JP6438688B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、湯水を吐水する吐水装置に関する。
従来、浴室や洗面台、キッチン等に設置されて湯水を吐水する吐水装置として、カウンター等の設置対象部の表面から突出して設けられる吐水部材を備えたものが利用されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載された吐水装置(埋込式水栓)は、設置対象部の裏側(下側)に設けられる水栓本体と、この水栓本体から供給される湯水を吐水する吐水部材(吐水口)と、を備えて構成されている。水栓本体には、設置対象部を裏側から表側に向かって貫通する接続筒が設けられ、この接続筒にカウンターの表側からナットが螺合することで、水栓本体が設置対象部に固定されている。また、接続筒には、取付金具が回転自在に挿入され、この取付金具に吐水部材が固定されるとともに、吐水部材によってナットが覆われるようになっている。
特許文献2に記載された吐水装置(水栓)は、浴槽の上縁部(設置対象部)に設置されるもので、設置対象部の裏側に設けられる水栓本体と、水栓本体に回転自在に取り付けられる回転軸と、回転軸にビスで固定される吐水部材(吐水部)と、を備えて構成されている。水栓本体には、設置対象部を裏側から表側に向かって貫通する上端部が形成され、この上端部に表側から固定ナットが螺合することで、水栓本体が設置対象部に固定されている。また、吐水部材は、回転軸を水栓本体の上端部に挿入するとともに、固定ナットの上側に重ねて取り付けられている。
特開2005−336758号公報 特開2010−229686号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載されたような従来の吐水装置では、水栓本体から延びる接続筒や上端部が設置対象部を裏側から表側に向かって貫通し、表側に突出した接続筒などにナットが螺合するような固定構造になっている。このような固定構造の場合、設置対象部の表側において接続筒などにナットを螺合するために必要な締結高さを確保しなければならず、この締結高さの分だけ吐水部材の取付位置が高くなってしまう。このため従来の吐水装置では、吐水部材の形状や位置の制約を受け、設計自由度が制限されるという不都合が生じる。
本発明の目的は、吐水部材の形状や取付位置の制約を減少させることができ設計自由度を高めることができる吐水装置を提供することにある。
本発明の吐水装置は、設置対象部に設置されて湯水を吐水する吐水装置であって、前記設置対象部の表側に突出して設けられて吐水口を有した吐水部材と、前記設置対象部の裏側で給水管に接続されるベース部材と、前記設置対象部の表側から前記ベース部材に締結することで前記吐水部材を前記ベース部材に接続する締結部材と、前記吐水部材に固定されて前記ベース部材に挿入されるシャフトと、前記吐水部材の基端部と前記設置対象部との隙間を覆うカバー部材と、を備え、前記吐水部材の基端部には、ドーナツ状の底面部と、前記底面部を上下に貫通する円筒部と、が形成され、前記円筒部の外側に前記締結部材が配置されるとともに、前記カバー部材によって前記設置対象部と前記底面部との隙間および前記締結部材が覆われ、前記ベース部材と前記締結部材とが前記設置対象部の表面よりも奥側にて締結されるとともに、前記円筒部と前記シャフトとが固着具で固着されることによって前記吐水部材が該ベース部材に接続されることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、ベース部材と締結部材とが設置対象部の表面よりも奥側にて締結されることで、ベース部材と締結部材とを締結させるのに必要な締結高さを設置対象部の表面よりも外側で確保する必要がなく、その締結高さに相当する寸法分だけ、設置対象部の表面から締結部材が突出する高さを抑えることができる。従って、従来の吐水装置の固定構造と比較して、吐水部材の基端部を設置対象部の表面に近づけることができるとともに、この吐水部材の基端部側において、締結部材との干渉範囲が狭くなることから、吐水部材の形状に対する制約を減少させることができる。
この際、本発明の吐水装置では、前記設置対象部には、表側から裏側まで貫通する貫通孔が設けられており、前記ベース部材は、前記設置対象部の裏面から前記貫通孔に挿入される第一締結部と、前記設置対象部の裏面に当接する第一当接部と、を有して形成され、前記締結部材は、前記設置対象部の表面から前記貫通孔に挿入される第二締結部と、前記設置対象部の表面に当接する第二当接部と、を有して形成され、前記第一締結部と前記第二締結部とが前記貫通孔の内部で締結され、この締結によって前記第一当接部と前記第二当接部とで前記設置対象部を挟持することが好ましい。
この構成によれば、ベース部材の第一締結部と締結部材の第二締結部とが設置対象部の貫通孔の内部で締結され、この締結によってベース部材の第一当接部と締結部材の第二当接部とで設置対象部を挟持することで、ベース部材と締結部材とを互いに締結しつつ、これらを設置対象部に強固に固定することができる。
また、本発明の吐水装置では、前記締結部材には、前記カバー部材を固定する固定部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、吐水部材と設置対象部との隙間をカバー部材で覆うことで、吐水装置の外観を良好にして意匠性を高めることができる。さらに、カバー部材を固定する固定部が締結部材に設けられていることで、他の部材を用いなくてもカバー部材を固定することができ、部品点数を削減できるとともに、カバー部材の固定強度を高めることができる。
また、本発明の吐水装置は、設置対象部に設置されて湯水を吐水する吐水装置であって、前記設置対象部の表側に突出して設けられて吐水口を有した吐水部材と、前記設置対象部の裏側で給水管に接続されるベース部材と、前記設置対象部の表側から前記ベース部材に締結することで前記吐水部材を前記ベース部材に接続する締結部材と、を備え、前記ベース部材と前記締結部材とが前記設置対象部の表面よりも奥側にて締結され、この締結によって前記吐水部材が該ベース部材に接続され、前記吐水部材に固定されて前記ベース部材に挿入されるシャフトをさらに備え、前記締結部材には、前記シャフトを係止して前記ベース部材から抜け止めする抜け止め部と、前記ベース部材に締結する際に工具を掛けるための工具掛け部と、該工具掛け部の一部を切り欠いた切欠き部と、が設けられ、前記切欠き部を挿通する固着具によって前記吐水部材と前記シャフトとが固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、締結部材に工具掛け部と切欠き部とが設けられ、切欠き部を挿通する固着具によって吐水部材とシャフトとが固定されることで、締結部材の工具掛け部の範囲内にて吐水部材とシャフトとを固定することができ、固着具の位置を設置対象部の表面に近づけることができる。すなわち、従来の吐水装置における固定構造では、吐水部材を回転軸に固定するビスがナットよりも上方に設けられているため、このビスによって吐水部材の基端部の形状がさらに制約を受けていた。これに対して、締結部材の工具掛け部の範囲内、すなわち吐水部材と締結部材との干渉範囲内に固着具を設けることで、固着具による吐水部材の形状に対する制約を受けないようにすることができる。
以上のような本発明の吐水装置によれば、設置対象部の表面に対する吐水部材の取付位置や形状の制約を減少させ、設計自由度を高めることができるとともに、吐水装置の意匠性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る浴室の一部を省略して示す斜視図である。 前記浴室に設けられる吐水装置を示す側面図である。 前記吐水装置の要部を示す断面図である。 前記吐水装置の要部を拡大して示す断面図である。 前記吐水装置の要部を分解して示す分解断面図である。 前記吐水装置におけるベース部材を示す斜視図である。 前記吐水装置における締結部材を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の浴室ユニット(浴室)1は、図1に示すように、それぞれ複数の壁パネル2及び天井パネル3と、洗い場床(防水パン)4、浴槽用防水パンに支持される浴槽5と、図示しない浴室出入口や窓等と、を備え、これらによって区画された浴室空間1Aを構成するものである。壁パネル2及び天井パネル3は、それぞれ浴室空間1A内部側に適宜な化粧面を有する鋼板と、この鋼板の裏面に貼付される石膏ボードと、を有した鋼板パネルで構成され、図示しない下地材(骨組)に固定されている。浴室ユニット1の内部には、浴槽5に隣り合う洗い場の端部にカウンター6と、カウンター6の近傍に吐水装置10が設けられている。
吐水装置10は、図2にも示すように、設置対象部としてのカウンター6の内部に設けられる装置本体11と、カウンター6の上面6A側から操作可能に設けられる操作部12と、カウンター6の上面6A側(表側)に突出して設けられるカウンター吐水部13と、装置本体11に接続されてカウンター6上方の浴室壁2Aに設けられるハンドシャワー部14と、を備えて構成されている。
装置本体11は、給湯器などに接続された給湯配管及び給水配管にそれぞれ接続される流量調節栓21と、流量調節栓21から延びる湯用配管及び水用配管に接続される混合バルブ22と、混合バルブ22にそれぞれ接続される第一流量調節バルブ23及び第二流量調節バルブ24と、混合バルブ22、第一流量調節バルブ23及び第二流量調節バルブ24をカウンター6の裏面6Bに固定するブラケット25と、カウンター6の裏面6B側に設けられてカウンター吐水部13を支持するベース部材26と、を有して構成されている。第一流量調節バルブ23とベース部材26とは、第一給水管27によって接続され、第二流量調節バルブ24とハンドシャワー部14とは、第二給水管28によって接続されている。
操作部12は、混合バルブ22における湯水の割合を変更して湯温を調節する湯温調節操作部12Aと、第一流量調節バルブ23を通過する湯水の流量を調節する第一流量調節操作部12Bと、第二流量調節バルブ24を通過する湯水の流量を調節する第二流量調節操作部12Cと、を有して構成されている。これらの各操作部12A,12B,12Cは、それぞれカウンター6の上面6Aから突没自在に設けられるとともに、図示しないベースに回転自在に支持されている。そして、第一流量調節操作部12Bを吐水側に回転操作することで、第一給水管27から送られた湯水がカウンター吐水部13から吐水され、第二流量調節操作部12Cを吐水側に回転操作することで、第二給水管28から送られた湯水がハンドシャワー部14から吐水されるようになっている。
以下、カウンター吐水部13の構造を図3〜7を参照して詳しく説明する。カウンター吐水部13は、カウンター6の上面6A側に突出して設けられて吐水口31Aを有した吐水部材31と、カウンター6の裏面6B側に設けられて第一給水管27に接続される前記ベース部材26と、カウンター6の上面6A側からベース部材26に締結する締結部材としての固定ナット32と、吐水部材31の基端部(下端部)に固定されてベース部材26に挿入されるシャフト33と、吐水部材31の基端部とカウンター6の上面6Aとの隙間を覆うカバー部材34と、を備えて構成されている。また、吐水部材31とシャフト33とは、固着具としてのビス(イモネジ)35で固定され、吐水部材31の基端部と固定ナット32との間には、樹脂製の摺動ワッシャ36が設けられている。また、カウンター6には、上面6Aから裏面6Bまで貫通する貫通孔6C(図5参照)が形成されている。
吐水部材31は、全体中空筒状の金属鋳造製であり、カウンター6側の基端部から上方に向かって湾曲しつつ延び、中間部分から側方に向かいつつ先端部が若干下方に傾斜して形成されるとともに、円筒形の基端部から先端部に向かって厚み寸法が徐々に小さくなり、先端部にて左右に長い扁平な長円筒形の断面形状を有して形成されている。吐水部材31の基端部には、ドーナツ状の底面部311と、底面部311を上下に貫通する円筒部312と、が形成されている。吐水部材31の先端部には、吐水口31Aの内部に整流部材313が取り付けられている。円筒部312の下端縁には、摺動ワッシャ36に当接する段付き部314が形成され、円筒部312の中間部には、ビス35を挿通させる挿通孔315が形成されている。
ベース部材26は、図6にも示すように、全体管状の金属部材であって、上下に延びる円筒部261と、この円筒部261の下端部に連続して第一給水管27が接続される給水管接続部262と、円筒部261の上端部側外周面にねじ切りされた雄ねじ部263と、円筒部261の中間部から径方向外方に延びるフランジ部264と、フランジ部264からさらに外方に延出してブラケット25に固定される固定部265と、を有して形成されている。フランジ部264は、図4に示すように、カウンター6の裏面6Bに当接可能に構成され、このフランジ部264によって第一当接部が構成されている。また、円筒部261のうち、フランジ部264よりも上方に延びる上部円筒部261Aは、カウンター6の裏面6B側から貫通孔6Cに挿入され、この上部円筒部261Aによって、第一締結部が構成されている。また、円筒部261の下端部内周面には、シャフト33の回転角度を規制する回転規制部266が形成されている。
固定ナット32は、図7にも示すように、全体筒状の金属部材であって、上下に延びてベース部材26の上部円筒部261Aよりも大径な円筒部321と、この円筒部321の上端部から径方向外方に延びるフランジ部322と、フランジ部322よりも上方に延びる外形が多角形状の工具掛け部323と、を有して形成されている。円筒部321の内周面には、ベース部材26の雄ねじ部263と螺合する雌ねじ部324が形成され、円筒部321の上端部内周面には、径方向内方に突出してシャフト33を抜け止めする抜け止め部325が形成されている。工具掛け部323の一部には、ビス35を挿通させる切欠き部326が形成され、フランジ部322の外周には、カバー部材34を螺合させて固定する固定部327が形成されている。また、フランジ部322は、図4に示すように、カウンター6の表面6Aに当接可能に構成され、このフランジ部322によって第二当接部が構成されている。円筒部321は、カウンター6の表面6A側から貫通孔6Cに挿入され、この円筒部321によって、第二締結部が構成されている。
シャフト33は、全体管状の金属部材であって、上下に延びてベース部材26の円筒部261に挿入される下側円筒部331と、下側円筒部331に連続して上方に延びて吐水部材31の円筒部312に挿入される上側円筒部332と、下側円筒部331の下端部から下方に突出した半円弧状の被規制部333と、を有して形成されている。下側円筒部331の外周面には、ベース部材26の円筒部261の内周面に密接する上下二段のOリング334が設けられ、上側円筒部332の上端部側外周面には、吐水部材31の円筒部312の内周面に密接するOリング335が設けられている。また、上側円筒部332の外周面には、ビス35が螺合するための凹部336が設けられている。このシャフト33は、下側円筒部331がベース部材26の円筒部261に挿入されることで回転自在に支持されるとともに、被規制部333が回転規制部266に当接することで所定角度以内に回転角度が規制されている。また、シャフト33は、下側円筒部331の上端部が固定ナット32の抜け止め部325に当接することで、上方への移動が規制されてベース部材26から抜けないようになっている。
カバー部材34は、全体円環状の金属部材であって、吐水部材31の先端部から基端部に向かって挿通されて取り付けられ、吐水部材31の基端部とカウンター6の上面6Aとの隙間を覆い、固定ナット32やビス35が外部から視認されないように隠蔽するものである。このカバー部材34は、その下端部内周面にねじ山が切られており、このねじ山を固定ナット32の固定部327に螺合させることで、固定ナット32に固定されるようになっている。
次に、カウンター吐水部13の取付手順を説明する。先ず、カウンター吐水部13のうち、ベース部材26は、装置本体11及び操作部12とともにカウンター6に固定されている。このカウンター6は、工場等において装置本体11及び操作部12を組み付けた状態で出荷され、浴室ユニット1の建込みの際に壁パネル3に固定されるとともに、流量調節栓21に給湯配管及び給水配管が接続され、第二流量調節バルブ24とハンドシャワー部14とが接続される。このように浴室ユニット1内部にカウンター6が固定された状態において、ベース部材26は、カウンター6の裏面6B側に固定されるとともに、上部円筒部261Aがカウンター6の貫通孔6Cに挿入されている。ここで、上部円筒部261Aの長さは、カウンター6の板厚よりも小さくなっているため、上部円筒部261Aの先端がカウンター6の上面6Aから突出せず、カウンター6の搬送や設置の作業性向上が図られている。
次に、カウンター吐水部13の吐水部材31、固定ナット32、シャフト33及びカバー部材34をベース部材26に接続してカウンター6に取り付ける。ここでは、先ず、図5に示すように、シャフト33の上側円筒部332を固定ナット32に挿通させてから、この上側円筒部332を吐水部材31の円筒部312に挿入し、固定ナット32の切欠き部326を介してビス35を吐水部材31の挿通孔315に挿通させ、このビス35をシャフト33の凹部336に螺合させ、これにより吐水部材31とシャフト33とを固定する。このように吐水部材31とシャフト33とが固定されることで、固定ナット32の抜け止め部325は、シャフト33の下側円筒部331の上端部と、吐水部材31の段付き部314及び摺動ワッシャ36と、の間に挟まれる形で位置することとなり、吐水部材31及びシャフト33から固定ナット32が外れないようになっている。
次に、組み立てた状態の吐水部材31、固定ナット32及びシャフト33をカウンター6の上方に位置させ、シャフト33の下側円筒部331をカウンター6の上面6A側からベース部材26の円筒部261に挿入する。これに続いて、固定ナット32の円筒部321をカウンター6の貫通孔6Cにカウンター6の上面6A側から挿入するとともに、雌ねじ部324をベース部材26の雄ねじ部263に螺合させる。この際、固定ナット32の工具掛け部323にレンチ等の工具を掛けて固定ナット32を回転させて雌ねじ部324と雄ねじ部263とを強く螺合させ、これにより固定ナット32の円筒部321とベース部材26の上部円筒部261Aとを締結させる。また、雌ねじ部324と雄ねじ部263とを螺合させることで、固定ナット32のフランジ部322とベース部材26のフランジ部264とでカウンター6を上下から挟持し、カウンター吐水部13がカウンター6に対して強固に固定される。
次に、カバー部材34を吐水部材31に挿通させてから、固定ナット32の固定部327に螺合させることで、カバー部材34を固定ナット32に固定し、このカバー部材34で吐水部材31の基端部とカウンター6の上面6Aとの隙間を覆う。以上によりカウンター6に対するカウンター吐水部13の取り付けが完了する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。すなわち、ベース部材26の上部円筒部261Aと固定ナット32の円筒部321とがカウンター6の上面6Aよりも奥側である貫通孔6Cの内部で締結されることで、カウンター6の上面6Aから突出する固定ナット32の高さを抑えることができる。従って、吐水部材31の基端部をカウンター6の上面6Aに近づけることができるとともに、この吐水部材31の基端部側において、固定ナット32との干渉範囲が狭くなることから、吐水部材31の形状に対する制約を減少させることができる。さらに、ベース部材26の上部円筒部261Aと固定ナット32の円筒部321とが貫通孔6Cの内部で締結され、この締結によってベース部材26及び固定ナット32のフランジ部264,322間にカウンター6を挟持することで、カウンター吐水部13の固定強度を高めることができる。
また、固定ナット32の工具掛け部323に切欠き部326が設けられ、切欠き部326を挿通するビス35によって吐水部材31とシャフト33とが固定されることで、工具掛け部323の高さ範囲内にて吐水部材31とシャフト33とを固定することができ、ビス35の位置をカウンター6の上面6Aに近づけることができる。さらに、吐水部材31の基端部とカウンター6の上面6Aとの隙間をカバー部材34で覆うことで、固定ナット32の工具掛け部323やビス35を隠蔽でき、カウンター吐水部13の外観を良好にして意匠性を高めることができる。さらに、カバー部材34を固定する固定部327が固定ナット32のフランジ部322に設けられていることで、他の部材を用いなくてもカバー部材34を固定することができ、部品点数を削減できるとともに、カバー部材34の固定強度を高めることができる。また、吐水部材31に固定されるシャフト33を固定ナット32の抜け止め部325が係止して抜け止めすることで、吐水部材31及びシャフト33の取付強度を高めることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、吐水装置10にカウンター吐水部13及びハンドシャワー部14が設けられていたが、本発明の吐水装置10は、カウンター吐水部13を備えて構成されていればよく、ハンドシャワー部14を省略することができる。
また、前記実施形態では、吐水装置として、浴室のカウンター6に設けられるカウンター吐水部13を例示したが、このような構成に限らず、本発明の吐水装置は、浴室壁面に設けられていてもよいし、浴槽のフランジ部に設けられていてもよい。また、本発明の吐水装置は、浴室に設けられるものに限らず、浴槽を備えないシャワー室などに設けられてもよいし、洗面台やキッチンのシンク等に設けられてもよい。さらに、浴室としては、浴室ユニット1によって構成されるものに限らず、在来工法によって構築されるものであってもよいし、複数の吐水装置が設けられる公衆浴場などのようなものであってもよい。
また、前記実施形態では、カウンター吐水部13の吐水部材31が湾曲した曲面状に形成されていたが、これに限らず、吐水部材は、直線状のものでもよいし、複数の直線を連結したような形状を有したものでもよい。また、前記実施形態では、吐水部材31に固定されたシャフト33がベース部材26に回転自在に支持された首振りタイプの吐水装置を例示したが、これに限らず、吐水装置としては、シャフトを備えずに吐水部材が回動不能にベース部材に接続されるものでもよい。
また、前記実施形態では、ベース部材26の上部円筒部261A(第一締結部)と、固定ナット32の円筒部321(第二締結部)と、の締結構造において、上部円筒部261Aよりも円筒部321の方が大径に形成されるとともに、上部円筒部261Aの外周面に雄ねじ部263が形成され、円筒部321の内周面に雌ねじ部324が形成されていたが、このような構成に限定されない。すなわち、第一締結部が第二締結部よりも大径に形成されるとともに、第一締結部の内周面に雌ねじ部が形成され、第二締結部の外周面に雄ねじ部が形成されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 浴室ユニット(浴室)
6 カウンター(設置対象部)
6A 上面(表面)
6B 裏面
6C 貫通孔
10 吐水装置
26 ベース部材
27 第一給水管
31 吐水部材
31A 吐水口
32 固定ナット(締結部材)
33 シャフト
34 カバー部材
35 ビス(固着具)
261A 上部円筒部(第一締結部)
264 フランジ部(第一当接部)
321 円筒部(第二締結部)
322 フランジ部(第二当接部)
323 工具掛け部
325 抜け止め部
326 切欠き部
327 固定部

Claims (4)

  1. 設置対象部に設置されて湯水を吐水する吐水装置であって、
    前記設置対象部の表側に突出して設けられて吐水口を有した吐水部材と、
    前記設置対象部の裏側で給水管に接続されるベース部材と、
    前記設置対象部の表側から前記ベース部材に締結することで前記吐水部材を前記ベース部材に接続する締結部材と、
    前記吐水部材に固定されて前記ベース部材に挿入されるシャフトと、
    前記吐水部材の基端部と前記設置対象部との隙間を覆うカバー部材と、を備え、
    前記吐水部材の基端部には、ドーナツ状の底面部と、前記底面部を上下に貫通する円筒部と、が形成され、前記円筒部の外側に前記締結部材が配置されるとともに、前記カバー部材によって前記設置対象部と前記底面部との隙間および前記締結部材が覆われ、
    前記ベース部材と前記締結部材とが前記設置対象部の表面よりも奥側にて締結されるとともに、前記円筒部と前記シャフトとが固着具で固着されることによって前記吐水部材が該ベース部材に接続されることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記設置対象部には、表側から裏側まで貫通する貫通孔が設けられており、
    前記ベース部材は、前記設置対象部の裏面から前記貫通孔に挿入される第一締結部と、前記設置対象部の裏面に当接する第一当接部と、を有して形成され、
    前記締結部材は、前記設置対象部の表面から前記貫通孔に挿入される第二締結部と、前記設置対象部の表面に当接する第二当接部と、を有して形成され、
    前記第一締結部と前記第二締結部とが前記貫通孔の内部で締結され、この締結によって前記第一当接部と前記第二当接部とで前記設置対象部を挟持することを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記締結部材には、前記カバー部材を固定する固定部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吐水装置。
  4. 設置対象部に設置されて湯水を吐水する吐水装置であって、
    前記設置対象部の表側に突出して設けられて吐水口を有した吐水部材と、
    前記設置対象部の裏側で給水管に接続されるベース部材と、
    前記設置対象部の表側から前記ベース部材に締結することで前記吐水部材を前記ベース部材に接続する締結部材と、を備え、
    前記ベース部材と前記締結部材とが前記設置対象部の表面よりも奥側にて締結され、この締結によって前記吐水部材が該ベース部材に接続され、
    前記吐水部材に固定されて前記ベース部材に挿入されるシャフトをさらに備え、
    前記締結部材には、前記シャフトを係止して前記ベース部材から抜け止めする抜け止め部と、前記ベース部材に締結する際に工具を掛けるための工具掛け部と、該工具掛け部の一部を切り欠いた切欠き部と、が設けられ、
    前記切欠き部を挿通する固着具によって前記吐水部材と前記シャフトとが固定されていることを特徴とする吐水装置。
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