JP2004264601A - 画像表示のためのデータ変換方法およびそれを用いる画像表示装置 - Google Patents

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健司 粟本
Katsuya Irie
克哉 入江
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Abstract

【課題】フレーム形式変換を行わずに、フレーム形式が異なる複数の画像の同時表示を非正方配列型の表示画面において実現する。
【解決手段】画素配列が正方配列でありかつフレーム形式が互いに異なる複数の入力画像D61,D62に対して、正方配列を非正方配列型の表示画面90のセル配列に変換する配列変換を行い、その後に、配列変換で得られた複数の画像D71,D72を組み合わせて表示画面90で表示する画像を生成する合成処理を行う。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正方配列の画像を非正方セル配列型の表示画面によって表示するためのデータ変換方法および変換回路に関し、特にデルタ配列型の表示画面をもつ表示デバイスによる表示に好適である。
【0002】
近年、画像表示装置が表示すべき映像は多様である。映像のフレーム形式にはインタレース形式およびプログレッシブ形式があり、解像度には多数の規格がある。また、テレビジョンチューナとコンピュータといった複数の映像出力機器から与えられる複数の映像を同時に表示する場合もある。
【0003】
【従来の技術】
画像表示装置に入力される画像の画素配列は正方配列である。つまり、入力画像信号は、マトリクス表示の1つの行を構成するセルおよび1つの列を構成するセルが真っ直ぐに並ぶ正方配列型の表示画面での表示を前提に作成されている。ここでいう正方配列型には、画素の形状が正方形でないものが含まれる。すなわち、行のピッチと列のピッチとの比が1:1である必要はない。
【0004】
正方配列型の表示画面をもつ画像表示装置において、入力画像の解像度を表示画面の解像度に合わせる解像度変換が行われている。水平方向の解像度(ドット数)の変換は、アナログ画像信号をデジタル画像データに変換する際に、サンプリングクロックのタイミングを調整することによって実現される。垂直方向の解像度(行数)の変換は、複数ラインのデータに基づく補間演算によって実現される。上下2行間のデータの平均値から新たに1行のデータを作り出し、元の2行の間に挿入すれば、行数を2倍にすることができる。また、作り出した1行のデータを元の2行の代わりに出力すれば、行数を1/2にすることができる。
【0005】
また、正方セル配列型の表示画面をもつ画像表示装置の中には、2個の画像入力端子を備え、2つの画像を同時に表示するものがある。すなわち、1つの表示画面の一部(分割画面またはウインドウ)で一方の画像を表示し、残りの部分で他方の画像を表示する機能(嵌め込み合成表示および画面分割表示)が実現されている。同時に表示する複数の画像の間でフレーム形式(走査形式ともいう)が異なる場合には、一方の画像に対してフレーム形式を統一するためのフレーム形式変換を行う必要がある。一般には、インタレース形式がプログレッシブ形式に変換される。それは、プログレッシブ形式をインタレース形式に変換すると、画質を損なうフリッカが発生しやすいからである。インタレース形式の画像に対しては、フレーム形式変換、解像度変換、および合成処理がこの順に行われる。プログレッシブ形式の画像に対しては、解像度変換および合成処理が行われる。
【0006】
一方、非正方配列型の表示画面をもつカラー表示デバイスが知られている。特開平9−50768号公報には、面放電型のプラズマディスプレイパネル (Plasma Display Panel:PDP)において、蛇行した帯状の隔壁で放電空間を区画する変形ストライプ隔壁構造を適用し、それによって列方向の放電干渉を防止することが開示されている。各隔壁は、それと隣り合う隔壁とともに広大部と狭窄部とが交互に並ぶ列空間を形成する。各広大部が1個のセルに対応する。セルの位置は隣り合う列どうしでずれる。カラー表示のためのR,G,Bの蛍光体の配置形態はデルタ配列である。デルタ配列には正方配列と比べて輝度を高くすることができるという優位性がある。
【0007】
デルタ配列型の表示画面による表示においては、配列変換と呼称する画像処理を行う必要がある。配列変換とは、表示対象である正方配列の画像を表示画面のセル配列に適合した画像に置き換える処理、より詳しくは画像の各画素値を表示画面の各セルに配分し、画像の画素位置と表示画面のセル位置とのずれを補う演算である。なお、配列変換を利用して列方向の解像度を高める手法が特開2001−290462号公報に開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−50768号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2001−290462号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように2個の画像入力端子を備え複数の画像の同時表示が可能な画像表示装置においては、各端子に1つのフレーム形式のみが対応する仕様Aよりも、両方の端子が全てのフレーム形式に対して共通である仕様Bの方が望ましい。仕様Bでは、インタレース形式の画像(以下、I画像という)とプログレッシブ形式の画像(以下、P画像という)を同時に表示したり、同じフレーム形式の画像(I画像どうしまたはP画像どうし)を同時に表示したりすることができる。つまり、仕様Bでは、テレビジョンチューナ、ビデオデッキ、コンピュータ、ビデオカメラ、DVDプレーヤ、ゲーム機器などの多種の画像出力装置と画像表示装置との接続の組み合わせが多様である。端子数が3以上の場合も同様である。
【0011】
しかし、仕様Bを採用する場合には、複数の端子のそれぞれに1個ずつフレーム形式変換回路を設けなければならない。一般に、フレーム形式変換回路は、動画像の動き方向および動き量を検出し、その結果に基づいてインタレース画像信号の1ラインおきの隙間の画像信号を作り出す複雑な回路である。必然的に、複数のフレーム形式変換回路を有する画像表示装置は高価である。
【0012】
本発明の目的は、フレーム形式変換を行わずに、フレーム形式が異なる複数の画像の同時表示を非正方配列型の表示画面において実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、画素配列が正方配列でありかつフレーム形式が互いに異なる複数の入力画像に対して、正方配列を非正方配列型の表示画面のセル配列に変換する配列変換を行い、その後に、配列変換で得られた複数の画像を組み合わせて表示画面で表示する画像を生成する合成処理を行う。複数の入力画像のいずれかについて解像度変換が必要な場合には、該当する入力画像に対して、合成処理を行う以前の段階で解像度変換を行う。
【0014】
配列変換によって表示画面での表示位置を周期的にずらす擬似インタレースを実現することができるので、I画像のみに対して擬似インタレースを実現する特別の配列変換を行い、かつP画像に対して一般の配列変換を行えば、インタレース形式をプログレッシブ形式に変換する処理が不要となる。合成処理の前に配列変換を行うことが必須である。合成処理の後に配列変換を行おうとすれば、合成処理の前にフレーム形式変換を行わなければならない。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る画像表示装置の構成を示す。画像表示装置100は、テレビジョンチューナやコンピュータといった画像出力装置からの入力画像信号S1,S2を受ける入力インタフェース60、本発明に特有の画像処理を担うデータ変換回路70、表示内容に応じた駆動電圧信号を出力する駆動回路80、および非正方配列型の表示デバイスであるプラズマディスプレイパネル(PDP)1から構成されている。入力インタフェース60は、2個の画像入力端子61,62を有し、これら画像入力端子61,62を介して入力された入力画像信号S1,S2に対して並行処理形式でアナログ・デジタル変換およびγ補正を行う。入力画像信号S1は第1画像データD61に変換され、入力画像信号S2は第2画像データD62に変換される。データ変換回路70は、第1画像データD61と第2画像データD62とを組み合わせて合成画像データD70を生成する。駆動回路80は、合成画像データD70に応じた駆動電圧信号をプラズマディスプレイパネル1に与える。
【0016】
画像表示装置100では、端子を共通化する上述の仕様Bが適用されており、画像入力端子61,62はプログレッシブ形式およびインタレース形式のどちらにも対応している。したがって、例えば、P画像を出力する2台のコンピュータを入力インタフェース60に接続したり、I画像を出力する2台のテレビジョンチューナを入力インタフェース60に接続したり、コンピュータとテレビジョンチューナとを1台ずつ入力インタフェース60に接続したりするといった接続形態の選択肢がある。そして、表示形態の選択肢として、入力画像信号S1,S2の片方のみを表示する形態と、入力画像信号S1,S2の両方を嵌め込み合成または画面分割の形式で同時に表示する形態がある。
【0017】
図2は本発明に係るプラズマディスプレイパネルのセル構造を示す斜視図、図3は隔壁パターンを示す図である。図2ではプラズマディスプレイパネル1のうち、1画素の表示に関わる3つのセルに対応した部分を、内部構造がよくわかるように一対の基板構体10,20を分離させて描いてある。図3では表示電極Yについて参照符号「Y」に配列順を示す添字を付してある。
【0018】
プラズマディスプレイパネル1は一対の基板構体10,20からなる。基板構体とは、ガラス基板上に電極その他の構成要素を設けた構造体である。前面側の基板構体10のガラス基板11の内面に表示電極(行電極)X,Y、誘電体層17および保護膜18が設けられ、背面側の基板構体20のガラス基板21の内面にアドレス電極(列電極)A、絶縁層24、隔壁29、および蛍光体層28R,28G,28Bが設けられている。表示電極X,Yは、それぞれが面放電ギャップを形成する透明導電膜41とバス導体としての金属膜42とから構成されている。隔壁29はアドレス電極配列の電極間隙ごとに1つずつ設けられており、これらの隔壁29によって放電空間が列ごとの列空間31に区画される。各列空間31は全ての行に跨がって連続する。蛍光体層28R,28G,28Bは放電ガスが放つ紫外線によって励起されて発光する。図中の斜体アルファベットR,G,Bは蛍光体の発光色(赤、緑、青)を示す。図3のとおり、全ての隔壁29は広大部と狭窄部とが交互に並ぶ列空間を形成するように蛇行しており、隣り合う列空間どうしで広大部の列方向位置が列方向セルピッチの半分だけずれている。セルは各広大部に形成されるが、図3では代表として1行分のセル51,52,53を鎖線の円で示してある。行は水平方向の最小幅(1画素幅)の直線を表示するときに点灯させるべきセルの集合である。
【0019】
図4はセル配列の模式図、図5はカラー表示の画素の構成を示す図である。図4において、セル51の発光色はR(赤)、セル52の発光色はG(緑)、セル53の発光色はB(青)である。図4のとおり、PDP1では、各列空間に対応したセルの集合であるセル列、すなわち垂直方向に一直線状に並ぶセルの発色が同一であり、隣り合うセル列の発色が異なり、かつ同一発色のセル列の集合(例えばRのセル51の集合)における隣り合うセル列どうしにおいて、列方向のセル位置がずれている。カラー表示のための3色の配置形態はデルタ配列である。図5のように、表示画面は垂直方向に2セルごと水平方向に3セルごとに区分され、3個のセルを1組とした画素(ドットともいう)50A,50Bが構成される。水平方向に並ぶ2つの隣り合ったドット50A,50Bのうち、一方のドット50Aは逆三角形型の三角配列のセル群となり、他方のドット50Bは正三角形型の三角配列のセル群となる。ドット50Aでは、スキャン電極としての表示電極Yに対して、RのセルおよびBのセルの中心が上側に位置し、Gのセルの中心が下側に位置する。逆に、ドット50Bでは、表示電極Yに対してGのセルの中心が上側に位置し、RのセルおよびBのセルの中心が下側に位置する。ここで、ドット50AにおけるRのセル、ドット50AにおけるBのセル、およびドット50BにおけるGのセルを“上シフトセル”と定義し、ドット50AにおけるGのセル、ドット50BにおけるRのセル、およびドット50BにおけるBのセルを“下シフトセル”と定義する。
【0020】
図6は正方配列画面におけるライン表示の点灯パターンおよびデルタ配列画面における単純なライン表示の点灯パターンを示す。図6(A),(B)の右側が正方配列画面であり、左側がデルタ配列画面である。図6(A)のとおり、白色の水平ラインの表示においては、白色が3色の混合色であるので(ドットを構成する3つのセルが点灯するので)、デルタ配列であっても正方配列とほぼ同様に表示が真っ直ぐなラインに見える。つまり、表示品位は良好である。これに対して、1つのセルの発光で表現される色(赤色、緑色、または青色)の水平直線パターンの表示においては、図6(B)のとおり、デルタ配列画面の表示がジグザグに見える。この問題を解決するデータ補正を含む配列変換がデータ変換回路70においてコンボリューション演算によって行われる。
【0021】
図7は擬似インタレース表示の説明図である。図7(A)で示される正方配列の入力画像におけるm番目の行のデータは、図7(B),(C)で示されるようにデルタ配列画面において、奇数フィールド期間にはm−1番目の行とm番目の行と間の位置に表示され、偶数フィールド期間にはm番目の行の位置に表示される。この擬似インタレース表示を入力画像のうちのI画像のみに対して適用することによって、プラズマディスプレイパネル1の表示画面全体についてプログレッシブ形式の表示制御を行うにも係らず、I画像をP画像に置き換えるフレーム形式変換を行わずに、P画像とI画像とを同時に表示することができる。
【0022】
擬似インタレース表示はデータ変換回路70のデータ伝送動作によって実現される。入力画像がI画像である場合、奇数フィールドと偶数フィールドとが順にデータ変換回路70に入力される。まず、奇数フィールドにおいて、m−1番目の行のデータがデータ変換回路70の内部で一時的に記憶されているものとする。m番目の行のデータ入力に呼応して、データ変換回路70は上シフトセルについてはそのまま遅延なくデータを出力する。次のドットの下シフトセルについては、データ変換回路70は記憶しているm−1番目の行のデータを出力する。つまり、ドットごとの出力切換えが行われる。これに対して偶数フィールドにおいては、データ変換回路70は実質的に処理を行わず、入力データをそのまま出力する。このような動作により、奇数フィールドと偶数フィールドとの間で点灯セルが垂直方向にずれ、水平ライン表示の重心位置が正方配列画面の行ピッチPの半分(P/2)だけずれる。これは、入力画像を垂直方向にP/2だけずらせることであり、フィールドごとに行が半ピッチずれたインタレース表示を行うことを意味している。一方、駆動回路80(図1参照)は、奇数フィールドおよび偶数フィールドの双方で同じ動作を行う。
【0023】
図8は本発明に係る合成表示動作の模式図である。ここでは、デルタ配列型表示画面90の解像度をM×N(=列数×行数)とし、第1画像データD61をコンピュータからの解像度A×BのP画像とし、第2画像データD62をテレビジョンチューナからの解像度C×DのI画像とする。例示の表示形態は、表示画面90の一部である解像度E×F(E<M,F<N)のウインドウ91に第2画像データD62を表示し、残りの部分92に第1画像データD61を表示する嵌め込み合成である。第1画像データD61のうちのウインドウ91と重なる部分は表示されない。図のように、第1画像データD61は解像度変換および配列変換を受けて、デルタ配列形式の解像度M×NのP画像データD71になる。第2画像データD62も解像度変換および配列変換を受けて、デルタ配列形式の解像度E×FのI画像データD72になる。ただし、上述の擬似インタレースを実現するため、第2画像データD62の奇数フィールドと偶数フィールドとに対して異なる配列変換が行われる。このように配列変換で得られたP画像データD71およびI画像データD72に対してこれらを組み合わせる合成処理が行われ、実際に表示される1つの画像が生成される。厳密には、P画像データD71とI画像データD72の奇数フィールドとを組み合わせた画像と、P画像データD71とI画像データD72の偶数フィールドとを組み合わせた画像とが生成される。
【0024】
図9は正方配列からデルタ配列ヘの配列変換の説明図である。図9(A)は上シフトセルAを正方配列画面のセル中心に一致させる変換処理を示し(下シフトセルBを一致させてもよい)、 図9(B)は隣り合う上シフトセルAおよび下シフトセルBからなるセル対の垂直方向中心を、正方配列画面のセルの垂直方向中心に一致させる変換処理を示している。画質を高めるデータ補正には、これら2つの処理のどちらか一方を実行する形態と、双方を切り換えて実行する形態とがある。図9(A)では、上シフトセルAについては、正方配列画面におけるm番目の行内に位置するので、正方配列画面におけるm番目の行のデータをそのまま配分する。下シフトセルBについては、m番目の行と(m+1)番目の行とに跨るので、m番目の行と(m+1)番目の行のデータ平均値を配分する。上シフトセルAについて実質的に処理を行わず、下シフトセルBのみ処理を行うので、演算動作は1セルおきに演算する間欠動作となる。図9(B)では、上シフトセルAについては、(m−1)番目の行とm番目の行とに跨るので、これら2行のデータを加重平均して配分する。同様に下シフトセルBについては、m番目の行と(m+1)番目の行のデータを加重平均して配分する。上シフトセルAおよび下シフトセルBの双方について処理を行うので、演算動作は連続動作となる。
【0025】
図10はコンボリューション演算の説明図である。データ変換回路70は2行のデータ遅延機能をもち、(m−1)番目の行、m番目の行、および(m+1)番目の行のうち、水平方向ドット位置を同じくする垂直方向隣接3ドットに基づく演算を行うことができる。入力画像における注目ドットとその上下のドットの輝度値D1,D2,D3を読み取り、ドット位置ごとに係数K1〜K3を定めた演算マトリクス98を適用して表示画面における注目セルの表示輝度値d1を算出する。演算式はd1=(K1・D1+K2・D2+K3・D3)/(K1+K2+K3)である。係数K1〜K3を適宜選択することで、種々の点灯パターンを得ることができる。演算に際しては、注目ドットのシフト状態(上シフトセルまたは下シフトセル)に合わせて、係数を適宜入れ換える。
【0026】
図11は解像度変換を行う前の点灯パターンと行った後の点灯パターンを示す。図示の例では、1セルおきの間欠演算動作による3:2解像度変換が実現されている。
【0027】
図12は駆動回路の構成図である。駆動回路80は、ドライバコントローラ81、サブフレーム処理部82、放電用電源83、Xドライバ84、Yドライバ86、およびAドライバ88を有している。駆動回路80には、データ変換回路70から合成画像データ(フレームデータ)D70とともに同期信号S70が与えられる。サブフレーム処理部82は、前段からの合成画像データD70を階調表示のためのサブフレームデータDsfに変換する。サブフレームデータDsfはフレーム(多値画像)を表す複数のサブフレーム(2値画像)のそれぞれにおけるセルの点灯の要否、厳密にはアドレス放電の要否を示す。Xドライバ84は表示電極Xに対する電位設定手段である。Yドライバ86はスキャン回路を備えており、表示電極Yに対する個別の電位制御および一括の電位制御が可能に構成されている。スキャン回路はアドレッシングにおける行選択のための電位設定手段である。アドレスドライバ88は、サブフレームデータDsfに基づいてアドレス電極Aの電位を制御する。
【0028】
図13はデータ変換回路の構成図である。データ変換回路70は、同一構成の2つの解像度・配列変換回路71,72、合成回路73、判定回路74、タイミングコントローラ75、および同期信号ジェネレータ76からなる。データ変換回路70には、第1画像データD61、第2画像データD62、同期信号S3、およびユーザーセレクト信号S4が入力される。ユーザーセレクト信号S4は、表示形態および画質についてユーザーが指定した事項を示す。
【0029】
解像度・配列変換回路71は第1画像データD61に対する処理を行い、解像度・配列変換回路72は第2画像データD62に対する処理を行う。合成回路73は、フレームメモリを備え、フレームメモリに対する書込みと読出しとによって2つの画像を組み合わせた合成画像を生成する。
【0030】
判定回路74は、入力画像が標準テレビジョン画像、ハイビジョン画像、VGA仕様の画像、XGA仕様の画像、およびその他のいずれであるかを判別する。画像の規格が判れば解像度も判る。テレビジョン映像とコンピュータ画像とでは好まれる画質が異なるので、画像に適した処理を行うのが望ましい。解像度判別回路71が出力する判別信号S71にどのような処理を対応づけるかについては、あらかじめ様々な画像の表示結果を客観的に評価して決めておく。なお、本例ではユーザーが好みに応じて処理を選択することも可能である。
【0031】
図14は解像度・配列変換回路の構成図である。図中、MULTは掛け算器、ADD.は加算器、DIV.は除算器である。解像度・配列変換回路71は、メモリ回路711、演算回路712、および演算制御回路715からなる。メモリ回路711は2行分の入力データを記憶する2段構成のラインメモリを有し、ドット配列順に入力される第1画像データD61をスルー出力するとともに、1ライン伝送時間の遅延を加えた第1画像データD61および2ライン伝送時間の遅延を加えた第1画像データを同時に出力する。これにより、計3行における水平方向同一位置のドットのデータが同時に演算回路712に与えられる。演算回路712において、掛け算器は入力データと係数K1,K2,K3との乗算を行う。係数K1,K2,K3は、あらかじめ演算制御回路715の係数メモリ719に記憶されている複数の係数組G1,G2…GNのうちの1組である。演算制御回路715において、ドット・ライン判定回路717により、演算回路712へのデータ入力に呼応してそのデータの位置およびドット位置が判定される。ドット・ライン判定回路717の出力と前段からの解像度判定信号S74との組み合わせに応じて、メモリコントローラ718は1組の係数K1,K2,K3を係数メモリ719から読み出す。間欠動作の場合は1ドットおきに掛け算器に与える係数が切り換えられ、連続動作の場合はドットごとに係数が切り換えられる。例えば、上述の擬似インタレースを実現するには、係数(K2,K1,K3)として、(0,1,0)と(0,0,1)を用いればよい。すなわち、奇数フィールドでは掛け算器に(0,1,0)をセットし、偶数フィールドでは掛け算器に(0,0,1)をセットする。なお、掛け算器に係数K1,K2,K3を与えるのに呼応して、それら係数K1,K2,K3の和(K1+K2+K3)を加算器で求めて除算器に与える図示の構成に限らず、あらかじめ全ての係数組について係数の和を求めて係数メモリ719に記憶させておき、係数組および係数の和を読み出して演算回路712に与えてもよい。演算で得られた画像データD71は合成回路73へ送られる。
【0032】
第1画像データD11は、1ドットにつきRデータ、Gデータ、Bデータの3つからなる。この1ドット分のデータをR、G、Bの順にシリアル伝送し、1つの演算回路712で順番に処理することができる。この場合は図14の回路は1つでよい。また、図14の回路を3つ設け、Rデータ、Gデータ、Bデータを並列に処理する構成でもよい。この場合、ドット・ライン判定回路717、メモリコントローラ718、および係数メモリ719は3つの回路に共通でよく、3つの異なった演算処理を一斉に実行できる構成であればよい。回路を3つ設ける場合は1つの場合に比べて演算処理の速度を約3倍(処理時間を1/3)にすることができる。画像データD72を出力する解像度・配列変換回路72の構成は解像度・配列変換回路71と同様であるので、その詳しい構成の図示および説明を省略する。
【0033】
メモリ回路711の変形例として、ラインメモリに代えてフレームメモリを設ける構成がある。フレームメモリを備える構成では、演算に用いるデータの行数の制限が無く、入力画像内の広い範囲のデータに基づく演算が可能である。入力画像が高解像度である場合には、広範囲のデータに基づく演算が望ましい。
【0034】
以上の実施形態において、コンボリューション演算の内容は解像度およびフレーム形式に応じて切り換えるだけでなく、入力画像の情報内容の分類(例えば,静止画像か動画像、自然画像かコンピューター画像、文字情報が多いか少ないか、その他)、およびユーザーの指示に応じて切り換えることができる。切り換えにより、効果的に表示画像を高画質化することができる。本発明は蛇行した隔壁をもつ表示デバイスに限らず、図15のように直線帯状壁体の集合である隔壁59によってセル配列が正方配列でない非正方配列型の表示画面が形成された表示デバイスにも適用可能である。入力画像端子数は3以上であってもよい。
【0035】
本発明のデータ変換回路70は,図5に示したように重み係数付きのコンボリューション演算を行うものであるので、別々に設定した複数の演算動作を合成して1回の演算として実行することができる。例えば、解像度・配列変換処理、直線がジグザグに見えるのを防止するスムージング、さらにエッジ強調フィルタの効果を持つ演算処理を合成した係数組を作ることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項7の発明によれば、フレーム形式変換を行わずに、フレーム形式が異なる複数の画像の同時表示を非正方配列型の表示画面において実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の構成を示す図である。
【図2】本発明に係るプラズマディスプレイパネルのセル構造を示す斜視図である。
【図3】隔壁パターンを示す図である。
【図4】セル配列の模式図である。
【図5】カラー表示の画素の構成を示す図である。
【図6】正方配列画面におけるライン表示の点灯パターンおよびデルタ配列画面における単純なライン表示の点灯パターンを示す図である。
【図7】擬似インタレース表示の説明図である。
【図8】本発明に係る合成表示動作の模式図である。
【図9】正方配列からデルタ配列ヘの配列変換の説明図である。
【図10】コンボリューション演算の説明図である。
【図11】解像度変換を行う前の点灯パターンと行った後の点灯パターンを示す図である。
【図12】駆動回路の構成図である。
【図13】データ変換回路の構成図である。
【図14】解像度・配列変換回路の構成図である。
【図15】隔壁パターンの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイパネル(表示デバイス)
90 表示画面
S1,S2 入力画像信号
70 データ変換回路
71,72 解像度・配列変換回路(配列変換回路)
D71、D72 画像データ
73 合成回路
100 画像表示装置
74 判定回路
80 駆動回路
711 メモリ回路
712 演算回路
715 演算制御回路

Claims (7)

  1. 非正方配列型の表示画面をもつ表示デバイスによって、画素配列が正方配列でありかつフレーム形式が互いに異なる複数の入力画像を組み合わせて表示する画像表示のためのデータ変換方法であって、
    前記複数の入力画像に対して、正方配列を前記表示画面のセル配列に変換する配列変換を行い、その後に、前記配列変換で得られた複数の画像を組み合わせて前記表示画面で表示する画像を生成する合成処理を行う
    ことを特徴とする画像表示のためのデータ変換方法。
  2. 前記複数の入力画像のいずれかについて解像度変換が必要な場合には、該当する入力画像に対して、前記合成処理を行う以前の段階で解像度変換を行う
    請求項1記載の画像表示のためのデータ変換方法。
  3. 非正方配列型の表示画面をもつ表示デバイスによって、画素配列が正方配列であるインタレース形式の入力画像と画素配列が正方配列であるプログレッシブ形式の入力画像とを組み合わせて表示する画像表示のためのデータ変換方法であって、
    前記インタレース形式の入力画像およびプログレッシブ形式の入力画像に対して、正方配列を前記表示画面のセル配列に変換する配列変換を行い、その後に、前記配列変換で得られた複数の画像を組み合わせて前記表示画面で表示する1つの画像を生成する合成処理を行い、
    前記インタレース形式の入力画像に対する配列変換に際して、フィールド間で前記表示画面での表示位置がずれるようにする
    ことを特徴とする画像表示のためのデータ変換方法。
  4. 非正方配列型の表示画面をもつ表示デバイスによって、画素配列が正方配列でありかつフレーム形式が互いに異なる複数の入力画像を組み合わせて表示する画像表示のためのデータ変換回路であって、
    前記複数の入力画像に対して、正方配列を前記表示画面のセル配列に変換する処理を行う配列変換回路と、
    前記配列変換回路から出力された複数の画像を組み合わせて前記表示画面で表示する画像を生成する合成回路とを有する
    ことを特徴とする画像表示のためのデータ変換回路。
  5. 画素配列が正方配列でありかつフレーム形式が互いに異なる複数の入力画像を組み合わせて表示する画像表示装置であって、
    マトリクス表示の各列を構成するセルの発色が同一であり、かつ同一発色のセル列のうちの隣り合うセル列どうしにおいて列方向のセル位置がずれた非正方配列型の表示画面もつ表示デバイスと、
    前記複数の入力画像のそれぞれの解像度を判定する判定回路と、
    前記複数の入力画像に対して、前記判定回路による判定の結果に応じて表示に適するように解像度を変更するた解像度変換、および正方配列を前記表示画面のセル配列に変換する配列変換を行う解像度・配列変換回路と、
    前記解像度・配列変換回路から出力された複数の画像を組み合わせて前記表示画面で表示する画像を生成する合成回路と、
    前記合成回路の出力に応じて前記電極マトリクスに駆動電圧を印加する駆動回路とを備える
    ことを特徴とする画像表示装置。
  6. 前記解像度・配列変換回路は、
    前記入力画像のうちの複数ライン分のデータを一時的に記憶するメモリ回路と、
    前記メモリ回路から読み出されたデータを含む複数画素分のデータを基にコンボリューション演算を行う演算回路と、
    前記判定回路による判定の結果に応じて、前記演算回路における演算処理の内容を切り換える演算制御回路とを有する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  7. 前記演算制御回路は、複数種類の係数の組を記憶する係数メモリを有し、入力画像がインタレース形式である場合に、フィールドごとに異なる種類の係数の組を前記演算回路に与える
    請求項6記載の画像表示装置。
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JP2011064914A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Casio Computer Co Ltd 表示装置及びその駆動方法

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