JP2004255287A - 酸素富化空気調製装置および酸素富化空気の調製方法 - Google Patents
酸素富化空気調製装置および酸素富化空気の調製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004255287A JP2004255287A JP2003048581A JP2003048581A JP2004255287A JP 2004255287 A JP2004255287 A JP 2004255287A JP 2003048581 A JP2003048581 A JP 2003048581A JP 2003048581 A JP2003048581 A JP 2003048581A JP 2004255287 A JP2004255287 A JP 2004255287A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- air
- separation membrane
- gas
- enriched air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも、原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口とを備えた容器内に、空気から酸素を選択的に透過させるガス分離膜を透過側と非透過側とが隔絶するように配置し、原料空気が原料空気供給口から前記ガス分離膜の非透過側へ供給され前記ガス分離膜と接触しながら流れて非透過ガス排出口から排出され、パージ空気がパージ空気供給口から前記ガス分離膜の透過側へ供給され前記ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガスと合流し、透過ガス排出口から酸素富化空気が排出されるように構成されたことを特徴とする酸素富化空気調製装置。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気からガス分離膜を用いて酸素富化空気を調製するための装置及び調製方法に関する。特に、本発明の酸素富化空気を調製するための装置及び調製方法は、高効率で酸素富化空気を発生させることができ、酸素富化空気の酸素濃度を容易に調節することができる。
【0002】
【従来の技術】
酸素富化空気は、健康機器や医療機器、生ゴミ処理機、農業や漁業やバイオ分野などでの生物の育成促進装置、ゴミ焼却炉などの燃焼装置、自動車や燃料電池など種々の分野で応用されている。これらの用途分野では、それぞれ異なる酸素濃度が要求されている。
ガス分離膜を用いた空気分離によって酸素富化空気を調製することは、既に実用に供されており、また種々の検討(例えば、特許文献1〜3参照)がなされている。しかしながら、酸素富化空気をより効率良く調製することに関しては改良の余地があった。また、用途毎に求められる酸素富化空気の酸素濃度は種々異なるが、ある用途に対してはある一定の酸素濃度のものを安定して供給することが求められる。一方、ガス分離膜は、温度などの分離条件や膜の経時変化や空気中の水蒸気又は異物が膜表面に凝縮又は吸着することなどによって分離性能が変化することがあるため、酸素富化空気の酸素濃度を容易且つ簡便に調節することが求められていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−124702号
【特許文献2】
特開平2−252609号
【特許文献3】
特開平6−234505号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、本発明の目的は、酸素富化空気をより効率良く調製することができ、更に、富化酸素空気の酸素濃度を容易且つ簡便に調節することができる改良された酸素富化空気を調製するための装置及び酸素富化空気の調製方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも、原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口とを備えた容器内に、空気から酸素を選択的に透過させるガス分離膜を透過側と非透過側とが隔絶するように配置し、原料空気が原料空気供給口から前記ガス分離膜の非透過側へ供給され前記ガス分離膜と接触しながら流れて非透過ガス排出口から排出され、パージ空気がパージ空気供給口から前記ガス分離膜の透過側へ供給され前記ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガスと合流し、透過ガス排出口から酸素富化空気が排出されるように構成されたことを特徴とする酸素富化空気調製装置に関する。また、パージ空気の供給量を調節するための流量調節弁を備えたこと、透過ガス排出口から排出される酸素富化空気の酸素濃度を測定するための手段を備え、前記手段によって測定した酸素濃度に基づいてパージ空気の供給量を流量調節弁によって調節することによって、酸素富化空気の酸素濃度を制御するように構成されたことに関する。
【0006】
更に、本発明は、少なくとも、原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口とを備えた容器内に、空気から酸素ガスを選択的に透過させるガス分離膜を透過側と非透過側とが隔絶するように配置された酸素富化空気調製装置において、原料空気を原料空気供給口から前記ガス分離膜の非透過側へ供給し、前記ガス分離膜と接触させながら流して非透過ガス排出口から排出し、同時に、前記原料空気よりも低圧のパージ空気をパージ空気供給口から前記ガス分離膜の透過側へ供給し、前記ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガスと合流させて透過ガス排出口から酸素富化空気として排出させることを特徴とする酸素富化空気の調製方法に関する。また、パージ空気の供給量を調節することによって、透過ガス排出口から排出される酸素富化空気の酸素濃度を制御することに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の酸素富化空気調製装置で用いられるガス分離膜は、空気から酸素を選択的に透過させるガス分離膜である。すなわち、本発明の酸素富化空気調製装置で用いられるガス分離膜は、窒素の透過速度に対する酸素の透過速度の比(P’O2/P’N2)が1よりも大きなもの特に1.5以上のものが好適であり、通常、1.5〜20、特に4〜15のものが好適に用いられる。また、酸素の透過速度(P’O2)が1×10−5cm3(STP)/cm2・sec・cmHg以上特に3×10−5cm3(STP)/cm2・sec・cmHg以上のものが好適であり、通常、5×10−5cm3(STP)/cm2・sec・cmHg〜200×10−3cm3(STP)/cm2・sec・cmHgのものが好適に用いられる。本発明の酸素富化空気調製装置で用いられるガス分離膜は、窒素の透過速度に対する酸素の透過速度の比(P’O2/P’N2)が大きく且つ酸素の透過速度(P’O2)が大きなものほど、酸素富化空気を効率良く得ることができるので好ましい。
【0008】
これらのガス分離膜は、特に限定されるものではないが、シリコーン樹脂、ポリブタジエン樹脂などのゴム状ポリマー材料、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリカーボネート、セルロースなどのガラス状ポリマー材料、又は、ゼオライトなどのセラミックス材料によって好適に製造される。また、ガス分離膜は、均質膜、均質層と多孔層とからなる非対称膜、微多孔質膜などいずれでも構わない。容器内の収納形態も、プレートアンドフレーム型、スパイラル型、中空糸型などいずれであっても構わない。尚、本発明においては、均質層の厚さが10〜200nm及び多孔質層の厚さが20〜200μmの非対称構造を持ち内径が30〜500μm程度の芳香族ポリイミドからなる中空糸ガス分離膜が、窒素ガスの透過速度に対する酸素ガスの透過速度の比(P’O2/P’N2)や酸素ガスの透過速度(P’O2)が大きく、更に装置内に配置するガス分離膜の有効膜面積を大きくできるので、特に好適に用いられる。
【0009】
本発明において、ガス分離膜は、少なくとも原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口を備えた容器内に、ガス分離膜の透過側と非透過側とが隔絶するように配置されて、ガス分離膜モジュールを形成している。本発明のガス分離膜モジュールが中空糸膜によって構成される場合には、通常中空糸膜の多数本(例えば、数百本から数十万本)を集束して中空糸束とし、その中空糸束の少なくとも一方の端部をエポキシ樹脂のような硬化性樹脂やポリアミド樹脂のような熱可塑性樹脂などで前記端部において中空糸膜が開口状態となるように固着(樹脂固着部を管板という。)して中空糸分離膜エレメントを構成し、更に、単数個又は複数個の前記中空糸分離膜エレメントを、少なくとも原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口を有する容器内に、中空糸の内側へ通じる空間と中空糸の外側へ通じる空間が隔絶するように装着されて構成されている。
容器はステンレスなどの金属材料、プラスチック材料、繊維強化プラスチック材料などの複合材料で製造される。
中空糸膜によって構成されたガス分離膜モジュールの一例の概略(断面図)を図5に示す。この態様は、原料空気供給口11、パージ空気供給口13、透過ガス排出口14、及び、非透過ガス排出口12を備えた容器16内に、中空糸ガス分離膜10からなる中空糸束の両端部を管板15、15’で固着した中空糸分離膜エレメントを収納して構成されている。また、この態様は、原料空気とパージ空気とが分離膜を挟んで向流に流れるように、それぞれの供給口及び排出口が配置されている。
【0010】
本発明において、原料空気は大気から好適に取り込まれる。取り込まれた空気は所定圧力に圧力調節(通常は加圧)される。圧力は加圧手段の能力や容器及びガス分離膜などの耐圧性能及び経済性などを考慮して決められるが、通常は0.5〜50kgf/cm2G、好ましくは1.0〜20kgf/cm2G、特に1.5〜7kgf/cm2Gである。加圧された原料空気は、原料空気供給口から前記ガス分離膜の非透過側へ供給され、前記ガス分離膜と接触しながら流れて非透過ガス排出口から排出される。
【0011】
本発明において、パージ空気は大気から好適に取り込まれる。パージ空気は、原料空気とは別に取り込んでも構わないが、原料空気と一緒に取り込まれて途中で原料空気とパージ空気とを分岐して用いてもよい。本発明において、パージ空気の圧力は原料空気の圧力よりも低圧になるように制御される。パージ空気を原料空気より低圧に制御しないと、膜の非透過側の酸素分圧を膜の透過側の酸素分圧よりも高くできなくなり、酸素がガス分離膜を透過するための駆動力を得ることができない。
本発明において、パージ空気の圧力は、原料空気の圧力よりも0.5kgf/cm2以上、特に1.0kgf/cm2以上低圧であることが、効率的に酸素富化空気を調製するうえで好適である。また、パージ空気はほぼ大気圧で好適に用いられる。
原料空気よりも低圧に制御されたパージ空気は、パージ空気供給口からガス分離膜の透過側へ供給され、ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガスと合流して透過ガス排出口から酸素富化空気として排出される。
【0012】
本発明において、ガス分離膜の透過側へ導入されるパージ空気によって、酸素富化空気の調製効率が著しく向上する。すなわち、このパージ空気は、▲1▼ガス分離膜の透過側表面近傍の高酸素濃度の透過ガスを速やかに掃引して、ガス分離膜の透過側の酸素濃度を減じ、結果として非透過側と透過側の酸素分圧差を増大させ、酸素の透過量を増大させる、▲2▼パージ空気は酸素富化空気に合流するから、パージ空気自身の酸素によって酸素富化空気の酸素成分の一部がまかなわれる、などの作用を有する。この作用によって、酸素富化空気の調製効率は著しく向上する。更に、通常水蒸気の透過速度は極めて速いからガス分離膜の透過側へ多量の水蒸気が透過しているが、このパージ空気は、▲3▼ガス分離膜の透過側の水蒸気を掃引して装置外へ排出して、水蒸気がガス分離膜の透過側表面に凝縮することを防止し、結果として酸素富化空気の調製を安定しておこなわせる、▲4▼得られる酸素富化空気の水蒸気含有率を適当に保つ、などの機能も有する。
本発明において、パージ空気が原料空気と分離膜を挟んで向流に流れるように構成されることが、前述の機能をより効率的に果たし酸素富化空気を高効率で得ることができるので、特に好適である。
【0013】
更に、本発明では、得られる酸素富化空気の酸素濃度をパージ空気の流量を調節することによって簡便且つ容易に調節できる。パージ空気は、ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガス(酸素富化空気)を希釈する役割をもっているから、供給するパージ空気量を増やすことによって得られる酸素富化空気の酸素濃度を低下させ、供給するパージ空気量を減らすことによって得られる酸素富化空気の酸素濃度を高くすることができる。従って、得られる酸素富化空気の酸素濃度は、供給するパージ空気量を通常の流量調節弁で調節するだけの簡便且つ容易な方法で制御することができる。
【0014】
本発明において、非透過ガス排出口から排出される酸素富化空気の酸素濃度を酸素濃度測定手段によって測定し、得られた酸素富化空気の酸素濃度が予め定められた目的濃度よりも低い場合は供給するパージ空気の流量を少なくすることによって、又、得られた酸素富化空気の酸素濃度が予め定められた目的濃度よりも高い場合は供給するパージ空気の流量を増加させることによって、得られる酸素富化空気の酸素濃度を予め定められた目的濃度に容易に調節することができる。
用いられる酸素濃度測定手段は、目的とする酸素濃度の精度に依存するが、通常の酸素濃度ガスセンサー、例えばジルコニア式酸素濃度センサーやガルバニ電池式酸素濃度センサーを好適に用いることができる。また、減圧弁や流量調節弁は圧縮空気を取扱うときの通常のもので構わない。
【0015】
以下、図を用いて説明する。図1〜3は本発明の酸素富化空気調整装置に係る概略フローチャートであり、図4は従来の酸素富化空気調製装置の一例の概略フローチャートである。尚、図中矢印はガスの流れ方向を示す。
従来の酸素富化空気調製装置(図4)では、外部から取り込んだ空気を、コンプレッサー2や減圧弁3で所定圧力に調整した後で原料空気供給口からガス分離膜モジュール1へ供給する。供給流量は非透過ガス排出口から排出される流量を流量調節弁4で調節することによって調節される。その結果、高酸素濃度の酸素富化空気が分離膜モジュールの透過ガスとして透過ガス排出口から排出される。得られた高酸素濃度の酸素富化空気に適量の空気を希釈空気として加えて所定濃度の酸素富化空気に調製されることもある。
従来の酸素富化空気調製装置では、図中に記載はないが、供給空気を加圧するのに加えて、又は、供給空気を加圧することなしに、ガス分離膜の透過側を減圧ポンプ等によって減圧にすることもある。
【0016】
図1は、本発明の酸素富化空気調整装置に係る一例の概略フローチャートである。外部から取り込んだ空気を、コンプレッサー2や減圧弁3で所定圧力に調整した後で、原料空気供給口からガス分離膜モジュール1へ供給する。供給流量は非透過ガス排出口から排出される流量を流量調節弁4で調節する。そして、外部から取り込んだパージ空気をパージ空気供給口からガス分離膜モジュール1のガス分離膜の透過側へ供給し、ガス分離膜を酸素ガスが選択的に透過した透過ガスと合流し、酸素富化空気が透過ガス排出口から排出される。
【0017】
図2は、原料空気とパージ空気とが同時に外部から取り込まれ、コンプレッサー2や減圧弁3で所定圧力に調整した後で、原料空気とパージ空気とに分けられること、及び、パージ空気がパージ空気供給口へ導入される前に流量調節弁5で流量調節される実施態様を示している。
また、図3は、ガス分離膜モジュール1の透過ガス排出口から排出される酸素富化空気の酸素濃度を酸素濃度測定手段6によって測定し、その測定値に基づいて、パージ空気がパージ空気供給口へ導入される前に流量調節弁5で流量調節されて、得られる酸素富化空気の酸素濃度を制御する実施態様を示している。
【0018】
本発明の装置においては、酸素濃度測定手段によって測定された酸素濃度値に基づいて流量調節弁を制御するための制御装置を備えることができる。又、原料空気、パージ空気、及び、得られる酸素富化空気のためのバッファタンクや貯蔵タンクを備えることができる。更に、フィルターユニット、冷凍除湿ユニット、温度調節ユニットなどの付帯ユニットなどを必要の応じて備えることができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明について、実施例を用いて更に説明する。尚、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0020】
実施例1
原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口とを備えた内径40mm、長さ380mmの円筒状容器内に、芳香族ポリイミド非対称中空糸膜(中空糸内径:285μm、外径:410μm、P’O2=8.8×10−5cm3(STP)/cm2・sec・cmHg、P’O2/P’N2=6.3)からなる中空糸束の両端部をエポキシ樹脂で固着した中空糸膜エレメント(両端部の管板厚さが20mm、有効膜面積1.2m2)を装着した図5に示したようなガス分離膜モジュールを準備した。このガス分離膜モジュールにおいて、原料空気供給口は中空糸の内側の空間を通って非透過ガス排出口へつながり、パージ空気供給口は容器内の両管板に挟まれた中空糸の外側の空間を経由して透過ガス排出口につながるように構成されていた。
このガス分離膜膜モジュールを用いて、図3に示す構成からなる酸素富化空気調製装置を準備した。
この装置に空気を導入して酸素濃度35モル%の酸素富化空気の調製をおこなった。原料空気は2.45kgf/cm2Gに加圧し、供給流量を1.0Nm3/hから20Nm3/hまで変動させ、その都度パージ空気の供給量を得られる酸素富化空気の酸素濃度が35モル%となるように調節した。酸素濃度の制御は容易であった。尚、透過側の圧力は大気圧であった。結果を表1に示す。
【表1】
【0021】
比較例1
実施例1で用いたものと同じガス分離膜モジュールを用いて図1に示す構成からなる酸素富化空気調製装置を準備した。ここで、ガス分離膜モジュールのパージ空気供給口は閉塞した。
実施例1と同じ圧力及び流量の原料空気を原料空気供給口へ供給し、透過ガス排出口から酸素富化空気に得た。この酸素富化空気に酸素濃度が35モル%となるように希釈空気を混入して、酸素濃度が35モル%の酸素富化空気を得た。結果を表2に示す。
【表2】
【0022】
実施例1と比較例1との結果を比較すると、実施例1では、酸素濃度が35モル%の酸素富化空気が比較例1に比べて約1.5〜1.8倍の流量で得られた。すなわち、実施例1ではより多量の酸素富化空気が得られており、高効率で酸素富化空気が調製されたことが判る。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上説明したようなものであるから、以下のような効果を奏する。
すなわち、本発明の酸素富化調製装置及び酸素富化調整方法は、高効率で所定濃度の酸素富化空気を調製することができ、更に、容易且つ簡便に酸素富化空気の酸素濃度を調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素富化空気調製装置に係る一例の概略フローチャートである。
【図2】本発明の酸素富化空気調製装置に係る一例の概略フローチャートである。
【図3】本発明の酸素富化空気調製装置に係る一例の概略フローチャートである。
【図4】従来の酸素富化空気調製装置にかかる一例の概略フローチャートである。
【図5】本発明で用いられるガス分離膜モジュールの一例の概略図(断面図)である。
【符号の説明】
1:ガス分離膜モジュール
2:加圧装置(コンプレッサー)
3:減圧弁
4、5:流量調節弁
6:酸素濃度測定手段(酸素濃度ガスセンサー)
10:中空糸ガス分離膜
11:原料空気供給口
12:非透過ガス排出口
13:パージ空気供給口
14:透過ガス排出口
15、15’:管板
16:容器
Claims (5)
- 少なくとも、原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口とを備えた容器内に、空気から酸素を選択的に透過させるガス分離膜を透過側と非透過側とが隔絶するように配置し、原料空気が原料空気供給口から前記ガス分離膜の非透過側へ供給され前記ガス分離膜と接触しながら流れて非透過ガス排出口から排出され、パージ空気がパージ空気供給口から前記ガス分離膜の透過側へ供給され前記ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガスと合流し、透過ガス排出口から酸素富化空気が排出されるように構成されたことを特徴とする酸素富化空気調製装置。
- パージ空気の供給量を調節するための流量調節弁を備えたことを特徴とする請求項1に記載の酸素富化空気調製装置。
- 透過ガス排出口から排出される酸素富化空気の酸素濃度を測定するための手段を備え、前記手段によって測定した酸素濃度に基づいてパージ空気の供給量を流量調節弁によって調節することによって、酸素富化空気の酸素濃度を制御するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の酸素富化空気調製装置。
- 少なくとも、原料空気供給口、パージ空気供給口、透過ガス排出口、及び、非透過ガス排出口とを備えた容器内に、空気から酸素ガスを選択的に透過させるガス分離膜を透過側と非透過側とが隔絶するように配置された酸素富化空気調製装置において、原料空気を原料空気供給口から前記ガス分離膜の非透過側へ供給し、前記ガス分離膜と接触させながら流して非透過ガス排出口から排出し、同時に、前記原料空気よりも低圧のパージ空気をパージ空気供給口から前記ガス分離膜の透過側へ供給し、前記ガス分離膜を透過した高酸素濃度の透過ガスと合流させて透過ガス排出口から酸素富化空気として排出させることを特徴とする酸素富化空気の調製方法。
- パージ空気の供給量を調節することによって、透過ガス排出口から排出される酸素富化空気の酸素濃度を制御することを特徴とする請求項4に記載の酸素富化空気の調製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048581A JP4254271B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 酸素富化空気調製装置および酸素富化空気の調製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048581A JP4254271B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 酸素富化空気調製装置および酸素富化空気の調製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004255287A true JP2004255287A (ja) | 2004-09-16 |
JP4254271B2 JP4254271B2 (ja) | 2009-04-15 |
Family
ID=33114504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003048581A Expired - Fee Related JP4254271B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 酸素富化空気調製装置および酸素富化空気の調製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4254271B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008104949A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Air Liquide Japan Ltd | ガス分離膜を用いたガス製造方法およびガス製造装置 |
JP2010503850A (ja) * | 2006-09-19 | 2010-02-04 | エクストラソリューション エス.アール.エル. | フィルム体および容器の壁部を通過するガスの透過度測定方法並びに装置 |
JP2013049008A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Ube Industries Ltd | 酸素富化空気を製造するシステムおよび方法 |
WO2014045796A1 (ja) * | 2012-09-18 | 2014-03-27 | ビィーゴ株式会社 | 酸素濃縮装置のカートリッジ |
JP2016180617A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 新コスモス電機株式会社 | 化学発光式ガス検出装置および化学発光式ガス検出方法 |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003048581A patent/JP4254271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010503850A (ja) * | 2006-09-19 | 2010-02-04 | エクストラソリューション エス.アール.エル. | フィルム体および容器の壁部を通過するガスの透過度測定方法並びに装置 |
JP2008104949A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Air Liquide Japan Ltd | ガス分離膜を用いたガス製造方法およびガス製造装置 |
JP2013049008A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Ube Industries Ltd | 酸素富化空気を製造するシステムおよび方法 |
WO2014045796A1 (ja) * | 2012-09-18 | 2014-03-27 | ビィーゴ株式会社 | 酸素濃縮装置のカートリッジ |
JP2014057693A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Vigo Co Ltd | 酸素濃縮装置のカートリッジ |
CN104755123A (zh) * | 2012-09-18 | 2015-07-01 | 碧果株式会社 | 氧浓缩装置的滤筒 |
JP2016180617A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 新コスモス電機株式会社 | 化学発光式ガス検出装置および化学発光式ガス検出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4254271B2 (ja) | 2009-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4750918A (en) | Selective-permeation gas-separation process and apparatus | |
CN108246132B (zh) | 超微气泡液发生装置 | |
US8231788B2 (en) | Method and apparatus for the filtration of biological samples | |
JP2022141944A (ja) | 小型スパイラル型フィルターエレメント、モジュール、およびシステム | |
US8231787B2 (en) | Tangential flow filtration system | |
JP6953764B2 (ja) | バイオガス濃縮システムおよびバイオガス濃縮方法 | |
JP5948853B2 (ja) | ガス分離システム | |
JP2007021472A (ja) | 酸素水製造方法及びその装置 | |
JP3098600B2 (ja) | スパイラル型分離膜モジュール | |
Vladisavljević | Use of polysulfone hollow fibers for bubbleless membrane oxygenation/deoxygenation of water | |
Scholz et al. | Design of membrane modules for gas separations | |
JP2725312B2 (ja) | 多孔質中空糸膜型気液接触装置 | |
JP5780063B2 (ja) | 酸素富化空気を製造するシステムおよび方法 | |
US10335734B2 (en) | Gas separation process | |
JP4254271B2 (ja) | 酸素富化空気調製装置および酸素富化空気の調製方法 | |
JP2006507882A5 (ja) | ||
JP5982876B2 (ja) | ガス分離システム | |
EP2749346B1 (en) | Hollow fiber membrane module | |
US20040000232A1 (en) | Device and method for exchanging oxygen and carbon dioxide between a gas and an aqueous liquid | |
JP3951569B2 (ja) | ガス分離膜の運転方法 | |
JP6102130B2 (ja) | 二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収方法 | |
JP2001333639A (ja) | 高二酸化炭素選択分離膜を用いた植物への二酸化炭素施肥 | |
US10335733B2 (en) | Gas separation process | |
JPH10174835A (ja) | 流体分離装置及び流体分離方法 | |
WO2024014494A1 (ja) | ガス分離システム及び富化ガスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090119 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |