内側に後退して後退部を設けられたことによりコネクタ挿入の作業性がよく、またハンドリング作業時の剥離防止性がより優れたものであった。
上記下側電極部材の透明絶縁フィルムの縦横寸法を49.85mm、横39.85mmと小さくすることによって、全周辺において上記ガラス板からなる透明支持板より0.15mm内側に後退させて後退部を設けたこと以外、実施例2と同様とした。
このようにして得られたタッチパネルは、いずれも透明絶縁フィルムが上向きの傾斜端面を有していることによりハンドリング作業時やラック収納時に透明絶縁フィルムの剥離が生じず、また機械によるラック収納時にも機械停止数の少ないものであった。また、フィルム材料が内側に後退して後退部を設けられたことによりコネクタ挿入の作業性がよく、またハンドリング作業時の剥離防止性がより優れたものであった。
本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネルを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るフィルム/フィルム構成のタッチパネルを示す断面図である。 図1のタッチパネルについてハンドリング時の効果を説明した図である。 図1のタッチパネルについてラック収納時の効果を説明した図である。 本発明のタッチパネルの傾斜端面について説明した図である。 本発明の第1実施形態に係るフィルム/ガラス構成のタッチパネルを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るフィルム/フィルム構成のタッチパネルを示す断面図である。 タッチパネルのコネクタの取付けについて説明した図である。 タッチパネルについてコネクタ挿入時の効果を説明した図である。 コネクタ挿入時の問題について説明した図である。 図7のタッチパネルについてコネクタ挿入時の効果を説明した図である。 図6のタッチパネルについてハンドリング時の効果を説明した図である。 従来のフィルム/ガラス構成のタッチパネルの一例を示す断面図である。 従来技術におけるハンドリング時の問題について説明した図である。 タッチパネルのラック収納について説明した斜視図である。 従来技術におけるラック収納時の問題について説明した図である。 従来のフィルム/フィルム構成のタッチパネルの一例を示す断面図である。 タッチパネルに付着したゴミ除去の一例を示す図である。 図1,図3,図4のタッチパネルにおいて、両面テープが、上側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜端面を有する例の一部拡大断面図である。 図2のタッチパネルにおいて、両面テープ及び粘着層が、上側電極部材の傾斜端面及び下側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜端面を有する例の一部拡大断面図である。 図6のタッチパネルにおいて、両面テープが、上側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜端面を有する例の一部拡大断面図である。 図9,図12のタッチパネルにおいて、両面テープが、上側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜端面を有する例の一部拡大断面図である。 図7のタッチパネルにおいて、両面テープ及び粘着層が、上側電極部材の傾斜端面及び下側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜端面を有する例の一部拡大断面図である。 図11のタッチパネルにおいて、両面テープ及び粘着層が、上側電極部材の傾斜端面及び下側電極部材の傾斜端面と同様に傾斜端面を有する例の一部拡大断面図である。
符号の説明
1 上側電極部材
11 透明絶縁フィルム
11a 傾斜端面
2 下側電極部材
21 ガラス板
22 透明絶縁フィルム
22a 傾斜端面
3 ドット状スペーサ
4 両面テープ
4a 切欠部
5 ガラス板(透明支持板)
6 指
7 ラック
7a 棚
7b 溝
8 タッチパネル
8A タッチパネル
81 タッチパネル本体
82 コネクタ
9 後退部
10 粘着層
100 ゴミ取りローラー
101 上側電極部材
102 下側電極部材
103 ドット状スペーサ
104 両面テープ
105 ガラス板(透明支持板)
108 タッチパネル
110 粘着層
111 透明絶縁フィルム
121 ガラス板
122 透明絶縁フィルム

Claims (6)

  1. 透明絶縁フィルムの下面に透明電極を有する上側電極部材と、ガラス板の上面に透明電極を有する下側電極部材とを備え、上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルムが全周辺において、下から上に向かうに従い内向きに傾斜した傾斜端面を有するタッチパネル。
  2. 透明絶縁フィルムの下面に透明電極を有する上側電極部材と、透明絶縁フィルムの上面に透明電極を有する下側電極部材と、上記下側電極部材の下面全面に接着された、ガラス板の透明支持板とを備え、上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルム及び上記下側電極部材の上記透明絶縁フィルムが全周辺において、下から上に向かうに従い内向きに傾斜した傾斜端面をそれぞれ有し、かつ上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルムが上記下側電極部材の上記透明絶縁フィルムの上記傾斜端面を除く上面に配置されているタッチパネル。
  3. 上記上側電極部材の上記透明絶縁フィルムにおける全周辺の端面が、上記下側電極部材の上記ガラス板における全周囲の端面より内側に後退した後退部が形成されている請求項1に記載のタッチパネル。
  4. 上記下側電極部材の上記透明絶縁フィルムにおける全周辺の端面が、上記ガラス板の上記透明支持板における全周辺の端面より内側に後退した後退部が形成されている請求項2に記載のタッチパネル。
  5. 上記後退部の幅(d)が、0.1〜1.5mmの範囲である請求項3又は請求項4のいずれか1つに記載のタッチパネル。
  6. 上記傾斜端面の法線が鉛直軸となす鋭角θが、35〜75。の範囲である請求項1〜5のいずれか1つに記載のタッチパネル。
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