JP2004257656A - 暖房システム、燃焼機器、非燃焼機器、制御機器及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアコンなどのような燃焼機器の欠点あるいは石油ファンヒーターなどのような非燃焼機器の欠点を抑制することができる暖房システムを提供する。
【解決手段】暖房システム1は、部屋99を加熱して暖房を行う暖房システムである。暖房システム1は、バーナー21と、室内熱交換機31と、マイコン42とを備えている。バーナー21は燃焼により部屋99を加熱する。室内熱交換機31は燃焼以外の方法により部屋99を加熱する。マイコン42は、バーナー21に関する情報に基づいて室内熱交換機31の制御を行う、あるいは室内熱交換機31の情報に基づいてバーナー21の制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】暖房システム1は、部屋99を加熱して暖房を行う暖房システムである。暖房システム1は、バーナー21と、室内熱交換機31と、マイコン42とを備えている。バーナー21は燃焼により部屋99を加熱する。室内熱交換機31は燃焼以外の方法により部屋99を加熱する。マイコン42は、バーナー21に関する情報に基づいて室内熱交換機31の制御を行う、あるいは室内熱交換機31の情報に基づいてバーナー21の制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房システムに関する。特に、複数の機器により対象空間を暖房するときの暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、暖房機器と他機器間とを連動制御する技術として、暖房機器と扇風機とを連動制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、暖房機器と扇風機との連動制御により暖房空調された室内の温度ムラを無くすとともに経済性と快適性を向上させる技術として知られている。
【0003】
一方、単体の暖房機器として、燃焼以外の方法により対象空間を加熱する暖房機器であるエアコンなどが、燃焼により対象空間を加熱する暖房機器である石油ファンヒーター・ガスファンヒータ・石油ストーブなどが一般に知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−146209号公報(第1−7項、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、暖房機器と扇風機とを連動制御するシステムにおいては、対象空間の温度ムラをなくし経済性と快適性を向上させるという効果はあるが、暖房器具によっては速暖性が不足しがちであったり、あるいは不完全燃焼により不快な副産物が発生しやすい。例えば、暖房機器としてエアコンを単体で用いた場合、暖房運転が起動されてから対象空間が加熱されるまでに時間がかかりやすく速暖性が不足しやすい。また、暖房機器として石油ファンヒーターを単体で用いた場合、速暖性の向上を図ることができるが、不完全燃焼により不快な副産物が発生しやすい。すなわち、石油ファンヒーターは、暖房運転の起動時は完全燃焼していることが多く、不快な副産物はあまり問題にならない。ところが、ユーザーが設定した目標温度に近づいてくると、燃焼量を絞るため不完全燃焼が起こりやすく不快な副産物が発生しやすい。
【0006】
そこで、速暖性を向上させるためにエアコンと石油ファンヒーターを同時にユーザーに使用してもらうことが考えられるが、それだけでは石油ファンヒーターの不完全燃焼により不快な副産物が発生しやすいという問題が残る可能性がある。
本発明の課題は、エアコンなどのような燃焼機器の欠点あるいは石油ファンヒーターなどのような非燃焼機器の欠点を抑制することができる暖房システム、燃焼機器、非燃焼機器、制御機器及び制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る暖房システムは、対象空間を加熱して暖房を行う暖房システムであって、燃焼部と、非燃焼部と、制御部とを備えている。燃焼部は燃焼により対象空間を加熱する。非燃焼部は燃焼以外の方法により対象空間を加熱する。制御部は、少なくとも燃焼部に関する情報に基づいて非燃焼部の制御を行う、あるいは少なくとも非燃焼部の情報に基づいて燃焼部の制御を行う。
【0008】
この暖房システムでは、制御部は、少なくとも非燃焼部の様子を見ながら燃焼部を制御する、あるいは反対に少なくとも燃焼部の様子を見ながら非燃焼部を制御する。
このため、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点を抑制することができる。例えば、暖房システムの起動時に制御部が燃焼部と非燃焼部とを同時に稼働させれば、非燃焼部の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部のみを稼働させれば、燃焼部の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0009】
請求項2に係る暖房システムは、請求項1に記載の暖房システムであって、制御部は、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御する。
この暖房システムでは、制御部は、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の両方を用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御する。
【0010】
このため、いずれか一方の情報のみを用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御する場合に比べて、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点をさらに抑制することができる。
請求項3に係る暖房システムは、請求項2に記載の暖房システムであって、制御部は、連動制御において、燃焼部又は非燃焼部のいずれか一方による対象空間の加熱と、燃焼部及び非燃焼部の両方による対象空間の加熱とを組み合わせる。
【0011】
この暖房システムでは、制御部は、起動時には燃焼部及び非燃焼部の両方を稼働させることができる。また、制御部は、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の少なくとも一方の情報に基づいていずれか一方のみを稼働させることもできる。
したがって、暖房システムの起動時に燃焼部と非燃焼部とを制御部が同時に稼働させれば、速暖性の向上を図ることができる。また、燃焼部で不完全燃焼が起こる前に制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を行わせれば、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0012】
請求項4に係る暖房システムは、請求項2又は3に記載の暖房システムであって、制御部は、燃焼部の燃料残量情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御する。
この暖房システムでは、制御部は、燃焼部の燃料残量情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御する。例えば、制御部は、燃焼部の燃料が無くなった場合は、燃焼部の加熱を停止させて非燃焼部のみを稼働させることができる。したがって、燃焼部の燃料が無くなった場合でも、制御部が非燃焼部を継続して稼働させることができるため、対象空間が継続して加熱される。
【0013】
請求項5に係る暖房システムは、請求項2から4のいずれかに記載の暖房システムであって、制御部は、設定温度と対象空間の温度とを比較し、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼部による加熱を停止させる。
この暖房システムでは、制御部は、設定温度と対象空間の温度とを比較して、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼部による加熱を停止させ、非燃焼部のみ稼働を開始又は継続させる。
【0014】
したがって、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を開始又は継続させるため、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
なお、上記の設定温度とはユーザー側が設定する目標温度とは異なり、システム側で設定される温度である。
【0015】
請求項6に係る暖房システムは、請求項1に記載の暖房システムであって、 送風部と、第1温度検出部と、第2温度検出部とをさらに備える。第1温度検出部は、第1温度を検出する。第1温度は、燃焼部付近における対象空間の温度である。第2温度検出部は、第2温度を検出する。第2温度は、非燃焼部付近における対象空間の温度である。制御部は、第1温度と第2温度とが異なる場合に送風部を稼働させる。送風部は対象空間の空気を攪拌する。
【0016】
この暖房システムでは、第1温度検出部が第1温度を検出する。第2温度検出部が第2温度を検出する。制御部は、第1温度と第2温度とを比較し、第1温度と第2温度とが異なる場合に送風部を稼働させる。
このため、制御部が第1温度と第2温度とを比較することにより対象空間の温度ムラを把握することができる。また、第1温度と第2温度とが異なる場合すなわち対象空間の温度ムラが発生した場合に、制御部が送風部を稼働させることにより対象空間の空気が攪拌されるため、対象空間の温度ムラを迅速に低減することができる。
【0017】
請求項7に係る暖房システムは、請求項1から6のいずれかに記載の暖房システムであって、換気部をさらに備えている。換気部は対象空間の空気を換気する。
この暖房システムでは、燃焼部が不完全燃焼を起こした場合、制御部が換気部を稼働させ、対象空間の空気が換気される。
【0018】
このため、燃焼部の不完全燃焼により不快な副産物が発生した場合でも、不快な副産物を低減することができる。
請求項8に係る燃焼機器は、対象空間を加熱して暖房を行う燃焼機器であって、燃焼加熱部と、燃焼制御部とを備えている。燃焼加熱部は燃焼により対象空間の加熱を行う。燃焼制御部は、少なくとも非燃焼機器に関する情報に基づいて燃焼加熱部を制御する。非燃焼機器は燃焼以外の方法により対象空間を加熱する。
【0019】
この燃焼機器では、少なくとも非燃焼機器の様子を見ながら燃焼制御部が燃焼加熱部を制御する。
このため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。例えば、燃焼加熱部の起動時に燃焼制御部が燃焼加熱部と非燃焼機器とを同時に稼働させれば、非燃焼機器の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼制御部が燃焼加熱部を停止させて非燃焼機器のみを稼働を継続させれば、燃焼機器の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0020】
請求項9に係る非燃焼機器は、対象空間を加熱して暖房を行う非燃焼機器であって、非燃焼加熱部と、非燃焼制御部とを備えている。非燃焼加熱部は燃焼以外の方法により対象空間の加熱を行う。非燃焼制御部は、少なくとも燃焼機器に関する情報に基づいて非燃焼加熱部を制御する。燃焼機器は燃焼により対象空間を加熱する。
【0021】
この非燃焼機器では、少なくとも燃焼機器の様子を見ながら非燃焼制御部が非燃焼加熱部を制御する。
このため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。例えば、燃焼機器の起動時に非燃焼制御部が燃焼機器と非燃焼加熱部とを同時に稼働させれば、非燃焼機器の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼機器が停止されれば非燃焼制御部が非燃焼加熱部のみを稼働を開始又は継続させることにより、燃焼機器の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0022】
請求項10に係る制御機器は、燃焼機器情報取得部と、非燃焼機器情報取得部と、制御部とを備えている。燃焼機器情報取得部は、燃焼機器に関する情報を取得する。燃焼機器は、燃焼により対象空間を加熱して暖房を行う。非燃焼機器情報取得部は、非燃焼機器に関する情報を取得する。非燃焼機器は、燃焼以外の方法により対象空間を加熱して暖房を行う。制御部は、少なくとも燃焼機器に関する情報に基づいて非燃焼機器の制御を行う、あるいは少なくとも非燃焼機器の情報に基づいて燃焼機器の制御を行う。
【0023】
この制御機器では、少なくとも非燃焼機器の様子を見ながら燃焼機器を制御する、あるいは反対に少なくとも燃焼機器の様子を見ながら非燃焼機器を制御する。
ここでは、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。例えば、燃焼機器又は非燃焼機器の起動時に制御部が燃焼機器と非燃焼機器とを同時に稼働させれば、非燃焼機器の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に制御部が燃焼機器を停止させて非燃焼機器のみを稼働させることができるため、燃焼機器の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0024】
なお、燃焼機器情報取得部や非燃焼機器情報取得部における情報の取得方法は、あらかじめ設定しておく方法でも燃焼機器や非燃焼機器と互いに通信する方法でもよい。
請求項11に係る制御機器は、請求項10に記載の制御機器であって、操作部をさらに備えている。操作部は、燃焼機器及び非燃焼機器の少なくとも一方の操作入力を受け付ける。
【0025】
ここでは、制御機器が操作部を備えているため、燃焼機器と非燃焼機器とをユーザーが個別に操作する場合に比べて、ユーザー側における操作性を向上させることができる。
なお、操作部を備えた制御機器は、リモートコントローラであってもよいし、燃焼機器本体に取り付けられているものでもよいし、非燃焼機器本体に取り付けられていてもよいし、ホームコントロールシステムなどの遠隔操作システムに組み込まれたものであってもよい。
【0026】
請求項12に係る制御方法は、燃焼機器と非燃焼機器とを制御する制御機器の制御方法であって、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、第4ステップとを備えている。燃焼機器は燃焼により対象空間を加熱して暖房する。非燃焼機器は燃焼以外の方法により対象空間を加熱して暖房する。第1ステップでは、燃焼機器及び非燃焼機器のうち少なくとも燃焼機器が起動される。第2ステップでは、設定温度と対象空間の温度とが比較される。第3ステップでは、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼機器が停止される。第4ステップでは、非燃焼機器により対象空間の加熱が開始あるいは継続される。
【0027】
この制御方法では、第2ステップで制御機器の制御部が設定温度と対象空間の温度とを比較して、第3ステップで対象空間の温度が設定温度に到達した場合に制御機器の制御部が燃焼機器による加熱を停止させ、第4ステップで制御機器の制御部が非燃焼機器のみ稼働を開始又は継続させる。
したがって、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼機器を停止させて非燃焼機器による対象空間の加熱を開始又は継続させるため、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る暖房システム1の概念図を図1に示す。また、その構成図を図2に示す。ここに示す暖房システム1は部屋99の中を加熱して暖房を行うためのシステムである。
【0029】
<暖房システム1の構成>
この暖房システム1は、主として石油ファンヒーター20とエアコン30とリモコン40と換気扇80とから構成されている。
リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20のバーナー21及びエアコン30の室内熱交換器31を連動制御する。リモコン40の第3送受信機46と石油ファンヒーター20の送受信機23とは、赤外線による無線通信回線で通信する。リモコン40の第1送受信機44とエアコン30の送受信機36とは、赤外線による無線通信回線で通信する。
【0030】
<石油ファンヒーター20の構成>
図1に示すように、石油ファンヒーター20は部屋99の床面近くに設置される。
図2に示すように、石油ファンヒーター20は、主としてバーナー21とマイコン22と送受信機23と温度センサー50とを備えている。温度センサー50は、石油ファンヒーター20の吹き込み口付近に内蔵されており、石油ファンヒーター20の吹き込み口付近の温度であるヒーター吹き込み温度を検出する。
【0031】
そして、石油ファンヒーター20のマイコン22は、リモコン40のマイコン42と情報の受け渡しが可能である。
これにより、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21が燃焼を行い、部屋99の中が加熱され暖房が行われる。また、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21が燃焼を停止し、部屋99の中の加熱が停止される。ここで、石油ファンヒーター20による暖房の原理を説明する。燃料タンクに入っている灯油が送油ポンプにより吸い上げられ、気化器で気化される。その気化された燃料は、ノズルから噴射され、バーナー21で燃焼する。燃焼により加熱された空気は、対流ファンからの対流用空気と混合し、温風となって石油ファンヒーター20から吹き出す。
【0032】
また、石油ファンヒーター20のマイコン22は、石油ファンヒーター20のON/OFF状態・運転種別・風量・目標温度などの運転情報や石油ファンヒーター20の燃料残量情報や温度センサー50の温度情報などを、リモコン40のマイコン42に提供する。これらの情報は、リアルタイムの情報であり、リモコン40のマイコン42と石油ファンヒーター20のマイコン22とが互いに通信することによりリモコン40のマイコン42に与えられる。
【0033】
<エアコン30の構成>
図1に示すように、エアコン30は部屋99の天井付近に設置される。
図2に示すように、エアコン30は、主として室内熱交換器31とマイコン35と送受信機36と温度センサー60とクロスフローファン70とフラップ34とを備えている。温度センサー60は、エアコン30の吹き込み口付近に内蔵されており、エアコン30の吹き込み口付近の温度であるエアコン吹き込み温度を検出する。フラップ34は、エアコンから吹き出す温風の風向を制御する。
【0034】
そして、エアコン30のマイコン35は、リモコン40のマイコン42と情報の受け渡しが可能である。
これにより、リモコン40のマイコン42からの指令により室内熱交換器31が稼働し、部屋99の中が加熱され暖房が行われる。また、リモコン40のマイコン42からの指令により室内熱交換器31が稼働を停止し、部屋99の中の加熱が停止される。ここで、エアコン30による暖房の原理を説明する。エアコン30は、室内の壁面に取り付けられる室内機30aと、室外に設置される室外機30bとから構成される。室内機30aには室内熱交換器31が収納され、室外機30bには室外熱交換器が収納されている。そして、各熱交換器およびこれらの熱交換器を接続する冷媒配管が、冷媒回路を構成している。また、室内機30aには、クロスフローファン70が設けられている。クロスフローファン70は、部屋99の中の空気を室内機30aの中に吸い込ませるとともに、室内熱交換器31との間で熱交換を行った後の空気を部屋99の中へ噴出させる。
【0035】
また、エアコン30のマイコン35は、エアコン30のON/OFF状態・運転種別・風量・風向・目標温度などの運転状態の情報や温度センサー60の温度情報などを、リモコン40のマイコン42に提供する。これらの情報は、リアルタイムの情報であり、リモコン40のマイコン42とエアコン30のマイコン35とが互いに通信することによりリモコン40のマイコン42に与えられる。
【0036】
<リモコン40の構成>
図2に示すように、リモコン40は、主として操作パネル41とマイコン42と第1送受信機44と第2送受信機45と第3送受信機46とを備える。
リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20のマイコン22及びエアコン30のマイコン35とそれぞれ情報の受け渡しが可能である。
【0037】
そして、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21及び室内熱交換器31が稼働し、部屋99の中が加熱され暖房が行われる。また、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21及び室内熱交換器31が稼働を停止し、部屋99の中の加熱が停止される。
これらにより、リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20に関する情報に基づいてエアコン30の室内熱交換器31の制御を行ったり、エアコン30に関する情報に基づいて石油ファンヒーター20のバーナー21の制御を行ったり、石油ファンヒーター20及びエアコン30両方に関する情報に基づいて石油ファンヒーター20のバーナー21及びエアコン30の室内熱交換器31をそれぞれ連動制御したりする。ここで、石油ファンヒーター20に関する情報は、石油ファンヒーター20のON/OFF状態・運転種別・風量・目標温度などの運転情報や石油ファンヒーター20の燃料残量情報や温度センサー50の温度情報などである。エアコン30に関する情報は、エアコン30のON/OFF状態・運転種別・風量・風向・目標温度などの運転状態の情報や温度センサー60の温度情報などである。
【0038】
<換気扇80の構成>
図2に示すように、換気扇80は、主としてファン81とマイコン82と送受信機83とから構成されている。
換気扇80のマイコン82は、リモコン40のマイコン42と情報の受け渡しが可能である。
【0039】
そして、リモコン40のマイコン42からの指令によりファン81が稼働し、部屋99の中の換気が行われる。
<暖房システム1を制御する処理の流れ>
図1及び図2の暖房システム1において不快な臭いを防止する処理の流れを、図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0040】
ステップS1では、ユーザーによりリモコン40の操作パネル41に目標温度が入力され、暖房システム1の起動ボタンが押される。ステップS2では、リモコン40のマイコン42により石油ファンヒーター20の燃料残量情報が取得され、石油ファンヒーター20の燃料があるか判断される。燃料がある場合はステップS3へ進み、燃料がない場合はステップS4へ進む。ステップS3では、石油ファンヒーター20のバーナー21及びエアコン30の室内熱交換器31が起動される。ステップS4では、エアコン30の室内熱交換器31のみが起動される。ステップS5では、リモコン40のマイコン42により設定温度が算出される。設定温度は、目標温度から0.1℃〜10℃を引いた値を用いる。ステップS6では、ヒーター吹き込み温度及びエアコン吹き込み温度が検出され、リモコン40のマイコン42へ送信される。ここで、ヒーター吹き込み温度は温度センサー50で検出され、エアコン吹き込み温度は温度センサー60で検出される。ステップS7では、リモコン40のマイコン42により部屋99の温度が算出される。ここで、部屋99の温度としては、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との平均値を用いる。ステップS8では、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との温度差がリモコン40のマイコン42により算出される。これにより、部屋99の温度ムラが把握される。ステップS9では、リモコン40のマイコン42により石油ファンヒーター20の燃料残量情報が取得され、石油ファンヒーター20の燃料があるか判断される。燃料がある場合はステップS10へ進み、燃料がない場合はステップS12へ進む。ステップS10では、設定温度と部屋99の温度とが比較され、設定温度の方が高い場合はステップS13へ進み、部屋99の温度の方が高いか又は両者が等しい場合はステップS11へ進む。ステップS11では、換気扇80のファン81が稼働される。これにより、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により発生する不快なにおいが低減される。ステップS12では、石油ファンヒーター20のバーナー21が停止される。これにより、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生することが抑制される。ステップS13では、上記の温度差としきい値とが比較され、温度差がしきい値未満の場合はステップS14へ進み、温度差がしきい値以上の場合はステップS15へ進む。しきい値は、0.1℃〜10℃とする。ステップS14では、フラップ34の角度及びクロスフローファン70の回転数が元に戻される。ステップS14の処理が終わった後はステップS6の直前へと戻る。ステップS15では、適正なフラップ34の角度が算出される。フラップ34の角度として、温度差が0.1℃〜5℃のときは鉛直方向に対して45度、温度差が5℃〜10℃のときは鉛直方向に対して90度とする。ステップS16では、プラップ34の角度が調整される。ステップS17では、クロスフローファン70の回転数が増加される。クロスフローファン70の回転数は最大回転数とする。これにより、部屋99の中の空気が攪拌されて、部屋99の中の温度ムラが迅速に低減される。ステップS18では、目標温度が部屋99の温度と比較される。目標温度の方が高い場合はステップS6の直前まで戻り、部屋99の温度の方が高いか又は両者が等しい場合は処理を終了する。
【0041】
<暖房システム1に関する特徴>
(1)
ここでは、石油ファンヒーター20の欠点あるいはエアコン30の欠点が抑制される。すなわち、石油ファンヒーター20のバーナー21とエアコン30の室内熱交換器31とを暖房システム1の起動時にリモコン40のマイコン42が同時に稼働させるので、エアコン30の欠点が補われ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上が達成される。また、部屋99の温度が設定温度に到達した場合にリモコン40のマイコン42が石油ファンヒーター20のバーナー21を停止させてエアコン30の室内熱交換器31の稼働を継続させるため、石油ファンヒーター20の欠点が補われ、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼による不快な臭いの発生が抑制される。
【0042】
(2)
ここでは、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により発生した不快な臭いが低減される。すなわち、部屋99の温度が目標温度と等しいか又は目標温度よりも高くなったら、リモコン40のマイコン42からの指令により換気扇80のファン81が稼働される。したがって、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生した場合でも、不快な臭いが低減される。
【0043】
(3)
ここでは、部屋99の温度ムラが迅速に低減される。すなわち、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との温度差がリモコン40のマイコン42によりが算出されることにより部屋99の温度ムラが把握され、フラップ34の角度が制御されるとともにクロスフローファン70の回転数が上げられることにより部屋99の中の空気が攪拌されて部屋99の中の温度ムラが迅速に低減される。
【0044】
(4)
ここでは、ユーザー側における操作性が向上される。すなわち、リモコン40が操作パネル41を備えているため、石油ファンヒーター20とエアコン30とをユーザーが個別に操作する場合に比べて、ユーザー側における操作性が向上される。
【0045】
(5)
ここでは、石油ファンヒーター20の欠点が抑制される。すわなち、リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20の燃料が無くなった場合は、石油ファンヒーター20のバーナー21の加熱を停止させてエアコン30の室内熱交換器31のみを稼働させる。したがって、石油ファンヒーター20の燃料が無くなった場合でも、リモコン40のマイコン42がエアコン30の室内熱交換器31を継続して稼働させるため、部屋99の中が継続して加熱される。
【0046】
<第1実施形態の変形例>
(A)リモコン40の第3送受信機46と石油ファンヒーター20の送受信機23とは、あるいはリモコン40の第1送受信機44とエアコン30の送受信機36とは、赤外線以外の電磁波を用いた無線通信回線で通信してもよい。特にサブミリ波・ミリ波・マイクロ波・FM波・AM波・短波・中波・長波などの赤外線よりも低い周波数の電磁波を用いた場合は稼働距離を長くすることができる。
【0047】
また、リモコン40の第3送受信機46と石油ファンヒーター20の送受信機23とは、あるいはリモコン40の第1送受信機44とエアコン30の送受信機36とは、LANケーブルなどの有線通信回線で接続されていてもよい。この場合は、無線通信回線の場合よりも高速な通信が可能になる。
(B)石油ファンヒーター20のマイコン22がリモコン40のマイコン42に提供する情報や、エアコン30のマイコン35がリモコン40のマイコン42に提供する情報は、スタティックな情報でもよい。その情報は、リモコン40のマイコン42にデフォルトの値をあらかじめ与えておいてもいいし、必要に応じて操作パネル41から入力してもよい。この場合は、リモコン40における第1送受信機44と送受信機36とが又は第3送受信機46と送受信機23とが不要となる。したがって、石油ファンヒーター20とリモコン40とを又はエアコン30とリモコン40とを低コストで組み立てることができる。
(C)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS1でユーザーによりリモコン40の操作パネル41に目標温度が入力されずに、デフォルトの目標温度があらかじめ入力してあってもよい。この場合、ステップS1では、暖房システム1の起動ボタンが押されるだけとなる。したがって、起動時の操作が簡易化される。
(D)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS3で石油ファンヒーター20のバーナー21のみが起動されるとしてもよい。この場合、ステップS12で石油ファンヒーター20のバーナー21が停止されると同時に、エアコン30の室内熱交換器31が起動されることになる。したがって、両方を同時に稼働する場合よりもランニングコストを低減することができる。
(E)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS7で算出される部屋99の温度は、ヒーター吹き込み温度を用いてもよいし、エアコン吹き込み温度を用いてもよいし、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との加重平均値を用いてもよい。
(F)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS11は省略してもよい。また、ステップS15、ステップS16は省略してもよい。あるいは、ステップS15のみを省略し、ステップS16でフラップがスイング動作するようにしてもよい。これにより、部屋99の空気が対流しにくい場合でも部屋99の温度ムラを低減することができる。
(G)リモコン40に温度センサー43が取り付けられているものでもよい。温度センサー43は、リモコン40付近の温度であるリモコン温度を検出する。図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS7で部屋99の温度としてヒーター吹き込み温度を用いてもよいし、エアコン吹き込み温度を用いてもよいし、リモコン温度を用いてもよいし、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度とリモコン温度との平均値を用いてもよいし、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度とリモコン温度との加重平均値を用いてもよい。この場合は温度情報をより詳細に取得できるため、部屋99の温度を正確に算出することができる。
(H)換気扇80は、エアコン30に内蔵された換気扇80aであってもよい。リモコン40は、石油ファンヒーター20本体に取り付けられていてもよく、エアコン30本体に取り付けられていてもよく、ホームコントロールシステムなどの遠隔操作システムに組み込まれたものであってもよい。石油ファンヒーター20とエアコン30と換気扇80とは一体化されていてもよい。さらに、リモコン40とも一体化されていてもよい。
【0048】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る石油ファンヒーター100を図5に示す。ここに示す石油ファンヒーター100は、部屋99の中を加熱して暖房を行うための機器である。
この石油ファンヒーター100は、主としてバーナー21とマイコン102と送受信機23と温度センサー50とを備えている。マイコン102は、エアコン103のマイコン101と情報の受け渡しが可能である。
【0049】
この石油ファンヒーター100は、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、リモコン40のマイコン42の代わりにマイコン102がバーナー21や室内熱交換器31を制御する点で構成が異なる。
また、エアコン103に関する情報に基づいてバーナー21や室内熱交換器31を制御する点は第1実施例と同様である。
【0050】
このような石油ファンヒーター100によっても、石油ファンヒーター100の欠点あるいはエアコン103の欠点が抑制される。すわなち、石油ファンヒーター100のバーナー21とエアコン103の室内熱交換器31とを石油ファンヒーター100のバーナー21の起動時にマイコン102が同時に稼働させるため、エアコン103の欠点が補われ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上が達成される。また、部屋99の中の温度が設定温度に到達した場合にマイコン102が石油ファンヒーター100のバーナー21を停止させてエアコン103の室内熱交換器31のみを稼働させるため、石油ファンヒーター100の欠点が補われ、石油ファンヒーター100のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生することが抑制される。
【0051】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るエアコン110を図6に示す。ここに示すエアコン110は、部屋99の中を加熱して暖房を行うための機器である。
このエアコン110は、主として室内熱交換器31とマイコン112と送受信機36と温度センサー60とクロスフローファン70とフラップ34とを備えている。マイコン112は、石油ファンヒーター113のマイコン114と情報の受け渡しが可能である。
【0052】
このエアコン110は、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、リモコン40のマイコン42の代わりにマイコン112がバーナー21や室内熱交換器31を制御する点で構成が異なる。
また、石油ファンヒーター113に関する情報に基づいてバーナー21や室内熱交換器31を制御する点は第1実施例と同様である。
【0053】
このようなエアコン110によっても、石油ファンヒーター113の欠点あるいはエアコン110の欠点が抑制される。すわなち、石油ファンヒーター113のバーナー21とエアコン110の室内熱交換器31とをエアコン110の室内熱交換器31の起動時にマイコン112が同時に稼働させるため、エアコン110の欠点が補われ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上が達成される。また、部屋99の中の温度が設定温度に到達した場合にマイコン112が石油ファンヒーター113のバーナー21を停止させてエアコン110の室内熱交換器31のみを稼働させるため、石油ファンヒーター113の欠点が補われ、石油ファンヒーター113のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生することが抑制される。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に係る暖房システムでは、非燃焼部の様子を見ながら燃焼部を制御する、あるいは反対に燃焼部の様子を見ながら非燃焼部を制御するため、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点を抑制することができる。
請求項2に係る暖房システムでは、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の両方を用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御するため、いずれか一方の情報のみを用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御する場合に比べて、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点をさらに抑制することができる。
【0055】
請求項3に係る暖房システムでは、起動時には燃焼部及び非燃焼部の両方を稼働させることができ、また燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の少なくとも一方の情報に基づいていずれか一方のみを稼働させることもできるため、暖房システムの起動時に燃焼部と非燃焼部とを同時に制御部が稼働させれば、速暖性の向上を図ることができる。また、燃焼部で不完全燃焼が起こるまえに制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を行わせれば、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0056】
請求項4に係る暖房システムでは、燃焼部の燃料残量情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御するため、燃焼部の燃料が無くなった場合でも、制御部が非燃焼部を継続して稼働させることができるので、対象空間が継続して加熱される。
請求項5に係る暖房システムでは、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を開始又は継続させるので、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0057】
請求項6に係る暖房システムでは、制御部が第1温度と第2温度とを比較することにより対象空間の温度ムラを把握することができる。また、第1温度と第2温度とが異なる場合すなわち対象空間の温度ムラが発生した場合に、制御部が送風部を稼働させることにより対象空間の空気を攪拌するため、対象空間の温度ムラを迅速に低減することができる。
【0058】
請求項7に係る暖房システムでは、燃焼部が不完全燃焼を起こした場合、制御部が換気部を稼働させ、対象空間の空気が換気されるため、燃焼部の不完全燃焼により不快な副産物が発生した場合でも、不快な副産物を低減することができる。
請求項8に係る燃焼機器では、非燃焼機器の様子を見ながら燃焼制御部が燃焼加熱部や非燃焼機器を制御するため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。
【0059】
請求項9に係る非燃焼機器では、燃焼機器の様子を見ながら非燃焼制御部が非燃焼加熱部や燃焼機器を制御するため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。
請求項10に係る制御機器では、非燃焼機器の様子を見ながら燃焼機器を制御する、あるいは反対に燃焼機器の様子を見ながら非燃焼機器を制御するため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。
【0060】
請求項11に係る制御機器では、制御機器が操作部を備えているため、燃焼機器と非燃焼機器とをユーザーが個別に操作する場合に比べて、ユーザー側における操作性を向上させることができる。
請求項12に係る制御方法では、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を開始又は継続させるため、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による暖房システムの概念図。
【図2】本発明の第1実施形態による暖房システムの構成図。
【図3】本発明の第1実施形態による暖房システム1を制御する処理の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の第1実施形態による暖房システム1を制御する処理の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明の第2実施形態によるエアコン103及び石油ファンヒーター100の構成図。
【図6】本発明の第3実施形態によるエアコン110及び石油ファンヒーター113の構成図。
【符号の説明】
20,100,113 石油ファンヒーター
30,103,110 エアコン
40 リモコン
80,80a 換気扇
22,35,42,82,101,102,112,114 マイコン
43,50,60 温度センサー
70 クロスフローファン
21 バーナー
31 室内熱交換器
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房システムに関する。特に、複数の機器により対象空間を暖房するときの暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、暖房機器と他機器間とを連動制御する技術として、暖房機器と扇風機とを連動制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、暖房機器と扇風機との連動制御により暖房空調された室内の温度ムラを無くすとともに経済性と快適性を向上させる技術として知られている。
【0003】
一方、単体の暖房機器として、燃焼以外の方法により対象空間を加熱する暖房機器であるエアコンなどが、燃焼により対象空間を加熱する暖房機器である石油ファンヒーター・ガスファンヒータ・石油ストーブなどが一般に知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−146209号公報(第1−7項、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、暖房機器と扇風機とを連動制御するシステムにおいては、対象空間の温度ムラをなくし経済性と快適性を向上させるという効果はあるが、暖房器具によっては速暖性が不足しがちであったり、あるいは不完全燃焼により不快な副産物が発生しやすい。例えば、暖房機器としてエアコンを単体で用いた場合、暖房運転が起動されてから対象空間が加熱されるまでに時間がかかりやすく速暖性が不足しやすい。また、暖房機器として石油ファンヒーターを単体で用いた場合、速暖性の向上を図ることができるが、不完全燃焼により不快な副産物が発生しやすい。すなわち、石油ファンヒーターは、暖房運転の起動時は完全燃焼していることが多く、不快な副産物はあまり問題にならない。ところが、ユーザーが設定した目標温度に近づいてくると、燃焼量を絞るため不完全燃焼が起こりやすく不快な副産物が発生しやすい。
【0006】
そこで、速暖性を向上させるためにエアコンと石油ファンヒーターを同時にユーザーに使用してもらうことが考えられるが、それだけでは石油ファンヒーターの不完全燃焼により不快な副産物が発生しやすいという問題が残る可能性がある。
本発明の課題は、エアコンなどのような燃焼機器の欠点あるいは石油ファンヒーターなどのような非燃焼機器の欠点を抑制することができる暖房システム、燃焼機器、非燃焼機器、制御機器及び制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る暖房システムは、対象空間を加熱して暖房を行う暖房システムであって、燃焼部と、非燃焼部と、制御部とを備えている。燃焼部は燃焼により対象空間を加熱する。非燃焼部は燃焼以外の方法により対象空間を加熱する。制御部は、少なくとも燃焼部に関する情報に基づいて非燃焼部の制御を行う、あるいは少なくとも非燃焼部の情報に基づいて燃焼部の制御を行う。
【0008】
この暖房システムでは、制御部は、少なくとも非燃焼部の様子を見ながら燃焼部を制御する、あるいは反対に少なくとも燃焼部の様子を見ながら非燃焼部を制御する。
このため、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点を抑制することができる。例えば、暖房システムの起動時に制御部が燃焼部と非燃焼部とを同時に稼働させれば、非燃焼部の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部のみを稼働させれば、燃焼部の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0009】
請求項2に係る暖房システムは、請求項1に記載の暖房システムであって、制御部は、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御する。
この暖房システムでは、制御部は、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の両方を用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御する。
【0010】
このため、いずれか一方の情報のみを用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御する場合に比べて、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点をさらに抑制することができる。
請求項3に係る暖房システムは、請求項2に記載の暖房システムであって、制御部は、連動制御において、燃焼部又は非燃焼部のいずれか一方による対象空間の加熱と、燃焼部及び非燃焼部の両方による対象空間の加熱とを組み合わせる。
【0011】
この暖房システムでは、制御部は、起動時には燃焼部及び非燃焼部の両方を稼働させることができる。また、制御部は、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の少なくとも一方の情報に基づいていずれか一方のみを稼働させることもできる。
したがって、暖房システムの起動時に燃焼部と非燃焼部とを制御部が同時に稼働させれば、速暖性の向上を図ることができる。また、燃焼部で不完全燃焼が起こる前に制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を行わせれば、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0012】
請求項4に係る暖房システムは、請求項2又は3に記載の暖房システムであって、制御部は、燃焼部の燃料残量情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御する。
この暖房システムでは、制御部は、燃焼部の燃料残量情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御する。例えば、制御部は、燃焼部の燃料が無くなった場合は、燃焼部の加熱を停止させて非燃焼部のみを稼働させることができる。したがって、燃焼部の燃料が無くなった場合でも、制御部が非燃焼部を継続して稼働させることができるため、対象空間が継続して加熱される。
【0013】
請求項5に係る暖房システムは、請求項2から4のいずれかに記載の暖房システムであって、制御部は、設定温度と対象空間の温度とを比較し、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼部による加熱を停止させる。
この暖房システムでは、制御部は、設定温度と対象空間の温度とを比較して、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼部による加熱を停止させ、非燃焼部のみ稼働を開始又は継続させる。
【0014】
したがって、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を開始又は継続させるため、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
なお、上記の設定温度とはユーザー側が設定する目標温度とは異なり、システム側で設定される温度である。
【0015】
請求項6に係る暖房システムは、請求項1に記載の暖房システムであって、 送風部と、第1温度検出部と、第2温度検出部とをさらに備える。第1温度検出部は、第1温度を検出する。第1温度は、燃焼部付近における対象空間の温度である。第2温度検出部は、第2温度を検出する。第2温度は、非燃焼部付近における対象空間の温度である。制御部は、第1温度と第2温度とが異なる場合に送風部を稼働させる。送風部は対象空間の空気を攪拌する。
【0016】
この暖房システムでは、第1温度検出部が第1温度を検出する。第2温度検出部が第2温度を検出する。制御部は、第1温度と第2温度とを比較し、第1温度と第2温度とが異なる場合に送風部を稼働させる。
このため、制御部が第1温度と第2温度とを比較することにより対象空間の温度ムラを把握することができる。また、第1温度と第2温度とが異なる場合すなわち対象空間の温度ムラが発生した場合に、制御部が送風部を稼働させることにより対象空間の空気が攪拌されるため、対象空間の温度ムラを迅速に低減することができる。
【0017】
請求項7に係る暖房システムは、請求項1から6のいずれかに記載の暖房システムであって、換気部をさらに備えている。換気部は対象空間の空気を換気する。
この暖房システムでは、燃焼部が不完全燃焼を起こした場合、制御部が換気部を稼働させ、対象空間の空気が換気される。
【0018】
このため、燃焼部の不完全燃焼により不快な副産物が発生した場合でも、不快な副産物を低減することができる。
請求項8に係る燃焼機器は、対象空間を加熱して暖房を行う燃焼機器であって、燃焼加熱部と、燃焼制御部とを備えている。燃焼加熱部は燃焼により対象空間の加熱を行う。燃焼制御部は、少なくとも非燃焼機器に関する情報に基づいて燃焼加熱部を制御する。非燃焼機器は燃焼以外の方法により対象空間を加熱する。
【0019】
この燃焼機器では、少なくとも非燃焼機器の様子を見ながら燃焼制御部が燃焼加熱部を制御する。
このため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。例えば、燃焼加熱部の起動時に燃焼制御部が燃焼加熱部と非燃焼機器とを同時に稼働させれば、非燃焼機器の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼制御部が燃焼加熱部を停止させて非燃焼機器のみを稼働を継続させれば、燃焼機器の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0020】
請求項9に係る非燃焼機器は、対象空間を加熱して暖房を行う非燃焼機器であって、非燃焼加熱部と、非燃焼制御部とを備えている。非燃焼加熱部は燃焼以外の方法により対象空間の加熱を行う。非燃焼制御部は、少なくとも燃焼機器に関する情報に基づいて非燃焼加熱部を制御する。燃焼機器は燃焼により対象空間を加熱する。
【0021】
この非燃焼機器では、少なくとも燃焼機器の様子を見ながら非燃焼制御部が非燃焼加熱部を制御する。
このため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。例えば、燃焼機器の起動時に非燃焼制御部が燃焼機器と非燃焼加熱部とを同時に稼働させれば、非燃焼機器の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼機器が停止されれば非燃焼制御部が非燃焼加熱部のみを稼働を開始又は継続させることにより、燃焼機器の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0022】
請求項10に係る制御機器は、燃焼機器情報取得部と、非燃焼機器情報取得部と、制御部とを備えている。燃焼機器情報取得部は、燃焼機器に関する情報を取得する。燃焼機器は、燃焼により対象空間を加熱して暖房を行う。非燃焼機器情報取得部は、非燃焼機器に関する情報を取得する。非燃焼機器は、燃焼以外の方法により対象空間を加熱して暖房を行う。制御部は、少なくとも燃焼機器に関する情報に基づいて非燃焼機器の制御を行う、あるいは少なくとも非燃焼機器の情報に基づいて燃焼機器の制御を行う。
【0023】
この制御機器では、少なくとも非燃焼機器の様子を見ながら燃焼機器を制御する、あるいは反対に少なくとも燃焼機器の様子を見ながら非燃焼機器を制御する。
ここでは、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。例えば、燃焼機器又は非燃焼機器の起動時に制御部が燃焼機器と非燃焼機器とを同時に稼働させれば、非燃焼機器の欠点を補うことができ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上を図ることができる。また、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に制御部が燃焼機器を停止させて非燃焼機器のみを稼働させることができるため、燃焼機器の欠点を補うことができ、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0024】
なお、燃焼機器情報取得部や非燃焼機器情報取得部における情報の取得方法は、あらかじめ設定しておく方法でも燃焼機器や非燃焼機器と互いに通信する方法でもよい。
請求項11に係る制御機器は、請求項10に記載の制御機器であって、操作部をさらに備えている。操作部は、燃焼機器及び非燃焼機器の少なくとも一方の操作入力を受け付ける。
【0025】
ここでは、制御機器が操作部を備えているため、燃焼機器と非燃焼機器とをユーザーが個別に操作する場合に比べて、ユーザー側における操作性を向上させることができる。
なお、操作部を備えた制御機器は、リモートコントローラであってもよいし、燃焼機器本体に取り付けられているものでもよいし、非燃焼機器本体に取り付けられていてもよいし、ホームコントロールシステムなどの遠隔操作システムに組み込まれたものであってもよい。
【0026】
請求項12に係る制御方法は、燃焼機器と非燃焼機器とを制御する制御機器の制御方法であって、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、第4ステップとを備えている。燃焼機器は燃焼により対象空間を加熱して暖房する。非燃焼機器は燃焼以外の方法により対象空間を加熱して暖房する。第1ステップでは、燃焼機器及び非燃焼機器のうち少なくとも燃焼機器が起動される。第2ステップでは、設定温度と対象空間の温度とが比較される。第3ステップでは、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に燃焼機器が停止される。第4ステップでは、非燃焼機器により対象空間の加熱が開始あるいは継続される。
【0027】
この制御方法では、第2ステップで制御機器の制御部が設定温度と対象空間の温度とを比較して、第3ステップで対象空間の温度が設定温度に到達した場合に制御機器の制御部が燃焼機器による加熱を停止させ、第4ステップで制御機器の制御部が非燃焼機器のみ稼働を開始又は継続させる。
したがって、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼機器を停止させて非燃焼機器による対象空間の加熱を開始又は継続させるため、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る暖房システム1の概念図を図1に示す。また、その構成図を図2に示す。ここに示す暖房システム1は部屋99の中を加熱して暖房を行うためのシステムである。
【0029】
<暖房システム1の構成>
この暖房システム1は、主として石油ファンヒーター20とエアコン30とリモコン40と換気扇80とから構成されている。
リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20のバーナー21及びエアコン30の室内熱交換器31を連動制御する。リモコン40の第3送受信機46と石油ファンヒーター20の送受信機23とは、赤外線による無線通信回線で通信する。リモコン40の第1送受信機44とエアコン30の送受信機36とは、赤外線による無線通信回線で通信する。
【0030】
<石油ファンヒーター20の構成>
図1に示すように、石油ファンヒーター20は部屋99の床面近くに設置される。
図2に示すように、石油ファンヒーター20は、主としてバーナー21とマイコン22と送受信機23と温度センサー50とを備えている。温度センサー50は、石油ファンヒーター20の吹き込み口付近に内蔵されており、石油ファンヒーター20の吹き込み口付近の温度であるヒーター吹き込み温度を検出する。
【0031】
そして、石油ファンヒーター20のマイコン22は、リモコン40のマイコン42と情報の受け渡しが可能である。
これにより、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21が燃焼を行い、部屋99の中が加熱され暖房が行われる。また、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21が燃焼を停止し、部屋99の中の加熱が停止される。ここで、石油ファンヒーター20による暖房の原理を説明する。燃料タンクに入っている灯油が送油ポンプにより吸い上げられ、気化器で気化される。その気化された燃料は、ノズルから噴射され、バーナー21で燃焼する。燃焼により加熱された空気は、対流ファンからの対流用空気と混合し、温風となって石油ファンヒーター20から吹き出す。
【0032】
また、石油ファンヒーター20のマイコン22は、石油ファンヒーター20のON/OFF状態・運転種別・風量・目標温度などの運転情報や石油ファンヒーター20の燃料残量情報や温度センサー50の温度情報などを、リモコン40のマイコン42に提供する。これらの情報は、リアルタイムの情報であり、リモコン40のマイコン42と石油ファンヒーター20のマイコン22とが互いに通信することによりリモコン40のマイコン42に与えられる。
【0033】
<エアコン30の構成>
図1に示すように、エアコン30は部屋99の天井付近に設置される。
図2に示すように、エアコン30は、主として室内熱交換器31とマイコン35と送受信機36と温度センサー60とクロスフローファン70とフラップ34とを備えている。温度センサー60は、エアコン30の吹き込み口付近に内蔵されており、エアコン30の吹き込み口付近の温度であるエアコン吹き込み温度を検出する。フラップ34は、エアコンから吹き出す温風の風向を制御する。
【0034】
そして、エアコン30のマイコン35は、リモコン40のマイコン42と情報の受け渡しが可能である。
これにより、リモコン40のマイコン42からの指令により室内熱交換器31が稼働し、部屋99の中が加熱され暖房が行われる。また、リモコン40のマイコン42からの指令により室内熱交換器31が稼働を停止し、部屋99の中の加熱が停止される。ここで、エアコン30による暖房の原理を説明する。エアコン30は、室内の壁面に取り付けられる室内機30aと、室外に設置される室外機30bとから構成される。室内機30aには室内熱交換器31が収納され、室外機30bには室外熱交換器が収納されている。そして、各熱交換器およびこれらの熱交換器を接続する冷媒配管が、冷媒回路を構成している。また、室内機30aには、クロスフローファン70が設けられている。クロスフローファン70は、部屋99の中の空気を室内機30aの中に吸い込ませるとともに、室内熱交換器31との間で熱交換を行った後の空気を部屋99の中へ噴出させる。
【0035】
また、エアコン30のマイコン35は、エアコン30のON/OFF状態・運転種別・風量・風向・目標温度などの運転状態の情報や温度センサー60の温度情報などを、リモコン40のマイコン42に提供する。これらの情報は、リアルタイムの情報であり、リモコン40のマイコン42とエアコン30のマイコン35とが互いに通信することによりリモコン40のマイコン42に与えられる。
【0036】
<リモコン40の構成>
図2に示すように、リモコン40は、主として操作パネル41とマイコン42と第1送受信機44と第2送受信機45と第3送受信機46とを備える。
リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20のマイコン22及びエアコン30のマイコン35とそれぞれ情報の受け渡しが可能である。
【0037】
そして、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21及び室内熱交換器31が稼働し、部屋99の中が加熱され暖房が行われる。また、リモコン40のマイコン42からの指令によりバーナー21及び室内熱交換器31が稼働を停止し、部屋99の中の加熱が停止される。
これらにより、リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20に関する情報に基づいてエアコン30の室内熱交換器31の制御を行ったり、エアコン30に関する情報に基づいて石油ファンヒーター20のバーナー21の制御を行ったり、石油ファンヒーター20及びエアコン30両方に関する情報に基づいて石油ファンヒーター20のバーナー21及びエアコン30の室内熱交換器31をそれぞれ連動制御したりする。ここで、石油ファンヒーター20に関する情報は、石油ファンヒーター20のON/OFF状態・運転種別・風量・目標温度などの運転情報や石油ファンヒーター20の燃料残量情報や温度センサー50の温度情報などである。エアコン30に関する情報は、エアコン30のON/OFF状態・運転種別・風量・風向・目標温度などの運転状態の情報や温度センサー60の温度情報などである。
【0038】
<換気扇80の構成>
図2に示すように、換気扇80は、主としてファン81とマイコン82と送受信機83とから構成されている。
換気扇80のマイコン82は、リモコン40のマイコン42と情報の受け渡しが可能である。
【0039】
そして、リモコン40のマイコン42からの指令によりファン81が稼働し、部屋99の中の換気が行われる。
<暖房システム1を制御する処理の流れ>
図1及び図2の暖房システム1において不快な臭いを防止する処理の流れを、図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0040】
ステップS1では、ユーザーによりリモコン40の操作パネル41に目標温度が入力され、暖房システム1の起動ボタンが押される。ステップS2では、リモコン40のマイコン42により石油ファンヒーター20の燃料残量情報が取得され、石油ファンヒーター20の燃料があるか判断される。燃料がある場合はステップS3へ進み、燃料がない場合はステップS4へ進む。ステップS3では、石油ファンヒーター20のバーナー21及びエアコン30の室内熱交換器31が起動される。ステップS4では、エアコン30の室内熱交換器31のみが起動される。ステップS5では、リモコン40のマイコン42により設定温度が算出される。設定温度は、目標温度から0.1℃〜10℃を引いた値を用いる。ステップS6では、ヒーター吹き込み温度及びエアコン吹き込み温度が検出され、リモコン40のマイコン42へ送信される。ここで、ヒーター吹き込み温度は温度センサー50で検出され、エアコン吹き込み温度は温度センサー60で検出される。ステップS7では、リモコン40のマイコン42により部屋99の温度が算出される。ここで、部屋99の温度としては、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との平均値を用いる。ステップS8では、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との温度差がリモコン40のマイコン42により算出される。これにより、部屋99の温度ムラが把握される。ステップS9では、リモコン40のマイコン42により石油ファンヒーター20の燃料残量情報が取得され、石油ファンヒーター20の燃料があるか判断される。燃料がある場合はステップS10へ進み、燃料がない場合はステップS12へ進む。ステップS10では、設定温度と部屋99の温度とが比較され、設定温度の方が高い場合はステップS13へ進み、部屋99の温度の方が高いか又は両者が等しい場合はステップS11へ進む。ステップS11では、換気扇80のファン81が稼働される。これにより、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により発生する不快なにおいが低減される。ステップS12では、石油ファンヒーター20のバーナー21が停止される。これにより、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生することが抑制される。ステップS13では、上記の温度差としきい値とが比較され、温度差がしきい値未満の場合はステップS14へ進み、温度差がしきい値以上の場合はステップS15へ進む。しきい値は、0.1℃〜10℃とする。ステップS14では、フラップ34の角度及びクロスフローファン70の回転数が元に戻される。ステップS14の処理が終わった後はステップS6の直前へと戻る。ステップS15では、適正なフラップ34の角度が算出される。フラップ34の角度として、温度差が0.1℃〜5℃のときは鉛直方向に対して45度、温度差が5℃〜10℃のときは鉛直方向に対して90度とする。ステップS16では、プラップ34の角度が調整される。ステップS17では、クロスフローファン70の回転数が増加される。クロスフローファン70の回転数は最大回転数とする。これにより、部屋99の中の空気が攪拌されて、部屋99の中の温度ムラが迅速に低減される。ステップS18では、目標温度が部屋99の温度と比較される。目標温度の方が高い場合はステップS6の直前まで戻り、部屋99の温度の方が高いか又は両者が等しい場合は処理を終了する。
【0041】
<暖房システム1に関する特徴>
(1)
ここでは、石油ファンヒーター20の欠点あるいはエアコン30の欠点が抑制される。すなわち、石油ファンヒーター20のバーナー21とエアコン30の室内熱交換器31とを暖房システム1の起動時にリモコン40のマイコン42が同時に稼働させるので、エアコン30の欠点が補われ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上が達成される。また、部屋99の温度が設定温度に到達した場合にリモコン40のマイコン42が石油ファンヒーター20のバーナー21を停止させてエアコン30の室内熱交換器31の稼働を継続させるため、石油ファンヒーター20の欠点が補われ、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼による不快な臭いの発生が抑制される。
【0042】
(2)
ここでは、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により発生した不快な臭いが低減される。すなわち、部屋99の温度が目標温度と等しいか又は目標温度よりも高くなったら、リモコン40のマイコン42からの指令により換気扇80のファン81が稼働される。したがって、石油ファンヒーター20のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生した場合でも、不快な臭いが低減される。
【0043】
(3)
ここでは、部屋99の温度ムラが迅速に低減される。すなわち、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との温度差がリモコン40のマイコン42によりが算出されることにより部屋99の温度ムラが把握され、フラップ34の角度が制御されるとともにクロスフローファン70の回転数が上げられることにより部屋99の中の空気が攪拌されて部屋99の中の温度ムラが迅速に低減される。
【0044】
(4)
ここでは、ユーザー側における操作性が向上される。すなわち、リモコン40が操作パネル41を備えているため、石油ファンヒーター20とエアコン30とをユーザーが個別に操作する場合に比べて、ユーザー側における操作性が向上される。
【0045】
(5)
ここでは、石油ファンヒーター20の欠点が抑制される。すわなち、リモコン40のマイコン42は、石油ファンヒーター20の燃料が無くなった場合は、石油ファンヒーター20のバーナー21の加熱を停止させてエアコン30の室内熱交換器31のみを稼働させる。したがって、石油ファンヒーター20の燃料が無くなった場合でも、リモコン40のマイコン42がエアコン30の室内熱交換器31を継続して稼働させるため、部屋99の中が継続して加熱される。
【0046】
<第1実施形態の変形例>
(A)リモコン40の第3送受信機46と石油ファンヒーター20の送受信機23とは、あるいはリモコン40の第1送受信機44とエアコン30の送受信機36とは、赤外線以外の電磁波を用いた無線通信回線で通信してもよい。特にサブミリ波・ミリ波・マイクロ波・FM波・AM波・短波・中波・長波などの赤外線よりも低い周波数の電磁波を用いた場合は稼働距離を長くすることができる。
【0047】
また、リモコン40の第3送受信機46と石油ファンヒーター20の送受信機23とは、あるいはリモコン40の第1送受信機44とエアコン30の送受信機36とは、LANケーブルなどの有線通信回線で接続されていてもよい。この場合は、無線通信回線の場合よりも高速な通信が可能になる。
(B)石油ファンヒーター20のマイコン22がリモコン40のマイコン42に提供する情報や、エアコン30のマイコン35がリモコン40のマイコン42に提供する情報は、スタティックな情報でもよい。その情報は、リモコン40のマイコン42にデフォルトの値をあらかじめ与えておいてもいいし、必要に応じて操作パネル41から入力してもよい。この場合は、リモコン40における第1送受信機44と送受信機36とが又は第3送受信機46と送受信機23とが不要となる。したがって、石油ファンヒーター20とリモコン40とを又はエアコン30とリモコン40とを低コストで組み立てることができる。
(C)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS1でユーザーによりリモコン40の操作パネル41に目標温度が入力されずに、デフォルトの目標温度があらかじめ入力してあってもよい。この場合、ステップS1では、暖房システム1の起動ボタンが押されるだけとなる。したがって、起動時の操作が簡易化される。
(D)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS3で石油ファンヒーター20のバーナー21のみが起動されるとしてもよい。この場合、ステップS12で石油ファンヒーター20のバーナー21が停止されると同時に、エアコン30の室内熱交換器31が起動されることになる。したがって、両方を同時に稼働する場合よりもランニングコストを低減することができる。
(E)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS7で算出される部屋99の温度は、ヒーター吹き込み温度を用いてもよいし、エアコン吹き込み温度を用いてもよいし、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度との加重平均値を用いてもよい。
(F)図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS11は省略してもよい。また、ステップS15、ステップS16は省略してもよい。あるいは、ステップS15のみを省略し、ステップS16でフラップがスイング動作するようにしてもよい。これにより、部屋99の空気が対流しにくい場合でも部屋99の温度ムラを低減することができる。
(G)リモコン40に温度センサー43が取り付けられているものでもよい。温度センサー43は、リモコン40付近の温度であるリモコン温度を検出する。図3及び図4に示す、不快な臭いを防止する処理の流れにおいて、ステップS7で部屋99の温度としてヒーター吹き込み温度を用いてもよいし、エアコン吹き込み温度を用いてもよいし、リモコン温度を用いてもよいし、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度とリモコン温度との平均値を用いてもよいし、ヒーター吹き込み温度とエアコン吹き込み温度とリモコン温度との加重平均値を用いてもよい。この場合は温度情報をより詳細に取得できるため、部屋99の温度を正確に算出することができる。
(H)換気扇80は、エアコン30に内蔵された換気扇80aであってもよい。リモコン40は、石油ファンヒーター20本体に取り付けられていてもよく、エアコン30本体に取り付けられていてもよく、ホームコントロールシステムなどの遠隔操作システムに組み込まれたものであってもよい。石油ファンヒーター20とエアコン30と換気扇80とは一体化されていてもよい。さらに、リモコン40とも一体化されていてもよい。
【0048】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る石油ファンヒーター100を図5に示す。ここに示す石油ファンヒーター100は、部屋99の中を加熱して暖房を行うための機器である。
この石油ファンヒーター100は、主としてバーナー21とマイコン102と送受信機23と温度センサー50とを備えている。マイコン102は、エアコン103のマイコン101と情報の受け渡しが可能である。
【0049】
この石油ファンヒーター100は、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、リモコン40のマイコン42の代わりにマイコン102がバーナー21や室内熱交換器31を制御する点で構成が異なる。
また、エアコン103に関する情報に基づいてバーナー21や室内熱交換器31を制御する点は第1実施例と同様である。
【0050】
このような石油ファンヒーター100によっても、石油ファンヒーター100の欠点あるいはエアコン103の欠点が抑制される。すわなち、石油ファンヒーター100のバーナー21とエアコン103の室内熱交換器31とを石油ファンヒーター100のバーナー21の起動時にマイコン102が同時に稼働させるため、エアコン103の欠点が補われ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上が達成される。また、部屋99の中の温度が設定温度に到達した場合にマイコン102が石油ファンヒーター100のバーナー21を停止させてエアコン103の室内熱交換器31のみを稼働させるため、石油ファンヒーター100の欠点が補われ、石油ファンヒーター100のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生することが抑制される。
【0051】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るエアコン110を図6に示す。ここに示すエアコン110は、部屋99の中を加熱して暖房を行うための機器である。
このエアコン110は、主として室内熱交換器31とマイコン112と送受信機36と温度センサー60とクロスフローファン70とフラップ34とを備えている。マイコン112は、石油ファンヒーター113のマイコン114と情報の受け渡しが可能である。
【0052】
このエアコン110は、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、リモコン40のマイコン42の代わりにマイコン112がバーナー21や室内熱交換器31を制御する点で構成が異なる。
また、石油ファンヒーター113に関する情報に基づいてバーナー21や室内熱交換器31を制御する点は第1実施例と同様である。
【0053】
このようなエアコン110によっても、石油ファンヒーター113の欠点あるいはエアコン110の欠点が抑制される。すわなち、石油ファンヒーター113のバーナー21とエアコン110の室内熱交換器31とをエアコン110の室内熱交換器31の起動時にマイコン112が同時に稼働させるため、エアコン110の欠点が補われ、暖房能力の向上すなわち速暖性の向上が達成される。また、部屋99の中の温度が設定温度に到達した場合にマイコン112が石油ファンヒーター113のバーナー21を停止させてエアコン110の室内熱交換器31のみを稼働させるため、石油ファンヒーター113の欠点が補われ、石油ファンヒーター113のバーナー21の不完全燃焼により不快な臭いが発生することが抑制される。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に係る暖房システムでは、非燃焼部の様子を見ながら燃焼部を制御する、あるいは反対に燃焼部の様子を見ながら非燃焼部を制御するため、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点を抑制することができる。
請求項2に係る暖房システムでは、燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の両方を用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御するため、いずれか一方の情報のみを用いて燃焼部と非燃焼部とをそれぞれ制御する場合に比べて、燃焼部の欠点あるいは非燃焼部の欠点をさらに抑制することができる。
【0055】
請求項3に係る暖房システムでは、起動時には燃焼部及び非燃焼部の両方を稼働させることができ、また燃焼部に関する情報及び非燃焼部に関する情報の少なくとも一方の情報に基づいていずれか一方のみを稼働させることもできるため、暖房システムの起動時に燃焼部と非燃焼部とを同時に制御部が稼働させれば、速暖性の向上を図ることができる。また、燃焼部で不完全燃焼が起こるまえに制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を行わせれば、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0056】
請求項4に係る暖房システムでは、燃焼部の燃料残量情報に基づいて燃焼部及び非燃焼部を連動制御するため、燃焼部の燃料が無くなった場合でも、制御部が非燃焼部を継続して稼働させることができるので、対象空間が継続して加熱される。
請求項5に係る暖房システムでは、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を開始又は継続させるので、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【0057】
請求項6に係る暖房システムでは、制御部が第1温度と第2温度とを比較することにより対象空間の温度ムラを把握することができる。また、第1温度と第2温度とが異なる場合すなわち対象空間の温度ムラが発生した場合に、制御部が送風部を稼働させることにより対象空間の空気を攪拌するため、対象空間の温度ムラを迅速に低減することができる。
【0058】
請求項7に係る暖房システムでは、燃焼部が不完全燃焼を起こした場合、制御部が換気部を稼働させ、対象空間の空気が換気されるため、燃焼部の不完全燃焼により不快な副産物が発生した場合でも、不快な副産物を低減することができる。
請求項8に係る燃焼機器では、非燃焼機器の様子を見ながら燃焼制御部が燃焼加熱部や非燃焼機器を制御するため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。
【0059】
請求項9に係る非燃焼機器では、燃焼機器の様子を見ながら非燃焼制御部が非燃焼加熱部や燃焼機器を制御するため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。
請求項10に係る制御機器では、非燃焼機器の様子を見ながら燃焼機器を制御する、あるいは反対に燃焼機器の様子を見ながら非燃焼機器を制御するため、燃焼機器の欠点あるいは非燃焼機器の欠点を抑制することができる。
【0060】
請求項11に係る制御機器では、制御機器が操作部を備えているため、燃焼機器と非燃焼機器とをユーザーが個別に操作する場合に比べて、ユーザー側における操作性を向上させることができる。
請求項12に係る制御方法では、対象空間の温度が設定温度に到達した場合に、制御部が燃焼部を停止させて非燃焼部による対象空間の加熱を開始又は継続させるため、不快な副産物が発生することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による暖房システムの概念図。
【図2】本発明の第1実施形態による暖房システムの構成図。
【図3】本発明の第1実施形態による暖房システム1を制御する処理の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の第1実施形態による暖房システム1を制御する処理の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明の第2実施形態によるエアコン103及び石油ファンヒーター100の構成図。
【図6】本発明の第3実施形態によるエアコン110及び石油ファンヒーター113の構成図。
【符号の説明】
20,100,113 石油ファンヒーター
30,103,110 エアコン
40 リモコン
80,80a 換気扇
22,35,42,82,101,102,112,114 マイコン
43,50,60 温度センサー
70 クロスフローファン
21 バーナー
31 室内熱交換器
Claims (12)
- 対象空間を加熱して暖房を行う暖房システム(1)であって、
前記対象空間における燃焼により前記対象空間を加熱する燃焼部(21)と、前記対象空間における燃焼以外の方法により前記対象空間を加熱する非燃焼部(31)と、
少なくとも前記燃焼部(21)に関する情報に基づいて前記非燃焼部(31)の制御を行う、あるいは少なくとも前記非燃焼部(31)の情報に基づいて前記燃焼部(21)の制御を行う制御部(42,102,112)と、
を備えた暖房システム(1)。 - 前記制御部(42,102,112)は、前記燃焼部(21)に関する情報及び前記非燃焼部(31)に関する情報に基づいて前記燃焼部(21)及び前記非燃焼部(31)を連動制御する、
請求項1に記載の暖房システム(1)。 - 前記制御部(42,102,112)は、前記連動制御において、前記燃焼部(21)及び前記非燃焼部(31)のいずれか一方による前記対象空間の加熱と、前記燃焼部(21)及び前記非燃焼部(31)の両方による前記対象空間の加熱とを組み合わせる、
請求項2に記載の暖房システム(1)。 - 前記制御部(42,102,112)は、前記燃焼部(21)の燃料残量情報に基づいて前記燃焼部(21)及び前記非燃焼部(31)を連動制御する、
請求項2又は3に記載の暖房システム(1)。 - 前記制御部(42,102,112)は、前記対象空間の温度が設定温度に到達した場合に前記燃焼部(21)による加熱を停止させる、
請求項2から4のいずれかに記載の暖房システム(1)。 - 前記対象空間の空気を攪拌する送風部(70)と、
前記燃焼部(21)付近における前記対象空間の温度である第1温度を検出する第1温度検出部(50)と、
前記非燃焼部(31)付近における前記対象空間の温度である第2温度を検出する第2温度検出部(60)と、
をさらに備え、
前記制御部(42,102,112)は、前記第1温度と前記第2温度とが異なる場合に前記送風部(70)を稼働させる、
請求項1に記載の暖房システム(1)。 - 前記対象空間の空気を換気する換気部(80)をさらに備えた、
請求項1から6のいずれかに記載の暖房システム(1)。 - 対象空間を加熱して暖房を行う燃焼機器(100)であって、
前記対象空間における燃焼により前記対象空間の加熱を行う燃焼加熱部(21)と、
少なくとも前記対象空間における燃焼以外の方法により前記対象空間を加熱する非燃焼機器(103)に関する情報に基づいて前記燃焼加熱部(21)を制御する燃焼制御部(102)と、
を備えた燃焼機器(100)。 - 対象空間を加熱して暖房を行う非燃焼機器(110)であって、
前記対象空間における燃焼以外の方法により前記対象空間の加熱を行う非燃焼加熱部(31)と、
少なくとも前記対象空間における燃焼により前記対象空間を加熱する燃焼機器(113)に関する情報に基づいて前記非燃焼加熱部(31)を制御する非燃焼制御部(112)と、
を備えた非燃焼機器(110)。 - 前記対象空間における燃焼により対象空間を加熱して暖房を行う燃焼機器(20)に関する情報を取得する燃焼機器情報取得部(46)と、
前記対象空間における燃焼以外の方法により前記対象空間を加熱して暖房を行う非燃焼機器(30)に関する情報を取得する非燃焼機器情報取得部(44)と、
少なくとも前記燃焼機器(20)に関する情報に基づいて前記非燃焼機器(30)の制御を行う、あるいは少なくとも前記非燃焼機器(30)の情報に基づいて前記燃焼機器(20)の制御を行う制御部(42)と、
を備えた制御機器(40)。 - 前記燃焼機器(20)及び前記非燃焼機器(30)の少なくとも一方の操作入力を受け付ける操作部(41)をさらに備えた、
請求項10に記載の制御機器(40)。 - 前記対象空間における燃焼により対象空間を加熱して暖房する燃焼機器(20)と前記対象空間における燃焼以外の方法により前記対象空間を加熱して暖房する非燃焼機器(30)とを制御する制御方法であって、
前記燃焼機器(20)及び前記非燃焼機器(30)のうち少なくとも前記燃焼機器(20)が起動される第1ステップと、
設定温度と前記対象空間の温度とが比較される第2ステップと、
前記温度が設定温度に到達した場合に、前記燃焼機器(20)が停止される第3ステップと、
前記第3ステップの後に、前記非燃焼機器(30)により前記対象空間の加熱が開始あるいは継続される第4ステップと、
を備えた制御方法。
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