JP2004259773A - チップ抵抗器の製造方法 - Google Patents

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敏博 花岡
Takayuki Maruyama
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Abstract

【課題】長手方向両端部のどの外表面にも外部電極を有する所望のチップ抵抗器が効率よく安価に得られる製造方法を提供すること。
【解決手段】予め上面電極24、下面電極27、抵抗体23および保護膜25を形成した大判基板31を支持台32上に固定して、ダイシング等により格子状に分割する。これにより、大判基板31は所定幅の分割溝33を介して隣接する多数のチップ単体20に分割される。しかる後、保護膜25と該保護膜25に連続する各チップ単体20の側面中央部とをマスキングした状態でスパッタリングを行うことにより、各チップ単体20の下面およびマスキング領域を除く外表面すべてに導電性金属膜を一括形成し、金属膜26と端面電極28と側部端面電極29とを得る。そして、支持台32から分離させた各チップ単体20をめっき処理することにより、チップ抵抗器21の完成品を多数個取りする。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大判基板から多数個取りされるチップ抵抗器の製造方法に係り、特に、セラミック基体の長手方向両端部の外表面すべてに外部電極を有するチップ抵抗器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の一般的なチップ抵抗器の外観図、図9はその断面図である。これらの図に示すチップ抵抗器1において、アルミナ等からなるセラミック基体2の上面には、抵抗体3と該抵抗体3の両端部に重なり合う一対の上面電極4とが形成されていると共に、保護膜として、抵抗体3を覆うガラスコート層5と該ガラスコート層5を覆うオーバーコート層6とが形成されている。セラミック基体2の下面には上面電極4に対応する領域に一対の下面電極7が形成されており、また、セラミック基体2の長手方向両端面にはそれぞれ上面電極4と下面電極7とを橋絡する端面電極8が形成されている。上面電極4と下面電極7および端面電極8はチップ抵抗器1の下地電極層を構成しており、この下地電極層はニッケルめっき層9と半田めっき層(または錫めっき層)10という2層のめっき層によって被覆されている。
【0003】
このように構成されるチップ抵抗器1の製造方法について説明すると、まず、シート状のセラミック基板である大判基板を準備し、この大判基板の上面(または上下両面)に縦横に延びる多数本の分割溝を刻設する。これらの分割溝は、大判基板の焼成前にプレスにより形成してもよいし、大判基板の焼成後にスクライブにより形成してもよい。次に、この大判基板の上下両面にAgやAg−Pd等のペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、多数個のチップ抵抗器1に対応する上面電極4と下面電極7を形成すると共に、大判基板の上面に抵抗ペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、両端部が上面電極4に接続される抵抗体3を多数形成する。そして、各抵抗体3上にガラスコート層5とエポキシ系樹脂等からなるオーバーコート層6とを順次形成した後、大判基板を一方の分割溝に沿ってブレイクすることにより複数の短冊状分割片を得る。次に、これらの短冊状分割片を板厚方向に重ね合わせた状態で、各短冊状分割片の長手方向に沿う側端面それぞれにNi−Cr等をスパッタリングして端面電極8を形成する。そして、各短冊状分割片を他方の分割溝に沿って個々のチップ単体にブレイクした後、これらのチップ単体をめっき処理してニッケルめっき層9と半田めっき層10を形成することにより、図8,9に示すようなチップ抵抗器1が多数個取りされる。なお、この種の技術に関連する従来例としては、例えば特許文献1が挙げられる。
【0004】
また、他の従来例として、図10に示すようなチップ抵抗器とその製造方法とが提案されている(例えば特許文献2参照)。図10に示すチップ抵抗器11の長手方向両端部には該長手方向に沿うセラミック基体12の一方の側面と他方の側面に端面電極13,14が形成されており、これらの端面電極13,14を上面側の金属膜15および下面側の金属膜16が橋絡している。金属膜15,16はスパッタにより端面電極13,14と一括形成されたものであり、金属膜15が上面電極17を覆い金属膜16が図示せぬ下面電極を覆っている。そして、図示せぬめっき層によって端面電極13,14および金属膜15,16が被覆されているので、セラミック基体12の長手方向両端部は露出端面12aを除く外周面がすべて外部電極として機能することになる。すなわち、このチップ抵抗器11は、端面電極13あるいは端面電極14の形成されている面を底面として回路基板のランド部上へ面実装された場合にも、該ランド部上に半田付けすることが可能な構成になっている。なお、前記従来例と同様に、セラミック基体12の上面には両端部が上面電極17に接続された抵抗体18と、この抵抗体18を覆う保護膜19とが形成されている。
【0005】
図10に示すチップ抵抗器11を製造する際には、まず、縦横に延びる分割溝を刻設した多数個取り用の大判基板に、上面電極17、下面電極、抵抗体18、および保護膜19を形成した後、個々のセラミック基体12の長手方向と平行な一方の分割溝に沿ってブレイクすることにより複数の短冊状分割片を得る。次に、これらの短冊状分割片を専用の治具に装着してマスキングを行った後、個々のセラミック基体12の長手方向に沿う側面にNi−Cr等をスパッタすることにより、端面電極13,14および金属膜15,16となる導電性金属膜を形成する。そして、マスキング材を除去した短冊状分割片を他方の分割溝に沿って個々のチップ単体にブレイクした後、これらのチップ単体をめっき処理することにより、図10に示すようなチップ抵抗器11(ただし、めっき層は図示省略)が多数個取りされる。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−120013号公報(第2〜3頁、図1)
【0007】
【特許文献2】
特開2002−208502公報(第2〜3頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8,9に示す従来の一般的なチップ抵抗器1を自動実装する際には、セラミック基体2の上面や下面を実装機が吸着することによって、回路基板のランド部上に該チップ抵抗器1が面実装できるようになっている。だが、この種のチップ抵抗器1はセラミック基体2の上下両面と長手方向両端面にしか外部電極が存在しないので、実装機が誤って端面電極8の形成されていない面、つまりセラミック基体2の長手方向に沿う側面を吸着した場合、チップ抵抗器1は外部電極の存しない面を底面としてランド部上に搭載されてしまい、半田付けが不能な実装不良となる。このような実装不良は、特にチップ抵抗器1の小型化が促進されると多く発生する。
【0009】
これに対して、図10に示すチップ抵抗器11では、セラミック基体12の長手方向に沿う側面に端面電極13あるいは端面電極14が形成されているため、実装機がセラミック基体12の上下面を吸着した場合はもちろん、該側面を吸着した場合でも、チップ抵抗器11は外部電極の存する面を底面として回路基板のランド部上に面実装されることになって、実装不良が発生しにくくなる。しかしながら、この種のチップ抵抗器11はセラミック基体12の露出面12aに外部電極が存在しないため、ランド部上の半田が該露出面12aに付着せず、それゆえ実装時の半田付け強度が弱くなるという難点があった。
【0010】
つまり、小型化が促進されても実装不良を起こしにくく半田付け強度も確保しやすいチップ抵抗器を得るためには、セラミック基体の長手方向両端部のどの外表面(上下両面と長手方向一端面と長手方向に沿う両側面との計5面)にも外部電極が存在するような電極構造を採用することが最も好ましいと考えられる。しかしながら、チップ抵抗器等のチップ状電子部品において、セラミック基体の長手方向両端部の5面すべてに外部電極を形成するための従来の手法は、個々のチップ単体の所定領域に電極材を塗着させて焼成するというものなので、極めて生産性が悪く、大幅なコストアップを余儀なくされるという問題があった。
【0011】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、長手方向両端部のどの外表面にも外部電極を有する所望のチップ抵抗器を効率よく安価に得られる製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明によるチップ抵抗器の製造方法では、大判基板の上面と下面にそれぞれ上面電極と下面電極を形成する上下電極形成工程と、前記大判基板の上面に両端部が前記上面電極に接続される抵抗体を形成する抵抗体形成工程と、前記抵抗体形成工程の後に、前記抵抗体を被覆する保護膜を形成する保護膜形成工程と、前記保護膜形成工程の後に、前記大判基板を支持台上に固定する基板固定工程と、前記基板固定工程の後に、前記大判基板を格子状に分割することにより、前記支持台上の該大判基板を所定幅の分割溝を介して隣接する多数のチップ単体となす基板分割工程と、前記基板分割工程の後に、前記保護膜と該保護膜に連続する前記チップ単体の側面中央部とをマスキングした状態で、前記支持台上の各チップ単体の露出面にスパッタにより導電性金属膜を形成するスパッタリング工程と、前記スパッタリング工程の後に、前記チップ単体を前記支持台から分離させるチップ分離工程と、前記チップ分離工程の後に、前記チップ単体をめっき処理するめっき膜形成工程とを含むこととした。
【0013】
このように上面電極、下面電極、抵抗体および保護膜を形成した大判基板を支持台上に固定して、ダイシング等により多数のチップ単体に分割すれば、各チップ単体の側面(支持台上で起立する面)はすべて分割溝内に露出することになるので、この後、保護膜と該保護膜に連続する各チップ単体の側面中央部とをマスキングしてスパッタリングを行うことにより、各チップ単体の下面およびマスキング領域を除く外表面すべてに導電性金属膜を一括形成することができる。したがって、このチップ単体を支持台から分離してめっき処理すれば、予め下面には下面電極が形成されているので、長手方向両端部のどの外表面にも外部電極を有するチップ抵抗器が効率よく安価に製造できる。こうして得られたチップ抵抗器は、小型化が促進されても実装不良を起こしにくく、半田付け強度も確保しやすい。
【0014】
なお、前記スパッタリング作業に先立つ前記マスキング作業は、例えば粘度を適宜調整したマスキング材を印刷することによって行うことができ、その場合、前記チップ分離工程の後に該マスキング材を除去してから前記めっき膜形成工程へ移行すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は実施形態例に係るチップ抵抗器の完成品を示す外観図、図2は該チップ抵抗器の製造工程を示すフローチャート、図3は同実施形態例に係る大判基板に電極や抵抗体を形成した状態を示す説明図、図4は図3に示す大判基板に保護膜を形成した状態を示す説明図、図5は図4に示す大判基板を多数のチップ単体に分割した状態を示す説明図、図6は図5に示す各チップ単体にマスキングを施した状態を示す説明図、図7は図6に示す各チップ単体にスパッタリングを施した状態を示す説明図ある。
【0016】
図1に示すチップ抵抗器21の完成品は、図7に示すチップ単体20のマスキング材34を除去してからめっき処理して得られたものである。図1,7に基づいてチップ抵抗器21の構成を説明すると、アルミナ等からなるセラミック基体22の上面に、抵抗体23と、この抵抗体23の両端部に重なり合う一対の上面電極24と、抵抗体23を覆う保護膜25と、各上面電極24を覆う金属膜26とが形成されている。ここで、保護膜25はガラスコート層およびオーバーコート層の2層にて構成されており、金属膜26は後述する端面電極28や側部端面電極29と同じ導電性金属材料からなる。セラミック基体22の下面には上面電極24と対応する領域に一対の下面電極27が形成されており、また、セラミック基体22の長手方向両端面にはそれぞれ上面電極24および金属膜26と下面電極27とを橋絡する端面電極28が形成されている。さらに、セラミック基体22の長手方向に沿う両側面には、保護膜25に連続する中央部分を除いて、計4か所に側部端面電極29が形成されており、相対向する面に形成されている一対の側部端面電極29どうしが金属膜26および端面電極28によって橋絡されている。つまり、このセラミック基体22の長手方向両端部はいずれも、下面電極27が形成されている面(下面)を除く外表面がすべて、同じ導電性金属材料からなる金属膜26や端面電極28や側部端面電極29によって被覆されている。そして、これらの下面電極27や上面電極24を覆う金属膜26と端面電極28および側部端面電極29がチップ抵抗器21の下地電極層を構成しており、この下地電極層がニッケルめっき層や半田めっき層等からなるめっき層30によって被覆されている。
【0017】
このように構成されるチップ抵抗器21の製造方法を図2〜図7に基づいて説明すると、まずステップS1として、シート状のセラミック基板である多数個取り用の大判基板31を準備し(基板準備工程)、次なるステップS2で、この大判基板31の上下両面にAgやAg−Pd等のペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、多数個のチップ抵抗器21に対応する上面電極24と下面電極27を形成する(上下電極形成工程)。さらにステップS3として、大判基板31の上面に酸化ルテニウム等の抵抗ペーストをスクリーン印刷して焼成することにより、両端部が上面電極24に接続される抵抗体23を多数形成する(抵抗体形成工程、図3参照)。ただし、これらの上面電極24と下面電極27と抵抗体23は、いずれを先に形成してもよい。
【0018】
次にステップS4として、大判基板31の上面に並設されている各抵抗体23を被覆する領域に、ガラスコート層およびオーバーコート層からなる保護膜25を、スクリーン印刷、焼成により形成する(保護膜形成工程、図4参照)。具体的には、まず各抵抗体23上にガラスコート層を形成し、レーザトリミング等により抵抗値を調整した後、該ガラスコート層およびトリミング部分を被覆するオーバーコート層を形成する。
【0019】
次にステップS5として、大判基板31をダイシング用の支持台32上に貼り付けて固定し(基板固定工程)、次なるステップS6で、支持台32上の大判基板31をダイシングして格子状に分割する(基板分割工程、図5参照)。これにより、大判基板31は縦横に延びる所定幅の分割溝33を介して隣接する多数のチップ単体20に分割され、各チップ単体20の側面(支持台32上で起立する面)はすべて分割溝33内に露出することになる。
【0020】
次にステップS7として、支持台32上で並設されている各チップ単体20の幅方向に沿ってマスキング材34を帯状にスクリーン印刷することにより、各チップ単体20の保護膜25と、該保護膜25に連続する各チップ単体20の側面中央部とをマスキングする(マスキング工程、図6参照)。そして、次なるステップS8で、マスキング状態の各チップ単体20にNi−Cr等をスパッタすることにより、各チップ単体20の下面を除く外表面すべてに導電性金属膜を形成する(スパッタリング工程、図7参照)。これにより、各チップ単体20は、その下面およびマスキング領域を除く露出面すべてにNi−Cr等の導電性金属膜が形成されることになって、一対の上面電極24を被覆する導電性金属膜が金属膜26となり、長手方向両端面を被覆する導電性金属膜が端面電極28となり、長手方向に沿う両側面の4か所を被覆する導電性金属膜が側部端面電極29となる。
【0021】
次にステップS9として、支持台32上の各チップ単体20を該支持台32から剥がして個片に分離させ(チップ分離工程)、次なるステップS10で、個々のチップ単体20のマスキング材34を溶剤等により洗浄して除去する(マスキング材除去工程)。しかる後、ステップS11として、各チップ単体20をめっき処理することにより、チップ抵抗器21の下地電極層(上面電極24を覆う金属膜26、下面電極27、端面電極28および側部端面電極29)を被覆するめっき層30を形成する(めっき層形成工程)。その結果、図1に示すようなチップ抵抗器21の完成品が多数個取りされる。
【0022】
このようにして製造されたチップ抵抗器21は、長手方向両端部のどの外表面にも外部電極が存在する電極構造になっているため、実装機がセラミック基体22の上下面を吸着した場合はもちろん、長手方向に沿う側面を吸着した場合でも、チップ抵抗器21は外部電極の存する面を底面として回路基板のランド部上に面実装されることになり、しかも端面電極28が該ランド部上で必ず起立するため十分な量の半田を付着させることができる。したがって、このチップ抵抗器21は小型化が促進されても、自動実装に際して実装不良を起こしにくく、半田付け強度も確保しやすい。また、このチップ抵抗器21は外部電極の下地電極層である金属膜26と端面電極28および側部端面電極29がスパッタリングによって一括形成できるため、工程数が増大する心配はなく、効率よく安価に製造することができる。さらにまた、かかるスパッタリング工程に先立つマスキング作業を支持台32から剥離する前のチップ単体20に対して高精度に施すことができるため、このチップ抵抗器21は外部電極の寸法精度も良好となる。
【0023】
なお、本実施形態例の基板分割工程ではダイシングによって分割溝33を形成しているが、レーザやウォータジェットなどによって分割溝33を形成してもよい。また、本実施形態例のマスキング工程では、粘度を適宜調整したマスキング材34を印刷することによってチップ単体20の所定領域をマスキングしているが、治具等を使用してマスキングすることも可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】
予め上面電極、下面電極、抵抗体および保護膜を形成した大判基板を支持台上に固定して、ダイシング等により多数のチップ単体に分割した後、保護膜と該保護膜に連続する各チップ単体の側面中央部とをマスキングしてスパッタリングを行うことにより、各チップ単体の下面およびマスキング領域を除く外表面すべてに導電性金属膜を一括形成するというチップ抵抗器の製造方法なので、長手方向両端部のどの外表面にも外部電極を有して実装不良を起こしにくく、かつ半田付け強度も確保しやすい所望のチップ抵抗器を効率よく安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るチップ抵抗器の完成品を示す外観図である。
【図2】該チップ抵抗器の製造工程を示すフローチャートである。
【図3】同実施形態例に係る大判基板に電極や抵抗体を形成した状態を示す説明図である。
【図4】図3に示す大判基板に保護膜を形成した状態を示す説明図である。
【図5】図4に示す大判基板を多数のチップ単体に分割した状態を示す説明図である。
【図6】図5に示す各チップ単体にマスキングを施した状態を示す説明図である。
【図7】図6に示す各チップ単体にスパッタリングを施した状態を示す説明図ある。
【図8】従来の一般的なチップ抵抗器の外観図である。
【図9】図8に示すチップ抵抗器の断面図である。
【図10】他の従来例に係るチップ抵抗器の外観図である。
【符号の説明】
20 チップ単体
21 チップ抵抗器
22 セラミック基体
23 抵抗体
24 上面電極
25 保護膜
26 金属膜
27 下部電極
28 端面電極
29 側部端面電極
30 めっき層
31 大判基板
32 支持台
33 分割溝
34 マスキング材

Claims (2)

  1. 大判基板の上面と下面にそれぞれ上面電極と下面電極を形成する上下電極形成工程と、
    前記大判基板の上面に両端部が前記上面電極に接続される抵抗体を形成する抵抗体形成工程と、
    前記抵抗体形成工程の後に、前記抵抗体を被覆する保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜形成工程の後に、前記大判基板を支持台上に固定する基板固定工程と、
    前記基板固定工程の後に、前記大判基板を格子状に分割することにより、前記支持台上の該大判基板を所定幅の分割溝を介して隣接する多数のチップ単体となす基板分割工程と、
    前記基板分割工程の後に、前記保護膜と該保護膜に連続する前記チップ単体の側面中央部とをマスキングした状態で、前記支持台上の各チップ単体の露出面にスパッタにより導電性金属膜を形成するスパッタリング工程と、
    前記スパッタリング工程の後に、前記チップ単体を前記支持台から分離させるチップ分離工程と、
    前記チップ分離工程の後に、前記チップ単体をめっき処理するめっき膜形成工程と、
    を含むことを特徴とするチップ抵抗器の製造方法。
  2. 請求項1の記載において、前記スパッタリング作業に先立つ前記マスキング作業をマスキング材の印刷によって行い、このマスキング材を前記チップ分離工程の後に除去してから前記めっき膜形成工程へ移行することを特徴とするチップ抵抗器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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