JP2004262914A - 高い固形分含量を特定の粘着プロフィールと結びつけるケラチン繊維メイクアップ組成物 - Google Patents

高い固形分含量を特定の粘着プロフィールと結びつけるケラチン繊維メイクアップ組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】ケラチン繊維、特に睫毛および眉毛のメイクアップ組成物であって、前記組成物のボリューム効果を増強する目的で、特定の粘着プロフィールと共同して、高い固形分含量を有する組成物を提供する。
【解決手段】i)組成物の全重量の45%より多くの乾燥固形抽出物により決められる固形分含量;およびii)粘着プロフィールが≦2.5を有し、ここで当該粘着プロフィールとは、Tにおける粘着力(PAT0と記載する、Tは組成物が適用された時間に相当する)に対する、組成物の20%が蒸発したときの粘着力(PA20%)の比率に相当することを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ケラチン繊維、特に睫毛および眉毛のメイクアップ組成物であって、前記組成物のボリューム化効果を増強する目的で、特定の粘着プロフィールと共同して、高い固形分含量を有する組成物に関する。
ケラチン繊維、特に睫毛のメイクアップ組成物は、種々の形態をとりうる。例えば、水中油型(O/W)または油中水型(W/O)エマルションの二相形態、または例えばW/O/Wのような二相より多くの相を含む多重エマルションの形態、または水性または無水性分散物の形態をとりうる。これらの組成物は、固形分含量によって特徴付けられ、これは、一部には、一以上のロウを含む分散脂肪相から、ケラチン繊維に前記物質をもたらし、かくして、多少ボリューム化しているメイクアップ結果を与えるために、もたらされる。
組成物の固形分含量が増すほど、ケラチン物質、特に睫毛への物質の堆積が増し、結果的により高いボリューム化が得られることは、従来より公知である。それにも関わらず、固形分含量を増大させること、言い換えれば、組成物(エマルションまたは分散物)におけるロウの量が、得られた産物のコンシステンシーの増大を必然的に伴い、かくして繊維への適用を複雑かつ困難なものとする。これは、組成物が濃く、粘性であり、しかも、困難を伴って不均質に、塊を伴って堆積されるためである。
固形分含量の増加は、それゆえ、コンシステンシーの増加によって制限され、一般には、組成物の全重量の45%を超えない。固形分含量に対するこの制限は、しばしば、脂肪相におけるロウの比率を増加させることが不可能であることと関連し(これは実施可能性の理由から25%を超えない);20%から25%の間のロウでは、組成物が多くの場合非常に濃く、密であり、適用困難であり、不十分な美容特性を示す。
乾燥固形抽出物を増大する別の手段は、フィラーまたは顔料などの固形粒子を取り込むことであるが、コンシステンシーの増加は固形分の最大パーセントを制限する;さらに、高い量での固形粒子の使用は、コンシステンシーだけでなく、粗く、ざらざらした外観を堆積物に与える導入粒子サイズによっても、均質性および滑らかな堆積にとって有益でない。
ボリューム効果を増大させる別の手段は、組成物がケラチン繊維に適用される際の付着を促進するために、繊維に対する組成物の接着性を増大することである。かかる目的のために、粘着性付与添加剤と呼ばれるものが使用されるが、これらの添加剤は、実施可能性の理由(これらは組成物を密にする)および化粧品上の理由(適用するには粘着性が強すぎる)から高い比率で導入できず、これはさらに、固形分含量の増加、かくしてボリューム効果を制限する。
これは、一般に、ボリューム化または増粘化または装填と称されるマスカラを用いたケースであり、これは適用が困難で、不均質なメイクアップ結果を与える。
それゆえ、高い固形分含量と満足できる付着力を組み合わせたアイメイクアップ組成物を得ることは、実施可能性および化粧特性の理由から、現時点で知られている手段では不可能である。
それゆえ、良好な装填効果を有する一方で、ケラチン繊維、特に睫毛への適用の優れた特性を示し、かつケラチン繊維の迅速なメイクアップを可能にするケラチン繊維メイクアップ組成物が必要とされている。
欧州特許出願公開第0955039号明細書
本発明の目的は、適用の容易性を維持しながら、ボリューム化効果を増強するために、最適な付着力と組み合わせて高い固形分含量を含む組成物を提供することである。
かくして、本発明は、
−組成物の全重量の45%より多くの乾燥固形抽出物により決められる固形分含量を有し;かつ
−粘着プロフィールが≦2.5を有し、ここで当該粘着プロフィールとは、Tにおける粘着力(PAT0と記載する、Tは組成物が適用された時間に相当する)に対する、組成物の20%が蒸発したときの粘着力(PA20%)の比率を表す
ケラチン繊維メイクアップ組成物を提供する。
かかる組成物は、組成物の全重量の46重量%より多い、好ましくは47重量%より多い、さらに好ましくは48重量%より多い、そしてさらに好ましくは50重量%より多い固形分含量を含む。特に、この固形分含量は、有利には、組成物の全重量の85重量%以下、好ましくは75重量%以下、さらに好ましくは65重量%未満である。
乾燥固形抽出物が高くなるほど、増粘効果が増す。
有利には、かかる組成物は、粘着プロフィールが、0.05から2.5、好ましくは0.1から2.2、さらに好ましくは0.2から2、さらに好ましくは0.3から1.8、さらに好ましくは0.5から1.8、そしてさらに好ましくは1から1.8である。
上記特徴を有する組成物は、有利に、少なくとも一つの脂肪相を含み、当該脂肪相が脂肪相の少なくとも一つの特異的構造化剤を含む組成物によって得られる。この脂肪相は、付着および硬度の有利に決定された特性を付与する。
組成物の全脂肪相は、組成物の全重量の10から60%、好ましくは15から50%、さらに好ましくは20から40%を占める。
かかる構造化剤は、実質的にコンシステンシーを増大することなく、組成物の50重量%までの範囲をとることができる、非常に大量に導入することができるという利点を有する。
それゆえ、コンシステンシーを大きく増大することなく、脂肪相の一部または全てにこれらの構造化剤を導入することが可能であり、それゆえ、最適な付着力を有し、従来技術よりはるかに高い総合的な固形分含量を達成することが可能である。
確かに、これらの構造化剤により、付着力を容易に変更することが可能である。これは、前記付着力が、ケラチン繊維に対する有効な付着のために、適用時に高くなければならないが、適用容易性を維持するために、乾燥時に、堆積物をあまり粘着性としないものでなければならないからである。
それゆえ、利点は、睫毛が、迅速かつボリュームを伴ってメイクアップされることを可能にする、制御された付着力と組み合わせて、最終組成物における高い総合固形分含量(>45%)を得ることができることにある。
別の利点は、この種の試薬の使用が、適用が容易で、ケラチン繊維に均質な堆積を形成する、通常のコンシステンシーの組成物を得ることを可能にすることである。
かかる構造化剤は、粘着性付与ワックス、特定の化合物と少なくとも一つの油との組合せ、およびこれらの混合物から選択される。
一つの油の存在は、特に、ケラチン繊維、特に睫毛を処理するための組成物に適切である。
一以上の構造化剤が粘着性付与ワックスである場合、このワックスは、有利には以下の特徴:
−粘着性≧0.7N.s.、特に0.7から30N.s.の範囲、好ましくは≧1N.s.、特に1から20N.s.の範囲、さらに好ましくは≧2N.s.、特に2から10N.s.の範囲;特に好ましくは2から5N.s.の範囲
−硬度≦3.5MPa、好ましくは0.01から3.5MPaの範囲、さらに好ましくは0.05から3MPaの範囲、さらに好ましくは0.1から2.5MPaの範囲
を有する。
硬度および粘着性を測定する方法は、本明細書の最後に記載する。
本発明によれば、本明細書中で、ワックスは、周囲温度(25℃)および大気圧(760mmHg、または10Pa)で固形であり、可逆的な固体/液体の状態変化を特色とし、30℃より高い、さらに好ましくは55℃より高く、200℃まで、特に120℃までとすることができる融点を有するあらゆる親油性の脂肪化合物である。
ワックスをその融点とすることにより、油と混和させることができ、顕微鏡で観察して均質な混合物を形成することができるが、混合物の温度を周囲温度とすることにより、ワックスが混合物の油中で再結晶化する。
本発明によれば、融点の値は、示差走査熱量測定(DSC)を用いて、例えば、Mettler社からDSC30の商品名で市販されている熱量計を用いて、一分当たり5または10℃の温度上昇で、測定される融解ピークに対応する。
粘着性付与ワックスとして、以下の式(I):
Figure 2004262914
[式中、nは18から38の範囲の整数]
の、C20−C40アルキル(ヒドロキシステアリルオキシ)ステアラート(20から40の炭素原子を含むアルキル基)、特にC20−C40アルキル12-(12'-ヒドロキシステアリルオキシ)ステアラート、または式(I)の化合物の混合物を用いることができる。
かかるワックスは、特にKoster Keunen社からKester Wax K82PおよびKester Wax K80Pの商品名で市販されている。
構造化剤は、特定の化合物と少なくとも一つの油との組合せから選択されうる。特定の化合物は、半晶質ポリマー;ポリアミド型ポリマーおよび疎水性シリカのような脂肪相レオロジー剤;およびこれらの混合物から選択される。
この構造化剤は、本発明によれば、特定の化合物と少なくとも一つの油との組合せからなり、有利に以下の特徴:
−粘着性≧0.1N.s.、特に0.1から30N.s.の範囲、好ましくは≧0.5N.s.、特に0.5から20N.s.の範囲、さらに好ましくは≧0.8N.s.、特に0.8から10N.s.の範囲、そしてさらに好ましくは≧1N.s.、特に1から5N.s.の範囲;
−硬度≦30MPa、特に0.01から30MPaの範囲、好ましくは0.05から25MPaの範囲、さらに好ましくは0.1から20MPaの範囲
を有する。
特に、半晶質ポリマーと少なくとも一つの油との組合せは、1から5N.sまでの粘着性および0.1から20MPaまでの硬度を有利に示すことができる。
粘着性測定および硬度測定プロトコールは、本明細書の最後に記載する。
本発明によれば、上記組合せの場合に、油が、周囲温度で液状の脂肪性物質である。
さらに、揮発性化合物、例えば揮発精油は、本発明の目的では、周囲温度および大気圧で1時間未満のうちに皮膚またはケラチン物質と接触して蒸発することができるあらゆる化合物(すなわち非水性媒体)である。揮発性化合物は、周囲温度で液状である揮発性化粧品化合物であり、特に周囲温度および大気圧でゼロでない蒸気圧を有し、特に0.13Paから40000Paの範囲(10−3から300mmHg)、特に1.3Paから13000Paの範囲(0.01から100mmHg)、さらに好ましくは1.3Paから1300Paの範囲(0.01から10mmHg)の蒸気圧を有する。
逆に、不揮発性化合物、例えば不揮発性油は、周囲温度および大気圧で、少なくとも数時間皮膚またはケラチン繊維上に残り、かつ特に10−3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有する化合物である。
前記油は、生理学的に許容できる油の全て、特に化粧品に許容できる油、特に鉱油、動物油、植物油、合成油;特に揮発性または不揮発性の炭化水素油および/またはシリコーン油および/またはフルオロ油およびこれらの混合物から選択することができる。
特に炭化水素油は、主として炭素および水素原子、そして任意にヒドロキシル、エステル、エーテルおよびカルボキシル官能基から選択される一以上の官能基を含む油である。一般的に、油は、0.5から100000cps、好ましくは50から50000cps、さらに好ましくは100から300000cpsの粘度を示す。
本発明で用いることができる油の可能な例は、
−ペルヒドロスクアレンのような動物由来の炭化水素油;
−4から24の炭素原子の脂肪酸の液状トリグリセリドのような植物炭化水素油、例えばヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリド、またはヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、マロー油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、ヒマシ油またはアボカド油、Stearineries Dubois社から市販されているものまたはDynamit Nobel社からMiglyol 810、812、および818の商品名で市販されているもののようなカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、ホホバ油、およびカリテバター;
−流動パラフィンおよびその誘導体、ワセリン、ポリデセン、ポリブテンおよびパーリーム(Parleam)のような水素化ポリイソブテンのような、鉱物または合成由来の直鎖または分枝状炭化水素;
−特に脂肪酸の合成エステルおよび合成エーテル、例えば、式RCOORの油(式中、Rは1から40の炭素原子を含む高級脂肪酸の残基を示し、かつ、Rは1から40の炭素原子を含む炭化水素鎖を示し、ここでR+R≧10である)、例えば、パーセリン油、イソノニルイソノナノアート、イソプロピルミリスタート、2-エチルヘキシルパルミタート、2-オクチルドデシルステアラート、2-オクチルドデシルエルカート、イソステアリルイソステアラートおよびトリデシルトリメリタート(tridecyl trimellitate);ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクタート、オクチルヒドロキシステアラート、オクチルドデシルヒドロキシステアラート、ジイソステアリルマラート、トリイソセチルシトラート、および脂肪アルコールのヘプタノアート、オクタノアート、およびデカノアート;ポリオールエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノアート、ネオペンチルグリコールジヘプタノアート、およびジエチレングリコールジイソノナノアート;およびペンタエリトリトールエステル、例えばペンタエリトリチルテトライソステアラート;
−12から26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えば、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、およびオレイルアルコール;
−任意に部分的な炭化水素および/またはシリコーン成分を有するフルオロ油、
−シリコーン油、例えば、直鎖または環状、揮発性または不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS);シリコーン鎖のペンダントまたは末端に、2から24の炭素原子を有するアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、および2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリカート;
−これらの混合物
を含む。
油は、好ましくは、250g/mol以上、特に250から10000g/mol、好ましくは300g/mol以上、特に300から8000g/mol、さらに400g/mol以上、特に400から5000g/molの分子量を有する。この油は、
−ポリブチレン、例えばAmoco社から製造または市販されている、Indopol H-100(モル質量またはMM=965g/mol)、Indopol H-300(MM=1340g/mol)、およびIndopol H-1500(MM=2160g/mol);
−水素化ポリイソブチレン、例えばAmoco社から製造または市販されているPanalane H-300E(M=1340g/mol)、Synteal社から製造または市販されているViseal 20000(MM=6000g/mol)、およびWitco社から製造または市販されているRewopal PIB 1000(MM=1000g/mol);
−ポリデセンおよび水素化ポリデセン、例えばMobil Chemicals社から市販または製造されているPuresyn 10(MM=723g/mol)およびPuresyn 150(MM=9200g/mol);
−以下のエステル類、
−30から70の範囲の全炭素数を有する直鎖状脂肪酸エステル、例えばペンタエリトリチルテトラペラルゴナート(MM=697.05g/mol);
−ヒドロキシル化エステル、例えばジイソステアリルマレート(MM=639g/mol)、
−芳香族エステル、例えばトリメリト酸トリデシル(MM=757.19g/mol)、
−C24−C28分枝脂肪酸または脂肪アルコールエステル、例えばEP-A-0955039に記載されているもの、特にトリイソセチルシトラート(MM=865g/mol)、ペンタエリトリチルテトライソノナノアート(MM=697.05g/mol)、グリセリルトリイソステアラート(MM=891.51g/mol)、グリセリル2-トリデシルテトラデカノアート(MM=1143.98g/mol)、ペンタエリトリチルテトライソステアラート(MM=1202.02g/mol)、ポリ-2-グリセリルテトライソステアラート(MM=1232.04g/mol)、またはペンタエリトリチル-2-テトラデシルテトラデカノアート(MM=1538.66g/mol)、
−植物由来の油、例えばゴマ油(820.6g/mol)
およびこれらの混合物から選択することができる。
本発明では、上記組合せの場合に、用語“ポリマー”は、少なくとも2つの繰り返し単位、好ましくは少なくとも3つの繰り返し単位、さらには少なくとも10の繰り返し単位を含む化合物を含む化合物を指す。用語“半晶質ポリマー”は、結晶化可能な部分、結晶化可能なペンダント鎖、または結晶化可能な骨格中の配列、および骨格中の非晶質部分を含み、かつ、特に融合の一次可逆的相変化温度(固体−液体相転移)を有するポリマーを指す。結晶可能な部分が、重合性骨格の結晶化可能配列の形態である場合には、ポリマーの非晶質部分は非晶質配列の形態である;この場合、半晶質ポリマーは、例えば少なくとも一つの結晶化可能なブロックと少なくとも一つの非晶質ブロックとを含むジブロック、トリブロック、またはマルチブロックタイプのブロックコポリマーである。ブロックは一般的に、少なくとも5つの同一の繰り返し単位を含む。結晶化可能ブロックは、非晶質ブロックとは化学的性質が異なる。
本発明に係る半晶質ポリマーは、30℃以上(特に30℃から80℃の範囲)、好ましくは30℃から60℃の範囲の融点を有する。この融点は、一次状態変化温度である。
この融点は、公知の方法により、そして特に示差走査熱量測定計(DSC)により、測定できる。
有利には、本発明が適用する半晶質ポリマーは、1000以上の数平均分子質量を示す。
有利には、本発明の組成物の半晶質ポリマーは、2000から800000、好ましくは3000から500000、さらに好ましくは4000から150000、特に10000未満、さらに好ましくは4000から99000の範囲の数平均分子質量Mnを有する。好ましくは、これらは、5600より大きい、例えば5700から99000の範囲の数平均分子質量を有する。
本発明の意味で結晶化可能な鎖またはブロックは、温度が融点より高いか低いかに依存して、単独であれば非晶質の状態から結晶質の状態へと可逆的に移行するであろう鎖またはブロックである。本発明の意味の鎖とは、ポリマーの骨格に対してペンダントまたは側面の原子群である。ブロックは、骨格に属する原子群であり、この群はポリマーの繰り返し単位の一つを構成する。有利に、“結晶化可能なペンダント鎖”とは、少なくとも6の炭素原子を含む鎖とすることができる。
半晶質ポリマーの結晶化可能ブロックまたは鎖は、好ましくは各ポリマーの全重量の少なくとも30%、さらに好ましくは少なくとも40%を示す。結晶化可能ブロックを含む本発明の半晶質ポリマーは、ブロックまたはマルチブロックポリマーである。これらは、反応性二重結合(またはエチレン性二重結合)を含むモノマーを重合することにより、または重縮合により得られる。本発明のポリマーが結晶化可能側鎖を含むポリマーである場合には、これらは有利にランダムまたは統計的な形態である。
本発明の半晶質ポリマーは、好ましくは合成由来のものである。さらに、これらは多糖骨格を含まない。一般的に、本発明に係る半晶質ポリマーの結晶化可能単位(鎖またはブロック)は、半晶質ポリマーの調製に使用される結晶化可能ブロックまたは鎖を含む一以上のモノマーに由来する。
本発明に従って、半晶質ポリマーは、少なくとも一つの結晶化可能ブロックと少なくとも一つの非晶質ブロックとを含むブロックコポリマー、繰り返し単位毎に少なくとも一つの結晶化可能側鎖を有するホモポリマーおよびコポリマー、およびこれらの混合物から選択することができる。
本発明で用いることができる半晶質ポリマーは、特に、
−調節された結晶化のブロックポリオレフィンコポリマー、特にそのモノマーがEP-A-0951897に記載されているもの、
−重縮合物、特に脂肪族または芳香族ポリエステル型または脂肪族/芳香族コポリエステル型のもの、
−少なくとも一つの結晶化可能側鎖を有するホモポリマーまたはコポリマー、および骨格に少なくとも一つの結晶化可能ブロックを有するホモポリマーまたはコポリマー、例えばUS-A-5156911に記載されているもの、
−特に一以上のフッ素含有基を含む、少なくとも一つの結晶化可能側鎖を有するホモポリマーまたはコポリマー、例えばWO-A-01/19333に記載されているもの、
およびこれらの混合物である。最後の二つのケースでは、結晶化可能側鎖またはブロックが疎水性である。
A)結晶化可能側鎖を有する半晶質ポリマー
US-A-5156911およびWO-A-01/19333に記載されているものを特に挙げることができる。これらは、結晶化可能疎水性側鎖を有する一以上のモノマーの重合から得られるユニットを50から100重量%含むホモポリマーまたはコポリマーである。
・これらのホモポリマーまたはコポリマーはあらゆる種類のものであるが、上記条件を満たすものである。
これらは、
−重合について反応性またはエチレン性二重結合を含む、すなわちビニル、アクリル(メタクリル)またはアリル基を含む、一以上のモノマーの重合、特にフリーラジカル重合からもたらされるか、
−例えばポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリウレアおよびポリアミドのように、共反応基(カルボン酸またはスルホン酸、アルコール、アミンまたはイソシアナート)を有する一以上のモノマーの重合からもたらされる。
一般的に、これらのポリマーは、式X:
Figure 2004262914
[式中、Mは重合性骨格の原子を示し、Sはスペーサーを示し、かつCは結晶化可能基を示す]
によって表すことができる少なくとも一つの結晶化可能鎖モノマーの重合から得られるホモポリマーおよびコポリマーから特に選択される。
結晶化可能鎖“-S-C”は、任意にフッ素化または過フッ素化された、脂肪族または芳香族であってもよい。“S”は特に、直鎖状または分枝状または環状の、(CH)または(CHCHO)または(CHO)基を示し、nは0から22の範囲の整数である。“S”は好ましくは直鎖状の基である。好ましくは“S”と“C”は相違する。
結晶化可能鎖“-S-C”が脂肪族炭化水素鎖である場合、これらは少なくとも11の炭素原子であって40以下の炭素原子、さらに好ましくは24以下の炭素原子を含むアルキル炭化水素鎖を含む。これらは特に、少なくとも12の炭素原子を有する脂肪族鎖またはアルキル鎖であり、好ましくは問題の鎖はC14−C24アルキル鎖である。問題の鎖がフッ素化または過フッ素化アルキル鎖である場合、これらは、少なくとも6のフッ素化炭素原子、特に少なくとも6の炭素原子がフッ素化されている少なくとも11の炭素原子を含む。
一以上の結晶化可能鎖を含む半晶質ポリマーまたはコポリマーの例は、以下のような一以上のモノマーの重合からもたらされるものを含む:アルキル基C14−C24を有する飽和アルキルアクリラート(メタクリラート)、C11−C15ペルフルオロアルキル基を有するペルフルオロアルキルアクリラート(メタクリラート)、フッ素原子を含むまたは含まないC14からC24アルキル基を有するN-アルキルアクリルアミド(メタクリルアミド)、C14からC24アルキル基を有するアルキルまたはペルフルオロ(アルキル)鎖を含むビニルエステル(1つのペルフルオロアルキル鎖に対して少なくとも6のフッ素原子を有する)、C14からC24アルキル基を有するアルキルまたはペルフルオロ(アルキル)鎖および1つのペルフルオロアルキル鎖に対して少なくとも6のフッ素原子を含むビニルエーテル、C14からC24アルファ-オレフィン、例えばオクタデセン、12から24の炭素原子を含むアルキル基を有するパラアルキルスチレン、およびこれらの混合物。
ポリマーが重縮合から得られる場合には、上記炭化水素および/またはフッ素化結晶化可能鎖は、二酸、ジオール、ジアミンまたはジイソシアナートとすることができるモノマーに保有される。
本発明のポリマーがコポリマーである場合には、共重合から得られるYまたはZ基を0から50%含む。
Yのα)、極性または非極性モノマーまたはこれら二つの混合物:
・Yが極性モノマーの場合、ポリオキシアルキレン化(特にオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化)された基を有するモノマー、ヒドロキシアルキルアクリラート(メタクリラート)、例えばヒドロキシエチルアクリラート、アクリルアミド(メタクリルアミド)およびN-アルキル-アクリルアミド(メタクリルアミド)、およびN,N-ジアルキルアクリルアミド(メタクリルアミド)、例えばN,N-ジイソプロピルアクリルアミド、またはN-ビニルピロリドン(NVP)、N-ビニルカプロラクタム、あるいはアクリル酸(メタクリル酸)、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸またはフマル酸のような少なくとも一つのカルボン酸基を有するもしくはマレイン酸無水物のようなカルボン酸無水物基を有するモノマーであるか、およびこれらの混合物である。
・Yが非極性モノマーである場合、直鎖状、分枝状または環状アルキルアクリラート(メタクリラート)型のエステル、ビニルエステル、アルキルビニルエーテル、アルファ-オレフィン、スチレン、または例えばα-メチルスチレンのようなCからC10アルキル基によって置換されたスチレン、またはビニル不飽和を含むポリオルガノシロキサン型マクロモノマーとすることができる。
本発明の目的の“アルキル”は、特に言及しない限り、特にCからC24の飽和された基であり、さらに好ましくはC14からC24の基である。
Zのβ)、極性モノマーまたは極性モノマーの混合物。この場合、Zは上記“極性Y”と同じ定義を有する。
結晶化可能側鎖を含む半晶質ポリマーは、好ましくは、上記アルキル基、特にC14−C24基を有するアルキルアクリラート(メタクリラート)またはアルキルアクリルアミド(メタクリルアミド)ホモポリマー、これらのモノマーと親水性モノマーとのコポリマーであって、好ましくはアクリル酸(メタクリル酸)とは異なる種類の、例えばN-ビニルピロリドンまたはヒドロキシエチルアクリラート(メタクリラート)とのコポリマー、およびこれらの混合物である。
B)骨格に少なくとも一つの結晶化可能ブロックを有するポリマー
これらのポリマーは、特に、結晶化可能な少なくとも2つの化学的に異なるブロックからなるブロックコポリマーである。
−US-A-5156911に記載されているブロックポリマーを使用することが可能である;
−結晶化可能鎖を有するオレフィンまたはシクロオレフィンのブロックコポリマー、例えば以下のブロック重合から得られるもの
・シクロブテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、ノルボルネン(norbornene)(すなわちビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン)、5-メチルノルボルネン、5-エチルノルボルネン、5,6-ジメチルノルボルネン、5,5,6-トリメチルノルボルネン、5-エチリデンノルボルネン、5-フェニルノルボルネン、5-ベンジルノルボルネン、5-ビニルノルボルネン、1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8a-オクタヒドロナフタレン、ジシクロペンタジエンまたはこれらの混合物、
・エチレン、プロピレン、1-ブテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-エイコセンまたはこれらの混合物、
・特に、ブロックコポリ(エチレン/ノルボルネン)およびブロック(エチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネン)ターポリマー。また、上述したもののような、少なくとも二つのC−C16およびさらに好ましくはC−C12およびさらに好ましくはC−C12α-オレフィンのブロック共重合から得られるもの、そして特にエチレンと1-オクテンのブロックバイポリマー(bipolymer)を使用することもできる。
−コポリマーは、少なくとも一つの結晶化可能ブロックを有するコポリマーであって、コポリマーの残部が非晶質(周囲温度で)であるものでもよい。これらのコポリマーはさらに、二つの化学的に異なる結晶化可能ブロックを含むこともできる。好ましいコポリマーは、周囲温度で、疎水性または親油性の、結晶化可能ブロックと非晶質ブロックの両方を有するものであって、ブロックが連続的に分布しているものである;例えば、以下の結晶化可能ブロックの一つと、以下の非晶質ブロックの一つを有するポリマーを挙げることができる:
・自然に結晶化可能なブロック、a)ポリ(アルキレンテレフタラート)のようなポリエステル、b)ポリエチレンまたはポリプロピレンのようなポリオレフィン、
・非晶質かつ親油性ブロック、例えば非晶質ポリオレフィン、またはコポリ(オレフィン)、例えばポリ(イソブチレン)、水素化ポリブタジエンおよび水素化ポリ(イソプレン)。
結晶化可能ブロックと非晶質ブロックとを含むかかるコポリマーの可能性のある例は(これらのブロックは明確である)、以下のものを含む:
α)好ましくは水素化形態で用いられるブロックポリ(ε-カプロラクトン)-b-ポリ(ブタジエン)コポリマー、例えば、S.Nojimaによる“Melting behavior of poly(ε-caprolactone)-block-polybutadiene copolymers”, Macromolecules, 32, 3727-3734 (1999)に記載されているもの。
β)B.Boutevinらによる“Study of morphological and mechanical properties of PP/PBT”, Polymer Bulletin,34,117-123(1995)に引用されている、水素化ポリ(ブチレンテレフタラート)-b-ポリ(イソプレン)ブロックまたはマルチブロックコポリマー。
γ)P.Rangarajanらによる“Morphology of semi-crystalline block copolymers of ethylene-(ethylene-alt-propylene)”,Macromolecules,26,4640-4645(1993)およびP.Richterらによる“Polymer aggregates with crystalline cores: the system poly(ethylene)-poly(ethylene-propylene)”,Macromolecules, 30, 1053-1068(1997)に記載されているポリ(エチレン)-b-コポリ(エチレン/プロピレン)ブロックコポリマー。
δ)I.W.Hamleyによる“Crystallization in block copolymers”, Advances in Polymer Science, Vol.148,113-137(1999)に記載されているポリ(エチレン)-b-ポリ(エチルエチレン)ブロックコポリマー。
本発明の組成物の半晶質ポリマーは、非架橋または部分的に架橋されていてもよいが、架橋の程度はその融点以上に加熱することにより液体脂肪相におけるその溶解または分散に不利益でないものである。これは、重合中の多機能モノマーとの反応による、化学的架橋結合であるかもしれない。また、カルボキシラートイオノマー間の二極性相互作用のような、ポリマーに保有される基の間の水素型または二極性型の結合の確立による(これらの相互作用は量において低く、ポリマー骨格に保有される);あるいは、ポリマーに保有される結晶化可能ブロックと非晶質ブロックとの間の相分離による、物理的架橋であるかもしれない。
本発明に係る組成物の半晶質ポリマーは、好ましくは非架橋である。
本発明のある特定の実施態様によれば、ポリマーは、飽和C14からC24アルキルアクリラート(メタクリラート)、C11からC15ペルフルオロアルキルアクリラート(メタクリラート)、フッ素原子を有するまたは有しないC14からC24N-アルキルアクリルアミド(メタクリルアミド)、C14からC24アルキルまたはペルフルオロアルキル鎖を有するビニルエステル、C14からC24アルキルまたはペルフルオロアルキル鎖を有するビニルエーテル、C14からC24アルファ-オレフィン、少なくとも一つの任意にフッ素化されたCからC10モノカルボン酸エステルまたはアミドを有する12から24の炭素原子を含むアルキル基を有するパラ-アルキルスチレンであって、以下の式で表されるもの:
Figure 2004262914
[式中、RはHまたはCHであり、Rは任意にフッ素化されたC−C10アルキル基を示し、XはO、NHまたはNRを示し、ここでRは任意にフッ素化されたC−C10アルキル基を示す]
から選択される、結晶化可能鎖を含む少なくとも一つのモノマーの重合から得られるコポリマーから選択される。
本発明の一以上の特定の実施態様によれば、ポリマーは、飽和されたC14からC22アルキルアクリラート(メタクリラート)から選択される、結晶化可能鎖を含むモノマーから誘導される。
本発明にかかる組成物で用いることができる構造化半晶質ポリマーの特定の例としては、パンフレット“Interlimer(登録商標)ポリマー”,Landex IP22 (Rev.4-97)に記載されているLandec社の製品Interlimer(登録商標)を挙げることができる。これらのポリマーは、周囲温度(25℃)で固形形態である。これらは、結晶化可能側鎖を有し、上記式Xを有する。
半晶質ポリマーは、特に、-COOH基を含み、アクリル酸とCからC16アルキルアクリラート(メタクリラート)との共重合から得られる、US-A-5156911の実施例3、4、5、7、9および13に記載のものであって、特に以下の共重合から得られるものである。
・1/16/3の重量比のアクリル酸、ヘキサデシルアクリラート、およびイソデシルアクリラート、
・1/19の重量比のアクリル酸とペンタデシルアクリラート、
・2.5/76.5/20の重量比のアクリル酸、ヘキサデシルアクリラート、およびエチルアクリラート、
・5/85/10の重量比のアクリル酸、ヘキサデシルアクリラート、およびメチルアクリラート、
・2.5/97.5の重量比のアクリル酸およびオクタデシルメタクリラート、
・8.5/1/0.5の重量比のヘキサデシルアクリラート、8つのエチレングリコール単位を含むポリエチレングリコールメタクリラートモノメチルエーテル、およびアクリル酸。
44℃の融点を有する、US-A-5736125に記載されているNational Starchの構造“O”、および、WO-A-01/19333の実施例1、4、6、7および8に記載されているような、フッ素化された基を含む結晶化可能なペンダント鎖を含む半晶質ポリマーを使用することもできる。
US-A-5519063またはEP-A-550745に記載されているような、ステアリルアクリラートとアクリル酸またはNVPとの共重合により得られる半晶質ポリマーを用いることもできる(融点はそれぞれ40℃と38℃)。
US-A-5519063およびEP-A-550745に記載されているような、ベヘニルアクリラートとアクリル酸またはNVPとの共重合により得られる半晶質ポリマーを用いることもできる(融点はそれぞれ60℃と58℃)。
半晶質ポリマーは、カルボキシル基を含まないことが好ましい。
別の上記組合せは、少なくとも一つの油とレオロジー剤との組合せを含んでもよい。
このレオロジー剤は、油相を増粘および/またはゲル化することができる。これは、この相の粘度を増大させるのに有効な量、特に固形ゲル、すなわち自重で流れない産物が得られるまでの量で、存在することができる。
レオロジー剤は、有利に、親油性ゲル化剤、有機ゲル化剤(organic gellers)、およびこれらの混合物から選択される。
親油性ゲル化剤は、有機または無機の、重合または分子状であってもよい。
無機親油性ゲル化剤として、任意に修飾されたクレー、例えばC10からC22脂肪酸塩化アンモニウムで修飾したヘクトライト、例えばジステアリルジメチルアンモニウムクロリドで修飾されたヘクトライトを挙げることができる。
粒径が1μm未満である、任意に表面疎水化発熱性シリカ(pyrogenic silica)を挙げることもできる。実際に、シリカの表面に存在するシラノール基の数の減少をもたらす化学反応により、シリカの表面を化学的に修飾することができる。特に、シラノール基を疎水性基で置換することが可能である:この場合、疎水性シリカが得られる。疎水性基は、
−特に、ヘキサメチルジシラザンの存在下で発熱性シリカを処理することにより得られるトリメチルシロキシル基。このように処理したシリカは、CTFA(第6版、1995)によれば“シリカシリラート”と称される。これらは、例えば、Degussa社からAerosil R812(登録商標)の商品名およびCabot社からCAB-O-SIL TS-530(登録商標)の商品名で市販されている。
−特にポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下で発熱性シリカを処理することにより得られるジメチルシリルオキシルまたはポリジメチルシロキサン基。この方法で処理したシリカは、CTFA(第6版,1995)によれば“シリカジメチルシリラート”と称される。これらは、Degussa社からAerosil R972(登録商標)、Aerosil R974(登録商標)の商品名、およびCabot社からCAB-O-SIL TS-610(登録商標)およびCAB-O-SIL TS-720(登録商標)の商品名で市販されている。
疎水性発熱性シリカは、好ましくは、ナノメートルからマイクロメートルとすることができる、例えば約5から200nmの範囲の粒径を有する。
重合性有機親油性ゲル化剤は、例えば、部分的または完全に架橋した三次元構造の弾性オルガノポリシロキサン、例えばShin-Etsu社のKSG6、KSG16およびKSG18、Dow-Corning社のTrefil E-505CまたはTrefil E-506C、Grant Industries社のGransil SR-CYC、SR DMF10、SR-DC556、SR 5CYCゲル、SR DMF 10ゲル、SR DC556ゲル、General Electric社のSF 1204およびJK113;エチルセルロース、例えばDow Chemical社からEthocelの商品名で市販されているもの;ポリアミド、例えば約6000の数平均分子量を有するエチレンジアミンと共に縮合したC36二酸のコポリマー、例えばUniclear 80およびUniclear 100の商品名でArizona Chemical社から市販されている化合物、ゴム、特にシリコーンゴム、例えば100000センチストークスより大きい粘度を有するPDMS、飽和または不飽和アルキル鎖により置換された、糖の単位当たりに1から6、さらに好ましくは2から4のヒドロキシル基を含むガラクトマンナン、例えばCからCアルキル鎖、さらに好ましくはCからCアルキル鎖でアルキル化されたグアーガム、およびこれらの混合物である。
好ましい親油性ゲル化剤として、有機ゲル剤とも称される、高分子量でない有機ゲル化剤が用いられ、これらは、その分子が、液体脂肪相のゲル化の原因となる3D高分子ネットワークを形成して分子が自己凝集するに至る物理的相互作用を、それら自身の間で確立することができる化合物である。
本発明では、液体脂肪相は、雰囲気温度(25℃)および大気圧(760mmHgまたは105Pa)で液体であり、また通常互いに相溶し雰囲気温度で液体でありオイルとも呼ばれる1種または複数の脂肪物質からなる脂肪相である。
高分子ネットワークは、フィブリルのネットワークが形成(有機ゲル剤分子のスタッキングまたは凝集による)されることで生じうるもので、液体脂肪相の分子を動けなくする。
このフィブリルのネットワークを形成し、従ってまたゲル化する能力は、有機ゲル剤の性質(または化学類)、所定の化学類のその分子がもつ置換基の性質、また液体脂肪相の性質に依存する。
前記の物理的相互作用は多様であるが、共結晶化(co-crystallization)は含めない。これらの物理的相互作用は、特に、自己補完的(self-complementary)な水素の相互作用、不飽和環の間のπ相互作用、双極子相互作用、有機金属誘導体との配位結合、ならびにこれらの組合せなどの相互作用である。一般に、有機ゲル剤のそれぞれの分子は、隣の分子といくつかの型の相互作用をしている。したがって、有利には、本発明での有機ゲル剤の分子は、水素結合することができる少なくとも1つの基、さらに好ましくは水素結合することができる少なくとも2つの基、少なくとも1個の芳香族環、さらに好ましくは少なくとも2個の芳香族環、少なくとも1個または複数のエチレン性不飽和結合および/または少なくとも1個または複数の不斉炭素を含む。水素結合することができる基は、好ましくは、ヒドロキシル、カルボニル、アミン、カルボン酸、アミド、尿素およびベンジル基、ならびにこれらの組合せから選択される。
本発明での1種または複数の有機ゲル剤は、加熱後液体脂肪相に溶解して、透明で均一な液相を与える。それらは、雰囲気温度、大気圧では、固体または液体であってよい。
本発明による組成物で用いることができる1種または複数の低分子量有機ゲル剤は、特に、文書、D.Robb編、「特殊界面活性剤(Specialist Surfactants)」1997のP.Terechによる8章、p.209-263、欧州出願EP-A-1068854およびEP-A-1086945あるいは他に出願WO-A-02/47031に記載のものである。
これらの有機ゲル剤の中で特に、カルボン酸、特にトリカルボン酸のアミド、例えばシクロヘキサントリカルボキサミド(欧州特許出願EP-A-1068854を参照)、それぞれ1から22個の炭素原子、例えば6から18個の炭素原子を含む炭化水素鎖をもち、前記鎖が置換されていないかあるいは、エステル、尿素およびフルオロ基から選択される少なくとも1個の置換基で置換されているジアミド(出願EP-A-1086945を参照)、また特に、ジアミノシクロヘキサン、特にトランス型のジアミノシクロヘキサンと酸クロライド、例えば、N,N'-ビス(ドデカノニル)-1,2-ジアミノシクロヘキサンなどとの反応で得られるジアミド、N-アシルアミノ酸と1から22個の炭素原子を含むアミンの反応で得られるジアミドのようなN-アシルアミノ酸のアミド、例えばWO-93/23008に記載のもの、また特に、AjinomotoからGP-1の商品名で製造販売されているN-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドなどの、アシル基がCからC22のアルキル鎖を表す、N-アシルグルタミン酸のアミド、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
組成物は、1から60%の構造化剤を脂肪相に含みうる。好ましくは、組成物は、5から55重量%、さらに好ましくは、10から40%の構造化剤を含み、こうして組成物中の全固形分含量を、45%より多く、好ましくは46%より多く、さらに好ましくは47%より多く、さらに好ましくは48%より多く、さらに好ましくは50%より多くさせる。
本発明に対応する“粘着性ワックス”型の構造単位の一例は次の通り:
C20−C40アルキル12-(12'-ヒドロキシステアリルオキシ)ステアラート
商品名:Koster KeunenのKester Wax K82PおよびKester Wax K 80P
タック=3.38N・s
硬度=0.96MPa
油と半晶質ポリマーの組合せからなる、本発明に対応するタイプ2構造化剤の一例は次の通り:
脂肪相=ポリブテン(1)/アクリル酸ステアリル-N-ビニルピロリドン(40/60)コポリマー(2)混合物で、融点56℃。
(1):AmocoのIndopol H 100
(2):融点56℃のベースポリマーで、以下の手順で合成された。
中央にアンカー型羽根付き攪拌機、冷却器および温度計を備える1Lの反応器に120gのシクロヘキサンを入れ、それを45分かけて室温から80℃まで加熱する。80℃で、2hかけて、次の混合物Cを加える:
40gのシクロヘキサン+4gのTriganox 141[2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペロキシ)-2,5-ジメチルヘキサン]。
混合物Cの投入開始から30分後に、1h30minかけて混合物Cを加える。この混合物Cは次のものからなる:
190gのアクリル酸ステアリル+10gのN-ビニルピロリドン+400gのシクロヘキサン。
2種を投入した後、混合物を80℃でさらに3h保ち、次に反応混合物中に存在する全てのシクロヘキサンを大気圧下に留去する。
こうして、活性物質含量が100重量%のポリマーが得られる。
その重量平均分子量Mはポリスチレン換算で38000であり、その融点TはDSCにより測定して56℃である。
タック=2.63N・s
硬度=5.84MPa
本発明に係る組成物は、メイクアップ組成物、メイクアップベース(“ベースコート”と呼ばれる)、メイクアップの上に適用されるトップコート組成物、またはケラチン繊維の美容的トリートメントまたはケアのための組成物である。
本発明に係る組成物は、とりわけ睫毛に適用される。結果的に、本発明の組成物は、睫毛をコートする組成物、特にマスカラとも称される睫毛をメイクアップする組成物、トップコートとも称される睫毛メイクアップに適用される組成物、または睫毛、特にヒトの睫毛または付け睫毛を処理するための組成物とすることができる。特に、組成物はマスカラである。
また、本発明は、上述の組成物をケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維を処理またはメイクアップする美容方法にも関する。
本発明は、上記組成物の睫毛に対する適用を含む睫毛をコートする方法にも関する。
本発明は、さらに、ケラチン物質または繊維をメイクアップするための上記組成物の使用、並びに、容易かつ均質な適用、および優れたボリューム化効果を示しケラチン繊維に迅速なメイクアップを与えるメイクアップを得るための当該組成物の使用にも関する。
本発明に係る組成物は、生理学的に許容できる媒体を形成する。本明細書では、生理学的に許容できる媒体とは、ヒトのケラチン繊維、特に睫毛または眉毛と適合する無毒性の媒体、例えば化粧媒体であり、ここで化粧媒体とは親水性または親油性の化粧媒体である。
組成物は、水、および任意に一以上の親水性有機溶媒、すなわち、一以上の水混和性有機溶媒であって、例えばアルコール、および特に2から5の炭素原子を有するモノアルコール、例えばエタノール、イソプロパノールまたはn-プロパノール、2から8の炭素原子を有するポリオール、例えばグリセロール、ジグリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ソルビトール、ペンチレングリコール、C−CケトンおよびC−Cアルデヒドを含んでもよい。
水、または水と親水性有機溶媒との混合物は、組成物の全重量に対して0.1から90重量%、好ましくは0.1から60重量%の範囲の量で、本発明に係る組成物中に存在させることができる。
別の実施態様によれば、脂肪相は、本発明の連続相を形成することができる。特に、本発明の組成物は、無水であっても良い。
本発明による組成物はさらに、前記の粘着付与ワックスとは異なる追加のワックスを含んでいてもよい。
例えば、蜜蝋、パラフィンワックス、水素化トウゴマ油およびシリコーンワックスから、追加のワックスを選択することができる。
組成物に存在する1種または複数のワックス(粘着付与ワックスおよび/または追加の1種または複数のワックス)を水性媒体に粒子の形態で分散させることができる。特に、ワックスは水中ワックス型(wax-in-water)エマルジョンの形態で存在することができる。
組成物に存在するワックス(粘着付与ワックスおよび/または追加の1種または複数のワックス)は、ワックス微粒子水性分散体の形態であってもよい。ワックスの水性微小分散体はワックス粒子の水分散体であり、前記ワックス粒子の大きさは約1μm以下である。
ワックス微小分散体はコロイド状ワックス粒子の安定な分散体であり、特に、L.M.Prince編、「微小エマルジョンの理論と実践(Microemulsions Theory and Practice)」、Academic Press(1977)のp.21〜32に記載されている。
特に、界面活性剤および任意選択の少量の水の存在下にワックスを融解させ、次に少しづつ攪拌しながら熱水を加えることにより、これらのワックス微小エマルジョンを得ることができる。油中水型のエマルジョンの形成が途中で認められ、続いて相の逆転が起こり、最後に水中油型微小エマルジョンが得られる。冷却により、固体で、コロイド状のワックス粒子の安定な微小分散体が得られる。
ワックス、界面活性剤および水の混合物を、超音波、高圧ホモジナイザまたはタービンなどの攪拌手段を援用して攪拌することにより、ワックス微小分散体を得ることもできる。
ワックス微小分散体粒子の平均の大きさは、1μm未満(特に、0.02μmから0.99μmの範囲)、好ましくは0.5μm未満(特に、0.06μmから0.05μmの範囲)である。
これらの粒子は、本質的に1種のワックスまたはワックスの混合物からなる。しかし、それらは、少量のオイル状および/またはペースト状脂肪添加剤、界面活性剤および/または通常の脂溶性添加剤/活性剤を含んでいてもよい。
追加のワックスは、本発明による組成物に、組成物の全重量に対して、0.1重量%から50重量%、好ましくは0.5重量%から30重量%、さらに好ましくは、1重量%から20重量%の範囲の量で存在してよい。
本発明による組成物は、雰囲気温度でペースト状である、少なくとも1種の脂肪化合物を含むであろう。本発明では、ペースト状脂肪物質は、20から55℃、好ましくは25から45℃の範囲の融点、および/または60Hzで回転するロータを装備して、Contraves TVまたはRheomat 80で測定して、0.1から40Pa・s(1から400ポイズ)、好ましくは0.5から25Pa・sの範囲の40℃での粘度をもつ脂肪物質である。当分野の技術者は、彼または彼女の一般的な知識に基づいて、MS-r3およびMS-r4ロータから、ペースト状試験化合物の測定を実施しうるように、粘度を測定できるロータを選択することができる。
これらの脂肪物質は、好ましくは、任意選択でポリマー型の、炭化水素化合物である。それらはまたシリコーン化合物から選択されてもよい。それらはまた複数の炭化水素化合物および/または複数のシリコーン化合物の混合物の形態であってもよい。様々なペースト状脂肪物質の混合物である場合、主な部分としてペースト状炭化水素化合物(主に炭素原子と水素原子を含み、任意選択でエステル基を含む)を用いることが好ましい。
本発明による組成物に用いることができるペースト状化合物の中で、18から21Pa・s、好ましくは19から20.5Pa・sの粘度、および/または30から55℃の融点をもつ、アセチル化ラノリンまたはオキシプロピレン化ラノリンまたはイソプロピルラノリンなどの、ラノリンまたはラノリン誘導体、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。脂肪アルコールまたは酸のエステル、特に20から65個の炭素原子をもつもの(20から35℃程度の融点および/または0.1から40Pa・sの範囲の40℃での粘度)、例えば、クエン酸トリアセチルまたはセチル;プロピオン酸アラキジル;ラウリン酸ポリビニル;水素化植物オイルのような植物由来のトリグリセリドなどのコレルテロールエステル;ポリ(12-ヒドロキシステアリン酸)などの高粘度ポリエステル、ならびにこれらの混合物を用いることも可能である。
また、8から24個の炭素原子をもつアルキルまたはアルコキシ型のペンダント鎖、および20〜55℃の融点をもつポリジメチルシロキサン(PMDS)などのシリコーンのペースト状脂肪物質、例えば、ステアリルジメチコン、特にDow CorningからDC2503およびDC25514の商品名で販売されているもの、ならびにこれらの混合物も挙げることができる。
ペースト状脂肪物質は、本発明による組成物に、組成物の全重量に対して、0.01から60重量%の範囲、好ましくは0.5から45重量%の範囲、さらに好ましくは2から30重量%の範囲の量で、組成物中に存在しうる。
本発明による組成物は、特に、組成物の全重量に対して、2から30重量%、さらに好ましくは5から15重量%の範囲の割合で存在する、乳化界面活性剤を含んでいてもよい。アニオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤から、これらの界面活性剤を選択することができる。界面活性剤の性質と機能(乳化剤)の定義に、Kirk-Othmerの化学技術百科辞典(Encyclopedia of Chemical Technology、1979、Wiley、3rd edition)の22巻、pp.333-432を、特に、アニオンおよび非イオン性界面活性剤について、この参考文献のpp.347-377を参照することができる。
本発明による組成物に優先的に用いられる界面活性剤は、以下のものから選択される:
-非イオン性界面活性剤:脂肪酸、脂肪アルコール、ポリエトキシ化ステアリルまたはセチルステアリルアルコールなどのポリエトキシ化またはポリグリセリン化脂肪アルコール、脂肪酸と蔗糖のエステル、グルコースアルキルエステル、特にポリオキシエチレン化脂肪C〜Cアルキルグルコースエステル、ならびにこれらの混合物、
-アニオン性界面活性剤:アミン、アンモニア水またはアルカリ金属塩で中和されたC16〜C30脂肪酸、およびこれらの混合物。
水中油または水中ワックス型エマルジョンが得られる界面活性剤を用いることが好ましい。
本発明による組成物は少なくとも1種の膜形成ポリマーを含みうる。
膜形成ポリマーは、本発明による組成物に、組成物の全重量に対して、0.1重量%から60重量%、好ましくは0.5重量%から40重量%、さらに好ましくは1重量%から30重量%の範囲の固形分含量として存在しうる。
本明細書では、用語「膜形成ポリマー」は、それ自体で、または補助的膜形成剤の存在下に、支持体上に、特に睫毛のようなケラチン材料上に、連続的な付着性の膜を形成できるポリマーを表す。
本発明の組成物中に存在しうる1種または複数の膜形成ポリマーは、前に定義された「半結晶性ポリマー」とは異なる。好ましくは、膜形成ポリマーは結晶性ブロックまたは鎖を含まない。もし含むのであれば、結晶性ブロックまたは鎖はポリマーの全重量の30重量%未満を占める。
本発明の組成物に用いることができる膜形成ポリマーの中で、フリーラジカル重合型または重縮合型の合成ポリマー、および天然由来のポリマー、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
フリーラジカル型の膜形成ポリマーは、不飽和、特にエチレン性不飽和を含むモノマーの重合により得られるポリマーであり、それぞれのモノマーは単独重合可能である(重縮合体と異なり)。
フリーラジカル型の膜形成ポリマーは、特にビニルポリマーまたはコポリマー、具体的にはアクリルポリマーでありうる。
膜形成ビニルポリマーは、エチレン性不飽和を含み、少なくとも1個の酸性基をもつモノマーおよび/またはこれらの酸性モノマーのエステルおよび/またはこれらの酸性モノマーのアミドの重合により得ることができる。
酸性基をもつモノマーとして、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸およびイタコン酸などの、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸を用いることが可能である。好ましくは(メチル)アクリル酸およびクロトン酸、より好ましくは(メチル)アクリル酸が用いられる。
酸性モノマーのエステルは、有利には、(メチル)アクリル酸のエステル((メチル)アクリレートとも言われる)、特に(メチル)アクリル酸アルキル、特に(メチル)アクリル酸のC〜C30、好ましくはC〜C20アルキルエステル、(メチル)アクリル酸アリール、特に(メチル)アクリル酸のC〜C10アリールエステル、および(メチル)アクリル酸ヒドロキシアルキル、特に(メチル)アクリル酸のC〜Cヒドロキシアルキルエステルから選択される。
(メチル)アクリル酸アルキルの中で、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリルおよびメタクリル酸シクロヘキシルを挙げることができる。
(メチル)アクリル酸ヒドロキシアルキルの中で、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、およびメタクリル酸2-ヒドロキシプロピルを挙げることができる。
(メチル)アクリル酸アリールの中で、アクリル酸ベンジルおよびアクリル酸フェニルを挙げることができる。
特に好ましい(メチル)アクリル酸のエステルは(メチル)アクリル酸アルキルである。
本発明によれば、エステルのアルキル基は、部分的にフッ素化または完全にフッ素化されたもののいずれかであってもよい。別の言い方をすると、アルキル基の水素原子のいくつかまたは全てがフッ素原子により置換されていてもよい。
酸性モノマーのアミドの可能な例には、(メチル)アクリルアミド、および特にN-アルキル(メチル)アクリルアミド、特にアルキルがC〜C12の場合が含まれる。N-アルキル(メチル)アクリルアミドの中で、N-エチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-t-オクチルアクリルアミドおよびN-ウンデシルアクリルアミドを挙げることができる。
膜形成ビニルポリマーはまた、ビニルエステルとスチレン系モノマーから選択されるモノマーの単独重合または共重合により得ることもできる。特に、すでに記載されたもののような、酸性モノマーおよび/またはそれらのエステルおよび/またはそれらのアミドと、これらのモノマーを重合させることができる。
ビニルエステルの可能な例には、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、安息香酸ビニルおよびt-ブチル安息香酸ビニルが含まれる。
スチレンモノマーにはスチレンおよびα-メチルスチレンが含まれる。
膜形成重縮合体には、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミド、エポキシエステル樹脂およびポリウレアが含まれる。
ポリウレタンを、アニオン性、カチオン性、非イオン性または両性のポリウレタン、アクリルポリウレタン、ポリウレタン-ポリビニルピロリドン、ポリエステル-ポリウレタン、ポリエーテル-ポリウレタン、ポリウレア、ポリウレア-ポリウレタン、およびこれらの混合物から選択することができる。
通常、ジカルボン酸とポリオール、特にジオールとの重縮合によりポリエステルを得ることができる。
ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式または芳香族でありうる。このような酸の可能な例には、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2-ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2.5-ノルボルナンジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸が含まれる。単独で、あるいは少なくとも2種のジカルボン酸モノマーの組合せで、これらのジカルボン酸モノマーを用いることができる。これらのモノマーの中で、フタル酸、イソフタル酸および/またはテレフタル酸を選択することが好ましい。
脂肪族、脂環式および芳香族ジオールからジオールを選択することができる。エチレングルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノールおよび1,4-ブタンジオールから選択されるジオールを用いることが好ましい。他のポリオールとして、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトールおよびトリメチロールプロパンを用いることが可能である。
二酸とジアミンまたはアミノアルコールの重縮合により、ポリエステルと同様の方法でポリエステルアミドを得ることができる。ジアミンとして、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、メタ-またはパラ-フェニレンジアミンを用いることが可能である。アミノアルコールとして、モノエタノールアミンを用いることが可能である。
ポリエステルは、Mが水素原子、アンモニウムイオンNH または例えばNa、Li、K、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Fe2+もしくはFe3+イオンなどの金属イオンを表す、少なくとも1種の-SOMをもつ少なくとも1種のモノマーをさらに含んでいてもよい。特に、このような基-SOMを含む2官能性芳香族モノマーを用いることが可能である。
-SOM基をさらにもつ前記の2官能性芳香族モノマーの芳香族核を、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、オキシビフェニル、スルホニルビフェニルおよびメチレンビフェニル核から選択することができる。SOM基をさらにもつ2官能性芳香族モノマーの例として、以下のものを挙げることができる:スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、スルホフタル酸および4-スルホナフタレン-2,7-ジカルボン酸。
イソフタル酸エステル/スルホイソフタル酸エステル系のコポリマー、より具体的には、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸および/またはスルホイソフタル酸の縮合により得られるコポリマーを用いることが好ましい。
セラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマー、エレミ、コーパル、セルロース系ポリマー、およびこれらの混合物から、任意選択で変性された天然由来のポリマーを選択することができる。
本発明による組成物の第1の実施形態によれば、膜形成ポリマーは水溶性ポリマーであり、組成物の水相に存在することができる。よって、ポリマーは組成物の水相に溶解する。水溶性の膜形成ポリマーの可能な例には、
-タンパク質、例えばコムギタンパクおよび大豆タンパクなどの植物由来タンパク;ケラチン、例えばケラチン加水分解物およびスルホケラチン(sulphonic keratin)などの動物由来タンパク;
-セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース、ならびに4級化セルロース誘導体(quaternized cellulose derivative);
-アクリルポリマーまたはコポリマー、例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート;
-ビニルポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルと無水リンゴ酸のコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸のコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー、ビニルピロリドンとカプロラクタムのコポリマー、およびポリビニルアルコール;
-任意選択で変性された天然由来のポリマー、例えば、
・アラビアゴム、グァーガム、キサンタン誘導体およびカラヤゴム;
・アルギナートおよびカラギーナン;
・グリコアミノグルカンならびにヒアルロン酸およびその誘導体;
・セラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマー、エレミおよびコーパル;
・デオキシリボ核酸;
・ムコ多糖、例えばコンドロイチン硫酸塩;
ならびにこれらの混合物が含まれる。
本発明による組成物の別の変形実施形態では、膜形成ポリマーは、すでに記載されたものなどの、オイルまたは有機溶剤を含む液体脂肪相に溶解するポリマーでありうる(この場合、膜形成ポリマーは脂溶性ポリマーと呼ばれる)。本発明にとって、「液体脂肪相」は、雰囲気温度(25℃)および大気圧(760mmHgまたは10Pa)で液体であり、オイルとも言われ、雰囲気温度で液体であり、一般に互いに相溶する1種または複数の脂肪物質からなる脂肪相である。
液体脂肪相は、好ましくは、任意選択で非揮発性オイルとの混合物として、揮発性オイルを含み、これらのオイルは前記のオイルから選択することができる。
脂溶性ポリマーの可能な例には、ビニルエステル(すでに存在するビニルエステル以外のもの)、α-オレフィン(8から28個の炭素原子をもつ)、アルキルビニルエーテル(アルキル基は2から18個の炭素原子を含む)またはアリルもしくはメタリルエステル(エステル基のカルボニルに結合している、1から19個の炭素原子からなる飽和、線状または分岐炭化水素基をもつ)でありうる少なくとも1種の他のモノマーとの、ビニルエステルコポリマー(ビニル基はエステル基の酸素原子に直接結合しており、ビニルエステルはエステル基のカルボニルに結合している、1から19個の炭素原子からなる飽和、線状または分岐炭化水素基をもつ)が含まれる。
これらのコポリマーは、テトラアリルオキシエタン、ジビニルベンゼン、オクタン二酸ジビニル、ドデカン二酸ジビニルおよびオクタデカン二酸ジビニルなどのビニル型またはアリルまたはメタリル型のいずれかでありうる架橋剤で架橋されていてもよい。
これらのポリマーの例として、以下のコポリマーを挙げることができる:酢酸ビニル/ステアリン酸アリル、酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/ステアリン酸ビニル、酢酸ビニル/オクタデセン、酢酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸アリル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル/1-オクタデセン、酢酸ビニル/1-オクタデセン、ステアリン酸ビニル/エチルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル/セチルビニルエーテル、ステアリン酸ビニル/酢酸アリル、2,2-ジメチルオクタン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、2,2-ジメチルペンタン酸アリル/ラウリル酸ビニル、ジメチルプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、ジメチルプロピオン酸アリル/ステアリン酸ビニル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたジメチルプロピオン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、0.2%のテトラアリルオキシエタンで架橋された酢酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋された酢酸ビニル/ステアリン酸ビニル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋された酢酸ビニル/1-オクタデセンおよび0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたプロピオン酸アリル/ステアリン酸アリル。
膜形成脂溶性ポリマーにはまた、脂溶性コポリマー、特に、9から22個の炭素原子をもつビニルエステルあるいはアルキル基が10から20個の炭素原子を持つアクリル酸もしくはメタクリル酸アルキルの共重合により得られるものが含まれる。
この種の脂溶性コポリマーを、ポリステアリン酸ビニルコポリマー、ジビニルベンゼン、ジアリルエーテルまたはフタル酸ジアリルを用いて架橋されたポリステアリン酸ビニルコポリマー、ポリ(メチル)アクリル酸ステアリルコポリマー、ポリラウリン酸ビニルコポリマー、ポリ(メチル)アクリル酸ラウリルコポリマーから選択することができ、これらのポリ(メチル)アクリル酸エステルは、ジメタクリル酸エチレングリコールまたはジメタクリル酸テトラエチレングリコールを用いて架橋されていてもよい。
上で定められた脂溶性ホモポリマーおよびコポリマーは、知られており、特に出願FR-A-2232303に記載されている。それらは、2000から500000、好ましくは4000から200000の範囲の重量平均分子量をもちうる。
本発明で使用しうる膜形成脂溶性ポリマーとして、ポリアルキレンで特にポリブテンなどのC〜C20アルケンのコポリマー、線状または分岐、飽和または不飽和のCからCのアルキル基をもつアルキルセルロース、例えばエチルセルロースおよびプロピルセルロース、ビニルピロリドン(VP)コポリマーで特にビニルピロリドンとCからC40、あるいははさらに好ましくはCからC20のアルケンのコポリマーもまた挙げることができる。本発明で使用しうるVPコポリマーの可能な例には、VP/酢酸ビニル、VP/メタクリル酸エチル、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/メタクリル酸エチル/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレンおよびVP/アクリル酸/メタクリル酸ラウリルコポリマーが含まれる。
本発明の組成物の別の変形実施形態によれば、膜形成ポリマーはまた、水相または非水溶剤相に、一般にラテックスまたは擬ラテックス(pseudolatex)の呼称で知られている、分散体として粒子の形態で組成物中に存在しうる。これらの分散体を調製する技術は当分野の技術者によく知られている。
膜形成ポリマーの水分散体として、Avecia-NeoresinsからNeocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)およびNeocryl A-523(登録商標)、Dow ChemicalからDow Latex 432(登録商標)、Daito Kasei KogyoからDaitosol 5000 AD(登録商標)の名称で販売されているアクリル分散体;あるいは他に、Avecia-NeoresinsからNeorez R-981(登録商標)およびNeorez R-974(登録商標)、GoodrichからAvalure UR-405(登録商標)、Avalure UR-410(登録商標)、Avalure UR-425(登録商標)、Avalure UR-450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Sancure 861(登録商標)、Sancure 878(登録商標)およびSancure 2060(登録商標)、Bayer社からImpranil 85(登録商標)、ならびにHydromerからAquamere H-1511(登録商標)の名称で販売されているウレタン水分散体;Eastman Chemical ProductsからEastman AQ(登録商標)の商標名で販売されているスルホポリエステル、ならびにChimexのMexomere PAMなどのビニル分散体を、またMexomere PAPなどのイソドデカン中のアクリル分散体も用いることが可能である。
本発明による組成物は、膜形成ポリマーで膜を形成しやすくする可塑剤を含んでいてもよい。望みの機能を発揮することができるとして、当分野の技術者に知られている全ての化合物から、このような可塑剤を選択することができる。
本発明による組成物はさらに、粉末着色剤、脂溶性着色剤および水溶性着色剤などの着色剤を含んでいてもよい。この着色剤は、組成物の全重量に対して0.01重量%から30重量%の範囲の量で存在することができる。
顔料および真珠箔(nacre)から粉末着色剤を選択することができる。
顔料は、白色または有色、無機および/または有機、被覆または無被覆でありうる。無機顔料には、任意選択で表面処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛または酸化セリウム、また酸化鉄または酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物およびフェリックブルー(ferric blue)が含まれる。有機顔料には、カーボンブラック、D & C型顔料、コチニールカルミン、バリウム、ストロンチウム、カルシウムおよびアルミニウム系のレーキが含まれる。
チタンまたはオキシ塩化ビスマス被覆マイカなどの白色真珠箔、酸化鉄被覆雲母チタン、特にフェリックブルーまたは酸化クロム被覆雲母チタン、前記の型の有機顔料で被覆された雲母チタンなどの着色真珠箔、ならびにオキシ塩化ビスマス系真珠箔から、真珠箔を選択することができる。
脂溶性染料は、例えば、スダンレッド、D & C赤17、D & C緑6、β-カロテン、大豆油、スダンブラウン、D & C黄11、D & Cバイオレット2、D & Cオレンジ5、キノリンイエローおよびアナットーである。水溶性染料は、例えば、ビート根抽出液(beetroot juice)、メチレンブルー、ポンソーの2ナトリウム塩、アリザリングリーンの2ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの3ナトリウム塩、タートラジンの2ナトリウム塩、ローダミンのナトリウム塩、フクシンの2ナトリウム塩、およびキサントフィルである。
本発明の組成物は、化粧品製造に通常用いられる何らかの添加剤、例えば、抗酸化剤、フィラー、保存剤、香料、中和剤、増粘剤、界面活性剤、美容または皮膚科学活性剤、可塑剤、合着剤およびこれらの混合物をさらに含むことができる。
本発明の特定の一実施形態によれば、組成物はUV遮蔽剤を全く含まない(有機遮蔽剤または無機遮蔽剤;遮蔽剤は紫外線を吸収または反射する)。
当分野の技術者は、言うまでもなく、本発明による組成物の利点のある性質が、意図された添加により悪影響を受けないか、あるいは実質的に受けないように、注意して何らかの補助的な添加剤および/またはそれらの量を選択するであろう。
化粧品の分野で一般に用いられている既知の方法により、本発明による組成物を製造することができる。
これから本発明を以下の実施例を参照して説明するが、これは例示のためであって限定ではない。
実施例について詳細に説明する前に、本発明を定義付けることができる種々のパラメーター、すなわち固形分含量、タック値、硬度および粘着プロフィールを測定するプロトコールについて記載する。
タック測定手順
このプロトコールは、ワックスのタックと、特定化合物と少なくとも一つの油との組合せのタックとの両方を測定する上で有効であり、前記特定化合物は半晶質ポリマーまたは脂肪相レオロジー剤とすることができる。
脂肪相構造化剤のタックはは、RheoからTA-TX2iの名称で販売されており、45°の角度をなす円錐形のアクリルポリマー製トラベラー(traveller)を装備するテクスチュロメータ(texturometer)を用いて、以下の操作の間、時間の関数として力(圧縮力または引張り力)(F)の変化を測定することにより、20℃で測定される。
トラベラーを0.5mm/sの速度で動かし、2mmの深さまで構造化剤に貫入させる。トラベラーが2mmの深さまでワックスに貫入したら、トラベラーを1秒間(緩和時間にあたる)停止して、次に0.5mm/sの速度で引き抜く。緩和時間の間、力(圧縮力)は急激に減少してゼロになり、次にトラベラーを引き抜いている間、力(引張り力)は、再び0の値に向かって増加する前に負になる。タックは、時間の関数としての力の曲線の、力の値が負である(引張り力)曲線部分に対する積分値に相当する。タックの値はN・sで表示される。
構造化剤のタック測定を実施するために、構造化剤を、構造化剤の融点+10℃に等しい温度で融解させる。融解した構造化剤を、直径25mmで深さ20mmの容器に注ぐ。構造化剤の表面が平らで滑らかであるように、雰囲気温度(25℃)で24時間かけて構造化剤を再結晶させ、タック測定が実施される前に、少なくとも1時間20℃で構造化剤を保管する。
硬度測定手順
このプロトコールは、ワックスの硬度と、特定化合物と少なくとも一つの油との組合せの硬度との両方を測定する上で有効であり、前記特定化合物は半晶質ポリマーまたは脂肪相レオロジー剤とすることができる。
脂肪相構造化剤の硬度は、RheoからTA-TX2iの名称で販売されており、直径2mmの円柱形のステンレススチール製トラベラーを装備するテクスチュロメータを用いて、以下の操作の間、時間の関数として力(圧縮力または引張り力)(F)の変化を測定することにより、20℃で測定される。
トラベラーを0.1mm/sの速度で動かし、0.3mmの深さまで構造化剤に貫入させる。トラベラーが0.3mmの深さまでワックスに貫入したら、トラベラーを1秒間(緩和時間にあたる)停止して、次に0.1mm/sの速度で引き抜く。緩和時間の間、力(圧縮力)は急激に減少してゼロになり、次にトラベラーを引き抜いている間、力(引張り力)は、再び0の値に向かって増加する前に負になる。硬度は、それらが接触する瞬間にトラベラーとワックスの表面間で測定された最大圧縮力に相当する。この力の値はMPaで表示される。
構造化剤の硬度測定を実施するために、構造化剤を、構造化剤の融点+20℃に等しい温度で融解させる。融解した構造化剤を、直径30mmで深さ20mmの容器に注ぐ。構造化剤の表面が平らで滑らかであるように、雰囲気温度(25℃)で24時間かけて構造化剤を再結晶させ、硬度測定が実施される前に、少なくとも1時間20℃で構造化剤を保管する。
粘着プロフィール測定手順
粘着プロフィールは、300μmの厚みのフィルム形態にガラスプレート上に広げられた産物のサンプルに対して、RHEOからTA-TX2iの名称で販売されている質感分析器を用いて測定する。
この試験は、直径6mmの円柱状エラストマープローブを産物と接触させることからなる。
このプローブは、1Nの力で産物に適用され(速さ0.1mm=m/s)(10秒間)、その後取り出される(速さ=1mm/s)。プローブを引き出すのに必要な力を測定する。産物が粘着性であればあるほど、この力が大きくなる。
これは、N.sで表される付着力の測定である。
この測定は、T(PAT0)および20%蒸発(PA20%)の時点で行われる。粘着プロフィールは、PA20%/PAT0に等しい。PAT0は、Tにおける、言い換えれば、組成物が蒸発し始める前の、組成物が(この場合ガラスプレートに)適用される時の、付着力の測定値である。PA20%は、ガラスプレートに適用された組成物の20%が蒸発した後の付着力の測定値である。
固形分含量測定手順
これは、マスカラ液の乾燥抽出物の測定からなり、Mettler Toledo HG 53天秤(ハロゲンモイスチャ分析装置)上で実施される。
マスカラ試料(2〜3g)をアルミニウム皿の上に乗せ、60分間120℃の温度に置く。乾燥抽出物の測定は時間の経過と共に試料の質量をモニタすることに対応する。よって、最終の固形分含量は最初の質量に対する最終質量(60分後)のパーセンテージである:DE=(最終質量/初期質量)x100。DEは、乾燥固形抽出物により決定される固形分含量に対応する。
実施例
いくつかのマスカラ組成物を、本発明に従って製造および特徴決定した。
ワックス/水エマルションタイプ製剤:
脂肪相 x%
ステアリン酸 5.82%
中和剤 2.9%
鉄黒 y%
ヒドロキシエチルセルロース 0.91%
アラビアゴム 3.45%
添加剤、保存剤、水 適量
これらの組成物に関するデータを、以下の表にまとめた。
Figure 2004262914
マスカラVolum Expressは、ボリュームマスカラとしてMaybellineブランドで市販されている。
マスカラIntencilsは、ボリュームマスカラとしてLancomeブランドで市販されている。
マスカラEffet Faux Cilsは、ボリュームマスカラとしてYves Saint Laurentブランドで市販されている。
上の表は、本発明の組成物だけが、大きいあるいは非常に大きくさえある固形分含量を、最適な粘着プロフィールを伴いながら示すことを示している。
それらは、実際に、均質であり、非常に良好なボリューム化効果を示す、迅速な睫毛メイクアップを得ることを可能にする。

Claims (31)

  1. −組成物の全重量の45%より多くの乾燥固形抽出物により決められる固形分含量を有し;かつ
    −粘着プロフィールが≦2.5を有し、ここで当該粘着プロフィールとは、Tにおける粘着力(PAT0と記載する、Tは組成物が適用された時間に相当する)に対する、組成物の20%が蒸発したときの粘着力(PA20%)の比率を表す、
    ケラチン繊維メイクアップ組成物。
  2. 固形分含量が、組成物の全重量の46重量%より多い、好ましくは47重量%より多い、さらに好ましくは48重量%より多い、そしてさらに好ましくは50重量%より多い、請求項1記載の組成物。
  3. 粘着プロフィールが、0.05から2.5;好ましくは0.1から2.2;さらに好ましくは0.2から2;さらに好ましくは0.3から1.8、さらに好ましくは0.5から1.8;そしてさらに好ましくは1から1.8である、請求項1または2記載の組成物。
  4. 少なくとも一つの構造化剤を含む少なくとも一つの脂肪相を含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 脂肪相が、組成物の全重量の10から60%、好ましくは15から50%、さらに好ましくは20から40%を占める、請求項4記載の組成物。
  6. 構造化剤が、粘着性付与ワックス、特定の化合物と少なくとも一つの油との組合せ、およびこれらの混合物から選択される、請求項4または5記載の組成物。
  7. 粘着性付与ワックスが、以下の特徴:
    −粘着性≧0.7N.s.、特に0.7から30N.s.の範囲、好ましくは≧1N.s.、特に1から20N.s.の範囲、さらに好ましくは≧2N.s.、特に2から10N.s.の範囲;
    −硬度≦3.5MPa、好ましくは0.01から3.5MPaの範囲、さらに好ましくは0.05から3MPaの範囲、さらに好ましくは0.1から2.5MPaの範囲
    を有する、請求項6記載の組成物。
  8. 前記構造化剤が、特定の化合物と少なくとも一つの油との組合せからなる、請求項6記載の組成物。
  9. 前記特定の化合物が、半晶質ポリマー;ポリアミド型ポリマーおよび疎水性シリカのような脂肪相レオロジー剤;およびこれらの混合物から選択される、請求項8記載の組成物。
  10. 油が、揮発性および不揮発性炭化水素油、シリコーン油および/またはフルオロ油、およびこれらの混合物から選択される、請求項8または9記載の組成物。
  11. 油が、250g/mol以上、特に250から10000g/mol、好ましくは300g/mol以上、特に300から8000g/mol、さらに400g/mol以上、特に400から5000g/molの分子量を有する、請求項8ないし10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 特定の化合物と少なくとも一つの油との組合せが、
    −粘着性≧0.1N.s.、特に0.1から30N.s.の範囲、好ましくは≧0.5N.s.、特に0.5から20N.s.の範囲、さらに好ましくは≧0.8N.s.、特に0.8から10N.s.の範囲、そしてさらに好ましくは≧1N.s.、特に1から5N.s.の範囲;
    −硬度≦30MPa、特に0.01から30MPaの範囲、好ましくは0.05から25MPaの範囲、さらに好ましくは0.1から20MPaの範囲
    を有する、請求項8ないし11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 半晶質ポリマーと少なくとも一つの油との組合せが、1から5N.s.の粘着性および0.1から20MPaの硬度を示す、請求項9記載の組成物。
  14. 構造化剤が、組成物の全重量の10から60%、好ましくは5から55%、さらに好ましくは10から40%を占める、請求項4ないし13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 水または水と親水性有機溶媒との混合物を含む、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 親水性有機溶媒が、2から5の炭素原子を有するモノアルコール、2から8の炭素原子を有するポリオール、C−Cケトン、およびC−Cアルデヒドから選択される、請求項15記載の組成物。
  17. 水または水と親水性有機溶媒との混合物が、組成物の全重量に対して0.1から90重量%、好ましくは0.1から60重量%の範囲の量で存在する、請求項15または16記載の組成物。
  18. 被膜形成ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 被膜形成ポリマーが、ビニルポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレアおよびセルロースポリマーからなる群から選択される、請求項18記載の組成物。
  20. 被膜形成ポリマーが、組成物の全重量に対して0.1から60重量%、好ましくは0.5から40重量%、さらに好ましくは1から30重量%の範囲のポリマー固形分含量で存在する、請求項18または19記載の組成物。
  21. 着色料を含むことを特徴とする、請求項1ないし20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 着色料が、顔料、真珠層、脂溶性染料および水溶性染料から選択される、請求項21記載の組成物。
  23. 着色料が、組成物の全重量に対して、0.01から30重量%の範囲の量で存在する、請求項21または22記載の組成物。
  24. 酸化防止剤、フィラー、防腐剤、香料、中和剤、増粘剤、界面活性剤、美容または皮膚科学活性剤、可塑剤、合着剤、およびこれらの混合物から選択される化粧品添加剤を含むことを特徴とする、請求項1ないし23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. メイクアップ組成物、メイクアップベース、メイクアップの上に適用される“トップコート”組成物、またはケラチン繊維ケアまたはトリートメント組成物である、請求項1ないし24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 睫毛コーティング組成物、特にマスカラとも称される睫毛メイクアップ組成物、トップコートとも称される睫毛メイクアップの上に適用される組成物、または特にヒトの睫毛または付け睫毛を処理するための睫毛トリートメント組成物である、請求項1ないし25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. マスカラである、請求項26記載の組成物。
  28. 前記ケラチン繊維に請求項1ないし27のいずれか一項に記載の組成物を適用することを含む、ケラチン繊維を処理またはメイクアップするための美容方法。
  29. 睫毛に、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の組成物を適用することを含む、睫毛をコーティングする方法。
  30. ケラチン繊維をメイクアップするための、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  31. 容易かつ均質な適用、および優れたボリューム付与効果を示しかつケラチン繊維を素早くメイクアップすることを可能にするメイクアップを得るための、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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