JP2004254054A - 電子カメラ - Google Patents

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Tomoji Kokubo
智司 小久保
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Abstract

【構成】シャッタボタン40が半押しされると、CPU24は、位相判定回路52から被写体の色に関係する位相データを取得する。そして、反射率対応テーブル54を参照して、当該位相データから被写体の反射率を特定する。そして、この特定された反射率、および基準テーブル58を参照して得られる基準発光量から、ストロボ48の最適発光量を算出し、この最適発光量に基づいて、ストロボ48の発光タイミングをストロボドライバ50に設定する。そして、シャッタボタン40の全押しに応答して、ストロボ48の発光を伴うストロボ発光撮影を行う。
【効果】プリ発光方式のようなプリ発光を行うことなく、またセンサ方式のような専用のセンサを設けることなく、良好なストロボ発光撮影を実現できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子カメラに関し、特にたとえばイメージセンサに本露光を施すときにストロボを発光させる電子カメラに関する。
【0002】
【従来技術】
この種のカメラにおいて、ストロボの発光量を制御する方式として、主にプリ発光方式およびセンサ方式という2つの方式が知られている。このうち、プリ発光方式は、撮影に先立ってストロボをプリ発光させ、そのときに得られる被写体像の輝度レベルから撮影時におけるストロボの最適発光量を求めるものである。このプリ発光方式の技術的な内容については、特許文献1に開示されている。なお、この特許文献1に開示された従来技術では、プリ発光時に被写界中の部分測光領域の輝度レベルに基づいて最適発光量が求められるので、部分測光モードにおいてもストロボ発光撮影を実現できる。
【0003】
一方のセンサ方式は、撮影時に被写体によって反射されたストロボ光を専用のセンサで検出し、その検出量が或る一定レベルに達した時点でストロボの発光を停止させるものである。このセンサ方式の技術的な内容は、特許文献2に開示はいされている。なお、この特許文献2に開示された従来技術では、露光量(発光量)に一定の許容範囲を設けることで、簡単な構造でかつ廉価なレンズ付きフィルムユニットにも当該センサ方式を採用できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−289925号公報
【特許文献2】
特開2001−350169号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、プリ発光方式では、プリ発光が行われることによってカメラの消費電力が増大するという問題がある。また、被写体がたとえば乳幼児や動物である場合、プリ発光によって当該被写体が動揺してしまい、折角のシャッタチャンスを逃してしまうこともある。これらの問題は、特許文献1に開示された従来技術においても無論例外ではない。
【0006】
一方、センサ方式では、被写体によるストロボ光の反射光を受光するための専用のセンサが必要となるので、その分、カメラが大型化、かつ高コスト化するという問題がある。この問題は、高性能および高機能が求められるカメラほど顕著になる。なお、特許文献2に開示された従来技術は、上述のレンズ付きフィルムユニットのように比較的に低性能および低機能のカメラには適用できるが、高性能および高機能が求められるカメラには不適当である。つまり、特許文献2に開示された技術では、この問題を解決することはできない。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、プリ発光させることなく、また専用のセンサを設けることなく、良好なストロボ発光撮影を実現できる、電子カメラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、イメージセンサに本露光を施すときにストロボを発光させる電子カメラにおいて、ストロボを発光させることなくイメージセンサにプリ露光を施すプリ露光手段、プリ露光によって撮影された画像信号に基づいて被写体の色を評価する評価手段、被写体に照射される光の反射率を評価手段の評価結果に基づいて特定する特定手段、および特定手段によって特定された反射率に基づいてストロボの発光量を算出する算出手段を備えることを特徴とする、電子カメラである。
【0009】
【作用】
この発明では、プリ露光手段によって、ストロボ発光を伴わないプリ露光がイメージセンサに施される。そして、このプリ露光によって撮影された画像信号に基づいて、評価手段が、被写体の色を評価し、この評価結果に基づいて、特定手段が、被写体に照射される光の反射率を特定する。さらに、算出手段が、当該光の反射率に基づいてストロボの発光量を算出する。つまり、ストロボの発光を伴わないプリ露光によって得られる画像信号に基づいて、ストロボ発光撮影の露光量に大きく影響する被写体の反射率が求められ、この反射率に基づいて、ストロボの最適発光量が算出される。
【0010】
この発明のある実施例では、算出手段によって算出された発光量でストロボを発光できるかどうかが、判別手段によって判別される。そして、この判別手段の判別結果が否定的であるとき、本露光で得られた被写体の画像信号のゲインが、ゲイン増大手段によって増大される。
【0011】
なお、判別手段は、ストロボに印加される電圧の大きさを検出する検出手段、この検出手段の検出結果を基準値と比較する比較手段、および比較手段の比較結果に基づいて判別を行う判別実行手段を含むものとしてもよい。
【0012】
【発明の効果】
この発明によれば、ストロボの発光を伴わないプリ露光によって得られる画像信号に基づいて、ストロボ発光撮影の露光量に大きく影響する被写体の反射率が求められ、この反射率に基づいて、ストロボの最適発光量が算出されるので、被写体の反射率に応じたストロボ発光撮影を実現できる。つまり、プリ発光方式のようなプリ発光を行うことなく、またセンサ方式のような専用のセンサを設けることなく、良好なストロボ発光撮影を実現することができる。
【0013】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【実施例】
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、バッテリ12を電源として駆動するもので、フォーカスレンズ14および絞り機構16の開口部18を介して被写体の光学像が入力されるCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサ20を有している。
【0015】
モードキー22の操作によって、被写体を撮影するための撮影モードが選択されると、CPU24は、TG(Timing Generator)26に対してプリ露光および間引き読み出しの繰り返しを命令する。TG26は、この命令に対応するタイミング信号をイメージセンサ20に供給し、イメージセンサ20は、供給されたタイミング信号に従って、被写体の光学像を露光するとともに、この露光によって蓄積された電荷の一部を次の1フレーム期間に出力する。つまり、撮影モードが選択された当初は、低解像度の生画像信号が1フレーム期間毎にイメージセンサ20から出力される。
【0016】
イメージセンサ20から出力された各フレームの生画像信号は、CDS(Correlated Double Sampling)/AGC(Automatic Gain Control)回路28に入力され、ここで相関二重サンプリング処理およびゲイン調整処理を施された後、A/D変換回路30に入力される。A/D変換回路30は、入力された生画像信号をディジタル信号である生画像データに変換し、変換後の生画像データを信号処理回路32に入力する。
【0017】
信号処理回路32は、入力された生画像データに色分離,白バランス調整,ガンマ補正,YUV変換などの一連の処理を施し、これらの処理によって生成されたYUVデータをビデオエンコーダ34に入力する。ビデオエンコーダ34は、入力されたYUVデータをNTSC方式の複合画像信号に変換し、変換後の複合画像信号を液晶モニタ36に入力する。これによって、液晶モニタ36の画面に、被写体のリアルタイム動画像(スルー画像)が表示される。
【0018】
さらに、信号処理回路32によって生成されたYUVデータのうちYデータが、AE(Automatic Exposure)/AF(Autofocus)評価回路38に入力される。AE/AF評価回路38は、入力されたYデータに基づいて、被写体像の輝度の程度を表す輝度評価値Ey、および被写体に対するフォーカスレンズ12の合焦の程度を表すフォーカス評価値Efを算出する。
【0019】
具体的には、AE/AF評価回路38は、図2に示すように被写界(画面)を縦16行×横16列の256個のブロックに分割する。そして、各フレームについて、Yデータを当該ブロック毎に積分することによってブロック毎の輝度評価値Eyを算出するとともに、図示しないフォーカスエリアを構成する所定のブロック(たとえば被写界の中央に位置するいくつかのブロック)内におけるYデータの高周波成分を積分することによってフォーカス評価値Efを算出する。
【0020】
シャッタボタン40が半押しされると、CPU24は、AE/AF評価回路38から輝度評価値Eyおよびフォーカス評価値Efを取り込む。そして、取り込んだ輝度評価値Eyに基づいて最適露光期間(シャッタ速度)および最適絞り値(F値)を算出し、算出した最適露光期間をTG26に設定するとともに、絞り機構16の絞り値(開口部18の口径)が当該最適絞り値になるように絞りドライバ42を制御する。CPU24はまた、フォーカス評価値Efが大きくなるようにフォーカスドライバ44を制御し、フォーカスレンズ14を合焦位置に設定する。つまり、公知のコントラスト検出方式に基づいてフォーカス調整を行う。
【0021】
そして、シャッタボタン40が全押しされると、CPU24は、記録処理に入る。すなわち、CPU24は、TG26に対して1フレーム分の本露光および全画素読み出しを命令するととともに、信号処理回路32に対して圧縮処理を命令する。TG26は、CPU24からの命令に対応するタイミング信号をイメージセンサ20に供給する。これによって、最適露光期間に従う本露光が実行され、当該本露光によって蓄積された全電荷、つまり1フレーム分の高解像度生画像信号がイメージセンサ20から出力される。
【0022】
イメージセンサ20から出力された高解像度生画像信号は、上述の要領でCDS/AGC回路28を介してA/D変換回路30に入力され、ここで高解像度生画像データに変換される。そして、この高解像度生画像データは、信号処理回路32による一連の処理によってYUVデータに変換される。信号処理回路32はさらに、CPU24からの圧縮命令に応答して当該YUVデータに対しJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式に従う圧縮処理を施し、この圧縮処理によって生成されたJPEG画像ファイルをメモリカード46に記録する。これによって、一枚分の静止画像が記録され、記録処理が終了する。
【0023】
ところで、この実施例のディジタルカメラ10は、ストロボ48を備えている。このストロボ48の制御モードには、強制発光モード,自動発光モードおよび強制非発光モードという3つのモードがあり、いずれのモードによってストロボ48を制御するかは、モードキー22によって任意に選択される。
【0024】
たとえば、強制発光モードが選択された場合、CPU24は、上述の記録処理時にストロボ48が強制発光されるようストロボドライバ50を制御する。一方、自動発光モードが選択された場合、CPU24は、被写体像(被写界)の明るさに応じてストロボ48が自動的に発光し、または非発光となるよう、ストロボドライバ50を制御する。なお、強制非発光モードが選択された場合は、ストロボ48は発光しない。
【0025】
このストロボ48が発光することによって被写体に照射される光の量は、当該ストロボ48が発光する時間の長さによって決まる。そして、適正な露光量を得るために必要なストロボ48の発光時間の長さ、つまり最適発光量Laは、被写体の光(ストロボ光)に対する反射率Rsに基づいて求められ、当該反射率Rsは、被写体の色から特定される。さらに、被写体の色は、シャッタボタン40が半押しされたときに得られる被写体の生画像信号(YUVデータ)に基づいて評価され、かかる評価を行うために、この実施例のディジタルカメラ10は、位相判定回路52を備えている。
【0026】
すなわち、位相判定回路52には、信号処理回路32から上述のYUVデータのうちのU(B−Y)データおよびV(R−Y)データが入力されており、位相定回路52は、これらUデータおよびVデータに基づいて、被写体の色と関係のある位相データP[i]を生成する。
【0027】
具体的には、位相判定回路52は、上述したAE/AF評価回路38と同様、図2に示すように被写界を縦16行×横16列の256個のブロックに分割しており、さらにこれらのブロックのうち図2に太線の枠100で示すように中央に位置する縦10行×横10列の計100個のブロックで構成される領域を位相判定領域としている。そして、この位相判定領域100内の個々のブロックにおいて、B−YデータおよびR−Yデータをそれぞれ積分するとともに、これらの積分値を、図3に示すように横軸をB−Yデータ軸とし縦軸をR−Yデータ軸とするベクトル空間上で互いに合成する。さらに、この合成後のデータのB−Yデータ軸に対する位相を求める。
【0028】
この位相は、被写体の色によって大きく影響され、この実施例では、当該位相の大きさに基づいて、被写体の色(色相)を次のように分類している。たとえば、位相が12°以上37°未満の範囲内であるときは、被写体の色を紫系としている。そして、位相が37°以上82°未満であるときは、被写体の色をマゼンタ系とし、位相が82°以上125°未満であるときは、被写体の色を赤系としている。また、位相が125°以上147°未満であるときは、被写体の色を肌色系とし、位相が147°以上192°未満であるときは、被写体の色を黄系としている。さらに、位相が192°以上217°未満であるときは、被写体の色を黄緑系とし、位相が217°以上263°未満であるときは、被写体の色を緑系とする。そして、位相が263°以上316°未満であるときは、被写体の色をシアン系とし、位相が316°以上12°未満のときは、被写体の色を青系としている。
【0029】
位相判定回路52は、かかる位相を表すデータを、位相判定領域100内のそれぞれのブロックについて生成する。位相判定回路52はまた、位相判定領域100内の各ブロックにそれぞれ個別のブロック番号i(i=0,1,2,…,99)を付与しており、各ブロックについて生成したデータを、上述の位相データP[i]として表す。
【0030】
さて、シャッタボタン40が半押しされると、CPU24は、上述したようにコントラスト検出方式に基づいてフォーカス調整を行う。そして、このフォーカス調整の終了後、CPU24は、調整されたフォーカスレンズ14の位置(合焦位置)に基づいて当該フォーカスレンズ14(好ましくはストロボ48の発光面)から被写体までの距離、いわゆる撮影距離Dを特定し、特定された撮影距離Dおよびストロボ48のガイドナンバGNに基づいて最適絞り値(F値)を算出する。この算出式は、次の数1によって表される。
【0031】
【数1】
F=GN/D
そして、CPU24は、数1に従う算出結果に基づいて絞りドライバ42を制御し、最適絞り値を設定する。さらに、CPU24は、この最適絞り値に応じた最適露光期間を算出し、算出された最適露光期間をTG26に設定する。なお、後述するが、自動発光モードにおいては、最適露光期間は、いわゆる手ぶれ限界値とされ、詳しくはフォーカスレンズ14の焦点距離f(単位:mm)の逆数(単位:s)とされる。
【0032】
このようにして最適絞り値および最適露光期間を設定した後、CPU24は、位相判定回路52から位相データP[i]を取り込む。そして、この位相データP[i]から被写体の反射率Rsを求める。
【0033】
具体的には、被写体の色は、当該被写体自体の光の反射率に大きく影響することが知られている。そこで、CPU24は、被写体の色に関係する位相データP[i]から、上述した位相判定領域100内のそれぞれのブロックにおける反射率R[i]を特定する。この位相データP[i]によって表される位相と反射率R[i]との間には、図4に示すような関係があることが実測によって求められており、この関係を表すデータが、反射率対応テーブル54としてEEPROM(Electrically Erasable ROM)56内に記憶されている。CPU24は、この反射率対応テーブル54を参照することで反射率R[i]を特定する。さらに、CPU24は、この反射率R[i]の平均値を求め、この平均値を被写体の反射率Rsとする。
【0034】
このようにして被写体の反射率Rsを求めた後、CPU24は、次の数2に基づいて最適発光量Laを算出する。
【0035】
【数2】
La=K・(Rb−Rs)/Rb+Lb
この数2において、Kは、ディジタルカメラ10固有の係数であり、フォーカスレンズ14の分光特性やイメージセンサ20の光電変換特性によって決まる。この実施例では、当該係数Kは、“2”とされている。また、Rbは、基準反射率であり、この実施例では、当該基準反射率として、“16%”という概略肌色の反射率が適用される。そして、Lbは、基準発光量であり、この実施例では、当該基準発光量Lbとして、“16%”という反射率の被写体を撮影するときに適した発光量が適用される。
【0036】
ここで、基準発光量Lbは、撮影距離Dに依存し、これら基準発光量Lbと撮影距離Dとの間には図5に示すような関係がある。すなわち、撮影距離Dが大きくなるほど、基準発光量Lbも増大し、撮影距離Dが或る閾値Dth(たとえば10m)以上になると、ストロボ48の効果が期待できないため基準発光量Lbは一定となる。この実施例では、図5に示す関係が実測によって得られており、その実測によって得られたデータが、基準テーブル58として上述のEEPROM56に記憶されている。CPU24は、この基準テーブル58を参照することで、基準発光量Lbを特定し、特定された基準発光量Lbを数2に代入することで、最適発光量Laを算出する。
【0037】
そして、シャッタボタン40が全押しされると、CPU24は、算出された最適発光量Laに従ってストロボ48の発光タイミングをストロボドライバ50に設定する。これによって、記録処理時にストロボ48が適正な発光量で発光し、かかるストロボ発光撮影によって良好な被写体画像が得られる。
【0038】
なお、ストロボ48は、ストロボドライバ50内にあるコンデンサ60の放電電圧によって発光する。したがって、ストロボ48を定格のガイドナンバGN(ここでは“10”)で発光させるには、コンデンサ60の充電電圧Vcが或る一定値以上であることが必要となる。もし、この充電電圧Vcが不足しており、ストロボ48のガイドナンバGNが定格に満たない場合は、上述の最適発光量Laに従うタイミングでストロボ48が発光したとしても、露光量が不足し、いわゆる露出アンダとなり、良好な被写体画像が得られない。
【0039】
そこで、CPU24は、シャッタボタン40の全押しに応答して、コンデンサ60の充電電圧Vcを検出する。そして、この充電電圧Vcでストロボ48を発光させた場合のガイドナンバGNを特定する。これら充電電圧Vcとストロボ48のガイドナンバGNとの関係は、実測によって得られており、その実測によって得られたデータが、図6に示すようなガイドナンバ対応テーブル62としてEEPROM56に記憶されている。CPU24は、このガイドナンバテーブル62を参照することで、コンデンサ60の充電電圧Vcに対応するストロボ48のガイドナンバGNを特定する。
【0040】
そして、特定されたガイドナンバGNが閾値βに満たないとき、CPU24は、CDS/AGC回路28のゲインを増大させて、当該ガイドナンバGNの不足分を補う。これによって、コンデンサ60の充電電圧Vcの不足に起因する露出アンダが補償され、露光量が適正であるときと同等な被写体画像が得られるようになる。なお、コンデンサ60の充電電圧Vcによって特定されたガイドナンバGNが閾値β以上であるときは、かかるCDS/AGC回路28のゲインの補正(増大)は行われない。
【0041】
このようなCPU24の一連の動作は、EEPROM56に記録されている制御プログラムによって制御される。たとえば、上述の自動発光モードにおいては、CPU24は、図7〜図9のフロー図で示される各処理を実行する。
【0042】
すなわち、自動発光モードが選択されている状態でシャッタボタン40が半押しされると、CPU24は、図7のステップS1に進み、上述したコントラスト検出方式に基づいてフォーカス調整を行う。そして、このフォーカス調整後、ステップS3において、垂直同期信号Vsyncの入力を待つ。
【0043】
垂直同期信号Vsyncが入力されると、CPU20は、ステップS5に進み、AE/AF評価回路38から輝度評価値Eyを取得する。そして、ステップS7において、上述した全256ブロックの輝度評価値Eyの平均値Eyaveを算出し、ステップS9において、当該平均値Eyaveを閾値αと比較する。
【0044】
ここで、平均値Eyaveが閾値α以上(Eyave≧α)であるとき、CPU20は、ストロボ48を発光させる必要はないと判断し、ステップS11に進む。そして、このステップS11において、上述のステップS5で取得した輝度評価値Eyに基づいて最適絞り値を算出した後、ステップS13において、絞り機構16の絞り値が当該最適絞り値になるように絞りドライバ42を制御する。
【0045】
さらに、CPU24は、ステップS15において、上述のステップS5で取得した輝度評価値Eyに基づいて最適露光期間を算出し、ステップS17において、当該最適露光期間をTG26に設定する。そして、ステップS19において、シャッタボタン40が全押しされたか否かを判断する。
【0046】
ステップS19においてシャッタボタン40が押下されていないと判断すると、CPU24は、ステップS21に進み、シャッタボタン40の操作が解除されたか否か、つまりオペレータの指がシャッタボタン40から離されたか否かを判断する。そして、シャッタボタン40の操作が解除されたと判断すると、CPU24は、このフロー図で示される一連の処理を終了(いわゆる中断)する。一方、シャッタボタン40の操作が未だ解除されていないと判断した場合は、ステップS19に戻る。
【0047】
ステップS19においてシャッタボタン40が全押しされると、CPU24は、ステップS23に進み、垂直同期信号Vsyncの入力を待つ。そして、垂直同期信号Vsyncが入力されると、これに応答して、ステップS5に進み、ストロボ非発光撮影を行い、このフロー図で示される一連の処理を終了する。
【0048】
一方、上述のステップS9において輝度評価値Eyの平均値Eyaveが閾値αに満たないとき、CPU24は、図8のステップS27に進む。そして、このステップS27において、フォーカスレンズ14の合焦位置から撮影距離Dを特定する。そして、ステップS29において、当該撮影距離Dおよびストロボ48のガイドナンバGNの定格値から、つまり上述した数1から最適絞り値(F値)を算出し、この算出した最適絞り値に基づいて、ステップS31で絞りドライバ42を制御する。
【0049】
さらに、CPU24は、ステップS33において、最適露光期間を求める。この最適露光期間は、上述したように手ぶれ限界値とされる。そして、ステップS35において、当該最適露光期間をTG26に設定した後、ステップS37の最適発光量算出処理を実行する。
【0050】
このステップS37の最適発光量算出処理において、CPU24は、上述したストロボ48の最適発光量Laを算出する。この最適発光量算出処理については、後で詳しく説明する。そして、このステップS37の実行後、CPU24は、ステップS39に進み、シャッタボタン40が全押しされたか否かを判断する。
【0051】
ここで、シャッタボタン40が全押しされていな場合、CPU24は、ステップS41に進み、シャッタボタン40の操作が解除されたか否かを判断する。そして、シャッタボタン40の操作が解除されたと判断すると、CPU24は、このフロー図で示される一連の処理を終了する。一方、シャッタボタン40の操作が未だ解除されていないは、ステップS39に戻る。
【0052】
ステップS39においてシャッタボタン40が全押しされると、CPU24は、ステップS43に進み、ストロボドライバ50内にあるコンデンサ60の充電電圧Vcを検出する。そして、ステップS45において、上述した図6のガイドナンバ対応テーブル62を参照して、当該検出された充電電圧Vcに対応するストロボ48のガイドナンバGNを特定する。さらに、ステップS47において、当該特定されたガイドナンバGNを閾値βと比較する。なお、閾値βは、たとえば“9.9”とされる。
【0053】
ステップS47において充電電圧Vcから特定されるガイドナンバGNが閾値β以上(GN≧β)であるとき、CPU24は、ステップS49に進み、上述のステップS37で算出された最適発光量Laに従ってストロボ48の発光タイミングをストロボドライバ50に設定する。そして、ステップS51において、垂直同期信号Vsyncの入力を待つ。
【0054】
垂直同期信号Vsyncが入力されると、CPU24は、これに応答して、ステップS53に進み、ストロボ発光撮影を行う。そして、このフロー図で示される一連の処理を終了する。
【0055】
一方、ステップS47において充電電圧Vcから特定されるガイドナンバGNが閾値βに満たないとき、CPU24は、ステップS55に進み、当該ガイドナンバGNの不足分を補うために必要なCDS/AGC回路24のゲインの補正量を算出する。そして、ステップS57において、当該算出された補正量に応じてCDS/AGC回路24のゲインを増大させた後、上述のステップS49に進む。
【0056】
さて、上述したステップS37の最適発光量算出処理において、CPU24は、次のような動作をする。
【0057】
すなわち、図9を参照して、CPU24はまず、ステップS101において位相判定回路52から位相データP[i]を取得する。そして、ステップS103において、上述した反射率対応テーブル54を参照して、当該位相データP[i]によって表される位相から、位相判定領域100内の各ブロックにおける反射率R[i]を特定する。そして、ステップS105において、この各ブロックにおける反射率R[i]を平均値を算出することで、被写体(位相判定領域100)の反射率Rsを求める。
【0058】
さらに、CPU24は、ステップS107において、上述した基準テーブル58を参照することで、現在の撮影距離Dに対応する基準発光量Lbを特定する。そして、ステップS109において、当該基準発光量Lbに基づいて、つまり上述した数2に基づいて、最適発光量Laを算出する。
【0059】
以上の説明から判るように、この実施例のディジタルカメラ10によれば、ストロボ発光撮影が行われるとき、これに先立って行われるストロボ48の発光を伴わないプリ露光によって得られる被写体の画像信号に基づいて、当該被写体の反射率Rsが求められる。そして、この反射率Rsに応じてストロボ48の最適発光量Laが求められ、この最適発光量Laに基づいてストロボ発光撮影が行われる。つまり、従来のプリ発光方式のようなプリ発光を行うことなく、またセンサ方式のような専用のセンサを設けることなく、良好なストロボ発光撮影を実現できる。
【0060】
また、コンデンサ60の充電不足によってストロボ48を定格のガイドナンバGNで発光させることができないときは、CDS/AGC回路28のゲイン調整によって当該ガイドナンバGNの不足分が補われる。したがって、コンデンサ60が十分に充電されるのを待つことなく、良好なストロボ発光撮影を行うことができる。このことは、たとえば被写体を連続的に撮影する場合(いわゆる連続撮影モード)に、特に有効である。
【0061】
なお、この実施例では、ディジタルカメラ10にこの発明を適用する場合について説明したが、フィルム式(銀塩方式)のカメラにもこの発明を適用できることは言うまでもない。
【0062】
また、ストロボ48は、内蔵型のものに限らず、外付け型のもの(いわゆる外部ストロボ)であってもよい。
【0063】
さらに、コンデンサ60の充電不足によるストロボ48のガイドナンバGNの不足を、CDS/AGC回路28のゲイン調整によって補うようにしたが、これに限らない。たとえば、信号処理回路32内において同様のゲイン調整をディジタル処理によって行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における画面の構成を示す図解図である。
【図3】図1の実施例における位相判定回路の動作を説明するための図解図である。
【図4】図1の実施例における反射率対応テーブルの内容を概念的に示す図解図である。
【図5】図1の実施例における基準テーブルの内容を概念的に示す図解図である。
【図6】図1の実施例におけるガイドナンバ対応テーブルの内容を概念的に示す図解図である。
【図7】図1の実施例におけるCPUの動作を示すフロー図である。
【図8】図7に続くフロー図である。
【図9】図8における最適露光量算出処理の詳細を示すフロー図である。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ
20…イメージセンサ
24…CPU
32…信号処理回路
38…AE/AF評価回路
48…ストロボ
50…ストロボドライバ
52…位相判定回路
54…反射率対応テーブル
58…基準テーブル

Claims (3)

  1. イメージセンサに本露光を施すときにストロボを発光させる電子カメラにおいて、
    前記ストロボを発光させることなく前記イメージセンサにプリ露光を施すプリ露光手段、
    前記プリ露光によって撮影された画像信号に基づいて被写体の色を評価する評価手段、
    前記被写体に照射される光の反射率を前記評価手段の評価結果に基づいて特定する特定手段、および
    前記特定手段によって特定された反射率に基づいて前記ストロボの発光量を算出する算出手段を備えることを特徴とする、電子カメラ。
  2. 前記算出手段によって算出された発光量で前記ストロボを発光できるかどうかを判別する判別手段、および
    前記判別手段の判別結果が否定的であるとき前記本露光によって撮影された被写体の画像信号のゲインを増大させるゲイン増大手段をさらに備える、請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記判別手段は、前記ストロボに印加される電圧の大きさを検出する検出手段、前記検出手段の検出結果を基準値と比較する比較手段、および前記比較手段の比較結果に基づいて判別を行う判別実行手段を含む、請求項2記載の電子カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006195069A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Konica Minolta Photo Imaging Inc 照明装置及び照明制御方法
JP2017200214A (ja) * 2017-06-15 2017-11-02 株式会社ニコン 撮像装置

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