JP2004255095A - 支持材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数部の支持材にて器具を壁面に強固に固定する際、壁面と器具との距離が、施工現場により異なる場合であっても、支持部で微調整が可能で、かつ意匠性に優れた支持材の取付構造を提供する。
【解決手段】支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室やシャワールームなどに設置される設備器具の支持材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴室やシャワールームなどに設置される設備器具の取付構造として、図7に示すように、壁面31に取付けられた袋ナット状の取付金具32の内周ねじ部33に支持材34を螺合接続して、その取付金具32の外周ねじ部35にカバー36を螺合接続するようにしたものがある。
【0003】
しかしながら、この場合、器具を取付ける際、取付金具32を支持材34に圧接させ締付け固定、つまり壁面31に突き合せるように固定するため、壁面31から支持材34までの距離が常に固定されている。
特に、図7に示すような手すりのように、取付強度を必要とする器具の場合、取付金具32と支持材34を強固に圧接させ固定する必要があるが、壁面31に段差があったりして取付面が面一でない場合、その段差の吸収が難しいため、結果として器具を取付けた際、壁面31との距離が一定とならず意匠性を損ねてしまう。
このように、取付金具32を支持材34に圧接して固定する場合、器具と壁面31との距離が一定とならなかったり、距離を一定にしようとして取付強度の低下を招くおそれがある。
【0004】
これを防ぐため、支持材34と壁面31との間にスペーサーを設けるものがある。しかしながら、壁面31にスペーサーが付くことによって意匠性が低下し、また、決められた厚さのスペーサーでは、現場での微妙な器具と壁面31との距離の調整ができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、複数部の支持材にて器具を壁面に強固に固定する際、壁面と器具との距離が、施工現場により異なる場合であっても、支持部で微調整が可能で、かつ意匠性に優れた支持材の取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、取付金具に袋ナットを押し当て固定することにより、取付金具の緩みを防ぎ、また、取付金具の外周ねじ部にカバーを螺合接続し、壁面に押し当てて固定することにより、器具を強固に固定することができるため、器具と壁面の距離の微調整をしながら支持脚の取付けができ、かつ強度を有する確実な器具の固定が可能となる。
また、取付金具の内周部のねじと外周部のねじが互いに逆方向のねじであるため、支持脚のカバーを締め付ける際、取付金具と支持材とのねじ接続部の緩みを招くこともない。
また、カバーにより取付金具や支持材を隠蔽し、壁面へ押接しているので、壁面との間に隙間もなく美観を損なうこともないため、意匠性も優れた支持材の取付構造を提供することが可能となる。
【0008】
請求項2では、取付金具内に螺合する前記支持材の壁面側端部と取付金具とに隙間を設け、前後方向の位置を調節可能としたことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、取付金具と支持材との螺合接続のねじ込み深さにより、器具と壁面との距離を微調整することができる。特に、本発明のようにねじの締付けにより、器具と壁面との距離の微調整をしているため、施工性が悪くなったりすることもなく、事前準備も不要で現場で臨機応変に対応することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明の支持材を用いたシャワー装置の側部断面図で図1(B)は図1(A)のP部拡大図、図2は本発明の支持材を用いたシャワー装置の側面図、図3は本発明の取付金具部分の分解斜視図、図4は本発明の取付金具を壁面へ固定する状態を示した断面図、図5は本発明の取付金具にカバーを取付ける状態を示した参考図、図6は本発明の取付金具を用いたシャワー装置を壁面に取付ける状態を示す参考図である。
【0011】
本発明の支持材を用いた図1のシャワー装置1においては、シャワー装置本体16下部に給水用2と給湯用3の脚があり、その上部に固定用の支持材である支持脚4がいずれも縦並びに配置されている。
支持脚4は、図1及び図3に示すように壁面5側に発泡パッキン6の付いた座金7を取付け、座金7とブッシュ8の間にナット状の取付金具9を挿通し、さらに円筒状のブッシュ8がばね座金10を使ってねじ11にて壁面5へ固定されている。ブッシュ8はその側面に円形のつば部12を備えており、ナット状の取付金具9の底面には、図4に示すように前記ブッシュ8の円筒部の外径よりも大きく、円形のつば部12の外径よりも寸法の小さな穴加工が施されている。これにより、ブッシュ8をねじ11にて壁面5に固定した際、取付金具9は、ブッシュ8のつば部12に引っ掛かるため、抜け落ちることがなく、また、回動可能でもある。図5に示すように、この回動可能に取付けられた取付金具9には、その内周ねじ部13と外周ねじ部14に互いに逆方向のねじ加工が施されており、外周ねじ部14には工具係りのための面取り部20も設けられている。
【0012】
シャワー装置本体16に取付けられた支持材である支持脚4のパイプ部には、その外周にねじ加工が施されており、これを前述の回動可能に壁固定された取付金具9の内周ねじ部13に螺合接続して取付けを行う。この時、支持脚4のパイプの螺合接続のねじ込み深さにより、シャワー装置1と壁面5との距離を容易に調節することができる。
【0013】
次に、図4から図6を用い、取付構造について説明する。
この支持脚4のパイプ部には、予め内周部にねじ加工の施してあるカバー17が挿通されており、パイプの外周に加工されたねじ部21には、袋ナット18が取付けられている。前述の支持脚4のパイプ部を取付金具9にシャワー装置本体16と壁面5との距離が一定となるよう調節しながら螺合接続した後、予めパイプのねじ部21に取付けられている袋ナット18を取付金具9に強く押し当てるように回転させて固定する。さらに支持脚4のパイプ部に挿通しているカバー17内周のねじ部を取付金具9外周ねじ部14に螺合接続し、カバー17が壁面5に強く押し当たるまで回転させて固定する。ここで、取付金具9の内周ねじ部13と外周ねじ部14は、互いに逆方向のねじであるため、袋ナット18を取付金具9に押し当てるように回転して固定した後、カバー17を取付金具9に螺合接続しても取付金具9と支持脚4のパイプの接続が緩むことなく、締付け強度を維持することが可能である。また、ここでは、カバー17は、意匠性を考慮して支持脚4のパイプのねじ部を隠すことのできる最小限の寸法長さに抑えてあり、シャワー装置1と壁面5との距離をできるだけ少なくするため、袋ナット18は、その外周の面取り部分を長くして締付けを行う際の工具の掛かり代を確保している。
【0014】
一方、給水用2と給湯用3の脚には、止水栓22があり、その操作性と意匠性を考慮すると、向きはある程度一定方向に取付ける必要がある。これにより壁面5へのねじ込み深さもある程度制約を受け、現場によりばらつく可能性がある。また、取付ける壁面5が面一でなかったりして、給水用2・給湯用3の脚を取付ける部分の壁面5と支持脚4を取付ける部分の壁面5に段差があることも予想される。
このような場合でも、支持脚4のパイプと取付金具9の螺合接続部のねじ込み深さの調整により、シャワー装置1を壁面に対して、一定の距離で取付けることが可能となる。
【0015】
また、ブッシュ8の円筒部の外径寸法に対し、取付金具9底面に加工された穴径寸法を大きくすればするほど、取付金具9の平面方向の移動可能距離が大きくなるため、支持脚4の平面方向のずれに関しても取付誤差等を吸収することができ、シャワー装置1を垂直線状に設置することが可能となる。
本発明の支持脚4を用いたシャワー装置1は、下部に位置する給水用2と給湯用3の脚からシャワー装置本体16内に湯と水を取り入れ、本体16最下部にある温度調節用ハンドル23の位置に応じ使用者の所望の温度に温度調節部で混合された後、本体16内の通水路を上昇し、各吐水口毎の操作ハンドル24によりシャワー吐水の開閉を行うように構成されている。つまり、図1及び図2に示すように種々の吐水形態を有する棒状のシャワー装置であり、構造がシンプルが故に、より正確な垂直状態での施工が必要となる。従って、本発明の支持材を用いることにより、意匠性にも優れ、かつ施工が容易な支持材を提供することが可能となる。
【0016】
また、メンテナンス等でシャワー装置1を壁面5から取り外す際は、支持脚4のカバー17を外し、袋ナット18を取付金具9から遠ざかる方向に回した後、取付金具9を回して支持脚4のパイプから取り外す。さらに、シャワー装置1下部の給水用2と給湯用3の脚部の袋ナットを緩めて取り外すことが可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明の請求項1では、支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする。
本発明によれば、取付金具に袋ナットを押し当て固定することにより、取付金具の緩みを防ぎ、また、取付金具の外周ねじ部にカバーを螺合接続し、壁面に押し当てて固定することにより、器具を強固に固定することができるため、器具と壁面の距離の微調整をしながら支持脚の取付けができ、かつ強度を有する確実な器具の固定が可能となる。
また、取付金具の内周部のねじと外周部のねじが互いに逆方向のねじであるため、支持脚のカバーを締め付ける際、取付金具と支持材とのねじ接続部の緩みを招くこともない。
また、カバーにより取付金具や支持材を隠蔽し、壁面へ押接しているので、壁面との間に隙間もなく美観を損なうこともないため、意匠性も優れた支持材の取付構造を提供することが可能となる。
請求項2では、取付金具内に挿通する前記支持材の壁面側端部とに隙間を設け、前後方向の位置を調節可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、取付金具と支持材との螺合接続のねじ込み深さにより、器具と壁面との距離を微調整することができる。特に、本発明のようにねじの締付けにより、器具と壁面との距離の微調整をしているため、施工性が悪くなったりすることもなく、事前準備も不要で現場で臨機応変に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持部材を用いたシャワー装置の側部断面図。
【図2】本発明の支持部材を用いたシャワー装置の側面図。
【図3】本発明の取付金具部分の分解斜視図。
【図4】本発明の取付金具を壁面へ固定する状態を示した断面図。
【図5】本発明の取付金具にカバーを取付ける状態を示した参考図。
【図6】本発明の取付金具を用いたシャワー装置を壁面に取付ける状態を示す参考図。
【図7】従来の支持材の取付構造を示す断面図。
【符号の説明】
1:シャワー装置
2:給水脚
3:給湯脚
4:支持脚
5:壁面
8:ブッシュ
9:取付金具
11:ねじ
12:つば部
13:内周ねじ部
14:外周ねじ部
16:シャワー装置本体
17:カバー
18:袋ナット
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室やシャワールームなどに設置される設備器具の支持材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴室やシャワールームなどに設置される設備器具の取付構造として、図7に示すように、壁面31に取付けられた袋ナット状の取付金具32の内周ねじ部33に支持材34を螺合接続して、その取付金具32の外周ねじ部35にカバー36を螺合接続するようにしたものがある。
【0003】
しかしながら、この場合、器具を取付ける際、取付金具32を支持材34に圧接させ締付け固定、つまり壁面31に突き合せるように固定するため、壁面31から支持材34までの距離が常に固定されている。
特に、図7に示すような手すりのように、取付強度を必要とする器具の場合、取付金具32と支持材34を強固に圧接させ固定する必要があるが、壁面31に段差があったりして取付面が面一でない場合、その段差の吸収が難しいため、結果として器具を取付けた際、壁面31との距離が一定とならず意匠性を損ねてしまう。
このように、取付金具32を支持材34に圧接して固定する場合、器具と壁面31との距離が一定とならなかったり、距離を一定にしようとして取付強度の低下を招くおそれがある。
【0004】
これを防ぐため、支持材34と壁面31との間にスペーサーを設けるものがある。しかしながら、壁面31にスペーサーが付くことによって意匠性が低下し、また、決められた厚さのスペーサーでは、現場での微妙な器具と壁面31との距離の調整ができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、複数部の支持材にて器具を壁面に強固に固定する際、壁面と器具との距離が、施工現場により異なる場合であっても、支持部で微調整が可能で、かつ意匠性に優れた支持材の取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、取付金具に袋ナットを押し当て固定することにより、取付金具の緩みを防ぎ、また、取付金具の外周ねじ部にカバーを螺合接続し、壁面に押し当てて固定することにより、器具を強固に固定することができるため、器具と壁面の距離の微調整をしながら支持脚の取付けができ、かつ強度を有する確実な器具の固定が可能となる。
また、取付金具の内周部のねじと外周部のねじが互いに逆方向のねじであるため、支持脚のカバーを締め付ける際、取付金具と支持材とのねじ接続部の緩みを招くこともない。
また、カバーにより取付金具や支持材を隠蔽し、壁面へ押接しているので、壁面との間に隙間もなく美観を損なうこともないため、意匠性も優れた支持材の取付構造を提供することが可能となる。
【0008】
請求項2では、取付金具内に螺合する前記支持材の壁面側端部と取付金具とに隙間を設け、前後方向の位置を調節可能としたことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、取付金具と支持材との螺合接続のねじ込み深さにより、器具と壁面との距離を微調整することができる。特に、本発明のようにねじの締付けにより、器具と壁面との距離の微調整をしているため、施工性が悪くなったりすることもなく、事前準備も不要で現場で臨機応変に対応することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明の支持材を用いたシャワー装置の側部断面図で図1(B)は図1(A)のP部拡大図、図2は本発明の支持材を用いたシャワー装置の側面図、図3は本発明の取付金具部分の分解斜視図、図4は本発明の取付金具を壁面へ固定する状態を示した断面図、図5は本発明の取付金具にカバーを取付ける状態を示した参考図、図6は本発明の取付金具を用いたシャワー装置を壁面に取付ける状態を示す参考図である。
【0011】
本発明の支持材を用いた図1のシャワー装置1においては、シャワー装置本体16下部に給水用2と給湯用3の脚があり、その上部に固定用の支持材である支持脚4がいずれも縦並びに配置されている。
支持脚4は、図1及び図3に示すように壁面5側に発泡パッキン6の付いた座金7を取付け、座金7とブッシュ8の間にナット状の取付金具9を挿通し、さらに円筒状のブッシュ8がばね座金10を使ってねじ11にて壁面5へ固定されている。ブッシュ8はその側面に円形のつば部12を備えており、ナット状の取付金具9の底面には、図4に示すように前記ブッシュ8の円筒部の外径よりも大きく、円形のつば部12の外径よりも寸法の小さな穴加工が施されている。これにより、ブッシュ8をねじ11にて壁面5に固定した際、取付金具9は、ブッシュ8のつば部12に引っ掛かるため、抜け落ちることがなく、また、回動可能でもある。図5に示すように、この回動可能に取付けられた取付金具9には、その内周ねじ部13と外周ねじ部14に互いに逆方向のねじ加工が施されており、外周ねじ部14には工具係りのための面取り部20も設けられている。
【0012】
シャワー装置本体16に取付けられた支持材である支持脚4のパイプ部には、その外周にねじ加工が施されており、これを前述の回動可能に壁固定された取付金具9の内周ねじ部13に螺合接続して取付けを行う。この時、支持脚4のパイプの螺合接続のねじ込み深さにより、シャワー装置1と壁面5との距離を容易に調節することができる。
【0013】
次に、図4から図6を用い、取付構造について説明する。
この支持脚4のパイプ部には、予め内周部にねじ加工の施してあるカバー17が挿通されており、パイプの外周に加工されたねじ部21には、袋ナット18が取付けられている。前述の支持脚4のパイプ部を取付金具9にシャワー装置本体16と壁面5との距離が一定となるよう調節しながら螺合接続した後、予めパイプのねじ部21に取付けられている袋ナット18を取付金具9に強く押し当てるように回転させて固定する。さらに支持脚4のパイプ部に挿通しているカバー17内周のねじ部を取付金具9外周ねじ部14に螺合接続し、カバー17が壁面5に強く押し当たるまで回転させて固定する。ここで、取付金具9の内周ねじ部13と外周ねじ部14は、互いに逆方向のねじであるため、袋ナット18を取付金具9に押し当てるように回転して固定した後、カバー17を取付金具9に螺合接続しても取付金具9と支持脚4のパイプの接続が緩むことなく、締付け強度を維持することが可能である。また、ここでは、カバー17は、意匠性を考慮して支持脚4のパイプのねじ部を隠すことのできる最小限の寸法長さに抑えてあり、シャワー装置1と壁面5との距離をできるだけ少なくするため、袋ナット18は、その外周の面取り部分を長くして締付けを行う際の工具の掛かり代を確保している。
【0014】
一方、給水用2と給湯用3の脚には、止水栓22があり、その操作性と意匠性を考慮すると、向きはある程度一定方向に取付ける必要がある。これにより壁面5へのねじ込み深さもある程度制約を受け、現場によりばらつく可能性がある。また、取付ける壁面5が面一でなかったりして、給水用2・給湯用3の脚を取付ける部分の壁面5と支持脚4を取付ける部分の壁面5に段差があることも予想される。
このような場合でも、支持脚4のパイプと取付金具9の螺合接続部のねじ込み深さの調整により、シャワー装置1を壁面に対して、一定の距離で取付けることが可能となる。
【0015】
また、ブッシュ8の円筒部の外径寸法に対し、取付金具9底面に加工された穴径寸法を大きくすればするほど、取付金具9の平面方向の移動可能距離が大きくなるため、支持脚4の平面方向のずれに関しても取付誤差等を吸収することができ、シャワー装置1を垂直線状に設置することが可能となる。
本発明の支持脚4を用いたシャワー装置1は、下部に位置する給水用2と給湯用3の脚からシャワー装置本体16内に湯と水を取り入れ、本体16最下部にある温度調節用ハンドル23の位置に応じ使用者の所望の温度に温度調節部で混合された後、本体16内の通水路を上昇し、各吐水口毎の操作ハンドル24によりシャワー吐水の開閉を行うように構成されている。つまり、図1及び図2に示すように種々の吐水形態を有する棒状のシャワー装置であり、構造がシンプルが故に、より正確な垂直状態での施工が必要となる。従って、本発明の支持材を用いることにより、意匠性にも優れ、かつ施工が容易な支持材を提供することが可能となる。
【0016】
また、メンテナンス等でシャワー装置1を壁面5から取り外す際は、支持脚4のカバー17を外し、袋ナット18を取付金具9から遠ざかる方向に回した後、取付金具9を回して支持脚4のパイプから取り外す。さらに、シャワー装置1下部の給水用2と給湯用3の脚部の袋ナットを緩めて取り外すことが可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明の請求項1では、支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする。
本発明によれば、取付金具に袋ナットを押し当て固定することにより、取付金具の緩みを防ぎ、また、取付金具の外周ねじ部にカバーを螺合接続し、壁面に押し当てて固定することにより、器具を強固に固定することができるため、器具と壁面の距離の微調整をしながら支持脚の取付けができ、かつ強度を有する確実な器具の固定が可能となる。
また、取付金具の内周部のねじと外周部のねじが互いに逆方向のねじであるため、支持脚のカバーを締め付ける際、取付金具と支持材とのねじ接続部の緩みを招くこともない。
また、カバーにより取付金具や支持材を隠蔽し、壁面へ押接しているので、壁面との間に隙間もなく美観を損なうこともないため、意匠性も優れた支持材の取付構造を提供することが可能となる。
請求項2では、取付金具内に挿通する前記支持材の壁面側端部とに隙間を設け、前後方向の位置を調節可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、取付金具と支持材との螺合接続のねじ込み深さにより、器具と壁面との距離を微調整することができる。特に、本発明のようにねじの締付けにより、器具と壁面との距離の微調整をしているため、施工性が悪くなったりすることもなく、事前準備も不要で現場で臨機応変に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持部材を用いたシャワー装置の側部断面図。
【図2】本発明の支持部材を用いたシャワー装置の側面図。
【図3】本発明の取付金具部分の分解斜視図。
【図4】本発明の取付金具を壁面へ固定する状態を示した断面図。
【図5】本発明の取付金具にカバーを取付ける状態を示した参考図。
【図6】本発明の取付金具を用いたシャワー装置を壁面に取付ける状態を示す参考図。
【図7】従来の支持材の取付構造を示す断面図。
【符号の説明】
1:シャワー装置
2:給水脚
3:給湯脚
4:支持脚
5:壁面
8:ブッシュ
9:取付金具
11:ねじ
12:つば部
13:内周ねじ部
14:外周ねじ部
16:シャワー装置本体
17:カバー
18:袋ナット
Claims (2)
- 支持部により壁面に器具を固定する支持材の取付構造において、予め壁面に内周部と外周部に互いに逆方向のねじ加工を施したナット状の回動可能な取付金具を取付け、前記支持材を前記取付金具の内周ねじ部に螺合し、かつ、その取付金具の外周ねじ部とは逆方向の内周ねじ加工を施した袋ナットを支持材に螺合し、さらに取付金具の外周ねじ部と同一方向に内周部にねじ加工を施したカバーを取付金具に螺合し、そのカバーを壁面に圧接して固定したことを特徴とする支持材の取付構造。
- 前記取付金具内に螺合する前記支持材の壁面側端部と取付金具とに隙間を設け、前後方向の位置を調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載の支持材の取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051948A JP2004255095A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 支持材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051948A JP2004255095A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 支持材の取付構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105170354A (zh) * | 2015-10-10 | 2015-12-23 | 无锡德沃精工设备有限公司 | 一种无极调整器 |
CN111453248A (zh) * | 2020-03-16 | 2020-07-28 | 山西省工业设备安装集团有限公司 | 垃圾仓基础钢筋加固结构 |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003051948A patent/JP2004255095A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105170354A (zh) * | 2015-10-10 | 2015-12-23 | 无锡德沃精工设备有限公司 | 一种无极调整器 |
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CN111453248B (zh) * | 2020-03-16 | 2023-09-12 | 山西省工业设备安装集团有限公司 | 垃圾仓基础钢筋加固结构 |
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