JP2004262569A - 軸受け構造、受け軸構造、及びこれを利用したリフター - Google Patents

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健一 橋口
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Abstract

【課題】リフターの軸受け及び受け軸の交換作業を容易にすることを課題とする。
【解決手段】リフター10の第1アーム16と第2アーム26の内側にはシリンダー受け軸42、50が架渡されている。シリンダー受け軸42、50の両端部には、メタル軸受け44、52が設けられており、第1アーム16と第2アーム26の外側から差し込まれたピンシャフト36、46で軸支されている。このため、シャフト24を抜き取って、第1アーム16と第2アーム26を分解しなくても、ピンシャフト36、46を外側へ抜き取れば、シリンダー受け軸42,50を取り外すことができる。このため、メタル軸受け44、52がが消耗した際、リフター10を分解することなく、短時間に交換することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部材に対して回動可能に取付けられる受け軸の受け軸構造、及び受け軸の軸受け構造に関し、特に、これらの受け軸構造及び軸受け構造が用いられたリフターに関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性平版印刷版(以下「PS版」という)は、一般にシート状或いはコイル状のアルミニウム版に、例えば、製造ラインで、砂目立て、陽極酸化、化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光液の塗布、乾燥処理を行った後(このように加工されたものを以下「ウェブ」という)、加工ラインで、所望のサイズに裁断することで製造される。
【0003】
ところで、製造ラインやウェブ加工ラインの最上流部には、巻芯に巻き取られたウェブ(以下「コイル」と称する)をラインに送り出す送出し機が設けられており、この送出し機にコイルを装填するために、図8及び図9に示すようなリフター80が用いられる。
【0004】
このリフター80は、支軸82の両端部に内アーム84と外アーム86をX状に交差させた状態で回動可能に連結し、シリンダー受け軸88とシリンダー受け軸90との間に設けられた油圧シリンダー92を伸縮させることで、内アーム84と外アーム86の交差角度を変え、内アーム84と外アーム86に支持されたテーブル94を昇降させる構成である(特許文献1参照)。
【0005】
ところが、消耗したメタル軸受け96を交換する際、支軸82を抜き取り、内アーム84と外アーム86を取り外さないと、シリンダー受け軸88、90が取れないため、交換作業に長時間を要し、ラインの連続稼働に影響を与える可能性もあった。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−78826号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、軸受け及び受け軸の交換作業を容易にすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、2つの部材の内側に架渡される受け軸の軸受け構造において、前記受け軸の両端面に形成された凹部と、記部材の外側から前記凹部へ差込まれ、凹部を軸支する軸材と、有することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、受け軸の両端面に形成された凹部へ軸材が部材の外側から差込まれているので、部材自体を分解しなくても、軸材を外側へ抜き取れば、受け軸を部材から取り外すことができる。このため、受け軸又は軸材が消耗した際、部材自体を分解することなく、短時間に交換することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記凹部が軸受けの内周部であり、前記軸材が前記内周部を軸支し、部材に固定される固定ピンであることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明では、受け軸の両端面に軸受けが設けられており、この軸受けへ固定ピンが挿入され部材に固定される。従って、軸受けを交換する際、固定ピンを外側に引き抜けば、部材を分解しなくても受け軸と軸受けを取り外すことができるので、短時間で交換することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記軸材が前記凹部と嵌合する回動ピンであり、前記回動ピンが貫通する前記部材の貫通孔に回転ピンを軸支する軸受けを設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明では、回動ピンが貫通する貫通孔に軸受けが設けられており、回転ピンが軸受けによって回転自在となっている。この回転ピンを凹部に嵌合させることで、受け軸が部材に対して回転自在に取付けられる。この場合でも、請求項2と同様に、回転ピンを外側に引き抜けば、部材を分解しなくても受け軸と軸受けを分割することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、2つの部材の内側に架渡される受け軸の受け軸構造において、前記部材に設けられ、前記受け軸の両端部を軸支する軸受けと、前記受け軸を長さ方向において分割可能に連結する連結手段と、を有することを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の発明では、軸受けが部材に設けられており、この軸受けに受け軸が回転自在に軸支され、部材の内側に架渡されている。そして、受け軸は、連結手段によって長さ方向において分割可能に連結されている。
【0016】
従って、この連結手段の部分で受け軸を分割すれば、部材自体を分解しなくても、軸受けから分割され受け軸を抜き取ることができる。このため、軸受けが消耗した際、部材自体を分解することなく、短時間に交換することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、前記連結手段が、分割された前記受け軸の端部に設けられ、突合せた状態で連結されるフランジと、前記フランジを締結する締結手段と、構成されていることを特徴としている。
【0018】
請求項5に記載の発明では、受け軸の端部に設けられたフランジを突合せて締結手段で締結することで、1本の受け軸として機能させる。このため、軸受けが消耗した際、部材自体を分解することなく、締結手段の締結を解除すれば、受け軸を分割することができるため、短時間に軸受けを交換することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、前記連結手段が、分割された前記受け軸の端部が挿入される鞘管と、前記鞘管を受け軸に固定する固定手段と、で構成されたことを特徴としている。
【0020】
請求項6に記載の発明では、受け軸の端部が鞘管へ挿入されており、この鞘管を固定手段で固定することで1本の受け軸として機能させている。このため、請求項5と同様に、部材を分解することなく受け軸を分割することができるため、短時間に軸受けを交換することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、シャフトの両端部に第1アームと第2アームを交差させた状態で回動可能に連結し、該第1アームと第2アームの交差角度を変えることで、第1アームと第2アームに支持されたテーブルを昇降させるリフターにおいて、前記第1アームの内側に架渡される第1受け軸と、前記第2アームの内側に架渡される第2受け軸と、前記第1受け軸と第2受け軸の間に取付けられ、伸縮して前記シャフトの回りに第1アームと第2アームを回動させるシリンダーと、を備え、前記請求項1〜3の何れかの軸受け構造により前記第1受け軸と第2受け軸が前記第1アームと第2アームにそれぞれ取付られたことを特徴としている。
【0022】
請求項7に記載の発明では、請求項1〜3の何れかの軸受け構造がリフターの受け軸の両端部に用いられている。
【0023】
リフターは、第1アームと第2アームを交差させた状態で回動可能に連結されており、第1アームと第2アームの交差角度を変えることで、第1アームと第2アームに支持されたテーブルが昇降する。
【0024】
このリフターには、第1受け軸が第1アームの内側に架渡され、第2受け軸が第2アームに架渡されている。第1受け軸と第2受け軸の間にはシリンダーが取付けられており、このシリンダーを伸縮させることで、第1アームと第2アームの交差角度を変え、シャフトの回りに第1アームと第2アームを回動させ、テーブルを昇降させる。
【0025】
ここで、第1受け軸と第2受け軸は、第1アームと第2アームに設けられた、請求項1〜3の何れかの軸受け構造で軸支されているため、シャフトを引き抜き、第1アームと第2アームを分解しなくても、第1受け軸と第2受け軸を取り外すことができるので、軸受けの交換が短時間にできる。
【0026】
請求項8に記載の発明は、シャフトの両端部に第1アームと第2アームを交差させた状態で回動可能に連結し、該第1アームと第2アームの交差角度を変えることで、第1アームと第2アームに支持されたテーブルを昇降させるリフターにおいて、前記第1アームの内側に架渡される第1受け軸と、前記第2アームの内側に架渡される第2受け軸と、前記第1受け軸と第2受け軸の間に取付けられ、伸縮して前記シャフトの回りに第1アームと第2アームを回動させるシリンダーと、を備え、前記請求項4〜6の何れかの受け軸が前記第1アームと第2アームにそれぞれ取付られたことを特徴としている。
【0027】
請求項8に記載の発明では、リフターの受け軸に請求項4〜6の何れかの受け軸とされ、軸受けの交換が短時間にできるようになっている。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(リフターの概要)
図1〜図4に示すように、第1実施形態に係るリフター10は、アングル材で矩形枠状とされた基台フレーム12を備えている。
【0029】
基台フレーム12の一端側には、固定シャフト14が掛け渡されている。この固定シャフト14の両端部には、それぞれ第1アーム16の下端部が回転可能に連結されている。また、第1アーム16の上端部には、ローラー18が設けられている。ローラー18は、ワークが載せられるテーブル20を下からスライド可能に支えている。
【0030】
さらに、第1アーム16の両端部分には、補強用のサポートメンバ22が架け渡され、第1アーム16とサポートメンバ22が矩形枠をなしており、テーブル20から受ける荷重を左右の第1アーム16が均等に支持する構成となっている。
【0031】
また、第1アーム16の中央部には、支軸としてのシャフト24が貫通しており、このシャフト24に第2アーム26の中央部が外側から連結され、横方向から見たときX状に交差している。つまり、内側の第1アーム16と外側の第2アーム26の交差角度を変えることにより、第1アーム16と第2アーム26が起上り又は倒伏する構成である。
【0032】
一方、第2アーム26の下端部には、ローラー28が設けられており、基台フレーム12のレール面30の上を走行するようになっている。また、第2アーム26の上端部は、テーブル20の一端側に架け渡された固定シャフト32に回転可能に連結されている。
さらに、第2アーム26の上端部分には、補強用のサポートメンバ34が架け渡され、テーブル20から受ける荷重を左右の第2アーム26が均等に支持する構成となっている。
【0033】
また、第1アーム16のシャフト24より上部には、第1アーム16の外側から嵌め込まれるピンシャフト36が貫通して第1アーム16の内側へ突出するように貫通孔38が形成されている。ピンシャフト36の頭部には鍔部36Aが張り出しており、この鍔部36Aをビス40で第1アーム16に固定する構成となっている。
【0034】
一方、第1アーム16の内側に架け渡され、ピンシャフト36に軸支されるシリンダー受け軸42の両端部には、給油の必要がなくメンテナンスフリーのメタル軸受け44が設けられている。このメタル軸受け44は、図4に示すように、第1アーム16の内面より内側へ突出したピンシャフト36へ挿入され、第1アーム16に対して回転自在となっている。
【0035】
また、第2アーム26の下部には、第2アーム26の外側から嵌めこまれるピンシャフト46が貫通して第2アーム26の内側へ突出するように貫通孔48が形成されている。ピンシャフト46の頭部には鍔部46Aが張り出しており、この鍔部46Aをビス40で第2アーム26に固定する構成となっている。
【0036】
一方、第2アーム26の内側に架け渡され、ピンシャフト46に軸支されるシリンダー受け軸50の両端部には、給油の必要がなくメンテナンスフリーのメタル軸受け52が設けられている。このメタル軸受け52は、図4に示すように、第2アーム26の内面より内側へ突出したピンシャフト46へ挿入され、第2アーム26に対して回転自在となっている。
【0037】
また、シリンダー受け軸50には、油圧シリンダー54のシリンダー部54Aが取付けられ、さらに、シリンダー受け軸42には、ピストンロッド54Bが取付けられている。この油圧シリンダー54のシリンダー部54Aには、図示しない油圧回路からオイルが給油又は排油され、給油ポートにオイルが送られるとピストンロッド54Bが伸張し、排油ポートにオイルが送られるとピストンロッド54Bが伸縮する構成である。
【0038】
次に、リフター10の動作とメタル軸受けの分解作業について説明する。
【0039】
図1及び図3に示すように、油圧シリンダー54のピストンロッド54Bが伸張させた状態では、第1アーム16と第2アーム26が互いに押し広げられる。このため、第1アーム16のローラー18はテーブル20の下面を固定シャフト32側へ転がって、第1アーム16を起立させ、第2アーム26のローラー28は基台フレーム12のレール30の上を固定シャフト14側へ転がって、第2アーム26を起立させる。これにより、二点鎖線で示すように、テーブル20は上方へ押し上げられ、テーブル20のワークを上昇させることができる。
【0040】
また、油圧シリンダー54のピストンロッド54Bが伸縮させた状態では、第1アーム16と第2アーム26が互いに接近して交差角度を小さくする。このため、第1アーム16のローラー18はテーブル20の下面を固定シャフト32から離れる方向へ転がって、第1アーム16を倒伏させ、第2アーム26のローラー28は基台フレーム12のレール30の上を固定シャフト14から離れる方向へ転がって、第2アーム26を倒伏させる。これにより、実線で示すように、テーブル20は下方へ移動して、テーブル20のワークを下降させることができる。
次に、軸受けの交換をするには、第1アーム16と第2アーム26を回動可能に連結する支軸としてのシャフト24を抜き取る必要がなく、図2に示すように、ビス40を弛めてピンシャフト36を貫通孔38から抜き取れば、メタル軸受け44を交換でき、また、ビス40を弛めてピンシャフト46を貫通孔48から抜き取ればメタル軸受け52を交換できる。このため、短時間で軸受けの交換が可能となる。
【0041】
なお、本形態では、メンテナンスフリーとするためにメタル軸受けを使用したが、軸受けの種類は特定されない。また、テーブルの上昇時間を7秒、下降時間を7秒とするため、最大油圧が120kg/cmの油圧シリンダーを使用したが、エアシリンダーでもよい。
【0042】
また、図示は省略するが、アーム側に軸受けを取り付け、回動ピンとしてのピンシャフトをこの軸受けに回転可能に軸支させ、軸受けを貫通したピンシャフトにシリンダー受け軸の端面に形成した嵌合孔へ嵌合させる軸受け構造でもよい。
【0043】
次に、第2実施形態に係るリフターを説明する。なお、第1形態と基本構成がほぼ同一なため、特徴的な部分を中心に説明を進める。
【0044】
図5〜図7に示すリフター63では、油圧シリンダー54が取付けられるシリンダー受け軸60、62が2つの分割受け軸60A、62Aに分割できる構成である。すなわち、分割受け軸60A、62Aの中央側の端部に、フランジ64が取付けられており、このフランジ64を突合せてボルト66で締結することで、1本のシリンダー受け軸60、62となる。
【0045】
また、分割受け軸60A、62Aのアーム側の端部には、軸部70、72が突出しており、軸部70が第1アーム16に設けられたメタル軸受け74に内側から挿入され、また、軸部72が第2アーム26に設けられたメタル軸受け76に内側から挿入されている。
【0046】
このように、本実施例では、軸受け構造は従来のリフターのメタル軸受けと同様であるが、シリンダー受け軸60、62が分割できる点に特徴がある。なお、図5〜図6において、油圧シリンダー54のシリンダー部54Aとピストンロッド54Bがシリンダー受け軸60、62に固定されているように見えるが、図7に示す取付板78が図示しないボルトで固定されており、取り外し自由となっている。
【0047】
これにより、例えば、図5の状態から図6の状態にように、ボルト66を弛めてフランジ64、68をズラせば、左右の第2アーム26はそれぞれ第1アーム16に対して自由に回動できるようになるため、突合せ状態を解除でき、分割受け軸60A、62Aごとに抜き取ることができる。
【0048】
このため、第1アーム16と第2アーム26を回動可能に連結する支軸としてのシャフト24を抜き取る必要がなく、メタル軸受け74、76を交換することができる。
【0049】
また、本実施例では、分割受け軸をフランジで連結するようにしたが、連結方法はこれに限定されず、例えば、鞘管を分割受け軸の端部へ差し込み、固定手段としてのビスで鞘管を分割受け軸に固定し、1本のシリンダー受け軸を構成してもよい。なお、分割するときは、鞘管をどちらかの分割受け軸の方へスライドさせれば、簡単に取り外すことができる。
【0050】
また、本実施例では、2つに分割するようにしたが、3つに分割するようにしてもよく、分割数又は分割位置は限定しない。このように、分割することで、交換が必要なパーツだけを取り外すこともできる。
【0051】
ここで、本形態のリフターが使用されるPS版の製造工程を説明しておく。
【0052】
PS版は、99.5重量%アルミニウムに、銅を0.01重量%、チタンを0.03重量%、鉄を0.3重量%、ケイ素を0.1重量%含有するJIS―A1050アルミニウム材の厚み0.30mm圧延板を、400メッシュのパミストン(共立窯業製)の20重量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシ(6,10−ナイロン)とを用いてその表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
【0053】
これを15重量%水酸化ナトリウム水溶液(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬してアルミニウムの溶解量が5g/m になるようにエッチングした後、流水で水洗した。さらに、1重量%硝酸で中和し、次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム0.5重量%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極時電圧9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.90、特公昭58−5796号公報実施例に記載されている電流波形)を用いて160クーロン/dmの陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。水洗後、35℃の10重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミニウム溶解量が1g/m になるようにエッチングした後、水洗した。次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中に浸漬し、デスマットした後、水洗した。
【0054】
さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用いて、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。すなわち電流密度13A/dm で電解を行い、電解時間の調節により陽極酸化皮膜重量2.7g/m とした。ジアゾ樹脂と結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する為に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウムの3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥した。
【0055】
以上のようにして得られたアルミニウム支持体は、マクベスRD920反射濃度計で測定した反射濃度は0.30で、JIS B00601に規定する中心線平均粗さRは0.58μmであった。
【0056】
次に上記支持体にメチルメタクリレート/エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(平均分子量約6万)(モル比50/30/20)の1.0重量%水溶液をロールコーターにより乾燥後の塗布量が0.05g/m になるように塗布した。
【0057】
さらに、下記感光液−1をバーコーターを用いて塗布し、110℃で45秒間乾燥させた。乾燥塗布量は2.0g/m であった。
感光液−1
ジアゾ樹脂−1 0.50g
結合剤−1 5.00g
スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g
ビクトリアピュアブルーBOH 0.15g
トリクレジルホスフェート 0.50g
ジピコリン酸 0.20g
FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g
溶剤
1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g
乳酸メチル 12.00g
メタノール 30.00g
メチルエチルケトン 30.00g
水 3.00g
上記のジアゾ樹脂―1は、次ぎのようにして得たものである。まず、4−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩(純度99.5%)29.4gを25℃にて、96%硫酸70mlに徐々に添加し、かつ20分間攪拌した。これに、パラホルムアルデヒド(純度92%)3.26gを約10分かけて徐々に添加し、該混合物を30℃にて、4時間攪拌し、縮合反応を進行させた。なお、上記ジアゾ化合物とホルムアルデヒドとの縮合モル比は1:1である。この反応生成物を攪拌しつつ氷水2リットル中に注ぎ込み、塩化ナトリウム130gを溶解した冷濃厚水溶液で処理した。この沈澱物を吸引濾過により回収し、部分的に乾燥した固体を1リットルの水に溶解し、濾過し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸カリ23gを溶解した水溶液で処理した。最後に、この沈澱物を濾過して回収し、かつ風乾して、ジアゾ樹脂−1gを得た。
【0058】
結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/4、平均分子量75,000、酸含量0.4meq/g)の水不溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子である。
【0059】
スチライトHS−2(大同工業(株)製)は、結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、スチレン/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチルエステル=50/50(モル比)の共重合体であり、平均分子量は約100,000であった。このようにして作成した感光層の表面に下記の様にしてマット層形成用樹脂液を吹き付けてマット層を設けた。
【0060】
マット層形成用樹脂液としてメチルメタクリレート/エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(仕込重量比65:20:15)共重合体の一部をナトリウム塩とした12%水溶液を準備し、回転霧化静電塗装機で霧化頭回転数25,000rpm、樹脂液の送液量は4.0ml/分、霧化頭への印加電圧は−90kV、塗布時の周囲温度は25℃、相対湿度は50%とし、塗布液2.5秒で塗布面に蒸気を吹き付けて湿潤させ、ついで湿潤した3秒後に温度60℃、湿度10%の温風を5秒間吹き付けて乾燥させた。マットの高さは平均約6μm、大きさは平均約30μm、塗布量は150mg/m であった。
【0061】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、軸受け及び受け軸の交換作業を短時間で完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るリフターの全体斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るリフターの一部分解斜視図である。
【図3】第1実施形態に係るリフターの側面図である。
【図4】第1実施形態に係るリフターの正面図である。
【図5】第2実施形態に係るリフターの全体斜視図である。
【図6】第2実施形態に係るリフターの一部分解斜視図である。
【図7】第2実施形態に係るリフターの正面図である。
【図8】従来のリフターの全体斜視図である。
【図9】従来のリフターの正面図である。
【符号の説明】
10 リフター
16 第1アーム(部材)
26 第2アーム(部材)
36 ピンシャフト(軸材、固定ピン)
42 シリンダー受け軸(第1受け軸)
44 メタル軸受け(凹部)
46 ピンシャフト(軸材、固定ピン)
50 シリンダー受け軸(第2受け軸)
52 メタル軸受け(凹部)
54 油圧シリンダー(シリンダー)
60 シリンダー受け軸(第1受け軸)
62 シリンダー受け軸(第2受け軸)
63 リフター
64 フランジ(連結手段)
66 ボルト(締結手段)
68 フランジ(連結手段)
74 メタル軸受け(軸受け)
76 メタル軸受け(軸受け)

Claims (8)

  1. 2つの部材の内側に架渡される受け軸の軸受け構造において、
    前記受け軸の両端面に形成された凹部と、
    前記部材の外側から前記凹部へ差込まれ、凹部を軸支する軸材と、
    を有することを特徴とする軸受け構造。
  2. 前記凹部が軸受けの内周部であり、前記軸材が前記内周部を軸支し、部材に固定される固定ピンであることを特徴とする請求項1に記載の軸受け構造。
  3. 前記軸材が前記凹部と嵌合する回動ピンであり、前記回動ピンが貫通する前記部材の貫通孔に回転ピンを軸支する軸受けを設けたことを特徴とする請求項1に記載の軸受け構造。
  4. 2つの部材の内側に架渡される受け軸の受け軸構造において、
    前記部材に設けられ、前記受け軸の両端部を軸支する軸受けと、
    前記受け軸を長さ方向において分割可能に連結する連結手段と、
    を有することを特徴とする受け軸構造。
  5. 前記連結手段が、分割された前記受け軸の端部に設けられ、突合せた状態で連結されるフランジと、前記フランジを締結する締結手段と、構成されていることを特徴とする請求項4に記載の受け軸構造。
  6. 前記連結手段が、分割された前記受け軸の端部が挿入される鞘管と、前記鞘管を受け軸に固定する固定手段と、で構成されたことを特徴とする請求項4に記載の受け軸構造。
  7. シャフトの両端部に第1アームと第2アームを交差させた状態で回動可能に連結し、該第1アームと第2アームの交差角度を変えることで、第1アームと第2アームに支持されたテーブルを昇降させるリフターにおいて、
    前記第1アームの内側に架渡される第1受け軸と、前記第2アームの内側に架渡される第2受け軸と、前記第1受け軸と第2受け軸の間に取付けられ、伸縮して前記シャフトの回りに第1アームと第2アームを回動させるシリンダーと、を備え、
    前記請求項1〜3の何れかの軸受け構造により前記第1受け軸と第2受け軸が前記第1アームと第2アームにそれぞれ取付られたことを特徴とするリフター。
  8. シャフトの両端部に第1アームと第2アームを交差させた状態で回動可能に連結し、該第1アームと第2アームの交差角度を変えることで、第1アームと第2アームに支持されたテーブルを昇降させるリフターにおいて、
    前記第1アームの内側に架渡される第1受け軸と、前記第2アームの内側に架渡される第2受け軸と、前記第1受け軸と第2受け軸の間に取付けられ、伸縮して前記シャフトの回りに第1アームと第2アームを回動させるシリンダーと、を備え、
    前記請求項4〜6の何れかの受け軸が前記第1アームと第2アームにそれぞれ取付られたことを特徴とするリフター。
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