JP2004253246A - 外部電極蛍光ランプ及び照明装置 - Google Patents

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Naoya Imai
直也 今井
Takashi Nishihara
隆史 西原
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Abstract

【課題】高い輝度維持率化ないし長寿命化が図られ、OA機器類や液晶ディバイスの性能向上に寄与する外部電極蛍光ランプ及び照明装置の提供。
【解決手段】外部電極蛍光ランプの発明は、内壁面に蛍光体層2が設けられ、かつ水銀及び希ガスを放電媒体として封入したガラス管1と、前記ガラス管の両端側外周面に対向してそれぞれ嵌合的に配設された一対の放電電極とを有する外部電極蛍光ランプであって、
前記蛍光ランプの主光照射面を除いた領域の蛍光体層上に水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層を被着したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部電極蛍光ランプ及び照明装置に係り、さらに詳しくは長時間に亘って高い輝度維持率を呈する外部電極蛍光ランプ及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば液晶ディスプレイ用の光源、あるいはスキャナーなどの文字・画像読み取り用ないし露光用の光源は、応用の拡大化ないし普及に伴って、高性能化、小形化、長寿命化などが要求されている。このような要求に対応して、たとえば液晶表示装置のバックライト光源としての蛍光ランプ(低圧放電灯)においては、細管形で、高性能化や長寿命化などのレベルアップが必然的に要望されている。
【0003】
図6(a),(b)は、バックライト用光源などとして、使用されている外部電極蛍光ランプの概略構成を示すもので、図6(a)は断面図、図6(b)は図6(a)のA−A線に沿った断面図である。図6(a),(b)において、1は内壁面に紫外線による刺激で発光する蛍光体層2が設けられ、かつネオンやアルゴンなどの稀ガス及び水銀系の放電媒体を封入したガラス管(ガラスバルブ)、3a,3bは前記ガラス管1の両端外周面に配設された一対の外部電極(放電電極)である。
【0004】
ここで、ガラス管1は、内径1.2〜4mm程度、長さ50〜1000mm程度である。また、そのガラス管1内には、たとえば0.5〜2.0mg/cm程度の水銀と、60〜150Torr(8〜19kPa)程度の稀ガスが放電媒体として封入されている。さらに、前記構成において、外部電極(放電電極)3a,3bは、たとえば肉厚0.01〜1mm程度、長さ5〜30mm程度の円筒形(たとえばニッケル、アルミ、Cu、Fe等のテープや薄膜)で構成されている。そして、外部電極3a,3bを外部接続端子ソケットなどに装着し、この外部電極3a,3b間に所要の電圧を印加すると、ガラス管1内で紫外線が放射され、この紫外線を蛍光体層2によって可視光に変換して、蛍光ランプとして機能する。
【0005】
また、上記構成の外部電極蛍光ランプは、内部電極蛍光ランプのように導入線の封止挿通、電極の封装など構造的な煩雑さが改善されるだけでなく、細管・短小な蛍光ランプでもバックライトユニット上の有効発光領域を大きく設定し易いと言う利点もある。ここで、有効発光領域を大きく設定し易いと言う特長は、図7に平面的に示すように、非発光部となる外部電極3a,3bを支持体5に装着して、主発光部が支持体5によって狭小化されるのを回避できる。したがって、コーナー部乃至周縁部などを含め全体的に一様な輝度、一様な色度など得易いことになり、たとえば液晶表示パネルのコンパクト化などを、より効果的に図れると言える。なお、器具に対する蛍光ランプ4の装着は、両端側に嵌合的に配設した外部電極3a,3b(非発光部)端面を外部接続用端子面と電気的に接続する構成が採られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の外部電極蛍光ランプ4は、通常、長寿命化を目的として、放電媒体中の水銀量を多め(過剰)に選択されている。ここで、水銀の過剰な封入分は、点灯動作過程において、ガラス管1内の比較的低温の領域に凝集する。たとえば、この種の蛍光ランプ4を導光板と組合せ、導光板の端面に光を入射・導光させ、導光板の主面から光放射を行うバックライトユニットの場合、導光板側に水銀が凝集する。つまり、ガラス管1内壁面の蛍光体層2は、水銀に対してほぼ一様な親和性を呈するため、照射面領域であるか否かに拘わらず、低温領域に凝集・被着することになる。
【0007】
上記低温領域での水銀凝集は、所謂黒化の問題を提起し、凝集領域の輝度低下ないし輝度維持率の低下を招来し、光の入射効率の低下となり、結果的に、バックライトユニット等の輝度低下となる。すなわち、点灯時間の経過に伴って、全体的な発光・輝度の一様性が損なわれ、また、発光・輝度の維持率も低下して、所要の機能を十分に果たせない状態を呈する。ここで、発光・輝度維持率の低下問題は、たとえば液晶装置のフロントライトとしの利用においては、水銀の凝集部が影として視認され、また、スキャナーなどの読み取り光源としての利用においては、水銀凝集部が読み取り感度の低下を招来する。
【0008】
上記のように、過剰な水銀封入による外部電極蛍光ランプの長寿命化対策は、一方において露光面に影として視認され、あるいは読み取り感度の低下を招来するなど、不所望な問題の発生が懸念される。つまり、一般的な照明用光源、複写機の露光用光源、ファクシミリの原稿読み取り用光源、液晶ディバイスのフロントライト用光源、バックライト用光源などに望まれている高い輝度維持率、長寿命化など高性能化において、なお、十分に対応できるものとは言えない。
【0009】
本発明は、上記事情に対処してなされたもので、高い輝度維持率化ないし長寿命化が図られ、OA機器類や液晶ディバイスの性能向上に寄与する外部電極蛍光ランプ及び照明装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内壁面に蛍光体層が設けられ、かつ水銀及び希ガスを放電媒体として封入したガラス管と、前記ガラス管の両端側外周面にそれぞれに配設された一対の放電電極とを有する外部電極蛍光ランプであって、
前記蛍光ランプの主光照射面を除いた領域の蛍光体層上に水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層を被着したことを特徴とする外部電極蛍光ランプである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の外部電極蛍光ランプにおいて、水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物がSi,Fe,Zr,Cr,Ti,Sn,Ge,Ta,V,Znの少なくとも1種の金属元素を含む酸化物であることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1もしくは請求項2記載の外部電極蛍光ランプにおいて、水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物の被覆がガラス管円周方向で180°以下の帯状に成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3いずれか一記載の外部電極蛍光ランプにおいて、ガラス管の外径が10mm以下であることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4いずれか一記載の外部電極蛍光ランプにおいて、放電電極がガラス管の両端側がほぼ直角に折り曲げられた領域に配設されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、外部電極蛍光ランプと、前記蛍光ランプの装着・点灯が可能な照明装置本体とを有する照明装置であって、
前記蛍光ランプが請求項1ないし請求項5いずれか一記載の外部電極蛍光ランプであることを特徴とする照明装置である。
【0016】
すなわち、請求項1ないし請求項4の発明は、ガラス管内に放電媒体として希ガス及び水銀を封入するとともに、ガラス管の両端側外周面に外部電極(放電電極)を配設して成る外部電極蛍光ランプにおいて、主光照射面を除いた領域の一部もしくは全蛍光体層面に、水銀に対して親和性の高い金属の酸化物層を被覆・配置することを骨子とする。換言すると、水銀が正に帯電し易いことに着目して、主光照射面を除く領域の蛍光体層面に、水銀に対して親和性の高い負の帯電傾向を有する金属酸化物(複合酸化物を含む)を塗布(被覆)した点で特徴付けられる。
【0017】
そして、この金属酸化物層の負帯電傾向によって、主光照射面を除いた蛍光体層面に、過剰な水銀を選択的に凝集(密集)化させ、主光照射面側における影の発生ないし輝度の低下を防止する。つまり、発光・照射に支障のない主光照射面を除いた領域(たとえばリフレクター側)の蛍光体層面に、負帯電傾向を有する金属酸化物を塗着しておき、これに正帯電性の水銀を選択的な静電的作用で凝集させ、前記水銀の凝集による照射面側の輝度低下を防止ないし回避を図ったものである。
【0018】
請求項1ないし請求項5の発明において、外部電極蛍光ランプの主光照射面を除いた領域の蛍光体層面に塗布(被覆)する金属酸化物(複合酸化物を含む)は、たとえばSi,Fe,Zr,Cr,Ti,Sn,Ge,Ta,V,Znの少なくとも1種の酸化物、もしくは前記金属元素を少なくとも2種含む複合酸化物である。ここで、蛍光体層面への塗布(被覆)は、前記金属酸化物微粒子の分散液などの塗布・焼き付けで行われる。
【0019】
なお、水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層の被着・形成領域や形態は、外部電極蛍光ランプの使用形態によって決められる。すなわち、主光照射面がガラス管の円周方向で、たとえば120°程度の場合、180°程度の場合、210°の場合など、所謂アパチャー形に相応するような使用形態を採るときは、前記主光照射面を除いた他の領域面であるガラス管円周方向で、たとえば240°程度以内、180°程度以内、170°程度以内の蛍光体層面に設定される。
【0020】
一般的には、使用形態の汎用性を考慮すると、ガラス管円周方向で180°程度以内に選択・設定することが望ましい。そして、金属酸化物層の被着・塗布(被覆)は、対応する蛍光体層面全体に、一様もしくは斑点ないし島状であってもよいし、あるいは対応する領域内の一部に帯状もしくは斑点ないし島状であってもよい。
【0021】
請求項1ないし請求項5の発明において、ガラス管は、一般的に、内径2.0mm程度、長さ50〜1000mm程度であり、ガラス管内には、放電媒体として、たとえばネオン,アルゴン,クリプトン,キセノンなどの1種以上の稀ガス60〜150Torr(8〜19kPa)程度、及び水銀0.5〜2.5mg/cm程度の放電媒体が封入されている。
【0022】
請求項1ないし請求項5の発明において、外部電極(放電電極)は、たとえば肉厚0.01〜1mm程度、長さ5〜30mm程度の導電性金属の円筒形、あるいは導電性金属酸化物層(テープ)等で構成されている。そして、この外部電極は、その端面に電気的に接続する外部リード線もしくは外部接続端子ソケットを介して所要の接地や電圧が印加される。ここで外部電極は、ガラス管外周面密着的に接合・配設することが望ましく、そのために導電性層を介在させてもよい。
【0023】
請求項6の発明において、蛍光ランプの装着・点灯が可能な照明装置本体は、一般的な照明器具本体、OA機器類の露光用光源器具や読み取り用光源器具、液晶ディバイスのフロントライト用光源器具やバックライト用光源器具などである。
【0024】
請求項1ないし請求項5の発明では、主光照射面を除いた領域の蛍光体層面に、水銀に対して親和性の高い負の帯電傾向を有する金属酸化物が被着され、これによって放電媒体として過剰分の水銀が凝集ないし密集される。つまり、過剰分の水銀は、光照射に影響しない領域に凝集ないし密集されるので、所謂黒化の現象が起こっても、輝度の維持率が低下する恐れがなくなり、長時間に亘って高い発光・輝度を維持する。
【0025】
請求項6の発明では、光源を成す外部電極蛍光ランプが、長期の点灯に十分耐え、かつ高い輝度維持率を呈するので、OA機器類、液晶ディバイスなどの性能向上を容易に図ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1(a),(b)、図2、図3、図4及び図5(a),(b)を参照して実施例を説明する。
【0027】
図1(a)は、第1の実施例に係る外部電極蛍光ランプの要部構成を示す断面図、図1(b)は、図1(a)のA−A線に沿った断面図である。図1において、1は内壁面に紫外線による刺激で発光する蛍光体層2が設けられ、かつ希ガス及び水銀が封入されたガラス管(ガラスバルブ)、3a,3bは前記ガラス管1の両端外周面に嵌合的に配設された一対の外部電極(放電電極)、6は、前記蛍光体層2面上で、かつ光主照射面を除いた領域に被着形成された水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層である。
【0028】
ここで、ガラス管1は、内径1.4〜4.0mm程度、長さ50〜1000mm程度である。また、そのガラス管1内には、たとえば0.5〜2.0mg/cm程度の水銀と、60〜150Torr(8〜19kPa)程度の稀ガスが放電媒体として封入されている。さらに、前記構成において、外部電極(放電電極)3a,3bは、たとえば肉厚0.1mm程度、長さ25mm程度の円筒形(たとえばNi、Al、Fe、Cuのテープや薄膜)で構成されており、主光照射面aを除いた蛍光体層2領域面に被着形成された金属酸化物層6はSiO層である。
【0029】
そして、この蛍光ランプは、外部電極3a,3bを外部接続端子ソケットに装着し、この外部電極3a,3b間に所要の電圧を印加すると、ガラス管1内で紫外線が放射され、この紫外線を蛍光体層2によって可視光に変換して、蛍光ランプとして機能する。
【0030】
上記外部電極式蛍光ランプの構成では、一対の放電電極3a,3bに所要の電圧を印加すると、この電圧を印加によってガラス管1中で紫外線が放射され、その紫外線が蛍光体層2により可視光線に変換して、所要の光源として作用させる過程において、従来の蛍光ランプで遭遇していた低温部における水銀の凝集に起因する輝度維持率の変化が抑制・防止された蛍光ランプとして機能する。
【0031】
上記構成の外部電極蛍光ランプについて、周囲温度25℃、ランプ電流5mAの条件で、連続的な点灯試験を行ったところ、主光照射面aにおける輝度率の変化は、図2の曲線Aで示す如く、10000時間、あるいは12000時間経過後でも、点灯初期の80%程度の輝度を保持・発揮し、寿命及び発光効率の点ですぐれていることが確認された。比較のため、この実施例に係る外部電極蛍光ランプの構成において、蛍光体層2面上にSiO層を設けなかった他は、同一条件とし、また、同一条件で、連続的な点灯試験を行って、主光照射面aにおける輝度率の変化を調べたところ、図2の曲線aで示す如くであった。つまり、比較例の場合は、点灯試験6000時間経過時点で、点灯初期の65%程度に輝度が低下していた。
【0032】
次に、上記外部電極蛍光ランプの応用例を説明する。図3は、液晶ディバイスのバックライトユニットの要部構成を示す断面図である。図3において、7は導光板、たとえばアクリル樹脂系の透明板であり、光放射面を成す一主面側に光拡散シート8が、また、他主面側にリフレクターシート9が配置されている。さらに、前記導光板7の一端面側には、リフレクター10付きの外部電極蛍光ランプ11が装着・配置された構成を採っている。
【0033】
ここで、光拡散シート8は、たとえばアクリル樹脂製であり、リフレクターシート9は白色に着色したポリエチレンテレフタレート樹脂製などであり、また、リフレクター10は鏡面加工された金属製、もしくは白色に着色したポリエチレンテレフタレート樹脂製である。なお、外部電極蛍光ランプ11は、その主光照射面aを導光板7の一端面に対向させて、装着・配置されている。
【0034】
上記構成のバックライトユニットにおいては、外部電極蛍光ランプ11に対する電圧印加で、一対の外部電極3a,3b間の放電で生じ紫外線が蛍光体層2で可視光に変換される。このとき、外部電極蛍光ランプ11内壁面の蛍光体層2面の一部には、換言すると、主光照射面aを除いた領域の蛍光体層2面に、水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層6が被着されているため、点灯動作時において、過剰な水銀は、金属酸化物層6面に吸着ないし凝集する。
【0035】
つまり、外部電極蛍光ランプ11内における水銀の過剰分は、照射にほとんど影響しない蛍光体層2面に凝集され、主光照射面aへの吸着・凝集が抑制ないし回避されるので、主光照射にほとんど影響が及ばない。したがって、外部電極蛍光ランプ11の主光照射面aから、導光板7に入射する光輝度の変化も抑制され、連続的な点灯動作において、高い輝度率の光が導光板7を導光され、光拡散板8から照射されることになる。
【0036】
図4は、第2の実施例に係わる外部電極蛍光ランプの直下型バックライトへの応用例を示す要部平面図である。ここで、外部電極蛍光ランプ11は、基本的には、図1(a),(b)に図示した場合と同様の構成を採っているが、ガラス管2の両端側をほぼ直角に折り曲げ、この折り曲げられた領域に外部電極3a,3bを配設したと成っている。
【0037】
外部電極蛍光ランプ11を上記構造とした場合は、発光照射面となるバックライトユニット本体12に発光部を臨ませ、また、非発光部となる外部電極3a,3bをバックライトユニット本体12の周縁部外に、設置・装着できるため、所要の光束維持、及び全面に亘る光束の一様化が確実、かつ容易に達成される。すなわち、点灯経時によって生じる黒化領域を無発光部領域に導出・配置することができ、これによって全面に亘って一様な光束が維持され、高輝度で一様な発光面が得られることになる。
【0038】
また、図5(a)に平面的に、(b)に断面的にそれぞれ示したように装着・配置してエッジ型のバックライトを構成した場合も、発光照射面となるバックライトユニット本体12に発光部を臨ませ、また、非発光部となる外部電極3a,3bをバックライトユニット本体12の周縁部に形設した溝12aに係合・装着し、電圧印加の手段を共通化すると共に構成を簡略化できる。そして、図4に図示した構成の場合と同様に、所要の光束維持、及び全面に亘る光束の一様化が確実、かつ容易に達成される。すなわち、点灯経時によって生じる黒化領域を無発光部領域に導出・配置することができ、これによって全面に亘って一様な光束が維持され、高輝度で一様な発光面が得られることになる。
【0039】
本発明は、上記実施例に限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、いろいろの変形を採ることができる。たとえば発光管を成すガラス管の径や長さの寸法、放電電極間隔、蛍光体層を形成する蛍光体の種類、水銀に対して高い親和性(負の帯電傾向)を有する金属酸化物の種類、金属酸化物層の形態など適宜変更・設定できる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項5の発明によれば、過剰分の水銀は、照射に影響のない領域に凝集ないし密集されるので、所謂黒化の現象が起こっても、輝度の維持率が低下する恐れがなくなり、長時間に亘って高い発光・輝度を維持する外部電極蛍光ランプが提供される。
【0041】
請求項6の発明によれば、長期の点灯に十分耐え、かつ高い輝度維持率を呈する冷陰極蛍光ランプを光源とするので、OA機器類、液晶ディバイスなどの性能向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は第1の実施例に係る外部電極蛍光ランプの要部構成を示す断面図。
【図2】第1の実施例に係る外部電極蛍光ランプ及び従来の外部電極蛍光ランプの点灯時間と輝度維持率との関係を比較して示す特性図。
【図3】第1の実施例に係る照明装置の要部構成を示す断面図。
【図4】第2の実施例に係る外部電極蛍光ランプを応用した照明装置の要部構成を示す平面図。
【図5】(a),(b)は第2の実施例に係る外部電極蛍光ランプを応用した他の照明装置の要部構成を示す断面図。
【図6】(a),(b)は従来の外部電極蛍光ランプの要部構成を示す断面図。
【図7】従来の外部電極蛍光ランプを応用した照明装置の要部構成を示す平面図。
【符号の説明】
1……ガラス管
2……蛍光体層
3a,3b……外部電極
6……水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層
7……導光板
8……光拡散板
9……リフレクターシート
10……リフレクター
11……外部電極蛍光ランプ

Claims (6)

  1. 内壁面に蛍光体層が設けられ、かつ水銀及び希ガスを放電媒体として封入したガラス管と、
    前記ガラス管の両端側外周面に配設された一対の放電電極を有する外部電極蛍光ランプであって、
    前記蛍光ランプの主光照射面を除いた領域の蛍光体層上に水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物層を被着したことを特徴とする外部電極蛍光ランプ。
  2. 水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物がSi,Fe,Zr,Cr,Ti,Sn,Ge,Ta,V,Znの少なくとも1種の金属元素を含む酸化物であることを特徴とする請求項1記載の外部電極蛍光ランプ。
  3. 水銀に対して高い親和性を有する金属酸化物の被覆がガラス管円周方向で180°以下の帯状に成されていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の外部電極蛍光ランプ。
  4. ガラス管の外径が10mm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか一記載の外部電極蛍光ランプ。
  5. 放電電極がガラス管の両端側がほぼ直角に折り曲げられた領域に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか一記載の外部電極蛍光ランプ。
  6. 外部電極蛍光ランプと、前記蛍光ランプの装着・点灯が可能な照明装置本体とを有する照明装置であって、
    前記蛍光ランプが請求項1ないし請求項5いずれか一記載の外部電極蛍光ランプであることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8021206B2 (en) * 2004-12-24 2011-09-20 Lg Display Co., Ltd. Fluorescent lamp, method of manufacturing the same, and backlight unit having the same

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