JP2004265250A - コンピュータ及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報化社会に参加するために必要な操作を簡単に行うことのできるコンピュータ及びプログラムを提供する。
【解決手段】コンピュータは、操作パネル表示手段12と、一覧表示手段13と、データ出力手段14と、を有し、記憶保持装置の予め定める領域に設けられた日付グループ・フォルダ15群へのインターフェースを構成している。利用者が、操作パネル表示手段12によって表示された操作パネルに含まれるカレンダー部分の所望の日付欄を指示選択すると、一覧表示手段13は、該日付に対応する日付グループ・フォルダ15に保存されたファイルを一覧表示する。更に、利用者が、前記一覧から所望のファイルを指示選択すると、データ出力手段14は、該ファイルに対応付けられたアプリケーションプログラムである文書作成プログラムを起動するとともに、日付グループ・フォルダに保存されたファイルを出力させる。
【選択図】図1
【解決手段】コンピュータは、操作パネル表示手段12と、一覧表示手段13と、データ出力手段14と、を有し、記憶保持装置の予め定める領域に設けられた日付グループ・フォルダ15群へのインターフェースを構成している。利用者が、操作パネル表示手段12によって表示された操作パネルに含まれるカレンダー部分の所望の日付欄を指示選択すると、一覧表示手段13は、該日付に対応する日付グループ・フォルダ15に保存されたファイルを一覧表示する。更に、利用者が、前記一覧から所望のファイルを指示選択すると、データ出力手段14は、該ファイルに対応付けられたアプリケーションプログラムである文書作成プログラムを起動するとともに、日付グループ・フォルダに保存されたファイルを出力させる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ及びプログラムに関し、特に、コンピュータの操作に不慣れな者であっても、簡単に取扱うことのできるコンピュータ及びこのようなコンピュータに実装するプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
IT基本法(高度情報通信ネットワーク社会形成基本法)に規定された「すべての国民が情報通信技術の恵沢を享受できる社会の実現」という理念の下、高度な情報通信ネットワーク・インフラが整備される一方で、コンピュータに不慣れな者やコンピュータの利用ができない者等の、高度情報通信ネットワーク社会の恩恵を享受できない者を生み出しつつある。
【0003】
こうしたいわゆるデジタル・デバイドを解消するためには、まず、コンピュータの各種機能を利用可能とすべく、コンピュータにインストールされた各種アプリケーションプログラム(以下、単にプログラムともいう)の起動が簡単でなければならないといえる。この点、市販されているパーソナルコンピュータの多くは、ドロップダウンリスト等のGraphical User Interface(以下、GUIという)部品を多用したメニュー方式を採用するとともに、特開平5−28157号公報に示すような、アイコンを画面上に表示する方式を併用し、各種プログラムの起動については、簡単化が図られている。
【0004】
ところで、利用者が目的とするプログラムを起動できたとしても、それぞれのプログラムは、予め定められた各アプリケーション専用のフォルダ等にその保存ファイルを格納するように設定されているのが一般的である。このため、保存をしたファイルを他のアプリケーション、例えば、電子メール送受信プログラム、で利用するために、必要なファイルの所在情報等が、コンピュータに不慣れな利用者等にとっては分かりにくいといわれている。また、コンピュータに不慣れな利用者等は、しばしば、意図しないファイルの上書きや、コンピュータのシステム関連領域の変更・削除等の誤操作をしてしまったり、利用が重なるにつれ保存ファイルが大量に蓄積されて、目的とするファイルを見失ったりする事態に見舞われる。また、オペレーティングシステムには、ファイル管理用プログラムが用意されているものの、コンピュータのフォルダの階層構造等に慣れていない者等にとっては、その操作は、依然簡単であるとはいえない現状にある。
【0005】
これらの原因は、コンピュータのファイルシステム自体が、例えば、「C:ドライブ」、「システムフォルダ」、「ユーザフォルダ」という具合に、コンピュータや特定のプログラムにとって都合のよい体裁で構成されていることにもあるといえる。即ち、コンピュータのユーザインターフェースに改善改良が加えられているものの、依然、人間が、コンピュータ側に歩み寄らねばならないという現状を良く表わしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−28157号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コンピュータの利用に不慣れな者や、コンピュータの利用に困難を覚える者であっても、各種コンテンツの閲覧や各種コミュニケーションツールの利用といった高度情報通信ネットワーク社会の恩恵を受けられるようなコンピュータ及びプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段を提供する本発明の第1の視点によれば、保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域に、該データを保存するよう設定された、2以上のアプリケーションプログラムからなる第1のアプリケーションプログラム群と、前記各領域へのアクセスを誘引する操作パネルを表示する手段と、前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に対応する記憶媒体上の領域に所在するデータの見出しを一覧表示する手段と、前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する手段と、を有すること、を特徴とするコンピュータが提供される。
【0009】
また、本発明の第2の視点によれば、保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域に、該データを保存するよう設定された、2以上のアプリケーションプログラムからなる第1のアプリケーションプログラム群を記憶保持するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記各領域へのアクセスを誘引する操作パネルを表示する処理と、前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に対応する記憶媒体上の領域に所在するデータの見出しを一覧表示する処理と、前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する処理との、前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム、即ち、ファイルの管理方法を実現するプログラムが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施の形態について、詳細に説明する。コンピュータには、第1のアプリケーションプログラム群(図1の11)がインストールされており、更に、該コンピュータは、操作パネル表示手段(図1の12)と、一覧表示手段(図1の13)と、データ出力手段(図1の14)と、複数のデータ分別領域(図1の15)と、を有している。
【0011】
第1のアプリケーションプログラム群(図1の11)は、例えば、文書作成・編集プログラムや、画像管理プログラム、インターネット閲覧プログラム(いわゆるブラウザ)、電子メール送受信プログラム(いわゆるメーラー)等によって構成される。これらのプログラムは、保存するデータに利用者が入力した見出し、或いは、自動生成した見出しを付す機能と、保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域(図1の15)に、該データを保存する機能とを有している。
【0012】
操作パネル表示手段(図1の12)は、第1のアプリケーションプログラム群(図1の11)に含まれる各プログラムが記憶媒体上の区分けされた領域(図1の15)群へのアクセスを誘引する操作パネル(図2参照)を表示する手段である。
【0013】
一覧表示手段(図1の13)は、前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に予め関連付けられた領域(図1の15)に保存されているデータの見出しを一覧表示する手段であり、データ出力手段(図1の14)は、前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する手段である。
【0014】
領域(図1の15)群は、コンピュータに備えられた読み書き可能な記憶保持媒体上に構成され、それぞれに一意な識別情報が与えられている。
【0015】
続いて、上記構成からなるコンピュータの動作について説明する。まず、コンピュータの操作パネル表示手段(図1の12)が、操作パネル(図2参照)を表示すると、利用者は、コンピュータに備えられたポインティングデバイス等を利用して、所望の領域(図1の15)に対応する操作パネルの部分を指示選択する。
【0016】
前記指示選択を受け付けたコンピュータは、一覧表示手段(図1の13)を起動し、操作パネル(図2参照)の指示選択された部分に対応する領域(図1の15)に記憶保持されたデータの見出しを一覧表示する(図3参照)。
【0017】
続いて、利用者が、一覧表示された見出しを閲覧し、同様に、ポインティングデバイス等を利用して、目的とする見出し項目を指示選択すると、コンピュータは、データ出力手段(図1の14)を起動して、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動するとともに、該アプリケーションプログラムに、前記指示選択されたデータ若しくはデータへのアクセスパスを引き渡して、該データを出力する。
【0018】
利用者が、前記所望のデータの編集等の作業を済ませ、アプリケーションプログラムは、改めて、その更新日付、即ち、現在時、に対応する領域(図1の15)に、データを保存する。
【0019】
このようにして、利用者は、コンピュータのファイルシステムの構成を意識することなく、操作パネルに表示された、時間情報による誘引表示に従って、これを指示選択することだけで、所望のデータを利用することが可能となる。即ち、利用者は、前回コンピュータ若しくは該データを利用した日時を思い出すだけで、所望のデータへアクセスし、利用することが可能となる。
【0020】
【実施例】
続いて、本発明をタブレット型PCと呼ばれる形態のパーソナルコンピュータに提供した一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のコンピュータの概略構成を表わしたブロック図である。図1を参照すると、コンピュータの磁気ディスク装置等で構成される記憶保持装置には、文書作成プログラム、インターネット閲覧プログラム、画像管理プログラム、イラスト作成プログラム、メール受信プログラム、メール送信プログラム等からなる第1のアプリケーションプログラム群11と、手書き入力プログラム、ソフトキーボード(タッチパネル)入力プログラムからなる第2のアプリケーションプログラム群16とが予めインストールされている。また、前記記憶保持装置には、日付によってデータを分別保存するための日付グループ・フォルダ15が、適宜生成される。
【0021】
第1のアプリケーションプログラム群11に含まれる前記各プログラムは、ファイルを保存する指示を受けた場合、或いは、予め定められた設定により自動保存する場合は、オペレーションシステム側の計時手段(図示せず)より得た年月日情報に対応する日付グループ・フォルダ15に、該ファイルを保存する。また、この時、前記各プログラムは、見出しとして使用すべく、利用者から指定されたファイル名や、各アプリケーションプログラムがファイルに含まれるテキスト部分等に基いて自動生成するファイル名で保存するものとする。なお、日付グループ・フォルダ15は、予め予想されるすべての年月日について作成しておく必要の無いことはもちろんであり、オペレーションシステム側の計時手段(図示せず)より得た年月日情報に対応する日付グループ・フォルダ15が存在しない場合に、日付グループ・フォルダ15を生成するようにすればよい。
【0022】
また、コンピュータは、操作パネル表示手段12と、一覧表示手段13と、データ出力手段14と、を制御する主プログラムがインストールされ起動されており、記憶保持装置に設けられた日付グループ・フォルダ15群へのインターフェースを構成している。
【0023】
操作パネル表示手段12は、図2に例示される操作パネルを、コンピュータの表示装置に出力する手段である(例えば、操作パネルを表示するよう定義されたクラスで実現される)。図2を参照すると、操作パネルには、その右側中央に大きくカレンダー部分が配されており、左側に、第1のアプリケーションプログラム群11を構成する各プログラムに対応する「文章作成」、「インターネット」、「アルバム」、「スケッチブック」、「受信メール」、「メールの送信」なる起動ボタンが配されている。また、操作パネルの下方右側の各ボタンは、第2のアプリケーションプログラムに対応する起動ボタンである。
【0024】
図2のカレンダー部分の各日付欄は、それぞれ日付グループ・フォルダ15に対応しており、また、カレンダー下方の、表示月切替ボタンを選択指示することで、任意の月に表示を切り替えることが可能となっている。
【0025】
一覧表示手段13は、選択された日付に対応する日付グループ・フォルダ15の保存内容を読み出して、ファイル名と、拡張子等によって識別されるファイルの種類情報を一覧表示する手段である(例えば、利用者によって操作パネルを介して選択されたフォルダの明細一覧を出力するよう定義されたクラスで実現される)。また、データ出力手段14は、前記一覧表示されたデータから任意のファイルが選択された場合に、該ファイルに応じたアプリケーションプログラムを起動して、該ファイルを出力する手段である(例えば、利用者によって「ファイル一覧」を介して選択されたファイルのアクセスパスをオペレーティングシステムに引き渡して、アプリケーションプログラムを起動させるよう定義されたクラスで実現される)。
【0026】
続いて、上記構成からなるコンピュータの動作について、図面を参照して説明する。まず、オペレーティングシステムの立ち上がりの際や、予めデスクトップ上に配された本プログラムの起動用アイコン等の選択・起動がなされると、コンピュータは、操作パネル表示手段12を起動し、図2に例示される操作パネルをコンピュータの画面右上段に表示する。
【0027】
続いて、利用者が、所望の日付欄、例えば、図2のカレンダーにおいて、1月24日を指示選択すると、一覧表示手段13は、図3に示すように、操作パネルの左方に、1月24日の日付グループ・フォルダ15に保存されたファイルを一覧表示する。
【0028】
更に、利用者が、前記一覧から所望のファイル、例えば、図3の一覧表示結果において、「町内会お花見について」との見出しが付された項目を指示選択すると、データ出力手段14は、該ファイルに対応付けられたアプリケーションプログラムである文書作成プログラムを起動するとともに、1月24日の日付グループ・フォルダ15に保存された「町内会お花見について」との見出しが付されたファイルを出力させる。
【0029】
図4は、上記例において、1月24日の日付グループ・フォルダ15に保存された「町内会お花見について」との見出しが付されたファイルが出力された状態を表わした図である。図4を参照すると、上述した操作パネルの左方に文書作成プログラムの編集ウィンドウが展開され、更に、利用者が指示選択したファイルの内容が開かれている。
【0030】
ここで、利用者が、当該ファイルの編集を行う場合には、操作パネルの下方右側の各ボタンを指示選択することで、それぞれ第2のアプリケーションが起動される。図5は、文字入力する方法として、手書き入力を選択すべく、「手書き入力」ボタンを指示選択した場合の画面の一例である。図5を参照すると、操作パネルの下方に、手書き入力プログラムにより提供される手書き入力インターフェースが出力されている。
【0031】
また、図6は、文字入力する方法として、タッチパネル入力を選択すべく、「文字ボタン」ボタンを指示選択したした場合の画面の一例である。図6を参照すると、操作パネルの下方に、ソフトキーボード(タッチパネル)入力プログラムにより提供されるキーボード状のインタフェースが展開されている。なお、本実施例に係るコンピュータは、図6に示すとおり、適当な大きさのソフトキーボードの表示領域を確保すべく、文書作成プログラムのウィンドウの大きさを自動的に調整する制御を行うものとなっている。
【0032】
そして、利用者が該ファイルの編集作業を完了すると、コンピュータは、利用者より指示を受けた日付グループ・フォルダ15、若しくは、そのオペレーションシステム側の計時手段(図示せず)より得た年月日情報に対応する日付グループ・フォルダ15に、該編集作業後のファイルを保存する。
【0033】
以上のとおり、利用者は、コンピュータにおける、目的とするファイルのアクセスに必要な、正確な保存場所やファイル名を特段意識することなく、目的とするファイルを利用することが可能となり、また、このようにして利用したファイルを後日参照したい場合も、おおよその日付を連想するだけで、目的とするファイルを見つけ出すことができる。
【0034】
以上、上述した図3の一覧表から文書ファイルを選択して閲覧・編集を行う場合について説明したが、上述した図3の一覧表に含まれるファイルの種類がインターネット・ファイルや、画像ファイルであれば、第1のアプリケーションプログラム群11の、当該ファイルに対応するプログラムが起動される。図7は、上述した図3の一覧表から、インターネット文書である「ProjectZ」なる見出しが付された項目を指示選択し、当該ファイルが、インターネット閲覧プログラムによって、出力された状態を表わした図である。また、図8は、上述した図3の一覧表から、「ポチの写真」なる見出しが付された項目を指示選択し、当該ファイルが、画像管理プログラムによって、出力された状態を表わした図である。
【0035】
このように、第1のアプリケーションプログラムとして、予めインストールするプログラムを豊富化することで、取扱い可能なファイルの種類を豊富化することが可能となる。また反対に、第1のアプリケーションプログラムとして、予めインストールするプログラムを削減することで、利用者に対して、無用の表示項目を減らすことが可能となる。要するに、これらの第1のアプリケーションプログラムとしてインストールするプログラムの組合わせは、コンピュータの各機能に対する、各利用者の必要性(ニーズ)や、コンピュータ操作の習熟度によって、決定されるべきである。
【0036】
更に、本実施例のコンピュータには、第1のアプリケーションプログラム群11として、電子メールの受信プログラムと、送信プログラムがインストールされているのでこれらについて説明する。図2の操作パネルの「受信メール」ボタンを指示選択すると、電子メールの受信プログラムが起動されて、利用者のメールアドレス宛ての電子メールが受信され、受信した電子メールは、電子メール(受信)の属性を持つ文書ファイルとして、その受信日付に対応する日付グループフォルダ15に保存される。なお、ここでは、受信日付として、図示しないメールサーバ側の受信日付でなく、該メールサーバに対するクライアントである本コンピュータ側の受信日付を採用するものとする。その理由は、該メールを実際に受け取った日付(少なくとも、閲覧可能となった日付)が、利用者の実感覚(日常感覚)に近い受信日付であるためである。
【0037】
そして、爾後、例えば、図3の一覧表が表示された状態において、受信した電子メールを示す「お久しぶりです。」なる見出しが付された項目を指示選択すると、図9に示すとおり、当該受信メールの内容を、参照することができる。
【0038】
また、図2の操作パネルの「文書作成」ボタンを指示選択し、送信したい文書を作成した後、図2の操作パネルの「メールの送信」ボタンを指示選択すると、電子メールの送信プログラムが起動されて、図10に示すとおり、送信先のアドレス一覧が表示される。ここで、送信先のアドレスを指示選択し、再度、「メールの送信」ボタンを指示選択すると、該メールアドレス宛てに電子メールが送信され、送信した電子メールの内容は、電子メール(送信)の属性を持つ文書ファイルとして、その送信日付によって分別されて、日付グループフォルダ15に保存される。そして、爾後、例えば、図3の一覧表が表示された状態において、送信した電子メールを示す「お世話になります。」なる見出しが付された項目を指示選択すると、図10に示すとおり、当該送信メールの内容を参照することができる。なお、本実施例では、文書作成プログラムを、電子メールの内容表示手段及び編集手段として、用いているが、エディタ等を備えた専用の電子メール管理プログラムを利用するものとしてもよい。
【0039】
なお、図3から図10の各画面の例において、操作パネルを画面右上に表示するようにし、第1、第2のアプリケーションプログラムは、それぞれ各群から1のプログラムのみを起動可能(排他制御)としているが、これは、利用者が、ウィンドウの重複表示によって、戸惑うことの無い様に、配慮したものである。また、図5、図6に示されたように、起動された第2のアプリケーションプログラムの種類に応じて、第1のプログラムの表示ウィンドウ領域を、変動させるようにしたことも、同様の理由に基づくものである。もちろん、本実施例の配置は、その好ましい一例を示したものであって、上記配置に変更を加えてもよく、また、利用者が、操作パネルや各ウィンドウを自由に移動・サイズ変更できるようにしてもよい。
【0040】
なお、本実施例における、第1、第2のアプリケーションプログラム群として、例示した各プログラムは、その一例を示したものに過ぎず、特に限定するものではない。利用者の嗜好やコンピュータの使途に応じて、インストールするプログラムの種類を増減することが好ましいといえる。
【0041】
また、本実施例では、更新日付によって、ファイルを分別保存するものとしているが、日付に代えて、週を分別単位とすること、或いは、月を分別単位とし、それぞれ、表示するカレンダーを、週単位のカレンダー、月単位のカレンダーとしてもよい。また、同様に、日付を更に細分化し、午前・午後といった、より細かい分別単位を採用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、コンピュータに不慣れな者や、市販のコンピュータの利用に困難がある者であっても、簡単にコンピュータを利用することのできるコンピュータが提供される。その理由は、コンピュータ特有の、理解が困難な部分を隠蔽し、日常的な感覚で目的とするファイルを取扱えるようにしたことにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンピュータの概略構成を表わしたブロック図である。
【図2】本発明の操作パネルのデザイン例である。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
11 第1のアプリケーションプログラム群
12 操作パネル表示手段
13 一覧表示手段
14 データ出力手段
15 日付グループ・フォルダ
16 第2のアプリケーションプログラム群
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ及びプログラムに関し、特に、コンピュータの操作に不慣れな者であっても、簡単に取扱うことのできるコンピュータ及びこのようなコンピュータに実装するプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
IT基本法(高度情報通信ネットワーク社会形成基本法)に規定された「すべての国民が情報通信技術の恵沢を享受できる社会の実現」という理念の下、高度な情報通信ネットワーク・インフラが整備される一方で、コンピュータに不慣れな者やコンピュータの利用ができない者等の、高度情報通信ネットワーク社会の恩恵を享受できない者を生み出しつつある。
【0003】
こうしたいわゆるデジタル・デバイドを解消するためには、まず、コンピュータの各種機能を利用可能とすべく、コンピュータにインストールされた各種アプリケーションプログラム(以下、単にプログラムともいう)の起動が簡単でなければならないといえる。この点、市販されているパーソナルコンピュータの多くは、ドロップダウンリスト等のGraphical User Interface(以下、GUIという)部品を多用したメニュー方式を採用するとともに、特開平5−28157号公報に示すような、アイコンを画面上に表示する方式を併用し、各種プログラムの起動については、簡単化が図られている。
【0004】
ところで、利用者が目的とするプログラムを起動できたとしても、それぞれのプログラムは、予め定められた各アプリケーション専用のフォルダ等にその保存ファイルを格納するように設定されているのが一般的である。このため、保存をしたファイルを他のアプリケーション、例えば、電子メール送受信プログラム、で利用するために、必要なファイルの所在情報等が、コンピュータに不慣れな利用者等にとっては分かりにくいといわれている。また、コンピュータに不慣れな利用者等は、しばしば、意図しないファイルの上書きや、コンピュータのシステム関連領域の変更・削除等の誤操作をしてしまったり、利用が重なるにつれ保存ファイルが大量に蓄積されて、目的とするファイルを見失ったりする事態に見舞われる。また、オペレーティングシステムには、ファイル管理用プログラムが用意されているものの、コンピュータのフォルダの階層構造等に慣れていない者等にとっては、その操作は、依然簡単であるとはいえない現状にある。
【0005】
これらの原因は、コンピュータのファイルシステム自体が、例えば、「C:ドライブ」、「システムフォルダ」、「ユーザフォルダ」という具合に、コンピュータや特定のプログラムにとって都合のよい体裁で構成されていることにもあるといえる。即ち、コンピュータのユーザインターフェースに改善改良が加えられているものの、依然、人間が、コンピュータ側に歩み寄らねばならないという現状を良く表わしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−28157号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コンピュータの利用に不慣れな者や、コンピュータの利用に困難を覚える者であっても、各種コンテンツの閲覧や各種コミュニケーションツールの利用といった高度情報通信ネットワーク社会の恩恵を受けられるようなコンピュータ及びプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段を提供する本発明の第1の視点によれば、保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域に、該データを保存するよう設定された、2以上のアプリケーションプログラムからなる第1のアプリケーションプログラム群と、前記各領域へのアクセスを誘引する操作パネルを表示する手段と、前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に対応する記憶媒体上の領域に所在するデータの見出しを一覧表示する手段と、前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する手段と、を有すること、を特徴とするコンピュータが提供される。
【0009】
また、本発明の第2の視点によれば、保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域に、該データを保存するよう設定された、2以上のアプリケーションプログラムからなる第1のアプリケーションプログラム群を記憶保持するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記各領域へのアクセスを誘引する操作パネルを表示する処理と、前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に対応する記憶媒体上の領域に所在するデータの見出しを一覧表示する処理と、前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する処理との、前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム、即ち、ファイルの管理方法を実現するプログラムが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の一実施の形態について、詳細に説明する。コンピュータには、第1のアプリケーションプログラム群(図1の11)がインストールされており、更に、該コンピュータは、操作パネル表示手段(図1の12)と、一覧表示手段(図1の13)と、データ出力手段(図1の14)と、複数のデータ分別領域(図1の15)と、を有している。
【0011】
第1のアプリケーションプログラム群(図1の11)は、例えば、文書作成・編集プログラムや、画像管理プログラム、インターネット閲覧プログラム(いわゆるブラウザ)、電子メール送受信プログラム(いわゆるメーラー)等によって構成される。これらのプログラムは、保存するデータに利用者が入力した見出し、或いは、自動生成した見出しを付す機能と、保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域(図1の15)に、該データを保存する機能とを有している。
【0012】
操作パネル表示手段(図1の12)は、第1のアプリケーションプログラム群(図1の11)に含まれる各プログラムが記憶媒体上の区分けされた領域(図1の15)群へのアクセスを誘引する操作パネル(図2参照)を表示する手段である。
【0013】
一覧表示手段(図1の13)は、前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に予め関連付けられた領域(図1の15)に保存されているデータの見出しを一覧表示する手段であり、データ出力手段(図1の14)は、前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する手段である。
【0014】
領域(図1の15)群は、コンピュータに備えられた読み書き可能な記憶保持媒体上に構成され、それぞれに一意な識別情報が与えられている。
【0015】
続いて、上記構成からなるコンピュータの動作について説明する。まず、コンピュータの操作パネル表示手段(図1の12)が、操作パネル(図2参照)を表示すると、利用者は、コンピュータに備えられたポインティングデバイス等を利用して、所望の領域(図1の15)に対応する操作パネルの部分を指示選択する。
【0016】
前記指示選択を受け付けたコンピュータは、一覧表示手段(図1の13)を起動し、操作パネル(図2参照)の指示選択された部分に対応する領域(図1の15)に記憶保持されたデータの見出しを一覧表示する(図3参照)。
【0017】
続いて、利用者が、一覧表示された見出しを閲覧し、同様に、ポインティングデバイス等を利用して、目的とする見出し項目を指示選択すると、コンピュータは、データ出力手段(図1の14)を起動して、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動するとともに、該アプリケーションプログラムに、前記指示選択されたデータ若しくはデータへのアクセスパスを引き渡して、該データを出力する。
【0018】
利用者が、前記所望のデータの編集等の作業を済ませ、アプリケーションプログラムは、改めて、その更新日付、即ち、現在時、に対応する領域(図1の15)に、データを保存する。
【0019】
このようにして、利用者は、コンピュータのファイルシステムの構成を意識することなく、操作パネルに表示された、時間情報による誘引表示に従って、これを指示選択することだけで、所望のデータを利用することが可能となる。即ち、利用者は、前回コンピュータ若しくは該データを利用した日時を思い出すだけで、所望のデータへアクセスし、利用することが可能となる。
【0020】
【実施例】
続いて、本発明をタブレット型PCと呼ばれる形態のパーソナルコンピュータに提供した一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のコンピュータの概略構成を表わしたブロック図である。図1を参照すると、コンピュータの磁気ディスク装置等で構成される記憶保持装置には、文書作成プログラム、インターネット閲覧プログラム、画像管理プログラム、イラスト作成プログラム、メール受信プログラム、メール送信プログラム等からなる第1のアプリケーションプログラム群11と、手書き入力プログラム、ソフトキーボード(タッチパネル)入力プログラムからなる第2のアプリケーションプログラム群16とが予めインストールされている。また、前記記憶保持装置には、日付によってデータを分別保存するための日付グループ・フォルダ15が、適宜生成される。
【0021】
第1のアプリケーションプログラム群11に含まれる前記各プログラムは、ファイルを保存する指示を受けた場合、或いは、予め定められた設定により自動保存する場合は、オペレーションシステム側の計時手段(図示せず)より得た年月日情報に対応する日付グループ・フォルダ15に、該ファイルを保存する。また、この時、前記各プログラムは、見出しとして使用すべく、利用者から指定されたファイル名や、各アプリケーションプログラムがファイルに含まれるテキスト部分等に基いて自動生成するファイル名で保存するものとする。なお、日付グループ・フォルダ15は、予め予想されるすべての年月日について作成しておく必要の無いことはもちろんであり、オペレーションシステム側の計時手段(図示せず)より得た年月日情報に対応する日付グループ・フォルダ15が存在しない場合に、日付グループ・フォルダ15を生成するようにすればよい。
【0022】
また、コンピュータは、操作パネル表示手段12と、一覧表示手段13と、データ出力手段14と、を制御する主プログラムがインストールされ起動されており、記憶保持装置に設けられた日付グループ・フォルダ15群へのインターフェースを構成している。
【0023】
操作パネル表示手段12は、図2に例示される操作パネルを、コンピュータの表示装置に出力する手段である(例えば、操作パネルを表示するよう定義されたクラスで実現される)。図2を参照すると、操作パネルには、その右側中央に大きくカレンダー部分が配されており、左側に、第1のアプリケーションプログラム群11を構成する各プログラムに対応する「文章作成」、「インターネット」、「アルバム」、「スケッチブック」、「受信メール」、「メールの送信」なる起動ボタンが配されている。また、操作パネルの下方右側の各ボタンは、第2のアプリケーションプログラムに対応する起動ボタンである。
【0024】
図2のカレンダー部分の各日付欄は、それぞれ日付グループ・フォルダ15に対応しており、また、カレンダー下方の、表示月切替ボタンを選択指示することで、任意の月に表示を切り替えることが可能となっている。
【0025】
一覧表示手段13は、選択された日付に対応する日付グループ・フォルダ15の保存内容を読み出して、ファイル名と、拡張子等によって識別されるファイルの種類情報を一覧表示する手段である(例えば、利用者によって操作パネルを介して選択されたフォルダの明細一覧を出力するよう定義されたクラスで実現される)。また、データ出力手段14は、前記一覧表示されたデータから任意のファイルが選択された場合に、該ファイルに応じたアプリケーションプログラムを起動して、該ファイルを出力する手段である(例えば、利用者によって「ファイル一覧」を介して選択されたファイルのアクセスパスをオペレーティングシステムに引き渡して、アプリケーションプログラムを起動させるよう定義されたクラスで実現される)。
【0026】
続いて、上記構成からなるコンピュータの動作について、図面を参照して説明する。まず、オペレーティングシステムの立ち上がりの際や、予めデスクトップ上に配された本プログラムの起動用アイコン等の選択・起動がなされると、コンピュータは、操作パネル表示手段12を起動し、図2に例示される操作パネルをコンピュータの画面右上段に表示する。
【0027】
続いて、利用者が、所望の日付欄、例えば、図2のカレンダーにおいて、1月24日を指示選択すると、一覧表示手段13は、図3に示すように、操作パネルの左方に、1月24日の日付グループ・フォルダ15に保存されたファイルを一覧表示する。
【0028】
更に、利用者が、前記一覧から所望のファイル、例えば、図3の一覧表示結果において、「町内会お花見について」との見出しが付された項目を指示選択すると、データ出力手段14は、該ファイルに対応付けられたアプリケーションプログラムである文書作成プログラムを起動するとともに、1月24日の日付グループ・フォルダ15に保存された「町内会お花見について」との見出しが付されたファイルを出力させる。
【0029】
図4は、上記例において、1月24日の日付グループ・フォルダ15に保存された「町内会お花見について」との見出しが付されたファイルが出力された状態を表わした図である。図4を参照すると、上述した操作パネルの左方に文書作成プログラムの編集ウィンドウが展開され、更に、利用者が指示選択したファイルの内容が開かれている。
【0030】
ここで、利用者が、当該ファイルの編集を行う場合には、操作パネルの下方右側の各ボタンを指示選択することで、それぞれ第2のアプリケーションが起動される。図5は、文字入力する方法として、手書き入力を選択すべく、「手書き入力」ボタンを指示選択した場合の画面の一例である。図5を参照すると、操作パネルの下方に、手書き入力プログラムにより提供される手書き入力インターフェースが出力されている。
【0031】
また、図6は、文字入力する方法として、タッチパネル入力を選択すべく、「文字ボタン」ボタンを指示選択したした場合の画面の一例である。図6を参照すると、操作パネルの下方に、ソフトキーボード(タッチパネル)入力プログラムにより提供されるキーボード状のインタフェースが展開されている。なお、本実施例に係るコンピュータは、図6に示すとおり、適当な大きさのソフトキーボードの表示領域を確保すべく、文書作成プログラムのウィンドウの大きさを自動的に調整する制御を行うものとなっている。
【0032】
そして、利用者が該ファイルの編集作業を完了すると、コンピュータは、利用者より指示を受けた日付グループ・フォルダ15、若しくは、そのオペレーションシステム側の計時手段(図示せず)より得た年月日情報に対応する日付グループ・フォルダ15に、該編集作業後のファイルを保存する。
【0033】
以上のとおり、利用者は、コンピュータにおける、目的とするファイルのアクセスに必要な、正確な保存場所やファイル名を特段意識することなく、目的とするファイルを利用することが可能となり、また、このようにして利用したファイルを後日参照したい場合も、おおよその日付を連想するだけで、目的とするファイルを見つけ出すことができる。
【0034】
以上、上述した図3の一覧表から文書ファイルを選択して閲覧・編集を行う場合について説明したが、上述した図3の一覧表に含まれるファイルの種類がインターネット・ファイルや、画像ファイルであれば、第1のアプリケーションプログラム群11の、当該ファイルに対応するプログラムが起動される。図7は、上述した図3の一覧表から、インターネット文書である「ProjectZ」なる見出しが付された項目を指示選択し、当該ファイルが、インターネット閲覧プログラムによって、出力された状態を表わした図である。また、図8は、上述した図3の一覧表から、「ポチの写真」なる見出しが付された項目を指示選択し、当該ファイルが、画像管理プログラムによって、出力された状態を表わした図である。
【0035】
このように、第1のアプリケーションプログラムとして、予めインストールするプログラムを豊富化することで、取扱い可能なファイルの種類を豊富化することが可能となる。また反対に、第1のアプリケーションプログラムとして、予めインストールするプログラムを削減することで、利用者に対して、無用の表示項目を減らすことが可能となる。要するに、これらの第1のアプリケーションプログラムとしてインストールするプログラムの組合わせは、コンピュータの各機能に対する、各利用者の必要性(ニーズ)や、コンピュータ操作の習熟度によって、決定されるべきである。
【0036】
更に、本実施例のコンピュータには、第1のアプリケーションプログラム群11として、電子メールの受信プログラムと、送信プログラムがインストールされているのでこれらについて説明する。図2の操作パネルの「受信メール」ボタンを指示選択すると、電子メールの受信プログラムが起動されて、利用者のメールアドレス宛ての電子メールが受信され、受信した電子メールは、電子メール(受信)の属性を持つ文書ファイルとして、その受信日付に対応する日付グループフォルダ15に保存される。なお、ここでは、受信日付として、図示しないメールサーバ側の受信日付でなく、該メールサーバに対するクライアントである本コンピュータ側の受信日付を採用するものとする。その理由は、該メールを実際に受け取った日付(少なくとも、閲覧可能となった日付)が、利用者の実感覚(日常感覚)に近い受信日付であるためである。
【0037】
そして、爾後、例えば、図3の一覧表が表示された状態において、受信した電子メールを示す「お久しぶりです。」なる見出しが付された項目を指示選択すると、図9に示すとおり、当該受信メールの内容を、参照することができる。
【0038】
また、図2の操作パネルの「文書作成」ボタンを指示選択し、送信したい文書を作成した後、図2の操作パネルの「メールの送信」ボタンを指示選択すると、電子メールの送信プログラムが起動されて、図10に示すとおり、送信先のアドレス一覧が表示される。ここで、送信先のアドレスを指示選択し、再度、「メールの送信」ボタンを指示選択すると、該メールアドレス宛てに電子メールが送信され、送信した電子メールの内容は、電子メール(送信)の属性を持つ文書ファイルとして、その送信日付によって分別されて、日付グループフォルダ15に保存される。そして、爾後、例えば、図3の一覧表が表示された状態において、送信した電子メールを示す「お世話になります。」なる見出しが付された項目を指示選択すると、図10に示すとおり、当該送信メールの内容を参照することができる。なお、本実施例では、文書作成プログラムを、電子メールの内容表示手段及び編集手段として、用いているが、エディタ等を備えた専用の電子メール管理プログラムを利用するものとしてもよい。
【0039】
なお、図3から図10の各画面の例において、操作パネルを画面右上に表示するようにし、第1、第2のアプリケーションプログラムは、それぞれ各群から1のプログラムのみを起動可能(排他制御)としているが、これは、利用者が、ウィンドウの重複表示によって、戸惑うことの無い様に、配慮したものである。また、図5、図6に示されたように、起動された第2のアプリケーションプログラムの種類に応じて、第1のプログラムの表示ウィンドウ領域を、変動させるようにしたことも、同様の理由に基づくものである。もちろん、本実施例の配置は、その好ましい一例を示したものであって、上記配置に変更を加えてもよく、また、利用者が、操作パネルや各ウィンドウを自由に移動・サイズ変更できるようにしてもよい。
【0040】
なお、本実施例における、第1、第2のアプリケーションプログラム群として、例示した各プログラムは、その一例を示したものに過ぎず、特に限定するものではない。利用者の嗜好やコンピュータの使途に応じて、インストールするプログラムの種類を増減することが好ましいといえる。
【0041】
また、本実施例では、更新日付によって、ファイルを分別保存するものとしているが、日付に代えて、週を分別単位とすること、或いは、月を分別単位とし、それぞれ、表示するカレンダーを、週単位のカレンダー、月単位のカレンダーとしてもよい。また、同様に、日付を更に細分化し、午前・午後といった、より細かい分別単位を採用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、コンピュータに不慣れな者や、市販のコンピュータの利用に困難がある者であっても、簡単にコンピュータを利用することのできるコンピュータが提供される。その理由は、コンピュータ特有の、理解が困難な部分を隠蔽し、日常的な感覚で目的とするファイルを取扱えるようにしたことにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンピュータの概略構成を表わしたブロック図である。
【図2】本発明の操作パネルのデザイン例である。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【図10】本発明の一実施例の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
11 第1のアプリケーションプログラム群
12 操作パネル表示手段
13 一覧表示手段
14 データ出力手段
15 日付グループ・フォルダ
16 第2のアプリケーションプログラム群
Claims (10)
- 保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域に、該データを保存するよう設定された、2以上のアプリケーションプログラムからなる第1のアプリケーションプログラム群と、
前記各領域へのアクセスを誘引する操作パネルを表示する手段と、
前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に対応する記憶媒体上の領域に所在するデータの見出しを一覧表示する手段と、
前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する手段と、を有すること、
を特徴とするコンピュータ。 - 請求項1に記載のコンピュータにおいて、
前記各領域は、日付をもって区分けされ、
前記操作パネルは、日付カレンダー部分を含み、
前記カレンダーの日付部分が選択された場合に、該日付に対応する領域に保存されたデータを一覧表示すること、
を特徴とするコンピュータ。 - 請求項1又は2に記載のコンピュータにおいて、
前記第1のアプリケーションプログラム群は、少なくとも、
文書作成アプリケーションプログラムと、
電子メール送信アプリケーションプログラムと、を含み、
前記電子メール送信アプリケーションプログラムは、少なくとも、
電子メールの本文として、前記文書作成アプリケーションプログラムによって生成された文書データを、送信する機能と、
前記送信日付に対応する領域に、該送信内容を保存する機能と、を有すること、
を特徴とするコンピュータ。 - 請求項1乃至3いずれか一に記載のコンピュータにおいて、
前記第1のアプリケーションプログラム群は、少なくとも、
電子メール受信アプリケーションプログラム、を含み、
前記電子メール受信アプリケーションプログラムは、自装置が該電子メールを受信した日付に対応する領域に、電子メールの受信内容を保存すること、
を特徴とするコンピュータ。 - 請求項1乃至4いずれか一に記載のコンピュータにおいて、
少なくとも、手書き入力プログラム又はタッチパネル入力プログラムのいずれかを含む、ユーザから文字入力を受け付けるための第2のアプリケーションプログラム群を、さらに有し、
前記操作パネルは、さらに、任意の第2のアプリケーションプログラムの起動を受け付ける部分を含み、前記第2のアプリケーションプログラムを起動可能としたこと、
を特徴とするコンピュータ。 - 請求項5に記載のコンピュータにおいて、
前記操作パネルを、画面上の予め定められた領域に常時表示し、
前記第1、第2のアプリケーションプログラム群の各群毎に、一のみのアプリケーションプログラムが起動されるように排他的に制御し、
前記第1のアプリケーションプログラムに係るウィンドウ表示領域を、前記第2のアプリケーションプログラムの起動状態に応じて、重畳しないよう変動させること、
を特徴とするコンピュータ。 - 保存データの更新日付によって、記憶媒体上の区分けされた領域群から自動選択される一の領域に、該データを保存するよう設定された、2以上のアプリケーションプログラムからなる第1のアプリケーションプログラム群がインストールされたコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記各領域へのアクセスを誘引する操作パネルを表示する処理と、
前記操作パネルの任意の部分が選択された場合に、該部分に対応する記憶媒体上の領域に所在するデータの見出しを一覧表示する処理と、
前記一覧表示されたデータから任意のデータが選択された場合に、該データの種類に応じたアプリケーションプログラムを起動して、該データを出力する処理との、
前記各処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 前記各領域は、日付をもって区分けされ、
前記操作パネルは、日付カレンダー部分を含み、
前記カレンダーの日付部分が選択された場合に、該日付に対応する領域に保存されたデータを一覧表示すること、
を特徴とする請求項7に記載のプログラム。 - 請求項7又は8に記載のプログラムにおいて、
前記操作パネルは、少なくとも、コンピュータに予めインストールされた、手書き入力プログラム又はタッチパネル入力プログラムのいずれかを含む、ユーザから文字入力を受け付けるための第2のアプリケーションプログラム群からアプリケーションプログラムの起動を受け付ける部分を含み、
前記第2のアプリケーションプログラムを起動可能としたこと、
を特徴とするプログラム。 - 請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記操作パネルを、画面上の予め定められた領域に常時表示し、
前記第1、第2のアプリケーションプログラム群の各群毎に、一のみのアプリケーションプログラムが起動されるように排他的に制御し、
前記第1のアプリケーションプログラムに係るウィンドウ領域は、前記第2のアプリケーションプログラムの起動状態に応じて、重畳しないよう変動すること、
を特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003056355A JP2004265250A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | コンピュータ及びプログラム |
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JP (1) | JP2004265250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007221700A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Nikon Corp | デジタルカメラ |
US8200808B2 (en) | 2005-10-11 | 2012-06-12 | Sony Mobile Communications Japan, Inc. | Communication apparatus and computer program |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003056355A patent/JP2004265250A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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