JP2004256178A - 多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法 - Google Patents

多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004256178A
JP2004256178A JP2004115013A JP2004115013A JP2004256178A JP 2004256178 A JP2004256178 A JP 2004256178A JP 2004115013 A JP2004115013 A JP 2004115013A JP 2004115013 A JP2004115013 A JP 2004115013A JP 2004256178 A JP2004256178 A JP 2004256178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
polyhedral wall
constituent unit
circumferential
polyhedral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004115013A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Morishita
直 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2004115013A priority Critical patent/JP2004256178A/ja
Publication of JP2004256178A publication Critical patent/JP2004256178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Abstract

【課題】剛性を大きくして、手で持ち易くし、好ましくない変形を防止した立体感を付与した飲料(ビールを除く)用缶を提供する。
【解決手段】有底缶胴と、上端部に巻締め加工によって設けられた缶蓋とからなる缶において、缶胴に少なくとも4以上の構成単位面1と、構成単位面同士が接する境界稜線2及び境界稜線同士が交わる交叉部3を有し、該境界稜線及び交叉部は構成単位面に比べて相対的に缶外側に凸となっており、構成単位面は対向する交叉部間で窪んだ部分を有し、且つ構成単位面の周方向に隣り合った缶体軸方向配列が位相差をなしている周状多面体壁が形成されており、構成単位面の窪んだ部分は、内容物を充填し缶に内圧を加えた状態では、充填前に比して缶体外側方向に変形した状態となり、缶蓋を開封することにより、変形部分は内容物充填前の状態に復帰することを特徴とする、飲料(ビールを除く)用缶とその製造方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は飲料(ビールを除く)用缶に関するもので、より詳細には缶内圧が陽圧であるビールを除いた飲料用缶に関するものであり、多面体壁を胴部形成し缶胴の剛性を大きくし流通時の印刷表示の認識性を損なわない陽圧飲料用缶とその製造方法に関する。
従来、種々の目的で容器側壁に多面体壁を形成することが知られている。例えば、特開昭53−143485号公報及び特公昭54−710号公報に見られる提案は、缶体の側壁に刻線や凹凸を設けることにより、缶体の手による屈曲や圧潰を容易にするというものである。
特開昭53−143485号公報 特公昭54−710号公報
従来の飲料用缶は胴部に印刷等の表示を行うが、胴部に多面体壁を配置して剛性を大きくし、立体感を与えたり、手で持ったとき持ち易くしたり、滑りを防止することは知られていない。
本発明による多面体壁を形成した缶では缶内圧がかかると表面の凹凸が小さくなって、滑らかであるが、多面体形状が缶胴部に表示され、開缶すると凹凸が戻って持ち易くなり剛性が大きく、好ましくない変形を防止する効果が奏される。
本発明は、このように封止されている時は胴部は多面体形状が表示された滑らかな面となっているが、多面体形状が表示され、開缶すると胴部に凹凸を形成する多面体壁が表出する陽圧飲料用缶を提供する。ガスを含有した陽圧飲料用缶としてウイスキーや焼酎と水、炭酸ガスを充填した飲料用缶やジュース類と炭酸ガスを充填した缶等が知られている。ガス含有飲料の場合は開封時に発泡して撹拌されるので均一な飲料となる特徴がある。
本発明は、缶胴に多面体壁が形成されたアルミ製缶体にビールを除いたガス含有飲料が充填された、持ち易く、剛性が大きく、好ましくない変形を防止する飲料用缶を提供する。この缶は撹拌効果が大きくガス含有飲料に用いると泡立ち性もよい。
本発明は、
「1. アルミ板の絞りしごき加工により形成された有底缶胴と、該缶胴の上端部に巻締め加工によって設けられた易開封性口を有する缶蓋とからなる缶において、缶胴に少なくとも4以上の構成単位面と、構成単位面同士が接する境界稜線及び境界稜線同士が交わる交叉部を有し、該境界稜線及び交叉部は構成単位面に比べて相対的に缶外側に凸となっており、構成単位面は対向する交叉部間で窪んだ部分を有し、且つ構成単位面の周方向に隣り合った缶体軸方向配列が位相差をなしている周状多面体壁が形成されており、該周状多面体壁が缶胴の80〜25%に配置され、前記構成単位面の窪んだ部分は、内容物を充填し缶に内圧を加えた状態では、充填前に比して缶体外側方向に変形した状態となり、缶蓋の易開封性口を開封することにより、この変形部分は、内容物充填前の状態に復帰することを特徴とする、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
2. 周状多面体壁が缶胴の上部と下部を除いて胴部全面に配設されている、1項に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
3. 周状多面体壁が缶胴の80〜25%に配置された、2項に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
4. 構成単位面の缶体軸方向最大長さLと缶周方向最大巾Wは、それぞれ1乃至3cmの範囲にある、1項ないし3項のいずれか1項に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
5. 缶胴の厚みが0.080〜0.150mmである1項ないし4項のいずれか1項に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
6. アルミ板の絞りしごき加工により形成された厚みが0.080〜0.150mmの有底缶胴に、多面体の頂部に対応した突起と境界稜線に対応した突条と構成単位面の窪んだ凹面に対応する凹面の配列が、缶胴に形成する構成単位面の配列より少なく形成された表面を有する内型を挿入し、多面体の交叉部及び境界稜線に対応した溝と、構成単位面の窪んだ凹面に対応する凸面の配列が形成された表面を有する外型を外方から当て缶胴部を挟んで内型と外型を回転して押圧し缶胴部に多面体壁を形成することを特徴とする、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶の製造方法。」
に関する。
本発明においては、前記構成単位面の窪んだ部分は、下記式(1):
0.2≦h/h≦0.5 (1)
式中、hは、構成単位面中央部の垂直断面図でみて、内容物充填前における窪みの最大深さを示し、hは、構成単位面中央部の垂直断面図でみて、内容物充填後における窪みの最大深さを示す、を満足するものであることが、撹拌効果が大きく、缶の外観特性を高め持ち易さと剛性を向上する点で好適である。
本発明によれば、缶胴に形成した特定の周状多面体壁により立体感を与え、手で持ったとき持ち易く、剛性が大きく好ましくない変形を防止し、明瞭な表示を付すことができ、さらに開封時に内容物の撹拌を行うことができる優れた効果を奏する。
本発明では、缶胴部に形成された周状多面体壁のパネリング変形を利用して、ガス含有飲料缶に用いたときに飲料の泡立ちを促進させる効果がある。即ち、この周状多面体壁は、容器内側に多数の窪んだ部分を有するものであるが、缶構成材がアルミニウム板であり、しかも絞りしごき加工により胴部厚みが薄肉化されているため、ガス含有飲料の充填による缶内圧によって、この窪んだ部分が容器外方に変形し、缶胴全体としては膨張した形状に保持される。この状態で容器蓋に形成されている易開封性口の開封を行うと、容器外方に形成されている缶胴の多数の窪んだ部分がガス含有飲料充填前の状態に復帰する。この復帰により、缶内に充填されているガス含有飲料が押圧されて撹拌され、この結果として溶解している炭酸ガスの気化が促進され、発泡により撹拌が行われ泡立ちが良好となるのである。
本発明において、容器胴部に形成された周状多面体壁について説明すると、この周状多面体壁は、構成単位面と、構成単位面同士が接する境界稜線及び境界稜線同士が交わる交叉部からなる。構成単位面とは、周状多面体壁の軸方向(容器高さ方向)及び/または周方向に反復して現れる単位面であり、この面は屈曲面、屈折面或いは複数の面の集合体である。構成単位面相互は、軸方向及び周方向に境界稜線を介して接しており、この境界稜線同士が交わる位置に交叉部、即ち頂点が存在する。
本発明では、境界稜線及び交叉部を構成単位面に比べて相対的に容器外側に突出させ且つこれと合い補うように構成単位面の少なくとも一部を容器内側に窪ましたこと及び構成単位面の周方向に隣合った容器軸方向配列を位相差をなした配列としたことが重要な特徴である。
周状多面体壁の上記配置では、周方向及び軸方向の任意の方向に、境界稜線及び交叉部から成る凸部と、構成単位面の少なくとも一部から成る凹部とが必ず交互になるような配置、即ち凸部−凹部−凸部−凹部といった繰り返し配置となっている。しかも、これらの凸部及び凹部は、構成単位面がガッチリしかも隙間無しに噛み合って形成されているため、アルミ製缶体の胴壁が著しく薄肉であるにもかかわらず、器壁の変形に対する抵抗が大きく、炭酸ガスを含む飲料の充填による内圧及び缶の開封による減圧に際しても、器壁の変形(特に凹部)が缶の商品価値を損なわないばかりかむしろ商品価値を高める良好な変形となり、しかもこの凹部の変形は周状多面体壁全体にわたって生じるため、缶胴部は内圧により多面体壁を表示した窪みの小さな面となり開缶すると持ち易い凹凸が形成される。またガス含有飲料の撹拌効果が極めて大きく、泡立ちを有効に促進することが可能となるものである。
図1は本発明の缶の基本構造及び形状の一例を示す。図1は本発明の缶の側面図、図2は図1の缶をA−A′線で切断した部分側面断面図、図3は図1の缶をB−B′線で切断した水平断面図である。缶10は、アルミの絞りしごき加工で形成されて上部開口の側壁部6及び閉塞底部7と、上端に巻締めにより設けられた蓋体8とから成っている。この側壁部6には周状に多面体壁が形成されており、この多面体壁は、構成単位面1と、構成単位面同士が接する境界稜線2及び境界稜線同士が交わる交叉部3を有し、該境界稜線2及び交叉部3は構成単位面に比べて相対的に容器外側に凸、構成単位面1の少なくとも一部5は相対的に容器内側に凹となっている。またこの多面体壁では、構成単位面1の隣合った容器軸方向配列が位相差をなした配列となっている。
図4は構成単位面の説明図であって、容器胴部に形成されている多面体壁中の1個の構成単位面を取り出して示したものであり、
図5は構成単位面の中央部の垂直断面を示す図である。この図4に示す通り、図1の構成単位面1は、周方向に隣合った容器軸方向配列が丁度1/2の位相差をなして配列されている。菱形における各辺ab、bc、cd、daは容器側面に形成される境界稜線2に相当する辺であり、外向きに凸となる頂点a、b、c、dが交叉部3に該当する。
上方頂点aと下方頂点cとは同一径の円周面上に位置しており、左方頂点bと右方頂点dとは同一径の円周面上に位置している。配列が1/2の位相差をなしている場合、全ての頂点は同一径の円周面上に位置しており、図3に示す通り、これら頂点に対応する容器胴部内半径は、最大半径rである。一方、各稜線ab、bc、cd、daは交差点でもあるa、b、c、dで径外方に最も突出しているが、交差点と交差点の中間に行くに従い容器の中心軸からの距離、即ち径が減少する。周方向の対角線bdの中点の径sはrより小さく、図3の場合最小内径を与える。
図1において構成単位面の頂点a、bは容器胴部の軸線に沿った同一直線上に配置されており、頂点b、Cは容器胴部の周面の同一曲線上に配置されている。
そして、対角線a、cは、対角線bcより径外方向に位置しており、四角形abcdは対角線bcが最も径内方に凹んだ滑らかに湾曲した面となっている。
また図4において、構成単位面としての菱形寸法は、周方向対角線bdの長さをwとし、軸方向対角線acの高さをLとすると、w及びLはそれぞれ構成単位面の周方向最大巾及び軸方向の最大長さとなる。軸方向対角線の長さac(高さL)に比して、実際の構成単位面上のac断面での長さは長く、このac断面は容器内側に滑らかに窪んだ曲線となっている。構成単位面上のac断面の長さは、窪みの曲率半径Rが大きくなるにしたがって短くなる。
さらに各構成単位面において、周方向対角線bdの長さ(w)と、実際の構成単位面上のbd断面での長さとが異なる場合がある。例えば図3では周方向対角線bdと実際の構成単位面上のbd断面とが一致していて、それらの長さが等しいが、この断面における辺acの中点は、周方向対角線bdの位置よりも径外方向に位置していたり、径内方向に位置している場合がある。
例えば図3及び図5に示す例では、ac断面が滑らかに湾曲しており、bc断面は実質上ストレートであるが、他の具体例を示す図6においては、ac断面もbd断面も共に内方に滑らかに窪むように湾曲しているので長さが大きくなる。
本発明において、上述した周状多面体壁は缶胴の上部と下部を除いて胴部全面に配置されているが、缶胴の少なくとも25%以上、特に60%以上の割合で形成されていることが好ましい。80%〜25%形成されていることがさらに好ましい。この周状多面体壁が缶胴を占める割合が上記範囲よりも小さいと、缶の開封に際してのパネリング変形が小さくなり、缶胴に表出される多面体壁による形状の変化が少なくなって、立体感と剛性及び持ち易さの効果が劣化する。
缶胴の上部と下部に多面体壁を配置しないのは缶の製造工程、移送工程で胴部の上部と下部が治具に挾持されるので、この部分には多面体壁がない方が好ましい。
また容器胴部の周に存在する構成単位面の数は、少なくとも4以上であることが好ましい。即ち、この構成単位面の数が4よりも少ないと缶の開封に際してのパネリング変形による撹拌効果が小さくなるし、また多面体壁を胴部に形成する際に胴部面での曲げが激しくなるため、塗膜の耐腐食性が著しく低下し、外観も悪くなる。また胴部に形成される多面体壁による模様も単調となり、剛性や缶の持ち易さも向上しない。このような多面体壁の形状変化による効果が小さくなる。
また一般的に言って、前記構成単位面の缶体軸方向最大長さL及び缶周方向最大長さwは、それぞれ1乃至3cm、特に1.5乃至2.5cmの範囲にあることが好適である。これらの長さL及びwが、上記範囲よりも小さい場合には、前述した缶の開封に際してのパネリング変形を生じにくく、また上記範囲よりも大きいと、パネリング変形による撹拌効果が小さくなり、立体感、剛性及び持ち易さが向上しないしガス含有飲料の泡立ちを十分に促進することが困難となるおそれがある。
本発明においては、上述した缶の開封に際してのパネリング変形は、缶素材金属としてアルミニウムを使用し、アルミニウム板の絞りしごき加工により形成された薄肉の缶胴に多面体壁を形成することにより生じるものであるが、このパネリング変形による含有されるガスによる撹拌効果を効果的なものとし、ガス含有飲料を充填した場合はガス含有飲料の泡立ちを促進させるために、充填前の構成単位面の窪みの最大深さと、充填後の構成単位面の窪みの最大深さとの間に次の関係を満足させることが特に好適である。
即ち、図5に示す構成単位面の中央部の垂直断面図において、ガス含有飲料充填前における構成単位面の窪んだ部分の最大深さをh、ガス含有飲料充填後における最大深さをhとしたとき、両者のh/hは、前記式(1)で規定する範囲内、即ち、0.2乃至0.5の範囲にある事が望ましく最も好適には0.3乃至0.4の範囲とするのがよい。
このh/hは、缶の開封に際しての缶胴の変形の度合に相当するものであり、例えばh/hが上記範囲よりも大きい場合には、缶の開封に際しての胴壁の窪み部分の戻りが小さくなるため、缶胴のパネリング変形による撹拌効果が小さくなり、ガス含有飲料を充填した場合はガス含有飲料の泡立ち促進を有効に行うことが困難となる。またh/hが上記範囲よりも小さくなると、ガス含有飲料充填による缶胴の膨張が大きくなり過ぎて缶の外観が損なわれ、その商品価値が低下する。即ち、上記範囲内にh/hがある場合には、パネリング変形によるガス含有飲料の泡立ち促進効果が極めて高いものとなる。またガス含有飲料充填状態において、缶に特異な立体感と美観とが付与され、商品価値も極めて高いものとなる。通常、缶胴側壁に窪みが深く屈折した部分があると、この部分が陰影となり易く、表面の印刷画像等を見ずらくし、装飾効果が低下して商品価値が損なわれる。一方、本発明にしたがって形成される多面体パターンでは、構成単位面が規則正しく組み合わされ、しかもガス含有飲料の充填状態において、構成単位面はごく平面に近い状態で滑らかに窪んだものとなるため、商品価値の極めて高いものとなるのである。
上述した式(1)を満足するような変形を生じさせるためには、缶胴側壁6の厚みを0.150mm以下、特に0.080乃至0.150mmとすることが好ましく、さらにガス含有飲料充填前の状態において形成されている構成単位面の窪んだ部分の曲率半径R
(mm)が、下記式(2):
0.1≦R≦0.5 (2)
特に下記式(3) :
0.2≦R≦0.4 (3)
を満足するように周状多面体壁を缶胴に形成することが望ましい。即ち、缶胴側壁6の厚みが上記範囲よりも厚い場合には、前述したパネリング変形を有効に生じないおそれがある。また窪んだ部分の曲率Rが、前記式で規定する範囲よりも小さいと、その窪みに加工時の折れ目が形成されるため、缶の外観が損なわれるばかりか、該折れ目にて側壁が折れ込む等の変形を生じ易くなり、さらに曲率Rが前記式で規定する範囲よりも大きいと、窪みの深さが浅くなって局部的な変形低効力が小さくなるため、前述した式(1)を満足するような適度な変形を生じさせることが困難となる。
また、本発明においては、構成単位面は四辺形に限定されず、特に菱形であることが好ましいが、他の多角形とする事ももちろん可能であり、例えば六角形とすることができる。図7は構成単位面が六角形である例を示す。この場合でも多面体の基本的構成は前述した場合と同じである。
製造法について説明しする。本発明の缶は、金属素材としてアルミニウムを使用し、アルミニウム板の絞りしごき加工により、薄肉の側壁部を有する缶体を成形し、これに周状多面体の刻設を行った後、飲料を充填した後、巻締め加工により易開封性口を有する缶蓋を設けることにより製造される。
金属素材のアルミニウムとしては、所謂純アルミニウム以外にもアルミニウム合金を使用することができる。特に耐食性と加工性の点で優れたアルミニウム合金は、Mn:0.2乃至1.5重量%、Mg:0.8乃至5重量%、Zn:0.25乃至0.3重量%、Cu:0.15乃至0.25重量%、残部がAlの組成を有するものである。これらアルミニウム乃至アルミニウム合金は、金属クロム換算でクロム量が3乃至300mg/mとなるようなクロム酸/リン酸処理或いはクロム酸/リン酸処理が行われることが望ましい。
上記のアルミニウム素材を用いての缶体の成形は、素板をしぼりダイスとポンチとの間で一段乃至多段の絞り加工に付して側面無継目の有底缶胴を成形し、この胴部にしごきポンチとダイスとの間で一段乃至多段のしごき加工を行うことにより行われる。この絞りしごき加工は、最終的に薄肉化される胴部壁の厚みが前述した範囲、即ち0.150mm以下、特に0.080乃至0.150mmの範囲となるように行うことが好ましい。一般的には、総絞り比が、1.8乃至2.5、特に2.0乃至2.3の範囲にあるのがよく、また下記式:
=100×(t−t)/t
式中、tはしごき加工前の壁厚であり、tはしごき加工後の壁厚である、で現されるしごき率(R)が72乃至82%、特に74乃至80%の範囲とするのがよい。
上記で形成された蓋を取り付ける前の缶体胴部への周状多面体の形成は、缶体胴部を、内型と外型とで型押して前記多面体を形成することにより行う。使用する内型は、前記多面体の頂点及び稜線に対応する突起を表面に有するものであり、一方使用する外型は、前記多面体の谷に対応する突起を表面に有するものであり、これらの内型及び外型を容器胴部を介して噛み合わせることにより、多面体の形成が行われる。
図8は、缶体胴部への多面体刻設の方法を示す説明図であるが、理解が容易なように缶体胴部の一部を切り欠いた状態で示してある。この例では構成単位面が四辺形の場合を示したが、構成単位面が四辺形以外の場合でも原理的にこれと変わりがない。缶体胴部10は内型11及び外型12に挟まれた状態で回転される。内型11の表面には、多面体の頂点に対応した突起13及び境界稜線に対応した突条14と、構成単位面に対応する窪んだ凹面15とが形成されている。一方、外型12の表面には、多面体の交叉部及び境界稜線に対応した溝16と、構成単位面に対応する凸面17が形成されている。
これらの内型11と外型12とを缶体胴部10を介して噛み合わせ、且つこれらを同期した速度で回転させることにより、容器胴部への多面体の刻設が行われる。尚、回転に際して一部に噛み合わせがずれる場合には内型或いは外側の回転軸が若干上下動するようにしてもよい。
図8に示す具体例において、内型11及び外型12は、缶体胴部10よりも小さい径を有しているが、内型11と外型12の表面における基本面構成単位の周方向への配置数は缶体胴部周囲のそれに比べて1個或いは複数個少ないものとしているが、実用上多面体の形成には問題がない。内型11と外型12とを離すことにより、多面体刻設缶体胴部の取り出しが容易に行われる。
本発明では、多面体刻設に先立った何れかの段階或いは多面体パターン刻設後に、素材アルミニウム板或いは缶体に樹脂の保護被覆を施すことができる。保護被覆の形成は、保護塗料を設けることにより、或いは熱可塑性樹脂フイルムをラミネートすることにより行われる。
保護塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹脂からなる任意の保護塗料:例えばフェノール−エポキシ塗料、アミノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗料:塩化ビニル−酢酸ビニル共重合4、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エポキシ変性−、エポキシアミノ変性−或いはエポキシフェノール変性−ビニル塗料等のビニルまたは変性ビニル塗料:アクリル樹脂系塗料:スチレン−ブタジエン系共重合体等の合成ゴム系塗料等の単独または2種以上の組合せが使用される。
これらの塗料は、エナメル或はラッカー等の有機溶剤溶液の形で、或は水性分散液または水溶液の形で、ローラ塗装、スプレー塗装、浸漬塗装、静電塗装、電気泳動塗装等の形で金属素材に施す。勿論、前記樹脂塗料が熱硬化性の場合には、必要により塗料を焼付ける。保護塗膜は、耐腐食性と加工性との見地から、一般に乾燥状態で2乃至30μm、特に3乃至20μmの厚みを有することが望ましい。また、加工性を向上させるためには、塗膜中に、各種滑剤を含有させておくことができる。
ラミネートに用いる熱可塑性樹脂フイルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリルエステル共重合体、アイオノマー等のオレフィン系樹脂フイルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステルフイルム:ナイロン6、ナイロン6,6ナイロン11、ナイロン12等のポリアミドフイルム:ポリ塩化ビニルフイルム:ポリ塩化ビニリデンフイルム等を挙げることができる。これらのフイルムは未延伸のものでも、二軸延伸のものでもよい。その厚みは、一般に3乃至50μm、特に5乃至40μmの範囲にあることが望ましい。フイルムの金属箔への積層は、熱融着法、ドライラミネーション、押出コート法等により行われ、フイルムと金属箔との間に接着性(熱融着性)が乏しい場合には、例えばウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、酸変性オレフィン樹脂系接着剤、コポリアミド系接着剤、コポリエステル系接着剤を介在させることができる。
上記により多面体パターンが形成された缶体にガス含有飲料を充填して巻締め加工により蓋体を設けることにより、本発明の飲料用缶が製造される。蓋体としては、缶体と同じアルミニウム製のものが使用され、また蓋体の形状等は従来公知のものであり、例えばスコアにより易開封性口が形成され、タブ等により易開封性口の開封を行うものである。かくして形成される飲料用缶においては、充填されたガス含有飲料の内圧により、周状多面体の構成単位面における窪み部分が、充填前に比して缶外方に膨張変形しているが、この変形部分は缶の開封により充填前の状態にパネリング変形して復帰する。この復帰に際して、缶内の飲料が撹拌されて炭酸ガスの気化が促進されるため、ガス含有飲料を充填した場合は泡立ち性が極めて良好なものとなっている。
実施例1
板厚0.30mmのアルミ板を絞りしごき加工に付し(絞り比=2.13、しごき率=78.3%)、半径r32.88mm、高さH122.20mm、胴部厚みt0.103mmの有底缶胴を成形した。この有底缶胴に、図8に示す方法で周状多面体パターンを刻設した。このパターンにおける構成単位面は四辺形であり、w=18.78mm、L=18.78mm、R=0.2mm及びh=1.23mmとした。この有底缶胴にガス含有飲料を充填し、易開封性口を有するアルミ製缶蓋を巻締めにより設け、缶外面の結露による発錆防止のため常法によりウォーマーで約40℃で加熱し、この時の内圧が3.5Kg/cmの陽圧ガス含有飲料詰め缶を得た。このガス含有飲料詰め缶のhは0.35mmであった。上記で得られたガス含有飲料詰め缶の装飾効果及びガス含有飲料の泡立ち性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
尚、装飾効果及びガス含有飲料の泡立ち性は目視で評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:非常に優れている
○:優れている
△:多少劣っている
×:劣っている
実施例2、3
多面体パターンの構成単位面の大きさ等を表1に示すものに変更した以外は実施例1と全く同様にガス含有飲料詰め缶を製造し、その装飾効果及び泡立ち性の評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1
多面体パターンを形成しない以外は実施例1と全く同様にしガス含有飲料詰め缶を製造し、その装飾結果及びガス含有飲料の泡立ち性の評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2004256178
*nは、缶胴周方向の構成単位面の数である。
変形比はh/hである。
従来ガス含有飲料缶においては充填後、缶外面の結露防止のためウォーマーで40℃〜50℃に加熱する。この時、缶内の内圧は3.5〜4Kg/cmとなる。本発明で使用する缶は、この内圧で缶胴に構成単位面の窪みの深さの小さい周状多面体壁が表出する。実施例に示す0.103mm〜0.120mmの厚みのアルミニウム缶は加熱が終了し室温になって内圧が低下しても、缶胴のパネル状態は窪みの浅い状態のままで残る。それが開封により内圧がかからなくなると、缶胴に窪みの深い多面体壁に戻る。開封して内圧が低下しても、また室温になって内圧が低下しても、缶胴に表出した周状多面体壁は消失しないで残る。
本発明の缶は、優れた外観特性と持ち易さ、剛性により飲料缶、特にガス含有飲料缶に使用される。
四辺形を構成単位面とする周状多面体を設けた本発明の缶の側面図である。 図1に示した缶の縦断面図である。 図1に示した缶の水平縦断面図である。 図1の容器の側面に形成された多面体壁の構成単位面の平面図である。 図1に示した構成単位面の垂直断面図である。 図1とは異なる多面体壁を設けた缶の例を示す図である。 六角形の構成単位面とする多面体壁を設けた缶の例を示す図である。 缶胴部への多面体刻設の方法を説明する斜視図である。
符号の説明
1 構成単位面
2 境界稜線
3 交叉部
5 構成単位面の凹部
6 側壁部
7 閉塞底部
8 蓋体
10 缶

Claims (6)

  1. アルミ板の絞りしごき加工により形成された有底缶胴と、該缶胴の上端部に巻締め加工によって設けられた易開封性口を有する缶蓋とからなる缶において、缶胴に少なくとも4以上の構成単位面と、構成単位面同士が接する境界稜線及び境界稜線同士が交わる交叉部を有し、該境界稜線及び交叉部は構成単位面に比べて相対的に缶外側に凸となっており、構成単位面は対向する交叉部間で窪んだ部分を有し、且つ構成単位面の周方向に隣り合った缶体軸方向配列が位相差をなしている周状多面体壁が形成されており、該周状多面体壁が缶胴の80〜25%に配置され、前記構成単位面の窪んだ部分は、内容物を充填し缶に内圧を加えた状態では、充填前に比して缶体外側方向に変形した状態となり、缶蓋の易開封性口を開封することにより、この変形部分は、内容物充填前の状態に復帰することを特徴とする、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
  2. 周状多面体壁が缶胴の上部と下部を除いて胴部全面に配設されている、請求項1に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
  3. 周状多面体壁が缶胴の80〜25%に配置された、請求項2に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
  4. 構成単位面の缶体軸方向最大長さLと缶周方向最大巾Wは、それぞれ1乃至3cmの範囲にある、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
  5. 缶胴の厚みが0.080〜0.150mmである請求項1ないし4のいずれか1項に記載された、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶。
  6. アルミ板の絞りしごき加工により形成された厚みが0.080〜0.150mmの有底缶胴に、多面体の頂部に対応した突起と境界稜線に対応した突条と構成単位面の窪んだ凹面に対応する凹面の配列が、缶胴に形成する構成単位面の配列より少なく形成された表面を有する内型を挿入し、多面体の交叉部及び境界稜線に対応した溝と、構成単位面の窪んだ凹面に対応する凸面の配列が形成された表面を有する外型を外方から当て缶胴部を挟んで内型と外型を回転して押圧し缶胴部に多面体壁を形成することを特徴とする、多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶の製造方法。
JP2004115013A 2004-04-09 2004-04-09 多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法 Pending JP2004256178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115013A JP2004256178A (ja) 2004-04-09 2004-04-09 多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115013A JP2004256178A (ja) 2004-04-09 2004-04-09 多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16800294A Division JP3850045B2 (ja) 1994-07-20 1994-07-20 泡立ち性に優れたビール詰め缶

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004256178A true JP2004256178A (ja) 2004-09-16

Family

ID=33128470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004115013A Pending JP2004256178A (ja) 2004-04-09 2004-04-09 多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004256178A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006248581A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Universal Seikan Kk 缶体
JP2008044662A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Takeuchi Press Ind Co Ltd チューブ容器及びこのチューブ容器の印刷方法
USD745417S1 (en) 2013-10-18 2015-12-15 Del Monte Foods, Inc. Cans
JP2022047135A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 吉光 潮田 車載ドリンクホルダー用飲料容器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03180228A (ja) * 1989-08-31 1991-08-06 Toyo Seikan Kaisha Ltd 缶詰用缶及びその製造方法
JPH0826286A (ja) * 1994-07-20 1996-01-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 泡立ち性に優れたビール詰め缶

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03180228A (ja) * 1989-08-31 1991-08-06 Toyo Seikan Kaisha Ltd 缶詰用缶及びその製造方法
JPH0826286A (ja) * 1994-07-20 1996-01-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd 泡立ち性に優れたビール詰め缶

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006248581A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Universal Seikan Kk 缶体
JP4570989B2 (ja) * 2005-03-11 2010-10-27 ユニバーサル製缶株式会社 缶体
JP2008044662A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Takeuchi Press Ind Co Ltd チューブ容器及びこのチューブ容器の印刷方法
USD745417S1 (en) 2013-10-18 2015-12-15 Del Monte Foods, Inc. Cans
JP2022047135A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 吉光 潮田 車載ドリンクホルダー用飲料容器
JP7044410B1 (ja) 2020-09-11 2022-03-30 吉光 潮田 車載ドリンクホルダー用飲料容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100186781B1 (ko) 포장용캔
US5139889A (en) Thickness-reduced draw-formed can
EP0542552B1 (en) Thickness-reduced draw-formed can
JP5495090B2 (ja) 発泡インキ印刷模様を設けた金属缶体
JPH07102417B2 (ja) 缶詰用缶及びその製造方法
JP6787508B2 (ja) 缶製造方法、缶の肩部又はチャイム部に立体成形部を形成する装置
CN101633418B (zh) 运输过程时耐破损及耐凸缘裂纹的树脂被覆铝无缝罐体
US6017599A (en) Laminated sheet and manufacturing method thereof
JP3915450B2 (ja) 多面体壁を胴部に形成した陽圧缶とその製造方法
JP2004256178A (ja) 多面体壁を胴部に形成した飲料(ビールを除く)用缶およびその製造方法
JP3850045B2 (ja) 泡立ち性に優れたビール詰め缶
JPH04327128A (ja) 缶詰用缶
JPH075128B2 (ja) 耐変形性及び装飾効果に優れた薄肉金属容器
JP4775023B2 (ja) 連続する多面体エンボス部を形成したブランク板及び該ブランク板からなる紙製品と、ブランク板の製造方法
JPH03221218A (ja) フランジ付カップの再絞り法
EP2431288B1 (en) Three-piece can
US20230302517A1 (en) Tapered cup and method of forming the same
JP3611620B2 (ja) ネックイン缶体の製造方法
JP4793895B2 (ja) 白色外観を有するシームレス缶およびその製造方法
JP2007284141A (ja) 樹脂被覆缶、及びその製造方法
EP0823325A2 (en) Polyester-laminated metal plate, and can ends and can bodies molded therefrom
JP3915136B2 (ja) 耐衝撃性及び耐食性に優れたシームレス缶
JP2008073759A (ja) 樹脂被覆缶、及びその製造方法
WO2010150565A1 (ja) シームレス缶体及びその製造方法
Hanafusa Aluminum can technology to maintain competitiveness by reducing cost

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401