JP2004257183A - 浴室出入口建具枠の排水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】下枠の内部底面に十分な排水勾配が設けられていなくても、下枠に浸入した水を確実に排水することができる浴室出入口建具枠の排水構造を提供すること。
【解決手段】排水口21Aを通して下枠20の内部と浴室とに跨って設けた排水部材40と、表面張力で下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面とが接しているので、下枠20の内部に浸入した水が排水部材40に沿って案内され、排水口21Aを通って浴室の床面上に排水される。従って、バリアフリータイプの浴室において、下枠20の内部底面22に十分な排水勾配を設けることが困難な場合であっても、下枠20に浸入した水が内部底面22に滞留することなく、この水を確実に排水し、下枠20の内部を早く乾かすことができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室出入口建具枠の排水構造に関する。詳しくは、浴室および脱衣室の床面と、これらの間を仕切る敷居としての建具下枠上面とがほぼフラットに形成されたバリアフリータイプの浴室における出入口建具枠のうち、下枠の内部に浸入した水を排水する排水構造に関する。
【0002】
【背景技術】
バリアフリータイプの浴室における出入口下枠の排水構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の排水構造は、浴室の出入口に設けた引戸の敷居(下枠)において、下枠に流れ込んだ水を浴室の床面に排水するための排水構造である。この排水構造では、引戸を案内するレールが形成された敷居部材と、この敷居部材が上部に取り付けられた溝状(断面略コ字形)の敷居支持材とで中空状の下枠が形成されている。そして、下枠(敷居部材)の上面には、流れ込んだ水を下枠内部に落下させるための排水穴が設けられ、下枠(敷居支持材)の浴室側側壁には、下枠内部に落下した水を浴室に排水するための排水穴が設けられている。
このような排水構造によれば、下枠に流れ込んだ水を上面の排水穴を通して下枠内部に落下させ、さらに下枠側壁の排水穴から浴室の床面に排水することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−250066号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の排水構造では、敷居支持材の上面(下枠の内部底面)が略水平に形成されているため、下枠内部に落下した水の一部が表面張力で下枠の内部底面に滞留し、側壁の排水穴から排水されないという不都合が生じる。これは、下枠の上面と浴室の床面との段差を極力小さくしたバリアフリータイプの浴室では、下枠の高さ寸法を大きくできないために、下枠の内部底面に十分な排水勾配を設けられないという制約により生じる不都合である。このため、十分な排水勾配が設けられていなくても、下枠の内部底面に浸入した水が滞留することなく、この水を確実に排水することができる排水構造が望まれている。
【0005】
本発明の目的は、下枠の内部底面に十分な排水勾配が設けられていなくても、下枠に浸入した水を確実に排水することができる浴室出入口建具枠の排水構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の浴室出入口建具枠の排水構造は、浴室出入口に設けられた建具枠のうちの下枠の内部に浸入した水を浴室側に排水する排水構造であって、前記下枠の浴室側側面には、当該下枠の内部と浴室とを連通する排水口が穿設され、表面張力により前記下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する排水部材が、前記排水口を通して前記下枠の内部側と浴室側とに跨って設けられたことを特徴とする。
【0007】
なお、ここで「表面張力により下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面」とは、排水部材が設けられていない状態を仮定した場合に、排水口から排水されずに下枠の内部底面に滞留する水の表面張力によって形成される表面であって、排水部材を設けた場合には、この排水部材の作用で水が排水されるために形成されない仮想的な表面を意味する。また、仮想滞留表面の高さは、例えば、下枠が通常の表面処理を施されたアルミ型材製であれば、下枠の内部底面から約3mmとなることが確認されている。
さらに、排水部材は、下枠の内部底面、排水口の下端縁、および浴室の床面のうちの少なくとも1つと接触して設けられていてもよく、また、いずれとも接触せず所定距離(例えば、仮想滞留表面の高さ以下)だけ離れて設けられていてもよい。また、排水部材を下枠の内部および浴室に跨った一体の部材から構成してもよく、下枠の内部側と浴室側とで別部材として排水部材を構成し、各々の部材を接触させ、または所定距離だけ離して配置してもよい。
【0008】
このような本発明によれば、排水口を通して下枠の内部と浴室とに跨って設けた排水部材と、表面張力で下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面とが接しているので、下枠内部に浸入した水が排水部材に沿って案内され、排水口を通って浴室の床面上に排水される。従って、バリアフリータイプの浴室において、下枠の内部底面に十分な排水勾配を設けることが困難な場合であっても、下枠に浸入した水が内部底面に滞留することなく、この水を確実に排水することができる。
【0009】
また、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造は、浴室出入口に設けられた建具枠のうちの下枠の内部に浸入した水を浴室側に排水する排水構造であって、前記下枠の浴室側側面には、当該下枠の内部と浴室とを連通する排水口が穿設され、表面張力により前記下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する排水部材が、前記排水口の浴室側に設けられた構成が採用できる。
【0010】
なお、ここで、排水部材は排水口の下端縁に接触して設けられてもよく、また、所定距離(例えば、仮想滞留表面と排水口の下端縁との関係から設定される距離以下)だけ排水部材と排水口の下端縁とが離れていてもよい。
【0011】
このような本発明によれば、排水口の浴室側に設けた排水部材と、表面張力で下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面とが接しているので、下枠内部に浸入した水が、この水自体の表面張力で排水部材に引っ張られて、浴室側に排水される。従って、下枠の外側(浴室側)に設けた排水部材により排水流路が形成されるので、下枠内部に浸入した水を確実に排水することができる。
【0012】
また、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造は、浴室出入口に設けられた建具枠のうちの下枠の内部に浸入した水を、当該下枠の下側または側方側に設けられた排水ドレンに排水する排水構造であって、前記下枠には、当該下枠の内部と前記排水ドレンとを連通する排水口が穿設され、表面張力により前記下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する排水部材が、前記排水口の縁の少なくとも一部に接した状態で、前記下枠の内部側に設けられた構成が採用できる。
このような本発明によれば、排水ドレンが接続された排水口の下枠内部側で、排水口の縁と接するように設けた排水部材と、表面張力で下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面とが接しているので、下枠内部に浸入した水が、この水自体の表面張力で排水部材に引っ張られて、排水口まで案内される。従って、排水口に集水された水を排水ドレンに確実に排水することができる。
【0013】
さらに、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造では、前記排水部材の前記水の仮想滞留表面に接する部分には、投影面積に対して表面積を大きくする表面積拡大手段が設けられていることを特徴とする。
なお、ここで「投影面積に対して表面積を大きくする表面積拡大手段」としては、例えば、排水部材の表面に形成された凹凸や溝、排水部材に設けられた孔やリブ等が採用でき、また排水部材をメッシュ状の材料から形成したり、メッシュ状の部材を取り付けて形成すること等も表面積拡大手段に含まれる。
このような構成では、水の仮想滞留表面に接する部分の投影面積に対して表面積を大きくすることができるので、排水部材の親水性が高まり、下枠の内部底面に滞留しようとする水の表面張力に抵抗して水をより強く引き寄せることができ、さらに排水効率を向上させることができる。
【0014】
この際、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造では、前記表面積拡大手段は、前記排水部材の前記水の仮想滞留表面に接する部分に形成された孔であることを特徴とする。
このような構成では、水の仮想滞留表面に接する部分に孔を設けるだけの簡単な加工で、当該部分の表面積を大きくすることができるので、排水効率のよい排水部材を簡単に製造することができる。
【0015】
また、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造では、前記排水部材の前記水の仮想滞留表面に接する部分のうち、少なくとも一部が吸水性を有する材料から形成されていることを特徴とする。
なお、ここで「吸水性を有する材料」としては、スポンジ等の海綿状の材料や多孔質材料等が含まれる。
このような構成では、排水部材のうち吸水性を有する材料から形成された部分が水の仮想滞留表面に接するので、水を引き寄せる力がさらに強くなり、排水性能をより高めることができる。
【0016】
さらに、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造では、前記下枠の内部底面には、所定寸法を有する溝が形成されていることを特徴とする。
なお、ここで、溝は1本でも複数本でもよく、また、溝の「所定寸法」としては、溝の幅、深さ、および複数本の場合、溝同士のピッチが、滞留しようとする水の表面張力を壊して所定の方向に案内することができるように構成されたものが採用できる。
このような構成では、下枠の内部底面に溝を形成することで、表面張力により滞留しようとする水が溝に沿って案内され、滞留しにくくなる。従って、下枠内部底面の溝を所定の方向、例えば、下枠の部材延出方向(見付け方向)や見込み方向、排水口に向かう方向等に沿って形成することで、より効果的に下枠内部の水を排出できるようになる。
【0017】
また、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造では、前記建具枠には、見込み方向について浴室と反対側に引戸を収納する戸袋部が形成され、前記下枠の内部底面には、見付け方向に沿った仕切板が立設され、この仕切板で前記下枠の内部が、前記戸袋部と連続して前記引戸を案内する引戸案内部と、この引戸案内部より浴室側の踏込み部とに仕切られており、前記仕切板には、前記引戸案内部と前記踏込み部とを連通する連通孔が穿設されるとともに、表面張力により前記引戸案内部に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する案内部材が設けられ、この案内部材で前記引戸案内部に浸入した水が前記踏込み部側へ案内されることを特徴とする。
【0018】
このような構成では、浴室出入口の戸として片引戸や連動二枚引戸等の開放時において戸袋に引き込まれて収納される引戸を採用した場合に、この引戸を案内するレール等を有した下枠の引戸案内部や、この引戸案内部に連続する戸袋部の下枠に浸入した水を、踏込み部を介して浴室側に排水することができる。すなわち、下枠の引戸案内部と踏込み部との間には、通常、引戸案内部側に容易に水を浸入させないために仕切板が設けられ、この仕切板に引戸と当接するシール材等が取り付けられている。しかし、引戸とシール材との隙間や、引戸開放時の引戸と縦枠との隙間などから引戸案内部や戸袋側に水が浸入し、浸入した水が滞留することがある。このように引戸案内部に滞留しようとする水を、仕切板に穿設された連通孔を通して踏込み部側へ案内部材で案内するとともに、踏込み部から排水口を通して排水部材で浴室の床面上に排水することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、建具枠等、主要構成部品の断面を示すハッチングが省略されている。
【0020】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る浴室出入口建具枠の排水構造について、図1ないし図7に基づいて説明する。
図1、図2は、本実施形態の排水構造が設けられた浴室出入口1を示す縦断面図、および横断面図である。図3は、図1の要部を拡大して示す縦断面図である。図4は、浴室出入口1に設けられた建具枠10の一部を拡大して示す斜視図である。
【0021】
本実施形態の浴室出入口1は、浴室の床面5Aおよび脱衣室の床面2Aと、建具枠10の敷居(下枠20)の上面とが、例えば、段差が3mm以下のほぼフラットに形成された、いわゆるバリアフリータイプの浴室に設置されている。この浴室は、浴槽(不図示)や浴室床5、壁6、天井7等がFRP(Fiber−Reinforced Plastics :繊維強化プラスチック)等から一体に形成され、あるいは別体で製造した部材を組み合わせてユニット化されたもので、図示しない躯体上に載置されている。そして、浴室床5の床面5Aには、図示しない排水ドレンに向かって所定の排水勾配が設けられており、床面5A上の水が排水ドレン方向に流れて排水されるようになっている。
【0022】
浴室出入口1は、片引戸形式の出入口であって、それぞれアルミの押出形材製の上枠11、縦枠12,13、および下枠20を四周枠組みして形成された建具枠10と、この建具枠10内に開閉自在に設けられた引戸30とを備えて構成されている。建具枠10は、脱衣室側において、脱衣室の床材2にアングル材2Bを介して下枠20が、額縁材3に上枠11および縦枠12,13が、それぞれビス止め固定され、浴室側において、浴室床5の端部に形成された支持部5Bに下枠20が支持されている。
【0023】
建具枠10の上枠11は、脱衣室側上枠11Aおよび浴室側上枠11Bの2つの部材から構成されており、脱衣室側上枠11Aには、引戸30を案内する上レール11Cが形成され、浴室側上枠11Bには、浴室の天井7の端部が係合されている。
縦枠12,13は、図2に示すように、脱衣室側縦枠12Aおよび浴室側縦枠12Bの2つの部材から構成されており、これらの脱衣室側縦枠12Aおよび浴室側縦枠12Bは、それぞれ建具枠10の見付け方向(図2中、左右方向)について異なる位置に立設されている。すなわち、浴室側縦枠12Bは、建具枠10の見付け方向中間部で引戸30の寸法に対応した位置に設けられており、この浴室側縦枠12Bと脱衣室側縦枠12Aとの間には、袖パネル12Cが嵌め込まれている。そして、袖パネル12Cの脱衣室側には、引戸30開放時(図2中、二点鎖線で示す)において引戸30を収納する戸袋部14が形成されている。
【0024】
建具枠10の下枠20は、図3、4に示すように、見込み方向(図3中、左右方向)について一体で、上方に開口した浅溝状に形成され、浴室側側面としての側壁21が浴室床5の端部と密接されている。そして、下枠20の内部底面(浅溝状に形成された内側の底面)22には、浴室側に向かって緩やかな下り傾斜が設けられるとともに、見付け方向に沿った複数の溝22Aが形成され、下枠20の内部に浸入した水をこの溝22Aに沿って案内できるようになっている。具体的には、溝22Aは、所定の半径寸法(例えば、0.3〜0.6mm)を有し、下向きに凸な断面略半円形状に形成され、また、溝22A同士の間隔は、略2.0mmに設定されている。すなわち、内部底面22において、表面張力により水玉状に滞留しようとする水の平面方向の大きさとして、小さい場合で3〜5mmの直径になることが確認されており、この水の大きさよりも小さいピッチとなるように溝22Aが形成されている。
さらに、下枠20の内部底面22には、見付け方向に沿って連続する仕切板23が立設されており、この仕切板23によって下枠20の内部が、脱衣室側の引戸案内部24と浴室側の踏込み部25とに仕切られている。
【0025】
引戸案内部24は、戸袋部14まで連続した溝状に形成されており、引戸案内部24の底面には、引戸30を案内する下レール24Aが立設されている。踏込み部25の上側には、上面が略フラットに形成されたカバー材26が取り付けられている。このカバー材26は、合成樹脂製またはアルミ製で、下枠20の側壁21と仕切板23との間に架け渡され、適宜な係止手段によって着脱自在に下枠20に係止されている。従って、下枠20は、内部底面22、側壁21、仕切板23、およびカバー材26によって形成される中空状の内部空間(踏込み部25)を備えていることとなる。
【0026】
引戸30は、それぞれアルミの押出形材製の上框31、下框32、および左右の縦框33を四周枠組みした矩形状の枠体内に、ガラス面材34を嵌め込んで形成されている。上框31は、脱衣室側上枠11Aに沿って摺動可能となるように上レール11Cと係合する摺動溝31Aを有し、下框32は、下枠20の下レール24Aに沿って転動する戸車32Aを有しており、引戸30が建具枠10内で開閉自在に支持されている。また、下框32には、上方に突出した突片と下方に開口した凹状片とからなり、浴室内で使用する水を通過不能にするとともに、浴室および脱衣室間を通気可能とする複数(本実施形態では、3箇所)の通気口32Bが形成されている。左右の縦框33のうち、一方(図2中、左側)の縦框33には、引戸30を開閉する際に手で掴むハンドル33Aが、浴室側および脱衣室側双方に突出して取り付けられている。
【0027】
建具枠10と引戸30との間の止水材として、建具枠10には、上枠11、縦枠12,13、および下枠20に沿ったシール材11D,12D,13A,23Aが設けられている。すなわち、上枠11の脱衣室側上枠11Aには、上框31に当接するシール材11D(図1)が、浴室側縦枠12Bおよび縦枠13には、縦框33に当接するシール材12D,13A(図2)が、それぞれ設けられ、浴室で使用する水が脱衣室側に漏れ出さないようになっている。また、図3に示すように、下枠20の仕切板23の上部には、引戸30側に開口した凹溝に嵌め込まれ引戸30に当接するシール材23Aが設けられ、浴室の水が容易に引戸案内部24に浸入しないようになっている。
【0028】
以下には、浴室出入口1の建具枠10での排水構造について図5〜図7をも参照して説明する。
図5(A),(B)は、排水部材40の設置状態を示す断面図である。図6、図7は、排水部材40を示す上方からの斜視図、および下方からの斜視図である。
【0029】
本実施形態の排水構造は、下枠20の側壁21に穿設され、下枠20の内部と浴室とを連通する排水口21Aと、この排水口21Aを通して下枠20の内部側と浴室側とに跨って設置された排水部材40とを備えて構成されている。さらに、この排水構造では、下枠20の仕切板23に引戸案内部24と踏込み部25とを連通する連通孔23Bが穿設されるとともに、この連通孔23Bを通して案内部材40Aが設置されている。これらの排水部材40および案内部材40Aは、建具枠10の開口幅(浴室側縦枠12Bと縦枠13との水平間隔)について、その中間位置に1箇所ずつ設置されている(図2)。
排水口21Aおよび連通孔23Bは、ともに略矩形状の開口で、その下端縁が下枠20の内部底面22と略同一高さとなるように形成されている。
なお、排水部材40および案内部材40Aは、それぞれ1箇所ずつに限らず、建具枠10の開口幅について2箇所以上の複数箇所に設置されていてもよい。
【0030】
排水部材40の設置位置に対応する浴室床5には、浴室出入口1から排水勾配下流側に延びる排水溝5Cが形成されている。この排水溝5Cは、下枠20の側壁21に接する位置において内部底面22と略同一高さに形成され、また、排水勾配下流の図示しない排水ドレンに向かって所定の下り勾配を有しており、排水溝5Cに流れ込んだ水が排水ドレン方向に流れて排水されるようになっている。
なお、、排水溝5Cは、下枠20の内部底面22と略同一高さに形成されるものに限らず、内部底面22よりも低く形成されていてもよい。
【0031】
排水部材40は、図5に示すように、下枠20の内部に浸入し表面張力により内部底面22に滞留しようとする水の仮想滞留表面S(図5中、二点鎖線で示す)の一部に接して設置されている。この仮想滞留表面Sの内部底面22からの高さ寸法Hは、下枠20がアルミ型材製の本実施形態においては、3mm程度となることが確認されている。そして、図5(A)に示すように、排水部材40の底部は下枠20の内部底面22および排水溝5Cの底面に接触していてもよく、また、図5(B)に示すように、排水部材40の底部と内部底面22とが所定距離だけ離されていてもよい。この所定距離としては、排水部材40が仮想滞留表面Sに接する範囲、すなわち仮想滞留表面Sの高さ寸法H以下の範囲で適宜設定可能である。
なお、図示を省略するが、下枠20の仕切板23に穿設された連通孔23Bにおいても、上記した排水部材40と同様に、案内部材40Aは、引戸案内部24と踏込み部25とに跨り、かつ引戸案内部24に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接して設置されている。
【0032】
排水部材40は、図6、7に示すように、合成樹脂製の一体成型部材であって、平面略矩形板状の本体部41と、この本体部41の下面から下方に延出する第1、第2延出部42,43、および支持部44と、本体部41の端縁から上方に延出する係止部45とを備えている。
本体部41には、板厚方向に貫通する複数の孔41Aが穿設されており、これらの孔41Aにより表面積拡大手段が構成され、排水部材40の水平投影面積に対する表面積が拡大されている。
なお、排水部材40の表面積拡大手段としては、孔41Aに限らず、排水部材40の表面に形成した凹凸や溝、リブ等でもよく、また、排水部材をメッシュ状の材料から形成したり、メッシュ状の部材を取り付けて形成すること等も表面積拡大手段に含まれる。
【0033】
第1延出部42は、本体部41下面の2箇所に設けられており、各々の第1延出部42の下部には、円弧状の切欠き部42Aが2箇所ずつ設けられている。これらの切欠き部42Aによっても、排水部材40の表面積が拡大されている。また、第1延出部42に沿った本体部41には切込み41Bが形成され、第1延出部42の一端側のみが本体部41と連結され、他端側には、排水口21Aの側端縁に係合可能な鍵形の係合フック42Bが形成されている。
第2延出部43は、本体部41下面の略中央1箇所に設けられており、その下部には、図5に示すように、浴室側に下がる方向に傾斜した傾斜面部43Aが形成されている。
係止部45は、2本の立上部45Aと、これらの立上部45Aの上端同士を連結し、排水口21Aに設置した状態において側壁21の外側面に当接する当接部45Bとから形成されている。
なお、案内部材40Aは、上記した排水部材40とほぼ同様の構造を有しているが、案内部材40Aには係止部45が形成されておらず、この点で案内部材40Aは排水部材40と相違している。
【0034】
このような排水部材40の排水口21Aへの設置手順としては、先ず、下枠20の内側である踏込み部25側から、本体部41を立てた状態で係止部45を排水口21Aに挿通する。これに続いて、本体部41を水平状態になるように回動させ、第1延出部42を撓ませながら係合フック42Bを排水口21Aに挿通し、排水口21Aの両側端縁に係合させる。これにより、本体部41の浴室側端縁と、係合フック42Bおよび当接部45Bとで、下枠20の側壁21が挟持され、排水部材40が排水口21Aに取り付けられることとなる。排水部材40を取り外す場合は、上記した手順を逆に実施すればよく、すなわち、第1延出部42を撓ませながら係合フック42Bを排水口21Aから外すことで、係止部45が排水口21Aから抜け、排水部材40が排水口21Aから取り外されることとなる。
【0035】
以上のような構成を備える本実施形態の排水構造では、カバー材26と下枠20との間から下枠20の内部である踏込み部25に浸入した水は、その量が多ければ水自体の水圧によって排水口21Aから浴室側の排水溝5Cに排水される。
そして、大半の水が排水され、水自体の水圧では排水できない程度まで水の量が少なくなった状態において、表面張力により内部底面22に滞留しようとする水は、その仮想滞留表面Sに排水部材40が接していることで、この排水部材40に案内されて排水口21Aから排水されることとなる。この際、排水部材40から見付け方向に離れた位置の水であっても、下枠20の内部底面22に形成された溝22Aに案内されて、排水部材40まで到達し、排水部材40に案内されて排水口21Aから排水される。
【0036】
また、下枠20の仕切板23と引戸30の下框32との間に設けられたシール材23Aの隙間や、引戸30を開放した際の縦枠13と縦框33との隙間などから、引戸案内部24や戸袋部14の内部に浸入した水は、その仮想滞留表面に案内部材40Aが接していることで、この案内部材40Aに案内されて連通孔23Bから踏込み部25側へ導出される。そして、踏込み部25から浴室側へは、上述の通り、排水部材40に案内され、排水口21Aから排水される。
以上のように、下枠20の内部から浴室側の排水溝5Cに排水された水は、排水溝5Cを通って、浴室床5の水勾配下流側に設けられた排水ドレンから浴室外に排水されることとなる。
【0037】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 下枠20の内部に浸入した水が排水部材40に沿って案内され、排水口21Aを通って浴室側に排水されるので、バリアフリータイプの浴室において、下枠20の内部底面22に十分な排水勾配を設けることが困難な場合であっても、下枠20に浸入した水が内部底面22に滞留することなく、この水を確実に排水し、下枠20の内部を早く乾かすことができる。
【0038】
(2) また、下枠20の引戸案内部24や戸袋部14に浸入した水が、案内部材40Aで案内されて、仕切板23の連通孔23Bを通して踏込み部25側へ導出され、さらに踏込み部25から排水部材40で浴室側に排水できるので、引戸案内部24や戸袋部14に水が滞留することなく、確実に排水することができる。
【0039】
(3) さらに、下枠20の内部底面22に溝22Aを形成したことにより、滞留しようとする水の表面張力を壊して、この水を溝22Aに沿って案内することができるので、水が滞留しにくくなるとともに、排水部材40や案内部材40Aから見付け方向に離れた位置の水であっても、溝22Aに沿って案内して排水できるので、より効果的に下枠20内部の水を排出できるようになる。
【0040】
(4) また、排水部材40や案内部材40Aを外形寸法に対して表面積が大きくなるように形成したので、これらの部材の親水性が高まり、下枠20の内部底面22に滞留しようとする水の表面張力を壊して水をより強く引き寄せることができ、さらに排水効率を向上させることができる。
【0041】
(5) さらに、排水部材40や案内部材40Aが係合フック42Bで排水口21Aや連通孔23Bの側端縁に係合することで、これらの部材が排水口21Aや連通孔23Bから不用意に外れることがなく、取り付け状態を確実に維持することができる。また、排水部材40に係止部45を設け、この係止部45の当接部45Bおよび係合フック42Bと本体部41の浴室側端縁とで下枠20の側壁21を挟持することで、さらに確実に排水部材40を取り付けることができる。
【0042】
(6) そして、排水部材40の第2延出部の下部に浴室側に下がる方向に傾斜した傾斜面部43Aを形成したことで、下枠20の内部底面22に滞留しようとする水を浴室側に効果的に案内することができ、より一層の排水効率の向上を図ることができる。
【0043】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る浴室出入口建具枠の排水構造について、図8ないし図10に基づいて説明する。
図8は、本実施形態の排水構造が設けられた浴室出入口1の要部を拡大して示す縦断面図である。図9(A),(B)は、排水部材50の設置状態を示す断面図である。図10(A)〜(C)は、排水部材50を示す正面図、側面図、および底面図である。
本実施形態の排水構造は、前述の第1実施形態と比較して、排水部材40に換えて排水部材50を設置した点のみが相違し、それ以外の、浴室床5や建具枠10、下枠20、引戸30等の構成は共通である。以下、相違点について詳しく説明する。
【0044】
図8ないし図10において、排水部材50は、下枠20の側壁21に穿設された排水口21Aの浴室側(下枠20の外側)で、かつ、下枠20の内部に浸入し表面張力により内部底面22に滞留しようとする水の仮想滞留表面S(図9中、二点鎖線で示す)の一部に接して設置されている。この際、図9(A)に示すように、排水部材50の底部が浴室床5の排水溝5Cの底面に接触していてもよく、また、図9(B)に示すように、排水部材50の底部と排水溝5Cの底面とが所定距離だけ離されていてもよい。この所定距離としては、排水部材40が仮想滞留表面Sに接する範囲で適宜設定可能である。
【0045】
排水部材50は、図10に示すように、合成樹脂製の一体成型部材であって、平面略矩形板状の本体部51と、この本体部51の下面から下方に延出する第1、第2延出部52,53と、本体部41の端縁から上方に突出する係止部55とを備えている。また、本体部41の下面で、排水口21Aに設置した状態において側壁21の外側面に対向する正面側(図10(B),(C)中、右側)には、排水部材50の一つの下端縁を構成するスポンジ54が固定されている。このスポンジ54を固定したことにより、排水部材50における水の仮想滞留表面Sと接する部分が、吸水性を有する材料から形成されていることとなる。
なお、吸水性を有する材料としては、スポンジ54に限らず、その他の海綿状の材料や多孔質材料等が採用できる。
【0046】
第1延出部52は、本体部51の両側端縁2箇所に設けられており、各々の第1延出部52の下部には、円弧状の切欠き部52Aが2箇所ずつ設けられている。
第2延出部53は、本体部51下面の略中央1箇所で、正面側がスポンジ54に対応した位置で切断されている。
係止部55は、本体部51の両側端縁2箇所に設けられており、この係止部55の先端側、すなわち本体部51の正面側端縁よりも突出した位置には係合フック55Aが形成されている。この係合フック55Aに対応した下枠20の側壁21には、係合孔21Bが穿設されており、係合フック55Aを係合孔21Bに係合することで、排水部材50が側壁21に取り付けられるようになっている。
また、排水部材50の両側面には、排水口21Aに設置した状態において側壁21の外側面に当接する当接部51Aが設けられている。
【0047】
このような排水部材50の排水口21Aへの設置手順としては、先ず、浴室側から、係止部55の係合フック55Aを係合孔21Bに挿通し、係合させる。これにより、係合フック55Aと当接部51Aとで、下枠20の側壁21が挟持され、排水部材50が排水口21Aの浴室側に取り付けられることとなる。排水部材50を取り外す場合は、2つの係止部55を互いに近接する方向に撓ませて、係合フック55Aを係合孔21Bから外すことで、排水部材50が取り外されることとなる。
【0048】
以上のような構成を備える本実施形態の排水構造では、下枠20の内部である踏込み部25に浸入し、水自体の水圧では排水されず表面張力により内部底面22に滞留しようとする水は、その仮想滞留表面Sに接する排水部材50に引っ張られて排水口21Aから浴室床5の排水溝5Cに排水されることとなる。この際、スポンジ54の有する吸水性によって、水がより強く引き寄せられるようになっている。そして、下枠20の内部から浴室側の排水溝5Cに排水された水は、排水溝5Cを通って、浴室床5の水勾配下流側に設けられた排水ドレンから浴室外に排水されることとなる。
【0049】
このような本実施形態によれば、前述の(1)〜(3)の効果に加えて次のような効果がある。
(7) すなわち、排水部材50を下枠20の浴室側に設置したので、カバー材26を取り外さなくても、排水部材50の取り付け、または取り外しを実施でき、これらの作業にかかる作業性を向上させることができる。
【0050】
(8) また、排水部材50の一部を吸水性を有するスポンジ54で形成したので、水を引き寄せる力が強くなり、排水性能をより高めることができる。
【0051】
(9) さらに、係合フック55Aが側壁21の係合孔21Bに係合することで、排水部材50が排水口21Aから不用意に外れることがなく、取り付け状態を確実に維持することができる。また、排水部材50の当接部51Aおよび係合フック55Aで下枠20の側壁21を挟持することで、さらに確実に排水部材50を取り付けることができる。
【0052】
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る浴室出入口建具枠の排水構造について、図11ないし図13に基づいて説明する。
図11、図12は、本実施形態の排水構造が設けられた浴室出入口1を示す縦断面図、および横断面図である。図13は、図11の要部を拡大して示す縦断面図である。
本実施形態の排水構造は、前述の第1実施形態では片引戸形式の浴室出入口1に設けられていたのと比較し、三連引戸形式の浴室出入口1に設けられる点が相違するもので、その他の構成は第1実施形態の場合と略同一である。以下、相違点について詳しく説明する。
【0053】
図11ないし図13において、浴室出入口1は、三連引戸形式、すなわち、建具枠60に支持され、互いに連動して開閉する2枚の戸70および固定された1枚の戸70Aから構成される出入口である。
建具枠60は、それぞれアルミの押出形材製の上枠61、左右の縦枠62,63、および下枠64を四周枠組みして形成されており、上枠61には、戸70,70Aを案内する上レール61Aが形成されている。下枠64は、図13に示すように、上方に開口した浅溝状に形成され、その上側に上面に3本の下レール65Aが形成されたレール部材65が取り付けられている。このレール部材65は、アルミの押出形材製または合成樹脂製で、下枠64の側壁64Bと脱衣室側の内部底面64Aとの間に架け渡され、適宜な係止手段によって着脱自在に下枠64に係止されている。従って、下枠64は、内部底面64A、浴室側の側壁64B、およびレール部材65によって形成される中空状の内部空間64Cを備えていることとなる。さらに、内部底面64Aには、前述の第1実施形態と同様に浴室側に向かって緩やかな下り傾斜が設けられるとともに、複数の溝64Eが見付け方向に沿って形成されている。
【0054】
3枚の戸70,70Aは、それぞれアルミの押出形材製の上框71、下框72、および左右の縦框73を四周枠組みした矩形状の枠体内に、ガラス面材74を嵌め込んで形成されている。上框71および下框72は、上枠61の上レール61Aおよびレール部材65の下レール65Aに摺動自在に係合し、戸70,70Aが建具枠60内で開閉自在になっている。ただし、戸70Aについては、縦框73が縦枠62に固定されており、開閉移動しないようになっている。そして、2枚の戸70のうち、一方(図12中、左側)の戸70の縦框73には、ハンドル73Aが取り付けられている。以上のような3枚の戸70,70Aは、互いに図示しない連動機構を介して連結されており、図12中、左側の戸70を開くことで、2枚の戸70が、戸70Aに対して相対的に移動して、3枚の戸70,70Aがほぼ重なる位置まで開放されるようになっている。
【0055】
本実施形態の排水構造は、下枠64の浴室側の側壁64Bに穿設され、下枠64の内部空間64Cと浴室とを連通する排水口64Dと、この排水口64Dを通して内部空間64Cと浴室側とに跨って設置された排水部材40とを備えて構成されている。この排水部材40は、前述の第1実施形態と同様に、下枠64の内部空間64Cに浸入し表面張力により内部底面64Aに滞留しようとする水の仮想滞留表面(不図示)の一部に接して設置されている。
なお、排水部材40は、前述の第1実施形態と同様の部材である。また、本実施形態では、第1実施形態の下枠20に設けられた仕切板23や、この仕切板23に設置された案内部材40A等は設けられていない。
【0056】
以上のような構成を備える本実施形態の排水構造では、レール部材65と下枠64との間から内部空間64Cに浸入し、水自体の水圧では排水されず表面張力により内部底面64Aに滞留しようとする水は、その仮想滞留表面に排水部材40が接していることで、この排水部材40に案内されて排水口64Dから排水される。そして、浴室側の排水溝5Cに排水された水は、排水溝5Cを通って、浴室床5の水勾配下流側に設けられた排水ドレンから浴室外に排水されることとなる。
【0057】
このような本実施形態によれば、前述の(1)、(3)〜(6)の効果と略同一の効果を得ることができる。
【0058】
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る浴室出入口建具枠の排水構造について、図14ないし図16に基づいて説明する。
図14は、本実施形態の排水構造が設けられた浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。図15は、浴室出入口の下枠66の一部を拡大して示す平面図である。図16(A)〜(C)は、排水部材90を示す正面図、底面図、および側面図である。なお、図14は、図15に示す矢視A−A線断面図であり、図16(C)中、左側が排水部材90の上面側となっている。
本実施形態の排水構造は、前述の第3実施形態と同様に、三連引戸形式の浴室出入口1に設けられたもので、建具枠60および戸70,70Aの構成は第3実施形態の場合と共通する。そして、本実施形態では、下枠66の内部の水を排水する排水方向が、前述の各実施形態と相違する。以下、相違点について詳しく説明する。
【0059】
図14ないし図16において、建具枠60の下枠66は、上方に開口して形成され、その上側にレール部材65が取り付けられ、内部空間66Cが形成されている。下枠66の内部底面は、脱衣室側の上側底面66Aと、浴室側の下側底面66Bとの二段に形成されている。上側底面66Aは、脱衣室側から浴室側に向かって下がる傾斜を有しており、この上側底面66A上の水が下側底面66Bに流れ落ちるようになっている。下側底面66Bは、略水平になっており、この下側底面66Bには、複数の溝66Eが見付け方向に沿って形成されている。また、下側底面66Bの見付け方向途中おける適宜な位置には、排水口66Dが穿設されており、この排水口66Dの下側に排水ドレン8が接続されている。この排水ドレン8は、図中下方に延びて、図示しない排水管に接続されている。
なお、下側底面66Bは、浴室側に限らず、脱衣室側に設けられていてもよく、この場合、上側底面の傾斜が脱衣室側に向かって下がるように下枠を形成すればよい。また、排水口66Dを設ける位置は、下側底面66Bの見付け方向途中に限らず、下枠66の端部である縦枠との接続位置でもよい。
【0060】
下枠66の排水口66Dの上側には、排水口66Dを覆う大きさを有し、排水口66Dの縁に接する排水部材90が設置されている。この排水部材90は、合成樹脂製の一体成型部材で、排水口66Dへのゴミ等の流入を防止するヘアキャッチャーを兼用している。そして、排水部材90は、図16に示すように、平面略矩形板状の本体部91と、この本体部91の下面から下方に延出する5つの延出部92とを備えている。本体部91には、板厚方向に貫通する複数の孔91Aが穿設されている。また、5つの延出部92の下部には、それぞれ円弧状の切欠き部92Aが9箇所ずつ設けられている。これらの孔91Aおよび切欠き部92Aにより表面積拡大手段が構成され、排水部材90の水平または垂直投影面積に対する表面積が拡大されている。以上のような排水部材90は、下側底面66Bに流れ込み、表面張力により滞留しようとする水の図示しない仮想滞留表面に接して設置されている。
【0061】
以上のような構成を備える本実施形態の排水構造では、レール部材65と下枠64との間から内部空間66Cに浸入し、下側底面66Bに流れ込んだ水のうち、水自体の水圧では排水されず表面張力により下側底面66Bに滞留しようとする水は、排水部材90に案内されて排水口66Dから排水される。そして、排水口66Dから排水された水は、排水ドレン8を通って排水管に排水されることとなる。
【0062】
このような本実施形態によれば、前述の(1)、(3)、(4)の効果と略同一の効果を得ることができる。
(10) すなわち、下枠66の内部に浸入し、下側底面66Bに流れ込んだ水が排水部材90に引き寄せられ、排水口66Dを通って排水ドレン8に排水されるので、バリアフリータイプの浴室において、下枠66の内部底面に十分な排水勾配を設けることが困難な場合であっても、下枠66に浸入した水が滞留することなく、この水を確実に排水し、下枠66の内部を早く乾かすことができる。
【0063】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、浴室をユニット化されたものとしたが、これに限らず、在来工法で形成された浴室であってもよい。さらに、浴室には脱衣室が隣接し、この脱衣室から浴室に出入りするものに限らず、浴室出入口が居室や廊下に向かって開口するものでもよい。
また、浴室出入口1の形式について、前記第1、第2実施形態では片引戸形式とし、第3実施形態では三連引戸形式としたが、これに限らず、二枚引戸形式でもよく、また、折れ戸形式や開き戸形式の出入口でもよい。
【0064】
また、前記実施形態では、排水部材40,50および案内部材40Aを合成樹脂製の一体成型部材としたが、これに限らず、アルミ等の金属製やゴム製、セラミックス製等でもよく、また、一体成型に限らず複数部材から組み立てられたものでもよい。
【0065】
さらに、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造では、前記実施形態で説明した排水部材40,50に限らず、以下に説明する排水部材80,90を採用できる。
図17は、排水部材80が設置された浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図であり、図18(A)、(B)は、排水部材80を示す正面図、および底面図である。図19は、排水部材90が設置された浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。なお、図18(A)中、左側が排水部材80の上面側となっている。
【0066】
図17、18において、排水部材80は、前述の第1実施形態の排水部材40と比較して、見込み方向の長さ寸法が大きく、下枠20の側壁21から仕切板23近傍に至る長さ寸法を有している。そして、排水部材80は、平面略矩形板状の本体部81と、この本体部81の下面から下方に延出する第1、第2、および第3延出部82,83,84から構成されている。第1〜第3延出部82,83,84の下面は、浴室側に下がる方向に傾斜して形成されており、第1、第3延出部82,84の下部には、円弧状の切欠き部82A,84Aが4箇所ずつ設けられている。また、第1延出部82の浴室側には、排水口21Aの側端縁に係合可能な楔形の係合フック82Bが形成されている。このような排水部材80は、下枠20の内部側(踏込み部25側)から係合フック82Bを排水口21Aに挿通させて、取り付けられる。
【0067】
以上のような構成を有する排水部材80を採用することで、下枠20の内部のより広い範囲から水を引き寄せて、排水口21Aから排水することができ、排水効率をさらに向上させることができる。
【0068】
図19において、排水部材50Aは、前述の第2実施形態の排水部材50と略同様に形成されており、下枠20の浴室側から側壁21に取り付けられている。
ただし、排水部材50Aは、その一部が排水口21Aを通して下枠20の内部に跨って設置されている点が、第2実施形態と相違している。
このような構成によれば、排水部材50Aを浴室側と下枠20の内部とに跨って設置したことで、下枠20の内部底面22に滞留しようとする水の表面張力を壊して、より広い範囲から排水部材50Aに水を引き寄せることができ、一層効率的に排水できるという効果を奏する。さらに、第2実施形態と同様に、カバー材26を取り外さなくても、浴室側から排水部材50Aの取り付け、または取り外しを実施でき、作業性が向上するという効果をも得ることができる。
【0069】
また、前記実施形態では、溝22A,64Eを下向きに凸な断面略半円形状に形成し、溝22A,64E同士の間隔を略2.0mmに設定したが、これに限らず、下枠の内部底面に形成する溝の形状やピッチを任意に設定できる。例えば、溝を断面V字形やU字形に形成してもよく、また、溝同士のピッチを2.0mm以下や、2.0mm〜5.0mmの範囲としてもよい。
さらに、前記実施形態では、溝22A,64Eを下枠20,64の内部底面22,64Aのほぼ全面に形成したが、これに限らず、図20、21に基づいて以下に説明する範囲に限定して溝22A,64Eを形成してもよい。
図20、図21は、本発明の変形例に係る浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【0070】
図20において、浴室出入口の構成は、前述の第1実施形態と略同一であり、下枠20の内部底面22における溝22Aの形成範囲が第1実施形態と相違している。すなわち、溝22Aは、内部底面22のうち、図中符号A1,A2で示す平坦面に係る範囲のみに形成されており、符号B1,B2で示す傾斜面に係る範囲には形成されていない。具体的には、浴室側の側壁21近傍、および仕切板23の引戸案内部24側の近傍に限った範囲のみに溝22Aが形成されている。
図21において、浴室出入口の構成は、前述の第3実施形態と略同一であり、下枠64の内部底面64Aにおける溝64Eの形成範囲が第3実施形態と相違している。すなわち、溝64Eは、内部底面64Aのうち、図中符号A3で示す平坦面に係る範囲のみに形成されており、符号B3で示す傾斜面に係る範囲には形成されていない。具体的には、浴室側の側壁64B近傍に限った範囲のみに溝64Eが形成されている。
なお、ここで、平坦面A1,A2,A3は、略水平となるように形成されているが、必ずしも水平面でなくてもよく、浴室側に向かって下がる傾斜(例えば、1〜2度の傾斜角度)を有して形成されてもよい。また、傾斜面B1,B2,B3は、浴室側に向かって水が流れる程度の傾斜(例えば、4〜5度の傾斜角度)を有して形成されている。
【0071】
以上のような範囲に溝22A,64Eを形成することで、傾斜面B1,B2,B3から平坦面A1,A2,A3に流れてきた水が、平坦面A1,A2,A3の溝22A,64Eにより表面張力が壊されて、溝22A,64Eに沿って案内され、排水部材40または案内部材40Aにより引き寄せられる。従って、下枠20,64の内部に浸入した水をさらに効率よく排水することができる。また、傾斜面B1,B2,B3に溝を形成しないことで、傾斜面B1,B2,B3を流れる水に対する抵抗を低減できるとともに、溝中の残水も防止でき、下枠20,64の内部をより早く乾かすことができる。
【0072】
また、前記第2実施形態では、排水部材50における水の仮想滞留表面Sと接する部分にスポンジ54が固定されていたが、このスポンジは本発明における必須要件ではなく、省略することができる。ただし、排水部材における水の仮想滞留表面と接する部分を吸水性の材料から形成することで、より強く水を引き寄せる効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の浴室出入口建具枠の排水構造によれば、下枠の内部底面に十分な排水勾配が設けられていなくても、下枠に浸入した水を確実に排水することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る排水構造が設けられた浴室出入口を示す縦断面図である。
【図2】前記浴室出入口を示す横断面図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】前記浴室出入口の建具枠の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】(A),(B)は、前記実施形態の排水部材の設置状態を示す断面図である。
【図6】前記排水部材を示す上方からの斜視図である。
【図7】前記排水部材を示す下方からの斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る排水構造が設けられた浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図9】(A),(B)は、前記実施形態の排水部材の設置状態を示す断面図である。
【図10】(A)〜(C)は、前記排水部材を示す正面図、側面図、および底面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る排水構造が設けられた浴室出入口を示す縦断面図である。
【図12】前記浴室出入口を示す横断面図である。
【図13】図11の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る排水構造が設けられた浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図15】前記浴室出入口の下枠の一部を拡大して示す平面図である。
【図16】(A)〜(C)は、前記実施形態の排水部材を示す正面図、底面図、および側面図である。
【図17】本発明の変形例に係る排水部材が設置された浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図18】(A),(B)は、前記変形例に係る排水部材を示す正面図、および底面図である。
【図19】本発明の変形例に係る排水部材が設置された浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図20】本発明の変形例に係る浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図21】本発明の変形例に係る浴室出入口の要部を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…浴室出入口、8…排水ドレン、10,60…建具枠、14…戸袋部、20,64,66…下枠、21、64B…側壁、21A,64D,66D…排水口、22,64A…内部底面、22A,64E,66E…溝、23…仕切板、23B…連通孔、24…引戸案内部、25…踏込み部、30…引戸、40,50,50A,80,90…排水部材、40A…案内部材、41A…表面積拡大手段である孔、54…スポンジ、S…仮想滞留表面。

Claims (8)

  1. 浴室出入口に設けられた建具枠のうちの下枠の内部に浸入した水を浴室側に排水する排水構造であって、
    前記下枠の浴室側側面には、当該下枠の内部と浴室とを連通する排水口が穿設され、
    表面張力により前記下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する排水部材が、前記排水口を通して前記下枠の内部側と浴室側とに跨って設けられた浴室出入口建具枠の排水構造。
  2. 浴室出入口に設けられた建具枠のうちの下枠の内部に浸入した水を浴室側に排水する排水構造であって、
    前記下枠の浴室側側面には、当該下枠の内部と浴室とを連通する排水口が穿設され、
    表面張力により前記下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する排水部材が、前記排水口の浴室側に設けられた浴室出入口建具枠の排水構造。
  3. 浴室出入口に設けられた建具枠のうちの下枠の内部に浸入した水を、当該下枠の下側または側方側に設けられた排水ドレンに排水する排水構造であって、
    前記下枠には、当該下枠の内部と前記排水ドレンとを連通する排水口が穿設され、
    表面張力により前記下枠の内部底面に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する排水部材が、前記排水口の縁の少なくとも一部に接した状態で、前記下枠の内部側に設けられた浴室出入口建具枠の排水構造。
  4. 前記排水部材の前記水の仮想滞留表面に接する部分には、投影面積に対して表面積を大きくする表面積拡大手段が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の浴室出入口建具枠の排水構造。
  5. 前記表面積拡大手段は、前記排水部材の前記水の仮想滞留表面に接する部分に形成された孔である請求項4に記載の浴室出入口建具枠の排水構造。
  6. 前記排水部材の前記水の仮想滞留表面に接する部分のうち、少なくとも一部が吸水性を有する材料から形成されている請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の浴室出入口建具枠の排水構造。
  7. 前記下枠の内部底面には、所定寸法を有する溝が形成されている請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の浴室出入口建具枠の排水構造。
  8. 前記建具枠には、見込み方向について浴室と反対側に引戸を収納する戸袋部が形成され、
    前記下枠の内部底面には、見付け方向に沿った仕切板が立設され、この仕切板で前記下枠の内部が、前記戸袋部と連続して前記引戸を案内する引戸案内部と、この引戸案内部より浴室側の踏込み部とに仕切られており、
    前記仕切板には、前記引戸案内部と前記踏込み部とを連通する連通孔が穿設されるとともに、表面張力により前記引戸案内部に滞留しようとする水の仮想滞留表面の一部に接する案内部材が設けられ、この案内部材で前記引戸案内部に浸入した水が前記踏込み部側へ案内される請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の浴室出入口建具枠の排水構造。
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