JP2004256478A - 免疫グロブリンa抗体産生促進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】免疫グロブリンA抗体の産生を促進し、かつ、優れた抗炎症効果を有する免疫グロブリンA産抗体生促進剤を提供すること。
【解決手段】好ましくは藍藻類、紅藻類、クリプト藻類等の藻類、特に好ましくはスピルリナ、フィッシェレラ、ネンジュモ等の藍藻類から抽出精製して得られる青色蛋白質であるフィコシアニン色素を好ましくは20〜80重量部、より好ましくは40〜70重量部を含有することを特徴とする免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
【選択図】 なし
【解決手段】好ましくは藍藻類、紅藻類、クリプト藻類等の藻類、特に好ましくはスピルリナ、フィッシェレラ、ネンジュモ等の藍藻類から抽出精製して得られる青色蛋白質であるフィコシアニン色素を好ましくは20〜80重量部、より好ましくは40〜70重量部を含有することを特徴とする免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は免疫グロブリンA抗体の産生を促進し、かつ、優れた抗炎症効果を有する免疫グロブリンA産抗体生促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患は年々増加してきている。アレルギー疾患とは、体内に抗原となる物質が進入することで、血管拡張、血管透過性亢進等により組織が炎症を起こし、結果として末端神経が刺激されかゆみ、痛み、発作等が起こる疾患で、特に小児患者の増加が著しい。
【0003】
前記アレルギー疾患の症状を改善するための研究が種々行われており、例えば、アレルギー疾患の原因となる抗原と結合することで抗原の体内への進入を阻止する役目を担う免疫グロブリンA抗体の産生が、スピルリナの熱水抽出物の投与により促進されることが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。しかしながら、前記非特許文献1では、スピルリナの熱水抽出物が炎症を抑制するという記載はない。
【0004】
【非特許文献1】
「マウスIgE抗体産生に及ぼすスピルリナエキス摂取の影響」,第49回日本栄養・食料学会講演要旨集,日本栄養・食料学会,平成7年4月10日,p.86
【0005】
【発明の解決しようとする課題】
本発明の課題は、免疫グロブリンA抗体産生を促進し、かつ、抗炎症効果に優れる免疫グロブリンA抗体産生促進剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記(1)および(2)の知見を見出した。
(1)前記非特許文献1で開示されているスピルリナの熱水抽出物中には存在しない色素蛋白質であるフィコシアニンが免疫グロブリンA抗体の産生を促進すること。
(2)前記フィコシアニンは炎症を抑制する抗炎症効果に優れること。
本発明は、上記の知見に基づき完成したものである。
【0007】
即ち、本発明は、フィコシアニンを有効成分とすることを特徴とする免疫グロブリンA抗体産生促進剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明で用いるフィコシアニンは、例えば、藍藻類由来のフィコシアニン、紅藻類由来のフィコシアニン、クリプト藻由来のフィコシアニン等の藻類由来のフィコシアニン等が挙げられ、なかでも、大量に採取できることから藍藻類由来のフィコシアニンが好ましい。
【0009】
前記藍藻類由来のフィコシアニンの調製に用いる藍藻類としては、例えば、スピルリナ(Spirulina)属、フィッシェレラ(Fischerella)属、ネンジュモ(Nostoc)属、シネコキスチス(Cynechocystis)属、シネココッカス(Cynechococcus)属、トリポスリクス(Tolypothrix)属等が挙げられる。藍藻類としては、食用に供され、安全性が確認されているスピルリナ属が特に好ましい。
【0010】
本発明で用いるフィコシアニンを調製する方法は特に制限は無く、例えば、前記藻類を水やリン酸緩衝液、クエン酸緩衝液等の緩衝液中に懸濁し、藻類中のフィコシアニンを抽出させた後、遠心分離して上清を回収し、ここに硫酸アンモニウムを添加して塩析したのち遠心分離し、水にて透析処理後、DEAEセルロースを用いて精製し液状のフィコシアニンを得る等の調製方法により得られる。抽出する際に用いる水や緩衝液が熱水、例えば、90℃の熱水だと、フィコシアニンは熱により変性し回収できないので通常4〜40℃、好ましくは10〜30℃の水や緩衝液を用いる。フィコシアニンは液状のフィコシアニンを使用しても良いし、前記液状のフィコシアニンを凍結乾燥等により乾燥させた固形状のフィコシアニンを使用しても良い。
【0011】
前記した調製方法で得られるフィコシアニンは通常下記式(1)で表される純度が75重量%以上である。更に純度を上げるには、例えば、前記DEAEセルローズによる精製を複数回行えばよい。フィコシアニンの純度は特に制限は無いが、高いほうがより好ましく、80〜90%がより好ましい。尚、下記式(1)により純度を求める方法は、藻類研究法(西澤一俊、千原光雄 編、共立出版社、昭和54年12月1日発行)の497頁に記載されている。この方法は、純度100%のフィコシアニンは、620nm(OD620)の波長と280nm(OD280)における波長の比(OD620/OD280)が4.5となる知見に基づいており、測定したいサンプルの(OD620/OD280)の値(A)を求め、これを下記式(1)にあてはめサンプルの純度を求める。例えば、後述する参考例1で得た精製フィコシアニンの(OD620/OD280)の値は3.6であり、下記(1)により純度は80%となる。
フィコシアニンの純度(%)=(A/4.5)×100 (1)
【0012】
本発明の免疫グロブリンA産生促進剤を製造するには、例えば、経口水溶液の免疫グロブリンA産生促進剤を調製する時は、例えば、フィコシアニンと精製水または緩衝液とを混合攪拌し溶解した後、必要に応じて滅菌フィルターにて滅菌濾過する等の調製方法が挙げられる。また、例えば、顆粒剤の免疫グロブリンA産生促進剤を調製するには、例えば、フィコシアニンと水と必要に応じて乳糖、マンニトール等の賦形剤とを攪拌練合して粘土状にした後、造粒および整粒し顆粒とする等の調製方法等が挙げられる。
【0013】
免疫グロブリンA抗体産生促進剤中の有効成分としてのフィコシアニンの含有率は、免疫グロブリンA促進剤が固形状のときは、50〜100重量が好ましく、70〜90重量%がより好ましい。免疫グロブリンA抗体産生促進剤が液状のときは、0.02〜3.8重量%が好ましく、0.04〜2.0重量%がより好ましい。
【0014】
本発明の免疫グロブリンA抗体産生促進剤は例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、トローチ剤等の固形状の形状のものや、経口水溶液、注射剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤等の液状の形状のものが好ましく使用できる。
【0015】
本発明の免疫グロブリンA産生促進剤は、例えば、経口投与、点滴、注射等の方法により摂取することができ摂取方法には特に制限は無いが、簡便なことから経口投与がより好ましい。
【0016】
本発明の免疫グロブリンA産生促進剤の摂取量は、炎症の軽重、医師の判断等により広範囲に変えることができるが、一般に経口投与で、体重1kgあたり1日にフィコシアニンの摂取量が0.5〜50mgになるように摂取するのが好ましく、0.5〜20mgがより好ましい。また、摂取は1日1回の摂取でも良いし、数回に分けて摂取しても良い。
【0017】
【実施例】
以下に本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
実施例1
リナブルーHGE(大日本インキ化学工業株式会社製のスピルリナ色素の粉末)500gを7500mlの100mmol/mlのリン酸塩緩衝液(pH6.0)に懸濁し1時間攪拌した。その後、30℃のインキュベータに移し、攪拌しながら、16時間かけてスピルリナに含まれるフィコシアニンをリン酸塩緩衝液中に抽出させた懸濁液を調製した。この懸濁液を10,000G、30分の条件で2回遠心分離し上清を回収した。この上清に20%飽和となるよう硫酸アンモニウムを加え、4℃にて15分間攪拌し更に4℃で15分間静置した。その後10,000G、30分の条件で遠心分離し上清を回収した。この上清に50%飽和となるよう硫酸アンモニウムを加え、4℃にて15分間攪拌し更に4℃で15分間静置した。その後10,000G、30分間の条件で遠心分離し上清を廃棄し沈殿を回収した。得られた沈殿を500mlの蒸留水にて溶解した後、蒸留水にて透析を行った。その後透析内液を凍結乾燥しフィコシアニンの粗精製物を得た。
【0018】
前記フィコシアニンの粗精製物をDEAEセルロースDE52(Whatman社製の陰イオン交換樹脂カラム)と10mmol/lリン酸緩衝液(pH6.0)を用いたカラムクロマトグラフィーにて分画し、凍結乾燥にて乾燥させ、精製フィコシアニンを得た。得られた精製フィコシアニン100mgをpH6.6の0.1mol/Lリン酸緩衝液に溶解し、100mlとした後、更に該溶液を10倍希釈した溶液を用いて620nmおよび280nmにおける吸光度を測定した結果、620nmの吸光度(OD620)は0.892であり、280nmの吸光度(OD280)は0.247となった。(OD620)/(OD280)の比が3.6となり、前記式(1)で表されるフィコシアニンの純度は80%であった。
【0019】
前記精製フィコシアニン0.5gおよび精製水1000mlgを混合し精製フィコシアニンを精製水に溶解した。溶解後、3,500rpm、4℃にて10分間遠心し、上清を回収した。その後、上清を孔径0.2μmのメンブランフィルター(コーニング社製)を用いて濾過滅菌し、フィコシアニンの含有率が0.04重量%である免疫グロブリンA抗体産生促進剤1を調製した。
【0020】
免疫グロブリンA抗体産生促進剤1の免疫グロブリンA抗体産生促進作用および抗炎症作用の評価を以下の通り行った。
1)使用動物および抗原
使用動物:4週齢のC3H/HeN Jclマウス(雌性、日本クレア株式会社製)
初期免疫用抗原:オボアルブミン(CALBIOCHEM CORP製)、濃度1.0mg/ml、不活性化百日咳菌(和光純薬株式会社製)1×1010個含有。
経口投与用抗原:オボアルブミン(CALBIOCHEM CORP製)、濃度2.0mg/ml。
【0021】
2)免疫グロブリンA抗体産生促進剤1および抗原の投与
室温度25℃、相対湿度45%および明時間12時間の飼育環境下で前記C3H/HeN Jclマウスに前記免疫グロブリンA抗体産生促進剤1を1日あたり4mlを投与し、2週間育成した。2週間後、前記免疫グロブリンA抗体産生促進剤1の投与を中止し、その後、初期免疫用抗原0.5mlを腹腔注射した。更に腹腔注射した日を0日として、3、6、9、12、15および18日目に経口投与用抗原を胃ゾンデにて経口投与した。投与量は1回の投与につき0.2mlである。抗原の経口投与を2週間かけて行った。尚、免疫グロブリンA抗体産生促進剤1および抗原の投与期間中、飼料(MF、オリエンタル酵母株式会社製)および水は自由摂取させた。
【0022】
3)オボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定
初期免疫用抗原を腹腔注射した日を0日として21日目にマウスの脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板および小腸粘膜を採取し、各組織に存在するオボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体の量を測定し、抗原特異的免疫グロブリンA抗体産生能の評価を行った。以下に測定に用いた試料の調製方法と抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定方法を示す。測定結果を第1表に示す。
【0023】
▲1▼マウスの脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板由来の試料の調製
マウスから脾臓、腸間膜リンパ節およびパイエル板を無菌的に摘出した。それぞれをホモジナイズして細胞をばらばらにした後、細胞数が2×106個/mlとなるように最終濃度でウシ胎児血清を10重量%含有させたRPMI 11640液体培地(日研生物医学研究所製)に懸濁し、細胞懸濁液を調製した。この細胞懸濁液1mlに前記経口用抗原を前記最終濃度でウシ胎児血清を10重量%含有させたRPMI 11640液体培地で濃度0.5mg/mlに希釈した抗原10μlを加えて、CO2インキュベーターを用いて、37℃で4日間培養した。培養後孔径0.2μmのメンブランフィルターで培養液を濾過した。濾過後の培養液をオボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定試料とした。
【0024】
▲2▼小腸粘膜由来の試料の調製方法
マウスから全小腸を摘出した。縦方向に割断して、これを0.1mol/lのリン酸緩生理食塩水2mlに懸濁し懸濁液を得た。この懸濁液を16,500rpm、4℃で20分間遠心分離し上清をオボアルブミン抗原特異的IgA抗体量の測定試料とした。
【0025】
▲3▼抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定
IgA抗体量の測定方法
96穴マイクロプレートに濃度0.1mg/mlのオボアルブミン溶液を1ウェルあたり50μl加えてオボアルブミンをウェルに固着させたのち、精製水で4倍希釈したブロッキング剤(大日本製薬株式会社製)でブロッキング処理した。このマイクロプレートの各ウェルに標準曲線作成用のIgA抗体標準液および測定試料を1ウェル当たり50μlずつ加え、4℃にて12時間静置した。標準液にはマウスメラノーマIgA(ZYMED LABORTATORIES INC.製)を10倍希釈ブロッキング剤にて8,000ng/mlから2倍希釈して調製したものを用い、0ng/mlとして前記10倍希釈ブロッキング剤を用いた。測定試料は小腸管粘膜由来試料については10倍希釈ブロッキング剤にて2倍に希釈して用い、脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板由来試料については希釈せずに使用した。静置後、二次抗体としてセイヨウワサビペルオキシダーゼ標識抗マウス免疫グロブリンA抗体(ZYMED LABORTATORIESINC.製)を10倍希釈ブロッキング剤にて1,000倍希釈したものを各ウェルに50μlずつ加え、37℃、30分間静置した。静置後、ο−フェニレンジアミン ジヒドロクロリド錠(和光純薬株式会社製)を0.1mol/lクエン酸−0.2mol/Lリン酸緩衝液(pH5.0)25mlに溶解し、更に過酸化水素水10μlを加えて調製して得た基質液を各ウェルに50μlずつ加えて7分間室温にて静置した。静置後、10%硫酸水溶液を各ウェルに50μlずつ加えて反応を停止し、マイクロプレートリーダーを用いて492nm波長における吸光度を測定した。得られた標準曲線より抗原特異的免疫グロブリンA抗体量を算出した。
【0026】
5)抗炎症作用の測定
生理食塩水にエバンスブルー0.5gを溶解し最終的に100mLとした。これをろ紙で濾過した後、0,2μmのメンブランフィルターで濾過滅菌し、濃度0.5%のエバンスブルー水溶液を調製した。初期免疫用抗原を腹腔注射した日を0日として21日目にエバンスブルー水溶液0.2mlをマウスに尾静脈内投与した後、経口投与用抗原を0.1mol/lのリン酸緩衝生理食塩水で希釈し2倍に希釈した抗原0.5mLを胃ゾンデにて経口投与した。30分後にマウスを頸椎脱臼により屠殺し、全小腸を摘出した。腸内容物を0.1mol/lのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄除去後、摘出した小腸は100%ホルムアミド(和光純薬)4mlに浸漬し、37℃で3日間培養してエバンスブルーを抽出した。培養終了後、3,500rpm、4℃にて20分間遠心分離し上清を回収した。上清の637nmにおける吸光度を測定した。吸光度が高い程オボアルブミンによる小腸の炎症が重大であることを示す。測定結果を第1表に示す。
【0027】
比較例1
前記2)の免疫グロブリンA抗体産生促進剤および抗原の投与において免疫グロブリンA抗体産生促進剤の代わりに水を用いた以外は実施例1と同様にして、オボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定および抗炎症作用の測定を行った。測定結果を第1表に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】
本発明の免疫グロブリンA抗体産生促進剤は優れた免疫グリブリンA抗体産生促進作用を有し、更に、優れた抗炎症効果も有する。
【発明の属する技術分野】
本発明は免疫グロブリンA抗体の産生を促進し、かつ、優れた抗炎症効果を有する免疫グロブリンA産抗体生促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患は年々増加してきている。アレルギー疾患とは、体内に抗原となる物質が進入することで、血管拡張、血管透過性亢進等により組織が炎症を起こし、結果として末端神経が刺激されかゆみ、痛み、発作等が起こる疾患で、特に小児患者の増加が著しい。
【0003】
前記アレルギー疾患の症状を改善するための研究が種々行われており、例えば、アレルギー疾患の原因となる抗原と結合することで抗原の体内への進入を阻止する役目を担う免疫グロブリンA抗体の産生が、スピルリナの熱水抽出物の投与により促進されることが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。しかしながら、前記非特許文献1では、スピルリナの熱水抽出物が炎症を抑制するという記載はない。
【0004】
【非特許文献1】
「マウスIgE抗体産生に及ぼすスピルリナエキス摂取の影響」,第49回日本栄養・食料学会講演要旨集,日本栄養・食料学会,平成7年4月10日,p.86
【0005】
【発明の解決しようとする課題】
本発明の課題は、免疫グロブリンA抗体産生を促進し、かつ、抗炎症効果に優れる免疫グロブリンA抗体産生促進剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記(1)および(2)の知見を見出した。
(1)前記非特許文献1で開示されているスピルリナの熱水抽出物中には存在しない色素蛋白質であるフィコシアニンが免疫グロブリンA抗体の産生を促進すること。
(2)前記フィコシアニンは炎症を抑制する抗炎症効果に優れること。
本発明は、上記の知見に基づき完成したものである。
【0007】
即ち、本発明は、フィコシアニンを有効成分とすることを特徴とする免疫グロブリンA抗体産生促進剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明で用いるフィコシアニンは、例えば、藍藻類由来のフィコシアニン、紅藻類由来のフィコシアニン、クリプト藻由来のフィコシアニン等の藻類由来のフィコシアニン等が挙げられ、なかでも、大量に採取できることから藍藻類由来のフィコシアニンが好ましい。
【0009】
前記藍藻類由来のフィコシアニンの調製に用いる藍藻類としては、例えば、スピルリナ(Spirulina)属、フィッシェレラ(Fischerella)属、ネンジュモ(Nostoc)属、シネコキスチス(Cynechocystis)属、シネココッカス(Cynechococcus)属、トリポスリクス(Tolypothrix)属等が挙げられる。藍藻類としては、食用に供され、安全性が確認されているスピルリナ属が特に好ましい。
【0010】
本発明で用いるフィコシアニンを調製する方法は特に制限は無く、例えば、前記藻類を水やリン酸緩衝液、クエン酸緩衝液等の緩衝液中に懸濁し、藻類中のフィコシアニンを抽出させた後、遠心分離して上清を回収し、ここに硫酸アンモニウムを添加して塩析したのち遠心分離し、水にて透析処理後、DEAEセルロースを用いて精製し液状のフィコシアニンを得る等の調製方法により得られる。抽出する際に用いる水や緩衝液が熱水、例えば、90℃の熱水だと、フィコシアニンは熱により変性し回収できないので通常4〜40℃、好ましくは10〜30℃の水や緩衝液を用いる。フィコシアニンは液状のフィコシアニンを使用しても良いし、前記液状のフィコシアニンを凍結乾燥等により乾燥させた固形状のフィコシアニンを使用しても良い。
【0011】
前記した調製方法で得られるフィコシアニンは通常下記式(1)で表される純度が75重量%以上である。更に純度を上げるには、例えば、前記DEAEセルローズによる精製を複数回行えばよい。フィコシアニンの純度は特に制限は無いが、高いほうがより好ましく、80〜90%がより好ましい。尚、下記式(1)により純度を求める方法は、藻類研究法(西澤一俊、千原光雄 編、共立出版社、昭和54年12月1日発行)の497頁に記載されている。この方法は、純度100%のフィコシアニンは、620nm(OD620)の波長と280nm(OD280)における波長の比(OD620/OD280)が4.5となる知見に基づいており、測定したいサンプルの(OD620/OD280)の値(A)を求め、これを下記式(1)にあてはめサンプルの純度を求める。例えば、後述する参考例1で得た精製フィコシアニンの(OD620/OD280)の値は3.6であり、下記(1)により純度は80%となる。
フィコシアニンの純度(%)=(A/4.5)×100 (1)
【0012】
本発明の免疫グロブリンA産生促進剤を製造するには、例えば、経口水溶液の免疫グロブリンA産生促進剤を調製する時は、例えば、フィコシアニンと精製水または緩衝液とを混合攪拌し溶解した後、必要に応じて滅菌フィルターにて滅菌濾過する等の調製方法が挙げられる。また、例えば、顆粒剤の免疫グロブリンA産生促進剤を調製するには、例えば、フィコシアニンと水と必要に応じて乳糖、マンニトール等の賦形剤とを攪拌練合して粘土状にした後、造粒および整粒し顆粒とする等の調製方法等が挙げられる。
【0013】
免疫グロブリンA抗体産生促進剤中の有効成分としてのフィコシアニンの含有率は、免疫グロブリンA促進剤が固形状のときは、50〜100重量が好ましく、70〜90重量%がより好ましい。免疫グロブリンA抗体産生促進剤が液状のときは、0.02〜3.8重量%が好ましく、0.04〜2.0重量%がより好ましい。
【0014】
本発明の免疫グロブリンA抗体産生促進剤は例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、トローチ剤等の固形状の形状のものや、経口水溶液、注射剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤等の液状の形状のものが好ましく使用できる。
【0015】
本発明の免疫グロブリンA産生促進剤は、例えば、経口投与、点滴、注射等の方法により摂取することができ摂取方法には特に制限は無いが、簡便なことから経口投与がより好ましい。
【0016】
本発明の免疫グロブリンA産生促進剤の摂取量は、炎症の軽重、医師の判断等により広範囲に変えることができるが、一般に経口投与で、体重1kgあたり1日にフィコシアニンの摂取量が0.5〜50mgになるように摂取するのが好ましく、0.5〜20mgがより好ましい。また、摂取は1日1回の摂取でも良いし、数回に分けて摂取しても良い。
【0017】
【実施例】
以下に本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
実施例1
リナブルーHGE(大日本インキ化学工業株式会社製のスピルリナ色素の粉末)500gを7500mlの100mmol/mlのリン酸塩緩衝液(pH6.0)に懸濁し1時間攪拌した。その後、30℃のインキュベータに移し、攪拌しながら、16時間かけてスピルリナに含まれるフィコシアニンをリン酸塩緩衝液中に抽出させた懸濁液を調製した。この懸濁液を10,000G、30分の条件で2回遠心分離し上清を回収した。この上清に20%飽和となるよう硫酸アンモニウムを加え、4℃にて15分間攪拌し更に4℃で15分間静置した。その後10,000G、30分の条件で遠心分離し上清を回収した。この上清に50%飽和となるよう硫酸アンモニウムを加え、4℃にて15分間攪拌し更に4℃で15分間静置した。その後10,000G、30分間の条件で遠心分離し上清を廃棄し沈殿を回収した。得られた沈殿を500mlの蒸留水にて溶解した後、蒸留水にて透析を行った。その後透析内液を凍結乾燥しフィコシアニンの粗精製物を得た。
【0018】
前記フィコシアニンの粗精製物をDEAEセルロースDE52(Whatman社製の陰イオン交換樹脂カラム)と10mmol/lリン酸緩衝液(pH6.0)を用いたカラムクロマトグラフィーにて分画し、凍結乾燥にて乾燥させ、精製フィコシアニンを得た。得られた精製フィコシアニン100mgをpH6.6の0.1mol/Lリン酸緩衝液に溶解し、100mlとした後、更に該溶液を10倍希釈した溶液を用いて620nmおよび280nmにおける吸光度を測定した結果、620nmの吸光度(OD620)は0.892であり、280nmの吸光度(OD280)は0.247となった。(OD620)/(OD280)の比が3.6となり、前記式(1)で表されるフィコシアニンの純度は80%であった。
【0019】
前記精製フィコシアニン0.5gおよび精製水1000mlgを混合し精製フィコシアニンを精製水に溶解した。溶解後、3,500rpm、4℃にて10分間遠心し、上清を回収した。その後、上清を孔径0.2μmのメンブランフィルター(コーニング社製)を用いて濾過滅菌し、フィコシアニンの含有率が0.04重量%である免疫グロブリンA抗体産生促進剤1を調製した。
【0020】
免疫グロブリンA抗体産生促進剤1の免疫グロブリンA抗体産生促進作用および抗炎症作用の評価を以下の通り行った。
1)使用動物および抗原
使用動物:4週齢のC3H/HeN Jclマウス(雌性、日本クレア株式会社製)
初期免疫用抗原:オボアルブミン(CALBIOCHEM CORP製)、濃度1.0mg/ml、不活性化百日咳菌(和光純薬株式会社製)1×1010個含有。
経口投与用抗原:オボアルブミン(CALBIOCHEM CORP製)、濃度2.0mg/ml。
【0021】
2)免疫グロブリンA抗体産生促進剤1および抗原の投与
室温度25℃、相対湿度45%および明時間12時間の飼育環境下で前記C3H/HeN Jclマウスに前記免疫グロブリンA抗体産生促進剤1を1日あたり4mlを投与し、2週間育成した。2週間後、前記免疫グロブリンA抗体産生促進剤1の投与を中止し、その後、初期免疫用抗原0.5mlを腹腔注射した。更に腹腔注射した日を0日として、3、6、9、12、15および18日目に経口投与用抗原を胃ゾンデにて経口投与した。投与量は1回の投与につき0.2mlである。抗原の経口投与を2週間かけて行った。尚、免疫グロブリンA抗体産生促進剤1および抗原の投与期間中、飼料(MF、オリエンタル酵母株式会社製)および水は自由摂取させた。
【0022】
3)オボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定
初期免疫用抗原を腹腔注射した日を0日として21日目にマウスの脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板および小腸粘膜を採取し、各組織に存在するオボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体の量を測定し、抗原特異的免疫グロブリンA抗体産生能の評価を行った。以下に測定に用いた試料の調製方法と抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定方法を示す。測定結果を第1表に示す。
【0023】
▲1▼マウスの脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板由来の試料の調製
マウスから脾臓、腸間膜リンパ節およびパイエル板を無菌的に摘出した。それぞれをホモジナイズして細胞をばらばらにした後、細胞数が2×106個/mlとなるように最終濃度でウシ胎児血清を10重量%含有させたRPMI 11640液体培地(日研生物医学研究所製)に懸濁し、細胞懸濁液を調製した。この細胞懸濁液1mlに前記経口用抗原を前記最終濃度でウシ胎児血清を10重量%含有させたRPMI 11640液体培地で濃度0.5mg/mlに希釈した抗原10μlを加えて、CO2インキュベーターを用いて、37℃で4日間培養した。培養後孔径0.2μmのメンブランフィルターで培養液を濾過した。濾過後の培養液をオボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定試料とした。
【0024】
▲2▼小腸粘膜由来の試料の調製方法
マウスから全小腸を摘出した。縦方向に割断して、これを0.1mol/lのリン酸緩生理食塩水2mlに懸濁し懸濁液を得た。この懸濁液を16,500rpm、4℃で20分間遠心分離し上清をオボアルブミン抗原特異的IgA抗体量の測定試料とした。
【0025】
▲3▼抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定
IgA抗体量の測定方法
96穴マイクロプレートに濃度0.1mg/mlのオボアルブミン溶液を1ウェルあたり50μl加えてオボアルブミンをウェルに固着させたのち、精製水で4倍希釈したブロッキング剤(大日本製薬株式会社製)でブロッキング処理した。このマイクロプレートの各ウェルに標準曲線作成用のIgA抗体標準液および測定試料を1ウェル当たり50μlずつ加え、4℃にて12時間静置した。標準液にはマウスメラノーマIgA(ZYMED LABORTATORIES INC.製)を10倍希釈ブロッキング剤にて8,000ng/mlから2倍希釈して調製したものを用い、0ng/mlとして前記10倍希釈ブロッキング剤を用いた。測定試料は小腸管粘膜由来試料については10倍希釈ブロッキング剤にて2倍に希釈して用い、脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板由来試料については希釈せずに使用した。静置後、二次抗体としてセイヨウワサビペルオキシダーゼ標識抗マウス免疫グロブリンA抗体(ZYMED LABORTATORIESINC.製)を10倍希釈ブロッキング剤にて1,000倍希釈したものを各ウェルに50μlずつ加え、37℃、30分間静置した。静置後、ο−フェニレンジアミン ジヒドロクロリド錠(和光純薬株式会社製)を0.1mol/lクエン酸−0.2mol/Lリン酸緩衝液(pH5.0)25mlに溶解し、更に過酸化水素水10μlを加えて調製して得た基質液を各ウェルに50μlずつ加えて7分間室温にて静置した。静置後、10%硫酸水溶液を各ウェルに50μlずつ加えて反応を停止し、マイクロプレートリーダーを用いて492nm波長における吸光度を測定した。得られた標準曲線より抗原特異的免疫グロブリンA抗体量を算出した。
【0026】
5)抗炎症作用の測定
生理食塩水にエバンスブルー0.5gを溶解し最終的に100mLとした。これをろ紙で濾過した後、0,2μmのメンブランフィルターで濾過滅菌し、濃度0.5%のエバンスブルー水溶液を調製した。初期免疫用抗原を腹腔注射した日を0日として21日目にエバンスブルー水溶液0.2mlをマウスに尾静脈内投与した後、経口投与用抗原を0.1mol/lのリン酸緩衝生理食塩水で希釈し2倍に希釈した抗原0.5mLを胃ゾンデにて経口投与した。30分後にマウスを頸椎脱臼により屠殺し、全小腸を摘出した。腸内容物を0.1mol/lのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄除去後、摘出した小腸は100%ホルムアミド(和光純薬)4mlに浸漬し、37℃で3日間培養してエバンスブルーを抽出した。培養終了後、3,500rpm、4℃にて20分間遠心分離し上清を回収した。上清の637nmにおける吸光度を測定した。吸光度が高い程オボアルブミンによる小腸の炎症が重大であることを示す。測定結果を第1表に示す。
【0027】
比較例1
前記2)の免疫グロブリンA抗体産生促進剤および抗原の投与において免疫グロブリンA抗体産生促進剤の代わりに水を用いた以外は実施例1と同様にして、オボアルブミン抗原特異的免疫グロブリンA抗体量の測定および抗炎症作用の測定を行った。測定結果を第1表に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】
本発明の免疫グロブリンA抗体産生促進剤は優れた免疫グリブリンA抗体産生促進作用を有し、更に、優れた抗炎症効果も有する。
Claims (5)
- フィコシアニンを有効成分とすることを特徴とする免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
- フィコシアニンが藍藻類由来のフィコシアニンである請求項1記載の免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
- 藍藻類がスピルリナである請求項2記載の免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
- 常温固形であり、かつ、フィコシアニンの含有率が70〜90重量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
- 常温液状であり、かつ、フィコシアニンの含有率が0.04〜2.0重量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の免疫グロブリンA抗体産生促進剤。
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- 2003-02-27 JP JP2003050876A patent/JP2004256478A/ja active Pending
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