JP2004253868A - 三角波発振回路 - Google Patents

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Minoru Ariyama
稔 有山
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Abstract

【課題】電源電圧に依存しない発振周波数を有し、かつ電源電圧に依存した発振振幅をもつ三角波発振回路の提供。
【解決手段】電源電圧に依存した基準電圧回路を設けることにより、電源電圧に依存した発振振幅を得る手段を備え、また電源電圧に依存した電流を発生する電流源回路を設けることにより、電源電圧に依存しない周波数を持つ三角波を得る手段を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三角波発振回路に関し、特に発振周波数が電源電圧に依存せず、かつ発振振幅が電源電圧に対し線形に変化し、かつ発振周波数を抵抗により可変可能である三角波発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の三角波発振回路においては、三角波発振回路では、電流値が電源電圧に依存しない定電流回路と、前記定電流回路により充放電される容量とからなる回路で構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−308256号公報(第3−6貢、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の三角波発振回路は以上のように構成されているので、電源電圧に依存しない発振周波数を有し、かつ電源電圧に依存しない発振振幅をもつ三角波を得ることはできたが、電源電圧に依存しない発振周波数を有し、かつ電源電圧に依存した発振振幅をもつ三角波を得ることはできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題解決するために、本発明の発振回路は、電源電圧に依存した電流を発生する電流源回路と、容量と、前記電流源回路により規定された電流を前記容量に充電または前記容量から放電する充放電回路と、前記電源電圧に依存した複数の基準電圧を発生する基準電圧回路と、前記容量の電圧と前記基準電圧とを比較する比較回路と、前記比較回路の出力電圧に応じて前記充放電回路の充電と放電とを切り替えるスイッチ回路と、前記比較回路の出力電圧に応じて前記複数の基準電圧を切り替えるスイッチ回路と、を設け、前期複数の基準電圧を三角波の最大電圧または最小電圧として比較回路の入力の一方に入力することにより、発振周波数が電源電圧に依存せず、かつ発振振幅が電源電圧に依存した三角波を得ることができるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例を表した回路図である。
【0007】
図1において、三角波発生回路1は、電源電圧に比例した電流を発生する電流源回路2と、容量3と、充放電回路4と、電源電圧に比例した第1の基準電圧VHおよび電源電圧に比例した第2の基準電圧VLを発生する基準電圧回路5と、比較回路6と、スイッチ制御回路7と第1のスイッチ回路8と、第2のスイッチ回路9と、出力端子OUTとで構成される。出力端子OUTからは三角波信号が出力される。図中のA、B、E、F、G、Jはそれぞれ信号配線とする。以下、各信号配線の電位をVA、VB、・・・、VJと表し、また各信号配線を伝わる信号をそれぞれΦA、ΦB、・・・、ΦJのように表す。
【0008】
図1の回路において、電流源回路2は電源電圧に比例した電流を発生する回路である。電流源回路2で発生した電流は、信号配線Aを介して、充放電回路4が発生する充放電電流を規定する。充放電回路4が発生する充放電電流によって容量3は充放電される。容量3の電圧端子は出力端子OUTと比較回路6の入力の一方である非反転入力端子に接続される。基準電圧回路5は電源電圧に比例した第1の基準電圧VHと、電源電圧に比例した第2の基準電圧VLとを発生する。ここに第1の基準電圧VHは第2の基準電圧VLよりも高い電圧とする。第1の基準電圧VHと、第2の基準電圧VLは第2のスイッチ回路9に入力される。第2のスイッチ回路9の出力は比較回路6の入力のもう一方である反転入力端子に接続される。比較回路6の出力はスイッチ制御回路7の入力に接続される。スイッチ制御回路7の出力の一方は、第1のスイッチ回路8の入力に接続され、もう一方の出力は、第2のスイッチ回路8の入力に接続される。第1のスイッチ回路8の出力は充放電回路4に接続され、充放電回路4の充電と放電の切り替えの制御を行う。第2のスイッチ回路9の出力は比較回路6の入力のもう一方である反転入力端子に接続されており、配線Eの電圧VEを第1の基準電圧VHにするか第2の基準電圧VLにするかの切り替えの制御を行う。
【0009】
次に図1の各回路の動作を説明する。ここでVDDを電源電圧、VSSを接地電圧とする。電流源回路2が発生する電流をI2とする。I2は電源電圧に比例して変化する電流である。
【0010】
電流源回路2が発生する電流I2は、信号配線Aを介して、充放電回路4が発生する充放電電流を規定する。充放電回路4が発生する充放電電流をI4とする。充電時には充放電電流I4により容量3に電荷が蓄積され、容量3の電圧、すなわち出力端子OUTの電圧VOUTが上昇する。
【0011】
比較回路6は、反転入力端子に入力される配線Eの電圧VEと非反転入力端子に入力される電圧VOUTとを比較して信号ΦFを出力する。ここに比較回路6の出力信号ΦFは、VOUT<VEであるときにローレベル、VOUT>VEであるときにハイレベルである信号となる。ここにハイレベルとは電位がVDD、ローレベルとは電位がVSSであることを表すものとする。比較回路6が出力した信号ΦFはスイッチ制御回路7に入力される。
【0012】
スイッチ制御回路7は、比較回路6からの信号ΦFに応じて、信号ΦGおよびΦJを出力する。信号ΦGは、信号ΦFがローレベルである時にハイレベルであり、信号ΦFがハイレベルである時にローレベルである信号とする。また信号ΦJは、信号ΦFがローレベルである時にローレベルであり、信号ΦFがハイレベルである時にハイレベルである信号とする。
【0013】
スイッチ制御回路7が出力した信号ΦGは第一のスイッチ回路8に入力される。第一のスイッチ回路8は充放電回路4の充電と放電の切り替えの制御を行う。信号ΦGがハイレベルである時に充放電回路4は容量3の充電を行い、信号ΦGがローレベルである時に充放電回路4は容量3の放電を行うものとする。
【0014】
基準電圧回路5は第1の基準電圧VHと、第2の基準電圧VLとを発生する。ここに、第1の基準電圧VHと、第2の基準電圧VLは、それぞれ電源電圧に比例して変化する電圧である。第1の基準電圧VHと、第2の基準電圧VLは第2のスイッチ回路9に入力される。また第2のスイッチ回路9には、スイッチの制御を行う信号ΦJが入力され、配線Eの電圧VEを第1の基準電圧VHにするか第2の基準電圧VLにするかの切り替えの制御を行う。ここに第2のスイッチ回路9は、信号ΦJがローレベルである時にVE=VHであり、信号ΦJがハイレベルである時にVE=VLであるように動作するものとする。第2のスイッチ回路9が出力した配線Eの電圧は、比較回路6の反転入力端子に入力される。
【0015】
以上のように構成された図1の回路の動作について説明する。
【0016】
VOUT<VEである場合には、比較回路6の出力信号ΦFはローレベルとなり、スイッチ制御回路7が出力する信号ΦGはハイレベル、信号ΦJはローレベルとなる。信号ΦJがローレベルの場合には、VE=VHとなるように第2のスイッチ回路9は制御される。また、信号ΦGがハイレベルである場合には第一のスイッチ回路8は充放電回路4が容量3の充電を行うように充放電回路4を制御する。従って大きさI4の充電電流により容量3に電荷が蓄積され、容量3の電圧、すなわち出力端子OUTの電圧VOUTは時間の経過と共に上昇する。VOUTの電圧が上昇し、VE=VHよりも高い電圧になると、VOUT>VEとなり、比較回路6の出力信号ΦFはローレベルからハイレベルに変化する。信号ΦFのハイレベルへの変化に伴い、信号ΦGはハイレベルからローレベルへ、信号ΦJはローレベルからハイレベルへ変化する。信号ΦJがハイレベルの場合、VE=VLとなるように第2のスイッチ回路9は制御される。また、信号ΦGがローレベルである場合には第一のスイッチ回路8は充放電回路4が容量3の放電を行うように充放電回路4を制御する。従って大きさI4の放電電流により容量3に蓄積された電荷は放電され、容量3の電圧、すなわち出力端子OUTの電圧VOUTは時間の経過と共に下降する。VOUTの電圧が下降し、VE=VLよりも低い電圧になると、VOUT<VEとなるため、上述の通り、VOUTは時間の経過と共に上昇する。以降、この動作を繰り返し、VOUTは三角波状に変化する。
【0017】
ここで三角波の周波数と振幅は次のようにして表される。電流源回路2が発生する電流をI2とし、電流I2は電源電圧VDDに比例する電流であるとすると、電流I2は比例定数a1を用いて、
I2=a1×VDD (式1)
と表せる。容量3の充放電を行う充放電電流をI4とし、充放電電流I4は電流源回路が発生する電流I2によって規定される電流とする。I4をI2の関数で決まる電流であると考えると、次式で表すことができる。
【0018】
I4=f(I2) (式2)
ここで、特にI4とI2の関係を比例関係であるとし、比例定数をαとすると、
I4=α×I2 (式3)
と表せる。容量3に時間Δtの間だけ電流I4を流して充電した場合、容量3に溜まる電荷Qは、次式で表される。
【0019】
Q=I4×Δt (式4)
時間内で変化せず一定の電流である場合には、容量3の端子間電圧ΔVは時間Δtに比例して増加する。
【0020】
また、放電の場合においては、
Q=I4×Δt (式4)
であるから、(式4)と(式5)から、
ΔV=−(I4/C)×Δt (式6)
となり、I4がΔtの時間内で変化せず一定の電流である場合には、容量3の端子間電圧ΔVは時間Δtに比例して減少する。
【0021】
以上から、容量に時間Δt毎に充放電を繰り返すことにより、周期2Δt、振幅ΔVの三角波が得られる。
【0022】
ここで、充電時間(T/2)の間に、容量3の端子間電圧がVLからVHに変化したとすると、
Δt=T/2 (式7)
ΔV=VH−VL (式8)
であるから、周期T,振幅VH−VLの三角波が得られる。このとき、周期Tは(式6)〜(式8)により、次式のように求められる。
【0023】
T={2C×(VH−VL)}/I4 (式9)
また、周波数fは次のようになる。
【0024】
f=1/T=I4/{2C×(VH−VL)} (式10)
本実施例においては、第1の基準電圧VHと第2の基準電圧VLは、それぞれ電源電圧に比例して変化する電圧であり、それぞれ比例定数a2およびa3を用いて、次のように表せる。
【0025】
VH=a2×VDD (式11)
VL=a3×VDD (式12)
以上から、周波数fは(式1)、(式3)、(式10)〜(式12)から、
Figure 2004253868
となり、周波数fは比例定数a1、a2、a3、αおよび容量3の容量によって決まり、電源電圧に依存しない周波数となる。また、三角波の振幅ΔVは、(式8)、(式11)〜(式12)から、
Figure 2004253868
となり、振幅ΔVは比例定数a2、a3に依存し、電源電圧に比例して変化する振幅となる。
【0026】
以上から、図1のような構成により、発振周波数が電源電圧に依存せず、かつ発振振幅が電源電圧に依存した三角波を得ることができる。
【0027】
次に本発明の第2の実施形態を示す。
【0028】
図2は、本発明の第2の実施形態を表した回路図である。本実施形態は、実施形態1で示された三角波発生回路を実現する際の回路構成について示したものである。図2の1〜9および各配線は、それぞれ図1の1〜9および各配線に対応しており、各配線の信号に対する図2の1〜9の回路の動作は図1の回路の動作と対応している。また、図2の10は電源電圧端子、11は接地電圧端子である。ここに、電源電圧をVDD、接地電圧をVSS=GNDとする。
【0029】
図2において、電流源回路2は、抵抗21、抵抗22、抵抗26、オペアンプ23、PMOSトランジスタ24、NMOSトランジスタ25とで構成される。抵抗21と抵抗22は直列に接続され、抵抗21と抵抗22の接続点Kはオペアンプ23の非反転入力端子に接続される。抵抗21のもう一方の端子は電源電圧端子10に接続され、抵抗22のもう一方の端子は接地電圧端子11に接続される。オペアンプ23の出力はNMOSトランジスタ25のゲートに接続される。NMOSトランジスタ25のソースは抵抗26の一方の端子に接続点Mにて接続され、オペアンプ23の反転入力端子に接続される。NMOSトランジスタ25のドレインはPMOSトランジスタ24のドレインに接続される。抵抗26のもう一方の端子は接地電圧端子11に接続される。PMOSトランジスタ24のソースは電源電圧端子10に接続され、ゲートはドレインに接続される。
【0030】
電流源回路2は以上のように構成されており、次のように動作する。抵抗21、抵抗22の抵抗値をそれぞれR21、R22とすると、抵抗21と抵抗22の接続点Kの電圧VKは、VK=R22/(R21+R22)×VDD (式21)と表せる。接続点Mの電圧VMは、オペアンプ23の仮想接地により、接続点Kの電圧VKと等しくなる。
【0031】
VK=VM (式22)
従って、抵抗26には、抵抗26の抵抗値をR26として、
I26=VM/R26 (式23)
で表される電流I26が流れる。(式21)〜(式23)から、抵抗26には次式で表される電流が流れる。
【0032】
I26=R22/(R21+R22)/R26×VDD (式24)
従って、I26は電源電圧に比例した電流となり、電流源回路2は電源電圧に比例した電流を発生する。
【0033】
図2において、充放電回路4は、PMOSトランジスタ41〜42、NMOSトランジスタ43〜45とで構成される。ここに、PMOSトランジスタ41と42は同じサイズであり、また、NMOSトランジスタ43〜45は同じサイズである。PMOSトランジスタ41と42のゲートは共通結線され、配線Aを介して電流源回路2のPMOSトランジスタ24のゲートに接続される。PMOSトランジスタ41と42のソースはそれぞれ電源電圧端子10に接続される。NMOSトランジスタ43、44、45のゲートは共通結線され、NMOSトランジスタ43のドレインに接続される。NMOSトランジスタ43、44、45のソースはそれぞれ接地電圧端子11に接続される。PMOSトランジスタ41のドレインはNMOSトランジスタ43のドレインに接続され、PMOSトランジスタ42のドレインはNMOSトランジスタ44と45のドレインに接続される。
【0034】
また図2において、第1のスイッチ回路8はNMOSトランジスタ81で構成されており、NMOSトランジスタ81のドレインは配線Bを介して充放電回路4のNMOSトランジスタ43のドレインに接続される。NMOSトランジスタ81のソースは接地電圧端子11、ゲートには配線Fからの信号φFが入力される。
【0035】
また図2において、容量3は容量31で構成されており、容量31の一方の端子はPMOSトランジスタ42のドレインに接続され、容量31のもう一方の端子は接地電圧端子11に接続される。上記のPMOSトランジスタ42のドレインに接続された容量31の一方の端子をOUTとする。
【0036】
電流源回路2と充放電回路4と第1のスイッチ回路8と容量3からなる回路は以上のように構成されており、次のように動作する。PMOSトランジスタ41と42は同じサイズのトランジスタであり、またゲートが共通結線されているので、同じ大きさの電流が流れる。この電流の大きさをI4とする。また、PMOSトランジスタ24と41、PMOSトランジスタ24と42はカレントミラー回路構成であるから、PMOSトランジスタ24に流れる電流をI2、カレントミラー比をαとすると、上記の各PMOSに流れる電流の関係は次式で表される。
【0037】
I4=α×I2 (式25)
ここに、カレントミラー比αは、トランジスタのサイズ比によって決まる値である。カレントミラー比αの詳細な説明については、公知であるため省略する。またカレントミラー比αは第1の実施例における比例定数αに対応する。PMOSトランジスタ24に流れる電流I2は、抵抗26に流れる電流に等しく、
I2=I26 (式26)
であるから、(式25)と(式26)から
I4=α×R22/(R21+R22)/R26×VDD(式27)
となり、PMOSトランジスタ41と42には電流源回路2で発生した電流によって規定された電流が流れる。
【0038】
上記の電流I4は容量31の充電と放電を行う充放電電流となる。まず、信号ΦGがハイレベルである場合には、NMOSトランジスタ81のゲートにハイレベルが入力され、NMOSトランジスタ81はオンとなり、第1のスイッチ回路8はオンする。よって、NMOSトランジスタ43のドレインとソースは短絡され、NMOSトランジスタ43〜45のゲートはローレベルになり、NMOSトランジスタ43〜45には電流は流れない。従って、PMOSトランジスタ42からの電流I4は全て容量31に流れ、容量31の充電を行う。また一方で、信号ΦGがローレベルである場合には、NMOSトランジスタ81のゲートにローレベルが入力され、NMOSトランジスタ81はオフとなり、第1のスイッチ回路8はオフする。よって、PMOSトランジスタ41からの電流I4は全てNMOSトランジスタ43に流れる。ここで、NMOSトランジスタ43とNMOSトランジスタ44および45は、ゲートが共通結線されたカレントミラー構成であり、同じサイズのトランジスタであるので、NMOSトランジスタ44と45にはそれぞれNMOSトランジスタ43に流れる電流と同じ大きさの電流I4が流れる。NMOSトランジスタ44と45に流れる電流の和は2×I4であり、容量31の放電電流となる。またこのとき、PMOSトランジスタ42からの電流I4により容量31には充電電流I4が流れており、結果として容量31には大きさI4の放電電流が流れる。
【0039】
以上から、電流I4は容量31の充電と放電を行う充放電電流となり、信号ΦGがハイレベルである場合には容量31は充電され、ローレベルである場合には容量31は放電される。
【0040】
図2において、比較回路6は比較回路61で構成される。比較回路61の反転入力端子は配線Eに接続され、非反転入力端子は容量31の一方の端子OUTに接続される。比較回路61は、反転入力端子に入力される電圧VEと非反転入力端子に入力される電圧VOUTとを比較して配線Fに信号ΦFを出力する。比較回路6の出力信号ΦFは、VOUT<VEであるときにローレベル、VOUT>VEであるときにハイレベルである信号となる。比較回路6が出力した信号ΦFは配線Fによりスイッチ制御回路7に入力される。
【0041】
図2において、スイッチ制御回路7は、定電流源71、NMOSトランジスタ72、インバータ73〜75で構成される。定電流源71の一方の端子は電源電圧端子10に接続され、もう一方の端子はNMOSトランジスタ72のドレインに接続される。NMOSトランジスタ72のゲートには配線Fが接続され、ソースは接地電圧端子11に接続される。NMOSトランジスタ72のドレインはインバータ73の入力に接続され、インバータ73の出力はインバータ74の入力に、インバータ74の出力はインバータ75の入力に、それぞれ接続される。またインバータ74の出力は配線Gに接続され、またインバータ75の出力は配線Jに接続される。
【0042】
スイッチ制御回路7は以上のように構成されており、次のように動作する。信号φFがハイレベルの場合には、NMOSトランジスタ72はオンとなり、NMOSトランジスタ72のドレインはローレベルとなる。また、信号φFがローレベルの場合には、NMOSトランジスタ72はオフとなり、NMOSトランジスタ72のドレインはハイレベルとなる。従って、定電流源71とNMOSトランジスタ72はインバータを形成し、反転電圧はNMOSトランジスタ72の閾い値電圧となる。NMOSトランジスタ72のドレインがローレベルの場合には、インバータ73の出力はハイレベル、インバータ74の出力はローレベル、インバータ75の出力はハイレベルとなる。また、NMOSトランジスタ72のドレインがハイレベルの場合には、インバータ73の出力はローレベル、インバータ74の出力はハイレベル、インバータ75の出力はローレベルとなる。以上から、スイッチ制御回路7は、信号φFがハイレベルの場合には、信号φGにローレベル、信号φJにハイレベルを出力し、信号φFがローレベルの場合には、信号φGにハイレベル、信号φJにローレベルを出力する。
【0043】
図2において、基準電圧回路5は、抵抗51〜53で構成される。抵抗51〜53は直列接続され、抵抗51の一方の端子は電源電圧端子10に接続され、もう一方の端子は抵抗52の一方の端子に接続される。抵抗53の一方の端子は接地電圧端子11に接続され、もう一方の端子は抵抗52のもう一方の端子に接続される。抵抗51と抵抗52の接続点は配線Hに接続され、抵抗52と抵抗53の接続点は配線Lに接続される。
【0044】
基準電圧回路5は以上のように構成されており、次のように動作する。抵抗51〜53の抵抗値をそれぞれR51〜R53とすると、配線Hの電位VHおよび配線Lの電位VLは、それぞれ次のように表される。
【0045】
VH=(R52+R53)/(R51+R52+R53)×VDD(式28)
VL=R53/(R51+R52+R53)×VDD(式29)
従って、VHおよびVLは電源電圧に比例して変化する基準電圧となり、基準電圧回路5は電源電圧に比例して変化する第1の基準電圧VHおよび第2の基準電圧VLを発生する。ここに、第1の基準電圧VHおよび第2の基準電圧VLはR51〜R53の値によって任意に設定できる。
【0046】
図2において、第2のスイッチ回路9は、PMOSトランジスタ91とNMOSトランジスタ92とで構成される。PMOSトランジスタ91とNMOSトランジスタ92のゲートは共通結線され、配線Jに接続される。またPMOSトランジスタ91とNMOSトランジスタ92のソースは共通結線され、配線Eに接続される。またPMOSトランジスタ91のドレインは配線Hに、NMOSトランジスタ92のドレインは配線Lに接続される。
【0047】
第2のスイッチ回路9は以上のように構成されており、次のように動作する。信号φJがハイレベルの場合には、PMOSトランジスタ91はオフとなり、NMOSトランジスタ92はオンとなるため、配線Eの電位は配線Lの電位と等しくなる。また、信号φJがローレベルの場合には、PMOSトランジスタ91はオンとなり、NMOSトランジスタ92はオフとなるため、配線Eの電位は配線Hの電位と等しくなる(VE=VH)。
【0048】
従って、第2のスイッチ回路9は、信号φJによって、配線Eの電圧を第1の基準電圧VHまたは第2の基準電圧VLに切り替えるスイッチとして動作し、信号φJがローレベルの場合には、配線Eの電圧は第1の基準電圧VHとなり、信号φJがハイレベルの場合には、配線Eの電圧は第2の基準電圧VLとなる。
【0049】
以上に説明したように図2の1〜9は構成され、2〜9の各回路はそれぞれ、第1の実施例で示した図1の2〜9の各回路の動作と同じように動作する。よって、図2の1は、図1の三角波発生回路1と同様に三角波発生回路として動作する。
【0050】
また、図2の三角波発生回路1の発振周波数fと発振振幅ΔVは次のように表される。発振周波数fは、(式10)、(式27)、(式28)〜(式29)から、
f=I4/{2C×(VH−VL)}
={α×R22/(R21+R22)/R26×VDD}/[2C×{(R 52+R53)/(R51+R52+R53)×VDD}〜{R53/(R51+R52+R53)×VDD}]
={α/(2C×R26)}×{R22/(R21+R22)}×{(R51+R52+R53)/R52} (式30)
と表され、抵抗R21、R22、R26、R51〜R53、カレントミラー比αおよび容量3の容量Cによって決まり、電源電圧に依存しない周波数となる。次に三角波の振幅ΔVは、(式8)、(式28)〜(式29)から、
ΔV=VH−VL
={(R52+R53)/(R51+R52+R53)×VDD}×{R53/(R51+R52+R53)×VDD}
={R52/(R51+R52+R53)}×VDD
となり、振幅ΔVは抵抗R51〜R53に依存し、電源電圧に比例して変化する振幅となる。また、三角波の出力電圧の最大値はVHであり、最大値はVLとなる。
【0051】
以上から、図2のような構成にすることにより、発振周波数が電源電圧に依存せず、かつ発振振幅が電源電圧に依存した三角波を得ることができる。
【0052】
本実施例では便宜上、スイッチ制御回路7において、定電流源とNMOSトランジスタからなるインバータと、他の3つのインバータによる回路構成としたが、本実施例のスイッチ制御回路7と同様の信号を出力する回路であれば、インバータはいくつでも良い。また、定電流源とNMOSトランジスタからなるインバータはCMOSインバータ等でも良い。
【0053】
また、本実施例では便宜上、第2のスイッチ回路8、第2のスイッチ回路9において、PMOSトランジスタによるPMOSスイッチおよびNMOSトランジスタによるNMOSスイッチを示したが、制御信号によってON/OFF可能な素子であれば、例えばトランスミッションゲート等を用いても良い。
【0054】
第1の実施例と第2の実施例では、便宜上、VSSを接地電圧としたが、正の電源電圧でも負の電源電圧でもよい。
【0055】
第1の実施例と第2の実施例の説明においては、便宜上、回路の動作を説明するために各信号のハイレベルおよびローレベルを指定したが、容量3を充電する時にVE=VHであり、かつ容量3を放電する時にVE=VLとなる組み合わせであれば、各信号のハイレベルおよびローレベルはそれぞれ逆でもよく、またいかなる組み合わせでも良い。
【0056】
また、第1の実施例と第2の実施例においては、基準電圧回路において、一つの基準電圧回路から複数の基準電圧を発生する構成としたが、基準電圧回路を複数設けてもよい。
【0057】
なお、第2の実施例では、便宜上、MOSトランジスタ構成による三角波発振回路について説明したが、MOSトランジスタの代わりにバイポーラトランジスタやFET等を用いた三角波発振回路についても、同様に適用することができる。
【0058】
また、抵抗および容量は、半導体集積回路に内蔵しても、また外付けとしても構わないことはもちろんである。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の三角波発振回路は、電源電圧に依存した電流を発生する電流源回路と、電源電圧に依存した複数の基準電圧を発生する基準電圧回路とを設けることにより、発振周波数が電源電圧に依存せず、かつ発振振幅が電源電圧に依存した三角波を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における三角波発振回路の第1の実施例の回路図である。
【図2】本発明の実施形態における三角波発振回路の第2の実施例の回路図である。
【符号の説明】
1 三角波発生回路
2 電流源回路
3 容量
4 充放電回路
5 基準電圧回路
6 比較回路
7 スイッチ制御回路
8 第1のスイッチ回路
9 第2のスイッチ回路
10 電源電圧端子
11 接地電圧端子
21、22、26 抵抗
23 オペアンプ
24 PMOSトランジスタ
25 NMOSトランジスタ
31 容量
41、42 PMOSトランジスタ
43〜45 NMOSトランジスタ
51〜53 抵抗
61 コンパレータ
71 定電流源
72 NMOSトランジスタ
73〜75 インバータ
81 NMOSトランジスタ
91 PMOSトランジスタ
92 NMOSトランジスタ

Claims (3)

  1. 電源電圧に依存した電流を発生する電流源回路と、
    容量と、
    前記電流源回路により規定された電流を、前記容量に充電または前記容量から放電する充放電回路と、
    前記電源電圧に依存した複数の基準電圧を発生する基準電圧回路と、
    前記容量の電圧と前記基準電圧とを比較する比較回路と、
    前記比較回路の出力電圧に応じて前記充放電回路の充電と放電とを切り替えるスイッチ回路と、
    前記比較回路の出力電圧に応じて前記複数の基準電圧を切り替えるスイッチ回路と、を有することを特徴とする三角波発振回路。
  2. 前記電流源回路は、電源の電圧を分割する複数の抵抗と、前記抵抗による分割電圧を入力とするバッファ回路と、を有することを特徴とする請求項1に記載された三角波発振回路。
  3. 前記基準電圧回路は、電源の電圧を分割する複数の抵抗の直列接続で構成されることを特徴とする請求項1に記載された三角波発振回路。
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